JPH076203U - 男性用下半身衣類 - Google Patents

男性用下半身衣類

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JPH076203U
JPH076203U JP2309893U JP2309893U JPH076203U JP H076203 U JPH076203 U JP H076203U JP 2309893 U JP2309893 U JP 2309893U JP 2309893 U JP2309893 U JP 2309893U JP H076203 U JPH076203 U JP H076203U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局部に解放感と適度のホールド感を与えると
共に縫着部が接触するのを防止し、トランクス型とブリ
ーフ型の両方のパンツの長所を与える。 【構成】 前身頃11の下部両側部を鼠蹊溝ラインに沿
わせ、該両側部にギャザー21あるい はタック31を
設けて、前身頃下部中央部に立体的に膨らませた局部当
て部30を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は男性用パンツ、男性用サポーター、男性用スイミングパンツ等の下半 身衣類に関し、詳しくは、局部に適度の開放感とホールド感を与えると共に、着 用感および運動追従性が良好となる程度のフィット性を備えているもので、言わ ば、トランクス型とブリーフ型の両方の長所を備えると共に両方の短所をなくし たものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、男性用下半身衣類においては、局所にあたる部分に膨出部を設けるため 、前身頃中央部に縦方向の裁断線を設けて縫着したり (実公昭48−24842 号)、あるいは、前身頃の中央下部を縫着している (特開平2−160901号 )。 特に、前身頃に前開き(排尿用開口部)を有しない下半身衣類においては、図1 5(A)に示すトランクス型パンツP1では、上端a”より下端b”に至る縦方 向の縫着部1を備えており、図15 (B)に示すブリーフ型パンツP2において も、前身頃中央部に上端より下端にかけて縫着部1を備え、図15(C)に示す ブリーフ型パンツP3においても前身頃中央部に下端の股部より上方にかけて縫 着部1を備えている。即ち、いずれの場合も、局所にあたる部分に縦方向の縫着 部1が存在している。
【0003】 さらに、トランクス型およびブリーフ型のいずれのパンツにおても、股部に、 上記図15(B)に示すように、前身頃Fと後身頃Bとの横方向の縫着部2があ るか、あるいは、上記図15(A)(C)に示すように、股部にマチ3を取り付け ている場合には、マチ3と前身頃Fの縫着部2およびマチ3と後身頃Bの縫着部 2からなる2本の縫着部がある。即ち、いずれの場合も、股部に横方向の縫着部 2が存在している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、従来の男性用パンツ等の下半身衣類では、局部に当たる位置 に縦方向の縫着部1が存在しているため、縫着部1が局部に当たり、肌ざわりが 悪く、着用感が良くない欠点があった。 例えば、トランクス型パンツでは、局部にフィットしていないため、運動に応 じて縫着部が接触する位置が移動して安定感がない。一方、ブリーフ型パンツで は局部を拘束しているため、縫着部が常に同一位置に強く当たり、圧迫感が生じ る。
【0005】 また、上記布の接ぎ目である縫着部が存在すると、該縫着部で布の伸びが切断 され、縫着部のない連続布と比較して布の伸びが悪くなる。よって、局部に当た る位置に縫着部が位置するということは、局部に当たる部分の伸びが悪くなり、 局部に圧迫感が生じる。
【0006】 さらに、上記した従来のパンツでは、前身頃と後身頃を股部で直接あるいはマ チを介して接ぎ合わせているため、横方向の縫着部2が存在する。この股部に存 在する横方向の縫着部2も局部に接触しやすいと共に、足の動きに応じて股部の 皮膚の弱い部分に擦れ、着用感が悪い欠点がある。 かつ、該縫着部2の存在により、縫着部1と同様に、連続させた布から形成し た場合と比較すると、布の伸びが低下し、よって、股部でも圧迫感が生じ易い問 題があった。
【0007】 尚、従来、特開昭52−45435号公報において、図16に示すような、前 身頃Fと後身頃Bとを縦に一連のものとして股下部Cに縫目をなくし左右両脇線 D、Dに縫目を用いて前身頃と後身頃をつなぎ、前身頃の中央部に前立て切り取 り線より少し長い前立てEを縫い付けることにより、前立下部に膨出部を造り出 しているパンツが提案されている。 上記パンツでは股部に縫着部はないが、前身頃Fの中央部に前立てEを縫着し て縦方向の縫着部Gが存在するため、上記従来例と同様に縦方向の縫着部Gの下 端部分が局所に当たる欠点がある。
【0008】 上記した縫着部の存在による問題点をトランクス型およびブリーフ型の両方の パンツは有している上、トランクス型パンツは、一般に、局部の開放感がある利 点が有するが、安定感がない短所ともなっている。さらに、全体的にフィットし ていないため、運動追従性が悪く、かつ、パンツの上にスリムなスボン等を着用 した場合に、パンツの形状が外面に反映して、外観が低下する欠点がある。
【0009】 同様に、ブリーフ型パンツは、局所に拘束力を与えるため安定感はあるが、開 放感がなく、拘束力が強すぎると締付感を与える欠点があると共に、夏季等の高 温時等に身体に密着して、蒸れが生じやすい欠点がある。
【0010】 本考案は、上記した問題に鑑みてなされたもので、局部に当たる位置および股 部に存在する縫着部をなくし、肌ざわりを良好として着用感の向上を図ると共に 、局部に適度の開放感とフィット性とを与えることを目的としている。 さらに、トランクス型パンツよりはフィット性を持たせて運動追従性を良好に すると共にぴったりとしたズボンを着用した場合にもスタイルが悪くならないよ うにし、しかも、ブリーフ型パンツよりは全体的にゆったりとした開放感をもた せ、言わば、トランクス型とブリーフ型の両方の短所を解消する一方、両方の長 所を取り入れたタイプの男性用下半身衣類を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、前身頃の左右両側下部を鼠蹊溝ラインに 沿わせると共に、股部の少し上で鼠蹊溝ラインより外側へ湾曲させ、該前身頃の 左右両側端縁の局部近傍にギャザーあるいはタックを付けて、前身頃の下部に、 着用時に立体的に膨出保持される局部当て部を設けていることを特徴とする男性 用下半身衣類を提供するものである。
【0012】 上記のように、ギャザーあるいはタックを付けて立体的に膨出保持される局部 当て部を設けることにより、着用しても伸び切って膨みが消えることのないよう にしている。 その際、ギャザーではギャザーが伸びきってギャザー部分がなくなるのを防ぐ ため、ギャザー部分を縫着する際に、伸縮性が全く無いか或いは僅かしかない糸 を用いて縫着している。あるいは、ギャザー部分に伸縮性が全く無いか僅かしか ないテープを縫着している。あるいは、縫着部が縫着後に伸びにくくなるような 縫目を用いて縫着してもよく、特に、伸縮性が全くなく且つ縫着後に伸びにくい 縫目で縫着することが最も好ましい。
【0013】 上記前身頃から股部を通して後身頃を伸縮性布より一連に裁断している。 また、前身頃と後身頃とは、その左右両側端縁を直接縫着して、あるいは、そ の間に両側脇部布を介在させて縫着しても、いずれでも良い。 上記前身頃、股部および後身頃を連続して形成する布として伸縮性布を用いて いる。上記両側脇部布も同一素材の伸縮性布を用いている。 尚、両側脇部布は異なる素材を用いても良い。
【0014】 上記前身頃と後身頃とは、それらの左右両側端縁全体を直接縫着して、あるい は前身頃の左右両側端縁の全体を両側脇部布と縫着して、前開きを有しないタイ プとしてしている。 あるいは、上記前身頃の裏側に当てがう前立て布を別に裁断し、前開きを有す るように上記前立て布、前身頃、後身頃の左右両側端縁の所要箇所を縫着し、あ るいは両側脇部布を用いる場合には、前立て布、前身頃および両側脇部布の所要 箇所を縫着し、よって、前開きを有するタイプとしている。
【0015】 上記後身頃を大腿部内側より臀部に向い殿裂部に沿わせて身頃上端に位置させ て形成し、該形状の後身頃と上記前身頃の左右両側端縁を直接あるいは、上記両 側脇部布を介存させて取り付けてもよい。
【0016】 上記後身頃および上記両側脇部布よりなる裾回り部を大腿部に沿わせ、トラン クス形状としてもよい。 また、上記トランクス形状とした場合、上記両側脇部布の大腿部に当たる位 置で立体裁断で膨出させることにより、上記裾回り部の股部にゆとりをもたせ、 大腿部の形態に適合させると共に、大腿部の動きにスムーズに追従できるように している。
【0017】 さらに、本考案は、前身頃の左右裾回り部は、股部に達する少し上までの一部 が鼠蹊溝ラインに沿うと共に、股部の少し上で鼠蹊溝ラインより外側へ湾曲させ 、該左右裾回り部の局部近傍にギャザーあるいはタックを付けて、前身頃の下部 に、着用時に立体的に膨出保持される局部当て部を設けているブリーフ形状とし ていることを特徴とする男性用下半身衣類を提供するものである。 即ち、ブリーフ形状とした場合には、局部近傍の左右両側部は前身頃の裾回り 部となり、よって、該裾回り部の近傍近傍の左右両側端縁に上記ギャザーあるい はタックを付けて、着用時に立体的に膨出保持された局部当て部を設けている。
【0018】 上記ブリーフ形状とした場合も、上記と同様に、前身頃は股部を通して後身頃 と伸縮性布より一連に裁断している。 また、上記前身頃と後身頃の左右両側端縁を直接あるいは両側脇部布を介して 縫着しており、かつ、いずれの場合も、前開きがないタイプあるいは前立て布を 取り付けて前開きがあるタイプのいずれの形状とすることもできる。 さらに、後身頃を大腿部より臀部に向かい臀裂部に沿わせて後身頃上端まで延 在させ、該形状の後身頃を前身頃の左右両側端縁と直接あるいは両側脇部布を介 して縫着しても良い。
【0019】 上記パンツに用いる伸縮性布としては、弾性繊維を混入した編物、織物、不織 布、あるいは弾性繊維は含まれていないが編み方により伸縮性を持たせている編 物が用いられる。そのうち、特に、ポリウレタン繊維等の弾性繊維を3%〜30 %、好ましくは5%〜20%含んだ交編編物が好適に用いられる。
【0020】
【作用】
上記構成の男性用パンツ、男性用サポーター、弾性用スイミングパンツ等から なる男性用下半身衣類では、前身頃の局部近傍にギャザーあるいはタックを設け て立体的に膨出保持された局部当て部が設けられ、該局部当て部は縫着部がなく 、連続した一枚布からなるため伸びが良く、しかも、着用時にも立体的に膨らん だ状態で保持されているため、該局部当て部の内部に、適度の解放感と適度のホ ールド感を与えて局部を収めることが出来る。
【0021】 また、トランクス形状のパンツでは、前身頃の一部を鼠蹊溝ラインに沿わせて いるが、股部の少し上の位置より鼠蹊溝ラインより外側に外して両側脇部布と縫 着しているため、同様に、ブリーフ形状のパンツでは前身頃の裾回り部の一部を 鼠蹊溝ラインに沿わせている股部より少し上の位置で鼠蹊溝ラインより外して外 側に位置させているため、股部に縫着部あるいは裾回り部が接触せず、肌ざわり が良好で、着用感を向上させること出来る。
【0022】 さらに、後身頃を大腿部内側より臀部方向に向かい臀裂部に沿わせて後身頃上 端に至る形状とした場合、臀裂部中心に自然にフィットさせることが出来きると 共に、臀部の丸みにもフィットさせることができる。
【0023】 また、トランクス形状およびブリーフ形状のいずれの形状としても、前身頃、 股部および後身頃を連続して伸縮性布で形成しているため、腹部、股部および臀 部の全体を軽くフィットさせることが出来る。 よって、従来のトランクス型パンツにおける運動追従性の悪さ及びパンツの形 状が外観に反映しやすい欠点を解消できる一方、従来のブリーフ型パンツにおけ る圧迫感や蒸れの発生を防止できる。
【0024】 かつ、後身頃の裾回り部を臀部の山の頂点より下部とし、特に、トランクス形 状とした場合は完全に臀部を越えて大腿部に沿って形成しているため、多少ヒッ プが大きい人が着用してもずれ上がりが発生しない。
【0025】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例により詳細に説明する。 図1から図4は第1実施例を示し、該第1実施例はトランクス形状としたもの であり、該パンツ10の腹部から股部までの前身頃11、股部12及び臀部を包 む後身頃13は図3および図4に示すように連続して裁断した一枚の伸縮性の布 15からなる。前身頃11の左右両側端縁11a、11aと後身頃13の左右両 側脇線部13a、13aの間には両脇部布14A、14Bを当てがって縫着して いる。これら両側脇部布14A、14Bは布15と同一の生地からなる伸縮性布 で形成している。 尚、両側脇部布14A、14Bは必ずしも布15と同一素材で形成する必要は なく、異なる素材で形成しても良い。
【0026】 上記布15は図3に示すように2枚折りした生地を用いて、折目ラインL2を 前身頃11および後身頃13の中心位置として、図中、実線で示すように、a− b−c−d−eを屈折点として裁断し、図5(A)に示す展開形状となるように裁 断している。 即ち、前身頃11は中央部上端より点aまで略横方向に切断し、前身頃11の 上端部11bとしている。前身頃11の上記左右両側端縁11a、11aは、点 aよりbを通過する位置までで、点bの少し上の位置より鼠蹊溝ラインに沿って 形成し、点bからは鼠蹊溝ラインより外側へ曲らせて点cへ外向きに湾曲させて おり、点b下部から点cを股部12の左右両側部12aとしている。 上記鼠蹊溝ラインより外側へ曲げる点bは股部12の少し上方位置である。
【0027】 上記点cより下方に向けて少し湾曲させた後に点dまで横方向へ伸長させ、c −dを後身頃13の裾回り部13bとし、点dから点eへと縦方向へ伸長させて d−eを後身頃の左右両側端縁13aとし、該点eより中心ラインL2へと横方 向に伸長させて後身頃の上端部13cとしている。
【0028】 上記両側脇部布14A、14Bは、図3中に一点鎖線で示すと共に、図4(B) (C)に示す形状で、前身頃11の左右両側端縁11a、11aと縫着する前身頃 縫着部14aは点a’から点b’までは前身頃のラインと同一とし、点b’から 身頃中心ラインL2の方向に向かって傾斜させ、点fまで伸長させている。 点fから横方向の点gまで伸長させて裾回り部14bとし、点gから点hへと 縦方向へ伸長させて脇線部14cとし、点hから点a’までを上端部14dとし ている。
【0029】 上記形状に裁断した布15、14A、14Bは、本実施例では同一素材の伸縮 性布を用いている。該伸縮性布としてはポリウレタン繊維からなる弾性繊維を5 %〜20%含んだ交編編物を用いている。
【0030】 上記前身頃11、股部12および後身頃13を一連に設けた布15は、前身頃 11の左右両側端部11aと両側脇部布14A、14Bの前身頃縫着部14aと を夫々縫着すると共に、後身頃13の左右両側部13aを両側脇部布14A、1 4Bの脇線部14cに夫々縫着する。
【0031】 まず、前身頃11の左右両側端部11aと両側脇部布14A、14Bとを夫々 縫着する際、上端a、a’から鼠蹊溝ライン上の点b、b’までを互いに縫着し 、鼠蹊溝ラインから外れる点bからcにかけて、両側脇部布14A、14Bの点 b’−fと縫着している。
【0032】 上記前身頃11と両側脇部布14A、14Bとの縫着部20では、局部近傍の m−nの間で前身頃11の左右両側端部11aにギャザー21をつけて、両側脇 部布14A、14Bと縫着している。即ち、前身頃11側に設けるギャザー21 は伸びることが少ない状態で縫着して固定して形成しており、ギャザー21を左 右両側に設けることにより、ギャザー21の間に挟まれた部分に、立体的に膨ら ませた局部当て部30を形成している。 本実施例では、上記ギャザー21の縫着に用いる糸として伸縮性の殆どない糸 で、且つ伸びにくい縫目で縫着しており、よって、着用時においてギャザーが伸 びることなく局部当て部30が立体的に膨らんだ状態を保持出来るようにしてい る。
【0033】 このように局部当て部30を設けることにより、膨らんでいるが、縫着部がな い一枚布からなると共に、伸縮性布から形成していることにより、該局部当て部 30に収容される局部に適度の解放感とホールド感とを与えるようにしている。 また、縫着部20の一部は鼠蹊溝ラインに沿わせているが、股部12の上方位 置で鼠蹊溝ライン上の点bより外側にはずれ、股部12においては大腿部の付け 根位置からはずれて外側に位置するため、縫着部20は局部と接触しない。
【0034】 また、上記縫着部20は、点b−cと点b’−fとを縫着するため、図3の関 係から分かるように、両脇部布14A、14Bの裾回り部の大腿部付け根の内側 から前に向かって立体的に膨らんだ膨出部22が設けられる。
【0035】 上記両脇部布14A、14Bの各脇線部14cと後身頃13の両側脇線部13 a、13aとを縫着部23、23で縫着しているため、前身頃11との縫着部2 0より連続する点fから点gに至る両脇部布14A、14Bの裾回り部14bは 、後身頃13の裾回り部13bと環状に連続し、裾回り部25A、25Bを形成 する。 これら裾回り部25A、25Bは着用者の大腿部に軽くフィットする寸法に設 定している。 かつ、上記のように、両脇部布14A、14Bの裾回り部に膨出部22を設け ていることにより、裾回り部25A、25Bを大腿部の形態に沿うようにすると 共に、股部への密着を防止して蒸れの発生を防ぐようにしている。
【0036】 前身頃11の上端部11b、両脇部布14A、14Bの各上端部14dおよび 後身頃13の上端部13cは連続して環状のパンツ上端部を形成し、該パンツ上 端部に伸縮性バンド27をつけて縫着している。
【0037】 上記のように伸縮性布15、14A、14Bを縫着して形成するパンツ10に おいては、前身頃11と両脇部布14A、14Bとより構成されるパンツ前部を 着用者の腹部にフィットする寸法としており、また後身頃13を着用者の臀部を ゆったりと包み込んだ状態でフィットする寸法としている。
【0038】 上記構成からなるトランクス形状のパンツ10は、素材を伸縮性布で形成して おり、かつ、寸法を腹部にフィットすると共に臀部をゆったりと包みこむように しているため、従来のブリーフ型パンツ程には着用者に拘束感を与えず、かつ、 従来のトランクス型パンツ程には着用者より離れず、適度にフィットさせること が出来る。よって、運動追従性が良好となると共に、従来のトランクス型パンツ に見られるような、パンツの形状が外側のズボンに反映して外観が悪くなること は防止される。
【0039】 また、前身頃11の中央部には縫着部が存在せず、かつ、前身頃11の腹部両 側の縫着部20は、その下部で鼠蹊溝ラインより外れて外側に位置するため、着 用者の局部に当たる位置に縫着部が存在せず、肌ざわりが良好となり着用感を向 上させることが出来る。
【0040】 さらに、前身頃11の中央部下部には、その左右両側端縁11aにギャザー2 1をつけて両脇部布14A、14Bと縫着し、その間に一枚布からなる局部当て 部30を設けられているため、該局部当て部30の伸びがよく、局部にゆったり とフィットさせることが出来る。かつ、該局部当て部30は着用時にも立体的に 膨らんだ状態で保持されるように設けているため、該局部当て部30の内部に収 容空間が確保され、着用時に局部がゆったりと解放感を持って収められる。 かつ、上記ギャザー21は殆ど伸びることがないように縫着されているため、 ゴムを通してギャザーを設けた場合に生じるギャザー部分の移動がなく、常に、 前身頃の中央部下部の所定位置に局部当て部30が一定の膨らみを持って立体的 に設けられている。よって、常時、局部当て部30に局部をゆったりと収めるこ とが出来る。
【0041】 即ち、局部に対して、従来のブリーフ型パンツのように圧迫感を与えず、かつ 、伸縮性布よりなるため局部にフィットさせることができ、従来のトランクス型 パンツのように不安定感を与えない。
【0042】 また、裾回り部25A、25Bも、大腿部に沿って軽くフィットするため、特 に、後身頃13側では臀部をゆったりを包んでいる。その結果、ヒップが比較的 大きな人が着用した場合にも、あるいは、運動した場合にも裾回りがずり上がる ことがない。 しかも、裾回り部の大腿部付け根内側から前側には立体裁断された膨出部22 を設けているため、大腿部の動作がスムーズに出来る。
【0043】 図5および図6は本考案の第2実施例を示し、第1実施例ではギャザー21を つけて前身頃11の下部を膨らませ、局部当て部30を設けていたが、第2実施 例では、ギャザー21に変えてタック31を設けて、着用時にも立体的に膨出保 持される局部当て部30を設けている。
【0044】 タック31は図6に示すように、布の先端部を一定巾で折り返して“ひだ”を 設けたものであり、このように折り返してタック31を設けた状態で、第1実施 例と同様に両脇部布14A、14Bと縫着している。 このように、局部近傍の一定範囲m−nでタック31を設けると、左右タック 31に挟まれた部分に立体的に膨らませた局部当て部30が形成される。 尚、他の構成は第1実施例と同一であるため説明を省略する。
【0045】 図7(A)(B)(C)及び図8は本考案の第3実施例を示し、該第3実施例は後身 頃13を大腿部内側より臀部方向に向い、臀裂部に沿って後身頃上端に達する形 状としているトランクス形状のパンツ10’からなる。 該パンツ10’は第1実施例と同様で、前身頃11、股部12および後身頃1 3を連続して裁断した布15と、両側脇部布14A、14Bからなり、第1実施 例とは、後身頃13の形状が上記の如く相違すると共に、両側脇部布14A、1 4Bの形状が相異している。 前身頃11の下部には、第2実施例と同様に、タック31により立体的に膨ら ませた局部当て部30を設けている。尚、タック31に代えてギャザーにより局 部当て部30を設けてもよいことは言うまでもない。
【0046】 布15の形状は図8(A)に示すように、前身頃11の部分は第1実施例と同様 であるが、股部12は鼠蹊溝ラインより外れる点bより点oへと外側に湾曲させ 、点oより点pへと縦方向に伸長させ、点pより点qへと内側へと湾曲させてい る。この点b−o−p−qを結ぶラインは股部12の両側部となるもので、点b −o間は両脇部布の前側股部と縫着させ、点p−qは後側股部と縫着させる。
【0047】 上記後身頃13に位置する点qは大腿部内側に位置し、該点qより点rへと縦 方向に伸長させて臀部に向い、臀裂部に沿わせ、点rより身頃中心線L2まで伸 長させて、後身頃上端部を形成している。
【0048】 図8(B)(C)に示す両側脇部布14A、14Bは、点s−t−u−wのライン に沿って切断しており、脇線ラインL4を中心として前部14hと後部14iを 備えている。前部14hの前身頃縫着部14aの点s−tを、前身頃11の側端 部11aの点a−b−oと縫着し、かつ、後部14iの後身頃縫着部14fの点 u−wを、後身頃13の点p−q−rと縫着している。 尚、上記前身頃11の点a−b−oの部分にはタック31(或いはギャザー)を 設けて、両脇部布14A、14Bの点s−tの部分と縫着している。また、上記両 側脇部布14A、14Bの後身頃縫着部14fの点u−wの部分にギャザー21 ’(或はタック)を設けて後身頃13の点p−q−rと縫着している。
【0049】 上記した縫着により、裾回り部25A、25Bは、両側脇部布14A、14B の点t−uの間と布15の股部12の点o−pとが連続して形成される。 該裾回り部25A、25Bは第1実施例と同様に大腿部に軽くフィットする寸 法となっている。
【0050】 上記したように、後身頃13を大腿部内側より臀部へと向い臀裂部に沿って上 端に達する形状としているため、後身頃13を臀部中心に自然にフィットさせる ことが出来ると共に、両側脇部14A、14Bの後身頃縫着部14fと後身頃1 3との縫着部にギャザー21’(或はタック)を取っているため、臀部の丸みに フィットさせることが出来る。 また、両脇部布14A、14Bは脇線ラインL4に縫着部を有せず、かつ、伸 びが良い伸縮性布より形成しているため、大腿部の動きに対する追従性が極めて 良好となると共に、両側に縫着線がないので着心地が良い利点を有する。
【0051】 図9および図10は本考案の第4実施例を示し、該第4実施例はブリーフ型パ ンツ10”としたもので、前身頃11、股部12および後身頃13を連続して裁 断した一枚の布15よりなり、前身頃11の左右両側端部11d、11dを後身 頃13の左右両側端部13a、13aと直接縫着している。即ち、第1実施例の 両脇部布を取り付けていない。
【0052】 上記前身頃11に裾回り部11eを設けており、該裾回り部11eは鼠蹊溝ラ インに一部を沿わせると共に、股部12のやや上の点bより鼠蹊溝ラインより外 側に湾曲させ、股部12では大腿部付け根よりやや外側に沿って延在させ、後身 頃13の裾回り部13bに滑らかな湾曲ラインで連続させている。また、上記裾 回り部11eの上端より所要長さの上記左右両側端部11dを設けている。
【0053】 上記前身頃11の裾回り部11eの所要範囲にギャザー21を設けて、伸縮性 が殆どないテープ35を縫着している。該縫着により、第1実施例と同様に、左 右のギャザー21で挟んだ部分に膨らんだ局部当て部30を形成している。 尚、必ずしも縁取りテープ35を縫着する必要はなく、裾回り部自体の端縁部 の所要範囲にギャザー21を設けながら縫着しても良い。また、該テープ35と の縫着時に伸びが殆どない糸を用い、かつ、伸びがすくない縫目で縫着している 。
【0054】 後身頃13の左右裾回り部13bは図9(B)に示すように、臀部の山の頂点部 より下の位置で、臀部の膨らんだ部分を包みながら上方に向かって傾斜させてお り、その上端より連続する左右両側端縁13aを上記前身頃11の左右両側端部 11dと直接縫着している。
【0055】 上記ブリーフ形状のパンツ10”も伸縮性布により形成しているため、着用者 の腹部および臀部に緩くフィットし、かつ、局部は膨らんだ局部当て部30に位 置するため、従来のブリーフ型パンツにない適度の解放感とホールド感とを局部 に与えることが出来る。 かつ、縫着部が局部に当たらない位置に存在すると共に、股部12に縫着部が 存在していないため、局部に縫着部が当たらない。 また、縫着部は左右両側部にしか位置しないため、全体的に肌ざわりが良く、 着用感を良好にできる。
【0056】 さらに、後身頃13の裾回り部13bを着用者の臀部の山の頂点より下方に位 置させて臀部の膨らみを包みこむように位置させているため、裾回り部のずれ上 がりを低減することが出来る。 また、前身頃11の裾回り部11eは股部12の上まで鼠蹊溝ラインに沿うが 、股部12の付近では鼠蹊溝ラインおよび大腿部付け根の位置より外して外側に 位置させているため、裾回り部が股部の位置で最も凹んだ部分に食い込むことは なく、裾回り部により強く圧迫して股擦れを発生させることはない。 即ち、従来のブリーフ型パンツで発生していた短所を解消することが出来る。
【0057】 上記図9および図10に示すブリーフ型パンツでは、前身頃と後身頃の左右両 側端縁を直接縫着して両側脇部布を用いていないが、両側脇部布を介在させても 良いことは言うまでもない。
【0058】 図11および図12(A)(B)(C)(D)は本考案の第5実施例を示し、上記第1 実施例から第4実施例のパンツは前開き、即ち、排尿用の開口を設けていないタ イプであるが、該第5実施例のパンツ10’”は前開き40を設けたトランクス 形状のパンツである。 該パンツ10’”の形状は前開き40を設けた以外は上記第1実施例と略同様 な形状で、前身頃11の裏側に別に裁断した裏側布41を当てがっている。
【0059】 連続して裁断する布15からなる前身頃11、股部12および後身頃13は第 1実施例と略同様であるが、前身頃11の左側端縁11a’の上部は図示のよう にカットして、外側開口42となるカットライン11eを設けている。該カット ライン11eの上端点a”は身頃中心ラインに近い位置にとり、点a”より点k へと外側へ傾斜させて延在させている。点kはカットライン11eの先端点とな り、該点kより下部の点bまでは鼠蹊溝ラインに沿い、点bからは第1実施例と 同様に鼠蹊溝ラインより外して位置させている。尚、点kからギャザーを設けて いる。
【0060】 裏側布41は、逆に、左側端縁41aを第1実施例の左側端縁11aと同様な ラインとし、点aより股部12の中心ラインL5に位置する点xまで延在させて いる。一方、右側端縁41bを前身頃11の左側端部11a’と同様なラインと して上部をカットし、点a”から点kに至る内側開口43となるカットライン4 1cを設けている。左右両側端縁41a、41bの下端を結ぶ下端部41dは上 記股部12の中心ラインL5に位置するようにしている。
【0061】 上記裏側布41は、左側端縁41aの点a−k間を左側脇部布14Aと縫着し 、点k−x間を左側脇部布14Aおよび前身頃11の左側端縁と3枚重ねて縫着 している。 一方、裏側布41の右側端縁41bでは、点a”−k間は他の布と縫着せず、 点k−x間を右側脇部布14Bおよび前身頃11の右側端縁のk−x間と3枚重 ねて縫着している。
【0062】 裏側布41の下端部41dは布15とは縫着しておらず、一方、点a−a”間 の上端部41eは前身頃11の上端部と共に伸縮性バンド27に縫着している。
【0063】 上記のように縫着すると、前身頃11のカットライン11eは他の布と縫着し ていないことより、外側開口42となる一方、裏側布41のカットライン41c も他の布とは縫着していないことより内部開口43となる。 これら外部開口42と内部開口43とを設けることにより、排尿用開口を構成 する前開き40が設けられる。
【0064】 他の構成および作用は第1実施例と同様であるため説明を省略する。 尚、股部12の中央ラインL5に裏側布41の下端部41dが位置するが、該 下端部41dは股部12と縫着していないため、股部12に接ぎ合わせの縫着部 は存在しない。
【0065】 図13および図14(A)(B)(C)(D)は本考案の第6実施例を示し、第5実施 例と同様に、トランクス形状の前開きタイプである。 該第6実施例のパンツ10””は前開き40’を、前身頃の上下方向の略中央 部に横方向に設けている。
【0066】 上記パンツ10””の前身頃11、股部12、後身頃13を連続的に形成する 布15の形状は前身頃11を除いて第1実施例と同様であり、前身頃11では、 上記第5実施例の点kの位置で上部をカットしている。即ち、前身頃11の上端 は点k−kを結ぶカットライン11fより構成している。
【0067】 前身頃11の裏側に当てがう裏側布41’は、上記前身頃11のカットした部 分に対応する形状で、かつ、下端部41d’は前身頃11の裏側に所要寸法Sを 重ねることができるように、左右両側端部41a’、41b’を夫々上端点aよ り点kを越えて下部の点lまで延在させている。
【0068】 上記裏側布41’は、左右両側端部41a’、41b’の点a−k間を左右両 側脇部布14A、14Bと縫着すると共に、点k−l間では左右両側布14A、 14Bおよび前身頃11の左右両側端部11aの点k−l間と3枚重ねて縫着し ている。 尚、裏側布41’の下端部41d’は、前身頃11の裏側に図14(D)で斜線 で示す部分が裏側に重なる状態で、前身頃11とは縫着されない。
【0069】 上記縫着により前身頃の略中央部に横方向の前開き40’を設けることができ る。 該前開き40の位置より下部に、ギャザー21により局部当て部30が設けら れている点、およびその他の点は第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0070】 上記前開きを設けた第5および第6実施例はいずれもトランクス形状のもので あるが、ブリーフ形状のパンツとした場合にも前開きを設けることが出来ること は言うまでもない。 かつ、その際、前身頃と後身頃とを直接縫着する場合でも、あるいは、両側脇 部布を介して縫着する場合のいずれの場合も前開きを設けることが出来る。 例えば、前身頃と後身頃とを直接縫着する場合、後身頃を前部側へ伸長させ、 縫着ラインを第5あるいは第6実施例における前身頃と両側脇部布との縫着ライ ンに近似させればよい。 また、トランクス形状とした場合も、第1実施例の形状に限定されず、第3実 施例の形状としたパンツにおいても前開きを設けることが出来るのは言うまでも ない。
【0071】 尚、上記実施例はいずれもパンツについてであるが、男性用サポーター、男性 用スイミングパンツにおいても好適に適用することが出来る。
【0072】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案に係わる男性用パンツ等の男性用下半 身衣類では、前身頃の中央部下部にギャザーあるいはタックにより、立体的に膨 らませた局部当て部が設けられ、この局部当て部は着用時にも立体的に膨出した 状態を保持しているため、局部をゆったりと収容し、解放感を与えることが出来 る。しかも、この局部当て部には縫着部がなく、連続した布から形成されている ため、局部当て部の伸びがよく、従来のブリーフ型パンツに見られたような拘束 感を与えることなく、局部を収容することが出来る。
【0073】 また、該パンツを伸縮性布により形成して、局部に対してフィットさせている ため、適度のホールド感を局部に与えることができ、従来のトランクス型パンツ に見られる局部の不安定感を無くすことが出来る。
【0074】 さらに、本考案のパンツでは、着用者の局部および股部に当たる位置に縫着部 が存在していない。よって、局部および股部に縫着部が接触せず、よって、肌ざ わりを良くして、着用感を良好とすることが出来る。
【0075】 さらにまた、全体を伸縮性布で形成しているため、腹部、臀部、大腿部の全体 を軽くフィットさせることが出来、よって、従来のトランクス型パンツにおける 運動追従性の無さ及びパンツの形状が外観に反映しやすい欠点を解消することが 出来る等の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例のパンツの斜視図で、
(A)は前側から見た図面、(B)は後側から見た図面、
(C)は側方から見た図面である。
【図2】 第1実施例のパンツの拡大正面図である。
【図3】 第1実施例の裁断方法を示す図面である。
【図4】 (A)(B)(C)は夫々第1実施例のパンツの裁
断布を示す図面である。
【図5】 第2実施例のパンツの拡大正面図である。
【図6】 第2実施例のパンツに設けるタックの拡大
斜視図である。
【図7】 第3実施例のパンツの斜視図であり、(A)
は前から見た図面、(B)は後ろから見た図面、(C)は側
方から見た図面である。
【図8】 (A)(B)(C)は第3実施例のパンツの裁断布
を示す図面である。
【図9】 第4実施例のパンツの斜視図であり、(A)
は前から見た図面、(B)は後ろから見た図面である。
【図10】 第4実施例のパンツの裁断布を示す図面で
ある。
【図11】 第5実施例のパンツの斜視図である。
【図12】 (A)(B)(C)(D)は第5実施例のパンツの
裁断布を示す図面である。
【図13】 第6実施例のパンツの斜視図である。
【図14】 (A)(B)(C)(D)は第6実施例のパンツの
裁断布を示す図面である。
【図15】 (A)は従来のトランクス型パンツを示す概
略図、(B)および(C)は従来のブリーフ型パンツを示す
概略図である。
【図16】 他の従来例を示し、(A)は裁断布を示す図
面、(B)は完成したパンツの正面図である。
【符号の説明】
10 男性用パンツ 11 前身頃 12 股部 13 後身頃 14A、14B 両脇部布 20、23 縫着部 21 ギャザー 25A、25B 裾回り部 27 伸縮性バンド 30 局部当て部分 31 タック 40 前開き 41 裏側布

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃の左右両側下部を鼠蹊溝ラインに
    沿わせると共に、股部の少し上で鼠蹊溝ラインより外側
    へ湾曲させ、該前身頃の左右両側端縁の局部近傍にギャ
    ザーあるいはタックを付けて、前身頃の下部に、着用時
    に立体的に膨出保持される局部当て部を設けていること
    を特徴とする男性用下半身衣類。
  2. 【請求項2】 前身頃から股部を通して後身頃を伸縮性
    布より一連に裁断している請求項1記載の男性用下半身
    衣類。
  3. 【請求項3】 上記前身頃と後身頃の左右両側端縁の間
    に両側脇部布を介して縫着している前記請求項のいずれ
    か1項に記載の男性用下半身衣類。
  4. 【請求項4】 上記前身頃の左右両側端縁を両側脇部布
    と縫着して前開きを有しない構成としている請求項3記
    載の男性用下半身衣類。
  5. 【請求項5】 上記前身頃の裏側に当てがう前立て布を
    別に裁断し、前開きを有するように上記前立て布、前身
    頃の左右両側端縁および両側脇部布の所要箇所を縫着し
    ている前記請求項3記載の男性用下半身衣類。
  6. 【請求項6】 上記後身頃を大腿部内側より臀部に向い
    殿裂部に沿わせて身頃上端に位置させ、該形状の後身頃
    と上記前身頃との間に上記両側脇部布を取り付けている
    ことを特徴とする前記請求項3、4、5のいずれか1項
    に記載の男性用下半身衣類。
  7. 【請求項7】 上記後身頃及び上記両側脇部布よりなる
    裾回り部を大腿部に沿わせているトランクス形状の前記
    請求項3、4、5、6のいずれか1項の記載の男性用下
    半身衣類。
  8. 【請求項8】 上記両側脇部布の裾回り部の大腿部付け
    根内側から前側に向かって膨出部を立体的に形成してい
    る請求項7記載の男性用下半身衣類。
  9. 【請求項9】 前身頃の左右裾回り部は股部に達する少
    し上までの一部が鼠蹊溝ラインに沿うと共に、股部の少
    し上で鼠蹊溝ラインより外側へ湾曲させ、該左右裾回り
    部の局部近傍にギャザーあるいはタックを付けて、前身
    頃の下部に、着用時に立体的に膨出保持される局部当て
    部を設けているブリーフ形状としていることを特徴とす
    る男性用下半身衣類。
  10. 【請求項10】 上記前身頃は股部を通して後身頃と伸
    縮性布より一連に裁断していることを特徴とする請求項
    9記載の男性用下半身衣類。
  11. 【請求項11】 上記前身頃と後身頃の左右両側端縁は
    直接あるいは両側脇部布を介して縫着している請求項
    9、10のいずれか1項に記載の男性用下半身衣類。
  12. 【請求項12】 上記前身頃と後身頃の左右両側端縁の
    全体あるいは、前身頃の左右両側端縁の全体と両側脇部
    布とを縫着して前開きを有しない構成としている請求項
    11記載の男性用下半身衣類。
  13. 【請求項13】 上記前身頃の裏側に当てがう前立て布
    を別に裁断し、前開きを有するように上記前立て布、前
    身頃および後身頃の左右両側端縁あるいは上記前立て
    布、前身頃および両側脇部布の所要箇所を縫着している
    請求項11記載の男性用下半身衣類。
  14. 【請求項14】 上記後身頃を大腿部内側より臀部に向
    い殿裂部に沿わせて身頃上端に位置させている請求項
    9、10、11、12、13記載の男性用下半身衣類。
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