JP2009139069A - 液体微粒化装置とそれを用いたサウナ装置 - Google Patents

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和大 斎藤
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Abstract

【課題】本発明は、液体微粒化装置とそれを用いたサウナ装置に関するもので、エネルギー損失を抑制することを目的とするものである。
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、給気口8と排気口9を有する本体ケース10と、この本体ケース10内の風路に設けた送風手段12と、この送風手段12と排気口9間に設けた液体の微粒化手段13と、この微粒化手段13と前記排気口9間に設けたエリミネータ14とを備え、前記エリミネータ14と前記排気口9間で、エリミネータ14の下方に多孔質体15を介在させたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体微粒化装置とそれを用いたサウナ装置に関するものである。
例えば、サウナ装置に用いられる液体微粒化装置の構成は、次のような構成となっていた。
すなわち、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた微粒化手段とを備え、前記微粒化手段は、ノズルから液体を噴射させる構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−63103号公報
上記従来例において問題となるのは、エネルギー損失が大きくなっているということであった。
すなわち、従来の液体微粒化装置は、上述のごとく、ノズルから液体を噴射させることにより液体を微粒化しているが、このように、ノズルから液体を噴射させるものでは、微粒化できなかった多くの排液が発生し、しかも例えば、サウナ装置においては、この排液は、加熱手段による加熱を行ったものでもあるので、加熱された液体をみすみす排出してしまうことになり、結論として、エネルギー損失が大きくなってしまうものであった。
そこで、本発明は、エネルギー損失を抑制することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体の微粒化手段と、この微粒化手段と前記排気口間に設けたエリミネータとを備え、前記エリミネータと前記排気口間で、エリミネータの下方に多孔質体を介在させ、これにより初期の目的を達成するものである。
以上のごとく本発明は、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体の微粒化手段と、この微粒化手段と前記排気口間に設けたエリミネータとを備え、前記エリミネータと前記排気口間で、エリミネータの下方に多孔質体を介在させたものであり、エネルギー損失を抑制することができる。
すなわち、本発明においては、微粒化手段で液体を微粒化するが、微粒化できなかった大粒の液滴もエリミネータで捕えた後に、このエリミネータの下方に配置した多孔質体で再度微粒化するので、結論として排液となってしまう液体量が極めて少なくなり、その結果として、エネルギー損失を抑制することができるものとなる。
また、微粒化終了時には、多孔質体で保持している液体は自然に乾燥させることもできるので、排液手段を別途設ける必要のないものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1において、1はサウナ室を示し、このサウナ室1の前面壁2には、ドア3が開閉自在に設けられ、また、内部には浴槽4が設けられている。
また、このサウナ室1の天井面5の開口部6には、液体微粒化装置7が取り付けられている。液体微粒化装置7は、図2に示すごとく、給気口8と排気口9を有する本体ケース10と、この本体ケース10内の風路に設けた加熱手段11および送風手段12と、この送風手段12と排気口9間に設けた微粒化手段(一例としてノズル)13とを備えた構成となっている。
この微粒化手段13と前記排気口9間には、エリミネータ14を設けており、またこのエリミネータ14と前記排気口9間で、エリミネータ14の下方には、多孔質体15を介在させている。
上記エリミネータ14、多孔質体15部分の構造について、さらに具体的に説明すると、送風手段12と排気口9間の風路は、第一の風路16と、第二の風路17に分岐されており、このうち、前記第一の風路16には、液体の微粒化手段13と、エリミネータ14とを下流に向けて順番に設けており、また第二の風路17の終端側に前記多孔質体15を設けているのである。
さらに、多孔質体15は、セラミック、樹脂、発泡状態の金属等を吸水性の円筒形体にすることによって形成されたものであって、第二の風路17の終端側において回転自在に配置されている。
以上の構成において、サウナ室1内において、サウナを使用する場合、まずは、図示していないガス湯沸かし器や電気温水器から図1に示すパイプ18を介して、図2における加熱手段11と微粒化手段(一例としてノズル)13に温水を供給する。
次に、送風手段12が駆動され、その状態で微粒化手段(一例としてノズル)13により温水の微粒化が行われる。
この時、上述のごとく送風手段12が駆動されているので、給気口8から本体ケース10内にはサウナ室1内の空気が吸引されており、この空気が加熱手段11により加熱され、次に第一の風路16を通過するときに、微粒化手段(一例としてノズル)13により微粒化された温水を排気口9側へと搬送することとなる。
ただし、この微粒化手段(一例としてノズル)13により微粒化されなかった大粒のものはエリミネータ14にて捕獲され、よって微粒化されたものだけが、蒸発しながら排気口9を介してサウナ室1内に供給され、サウナ環境が整えられる。
さてエリミネータ14にて捕獲された微粒化されなかった大粒の温水は、このエリミネータ14の下方に配置された多孔質体15上へ、図3のごとく滴下することになる。
この多孔質体15は上述のごとくセラミック、樹脂、発泡状態の金属等を吸水性の円筒形体にすることによって形成されたものであって、第二の風路17の終端側において回転自在に配置されている。
第二の風路17には、図2のごとく送風手段12により、加熱空気(加熱手段11通過による)が供給されており、これによって多孔質体15で受けたエリミネータ14からの滴下温水は、蒸発作用により、排気口9を介してサウナ室1内に供給され、サウナ環境が整えられる。
さて多孔質体15は図3のごとく円筒状態となっているが、上記エリミネータ14からの滴下温水は、回転軸19よりも第二の風路17の上流側に供給される状態となっている。
すなわち、このエリミネータ14からの滴下温水は、第二の風路17に供給された加熱空気の風圧により、滴下箇所から、回転軸19部分を通過する直径方向へと進行させられ、その進行途中に順次蒸発することとなる。つまり、出来るだけ通過距離が長くなることが重要で、そのことからすると、本実施形態の円筒状だけではなく、この多孔質体15を、直方体で構成し、この直方体の下部を、第二の風路17の下流側にむけて斜めに配置する構成としても良い。
再び、円筒状の多孔質体15について説明を続けると、この円筒体への滴下部分が、図3のごとく半時計方向(第二の風路17の上流側)に向けて回転させられるようになっており、このように円筒体を回転させる理由は、滴下箇所に、乾いた面が順次登場するようにするためである。
またこの回転については、その回転スピードは出来るだけ遅くすることが好ましく、これによってエリミネータ14からの滴下温水が、第二の風路17に供給された加熱空気の風圧により、滴下箇所から、回転軸19部分を通過する直径方向へ、出来るだけ長い通過経路を介して進行し、蒸発しやすくなるからである。
さて、サウナ室1内における湿度が設定値よりも高くなると、微粒化手段(一例としてノズル)13を停止、または能力を小さくし、また送風手段12の能力を小さく、さらに図4に示すごとく第二の風路17をダンパ20により閉鎖する。
すなわち、送風手段12の能力を小さくしているが、この状態でも多孔質体15に少量温風を供給すると、その風圧ででも、この多孔質体15が含有する温水を押し出して、流出させてしまうことがあるので、これを避けるためである。
つまり、この時には、サウナ室1内における湿度が十分に高くなっているので、その高湿空気を多孔質体15に供給しても、この多孔質体15からの温水蒸発が期待できず、かえって上記温水流出を誘発させることになるので、この時には多孔質体15への温風供給をダンパ20により遮断するのである。
また本実施形態の特徴として、多孔質体15を設けた結果、排気口9を介してサウナ室1内に非蒸気液体が滴下することが無いので、この非蒸気液体滴下抑制のための排水設備を、わざわざ本体ケース10内からサウナ室1に別途設ける必要はない。
以上のごとく本発明は、給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体の微粒化手段と、この微粒化手段と前記排気口間に設けたエリミネータとを備え、前記エリミネータと前記排気口間で、エリミネータの下方に多孔質体を介在させたものであり、エネルギー損失を抑制することができる。
すなわち、本発明においては、微粒化手段で液体を微粒化するが、微粒化できなかった大粒の液滴もエリミネータで捕えた後に、このエリミネータの下方に配置した多孔質体で再度微粒化するので、結論として排液となってしまう液体量が極めて少なくなり、その結果として、エネルギー損失を抑制することができるものとなる。
また、微粒化終了時には、多孔質体で保持している液体は自然に乾燥させることもできるので、排液手段を別途設ける必要のないものとなる。
したがって、例えば、サウナ装置やその他植物育成設備への活用が期待される。
本発明の実施の形態1における液体微粒化装置を用いたサウナ装置の斜視図 同液体微粒化装置の断面図 同液体微粒化装置の動作説明をおこなう拡大断面図 同液体微粒化装置の動作説明をおこなう断面図
符号の説明
1 サウナ室
2 前面壁
3 ドア
4 浴槽
5 天井面
6 開口部
7 液体微粒化装置
8 給気口
9 排気口
10 本体ケース
11 加熱手段
12 送風手段
13 微粒化手段(一例としてノズル)
14 エリミネータ
15 多孔質体
16 第一の風路
17 第二の風路
18 パイプ
19 回転軸
20 ダンパ

Claims (8)

  1. 給気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内の風路に設けた送風手段と、この送風手段と排気口間に設けた液体の微粒化手段と、この微粒化手段と前記排気口間に設けたエリミネータとを備え、前記エリミネータと前記排気口間で、エリミネータの下方に多孔質体を介在させた液体微粒化装置。
  2. 送風手段と排気口間の風路を、第一の風路と、第二の風路に分岐し、前記第一の風路に、液体の微粒化手段と、エリミネータとを設け、第二の風路に多孔質体を設けた請求項1に記載の液体微粒化装置。
  3. 多孔質体は、回転自在となった円筒形体で構成した請求項1、または2に記載の液体微粒化装置。
  4. 多孔質体は、直方体で構成し、この直方体の下部を、風路の下流側にむけて斜めに配置した請求項1、または2に記載の液体微粒化装置。
  5. 液体の微粒化手段は、その微粒化能力を可変する構成とし、その微粒化能力の弱時、または停止時には、第二の風路を閉鎖する構成とした請求項2から4のいずれか一つに記載の液体微粒化装置。
  6. 本体ケースの給気口と排気口間の風路に、加熱手段を介在させた請求項1から5のいずれか一つに記載の液体微粒化装置。
  7. サウナ室の開口部に、請求項6に記載の液体微粒化装置を設けたサウナ装置。
  8. サウナ室の開口部は、サウナ室の天井部に設けた請求項7に記載のサウナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011092454A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Panasonic Corp 液体微細化装置とそれを用いたサウナ装置
JP2011200431A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Osaka Gas Co Ltd ミストサウナ装置
CN104197460A (zh) * 2014-09-24 2014-12-10 合肥华凌股份有限公司 加湿装置、冰箱及加湿方法
CN104214881A (zh) * 2014-09-24 2014-12-17 合肥华凌股份有限公司 加湿装置、冰箱及加湿方法

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