JP2020201551A - 配送システムおよび配送システムにおいて使用されるサーバコンピュータ - Google Patents

配送システムおよび配送システムにおいて使用されるサーバコンピュータ Download PDF

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Shinichiro Ichikawa
慎一郎 市川
井口 雅夫
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雅夫 井口
古橋 正得
Masanari Furuhashi
正得 古橋
久道 横田
Hisamichi Yokota
久道 横田
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Abstract

【課題】ロッカーに収納された荷物を目的地に移動させるサービスにおいて、荷物の配達効率またはロッカーの利用効率の少なくとも一方を改善する。【解決手段】配送システムは、ロッカー装置、ロッカー装置を管理するロッカー端末、荷物の配送先において使用される配送先端末、ロッカー装置から配送先に荷物を配送する配送者が利用する配送者端末、及びサーバコンピュータを備える。サーバコンピュータは、保存部および処理部を備える。保存部は、配送先に係わる配送先情報および配送者による配送作業に係わる配送者情報を保存する。処理部は、ロッカー装置から配送先への荷物の配送に係わる配送依頼をロッカー端末から受信したときに、配送先情報および配送者情報に基づいて、配送依頼を受託するか否かを表す可否情報を生成する。サーバコンピュータは、可否情報をロッカー端末に送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロッカーに収納された荷物を配送する方法またはそのためのシステムに係わる。
多くの駅または観光地などにコインロッカーが設置されている。そして、利用者は、所定の料金を支払うことにより、ロッカーに荷物を収納できる。例えば、旅行者は、スーツケース等の大きな荷物をロッカーに収納し、身軽な状態で観光地を移動することがある。
ただし、利用者は、目的地に向かう前に、いったんロッカーの設置場所に立ち寄らなければならない。そして、利用者は、そのロッカーの設置場所から目的地まで、自分で荷物を運ばなければならない。例えば、旅行者は、ロッカーの設置場所から宿泊するホテルまで、自分で荷物を運ばなければならない。
この問題に対して、コインロッカーに預けた荷物を利用者の希望する場所まで転送する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−123055号公報
上述のように、コインロッカーに収納された荷物を所定の目的地に移動させる方法が提案されている。ただし、従来技術においては、効率的な配送について検討されていない。また、コインロッカーの利用効率についても検討されていない。
本発明の1つの側面に係わる目的は、ロッカーに収納された荷物を目的地に移動させるサービスにおいて、荷物の配送効率またはロッカーの利用効率の少なくとも一方を改善することである。
本発明の1つの態様の配送システムは、荷物を収納する役割を持つ保管部を備えるロッカー装置と、前記ロッカー装置を管理するロッカー端末と、荷物の配送先において使用される配送先端末と、前記ロッカー装置から前記配送先に荷物を配送する配送者が利用する配送者端末と、ネットワークを介して前記ロッカー端末、前記配送先端末、および前記配送者端末と通信可能なサーバコンピュータと、を備える。前記サーバコンピュータは、前記配送先に係わる配送先情報および前記配送者による配送作業に係わる配送者情報を保存する保存部と、前記配送先情報および前記配送者情報を参照して配送サービスに係わる処理を実行する処理部と、を備える。前記処理部は、前記ロッカー装置から前記配送先への荷物の配送に係わる配送依頼を前記ロッカー端末から受信したときに、前記配送先情報および前記配送者情報に基づいて、前記配送依頼を受託するか否かを表す可否情報を生成する。前記サーバコンピュータは、前記可否情報を前記ロッカー端末に送信する。
上述の配送システムにおいては、サーバコンピュータは、荷物の配送先に係わる配送先情報および配送者による配送作業に係わる配送者情報を考慮して、配送依頼を受託するか否かを判定する。よって、配送者は、配送者にとって都合のよい条件の配送業務を引き受けることができる。また、配送先においては、配送先にとって都合のよい条件で荷物を受け取ることができる。
前記配送者情報は、前記配送者が提供する複数の集配便のスケジュールを表す情報を含んでもよい。この場合、前記処理部は、前記配送依頼を受託すると判定したときは、前記スケジュールを表す情報に基づいて、前記配送依頼に対して最適な集配便を選択する。また、前記処理部は、選択した集配便を利用して前記配送依頼に係わる荷物を収集することを指示する配送指示を作成する。そして、前記サーバコンピュータは、受信した配送依頼に対応する配送指示を前記配送者端末に送信する。この構成によれば、最適な集配便を選択することにより、ロッカー装置の効率化および/または配送者の配送効率を向上させることができる。
上述の態様によれば、ロッカーに収納された荷物を目的地に移動させるサービスにおいて、荷物の配送効率またはロッカーの利用効率の少なくとも一方が改善する。
本発明の実施形態の係わる荷物配送の概要を示す図である。 本発明の実施形態の係わる配送システムの一例を示す図である。 ロッカー端末の処理の一例を示すフローチャートである。 ロッカー端末の表示装置に表示される画面の例を示す図(その1)である。 ロッカー端末の表示装置に表示される画面の例を示す図(その2)である。 サーバコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバコンピュータに保持されるロッカー情報、配送先情報、配送者情報の一例を示す図である。 配送依頼を受信したサーバコンピュータの処理の一例を示すフローチャートである。 発注メッセージを受信したサーバコンピュータの処理の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態の係わる荷物配送の概要を示す。この例では、利用者は、例えば旅行者であり、ホテルに宿泊する。この場合、ホテルは、利用者にとって、移動先または目的地である。
ロッカー施設は、複数のロッカー装置を備える。各ロッカー装置は、収納スペースを備える。そして、利用者は、所定の料金を支払うことにより、空いているロッカー装置に荷物を預けることができる。なお、ロッカー施設は、特に限定されるものではないが、例えば、利用者が宿泊するホテルの近くの駅に設置されているものとする。
利用者が希望する場合には、配送業者は、ロッカー施設に収納されている荷物を指定された目的地に配送する。この例では、ロッカー施設に収納されている荷物は、配送業者により、利用者が宿泊するホテルに配送される。この場合、ホテルは、配送業者にとって、配送先である。
上記構成の配送システムによれば、利用者は、ロッカー施設が設置されている場所からホテルまでの道のりを身軽な状態で移動できる。例えば、ロッカー施設に荷物を預けた旅行者は、身軽な状態で観光地を散策した後、ロッカー施設に立ち寄ることなくそのままホテルに向かうことできる。
ただし、利用者がロッカー施設に荷物を預けるごとに配送業者に配送依頼が送られるシーケンスでは、効率が悪く、配送コストが上昇するおそれがある。そこで、本発明の実施形態の係わる配送システムは、ロッカー施設に収納された荷物を目的地に配送するサービスにおいて、荷物の配達効率を向上させる機能を備える。
他方、ロッカー施設の所有者にとっては、ロッカー施設の利用率が高くなることが好ましい。そこで、本発明の実施形態の係わる配送システムは、ロッカー施設に収納された荷物を目的地に配送するサービスにおいて、ロッカー施設の利用効率を向上させる機能を備える。例えば、あるロッカー装置に収納された荷物が配送業者により取り出されて配送されると、そのロッカー装置は、次の利用者に提供され得る。すなわち、あるロッカー装置に荷物が収納されたときから、その荷物が配送業者により取り出されて配送されるまでの時間が短くなれば、そのロッカー装置の利用効率が高くなる。
さらに、ロッカー施設に収納されていた荷物が配送業者により配送されるときに、配送先においてその荷物が受け取ってもらえない状況も考えられる。そこで、本発明の実施形態の係わる配送システムは、配送先の状況を考慮して配送を行う機能を備える。
図2は、本発明の実施形態の係わる配送システムの一例を示す。本発明の実施形態の係わる配送システム100は、図2に示すように、ロッカー装置1、ロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4、およびサーバコンピュータ5を備える。なお、配送システム100は、図2に示していない他の装置または機能を備えていてもよい。
ロッカー装置1は、荷物等を収納するための収納スペース(または、保管部)を提供する筐体、およびその筐体に取り付けられるドアを備える。ドアは、ロック機構を備える。ロック機構は、ロッカー端末2からの指示に応じて施錠および開錠を行う。なお、ロッカー施設は、1または複数のロッカー装置1を備える。ロッカー施設が複数のロッカー装置1を備えるときは、各ロッカー装置1に対してロッカー番号等の識別情報が付与されている。また、各ロッカー装置1の収納スペースのサイズは、互いに同じであってもよいし、互いに同じでなくてもよい。
ロッカー端末2は、プロセッサ、メモリ、ユーザインタフェース、通信インタフェースを含むコンピュータにより実現される。ユーザインタフェースは、タッチパネル等の表示デバイスを含み、ロッカー施設の利用者からの指示を受け付ける。また、ロッカー端末2は、ユーザインタフェースを利用して、ロッカー施設の利用者に対して様々な情報を提供できる。なお、ユーザインタフェースは、ロッカー端末2の利用者に対して2以上の言語のインタフェースを提供する。通信インタフェースは、ネットワークに接続する機能を備える。そして、ロッカー端末2は、通信インタフェースを利用して、サーバコンピュータ5と通信を行うことができる。さらに、ロッカー端末2は、ロッカー装置1のロック機構の施錠および開錠を制御する。なお、ロッカー施設が複数のロッカー装置1を備えるときは、各ロッカー装置1に対してそれぞれロッカー端末2を設けてもよいし、複数のロッカー装置1に対して1台のロッカー端末2を設けてもよい。
配送者端末3は、荷物の配送を行う配送者により所有および管理される。配送者は、個人であってもよいし、法人であってもよい。配送者端末3は、プロセッサ、メモリ、ユーザインタフェース、通信インタフェースを含むコンピュータにより実現される。ユーザインタフェースは、配送者からの指示を受け付ける。また、配送者端末3は、ユーザインタフェースを利用して、配送者に対して様々な情報を提供できる。通信インタフェースは、ネットワークに接続する機能を備える。そして、配送者端末3は、通信インタフェースを利用して、サーバコンピュータ5と通信を行うことができる。
配送先端末4は、ロッカー施設の利用者により指定された配送先施設により所有および管理される。配送先施設は、特に限定されるものではないが、この実施例では、宿泊サービスを提供するホテルである。以下の記載では、配送先がホテルであるものとして実施例を説明する。配送先端末4は、プロセッサ、メモリ、ユーザインタフェース、通信インタフェースを含むコンピュータにより実現される。ユーザインタフェースは、ホテルの従業員からの指示を受け付ける。また、配送先端末4は、ユーザインタフェースを利用して、ホテルの従業員に対して様々な情報を提供できる。通信インタフェースは、ネットワークに接続する機能を備える。そして、配送先端末4は、通信インタフェースを利用して、サーバコンピュータ5と通信を行うことができる。
サーバコンピュータ5は、ネットワークに接続する通信インタフェースを備え、ロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4と通信を行うことができる。また、サーバコンピュータ5は、ロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4から様々な情報またはデータを収集し、収集した情報またはデータに基づいて荷物の配送に係わる指示を作成する。そして、サーバコンピュータ5は、作成した指示をロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4に送信する。このように、サーバコンピュータ5は、配送システム100を管理する。なお、サーバコンピュータ5は、1台の物理コンピュータで実現してもよいし、複数台の物理コンピュータで実現してもよい。また、サーバコンピュータ5は、ロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4にとってクラウドサーバとして動作し得る。
なお、図2に示すように、配送システム100には、複数のロッカー施設、複数の配送者、複数の配送先(この実施例では、複数のホテル)が参加可能である。すなわち、サーバコンピュータ5には、複数のロッカー端末2、複数の配送者端末3、複数の配送先端末4が接続可能である。
上記構成の配送システム100において、配送先端末4は、荷物の受け取りに係わる配送先情報を作成してサーバコンピュータ5に送信する。配送先情報は、例えば、ホテルの従業員により入力される情報に基づいて作成される。また、配送先情報は、例えば、下記の情報を含む。
(1)住所
(2)受取り時間帯
(3)受取り可能量
(4)宿泊者名簿
住所は、ホテルの住所を表す。受取り時間帯は、ホテルにとって、配送者から荷物を受け取ることが好ましい時間帯を表す。例えば、受取り時間帯は、ホテルの繁忙時間帯を避けて指定される。受取り可能量は、ホテルが配送者から受け取ることが可能な荷物の量を表す。荷物の量は、例えば、荷物の個数または荷物の総重量で表される。宿泊者名簿は、ホテルに宿泊する宿泊者の氏名などを表す。ただし、配送先情報は、宿泊者名簿を含まなくてもよい。
配送者端末3は、配送者による配送作業に係わる配送者情報を作成してサーバコンピュータ5に送信する。配送者情報は、例えば、配送者により入力される情報に基づいて作成される。また、配送者情報は、例えば、下記の情報を含む。
(1)集配スケジュール
(2)収集可能量
集配スケジュールは、配送者が荷物を集配するエリアおよび時間帯を表す。また、収集可能量は、配送者が収集可能な荷物の量を表す。荷物の量は、例えば、荷物の個数または荷物の総重量で表される。
ロッカー端末2は、1または複数のロッカー装置1を含むロッカー施設に係わるロッカー情報を作成してサーバコンピュータ5に送信する。ロッカー情報は、例えば、下記の情報を含む。
(1)設置場所
(2)ロッカー番号
(3)ロッカーサイズ
設置場所は、ロッカー施設が設置されている場所を表す。ロッカー番号は、ロッカー施設が備える各ロッカー装置1を識別する番号を表す。ロッカーサイズは、ロッカー施設が備える各ロッカー装置1の収納スペースのサイズを表す。
上記構成の配送システム100において、ロッカー施設の利用者は、ロッカー端末2から要求される情報を入力する。このとき、ロッカー端末2は、例えば、利用者と対話するために必要な情報を表示装置に表示する。この場合、表示装置は、タッチパネル機能を備えることが好ましい。また、利用者は、タッチパネル機能を利用して、ロッカー端末2から要求される情報を入力する。
図3は、ロッカー端末2の処理の一例を示すフローチャートである。この実施例では、少なくとも1つのロッカー装置1が未使用状態であるものとする。
S1において、ロッカー端末2は、表示装置に言語選択画面を表示する。言語選択画面は、図4(a)に示すように、ロッカー端末2が対応できる言語を提示する。そして、ロッカー端末2は、利用者による言語の選択を待ち受ける。
利用者が言語選択画面上で言語を選択すると、ロッカー端末2は、以降、指定された言語に対応する対話画面を表示装置に表示する。ここでは、利用者が「日本語」を選択したものとする。そして、S2において、ロッカー端末2は、表示装置にサービス選択画面を表示する。サービス選択画面は、図4(b)に示すように、利用者が選択可能なサービスを提示する。
利用者がサービス選択画面上でサービスを選択すると、ロッカー端末2は、S3において、配送サービスが選択されたか否かを判定する。利用者により配送サービスが選択されたときは、ロッカー端末2は、S4〜S8の処理を実行する。一方、利用者により配送サービスが選択されなかったときは、S4〜S8の処理はスキップされる。
S4において、ロッカー端末2は、表示装置に配送先指定画面を表示する。配送先指定画面は、図4(c)に示すように、荷物を配送可能なホテルのリストを提示する。なお、配送先指定画面には、サーバコンピュータ5に予め登録されたホテルが表示されるものとする。また、配送先指定画面は、随時、更新される。例えば、CCCホテルへの荷物の配送が土曜日および日曜日だけ行われるケースでは、月曜日〜金曜日においては、配送先指定画面にCCCホテルは表示されない。
なお、配送先指定画面内に希望するホテルが存在しないときは、利用者は、配送先指定画面内に表示されるキャンセルボタンを選択する。そうすると、ロッカー端末2の処理がS2に戻り、表示装置にはサービス選択画面が表示される。
利用者が配送先指定画面上で荷物の配送先(即ち、宿泊するホテル)を指定すると、ロッカー端末2は、S5において、表示装置に利用者情報入力画面を表示する。利用者情報入力画面は、図4(d)に示すように、利用者の氏名およびメールアドレスを入力する領域を含む。なお、メールアドレスは、必須の情報ではなく、荷物がホテルに到着したことを表す通知を希望する場合に利用者が入力するものとする。
S6において、ロッカー端末2は、配送依頼を作成する。配送依頼は、例えば、配送先を指定する情報および利用者情報を含む。なお、配送先は、S4において利用者により指定される。また、利用者情報は、S5において利用者自身により入力される。そして、ロッカー端末2は、作成した配送依頼をサーバコンピュータ5に送信する。
サーバコンピュータ5は、後で詳しく説明するが、ロッカー端末2から受信する配送依頼を受託するか否か判定する。そして、サーバコンピュータ5は、その判定結果を表す可否情報をロッカー端末2に送信する。
S7〜S8において、ロッカー端末2は、S6で送信した配送依頼に対する可否情報を待ち受ける。そして、配送依頼がサーバコンピュータ5により受託されたときは、ロッカー端末2は、S9〜S11の処理を実行する。一方、配送依頼が受託されなかったときには、ロッカー端末2の処理はS2に戻る。
S9において、ロッカー端末2は、表示装置に決済画面を表示する。決済画面は、図5(a)に示すように、支払い金額などを表示する。また、決済画面は、例えば、電子マネーによる支払い方法の案内を表示する。
利用者が決済画面に従って配送料の決済を完了すると、ロッカー端末2は、S10において、ロッカー装置1のパスワードを決定する。このパスワードは、利用者が荷物を収納すべきロッカー装置1のロック機構を解除するための情報である。そして、ロッカー端末2は、利用証明書を発行する。このとき、ロッカー端末2の表示装置には、図5(b)に示す案内が表示される。なお、利用証明書には、例えば、ロッカー施設の名称、S5で入力された利用者の氏名、利用証明書の発行日時、荷物の配送先のホテルの名称などが表記される。また、上述のパスワードが利用証明書に表記されてもよい。
S11において、ロッカー端末2は、利用者が使用するロッカー装置1を利用者に提示する。このとき、ロッカー端末2の表示装置には、図5(c)に示す案内が表示される。この後、利用者は、提示されたロッカー装置1に荷物を収納する。そうすると、このロッカー装置1のロック機構が自動的に施錠される。
S12において、ロッカー端末2は、配送サービスの開始を指示する発注メッセージをサーバコンピュータ5に送信する。発注メッセージは、例えば、利用者が荷物を収納したロッカー装置1のロッカー番号、そのロッカー装置1のロック機構を解除するためのパスワード、荷物の配送先を表す情報、および荷物の配送を依頼した利用者の氏名等の利用者情報を含む。
なお、利用者が配送サービスを選択しなかった場合も、S9〜S11の処理が実行される。但し、この場合は、ロッカー装置1の使用料(図4(b)に示す例では、700円)が請求される。また、ロッカー端末2は、図3に示す順番で各ステップの処理を実行しなくてもよい。例えば、ロッカー端末2は、S10の処理を実行する前にS11の処理を実行してもよい。すなわち、ロッカー端末2は、荷物がロッカーに収納された後に、利用証明者を発行してもよい。
このように、ロッカー端末2は、利用者が荷物の配送を希望したときは、配送システム100がサービスを提供できるか否かをサーバコンピュータ5に問い合わせる。そして、配送依頼が受託されたときは、ロッカー端末2は、荷物を収納するロッカー装置1を利用者に提示する。
図6は、サーバコンピュータ5のハードウェア構成の一例を示す。サーバコンピュータ5は、図6に示すように、プロセッサ(処理部)11、メモリ(保存部)12、入出力IF13、記録媒体デバイス14、通信IF15を備える。尚、サーバコンピュータ5は、図6に示していない他のデバイスまたは機能を備えていてもよい。
プロセッサ11は、メモリ12に格納されているプログラムを実行することにより、配送サービスを管理する機能を提供する。なお、プロセッサ11は、他のプログラムを実行することもできる。また、プロセッサ11は、不図示のプログラムサーバからプログラムを取得して実行することもできる。メモリ12は、プロセッサ11により実行されるプログラムを格納する。また、メモリ12は、配送サービスに係わる情報およびデータを保存する。入出力IF13は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスに接続するためのインタフェース、および表示装置等の出力デバイスに接続するためのインタフェースを提供する。
記録媒体デバイス14は、可搬型記録媒体16に記録されている信号を読み出すことができる。よって、プロセッサ11は、記録媒体デバイス14を利用して可搬型記録媒体16に記録されているプログラムを実行できる。通信IF15は、ネットワークに接続するためのインタフェースを提供する。よって、サーバコンピュータ5は、通信IF15を利用して、ロッカー端末2、配送者端末3、配送先端末4と通信を行うことができる。
図7(a)は、ロッカー情報の一例を示す。ロッカー情報は、ロッカー施設毎にロッカー端末2により作成される。また、ロッカー情報は、この例では、施設名、設置場所、ロッカー番号、ロッカーサイズを含む。そして、ロッカー情報は、ロッカー端末2からサーバコンピュータ5に送信され、メモリ12に保存される。
図7(b)は、配送先情報の一例を示す。配送先情報は、配送先(即ち、ホテル)毎に配送先端末4により作成される。また、配送先情報は、この例では、ホテル名、住所、受取り時間帯、受取り可能量、宿泊所名簿を含む。そして、配送先情報は、配送先端末4からサーバコンピュータ5に送信され、メモリ12に保存される。
図7(c)は、配送者情報の一例を示す。配送者情報は、配送者毎に配送者端末3により作成される。また、配送者情報は、この例では、配送者名、集配エリア、収集時間帯、収集可能量、配送完了時刻を含む。図7(c)に示す例では、配送者情報は、下記の内容を表している。なお、この例では、配送者(ここでは、Y運輸)は、第1便で収集した荷物を第2便で各目的地に配達し、第2便で収集した荷物を第3便で各目的地に配達し、第3便で収集した荷物を翌日の第1便で各目的地に配達するものとする。
(1)Y運輸は、11:00、13:00、15:00に、△△町および××町で荷物の集配を行う。
(2)第1便は、11:00〜11:30に最大で5個まで荷物を収集可能であり、第1便で収集した荷物は、集配エリア内であれば、14:00までには目的地に配送される。
(3)第2便は、13:00〜13:30に最大で8個まで荷物を収集可能であり、第2便で収集した荷物は、集配エリア内であれば、16:00までには目的地に配送される。
(4)第3便は、15:00〜15:30に最大で5個まで荷物を収集可能であり、第3便で収集した荷物は、集配エリア内であれば、翌日の12:00までには目的地に配送される。
配送者情報は、配送者端末3からサーバコンピュータ5に送信され、メモリ12に保存される。なお、配送者情報の「収集可能量」は、配送者端末3によりリアルタイムで更新されることが好ましい。例えば、配送者が新たな配送依頼を受託する毎に、配送者情報の内容が更新される。そして、配送者情報が更新される毎に、更新された配送者情報がサーバコンピュータ5に送信される。よって、サーバコンピュータ5のメモリ12には、最新の配送者情報が保存される。
このように、各ロッカー端末2から送信されるロッカー情報、各配送者端末3から送信される配送者情報、各配送先端末4から送信される配送先情報は、サーバコンピュータ5のメモリ12に保存される。そして、サーバコンピュータ5は、これらの情報を利用して配送サービスを管理する。
図8は、配送依頼を受信したサーバコンピュータ5の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ロッカー端末2は、図3に示すS6において配送依頼をサーバコンピュータ5に送信するものとする。
S21において、サーバコンピュータ5は、配送依頼を待ち受ける。そして、配送依頼を受信すると、サーバコンピュータ5は、S22〜S29の処理を実行する。なお、配送依頼は、配送先のホテルを指定する情報を含む。
S22において、サーバコンピュータ5は、配送依頼の送信元のロッカー施設および荷物の配送先を特定する。配送依頼の送信元のロッカー施設は、例えば、配送依頼の送信元のロッカー端末2を識別することで特定される。また、荷物の配送先を表す情報は、配送依頼に含まれている。なお、以下の記載では、S22で特定されるロッカー施設を「対象ロッカー」と呼ぶことがある。また、S22で特定される配送先を「配送先ホテル」と呼ぶことがある。
S23において、サーバコンピュータ5は、メモリ12に保存されている配送者情報を参照し、集配エリアが対象ロッカーを含む集配便が存在するか否かを判定する。そして、集配エリアが対象ロッカーを含む集配便が存在するときは、サーバコンピュータ5は、S24において、その条件を満足する集配便を抽出する。例えば、図7に示す例では、Y運輸の第1〜第3便の集配エリアは「□□県○○市△△町および××町」である。また、KK鉄道○○駅コインロッカーの住所は「□□県○○市△△町1丁目2番」であり、Y運輸の第1〜第3便の集配エリアに含まれている。したがって、この場合、S23〜S24においてY運輸の第1〜第3便が抽出される。
S25において、サーバコンピュータ5は、メモリ12に保存されている配送先情報を参照し、配送先ホテルの受取り条件を特定する。受取り条件は、例えば、配送先ホテルにより指定される受取り時間帯である。S26において、サーバコンピュータ5は、S24において抽出された集配便の中で、配送先ホテルの受取り条件を満足する集配便が存在するか否かを判定する。そして、そのような集配便が存在するときは、サーバコンピュータ5は、S27において、その条件を満足する集配便を抽出する。さらに、サーバコンピュータ5は、S23およびS26の条件を満足する集配便をメモリ12に記録する。
例えば、上述したように、S23〜S24においてY運輸の第1〜第3便が抽出されているものとする。ここで、AAAホテルの受取り時間帯は「12:00〜19:00」である。また、AAAホテルは、Y運輸の第1〜第3便の集配エリア内に位置している。よって、第1便で対象ロッカーから収集された荷物は14:00までにAAAホテルに配送され、第2便で対象ロッカーから収集された荷物は16:00までにAAAホテルに配送され、第3便で対象ロッカーから収集された荷物は翌日の12:00までにAAAホテルに配送される。すなわち、Y運輸の第1〜第3便のうち、第1便および第2便はAAAホテルの受取り時間帯に間に合うが、第3便は間に合わない。この場合、S26〜S27においてY運輸の第1〜第2便が抽出される。
S23およびS26の条件を満足する集配便が存在するときは、サーバコンピュータ5は、配送依頼が要求するサービスを提供できると判定する。この場合、サーバコンピュータ5は、S28において配送依頼を受託する旨を表す可否情報を作成する。そして、サーバコンピュータ5は、この可否情報を、S21で受信した配送依頼の送信元のロッカー端末2に送信する。
一方、S23およびS26の条件を満足する集配便が存在しないときは、サーバコンピュータ5は、配送依頼が要求するサービスを提供できないと判定する。この場合、サーバコンピュータ5は、S29において配送依頼を受託しない旨を表す可否情報を作成する。そして、サーバコンピュータ5は、この可否情報を、配送依頼の送信元のロッカー端末2に送信する。
なお、S28またはS29で送信される可否情報は、図3に示すS7においてロッカー端末2により受信される。そうすると、ロッカー端末2は、上述したように、可否情報に基づいてロッカー装置1の利用者にサービスを提供する。
このように、サーバコンピュータ5は、ロッカー端末2から配送依頼を受信すると、配送先ホテルから受信した配送先情報および配送者から受信する配送者情報を参照して、要求された配送サービスを提供できるか否かを判定する。よって、この配送サービスが提供される場合、配送先ホテルおよび配送者にとって以下のメリットがある。すなわち、配送先ホテルにおいては、希望しない時間帯(例えば、繁忙時間帯)には荷物が配送されないので、円滑な業務を実現される。また、配送者は、予め計画されている集配便において余裕があるときに、その集配便を使ってロッカー施設から荷物を収集できる。したがって、配送者は、効率的な集配業務を行うことが可能となり、収益の向上が期待される。
図9は、発注メッセージを受信したサーバコンピュータ5の処理の一例を示すフローチャートである。なお、ロッカー端末2は、図3に示すS12において発注メッセージをサーバコンピュータ5に送信するものとする。
S31において、サーバコンピュータ5は、発注メッセージを待ち受ける。なお、サーバコンピュータ5は、図9に示すフローチャートの処理を実行する前に、配送依頼を受託する旨を表す可否情報をロッカー端末2に送信しているものとする。そして、発注メッセージを受信すると、サーバコンピュータ5は、S32〜S35の処理を実行する。
S32において、サーバコンピュータ5は、ロッカー端末2から受信した発注メッセージからロッカー番号、パスワード、配送先の情報、利用者情報を取得する。なお、ロッカー番号は、利用者に割り当てられたロッカー装置を識別する。パスワードは、利用者に割り当てられたロッカー装置のロック機構を解除するための情報である。配送先の情報は、荷物の配送先を表す。利用者情報は、利用者の氏名を含む。また、利用者情報は、利用者のメールアドレスを含んでもよい。
S33において、サーバコンピュータ5は、メモリ12に記録されている集配便(すなわち、S23及びS26の条件を満足する集配便)の中から最適な集配便を選択する(最適化処理)。このとき、サーバコンピュータ5は、予め決められた最適化ポリシに基づいて最適な集配便を選択する。なお、最適化ポリシについては、後で説明する。
S34において、サーバコンピュータ5は、S33で選択した集配便を指定する配送指示を作成し、配送者端末3に送信する。この配送指示は、ロッカー施設を表す情報、ロッカー番号、パスワード、S33で選択された集配便を指定する情報、および配送先の情報を含む。ロッカー施設を表す情報は、ロッカー端末2から配送依頼を受信したときに特定されている。ロッカー番号、パスワード、および配送先の情報は、S32において取得されている。
なお、配送指示を受信した配送者は、その配送指示に従って配送サービスを実行する。すなわち、配送者は、指定された集配便のための集配業務において、指定されたロッカー施設に立ち寄る。そして、配送者は、指定されたロッカー番号に対応するロッカー装置に指定されたパスワードを与えることによりロック機構を解除し、その中の収納されている荷物を取得する。その後、配送者は、配送先の情報が指定する目的地(すなわち、配送先ホテル)に荷物を配送する。
S35において、サーバコンピュータ5は、配送先ホテルに配送通知を送信する。配送通知は、配送先ホテルに荷物が配送されることを表す。また、配送通知は、利用者情報を含む。利用者情報は、発注メッセージによりロッカー端末2からサーバコンピュータ5に通知される。なお、配送通知を受信した配送先ホテルは、その配送先通知により、宿泊客の荷物が配送されてくることを認識できる。
ここで、S33の最適化処理の実施例を説明する。一例として、予め決められている最適化ポリシが「ロッカー施設の利用効率を高くする」であるものとする。この場合、サーバコンピュータ5は、メモリ12に保存されている配送者情報を参照し、メモリ12に記録されている集配便(即ち、S23およびS26の条件を満足する集配便)の中から、収集時間帯が現在時刻に最も近い集配便を選択する。例えば、図7(c)に示す第1〜第2便がそれぞれS23およびS26の条件を満足し、また、発注メッセージの受信時刻(即ち、現在時刻)が10:30であるものとする。この場合、第2便の収集時間帯よりも第1便の収集時間帯の方が発注メッセージの受信時刻に近い。そうすると、第1〜第2便のうちから第1便が選択される。
上記ポリシに基づいてS33において集配便が選択されると、配送者は、その集配便を利用してロッカー施設から対応する荷物を取り出す。すなわち、上記ポリシに基づいて集配便が選択される場合、ロッカー施設から荷物を取り出す時刻が早くなる。そうすると、この荷物が収納されていたロッカー装置は、次の荷物を収納するために利用可能な状態になる。したがって、ロッカー施設の利用効率が高くなり、その収益性が向上する。
或いは、サーバコンピュータ5は、S33において、メモリ12に保存されている配送者情報を参照し、S23及びS26の条件を満足する集配便の中から、収集可能量が最も多い集配便を選択してもよい。例えば、図7(c)に示す第1〜第2便がS23およびS26の条件を満足するものとする。この場合、第1〜第2便のうちから第2便が選択される。そして、上記ポリシに基づいて集配便が選択されると、配送者は、その集配便を利用してロッカー施設から対応する荷物を取得する。すなわち、最も余裕のある集配便において荷物が収集されることになる。この結果、各集配便が運ぶ荷物量が平準化されるので、配送者の業務効率が向上する。
このように、サーバコンピュータ5は、予め決められた最適化ポリシに従って、ロッカー施設から荷物を収集する集配便を選択する。よって、最適化ポリシに応じて、ロッカー施設の利用効率または配送者の業務効率が向上する。なお、サーバコンピュータ5は、他の最適化ポリシで集配便を選択してもよい。
<バリエーション1>
図8に示す例では、対象ロッカーの設置場所および配送先ホテルの受取り条件などに応じて配送依頼を受託するか否かが判定されるが、本発明はこの方法に限定されるものではない。すなわち、サーバコンピュータ5は、他の要因を考慮して配送依頼を受託するか否かを判定してもよい。
例えば、配送先端末4からサーバコンピュータ5に送信される配送先情報が、配送先ホテルの宿泊者名簿を含むものとする。また、ロッカー端末2からサーバコンピュータ5に送信される配送依頼が、利用者の氏名を含むものとする。この場合、サーバコンピュータ5は、配送依頼に含まれる利用者の氏名が、配送先ホテルの宿泊者名簿に載っているか否かをチェックする。そして、配送依頼に含まれる利用者の氏名が配送先ホテルの宿泊者名簿に載っているときに限って、サーバコンピュータ5は、配送依頼を受託する。換言すれば、配送依頼に含まれる利用者の氏名が配送先ホテルの宿泊者名簿に載っていないときには、荷物の配送が行われない。したがって、この手順を図8に示すフローチャートに追加すれば、利用者の荷物が誤ったホテルに配送される事態が回避される。
<バリエーション2>
上述の例では、配送先ホテルの受取り可能量および配送者の収集可能量は、荷物の個数で表されているが、本発明はこの方法に限定されるものではない。例えば、多くのケースにおいて、旅行者(特に、海外からの旅行者)のスーツケースは大きくて重たい。このため、上述の配送サービスにおいて、配送者は、荷物のサイズおよび/または重量を知りたい。ところが、ロッカー装置1の利用者に荷物のサイズおよび/または重量を入力させることは好ましくない。
そこで、バリエーション2においては、ロッカー装置1の収納スペースのサイズに基づいて荷物のサイズおよび/または重量が推定される。なお、ロッカー端末2からサーバコンピュータ5に予め通知されるロッカー情報は、図7(a)に示すように、各ロッカー装置1の収納スペースのサイズを表す情報を含んでいる。また、ロッカー端末2からサーバコンピュータ5に送信される配送依頼は、利用者に提供すべきロッカー装置1のロッカー番号を含む。以下の記載では、ロッカー装置1の収納スペースのサイズを「ロッカーサイズ」と呼ぶことがある。
サーバコンピュータ5は、配送依頼を受信すると、利用者に提供すべきロッカー装置1のロッカー番号を利用してメモリ12に保存されているロッカー情報を検索し、そのロッカー装置に対応するロッカーサイズを特定する。また、サーバコンピュータ5は、特定したロッカーサイズに基づいて荷物のサイズおよび/または重量を推定する。このとき、サーバコンピュータ5は、ロッカーサイズを荷物の「個数」に変換してもよい。例えば、図7(a)に示す実施例において、通常の収納スペースを有するロッカー装置(ロッカー番号:11〜25)に対して「荷物数=1」が割り当てられ、大きな収納スペースを有するロッカー装置(ロッカー番号:1〜10)に対して「荷物数=2」が割り当てられる。
この後、サーバコンピュータ5は、利用者に提供すべきロッカー装置1のサイズに基づいて、受信した配送依頼を受託するか否かを判定する。具体的には、サーバコンピュータ5は、ロッカーサイズから推定される荷物のサイズおよび/または重量を考慮して、配送者がその荷物を収集できるか否かを判定すると共に、配送先ホテルがその荷物を受け取れるか否かを判定する。そして、サーバコンピュータ5は、これらの判定結果を参照して配送依頼を受託するか否かを決定する。したがって、この手順を図8に示すフローチャートに追加すれば、配送者および/または配送先ホテルの負担が軽減され得る。加えて、ロッカー装置1の利用者は、荷物のサイズおよび/または重量を入力する必要はない。
<バリエーション3>
ロッカー施設を用いた配送サービスの利用者数は、様々な要因に依存する。例えば、天候や近隣エリアで催されるイベントなどに応じて、配送サービスの利用者数が変化することがある。そこで、サーバコンピュータ5は、ロッカー装置1、配送者、配送先ホテル、および利用者に直接的には係わらない要因を考慮して配送サービスを提供してもよい。以下の記載では、ロッカー装置1、配送者、配送先ホテル、および利用者に直接的には係わらない要因を「外乱要因」と呼ぶことがある。
バリエーション3においては、サーバコンピュータ5には、図2に示すように、外乱要因を表す外乱情報が与えられる。そして、サーバコンピュータ5は、外乱情報を考慮して配送依頼を受託するか否かを判定すると共に、外乱情報を考慮して最適化処理を行う。
例えば、ロッカー施設が設置されているエリアを訪れる人の数が多ければ、配送サービスを使用する人の数も多くなると考えられる。したがって、ロッカー施設が設置されているエリアを訪れる人の数が多くなると見込まれるときは、可能な限り早くロッカー施設から荷物を収集して、他の利用者のためにロッカー施設を利用できる状態にすることが好ましい。
そこで、サーバコンピュータ5は、外乱情報(例えば、天気予報、近隣エリアでのイベントの開催情報など)に基づいて、ロッカー施設が設置されているエリアを訪れる人の数が多くなると予測したときは、図9に示すS33において、最も早くロッカー施設から荷物を収集できる集配便を選択することが好ましい。或いは、外乱情報に基づいて、配送を委託する配送者の候補数を変えてもよい。例えば、ロッカー施設が設置されているエリアを訪れる人の数が多くなると予測したときは、サーバコンピュータ5は、より多くの配送者が提供する集配便の中から荷物を収集する集配便を選択してもよい。なお、外乱情報と配送サービスの利用件数との相関関係は、過去のデータに基づいて予め用意されているものとする。
<バリエーション4>
図3または図4(a)に示すように、ロッカー端末2は、ロッカー施設の利用者に使用言語を選択させる機能を備える。よって、ロッカー端末2は、利用者が使用可能な言語を認識できる。
そこで、ロッカー端末2は、利用者が選択した使用言語を表す言語情報を発注メッセージの中に含めてもよい。この場合、サーバコンピュータ5は、配送通知と共にその言語情報を配送先端末4に送信する。そうすると、配送先ホテルの従業員は、配送される荷物の所有者が使用する言語を予め認識できる。
<バリエーション5>
ロッカー端末2において、図4(d)に示す利用者情報入力画面を介して利用者のメールアドレスが入力されたときは、サーバコンピュータ5は、そのメールアドレスを配送先端末4に送信する。このとき、このメールアドレスは、例えば、配送通知の中に設定される。そして、利用者の荷物が配送先ホテルに到着すると、荷物が到着したことを表すメールが配送先端末4から利用者に送信される。
<バリエーション6>
ロッカー端末2は、デジタルカメラを備えてもよい。そして、ロッカー装置1は、ロッカー装置1に収納される荷物の画像データを、発注メッセージに添付してもよい。この場合、サーバコンピュータ5は、配送指示と共に、その画像データを配送者端末3に送信する。そうすると、配送者は、配送指示により指定された荷物が正しいか否かを容易に判定できる。また、サーバコンピュータ5は、配送通知と共に、その画像データを配送先端末4に送信する。そうすると、配送先ホテルの従業員は、配送された荷物が正しいか否かを容易に判定できる。
1 ロッカー装置
2 ロッカー端末
3 配送者端末
4 配送先端末
5 サーバコンピュータ
11 プロセッサ(処理部)
12 メモリ(保存部)
100 配送システム

Claims (9)

  1. 荷物を収納する役割を持つ保管部を備えるロッカー装置と、
    前記ロッカー装置を管理するロッカー端末と、
    荷物の配送先において使用される配送先端末と、
    前記ロッカー装置から前記配送先に荷物を配送する配送者が利用する配送者端末と、
    ネットワークを介して前記ロッカー端末、前記配送先端末、および前記配送者端末と通信可能なサーバコンピュータと、を備える配送システムであって、
    前記サーバコンピュータは、
    前記配送先に係わる配送先情報および前記配送者による配送作業に係わる配送者情報を保存する保存部と、
    前記配送先情報および前記配送者情報を参照して配送サービスに係わる処理を実行する処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記ロッカー装置から前記配送先への荷物の配送に係わる配送依頼を前記ロッカー端末から受信したときに、前記配送先情報および前記配送者情報に基づいて、前記配送依頼を受託するか否かを表す可否情報を生成し、
    前記サーバコンピュータは、前記可否情報を前記ロッカー端末に送信する
    ことを特徴とする配送システム。
  2. 前記処理部が前記配送依頼を受託すると判定したときは、前記サーバコンピュータは、前記配送依頼に対応する配送指示を前記配送者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の配送システム。
  3. 前記保存部に保存される配送者情報は、前記配送者が提供する複数の集配便のスケジュールを表す情報を含み、
    前記処理部は、前記スケジュールを表す情報に基づいて、前記配送依頼に対して最適な集配便を選択し、選択した集配便を利用して前記配送依頼に係わる荷物を収集することを指示する配送指示を作成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の配送システム。
  4. 前記処理部は、前記スケジュールを表す情報に加えて、前記ロッカー装置が設置されている場所および前記配送先が指定する荷物の受取り時間帯にも基づいて、前記配送依頼に対して最適な集配便を選択し、選択した集配便を利用して前記配送依頼に係わる荷物を収集することを表す配送指示を作成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の配送システム。
  5. 前記処理部が前記配送依頼を受託すると判定したときは、前記サーバコンピュータは、前記配送依頼に対応する配送通知を前記配送先端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の配送システム。
  6. 前記サーバコンピュータには、前記ロッカー端末、前記配送者、および前記配送先に係わらない要因を表す外乱情報が与えられ、
    前記処理部は、前記外乱情報を考慮して前記可否情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の配送システム。
  7. 前記サーバコンピュータには、前記ロッカー端末、前記配送者、および前記配送先に係わらない要因を表す外乱情報が与えられ、
    前記処理部は、前記外乱情報を考慮して前記配送指示を作成する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の配送システム。
  8. 前記ロッカー端末は、前記ロッカー端末の利用者に対して2以上の言語のインタフェースを提供する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の配送システム。
  9. ロッカー装置を管理するロッカー端末、荷物の配送先において使用される配送先端末、および前記ロッカー装置から前記配送先に荷物を配送する配送者が利用する配送者端末とネットワークを介して通信可能なサーバコンピュータであって、
    前記配送先に係わる配送先情報および前記配送者による配送作業に係わる配送者情報を保存する保存部と、
    前記配送先情報および前記配送者情報を参照して配送サービスに係わる処理を実行する処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記ロッカー装置から前記配送先への荷物の配送に係わる配送依頼を前記ロッカー端末から受信したときに、前記配送先情報および前記配送者情報に基づいて、前記配送依頼を受託するか否かを表す可否情報を生成し、生成した可否情報を前記ロッカー端末に送信する
    ことを特徴とするサーバコンピュータ。
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