JP2020201156A - 評価装置および評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷画像の写像性を自動で検知でき、かつ、印刷画像の写像性を正確に評価することが可能な評価装置および評価方法を提供する。【解決手段】評価装置は、印刷画像の写像性を評価する評価装置であって、記録媒体の被測定面となる印刷画像表面に投影させる被写体と、被写体を被測定面に投影するための照明部と、被写体が投影された被測定面を撮像する撮像部と、撮像部によって撮像された画像データの明るさに関するパラメーターの分布に基づいて、写像性の程度を数値化して写像性の評価値とする評価部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、評価装置および評価方法に関する。
従来、画像形成装置によって記録媒体に形成された印刷画像の光沢感を検出するために、印刷画像の光沢度や写像性を測定する装置が知られている。光沢度は、所定の角度から入射された入射光に対する対象物の正反射率を表す物理量である。写像性は、対象物に投影される反射像の明瞭さに対応する質感であり、ユーザーの見た目による印象を表す。
例えば、特許文献1には、被写体となる基準パターンを粗面物体に投影して、当該基準パターンの反射像に係る画像データを取得し、当該画像データに係るパラメーターに基づいて、反射像の揺らぎの大きさを算出する構成が開示されている。当該構成では、算出した値に基づいて、粗面物体の表面性状を算出している。
また、特許文献2には、異常が発生していないことを確認された画像の正反射画像を基準画像とし、評価対象となる印刷画像の正反射画像において、基準画像と差がある部分を欠陥として検出する構成が開示されている。この構成では、光沢度と同様の性質を有する物理量を検出している。
特開2001−99632号公報 特開2015−194490号公報
しかしながら、ある複数の印刷画像の表面における光沢度が同じであっても、ユーザーの見た目による印象が各印刷画像において異なる場合がある。そのため、印刷画像の光沢度ではなく、写像性を検出することで、印刷画像の光沢質感を評価することが望まれる。
特許文献1に記載の構成では、基準パターンの反射像に基づいて反射像の揺らぎの大きさを算出するため、印刷に用いられる記録媒体の写像性に対する感度が悪いという問題があった。
また、特許文献2に記載の構成では、基準画像とする画像を確認する工程が必要となるので、印刷画像の光沢質感を評価する評価工程を自動化できず、また、当該評価工程が複雑化するという問題があった。
本発明の目的は、印刷画像の写像性を自動で検知でき、かつ、印刷画像の写像性を正確に評価することが可能な評価装置および評価方法を提供することである。
本発明に係る評価装置は、
印刷画像の写像性を評価する評価装置であって、
記録媒体の被測定面となる印刷画像表面に投影させる被写体と、
前記被写体を前記被測定面に投影するための照明部と、
前記被写体が投影された前記被測定面を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像データの明るさに関するパラメーターの分布に基づいて、前記写像性の程度を数値化して前記写像性の評価値とする評価部と、
を備える。
本発明に係る評価方法は、
記録媒体の被測定面となる印刷画像表面に投影させる被写体と、前記被写体を前記被測定面に投影するための照明部とを備える評価装置における印刷画像の写像性を評価する評価方法であって、
前記被写体が投影された前記被測定面を撮像し、
前記撮像部によって撮像された画像データの明るさに関するパラメーターの分布に基づいて、前記写像性の程度を数値化して前記写像性の評価値とする。
本発明によれば、印刷画像の写像性を自動で検知でき、かつ、印刷画像の写像性を正確に評価することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る評価装置を備えた画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 評価装置の詳細を示す図である。 用紙に被写体の反射像が投影された様子を示す図である。 写像性が高い場合の、画像データおよび輝度値の分布を示す図である。 写像性が低い場合の、画像データおよび輝度値の分布を示す図である。 画像データより抽出された階調分布の一例を示す図である。 図7の実線部分の階調を規格化した場合の階調分布を示す図である。 図7の破線部分の階調を規格化した場合の階調分布を示す図である。 図8Aに示す階調分布にフィッティングさせた正規分布曲線の一例を示す図である。 図8Bに示す階調分布にフィッティングさせた正規分布曲線の一例を示す図である。 写像性段差がある場合の、画像データ、および、それに対応した標準偏差の分布を示す図である。 写像性段差がない場合の、画像データ、および、それに対応した標準偏差の分布を示す図である。 評価装置における標準偏差算出制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 評価装置における写像性段差判定制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る評価装置を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る評価装置の詳細を示す図である。 第3の実施の形態に係る評価装置を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る評価装置の詳細を示す図である。 第4の実施の形態において、各時刻で撮像する際の、被写体に対する用紙の位置関係を示す図である。 標準偏差の2次元分布を示す図である。 評価装置における2次元分布の取得制御の動作例の一例を示すフローチャートである。 比較例1に係る評価装置の詳細を示す図である。 比較例2に係る評価装置の詳細を示す図である。 実施例1における各記録媒体における実験結果を示す図である。 実施例2における各記録媒体における実験結果を示す図である。 比較例1における各記録媒体における実験結果を示す図である。 比較例2における各記録媒体における実験結果を示す図である。 目視による写像性の評価値と標準偏差との関係を示す図である。 写像性段差の有無の判定結果の正解率に係る実験結果を示す図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る評価装置200を備えた画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、記録媒体の一例としての用紙Sの搬送方向に沿って上流側から、画像形成装置1および後処理装置2が接続されて構成される。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙トレイユニット51a〜51cから送出された用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
図1に示すように、画像形成部40は、印刷ジョブの設定に基づいて用紙Sに画像を形成する。画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
現像装置412には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側、つまり二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。
搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対、用紙Sを画像形成部40および定着部60を通過させ、画像形成装置1の機外に排出する通常搬送路53b等を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
後処理装置2は、画像形成装置1から排紙された用紙Sを搬入して、当該用紙Sに形成された印刷画像を評価する評価装置200を備える。評価装置200は、被写体210と、照明部220と、撮像部230と、評価部240とを有する。
図3に示すように、被写体210は、用紙Sの被測定面S1となる印刷画像表面に投影されるための金属部材である。被写体210は、第1方向に延びる回転可能なローラー部材である。第1方向は、用紙Sの移動方向に直交し、かつ、用紙Sの表面に平行な方向である(図4も参照)。
また、被写体210と上下方向で対向する位置には、対向ローラー211が設けられている。被写体210および対向ローラー211は、用紙Sを搬送する搬送ローラー対を構成しており、被写体210と対向ローラー211とのニップ位置を用紙Sが通過する。つまり、被写体210は、搬送される用紙Sの移動方向に倣う方向に回転可能であり、かつ、当該用紙Sに接触可能である。また、被写体210は、表面が鏡面処理をされており、光を反射可能に構成されている。
照明部220は、第1方向に延びる面全体から面発光する照明装置であり、用紙Sの被測定面S1に被写体210を投影するための光を発光する。照明部220は、被写体210よりも上側の位置において被写体210に対向して配置されており、被写体210の少なくとも用紙Sに対応する部分に光を出射する。
照明部220が出射した光L1が被写体210に入射すると、光L1は、被写体210への入射角と同等の反射角で用紙Sに向けて反射される。つまり、被写体210は、用紙Sの被測定面S1に向けて照明部220の光L1を反射する。これにより、用紙Sの被測定面S1に被写体210の反射像210Aが投影される(図4参照)。
撮像部230は、被写体210が投影された被測定面S1の像を取得する手段であり、例えばカメラ等の撮像部材である。被写体210から反射されて被測定面S1に入射した光L2は、その入射角と同等の反射角で被測定面S1から反射される。撮像部230は、被測定面S1から反射された光L3の光路上に配置されている。
これにより、撮像部230では、被測定面S1の光L2の入射部分S2付近を撮像する。撮像部230により撮像された画像データは、例えば、図5および図6に示すような画像データとなる。これらの画像データは、用紙Sに形成された印刷画像が、第1方向における印字率が100%であるベタ画像である場合の画像データである。
図5および図6に示す画像データ内には、反射像210Aが、その周りの第1部分S3および第2部分S4よりも輝度値が高くなって存在している。第1部分S3は、反射像210Aよりも被写体210に近い側の部分である。第2部分S4は、反射像210Aよりも被写体210から離れた部分である。第1部分S3は、入射部分S2に入射する光L2の影響で被写体210の影となるため、輝度値は第2部分S4よりも低い値となる。
第2方向は、移動方向の逆方向である、照明部220から被写体210に向かう方向であり、第1方向と直交し、かつ、被測定面S1に平行な方向である。
入射部分S2と、第1部分S3および第2部分S4との境界は、用紙Sの写像性の高低によって差異が生じる。例えば、図5に示すように、用紙Sが、写像性が高い記録媒体(キャストコート紙やグロスコート紙等)である場合、当該境界が明確に視認できる程度に、輝度値が境界の部分で急峻に変動する。それに対し、図6に示すように、用紙Sが、写像性が低い記録媒体(上質紙等)である場合、当該境界がぼやけた状態となり、輝度値の変動が境界の部分で緩やかになる。
評価部240は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)および入出力回路を備えている。評価部240は、予め設定されたプログラムに基づいて、撮像部230によって撮像されて画像データに基づいて印刷画像の写像性の程度を評価するように構成されている。
具体的には、評価装置200において、印刷画像の評価が行われる場合、評価部240は、画像形成装置1の制御部101と通信する。制御部101は、所定の印刷画像を用紙Sに形成するように画像形成部40を制御する。所定の印刷画像は、第1方向の印字率が100%であるベタ画像である。
印刷画像が形成された用紙Sが評価装置200に搬入されると、評価部240は、用紙Sが被写体210の位置を通過している途中の任意のタイミングで、照明部220を発光させて、被写体210を用紙Sの被測定面S1に投影させる。評価部240は、撮像部230により用紙Sの被測定面S1を撮像させて、撮像された画像データを取得する。
図7に示すように、評価部240は、画像データを取得したら、上述の第2方向の階調値の分布を、第1方向の複数の位置毎に抽出する。図7における実線は、写像性が高い印刷画像が形成される記録媒体の分布である。図7における破線は、写像性が低い印刷が像画形成される記録媒体の分布である。階調値は、本発明の「画像データの明るさに関するパラメーター」に対応する。
評価部240は、第2方向において階調値の分布を微分する。階調値の分布は、反射像210Aに対応する部分の被写体210とは反対側の境界において、階調値が低下した後、増大するという比較的わかりやすい特徴を有する。当該境界付近における分布の微分値は、階調値が低下している部分では負の値となり、階調値が増大している部分では正の値となる。また、当該分布の微分値は、階調値が一定となる部分では0となる。
評価部240は、上記の境界付近の微分値の変動を認識できるように、微分値が正の値となる範囲であり、かつ、階調値が当該範囲内で極大値となる位置を含む評価範囲を選択する。つまり、評価範囲は、被写体210の反射像210Aに対応する範囲を含む。
評価範囲は、画像データにおける予め計測した位置に基づいて決定されても良い。これは、反射像210Aが画像データにおいてどの範囲に位置するか推測しやすいためである。
評価部240は、図8Aおよび図8Bに示すように、当該評価範囲において、階調値が最小値となる位置が0になり、階調値が最大値となる位置が1になるように規格化する。図8Aは、図7の実線部分の階調を規格化した場合の階調分布を示す図である。図8Bは、図7の破線部分の階調を規格化した場合の階調分布を示す図である。
評価部240は、分布における階調の微分値が、照明部220から被写体210側に向かうにつれ、最初に正の値となる位置から、極大値となる位置までの範囲を写像性の評価に用いる。
また、極大値となる位置は、階調が最大値となる位置としても良いし、分布における階調値の微分値が正の値から0以下の値に変化した位置としても良い。
そして、図9Aおよび図9Bに示すように、評価部240は、写像性の評価に用いる範囲において、階調値が最小値となる位置を下限値、階調値が最大値となる位置を上限値とする正規分布曲線を抽出する。評価部240は、当該正規分布曲線を、規格化した階調分布にフィッティングする。
図9Aは、図8Aに対応し、図9Bは、図8Bに対応する。図9Aおよび図9Bにおける破線は、抽出した正規分布曲線である。なお、正規分布曲線については、下限値から上限値までの範囲である片側のみが図示されている。
評価部240は、正規分布曲線と階調分布とを比較することで標準偏差σを算出する。評価部240は、算出された標準偏差σを、写像性の評価指標となる評価値とする。
評価部240は、第1方向の各位置における標準偏差σをそれぞれ算出し、第1方向における標準偏差σの分布を抽出する。評価部240は、標準偏差σの分布の変動量に基づいて印刷画像の写像性が不均一であるか否かについて判定する。
評価部240は、複数の標準偏差σの第1平均値と、複数の標準偏差σの第2平均値との差分が所定値以上である場合、印刷画像が不均一であると判定する。
第1平均値は、標準偏差σの全体平均値よりも大きい側に含まれる複数の標準偏差σの平均値である。第1平均値は、例えば、全ての標準偏差σのうちの上位20%となる複数の標準偏差σの平均値である。
第2平均値は、標準偏差σの全体平均値よりも小さい側に含まれる複数の標準偏差σの平均値である。第2平均値は、例えば、全ての標準偏差σのうちの下位20%となる複数の標準偏差σの平均値である。
所定値は、写像性における段差の発生を認識可能な値に適宜設定され得る値であり、例えば、第1平均値が第2平均値の2倍に相当する値である。
例えば、図10Aに示すように、比較的反射像210Aの境界が第1方向において明瞭な部分と、不明瞭な部分とが混在する画像データが得られたとする。この場合、標準偏差σが、第1方向において、右に向かうにつれA1付近の値で推移した後、A1よりも所定値以上小さいA2付近の値に変動して、そのままA2付近の値で推移するような標準偏差σの分布が得られる。
このような場合、第1平均値がA1付近の値となり、第2平均値がA2付近の値となるが、第1平均値と第2平均値との差分が大きくなるので、評価部240は、印刷画像の写像性が不均一であると判定する。
また、評価部240は、第1平均値と第2平均値との差分が所定値未満である場合、印刷画像が不均一ではないと判定する。
例えば、図10Bに示すように、比較的反射像210Aの境界が第1方向において明瞭である画像データが得られたとする。この場合、標準偏差σが、第1方向において右に向かう方向において、A3付近の値で推移し続けるような標準偏差σの分布が得られる。
このような場合、第1平均値と第2平均値との差分がほとんどないので、評価部240は、印刷画像の写像性が不均一ではないと判定する。
このように、本実施の形態では、評価部240が印刷画像を撮像することで印刷画像の写像性の程度を数値化するので、印刷画像の写像性を自動で検出することができる。その結果、写像性の評価の基準とする基準画像と印刷画像とを比較する構成と比べて、印刷画像の写像性の評価工程を簡素化することができる。
また、写像性の程度を数値化することで算出される、第1方向の標準偏差σの分布に基づいて印刷画像の写像性の判定を行うので、印刷画像の写像性を正確に評価することができる。
評価部240は、印刷画像の写像性の判定結果を画像形成装置1の制御部101等に出力する。制御部101は、印刷画像の写像性の判定結果を取得した場合、当該判定結果を例えば、表示部21等に表示する。
このようにすることで、所定の種類の用紙Sが、画像形成装置1で印刷される記録媒体として適しているか否かをユーザーが容易に判定することができる。
また、評価部240は、印刷画像の写像性の判定結果に基づいて、当該印刷画像を用紙Sに形成した画像形成装置1において、当該用紙Sを使用するべきか否かについて判定して、その判定結果に基づく提案指令を出力しても良い。
このように、画像形成装置1において使用するべき用紙Sであるか否かを判定して提案することにより、ユーザーが画像形成装置1に適した記録媒体を容易に選択することができる。
次に、評価装置200における印刷画像の評価制御を実行するときの動作例について説明する。まず、評価装置200における標準偏差算出制御の動作例について説明する。図11は、評価装置200における標準偏差算出制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図11における処理は、例えば、評価部240または画像形成装置1の制御部101が印刷画像の評価制御の実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図11に示すように、評価部240は、撮像部230により撮像された画像データを取得する(ステップS101)。次に、評価部240は、第2方向の階調分布を、第1方向の位置毎に抽出する(ステップS102)。
階調分布を抽出した後、評価部240は、各階調分布を微分する(ステップS103)。階調分布を微分した後、評価部240は、写像性の評価に用いる範囲を選択する(ステップS104)。そして、評価部240は、選択した範囲を規格化する(ステップS105)。
次に、評価部240は、当該範囲から正規分布曲線を抽出し、当該範囲と正規分布曲線をフィッティングする(ステップS106)。そして、評価部240は、標準偏差を算出する(ステップS107)。その後、本制御は終了する。
次に、評価装置200における写像性段差判定制御の動作例について説明する。図12は、評価装置200における写像性段差判定制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図12における処理は、図11における処理が実行された後、適宜実行される。
図12に示すように、評価部240は、標準偏差の分布を抽出する(ステップS201)。次に、評価部240は、第1平均値および第2平均値を算出する(ステップS202)。そして、評価部240は、第1平均値と第2平均値との差分が所定値以上であるか否かについて判定する(ステップS203)。
判定の結果、差分が所定値以上である場合(ステップS203、YES)、評価部240は、写像性段差ありと判定する(ステップS204)。一方、差分が所定値より小さい場合(ステップS203、NO)、評価部240は、写像性段差なしと判定する(ステップS205)。
ステップS204またはステップS205の後、評価部240は、判定結果を出力する(ステップS206)。その後、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、評価装置200が印刷画像を簡易な構成により撮像することで印刷画像の写像性の程度を数値化するので、印刷画像の写像性を簡易な構成により自動で検出することができる。その結果、写像性の評価の基準とする基準画像と印刷画像とを比較する構成と比べて、印刷画像の写像性の評価工程を簡素化することができる。
また、基準パターンが形成された被写体を用いる構成の場合、基準パターンに異物等が付着した場合、写像性の評価において誤差が大きくなる。しかし、本実施の形態では、基準パターンが形成されていない被写体210が反射像210Aとして被測定面S1に投影されたものを撮像して写像性の評価に用いるので、上記のような誤差が生じることを低減することができる。その結果、印刷画像の写像性を正確に評価することができる。
また、被写体210に基準パターンが形成されていないので、単純な形状の階調分布を抽出することができる。基準パターンが被写体に形成されていると、画像データに基準パターンを映すために、画像データの解像度を上げる必要が生じ、画像処理時間が長くなってしまう。しかし、本実施の形態では、単純な形状の階調分布を抽出するので、画像処理時間を短くすることができ、ひいては写像性の評価を行いやすくすることができる。
また、第1方向の標準偏差σの分布に基づいて印刷画像の写像性の判定を行うので、印刷画像の写像性の段差を正確に検出することができる。
また、照明部220が面発光するものであるので、面発光しないものと比較して、反射光のムラや紙質に依存しない写像の歪みによる測定誤差の影響を低減することができ、ひいては高精度に写像性を評価することができる。
また、被写体210が光を反射する構成であるので、被写体210の反射像210Aを明確に被測定面S1に表すことができる。特に、被写体210の表面が鏡面処理されているので、被写体210の反射像210Aをさらに明確に被測定面S1に表すことができる。その結果、反射像210Aによって精度良く写像性の程度を評価することができる。
また、被写体210が鏡面処理された金属部材であるので、被写体210の表面に異物等が付着したり、微細傷が発生しても、異物を除去したり、簡単な研磨を行うことで、容易に被写体210を元の状態に戻すことができる。すなわち、本実施の形態では、被写体210のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、被写体210が回転可能な構成であるので、用紙Sの移動中の任意のタイミングで評価制御を行うことができる。つまり、本実施の形態では、通紙性を確保して、連続的に動作させながら、高精度に写像性を評価することができる。
また、被写体210が用紙Sと接触可能であるので、限りなく被写体210を用紙Sに近づけることができる。そのため、感度良く光を被測定面S1に当てることができるので、より明瞭に反射像210Aを用紙Sに表すことができ、ひいては写像性の評価を高精度に行うことができる。
また、印刷画像が第1方向における印字率が100%である、濃度ムラの発生しにくいベタ画像であるので、画像データに濃度ムラに起因するノイズが入りにくくなり、高精度に写像性の評価を行うことができる。
また、階調分布を規格化して正規分布曲線をフィッティングするので、階調分布と正規分布曲線とを比較しやすくなり、ひいては印刷画像の評価を行いやすくすることができる。
また、階調分布を規格化するので、被測定面S1の色が異なる場合でも同じ尺度で評価することができる。
また、階調分布と正規分布曲線との比較結果に基づく標準偏差を評価値とするので、簡単なアルゴリズムで写像性の程度を評価することができる。
また、写像性の低い記録媒体においても、階調分布の形状を基に写像性の評価を行うので、高感度に写像性の評価を行うことができる。
また、光沢度を測定する構成の場合、入射角度を被測定面の素材や表面性に合わせた特定の値にしないと所望の測定結果が得られないので、装置の設定に制約が多くなる。それに対し、本実施の形態では、被測定面S1に表される反射像210Aを検出できれば良いので、光沢度を測定する構成と比較して、装置の設定に関する制約を少なくすることができ、構成をコンパクトにすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態では、被写体210が記録媒体に接触可能な構成であったが、第2の実施の形態では、被写体が記録媒体から離間した構成である。
図13および図14に示すように、第2の実施の形態に係る評価装置300は、被写体310と、照明部320と、撮像部330と、評価部340と、搬送部350と、ファン360とを有する。
被写体310は、上記第1の実施の形態と同様に、金属部材で構成されており、搬送部350の上方における搬送部350に近接した位置に配置されている。
照明部320は、上記第1の実施の形態と同様であり、被写体310に対向する位置に配置されている。撮像部330は、上記第1の実施の形態と同様であり、被写体310が投影された被測定面を撮像可能な位置に配置されている。なお、図14では、照明部320および撮像部330の図示を省略している。
搬送部350は、用紙Sを搬送する部材であり、搬送ベルト351と、一対の張架ローラー対352とを有する。
搬送ベルト351は、無端状のベルトである。一対の張架ローラー対352は、搬送ベルト351を張架するローラー対である。一対の張架ローラー対352の何れかは、駆動ローラーとなっており、図示しない制御部により駆動ローラーが駆動制御されることで、搬送ベルト351が回転して用紙Sを搬送する。
ファン360は、搬送ベルト351の上面の裏側から空気を吸引する。また、搬送ベルト351には、複数の孔が形成されており、ファン360が空気を吸引することで、搬送ベルト351上の用紙Sが孔を介して搬送ベルト351上に吸着される。これにより、用紙Sの平面性が維持される。
このような構成では、上記第1の実施の形態と同様に、被写体310に照明部320から光を照射されることで、被写体310から反射された光が、搬送ベルト351上の用紙Sに向けて入射される。そして、撮像部330が用紙Sから反射した光の光路に配置されることで、撮像部330により、図5等に示すような画像が取得される。
評価部340は、第1の実施の形態に係る評価部240と同様である。評価部340における評価方法については、上記第1の実施の形態と同様である。
このような構成であっても、印刷画像の写像性を自動で検知でき、かつ、印刷画像の写像性を正確に評価することができる。
また、第2の実施の形態では、単純な形状の階調分布に基づいて評価値を算出するので、複雑な基準パターンを有する被写体を備える構成と比較して、被写体310と用紙Sとの距離の許容範囲を広くとることができる。複雑な基準パターンを有する被写体の場合、反射像をより明瞭にする観点から、被写体を被測定面により近づける必要があるからである。なお、反射像210Aを明瞭に表す観点から、被写体310はより被測定面S1に近接させることが好ましい。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、用紙Sを搬送ベルト351に吸着させていたが、第3の実施の形態では、搬送される用紙Sを支持するガイド板が設けられる。
具体的には、図15および図16に示すように、第3の実施の形態に係る評価装置400は、被写体410と、照明部420と、撮像部430と、評価部440と、搬送部450とを有する。
被写体410は、上記第1の実施の形態と同様に、金属部材で構成されており、例えば、搬送部450の搬送経路の左方における搬送部450に近接した位置に配置されている。
照明部420は、上記第1の実施の形態と同様であり、被写体410に対向する位置に配置されている。撮像部430は、上記第1の実施の形態と同様であり、被写体410が投影された被測定面を撮像可能な位置に配置されている。なお、図16では、照明部420および撮像部430の図示を省略している。
搬送部450は、複数の搬送ローラー対451と、複数のガイド板452とを有する。複数の搬送ローラー対451は、用紙Sの搬送経路において、用紙Sの搬送方向に沿ってそれぞれ配置されている。図16に示す例では、搬送経路は、例えば、右側に開口する略U字状の経路である。
複数のガイド板452は、互いに隣り合う2つの搬送ローラー対451の間にそれぞれ設けられており、搬送経路を搬送される用紙Sを裏側から支持しつつ、用紙Sの搬送をガイドする。このガイド板452があることにより、搬送経路を搬送される用紙Sの撓みが防止される。
評価部440は、第1の実施の形態に係る評価部240と同様である。評価部440における評価方法については、上記第1の実施の形態と同様である。
このような構成では、上記第1の実施の形態と同様に、被写体410に照明部420から光を照射されることで、被写体410から反射された光が、搬送経路上の用紙Sに向けて入射される。そして、撮像部430が用紙Sから反射した光の光路に配置されることで、撮像部430により、図5等に示すような画像が取得される。
このような構成であっても、印刷画像の写像性を自動で検知でき、かつ、印刷画像の写像性を正確に評価することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。上記各実施の形態では、用紙Sの移動中における、撮像部による撮像回数について言及されていなかった。第4の実施の形態では、撮像部による撮像回数を複数回とする。第4の実施の形態の構成は、第1の実施の形態の構成と同様である。
すなわち、評価部240は、第2方向における複数の位置のそれぞれにおける、第1方向における標準偏差の各変動量に基づいて印刷画像の写像性が不均一であるか否かについて判定する。
具体的には、撮像部230により、用紙Sの移動中において、所定の時間間隔で複数回画像データを取得する。
図17に示すように、時刻T1、時刻T2および時刻T3と時間が経過するにつれ、用紙Sの移動方向の各位置が被写体210の位置を通過していき、この時刻T1,T2,T3の各時刻で撮像部230により印刷画像の撮像が行われていく。
このようにすることで、図18に示すように、第1方向と、移動方向(第2方向)の各位置とで標準偏差の2次元分布を取得することができる。図18におけるY1は、時刻T1のときの移動方向の位置である。図18におけるY2は、時刻T2のときの移動方向の位置である。図18におけるY3は、時刻T3のときの移動方向の位置である。
また、Y1におけるσ11,σ12,σ13等、Y2におけるσ21,σ22,σ23等、Y3におけるσ31,σ32,σ33等は、移動方向の各位置における、第1方向の各位置における標準偏差である。
次に、第4の実施の形態に係る標準偏差の2次元分布の取得制御を実行するときの動作例について説明する。図19は、評価装置200における2次元分布の取得制御の動作例の一例を示すフローチャートである。図19における処理は、例えば、評価部240または画像形成装置1の制御部101が印刷画像の評価制御の実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図19に示すように、評価部240は、評価測定するための時刻tを1に設定する(ステップS301)。そして、評価部240は、時刻tにおいて第1方向の標準偏差の分布を取得する(ステップS302)。ステップS302の処理については、例えば、図11に示すフローチャートに従って、標準偏差の分布が取得される。
次に、評価部240は、時刻t=nであるか否かについて判定する(ステップS303)。nは、評価測定の最後の時刻を示している。判定の結果、時刻t=nではない場合(ステップS303、NO)、評価部240は、時刻tをt+1に設定する(ステップS304)。ステップS304の後、処理はステップS302に戻る。
一方、時刻t=nである場合(ステップS303、YES)、評価部240は、2次元分布の取得を完了する(ステップS305)。ステップS305の後、本制御は終了する。
このような構成では、評価部240により、用紙Sの移動方向の各位置で、写像性段差の有無を検出する。これにより、印刷画像の写像性を満遍なく評価することができるので、写像性の判定の精度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、評価部240が第1平均値と第2平均値との差分が所定値以上である場合、印刷画像が不均一であると判定していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、評価部240が、第1平均値と第2平均値との少なくとも一方と、全体平均値との差分が所定以上である場合、印刷画像が不均一であると判定しても良い。第1平均値、第2平均値および全体平均値は、上記第1の実施の形態における1平均値、第2平均値および全体平均値と同様である。
また、上記実施の形態では、評価部240が記録媒体に印刷画像が形成された状態でのみ写像性を判定していたが、本発明はこれに限定されない。評価部240が、記録媒体における画像部と非画像部との写像性をそれぞれ判定しても良い。そして、評価部240は、画像部および非画像部の写像性の評価結果を記憶部に記憶させる。記憶部は、評価装置200に設けても良いし、画像形成装置1に設けられた記憶部でも良い。
このようにすることで、例えば、光沢制御機能を有する画像形成装置1が用いられる場合、当該画像形成装置1が記憶部を参照して、画像部の写像性の判定結果と、非画像部の写像性の判定結果とを比較する。そして、画像形成装置1が、その比較結果に基づいて、適切な光沢制御の目標値を定める。
すなわち、評価装置200を用いることにより、光沢制御の目標値を効率よく定めることができる。
また、上記実施の形態では、画像データの明るさに関するパラメーターとして階調を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば輝度等、その他のものを画像データの明るさに関するパラメーターとしても良い。
また、上記実施の形態では、評価装置が、画像形成システム100における後処理装置2に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、評価装置が画像形成装置1内に設けられていても良いし、画像形成システムとは別の装置として設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、被写体が金属部材で構成されていたが、本発明はこれに限定されず、反射性を有する限り、金属部材でなくても良い。
また、上記実施の形態では、照明部が面発光する構成であったが、本発明はこれに限定されず、被写体の第1方向全体に光を照射可能である限り、面発光する構成でなくても良い。
また、上記実施の形態では、被写体の表面が鏡面処理されていたが、本発明はこれに限定されず、鏡面処理されていなくても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
最後に、本実施の形態に係る評価装置の評価実験について説明する。なお、以下の実験において用いる照明部および撮像部は、撮像部と被写体の距離や撮像部の感度ムラ等によって生じる受光量ムラを抑制するように、予め校正されている。
また、本実験における実施例1は、第1の実施の形態であり、実施例2は、第2の実施の形態である。各実施例の被写体は、直径8mmのSUSである。また、実施例2における被写体と被測定面との距離は2mmである。
また、図20に示すように、本実験における比較例1に係る評価装置900は、被写体910と、照明部920と、撮像部930とを有する。
被写体910は、上から白と黒とが交互に並ぶ縞状のパターンが描かれた樹脂板である。被写体910は、用紙Sの移動方向の下流側に向かうにつれ上に位置するように、搬送される用紙Sに対して傾斜して配置されている。被写体910の下端部は、搬送される用紙Sの2mm離間している。
照明部920は、上記実施例と同様に面発光する照明装置であり、被写体910よりも移動方向の下流側で、被写体910と対向している。
撮像部930は、移動方向において被写体910と照明部920との間の位置に配置されており、照明部920からの光を被写体910が用紙Sに反射することによる被写体910の虚像911を撮像する。
照明部920から発光された光は、被写体910に当たると、被写体910によって用紙Sの被測定面S1に向けて反射される。撮像部930は、用紙Sを挟んだ被写体910とは反対側に被写体910の虚像911を撮像可能な位置に配置されている。
撮像部930により撮像された画像データは、図示しない制御部に送信される。制御部は、撮像された画像データのうち、移動方向の階調分布を抽出する。制御部は、抽出した階調分布の移動方向の傾きを補正し、補正後の階調分布の標準偏差を算出し、その値を評価値とする。
また、図21に示すように、本実験における比較例2における評価装置900は、比較例1に係る評価装置900と略同様の構成である。比較例2における被写体910は、下端部が、搬送される用紙Sに接触する位置となっている。
本実験では、キャストコート紙(表面の60度光沢度が73)、グロスコート紙(表面の60度光沢度が28)および上質紙(表面の60度光沢度が20)を、記録媒体としてそれぞれ用いる。記録媒体は、A3サイズのものを用いる。また、記録媒体の印刷画像は、記録媒体(例えば、A3サイズ)の全面における印字率100%の黒色のベタ画像である。印刷画像の表面における60度光沢度は30である。
実施例1および実施例2における各記録媒体における実験結果を図22および図23に示す。図22および図23では、記録媒体毎に、撮像された画像と、当該画像に対応する階調分布と正規分布とのフィッティング結果と、当該結果に基づいて算出された標準偏差とが示されている。各フィッティング結果は、実線が階調分布、破線が正規分布である。階調分布は規格化された後の分布である。
その結果、図22に示すように、実施例1では、キャストコート紙における標準偏差が0.19、グロスコート紙における標準偏差が0.46、上質紙における標準偏差が0.72との結果が得られた。また、図23に示すように、実施例2では、キャストコート紙における標準偏差が0.26、グロスコート紙における標準偏差が0.51、上質紙における標準偏差が0.69との結果が得られた。
比較例1および比較例2における各記録媒体における実験結果を図24および図25に示す。図24および図25では、記録媒体毎に、撮像された画像と、当該画像に対応する階調分布と、当該階調分布の傾きを補正した結果と、当該結果に基づく標準偏差とが示されている。
その結果、図24に示すように、比較例1では、キャストコート紙における標準偏差が43.6、グロスコート紙における標準偏差が0.4、上質紙における標準偏差が0.5との結果が得られた。また、図25に示すように、比較例2では、キャストコート紙における標準偏差が47.2、グロスコート紙における標準偏差が29.6、上質紙における標準偏差が0.3との結果が得られた。
次に、本実験では、このように得られた各実施例および各比較例の各標準偏差を算出した場合と、各実施例および各比較例で得られた印刷画像を目視で評価した場合とを比較する。そして、標準偏差の算出に基づく評価結果が、目視評価結果と適切に整合しているかの評価を行う。
図22〜図25における各標準偏差については、それぞれの最大値を1とした場合の比率に応じて各値が調整されている。例えば、図22の場合、各標準偏差の最大値が0.72であるので、0.72を1として、0.72に対する比率に応じて他の標準偏差の値が調整される。
また、目視評価については、平滑なアクリル板表面の写像性を100とした場合に、評価サンプルがいくつだと感じられるかを被検者に回答させるマグニチュード推定法が行われる。図26に、目視による写像性に対する標準偏差の関係を示す。目視による写像性の評価値は、右に向かうほど写像性が高くなることを示している。
図26に示すように、比較例1では、目視により中程度の写像性と判定された部分でも標準偏差の評価結果が略0となり、目視による写像性が低いと判定された部分と同様の標準偏差の評価結果となった。そのため、比較例1では、目視による中程度の写像性と判定された部分と、目視による写像性が低いと判定された部分との区別が付かず、写像性の評価として十分な感度が得られないという結果が得られた。
また、比較例2では、目視による写像性が高くなるほど、標準偏差が大きくなるなど、目視による評価結果における違いに対応して標準偏差が変動する結果となり、写像性程度に応じた十分な感度が得られたと考えられる。しかし、比較例2では、被写体910が用紙Sに接触するため、用紙Sの移動が滞る事態が多発したことが確認された。そのため、比較例2の装置は、印刷画像の評価装置として適切なものでないと考えられる。
それらに対し、実施例1および実施例2では、写像性が低くなるほど、標準偏差が大きくなるなど、目視による評価結果における違いに対応して標準偏差が変動する結果となり、写像性程度に応じた十分な感度が得られていることが確認できた。
また、実施例1および実施例2では、被写体が用紙Sの移動に倣って回転する、または、用紙Sから離間しているので、比較例2のように用紙Sの移動が滞る事態は発生してない。そのため、実施例1および実施例2の装置は、印刷画像の評価装置として適切なものであることが確認された。
次に、写像性段差がランダムに50%の確率で発生する印刷条件で、第1方向に印字率100%のベタ画像となる印刷画像を10000枚、A3サイズの記録媒体に形成し、実施例1および実施例2において写像性段差の有無を判定する。そして、その判定結果の正解率により、実施例1および実施例2の写像性の不均一の精度を評価する。図27は、写像性段差の有無の判定結果の正解率に係る実験結果を示す図である。
図27における「目視」は、目視により確認された、写像性段差の発生あり、または、発生なしの枚数を示している。「検出」は、評価装置の判定結果により確認された、写像性段差の発生あり、または、発生なしの枚数を示している。正解率は、「目視」による枚数に対する、「検出」による枚数の割合を示している。
また、目視において、写像性段差の発生なしと確認され、かつ、評価装置の検出において写像性段差の発生ありと確認される場合は、写像性が高い部分と、写像性が低い部分との境界部分で、写像性が緩やかに変化している場合である。この場合、実際は写像性の最大値と、写像性の最小値との差が大きいにも関わらず、その差を目視によって判断しにくいものである。
また、目視において、写像性段差の発生ありと確認され、かつ、評価装置の検出において写像性段差の発生なしと確認される場合は、写像性が高い部分と、写像性が低い部分との境界部分が明確であり、かつ、当該部分において写像性が急変化している場合である。この場合、写像性の最大値と、写像性の最小値との差が小さくても、その差が視認されやすくなるものである。
図27によれば、写像性段差の発生ありの正解率および写像性段差の発生なしの正解率が、実施例1および実施例2でともに70%を超える高い結果が得られたことが確認された。
1 画像形成装置
2 後処理装置
100 画像形成システム
200 評価装置
210 被写体
220 照明部
230 撮像部
240 評価部

Claims (19)

  1. 印刷画像の写像性を評価する評価装置であって、
    記録媒体の被測定面となる印刷画像表面に投影させる被写体と、
    前記被写体を前記被測定面に投影するための照明部と、
    前記被写体が投影された前記被測定面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された画像データの明るさに関するパラメーターの分布に基づいて、前記写像性の程度を数値化して前記写像性の評価値とする評価部と、
    を備える評価装置。
  2. 前記被写体は、第1方向に延びており、
    前記照明部は、前記第1方向に延びる面を有し、当該面全体から前記被写体に向けて発光するように構成されている、
    請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記被写体は、前記被測定面に向けて前記照明部の光を反射し、
    前記撮像部は、前記被測定面における前記被写体により前記光が反射された部分を含む範囲を撮像する、
    請求項1または請求項2に記載の評価装置。
  4. 前記被写体の表面は、鏡面処理されている、
    請求項3に記載の評価装置。
  5. 前記被写体は、前記記録媒体に接触して、前記記録媒体の移動に伴い回転するように構成されている、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の評価装置。
  6. 前記被写体は、第1方向に延びており、
    前記印刷画像は、前記第1方向における印字率が100%であるベタ画像である、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の評価装置。
  7. 前記評価部は、
    前記記録媒体における画像部と非画像部との写像性をそれぞれ評価し、
    前記画像部および前記非画像部の写像性の評価結果を記憶装置に記憶させる、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の評価装置。
  8. 前記被写体は、第1方向に延びており、
    前記評価部は、
    前記画像データに基づいて、前記第1方向と直交し、かつ、前記被測定面に平行な第2方向の前記分布を、前記第1方向の複数の位置毎に抽出し、
    抽出した複数の分布のそれぞれから前記評価値を算出する、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の評価装置。
  9. 前記評価部は、前記画像データにおいて、前記分布における前記パラメーターが極大値となる位置を含む評価範囲を選択する、
    請求項8に記載の評価装置。
  10. 前記評価部は、前記評価範囲を前記画像データにおける予め計測した位置に基づいて決定する、
    請求項9に記載の評価装置。
  11. 前記照明部は、前記被写体と対向しており、
    前記撮像部は、前記照明部と前記被写体との対向方向において、前記照明部と前記被写体との間における前記被測定面を撮像し、
    前記評価部は、前記評価範囲において、前記分布における前記パラメーターの微分値が、前記被写体側に向かうにつれ、最初に正の値となる位置から、前記極大値となる位置までの範囲を写像性の評価に用いる、
    請求項9または請求項10に記載の評価装置。
  12. 前記評価部は、前記写像性の評価に用いる範囲において、前記極大値となる位置を、前記分布における前記パラメーターの微分値が正の値から0以下の値に変化した位置とする、
    請求項11に記載の評価装置。
  13. 前記評価部は、
    前記評価範囲に基づいて正規分布曲線を抽出し、
    前記正規分布曲線と、前記評価範囲とを比較することで算出される標準偏差を前記評価値とする、
    請求項9〜12の何れか1項に記載の評価装置。
  14. 前記評価部は、
    前記評価範囲における前記パラメーターを、最大値を1、最小値を0とするように規格化し、
    前記評価範囲における前記最小値に対応する位置を下限値、前記最大値に対応する位置を上限値として前記正規分布曲線を抽出して、前記標準偏差を算出する、
    請求項13に記載の評価装置。
  15. 前記評価部は、前記第1方向における前記評価値の変動量に基づいて前記印刷画像の写像性が不均一であるか否かについて判定する、
    請求項8〜14の何れか1項に記載の評価装置。
  16. 前記評価部は、
    前記第2方向における複数の位置のそれぞれにおける、前記第1方向における前記評価値の変動量に基づいて前記印刷画像の写像性が不均一であるか否かについて判定する、
    請求項15に記載の評価装置。
  17. 前記評価部は、前記第1方向の各位置における前記評価値の全体平均値よりも大きい側に含まれる複数の評価値の第1平均値と、前記全体平均値よりも小さい側に含まれる複数の評価値の第2平均値との差分が所定値以上である場合、前記印刷画像が不均一であると判定する、
    請求項15または請求項16に記載の評価装置。
  18. 前記評価部は、前記第1方向の各位置における前記評価値の全体平均値よりも大きい側に含まれる複数の前記評価値の第1平均値と、前記全体平均値よりも小さい側に含まれる複数の前記評価値の第2平均値との少なくとも一方と、前記全体平均値との差分が所定値以上である場合、前記印刷画像が不均一であると判定する、
    請求項15または請求項16に記載の評価装置。
  19. 記録媒体の被測定面となる印刷画像表面に投影させる被写体と、前記被写体を前記被測定面に投影するための照明部とを備える評価装置における印刷画像の写像性を評価する評価方法であって、
    前記被写体が投影された前記被測定面を撮像し、
    前記撮像部によって撮像された画像データの明るさに関するパラメーターの分布に基づいて、前記写像性の程度を数値化して前記写像性の評価値とする評価方法。
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