JP2020527539A - シクラメンにおい物質 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)(式中、各R1はそれぞれ互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し、R2およびR3はそれぞれ互いに独立して、炭素数1〜2の直鎖アルキル基もしくは炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基を表すか、またはR2およびR3は一緒になって、炭素数2〜5の直鎖、分枝アルカンジイル基を表し、1つの点線は、炭素−炭素単結合を表し、第2の点線は、炭素−炭素二重結合を表す)の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形態を有する化合物に関する。フローラルタイプの付香成分としての式(I)の化合物の使用、および付香組成物または付香された消費者製品の一部としての本発明の化合物の使用も、本発明の一部である。

Description

本発明は、香料の分野に関する。より詳細には、本発明は、フローラルタイプの有用な付香成分である、以下に定義する式(I)の化合物の付香成分としての使用に関する。よって、本明細書の言及に従えば、本発明は、付香組成物または付香された消費者製品の一部としての本発明の化合物を含む。
背景技術
香料産業においては、新規な感覚刺激性ノートを付与する化合物の提供が常に必要とされている。特にフローラルノートが関心を集めている。
本発明は、式(I)の新規な香料成分を提供する。シクラメンノートを付与するこの香料成分は、過去に報告例がない。
我々の知る限り、先行技術において、構造的類似物が付香成分としていくつか報告されている。
欧州特許出願公開第1529770号明細書によると、3−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールは、アルデヒドノート、ファレナル(Farenal)(登録商標)(2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール;製造元:シムライズアーゲー(Symrise AG)、ドイツ国)、グリーンノート、およびアニスノート、ならびに極めて上品なフローラル−リンデン−バーベナ調性を有し、そのリンデン−バーベナ調性により高く評価されていると報告されている。ここで報告される化合物は、本発明の化合物と化学構造が異なり、また付与する感覚刺激性特性においても異なる。
米国特許第9453182号明細書は、水っぽく、メロン様、わずかに柑橘性、およびミューゲ様の付香特性を有する3−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−メチルプロパナールを開示し、オフノートを回避し香料にとって有用な混合物を得るために、4−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ブタナールと特定割合で組合せて使用することを推奨している。当該文献は、式(I)の化合物を示唆していない。
したがって、これらの先行技術文献はいずれも、式(I)の化合物の感覚刺激性特性、または香料分野における前記化合物の使用について報告も示唆もしていない。
発明の概要
本発明は、フローラルタイプのにおい、特に香料において非常に高く評価されているシクラメンのにおいを付与する式(I)の化合物に関する。
よって、本発明の第1の目的は、式
Figure 2020527539
(式中、各Rはそれぞれ互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し、RおよびRはそれぞれ互いに独立して、炭素数1〜2の直鎖アルキル基もしくは炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基を表すか、またはRおよびRは一緒になって、炭素数2〜5の直鎖、分枝アルカンジイル基を表し、1つの点線は、炭素−炭素単結合を表し、第2の点線は、炭素−炭素二重結合を表す)
の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つ、またはそれらの混合物の形態を有する化合物である。
本発明の第2の目的は、付香組成物または付香された製品のにおい特性を付与、強化、改善、または改変する方法であって、前記組成物または製品に対し、上記に定義する式(I)の少なくとも1つの化合物を有効量で添加することを含む方法である。
本発明の第3の目的は、上記に定義する式(I)の化合物の付香成分としての使用である。
本発明のもう1つの目的は、
i)少なくとも1つの上記に定義する式(I)の化合物、
ii)香料担体と香料ベースとからなる群から選択される少なくとも1つの成分、および
iii)場合により、少なくとも1つの香料助剤
を含む、付香組成物である。
本発明の最後の目的は、上記に定義する式(I)の少なくとも1つの化合物または組成物を含む、付香された消費者製品である。
発明の説明
本発明は、香料の中でも高く評価されているシクラメンタイプのにおいを付与する、式(I)の化合物に関する。
本発明の第1の目的は、式
Figure 2020527539
(式中、各Rはそれぞれ互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し、RおよびRはそれぞれ互いに独立して、炭素数1〜2の直鎖アルキル基もしくは炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基を表すか、またはRおよびRは一緒になって、炭素数2〜5の直鎖、分枝アルカンジイル基を表し、1つの点線は、炭素−炭素単結合を表し、第2の点線は、炭素−炭素二重結合を表す)
の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形態を有する化合物である。当該化合物は、付香成分として使用することができ、たとえば、アルデヒドおよび/またはオゾンコノテーションを有するシクラメンのにおいへの方向性を有するドイツスズランタイプのにおいノートを付与するために使用することができる。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、当該化合物(I)は、炭素数12〜17の化合物である。
明確にするために記すと、「その立体異性体のいずれか1つ」またはそれと類似の表現は、当業者が理解する通常の意味、すなわち本発明の化合物が純粋なエナンチオマー(キラルである場合)、またはジアステレオマー、またはそれらの混合物でありうる、という意味である。
明確にするために記すと、「1つの点線は、炭素−炭素単結合を表し、第2の点線は、炭素−炭素二重結合を表す」またはそれと類似の表現は、当業者が理解する通常の意味を表し、すなわち、当該点線で結合された炭素原子間の全ての結合(実線および点線)は、炭素−炭素単結合または二重結合であることを意味する。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、本発明の化合物は、式
Figure 2020527539
(式中、R、RおよびRは、上記と同じ意味を有する)
の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つ、またはそれらの混合物の形態を有する化合物である。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、本発明の化合物は、式
Figure 2020527539
(式中、R、RおよびRは、上記と同じ意味を有する)
の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つ、またはそれらの混合物の形態を有する化合物である。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、本発明の化合物は、式
Figure 2020527539
(式中、RおよびRは、上記と同じ意味を有する)
の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つ、またはそれらの混合物の形態を有する化合物である。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、Rは、水素原子またはメチル基であってよい。好ましくは、Rの1つは、水素原子であってよく、その他のRは、水素原子またはメチル基であってよい。さらに好ましくは、Rは、水素原子であってよい。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、Rは、炭素数1〜2の直鎖アルキル基または炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基であってよい。好ましくは、Rは、炭素数1〜2の直鎖アルキル基または炭素数3の直鎖もしくは分枝アルキル基であってよい。さらに好ましくは、Rは、メチル基、エチル基、またはイソプロピル基であってよい。さらに好ましくは、Rは、メチル基であってよい。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、Rは、炭素数1〜2の直鎖アルキル基または炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基であってよい。好ましくは、Rは、炭素数1〜2の直鎖アルキル基または炭素数3の直鎖もしくは分枝アルキル基であってよい。さらに好ましくは、Rは、メチル基、エチル基、またはプロピル基であってよい。さらに好ましくは、Rは、メチル基であってよい。
本発明の上記実施態様のいずれか1つによると、RおよびRは一緒になって、炭素数2〜5の直鎖、分枝アルカンジイル基であってよい。好ましくは、RおよびRは一緒になって、炭素数3の直鎖アルカンジイル基、炭素数4の直鎖もしくは分枝アルカンジイル基、または炭素数4の分枝アルカンジイル基であってよい。さらに好ましくは、RおよびRは一緒になって、炭素数3の直鎖アルカンジイル基または炭素数4の分枝アルカンジイル基であってよい。
本発明の化合物の非限定的な具体例として、3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナールを挙げることができるが、これは非常に香りが強く持続的であり、フローラルシクラメンの様相を伴うオゾン様、アルデヒド様のにおいとヘスペリジンコノテーションとを有する。当該化合物は、シクラメンツイストを伴う非常に興味深いアルデヒドボトムノートを有する。
他の例としては、3−スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルプロパナールが挙げられ、これは上記したにおいと類似のにおいを有しているが、わずかに強力ではない点で区別される。
本発明の化合物の他の非限定的な具体例としては、表1に記載する例が挙げられる。
Figure 2020527539
本発明の特定の実施態様によると、式(I)の化合物は、3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナール、3−スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルプロパナール、3−(スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン―3−イル)プロパナール、または3−(4,4−ジエチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールである。好ましくは、式(I)の化合物は、3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナールである。
本発明の化合物のにおいを先行技術の化合物である3−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールのにおいと比較すると、本発明の化合物はクリアなフローラルシクラメン/ミューゲノートを有し、先行技術による化合物に特徴的なリンデンまたはバーベナ特性を欠いている点において区別される。本発明の化合物のにおいは、際立ったアニスノートを欠いているか、または有していない。
上記したように、本発明は、式(I)の化合物の付香成分としての使用に関する。つまり、本発明は、付香組成物、または付香された製品、または表面のにおい特性を付与、強化、改善、または改変する方法またはプロセスに関し、当該方法は、前記組成物または製品に式(I)の少なくとも1つの化合物を有効量で添加すること、つまり特有のノートを付与することを含む。
本明細書における「式(I)の化合物の使用」とは、化合物(I)を含むあらゆる組成物の使用とも理解されるべきであり、そのような組成物は、香料産業において有利に使用することができる。
そのような組成物は、事実、付香成分として有利に用いることができ、本発明の目的でもある。
したがって、本発明のもう1つの目的は、
i)付香成分として、上記に定義した本発明の少なくとも1つの化合物、
ii)香料担体と香料ベースとからなる群から選択される少なくとも1つの成分、および
iii)場合により、少なくとも1つの香料助剤
を含む、付香組成物である。
本明細書において「香料担体」とは、香料の視点から見てほぼ中性、つまり付香成分の感覚刺激性特性を大幅に変更することのない物質を意味する。当該担体は、液体でも固体でもよい。
液体担体の非限定的な例としては、乳化系、つまり溶媒および界面活性剤系、または香料に通常用いられる溶媒が挙げられる。香料に通常用いられる溶媒の性質および種類については、それらを網羅しかつ詳細に説明することはできない。しかし、非限定的な例としては、例えばブチレンまたはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコールおよびそのモノエーテル、1,2,3−プロパントリイルトリアセテート、ジメチルグルタレート、ジメチルアジペート、1,3−ジアセチルオキシプロパン−2−イルアセテート、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、ベンジルアルコール、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール、クエン酸トリエチル、またはそれらの混合物が挙げられ、これらが最も一般的に用いられる。香料担体と香料ベースとの両方を含む組成物の場合、上記で特定されたもの以外の適切な香料担体としては、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンまたは他のテルペン類、例えばイソパー(登録商標)(製造元:エクソンケミカル社)の商標で知られるイソパラフィン類、または例えばダワノール(登録商標)(製造元:ダウケミカルカンパニー社)の商標で知られるグリコールエーテル類およびグリコールエーテルエステル類、または例えばクレモフォール(登録商標)RH40(製造元:BASF社)の商標で知られる硬化ヒマシ油を挙げることができる。
固体担体とは、付香組成物または付香組成物中のいくつかの元素が化学的または物理的に結合可能な材料を意味する。一般に、そのような固体担体は、組成物を安定化するために、または組成物もしくはいくつかの成分の蒸発速度を制御するために用いられる。固体担体は当該技術分野において現在使用されており、所望の効果を得る方法も当業者の知るところである。それでも固体担体の非限定的な例を挙げるなら、多孔性ポリマー、シクロデキストリン、木質材料、有機または無機ゲル、粘土、石膏タルク、またはゼオライトなどの、吸収性ゴム、またはポリマー、または無機材料などが挙げられる。
固体担体のその他の非限定的な例としては、カプセル化材料が挙げられる。そのような材料の例として、壁形成および可塑化材料、例えばモノ、ジまたはトリサッカリド、天然または化工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、タンパク質またはペクチン、またはさらにH. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs− und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996などの参考文献において引用される材料などが挙げられる。カプセル化は当業者に周知の方法であり、たとえば、噴霧乾燥、アグロメレーション、またはさらに押出成形などの技術を用いて実施してもよく、またはコアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含むコーティングカプセル化からなる。
固体担体の非限定的な例として、特にコア−シェルカプセルが挙げられる。このコア−シェルカプセルは、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレアまたはポリウレタン系の樹脂またはそれらの混合物(これらの樹脂は全て当業者に周知である)を用いて、重合、界面重合、コアセルベーションまたはそれらの全てによって誘発される相分離プロセスのような技術(これらの技術は全て先行技術文献に記載されている)によって、場合により重合安定剤または陽イオン共重合体の存在下で得られる。
樹脂は、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、2,2−ジメトキシエタナール、グリオキサール、グリオキシル酸、またはグリコールアルデヒド、およびそれらの混合物)と、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、およびグアナゾール等のアミン、ならびにそれらの混合物との重縮合によって製造されてもよい。あるいは、予め形成された樹脂のアルキロール化ポリアミン、例えばUラック(Urac)(登録商標)(製造元:サイテックテクノロジーコーポレーション社)、サイメル(Cy mel)(登録商標)(製造元:サイテックテクノロジーコーポレーション社)、ウレコール(Urecoll)(登録商標)またはルラコール(Luracoll)(登録商標)(製造元:バスフ社)の商標で市販されているものを使用してもよい。
他の樹脂とは、グリセロールのようなポリオールと、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネートの三量体、またはヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット化合物、またはキシリレンジイソシアネートの三量体のようなポリイソシアネートと、トリメチロールプロパン(タケネート(登録商標)の商標で知られる;製造元:三井化学社)との重縮合によって得られる樹脂、中でも、キシリレンジイソシアネートの三量体と、トリメチロールプロパンと、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット化合物との重縮合によって生成される樹脂である。
アミノ樹脂の重縮合による香料のカプセル化、すなわち、メラミン系樹脂とアルデヒドの重縮合による香料のカプセル化に関するいくつかの有力な文献としては、K. Dietrich et. al., Acta Polymerica, 1989, vol. 40, pages 243, 325 and 683、ならびにK. Dietrich et. al., Acta Polymerica, 1990, vol. 41, page 91が挙げられる。これらの論文は、先行技術の方法に従ったこのようなコア−シェルマイクロカプセルの調製に影響を及ぼす様々なパラメーターについてすでに記載しており、それらはまた特許文献においても、さらに詳細に説明され例示されている。ザ・ウイギンズ・ティープ・グループ・リミテッドによる米国特許第4,396,670号明細書は、そのような特許文献の初期の適切な例である。それ以来、他の多くの著者によりこの分野の文献が拡充され、公開されたすべての開発を本明細書においてカバーすることは不可能であろうが、カプセル化技術の一般的な知識は非常に重要である。このようなマイクロカプセルの適切な使用を開示するより最近の刊行物としては、例えば、論文H.Y.Lee et al., Journal of Microencapsulation, 2002, vol. 19, pages 559−569、国際公開第01/41915号、またはさらに論文S. Bone et al., Chimia, 2011, vol. 65, pages 177−181が挙げられる。
本明細書において、「香料ベース」とは,少なくとも1つの付香補助成分を含む組成物を意味する。
前記付香補助成分は,式(I)の化合物ではない。さらに、本明細書における「付香補助成分」とは、快楽効果を付与するために付香調製物または組成物に使用される化合物を意味する。つまり、付香成分としてみなされるためには、このような補助成分は単ににおいを有するのみではなく、組成物のにおいを積極的にまたは快楽を感じるように付与または改変することが可能であると当業者によって認識される必要がある。
ベース中に存在する付香補助成分の性質と種類について、本明細書ではより詳細な説明は行わず、またいずれにせよ網羅されないであろうが、当業者は自身の一般的な知識に基づき、かつ意図する使用または用途および所望の感覚刺激効果に従い、付香補助成分を選択することができる。一般的には、これらの付香補助成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、窒素または硫黄複素環式化合物、および精油など様々な化学種に属し、かつ天然または合成由来である。
特に、香料調合物において通常用いられる付香補助成分として、以下のものを挙げてもよい:
− アルデヒド成分:デカナール、ドデカナール、2−メチル−ウンデカナール、10−ウンデセナール、オクタナールおよび/またはノネナール;
− 芳香性ハーブ成分:ユーカリ油、樟脳、ユーカリプトール、メントールおよび/またはアルファ−ピネン;
− バルサム成分:クマリン、エチルバニリンおよび/またはバニリン;
− 柑橘成分:ジヒドロミルセノール、シトラール、オレンジ油、リナリルアセテート、シトロネリルニトリル、オレンジテルペン、リモネン、1−P−メンテン−8−イルアセテートおよび/または1,4(8)−P−メンタジエン;
− フローラル成分:メチルジヒドロジャスモネート、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチル−4(2H)−ピラノール、ベータイオノン、メチル2−(メチルアミノ)ベンゾエート、(E)−3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、ヘキシルサリチレート、3,7−ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナール、ベルジルアセテート、ゲラニオール、P−メンタ−1−エン−8−オール、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、1,1−ジメチル−2−フェニルエチルアセテート、4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール、サリチル酸アミル、高シスメチルジヒドロジャスモネート、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、ベルジルプロプリオネート、酢酸ゲラニル、テトラヒドロリナロール、シス−7−P−メンタノール、プロピル(S)−2−(1,1−ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2−メトキシナフタレン、2,2,2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテート、4/3−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、4−フェニル−2−ブタノン、イソノニルアセテート、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、ベルジルイソブチレートおよび/またはメチルイオノン異性体の混合物;
−フルーツ成分:ガンマウンデカラクトン、4−デカノリド、エチル2−メチル−ペンタノエート、ヘキシルアセテート、2−メチルブタン酸エチル、ガンマノナラクトン、ヘプタン酸アリル、2−フェノキシエチルイソブチレート、エチル2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテートおよび/またはジエチル1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート;
− グリーン成分:2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、2−tert−ブチル−1−シクロヘキシルアセテート、スチラリルアセテート、アリル(2−メチルブトキシ)アセテート、4−メチル−3−デセン−5−オール、ジフェニルエーテル、(Z)−3−ヘキセン−1−オールおよび/または1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン;
− ムスク成分:1,4−ジオキサ−5,17−シクロヘプタデカンジオン、ペンタデセノリド、3−メチル−5−シクロペンタデセン−1−オン、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−g−2−ベンゾピラン、(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエート、ペンタデカノリドおよび/または(1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
− ウッディ成分:1−(オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−エタノン、パチョリ油、パチョリ油のテルペン画分、(1’R,E)−2−エチル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2−ブテン−1−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、メチルセドリルケトン、5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−メチルペンタン−2−オール、1−(2,3,8,8−テトラメチル−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび/またはイソボルニルアセテート;
− 他の成分(例えば、アンバー、粉末状、スパイシーまたは水っぽい成分):ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フランおよびその立体異性体のいずれか、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、オイゲノール、桂皮アルデヒド、クローブ油、3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−メチルプロパナールおよび/または3−(3−イソプロピル−1−フェニル)ブタナール。
本発明による香料ベースは、上記付香補助成分に限定されず、これら以外の補助成分の多くは、いずれの場合も、書籍S. Arctander, Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USA、またはその最新版、または同系の他の論文、ならびに香料分野の豊富な特許文献などの参考文献に列記されている。前記補助成分は、様々な種類の付香化合物を制御された方法で放出することが知られている化合物でもよいとも理解される。
本明細書において、「香料助剤」とは色、特定の耐光性、化学的安定性等の付加的に追加される利点を付与できる成分を意味する。付香組成物において一般的に使用されている助剤の性質と種類を網羅して詳細に説明することはできないが、前記成分が当業者によく知られていることには言及するべきである。特定の非限定的な例として、以下のものが挙げられる:粘度剤(例えば、界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤および/またはレオロジー改質剤)、安定剤(例えば、防腐剤、酸化防止剤、熱/光およびまたは緩衝剤またはキレート剤、例えばBHT)、着色剤(例えば、染料および/または顔料)、防腐剤(例えば、抗細菌または抗微生物または抗真菌または抗刺激剤)、研磨剤、皮膚冷却剤、固定剤、昆虫忌避剤、軟膏、ビタミンおよびそれらの混合物。
当業者は、単に関連技術における標準的な知識を適用しならびに試行錯誤することにより、付香組成物の上記成分を混合し、所望の効果にとって最適な配合物を完璧に設計できると理解される。
少なくとも1つの式(I)の化合物および少なくとも1つの香料担体からなる本発明の組成物は、本発明の特定の実施態様からなり、ならびに少なくとも1つの式(I)の化合物、少なくとも1つの香料担体、少なくとも1つの香料ベース、および場合によっては少なくとも1つの香料助剤を含む付香組成物からなる。
特定の実施態様によると、前記組成物は式(I)の化合物を複数有しており、調香師による本発明の様々な化合物のにおい調性を有する調和物または香料の作成を可能にし、よって創作目的のための新しいビルディングブロックを創造する。
明確にするために記すと、化学合成から直接得られる混合物、例えば、本発明の化合物が出発物質、中間生成物または最終生成物として含まれると考えられる精製が不十分な反応媒体は、本発明の化合物が香料に適した形で前記混合物から得られない限り、本発明による付香組成物としてみなすことができないとも理解される。よって、未精製の反応混合物は、通常特に明記しない限り、本発明から除外される。
本発明の化合物は、前記化合物(I)が添加された消費者商品のにおいを積極的に付与または改変する目的で、ファイン香料や機能香料など、現代香料の全分野においても有利に用いることが可能である。よって、本発明の別の目的は、付香成分として、上記で定義された式(I)の化合物を少なくとも1つ含む付香された消費者製品である。
本発明の化合物は、それ自体を、または本発明の付香組成物の一部として添加することができる。
明確にするために記すと、「付香された消費者製品」とは、当該製品が適用された表面または空間(例えば、皮膚、毛髪、テキスタイル、または住居内表面)に、少なくとも心地よい付香効果をもたらす消費者製品を意味する。つまり、本発明による付香された消費者製品とは、機能性配合物、ならびに所望の消費者製品に対応する場合により追加される利点剤、および少なくとも1つの本発明の化合物を嗅覚的有効量で含む、付香された消費者製品である。明確にするために記すと、前記付香された消費者製品は非食用製品である。
本明細書において、付香された消費者製品の成分の性質と種類についてはより詳細な説明を行わず、またいずれにせよ網羅されないであろうが、当業者は自身の一般的な知識に基づき、そして前記製品の性質および所望の効果に応じてそれらを選択することができる。
適切な付香された消費者製品の非限定的な例としては、ファイン香水、スプラッシュまたはオーデパルファン、コロンまたはシェーブもしくはアフターシェーブローションなどの香水;液体または固形洗剤、布地柔軟剤、液体または固形セントブースター、布地リフレッシャー、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品などの布地ケア製品;ヘアケア製品(例えば、シャンプー、カラーリング調製物またはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪剤、デンタルケア製品)、殺菌剤、インティメイトケア製品などのボディケア製品;化粧品(例えば、スキンクリームまたはローション、バニシングクリームまたはデオドラントまたは制汗剤(例えば、スプレーまたはロールオン)、脱毛剤、日焼け剤または日焼け止め剤または日焼け後製品、ネイル製品、皮膚洗浄、メイクアップ);またはスキンケア製品(例えば、石鹸、シャワーまたはバスムース、オイルまたはジェル、または衛生用品またはフット/ハンドケア製品);住居内空間(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴または車)および/またはパブリックスペース(ホール、ホテル、モール等)において使用可能なエアフレッシュナーまたは「すぐに使用できる」粉末状エアフレッシュナーなどのエアケア製品;またはカビ除去剤、家具ケア製品、ワイプ、食器用洗剤または硬質表面(例えば、床、浴室、トイレまたは窓掃除用)洗剤などのホームケア製品;レザーケア製品;磨き剤、ワックスまたはプラスチッククリーナーなどのカーケア製品が挙げられる。
上記付香された消費者製品の一部は、本発明の化合物にとって攻撃的な媒体となりうるので、たとえばカプセル化または他の化学物質に化学結合させることにより、本発明の化合物を早期の分解から保護しなくてはならない場合がある。他の化学物質とは、酵素、光、熱またはpHの変化などの適切な外部刺激に応じて本発明の成分を放出するのに適した物質である。
上記した様々な製品または組成物に対して本発明の化合物を混合できる割合は、広範囲の値において変化する。本発明の化合物が当技術分野で通常用いられる付香補助成分、溶媒、または添加剤と混合される場合、これらの値は、付香される製品の性質、所望の感覚刺激効果、ならびにベース中の補助成分の性質に左右される。
例えば、付香組成物の場合、典型的な濃度は、本発明の化合物が配合される組成物の重量に対して、0.001重量%〜10重量%、またはそれを上回るオーダーである。付香された消費者製品の場合、典型的な濃度は、本発明の化合物が配合される消費者製品の重量に対して0.01重量%〜1重量%、またはそれを上回るオーダーである。
本発明の化合物は、本明細書で以下に記載するように、当該技術分野で公知の標準的な方法に従い調製することができる。
実施例
ここで、以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。省略形は当該技術分野における通常の意味を有し、温度は摂氏(℃)で示され、NMRスペクトルデータは、Hおよび13Cの場合、360MHzまたは400MHzの装置を用いてCDCl(別段の記載がない場合)で記録され、化学シフトσは基準としてのTMSに対してppmで示され、結合定数JはHzで表される。
実施例1
式(I)の化合物の合成−プロパナール誘導体:
a) シクロヘキサ−2−エン−1−オン誘導体の調製
● (1RS,5RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンおよび(2RS,5RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オン
1−メチルシクロペンテン(20g、243ミリモル)、トルエン(20ml)、Rh(acac)(CO)(0.14g、0.58ミリモル、0.0022当量)、およびトリス(2,4−ジ―tert−ブチルフェニル)ホスフィット(1.46g、2.2ミリモル、0.009当量)を、S/Sオートクレーブに充填し、その混合物をCOとHとの混合物でパージおよび排気しこれを3回行い、その後CO/H(50バール)雰囲気下90℃で18時間撹拌した。オートクレーブを冷却し、排気および窒素ガスでのパージを3回行った。溶液を大気圧下、蒸留により精製し、2−メチルシクロペンタンカルバルデヒドと3−メチルシクロペンタン−1−カルバルデヒド(45:55)とのトルエン溶液を得た。得られた溶液はさらに精製することなく次の工程で直接用いられ、Synthetic Communications 1976, 6(3),pages 237−42に報告される手順に従い、(1RS,5RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンおよび(2RS,5RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンを調製した。この製造条件では、(1RS,5RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンおよび(1RS,5RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンのエノンの分離不可能な混合物が、ジアステレオ異性体の(24:30:40:6)混合物として得られた。この混合物(47g)をさらに精製することなく水素添加した。
b) 4−ジ置換シクロヘキサノンの調製
一般的な水素添加手順
パラジウム炭(10%アクロス(Acros), 0.75g)を、工程a)で得られたシクロヘキサ−2−エン−1−オン(102g)のエチルアセテート(100ml)溶液に添加し、排気および水素ガスでのパージを3回行い、その後水素ガス雰囲気で一晩振とうした。得られた混合物の排気および窒素ガスでのパージを3回行い、その後セライトの小さなプラグ(3cm)で濾過し、酢酸エチルで洗浄した(50ml×2)。溶媒を真空中で除去し、置換シクロヘキサノンを得た。
● (RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカン−8−オンおよび(RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカン−8−オン
(1RS,5RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンおよび(2RS,5RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカ−6−エン−8−オンの混合物(1:1)から出発して、この混合物をフィッシャー蒸留により分離し、(RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカン−8−オンを収率45%で得た。
(RS)−1−メチルスピロ[4.5]デカン−8−オン 沸点50℃〜54℃/0.8mbar
Figure 2020527539
(RS)−2−メチルスピロ[4.5]デカン−8−オン 沸点60℃〜65℃/1mbar
Figure 2020527539
c) グリニャール添加およびアルコール除去
グリニャール添加の一般的手順
2−(2−ブロモエチル−1,3−ジオキソラン)(18.0g、100ミリモル)のTHF溶液を、撹拌下にあるMg(2.7g、112ミリモル)のTHF(100ml)溶液の懸濁液に、ゆっくりと滴下した。Mgは、MgBr(約100mg)およびまたはいくつかのヨウ素結晶で活性化されている。発熱したら臭化物をゆっくりと滴下し、温度を50℃〜60℃に上昇させ、その後30℃まで冷却した。ついで、ケトン(100ミリモル)のTHF(20ml)溶液をゆっくりと滴下した。滴下にて添加中の温度は35℃未満であった。溶液をさらに周囲温度で4時間撹拌し、撹拌下にある飽和塩化アンモニウムと氷との混合物(1:1, 200ml)に注ぎ、EtOAcで再抽出し(2x100ml)、飽和重炭酸ナトリウム(100ml)ついで塩水(100ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で溶媒を除去した。シスおよびトランス異性体の混合物としての粗アルコールは、さらに精製することなく次の工程で直接使用した。
アルコール除去の一般的手順
POCl(4.4g、28.5ミリモル)を撹拌下にあるアルコール(19ミリモル)のピリジン(25ml)溶液にゆっくりと滴下し、0℃に冷却した。得られた懸濁液を0℃で30分撹拌し、周囲温度まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。懸濁液を氷/水に注ぎ、EtOAcで抽出し(2x100ml)、飽和重炭酸ナトリウムで中性になるまで洗浄し、さらに10%HSO、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で溶媒を除去した。得られた粗ジオキソランをさらにバルブトゥバルブ蒸留で精製し、純ジオキソランを得た。
● 2−(2−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソラン
2−(2−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソランを、J.Org. Chem., 1980, 45,page 5399の記載に従って調製された(4RS)−4−エチル−4−メチルシクロヘキサン−1−オンから出発して、75%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 2−(2−(4,4−ジエチル−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソラン
2−(2−(4,4−ジエチル−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソランを、J.Org. Chem., 1980, 45,page 5399の記載に従って調製された4,4−ジエチル−4−メチルシクロヘキサン−1−オンから出発して、56%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 2−(2−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソラン
2−(2−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランを、J. Am. Chem. Soc., 1962, 84,page 788の記載に従って調製されたスピロ[4.5]デカン−8−オンから出発して、72%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 2−(2−(スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン−3−イル)エチル)−1,3−ジオキソラン
2−(2−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランを、J. Chem. Soc., 1954,page 3486の記載に従って調製されたスピロ[5.5]ウンデカン−3−オンから出発して、56%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 2−(2−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソラン
立体異性体の1:1混合物として2−(1−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパン−2−イル)−1,3−ジオキソランを、J.Org. Chem., 1980, 45,page 5399の記載に従って調製された(4RS)−4−エチル−4−メチルシクロヘキサン−1−オン、および(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル)マグネシウムブロミド(0.36M/THF,100ml,米国特許第5908858号明細書;出願人:三共株式会社(1999))から出発して、81%の収率で得た。
Figure 2020527539
d) アセタールの脱保護
ジオキソラン(14.4ミリモル)をアセトン(45ml)および水(15ml)に溶解し、濃HCL(0.5ml)を添加し、得られた混合物を還流下に15時間加熱した。その後、混合物を冷却し、EtO(100ml)中で希釈し、水相をEtO(100ml)で再抽出した。合わされた有機抽出物を飽和重炭酸ナトリウム(50ml×2)、塩水(50ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で除去し、粗アルデヒドを得た。さらにバルブトゥバルブ蒸留により精製し、所望のアルデヒドを得た。
● 3−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナール
3−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールを、2−(2−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、78%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−メチルプロパナール
3−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−メチルプロパナールを、2−(1−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパン−2−イル)−1,3−ジオキソランから出発して、57%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(4,4−ジエチル−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナール
3−(4,4−ジエチル−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールを、2−(2−(4,4−ジエチル−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、65%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナール
3−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナールを、2−(2−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、75%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(1−メチルスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナール
3−(1−メチルスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナールを、ジアステレオ異性体の分離不可能な1:1混合物の形態で、2−(2−(1−メチルスピロ[4.5]デク−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、70%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(2−メチルスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナール
3−(2−メチルスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)プロパナールを、ジアステレオ異性体の分離不可能な1:1混合物の形態で、2−(2−(2−メチルスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、72%の収率で得た。
Figure 2020527539
● 3−(スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン−3−イル)プロパナール
3−(スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン−3−イル)プロパナールを、2−(2−(スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)エチル)−1,3−ジオキソランから出発して、75%の収率で得た。
Figure 2020527539
実施例2
式(I)の化合物の合成−ブタナール誘導体
a) 4−エチル−4−メチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン−1−オールの調製
2−プロぺニルマグネシウムクロリドの溶液(321ml、0.5M、160ミリモル)を、撹拌下にある4−エチル−4−メチルシクロヘキサノン(15.1g、107ミリモル)のTHF(20ml)溶液にゆっくりと滴下し、0℃まで冷却した。反応を実施し、周囲温度までゆっくりと昇温させ、その後、氷と飽和塩化アンモニウム溶液との混合物に注ぎ、エーテルを用いて抽出した。合わされた有機相を飽和NaHCO溶液、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で溶媒を除去し、25.5gの粗アルコールを得た。120℃〜130℃、0.5ミリバールでバルブトゥバルブ(クーゲルロール)蒸留を行いさらに精製し、ジアステレオ異性体の混合物(17.0g、87%)としてのアルコールを調製した。
Figure 2020527539
b) 4−エチル−4−メチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)シクロヘキサ−1−エンと3−エチル−3−メチル−6−(プロパン−2−イリデン)シクロヘキサ−1−エンとの混合物の調製
4−エチル−4−メチル−1−(プロプ−1−エン−2−イル)シクロヘキサノール(6.5g、34ミリモル)とpTSA(1.5g、7.8ミリモル)とのペンタン(50ml)溶液を、40℃で2時間加熱し、その後、冷却し、飽和NaHCOで希釈し、エーテルを用いて抽出した。有機相を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で溶媒を除去し、15.9gの粗アルケンを得た。さらに、0.6ミリバール、22℃〜36℃での真空蒸留により精製し、13.4gの純アルケンを79%の収率(>純度90%)で得た。
Figure 2020527539
c)3−(4−エチル−4−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ブタナールの調製
上記で調製したジエン混合物(4.57g、27.8ミリモル)、トルエン(10ml)、Rh(acac)(CO)(0.016g、0.061ミリモル)、およびトリス(2,4−ジ―tert−ブチルフェニル)ホスフィット(0.178g、0.275ミリモル)を、S/Sオートクレーブに充填し、その混合物をCOとHとの混合物でパージおよび排気しこれを3回行い、その後CO/H雰囲気(50バール)中90℃で18時間撹拌した。オートクレーブを冷却し、排気および窒素によるパージを3回行った。溶媒を真空中で取り除き、ジアステレオ異性体(1:1)の混合物としての粗アルデヒドを得た。バルブトゥバルブ(クーゲルロール)蒸留を120℃〜130℃、0.5ミリバールで行い、0.8gの純アルデヒドをジアステレオ異性体(1:1)混合物として、収率15%で得た。
Figure 2020527539
実施例3
付香組成物の調製
以下の成分を混合して付香組成物を調製した。
Figure 2020527539
Figure 2020527539
1)1,3−ベンゾジオキソール−5−カルバルデヒド;製造元:フィルメニッヒSA、ジュネーブ、スイス
2)シス−7−P−メンタノール;製造元および商標:フィルメニッヒSA、ジュネーブ、スイス
3)メチルジヒドロジャスモネート;製造元および商標:フィルメニッヒSA、ジュネーブ、スイス
4)テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチル−4(2H)−ピラノール;製造元および商標:フィルメニッヒSA、ジュネーブ、スイス
800重量部の3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナールを上記組成物に添加したことにより、フルーティーなメロンツイストを有するよりフレッシュでフローラルなシクラメンノートが組成物に付与された。ベースノートはさらにフレッシュでフローラルなシクラメンノートであった。
3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナールの代わりに、同量のチレナール(Tillenal)(登録商標)(3−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナール;製造元および商標:フィルメニッヒSA、ジュネーブ、スイス)を添加したところ、組成物により水っぽく、グリーンでよりフローラルなリンデンノートが付与され、またベースノートに対しては、わずかな影響しか見られなかった。
3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナールの代わりに、同量の3−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−メチルプロパナールを添加した。当該成分により、さらに脂っぽいアルデヒド様、よりグリーンで、水っぽいノート、および式の柑橘系エレメントのプッシュが組成物に付与された。さらに、当該添加により、組成物のベースノートにより脂っぽい様相が付与された。

Claims (14)


  1. Figure 2020527539
    (式中、各Rはそれぞれ互いに独立して、水素原子またはメチル基を表し、RおよびRはそれぞれ互いに独立して、炭素数1〜2の直鎖アルキル基もしくは炭素数3〜5の直鎖もしくは分枝アルキル基を表すか、またはRおよびRは一緒になって、炭素数2〜5の直鎖、分枝アルカンジイル基を表し、1つの点線は、炭素−炭素単結合を表し、第2の点線は、炭素−炭素二重結合を表す)
    の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形態を有する、化合物。
  2. 前記化合物が、式
    Figure 2020527539
    (式中、R、RおよびRは、請求項1の定義と同じ意味を有する)
    の化合物であって、その立体異性体のいずれか1つ、またはそれらの混合物の形態を有することを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. の1つが水素原子であり、その他のRが水素原子またはメチル基であってよいことを特徴とする、請求項1または2記載の化合物。
  4. が水素原子であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の化合物。
  5. がメチル基、エチル基、またはイソプロピル基であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の化合物。
  6. がメチル基、エチル基、またはプロピル基であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の化合物。
  7. およびRが一緒になって、炭素数3の直鎖アルカンジイル基、または炭素数4の分枝アルカンジイル基であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の化合物。
  8. 前記式(I)の化合物が、3−(4−エチル−4−メチル−1−シクロヘキセン−1−イル)プロパナール、3−スピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イルプロパナール、3−(スピロ[5.5]ウンデカ−2−エン―3−イル)プロパナール、または3−(4,4−ジエチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)プロパナールであることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の化合物。
  9. 付香組成物または付香された製品のにおい特性を付与、強化、改善、または改変する方法であって、請求項1から8までに定義する式(I)の少なくとも1つの化合物を有効量で前記組成物または製品に添加することを含む、方法。
  10. 請求項1から8までに定義する式(I)の化合物の、付香成分としての使用。
  11. i)請求項1から8までに定義する式(I)の少なくとも1つの化合物、
    ii)香料担体と香料ベースとからなる群から選択される少なくとも1つの成分、および
    iii)場合により、少なくとも1つの香料助剤
    を含む、付香組成物。
  12. 請求項1から8までに定義する式(I)の少なくとも1つの化合物、または請求項11に定義する組成物を含む、付香された消費者製品。
  13. 前記製品が、香水、布用ケア製品、ボディケア製品、化粧品、スキンケア製品、エアケア製品、またはホームケア製品であることを特徴とする、請求項12記載の付香された消費者製品。
  14. 前記付香された消費者製品が、ファインパフューム、スプラッシュもしくはオーデパフューム、コロン、シェーブもしくはアフターシェーブローション、液体もしくは固形洗剤、布用柔軟剤、布用リフレッシャー、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品、シャンプー、カラーリング剤、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品、消毒剤、インティメイトケア製品、ヘアスプレー、バニシングクリーム、消臭剤または制汗剤、脱毛剤、日焼けまたは日焼け止め製品、ネイル製品、スキンクレンジング、メーキャップ、香水入り石鹸、シャワーまたはバスムース、オイルまたはジェル、またはフット/ハンドケア製品、衛生製品、エアフレッシュナー、「すぐに使用できる」粉末エアフレッシュナー、カビ取り剤、家具ケア製品、ワイプ、食器用洗剤または硬質表面用洗剤、レザーケア製品、またはカーケア製品であることを特徴とする、請求項13記載の付香された消費者製品。
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