JP2020198685A - 配線部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線部材の厚みを抑えることが可能な技術を提供する。【解決手段】配線部材は、第1シートと、第1シート上に固定された複数の第1線状伝送部材とを有する第1配線部材を備える。複数の第1線状伝送部材は、第2線状伝送部材と、第2線状伝送部材を跨いで第2線状伝送部材と交差する第3線状伝送部材とを含む。配線部材は、第2及び第3線状伝送部材の交差箇所において第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持する保持部材をさらに備える。【選択図】図1

Description

本開示は、配線部材に関する。
特許文献1には、偏平な配線部材に関する技術が記載されている。
特開2018−137208号公報
ところで、偏平な配線部材には、接続先に応じて分岐線が設けられることがある。その際、幹線から分岐線へ分岐される線状伝送部材と、幹線の線状伝送部材とを交差させることがある。当該交差させる領域において、線状伝送部材が重なるため、配線部材全体の厚みが大きくなりやすい。また、特に例えば偏平な配線部材に曲げの力が加わると線状伝送部材を交差させる領域及び近傍でより厚みが増してしまうことがある。
そこで、配線部材の厚みを抑えることが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、第1シートと、前記第1シート上に固定された複数の第1線状伝送部材とを有する第1配線部材を備え、前記複数の第1線状伝送部材は、第2線状伝送部材と、前記第2線状伝送部材を跨いで前記第2線状伝送部材と交差する第3線状伝送部材とを含み、前記第2及び第3線状伝送部材の交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持する保持部材をさらに備える。
本開示によれば、配線部材の厚みを抑えることができる。
図1は実施形態1に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図2は実施形態1に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図3は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図4は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図5は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図6は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図7は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図8は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図9は実施形態2に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図10は実施形態3に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図11は実施形態3に係る配線部材の一例を示す断面図である。 図12は実施形態4に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図13は実施形態4に係る配線部材の一例を示す断面図である。 図14は実施形態4に係る配線部材の一例を示す断面図である。 図15は実施形態4に係る配線部材の一例を示す断面図である。 図16は実施形態5に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図17は実施形態5に係る配線部材の一例を示す断面図である。 図18は実施形態6に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図19は実施形態6に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図20は実施形態7に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図21は実施形態7に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図22は実施形態8に係る配線部材の一例を示す平面図である。 図23は変形例に係る配線部材の一例を示す平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)第1シートと、前記第1シート上に固定された複数の第1線状伝送部材とを有する第1配線部材を備え、前記複数の第1線状伝送部材は、第2線状伝送部材と、前記第2線状伝送部材を跨いで前記第2線状伝送部材と交差する第3線状伝送部材とを含み、前記第2及び第3線状伝送部材の交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持する保持部材をさらに備える、配線部材である。本開示によると、保持部材は、第2及び第3線状伝送部材の交差箇所において第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持するため、交差箇所及びその付近での配線部材の厚みを抑えることが可能となる。
(2)前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1シートに巻き付けられたテープを含んでもよい。この場合、第1シートにテープを巻き付けることによって、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を簡単に保持することができる。
(3)前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1シートに固定された第2シートを含んでもよい。この場合、第1シートに第2シートを固定することによって、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を簡単に保持することができる。
(4)前記第2シートにおける前記第1シートに固定された固定領域は、前記交差箇所の周辺に位置する第1領域を含んでもよい。この場合、交差箇所において、第3線状伝送部材の位置が変化し難くなるため、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(5)前記固定領域は、前記第1領域から前記第3線状伝送部材の際に沿う第2領域を含んでもよい。この場合、固定領域は、第1領域だけではなく、当該第1領域から第3線状伝送部材に沿う第2領域を含むため、第3線状伝送部材の位置が変化し難くなる。よって、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(6)前記第2シートにおける前記第1シートに固定された固定領域は、前記第3線状伝送部材の際に沿う領域を含んでもよい。この場合、第3線状伝送部材の位置が変化し難くなるため、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(7)前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1配線部材に重ねられた第2配線部材を含んでもよい。この場合、配線数を増やしつつ、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持することができる。
(8)前記第2配線部材は、第3シートと、前記第3シート上に固定された複数の第4線状伝送部材とを有してもよい。この場合、第1配線部材と、保持部材が含む第2配線部材とが同様の構造を有することから、第1配線部材及び保持部材を備える配線部材の作製が容易となる。
(9)前記保持部材は、前記第2及び第3線状伝送部材を接合する接合部材を含み、前記接合部材は、前記交差箇所の周辺において前記第2及び第3線状伝送部材に付着する第1部分を有してもよい。この場合、交差箇所の周辺において第2及び第3線状伝送部材が接合されるため、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(10)前記接合部材は、前記交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の間に介在する第2部分を有してもよい。この場合、交差箇所とその周辺において第2及び第3線状伝送部材が接合されるため、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(11)前記保持部材は、前記交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の間に介在し、前記第2及び第3線状伝送部材を接合する接合部材を含んでもよい。この場合、交差箇所において第2及び第3線状伝送部材が接合されることから、交差箇所での第2及び第3線状伝送部材の位置関係を強固に保持することができる。
(12)前記保持部材は、前記配線部材の折曲げ趾を避けて位置してもよい。この場合、第1シート上で第1線状伝送部材の経路が乱れたり、第1シートから第1線状伝送部材が分離したりすることが抑制される。
(13)前記第1シートに取り付けられた車両固定部をさらに備え、前記保持部材が、前記第1シートのうち前記車両固定部に対応する領域に位置してもよい。この場合、配線部材が交差箇所で折り曲げられる可能性が少なくなり、第1シート上で第1線状伝送部材の経路が乱れたり、第1シートから第1線状伝送部材が分離したりすることが抑制される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係る配線部材1Aについて説明する。図1は配線部材1Aの概略平面図である。図2は配線部材1Aが備える配線部材10の概略平面図である。配線部材1Aは、配線部材10と、配線部材10に取り付けられた保持部材20とを備える。
配線部材10は、例えば、自動車の車両に搭載される複数の部品をつなぐ部材である。配線部材10は例えば偏平な部材である。配線部材10は、複数の線状伝送部材11及びシート12を備える。線状伝送部材11は、電気または光等を伝送する線状の部材である。本例では、線状伝送部材11は、芯線と、当該芯線を覆う絶縁被覆とを含む電線である。芯線は、金属等の導電部材によって形成された線状導体である。芯線は1本または複数本の素線で構成される。絶縁被覆は、芯線の周囲を覆う絶縁部分である。線状伝送部材11は、電線以外に、裸導線、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線あるいは光ファイバ等であってもよい。
シート12は、複数の線状伝送部材11を偏平な形態に保つシート状の部材である。シート12は、樹脂等によって形成される。シート12は、金属を含んでいてもよい。シート12は、不織シートを含んでもよい。シート12の一方主面に複数の線状伝送部材11が固定される。シート12の一方主面上では、複数の線状伝送部材11が並列状態となっている。シート12に対する線状伝送部材11の固定は、溶着、接着あるいは粘着等によってなされる。溶着は、超音波溶着であってもよいし、加熱溶着であってもよい。複数の線状伝送部材11がシート12の一方主面に固定されることによって、複数の線状伝送部材11が平たい状態に保たれる。
本例では、複数の線状伝送部材11は、曲がっている複数の線状伝送部材11aと、直線状の複数の線状伝送部材11bとを含む。複数の線状伝送部材11aは並列配置されており、複数の線状伝送部材11bは並列配置されている。各線状伝送部材11aの一部は線状伝送部材11bと並列配置されている。
配線部材10は、線状伝送部材11aと線状伝送部材11bが交差する交差箇所13を備える。本例では、配線部材10は複数の交差箇所13を備える。各交差箇所13では、線状伝送部材11bが線状伝送部材11aを跨いでいる。本例では、配線部材10は、9個の交差箇所13を備える。配線部材10が備える交差箇所13の数は9個未満であってもよいし、10個以上であってもよい。
保持部材20は、交差箇所13において線状伝送部材11aと線状伝送部材11bの位置関係を保持する部材である。本例では、保持部材20は、交差箇所13を覆うようにシート12に巻き付けられたテープ20Aを含む。本例では、片面に粘着性を有する1本のテープ20Aが、複数の交差箇所13のすべてを覆うようにシート12に巻き付けられている。テープ20Aは、各線状伝送部材11bをシート12側に押さえるようにシート12に巻き付けられている。これにより、各交差箇所13において、線状伝送部材11bが線状伝送部材11aに押し付けられる。テープ20Aは、各交差箇所13において線状伝送部材11bを線状伝送部材11aに押し付けるようにシート12に巻き付けられているとも言える。テープ20Aは、線状伝送部材11a及び11bに接着している。テープ20Aは、シート12における線状伝送部材11が固定された一方主面の上だけではなく、シート12が有する、一方主面とは反対側の他方主面の上にも存在する。
なお、テープ20Aは、複数の交差箇所13の一部を覆わなくてもよい。また、保持部材20は、少なくとも一つの交差箇所13を覆う、シート12に巻き付けられた複数のテープ20Aを含んでもよい。
ここで、配線部材1Aが保持部材20を備えていない場合を考える。この場合には、交差箇所13において、線状伝送部材11bが線状伝送部材11aから浮く可能性がある。あるいは、配線部材10が車両に配策される場合等において、線状伝送部材11bの線状伝送部材11aからの浮きが大きくなる可能性がある。また、交差箇所13の付近において、線状伝送部材11bがシート12から浮く可能性がある。あるいは、配線部材10が車両に配策される場合等において、線状伝送部材11bのシート12からの浮きが大きくなる可能性がある。これにより、交差箇所13及びその付近において、配線部材1Aの厚みが大きくなる可能性がある。配線部材1Aの厚みが大きくなると、配線部材1Aが周囲と干渉する可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る配線部材1Aは、線状伝送部材11a及び11bの交差箇所13において線状伝送部材11a及び11bの位置関係を保持する保持部材20を備える。交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係が保持されることによって、交差箇所13及びその付近において配線部材1Aの厚みを抑えることができる。
また、本実施形態では、保持部材20は、交差箇所13を覆うようにシート12に巻き付けられたテープ20Aを含む。これにより、シート12にテープ20Aを巻き付けることによって、交差箇所での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を簡単に保持することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る配線部材1Bについて説明する。図3は配線部材1Bの概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Bが備える保持部材20は、交差箇所13を覆うようにシート12に固定されたシート20Bを含む。本例では、シート20Bは、複数の交差箇所13のすべてを覆うようにシート12に固定されている。シート20Bは例えば融着シートである。シート20Bは、シート12に対して、超音波融着されてもよいし、熱融着されてもよいし、その他の方法で融着されてもよい。シート20Bは融着シート以外であってもよい。この場合、シート20Bは、シート12に対して、両面テープあるいは接着材等によって固定されてもよい。
シート20Bは、各線状伝送部材11bをシート12側に押さえるようにシート12の一方主面に固定されている。これにより、各交差箇所13において、線状伝送部材11bが線状伝送部材11aに押し付けられる。シート20Bは、各交差箇所13において線状伝送部材11bを線状伝送部材11aに押し付けるようにシート12に固定されているとも言える。シート20Bは、複数の交差箇所13の一部だけを覆ってもよい。本例では、シート20Bの形状は、長方形であるが、他の形状であってもよい。
図4〜9はシート20Bにおけるシート12に固定された固定領域200の一例を示す図である。図4〜9では配線部材1Bの一部が拡大されて示されている。図4〜9では固定領域200に斜線が示されている。なお、固定領域200の形状は図4〜9の例に限られない。
図4の例では、シート20Bの四隅がシート12に固定されている。固定領域200は、シート20Bの四隅にそれぞれ位置する複数の固定領域200a,200b,200c,200dを含む。
図5の例では、固定領域200には、シート20Bの第1の隅20aから、それに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際まで広がる固定領域200eが含まれる。固定領域200eは、第1の隅20aから延びるシート20Bの2つの辺と、第1の隅20aに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際とで囲まれた領域である。
固定領域200には、シート20Bの第2の隅20bから、それに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際まで広がる固定領域200fが含まれる。固定領域200fは、第2の隅20bから延びるシート20Bの2つの辺と、第2の隅20bに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際とで囲まれた領域である。
固定領域200には、シート20Bの第3の隅20c及び第4の隅20dから、それらに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際まで広がる固定領域200gが含まれる。固定領域200gは、第3の隅20cから延びるシート20Bの2つの辺と、第4の隅20dから延びるシート20Bの2つの辺と、第3の隅20c及び第4の隅20dに最も近い交差する線状伝送部材11a及び11bの際とで囲まれた領域である。
固定領域200e,200f,200gのそれぞれには、交差箇所13の周辺に位置する固定領域201aが含まれる。また、固定領域200e,200f,200gのそれぞれには、固定領域201aから線状伝送部材11bの際に沿う固定領域201bが含まれる。また、固定領域200e,200f,200gのそれぞれには、固定領域201aから線状伝送部材11aの際に沿う固定領域201cが含まれる。
図6の例では、固定領域200は、図5に示される固定領域201a,201b,201cのみを含む。図7の例では、固定領域200は、図5に示される固定領域201a及び201bだけを含む。固定領域201a及び201bを合わせた領域は、線状伝送部材11bに沿う領域であると言える。図7の例では、図4の例のように、シート20Bの第3の隅20cがシート12に固定されてもよい。
図8の例では、固定領域200は、図5に示される固定領域201aだけを含む。図8の例では、図4の例のように、シート20Bの第3の隅20cがシート12に固定されてもよい。
なお、図9に示されるように、固定領域201aは、交差箇所13の周辺に複数個所設けられてもよい。図9の例では、交差箇所13の周辺に固定領域201aが4箇所設けられている。交差箇所13の周辺に、固定領域201aが2箇所設けられてもよいし、3箇所設けられてもよい。
このように、本実施形態では、保持部材20は、交差箇所13を覆うようにシート12に固定されたシート20Bを含む。これにより、シート20Bをシート12に固定することによって、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を簡単に保持することができる。
また、シート20Bの固定領域200に、交差箇所13の周辺に位置する固定領域201aが含まれる場合には、線状伝送部材11bの位置が変化し難くなる。よって、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を強固に保持することができる。
また、固定領域200に、線状伝送部材11bの際に沿う領域が含まれる場合には、線状伝送部材11bの位置が変化し難くなる。よって、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を強固に保持することができる。
また、固定領域200に、固定領域201aだけではなく、固定領域201aから線状伝送部材11bの際に沿う固定領域201bが含まれる場合には、線状伝送部材11bの位置がさらに変化し難くなる。よって、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係をさらに強固に保持することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る配線部材1Cについて説明する。図10は配線部材1Cの概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1及び2において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Cが備える保持部材20は、交差箇所13を覆うように配線部材10に重ねられた配線部材20Cを含む。配線部材20Cは配線部材10に積層されている。配線部材20Cは、各線状伝送部材11bをシート12側に押さえるように配線部材10に重ねられている。これにより、各交差箇所13において、線状伝送部材11bが線状伝送部材11aに押し付けられる。配線部材20Cは、各交差箇所13において線状伝送部材11bを線状伝送部材11aに押し付けるように配線部材10に重ねられているとも言える。
配線部材20Cは、例えば、自動車の車両に搭載される複数の部品をつなぐ部材である。配線部材20Cは例えば偏平な部材である。配線部材20Cは、例えば、配線部材10と同様の構造を有する。
図11は配線部材1Cの概略断面図である。図11に示されるように、配線部材20Cは、複数の線状伝送部材211とシート212と備える。線状伝送部材211は、線状伝送部材11と同様に、電気または光等を伝送する線状の部材である。シート212は、複数の線状伝送部材211を偏平な形態に保つシート状の部材である。シート212の一方主面に複数の線状伝送部材211が固定される。シート212の一方主面上では、複数の線状伝送部材211が並列状態となっている。線状伝送部材11及びシート12についての上述の説明は、線状伝送部材211及びシート212にも適用することができる。
図11に示されるように、配線部材20Cは、例えば、線状伝送部材211と配線部材10の線状伝送部材11とが向かい合うように配線部材10に重ねられる。配線部材20Cは、シート212が配線部材10の線状伝送部材11に重なるように配線部材10に重ねられてもよい。
配線部材10と配線部材20Cを積層状態に保つ構造は特に限定されない。例えば、配線部材10及び20Cの積層構造の周囲に粘着テープ等の結束部材が巻き付けられる構成が採用されてもよい。また、配線部材10及び20Cがそれらの間に介在する接着剤あるいは両面テープ等によって接着されてもよい。また、配線部材10及び20Cの両側部のシート12及び212が溶着、粘着テープあるいは接着剤等によって接合されること、あるいはクランプ等によって重ね合わせ状態に保たれる構成が採用されてもよい。
配線部材20Cの構造は、配線部材10と異なる構造であってもよい。例えば、複数の線状伝送部材211は、平たい枠部材等によって偏平状態に保たれていてもよい。複数の線状伝送部材211が偏平な形態となるように並列された形態で直接接合されていてもよい。また、配線部材20Cは、FCC(Flexible Flat Cable)及びFPC(Flexible printed circuit)等のように、複数の線状導体が絶縁部材によって相互に絶縁された状態で偏平状態に保たれたものであってもよい。すなわち、配線部材20Cは、複数の線状導体が、相互に絶縁された状態で偏平な形態に保持され、全体として幅よりも厚みが小さく形成された配線部材であってもよい。また、配線部材20Cは偏平な部材でなくてもよい。
このように、本実施形態では、保持部材20は、交差箇所13を覆うように配線部材10に重ねられた配線部材20Cを含む。これにより、配線数を増やしつつ、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を保持することができる。
また、図11の例のように、保持部材20に含まれる配線部材20Cが配線部材10と同様の構造を有する場合には、配線部材10及び保持部材20を備える配線部材1Cの作製が容易となる。
[実施形態4]
実施形態4に係る配線部材1Dについて説明する。図12は配線部材1Dの概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1,2,3において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Dが備える保持部材20は、線状伝送部材11a及び11bを接合する接合部材20Dを含む。接合部材20Dは、例えば、流動体が固化された部材である。接合部材20Dは、ホットメルト等の熱可塑性樹脂で構成されてもよいし、接着性を有する発泡材で構成されてもよい。本例では、接合部材20Dは、各交差箇所13を覆うように配線部材10のシート12上に流し込まれて固化されている。
図13は、図12に示される矢視XIII−XIIIの概略断面図である。図14は、図12に示される矢視XIV−XIVの概略断面図である。図13及び14では、接合部材20Dに斜線が示されている。
図13に示されるように、接合部材20Dは、並列配置された複数の線状伝送部材11bの最も外側の2つの線状伝送部材11bよりも外側に位置する部分を有する。また、接合部材20Dは、隣り合う2つの線状伝送部材11bの間の隙間110bを埋めている。接合部材20Dは、並列配置された複数の線状伝送部材11bの最も外側の2つの線状伝送部材11bよりも外側に位置する部分を有する。
また図14に示されるように、接合部材20Dは、並列配置された複数の線状伝送部材11aの最も外側の2つの線状伝送部材11aよりも外側に位置する部分を有する。また、接合部材20Dは、隣り合う2つの線状伝送部材11aの間の隙間110aを埋めている。接合部材20Dは、隙間110aのうち、上方に線状伝送部材11bが存在しない部分だけではなく、上方に線状伝送部材11bが存在する部分110aaも埋めている。つまり、接合部材20Dは、線状伝送部材11bの下方に位置する、線状伝送部材11aの間の隙間110aaを埋めている。
接合部材20Dは、交差箇所13の周辺において、線状伝送部材11a及び11bに付着する第1部分220を有する。詳細には、接合部材20Dは、交差箇所13の周辺において、線状伝送部材11a上に位置し、かつ線状伝送部材11a及び11bに付着する第1部分220aを備える(図13参照)。さらに、接合部材20Dは、交差箇所13の周辺において、シート12上に位置し、かつ線状伝送部材11a及び11bに付着する第1部分220bを備える(図14参照)。
このように、本実施形態では、接合部材20Dは、交差箇所13の周辺において線状伝送部材11a及び11bに付着する第1部分220を有することから、交差箇所13の周辺において線状伝送部材11a及び11bが接合されている。よって、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を強固に保持することができる。
なお、図15に示されるように、接合部材20Dは、交差箇所13において線状伝送部材11a及び11bの間に介在する第2部分221を有してもよい。この場合には、交差箇所13とその周辺において線状伝送部材11a及び11bが接合されるため、交差箇所13での線状伝送部材11及び11bの位置関係をさらに強固に保持することができる。交差箇所13において線状伝送部材11bが線状伝送部材11aから少し浮いた状態で接合部材20Dがシート12上に流し込まれる場合には、図15に示される構造が得られる。
[実施形態5]
実施形態5に係る配線部材1Eについて説明する。図16は配線部材1Eの概略断面図である。図17は配線部材1Eの概略断面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1,2,3,4において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Eが備える保持部材20は、交差箇所13において線状伝送部材11a及び11bの間に介在し、線状伝送部材11a及び11bを接合する接合部材20Eを含む。接合部材20Eは、例えば両面テープである。接合部材20Eは、両面テープ以外の部材であってもよい。例えば、接合部材20Eは接着剤であってもよい。
本例では、複数の交差箇所13のそれぞれにおいて接合部材20Eが存在する。本例では、保持部材20には3つの接合部材20Eが含まれる。3つの接合部材20Eは、3つの線状伝送部材11aにそれぞれ設けられている。1つの接合部材20Eは、1つの線状伝送部材11aと、それに交差する3つの線状伝送部材11bとの間に介在する。接合部材20Eは、配線部材1Dの接合部材20Dとは異なり、交差箇所13の周辺において線状伝送部材11a及び11bに付着する部分を有していない。
なお、接合部材20Eは、複数の交差箇所13の一部に設けられてもよい。また、本例では、3つの交差箇所13に対して1つの接合部材20Eが設けられているが、2つの交差箇所13に1つの接合部材20Eが設けられてもよい。また、1つの交差箇所13に1つの接合部材20Eが設けられてもよい。
このように、本実施形態では、保持部材20は、交差箇所13において線状伝送部材10a及び10bの間に介在し、線状伝送部材11a及び11bを接合する接合部材20Eを含む。これにより、交差箇所13において線状伝送部材11a及び11bが接合されることから、交差箇所13での線状伝送部材11a及び11bの位置関係を強固に保持することができる。
[実施形態6]
実施形態6に係る配線部材1Fについて説明する。図18は配線部材1Fの概略断面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1,2,3,4,5において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Fが備える保持部材20は、線状伝送部材11bをシート12に固定するステープラー針20Fを含んでいる。ステープラー針は、ステープラーから出る針である。ステープラーはホチキスとも呼ばれる。ステープラー針はホチキス針とも呼ばれる。ステープラー針20Fは、樹脂で構成されてもよいし、金属で構成されてもよいし、その他の材料で構成されてもよい。
保持部材20は、複数のステープラー針20Fを含んでいる。ステープラー針20Fは、交差箇所13の周辺において線状伝送部材11bをシート12に固定している。ステープラー針20Fは、線状伝送部材11bをシート12に押し付けるように線状伝送部材11bの上からシート12に取り付けられている。ステープラー針20Fは、それとシート12との間で線状伝送部材11bを挟み込むようにシート12に取り付けられている。図18の例では、ステープラー針20Fは各交差箇所13の周辺に位置するが、複数の交差箇所13の一部の周辺だけに位置してもよい。
なお、ステープラー針20Fの位置及び数は上記の例に限れない。例えば、1つのステープラー針20Fによって複数本の線状伝送部材11bをシート12に固定してもよい。また、図19に示されるように、ステープラー針20Fは交差箇所13に位置してもよい。図19の例では、ステープラー針20Fは、交差箇所13において、線状伝送部材11b及び線状伝送部材11aをシート12に押し付けるように線状伝送部材11bの上からシート12に取り付けられている。ステープラー針20Fは、それとシート12との間で線状伝送部材11a及び11bを挟み込むようにシート12に取り付けられている。図19の例では、複数の交差箇所13のすべてにステープラー針20Fが設けられているが、複数の交差箇所13の一部にステープラー針20Fが設けられてもよい。
[実施形態7]
実施形態7に係る配線部材1Gについて説明する。図20は配線部材1Gの概略平面図である。図21は配線部材1Gを折畳んだ状態、即ち、荷姿形態の配線部材1Gを示す概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1,2,3,4,5,6において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Gが備える複数の線状伝送部材11には、線状伝送部材11c,11d,11e,11f,11g,11hが含まれる。配線部材1Gを梱包、搬送時等する際に、配線部材1Gは、折曲げてコンパクトな荷姿形態とされる。折曲げ跡550,510は、かかる荷姿形態に形成された際に、折曲げられた跡である。配線部材1Gの折曲げは、配線部材1Gの一部を他の部分に重ねることができる程度に折曲げられればよい。折曲げ跡500,510は、シート12に折り癖として残っている場合、線状伝送部材11に折り癖として残っている場合等が想定される。
本例では、複数の線状伝送部材11はシート12上で交差している。具体的には、線状伝送部材11hが曲がって線状伝送部材11c,11d,11e,11f,11gと交差することにより、5つの交差箇所13aが生じている。また、線状伝送部材11fが曲がって線状伝送部材11c,11d,11eと交差することにより、3つの交差箇所13bが発生している。また、線状伝送部材11dが曲がって線状伝送部材11e,11gと交差することにより、2つの交差箇所13cが発生している。また、線状伝送部材11cが曲がって線状伝送部材11e,11fと交差することにより、2つの交差箇所13dが発生している。そして、線状伝送部材11gが曲がって線状伝送部材11eと交差することにより、1つの交差箇所13eが発生している。
線状伝送部材11c,11d,11e,11f,11g,11hの一端にはコネクタ400Aが接続されている。線状伝送部材11f,11hの他端にはコネクタ400Bが接続されている。線状伝送部材11c,11dの他端にはコネクタ400Cが接続されている。線状伝送部材11e,11gの他端にはコネクタ400Dが接続されている。
複数の交差箇所13aには保持部材20が設けられている。これにより、各交差箇所13aにおいて、交差する2つの線状伝送部材11の位置関係が保持される。図20の例では、保持部材20は、シート20B、配線部材20Cあるいは接合部材20Dである。保持部材20は、テープ20A、接合部材20Eあるいはステープラー針20Fであってもよい。
また、複数の交差箇所13bには保持部材20が設けられている。また、複数の交差箇所13c及び複数の交差箇所13dには保持部材20が設けられている。また、交差箇所13eには保持部材20が設けられている。
配線部材1Gには、折曲げ跡500,510が形成されている。折曲げ跡500,510は、梱包、搬送等の目的で、コンパクトな荷姿形態とするため、配線部材1Gを折曲げた跡である。交差箇所13a,13b,13c,13d,13eは、折曲げ跡500、510を避けて位置している。また、各保持部材20も、折曲げ跡500、510を避けて位置している。
配線部材1Gが折曲げられた形態、即ち、荷姿形態の配線部材1Gは、図2に示されるように、交差箇所13c,13d,13e,13f,13g,13hが、折曲げ箇所500A,510Aを避けて位置した状態となっている。また、荷姿形態の配線部材1Gは、各保持部材20が、折曲げ箇所500A,510Aを避けて位置した状態となっている。折曲げ跡500,510は、シート12に折り癖として残った跡、あるいは線状伝送部材11に折り癖として残った跡として観察される。
このように構成された梱包形態の配線部材1Gによると、複数の線状伝送部材11の交差箇所13a,13b,13c,13d,13e及び保持部材20が、シート12の折曲げ箇所500A,510Aを避けて位置しているため、シート12上で線状伝送部材11の経路が乱れたり、シート12から線状伝送部材11が分離したりすることが抑制される。また、図20に示される配線部材1Gにおいても、交差箇所13a,13b,13c,13d,13e及び保持部材20が、シート12の折曲げ跡500,510を避けて位置しているため、梱包、搬送時等において、シート12は、交差箇所13a,13b,13c,13d,13e及び保持部材20を避けて折曲げられていたことになる。このため、シート12上で線状伝送部材11の経路が乱れたり、シート12から線状伝送部材11が分離したりすることが抑制される。
なお、配線部材1Gの折曲げ方は上記例に限られない、配線部材1Gは、1箇所で折り曲げられていてもよいし、3箇所以上で折り曲げられていてもよい。配線部材1Gは、シート12の延在方向に対して斜めのラインで折り曲げられてもよい。
また、保持部材20は、線状伝送部材11よりも剛性が高い部材であってもよい。これにより、配線部材1Gが交差箇所13で折り曲げられる可能性が少なくなる。その結果、シート12上で線状伝送部材11の経路が乱れたり、シート12から線状伝送部材が分離したりすることが抑制される。
[実施形態8]
実施形態8に係る配線部材1Fについて説明する。図22は配線部材1Fの概略平面図である。なお、本実施の形態の説明において、実施形態1,2,3,4,5,6,7において説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材1Fは、シート12に取り付けられた車両固定部600を備える。車両固定部600は、車両に固定可能な部品である。車両固定部600として、例えば、車両に形成された孔に嵌め込んで係止固定可能な部品、いわゆるクランプ又はクリップと呼ばれる部品を用いることができる。シート12に対する車両固定部600の固定構造としては、超音波溶着、熱溶着、接着剤又は粘着剤を用いた固定、挟込み固定等、各種固定構造を採用することができる。車両固定部600は、例えば、シート12における線状伝送部材11が固定された面とは反対側の面に設けられている。
交差箇所13a及びそれに設けられた保持部材20は、シート12のうち車両固定部600に対応する領域に位置している。ここでは、シート12の延在方向における車両固定部600の両端を、シート12(詳細には、シート12における、交差箇所13a,13b,13c,13d,13eが設けられた部分)の延在方向に対して直交する方向に延長した一対の線600Lの内側に、交差箇所13a及びそれに設けられた保持部材20が位置している。また、交差箇所13e及びそれに設けられた保持部材20は、シート12のうち車両固定部600に対応する領域に位置している。
車両固定部600は、樹脂又は金属等で形成された部品であり、シート12を、車両固定部600が設けられた領域では曲げ難い。このため、シート12は、車両固定部600を避けた位置で折曲げられることになる。このため、交差箇所13a,13e及びそれらに設けられた保持部材20において、配線部材1Hが折曲げられず、シート12上で線状伝送部材11の経路が乱れたり、シート12から線状伝送部材11が分離したりすることが抑制される。
なお、保持部材20には、線状伝送部材11よりも剛性が高い部材700が設けられてもよい。図23は部材700を備える配線部材1Iを示す概略平面図である。図23の例では、部材700が保持部材20を覆うように設けられている。保持部材20に、線状伝送部材11よりも剛性が高い部材700が設けられることにより、配線部材1Iが交差箇所13で折り曲げられる可能性が少なくなる。その結果、シート12上で線状伝送部材11の経路が乱れたり、シート12から線状伝送部材が分離したりすることが抑制される。なお、図22に示される配線部材1Hにおいて、保持部材20に部材700が設けられてもよい。
以上のように、配線部材は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1A,1B,1C,1E,1F,1G,1H,1I,10,20C 配線部材
11,11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,211 線状伝送部材
12,20B,212 シート
13,13a,13b,13c,13d 交差箇所
20 保持部材
20A テープ
20a 第1の隅
20b 第2の隅
20c 第3の隅
20D,20E 接合部材
20d 第4の隅
20F ステープラー針
110a,110aa,110b 隙間
200,200a,200b,200c,200d,200e,200f,200g, 201a,201b,201c 固定領域
220,220a,220b 第1部分
221 第2部分
400A,400B,400C コネクタ
500,510 折曲げ趾
500A,510A 折り曲げ箇所
600 車両固定部
600L 線
700 部材

Claims (13)

  1. 第1シートと、前記第1シート上に固定された複数の第1線状伝送部材とを有する第1配線部材を備え、
    前記複数の第1線状伝送部材は、第2線状伝送部材と、前記第2線状伝送部材を跨いで前記第2線状伝送部材と交差する第3線状伝送部材とを含み、
    前記第2及び第3線状伝送部材の交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の位置関係を保持する保持部材をさらに備える、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1シートに巻き付けられたテープを含む、配線部材。
  3. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1シートに固定された第2シートを含む、配線部材。
  4. 請求項3に記載の配線部材であって、
    前記第2シートにおける前記第1シートに固定された固定領域は、前記交差箇所の周辺に位置する第1領域を含む、配線部材。
  5. 請求項4に記載の配線部材であって、
    前記固定領域は、前記第1領域から前記第3線状伝送部材の際に沿う第2領域を含む、配線部材。
  6. 請求項3に記載の配線部材であって、
    前記第2シートにおける前記第1シートに固定された固定領域は、前記第3線状伝送部材の際に沿う領域を含む、配線部材。
  7. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記交差箇所を覆うように前記第1配線部材に重ねられた第2配線部材を含む、配線部材。
  8. 請求項7に記載の配線部材であって、
    前記第2配線部材は、第3シートと、前記第3シート上に固定された複数の第4線状伝送部材とを有する、配線部材。
  9. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記第2及び第3線状伝送部材を接合する接合部材を含み、
    前記接合部材は、前記交差箇所の周辺において前記第2及び第3線状伝送部材に付着する第1部分を有する、配線部材。
  10. 請求項9に記載の配線部材であって、
    前記接合部材は、前記交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の間に介在する第2部分を有する、配線部材。
  11. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記交差箇所において前記第2及び第3線状伝送部材の間に介在し、前記第2及び第3線状伝送部材を接合する接合部材を含む、配線部材。
  12. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記保持部材は、前記配線部材の折曲げ趾を避けて位置している、配線部材。
  13. 請求項1又は請求項12に記載の配線部材であって、
    前記第1シートに取り付けられた車両固定部をさらに備え、
    前記保持部材が、前記第1シートのうち前記車両固定部に対応する領域に位置する、配線部材。
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