JP2020506534A - スリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法 - Google Patents

スリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明はスリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法に関するものであり、前記製造方法は、所定の結晶方向のSiGeOIパッドを選択し、SiGeOIパッド上に隔離区域を形成するステップと、前記パッドをエッチングすることによりP型チェンネルとN型チェンネルを形成し、P型チェンネルとN型チェンネルの深さをパッドの上層SiGeの厚さより小さくするステップと、前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填し、パッドの上層SiGeにイオンを注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するステップと、パッド上にリードワイヤを形成することにより異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造するステップとを含む。本発明の実施例において、深い隔離槽とイオン注入工程により固定状態プラズマアンテナに用いられかつ高性能の異質SiGe基プラズマダイオードを製造することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体部品の製造分野に属し、特に、スリーブアンテナ(sleeve antenna)の異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法に関するものである。
現在、リファクタリングが可能なアンテナ、特に、周波数のリファクタリングが可能なアンテナはいろいろな周波数において作動することができるので、アンテナの応用の範囲を広くし、国内外のアンテナの技術分野の研究の重心になっている。プラズマのリファクタリングが可能なアンテナに用いられるpinダイオードの材料はいずれもケイ素材料を採用しているが、その材料はイントリンシック・リージョン(intrinsic region)の電荷キャリア(charge carrier)の移動度(mobility)が低い問題を有しているので、pinダイオードのイントリンシック・リージョンの電荷キャリアの濃度に影響を与え、固体プラズマの濃度にも影響を与える。かつ前記構造のP区域とN区域は注入方法により形成されるものであり、その方法は注入量が多くかつエネルギーの消耗が大きいという問題を有しているので、設備に対する要求が高く、現在の工程を容易に兼用することができない。拡散方法を採用することによりジャンクションの深さを深くすることができるが、P区域とN区域の面積が大きく、集合性が低く、ドーピング濃度の均等性がよくない問題を招来するおそれがあるので、pinダイオードの電子性能に影響を与え、固体プラズマ濃度と分布を容易に制御することができない。
したがって、適当な材料、設備および製造工程を選択することによりプラズマpinダイオードを製造し、かつそのダイオードを固体プラズマアンテナに採用することは重要な課題になっている。
従来の技術の技術的問題および欠点を解決するため本発明の実施例においてスリーブアンテナ(sleeve antenna)の異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法を提供する。
具体的に、本発明の実施例においてスリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法を提供する。前記プラズマpinダイオード組はスリーブアンテナの製造に用いられ、前記スリーブアンテナは、半導体基板(1)、pinダイオードアンテナアーム(2)、第一pinダイオードスリーブ(3)、第二pinダイオードスリーブ(4)、同軸フィーダー線(5)、直流オフセットライン(9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)を含み、前記製造方法は、
(a)所定の結晶方向のSiGeOIパッドを選択するステップと、
(b)前記SiGe表面に第一保護層を形成するステップと、
(c)フォトエッチング工程により前記第一保護層上に第一隔離区域パタンを形成するステップと、
(d)乾式エッチング工程により前記第一隔離区域パタンの所定の区域の前記第一保護層と前記パッドをエッチングすることにより隔離槽を形成し、前記隔離槽の深さを前記パッドの上層SiGeの厚さより大きくするか或いは等しくするステップと、
(e)前記隔離槽を充填することにより前記プラズマpinダイオードの隔離区域を形成するステップと
(f)前記パッドをエッチングすることによりP型チェンネルとN型チェンネルを形成し、P型チェンネルとN型チェンネルの深さをパッドの上層SiGeの厚さより小さくするステップと、
(g)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填し、パッドの上層SiGeにイオンを注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するステップと、
(h)パッド上にリードワイヤを形成することにより異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造するステップとを含む。
前記実施例において、前記第一保護層は第一二酸化ケイ素層と第一窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(b)は、
(b1)前記SiGe層の表面に二酸化ケイ素を形成することにより第一二酸化ケイ素層を形成するステップと、
(b2)前記第一二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成する第一窒化ケイ素層を形成するステップとを含む。
前記実施例において、前記ステップ(f)は、
(f1)前記パッドの表面に第二保護層を形成するステップと、
(f2)フォトエッチング工程により前記第二保護層上に第二隔離区域パタンを形成するステップと、
(f3)乾式エッチング工程により前記第二隔離区域パタンの所定の区域において前記第二保護層と前記パッドをエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを形成するステップとを含む。
前記実施例において、前記第二保護層は第二二酸化ケイ素層と第二窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(f1)は、
(f11)前記パッドの表面に二酸化ケイ素を形成することにより第二二酸化ケイ素層を形成するステップと、
(f12)前記第二二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成することにより第二窒化ケイ素層を形成するステップとを含む。
前記実施例において、前記ステップ(g)は、
(g1)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを酸化させることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁に酸化層を形成するステップと、
(g2)湿式エッチング工程により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の酸化層をエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の平坦化を実施するステップと、
(g3)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップとを含む。
前記実施例において、前記ステップ(g3)は、
(g31)多結晶ケイ素により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップと
(g32)前記パッドの平坦化を実施した後、前記パッド上に多結晶ケイ素層を形成するステップと、
(g33)フォトエッチングにより多結晶ケイ素層をエッチングし、ゴム粒子を注入する方法により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルが位置している個所にP型不純物とN型不純物を注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するとともにP型接触区とN型接触区を形成するステップと、
(g34)フォトエッチングでマスクを除去するステップと、
(g35)湿式エッチングにより前記P型接触区と前記N型接触区以外の前記多結晶ケイ素層を除去するステップとを含む。
前記実施例において、前記ステップ(h)は、
(h1)前記パッド上に二酸化ケイ素を形成するステップと、
(h2)アニーリング工程により前記アクティブリージョン中の不純物をアクティベーションさせるステップと、
(h3)前記P型接触区と前記N型接触区にリードワイヤ孔をエッチングすることによりリードワイヤを形成するステップと、
(h4)鈍化処理をし、フォトエッチングによりPADをエッチングするとともに接続させ、それらにより前記異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造するステップとを含む。
前記実施例において、前記pinダイオードアンテナアーム(2)、前記第一pinダイオードスリーブ(3)、前記第二pinダイオードスリーブ(4)および前記直流オフセットライン(9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)は前記半導体基板(1)上にそれぞれ形成され、前記pinダイオードアンテナアーム(2)と前記第一pinダイオードスリーブ(3)および前記第二pinダイオードスリーブ(4)は前記同軸フィーダー線(5)により接続され、前記同軸フィーダー線(5)の内線(7)は前記前記pinダイオードアンテナアーム(2)に接続され、前記同軸フィーダー線(5)の外部導体(8)は前記第一pinダイオードスリーブ(3)と前記第二pinダイオードスリーブ(4)に接続され、
前記pinダイオードアンテナアーム(2)は直列に接続されるpinダイオード組(w1、w2、w3)を含み、前記第一pinダイオードスリーブ(3)は直列に接続されるpinダイオード組(w4、w5、w6)を含み、前記第二pinダイオードスリーブ(4)は直列に接続されるpinダイオード組(w7、w8、w9)を含み、各前記pinダイオード組(w1、w2、w3、w4、w5、w6、w7、w8、w9)は所定の前記直流オフセットライン(9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)により直流オフセットに接続される。
前記実施例において、前記pinダイオード組(w1、w2、w3、w4、w5、w6、w7、w8、w9)はpinダイオードを含み、前記pinダイオードは、P+区域(27)、N+区域(26)、イントリンシック・リージョン(22)、P+接触区(23)およびN+接触区(24)を含み、前記P+接触区(23)は前記P+区域(27)と直流電源の正極にそれぞれ接続され、前記N+接触区(24)は前記N+区域(26)と直流電源の負極にそれぞれ接続される。
前記実施例において、前記P+区域(27)と前記N+区域(26)のドーピング濃度は0.5×1020〜5×1020cm−3である。
以上のとおり、本発明の実施例において、プラズマpinダイオードに異質ジャンクションを採用することにより電荷キャリア(charge carrier)の注入の効率と電流を向上させることができるので、異質SiGe基プラズマpinダイオードの性能は同質プラズマpinダイオードより優れている。また、本発明の実施例において、固体プラズマのリファクタリングが可能なアンテナに応用されるプラズマpinダイオードはエッチングによって形成された深い槽により媒体を隔離する方法を採用するので、部品のブレークダウン電圧を向上させ、漏出電流が部品の性能に影響を与えることを抑制することができる。従来の技術において、固定プラズマpinダイオードのP区域とN区域を形成するとき、いずれも注入方法を採用するので、注入量が多く、エネルギーの消耗が大きく、設備に対する要求が高く、現在の工程を容易に兼用することができないという欠点を有している。拡散方法を採用することによりジャンクションの深さを深くすることができるが、P区域とN区域の面積が大きく、集合性が低く、ドーピング濃度の均等性がよくない問題を招来するおそれがあるので、pinダイオードの電子性能に影響を与え、固体プラズマ濃度と分布を容易に制御することができない。
以下、図面により本発明を詳細に説明することにより本発明の他の技術的事項と特徴をより詳細に理解することができる。注意されたいことは、下記図面は本発明を説明するためのものであるが、本発明の範囲を限定しようとするものでない。本発明の範囲は添付される特許請求の範囲を参照することができる。特殊な説明がない場合、下記図面の比例に従って図面をかく必要がない。それは下記図面は本発明の構造と工程の流れを示す概略図であるからである。
以下、図面により本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施例に係るリファクタリングが可能なスリーブアンテナの構造を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの製造方法を示す流れ図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの構造を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオード組の構造を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。 本発明の実施例に係る他の異質SiGe基プラズマpinダイオードの構造を示す図である。
本発明の前記目的、特徴および発明の効果をより詳細に理解してもらうため、以下、図面により本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
本発明においてスリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法を提供する。異質SiGe基プラズマpinダイオードは絶縁パッド上のSiGeにより形成される横方向のpinダイオードであり、そのダイオードに直流偏圧を印加するとき、直流電流はその表面に自由電荷キャリア(電子とホール)で構成された固体プラズマを形成し、前記プラズマは金属と類似している特性、すなわち電磁波を反射する特性を有しており、プラズマの反射特性は表面プラズマのマイクロ波の伝播特性、濃度およびその分布に緊密に係っている。
固体プラズマpinダイオードのリファクタリングが可能なアンテナは固体プラズマpinダイオードのアレイの配列により構成され、外部の制御手段によりアレイ中の所定の固体プラズマpinダイオードをオンさせることにより、前記アレイに動的な(dynamic)固体プラズマ配列を形成し、アンテナの機能を付与し、所定の電磁波の送信と受信をすることができる。かつ前記アンテナによりアレイ中の所定の固体プラズマpinダイオードをオンさせることにより、固体プラズマ配列の形状および分布を変化させ、アンテナのリファクタリングを実施することができる。それは国防通信とレーダ技術の分野において重要な応用性と将来性を有している。
以下、本発明に係るスリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法をより詳細に説明する。図面において、説明の利便性を向上させるため各層と区域の厚さを増加させるか或いは減少させることができ、図面に示されるサイズは実際のサイズを示すものでない。
図1を参照すると、図1は本発明の実施例に係るリファクタリングが可能なスリーブアンテナの構造を示す図である。前記プラズマpinダイオード組はスリーブアンテナの製造に用いられる。図1に示すとおり、前記スリーブアンテナは、半導体基板(1)、pinダイオードアンテナアーム(2)、第一pinダイオードスリーブ(3)、第二pinダイオードスリーブ(4)、同軸フィーダー線(5)、直流オフセットライン(offset line、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)を含む。
図2を参照すると、図2は本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの製造方法を示す流れ図である。前記製造方法は次のステップを含む。
(a)所定の結晶方向のSiGeOIパッドを選択する。
前記ステップ(a)において、SiGeOIパッドを採用する原因は固体プラズマアンテナに良好なマイクロ波の特性に付与する必要があるからである。固体プラズマpinダイオードはその要求を満たすため、良好な隔離特性と電荷キャリアすなわち固体プラズマの限定能力を具備する必要がある。SiGeOIパッドはSiGeOIパッドと隔離槽によりpin隔離区域を容易に形成し、二酸化ケイ素(SiO)は電荷キャリアすなわち固体プラズマを上層SiGe中に集中させることができるので、SiGeOIを固体プラズマpinダイオードプラズマのパッドとして用いることが好ましい。SiGe材料の電荷キャリアの移動度(mobility)が大きいので、部品の性能を向上させることができる。
(b)前記SiGe表面に第一保護層を形成する。
(c)フォトエッチング工程により前記第一保護層上に第一隔離区域パタンを形成する。
(d)乾式エッチング工程により前記第一隔離区域パタンの所定の区域の前記第一保護層と前記パッドをエッチングすることにより隔離槽を形成し、前記隔離槽の深さは前記パッドの上層SiGeの厚さより大きいか或いは等しく、前記隔離槽の深さは上層SiGeの厚さより大きいか或いは等しいことにより、次の槽中の二酸化ケイ素(SiO)とパッドの酸化層の接続を確保し、完全な絶縁隔離を形成することができる。
(e)前記隔離槽を充填することにより前記プラズマpinダイオードの隔離区域を形成し、前記隔離槽を充填する材料は二酸化ケイ素(SiO)であることができる。
(f)前記パッドをエッチングすることによりP型チェンネルとN型チェンネルを形成し、P型チェンネルとN型チェンネルの深さはパッドの上層SiGeの厚さより小さい。
(g)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填し、パッドの上層SiGeにイオンを注入することによりP型アクティブリージョン(Active region)とN型アクティブリージョンを形成する。
(h)パッド上にリードワイヤ(lead wire)を形成することにより異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造を実施する。
前記実施例において、前記第一保護層は第一二酸化ケイ素層と第一窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(b)は、
(b1)前記SiGe層の表面に二酸化ケイ素を形成することにより第一二酸化ケイ素層を形成するステップと、
(b2)前記第一二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成する第一窒化ケイ素層を形成するステップとを含む。
そのステップを実施する利点は、二酸化ケイ素(SiO)のルーズ(loose)特性により窒化ケイ素(SiN)の応力を除去し、その応力が上層SiGeに伝達されることを防止し、上層SiGeの性能の安定性を確保することができることにある。乾式エッチングをするとき窒化ケイ素(SiN)とSiGeの選択比が高いので、乾式エッチングをするとき窒化ケイ素(SiN)をマスクとして用いることにより工程を容易にすることができる。注意されたいことは、本発明において保護層の層数と保護層の材料を限定せず、保護層を形成できるものであればいずれでもよい。
前記実施例において、前記ステップ(f)は、
(f1)前記パッドの表面に第二保護層を形成するステップと、
(f2)フォトエッチング工程により前記第二保護層上に第二隔離区域パタンを形成するステップと、
(f3)乾式エッチング工程により前記第二隔離区域パタンの所定の区域において前記第二保護層と前記パッドをエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを形成するステップとを含む。
P型チェンネルとN型チェンネルの深さは第二保護層の厚さより大きいか或いは第二保護層とパッドの上層SiGeの厚さの合計より小さい。好ましくは、前記P型チェンネルとN型チェンネルの底部からパッドの上層SiGeの底部までの距離は0.5マイクロメートル〜30マイクロメートルであり、深いチェンネルを形成することにより、P型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するとき不純物が均等に配列され、かつドーピング濃度が高いPおよびN区域とPiおよびNiジャンクションを形成し、かつi区域のプラズマの濃度を向上させることができる。
前記実施例において、前記第二保護層は第二二酸化ケイ素層と第二窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(f1)は、
(f11)前記パッドの表面に二酸化ケイ素を形成することにより第二二酸化ケイ素層を形成するステップと、
(f12)前記第二二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成することにより第二窒化ケイ素層を形成するステップとを含む。
第二保護層の利点は第一保護層の役割と類似しているので、ここでは再び説明しない。
前記実施例において、前記ステップ(g)は、
(g1)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを酸化させることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁に酸化層を形成するステップと、
(g2)湿式エッチング工程により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の酸化層をエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の平坦化を実施するステップとを更に含む。
そのステップ(g2)を実施する場合、チェンネルの内壁に形成された突起により電場集中区域が形成され、PiおよびNiジャンクションがブレークダウン(breakdown)されることを防止することができる。
前記ステップ(g)は(g3)すなわち前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップを更に含む。
前記実施例において、前記ステップ(g3)は、
(g31)多結晶ケイ素により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップを含む。
I区域はSiGeであることにより、電荷キャリアの移動度は高くなり、バンドギャップ(Band gap)の幅は狭くなり、P、N区域に多結晶ケイ素を注入することによりヘテロ接合構造(heterojunction)を形成し、ケイ素材料のバンドギャップはSiGeより広いことにより、高い注入の比率を獲得し、部品の性能を向上させることができる。
前記ステップ(g3)は、
(g32)前記パッドの平坦化を実施した後、前記パッド上に多結晶ケイ素層を形成するステップと、
(g33)フォトエッチングにより多結晶ケイ素層をエッチングし、ゴム粒子を注入する方法により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルが位置している個所にP型不純物とN型不純物を注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するとともにP型接触区とN型接触区を形成するステップと、
(g34)フォトエッチングでマスクを除去するステップと、
(g35)湿式エッチングにより前記P型接触区と前記N型接触区以外の前記多結晶ケイ素層を除去するステップとを更に含む。
前記実施例において、前記ステップ(h)は、
(h1)前記パッド上に二酸化ケイ素を形成するステップと、
(h2)アニーリング(annealing)工程により前記アクティブリージョン中の不純物をアクティベーション(activation)させるステップと、
(h3)前記P型接触区と前記N型接触区にリードワイヤ孔をエッチングすることによりリードワイヤを形成するステップと、
(h4)鈍化処理をし、フォトエッチングによりPADをエッチングするとともに接続させるステップとを含み、それらにより前記異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造する。
前記実施例において、図1を再び参照すると、前記pinダイオードアンテナアーム(2)、前記第一pinダイオードスリーブ(3)、前記第二pinダイオードスリーブ(4)および前記直流オフセットライン(9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)は前記半導体基板(1)上にそれぞれ形成される。前記pinダイオードアンテナアーム(2)と前記第一pinダイオードスリーブ(3)および前記第二pinダイオードスリーブ(4)は前記同軸フィーダー線(5)により接続され、前記同軸フィーダー線(5)の内線(7)は前記前記pinダイオードアンテナアーム(2)に接続され、前記同軸フィーダー線(5)の外部導体(8)は前記第一pinダイオードスリーブ(3)と前記第二pinダイオードスリーブ(4)に接続される。
前記pinダイオードアンテナアーム(2)は直列に接続されるpinダイオード組(w1、w2、w3)を含み、前記第一pinダイオードスリーブ(3)は直列に接続されるpinダイオード組(w4、w5、w6)を含み、前記第二pinダイオードスリーブ(4)は直列に接続されるpinダイオード組(w7、w8、w9)を含み、各前記pinダイオード組(w1、w2、w3、w4、w5、w6、w7、w8、w9)は所定の前記直流オフセットライン(9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19)により直流オフセットに接続される。
前記実施例により図3と図4を参照する。図3は本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの構造を示す図であり、図4は本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオード組の構造を示す図である。前記pinダイオード組(w1、w2、w3、w4、w5、w6、w7、w8、w9)はpinダイオードを含み、前記pinダイオードは、P+区域(27)、N+区域(26)、イントリンシック・リージョン(22)、P+接触区(23)およびN+接触区(24)を含む。前記P+接触区(23)は前記P+区域(27)と直流電源の正極にそれぞれ接続され、前記N+接触区(24)は前記N+区域(26)と直流電源の負極にそれぞれ接続される。
前記実施例において、前記P+区域(27)と前記N+区域(26)のドーピング濃度は0.5×1020〜5×1020cm−3である。
本発明に係る異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法により次の発明の効果を奏することができる。
(1)pinダイオードはSiGe材料を用い、その材料は電荷キャリアの移動度が大きくかつ電荷キャリアの寿命が長い特性を有しているので、pinダイオードの固体プラズマの濃度を有効に向上させることができる。
(2)pinダイオードはヘテロ接合構造を採用し、I区域はSiGeであることにより電荷キャリアの移動度は高くなり、バンドギャップの幅は狭くなり、P、N区域に多結晶ケイ素を注入することによりヘテロ接合構造を形成し、ケイ素材料のバンドギャップはSiGeより広いことにより高い注入の比率を獲得し、部品の性能を向上させることができる。
(3)pinダイオードはエッチング槽内の媒体の隔離効果により部品のブレークダウン電圧を向上させ、漏出電流が部品の性能に影響を与えることを抑制することができる。
図5a〜図5rを参照すると、図5a〜図5rは本発明の実施例に係る異質SiGe基プラズマpinダイオードの他の製造方法を示す図である。前記実施例によりチェンネルの長さが22nmである(固体プラズマ区域の長さは100マイクロメートルである)固体プラズマpinダイオードを製造することを例として説明する。その製造方法は次のステップを含む。
ステップ1はパッド材料を製造するステップである。
(1a)図5aに示すとおり、(100)結晶方向のSiGeOIパッド101を選択し、そのドーピングタイプはP型であり、ドーピング濃度は1014cm−3であり、上層SiGeの厚さは50μmである。
(1b)図5bに示すとおり、化学気相成長(chemical vapor deposition、CVD)方法によりSiGe層上に厚さが40μmである第一SiO層201を堆積させる。
(1c)化学気相成長方法によりパッド上に厚さが2μmである第一Si/SiN層202を堆積させる。
ステップ2は隔離を製造するステップである。
(2a)図5cに示すとおり、エッチング工程により前記保護層上に隔離区域を形成し、湿式エッチングにより前記隔離区域の第一Si/SiN層202をエッチングすることにより隔離区域パタンを形成し、乾式エッチングにより隔離区域に幅が5μmでありかつ深さが50μmである深い隔離槽301を形成する。
(2b)図5dに示すとおり、CVD方法でSiO401を堆積させることにより深い隔離槽301を充填する。
(2c)図5eに示すとおり、化学機械研磨(chemical mechanical polishing、CMP)方法により表面上の第一Si/SiN層202と第一SiO層201を除去することによりパッドの平坦化を実施する。
ステップ3はP、N区域の深い槽を形成するステップである。
(3a)図5fに示すとおり、CVD方法によりパッド上に二層の材料を堆積させ、第一層は厚さが300nmである第二SiO層601であり、第二層は厚さが500nmである第二Si/SiN層602である。
(3b)図5gに示すとおり、P、N区域の深い槽をエッチングし、湿式エッチングによりP、N区域の第二Si/SiN層602と第二SiO層601をエッチングすることによりP、N区域のパタンを形成し、乾式エッチングによりP、N区域に幅が4μmでありかつ深さが5μmである深い槽701を形成し、P、N区域の槽の長さはいろいろなアンテナの状況により決められる。
(3c)図5hに示すとおり、850℃下において高温処理を10分間実施することにより酸化槽の内壁に酸化層801を形成し、それによりP、N区域の槽内の平坦化を実施する。
(3d)図5iに示すとおり、湿式エッチング工程によりP、N区域の槽内の酸化層801を除去する。
ステップ4はP、N接触区を形成するステップである。
(4a)図5jに示すとおり、CVD方法によりP、N区域の槽内に多結晶ケイ素1001を堆積させることによりチャンネルを充填する。
(4b)図5kに示すとおり、CMPにより表面の多結晶ケイ素1001と第二Si/SiN層602を除去することにより表面の平坦化を実施する。
(4c)図5lに示すとおり、CVD方法により表面に多結晶ケイ素1201を堆積させ、その厚さは200〜500nmである。
(4d)図5mに示すとおり、フォトエッチングによりP区域のアクティブリージョンををエッチングし、ゴム粒子を注入する方法によりp+注入をすることによりP区域のアクティブリージョンのドーピング濃度を0.5×1020cm−3にし、フォトエッチングでマスクを除去することによりP接触区1301を形成する。
(4e)フォトエッチングによりN区域のアクティブリージョンををエッチングし、ゴム粒子を注入する方法によりn+注入をすることによりN区域のアクティブリージョンのドーピング濃度を0.5×1020cm−3にし、フォトエッチングでマスクを除去することによりN接触区1302を形成する。
(4f)図5nに示すとおり、湿式エッチングによりP、N接触区以外の多結晶ケイ素1201をエッチングすることによりP、N接触区を形成する。
(4g)図5oに示すとおり、CVD方法により表面にSiO1501を形成し、その厚さは800nmである。
(4h)1000℃下においてアニーリングを1分間実施することによりイオンによって注入される不純物をアクティベーションさせ、多結晶ケイ素中の不純物を移動させる。
ステップ5はPINダイオードを構成するステップである。
(5a)図5pに示すとおり、フォトエッチングによりP、N接触区にリードワイヤ孔1601を形成する。
(5b)図5qに示すとおり、パッドの表面に金属をスパッタ(spatter)し、750℃により合金で金属シリサイド1701を形成し、表面の金属をエッチングする。
(5c)パッドの表面に金属をスパッタし、リードワイヤをエッチングする。
(5d)図5rに示すとおり、Si/SiNを堆積させることにより鈍化層1801を形成し、フォトエッチングによりPADをエッチングすることによりPINダイオードを形成し、そのダイオードを固体プラズマアンテナの製造材料として用いる。
前記実施例に説明してきた前記各工程のパラメーターは本発明の例示にすぎないものであるため、本技術分野の技術者は常用の技術により前記パラメーターを適当に変化させることができ、そのような変化があっても本発明に含まれることはもちろんである。
本発明において製造した固体プラズマのリファクタリングが可能なアンテナに用いられるpinダイオードにより次の発明の効果を奏することができる。まず、SiGe材料を用い、その材料は電荷キャリアの移動度が大きくかつ電荷キャリアの寿命が長い特性を有しているので、pinダイオードの固体プラズマの濃度を有効に向上させることができる。また、異質SiGe基プラズマpinダイオードのP区域とN区域はエッチング槽によりエッチングされる多結晶ケイ素結合工程を採用し、前記工程により変形されたPiおよびNiジャンクションを獲得し、かつPiジャンクションとNiジャンクションの深さを有効に向上させ、固体プラズマの濃度と分布を容易に制御し、性能が高いプラズマアンテナを製造することができる。最後に、本発明において製造した固体プラズマのリファクタリングが可能なアンテナに用いられるpinダイオードpinダイオードはエッチング槽内の媒体の隔離効果により部品のブレークダウン電圧を向上させ、漏出電流が部品の性能に影響を与えることを抑制することができる。
図6を参照すると、図6は本発明の実施例に係る他の異質SiGe基プラズマpinダイオードの構造を示す図である。前記異質SiGe基プラズマpinダイオードは前記図2に示される製造方法により製造される。具体的に、前記異質SiGe基プラズマpinダイオードはSiGeOIパッド301上に形成され、かつpinダイオードのP区域304と、N区域305と、前記P区域304と前記N区域305との間に横方向に位置しているI区域とはいずれも、前記パッドの上層SiGe302内に位置している。前記pinダイオードはSTI槽により隔離される。すなわち前記P区域304と前記N区域305の外側には隔離槽303が1つずつ設けられ、前記隔離槽303の深さは上層SiGeの深さより大きいか或いは等しい。
以上、具体的な例を挙げることにより本発明の固体プラズマpinダイオードおよびその製造方法の原理および実施方法を詳細に説明してきたが、前記実施例は本発明の方法および重要な要旨を説明する例示にしか過ぎないものである。この技術分野の技術者は発明の要旨により本発明の応用範囲を自由に変更することができ、そのような変更等があっても本発明に含まれることは勿論である。すなわち本発明は下記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲が定めた範囲を基準とする。
本発明の実施例において、プラズマpinダイオードに異質ジャンクションを採用することにより電荷キャリアの注入の効率と電流を向上させることができるので、異質SiGe基プラズマpinダイオードの性能は同質プラズマpinダイオードより優れている。また、本発明の実施例において、固体プラズマのリファクタリングが可能なアンテナに応用されるプラズマpinダイオードはエッチングによって形成された深い槽により媒体を隔離する方法を採用するので、部品のブレークダウン電圧を向上させ、漏出電流が部品の性能に影響を与えることを抑制することができる。従来の技術において、固定プラズマpinダイオードのP区域とN区域を形成するとき、いずれも注入方法を採用するので、注入量が多く、エネルギーの消耗が大きく、設備に対する要求が高く、現在の工程を容易に兼用することができないという欠点を有している。拡散方法を採用することによりジャンクションの深さを深くすることができるが、P区域とN区域の面積が大きく、集合性が低く、ドーピング濃度の均等性がよくない問題を招来するおそれがあるので、pinダイオードの電子性能に影響を与え、固体プラズマ濃度と分布を容易に制御することができない。

Claims (10)

  1. スリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法であって、前記プラズマpinダイオード組はスリーブアンテナの製造に用いられ、前記スリーブアンテナは、半導体基板、pinダイオードアンテナアーム、第一pinダイオードスリーブ、第二pinダイオードスリーブ、同軸フィーダー線、直流オフセットラインを含み、前記製造方法は、
    (a)所定の結晶方向のSiGeOIパッドを選択するステップと、
    (b)前記SiGe表面に第一保護層を形成するステップと、
    (c)フォトエッチング工程により前記第一保護層上に第一隔離区域パタンを形成するステップと、
    (d)乾式エッチング工程により前記第一隔離区域パタンの所定の区域の前記第一保護層と前記パッドをエッチングすることにより隔離槽を形成し、前記隔離槽の深さを前記パッドの上層SiGeの厚さより大きくするか或いは等しくするステップと、
    (e)前記隔離槽を充填することにより前記プラズマpinダイオードの隔離区域を形成するステップと
    (f)前記パッドをエッチングすることによりP型チェンネルとN型チェンネルを形成し、P型チェンネルとN型チェンネルの深さをパッドの上層SiGeの厚さより小さくするステップと、
    (g)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填し、パッドの上層SiGeにイオンを注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するステップと、
    (h)パッド上にリードワイヤを形成することにより異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造するステップと、を含むことを特徴とするスリーブアンテナの異質SiGe基プラズマpinダイオード組の製造方法。
  2. 前記第一保護層は第一二酸化ケイ素層と第一窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(b)は、
    (b1)前記SiGe層の表面に二酸化ケイ素を形成することにより第一二酸化ケイ素層を形成するステップと、
    (b2)前記第一二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成する第一窒化ケイ素層を形成するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ステップ(f)は、
    (f1)前記パッドの表面に第二保護層を形成するステップと、
    (f2)フォトエッチング工程により前記第二保護層上に第二隔離区域パタンを形成するステップと、
    (f3)乾式エッチング工程により前記第二隔離区域パタンの所定の区域において前記第二保護層と前記パッドをエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを形成するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記第二保護層は第二二酸化ケイ素層と第二窒化ケイ素層を含み、前記ステップ(f1)は、
    (f11)前記パッドの表面に二酸化ケイ素を形成することにより第二二酸化ケイ素層を形成するステップと、
    (f12)前記第二二酸化ケイ素層の表面に窒化ケイ素を形成することにより第二窒化ケイ素層を形成するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記ステップ(g)は、
    (g1)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを酸化させることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁に酸化層を形成するステップと、
    (g2)湿式エッチング工程により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の酸化層をエッチングすることにより前記P型チェンネルと前記N型チェンネルの内壁の平坦化を実施するステップと、
    (g3)前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記ステップ(g3)は、
    (g31)多結晶ケイ素により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルを充填させるステップと
    (g32)前記パッドの平坦化を実施した後、前記パッド上に多結晶ケイ素層を形成するステップと、
    (g33)フォトエッチングにより多結晶ケイ素層をエッチングし、ゴム粒子を注入する方法により前記P型チェンネルと前記N型チェンネルが位置している個所にP型不純物とN型不純物を注入することによりP型アクティブリージョンとN型アクティブリージョンを形成するとともにP型接触区とN型接触区を形成するステップと、
    (g34)フォトエッチングでマスクを除去するステップと、
    (g35)湿式エッチングにより前記P型接触区と前記N型接触区以外の前記多結晶ケイ素層を除去するステップとを含むことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記ステップ(h)は、
    (h1)前記パッド上に二酸化ケイ素を形成するステップと、
    (h2)アニーリング工程により前記アクティブリージョン中の不純物をアクティベーションさせるステップと、
    (h3)前記P型接触区と前記N型接触区にリードワイヤ孔をエッチングすることによりリードワイヤを形成するステップと、
    (h4)鈍化処理をし、フォトエッチングによりPADをエッチングするとともに接続させ、それらにより前記異質SiGe基プラズマpinダイオード組を製造するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  8. 前記pinダイオードアンテナアーム、前記第一pinダイオードスリーブ、前記第二pinダイオードスリーブおよび前記直流オフセットラインは前記半導体基板上にそれぞれ形成され、前記pinダイオードアンテナアームと前記第一pinダイオードスリーブおよび前記第二pinダイオードスリーブは前記同軸フィーダー線により接続され、前記同軸フィーダー線の内線は前記前記pinダイオードアンテナアームに接続され、前記同軸フィーダー線の外部導体は前記第一pinダイオードスリーブと前記第二pinダイオードスリーブに接続され、
    前記pinダイオードアンテナアームは直列に接続されるpinダイオード組を含み、前記第一pinダイオードスリーブは直列に接続されるpinダイオード組を含み、前記第二pinダイオードスリーブは直列に接続されるpinダイオード組を含み、各前記pinダイオード組は所定の前記直流オフセットラインにより直流オフセットに接続されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  9. 前記pinダイオード組はpinダイオードを含み、前記pinダイオードは、P+区域、N+区域、イントリンシック・リージョン、P+接触区およびN+接触区を含み、前記P+接触区は前記P+区域と直流電源の正極にそれぞれ接続され、前記N+接触区は前記N+区域と直流電源の負極にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  10. 前記P+区域と前記N+区域のドーピング濃度は0.5×1020〜5×1020cm−3であることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
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