JP2015059707A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電部を持つ空気清浄機の使用による室内の壁面の汚れを抑制する。【解決手段】ルーバー21は、吹出口20から吹出される清浄空気の風向を、周辺の室内の壁面WLに沿うように吹出すための特定の風向である鉛直方向よりも後方に変更できる。放電部は、吹出口20から吹出される空気に対して放電を行なうために設けられている。放電部は、ルーバー21が特定の風向に変更するときには放電を停止するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、空気清浄機、特に吹出口から吹出される空気に対して放電を行なう放電部を持つ空気清浄機に関する。
従来の空気清浄機の中には、清浄空気の気流によって室内の空気を循環させるサーキュレータとしての機能を積極的に用いるものがある。例えば、特許文献1(特開2010−2068号公報)に記載の空気清浄機は、送風機の回転数を通常運転時よりも上げて、空気清浄機の後方に向けて清浄空気を強く吹出すサーキュレート機能を有している。また、この特許文献1に記載されている空気清浄機は、イオン放出機能をもあわせ持っている。近年、空気清浄機の高機能化にともない、上述のようなサーキュレート機能とイオン放出機能などの放電機能とを合わせ持つ空気清浄機が増えてきている。そして、サーキュレート機能を発揮させるために清浄空気を強く吹出させると、空気清浄機の周囲にある室内の壁面にまで清浄空気が届いてしまう。あるいは、サーキュレート機能を高めるために、通常は空気清浄機の後側にあることが多い壁面に沿う清浄空気の気流を積極的に発生させることが行なわれている。
ところで、発明者が鋭意検討を重ねたところ、上述のようなサーキュレート機能と放電機能を合わせ持つ空気清浄機を使用していると、これらの機能を持たない空気清浄機に比べて空気清浄機の周囲の壁面に汚れが発生し易いことが見出された。
そこで、本発明は、放電部を持つ空気清浄機の使用による室内の壁面の汚れを抑制することを課題とする。
本発明の第1観点に係る空気清浄機は、吹出口から吹出される清浄空気の風向を、周辺の室内壁面に沿うように吹出すための特定の風向に変更できる風向変更部と、吹出口から吹出される空気に対して放電を行なうために設けられ、風向変更部が特定の風向に変更するときには放電を停止するように構成されている放電部とを備えるものである。
第1観点の空気清浄機においては、風向変更部が特定の風向に変更するときに放電が停止するので、放電が行なわれた清浄空気が室内壁面に沿って流れるという状況が発生し難くなる。
本発明の第2観点に係る空気清浄機は、第1観点の空気清浄機において、放電部は、特定の方向に清浄空気を吹出させてサーキュレーション運転を行なわせるサーキュレーションモードの選択、特定の風向の選択又は特定の風向の検知結果に基づいて放電を止める、ものである。
第2観点の空気清浄機においては、サーキュレーションモードの選択、特定の風向の選択又は特定の風向の検知結果に基づいて放電を止めることで、室内壁面に沿う特定の風向が生じる場合に限定して放電を止めることができる。
本発明の第3観点に係る空気清浄機は、第1観点又は第2観点の空気清浄機において、風向変更部は、特定の風向を得るために、真上より後側に清浄空気を吹出す方向への風向の変更を行なう、ものである。
第3観点の空気清浄機においては、真上より後側に清浄空気を吹出す方向への風向の変更を行なって特定の風向を得るので、空気清浄機の後側に位置する室内壁面に風向が向いているときは放電が停止される。
本発明の第4観点に係る空気清浄機は、第1観点から第3観点のいずれかの空気清浄機において、放電部は、電気集塵のための放電、ストリーマ放電及びマイナスイオンの発生のための放電のうちの少なくとも一つの放電を行なう、ものである。
第4観点の空気清浄機においては、電気集塵のための放電、ストリーマ放電及びマイナスイオンの発生のための放電のうちの少なくとも一つの機能を使用するにあたって、室内壁面の汚れが発生し易いときに放電を停止できる。
本発明の第5観点に係る空気清浄機は、第1観点から第4観点のいずれかの空気清浄機において、放電部は、風向変更部が特定の風向に変更し、かつ吹出口より所定の風量以上の清浄空気が吹出されるときに放電を停止する、ものである。
第5観点の空気清浄機においては、風量が所定の風量よりも少ないときは、放電を停止しないので、風量を調節することで特定の風向に向ける場合でも放電を行わせることができる。
本発明の第6観点に係る空気清浄機は、第1観点から第5観点のいずれかの空気清浄機において、風向変更部は、風向を変更するための風向変更羽根と風向変更羽根を駆動するステッピングモータとを有し、放電部は、ステッピングモータへの指令値に基づいて放電を停止する、ものである。
第6観点の空気清浄機においては、放電の停止がステッピングモータへの指令値に基づいて行なわれるので、ステッピングモータへの指令値から特定の風向であるか否かを認識することができる。
本発明の第7観点に係る空気清浄機は、第1観点から第5観点のいずれかの空気清浄機において、風向変更部は、風向を変更するための風向変更羽根を有し、風向変更羽根が特定の風向に変更する向きにあるか否かを検知するセンサをさらに備え、放電部は、センサの検知結果に基づいて放電を停止する、ものである。
第7観点の空気清浄機においては、風向変更羽根が特定の風向に変更されていることがセンサによって検知されるので、センサの検知結果に基づいて放電が停止されることにより、例えば手動で風向変更羽根が特定の風向に変更されるときでも放電の停止が可能になる。
本発明の第1観点に係る空気清浄機では、放電が行なわれた清浄空気が室内壁面に沿って流れるという状況が発生し難くなり、室内の壁面が汚れるのを抑制することができる。
本発明の第2観点に係る空気清浄機では、室内壁面に沿う特定の風向が生じない場合には放電を止めずに済むことから、壁面の汚れを抑制しながら放電部を有効に活用できる。
本発明の第3観点に係る空気清浄機では、空気清浄機の後側に位置することの多い室内壁面の汚れが抑制され、室内壁面の汚れの抑制効果が顕著になる。
本発明の第4観点に係る空気清浄機では、放電による電気集塵、ストリーマ放電及び放電によるマイナスイオンの発生のうちの少なくとも一つの機能を有する場合に、室内壁面の汚れの抑制を行うことができる。
本発明の第5観点に係る空気清浄機では、特定の風向においても室内壁面の汚れを抑制しながら放電を行なわせることができる。
本発明の第6観点に係る空気清浄機では、ステッピングモータへの指令値に基づく制御により特定の風向による放電停止の制御が容易になる。
本発明の第7観点に係る空気清浄機では、風向変更羽根が特定の風向に変更されたことをセンサで検知して放電を確実に停止させることができる。
本発明の実施形態に係る空気清浄機の斜視図。 図1の空気清浄機の分解斜視図。 図1の空気清浄機における送風経路を示す概念図。 開かれたコロナ放電ユニットを示す正面図。 (a)吹出口を閉じているルーバーの断面図、(b)鉛直方向に開いたルーバーの断面図、(c)鉛直方向に対して30°前方へ傾いているルーバーの断面図、(d)鉛直方向に対して45°後方へ傾いているルーバーの断面図、(e)鉛直方向に対して45°前方へ傾いているルーバーの断面図。 空気清浄機の制御系統を示すブロック図。 空気清浄機の使用状況を説明するための斜視図。
(1)空気清浄機
以下、本発明の一実施形態に係る空気清浄機について図面を用いて説明する。図1は空気清浄機を正面斜め上から見たときの外観を示す斜視図であり、図2は図1に示されている空気清浄機の分解斜視図である。図1に示されている空気清浄機10は、本体10aと本体10aに取り付けられる複数の部材から構成されている。コロナ放電ユニット60並びに後述するフィルタ部、加湿部、シロッコファン及びストリーマ放電ユニット等が本体10aに収納されている。空気清浄機10では、図1に示されている矢印の方向に、前後左右上下が決められているものとして以下の説明を行なう。
(1−1)外観
空気清浄機10の正面は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の前パネル12に覆われている。空気清浄機10の側面の一部は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の側方吸込口形成部材13により覆われている。正面の下方には、前パネル12に覆われていない部分があり、当該部分に下吸込口15が設けられている。側方吸込口形成部材13には、空気を取り込む側方吸込口16が縦方向に延びるように形成されている。側方吸込口16は、空気清浄機10の左右側面に一つずつ形成されている。
空気清浄機10内に吸い込まれた空気が吹き出される吹出口20は、図1及び図4に示されているように空気清浄機10の上面に設けられている。また、空気清浄機10の上面には樹脂カバーで覆われた操作パネル10bが設置されている。
(1−2)空気の流れ
図3は、空気清浄機10における塵埃の除去および分解の概念を説明するための概念図である。図3に示されているように、この空気清浄機10においては、シロッコファン50によって下吸込口15及び側方吸込口16から吹出口20に至る空気の流れ81が発生する。下吸込口15及び側方吸込口16から吸込まれた室内空気は、フィルタ部30で塵埃や臭い成分などが取り除かれ、吹出口20から清浄な空気がシロッコファン50により吹き出される。
(2)詳細構成
(2−1)コロナ放電ユニット
図2に示されている分解斜視図においては、空気清浄機10から前パネル12等の部材の一部が取り外された状態が示されている。この図に示されているように、コロナ放電ユニット60は、横よりも縦が長い筒状の形状をしており、左右の側方吸込口16の近傍に1つずつ、それぞれの側方吸込口16に沿って立てた状態で、着脱可能に設置されている。側方吸込口16から吸い込まれる空気が全てコロナ放電ユニット60を通るように構成されており、コロナ放電ユニット60は、吸い込まれた空気の中に浮遊している比較的小さな塵埃を帯電させる。
図4を参照しながら、コロナ放電ユニット60について説明する。左右のコロナ放電ユニット60は、基本的に同じ構成を有するので、以下、一方のコロナ放電ユニット60について説明し、他方のコロナ放電ユニット60についての説明は省略する。コロナ放電ユニット60は、縦に長い筒状の形状をした合成樹脂製のケーシング61を有する。ケーシング61は、縦に二分されており、第1部材61aと第2部材61bがヒンジ61cで繋がれた構成になっている。第1部材61a及び第2部材61bは、格子状になっている部分を有する。第1部材61aの当該格子状になった部分の外側は、図示しないがプレフィルタにより覆われている。第1部材61aは、正負2つの電極のうちの正極であるタングステン製のイオン化線62を保持する。負極は、第2部材61bにより保持されている。負極は、ステンレス金属製の板状の電極(電極板63)である。イオン化線62はケーシング61の下端部で折り返されて上端部と下端部の間にU字状に取り付けられており、電極板63はケーシング61の上端から下端に向かって縦方向に長く延びるように取り付けられている。電極板63は、第2部材61bの長手方向に並行な3つの対向する壁を形成するように成形されている。U字状のイオン化線62は、電極板63の3つの壁の間のスペースを使って壁に対して平行に配線されている。
イオン化線62に高電圧が印加されると、イオン化線62と電極板63の間に電位差が生じる。それにより、イオン化線62と電極板63とが対向している部位において、1種のコロナ放電が生じる。
(2−2)フィルタ部
図3に示されているように、フィルタ部30は、プレフィルタ31とHEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタ32と脱臭エレメント33とで構成されている。まず、プレフィルタ31によって大きな塵埃が取り除かれる。次に、HEPAフィルタ32によってさらに微細な塵埃が取り除かれる。さらに、HEPAフィルタ32を通過した空気は、活性炭などを含む脱臭エレメント33によってホルムアルデヒドや臭い成分などが分解され、或いは吸着される。
(2−3)ストリーマ放電ユニット
シロッコファン50から吹き出される空気のうちの一部が、図3に示す支流82としてストリーマ放電ユニット70(図2参照)に送られる。ストリーマ放電ユニット70は、正極であるタングステン製の針状の電極(図示せず)と、針状電極の近傍に位置して針状電極に対向する板状の対向電極(図示せず)を有する。この針状電極に高電圧を印加することによりプラズマ放電の一種であるストリーマ放電が発生する。そして、ストリーマ放電が発生する際に酸化分解力の高い活性種が生成される。
この支流82がストリーマ放電ユニット70を通過するときに、ストリーマ放電によって活性種が供給される。活性種の供給された支流82は、ストリーマ放電ユニット70から通路部材35へ流入する。左右の通路部材35は、それぞれ本体10aの左右の側面に沿って配置され、上下方向に長く延びている。これら通路部材35には、複数の放出口36が上下方向に並べてそれぞれ形成されている。そして、支流82は、通路部材35の放出口36からプレフィルタ31の前に吹き出されるときに複数の分流となる。放出口36から吹出される複数の分流は、下吸込口15及び側方吸込口16から吸い込まれた室内空気とプレフィルタ31から吸い込まれるときに合流した後、HEPAフィルタ32及び脱臭エレメント33を通過する。ストリーマ放電によって供給される活性種が脱臭エレメント33にまで達するので、この活性種によって消臭効果が高められる。
(2−4)加湿部
図3に示されている加湿部40は、加湿ロータ41や水トレイ42などを備えている。脱臭エレメント33を通過した空気は、加湿部40の加湿ロータ41を通過する。加湿を行なう場合は、加湿ロータ41が回転しており、水トレイ42から水の供給を受けた加湿ロータ41から空気中に水分が放出される。一方、加湿を行わない場合は、加湿ロータ41が回転を停止して乾燥している。そのため、加湿を行わない場合は、脱臭エレメント33を通過した空気は、そのまま水分の供給を受けずに加湿ロータ41を通過する。
(2−5)ルーバー
既に説明したように、図3に示されている空気の流れ81を経て浄化され調湿された空気は、空気清浄機10の本体10aの上部にある吹出口20から吹出される。図5(a)乃至図5(e)には、本体10aの上部にある吹出口20に設けられているルーバー21が示されている。吹出口20からの空気の吹き出し方向は、吹出口20の開口部に設置されたルーバー21によって変更することができる。
ルーバー21は、仕切羽根22と風向調整羽根23とを有している。仕切羽根22は、吹出口20を、第1の吹出空気が通過する領域と第2の吹出空気が通過する領域とに仕切る。風向調整羽根23は、第1の吹出空気を第1方向に向かわせ、風向調整羽根23は、第1の吹出空気を第2方向に向かわせる。風向調整羽根23は、仕切羽根22と交差し、且つ鉛直方向に対して傾斜自在に仕切羽根22に支持されている。この風向調整羽根23によって左右方向の風向が調整される。
ルーバー21は、図6に示されているステッピングモータ25,26を有しており、ステッピングモータ25,26によって仕切羽根22と風向調整羽根23とを駆動する。運転停止時にはルーバー21が閉じた状態であるが、運転を開始するとステッピングモータ25の駆動によってルーバー21は自動的に真上に開く。
さらに、本体10aの上部の操作パネル60の下方には、図6に示されている制御部90が設置されている。制御部90は、操作パネル60から入力される信号に基づいて、ルーバー21のステッピングモータ25,26、加湿部40のモータ43、シロッコファン50のモータ51、コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70等を制御する。運転モードは、操作パネル60上の運転切換ボタンによって切り替えられる。
(3)空気清浄動作
図3を参照しながら、空気清浄機10による空気清浄作用について説明する。側方吸込口16から吸い込まれた空気は、コロナ放電ユニット60に到達する。そこで、コロナ放電ユニット60の第1部材61aの外側に設けられたプレフィルタにより比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。次に、空気はコロナ放電ユニット60の放電部を通過する。その際、空気に含まれる塵埃等がプラス電荷に帯電する。そして、プラス電荷に帯電した塵埃等を含む空気は、フィルタ部30に到達する。他方、下吸込口15から吸い込まれた空気は、コロナ放電ユニット60を通過することなくフィルタ部30に到達する。
フィルタ部30では、空気は先ず、プレフィルタ31を通過する。その際、比較的大きなホコリや塵が、プレフィルタ31により空気中から除去される。プレフィルタ31には光触媒やカテキンが含まれている。そのため、プレフィルタ31に含まれる光触媒とカテキンとの作用により、プレフィルタ31の繊維に付着した塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスの繁殖が抑制されるとともに、ウィルスが不活化される。
プレフィルタ31を通った空気は、HEPAフィルタ32を通過する。当該空気中の帯電した塵埃等は、HEPAフィルタ32に吸着される。HEPAフィルタ32を通過した空気は、脱臭エレメント33を通過するときに脱臭される。
その後、当該空気は、加湿部40の加湿ロータ41に到達する。加湿運転が行なわれているときは、加湿ロータ41を通過する空気が加湿される。一方、加湿運転が停止している状態では、加湿ロータ41の回転が停止して加湿ロータ41が乾燥しているので、加湿ロータ41を通過する空気は加湿されない。
フィルタ部30及び加湿ロータ41を通過して清浄された空気は、吹出口20から室内へと吹き出される。また、清浄された空気の一部は、室内へと吹き出されることなく支流82となって、ストリーマ放電ユニット70へ導入される。
ストリーマ放電ユニット70においては、ストリーマ放電により活性種が生成される。活性種を含む空気は、2つの通路部材35内を通り、各通路部材35に形成された複数の放出口36からプレフィルタ31の前に放出される。プレフィルタ31の前に放出された活性種を含む空気は、吸込空気と混ざり合ってプレフィルタ31及びHEPAフィルタ32に吸い込まれる。これらの活性種を含んだ空気は、ウィルスやカビ菌、細菌などを不活化させ、または死滅させる。
(3−1)ルーバーの可動範囲
次に、ルーバーの動作について説明する。図5(a)には吹出口20をルーバー21が閉じている状態が示されている。工場出荷時のルーバー21は、吹出口20を閉じる位置にあり、図5(a)の位置(以後、閉位置と呼ぶ)である。
図5(b)にはルーバー21が鉛直方向(上下方向)に開いた状態が示されている。運転を開始したとき、ルーバー21が自動的に真上に開き、図5(b)の位置(以後、B位置と呼ぶ)となる。
図5(c)にはルーバー21が鉛直方向に対して30°前方へ傾いている状態が示されている。空気清浄運転時および加湿運転時に、ルーバー21がスイングモードに設定されたとき、ルーバー21は、図5(c)のように鉛直方向に対して30°前方へ傾いた位置(以後、C位置と呼ぶ)とB位置との間を遥動する。
図5(d)にはルーバー21が鉛直方向に対して45°後方へ傾いている状態が示されている。サーキュレーション運転の場合に、ルーバー21は、図5(d)のように鉛直方向に対して45°後方へ傾いた位置(以後、D位置と呼ぶ)に移動する。サーキュレーション運転では、図7に示されているように、部屋RSの床FLに空気清浄機10が置かれている状態で、ルーバー21によって空気清浄機10の後方の壁面WLの方に沿うように調和空気が風量最大で送風される。そして、壁面WLから天井CLに沿って室内の空気が循環するように流れる。
図5(e)にはルーバー21が鉛直方向に対して45°前方へ傾いている状態が示されている。ルーバー21の手動による可動範囲は、閉位置から図5(e)の鉛直方向に対して45°前方へ傾いた位置(以後、E位置とよぶ)まである。つまり、閉位置からE位置までの135°は、手動で調節できるので、使い勝手がよい。
また、ルーバー21は、動作中に操作パネル10bの所定のボタンを押すことによって、所定のボタンを押したタイミングでルーバー21が停止させることができるように構成されている。停止中は、吹出口20からゴミなどの異物の侵入を防止するために、ルーバー21を手動で閉位置へ戻して吹出口20を閉じることができる。
なお、ルーバー21の動作は上記のものに限られるものではなく、例えば空気清浄機10が除湿機能をさらに備える場合には洗濯物を乾かし易くするためのモードを設定することもできる。その場合には、例えば、D位置よりも15°程度後方側の位置(以後、D2位置と呼ぶ)との間を遥動するように構成することもできる。干された洗濯物に向って、ルーバー21がD位置−D2位置間を遥動するので、空気清浄され除湿された空気が洗濯物に満遍なく当たるようになる。
(3−2)ルーバーと放電の制御
(3−2−1)サーキュレーション運転の場合
サーキュレーション運転を空気清浄機10に行なわせる場合には、サーキュレーション運転(サーキュレート機能)を指示するためにユーザが操作パネル10bのボタンを操作して、サーキュレーションモードを選択する。
制御部90は、操作パネル10bからの信号を受信して、サーキュレーション運転が指示されたことを検知すると、図5(d)を用いて説明したように、ステッピングモータ25によってルーバー21を45°後方へ傾けるとともに風量を最大にするようにシロッコファン50のモータ51を制御する。
そして、制御部90は、ルーバー21が壁面WLの方に向かうとともに風量が最大になるため、操作パネル10bのボタンによってサーキュレーション運転が指示されたときにはコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70の放電を停止させる。
(3−2−2)操作パネルでルーバーを停止させる場合
上述の(3−1)で説明したように、ルーバー21の揺動を操作パネル10bの所定のボタンで停止させることができる。このときの停止位置は、操作パネル10bの所定のボタンを押したタイミングによって区々である。
そこで、制御部90は、所定のボタンが押されたタイミングでルーバー21を停止させたときには、ステッピングモータ25への指示値からルーバー21の向きを判断する。例えば、閉位置を基準としてステップ数をカウントし、そのカウント値でルーバー21の向きを判断する。カウント値が閉位置よりも60°前方へ傾いた値を示していれば、ルーバー21が鉛直方向に対して30°後方へ傾いている状態であることを制御部90が検知することができる。また、制御部90は、このときの風量を、シロッコファン50のモータ51に対して指示している内容から検知することができる。
ここでは、ルーバー21が鉛直方向に対して後方へ傾いている状態であり、かつ風量が「強風」以上のタップに設定されている状態のときに、放電を停止するという指示が制御部90に予め入力されているものとする。
このように設定されている制御部90は、上述のようにルーバー21が鉛直方向に対して後方へ傾いている状態を検知すると同時に、風量が「強風」以上のタップに設定されている状態であることを検知すると、コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70の放電を停止させる。
(3−2−3)ルーバーの傾きを手動で変更する場合
図5(e)を用いて説明したように、停止中は、ルーバー21は手動で傾きを変更させることができる。例えば、停止中にルーバー21を手動で変更し、運転中にステッピングモータ25を停止させてルーバー21を固定した常態にする場合には、上述のように制御部90がステッピングモータ25への指示値からルーバー21の傾きを検知するといったことはできなくなる。
そこで、例えば、図5(e)に示されているように、ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾いたことを検知する位置センサ24を吹出口20の近傍に設ける。そして、制御部90は、この位置センサ24でルーバー21が鉛直方向に対して後方へ傾いている状態でることが検知され、かつ風量が「強風」以上のタップに設定されていることが検知されたときに、コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70に対して放電を停止させる。
(4)特徴
(4−1)
ルーバー21(風向変更部の例)は、吹出口20から吹出される清浄空気の風向を、周辺の室内RSの壁面WLに沿うように吹出すため、鉛直方向に対して後方(特定の風向の例)に変更できる。例えば、サーキュレーションモード時には、鉛直方向に対して45°後方へ傾いたD位置にルーバー21の傾きを変更する。操作パネル10bでルーバー21を停止させる場合は、操作パネル10bのボタンの操作で鉛直方向に対して後方に傾いた状態にルーバー21の傾きを変更して停止できる。ルーバー21の傾きを手動で変更する場合は、手動で鉛直方向に対して後方に傾いた状態にルーバー21の傾きを変更することができる。
コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70(放電部の例)は、吹出口20から吹出される空気に対して放電を行なうために設けられている。コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70は、ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾いた状態又は鉛直方向に対して45°後方に傾いた状態に変更されたときには放電を停止するように制御部90に制御されている。
ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾いた状態又は鉛直方向に対して45°後方に傾いた状態に変更されたときには放電が停止するので、放電が行なわれた清浄空気が室内RSの壁面WLに沿って流れるという状況が発生し難くなる。その結果、室内RSの壁面WLが空気清浄機10の運転によって汚れるのを抑制することができる。
このように、コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70は、制御部90の制御により、サーキュレーションモードの選択、操作パネル10bのボタン操作によるルーバー21の停止(特定の風向の選択の例)、又は位置センサ24によるルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾いた状態の検知(特定の風向の検知の例)の検知結果に基づいて放電を止めている。そのため、室内RSの壁面WLに沿う鉛直方向に対して後方への風向が生じる場合に限定して放電を止め、壁面WLに沿う特定の風向が生じない場合、例えば鉛直方向に対して前方に吹出す場合には放電を止めずに済むことから、壁面の汚れを抑制しながらコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70を有効に活用することができる。
(4−2)
コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70は、最大風量や「強風」以上のタップ(所定の風量の例)の風量以上のときに放電を停止する。制御部90は、もし、ルーバー21が鉛直方向よりも後方に向いていても、「強風」よりも風量が少ない「中風」や「弱風」のときにはコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70の放電を停止させない。このように「中風」や「弱風」のときには壁面WLにまで放電の効果が及び難い。その結果、「中風」や「弱風」のときにコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70が放電を行なわせ、ルーバー21が鉛直方向よりも後方に向いている場合に室内RSの壁面WLの汚れを抑制しながら放電を行なわせることができる。
(4−3)
ルーバー21は、風向を変更するための仕切羽根22(風向変更羽根の例)と仕切羽根22を駆動するステッピングモータ25とを有している。コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70は、制御部90により、ステッピングモータ25への指令値に基づいて放電を停止するよう制御されている。制御部90は、ステッピングモータ25への指令値から鉛直方向よりも後方に向いているか否かを認識することができ、鉛直方向よりも後方にルーバー21が向いているときの放電停止の制御が容易になる。
(4−4)
位置センサ24は、ルーバー21の仕切羽根22が鉛直方向に対して後方に傾いた状態を検知する(特定の風向に変更する向きにあるか否かの検知する例)。コロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70は、制御部90により、位置センサ24の検知結果に基づいて放電を停止させられる。位置センサ24の検知結果に基づいてコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70が放電を停止させられることにより、例えば手動で仕切羽根22が鉛直方向に対して後方に傾けられたときでも放電の停止が可能になる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、放電部としてのコロナ放電ユニット60及びストリーマ放電ユニット70がコロナ放電を用いて帯電した塵埃等は、HEPAフィルタ32に吸着する電気集塵やストリーマ放電などの放電について説明した。しかし、放電部が行なう放電の形態はこれらに限られるものでなく、例えばマイナスイオンの発生のための放電を行なう放電部についても本願発明を適用することができる。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、特定の風向として、ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾けられたときの風向及び鉛直方向に対して45°後方に傾けられたときの風向について説明した。しかし、特定の風向は、ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾けられていれば、鉛直方向に対して後方に傾けられる角度は任意に設定できる。また、ルーバー21が鉛直方向に対して後方に傾けられて固定されている場合に限られるものではなく、例えば洗濯物を乾かすときのD位置とD2位置との間を揺動しているような場合であってもよい。
10 空気清浄機
20 吹出口
21 ルーバー
22 仕切羽根
23 風向調整羽根
24 位置センサ
25,26 ステッピングモータ
30 フィルタ部
40 加湿部
50 シロッコファン
60 コロナ放電ユニット
70 ストリーマ放電ユニット
特開2010−2068号公報

Claims (7)

  1. 吹出口から吹出される清浄空気の風向を、周辺の室内壁面に沿うように吹出すための特定の風向に変更できる風向変更部(21)と、
    前記吹出口から吹出される空気に対して放電を行なうために設けられ、前記風向変更部が前記特定の風向に変更するときには放電を停止するように構成されている放電部(60,70)と
    を備える、空気清浄機。
  2. 前記放電部は、前記特定の方向に清浄空気を吹出させてサーキュレーション運転を行なわせるサーキュレーションモードの選択、前記特定の風向の選択又は前記特定の風向の検知結果に基づいて放電を止める、
    請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記風向変更部は、前記特定の風向を得るために、真上より後側に清浄空気を吹出す方向への風向の変更を行なう、
    請求項1又は請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 前記放電部は、電気集塵のための放電、ストリーマ放電及びマイナスイオンの発生のための放電のうちの少なくとも一つの放電を行なう、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  5. 前記放電部は、前記風向変更部が前記特定の風向に変更し、かつ前記吹出口より所定の風量以上の清浄空気が吹出されるときに放電を停止する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  6. 前記風向変更部は、風向を変更するための風向変更羽根(22)と前記風向変更羽根を駆動するステッピングモータ(25)とを有し、
    前記放電部は、前記ステッピングモータへの指令値に基づいて放電を停止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  7. 前記風向変更部は、風向を変更するための風向変更羽根(22)を有し、
    前記風向変更羽根が前記特定の風向に変更する向きにあるか否かを検知するセンサ(24)をさらに備え、
    前記放電部は、前記センサの検知結果に基づいて放電を停止する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の空気清浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106639823A (zh) * 2017-01-19 2017-05-10 北京工业大学 一种通过监测空气质量自动开闭的雾霾过滤窗
KR20200064670A (ko) * 2018-11-29 2020-06-08 엘지전자 주식회사 플라즈마 살균 모듈 및 이를 구비하는 공기청정기

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