JP2020526645A - 樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、樹脂成分、アミン系硬化剤の形態での少なくとも1種の成分を含む硬化剤系、および多段階ポリマー粒子を含む硬化性ポリマー樹脂組成物に関する。このポリマー樹脂組成物は、粘度が110℃の温度において100mPa.s未満である。

Description

本発明は、樹脂成分、硬化剤および粒子系を含む液状ポリマー組成物に関する。
具体的には、本発明は、液状ポリマー組成物、特に、注入樹脂として使用することができる、硬化剤および粒子系を含む液状樹脂組成物に関する。
より具体的には、本発明はまた、モノマー、硬化剤および多段階ポリマーを含む液状樹脂組成物を調製するためのプロセスに関する。
様々な耐衝撃性改良剤が、ポリマー樹脂組成物について、その固有的な脆性、すなわち、周囲温度で、しかし、同様に、とりわけ氷点下の温度で生じる脆化、切欠き(ノッチ)感度および亀裂伝播を補償するという目的により衝撃強さを改善するために広く使用されている。したがって、耐衝撃性改良ポリマーは、ゴム状材料の相ミクロ領域(phase micro domains)を組み込むことによってその耐衝撃性および靭性が増大しているポリマー材料である。
これは通常、衝撃のエネルギーを吸収することができる、または消散させることができるポリマーマトリックスに微視的なゴム粒子を導入することに起因して行われる。1つの可能性が、ゴム粒子をコアシェル粒子の形態で導入することである。非常に一般的にはゴムコアとポリマーシェルとを有するこれらのコアシェル粒子は、効果的な強化のためのゴムコアの適切な粒子サイズ、そして、熱可塑性マトリックスとの接着性および適合性を有するためのグラフト化シェルという利点を有する。
耐衝撃性改良の履行は、粒子サイズ、とりわけ粒子のゴム部分の粒子サイズ、およびその量の関数である。最適な平均粒子サイズが、加えられた耐衝撃性改良剤粒子の所与の量についての最大の衝撃強さを有するためには存在する。
これらの一次耐衝撃性改良剤粒子は通常、粉末粒子の形態でポリマー材料に加えられる。これらの粉末粒子は、凝集した一次耐衝撃性改良剤粒子である。ポリマー樹脂組成物をこのような粉末粒子とブレンドしている期間中に、一次耐衝撃性改良剤粒子はポリマー樹脂に分布させられ、しかし、その分布は十分に均一ではなく、その結果、粘度における望ましくない増大がもたらされる。
耐衝撃性改良剤粒子の粒子サイズはナノメートルの範囲にあるが、凝集粉末粒子の範囲はマイクロメートルの範囲にある。後者の方が、取り扱いにははるかに容易である。
多くのポリマー、熱可塑性または熱硬化性のポリマーについて、これらの多段階ポリマーを、凝集した乾燥粉末としてコアシェル粒子の形態で正確に分散させることは非常に困難であり、または不可能に近い。コアシェル粒子の理想的な均一分散物は、凝集物が、マトリックスにおける分散の後で認められない。
国際公開第2014/013028号明細書には、繊維状基材のための含浸プロセス、当該含浸プロセスのための液状(メタ)アクリルシロップ、その重合方法、およびその得られる構造化品が開示される。当該シロップは、(メタ)アクリルモノマー、(メタ)アクリルポリマー、および必要な場合には微粒子の形態での耐衝撃性改良剤を含む。
国際公開第2014/135815号明細書には、メタクリル成分またはアクリル成分と、シロップ重合後に得られる熱可塑性材料の衝撃強さを強化するための耐衝撃性改良添加剤とを主に含有する粘性の液状(メタ)アクリルシロップが開示される。耐衝撃性改良添加剤は、柔軟性を有する高分子ブロックからなるエラストマードメインに基づく。とりわけコア/シェル粒子の形態での多段階ポリマーは開示されていない。
国際公開第2014/135816号明細書には、メタクリル成分またはアクリル成分と、(メタ)アクリルシロップ重合後の残留モノマーの割合を低減させるために意図される有機フィラーまたは無機フィラーとを主に含有する粘性の液状(メタ)アクリルシロップが開示される。有機フィラーが架橋PMMAビーズから選ばれる。とりわけコア/シェル粒子の形態での多段階ポリマーは開示されていない。
欧州特許第0985692号明細書には、改善されたMBS耐衝撃性改良剤が開示される。このMBS耐衝撃性改良剤はコア/シェルポリマーの形態での多段階ポリマーであり、その調製プロセスは乳化重合によるものである。
国際公開第2014062531号明細書には、b)コアシェルゴム粒子によって改質される熱硬化性のエポキシ末端オキサゾリジノン環含有ポリマーを含むポリマーであって、前記コアシェルゴム粒子の少なくとも50%が、I)水性分散媒体におけるモノマーの乳化重合を行って、熱可塑性のコアシェルゴム粒子を形成すること、II)前記熱可塑性コアシェルゴム粒子を凝析させて、スラリーを形成すること、およびIII)前記スラリーを脱水して、脱水された粒子を形成すること、ならびにIV)前記脱水された粒子を乾燥させて、乾燥粒子を形成することを含むプロセスによって調製される、ポリマーが開示される。
これらの先行技術文献のいずれもが、本請求項に記載されるような液状ポリマー組成物、またはそれを得るためのプロセスを開示していない。
本発明の1つの目的が、多段階ポリマーを含有する液状ポリマー組成物を提供すること、および/または全体として改善もしくは利点を提供することである。
本発明のさらなる目的が、多段階ポリマーを含む液状の硬化性ポリマー樹脂組成物を、重合において使用することができる当該多段階ポリマーの均一な分散物とともに得ることでもある。
本発明の別の目的が、硬化性の液状ポリマー樹脂組成物における、具体的には、しかし、限定的ではなく、液状のエポキシ樹脂組成物における多段階ポリマーの凝集を回避すること、または著しく低減させることである。
さらに別の目的が、エポキシ成分、硬化剤および多段階ポリマーを含む液状のポリマー組成物を調製するためのプロセスを、当該多段階ポリマーの均一な分散物とともに得ることである。
なおさらなる目的が、ポリマーの耐衝撃性改良のための、モノマー、(メタ)アクリルポリマーを含む組成物の使用である。
本発明によれば、添付された請求項のいずれか一項で定義されるような組成物、複合材料または複合部品、プロセスおよび使用が提供される。
本発明の1つの実施形態によれば、少なくとも1種の樹脂成分を含む樹脂系、アミン系硬化剤の形態での少なくとも1種の成分を含む硬化剤系、および多段階ポリマー粒子を含む粒子系を含む硬化性ポリマー樹脂組成物であって、粘度が110℃の温度において100mPa.s未満である、好ましくは90mPa.s未満である、より好ましくは80mPa.s未満である、硬化性ポリマー樹脂組成物が提供される。
粘度は好ましくは、110℃の温度において1mPa.s〜100mPa.sの範囲、5mPa.s〜90mPa.sの範囲、もしくは15mPa.s〜80mPa.sの範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲である。
さらなる実施形態において、樹脂系は、官能性が少なくとも2であるエポキシ樹脂成分を含み、好ましくは官能性が少なくとも4であるエポキシ樹脂成分を含む。別の実施形態において、アミン系硬化剤は、アルキレン架橋芳香族アミンを含む芳香族アミンである。
好ましくは、アミン系硬化剤はメチレンビスアニリンであり、好ましくは4,4−メチレンビスアニリンである。
好ましい実施形態において、アミン硬化剤は、アルキルアルカノアニリンから選択され、好ましくはメチレン−ビス(ジエチルアニリン)(MDEA)、4,4−メチレンビス(イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA)、メチレン−ビス−(クロロジエチルアニリン)(MCDEA)またはビスメチルエチルアニリン−ビス(クロロジエチルアニリン)(MMEACDEA)から選択される。より好ましくは、アミン硬化剤は、メチレン−ビス(ジエチルアニリン)(MDEA)および4,4−メチレンビス(イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA)の混合物であり、MDEA対MMIPAの比が2:1である。
さらなる実施形態において、硬化剤系は、アルキルベンゼンジアミンの形態での追加成分を含む。好ましくは、追加成分はアルキルチオアルキルベンゼンジアミンを含み、好ましくはジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンを含む。硬化剤系は、10wt%〜50wt%のジアルキルチオアルキルベンゼンジアミン、好ましくは20wt%〜40wt%のジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンを含む場合がある。
ジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンは下記の式であり得る:
式中、Yは、1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、Xは、水素、または1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、RおよびR’はアルキル基またはアルキルチオ基であり、好ましくは1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基またはアルキルチオ基である。
さらなる実施形態において、ジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンは、下記式から構成される混合物である:
好ましくは、ジアルキルチオアルキルベンゼンおよびアミン成分はともに、室温において液体である。
1つの実施形態において、メチレンビスアニリン化合物は20℃において液体であり、下記の式を有する:

式中、R1、R2、R3、R4、R1’、R2’、R3’およびR4’は独立して、水素、C1〜C6アルコキシ、好ましくはC1〜C4アルコキシ(ただし、前記アルコキシ基は直鎖状または分岐型であり得る)(例えば、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシ)、C1〜C6アルキル、好ましくはC1〜C4アルキル(ただし、前記アルキル基は直鎖状または分岐型であり得るし、任意選択で置換され得る)(例えば、メチル、エチル、イソプロピルおよびトリフルオロメチル)、ハロゲンから選択され、かつ、R1、R2、R3、R4、R1’、R2’、R3’およびR4’の少なくとも1つがC1〜C6アルキル基である。
本発明の別の実施形態において、樹脂系は、グリシジルエーテルエポキシ樹脂を含む第1の樹脂成分(a)、ナフタレン系エポキシ樹脂成分を含む第2の樹脂成分(b)を含む場合があり、アミン硬化剤はアミノ−フェニルフルオレン硬化剤(c)を含む。好ましくは、エポキシ樹脂成分a)およびエポキシ樹脂成分b)は、成分(a)および成分(b)の総重量に基づいて第2の樹脂成分の最大でも33wt%を含有する。
本発明の1つの実施形態において、エポキシ樹脂成分a)およびエポキシ樹脂成分b)は、第2の樹脂成分の5wt%〜33wt%の間、好ましくは第2の樹脂成分の7wt%〜32.5wt%、より好ましくは第2の樹脂成分の12wt%〜32wt%、一層より好ましくは第2の樹脂成分の19wt%〜32wt%、最も好ましくは第2の樹脂成分の20wt%から、33wt%を含まないが、33wt%まで、および/または前述範囲の組合せを含有する。
この組成物は、大きい靭性および衝撃後圧縮強さ(CAI)強度を含めて様々な優れた機械的特性との組合せで、少なくとも130℃の所望される高い湿潤Tgを提供するという重要な利点を有しており、一方で、大きい複合部品の製造を可能にするための好適に長い加工処理域(加工ウインドウ/加工条件幅)もまた提供する。
1つの実施形態において、樹脂組成物は、190℃で120分間硬化させたとき、湿潤Tgが少なくとも130℃であり、好ましくは少なくとも140℃であり、より好ましくは少なくとも150℃である。乾燥Tgおよび湿潤Tgが、ASTM D7028に従って動的機械分析(DMA)によって測定される。湿潤試験が、70℃の温度の水に2週間浸漬した後のサンプルに対して行われた。
本発明のさらなる実施形態において、ニート硬化樹脂組成物の機械的特性の1つまたは複数が下記の通りである:
・ASTM D5045−99(2007)e1に従って測定された場合、500J/m2〜1000J/m2の範囲、好ましくは700J/m2〜1000J/m2の範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲での臨界ひずみエネルギー解放率GIc;
・ASTM D5045−99(2007)e1に従って測定された場合、1.0〜2.5MPa 0.5の範囲、好ましくは1.4〜2.0MPa 0.5の範囲または1.6〜2.0MPa 0.5の範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲での臨界応力拡大係数KIc;
・ASTM D790に従って測定された場合、3.0〜3.8の範囲、好ましくは3.2〜3.6の範囲または3.0〜3.8の範囲もしくは3.3〜3.5の範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲での弾性率G;
・Tg開始(乾燥)が、130℃〜220℃の範囲または150℃〜200℃の範囲、好ましくは170℃〜190℃の範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲である;
・Tg開始(湿潤)が、100℃〜180℃の範囲または120℃〜170℃の範囲、好ましくは130℃〜160℃の範囲または125℃〜145℃の範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲である。
第2の樹脂成分は、ビスフェノール−A(BPA)ジグリシジルエーテルおよび/またはビスフェノール−F(BPF)ジグリシジルエーテルならびにそれらの誘導体の少なくとも1種を含む場合がある。
1つの実施形態において、第2の樹脂成分は10wt%以上の量で存在し、好ましくは15wt%以上の量で存在し、より好ましくは20wt%以上の量で存在する。
組成物の非ナフタレン成分が、組成物の総重量に基づいて10wt%〜90wt%の範囲での量で、好ましくは20wt%〜45wt%の範囲での量で、より好ましく65wt%〜80wt%の範囲での量で、および/または前述範囲の組合せの範囲での量で存在する場合がある。
1つの実施形態において、硬化剤は下記の構造式を有する:

式中、それぞれのRは独立して、水素、ならびにエポキシド基含有化合物の重合において不活性である基で、好ましくはハロゲン、1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基および分岐型アルキル基、フェニル、ニトロ、アセチルならびにトリメチルシリルから選択される基から選択される;
それぞれのRは独立して、水素、ならびに1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基および分岐型アルキル基から選択される;かつ
それぞれのRは独立して、R、水素、フェニルおよびハロゲンから選択される。
硬化剤系は下記の硬化剤成分の1種または複数を含む場合がある:ビス(第二級アミノフェニル)フルオレン、またはビス(第二級アミノフェニル)フルオレンおよび(第一級アミノフェニル)(第二級アミノペニル)フルオレンの混合物。好ましくは、硬化剤は下記の硬化剤の1種または複数を含む:9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4−メチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4−クロロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−エチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−ヨード−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、3−ブロモ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9−(4−メチルアミノフェニル)−9−(4−エチルアミノフェニル)フルオレン、1−クロロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−メチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,6−ジメチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、1,5−ジメチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−フルオロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタフルオロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,7−ジニトロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−クロロ−4−メチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,7−ジクロロ−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−アセチル−9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2−メチル−9,9−ビス(4−メチルアミノフェニル)フルオレン、2−クロロ−9,9−ビス(4−エチルアミノフェニル)フルオレン、または2−t−ブチル−9,9−ビス(4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9−(4−メチルアミノフェニル)−9−(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−エチルアミノフェニル)フルオレン、9−(4−エチルアミノフェニル)−9−(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−プロピルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−イソプロピルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ブチルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−メチル−4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−クロロ−4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9−(4−メチルアミノフェニル)−9−(4−エチルアミノフェニル)フルオレン、4−メチル−9,9−ビス(4−メチルアミノフェニル)フルオレン、または4−クロロ−9,9−ビス(4−メチルアミノフェニル)フルオレン。
1つの実施形態において、硬化剤成分は、立体障害のあるビス(第一級アミノフェニル)フルオレンを含む。好ましい実施形態において、硬化剤は、9,9−ビス(3−メチル−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチル−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−フェニル−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3,5−ジメチル−4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)フルオレン、9−(3,5−ジメチル−4−メチルアミノフェニル)−9−(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)フルオレン、9−(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)−9−(3−メチル−4−アミノフェニル)フルオレン、1,5−ジメチル−9,9−ビス(3,5−ジメチル−4−メチルアミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3,5−ジイソプロピル−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3,5−ジクロロ−4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3,5−ジエチル−4−メチルアミノフェニル)フルオレン、または9,9−ビス(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)フルオレン、ならびに/あるいは前述硬化剤のいずれかの組合せから選択される。
別の実施形態において、硬化剤成分はハロゲン置換アミノ−フェニルフルオレン硬化剤を含む。
本発明の1つの実施形態において、粒子系は多段階ポリマー粒子を含む。
別の実施形態において、粒子系は多段階ポリマー粒子からなる。
本発明のさらなる実施形態において、ポリマー粒子は、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの層(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む別の層(B)とを含む多段階ポリマーによって形成される多層構造を有する。
別の実施形態において、ポリマー(B1)は少なくとも30℃のガラス転移温度を有し、ポリマー粒子の外側層を形成する。
好ましい実施形態において、ポリマー粒子は、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの段階(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む少なくとも1つの段階(B)と、ガラス転移温度が30℃〜150℃の間である(メタ)アクリルポリマー(P1)を含む少なくとも1つの段階(P1)とを含む多層構造を有する。
(メタ)アクリルポリマー(P1)はポリマー(A1)およびポリマー(B1)のいずれにもグラフト化されなくてもよい。代替において、(メタ)アクリルポリマー(P1)はポリマー(A1)およびポリマー(B1)の一方に、またはそれらの両方にグラフト化される場合がある。
さらなる実施形態において、ポリマー(B1)は少なくとも30℃のガラス転移温度を有し、ポリマー粒子の中間層を形成する。
別の実施形態において、段階(A)は第1の段階であり、ポリマー(B1)を含む段階(B)が、ポリマー(A1)または別の中間層を含む段階(A)にグラフト化され、ただし、この場合、第1の段階は、ポリマー(B1)を含む段階(B)に先立って作成されるポリマー(A1)を含む段階(A)として定義される。
さらなる実施形態において、粒子系は、異なる粒子との組合せでの多段階粒子の混合物を含み、ただし、前記異なる粒子は、メタクリルポリマー(P1)粒子、またはモノマー(M1)粒子、またはポリメタクリラートブタジエン/スチレン(MBS)粒子から選択される。
粒子系は、硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて0.1重量%〜15重量%の範囲で、好ましくは0.5%〜13%の範囲で、より好ましくは1.5%〜11%の範囲で、一層より好ましくは2重量%〜8重量%の範囲で、最も好ましくは硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて2.5重量%〜7.5重量%の範囲で、および/または前述範囲のいずれかの組合せの範囲で存在し得る。
さらなる実施形態において、粒子の直径に基づく加重平均粒子サイズが、15nm〜900nmの範囲、好ましくは20nm〜800nmの範囲、より好ましくは25nm〜600nmの範囲、一層より好ましくは30nm〜550nmの範囲、なおさらにより好ましくは40nm〜400nmの範囲、一層より好都合には75nm〜350nmの範囲、好都合には80nm〜300nmの範囲、および/または前述範囲の組合せの範囲である。
別の実施形態において、本明細書中において前述されるようなポリマー組成物を含む接着剤が提供される。ポリマー組成物はフィラー(充填剤)を含む場合がある。好適なフィラーが、ミクロスフェア、ガラスビーズ、マイクロバルーン、タルクおよびシリカから選択される場合がある。
さらなる実施形態において、繊維強化複合材を製造するためのプロセスであって、繊維状材料が閉鎖容器においてレイアップされ、前述の請求項のいずれかに記載される硬化性エポキシ樹脂組成物が80℃〜130℃の温度で前記強化用繊維状材料に引き込まれ、いったん前記樹脂が前記強化用材料に引き込まれたら、温度が150℃〜190℃の範囲内に上げられる、プロセスが提供される。
[定義]
使用される場合、用語「ポリマー粉末」により、ナノメートル範囲での粒子を含む一次ポリマーの凝集によって得られる少なくとも1マイクロメートル(μm)の範囲での粉末粒を含むポリマーが意味される。
使用される場合、用語「系」(「システム」)により、ただ1種の成分、または複数の成分の混合物が意味される。使用される場合、用語「樹脂系」により、ただ1種の樹脂成分、または複数の樹脂成分もしくは樹脂の混合物が意味される。使用される場合、用語「硬化剤系」により、ただ1種の硬化剤成分、または複数の硬化剤成分もしくは硬化剤の混合物が意味される。使用される場合、用語「粒子系」により、ただ1種の粒子、または複数の粒子の混合物が意味される。
使用される場合、用語「一次粒子」により、ナノメートル範囲での粒子を含む球状ポリマーが意味される。好ましくは、一次粒子は重量平均粒子サイズが20nm〜800nmの間である。
使用される場合、用語「粒子サイズ」により、球状とみなされる粒子の体積平均直径が意味される。
使用される場合、用語「コポリマー」により、当該ポリマーが少なくとも2種の異なるモノマーからなることが意味される。
使用される場合、用語「多段階ポリマー」により、多段階重合プロセスによって逐次様式で形成されるポリマーが意味される。1つの好ましいプロセスが、第1のポリマーが第1段階のポリマーであり、かつ、第2のポリマーが第2段階のポリマーである、すなわち、第2のポリマーが第1の乳化ポリマーの存在下での乳化重合によって形成される多段階乳化重合プロセスである。
使用される場合、用語「(メタ)アクリル」により、すべての種類のアクリルモノマーおよびメタクリルモノマーが意味される。
使用される場合、用語「(メタ)アクリルポリマー」により、当該(メタ)アクリルポリマーが、当該(メタ)アクリルポリマーの50wt%以上を構成する(メタ)アクリルモノマーを含むポリマーを本質的に含むことが意味される。
使用される場合、用語「エポキシ樹脂」により、開環によって重合され得るオキシラン型の少なくとも2つの官能基を有する有機化合物がどのようなものであれ理解される。エポキシ樹脂の様々な例が本出願において記載される。
使用される場合、用語「(メタ)アクリル樹脂」により、アクリルモノマーおよびメタクリルモノマーに基づく接着剤が理解される。
使用される場合、用語「マスターバッチ」により、添加剤をキャリア材料において高濃度で含む組成物が理解される。添加剤はキャリア材料に分散される。
使用される場合、用語「耐衝撃性改良剤」により、ポリマー材料に組み込まれると、ゴム状材料またはゴムポリマーの相ミクロドメインによってそのポリマー材料の耐衝撃性および靭性を増大させる物質が理解される。
使用される場合、用語「ゴム」により、そのガラス転移点を超えるポリマーの熱力学的状態が意味される。
使用される場合、用語「ゴムポリマー」により、ガラス転移温度(Tg)が0℃未満であるポリマーが意味される。
本発明の硬化性ポリマー組成物は、少なくとも1種の樹脂成分を含む樹脂系を含む。この樹脂成分は好ましくはエポキシ樹脂成分である。この成分は、官能性が2である(二官能性)、またはそれよりも大きい(三官能性、四官能性など)の1種または複数のエポキシ樹脂成分またはエポキシ樹脂を含む場合がある。
ポリマー組成物またはポリマーマトリックスの樹脂成分を形成するために使用される好適なエポキシ二官能性エポキシ樹脂成分として、好適な二官能性エポキシ樹脂がどのようなものであれ挙げられ得る。これには、2つのエポキシ官能基を有する好適なエポキシ樹脂がどのようなものであれ含まれることが理解されるであろう。二官能性エポキシ樹脂は、飽和型、不飽和型、シクロ脂肪族、脂環式または複素環式であり得る。二官能性エポキシは、樹脂成分を形成するために単独で、または多官能性エポキシ樹脂との組合せで使用される場合がある。多官能性エポキシのみを含有する樹脂成分もまた可能である。
二官能性エポキシ樹脂成分には、例として、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(必要に応じて臭素化されてもよい)、フェノール−アルデヒド付加物のグリシジルエーテル、脂肪族ジオールのグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、Epikote、Epon、芳香族エポキシ樹脂、エポキシ化オレフィン、臭素化樹脂、芳香族グリシジルアミン、複素環式のグリシジルイミジンおよびグリシジルアミド、グリシジルエーテル、フッ素化エポキシ樹脂、またはどのような組合せであれそれらの組合せに基づくものが含まれる。二官能性エポキシ樹脂は好ましくは、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ジグリシジルジヒドロキシナフタレン、またはどのような組合せであれそれらの組合せから選択される。最も好ましいものが、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルである。ビスフェノールFのジグリシジルエーテルが、Huntsman Advanced Materials(Brewster、NY)からAraldite GY281およびGY285の商品名で、また、Ciba−Geigy(所在地)からLY9703の商品名で市販されている。二官能性エポキシ樹脂成分が、樹脂系を形成するために単独で、またはどのような組合せであれ他の二官能性エポキシもしくは多官能性エポキシとの好適な組合せで使用される場合がある。
樹脂系は、2よりも大きい官能性を有する1種または複数のエポキシ樹脂を含む場合がある。好ましい多官能性エポキシ樹脂は、三官能性または四官能性であるものである。多官能性エポキシ樹脂は、三官能性エポキシおよび多官能性エポキシの組合せである場合がある。多官能エポキシ樹脂は、飽和型、不飽和型、シクロ脂肪族、脂環式または複素環式であり得る。
好適な多官能エポキシ樹脂には、例として、フェノールエポキシノボラックおよびクレゾールエポキシノボラック、フェノール−アルデヒド付加物のグリシジルエーテル、ジ脂肪族ジオールのグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、芳香族エポキシ樹脂、ジ脂肪族トリグリシジルエーテル、脂肪族ポリグリシジルエーテル、エポキシ化オレフィン、臭素化樹脂、芳香族グリシジルアミン、複素環式のグリシジルイミジンおよびグリシジルアミド、グリシジルエーテル、フッ素化エポキシ樹脂、またはどのような組合せであれそれらの組合せに基づくものが含まれる。
三官能性エポキシ樹脂は、化合物の骨格におけるフェニル環にパラ配向またはメタ配向で直接的または間接的にどちらであれ置換される3つのエポキシ基を有すると理解されるであろう。四官能性エポキシ樹脂は、化合物の骨格におけるフェニル環にメタ配向またはパラ配向で直接的または間接的にどちらであれ置換される4つのエポキシ基を有すると理解されるであろう。
フェニル環は加えて、他の好適な非エポキシ置換基により置換される場合がある。好適な置換基には、例として、水素、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシル基、アリール基、アリールオキシル基、アラルキルオキシル基、アラルキル基、ハロ基、ニトロ基またはシアノ基が含まれる。好適な非エポキシ置換基がパラ位またはオルト位においてフェニル環に結合してもよく、あるいはエポキシ基によって占有されないメタ位において結合してもよい。好適な四官能性エポキシ樹脂には、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンが含まれる(これは三菱ガス化学株式会社(日本、東京都千代田区)からTetrad−Xの名称で市販されており、また、Erisys GA−240の名称で(CVC Chemicals(Morrestown、N.J.)から市販されている)。好適な三官能性エポキシ樹脂には、例として、フェノールエポキシノボラックおよびクレゾールエポキシノボラック、フェノール−アルデヒド付加物のグリシジルエーテル、芳香族エポキシ樹脂、ジ脂肪族トリグリシジルエーテル、脂肪族ポリグリシジルエーテル、エポキシ化オレフィン、臭素化樹脂、芳香族のグリシジルアミンおよびグリシジルエーテル、複素環式のグリシジルイミジンおよびグリシジルアミド、グリシジルエーテル、フッ素化エポキシ樹脂、またはどのような組合せであれそれらの組合せに基づくものが含まれる。
1つの例示的な三官能性エポキシ樹脂成分は、トリグリシジルメタ−アミノフェノールである。トリグリシジルメタ−アミノフェノールは、Huntsman Advanced Materials(Monthey、スイス)からAraldite MY0610の商品名で市販されている。別の例示的な三官能性エポキシ樹脂は、トリグリシジルパラ−アミノフェノールである。トリグリシジルパラ−アミノフェノールは、Huntsman Advanced Materials(Monthey、スイス)からAraldite MY0510の商品名で市販されている。
好適な多機能エポキシ樹脂成分のさらなる例には、例として、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(Huntsman Advanced Materials(Monthey、スイス)からAraldite MY720およびMY721として、またはSumitomoからELM434として市販されているTGDDM)、パラアミノフェノールのトリグリシジルエーテル(Huntsman Advanced MaterialsからAraldite MY0500またはMY0510として市販されている)、ジシクロペンタジエン系エポキシ樹脂、例えば、Tactix556(Huntsman Advanced Materialsから市販されている)など、トリス−(ヒドロキシルフェニル)、ならびにメタン系エポキシ樹脂、例えば、Tactix742(Huntsman Advanced Materialsから市販されている)などが含まれる。他の好適な多官能性エポキシ樹脂には、DEN438(Dow Chemicals(Midland、Mich.)から得られる)、DEN439(Dow Chemicalsから得られる)、Araldite ECN1273(Huntsman Advanced Materialsから得られる)、およびAraldite ECN1299(Huntsman Advanced Materialsから得られる)が含まれる。
好ましい樹脂系は、二官能性エポキシ、あるいは三官能性エポキシもしくは四官能性エポキシまたはこれらの成分のいずれかの混合物を含有する。好ましくは、二官能性エポキシ樹脂成分が樹脂系の総重量に基づいて12wt%〜22wt%の範囲で存在する。より好ましくは、二官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて15wt%〜19wt%の範囲で存在する。三官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて15wt%〜35wt%の範囲で存在する。好ましくは、三官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて20wt%〜30wt%の範囲で存在する。より好ましくは、三官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて24wt%〜28wt%の範囲で存在する。四官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて5wt%〜15wt%の範囲で存在する。好ましくは、四官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて8wt%〜12wt%の範囲で存在する。より好ましくは、四官能性エポキシ樹脂が樹脂系の総重量に基づいて9wt%〜11wt%の範囲で存在する。好ましい樹脂成分におけるこれら3タイプのエポキシ樹脂についての様々な好ましい範囲の組合せが可能である。
最も好ましい樹脂成分において、四官能性エポキシ樹脂のみが硬化性組成物の総重量に基づいて47wt%〜87wt%の範囲で存在し、好ましくは55wt%〜65wt%の範囲で存在し、より好ましくは58wt%〜67wt%の範囲で存在する。
硬化前の本発明による硬化性液状組成物の動的粘度が、110℃の温度では0.1mPa・s〜200mPa・sの範囲であり、好ましくは10mPa・s〜150mPa・sの範囲であり、好都合には50mPa・s〜100mPa・sの範囲である。液状組成物の粘度は、0.1s−1〜100s−1の間でのせん断力を用いてレオメーターにより容易に測定することができる。動的粘度は25℃で測定される。ずり減粘(shear thinning)が認められるならば、粘度は1s−1のせん断力で測定される。
1つの実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、質量平均分子量Mwが100000g/mol未満であり、好ましくは90000g/mol未満であり、より好ましくは80000g/mol未満であり、さらにより好ましくは70000g/mol未満であり、好都合には60000g/mol未満であり、より好都合には50000g/mol未満であり、さらにより好都合には40000g/mol未満である。質量平均分子量Mwについての好ましい範囲は、10000g/mol〜100000g/mol、好ましくは20000g/mol〜90000g/mol、30000g/mol〜70000g/mol、さらにより好ましくは35000g/mol〜60000g/mol、好都合には最も好ましくは40000g/mol〜50000g/mol、および/または前述範囲の組合せである。
さらなる実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、質量平均分子量Mwが100000g/molを超えており、好ましくは110000g/molを超えており、より好ましくは125000g/molを超えており、さらにより好ましくは140000g/molを超える。質量平均分子量Mwについての好ましい範囲が、100000g/mol〜1000000g/mol、好ましくは120000g/mol〜190000g/mol、130000g/mol〜170000g/mol、さらにより好ましくは135000g/mol〜160000g/mol、好都合には最も好ましくは140000g/mol〜150000g/mol、および/または前述範囲の組合せである。
(メタ)アクリルポリマー(P1)は、質量平均分子量Mwが2000g/モルを超えており、好ましくは3000g/モルを超えており、より好ましくは4000g/molを超えており、さらにより好ましくは5000g/molを超えており、好都合には6000g/molを超えており、より好都合には6500g/molを超えており、さらにより好都合には7000g/molを超えており、最も好都合には10000g/molを超える。
(メタ)アクリルポリマー(P1)の質量平均分子量Mwは、2000g/mol〜100000g/molの間であり、好ましくは3000g/mol〜90000g/molの間であり、より好ましくは4000g/mol〜80000g/molの間であり、好都合には5000g/mol〜70000g/molの間であり、より好都合には6000g/mol〜50000g/molの間であり、最も好都合には10000g/mol〜40000g/molの間である。
好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、(メタ)アクリルモノマーを含むコポリマーである。より好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は(メタ)アクリルポリマーである。さらにより好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、C1〜C12アルキル(メタ)アクリラートから選ばれる少なくとも50wt%のモノマーを含む。好都合には好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、C1〜C4アルキルメタクリラートモノマーおよびC1〜C8アルキルアクリラートモノマーならびにそれらの混合物から選ばれる少なくとも50wt%のモノマーを含む。
好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)のガラス転移温度Tgは、30℃〜150℃の間である。(メタ)アクリルポリマー(P1)のガラス転移温度はより好ましくは40℃〜150℃の間であり、好都合には45℃〜150℃の間であり、より好都合には50℃〜150℃の間である。
好ましくは、ポリマーの(メタ)アクリルポリマー(P1)は架橋されない。
好ましくは、ポリマーの(メタ)アクリルポリマー(P1)は1種または複数のどのような他のポリマーに対してもグラフト化されない。
(メタ)アクリルポリマー(P1)は、50wt%〜100wt%のメチルメタクリラート、好ましくは80wt%〜100wt%のメチルメタクリラート、さらにより好ましくは80wt%〜99.8wt%のメチルメタクリラートと、0.2wt%〜20wt%のC1〜C8アルキルアクリラートモノマーとを含み得る。好都合には、C1〜C8アルキルアクリラートモノマーは、メチルアクリラート、エチルアクリラートまたはブチルアクリラートから選ばれる。
第2の好ましい実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)は0wt%〜50wt%の間の官能性モノマーを含む。好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は0wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含み、より好ましくは1wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含み、さらにより好ましくは2wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含み、好都合には3wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含み、より好都合には5wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含み、最も好都合には5wt%〜30wt%の間の官能性モノマーを含む。
官能性モノマーは(メタ)アクリルモノマーである場合がある。官能性モノマーは下記の式(1)または式(2)を有する:
ただし、式(1)および式(2)の両方において、RはHまたはCHから選ばれ、かつ、式(1)において、YはOであり、Rは、H、またはCもしくはHのいずれでもない少なくとも1つの原子を有する脂肪族基もしくは芳香族基であり、かつ、式(2)において、YはNであり、Rおよび/またはRはHまたは脂肪族基もしくは芳香族基である。
好ましくは、官能性モノマー(1)または官能性モノマー(2)は、グリシジル(メタ)アクリラート、アクリル酸またはメタクリル酸、これらの酸に由来するアミド(例えば、ジメチルアクリルアミドなど)、2−メトキシエチルアクリラートまたは2−メトキシエチルメタクリラート、2−アミノエチルアクリラートまたは2−アミノエチルメタクリラート(必要に応じて四級化される)、ホスホナート基またはホスファート基を含むアクリラートモノマーまたはメタクリラートモノマー、アルキルイミダゾリジノン(メタ)アクリラート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリラートから選ばれる。好ましくは、ポリエチレングリコール(メタ)アクリラートのポリエチレングリコール基は、400g/molから10000g/molにまで及ぶ分子量を有する。
本発明による多段階ポリマーは、そのポリマー組成が異なる少なくとも2つの段階を有する。
多段階ポリマーは好ましくは、球状粒子とみなされるポリマー粒子の形態である。これらの粒子はコアシェル粒子とも呼ばれる。第1段階がコアを形成し、第2またはすべてのその後の段階がそれぞれのシェルを形成する。コア/シェル粒子とも呼ばれるそのような多段階ポリマーが好ましい。
一次粒子である本発明によるポリマー粒子に関して、重量平均粒子サイズは15nm〜900nmの間である。好ましくは、ポリマーの重量平均粒子サイズ(直径)は20nm〜800nmの間であり、より好ましくは の間であり、より好ましくは25nm〜600nmの間であり、さらにより好ましくは30nm〜550nmの間であり、さらにまた、さらにより好ましくは35nm〜500nmの間であり、好都合には40nm〜400nmの間であり、一層より好都合には75nm〜350nmの間であり、好都合には80nm〜300nmの間である。一次ポリマー粒子は凝集させることができ、これにより、多段階ポリマー、または(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーのいずれかを含むポリマー粉末が得られる。
ポリマー粒子は、多段階プロセスにより、例えば、2つ、3つまたはそれ以上の段階を含むプロセスなどによって得られる。
ポリマー粒子は、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの層(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む別の層(B)とを含む多層構造を有する。
第1の好ましい実施形態において、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)は、上記多層構造を有するポリマー粒子の外側層である。
第2の好ましい実施形態において、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)は、多段階ポリマーがモノマー(M1)と接触させられる前の、上記多層構造を有するポリマー粒子の中間層である。
好ましくは、段階(A)は第1段階であり、ポリマー(B1)を含む段階(B)が、ポリマー(A1)または別の中間層を含む段階(A)にグラフト化される。第1段階により、ポリマー(A1)を含む段階(A)が、ポリマー(B1)を含む段階(B)に先立って作成されることが意味される。
層(A)における、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)は、多段階プロセスの最終段階の期間中には作成されない。このことは、ポリマー(A1)が、多層構造を有する粒子の外側層には存在しないことを意味する。層(A)における、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)は、ポリマー粒子のコアまたは内側層の1つのどちらかに存在する。
好ましくは、層(A)における、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)は、多層構造を有するポリマー粒子のためのコアを形成する多段階プロセスの第1段階において、かつ/またはガラス転移温度が60℃を超えるポリマー(B1)に先立って作成される。好ましくは、ポリマー(A1)はガラス転移温度が−5℃未満であり、より好ましくは−15℃未満であり、好都合には−25℃未満である。
第1の好ましい実施形態において、ガラス転移温度が60℃を超えるポリマー(B1)は、多層構造を有するポリマー粒子の外側層を形成する多段階プロセスの最終段階において作成される。
第2の好ましい実施形態において、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)は、多層構造を有するポリマー粒子の中間層であり、多段階プロセスのポリマー(A1)形成段階の後の段階において作成される。
1つまたは複数の中間段階によって得られる1つまたは複数のさらなる中間層が存在することが可能であろう。
それぞれのポリマーのガラス転移温度Tgは、例えば、熱機械分析としての動的方法によって見積もることができる。
ポリマー(A1)およびポリマー(B1)のそれぞれのサンプルを得るために、これらのポリマーは、個々にそれぞれの段階のそれぞれのポリマーのガラス転移温度Tgをより容易に見積もりおよび測定することのために、多段階プロセスによってではなく単独で調製することができる。
ポリマー(A1)に関して、第1の実施形態において、ポリマー(A1)は、少なくとも50wt%のアルキルアクリラート由来のモノマーを含む(メタ)アクリルポリマーである。
より好ましくは、ポリマー(A1)は、ガラス転移温度が0℃未満である限り、アルキルアクリラートと共重合可能であるコモノマー(1種または複数)を含む。
ポリマー(A1)におけるコモノマー(1種または複数)は好ましくは、(メタ)アクリルモノマーおよび/またはビニルモノマーから選ばれる。
ポリマー(A1)における(メタ)アクリルコモノマーは、C1〜C12アルキル(メタ)アクリラートから選ばれるモノマーを含む。さらにより好ましくは、ポリマー(A1)における(メタ)アクリルコモノマーは、C1〜C4アルキルメタクリラートのモノマーおよび/またはC1〜C8アルキルアクリラートモノマーを含む。
最も好ましくは、ポリマー(A1)のアクリルコモノマーまたはメタクリルコモノマーは、ポリマー(A1)が0℃未満のガラス転移温度を有する限り、メチルアクリラート、プロピルアクリラート、イソプロピルアクリラート、ブチルアクリラート、tert−ブチルアクリラート、メチルメタクリラート、エチルメタクリラート、ブチルメタクリラートおよびそれらの混合物から選ばれる。
好ましくは、ポリマー(A1)は架橋される。このことは、架橋剤が他のモノマー(1種または複数)に加えられることを意味する。架橋剤は、重合することができる少なくとも2つの基を含む。
1つの具体的な実施形態において、ポリマー(A1)はブチルアクリラートのホモポリマーである。
別の具体的な実施形態において、ポリマー(A1)は、ブチルアクリラートと、少なくとも1種の架橋剤とのコポリマーである。架橋剤はこのコポリマーの5wt%未満を与える。
より好ましくは、第1の実施形態のポリマー(A1)のガラス転移温度Tgは−100℃〜0℃の間であり、一層より好ましくは−100℃〜−5℃の間であり、好都合には−90℃〜−15℃の間であり、より好都合には−90℃〜−25℃の間である。
ポリマー(A1)に関して、第2の実施形態において、ポリマー(A1)はシリコーンゴム系ポリマーである。シリコーンゴムは、例えば、ポリジメチルシロキサンである。より好ましくは、第2の実施形態のポリマー(A1)のガラス転移温度Tgは−150℃〜0℃の間であり、一層より好ましくは−145℃〜−5℃の間であり、好都合には−140℃〜−15℃の間であり、より好都合には−135℃〜−25℃の間である。
ポリマー(A1)に関して、第3の実施形態において、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)は、イソプレンまたはブタジエンに由来する少なくとも50wt%のポリマーユニットを含み、段階(A)は、多層構造を有するポリマー粒子の最も内側の層である。言い換えれば、ポリマー(A1)を含む段階(A)はポリマー粒子のコアである。
例として、第2の実施形態のコアのポリマー(A1)には、イソプレンホモポリマーまたはブタジエンホモポリマー、イソプレン−ブタジエンコポリマー、最大で98wt%のビニルモノマーとのイソプレンのコポリマー、および最大で98wt%のビニルモノマーとのブタジエンのコポリマーが挙げられる場合がある。ビニルモノマーは、スチレン、アルキルスチレン、アクリロニトリル、アルキル(メタ)アクリラート、またはブタジエンもしくはイソプレンである場合がある。1つの実施形態において、コアはブタジエンホモポリマーである。
より好ましくは、イソプレンまたはブタジエンに由来する少なくとも50wt%のポリマーユニットを含む第3の実施形態のポリマー(A1)のガラス転移温度Tgは−100℃〜0℃の間であり、一層より好ましくは−100℃〜−5℃の間であり、好都合には−90℃〜−15℃の間であり、一層より好都合には−90℃〜−25℃の間である。
ポリマー(B1)に関して、二重結合を有するモノマーおよび/またはビニルモノマーを含むホモポリマーおよびコポリマーが挙げられる場合がある。好ましくは、ポリマー(B1)は(メタ)アクリルポリマーである。
好ましくは、ポリマー(B1)は、C1〜C12アルキル(メタ)アクリラートから選ばれる少なくとも70wt%のモノマーを含む。さらにより好ましくは、ポリマー(B1)は、少なくとも80wt%のモノマーC1〜C4アルキルメタクリラートおよび/またはC1〜C8アルキルアクリラートモノマーを含む。
ポリマー(B1)は架橋されることが可能である。
最も好ましくは、ポリマー(B1)のアクリルモノマーまたはメタクリルモノマーは、ポリマー(B1)が少なくとも30℃のガラス転移温度を有する限り、メチルアクリラート、エチルアクリラート、ブチルアクリラート、メチルメタクリラート、エチルメタクリラート、ブチルメタクリラートおよびそれらの混合物から選ばれる。
好都合には、ポリマー(B1)は、少なくとも50wt%のメチルメタクリラート由来のモノマーユニットを含み、より好都合には少なくとも60wt%のメチルメタクリラート由来のモノマーユニットを含み、一層より好都合には少なくとも70wt%のメチルメタクリラート由来のモノマーユニットを含む。
好ましくは、ポリマー(B1)のガラス転移温度Tgは30℃〜150℃の間である。ポリマー(B1)のガラス転移温度はより好ましくは50℃〜150℃の間であり、さらにより好ましくは70℃〜150℃の間であり、好都合には90℃〜150℃の間であり、より好都合には90℃〜130℃の間である。
別の実施形態において、前記されるような多段階ポリマーは、さらなる段階を有するが、これは(メタ)アクリルポリマー(P1)である。本発明のこの実施形態による一次ポリマー粒子は、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの段階(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む少なくとも1つの段階(B)と、ガラス転移温度が30℃〜150℃の間である(メタ)アクリルポリマー(P1)を含む少なくとも1つの段階(P)とを含む多層構造を有する。
好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、ポリマー(A1)またはポリマー(B1)のいずれにもグラフト化されない。
本発明による多段階ポリマーを製造するためのプロセスに関して、該プロセスは、下記の工程:
a)モノマーまたはモノマー混合物(A)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの層(A)を得る工程、
b)モノマーまたはモノマー混合物(B)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)を含む層(B)を得る工程
を含み、
前記モノマーまたはモノマー混合物(A)および前記モノマーまたはモノマー混合物(B)は、前述のポリマー(A1)およびポリマー(B1)のための組成に従うモノマーから選ばれる。
好ましくは、工程a)は工程b)に先立って行われる。より好ましくは、工程b)は、2つだけの段階が存在するならば、工程a)で得られるポリマー(A1)の存在下で実施される。
好都合には、本発明による多段階ポリマー組成物を製造するためのプロセスは、下記の工程:
a)モノマーまたはモノマー混合物(A)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む1つの層(A)を得る工程、
b)モノマーまたはモノマー混合物(B)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)を含む層(B)を得る工程
を順々に含む多段階プロセスである。
ポリマー(A1)およびポリマー(B1)をそれぞれ含む層(A)および層(B)をそれぞれ形成するためのモノマーまたはモノマー混合物(A)およびモノマーまたはモノマー混合物(B)のそれぞれ、ならびにポリマー(A1)およびポリマー(B1)のそれぞれの特徴は、上記で定義されるのと同じである。
多段階ポリマーを製造するためのプロセスは、さらなる段階のためのさらなる工程を工程a)と工程b)との間に含むことができる。
多段階ポリマーを製造するためのプロセスはまた、さらなる段階のためのさらなる工程を工程a)および工程b)の前に含むことができる。シードが、モノマーまたはモノマー混合物(A)を乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む層(A)を得るために使用され得る。シードは好ましくは、ガラス転移温度が少なくとも20℃である熱可塑性ポリマーである。
多段階ポリマーはポリマー粒子の水性分散物として得られる。分散物の固形分は10wt%〜65wt%の間である。
本発明による(メタ)アクリルポリマー(P1)を製造するためのプロセスに関して、該プロセスは、それぞれの(メタ)アクリルモノマー(P1)を重合する工程を含む。それぞれの(メタ)アクリルモノマー(P1)は、(メタ)アクリルポリマー(P1)および2つの好ましい実施形態の(メタ)アクリルポリマー(P1)について上記で定義されるのと同じである。
(メタ)アクリルホモポリマーまたは(メタ)アクリルコポリマー(P1)は回分プロセスまたは半連続プロセスで作成され得る:
回分プロセスについては、モノマーの混合物が、開始剤系の1種または一部を導入する直前または導入した直後において一回で導入される;
半連続プロセスについては、モノマー混合物が、30分から500分までの範囲であり得る所定の添加期間の間に多数回で、または開始剤の添加と並行して連続的に加えられる(開始剤もまた、多数回で、または連続的に加えられる)。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を調製するためのプロセスは、2つの好ましい実施形態を有する。
上記プロセスの第1の好ましい実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)は多段階ポリマーの存在下で重合される。(メタ)アクリルポリマー(P1)は多段階ポリマーのさらなる段階として作成される。
上記プロセスの第2の好ましい実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)は別に重合され、多段階ポリマーと混合またはブレンドされる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を調製するためのプロセスに関して、該プロセスは、下記の工程:
a)モノマーまたはモノマー混合物(A)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む段階中の1つの層(A)を得る工程、
b)モノマーまたはモノマー混合物(B)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)を含む段階中の層(B)を得る工程、
c)モノマーまたはモノマー混合物(P1)の乳化重合によって重合し、ガラス転移温度が少なくとも30℃である(メタ)アクリルポリマー(P1)を含むこのさらなる段階での層を得る工程
を含み、
前記(メタ)アクリルポリマー(P1)が100000g/mol未満の質量平均分子量Mwを有することを特徴とする。
好ましくは、工程a)は工程b)に先立って行われる。
より好ましくは、工程b)は、工程a)で得られるポリマー(A1)の存在下で実施される。
好都合には、(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を調製するためのプロセスは多段階プロセスであり、下記の工程:
a)モノマーまたはモノマー混合物(A)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む段階中の1つの層(A)を得る工程、
b)モノマーまたはモノマー混合物(B)の乳化重合によって重合して、ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)を含む段階中の層(B)を得る工程、
c)モノマーまたはモノマー混合物(P1)の乳化重合によって重合し、ガラス転移温度が少なくとも30℃である(メタ)アクリルポリマー(P1)を含むこのさらなる段階での層を得る工程
を順々に含み、
前記(メタ)アクリルポリマー(P1)が100000g/mol未満の質量平均分子量Mwを有することを特徴とする。
ポリマー(A1)、ポリマー(B1)およびポリマー(P1)をそれぞれ含む層(A)、層(B)およびさらなる段階をそれぞれ形成するためのモノマーまたはモノマー混合物(A)、モノマーまたはモノマー混合物(B)、およびモノマーまたはモノマー混合物(P1)のそれぞれは、上記で定義されるのと同じである。ポリマー(A1)、ポリマー(B1)およびポリマー(P1)の特徴はそれぞれ、上記で定義されるのと同じである。
好ましくは、(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を製造するための方法は、この多段階ポリマー組成物を回収するさらなる工程d)を含む。
回収することにより、水相と、多段階ポリマー組成物を含む固相との間での部分的な回収または分離が意味される。
より好ましくは、本発明によれば、ポリマー組成物を回収することが、凝析によって、または噴霧乾燥によって行われる。
ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)が、アルキルアクリラートに由来する少なくとも50wt%のポリマーユニットを含み、かつ、段階(A)が、多層構造を有するポリマー粒子の最も内側の層であるならば、噴霧乾燥が、本発明によるポリマー粉末組成物の製造方法についての回収および/または乾燥のための好ましい方法である。
ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)が、イソプレンまたはブタジエンに由来する少なくとも50wt%のポリマーユニットを含み、かつ、段階(A)が、多層構造を有するポリマー粒子の最も内側の層であるならば、凝析(coagulation)が、本発明による多段階ポリマー粉末組成物の製造方法についての回収および/または乾燥のための好ましい方法である。
本発明によるポリマー組成物を製造するための方法は、任意選択で、ポリマー組成物を乾燥するさらなる工程e)を含むことができる。
好ましくは、乾燥工程e)は、ポリマー組成物を回収する工程d)が凝析によって行われる場合に行われる。
好ましくは、乾燥工程e)の後において、多段階ポリマー組成物は3wt%未満の湿度または水分を含み、より好ましくは1.5wt%未満の湿度または水分を含み、好都合には1%未満の湿度または水分を含む。
ポリマー組成物の湿度は、熱天秤を用いて測定することができる。
ポリマーの乾燥を50℃における48時間にわたる組成物の加熱によりオーブンまたは真空オーブンにおいて行うことができる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を調製するための別のプロセスに関して、該プロセスは、下記の工程:
a)(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを混合する工程、
b)前段工程の得られた混合物をポリマー粉末の形態で回収する工程
を含み、
ただし、工程a)における(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーは水相における分散物の形態である。
(メタ)アクリルポリマー(P1)の水性分散物および多段階ポリマーの水性分散物の量は、得られた混合物における固形部分のみに基づく多段階ポリマーの重量比率が少なくとも5wt%であるように、好ましくは少なくとも10wt%であるように、より好ましくは少なくとも20wt%であるように、好都合には少なくとも50wt%であるように選ばれる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)の水性分散物および多段階ポリマーの水性分散物の量は、得られた混合物における固形部分のみに基づく多段階ポリマーの重量比率が最大でも99wt%であるように、好ましくは最大でも95wt%であるように、より好ましくは最大でも90wt%であるように選ばれる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)の水性分散物および多段階ポリマーの水性分散物の量は、得られた混合物における固形部分のみに基づく多段階ポリマーの重量比率が5wt%〜も99wt%の間であるように、好ましくは10wt%〜95wt%の間であるように、より好ましくは20wt%〜90wt%の間であるように選ばれる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を製造するためのプロセスの回収工程b)は好ましくは、凝析によって、または噴霧乾燥によって行われる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を製造するためのプロセスは必要に応じて、該ポリマー組成物を乾燥するためのさらなる工程c)を含むことができる。
乾燥により、本発明によるポリマー組成物が3wt%未満の湿分を含むこと、好ましくは1.5wt%未満の湿分を含むこと、より好ましくは1.2wt%未満の湿分を含むことが意味される。
湿分(湿度)は、ポリマー組成物を加熱し、重量減少を測定する熱天秤によって測定することができる。
(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー組成物を製造するためのプロセスは、好ましくはポリマー粉末を最終的に生じる。本発明のポリマー粉末は粒子の形態である。ポリマー粉末粒子は、多段階プロセスによって作成される凝集した一次ポリマー粒子と、(メタ)アクリルポリマー(P1)とを含む。
調製プロセスの2つの実施形態による、(メタ)アクリルポリマー(P1)および多段階ポリマーを含むポリマー粉末に関して、該ポリマー粉末は体積メジアン粒子サイズD50が1μm〜500μmの間である。好ましくは、ポリマー粉末の体積メジアン粒子サイズは10μm〜400μmの間であり、より好ましくは15μm〜350μmの間であり、好都合には20μm〜300μmの間である。
体積での粒子サイズ分布のD10が少なくとも7μmであり、好ましくは10μmである。
体積での粒子サイズ分布のD90が最大で950μmであり、好ましくは500μmであり、より好ましくは最大で400μmである。
多段階ポリマーに対しての(メタ)アクリルポリマー(P1)の重量比率rが少なくとも5wt%であり、より好ましくは少なくとも7wt%であり、さらにより好ましくは少なくとも10wt%である。
本発明によれば、多段階ポリマーに対しての(メタ)アクリルポリマー(P1)の比率rが最大で95w%である。
好ましくは、多段階ポリマーに対しての(メタ)アクリルポリマー(P1)の重量比率が5wt%〜95wt%の間であり、好ましくは10wt%〜90wt%の間である。
モノマー(M1)に関して、該モノマー(M1)は、少なくとも0℃〜60℃の間の温度範囲において液状モノマーである。モノマー(M1)は1つの炭素C=C二重結合を含む。
本発明によるモノマー(M1)は、(メタ)アクリルポリマー(P1)のための溶媒であるモノマーである。言い換えれば、(メタ)アクリルポリマー(P1)はモノマー(M1)に可溶性である。
可溶性とは、ある特定の時間で、熱力学的に適合し得るモノマー(M1)と接触している(メタ)アクリルポリマー(P1)が溶解し、モノマー(M1)における(メタ)アクリルポリマー(P1)の溶液が得られることを意味する。
モノマー(M1)における(メタ)アクリルポリマー(P1)の溶解性は、これら2つの化合物を25℃において撹拌下で混合することによって容易に調べることができる。当業者にとって、多数のポリマーのための、モノマー(M1)としてのモノマーを含む溶媒が知られている。一方、溶解度パラメーター値が、例えば、Polymer Handbook(第4版)(編者:J.Brandrup、E.H.ImmergutおよびE.A.Grulke;発行者:John Wiley and Sons Inc.、1999年、章“Solubility Parameter Value”(Eric A.Gulke、VII/675〜VII/714))において、多数のポリマーおよび溶媒(多数のモノマーが含まれる)について与えられている。
モノマー(M1)は好ましくは、(メタ)アクリルモノマーおよび/またはビニルモノマーならびにそれらの混合物から選ばれる。モノマー(M1)がいくつかのモノマーの混合物であるならば、(メタ)アクリルポリマー(P1)は、これらのモノマー(M1)を含む混合物に可溶性である。
モノマー(M1)はより好ましくは、C1〜C12アルキル(メタ)アクリラート、スチレン系モノマーおよびそれらの混合物から選ばれる。
モノマー(M1)は、少なくとも50wt%のメチルメタクリラートを含む場合がある。
モノマー(M1)は、少なくとも50wt%のメチルメタクリラートを含むモノマーの混合物である場合があり、100wt%までの残部が、C2〜C12アルキル(メタ)アクリラート、アルキルアクリラート、スチレン系モノマーおよびそれらの混合物から選ばれる。
モノマー(M1)は、少なくとも80wt%のメチルメタクリラートを含む場合がある。
モノマー(M1)は、少なくとも80wt%のメチルメタクリラートを含むモノマーの混合物である場合があり、100wt%までの残部が、C2〜C12アルキル(メタ)アクリラート、アルキルアクリラート、スチレン系モノマーおよびそれらの混合物から選ばれる。
モノマー(M1)は、少なくとも90wt%のメチルメタクリラートを含む場合がある。
モノマー(M1)は、少なくとも90wt%のメチルメタクリラートを含むモノマーの混合物である場合があり、100wt%までの残部が、C2〜C12アルキル(メタ)アクリラート、アルキルアクリラート、スチレン系モノマーおよびそれらの混合物から選ばれる。
モノマー(M1)はメチルメタクリラートのみである場合がある。
[評価方法]
粘度測定
粘度は、Anton Paarから得られるMCR301レオメーターを用いて測定される。クエット(Couette)配置が使用される。温度が25℃であり、せん断速度が0.1s−1〜100s−1である。
ガラス転移温度
ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、熱機械分析を実現することができる機器を用いて測定される。Rheometrics Companyによって提案されるRDAII“RHEOMETRICS DYNAMIC ANALYSER”が使用されている。熱機械分析では、サンプルの粘弾性変化が、温度、加えられたひずみまたは変形の関数で正確に測定される。装置は、サンプルの変形を、温度変化の制御されたプログラムの期間中、固定されたひずみを保ちながら連続して記録する。
結果が、弾性係数(G’)、損失弾性率およびタンジェントデルタを温度の関数で描くことによって得られる。Tgは、タンジェントデルタの微分がゼロに等しいとき、タンジェントデルタ曲線において読み取られる高温側の温度値である。
分子量
ポリマーの質量平均分子量(Mw)はサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって測定される。
粒子サイズ分析
多段階重合後の一次粒子の粒子サイズが、Zetasizerを用いて測定される。
回収後のポリマー粉末の粒子サイズが、MALVERNから得られるMalvern Mastersizer 3000を用いて測定される。
重量平均粉末粒子サイズ、粒子サイズ分布および微粒子比率を推定するために、0.5μmから880μmまでの範囲を測定する、300mmのレンズを有するMalvern Mastersizer 3000装置が使用される。
GIc
Gicは、ASTM D5045−99(2007)e1に従って測定される臨界ひずみエネルギー解放率である。
KIc
KIcは、ASTM D5045−99(2007)e1に従って求められる臨界応力拡大係数である。
圧縮弾性率
圧縮弾性率は、平行する端面に機械加工されたニート樹脂チューブについてInstron機械試験機でASTM D790を使用して求められた。
乾燥E’Tg Dryおよび湿潤Tg
乾燥E’Tg Dryおよび湿潤Tgは、ASTM D7028に従って動的機械分析(DMA)によって測定される。湿潤試験が、70℃の温度の水に2週間浸漬した後のサンプルに対して行われた。
吸水率
吸水率は、事前に重量測定されたニート樹脂サンプル(40mm×8mm×3mm)を70℃の温度の水に浸漬することによって求められた。サンプルが2週間後に取り出された。余分な水がペーパータオルにより除かれ、サンプルは重量が測定され、その後、これにより、どのくらいの水が取り込まれたかが求められた。
次に、本発明が、例証してのみ説明される。
多段階ポリマー(コアシェル粒子)の合成を、多段階ポリマーCS1を得るために国際公開第2012/038441号明細書のサンプル1の例に従って行う。多段階ポリマーCS1は、(本質的にはブチルアクリラートから作成される)ガラス転移温度が0°未満であるポリマー(A1)を含む段階(A)と、(本質的にはメチルメタクリラートから作成される)ガラス転移温度が少なくとも30℃であるポリマー(B1)を含む段階(B)とを含む。多段階ポリマーCS1はさらなる使用のために水性分散物として保存される。
(メタ)アクリルポリマータイプ(P1)の合成を2つの実施形態に従って行う:最初に、(メタ)アクリルポリマー(P1)を多段階ポリマーCS1の存在下で重合する。(メタ)アクリルポリマー(P1)を多段階ポリマーCSのさらなる段階として作成する。第2の実施形態において、(メタ)アクリルポリマー(P1)を別に重合し、(メタ)アクリルポリマー(P1)の重合が終了した後で多段階ポリマーと混合またはブレンドする。
粒子1(比較例):この粒子は、ブチルアクリラートコア(約−45℃のTg)と、ポリメチルメタクリラート(PMMA)シェル(50℃を超えるTg)とを含む多段階ポリマー粒子である。この粒子は、Arkema Inc.からDurastrength 480として市販されている。
粒子2:(メタ)アクリルポリマー(P1)を、多段階粒子2を形成するために多段階ポリマーCS1でのさらなる段階として作成する。半連続プロセスを使用する:反応器に撹拌とともに、脱イオン水における6400gの多段階ポリマー(CS1)、0.01gのFeSOおよび0.032gのエチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩(10gの脱イオン水に溶解された)、110gの脱イオン水に溶解された3.15gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシラート、ならびに21.33gの乳化剤、牛脂脂肪酸のカリウム塩(139.44gの水に溶解された)を装入し、混合物を、コアシェルポリマーを除く加えられた原料が完全に溶解するまで撹拌した。3回の真空−窒素パージを連続して行い、反応器を微真空のもとに置いた。その後、反応器を加熱した。同時に、960.03gのメチルメタクリラート、106.67gのジメチルアクリルアミドおよび10.67gのn−オクチルメルカプタンを含む混合物を30分間にわたって窒素脱気した。反応器を63℃で加熱し、その温度で維持する。次に、このモノマー混合物を、ポンプを使用して180分で反応器に導入した。並行して、(100gの脱イオン水に溶解された)5.33gのter−ブチルヒドロペルオキシドの溶液を導入する(同じ添加時間)。これらの管路を50gおよび20gの水により洗った。その後、反応混合物を80℃の温度で加熱し、その後、重合をモノマー添加終了後60分間にわたって放置し、完了させた。反応器を30℃に冷却した。(メタ)アリールポリマーP1の質量平均分子量が、M=28000g/molである。
その後、最終ポリマー組成物を回収し、ポリマー組成物を噴霧乾燥によって乾燥して、多段階粒子2を得た。
粒子3:(メタ)アクリルポリマー(P1)を別に重合し、多段階ポリマーCS1と混合またはブレンドする。(メタ)アクリルポリマー(P1)の合成:半連続プロセス:反応器に撹拌とともに、1700gの脱イオン水、0.01gのFeSOおよび0.032gのエチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩(10gの脱イオン水に溶解された)、110gの脱イオン水に溶解された3.15gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシラート、ならびに21.33gの乳化剤、牛脂脂肪酸のカリウム塩(139.44gの水に溶解された)を装入し、混合物を、完全に溶解するまで撹拌した。3回の真空−窒素パージを連続して行い、反応器を微真空のもとに置いた。その後、反応器を加熱した。同時に、960.03gのメチルメタクリラート、106.67gのジメチルアクリルアミドおよび10.67gのn−オクチルメルカプタンを含む混合物を30分間にわたって窒素脱気した。反応器を63℃で加熱し、その温度で維持する。次に、このモノマー混合物を、ポンプを使用して180分で反応器に導入した。並行して、(100gの脱イオン水に溶解された)5.33gのter−ブチルヒドロペルオキシドの溶液を導入する(同じ添加時間)。これらの管路を50gおよび20gの水により洗った。その後、反応混合物を80℃の温度で加熱し、その後、重合をモノマー添加終了後60分間にわたって放置し、完了させた。反応器を30℃に冷却した。得られた固形分が34.2%である。(メタ)アリールポリマーP1の質量平均分子量が、M=28000g/molである。
多段階ポリマーCS1および(メタ)アクリルポリマー(P1)の水性分散物を、(メタ)アクリルポリマー(P1)と多段階ポリマーCS1との間での固体ポリマーに基づく重量比率が15/85である量で混合する。混合物を噴霧乾燥によって粉末として回収し、多段階粒子3を得た。
粒子4:粒子3のためのプロセスを繰り返す。しかし、(メタ)アクリルポリマー(P1)と多段階ポリマーCS1との間での固体ポリマーに基づく重量比率は25/75である。このようにして、混合物を噴霧乾燥によって粉末として回収した後、多段階粒子4を得る。
粒子5(比較例):この粒子は、ポリメチルメタクリラートシェルを伴うポリ(ブタジエン/スチレン)コアを有する、MBS(ポリメチルメタクリラートブタジエン/スチレン)耐衝撃性改良剤と呼ばれる市販の多段階ポリマー粒子である。この粒子は、Clearstrength(登録商標)E950の商品名で販売されており、Arkema Inc.から入手可能である。
粒子1および粒子3の性能を、MY721(Huntsmanによって提供されるもの)と、メチレン−ビス(ジエチルアニリン)(MDEA)および4,4−メチレンビス(イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA)の形態での2つの硬化剤成分を2:1のMDEA対MMIPAの比率で含む硬化剤系とを含有する樹脂配合物(RF)において比較した。硬化剤系は、樹脂成分MY721および硬化剤系の合計重量に基づいて40wt%を形成した。
配合物RFを、スピードミキサー(Hauschild DAC 600 FVZ)を2,500rpmの速度で3分間使用して、粒子1および粒子3を下記の表に示されるような異なる濃度でMY721にブレンドすることによって調製した。このプロセスをさらに2回繰り返し、この結果、総混合時間が9分となった。
分散物の目視検査から、粒子1は濃度に関係なく、RFに凝集物として相変わらず存在し、これに対して、粒子3はRFにおける粒子3の濃度に関係なく、均一に分布し、凝集物が何ら視認されないことが認められた。




それぞれの液状組成物の粘度が測定される。粒子1により改質されたRFの粘度は、同程度の濃度の多段階ポリマー粒子については、粒子3により改質されたRFの粘度よりも大きい。
多段階コアシェル粒子の粒子3はより効率的に分散され、より低い有効体積を液状エポキシ樹脂組成物において有する。
粒子5は、配合物の総重量に基づいて5重量%、7.5重量%および10重量%の配合量で本明細書中に記載された粒子1および粒子3と同じようにRFに分散された。RFの反応性における変化は何ら認められなかった。しかしながら、粒子5はRFにおける分散が不良であり、粒子5の凝集の証拠が視覚的に、また電子顕微鏡法により両方で認められた。樹脂の靭性が低下したが、E’Tg(乾燥)における有意な低下は何ら見出されなかった。
粒子5の分散不良は、樹脂配合物RFの所望される特性に影響を与えているようであった。

Claims (41)

  1. a.少なくとも1種の樹脂成分を含む樹脂系、
    b.アミン系硬化剤の形態での少なくとも1種の成分を含む硬化剤系、および
    c.多段階ポリマー粒子を含む粒子系
    を含む硬化性ポリマー樹脂組成物であって、
    前記粒子が前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて2重量%〜10重量%の範囲で存在し、好ましくは2重量%〜8重量%の範囲で存在し、かつ、前記組成物の粘度が110℃の温度において10mPa.s〜130mPa.sの範囲であり、好ましくは40mPa.s〜100mPa.sの範囲である、硬化性ポリマー樹脂組成物。
  2. 前記アミン系硬化剤が、アルキレン架橋芳香族アミンを含む芳香族アミンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アミン系硬化剤がメチレンビスアニリンを含み、好ましくは4,4−メチレンビスアニリンを含む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記メチレンビスアニリンが20℃において液体であり、下記の式:

    (式中、R、R、R、R、R1’、R2’、R3’およびR4’は独立して、
    水素;
    〜Cアルコキシ、好ましくはC〜Cアルコキシ(ただし、前記アルコキシ基は直鎖状または分岐型であり得る:例えば、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシであってよい);
    〜Cアルキル、好ましくはC〜Cアルキル(ただし、前記アルキル基は直鎖状または分岐型であってよく、任意選択で置換されていてよい:例えば、メチル、エチル、イソプロピルおよびトリフルオロメチルであってよい);
    ハロゲン(例えば、塩素)
    から選択され、
    、R、R、R、R1’、R2’、R3’およびR4’の少なくとも1つがC〜Cアルキル基である)
    を有する、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記アミン型硬化剤が、アルキルアルカノアニリンから選択され、好ましくはメチレン−ビス(ジエチルアニリン)(MDEA)、4,4−メチレンビス(イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA)、メチレン−ビス−(クロロジエチルアニリン)(MCDEA)またはビスメチルエチルアニリン−ビス(クロロジエチルアニリン)(MMEACDEA)から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記アミン型硬化剤がメチレン−ビス(ジエチルアニリン)(MDEA)および4,4−メチレンビス(イソプロピル−6−メチルアニリン)(MMIPA)の混合物であり、MDEA対MMIPAの比が2:1である、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記硬化剤系がアルキルベンゼンジアミンを含む、請求項1または2に記載の組成物。
  8. 前記アルキルベンゼンジアミンが、1つもしくは複数のアルキル基または1つもしくは複数のチオアルキル基を有するトルエンジアミンを含む、請求項6に記載の組成物。
  9. 前記アルキルベンゼンジアミンが、下記の式:

    (式中、Yは、1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、Xは、水素、または1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、RおよびR’はアルキル基またはアルキルチオ基であり、好ましくは1個〜4個の炭素原子を含有するアルキル基またはアルキルチオ基である)
    である、請求項6または7に記載の組成物。
  10. アルキルベンゼンジアミンが混合物として存在し、前記構造成分(i)対構造成分(ii)の比が90:10〜70:30であり、好ましくは80:20である、請求項8に記載の組成物。
  11. 硬化剤系が、前記硬化剤系の重量に基づいて10wt%〜50wt%の前記ジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンを含み、好ましくは20wt%〜40wt%の前記ジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンを含み、より好ましくは18wt%〜25wt%を含む、請求項8または9に記載の組成物。
  12. 前記ジアルキルチオアルキルベンゼンジアミンが、

    から構成される混合物である、請求項8〜10のいずれかに記載の組成物。
  13. 前記ジアルキルチオアルキルベンゼンおよび前記アミン成分がともに室温において液体である、請求項7〜10のいずれかに記載の組成物。
  14. 前記アミン系硬化剤が、2種以上の異なるアルキレン架橋芳香族アミンの混合物である、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. 前記アミン系硬化剤が、ビスアニリン系芳香族アミンおよびアルキルベンゼンジアミンを含む成分から選択される混合物である、請求項13に記載の組成物。
  16. 前記アミン型硬化剤がアミノ−フェニルフルオレン型硬化剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記硬化剤が、下記の構造式:

    (式中、それぞれのRは独立して、水素、ならびにエポキシド基含有化合物の重合において不活性である基で、好ましくはハロゲン、1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基および分岐型アルキル基、フェニル、ニトロ、アセチルならびにトリメチルシリルから選択される基から選択される;
    それぞれのRは独立して、水素、ならびに1個〜6個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基および分岐型アルキル基から選択される;かつ
    それぞれのRは独立して、R、水素、フェニルおよびハロゲンから選択される)
    を有する、請求項1または2に記載の組成物。
  18. 前記硬化剤がハロゲン置換アミノ−フェニルフルオレン型硬化剤を含む、請求項16または17のいずれかに記載の組成物。
  19. 前記樹脂成分が、グリシジルエーテルエポキシ樹脂を含む第1の樹脂ポリマーa)と、ナフタレン系エポキシ樹脂を含む第2の樹脂ポリマーb)とから少なくともなる混合物であり、前記エポキシ樹脂ポリマーa)およびエポキシ樹脂ポリマーb)が、ポリマーa)およびポリマーb)の総重量に基づいて前記第2の樹脂ポリマーb)の最大でも33wt%を含有する、請求項16〜18のいずれかに記載の組成物。
  20. 前記第2の樹脂ポリマーb)が、ビスフェノール−A(BPA)ジグリシジルエーテルおよび/またはビスフェノール−F(BPF)ジグリシジルエーテルならびにそれらの誘導体の少なくとも1つを含む、請求項23に記載の組成物。
  21. 前記第2のポリマー樹脂b)が10wt%以上の量で存在し、好ましくは15wt%以上の量で存在し、より好ましくは20wt%以上の量で存在する、請求項23または24のいずれかに記載の組成物。
  22. 請求項23〜25のいずれかに記載の組成物において、前記組成物の非ナフタレン成分が、前記組成物の総重量に基づいて10wt%〜90wt%の範囲での量で、好ましくは20wt%〜45wt%の範囲での量で、より好ましく65wt%〜80wt%の範囲での量で、および/または前記前述範囲の組合せの範囲での量で存在する、組成物。
  23. 前記ポリマー粒子が、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの層(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む別の層(B)とを含む多段階ポリマーによって形成される多層構造を有する、請求項1〜22のいずれかに記載の組成物。
  24. 前記ポリマー(B1)が少なくとも30℃のガラス転移温度を有し、前記ポリマー粒子の外側層を形成する、請求項15に記載の組成物。
  25. 少なくとも30℃のガラス転移温度を有する前記ポリマー(B1)が、前記多段階ポリマーがモノマー(M1)と接触させられる前に前記ポリマー粒子の中間層を形成する、請求項16に記載の組成物。
  26. 前記段階(A)が第1の段階であり、ポリマー(B1)を含む前記段階(B)が、ポリマー(A1)または別の中間層を含む段階(A)にグラフト化され、前記第1の段階が、ポリマー(B1)を含む段階(B)に先立って作成されるポリマー(A1)を含む段階(A)として定義される、請求項17に記載の組成物。
  27. 前記ポリマー粒子が、ガラス転移温度が0℃未満であるポリマー(A1)を含む少なくとも1つの段階(A)と、ガラス転移温度が30℃を超えるポリマー(B1)を含む少なくとも1つの段階(B)と、ガラス転移温度が30℃〜150℃の間である(メタ)アクリルポリマー(P1)を含む少なくとも1つの段階(P1)とを含む多層構造を有する、請求項16〜19のいずれかに記載の組成物。
  28. 前記(メタ)アクリルポリマー(P1)が前記ポリマー(A1)およびポリマー(B1)のいずれにもグラフト化されない、請求項20に記載の組成物。
  29. 前記(メタ)アクリルポリマー(P1)が前記ポリマー(A1)およびポリマー(B1)の一方に、またはそれらの両方にグラフト化される、請求項20に記載の組成物。
  30. 前記粒子の直径に基づく加重平均粒子サイズが、15nm〜900nmの範囲、好ましくは20nm〜800nmの範囲、より好ましくは25nm〜600nmの範囲、一層より好ましくは30nm〜550nmの範囲、さらにまたより好ましくは40nm〜400nmの範囲、一層より好都合には75nm〜350nmの範囲、好都合には80nm〜300nmの範囲、および/または前記前述範囲の組合せの範囲である、請求項1〜29のいずれかに記載の組成物。
  31. 前記樹脂成分が、官能性が少なくとも2であるエポキシ樹脂成分を含み、好ましくは官能性が少なくとも4であるエポキシ樹脂成分を含む、請求項1〜30のいずれかに記載の組成物。
  32. 前記樹脂成分が、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(TGDDM)を含むエポキシ樹脂である、請求項1〜31のいずれかに記載の組成物。
  33. 前記多段階粒子が、前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて0.1重量%〜15重量%の範囲で、好ましくは0.5%〜13%の範囲で、より好ましくは1.5%〜11%の範囲で、一層より好ましくは2重量%〜8重量%の範囲で、最も好ましくは前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて2.5重量%〜7.5重量%の範囲で、および/または前記前述範囲のいずれかの組合せの範囲で存在する、請求項1〜32のいずれかに記載の組成物。
  34. 前記粒子系が、異なる粒子との組合せでの多段粒子の混合物を含み、前記異なる粒子が、メタクリルポリマー(P1)粒子、またはモノマー(M1)粒子、またはポリメタクリラートブタジエン/スチレン(MBS)粒子から選択される、請求項1〜33のいずれかに記載の組成物。
  35. 前記粒子系が、前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて0.1重量%〜15重量%の範囲で、好ましくは0.5%〜13%の範囲で、より好ましくは1.5%〜11%の範囲で、一層より好ましくは2重量%〜8重量%の範囲で、最も好ましくは前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて2.5重量%〜7.5重量%の範囲で、および/または前記前述範囲のいずれかの組合せの範囲で存在する、請求項1〜34のいずれかに記載の組成物。
  36. 前記硬化剤系が、前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて5重量%〜80重量%の範囲で、好ましくは10%〜60%の範囲で、より好ましくは15%〜50%の範囲で、一層より好ましくは18%〜42%の範囲で、最も好ましくは前記硬化性ポリマー樹脂組成物の重量に基づいて35重量%〜40重量%の範囲で、および/または前記前述範囲のいずれかの組合せの範囲で存在する、請求項1〜35のいずれかに記載の組成物。
  37. 前記樹脂成分と前記硬化剤系との比率が1:1〜5:2の範囲であり、好ましくは2:1〜4:3の範囲であり、より好ましくは3:2である、請求項1〜36のいずれかに記載の組成物。
  38. 繊維状強化材を請求項1〜37のいずれかで定義されるような組成物との組合せで含む複合材料または複合部品。
  39. 繊維強化複合材を製造するためのプロセスであって、繊維状材料が閉鎖容器においてレイアップされ、請求項1〜25のいずれかに記載される硬化性エポキシ樹脂組成物が80℃〜130℃の温度で前記強化用繊維状材料に引き込まれ、いったん前記樹脂が前記強化用材料に引き込まれたら、温度が150℃〜190℃の範囲内に上昇させられる、プロセス。
  40. 前記繊維強化複合材の製造における前記硬化性樹脂としての請求項1〜28のいずれかに記載の組成物の使用。
  41. 請求項30の前記注入プロセスによる前記繊維強化複合材の製造における請求項31に記載の使用。

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