JP2023027598A - 情報処理装置、方法、プログラム、及び、システム - Google Patents

情報処理装置、方法、プログラム、及び、システム Download PDF

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Abstract

【課題】ロッカー型の収納装置への一時的な荷物預かりサービスにおける利便性を向上させる。【解決手段】複数の収納装置を積載する移動体と、複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた第1の荷物について、配送を依頼する配送依頼を送信するユーザ端末と、情報処理装置とを含むシステムである。情報処理装置は、移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物についてユーザ端末から配送依頼を受信することと、当該配送依頼に応じて、移動体を指定場所まで走行させ、荷物を収納したままの第1の収納装置を指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、を実行する制御部を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理装置、方法、プログラム、及び、システムに関する。
集配拠点において複数の荷物が格納されたロッカー型の格納装置を、自律走行車両が積載して、配送先のエリアまで走行し、配送先のエリアの所定の場所に当該格納装置を設置することで、荷物の配送を実現するシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2019-142703号公報
本開示は、ロッカー型の収納装置への一時的な荷物預かりサービスにおける利便性を向上可能な情報処理装置、方法、プログラム、及び、システムを提供することを課題とする。
本開示の態様の一つは、
移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、
前記配送依頼に応じて、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置である。
本開示の他の態様の一つは、
コンピュータが、
移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、
前記配送依頼に応じて、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、
を含む情報処理方法である。
本開示の他の態様の一つは、
コンピュータに、
移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送を依頼する配送依頼を送信することを実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、ロッカー型の収納装置への一時的な荷物預かりサービスにおける利便性を向上させることができる。
図1は、第1実施形態に係る移動ロッカーシステムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、センタサーバとユーザ端末とのハードウェア構成の一例である。 図3は、センタサーバ及びユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。 図4は、ロッカー使用情報データベースに保持される情報の一例である。 図5は、ユーザ端末からロッカー使用依頼を受信する場合のセンタサーバの処理のフローチャートの一例である。 図6は、ユーザ端末から配送依頼を受信する場合のセンタサーバの処理のフローチャートの一例である。 図7は、スタッフ端末から不在通知を受信する場合のセンタサーバの処理のフローチャートの一例である。 図8は、ユーザ端末から荷物受取完了通知を受信する場合のセンタサーバの処理のフローチャートの一例である。 図9は、移動ロッカーシステムにおけるロッカー利用の処理のシーケンスの一例を示す図である。
本開示の態様の一つは、収納装置への荷物の一時預かりサービスを管理する情報処理装置である。情報処理装置は、例えば、サーバである。本開示の態様の一つでは、荷物を一時的に預け入れる収納装置は、移動体に積載されている。移動体は、例えば、手動運転により走行する車両、又は、無人の自動運転により走行可能な車両である。ただし、移動体はこれらに限定されない。移動体は、複数の収納装置を備えている。
情報処理装置は、制御部を備えている。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部は、移動体に積載された複数の収納装置のうち
の第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、当該配送依頼に応じて、配送の計画を作成することを実行する。配送の計画は、当該移動体を指定場所まで走行させ、荷物を収納したままの第1の収納装置を指定場所に置く第1の配送方法によって配送することを含む。
また、本開示の態様の一つでは、制御部は、荷物を預けたユーザの端末から、第1の配送方法と、第2の配送方法と、のいずれかを配送方法として指定する情報を取得し、第1の配送方法を指定する情報を取得した場合に、上記の配送の計画を作成するようにしてもよい。第2の配送方法は、荷物を第1の収納装置から取り出して指定場所で受け渡す配送方法である。また、収納装置は、施錠可能であり、第1の配送方法では、第1の収納装置は施錠された状態で配送される。
本開示の態様の一つでは、ユーザは、第1の収納装置に一時的に預けた荷物を指定場所で受け取ることができる。また、ユーザは、配送方法を選択することができ、第1の収納装置ごと指定場所に置く第1の配送方法が選択された場合には、例えば、指定場所にユーザが不在の場合でも荷物を受け取ることができる。収納装置は、施錠可能であるため、第1の配送方法による配送の場合でも、盗難等から荷物を護ることができる。これらによって、収納装置への一時的な荷物預かりサービスにおける利便性を向上させることができる。
また、本開示の態様の一つでは、複数の収納装置は、それぞれ、1つのロッカー型の収納装置に含まれる収納部であり、ロッカー型の収納装置から分離可能であってもよい。複数の収納装置が1つのロッカー型の収納装置に集合している場合には、複数の収納装置を
集中的に管理することができる。
また、本開示の態様の一つでは、制御部は、第2の配送方法を指定する情報を取得し、指定場所において荷物を預けたユーザが不在の場合に、当該ユーザの端末へ、第1の配送方法への変更の許可依頼を送信することをさらに実行するようにしてもよい。これによって、指定場所においてユーザ不在により荷物の配送が終了できない場合でも、フレキシブルに配送方法を変更させることができる。例えば、再配送の発生を抑制することができ、配送の効率を向上させることができる。
また、本開示の態様の一つでは、制御部は、第1の配送方法での配送が行われる場合に、荷物を預けたユーザの端末へ、第1の収納装置に新たな荷物を収納して配送することを提案するメッセージを送信することをさらに実行してもよい。さらに、制御部は、ユーザの端末から、上記提案に対して承諾する応答を受信した場合に、当該ユーザに対して所定のインセンティブを適用することを実行してもよい。第1の収納装置を指定場所に置く第1の配送方法が実施された場合には、荷物が取り出されて空になった第1の収納装置の回収が発生する。第1の収納装置を空の状態で回収するよりも、新たな荷物の配送に第1の収納装置を利用してもらった方が第1の収納装置の稼働率を向上させることができ、効率がよい。したがって、本開示の態様の一つによれば、第1の収納装置の稼働率を向上させることができる。また、空になった第1の収納装置を利用して新たな荷物の配送を依頼した場合に、ユーザにインセンティブを適用することによって、第1の収納装置を利用した新たな配送へのモチベーションを高めることができる。
本開示は、態様の一つとして、情報処理方法を特定可能である。当該情報処理方法は、上記の情報処理装置のようなコンピュータが、移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、配送依頼に応じて、移動体を指定場所まで走行させ、荷物を収納したままの第1の収納装置を指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、を含む。
また、本開示は、態様の一つとして、プログラムを特定可能である。当該プログラムは、コンピュータに、移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、移動体を指定場所まで走行させ、荷物を収納したままの第1の収納装置を指定場所に置く第1の配送方法による配送を依頼する配送依頼を送信することを実行させるためのプログラムである。当該プログラムを実行するコンピュータは、例えば、第1の収納装置に荷物を預けたユーザの端末である。
当該プログラムは、コンピュータに、第1の配送方法と、荷物を第1の収納装置から取り出して指定場所で受け取る第2の配送方法と、のいずれかを配送方法として指定する情報を送信させるためのプログラムであってもよい。また、当該プログラムは、コンピュータに、第1の配送方法での配送が行われる場合に、第1の収納装置に新たな荷物を収納して配送することを提案するメッセージを受信させるためのプログラムであってもよい。また、本開示は、態様の一つとして、当該プログラムを記録した非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても特定可能である。
また、本開示は、態様の一つとして、複数の収納装置を積載する移動体と、複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた第1の荷物について、配送を依頼する配送依頼を送信するユーザ端末と、上述の情報処理装置と、を含むシステムとしても特定可能である。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る移動ロッカーシステム100のシステム構成の一例を示す図である。移動ロッカーシステム100は、車両にコインロッカーを搭載して走行させることで、移動式のコインロッカーを提供するシステムである。ユーザは、指定場所においてロッカーに荷物を預け、所定期間当該荷物を保管してもらい、指定場所において当該荷物をロッカーから取り出すことができる。
移動ロッカーシステム100は、センタサーバ1と、ロッカー4と、ロッカー4を搭載する車両3と、車両3に乗車するスタッフが使用するスタッフ端末5と、サービスを利用するユーザのユーザ端末2とを含む。なお、移動ロッカーシステム100は、ロッカー4、車両3、スタッフ端末5、及び、ユーザ端末2をそれぞれ複数含むが、図1では便宜上、それぞれ1台ずつ示されている。
ロッカー4は、1つの筐体に複数の収納部を備え、各収納部は分離可能である。ロッカー4から分離された1つの収納部を、個別ロッカー4Aと称する。個別ロッカー4Aは、「収納装置」及び「第1の収納装置」の一例である。
個別ロッカー4Aは、それぞれ施解錠可能となっている。第1実施形態では、個別ロッカー4Aは、電子錠を採用しているものとする。例えば、個別ロッカー4Aに採用される電子錠は、個別ロッカー4Aに備えられたテンキー等の入力装置を操作することによって施錠し、当該入力装置に暗証番号を入力することによって解錠されるものであってもよい。または、個別ロッカー4Aに採用される電子錠は、所定の無線信号の受信機を備え、例えば、ユーザ端末2から認証情報とともに施錠信号又は解錠信号を送信し、当該受信機が予め保持する認証情報とユーザ端末2から受信された認証情報とが一致した場合に施錠又は解錠を行うものであってもよい。ただし、個別ロッカー4Aに採用される錠は、電子錠に限られず、物理的な鍵によって施錠又は解錠されるものであってもよい。
車両3は、第1実施形態では、自律走行車両とする。また、車両3には、個別ロッカー4A又はロッカー4から取り出された荷物を車両3から指定場所に運ぶためのスタッフが乗車していることとする。なお、個別ロッカー4A又はロッカー4から取り出された荷物の車両3から指定場所への運搬は、人員に限られず、例えば、ドローンや小型の運搬ロボット等によって行われてもよく、その場合には、車両3は無人であってもよい。なお、車両3は、ドライバの運転によって走行する車両であってもよい。車両3がドライバの運転によって走行する車両である場合には、個別ロッカー4A又はロッカー4から取り出された荷物の車両3から指定場所への運搬を行うスタッフはドライバと同一人物であってもよい。車両3は、「移動体」の一例である。第1実施形態では、車両3は、それぞれの担当エリアを走行しているものとする。また、車両3は、所定ルートを巡回していてもよいし、サービス利用の要求が発生に応じて走行するオンデマンド方式で走行してもよい。
スタッフ端末5は、車両3に乗車するスタッフが利用する端末である。スタッフ端末5は、例えば、スマートフォン、又は、タブレット端末等である。個別ロッカー4A又はロッカー4から取り出された荷物の車両3から指定場所への運搬をドローンや運搬用の小型ロボットである場合には、スタッフ端末5と同等の処理を当該ドローン又は運搬用の小型ロボットが行う。
ユーザ端末2は、移動ロッカーシステム100のサービスを利用するユーザが利用する端末である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、PC(Personal Computer)等である。ユーザ端末2には、移動ロッカーシステム100のサー
ビスを利用するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。
ユーザ端末2及びスタッフ端末5は、ネットワークN1に接続しており、ネットワークN1を通じて、センタサーバ1と通信を行う。ネットワークN1は、例えば、インターネット等のインターネット等の公衆ネットワークである。また、第1実施形態では、車両3は自動運転車両であり、ネットワークN1に接続し、センタサーバ1と通信可能である。
センタサーバ1は、移動ロッカーシステム100を管理するサーバである。ユーザは、移動ロッカーシステム100のサービスを利用する場合に、ユーザ端末2のアプリケーションプログラムを通じて、ロッカー使用依頼をセンタサーバ1へ送信する。ロッカー使用依頼とともに、ユーザによって指定される、荷物を預け入れる場所と日時との情報もセンタサーバ1へ送信される。センタサーバ1は、ユーザ端末2からロッカー使用依頼を受信すると、指定された日時に指定された場所へ向かう車両3と、荷物を収容する個別ロッカー4Aとを決定する。第1実施形態では、個別ロッカー4Aには電子錠が採用されているので、センタサーバ1は個別ロッカー4Aの認証情報をユーザ端末2へ通知する。その後、ユーザは、指定場所において、個別ロッカー4Aに荷物を収納し、センタサーバ1から受信した認証情報を用いて個別ロッカー4Aを施錠する。
第1実施形態では、個別ロッカー4Aに預けた荷物を指定場所に配送してもらいたい場合には、ユーザは、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ配送依頼を送信する。配送依頼とともに、配送先の住所と日時との情報も送信される。この場合に、センタサーバ1は、配送方法として、指定場所でユーザに荷物を受け渡す配送方法と、荷物を収納した個別ロッカー4Aごと指定場所に置く配送方法と、のいずれの配送方法によって配送を希望するか、ユーザ端末2へ問い合わせる。以下、荷物を収納した個別ロッカー4Aごと指定場所に置く配送方法を第1の配送方法、個別ロッカー4Aから荷物を取り出して指定場所でユーザに荷物を受け渡す配送方法を第2の配送方法と称する。
センタサーバ1は、ユーザが選択した配送方法に応じて、配送計画を作成する。配送計画には、例えば、指定場所へ指定日時までに到着するように車両3を走行させる走行計画、及び、第1の配送方法又は第2の配送方法で指定場所に荷物を配送すること、が含まれる。配送計画は、車両3及びスタッフ端末5へ送信される。車両3は配送計画に従って走行し、車両3に乗車するスタッフは配送計画に従って指定場所へ荷物を配送する。センタサーバ1は、ロッカー4に荷物が預けられた期間、指定場所への配送の有無、及び、配送方法等に応じた料金をユーザから徴収する。
第1実施形態では、移動ロッカーシステム100のロッカー4に預けた荷物を指定場所へ配送してもらう場合に、ユーザは、指定場所で荷物を受け取るか、荷物を収納した個別ロッカー4Aごと指定場所に置いてもらうか、を選択することができる。荷物を収容した個別ロッカー4Aごと指定場所に置いてもらう場合には、例えば、ユーザが指定場所に不在の場合でも荷物を受け取ることができる。また、個別ロッカー4Aは施錠可能であり、個別ロッカー4Aごと指定場所に置く場合には個別ロッカー4Aは施錠された状態で置かれるので、荷物が盗難される可能性を低減することができる。したがって、第1実施形態によれば、移動ロッカーシステム100のサービスの利便性を向上させることができる。
図2は、センタサーバ1とユーザ端末2とのハードウェア構成の一例である。センタサーバ1は、例えば、サーバ専用のコンピュータまたは汎用のコンピュータである。センタサーバ1は、ハードウェア構成として、CPU 101、メモリ102、外部記憶装置103、及び、通信部104を備える。メモリ102および外部記憶装置103は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体である。センタサーバ1は、「情報処理装置」の一例である。
外部記憶装置103は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。外部記憶装置103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)である。外部記憶装置103に保持されるプログラムには、例えば、オペレーティングシステム(OS)、移動ロッカーシステム100の制御プログラム、及び、その他様々なアプリケーションプログラムがある。
メモリ102は、CPU 101に、外部記憶装置103に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする記憶装置である。メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)のような半導体メモリを含む。
CPU 101は、外部記憶装置103に保持されたOS、及び、その他様々なアプリケーションプログラムをメモリ102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。CPU 101は、「制御部」の一例である。
通信部104は、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。通信部104は、例えば、有線でLAN(Local Area Network)等のアクセスネットワークに接続し、当該アクセスネットワークを通じてネットワークN1に接続する。ただし。通信部104は、有線によってネットワークに接続する回路に限定されず、例えば、WiFi又は移動体通信方式等の無線通信方式に従った無線通信回路であってもよい。
次に、ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又は、PC等である。ユーザ端末2は、ハードウェア構成として、CPU 201、メモリ202、外部記憶装置203、無線通信部204、タッチパネルディスプレイ205、及び、位置取得センサ206を備える。ただし、図2では、第1実施形態に係る処理を行うハードウェア構成要素が抽出して示されており、ユーザ端末2に含まれるハードウェア構成要素は図2に示される要素に限定されない。
CPU 201、メモリ202、及び、外部記憶装置203は、それぞれ、CPU 101、メモリ102、及び、外部記憶装置103と同様である。ただし、外部記憶装置203として採用される記憶装置(ストレージ)は、例えば、フラッシュメモリである。外部記憶装置203として、SDカード等の可搬記録媒体が含まれてもよい。外部記憶装置203には、OS等に加えて、移動ロッカーシステム100のサービスを利用するためのアプリケーションプログラムも保持されている。
無線通信部204は、例えば、5G(5th Generation)、6G、4G、及び、LTE(Long Term Evolution)等の移動体通信方式、WiMAX、及び、WiFi等の無線通信
方式に従った無線通信回路である。無線通信部204は、無線通信によってネットワークN1に接続し、センタサーバ1との通信を可能にする。
タッチパネルディスプレイ205は、CPU 201からの指示に従って画像を出力し、ユーザから入力された信号をCPU 201へ出力する。位置取得センサ206は、ユーザ端末2の現在位置を取得するセンサである。位置取得センサ206は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機である。位置取得センサ206によって取得さ
れる位置情報は、例えば、緯度及び経度である。
なお、図2に示されるセンタサーバ1及びユーザ端末2のハードウェア構成は一例であって、センタサーバ1及びユーザ端末2のハードウェア構成は図2に示されるものに限定
されない。例えば、ユーザ端末2は、図2に示されるハードウェア構成要素の他に、音声入力装置であるマイクロフォン、音声出力装置であるスピーカ、及び、カメラ等もハードウェア構成として含む。
図3は、センタサーバ1及びユーザ端末2の機能構成の一例を示す図である。まず、移動ロッカーシステム100のサービスの利用の流れについて説明する。まず、大きな流れとして、(ステップ1)移動ロッカーシステム100のロッカーの使用の依頼、(ステップ2)ロッカー4への荷物の預け入れ、及び、(ステップ3)ロッカー4からの荷物の取り出しという流れがある。次に、それぞれのステップについて具体的に説明する。
(ステップ1)移動ロッカーシステム100のロッカーの使用の依頼のステップでは、ユーザは、ユーザ端末2からセンタサーバ1へロッカー使用依頼を送信する。ロッカー使用の依頼方法には、例えば、以下の2つの方法がある。1つ目は、車両3の位置の検索結果から、ユーザが荷物を預ける車両を指定する方法である。例えば、移動ロッカーシステム100のアプリケーションプログラムのメニューの一つに、車両3の検索がある。例えば、ユーザは、ユーザ端末2によって、指定の範囲内を走行又は停車している車両3を検索し、車両3の検索結果から荷物を預ける車両3を指定して、ロッカー使用依頼をセンタサーバ1へ送信する。検索時に指定される範囲は、例えば、ユーザ端末2の現在位置から所定の距離の範囲内、ユーザが地図上で指定した地点から所定の距離範囲内、及び、ユーザが指定した市区町村等で区切られた範囲内である。
この場合には、ロッカー使用依頼とともに、指定された車両3の識別情報、ユーザの識別情報、預け入れ場所として検索時の中心地点の情報、及び、預け入れの予定日時もセンタサーバ1へ送信される。検索時の中心地点は、例えば、ユーザ端末2の現在位置、及び、ユーザによって指定された地点等である。預け入れの予定日時は、例えば、現在時刻、または、ユーザによって指定された日時等である。例えば、すぐに荷物を預けたいという場合には、ユーザ端末2の現在位置を指定して車両3を検索し、ロッカーの使用依頼とともに、指定された車両3の識別情報、ユーザの識別情報、預け入れ場所として現在位置の情報、及び、預け入れの予定日時として現在時刻がセンタサーバ1へ送信される。
2つ目は、ユーザが、車両3の指定はせずに、荷物の預け入れ場所と日時とを指定する方法である。この場合には、ロッカー使用依頼とともに、指定された荷物の預け入れ場所及び予定日時、及び、ユーザの識別情報もセンタサーバ1へ送信される。この場合には、例えば、指定された荷物の預け入れ場所に指定された日時に向かう車両3がセンタサーバ1によって決定され、当該車両3の情報がユーザ端末2に通知される。
いずれの場合にも、センタサーバ1によって、ユーザが荷物を預ける個別ロッカー4Aが決定され、当該個別ロッカー4Aの認証情報がユーザ端末2へ通知される。また、センタサーバ1は、指定された預入場所へ指定された日時に到着するように車両3の走行計画を作成し、車両3に送信する。
(ステップ2)ロッカー4への荷物の預け入れのステップでは、車両3とユーザとが預け入れ場所で合流し、ユーザは指定された個別ロッカー4Aへ荷物を収納する。荷物を収納してから、センタサーバ1から通知された認証情報を用いて、ユーザは個別ロッカー4Aを施錠する。第1実施形態では、個別ロッカー4Aへの荷物を収納し、施錠を行うと、ユーザはユーザ端末2からセンタサーバ1へ、預入完了を示す預入完了通知を送信する。
(ステップ3)ロッカー4からの荷物の取り出しのステップでは、2つの実施方法がある。1つ目は、ユーザが車両3の停車位置まで来てユーザ自身がロッカー4から荷物を取り出す方法である。この場合には、ユーザは、取り出し依頼をユーザ端末2からセンタサ
ーバ1へ送信する。取り出し依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、取り出し場所、及び、取り出しの予定日時もセンタサーバ1へ送信される。取り出しの予定日時は、例えば、1~2時間等の幅をもった時間帯で指定されてもよい。例えば、すぐに荷物を取り出したい場合には、取り出し場所にはユーザ端末2の現在位置、取り出し予定日時には現在時刻が含まれる時間帯が設定される。センタサーバ1は、指定された取り出し場所へと指定された日時により近い日時で到着するように、車両3の走行計画を作成し、車両3を走行させる。ユーザは、指定場所に車両3が到着したら、車両3に乗り込み、個別ロッカー4Aを解錠して荷物を取り出す。
2つ目は、ユーザの指定場所の近くまで車両3が移動して、スタッフが車両3から指定場所まで荷物を配送する方法がある。指定場所は、例えば、ユーザの自宅等である。この場合には、ユーザは、配送依頼をユーザ端末2からセンタサーバ1へ送信する。配送依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、配送先の指定場所、及び、配送の希望日時もセンタサーバ1へ送信される。配送の希望日時は、例えば、1~2時間等の幅をもった時間帯で指定されてもよい。
また、配送依頼を受信した場合には、センタサーバ1は、配送方法をユーザ端末2に問い合わせる。配送方法には、荷物を収納した個別ロッカー4Aごと指定場所に置く第1の配送方法と、個別ロッカー4Aから荷物を取り出して指定場所でユーザに荷物を受け渡す第2の配送方法とがある。
いずれの配送方法の場合にも、センタサーバ1は、指定日時に指定場所まで車両3を走行させる走行計画と、車両3のスタッフに第1の配送方法又は第2の配送方法のいずれかで荷物を指定場所まで運ばせる指示とを含む配送計画を作成し、車両3及びスタッフ端末5へ送信する。ユーザは、個別ロッカー4Aを解錠して荷物を取り出し、荷物の受け取りが完了すると、ユーザ端末2から荷物の受け取りの完了を示す荷物受取完了通知をセンタサーバ1へ送信する。以上が、移動ロッカーシステム100のサービスを利用する流れである。
図3に戻って、センタサーバ1は、機能構成として、制御部11、及び、ロッカー使用情報DB 12を備える。これらの機能構成要素は、例えば、センタサーバ1のCPU 101が移動ロッカーシステム100の制御プログラムを実行することによって達成される。
制御部11は、ロッカー4の使用状況を管理し、車両3の走行を制御する。具体的には、制御部11は、ユーザ端末2から、例えば、ロッカー使用依頼、預入完了通知、取り出し依頼、配送依頼、及び、荷物の受取完了通知等を受信する。
制御部11は、ロッカー使用依頼を受信すると、当該ユーザに割り当てる個別ロッカー4Aを決定する。ユーザ端末2からは、ロッカー使用依頼とともに、指定された荷物の預け入れ場所及び予定日時、及び、ユーザの識別情報もセンタサーバ1へ送信される。ユーザ端末2からロッカー使用依頼とともに指定された車両3の識別情報も受信された場合には、制御部11は、指定された車両3の、指定された予定日時において空いている個別ロッカー4Aの中から、当該ユーザに割り当てる個別ロッカー4Aを決定する。ユーザ端末2から車両3の指定がない場合には、制御部11は、指定された荷物の預け入れ場所付近を指定された予定日時に走行し、且つ、指定された予定日時において空いている個別ロッカー4Aを有する車両3の中から配車する車両3を決定する。また、制御部11は、配車する車両3が搭載する個別ロッカー4Aの中から、当該ユーザに割り当てる個別ロッカー4Aを決定する。
車両3の指定の有無にかかわらず、制御部11は、指定された預け入れ場所に指定された日時に車両3が到着するように走行計画を作成し、車両3へ送信する。走行計画には、例えば、目的地として預け入れ場所、到着時刻として指定された予定日時、出発時刻、及び、経路情報が含まれている。なお、配車する車両3の決定方法、ユーザに割り当てる個別ロッカー4Aの決定方法、及び、走行計画に含まれる情報及び作成方法は、特定のものに限定されない。
制御部11は、ロッカー使用依頼に対する応答として、ユーザに割り当てた個別ロッカー4Aに関する情報と預け入れ場所と預け入れ予定日時とをユーザ端末2へ送信する。個別ロッカー4Aに関する情報には、車両3の識別情報、及び、個別ロッカー4Aの識別情報が含まれる。また、第1実施形態では、個別ロッカー4Aは電子錠を採用していることを想定しているので、個別ロッカー4Aに関する情報には、ユーザ端末2に割り当てられた個別ロッカー4Aの認証情報も含まれる。
次に、ユーザ端末2から取り出し依頼を受信した場合には、制御部11は、取り出し場所へ取り出しの予定日時に到着するように車両3の走行計画を作成する。取り出し依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、取り出し場所、及び、取り出しの予定日時も受信される。制御部11は、作成した走行計画を車両3へ送信する。また、ユーザ端末2へ、取り出し依頼に対する応答を送信する。取り出し依頼に対する応答とともに、取り出し場所と取り出しの予定日時も送信される。なお、取り出し依頼の発生タイミングは所定のタイミングに限定されない。例えば、取り出し依頼は、ロッカー使用依頼とともにユーザによって指定され、ロッカー使用依頼とともにユーザ端末2からセンタサーバ1へ送信されてもよい。
次に、ユーザ端末2から配送依頼を受信した場合には、制御部11は、ユーザ端末2へ、配送方法の問い合わせを送信し、当該問い合わせの応答として、ユーザが指定する配信方法の情報を取得する。配送依頼とともに、ユーザ端末2からは、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、配送先の指定場所、及び、配送の希望日時も受信される。配送方法の問い合わせの応答として、ユーザ端末2からは、第1の配信方法又は第2の配信方法のいずれかの指定を受信する。
制御部11は、指定された配送方法に応じて配送計画を作成する。指定された配送方法が第1の配送方法である場合には、制御部11は、指定場所へ希望日時に到着するように車両3を走行させる走行計画と、スタッフに、車両3から指定場所へ荷物を収納したままの個別ロッカー4Aごと運ばせて指定場所へ置く指示とを含む配送計画を作成する。指定された配送方法が第2の配送方法である場合には、制御部11は、指定場所へ希望日時に到着するように車両3を走行させる走行計画と、スタッフに、個別ロッカー4Aを解錠させて荷物を取りだし、車両3から指定場所へ当該荷物を運ばせ、指定場所でユーザに受け渡す指示とを含む配送計画を作成する。第2の配送方法の場合には、配送計画には個別ロッカー4Aの認証情報も含まれ、スタッフ端末5へ通知される。
制御部11は、作成した配送計画を車両3及びスタッフ端末5に送信する。また、ユーザ端末2へ、配送依頼に対する応答を送信する。配送依頼に対する応答とともに、配送先の場所、配送予定日時、及び、配送方法も送信される。なお、配送依頼の発生タイミングは所定のタイミングに限定されない。例えば、配送依頼は、ロッカー使用依頼とともにユーザによって指定され、ロッカー使用依頼とともにユーザ端末2からセンタサーバ1へ送信されてもよい。
制御部11は、ユーザ端末2から、荷物受取完了通知を受信し、且つ、第1の配送方法によって配送されている場合には、ユーザ端末2へ、個別ロッカー4Aを用いた新たな荷
物の別の指定場所への配送の促進メッセージを送信する。促進メッセージには、個別ロッカー4Aを用いて新たな荷物の配送を行う場合にユーザに適用されるインセンティブの案内も含まれる。インセンティブには、例えば、移動ロッカーシステム100で使用できるポイント又はクーポンの付与、及び、新たな荷物の配送料金の割引等がある。
ユーザは、第1の配送方法による荷物の配送によって手元に残った個別ロッカー4Aに、新たな荷物を収納して個別ロッカー4Aごと発送する場合には、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ、個別ロッカー4Aの集荷依頼を送信する。当該集荷依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、集荷場所、及び、集荷の希望日時も送信される。集荷の希望日時はオプションである。個別ロッカー4Aの集荷場所、及び、集荷の希望日時は、例えば、ユーザによって入力される。ユーザ端末2から、個別ロッカー4Aの集荷依頼が発生した場合には、制御部11は、当該集荷依頼について個別ロッカー4Aに収納された荷物の集荷の計画を作成する。個別ロッカー4Aの集荷の計画には、例えば、指定された集荷場所へ集荷の希望日時に間に合うように車両3を走行させる走行計画と、スタッフに、指定された集荷場所で個別ロッカー4Aを受け取り、車両3に積載させる指示とが含まれる。集荷の計画は、例えば、車両3とスタッフ端末5とに送信される。
ユーザは、第1の配送方法による荷物の配送によって手元に残った個別ロッカー4Aを空のままで回収してもらいたい場合には、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ、個別ロッカー4Aの回収依頼を送信する。当該回収依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、回収場所、及び、回収の希望日時も送信される。回収の希望日時はオプションである。個別ロッカー4Aの回収場所、及び、回収の希望日時は、例えば、ユーザによって入力される。ユーザ端末2から、個別ロッカー4Aの回収依頼が発生した場合には、制御部11は、当該個別ロッカー4Aの回収の計画を作成する。個別ロッカー4Aの回収の計画には、例えば、指定された回収場所へ希望日時に間に合うように車両3を走行させる走行計画と、スタッフに、指定された回収場所で空の個別ロッカー4Aを受け取り、車両3に積載させる指示とが含まれる。回収の計画は、例えば、車両3とスタッフ端末5とに送信される。
また、例えば、第2の配送方法によって配送が実施された場合に、指定場所においてユーザ不在等の理由で荷物を受け渡せない場合には、スタッフがスタッフ端末5からセンタサーバ1へ不在通知を送信する。制御部11は、スタッフ端末5から不在通知を受信すると、当該荷物を預けたユーザのユーザ端末2へ、個別ロッカー4Aごと指定場所に置く第1の配送方法への変更依頼を送信する。ユーザ端末2から第1の配送方法への変更を承諾する応答が受信された場合には、センタサーバ1は、スタッフ端末5へ第1の配送方法への変更を指示する。
ロッカー使用情報DB 12は、センタサーバ1の外部記憶装置103の記憶領域に作成される。ロッカー使用情報DB 12は、個別ロッカー4Aの使用状況を管理するために用いられる。ロッカー使用情報DB 12に保持される情報の詳細は後述される。
ユーザ端末2は、機能構成として、制御部21を備える。制御部21の処理は、ユーザ端末2のCPU 202が外部記憶装置203に保持される移動ロッカーシステム100のアプリケーションプログラムを実行することによって達成される。制御部21は、タッチパネルディスプレイ205へのユーザからの入力に応じて、センタサーバ1へ、例えば、ロッカー使用依頼、預入完了通知、取り出し依頼、配送依頼、及び、荷物の受取完了通知等を送信する。また、制御部21は、センタサーバ1から、例えば、ロッカー使用依頼、取り出し依頼、及び、配送依頼等に対する応答及びそれに伴う情報を受信する。また、制御部21は、ユーザ操作に応じて画面を遷移させたり、センタサーバ1から受信されたメッセージをタッチパネルディスプレイ205へ出力したりする。なお、センタサーバ1
及びユーザ端末2の機能構成は一例であって、図3に示されるものに限定されない。
図4は、ロッカー使用情報DB 12に保持される情報の一例である。ロッカー使用情報DB 12は、各個別ロッカー4Aの使用状況に関する情報を保持する。図4に示されるロッカー使用情報DB 12の1レコードには、ロッカーID、車両ID、使用状態、使用ユーザ、使用開始日時、取り出し/配送希望、指定場所、指定日時、配送方法、及び、認証情報のフィールドが含まれる。
ロッカーIDのフィールドには、個別ロッカー4Aの識別情報が格納されている。ロッカー使用情報DB 12の1レコードは、1つの個別ロッカー4Aを対象としており、ロッカーIDのフィールドは、当該レコードの対象の個別ロッカー4Aを示す。車両IDのフィールドには、対象の個別ロッカー4Aが積載されている車両3の識別情報が格納されている。なお、第1実施形態では、個別ロッカー4Aが積載される車両3は固定されておらず、個別ロッカー4Aは、規格が合う筐体を搭載している車両3であれば積載可能である。したがって、第1実施形態では、ある車両3から別の車両3へ1つの個別ロッカー4Aを乗せ換えることも可能である。例えば、個別ロッカー4Aにユーザの荷物を預かっている間でも、当該個別ロッカー4Aが別の車両3へ乗せ換えられることもある。
使用状態のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aが使用中であるか、空であるかを示す情報が格納される。対象の個別ロッカー4Aが使用中であるか、空であるかを示す情報は、例えば、フラグ、又は、コードである。例えば、ユーザ端末2から預入完了通知が受信されると、該当する個別ロッカー4Aの使用状態のフィールドは、「空」を示す情報から「使用中」を示す情報に更新される。
使用ユーザのフィールドには、対象の個別ロッカー4Aを使用しているユーザの識別情報が格納されている。個別ロッカー4Aを使用しているユーザは、個別ロッカー4Aに荷物を預けているユーザともいう。使用ユーザのフィールドは、使用状態のフィールドに「空」を示す情報が格納されている場合には、空欄となる。
使用開始日時のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aが使用開始された日時が格納される。より具体的には、対象の個別ロッカー4Aが使用された日時は、ユーザ端末2から対象の個別ロッカー4Aについて預入完了通知が受信された日時である。使用開始日時のフィールドは、使用状態のフィールドに「空」を示す情報が格納されている場合には、空欄となる。
取り出し/配送希望のフィールドは、対象の個別ロッカー4Aに収納されている荷物に対して、ユーザ端末2から取り出し依頼又は配送依頼を受信していることを示す情報が格納される。取り出し/配送希望のフィールドは、初期状態では空である。ユーザ端末2から対象の個別ロッカー4Aについて取り出し依頼が受信されると、取り出し/配送希望のフィールドに、取り出し依頼が発生していることを示す情報が格納される。ユーザ端末2から対象の個別ロッカー4Aについて配送依頼が受信されると、取り出し/配送希望のフィールドに、配送依頼が発生していることを示す情報が格納される。取り出し依頼又は配送依頼が発生していることを示す情報は、例えば、コード、又は、キーワードである。
指定場所のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aに収納されている荷物に対する取り出し依頼によって指定される取り出し場所又は配送依頼によって指定される配送先を示す情報が格納される。取り出し場所又は配送先を示す情報は、例えば、住所、又は、緯度及び経度である。指定場所のフィールドは、初期状態では空であり、取り出し依頼又は配送依頼が受信されると、取り出し場所又は配送先を示す情報が格納される。
指定日時のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aに収納されている荷物に対する取り出し依頼によって指定される取り出しの予定日時又は配送依頼によって指定される配送の希望日時を示す情報が格納される。指定日時のフィールドは、初期状態では空であり、取り出し依頼又は配送依頼が受信されると、取り出しの予定日時又は配送の希望日時を示す情報が格納される。なお、例えば、取り出しの予定日時又は配送の希望日時は、所定の時間幅を持った時間帯で示されてもよい。
配送方法のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aに収納されている荷物に対する配送依頼によって指定される配送方法を示す情報が格納される。第1実施形態では、個別ロッカー4Aごと指定場所に置く第1の配送方法と、個別ロッカー4Aから荷物を取り出して荷物を指定場所でユーザに受け渡す第2の配送方法とが想定されている。したがって、配送方法のフィールドには、第1の配送方法又は第2の配送方法とのいずれかを示す情報が格納される。配送方法のフィールドは、取り出し/配送希望のフィールドに配送依頼を受信していることを示す情報が格納されている場合以外は空となる。
認証情報のフィールドには、対象の個別ロッカー4Aに設けられている電子錠の認証情報が格納されている。個別ロッカー4Aの認証情報は、固定であっても可変であってもよい。個別ロッカー4Aの認証情報を移動ロッカーシステム100の管理者が任意のタイミングで書き換えることが可能である場合には、例えば、制御部11は、個別ロッカー4Aの使用が終了するごとに、認証情報を変更するようにしてもよい。この場合には、例えば、個別ロッカー4Aは、車両3に積載された場合に、ロッカー4の制御装置と接続するコネクタを有しているものとする。ロッカー4の制御装置はセンタサーバ1と通信可能な通信機能を備え、センタサーバ1はロッカー4の制御装置を通じて、個別ロッカー4Aの認証情報の書き換えを行ってもよい。なお、個別ロッカー4Aの電子錠の認証情報が書き換え可能な場合の認証情報の書き換え方法及びタイミングは一例であって、特定の方法及びタイミング限定されない。
なお、図4に示されるロッカー使用情報DB 12に保持される情報は一例であって、ロッカー使用情報DB 12に保持される情報は図4に示されるものに限定されない。また、センタサーバ1は、ロッカー使用情報DB 12の他に、個別ロッカー4Aの利用の予約情報を保持するデータベース等をさらに保持してもよい。
<処理の流れ>
図5から図8は、それぞれ、センタサーバ1の処理のフローチャートの一例である。図5から図8に示される処理の実行主体は、いずれもセンタサーバ1のCPU 101であるが、便宜上、機能構成要素を主体として説明する。
図5は、ユーザ端末2からロッカー使用依頼を受信する場合のセンタサーバ1の処理のフローチャートの一例である。図5に示される処理は、センタサーバ1の稼働中所定の周期で繰り返し実行される。
OP101では、制御部11は、ユーザ端末2からロッカー使用依頼を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2からロッカー使用依頼が受信された場合には(OP101:YES)、処理がOP102へ進む。ユーザ端末2からロッカー使用依頼が受信されていない場合には(OP101:NO)、図5に示される処理が終了する。
OP102では、制御部11は、ユーザ端末2のユーザに対して、個別ロッカー4Aを割り当てる。ユーザ端末2からは、ロッカー使用依頼とともに、指定された荷物の預け入れ場所及び予定日時、及び、ユーザの識別情報も受信される。また、荷物を預ける車両が指定されている場合には、指定された車両3の識別情報も受信される。制御部11は、指
定された荷物の預け入れ場所周辺を指定された予定日時の走行する車両3又は指定された車両3の指定された予定日時に空いている個別ロッカー4Aをユーザ端末2のユーザに割り当てる。
OP103では、制御部11は、OP102でユーザに割り当てた個別ロッカー4Aに関する情報と、預け入れ場所と、預け入れ予定日時とをユーザ端末2へ送信する。個別ロッカーに関する情報には、例えば、車両3の識別情報、個別ロッカーの識別情報、及び、個別ロッカー4Aの認証情報が含まれる。
OP104では、制御部11は、預け入れ予定日時までに預け入れ場所へ車両3を走行させる走行計画を作成し、車両3へ送信する。当該走行計画にしたがって、車両3は、預け入れ場所へ移動する。
OP105では、制御部11は、ユーザ端末2から預入完了通知を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から預入完了通知が受信された場合には(OP105:YES)、処理がOP106へ進む。ユーザ端末2から預入完了通知が受信されていない場合には(OP105:NO)、待機状態となる。
OP106では、制御部11は、ロッカー使用情報DB 12を更新する。具体的には、ロッカー使用情報DB 12の、OP102でユーザに割り当てられた個別ロッカー4Aのレコードの、使用状態、使用ユーザ、及び使用開始日時のフィールドを更新する。当該レコードの使用状態のフィールドは、使用中を示す情報に更新される。当該レコードの使用ユーザのフィールドは、ユーザ端末2のユーザの識別情報で更新される。使用開始日時のフィールドは、預入完了通知の受信時刻で更新される。その後、図5に示される処理が終了する。
図6は、ユーザ端末2から配送依頼を受信する場合のセンタサーバ1の処理のフローチャートの一例である。図6に示される処理は、センタサーバ1が稼働中繰り返し実行される。
OP201では、制御部11は、ユーザ端末2から配送依頼を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から配送依頼が受信された場合には(OP201:YES)、処理がOP202へ進む。ユーザ端末2から配送依頼が受信されていない場合には(OP201:NO)、図6に示される処理が終了する。
OP202では、制御部11は、ユーザ端末2へ、配送方法の問い合わせを送信する。OP203では、制御部11は、ユーザ端末2から配送方法の問い合わせに対する応答を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から配送方法の問い合わせに対する応答が受信された場合には(OP203:YES)、処理がOP204へ進む。ユーザ端末2から配送方法の問い合わせに対する応答が受信されていない場合には(OP203:NO)、待機状態となり、例えば、所定時間経過しても受信されない場合には、エラーとなり配送依頼は廃棄される。
OP204では、制御部11は、ロッカー使用情報DB 12を更新する。OP201では、配送依頼とともに、ユーザ端末2から、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、配送先の指定場所、及び、配送の希望日時が受信される。配送方法の問い合わせの応答として、ユーザ端末2からは、第1の配信方法又は第2の配信方法のいずれかの指定が受信される。OP204では、制御部11は、ロッカー使用情報DB 12の、OP201でユーザ端末2から配送依頼とともに受信された識別情報に対応する個別ロッカー4Aのレコードの、取り出し/配送希望、指定場所、指定日時、及び、配送方法のフィー
ルドを更新する。当該レコードの取り出し/配送希望のフィールドは、配送を示す情報に更新される。当該レコードの指定場所及び指定日時のフィールドは、それぞれ、OP201で配送依頼とともに受信された、配送先の指定場所及び配送の希望日時で更新される。配送方法のフィールドは、OP203で受信された配送方法の問合せに対する応答が示す配送方法を示す情報で更新される。
OP205では、制御部11は、指定された配送方法に応じて配送計画を作成する。指定された配送方法が第1の配送方法である場合には、制御部11は、指定場所へ希望日時に到着するように車両3を走行させる走行計画と、車両3から指定場所へ荷物を収納したままの個別ロッカー4Aごとスタッフに運ばせる指示とを含む配送計画を作成する。指定された配送方法が第2の配送方法である場合には、制御部11は、指定場所へ希望日時に到着するように車両3を走行させる走行計画と、スタッフに、個別ロッカー4Aから荷物を取りだし、車両3から指定場所へ荷物を運ばせる指示とを含む配送計画を作成する。第2の配送方法の場合には、配送計画には個別ロッカー4Aの認証情報も含まれる。
OP206では、制御部11は、車両3とスタッフ端末5へ、OP205で作成した配送計画を送信する。また、制御部11は、ユーザ端末2へ、配送依頼に対する応答を送信する。配送依頼に対する応答とともに、配送先の場所、配送予定日時、及び、配送方法も送信される。その後、図6に示される処理が終了する。
図7は、スタッフ端末5から不在通知を受信する場合のセンタサーバ1の処理のフローチャートの一例である。スタッフ端末5から不在通知が送信されるのは、個別ロッカー4Aに預けた荷物について第2の配送方法で配送が実施されたものの、指定場所においてユーザ不在のため荷物を渡せなかった場合である。
OP301では、制御部11は、スタッフ端末5から不在通知を受信したか否かを判定する。スタッフ端末5から不在通知が受信された場合には(OP301:YES)、処理がOP302へ進む。不在通知とともに、例えば、個別ロッカー4Aの識別情報とユーザの識別情報も受信される。スタッフ端末5から不在通知が受信されていない場合には(OP301:NO)、図7に示される処理が終了する。
OP302では、制御部11は、ユーザ端末2へ第1の配送方法への変更依頼を送信する。OP303では、制御部11は、ユーザ端末2から、第1の配送方法への変更依頼に対して許可応答を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から第1の配送方法への変更依頼に対して許可応答が受信された場合には(OP303:YES)、処理がOP304へ進む。ユーザ端末2から第1の配送方法への変更依頼に対して許可応答が受信されない場合には(OP303:NO)、図7に示される処理が終了する。
OP304では、制御部11は、スタッフ端末5へ、当該荷物の配送方法を第1の配送方法への変更を通知する。これによって、スタッフは、対象の荷物を収納した個別ロッカー4Aをユーザが不在である指定場所において配送を完了させる。
OP305では、制御部11は、ロッカー使用情報DB 12を更新する。制御部11は、ロッカー使用情報DB 12の、OP301で不在通知とともに受信された識別情報に対応する個別ロッカー4Aのレコードの、配送方法のフィールドを、第2の配送方法を示す情報から第1の配送方法を示す情報へ更新する。その後、図7に示される処理が終了する。
図8は、ユーザ端末2から荷物受取完了通知を受信する場合のセンタサーバ1の処理のフローチャートの一例である。図8の処理は、センタサーバ1の稼働中繰り返し実行され
る。荷物受取完了通知は、ユーザが個別ロッカー4Aに預けた荷物を受け取った場合に、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ送信される。第1の配送方法によって配送された場合には、個別ロッカー4Aから荷物を取り出した後に、荷物受取完了通知が送信される。
OP401では、制御部11は、ユーザ端末2から、荷物受取完了通知を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から荷物受け取り完了通知が受信された場合には(OP401:YES)、処理がOP402へ進む。ユーザ端末2から荷物受取完了通知が受信されていない場合には(OP401:NO)、図8に示される処理が終了する。荷物受取完了通知とともに、例えば、個別ロッカー4Aの識別情報とユーザの識別情報も受信される。
OP402では、制御部11は、荷物受取完了通知の対象のロッカーの使用において、第1の配送が行われたか否かをロッカー使用情報DB 12を参照して判定する。荷物受取完了通知の対象のロッカーの使用において、第1の配送が行われた場合には(OP402:YES)、処理がOP403へ進む。荷物受取完了通知の対象のロッカーの使用において、第1の配送が行われていない場合には(OP402:NO)、図8に示される処理が終了する。
OP403では、制御部11は、ユーザ端末2へ、個別ロッカー4Aを用いた新たな荷物の別の指定場所への配送の促進メッセージを送信する。促進メッセージには、個別ロッカー4Aを用いて新たな荷物の配送を行う場合にユーザに適用されるインセンティブの案内も含まれる。
OP404では、制御部11は、OP403において送信したメッセージに対して、ユーザ端末2から、個別ロッカー4Aを用いて新たな荷物の配送を利用することの承諾を示す応答を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から承諾を示す応答が受信された場合には(OP404:YES)、処理がOP405へ進む。OP405では、制御部11は、対象のユーザに対して、インセンティブの適用を行う。具体的には、例えば、インセンティブがポイントの付与である場合には、制御部11は、対象のユーザが保持するポイントに所定のポイントを追加する。例えば、インセンティブがクーポンの付与である場合には、制御部11は、対象のユーザ端末2へクーポンを発行して送信する。その後、図8に示される処理が終了する。
OP403において送信したメッセージに対して、ユーザ端末2から、個別ロッカー4Aを用いて新たな荷物の配送を利用しないことを示す応答が受信された場合には(OP404:NO)、処理がOP406へ進む。OP406では、制御部11は、ユーザ端末2から、回収依頼を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から回収依頼が受信された場合には(OP406:YES)、処理がOP407へ進む。ユーザ端末2から回収依頼が受信されない場合には(OP406:NO)、待機状態となる。
OP407では、制御部11は、第1の配送方法によってユーザの指定場所に残っている個別ロッカー4Aの回収の計画を作成する。OP406において、回収依頼とともに、ユーザの識別情報、個別ロッカー4Aの識別情報、回収場所、及び、回収の希望日時(オプション)も受信される。個別ロッカー4Aの回収の計画には、例えば、指定された回収場所へ希望日時に間に合うように車両3を走行させることと、スタッフに、指定された回収場所で空の個別ロッカー4Aを受け取り、車両3に積載させることとが含まれる。制御部11は、作成した回収の計画を、車両3とスタッフ端末5とに送信する。その後、図8に示される処理が終了する。
なお、図5から図8に示されるセンタサーバ1の処理は一例であって、実施の形態に応じて適宜変更可能である。例えば、図6では、ユーザ端末2から配送依頼が受信されると
、センタサーバ1は、ユーザ端末2へ配送方法の問い合わせを行うが、これに代えて、ユーザ端末2から配送依頼とともに配送方法を指定する情報が送信されるようにしてもよい。例えば、図8のOP401においてユーザ端末2から荷物受取完了通知を受信した後、制御部11は、ロッカー使用情報DB 12の該当の個別ロッカー4Aのレコードを履歴情報として別のデータベースにコピーし、当該レコードをリセットしてもよい。
図9は、移動ロッカーシステム100におけるロッカー利用の処理のシーケンスの一例を示す図である。S11では、ユーザが移動ロッカーシステム100のロッカーに荷物を預けるためユーザ端末2を操作し、ユーザ端末2からセンタサーバ1へロッカー使用依頼が送信される。例えば、ユーザは、現在位置を預け入れ場所、現在時刻を預け入れ予定日時として指定したとする。また、車両3の指定はなされなかったことを想定する。
S12では、センタサーバ1は、ユーザ端末2からのロッカー使用依頼を受信し(図5、OP101:YES)、車両3の決定と個別ロッカー4Aの割り当てを決定する(図5、OP102)。S13では、センタサーバ1は、ユーザ端末2へ、個別ロッカー4Aに関する情報を送信する(図5、OP103)。S13でユーザ端末2へ送信される個別ロッカー4Aに関する情報には、個別ロッカー4Aの認証情報も含まれる。
S14では、車両3がユーザの元へ到着し、ユーザは、個別ロッカー4Aに荷物を収納する。S15では、ユーザ操作によって、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ預入完了通知が送信される。センタサーバ1は、ユーザ端末2から預入完了通知を受信する(図5、OP105:YES)。
S21では、ユーザが個別ロッカー4Aに預けた荷物の自宅での受け取りを希望し、ユーザ操作によって、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ配送依頼が送信される。S22では、センタサーバ1は、ユーザ端末2から配送依頼を受信し(図6、OP201:YES)、ユーザ端末2へ配送方法の問合せを送信する(図6、OP202)。S23では、ユーザは、個別ロッカー4Aごと指定場所に置く第1の配送方法を選択し、ユーザ操作によって、ユーザ端末2から、第1の配送方法を指定する応答がセンタサーバ1へ送信される。
S24では、センタサーバ1は、ユーザ端末2から、第1の配送方法の指定を示す情報を受信し(図6、OP203:YES)、配送計画を作成する(図6、OP205)。S24で作成される配送計画には、車両3を指定の日時にユーザの自宅へ走行させることと、車両3に乗車するスタッフに個別ロッカー4Aをユーザの自宅に置くことの指示とが含まれる。センタサーバ1は、車両3とスタッフ端末5へ配送計画を送信する。
S31では、車両3は、センタサーバ1からの配送計画に従って、指定の日時までにユーザの自宅へ到着するように走行し、車両3がユーザの自宅に到着すると、スタッフが個別ロッカー4Aを、例えば、ユーザの自宅の玄関ドア付近等において、配送を完了させる。
S32では、自宅に戻ったユーザが、個別ロッカー4Aを解錠して、収納されていた荷物を取り出す。S33では、ユーザ操作によって、ユーザ端末2からセンタサーバ1へ荷物受取完了通知が送信される。センタサーバ1は、ユーザ端末2から荷物受取完了通知を受信する(図8、OP401:YES)。S34では、センタサーバ1は、対象のロッカー利用において第1の配送方法による配送が実施されたので(OP402:YES)、ユーザ端末2へ、個別ロッカー4Aを用いた新たな荷物の別の指定場所への配送の促進メッセージを送信する(図8、OP403)。
S35では、ユーザは、個別ロッカー4Aを用いた新たな荷物の配送を利用することを承諾し、ユーザ端末2から、承諾を示す応答を送信する。S36では、センタサーバ1は、ユーザ端末2から承諾を示す応答を受信し(図8、OP404:YES)、ユーザにインセンティブを適用する(図8、OP405)。
なお、ユーザにインセンティブが適用されるタイミングは、インセンティブの内容に応じて、適宜変更可能である。例えば、インセンティブがポイントの付与である場合には、実際にユーザ端末2から個別ロッカー4Aを利用した配送の依頼を受信し、当該配送が完了してからポイントが付与されるようにしてもよい。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、移動ロッカーシステム100の個別ロッカー4Aに荷物を預け、当該荷物を指定の場所まで配送してもらう場合に、ユーザは、荷物を収納した個別ロッカー4Aを指定場所においてもらうか、荷物を指定場所で受け取るかを選択することができる。これによって、移動ロッカーシステム100を利用することによる利便性を向上させることができる。
また、ユーザが、個別ロッカー4Aに預けた荷物を指定場所で受け取ることを選択しており、且つ、指定場所においてユーザ不在のため荷物の受け渡しができなかった場合には、個別ロッカー4Aごと指定場所に置く配送方法への変更依頼がユーザ端末2へ送信される。これによって、指定場所におけるユーザの在席状況に応じてフレキシブルに対応することができる。また、再配送等の手間を減らすことができ、移動ロッカーシステム100全体の効率を向上させることができる。
また、ユーザの指定場所に個別ロッカー4Aごと置く配送方法が実施された場合には、当該個別ロッカー4Aを利用して新たな荷物の配送を促進するメッセージがユーザ端末2へ送信される。これによって、個別ロッカー4Aを空の状態で回収するよりも個別ロッカー4Aの稼働率を向上させることができる。また、ユーザが、当該個別ロッカー4Aを利用して新たな荷物の配送を依頼する場合には、ユーザにインセンティブが付与されるので、当該個別ロッカー4Aを利用する荷物の配送の利用に対するモチベーションを高めることができる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
第1実施形態では、荷物の預入完了通知及び受取完了通知等は、ユーザ端末2から送信されるが、これに限定されない。荷物の預入完了通知及び受取完了通知の送信は、例えば、個別ロッカー4Aのスペック等に応じて、個別ロッカー4Aが行ってもよい。例えば、個別ロッカー4Aに、WiFi又は5G等の移動体通信による通信機能が備えられており、個別ロッカー4Aがセンタサーバ1と通信可能である場合には、個別ロッカー4Aが施錠又は解錠の操作を検知して、荷物の預入完了通知及び受取完了通知をセンタサーバ1へ送信してもよい。
第1実施形態では、車両3には、1つの筐体に複数の個別ロッカー4Aを収納したロッカー4が搭載されることが想定されるが、これに限定されない。車両3には、それぞれ独立した複数の個別ロッカー4Aが搭載されていてもよい。
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
1・・センタサーバ
2・・ユーザ端末
3・・車両
4・・ロッカー
11・・制御部
12・・ロッカー使用情報データベース
100・・移動ロッカーシステム
101・・CPU
102・・メモリ
103・・外部記憶装置
104・・通信部
201・・CPU
202・・メモリ
203・・外部記憶装置
204・・無線通信部

Claims (20)

  1. 移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、
    前記配送依頼に応じて、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、
    を実行する制御部、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記荷物を預けたユーザの端末から、前記第1の配送方法と、前記荷物を前記第1の収納装置から取り出して前記指定場所で受け渡す第2の配送方法と、のいずれかを配送方法として指定する情報を取得し、
    前記第1の配送方法を指定する情報を取得した場合に、前記計画を作成する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の収納装置のそれぞれは、施錠可能であり、
    前記第1の配送方法では、前記第1の収納装置は施錠された状態で配送される、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記複数の収納装置は、それぞれ、1つのロッカー型の収納装置に含まれる収納部であり、前記ロッカー型の収納装置から分離可能である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2の配送方法を指定する情報を取得し、前記指定場所において前記荷物を預けたユーザが不在の場合に、前記ユーザの端末へ、前記第1の配送方法への変更の許可依頼を送信することをさらに実行する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の配送方法での配送が行われる場合に、前記荷物を預けたユーザの端末へ、前記第1の収納装置に新たな荷物を収納して配送することを提案するメッセージを送信することをさらに実行する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記ユーザの端末から、前記提案に対して承諾する応答を受信した場合に、前記ユーザに対して所定のインセンティブを適用することをさらに実行する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第1の収納装置の回収依頼を受信した場合に、前記第1の収納装置を回収する計画を作成する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが、
    移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、配送依頼を受信することと、
    前記配送依頼に応じて、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送の計画を作成することと、
    を含む情報処理方法。
  10. 前記コンピュータが、
    前記荷物を預けたユーザの端末から、前記第1の配送方法と、前記荷物を前記第1の収納装置から取り出して前記指定場所で受け渡す第2の配送方法と、のいずれかを配送方法として指定する情報を取得し、
    前記第1の配送方法を指定する情報を取得した場合に、前記計画を作成する、
    請求項9に記載の情報処理方法。
  11. 前記複数の収納装置のそれぞれは、施錠可能であり、
    前記第1の配送方法では、前記第1の収納装置は施錠された状態で配送される、
    請求項9又は10に記載の情報処理方法。
  12. 前記複数の収納装置は、それぞれ、1つのロッカー型の収納装置を形成する収納部であり、前記ロッカー型の収納装置から分離可能である、
    請求項9から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  13. 前記コンピュータが、
    前記第2の配送方法を指定する情報を取得し、前記指定場所において前記荷物を預けたユーザが不在の場合に、前記ユーザの端末へ、前記第1の配送方法への変更の許可依頼を送信することをさらに実行する、
    請求項10に記載の情報処理方法。
  14. 前記コンピュータが、前記第1の配送方法での配送が行われる場合に、前記荷物を預けたユーザの端末へ、前記第1の収納装置に新たな荷物を収納して配送することを提案するメッセージを送信することをさらに実行する、
    請求項9から13のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  15. 前記コンピュータが、前記ユーザの端末から、前記提案に対して承諾する応答を受信した場合に、前記ユーザに対して所定のインセンティブを適用することをさらに実行する、請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記コンピュータが、前記第1の収納装置の回収依頼を受信した場合に、前記第1の収納装置を回収する計画を作成する、
    請求項9から15のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  17. コンピュータに、
    移動体に積載された複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた荷物について、前記移動体を指定場所まで走行させ、前記荷物を収納したままの前記第1の収納装置を前記指定場所に置く第1の配送方法による配送を依頼する配送依頼を送信することを実行させるためのプログラム。
  18. 前記コンピュータに、
    前記第1の配送方法と、前記荷物を前記第1の収納装置から取り出して前記指定場所で受け渡す第2の配送方法と、のいずれかを配送方法として指定する情報を送信させる、
    請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記コンピュータに、
    前記第1の配送方法での配送が行われる場合に、前記第1の収納装置に新たな荷物を収納して配送することを提案するメッセージを受信させる、
    請求項17又は18に記載のプログラム。
  20. 複数の収納装置を積載する移動体と、
    前記複数の収納装置のうちの第1の収納装置に一時的に預け入れられた第1の荷物について、配送を依頼する配送依頼を送信するユーザ端末と、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    を含むシステム。
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