JP2020500664A - 気化器 - Google Patents

Abstract

気化器（１０、１００、１２０）を開示する。気化器は、本体（１２）と、空気ポンプ（３０）と、加熱ブロック（３２）と、充填室（３８）と、空気チャネル（３４）と、制御パネル（１８）とを含む。制御パネルは、電池（２４）、空気ポンプ、および加熱ブロックと電気的に通信しており、空気ポンプの速度および加熱ブロックの温度を制御するように構成される。

Description

本開示は、概して気化器に関し、より詳細には高容量気化器および蒸気貯蔵システムに関する。

気化器は、無煙吸入プロセスを介してニコチンおよび他の生成物を提供する新製品として近年浮上している。電子タバコを含む気化器の実施形態は多数存在する。ほとんどの実装は、電源（典型的には電池）と霧化デバイスとからなる。再使用可能な電子タバコでは、この２つの単位体は電池とカトマイザとに分けられ、より高価な電池および関連回路（マイクロコントローラ、スイッチ、表示用ＬＥＤなど）を保持しながら、ニコチン含有液カトマイザの廃棄および交換を可能にする。使い捨て電子タバコでは２つの単位体が組み合わされ、電池電力、またはニコチン含有Ｅ−リキッドもしくは他の気化材料のいずれかが消尽された後で廃棄される１つのユニットに機能を統合する。

電子タバコで蒸気を生成するために使用されるＥ−リキッドもしくは他の気化材料は、概して、濃縮香料と混合された、プロピレングリコール（ＰＧ）または植物グリセリン（ＶＧ）またはポリエチレングリコール４００（ＰＥＧ４００）のうちの１つ以上の溶液、および任意選択で可変割合のニコチン濃縮液である。この液体は「Ｅ−リキッド」と呼ばれることがあり、ボトルで、または使い捨てのカートリッジもしくはカトマイザで販売されることが多い。そのようなＥ−リキッドの多種多様のフレーバが、通常のタバコ、メントール、バニラ、コーヒー、コーラ、およびさまざまな果物の味に似たフレーバを含め、販売されている。さまざまなニコチン濃度も入手可能であり、ニコチンフリーのＥ−リキッドが一般的である。

本開示の一態様では、気化器は、本体と、空気ポンプと、加熱ブロックと、充填室と、空気チャネルと、電池と、制御パネルとを有する。本体は、外面と、外面に開口した吹出口と、外面に開口した吸気口とを有する。空気ポンプは本体内に配置され、吸気口と流体連通する。加熱ブロックは本体内に配置され、空気ポンプと流体連通する。充填室は本体内に配置され、加熱ブロックと流体連通する。空気チャネルは、空気ポンプから加熱ブロックを通過し、吹出口と流体連通する。電池は本体内に配置されており、制御パネルは電池、空気ポンプ、および加熱ブロックと電気的に通信する。制御パネルは、空気ポンプの速度および加熱ブロックの温度を制御するように構成される。

気化器の一実施形態の斜視図である。 図１の気化器の別の図である。 気化器の一実施形態での構成要素の概略図である。 気化器に電力を供給するためのさまざまな構成の概略図である。 気化器に充電するためのさまざまな構成の概略図である。 携帯用ケースに収納された気化器の図である。 携帯用ケースに収納された気化器の別の図である。 カバーを外した状態の携帯用ケース内の気化器の別の図である。 貯蔵ポケットを示す携帯用ケース内の気化器の別の図である。 携帯用ケースと別になった気化器の図である。 気化器の側面図である。 キャップを外した状態の気化器の斜視図である。 気化器の上部の図である。 取り外し可能な吹出口アダプタを有する気化器の図である。 外部電池および充電スタンドと接触している気化器の斜視図である。

以下の詳細な説明および添付の図面は、当業者がこれらの実施形態を製作および使用することを可能にする目的で、本開示のいくつかの実施形態を説明および例示する。したがって、これらの実施形態の詳細な説明および例示は本質的に純粋に例示的なものであり、いかなる方法によっても本開示の範囲を限定することを意図するものではない。また、図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、場合によっては詳細が省略されている場合があり、それは製造および組み立ての詳細などの実施形態の理解に必要ではないことも理解されたい。添付の図面では、類似の参照符号は類似の構成要素を表す。

図１は、気化器１０の一実施形態を示す。従来の気化器とは異なり、気化器１０はより大きな気化容量を有する。気化器１０は、内部構成要素を収容する本体１２と蓋１４とを含む。ヒンジ１６は蓋１４を本体１２に取り付ける。本体１２は、気化器１０の操作のための制御パネル１８を含み、電力、温度制御、空気量、および持続時間などの機能を制御する。気化器１０は、吸気口２０を介して空気を吸い込み、吹出口２２を介して空気と蒸気との組み合わせを放出する。吹出口２２は、吹出口の開口部（蒸気出口）の口を覆うスクリーン８をさらに含んでもよい。スクリーン８の使用は、アトマイザから蒸気／空気混合物と一緒に運ばれる大きな蒸気液滴または固体の気化材料の除去に役立つことができ、したがって漏れまたは気化していない材料の損失の可能性を低減または防止しながら、より均質な蒸気流を維持する。

図２は、図１の気化器１０を示すが、蓋１４は閉じている。蓋１４が閉じて吹出口２２および制御パネル１８が保護される。気化器１０は、蓋１４が開いているか閉じているかを検出するセンサを備えてもよい。閉じているとき、気化器１０は電源がオフになってもよいし、または低電力待機モードになってもよい。蓋１４を開くと、気化器１０の電源がオンになってもよい。

図３は、本体１２内に収容された構成要素の概略図を示す。気化器１０は、内蔵電池２４を使用して電力供給されてもよいし、または外部電池もしくは電気プラグ２６を介して電源に差し込まれた電源アダプタなどの外部電源を使用してもよい。電源２８（例えば変圧器）を気化器１０内に収容して、外部電源を気化器１０による使用に適した電圧に変換してもよい。

電源２８は制御パネル１８に電気的に接続され、空気ポンプ３０および加熱ブロック３２への電力の供給が制御される。空気ポンプ３０は、吸気口２０を介して周囲の空気を吸い込み、加熱ブロック３２で空気チャネル３４を介して空気を放出する。加熱ブロック３２は、加熱室３３でＥ−リキッドもしくは他の気化材料などの気化製品を加熱して蒸気を発生させる。空気は、吹出口２２を介して気化器１０から排出される前に蒸気と混合する。空気ポンプ３０は、使用者が気化器１０を介して空気を吸い込むことを必要とせずに、蒸気生成物の生成を可能にする。電子タバコなどの従来の気化器では、使用者は、電子タバコを介して空気を吸い込んで蒸気と混合し、吸入する。空気ポンプ３０は使用者に代わり、気化器１０が他の送達方法を使用して蒸気を送ることを可能にする。

バルブ３６は、制御パネル１８によって制御されて、空気ポンプ３０によって送達される空気の量を調節することができる。いくつかの実施形態では、バルブ３６は、加熱ブロック３２への気化製品の流れを制御することができる。いくつかの実施形態では、１つ以上のバルブ３６は、空気の供給および気化製品の流れを制御することができる。バルブは手動で調節されてもよいし、または制御パネル１８によって操作されてもよい。

充填室３８は本体１２内に収容されており、Ｅ−リキッドもしくは他の気化材料を収容するタンクを有する。充填室３８は加熱ブロック３２と流体連通しており、制御された量のＥ−リキッドもしくは他の気化材料を加熱ブロック３２に気化のために送る。Ｅ−リキッドもしくは他の気化材料の流れは、いくつかの実施形態ではバルブ３６によって制御されてもよいし、またはＥ−リキッドもしくは他の気化材料が加熱ブロック３２で気化される速度によって制御されてもよい。Ｅ−リキッドもしくは他の気化材料は加熱ブロック３２に流れ込み、Ｅ−リキッドを加熱することによって気化される。得られた蒸気は加熱室３３で空気チャネル３４からの空気と混合されて吸入可能な生成物を形成する。

吸入可能な気化した材料は、空気チャネル３４から、通常は蓋１４または他の蓋によって隠されている吹出口２２まで移動する。いくつかの実施形態では、制御パネル１８は、蓋１４が開けられるのに応じて加熱ブロック３２にＥ−リキッドもしくは他の気化材料を加熱させるように構成されてもよい。他の実施形態では、加熱ブロック３２は蓋１４が定位置にあるときは常に休止状態であり、蓋１４が開けられた後にのみ起動のためにロックを解除されてもよい。

蓋１４の下には吹出口２２があり、吹出口２２を異なる種類の蒸気送達デバイスに結合するさまざまな種類のコネクタを設けることができる。いくつかの実施形態では、コネクタ４０は、吹出口２２をウィップとして知られる可撓性チューブに連結するための大きさおよび形状であってもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ４０は吹出口２２を複数のウィップに結合してもよい。他の実施形態では、コネクタ４０はバルーンなどの蒸気を貯蔵するためのデバイスに連結してもよい。

図４は、気化器１０の一実施形態の概略図を示す。気化器１０は、Ｅ−リキッドを気化させるために加熱ブロック３２に電力供給する内蔵電池を有する。内蔵電池２４に加えて、他の技術を使用して気化器１０に電力供給することができる。いくつかの実施形態では、気化器１０は外部充電スタンド４２を有してもよい。外部充電スタンド４２は、コンセントにプラグを差し込んで電力を受けることができる。その結果、電力が気化器１０に供給されて内蔵電池２４を充電し、または気化器１０に電力供給する。充電スタンド４２は、有線プラグ、無線誘導結合、電気接点などの一般的技術を使用して気化器１０に電力を供給してもよい。気化器１０は、気化器１０がスタンド４２上に配置されるのに応答して充電されてもよい。

別の実施形態では、外部電池４４を利用してデバイスに電力供給し、および／または内蔵電池２４に充電することができる。外部電池４４は、標準容量電池４６であってもよいし、または長寿命の高容量電池４８であってもよい。充電スタンド４２と同様に、外部電池４４は、プラグ、誘導結合、および電気接点などの一般的技術を使用して気化器１０に電気的に結合されてもよい。電気的結合に加えて、外部電池４４は物理的に気化器１０に結合されてもよく、その結果それらを単一のユニットとして移動させることができる。例えば、外部電池４４は、気化器１０へのツイストロック接続により、気化器１０と外部電池４４とをまとめて単一のユニットに固定してもよい。

図５は、気化器１０および関連する外部電池４４と共に使用される充電スタンド４２の図を示す。一実施形態では、充電スタンド４２は、充電のために低容量電池４６に直接結合される。別の実施形態では、充電スタンド４２は充電のために高容量電池４８に直接結合される。図５の上部に示すように、電池４４は気化器１０とは無関係に充電することができる。いくつかの実施形態では、充電中、気化器１０は外部電池４４の電池に結合されてもよい。外部電池４４が存在しない場合は、気化器１０は充電スタンド４２上に直接置かれて内蔵電池２４を充電してもよい。

図６は、気化器１０の運搬用ケース４９の一実施形態を示す。使用していないときに気化器１０を運ぶ手段として、ケース４９にストラップ５０を取り付けてもよい。ジッパー５２などの開放可能なファスナは、カバー５４をケース４９に選択的に結合することができる。使用時には、ジッパー５２を開けてカバー５４をケース４９から外してもよい。

図７は、気化器１０の運搬用ケース４９の実施形態の別の図を示す。この別の図は、カバー５４をケース４９に取り付けるストラップ５０およびジッパー５２を示す。図８は、気化器１０が見えるようにカバー５４を外した状態のケース４９の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、カバー５４は、図９に示すように封止可能なキャビティ５６を有していてもよい。封止可能なキャビティ５６は、蒸気を生成するための気化製品、予備の電池、充電スタンド、または気化器１０と共に使用する他の構成要素を保持することができる。いくつかの実施形態では、キャビティは、キャビティ５６の内容物を封止するキャップ５８を有してもよい。キャップ５８は、カバー５４の相補的なねじ山にねじ込まれるねじ山を有してもよい。

図１０は、ケース４９の隣に立てられた気化器１０を示す。気化器１０は、運搬および保護のためにケース４９に挿入することができる。いくつかの実施形態では、ケース４９は、気化器１０の基端部の切欠きと一致する基端部の切欠きを含んでもよい。気化器１０は、充電ケーブルまたは他の充電デバイスを切欠きを介して差し込み、気化器１０に結合することによって、充電スタンド４２を使用して充電することができる。誘導結合を使用する実施形態では、ケース４９の基部は電力結合に対して透過的であり、気化器１０を充電スタンド１０にセットすることによって充電することができる。

図１１は、別の実施形態である気化器１００の正面図を示す。図１２は、蓋１０２が開いて気化器１００の吹出口１０４を露出している気化器１００を示す。図１２の実施形態は、制御パネルの代わりに単一の制御ボタン１０６を有することを除いて、前述の実施形態と実質的に同様である。制御ボタン１０６を押すことによって加熱室を作動させ、蒸気を生成することができる。

図１３は、蓋１２２を外して制御パネル１２４を露出した状態の気化器１２０の実施形態を示す。制御パネル１２４は、気化器１２０の状態の視覚的表示を提供する。制御パネル１２４は、電池残量、推定電池寿命、および加熱室の温度などの機能を表示することができる。制御パネル１２４は、タッチスクリーンなどを介して対話式であってもよい。図１３の実施形態は、気化器の操作用ボタン１２６をさらに含む。ボタン１２６は図１１のボタンと同様に機能してもよいし、またはその機能は制御パネルディスプレイ１２４と相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、ボタン１２６を押すことによって、気化器１２０にＥ−リキッドからの蒸気の生成を開始させることができる。

図１４は、吹出口１２８を蒸気貯蔵デバイスまたはウィップに連結するためのコネクタ１４０を有する図１３の実施形態を示す。コネクタ１４０は吹出口１２８内に固定されており、アクセサリに連結するように構成された部分１３０を有する。例えば、ウィップがコネクタ１４０の縮径部分１３０に嵌合され、摩擦によって固定されてもよい。あるいは、バルーンデバイスが蒸気を受けるために縮径部分１３０に嵌合されてもよい。

図１５は、本開示の実施形態を示し、気化器、電池および充電器は、電池の充電中に気化器の操作を可能にするように構成されてもよい。

本開示のいくつかの実施形態は、本明細書に記載の気化器と、気化器を操作するための説明書とを備える気化器キットに関する。いくつかの実施形態では、キットはキャリングケースをさらに備える。他の実施形態では、気化器は、蒸気送達デバイスに結合するための少なくとも１つのコネクタをさらに備える。少なくとも１つのコネクタを有する他のキットの実施形態では、少なくとも１つのコネクタは可撓性チューブに結合するように構成される。さらに他の実施形態では、気化器に連結される蒸気送達デバイスはバルーンである。

上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではない。本発明のさまざまな修正形態は、本明細書に記載のものに加えて、当業者には前述の説明から明らかであろう。そのような修正形態もまた、本明細書に記載の概念の範囲内にあることを意図する。本明細書に引用または記載した各特許、特許出願および刊行物の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本開示と一致する可能な実装形態の上記の説明は、そのようなすべての実装形態または説明された実装形態のすべての変形形態の包括的なリストを表すものではない。いくつかの実装形態の説明は、他の実装形態を排除する意図として解釈されるべきではない。例えば、当業者は、本発明の範囲から逸脱しない等価物および代替物を使用して、他の多くの方法で本発明を実施する方法を理解するであろう。さらに、前述の説明で別段の指示がない限り、実装形態で説明した構成要素のいずれも本発明に必須ではない。したがって、本明細書に開示された実施形態は例示的なものとみなされるべきであり、本発明の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示されることを意図する。

８…スクリーン
１０…気化器
１２…本体
１４…蓋
１８…ＬＥＤ（制御）パネル
２０…吸気口
２２…吹出口
２４…内蔵電池
２６…電気プラグ
２８…電源
３０…空気ポンプ
３２…加熱ブロック
３４…空気チャネル
３６…バルブ
４０…コネクタ
４２…外部充電スタンド
４４…外部電池
４６…低容量電池
４８…高容量電池
４９…ケース
５０…ストラップ
５２…ジッパー
５４…カバー
５６…キャビティ
５８…キャップ
１００…気化器
１０４…吹出口
１０６…制御ボタン
１２０…気化器
１２４…制御パネル
１２６…操作用ボタン

Claims (10)

1. 外面と、前記外面に開口した吹出口と、前記外面に開口した吸気口とを有する本体と、
   前記本体内に配置され、前記吸気口と流体連通する空気ポンプと、
   前記本体内に配置され、前記空気ポンプと流体連通する加熱ブロックと、
   前記本体内に配置され、前記加熱ブロックと流体連通する充填室と、
   前記空気ポンプから前記加熱ブロックを通過し、前記吹出口と流体連通する空気チャネルと、
   前記本体内に配置される電池と、
   前記電池、前記空気ポンプ、および前記加熱ブロックと電気的に通信する制御パネルとを備え、
   前記制御パネルが前記空気ポンプの速度および前記加熱ブロックの温度を制御するように構成される、気化器。
2. 前記制御パネルと電気的に接続され、前記空気ポンプによって送られる空気の量を調節するように構成されるバルブをさらに備える、請求項１に記載の気化器。
3. 前記制御パネルまたは制御ボタンと電気的に通信し、気化材料を気化温度まで加熱するように構成される加熱室をさらに備える、請求項１に記載の気化器。
4. 前記吹出口および前記制御パネルを保護する蓋をさらに備える、請求項１に記載の気化器。
5. 前記吹出口がスクリーンをさらに備える、請求項１に記載の気化器。
6. 請求項１に記載の気化器と前記気化器を操作するための説明書とを備えるキット。
7. キャリングケースをさらに備える、請求項６に記載のキット。
8. 蒸気送達デバイスに結合する少なくとも１つのコネクタをさらに備える、請求項６に記載のキット。
9. 前記少なくとも１つのコネクタが可撓性チューブに結合するように構成される、請求項８に記載のキット。
10. 前記蒸気送達デバイスがバルーンである、請求項８に記載のキット。

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