JP2020534351A5 - - Google Patents
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[0353]本開示の好ましい実施形態が示され、本明細書に記載されるが、当業者にはそのような実施形態が例示のためだけに提供されることが明らかである。多くの変更、改変および置換が、ここで本開示から逸脱することなく当業者に想起されるであろう。本明細書に記載の本開示の実施形態の様々な代替えが本開示の実行に用いられ得ることが理解されるはずである。以下の特許請求の範囲が本開示の範囲を規定し、これらの特許請求の範囲の範囲内の方法および構造ならびにそれらの等価物がそれによりカバーされることが意図される。
発明の態様
[態様1]配列番号8、20、32、44、56、68、または80、96、118、119、120、または121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、または109、または128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、84、107、108、124、125、126、または127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様2]配列番号8、20、32、44、56、68、80、96、118、119、120、または121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、109、または128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、または84、107、108、124、125、126、または127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様3]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101または122に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む可変軽鎖を含む、態様1または2に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様4]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に記載の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101、または122に記載の配列を含む可変軽鎖を含む、態様1から3のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様5]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する、態様1から4のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様6]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合し、IgG抗体である、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様7]IgG抗体を含み、該抗体はヒト化されている、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様8]ヒトTM4SF1に結合し、カニクイザルTM4SF1と交差反応する、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様9]前記タンパク質のヒトTM4SF1への結合が、ヒトTM4SF1のECL2ループのグリコシル化に依存的でない、態様1から8のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様10]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様11]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様12]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様13]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様14]ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4アイソタイプを含む抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントである、態様1から13のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様15]前記結合タンパク質のADCCまたはCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様1から14のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様16]抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントのADCCおよびCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様1から15のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様17]IgG1アイソタイプであり、E233P、L234V、L234A、L235A、G236デルタ(欠失)、G237A、V263L、N297A、N297D、N297G、N297Q、K322A、A327G、P329A、A330S、P331AおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から16のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様18]IgG2アイソタイプであり、V234A、G237A、P238S、H268AまたはH268Q、V309L、A330SおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から17のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様19]IgG4アイソタイプであり、S228P、E233P、F234A、F234V、L235E、L235A、G236デルタ(欠失)、N297A、N297D、N297GおよびN297Qからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から18のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様20]抗TM4SF1抗体の抗原結合フラグメントを含み、該抗原結合フラグメントはFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、またはscFvを含む、態様1から19のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様21]配列番号8に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号7に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号6に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号13に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸を含むCDR2ドメイン、および配列番号12に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様22]配列番号8に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号6に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号13に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号12に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様21に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様23]重鎖可変ドメインが、配列番号3に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号9に記載のアミノ酸配列を含む、態様21または22に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様24]配列番号20に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号19に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号18に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号26に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号25に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号24に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様25]配列番号20に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号19に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号18に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号26に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号25に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号24に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様24に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様26]重鎖可変ドメインが、配列番号15に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む、態様24または25に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様27]配列番号32に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号31に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号30に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号38に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号37に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号36に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様28]配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号31に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号38に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号37に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号36に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様27に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様29]重鎖可変ドメインが、配列番号27に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖が、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含む、態様27または28に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様30]配列番号44に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号43に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号42に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号50に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号49に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号48に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様31]配列番号44に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号43に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号42に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号50に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号49に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号48に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様30に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様32]重鎖可変ドメインが、配列番号39に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号45に記載のアミノ酸配列を含む、態様30または31に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様33]配列番号56に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号55に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号54に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号62に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号61に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号60に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様34]配列番号56に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号55に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号54に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号62に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号61に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号60に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様33に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様35]重鎖可変ドメインが、配列番号51に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号57に記載のアミノ酸配列を含む、態様33または34に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様36]配列番号68に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号67に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号66に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号74に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号73に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号72に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様37]配列番号68に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号67に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号66に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号72に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様36に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様38]重鎖可変ドメインが、配列番号63に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号69に記載のアミノ酸配列を含む、態様36または37に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様39]配列番号80に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号79に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号78に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号86に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号85に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号84に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様40]配列番号80に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号79に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号78に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号86に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号85に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号84に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様39に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様41]重鎖可変ドメインが、配列番号75に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号81に記載のアミノ酸配列を含む、態様39または40に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様42]軽鎖可変領域が、ヒトIgGフレームワーク領域を含み、重鎖可変領域が、ヒトIgGフレームワーク領域を含む、態様21から41のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様43]配列番号87または88に記載のアミノ酸配列を含むIgGバックボーンをさらに含む、態様21から42のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様44]配列番号89に記載のアミノ酸配列を含むIgGバックボーンをさらに含む、態様21から43のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様45]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様46]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様45に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様47]重鎖可変ドメインが、配列番号90に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含む、態様45または46に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様48]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号108に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様49]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号108に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様48に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様50]重鎖可変ドメインが、配列番号90または92に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号101に記載のアミノ酸配列を含む、態様49または50に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様51]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様52]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様51に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様53]重鎖可変ドメインが、配列番号90または92に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号99に記載のアミノ酸配列を含む、態様51または52に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様54]配列番号118に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様55]配列番号118に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様54に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様56]重鎖可変ドメインが、配列番号112に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、態様60または61に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様57]配列番号118、配列番号119、配列番号120または配列番号121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116または配列番号117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124、配列番号125、配列番号126、または配列番号127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様58]配列番号118、配列番号119、配列番号120または配列番号121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116または配列番号117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124、配列番号125、配列番号126、または配列番号127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様57に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様59]重鎖可変ドメインが、配列番号112または114に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、態様57または58に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様60]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントであって、ヒトIgGフレームワーク領域を含む軽鎖可変領域を含み、ヒトIgGフレームワーク領域を含む重鎖可変領域を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様61]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントであって、IgG抗体である、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様62]ヒト化されている、態様21から61のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様63]カニクイザルTM4SF1と交差反応する、態様21から62のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体または抗原結合フラグメント。
[態様64]抗TM4SF1抗体のヒトTM4SF1への結合が、ヒトTM4SF1のECL2ループのグリコシル化に依存的でない、態様21から63のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様65]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様66]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様67]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様68]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様69]ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4アイソタイプを含む、態様21から68のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様70]前記抗体またはその抗原結合フラグメントのADCCまたはCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様21から69のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様71]IgG1アイソタイプであり、E233P、L234V、L234A、L235A、G236デルタ(欠失)、G237A、V263L、N297A、N297D、N297G、N297Q、K322A、A327G、P329A、A330S、P331AおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から70のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様72]IgG2アイソタイプであり、V234A、G237A、P238S、H268AまたはH268Q、V309L、A330SおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から71のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様73]IgG4アイソタイプであり、S228P、E233P、F234A、F234V、L235E、L235A、G236デルタ(欠失)、N297A、N297D、N297GおよびN297Qからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から72のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様74]その抗原結合フラグメントを含み、その抗原結合フラグメントはFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、またはscFvを含む態様21から73のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様75]対象における疾患または障害を処置または予防する方法であって、前記疾患または障害は、異常な内皮細胞(EC)−細胞相互作用を特徴とし、前記方法は、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含む、方法。
[態様76]EC−細胞相互作用が、EC−間葉幹細胞、EC−線維芽細胞、EC−平滑筋細胞、EC−腫瘍細胞、EC−白血球、EC−脂肪細胞、およびEC−神経細胞相互作用の1つまたは複数を含む、態様75に記載の方法。
[態様77]疾患または障害が、炎症性疾患またはがんを含む、態様76に記載の方法。
[態様78]対象における炎症を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含む、方法。
[態様79]対象における転移を予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含み、対象は、がんからの部分または完全寛解にある、方法。
[態様80]高い転移リスクを伴うがんを有する対象を処置する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを、高い転移リスクを伴うがんを有する対象に投与することを含む、方法。
[態様81]がんを有する対象における転移を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを、がんを有する対象に投与することを含む、方法。
[態様82]対象が、転移を誘発する可能性がある処置を受けている、態様75から81のいずれかに記載の方法。
[態様83]前記処置が、外科手術、放射線処置および化学療法を含む、態様82に記載の方法。
[態様84]対象が、ヒトである、態様75から83のいずれかに記載の方法。
[態様85]がんが、癌腫または肉腫である、態様75から84のいずれかに記載の方法。
[態様86]癌腫が、乳がん、肺がん、結腸がん、または前立腺がんを含む、態様85に記載の方法。
[態様87]肉腫が、骨肉腫または軟部組織肉腫を含む、態様86に記載の方法。
[態様88]がんが、膠芽腫である、態様75から87のいずれかに記載の方法。
[態様89]ヒト対象におけるリンパまたは血行性転移を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントをヒト対象に投与することを含む、方法。
[態様90](i)態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質および(ii)医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
[態様91](i)態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントおよび(ii)医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
[態様92]態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質を産生するためのプロセスであって、態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質をコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、TM4SF1結合タンパク質の発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生されたタンパク質を回収し精製することを含む、プロセス。
[態様93]態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントを産生するためのプロセスであって、態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントをコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントの発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生された抗体またはその抗原結合フラグメントを回収し精製することを含む、プロセス。
[態様94]スキャッチャード分析によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、TM4SF1に対する改善された結合親和性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様95]スキャッチャード分析によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、TM4SF1に対する改善された特異性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様96]HLA分子結合によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、低減された免疫原性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様97]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、改善された安定性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様98]改善された化学的安定性を有する、態様97に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様99]改善された物理的安定性を有する、態様97に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様100]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、低減した凝集を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様101]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、改善された溶解性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様102]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様94から101のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様103]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から102のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様104]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から104のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様105]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から105のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様106]配列番号8、20、32、44、56、68、または80、96、118、119、120、または121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、または109、または128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、84、107、108、124、125、126、または127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様94から103のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様107]配列番号8、20、32、44、56、68、80、96、118、119、120、または121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、109、または128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、または84、107、108、124、125、126、または127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様108]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101または122に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む可変軽鎖を含む、態様106または107に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様109]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に記載の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101、または122に記載の配列を含む可変軽鎖を含む、態様106から108のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様110]配列番号90に記載の配列中に少なくとも1つのアミノ酸置換を含む重鎖を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様111]配列番号97に記載の配列中に少なくとも1つのアミノ酸置換を含む軽鎖を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様112]配列番号90に記載の配列中の少なくとも1つのアミノ酸置換が、配列番号90のアミノ酸位置1、44、および80から選択されるアミノ酸位置にある、態様110に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様113]配列番号97に記載の配列中の少なくとも1つのアミノ酸置換が、配列番号97のアミノ酸位置3、26、および62から選択されるアミノ酸位置にある、態様111に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様114]配列番号90の1位が、グルタミンからグルタミン酸に置換されている、態様112または113に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様115]配列番号90の44位が、アスパラギン酸からグルタミン酸に置換されている、態様112から114のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様116]配列番号90の80位が、フェニルアラニンからチロシンに置換されている、態様112から115のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様117]配列番号97の3位が、イソロイシンからバリンに置換されている、態様112から116のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様118]配列番号97の26位が、アスパラギンからグルタミンに、またはアスパラギンからセリンに置換されている、態様113から117のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様119]配列番号97の62位が、グリシンからセリンに置換されている、態様113から118のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様120]配列番号112に記載の配列を含む重鎖を含む、態様113から119のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様121]配列番号99または配列番号101に記載の配列を含む軽鎖を含む、態様113から120のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様122]ヒト化されている、態様94から121のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様123]態様94から122のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質を産生するためのプロセスであって、態様94から122のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質をコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、TM4SF1結合タンパク質の発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生されたタンパク質を回収し精製することを含む、プロセス。
[態様124]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様125]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様126]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様127]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
発明の態様
[態様1]配列番号8、20、32、44、56、68、または80、96、118、119、120、または121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、または109、または128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、84、107、108、124、125、126、または127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様2]配列番号8、20、32、44、56、68、80、96、118、119、120、または121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、109、または128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、または84、107、108、124、125、126、または127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様3]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101または122に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む可変軽鎖を含む、態様1または2に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様4]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に記載の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101、または122に記載の配列を含む可変軽鎖を含む、態様1から3のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様5]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する、態様1から4のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様6]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合し、IgG抗体である、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様7]IgG抗体を含み、該抗体はヒト化されている、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様8]ヒトTM4SF1に結合し、カニクイザルTM4SF1と交差反応する、態様1から5のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様9]前記タンパク質のヒトTM4SF1への結合が、ヒトTM4SF1のECL2ループのグリコシル化に依存的でない、態様1から8のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様10]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様11]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様12]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様13]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様1から9のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様14]ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4アイソタイプを含む抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントである、態様1から13のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様15]前記結合タンパク質のADCCまたはCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様1から14のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様16]抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントのADCCおよびCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様1から15のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様17]IgG1アイソタイプであり、E233P、L234V、L234A、L235A、G236デルタ(欠失)、G237A、V263L、N297A、N297D、N297G、N297Q、K322A、A327G、P329A、A330S、P331AおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から16のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様18]IgG2アイソタイプであり、V234A、G237A、P238S、H268AまたはH268Q、V309L、A330SおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から17のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様19]IgG4アイソタイプであり、S228P、E233P、F234A、F234V、L235E、L235A、G236デルタ(欠失)、N297A、N297D、N297GおよびN297Qからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様1から18のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様20]抗TM4SF1抗体の抗原結合フラグメントを含み、該抗原結合フラグメントはFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、またはscFvを含む、態様1から19のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様21]配列番号8に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号7に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号6に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号13に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸を含むCDR2ドメイン、および配列番号12に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様22]配列番号8に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号6に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号13に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号12に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様21に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様23]重鎖可変ドメインが、配列番号3に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号9に記載のアミノ酸配列を含む、態様21または22に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様24]配列番号20に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号19に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号18に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号26に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号25に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号24に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様25]配列番号20に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号19に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号18に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号26に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号25に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号24に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様24に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様26]重鎖可変ドメインが、配列番号15に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む、態様24または25に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様27]配列番号32に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号31に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号30に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号38に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号37に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号36に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様28]配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号31に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号38に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号37に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号36に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様27に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様29]重鎖可変ドメインが、配列番号27に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖が、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含む、態様27または28に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様30]配列番号44に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号43に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号42に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号50に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号49に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号48に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様31]配列番号44に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号43に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号42に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号50に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号49に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号48に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様30に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様32]重鎖可変ドメインが、配列番号39に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号45に記載のアミノ酸配列を含む、態様30または31に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様33]配列番号56に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号55に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号54に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号62に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号61に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号60に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様34]配列番号56に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号55に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号54に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号62に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号61に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号60に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様33に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様35]重鎖可変ドメインが、配列番号51に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号57に記載のアミノ酸配列を含む、態様33または34に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様36]配列番号68に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号67に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号66に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号74に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号73に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号72に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様37]配列番号68に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号67に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号66に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号74に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号73に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号72に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様36に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様38]重鎖可変ドメインが、配列番号63に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号69に記載のアミノ酸配列を含む、態様36または37に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様39]配列番号80に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号79に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号78に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号86に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号85に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号84に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様40]配列番号80に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号79に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号78に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号86に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号85に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号84に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様39に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様41]重鎖可変ドメインが、配列番号75に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号81に記載のアミノ酸配列を含む、態様39または40に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様42]軽鎖可変領域が、ヒトIgGフレームワーク領域を含み、重鎖可変領域が、ヒトIgGフレームワーク領域を含む、態様21から41のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様43]配列番号87または88に記載のアミノ酸配列を含むIgGバックボーンをさらに含む、態様21から42のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様44]配列番号89に記載のアミノ酸配列を含むIgGバックボーンをさらに含む、態様21から43のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様45]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様46]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様45に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様47]重鎖可変ドメインが、配列番号90に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号97に記載のアミノ酸配列を含む、態様45または46に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様48]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号108に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様49]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号108に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様48に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様50]重鎖可変ドメインが、配列番号90または92に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号101に記載のアミノ酸配列を含む、態様49または50に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様51]配列番号96に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様52]配列番号96に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号95に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号94に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号110に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号109に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号107に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様51に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様53]重鎖可変ドメインが、配列番号90または92に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号99に記載のアミノ酸配列を含む、態様51または52に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様54]配列番号118に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様55]配列番号118に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様54に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様56]重鎖可変ドメインが、配列番号112に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、態様60または61に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様57]配列番号118、配列番号119、配列番号120または配列番号121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116または配列番号117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124、配列番号125、配列番号126、または配列番号127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様58]配列番号118、配列番号119、配列番号120または配列番号121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号116または配列番号117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン、配列番号128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン、および配列番号124、配列番号125、配列番号126、または配列番号127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様57に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様59]重鎖可変ドメインが、配列番号112または114に記載のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインが、配列番号122に記載のアミノ酸配列を含む、態様57または58に記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様60]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントであって、ヒトIgGフレームワーク領域を含む軽鎖可変領域を含み、ヒトIgGフレームワーク領域を含む重鎖可変領域を含む、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様61]約5×10−8M以下のKDで、ヒトTM4SF1のECL2ループ上のエピトープに結合する抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントであって、IgG抗体である、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様62]ヒト化されている、態様21から61のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様63]カニクイザルTM4SF1と交差反応する、態様21から62のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体または抗原結合フラグメント。
[態様64]抗TM4SF1抗体のヒトTM4SF1への結合が、ヒトTM4SF1のECL2ループのグリコシル化に依存的でない、態様21から63のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様65]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様66]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様67]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様68]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様21から64のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様69]ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4アイソタイプを含む、態様21から68のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様70]前記抗体またはその抗原結合フラグメントのADCCまたはCDCエフェクター機能を低減させるまたは消失させる少なくとも1つの突然変異を含むFc領域を含む、態様21から69のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様71]IgG1アイソタイプであり、E233P、L234V、L234A、L235A、G236デルタ(欠失)、G237A、V263L、N297A、N297D、N297G、N297Q、K322A、A327G、P329A、A330S、P331AおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から70のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様72]IgG2アイソタイプであり、V234A、G237A、P238S、H268AまたはH268Q、V309L、A330SおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から71のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様73]IgG4アイソタイプであり、S228P、E233P、F234A、F234V、L235E、L235A、G236デルタ(欠失)、N297A、N297D、N297GおよびN297Qからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、態様21から72のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様74]その抗原結合フラグメントを含み、その抗原結合フラグメントはFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、またはscFvを含む態様21から73のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメント。
[態様75]対象における疾患または障害を処置または予防する方法であって、前記疾患または障害は、異常な内皮細胞(EC)−細胞相互作用を特徴とし、前記方法は、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含む、方法。
[態様76]EC−細胞相互作用が、EC−間葉幹細胞、EC−線維芽細胞、EC−平滑筋細胞、EC−腫瘍細胞、EC−白血球、EC−脂肪細胞、およびEC−神経細胞相互作用の1つまたは複数を含む、態様75に記載の方法。
[態様77]疾患または障害が、炎症性疾患またはがんを含む、態様76に記載の方法。
[態様78]対象における炎症を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含む、方法。
[態様79]対象における転移を予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを対象に投与することを含み、対象は、がんからの部分または完全寛解にある、方法。
[態様80]高い転移リスクを伴うがんを有する対象を処置する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを、高い転移リスクを伴うがんを有する対象に投与することを含む、方法。
[態様81]がんを有する対象における転移を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントを、がんを有する対象に投与することを含む、方法。
[態様82]対象が、転移を誘発する可能性がある処置を受けている、態様75から81のいずれかに記載の方法。
[態様83]前記処置が、外科手術、放射線処置および化学療法を含む、態様82に記載の方法。
[態様84]対象が、ヒトである、態様75から83のいずれかに記載の方法。
[態様85]がんが、癌腫または肉腫である、態様75から84のいずれかに記載の方法。
[態様86]癌腫が、乳がん、肺がん、結腸がん、または前立腺がんを含む、態様85に記載の方法。
[態様87]肉腫が、骨肉腫または軟部組織肉腫を含む、態様86に記載の方法。
[態様88]がんが、膠芽腫である、態様75から87のいずれかに記載の方法。
[態様89]ヒト対象におけるリンパまたは血行性転移を処置または予防する方法であって、態様1から20のいずれかに記載の結合タンパク質、または態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体もしくはその抗原結合フラグメントをヒト対象に投与することを含む、方法。
[態様90](i)態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質および(ii)医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
[態様91](i)態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントおよび(ii)医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
[態様92]態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質を産生するためのプロセスであって、態様1から20のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質をコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、TM4SF1結合タンパク質の発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生されたタンパク質を回収し精製することを含む、プロセス。
[態様93]態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントを産生するためのプロセスであって、態様21から74のいずれかに記載の抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントをコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、抗TM4SF1抗体またはその抗原結合フラグメントの発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生された抗体またはその抗原結合フラグメントを回収し精製することを含む、プロセス。
[態様94]スキャッチャード分析によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、TM4SF1に対する改善された結合親和性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様95]スキャッチャード分析によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、TM4SF1に対する改善された特異性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様96]HLA分子結合によって決定した場合、ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、低減された免疫原性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様97]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、改善された安定性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様98]改善された化学的安定性を有する、態様97に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様99]改善された物理的安定性を有する、態様97に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様100]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、低減した凝集を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様101]ハイブリドーママウス細胞株8G4−5−13−13F(PTA−120523)によって産生された抗TM4SF1抗体と比較して、改善された溶解性を有する抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様102]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、態様94から101のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様103]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から102のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様104]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から104のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様105]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、態様94から105のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様106]配列番号8、20、32、44、56、68、または80、96、118、119、120、または121に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、または109、または128に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、84、107、108、124、125、126、または127に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含むCDR1を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様94から103のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様107]配列番号8、20、32、44、56、68、80、96、118、119、120、または121に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号7、19、31、43、55、67、79、95、116、または117に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号6、18、30、42、54、66、78、94、または115に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む重鎖可変ドメイン;ならびに
配列番号14、26、38、50、62、74、86、110、または129に記載のアミノ酸配列を含むCDR3ドメイン;配列番号13、25、37、49、61、73、85、109、または128に記載のアミノ酸配列を含むCDR2ドメイン;および配列番号12、24、36、48、60、72、または84、107、108、124、125、126、または127に記載のアミノ酸配列を含むCDR1ドメインを含む軽鎖可変ドメイン
を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様108]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101または122に対して少なくとも85%の同一性を有するアミノ酸配列を含む可変軽鎖を含む、態様106または107に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様109]配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、または114に記載の配列を含む重鎖可変ドメイン、および配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101、または122に記載の配列を含む可変軽鎖を含む、態様106から108のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様110]配列番号90に記載の配列中に少なくとも1つのアミノ酸置換を含む重鎖を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様111]配列番号97に記載の配列中に少なくとも1つのアミノ酸置換を含む軽鎖を含む、態様106に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様112]配列番号90に記載の配列中の少なくとも1つのアミノ酸置換が、配列番号90のアミノ酸位置1、44、および80から選択されるアミノ酸位置にある、態様110に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様113]配列番号97に記載の配列中の少なくとも1つのアミノ酸置換が、配列番号97のアミノ酸位置3、26、および62から選択されるアミノ酸位置にある、態様111に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様114]配列番号90の1位が、グルタミンからグルタミン酸に置換されている、態様112または113に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様115]配列番号90の44位が、アスパラギン酸からグルタミン酸に置換されている、態様112から114のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様116]配列番号90の80位が、フェニルアラニンからチロシンに置換されている、態様112から115のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様117]配列番号97の3位が、イソロイシンからバリンに置換されている、態様112から116のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様118]配列番号97の26位が、アスパラギンからグルタミンに、またはアスパラギンからセリンに置換されている、態様113から117のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様119]配列番号97の62位が、グリシンからセリンに置換されている、態様113から118のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様120]配列番号112に記載の配列を含む重鎖を含む、態様113から119のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様121]配列番号99または配列番号101に記載の配列を含む軽鎖を含む、態様113から120のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様122]ヒト化されている、態様94から121のいずれかに記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様123]態様94から122のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質を産生するためのプロセスであって、態様94から122のいずれかに記載のTM4SF1結合タンパク質をコードする核酸配列を含むベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主を、TM4SF1結合タンパク質の発現を可能にする条件下で培養すること、および培養物から、産生されたタンパク質を回収し精製することを含む、プロセス。
[態様124]HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−8M以下のKDでカニクイザルTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様125]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10−9M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様126]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−8Mから約5×10−11MのKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
[態様127]HUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約5×10−10M以下のKDでヒトTM4SF1に結合する、ヒト化された抗TM4SF1結合タンパク質。
Claims (18)
- 6つのCDRのセットを含む、重鎖可変(VH)領域および軽鎖可変(VL)領域を含む抗TM4SF1結合タンパク質であって、VHおよびVLは、以下:
A)配列番号8のCDR3、配列番号7のCDR2、および配列番号6のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号14のCDR3、配列番号13のCDR2、および配列番号12のCDR1を含むVL領域;
B)配列番号20のCDR3、配列番号19のCDR2、および配列番号18のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号26のCDR3、配列番号25のCDR2、および配列番号24のCDR1を含むVL領域;
C)配列番号32のCDR3、配列番号31のCDR2、および配列番号30のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号38のCDR3、配列番号37のCDR2、および配列番号36のCDR1を含むVL領域;
D)配列番号44のCDR3、配列番号43のCDR2、および配列番号42のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号50のCDR3、配列番号49のCDR2、および配列番号48のCDR1を含むVL領域;
E)配列番号56のCDR3、配列番号55のCDR2、および配列番号54のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号62のCDR3、配列番号61のCDR2、および配列番号60のCDR1を含むVL領域;
F)配列番号68のCDR3、配列番号67のCDR2、および配列番号66のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号74のCDR3、配列番号73のCDR2、および配列番号72のCDR1を含むVL領域;
G)配列番号80のCDR3、配列番号79のCDR2、および配列番号78のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号86のCDR3、配列番号85のCDR2、および配列番号84のCDR1を含むVL領域;
H)配列番号96のCDR3、配列番号95のCDR2、および配列番号94のCDR1を含むVH領域、ならびに配列番号110または配列番号111のCDR3、配列番号109のCDR2、および配列番号107または108のCDR1を含むVL領域
からなる群から選択される、抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号8のCDR3、配列番号7のCDR2、および配列番号6のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号14のCDR3、配列番号13のCDR2、および配列番号12のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号20のCDR3、配列番号19のCDR2、および配列番号18のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号26のCDR3、配列番号25のCDR2、および配列番号24のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号32のCDR3、配列番号31のCDR2、および配列番号30のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号38のCDR3、配列番号37のCDR2、および配列番号36のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号44のCDR3ドメイン、配列番号43のCDR2、および配列番号42のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号50のCDR3、配列番号49のCDR2ドメイン、および配列番号48のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号56のCDR3、配列番号55のCDR2、および配列番号54のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号62のCDR3、配列番号61のCDR2、および配列番号60のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号68のCDR3、配列番号67のCDR2、および配列番号66のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号74のCDR3、配列番号73のCDR2、および配列番号72のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号80のCDR3、配列番号79のCDR2、および配列番号78のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号86のCDR3ドメイン、配列番号85のCDR2ドメイン、および配列番号84のCDR1ドメインを含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - VH領域が、配列番号96のCDR3、配列番号95のCDR2、および配列番号94のCDR1を含み、かつVL領域が、配列番号110または配列番号111のCDR3、配列番号109のCDR2、および配列番号107または108のCDR1を含む、
請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - 配列番号3、15、27、39、51、63、75、90、92、112、および114からなる群から選択される配列に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖、および
配列番号9、21、33、45、57、69、81、97、99、101、103、105、および122からなる群から選択される配列に対して少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖
を含む、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - 配列番号90、92、130および132からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む重鎖、および
配列番号97、99、101、103、105、131、および133からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む軽鎖
を含む、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。 - IgG1アイソタイプであり、E233P、L234V、L234A、L235A、G236デルタ(欠失)、G237A、V263L、N297A、N297D、N297G、N297Q、K322A、A327G、P329A、A330S、P331AおよびP331Sからなる群から選択される1つまたは複数の突然変異を含むFc領域を含む、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- その抗原結合フラグメントを含み、その抗原結合フラグメントはFab、Fab’、F(ab’)2、Fv、またはscFvを含む、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- 前記タンパク質のヒトTM4SF1への結合が、ヒトTM4SF1のECL2ループのグリコシル化に依存的でない、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- HEK293過剰発現細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10 −8 M以下のK D でカニクイザルTM4SF1に結合するか、またはHUVEC細胞を使用する標準的なフローサイトメトリーアッセイで、約1×10 −9 M以下のK D でヒトTM4SF1に結合する、請求項1に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- 炎症性疾患またはがんの治療における使用のための、請求項1〜15のいずれか一項に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- 炎症性疾患またはがんが、異常な内皮細胞(EC)−細胞相互作用を特徴とし、EC−細胞相互作用が、EC−間葉幹細胞、EC−線維芽細胞、EC−平滑筋細胞、EC−腫瘍細胞、EC−白血球、EC−脂肪細胞、およびEC−神経細胞相互作用の1つまたは複数を含む、請求項16に記載の抗TM4SF1結合タンパク質。
- 配列番号96のCDR3または配列番号96の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR3、配列番号95のCDR2または配列番号95の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR2、および配列番号94のCDR1または配列番号94の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR1を含むVH領域、ならびに
配列番号110もしくは111のCDR3または配列番号110もしくは111の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR3、配列番号109のCDR2または配列番号109の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR2、および配列番号107もしくは108のCDR1または配列番号107もしくは108の配列中に1つまたは複数の置換を含むCDR1を含むVL領域
を含む、抗TM4SF1結合タンパク質。
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