JP2020203388A - Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体 - Google Patents

Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2020203388A
JP2020203388A JP2019111089A JP2019111089A JP2020203388A JP 2020203388 A JP2020203388 A JP 2020203388A JP 2019111089 A JP2019111089 A JP 2019111089A JP 2019111089 A JP2019111089 A JP 2019111089A JP 2020203388 A JP2020203388 A JP 2020203388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
material layer
layer
ptp blister
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019111089A
Other languages
English (en)
Inventor
久貴 山本
Hisataka Yamamoto
久貴 山本
大塚 康司
Yasushi Otsuka
康司 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2019111089A priority Critical patent/JP2020203388A/ja
Publication of JP2020203388A publication Critical patent/JP2020203388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】成型加工時の歩留りの高いPTPブリスター用シート及びそれを用いたPTPブリスター包装体を提供する。【解決手段】PTPブリスター包装体1を形成するPTPブリスター用シート20において、主成分が同じ樹脂の第1基材層21及び第2基材層24と、臭気を吸着する吸着剤を含有した吸着層23とを備え、第1基材層21と第2基材層24との間に吸着層23を配した。【選択図】図3

Description

本発明は、吸着剤を含有するPTPブリスター用シート及びそれを用いたPTPブリスター包装体に関する。
薬剤等を包装する従来のPTPブリスター包装体は特許文献1に開示される。このPTPブリスター包装体は薬剤等の収納部を凹設した容器部と、収納部を閉塞する蓋材とを備えている。容器部はバリア層及び吸着層を積層したPTPブリスター用シートにより形成される。
PTPブリスター用シートの外層側に配されるバリア層はガスバリア性を有した樹脂により形成される。PTPブリスター用シートの内層側に配される吸着層は疎水性ゼオライト等の吸着剤を含有した樹脂組成物により形成され、蓋材に接着される。吸着層を設けることにより、薬剤等の臭気を吸着して消臭することができる。
特開2006−334819号公報(第3頁〜第7頁、第3図)
PTPブリスター包装体の容器部はPTPブリスター用シートを上金型と下金型との間に挟んで成形加工することにより形成される。上記従来のPTPブリスター用シートはバリア層と吸着層とが異なる樹脂材料により形成される場合がある。この時、PTPブリスター用シートを成形加工する際に、上金型に接する上層と下金型に接する下層の最適な温度条件が異なる。このため、上層が下金型の温度の影響を受けて下層が上金型の温度の影響を受け、PTPブリスター用シートの成形性が悪く歩留りが低くなる問題があった。
例えば、バリア層がポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデンの積層体により形成され、吸着層がポリエチレンにより形成される。この時、成形加工時の下金型の温度が高いとポリエチレンから成る吸着層が溶融して金型に付着する。一方で下金型の温度を低くするとバリア層の伸びが悪くなり、PTPブリスター用シートの白化現象が生じる。このため、PTPブリスター用シートの歩留りが低くなる。
本発明は、成型加工時の歩留りの高いPTPブリスター用シート及びそれを用いたPTPブリスター包装体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のPTPブリスター用シートは、主成分が同じ樹脂の第1基材層及び第2基材層と、臭気を吸着する吸着剤を含有した吸着層とを備え、前記第1基材層と前記第2基材層との間に前記吸着層を配したことを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記第1基材層及び前記第2基材層がポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンから成ることを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記吸着層がポリオレフィン系樹脂に前記吸着剤を含有することを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記第1基材層の前記吸着層側にガスバリア性を有するバリア層を設けたことを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記バリア層がポリ塩化ビニリデンから成ることを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記吸着剤が、ヒドロキシル基を有する化合物、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩、アミノ基含有化合物、アミド基含有化合物、リン酸、スルホン酸、カルボン酸、リン酸の金属塩、スルホン酸の金属塩、カルボン酸の金属塩、金属酸化物から選択された少なくとも1種の化学吸着剤を含むことを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記吸着剤が無機多孔体に前記化学吸着剤を担持することを特徴としている。
また本発明は上記構成のPTPブリスター用シートにおいて、前記第1基材層及び前記第2基材層の厚みが前記吸着層の厚みよりも大きいことを特徴としている。
また本発明のPTPブリスター包装体は、上記各構成のPTPブリスター用シートにより形成されるとともに前記第1基材層側に凸の収納部を設けた容器部と、前記収納部の周囲の前記第2基材層上に熱接着される蓋材とを備えたことを特徴としている。
本発明によると、PTPブリスター用シートは主成分が同じ樹脂の第1基材層と第2基材層との間に吸着層を配される。このため、PTPブリスター用シートを成型加工する際に上金型及び下金型の温度条件を同じにすることができる。従って、PTPブリスター用シートの成型加工時の歩留りを向上することができ、PTPブリスター用シート及びPTPブリスター包装体のコストを削減することができる。
本発明の実施形態のPTPブリスター包装体を示す上面図 本発明の実施形態のPTPブリスター包装体を示す正面断面図 本発明の実施形態のPTPブリスター包装体のPTPブリスター用シートを示す断面図 本発明の実施形態のPTPブリスター包装体の蓋材を示す断面図 本発明の実施形態のPTPブリスター包装体のPTPブリスター用シートの成型加工時の状態を示す正面断面図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は一実施形態のPTPブリスター包装体の上面図及び正面断面図を示している。PTPブリスター包装体1は容器部2及び蓋材3を備えている。容器部2はPTPブリスター用シート20(図3参照)により形成され、成形加工によって複数の収納部2aが設けられる。収納部2aには臭いの強い薬剤等の内容物Dが収納される。容器部2の下面に蓋材3を熱接着することにより、収納部2aが密閉される。
図3は容器部2を形成するPTPブリスター用シート20の断面図を示している。PTPブリスター用シート20は第1基材層21、バリア層22、吸着層23、第2基材層24を順に積層して形成される。PTPブリスター包装体1の容器部2は第1基材層21を外層側に配され、第2基材層24を内層側に配される。
第1基材層21及び第2基材層24は主成分が同じ樹脂フィルムにより形成される。尚、第1基材層21及び第2基材層24の一方または両方に添加剤等を添加してもよい。第1基材層21及び第2基材層24の厚みは30〜350μmが好ましく、100〜200μmであるとより好ましい。
第1基材層21及び第2基材層24を形成する樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等を用いることができる。ポリ塩化ビニル及びポリプロピレンは成型加工時の温度範囲を広く設定できるため成形性がよく、より好ましい。ポリ塩化ビニルは特に成形性がよいため更に好ましい。
バリア層22はガスバリア性を有し、第1基材層21の吸着層23側の面に設けられる。バリア層22として、第1基材層21上に蒸着された酸化物蒸着膜(シリカ、アルミナ等)、金属蒸着膜(アルミニウム等)を用いることができる。バリア層22を金属箔(アルミニウム等)により形成してもよい。
また、バリア層22をポリ塩化ビニリデン等の樹脂により形成してもよい。この時、第1基材層21を形成する樹脂フィルム上にバリア層22を形成する樹脂を押し出して積層することができる。第1基材層21を形成する樹脂フィルムとバリア層22を形成する樹脂フィルムとをドライラミネートにより積層してもよい。バリア層22をポリ塩化ビニリデン等の樹脂により形成すると、第1基材層21及びバリア層22を積層した樹脂フィルムを安価に形成できるため好ましい。
尚、バリア層22は内容物Dを視認するために透明であることがより望ましい。
吸着層23は臭気を吸着する吸着剤を樹脂中に混練した単層の樹脂組成物により形成される。吸着層23を異なる樹脂から成る多層構成にしてもよい。吸着剤は臭気成分を化学吸着する化学吸着剤であってもよく、臭気成分を物理吸着する無機多孔体であってもよい。
また、化学吸着剤を無機多孔体により担持してもよい。例えば、化学吸着剤を含有する溶液を無機多孔体に含浸した後に乾燥することによって、化学吸着剤を無機多孔体により担持させることができる。化学吸着剤を無機多孔体に担持させることにより、化学吸着剤の質量当たりの臭気吸着能を大幅に高めることができる。従って、吸着層23内の化学吸着剤の添加量を減らすことができ、吸着層23の製膜性及びPTPブリスター用シート20の成形性を高くすることができる。
化学吸着剤は除去対象の臭気物質と化学反応を起こして結合する反応性官能基を有する。除去対象の臭気物質がカルボン酸類、硫化水素、メルカプタン類等の酸性物質である場合は、反応性官能基として塩基性官能基を有する化合物を用いることができる。
塩基性官能基を有する化合物として、ヒドロキシル基を有する化合物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化鉄等の水酸化物)、金属炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等)、金属炭酸水素塩、アミノ基含有化合物(テトラメチレンジアミン等のポリアミン、アルキルアミン、エタノールアミン、ピペリジン等)、アミド基含有化合物(2‐アクリルアミド‐2‐メチルプロパンスルホン酸等)を用いることができる。
例えば、臭気物質がカルボン酸類の場合にヒドロキシル基を有する化合物を用いると、カルボキシル基とヒドロキシル基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
除去対象の臭気物質がアンモニア、アミン類等の塩基性物質である場合は、反応性官能基として酸性官能基を有する化合物を用いることができる。酸性官能基を有する化合物として、リン酸、スルホン酸、カルボン酸、及びこれらの金属塩等を用いることができる。
例えば、臭気物質がアンモニアである場合にリン酸基を有する化合物を用いると、アンモニアとリン酸基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
除去対象の臭気物質がアルデヒドである場合は、アミノ基含有化合物を用いることができ、複数の1級アミノ基を末端に有したアミノ基含有化合物が特に好ましい。これにより、アルデヒド基とアミノ基とが化学反応を起こして結合し、臭気物質が吸着される。
更に、両性物質(酸化亜鉛等の金属酸化物)を化学吸着剤として用いることにより、酸性及び塩基性物質を吸着することができる。
また、吸着剤を担持する無機多孔体は表面に多数の細孔を有する任意の無機化合物を用いることができる。無機多孔体として、ゼオライト、二酸化ケイ素、ケイ酸塩、活性炭、チタニア、無機燐酸塩(燐酸カルシウム等)、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びこれらの混合物が挙げられる。特に、吸着対象物の大きさに対して有効な多孔状態を有することや安全面の観点から水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイ酸塩、二酸化ケイ素を用いることが好ましい。
これらの無機多孔体は、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状とすることができ、粉体状、塊状、粒状等の任意の形態とすることができる。吸着層23の製膜性や吸着層23を形成する樹脂への均質な混練特性等の観点から、無機多孔体を粉体状にするとより好ましい。
無機多孔体のサイズは用途に応じて適宜に選択することができるが、平均粒子径0.01μm〜10μmが好ましい。平均粒子径0.01μm以下では、無機多孔体の凝集が生じ、樹脂内での無機多孔体の分散性が抑制される。また、平均粒子径10μm以上では、吸着層23の樹脂内での吸着剤の添加量を多くできないため十分な消臭効果が得られない。また、吸着層23の表面に凹凸を生じさせ、製膜性を悪化させる要因となる。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
吸着層23を形成する樹脂は特に制限されないが、吸着剤を均質に分散して混練することが容易なポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を好適に用いることができる。尚、吸着層23に酸化防止剤、アンチブロック剤等の添加剤を添加してもよい。
吸着剤を樹脂中に混練する方法としては、公知の混練方法を適用することができるが、例えばいわゆるマスターバッチ式のブレンド方法を用いることができる。即ち、樹脂中に吸着剤を分散させてペレット状のマスターバッチを作製し、これを再度樹脂中に分散させる。これにより、凝集し易い吸着剤であっても、均質に分散させることができる。
吸着層23の吸着剤の添加量は吸着層23全体の質量に対して0.1質量%以上であれば消臭効果を示すことができる。吸着剤の添加量を吸着層23全体の質量に対して0.5質量%以上にするとより好ましく、1質量%以上にするとさらに好ましい。一方で、吸着層23の良好な製膜性、成形性を得るため、吸着剤の添加量を吸着層23全体の質量に対して30質量%以下であると好ましく、15質量%以下であるとより好ましい。
尚、吸着層23中に吸着剤を均質に分散させているが、厚み方向に濃度勾配を設けて分散させてもよい。
吸着層23を形成する樹脂組成物は第1基材層21及びバリア層22を形成する樹脂フィルムと、第2基材層24を形成する樹脂フィルムとの間に押し出して積層される。これにより、両樹脂フィルムが吸着層23を介して接着される。
押出し樹脂により吸着層23を形成すると第1基材層21及び第2基材層24を形成する樹脂フィルムの厚みばらつきが吸収される。このため、PTPブリスター用シート20の厚みばらつきを低減することができる。
尚、第1基材層21及びバリア層22を形成する樹脂フィルムと、吸着層23を形成する樹脂フィルムと、第2基材層24を形成する樹脂フィルムとを接着剤を介してドライラミネートしてもよい。
吸着層23の厚みは5μm以上であれば製膜が可能であるが、良好な製膜性、成形性及び臭気吸着性を得るために、10μm〜200μmがより好ましい。
この時、第1基材層21及び第2基材層24の厚みが吸着層23の厚みよりも大きく形成される。これにより、吸着剤の使用量を減らして吸着層23の製膜性を向上するとともにPTPブリスター用シート20のコストを削減することができる。また、第1基材層21及び第2基材層24を成形性のよい樹脂(ポリ塩化ビニル等)により形成した際に、PTPブリスター用シート20内の成形性のよい樹脂の含有率を大きくできる。このため、PTPブリスター用シート20の成形性を向上することができる。
PTPブリスター用シート20の一例として、第1基材層21及び第2基材層24をポリ塩化ビニル、バリア層22をポリ塩化ビニリデン、吸着層23の樹脂をポリエチレンによりそれぞれ形成することができる。この時、第1基材層21を形成するポリ塩化ビニルの樹脂フィルム上にポリ塩化ビニリデンを押し出してバリア層22を形成するとよい。また、第1基材層21及びバリア層22を積層した積層フィルムと、第2基材層24を形成するポリ塩化ビニルの樹脂フィルムとの間に吸着剤を混練したポリエチレンを押し出して吸着層23を形成するとよい。
図4は蓋材3の積層構造を示す断面図である。蓋材3は金属箔層31と熱接着性樹脂層32とを積層して形成される。金属箔層31はアルミニウム箔等により形成される。金属箔層31の厚みは例えば、50μm〜100μmに形成される。
熱接着性樹脂層32はアクリル系熱接着性樹脂等の熱接着性樹脂を金属箔層31上にコーティングして形成される。この時、熱接着性樹脂層32の厚みは10〜50μm程度である。容器部2の収納部2a(図2参照)の周囲に配される第2基材層24と熱接着性樹脂層32とを熱接着して収納部2aが密閉される。尚、熱接着性樹脂層32を直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン等の樹脂フィルムにより形成してもよい。
図5はPTPブリスター用シート20の成型加工時の状態を示す正面断面図である。容器部2(図2参照)は上金型10U及び下金型10Dを備えた金型10によって成形加工される。上金型10Uには所定周期で凹部10aが形成され、下金型10Dには凹部10aに対向する凸部10bが形成される。
PTPブリスター用シート20は加熱された上金型10Uと下金型10Dとの間に挟まれる。PTPブリスター用シート20の第1基材層21は上金型10Uに接し、第2基材層24は下金型10Dに接する。これにより、PTPブリスター用シート20が軟化し、第1基材層21側が凸の収納部2aを有した容器部2が形成される。
この時、第1基材層21及び第2基材層24は主成分が同じ樹脂から成るので、これらに接する上金型10U及び下金型10Dの温度条件を同じにすることができる。このため、金型10及びPTPブリスター用シート20の温度を安定して成形することができ、PTPブリスター用シート20の成形性が向上して歩留りを向上することができる。
本実施形態によると、PTPブリスター用シート20は主成分が同じ樹脂の第1基材層21と第2基材層24との間に吸着層23を配される。このため、PTPブリスター用シート20を成型加工する際に上金型10U及び下金型10Dの温度条件を同じにすることができる。従って、PTPブリスター用シート20の成型加工時の歩留りを向上することができ、PTPブリスター用シート20及びPTPブリスター包装体1のコストを削減することができる。
また、第1基材層21及び第2基材層24をポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンにより形成すると、成型加工時の温度範囲を広く設定できるため、容器部2の歩留りをより向上することができる。
また、吸着層23がポリオレフィン系樹脂に吸着剤を含有すると、容易に吸着剤を均質に分散して混練することができる。
また、第1基材層21の吸着層23側にガスバリア性を有するバリア層22を設けたので、内容物Dのガスによる劣化を防止することができる。
また、バリア層22をポリ塩化ビニリデンにより形成すると、PTPブリスター用シート20のコストを削減することができる。
また、吸着層23の吸着剤が、ヒドロキシル基を有する化合物、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩、アミノ基含有化合物、アミド基含有化合物、リン酸、スルホン酸、カルボン酸、リン酸の金属塩、スルホン酸の金属塩、カルボン酸の金属塩、金属酸化物から選択された少なくとも1種の化学吸着剤を含む。これにより、臭気成分が化学吸着され、臭気成分の再放出を防止することができる。
また、吸着剤が無機多孔体に化学吸着剤を担持すると、化学吸着剤の質量当たりの臭気吸着能を大幅に高めることができる。従って、吸着層23内の化学吸着剤の添加量を減らすことができ、吸着層23の製膜性及びPTPブリスター用シート20の成形性を高くすることができる。
また、第1基材層21及び第2基材層24の厚みが吸着層23の厚みよりも大きいので、吸着剤の使用量を減らすことができる。これにより、吸着層23の製膜性を向上するとともにPTPブリスター用シート20のコストを削減することができる。また、第1基材層21及び第2基材層24を成形性のよい樹脂により形成した際に、PTPブリスター用シート20内の成形性のよい樹脂の含有率を大きくできる。このため、PTPブリスター用シート20の成形性をより向上することができる。
本実施形態において、容器部2のガスバリア性を必要としない内容物Dの場合はバリア層22を省いてもよい。
本発明によると、薬剤等のPTPブリスター包装体に利用することができる。
1 PTPブリスター包装体
2 容器部
2a 収納部
3 蓋材
10 金型
10D 下金型
10U 上金型
10a 凹部
10b 凸部
20 PTPブリスター用シート
21 第1基材層
22 バリア層
23 吸着層
24 第2基材層
31 金属箔層
32 熱接着性樹脂層
D 内容物

Claims (9)

  1. 主成分が同じ樹脂の第1基材層及び第2基材層と、臭気を吸着する吸着剤を含有した吸着層とを備え、前記第1基材層と前記第2基材層との間に前記吸着層を配したことを特徴とするPTPブリスター用シート。
  2. 前記第1基材層及び前記第2基材層がポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンから成ることを特徴とする請求項1に記載のPTPブリスター用シート。
  3. 前記吸着層がポリオレフィン系樹脂に前記吸着剤を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPTPブリスター用シート。
  4. 前記第1基材層の前記吸着層側にガスバリア性を有するバリア層を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のPTPブリスター用シート。
  5. 前記バリア層がポリ塩化ビニリデンから成ることを特徴とする請求項4に記載のPTPブリスター用シート。
  6. 前記吸着剤が、ヒドロキシル基を有する化合物、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩、アミノ基含有化合物、アミド基含有化合物、リン酸、スルホン酸、カルボン酸、リン酸の金属塩、スルホン酸の金属塩、カルボン酸の金属塩、金属酸化物のいずれかから選択される少なくとも1種の化学吸着剤を含むことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のPTPブリスター用シート。
  7. 前記吸着剤が無機多孔体に前記化学吸着剤を担持することを特徴とする請求項6に記載のPTPブリスター用シート。
  8. 前記第1基材層及び前記第2基材層の厚みが前記吸着層の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のPTPブリスター用シート。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のPTPブリスター用シートにより形成されるとともに前記第1基材層側に凸の収納部を設けた容器部と、前記収納部の周囲の前記第2基材層上に熱接着される蓋材とを備えたことを特徴とするPTPブリスター包装体。
JP2019111089A 2019-06-14 2019-06-14 Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体 Pending JP2020203388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111089A JP2020203388A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111089A JP2020203388A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020203388A true JP2020203388A (ja) 2020-12-24

Family

ID=73838131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019111089A Pending JP2020203388A (ja) 2019-06-14 2019-06-14 Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020203388A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014005077A (ja) * 2012-05-29 2014-01-16 Sumitomo Bakelite Co Ltd 錠剤包装用シート、錠剤包装用ブリスターパック、および錠剤包装体
JP2015089644A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 共同印刷株式会社 硫化物系ガス吸着用積層体
WO2015194644A1 (ja) * 2014-06-18 2015-12-23 アステラス製薬株式会社 ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック
JP2018199527A (ja) * 2013-05-31 2018-12-20 大日本印刷株式会社 Ptpブリスター用シート及びそれよりなるptpブリスター包装体
JP2020158141A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 大日本印刷株式会社 消臭ptp包装体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014005077A (ja) * 2012-05-29 2014-01-16 Sumitomo Bakelite Co Ltd 錠剤包装用シート、錠剤包装用ブリスターパック、および錠剤包装体
JP2018199527A (ja) * 2013-05-31 2018-12-20 大日本印刷株式会社 Ptpブリスター用シート及びそれよりなるptpブリスター包装体
JP2015089644A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 共同印刷株式会社 硫化物系ガス吸着用積層体
WO2015194644A1 (ja) * 2014-06-18 2015-12-23 アステラス製薬株式会社 ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック
JP2020158141A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 大日本印刷株式会社 消臭ptp包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6225490B2 (ja) 医薬品包装体
JP6677278B2 (ja) Ptpブリスター用シート及びそれよりなるptpブリスター包装体
WO2017169036A1 (ja) 酸素吸収剤組成物、酸素吸収性多層体、酸素吸収性包装容器、及び物品の保存方法
JP6263927B2 (ja) 放射線滅菌処理用包装材料及びそれよりなる包装体
JP6225491B2 (ja) 放射線滅菌処理用包装材料及びそれよりなる包装体
JP2019010775A (ja) 吸湿及びガス吸着用フィルム、並びに包装用積層体
JP7228329B2 (ja) 臭気吸着性能を有する積層体およびそれを用いた包装袋
JP6421404B2 (ja) 医薬品包装体
JP2020203388A (ja) Ptpブリスター用シート及びptpブリスター包装体
KR20200139145A (ko) 악취 흡착 성형품 수지 조성물, 악취 흡착 성형품 및 포장 재료
JP7255278B2 (ja) 消臭積層体
JP7419664B2 (ja) 消臭ptp包装体
JP6950288B2 (ja) 殺菌、滅菌処理用積層体と、該積層体を用いた包装材料、及び包装体
JP2018115010A (ja) 吸湿及びガス吸着用フィルム並びに包装用積層体
JP7035423B2 (ja) 液体内容物包装用の積層体、及び液体内容物用包装材料、液体内容物用包装体
JP6194724B2 (ja) Ptp包装体用外装体
JP2020001272A (ja) 液体内容物用消臭積層体及び液体内容物用消臭包装体
JP2020158140A (ja) 消臭包装体
JP2020001274A (ja) 消臭包装材料及び消臭包装体
JP2019177919A (ja) 臭気吸着シーラントフィルムと、該臭気吸着シーラントフィルムから作製された包装材料及び包装袋
JP2020001273A (ja) 消臭包装材料及び消臭包装体
JP2018008729A (ja) 包装材
JP7127265B2 (ja) 液体内容物包装用の積層体、及び液体内容物用包装材料、液体内容物用包装体
JP7214992B2 (ja) 消臭シーラントフィルム及び消臭包装材料
JP2017148117A (ja) 医薬品類の保存方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230606