JP2020199097A - 手乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなハンドドライヤーの一例として特許文献1に記載のものが知られている。
このハンドドライヤーは、ケースと、乾燥槽と、吹出しノズルとを備えている。
また、乾燥槽の上部でかつ、手指挿入口より後側には、吹出しノズルが設けられ、この吹出しノズルは、その先端縁に設けられた先端開口から空気を乾燥槽の内部に向けて吹き出すようになっている。
空気を吹き出し可能なノズルと、
パルスエアを発生するパルスエア発生部とを備え、
前記パルスエア発生部によって発生したパルスエアを前記ノズルから手に向けて噴射することを特徴とする。
このような手乾燥装置は、手洗い乾燥機やハンドドライヤーに設けられる。
前記羽根は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気によって軸回りに回転して、前記吹込み口を連続的に開閉することによって、前記空気を前記空気吹出し口からパルスエアとして吹き出して、前記ノズルに供給してもよい。
前記往復動手段によって少なくとも一つの前記スライドダンパをその面方向に往復動させて、前記開口を連続的に開閉することによって、複数の前記スライドダンパのうちの一方側のスライドダンパから吹き付けられた空気を他方側の前記スライドダンパの開口からパルスエアとして吹き出して、前記ノズルに供給してもよい。
また、スライドダンパが有する開口の形状、大きさ、配置や、往復動手段によるスライドダンパの往復速度を適宜調整することによって、パルスエアの状態を任意に制御できる。
前記ノズルは、前記ケーシングの周壁部に設けられて、前記ケーシングの軸方向に延在するスリット状に形成され、
前記回転羽根は前記ノズルに寄せて配置され、
前記回転羽根は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気またはモータによって軸回りに回転することによって、前記空気を前記ノズルからパルスエアとして吹き出してもよい。
また、回転羽根をモータによって回転させるので、回転羽根の回転速度を制御することによって、パルスエアの状態を任意に制御できる。
前記ノズルは、前記ケーシングの周壁部に設けられて、前記ケーシングの軸方向に延在するスリット状に形成され、
前記塊状体は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気によって前記ケーシングの内部で躍ることによって、前記空気をノズルからパルスエアとして吹き出してもよい。
図1および図2は本実施の形態に係る手乾燥装置10を備えたハンドドライヤーを示すもので、図1はハンドドライヤーの正断面図、図2はハンドドライヤーの側断面図である。
本実施の形態のハンドドライヤーは、ケース1と、このケース1内に設けられた手乾燥装置10とを備えている。
上部カバー1bには、乾燥槽2の上方において開口する手指挿入口1cが設けられている。この手指挿入口1cは、図1に示すように、横長の長円状の開口となっている。また、上部カバー1bの後部(図2において右側部)には、上方に膨出している膨出部1dが設けられている。
このような漏洩防止板4では、吹出しノズル11からの空気(吹出気流)は、漏洩防止板4に設けられた開口部を通って乾燥槽2の前壁部に衝突して跳ね返るが、この跳ね返った空気は、漏洩防止板4によって手指挿入口1c側に飛散するのが防止される。
また、上部カバー1bをケース本体1aに取り付けた状態において、上部カバー1bの手指挿入口1cは乾燥槽2の開口の上方に位置しており、手指挿入口1cおよび開口から乾燥槽2に手指を挿入することができるようになっている。
ケーシング11aは、断面L形の長尺なL形部材を断面ロ字形となるように組み合わせて形成された四角筒状のものであり、L形部材どうしの縁部が重ね合わせられたうえで、この重ね合わせられた部分が点溶接TやリベットR等によって結合されている。
また、ケーシング11aの長手方向に沿う一つの角部には、ケーシング11aの軸方向の延びるスリット状のノズル11c,11cが軸方向に離間して設けられている。そして、このノズル11c,11cからケーシング11aの内の空気を吹き出すようになっている。
なお、図2に示す吹出しノズル11では、ノズル11cがケーシング11aの角部から斜め下方に延出しているが、図3に示すように、ケーシング11aの角部にスリット状に形成されていてもよい。
ケーシング20は内部が中空な円盤状に形成されており、円筒状のケーシング本体20aと、このケーシング本体20aの一端部(図5において上端部)の開口を塞ぐ円板状の蓋部20bとを備えている。ケーシング本体20aの一端部の外周部には円板状のフランジ部20cが形成されている。
また、ケーシング本体の他端部(図5において下端部)は底板によって閉塞されているが、この底板には空気吹込み口22が設けられている。空気吹込み口22は円形状に形成され、その中心は底板の中心(ケーシング本体20aの中心)から離間している。つまり、空気吹込み口22の中心はケーシング本体の中心に対して偏心している。また、空気吹込み口22の直径は前記底板の半径より小さくなっている。また、空気吹込み口22の外周側には円筒状の突出部24が空気吹込み口22と同軸に設けられている。
すなわちまず、空気供給部13は、ケーシング30と、このケーシング30の内部でかつ底部に設けられたファン31と、ケーシング30の内部でかつファン31の上方に設けられたHEPAフィルタ等のフィルタ32とを備えている。そして、フィルタ32より下方でかつケーシング30の内部が1次チャンバ30aとなり、フィルタ32より上方でかつケーシング30の内部が2次チャンバ30bとなっている。
ファン31は外部の空気を底部から吸い込んで、ケーシング30の1次チャンバ30aに吹き出すようになっており、この吹出された空気はフィルタ32を通ることで塵等の異物が除去されたうえで、フィルタ32より上方の2次チャンバ30bに吹き出され、さらに、パルスエア発生部12の空気吹込み口22からパルスエア発生部12の内部(ケーシング20の内部)に吹き込まれるようになっている。
そして、パルスエア発生部12ではケーシング20の内部に吹き込まれた空気によって羽根21が軸回りに回転して、空気吹込み口22を連続的に開閉することによって、空気を空気吹出し口23からパルスエアとして吹き出すようになっている。
したがって、パルスエア発生部12の空気吹出し口23から吹き出されたバルスエアは吹出し部33、連結管34、接続管11bを介して吹出しノズル11のケーシング11aの内部に吹き込まれ、ノズル11cから乾燥槽2の内部に向けて吹き出されるようになっており、乾燥槽2の内部に手指挿入口1cから手を挿入することによって、手にパルスエアが吹き付けられる。
図6に示すように、第1変形例のパルスエア発生部40は、互いに対向して平行に配置され、かつ空気が流通可能な開口をそれぞれ有する一対の平板状のスライドダンパ41,42を備え、ケーシング30の1次チャンバ30aに設けられている。
下側のスライドダンパ42も矩形板状に形成され、その一辺に沿って長尺なスリット状の開口が他辺に沿って所定間隔で複数設けられている。また、スライドダンパ42の端部はケーシング20の対向する壁部との間に所定の間隔を隔てて配置され、往復動手段45,45によって図6において左右に往復動自在に支持されている。往復動手段45は、例えばソレノイド45によって構成され、このソレノイド45がケーシング20の対向する壁部に固定され、ソレノイド45の駆動軸45aがスライドダンパ42の端部に連結されている。
また、スライドダンパ41,42が有する開口の形状、大きさ、配置や、往復動手段45によるスライドダンパ41,42の往復速度を適宜調整することによって、パルスエアの状態(パルエアの脈動の間隔、パルエアの風量、風速等)を任意に制御できる。
なお、スライドダンパ41,42に設ける開口はスリット状に限ることはない。例えば所定間隔で配置された複数の孔であってもよいし、孔とスリットとの組み合わせであってもよい。また、スライドダンパ41,42は少なくとも一方を往復動させればよく、その方向はスライドダンパ41,42の面方向であれば、どの方向であってもよい。
また、スライドダンパ41,42は、ケーシング30の2次チャンバ30bに設けてもよい。
さらに、スライドダンパの数が3枚以上であってもよいし、3枚以上の場合は少なくとも一つのスライドダンパを面方向において往復動させればよい。
ノズル54は、ケーシング51の周壁部の4つの角部のうちの1つの角部に設けられている。このノズル54は、前記1つの角部にケーシングの軸方向に延在するスリット状に形成されている。
また、回転羽根53はスリット状のノズル54に寄せて配置され、空気吹込み口52からケーシング51内に吹き込まれた空気によって軸回りに回転することによって、当該空気をノズル54からパルスエアとして吹き出すようになっている。
また、回転羽根53の回転軸53bをモータによって回転させてもよく、この場合、回転羽根53の回転速度を制御することによって、パルスエアの状態(パルエアの脈動の間隔、パルエアの風量、風速等)を任意に制御できる。
塊状体61は、例えば発砲スチロールで形成された球体61であり、ケーシング51の内部にフリーの状態で複数装填されている。
そして、塊状体61は空気吹込み口52から吹き込まれた空気によってケーシング51の内部で躍ることによって、空気をノズル54からパルスエアとして吹き出すようになっている。
誘引ガイド56は、ノズル54を挟んで左右一対設けられている。誘引ガイド56はケーシング51の側面51a,51aに沿って延在する板状に形成され、その先端部は下方に向けて延在している。
また、本実施の形態では、本発明に係る手乾燥装置10をハンドドライヤーに設けた場合を例にとって説明したが、当該手乾燥装置10を手洗い乾燥機に設けてもよい。
11c,54ノズル
12,40,50,60 パルスエア発生部
20 ケーシング
21 羽根
22 空気吹込み口
23 空気吹出し口
41,42 スライドダンパ
45 往復動手段
51 ケーシング
52 空気吹込み口
53 回転羽根
56 誘引ガイド
61 塊状体
Claims (6)
- 手に付着している水分を乾燥させる手乾燥装置であって、
空気を吹き出し可能なノズルと、
パルスエアを発生するパルスエア発生部とを備え、
前記パルスエア発生部によって発生したパルスエアを前記ノズルから手に向けて噴射することを特徴とする手乾燥装置。 - 前記パルスエア発生部は、ケーシングと、このケーシングの内部に軸回りに回転可能に設けられた羽根と、前記ケーシングに、前記羽根の軸方向に対向して設けられた空気吹込み口および空気吹出し口とを備え、
前記羽根は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気によって軸回りに回転して、前記吹込み口を連続的に開閉することによって、前記空気を前記空気吹出し口からパルスエアとして吹き出して、前記ノズルに供給することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。 - 前記パルスエア発生部は、互いに対向して平行に配置され、かつ空気が流通可能な開口をそれぞれ有する複数の平板状のスライドダンパと、複数の前記スライドダンパのうち、少なくとも一つの前記スライドダンパをその面方向に往復動させる往復動手段とを備え、
前記往復動手段によって少なくとも一つの前記スライドダンパをその面方向に往復動させて、前記開口を連続的に開閉することによって、複数の前記スライドダンパのうちの一方側のスライドダンパから吹き付けられた空気を他方側の前記スライドダンパの開口からパルスエアとして吹き出して、前記ノズルに供給することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。 - 前記パルスエア発生部は、筒状のケーシングと、このケーシングの一端部に設けられた空気吹込み口と、前記ケーシングの内部に設けられて、前記ケーシングの軸方向に延在するともに軸回りに回転する回転羽根とを備え、
前記ノズルは、前記ケーシングの周壁部に設けられて、前記ケーシングの軸方向に延在するスリット状に形成され、
前記回転羽根は前記ノズルに寄せて配置され、
前記回転羽根は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気またはモータによって軸回りに回転することによって、前記空気を前記ノズルからパルスエアとして吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。 - 前記パルスエア発生部は、筒状のケーシングと、このケーシングの一端部に設けられた空気吹込み口と、前記ケーシングの内部にフリー状態で設けられた塊状体とを備え、
前記ノズルは、前記ケーシングの周壁部に設けられて、前記ケーシングの軸方向に延在するスリット状に形成され、
前記塊状体は前記空気吹込み口から吹き込まれた空気によって前記ケーシングの内部で躍ることによって、前記空気を前記ノズルからパルスエアとして吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。 - 前記ケーシングの外側に、前記ノズルから吹き出す前記パルスエアに向けて前記ケーシングの外側の空気を誘引する誘引ガイドが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の手乾燥装置。
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