JP2020523353A - 3,4−ジクロロ−n−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造方法 - Google Patents

3,4−ジクロロ−n−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、殺菌特性を有する活性化合物として用いることができる3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド(イソチアニル)の新規な製造及び単離方法であって、廃棄物−例えば溶媒及び希釈剤の量が大幅に低下する方法に関するものであり、その方法は、特には、高収率、高純度、即ち最小量の副生成物及び不純物で生成物を提供し、工業的規模の金属、特にはステンレス鋼、容器又はCr−Ni−Mo合金圧力フィルター若しくは遠心分離機において耐容される腐食性で行うことができるという、工業規模製造の要件を満足するものである。

Description

本発明は、殺菌特性を有する活性化合物として用いることができる3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド(イソチアニル)の新規な製造及び単離方法であって、廃棄物−例えば溶媒及び希釈剤の量が大幅に低下する方法に関するものであり、その方法は、特には、高収率、高純度、即ち最小量の副生成物及び不純物で生成物を提供し、工業的規模の金属、特にはステンレス鋼、容器又はCr−Ni−Mo合金圧力フィルター若しくは遠心分離機において耐容される腐食性で行うことができるという、工業規模製造の要件を満足するものである。
いくつかの特許出願に、イソチアニルの合成が記載されており、例えば、下記一般式(I)の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド(イソチアニル):
Figure 2020523353
が、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライドを2−シアノアニリンと反応させる場合に得られることが知られている(WO99/24413参照)。この方法は、原料として必要な2−シアノアニリンが、複雑な合成によってしか得られないという欠点(DE−A2115624及びDE−A2115625参照)、並びに生成物を、複雑な後処理法によって単離しなければならないという欠点(WO99/24413の実施例参照)を有する。
さらに、3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドが、
a)下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
Figure 2020523353
を、下記式(III)のアントラニルアミド:
Figure 2020523353
と、酸受容体の存在下に及び非プロトン性希釈剤の存在下に反応させ、
b)生成した下記式(IV)のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド:
Figure 2020523353
を、適切な場合は追加の非プロトン性希釈剤の存在下に脱水剤と反応させることで得られることが知られている(WO2004/002968参照)。
WO2007/031146に、イソチアニル(I)の合成方法が記載されており、その方法では、酢酸メチル、酢酸エチル又はそれらの混合物を当該方法での溶媒として用いる場合に良好な収率となり、純度が改善され、イソチアニルは、WO99/24413に記載のものと同じ原料から得られる。
WO99/24413 DE−A2115624 DE−A2115625 WO2004/002968 WO2007/031146
しかしながら、上記の希釈剤を用いる場合には、多様な欠点も伴う。従って、塩素化炭化水素、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタンは、有毒である可能性があるため、比較的高い技術を使ってしか扱うことができず、更には、廃棄物の量がかなり増える。WO2007/031146の記述によれば、反応をハロゲン化芳香族炭化水素、例えばトルエン若しくはクロロベンゼン中で行う場合に、生成物を汚染する望ましくない副生成物として下記式(V)のN−[2−(N′−ホルミルアミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド:
Figure 2020523353
の生成が増加する。さらに、これらの希釈剤中での反応では、脱水剤の量を増やす必要がある。
さらに、溶媒としてジメチルホルムアミド又はジブチルホルムアミドなどのジアルキルアミドを使用することは、これらの溶媒の価格が高いことから不利である。
WO2007/031146による方法は、中間体(IV)の単離を行わないワンポット反応として行うことができ、この好適な手順では、酢酸メチル、酢酸エチル又はこれらの混合物を工程全体に用いる。
しかしながら、この方法では、濾液は、過剰のビルスマイヤー試薬並びに非常に腐食性が高いSO及び塩酸(HCl)を含む。他方、そのような条件下では、N−ホルミル副生成物がかなりの量で生じることから、水系後処理は使えないと考えられた。
示されているように、理論上は、生成物の非水系後処理及び単離が可能であるが、反応混合物は非常に腐食性であることから、この経路では高価で特殊な装置を用いる必要があり、そのため、その方法はより軽費がかさみ、工業的な量に規模を大きくするのがより困難になる。
従って、高価な希釈剤又は取り扱いが困難であるか後処理や廃棄物処理が困難な希釈剤を用いずに、良好な収率で、不純物である式(V)のN−[2−(N′−ホルミルアミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド並びに他の不純物の量がそれに匹敵して低く、生成物1kg当たりの廃棄物を減少させて、3,4−ジクロロN−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造を行うことができる改善された方法が、なおも必要とされていた。
さらに、上記で指摘したように、脱水段階におけるビルスマイヤー試薬の腐食性の制御が重要な問題である。特に、後者は、反応の規模拡大を考え、実験室規模で使用されるガラス器具に代えてスチール装置を用いる場合に重要である。従って、本発明の目的は、反応におけるビルスマイヤー試薬の量を減らすこと、並びに廃棄物生成物全般の量を減らすことにあったが、それらの要素は、良好な経済効果(コスト減)及び生態的効果(環境への影響が小さい)の両方を有するからである。
さらに、空時収量及びプロセススループットの増加が常に必要とされている。
従って、本発明の目的は、特に、工業的規模で行う場合に、廃棄物の量を減らし、腐食性が低下又は耐容できるものとなる方法を提供することにある。
上記のような廃棄物の量の計算は、溶媒、原料及び残留物の実際の量を含むだけでなく、水相及び有機相並びに沈殿又は焼却前の希釈及び/又は中和若しくは処理に必要な化学剤も含む。
本発明において別段で定義されていない限り、室温は20℃〜22℃である。
さらに、異なるパラメータの好ましい範囲は、それらを、好ましいレベルとは独立に自由に組み合わせることが可能であることは理解すべきである。しかしながら、少なくとも、各パラメータの全ての最も好ましいレベルの組み合わせは、工程全体の好ましい実施形態と理解すべきである。
本発明によれば、イソチアニルの製造方法は、
a)第1の段階で、有機溶媒、好ましくは芳香族溶媒中、(a)下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
Figure 2020523353
を、下記式(III)のアントラニルアミド:
Figure 2020523353
と反応させる段階、
b)次に、ワンポット反応として、即ち、中間体(IV)(N−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド):
Figure 2020523353
の単離を行わずに実施される第2の段階(b)で脱水を行う段階、
及び
c)無機塩基による水系後処理(反応停止)(c)と、適宜のpH調節を行う段階、
d)反応停止した反応混合物を脱気する段階(d)、
e)反応混合物のpHを調節する段階(e)、及び
f)生成物の濾過及び単離を行う段階(f)
を含む。
以前の仮定(上記参照)とは対照的に、段階(c)は無機塩基水溶液によって反応停止することで行うことができ、この段階で不溶性副生成物はほとんど生成しないことが認められている。さらに、反応停止した混合物のpHを調節することが有利であることが認められており、それは、好ましくは1.0〜6.0に調節され、より好ましくは1.5〜5.5であり、さらにより好ましくは1.8〜2.2であり、最も好ましくは約1.9〜2.0である。好ましくは、pHの調節は、後処理段階(c)で用いたものと同じ無機塩基によって行う。
さらに、この特定の方法では、先行技術で記載のような酸受容体(補助塩基)の添加は必要ないことから、その反応は酸受容体なしで行う。
本発明における溶媒の必要量は、先行技術で記載の方法と比較して少ないことが認められている(WO2007/031146)。
さらに、段階(d)に従った最初の無機塩基による反応の「停止」後、得られた懸濁液を加熱し、その温度でしばらく攪拌することで、残った気体、特には二酸化硫黄(SO)を除去することが有利であることが認められている。
以下において、範囲が二つのデータ点「間」で与えられている場合、そのデータ点は個々の範囲に含まれるべきである。
さらに、好ましくは、これらの工程段階は、上記で示したように順次行われるが、適用可能である場合、段階の順序は必要に応じ、そして化学的に実行可能である場合には変更することができる。
段階(a)
無機溶媒は好ましくは、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クロロベンゼン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジメチルアセトアミド又はそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは,非ハロゲン化溶媒,特には芳香族溶媒を用い、より好ましくは、その有機溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレンからなる群から選択される。最も好ましくは、本発明で使用される有機溶媒はトルエンである。
本発明による方法を行う場合、温度は比較的広い範囲内で変動させることができる。
本発明による方法を行う場合、中間体(IV)の形成時の温度(第1の工程段階(a))は、通常20℃〜160℃の範囲、好ましくは50℃〜150℃の範囲、より好ましくは70℃〜130℃の範囲、最も好ましくは80℃〜120℃の範囲である。特に好ましい実施形態において、第1の反応段階は、105℃〜115℃の範囲で行う。
最も好ましい実施形態において、当該方法は、その方法で使用される個々の溶媒の沸点で又はその沸点の10K高い温度以下で行い、例えばトルエンの場合、約121℃以下で行う。
反応を減圧下/真空下で行う場合、反応温度は、好ましくは、溶媒の低下した沸点に調節し、好ましくは沸点の上昇を考慮する。減圧下での作業の場合、反応温度を低下させることができることから、エネルギーバランスに対する良い効果を得ることができる。さらに、減圧下で揮発性の反応生成物を除去することで、反応平衡を移動させることができることから、反応時間が短縮され、収量、特には空時収量が高くなる。
別の実施形態において、反応の第1段階は、特にトルエンを溶媒として用いる場合、減圧下で行い、好ましくは10mbar〜700mbar、より好ましくは150mbar〜500mbar、さらにより好ましくは200mbar〜400mbarの範囲で、最も好ましくは220mbar〜280mbarで行い、次の場合のように、範囲は実際の圧力を与えるものであって、常圧と比較した圧力低下を与えるものではない。反応を220mbar〜280mbrで行う場合、反応温度は好ましくは75℃〜90℃である。
しかしながら、当該方法で使用される絶対圧及び溶媒に応じて、当業者は、選択される条件下での溶媒の沸点に到達するように温度及び圧力を調節するものである。しかしながら、許容される反応時間並びに安全な反応条件(例えば、熱分解による副生成物があまり多過ぎないようにする)を達成するため、反応温度は40℃〜160℃であるが、経済的な理由から(エネルギー消費、溶媒の回収など)、150mbar〜500mbarの範囲の減圧を通常用いる。
その反応を減圧下で行うことの利点は、より速い反応(常圧と比較して同一温度で)、より高い空時収量及びより低いエネルギー使用である。他方、反応の段階(a)を減圧下で行う場合、好適なトラップに溶媒を回収するのに注意を払う必要があり、特に、10mbar以下の圧力での溶媒の回収はかなり困難になる。さらに、全ての容器を密閉するのに労力を要し、
減圧下で、溶媒の沸点が下がると、反応速度が低下して、実現性のない反応時間となる可能性がある。
段階(b)
次の脱水(段階(b))は脱水剤の存在下に行い、本例における第2の工程段階は、後処理後の別の工程段階を意味するのではなく、ワンポット反応における第2の反応段階を意味する。
本発明による方法の段階(b)を行う場合、段階(b)における温度は、通常は0〜40℃の範囲、好ましくは8〜40℃の範囲、より好ましくは10〜35℃の範囲、最も好ましくは15〜35℃の範囲である。特に好ましい実施形態において、第2の反応段階は、16〜30℃の範囲で行う。
好適な脱水剤は、好ましくは、ジアルキルホルムアミド、特にはジメチルホルムアミド(DMF)及びジブチルホルムアミド(DBF)と塩化チオニル、オキシ塩化リン、ホスゲン及び/又は塩化クロロメチレンジメチルアンモニウムとの混合物からなる群から選択される試薬である。好ましくは、脱水剤としてのジメチルホルムアミド又はジブチルホルムアミド及び塩化チオニル又はホスゲンの混合物、最も好ましくは、ジメチルホルムアミドと塩化チオニルの混合物を用いる。
本発明による方法を行う際に用いられるホスゲン又は塩化チオニルの量は、通常は3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜2.5モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜2.0モル、より好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.5モル、最も好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.3モルである。
本発明による方法を行う際に用いられるジアルキルホルムアミドの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜8.0モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり2.0〜6.0モル、より好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり3.0〜5.0モル、さらにより好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.0〜5.0モル、最も好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.3〜4.7モルである。
より好ましい実施形態において、脱水段階は、1.0〜1.5モル/モル3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド量の塩化チオニル及び4.3〜4.7モル/モル3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド量のジメチルホルムアミドを用いて行う。
前記で指摘したように、本発明による方法を行う場合、第1段階(a)の反応及び第2段階(b)の反応の両方を、大気圧下で行うことができる。
しかしながら、別の実施形態において、段階(a)では、減圧下に、好ましくは約250mbarで、83℃〜88℃で操作することが好ましく、トルエンを溶媒として用いる。
本発明による方法を行う反応時間は、通常は1〜24時間であり、実質的に、反応温度及び各場合で使用される脱水剤の選択及び量、並びに規模によって決まる。好ましい反応時間は、1〜12時間、より好ましくは2〜10時間、最も好ましくは3〜8時間であり、ここで、反応はワンポット反応として行うが、「反応時間」は、別個に反応段階(a)及び(b)のそれぞれのものを指す。
段階(c)
本発明の方法の実施形態において、後処理(c)は、塩基水溶液、好ましくはアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩若しくは水酸化物への反応混合物の添加を含む。より好ましくは、その塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選択され、さらにより好ましくは水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムである。最も好ましくは、水酸化ナトリウムを用いるが、それは低コストの経済的利点を有するだけでなく、二酸化炭素排出に対するマイナス影響が全くない。
最初の後処理段階(c)で用いられる塩基の量は、塩化チオニル1モル当たり0.5〜4.0モル、好ましくは塩化チオニル1モル当たり1.0〜3.0モル、さらにより好ましくは塩化チオニル1モル当たり1.5〜2.5モル、最も好ましくは塩化チオニル1モル当たり1.8〜2.2モルである。
反応停止した混合物の結果的なpHは調節することができ、それは好ましくは、1.0〜6.0、より好ましくは1.5〜5.5、さらにより好ましくは1.8〜2.2、最も好ましくは約1.9〜2.0に調節する。
ベストモードでは、pHは1.9〜2.0に調節する。
好ましくは、反応混合物を、−5℃〜10℃、より好ましくは0℃〜10℃、最も好ましくは0℃に冷却しておいた塩基溶液に加える。
好ましくは、ベストモードの実施形態において、塩基は、水溶液として、好ましくは塩基の濃厚水溶液若しくは飽和水溶液として、例えば32%水酸化ナトリウム溶液として加える。
反応混合物を、温度制御下に塩基に加え、その温度は16℃〜60℃まで、好ましくは45℃〜60℃まで、最も好ましくは55℃まで上昇させることができる。温度に応じて、添加工程は、温度が指定範囲内に維持されている限り、早めたり遅くしたりすることができ、好ましくは混合物は2時間の期間をかけて加える。
添加完了後、混合物を加熱して55℃とし、その温度に保持して脱気を行う。
「逆の」別法で塩基を反応混合物に加えることも可能であり、その場合、同じ温度要件が適用される。
任意に、塩基とともに又は塩基添加後に、3,4−ジクロロイソチアゾール−5カルボニルクロライド1モル当たり33モル以下の水、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5カルボニルクロライド1モル当たり10〜25モルの水、最も好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5カルボニルクロライド1モル当たり20〜25モルの水を加えることで、沈殿している塩を溶解させることができる。
さらに、別の実施形態において、反応混合物を温度制御下で塩基に加え、その場合に、温度を0℃〜25℃、好ましくは10℃〜25℃、最も好ましくは18℃〜23℃の範囲に維持する。添加完了後、混合物を加熱して55℃とし、次に、上記のように処理する。
段階(d)
さらなる段階(d)(脱気)では、揮発性反応生成物を、脱気によって反応混合物から除去し、ここで、好ましくは、二酸化硫黄及び塩酸などの酸性揮発性成分を除去する。
二酸化硫黄のような酸性揮発性化合物の脱ガスの利点は、濾過のためにpHを調節するのに使う必要がある塩基の量がかなり低くなることで、廃水が減ることから、次の廃水処理のコストが低下する点である。
好ましい脱気(d)は、0.5時間〜5.0時間の期間をかけて、より好ましくは1.0時間〜4.0時間の期間をかけて、最も好ましくは2.0時間〜4.0時間の期間をかけて行う。
さらに、段階(d)は、50℃〜60℃の範囲の温度で、好ましくは55℃で行う。
さらに、段階(d)は、好ましくは減圧下、上記で提供の温度で行い、その場合に、段階(a)及び(b)下と同じ範囲が適用される。
段階(e)
反応混合物の最初の中和(c)及び脱気(d)後、温度を18℃〜25℃、好ましくは20℃〜22℃、又は室温に調節し、次に、pHを、5〜7の範囲、好ましくは5〜6の範囲、最も好ましくは約5のpHに調節して、混合物の腐食性をさらに低下させる。pHの測定は、例えば、閉鎖ポンプ回路で電極によって行うことができる。
pH調節に用いられる塩基は、好ましくは、前述の最初の中和で用いられるものと同じ塩基であり、従って、水酸化ナトリウム(溶液)が最も好ましい。
沈殿した生成物を、好ましくは真空吸引によって濾去する。
さらに好ましくは、その沈殿を洗浄し、ここで、さらにより好ましくは、沈殿を水で少なくとも1回、有機溶媒で少なくとも1回洗浄する。
有機溶媒は、反応で使用される溶媒であることができ、又はメタノール、エタノール及びプロパノールの群から選択することができる。最も好ましくは、洗浄に使用される有機溶媒はメタノールである。
本発明の方法により、生成物1kg当たりの廃棄物の量は、WO2007/031146に記載の水系後処理を行う酢酸メチル手順を用いる現行の技術プロセスで発生する生成物1kg当たり廃棄物約18kgから、本発明による生成物1kg当たり廃棄物10kg以下まで減らすことができる。特に、水系廃棄物の量は、約12kg/kg生成物から6kgまで半減し、有機廃棄物の量は、約7.1kg/kg生成物から2.5kgまでほぼ1/3(1/2.84)に低下する。
上記において、廃棄物の量は、原料としてのDCIT酸に基づいて計算され、反応全体の推計平均収率は85%である。
本発明による方法及び廃棄物減少により、原料としての溶媒コスト並びに廃棄物の廃棄及び処理のコストが大幅に低下する。さらに、特に、SO除去及び濾過前のpHの約5への調節により、腐食性が大幅に低下し、容器及びフィルターに価格の低い材料を用いることができ、寿命が長くなる。
本発明による方法は、多くの利点により、際だったものである。それによって、より安価な溶媒、より少ない材料(補助塩基)、より容易な後処理及びより少ない廃棄物/kg生成物(後者は強い生態学的影響も有する。)のゆえに低コストで、非常に良好な収率及び高純度での3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミドの製造が可能となる。
問題がなければ、本発明による方法は、特には腐食性が低いために、工業的規模で行うことができる。
本発明の好ましい実施形態では、イソチアニルの製造方法は、
a)第1段階(a)で、有機溶媒中、下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
Figure 2020523353
を、下記式(III)のアントラニルアミド:
Figure 2020523353
と反応させる段階;
b)次に、第2段階(b)での脱水を行う段階[それは、ワンポット反応として、即ち中間体(IV)(N−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド):
Figure 2020523353
の単離を行わずに行う。];
及び
c)無機塩基で水系後処理を行い(反応停止)(c)、任意にpHを調節する段階;
d)反応停止した反応混合物の脱気を行う段階(d);
e)反応混合物のpHを調節する段階(e);及び
f)生成物の濾過及び単離を行う段階(f)
を含み、
ここで、有機芳香族溶媒はベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレンからなる群から選択され、好ましくはトルエンであり、及び
段階(a)を、105〜115℃の範囲で行い、及び
ワンポット反応の段階(b)を、脱水剤の存在下に、16℃〜30℃の範囲で行い、及び
ここで、脱水剤は、ジメチルホルムアミド及び塩化チオニルの混合物であり、
ここで、塩化チオニルの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.5モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.3モルであり、及び
ここで、ジメチルホルムアミドの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.0〜5.0モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.3〜4.7モルであり、及び
段階(c)において、後処理(c)は、32%水酸化ナトリウム溶液を加えることを含み、塩基の量は塩化チオニル1モル当たり1.8〜2.2モルであり、反応処理後のpHは1.8〜2.2であり、好ましくは約2.0であり、又は、pHを前記pHに調節し、及び
ここで、反応混合物を、温度制御下に2時間の期間をかけて塩基に加え、温度を50℃〜60℃まで、好ましくは55℃まで上昇させ、及び
ここで、段階(d)で、揮発性反応生成物を、55℃で2〜4時間の期間をかけて脱気することで、反応混合物から除去し、及び
ここで、段階(e)で、温度を20℃〜22℃に調節し、次に、32%水酸化ナトリウム溶液で、pHを5〜6の範囲のpHに調節し、沈殿生成物を、好ましくは圧力フィルター(又は真空吸引)によって濾去し、水及びメタノールで洗浄する。
前述の反応の別の実施形態では、反応混合物を、温度制御下に2時間の期間をかけて塩基に加え、温度は0℃〜25℃に維持し、次に、上記のように55℃で脱気を行う。
本発明の別の好ましい実施形態において、段階a)及びd)が減圧下であるイソチアニルの製造方法は、
a)第1段階(a)で、有機溶媒中、下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
Figure 2020523353
を、下記式(III)のアントラニルアミド:
Figure 2020523353
と反応させる段階;
b)次に、第2段階(b)での脱水を行う段階[それは、ワンポット反応として、即ち中間体(IV)(N−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド):
Figure 2020523353
の単離を行わずに行う。];
及び
c)無機塩基で水系後処理を行い(反応停止)(c)、任意にpHを調節する段階;
d)反応停止した反応混合物の脱気を行う段階(d);
e)反応混合物のpHを調節する段階(e);及び
f)生成物の濾過及び単離を行う段階(f)
を含み、
ここで、有機芳香族溶媒はベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレンからなる群から選択され、好ましくはトルエンであり、及び
ここで、当該反応は、220mbar〜280mbarの減圧下で行い、及び
ここで、反応温度は、好ましくは83℃〜88℃であり、及び
ここで、ワンポット反応の段階(b)を、脱水剤の存在下に、16℃〜30℃の範囲で行い、
ここで、脱水剤は、ジメチルホルムアミド及び塩化チオニルの混合物であり、
ここで、塩化チオニルの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.5モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.3モルであり、及び
ここで、ジメチルホルムアミドの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.0〜5.0モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.3〜4.7モルであり、及び
段階(c)において、後処理(c)は、32%水酸化ナトリウム溶液を加えることを含み、塩基の量は塩化チオニル1モル当たり1.8〜2.2モルであり、反応処理後のpHは1.8〜2.2であり、好ましくは約2.0であり、又は、pHを前記pHに調節し、及び
ここで、反応混合物を、温度制御下に2時間の期間をかけて塩基に加え、温度を50℃〜60℃まで、好ましくは55℃まで上昇させ、及び
ここで、段階(d)で、揮発性反応生成物を、55℃で2〜4時間の期間をかけて脱気することで、反応混合物から除去し、及び
ここで、段階(e)で、温度を20℃〜22℃に調節し、次に、32%水酸化ナトリウム溶液で、pHを5〜6の範囲のpHに調節し、沈殿生成物を、好ましくは圧力濾過(又は真空吸引)によって濾去し、水及びメタノールで洗浄する。
前述の反応の別の実施形態では、反応混合物を、温度制御下に2時間の期間をかけて塩基に加え、温度は0℃〜25℃に維持し、次に、上記のように55℃で脱気を行う。下記の実施例は、本発明をより詳細に説明するものである。しかしながら、それらは本発明を制限するものではない。ここで、記載の収率は、合わせた工程段階の全収率と理解されるべきである。
作業例及び比較例
実施例1
反応容器に、室温でトルエン505.8g(5.46mol)を入れる。
アントラニルアミド190.0g(1.37mol)を加える。
次に、トルエン中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド294.2g(1.30mol)を、90℃〜114℃で3時間かけて滴下する。混合物を、114℃で常圧下にさらに4時間攪拌する。混合物を冷却して90℃とし、次に、冷却しながら、DMF429.9g(5.87mol)を30分間の期間をかけて滴下する。
混合物を冷却して18℃とし、次に、塩化チオニル210.6g(1.76mol)を18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに3時間攪拌する。
後処理
水564g(31.30mol)及び水酸化ナトリウム溶液(32%)477.4g(3.82mol)を反応容器に室温で入れ、次に冷却して0℃とし、反応混合物を2時間かけて、0℃〜25℃の温度で温度制御しながら水酸化ナトリウム溶液に加える。添加完了後のpHは、pH1.9である。
得られた懸濁液を2時間かけて加熱して55℃とし、その温度で4.0時間攪拌して、還流しながら減圧下に(約200〜250mbarで)、残留気体を除去する。
脱気後、混合物を冷却して室温とし、水酸化ナトリウム溶液(32%)でpHを5.0に調節する。
次に、冷却して室温とした後、固体を濾過によって単離し、水(564g/31.3mol)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(637g/19.83mol)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離生成物は純度99.3%を有し、DCIT−クロライド基準で理論値の収率91.0%で得られた。
液体廃棄物の総量は約10kg/イソチアニル1kgである。
実施例2
反応容器に室温でトルエン505.8g(5.46mol)を入れる。
アントラニルアミド190.0g(1.37mol)を加える。
次に、トルエン中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド294.2g(1.30mol)を、90℃〜114℃で常圧下に3時間かけて滴下する。混合物を114℃でさらに4時間攪拌する。混合物を冷却して90℃とし、次に、冷却しながら、DMF429.9g(5.87mol)を、30分の期間をかけて滴下する。
混合物を冷却して18℃とし、次に、塩化チオニル210.6g(1.76mol)を18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに3時間攪拌する。
後処理
水564g(31.30mol)及び水酸化ナトリウム溶液(32%)477.4g(3.82mol)を室温で反応容器に入れる。反応混合物を、最大55℃の温度で温度制御しながら、水酸化ナトリウム溶液に2時間かけて加える。
添加完了後のpHはpH1.9である。
得られた懸濁液を、2時間の期間をかけて加熱して55℃とし、この温度でさらに4.0時間攪拌して、還流しながら減圧下に(約200〜250mbarで)残留気体を除去する。
脱気後、混合物を冷却して室温とし、水酸化ナトリウム溶液(32%)でpHを5.0に調節する。
次に、冷却して室温とした後、固体を濾過によって単離し、水(564g/31.3mol)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(637g/19.83mol)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離した生成物は純度99.5%を有しており、DCIT−クロライド基準で理論値の収率90.0%で得られた。
液体廃棄物の総量は約10kg/イソチアニル1kgである。
比較例1
最初に、アントラニルアミド7.49g(55mmol)、トリエチルアミン5.57g(55mmol)及びDMF7.31g(100mmol)を酢酸メチル80mLに入れる。10〜20℃で、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド10.83g(50mmol)の酢酸メチル(20mL)中溶液を滴下する。混合物を10〜20℃で1時間攪拌し、次に、同じ温度で15分間の期間をかけて塩化チオニル11.9g(100mmol)を滴下する。20℃で4時間後、冷却しながら、水100mLを反応混合物に加え、混合物を15分間攪拌し、固体を吸引によって濾去し、Nutsche上で、水50mLで、イソプロパノール各場合20mLで2回洗浄する。乾燥後、次の組成のベージュ固体13.35gが得られる。
98.1%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド(理論値の87.9%)、
0.4%のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド、
<0.05%のN−[2−(N′−ホルミルアミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド。
濾過後、水相を中和し、HOで希釈して廃棄する。
総廃液は約26kg/イソチアニル1kgである。
比較例2
最初に、アントラニルアミド0.749g[5.5mmol]、トリエチルアミン0.557g(5.5mmol)及びDMF1.1g(15mmol)を酢酸エチル8mLに入れる。0℃で、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1.08g(5mmol)の酢酸エチル(2mL)中溶液を滴下する。混合物を0℃で1時間攪拌し、次に塩化チオニル2.38g(20mmol)を同じ温度で15分間の期間をかけて滴下する。0℃で2時間及び20℃で2時間後、0℃で冷却しながら水10mLを反応混合物に加え、混合物を15分間攪拌し、固体を吸引濾過し、Nutsche上で、水20mLで洗浄する。乾燥によって、下記の組成のベージュ固体1.34gが得られる。
97.2%の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド(理論値の87.2%)
0.2%のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド
0.4%のN−[2−(N′−ホルミルアミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド。
濾過後、水相を中和し、HOで希釈して廃棄する。
総廃液は約33kg/イソチアニル1kgである。
実施例3
反応容器に室温でトルエン266.4g(2.89mol)を入れる。
アントラニルアミド143.3g(1.03mol)を加える。
次に、トルエン14.6g中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド244.4g(1.01mol/純度89.7%)を2時間の期間をかけて90℃〜112℃で滴下する。混合物を還流下に112℃でさらに1時間攪拌する。混合物を冷却して90℃とし、次に、冷却しながら、DMF296.0g(4.04mol)を30分間の期間をかけて滴下する。
混合物を冷却して18℃とし、次に、塩化チオニル150.0g(1.26mol)を18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに3時間攪拌する。
後処理
水酸化ナトリウム溶液(32%)432.7g(3.46mol)を室温で反応容器に入れ、冷却して0℃とする。反応混合物を2時間かけて水酸化ナトリウム溶液に0℃〜25℃の温度で温度制御しながら加える。
水437.7g[24.3mol]を室温で加え、混合物を室温で30分間攪拌する。
添加完了後のpHは約pH4.5である。得られた懸濁液を加熱して55℃とし、この温度でさらに1.5時間攪拌して。残留気体を除去する。
脱気後、水酸化ナトリウム溶液(32%)でpHを5.0に調節する。次に、混合物を冷却して20℃とし、次に、固体を濾過によって単離し、水(437g)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(227g)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離された生成物は純度99.9%を有しており、DCIT−クロライド基準の理論値の収率90.1%で得られた。濾過後、水相を中和し、HOで希釈して廃棄する。
総廃液量は約12.9kg/イソチアニル1kgである。
実施例4
反応容器に室温でトルエン351.6g(3.80mol)を入れる。
アントラニルアミド186.0g(1.34mol)を加える。
次に、トルエン20.8g中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド346.8g(1.30mol/純度81.2%)を、85℃及び470mbar〜480mbarで2時間の期間をかけて滴下する。混合物を85℃及び470mbar〜480mbarで還流下にさらに2時間攪拌する。混合物を冷却して16℃とし、次に、冷却しながら、DMF428.5g(5.85mol)を30分間の期間をかけて滴下する。
混合物を冷却して16℃とし、塩化チオニル202.1g(1.70mol)を18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに2時間攪拌する。
後処理
水酸化ナトリウム溶液(32%)589.8g(4.72mol)を室温で反応容器に入れ、次に、冷却して0℃とする。0℃〜25℃の温度で温度制御しながら、反応混合物を2時間かけて水酸化ナトリウム溶液に加え、次に、この温度でさらに30分間攪拌する。水酸化ナトリウム溶液(32%)でpHを5.0に調節する。
得られた懸濁液を加熱して55℃とし、この温度でさらに1.5時間攪拌して、残留気体を除去する。
脱気後、混合物を冷却して20℃とし、pHを再度水酸化ナトリウム溶液(32%)によって5.0に調節する。水562.1g(31.2mol)を加え、混合物を30分間攪拌する。
次に、固体を濾過によって単離し、水(562g)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(634g)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離した生成物は純度99.9%を有し、DCIT−クロライド基準の理論値の収率91.7%で得られた。
濾過後、水相を中和し、水で希釈して廃棄する。
総廃液量は、約13.2kg/イソチアニル1kgである。
実施例5
反応容器に室温でトルエン401.6g(4.35mol)を入れる。
アントラニルアミド190.0g(1.37mol)を加える。
次に、トルエン18.2g中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド304.4g(1.24mol/純度88.4%)を、85℃で3時間の期間をかけて滴下する。混合物を85℃でさらに16時間攪拌する。混合物を冷却して16℃とし、次に、冷却しながら、DMF409.7g(5.59mol)を30分間の期間をかけて滴下する。
混合物を冷却して16℃とし、次に、塩化チオニル202.1g(1.70mol)を、18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに2時間攪拌する。
後処理
水酸化ナトリウム溶液(32%)536.8g(4.29mol)及び水537.4g(29.8mol)を室温で反応容器に入れ、次に冷却して0℃とする。反応混合物を、水酸化ナトリウム溶液に、0℃〜25℃の温度で温度制御しながら4時間かけて加え、次にこの温度でさらに30分間攪拌する。
添加完了後のpHは約pH2.5である。得られた懸濁液を2時間の期間をかけて加熱して55℃とし、この温度でさらに1.5時間攪拌して、残留気体を除去する。
脱気後、混合物を冷却して20℃とし、水酸化ナトリウム溶液(32%)(0.83mol、104g)でpHを5.0に調節する。
次に、固体を室温で濾過によって単離し、室温で水(537g)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(606g)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に、50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離された生成物は純度99.9%を有しており、DCIT−クロライド基準の理論値の収率90.9%で得られた。
濾過後、水相を中和し、水で希釈して廃棄する。
総廃液量は約12.6kg/イソチアニル1kgである。
実施例6
反応容器に、室温でクロロベンゼン403.5g(3.58mol)を入れる。
アントラニルアミド161.0g(1.16mol)を加える。
次に、トルエン42g中の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド300.0g(1.13mol/純度81.2%)を85℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を85℃でさらに2時間攪拌する。混合物を冷却して16℃とし、次に、冷却しながら、30分間の期間をかけてDMF370.9g(5.06mol)を滴下する。
混合物を冷却して16℃とし、次に、塩化チオニル168.1g(1.41mol)を18℃〜23℃で2時間の期間をかけて滴下する。混合物を18℃〜23℃でさらに2時間攪拌する。
後処理
水酸化ナトリウム溶液(32%)492.28g(3.94mol)及び水537.4g(29.8mol)を室温で反応容器に入れ、次に、冷却して0℃とする。反応混合物を、0℃〜25℃の温度で温度制御しながら、2時間かけて水酸化ナトリウム溶液に加え、次にこの温度でさらに30分間攪拌する。
添加完了後のpHは約pH2.9である。水酸化ナトリウム溶液(32%)(0.87mol、109g)でpHを5.0に調節する。
得られた混合物を2時間の期間をかけて加熱して55℃とし、この温度でさらに1.5時間攪拌して残留気体を除去する。
脱気後、混合物を冷却して20℃でとし、水486.5g(27mol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌する。
次に、固体を濾過によって室温で単離し、水(487g)で1回(懸濁洗浄)及びメタノール(549g)で1回(置換洗浄)洗浄し、次に、50℃で真空乾燥する(5mbar)。
単離した生成物は純度98.9%を有しており、DCIT−クロライド基準の理論値の収率85.1%で得られた。
濾過後、水相を中和し、水で希釈して廃棄する。
総廃液量は約16.4kg/イソチアニル1kgである。

Claims (15)

  1. 下記式(I)の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド:
    Figure 2020523353

    の製造を、
    a)下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
    Figure 2020523353

    を、下記式(III)のアントラニルアミド:
    Figure 2020523353

    と反応させ、
    及び
    b)次に、中間体後処理を行わずに形成された下記式(IV)のN−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド:
    Figure 2020523353

    を脱水剤と反応させることによって行う製造方法であって、
    後処理が、
    c)無機塩基による水系後処理(反応停止)を行う段階(c)、
    d)反応停止した反応混合物を脱気する段階(d)、
    e)反応混合物のpHを調節する段階(e)、及び
    f)生成物の濾過及び単離を行う段階(f)
    を含むことを特徴とする、前記方法。
  2. 工程段階(a)及び(b)を、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クロロベンゼン、ジブチルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、ジメチルアセトアミド又はこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中で行う、請求項1に記載の方法。
  3. 工程段階(a)及び(b)をトルエン中で行う、請求項1に記載の方法。
  4. 工程段階(a)を、20℃〜160℃の範囲の、好ましくは50℃〜150℃の範囲の、より好ましくは70℃〜130℃の範囲の、さらにより好ましくは80℃〜120℃の範囲の、最も好ましくは105℃〜115℃の温度で行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 工程段階(a)を、その工程で使用される個々の溶媒の沸点で又はその沸点の10K高い温度以下で行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 第二の工程段階の実施時に脱水剤として使用される試薬が、ジアルキルホルムアミドと塩化チオニル、オキシ塩化リン、ホスゲン及び/又は塩化クロロメチレンジメチルアンモニウムとの混合物からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 工程段階b)で使用されるホスゲン又は塩化チオニルの量が、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1〜2.5モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1〜1.3モルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 工程段階b)で使用されるジアルキルホルムアミドの量が、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜8.0モル、好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり2.0〜6.0モル、より好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり3.0〜5.0モル、さらにより好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.0〜5.0モル、最も好ましくは3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.3〜4.7モルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 塩基後処理で用いられる塩基が、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩若しくは水酸化物からなる群から、好ましくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムからなる群から選択され、最も好ましくは水酸化ナトリウムである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 段階(c)において、pHを、pH1.0〜6.0、より好ましくはpH1.5〜5.5、さらにより好ましくはpH1.8〜2.2、最も好ましくはpH1.9〜2.0に調節する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 塩基添加後の混合物(段階c)を加熱して50℃〜60℃、好ましくは55℃とし、及びその温度で、2.0〜4.0時間の期間をかけて、好ましくは1.0時間〜2.5時間の期間をかけて、最も好ましくは1.5時間の期間をかけて攪拌して脱気を行う、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 脱気後のpHを、pH5〜7、好ましくはpH5〜6、最も好ましくはpH約5に調節する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 工程段階a)を減圧下に行い、及び温度が、その工程で使用される個々の溶媒の前記圧力下での沸点又はその沸点の10K高い温度以下である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 工程段階a)を減圧下に行い、ここで圧力が10mbar〜700mbarの範囲、より好ましくは150mbar〜500mbarの範囲、さらにより好ましくは200mbar〜400mbarの範囲、最も好ましくは220mbar〜280mbarの範囲である、請求項13に記載の方法。
  15. 下記式(I)の3,4−ジクロロ−N−(2−シアノフェニル)−5−イソチアゾールカルボキサミド:
    Figure 2020523353

    の製造を、
    a)第1段階(a)で、有機溶媒中、下記式(II)の3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド:
    Figure 2020523353

    を、下記式(III)のアントラニルアミド:
    Figure 2020523353

    と反応させ、
    b)次に、第2段階(b)での脱水を行い[それは、ワンポット反応として、即ち中間体(IV)(N−[2−(アミノカルボニル)フェニル]−3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボキサミド):
    Figure 2020523353

    の単離を行わずに行う。]、
    及び
    c)無機塩基で水系後処理を行い(反応停止)(c)、任意にpHを調節し、
    d)反応停止した反応混合物の脱気を行い(d)、
    e)反応混合物のpHを調節し(e)、及び
    f)生成物の濾過及び単離を行う(f)
    ことで行う製造方法であって、及び
    ここで、有機芳香族溶媒はベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン及びp−キシレンからなる群から選択され、及び
    段階(a)を、105〜115℃の範囲で行い、及び
    ワンポット反応の段階(b)を、脱水剤の存在下に、16℃〜30℃の範囲で行い、
    ここで、前記脱水剤は、ジメチルホルムアミド及び塩化チオニルの混合物であり、
    ここで、塩化チオニルの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり1.0〜1.5モルであり、及び
    ここで、ジメチルホルムアミドの量は、3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボニルクロライド1モル当たり4.0〜5.0モルであり、
    段階(c)において、後処理(c)は、32%水酸化ナトリウム溶液を加えることを含み、塩基の量は塩化チオニル1モル当たり1.8〜2.2モルであり、反応処理後のpHは1.8〜2.2であり、
    ここで、反応混合物を、温度制御下に2時間の期間をかけて塩基に加え、温度を50℃〜60℃まで上昇させ、及び
    ここで、段階(d)で、揮発性反応生成物を、55℃で2〜4時間の期間をかけて脱気することで、反応混合物から除去し、及び
    ここで、段階(e)で、温度を20℃〜22℃に調節し、次に、32%水酸化ナトリウム溶液で、pHを5〜6の範囲のpHに調節し、沈殿生成物を、好ましくは圧力フィルター(又は真空吸引)によって濾去し、水及びメタノールで洗浄する、前記製造方法。
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