JP2020197409A - 自動分析装置及び自動分析装置の制御方法 - Google Patents

自動分析装置及び自動分析装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することが可能な自動分析装置及び自動分析装置の制御方法を提供すること。【解決手段】自動分析装置は、試薬を反応容器に分注する試薬分注プローブと、検体を反応容器に分注する検体分注プローブと、反応容器内の検体及び試薬を攪拌する攪拌棒と、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する記憶部とを備え、検体分注プローブによって分注される検体の情報と特別洗浄情報とに基づいて特別洗浄の要否を判定する判定部と、試薬分注プローブ、検体分注プローブ及び攪拌棒の動作を制御する制御部とを含み、制御部は、特別洗浄を行う場合、特別洗浄情報に基づいて、試薬分注プローブにより反応容器に洗浄液を分注させ、攪拌棒により反応容器内の洗浄液を攪拌させる。【選択図】図5

Description

本発明は、自動分析装置及び自動分析装置の制御方法に関する。
生化学自動分析装置において、検体間のキャリーオーバーを回避するために、検体を分注する検体分注プローブと、希釈検体を攪拌する希釈攪拌棒とを、アルカリ洗剤によって洗浄(特別洗浄)するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特願2018−17676号公報
従来の自動分析装置では、検体に直接触れるユニット(検体分注プローブ、希釈攪拌棒)の特別洗浄を行っているが、検体に間接的に触れる試薬分注プローブや反応液を攪拌する攪拌棒の特別洗浄を行っていないため、直前に分析した強陽性検体の濃度によっては、試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することができなかった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することが可能な自動分析装置及び自動分析装置の制御方法を提供することができる。
(1)本発明に係る自動分析装置は、試薬を反応容器に分注する試薬分注プローブと、検体を前記反応容器に分注する検体分注プローブと、前記反応容器内の検体及び試薬を攪拌する攪拌棒と、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する記憶部とを備えた自動分析装置であって、前記検体分注プローブによって分注される検体の情報と前記特別洗浄情報とに基づいて前記特別洗浄の要否を判定する判定部と、前記試薬分注プローブ、前記検体分注プローブ及び前記攪拌棒の動作を制御する制御部とを含み、前記制御部は、前記特別洗浄を行う場合、前記特別洗浄情報に基づいて、前記試薬分注プローブにより前記反応容器に洗浄液を分注させ、前記攪拌棒により前記反応容器内の洗浄液を攪拌させる。
また、本発明に係る自動分析装置の制御方法は、試薬を反応容器に分注する試薬分注プローブと、検体を前記反応容器に分注する検体分注プローブと、前記反応容器内の検体及び試薬を攪拌する攪拌棒と、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する記憶部とを備えた自動分析装置の制御方法であって、前記検体分注プローブによって分注される検体の情報と前記特別洗浄情報とに基づいて前記特別洗浄の要否を判定する判定ステップと、前記試薬分注プローブ、前記検体分注プローブ及び前記攪拌棒の動作を制御する制御ステップとを含み、前記制御ステップでは、前記特別洗浄を行う場合、前記特別洗浄情報に基づいて、前記試薬分注プローブにより前記反応容器に洗浄液を分注させ、前記攪拌棒により前記反応容器内の洗浄液を攪拌させる。
本発明によれば、試薬分注プローブにより反応容器に洗浄液を分注させることで試薬分
注プローブを特別洗浄することができ、攪拌棒により反応容器内の洗浄液を攪拌させることで攪拌棒を特別洗浄することができるため、試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することができる。
(2)本発明に係る自動分析装置及び自動分析装置の制御方法では、前記制御部は(前記制御ステップでは)、前記検体分注プローブにより前記反応容器内の洗浄液を吸引させ、吸引させた洗浄液を前記検体分注プローブの洗浄槽に吐出させてもよい。
本発明によれば、試薬分注プローブにより反応容器に洗浄液を分注させ、その洗浄液を用いて検体分注プローブの特別洗浄を行うため、検体分注プローブが大本の洗浄液に接触せず、大本の洗浄液が汚染されることを防止することができる。
(3)本発明に係る自動分析装置及び自動分析装置の制御方法では、前記制御部は(前記制御ステップでは)、前記反応容器に分注された洗浄液の量に基づいて、前記検体分注プローブが前記反応容器内の洗浄液を吸引する際の、前記検体分注プローブの前記反応容器に対する下降量を決定してもよい。
本発明によれば、検体分注プローブの洗浄液に対する浸漬範囲を制限して、検体分注プローブの外壁に残留した洗浄液が次に分注する検体にキャリーオーバーすることを防ぐことができる。
(4)本発明に係る自動分析装置及び自動分析装置の制御方法では、前記試薬分注プローブとして、第1試薬を前記反応容器に分注する第1試薬分注プローブと、第2試薬を前記反応容器に分注する第2試薬分注プローブとを備え、前記攪拌棒として、前記反応容器内の検体及び第1試薬を攪拌する第1攪拌棒と、前記反応容器内の検体、第1試薬及び第2試薬を攪拌する第2攪拌棒とを備え、前記制御部は(前記制御ステップでは)、前記第1試薬分注プローブにより前記反応容器に分注された洗浄液を前記第1攪拌棒により攪拌させ、前記第2試薬分注プローブにより前記反応容器に更に分注された洗浄液を前記第2攪拌棒により攪拌させてもよい。
本発明によれば、第1攪拌棒や第2攪拌棒を介した検体間のキャリーオーバーを回避することができる。また、第2試薬分注プローブにより更に分注された洗浄液を第2攪拌棒により攪拌させることで、より清浄な洗浄液で第2攪拌棒を特別洗浄することができる。
第1の実施の形態に係る自動分析装置の構成の一例を模式的に示す図。 制御装置の構成の一例を示すブロック図。 常時洗浄モードが選択された場合に表示されるキャリーオーバー項目設定画面を示す図。 項目別洗浄モードが選択された場合に表示されるキャリーオーバー項目設定画面を示す図。 第1の実施の形態に係る自動分析装置の処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施の形態に係る自動分析装置の構成の一例を模式的に示す図。 第2の実施の形態に係る自動分析装置の処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施の形態に係る自動分析装置の処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る自動分析装置の構成の一例を模式的に示す図である。自動分析装置1は、生体から採取した血液や尿等の検体に含まれる特定の成分の量を自動的に測定する生化学自動分析装置である。
図1に示す自動分析装置1は、サンプルターンテーブル2と、第1ターンテーブル4と、第2ターンテーブル5と、反応ターンテーブル6と、検体分注プローブ7と、サンプルバーコードリーダ10と、第1試薬分注プローブ12と、第2試薬分注プローブ13と、第1反応液攪拌機構14と、第2反応液攪拌機構15と、多波長光度計16と、恒温槽17と、反応容器洗浄機構18と、検体分注プローブ洗浄機構31と、第1試薬分注プローブ洗浄機構33と、第2試薬分注プローブ洗浄機構34と、制御装置40とを備えている。自動分析装置1では、例えば、検体分注プローブ7や第1試薬分注プローブ12等の各種プローブによる検体や試薬の分注動作や、第1反応液攪拌機構14または第2反応液攪拌機構15による攪拌動作の繰り返しの1単位が1サイクルの時間を掛けて行われる。
サンプルターンテーブル2、第1ターンテーブル4、第2ターンテーブル5、反応ターンテーブル6は、不図示の駆動機構によって周方向に沿って回転可能に支持され、周方向に所定の角度範囲毎に、所定の速度で回転する。
サンプルターンテーブル2は、複数のサンプル容器21を保持する。サンプル容器21には、血液や尿等の検体が収容されている。
第1ターンテーブル4は、複数の第1試薬容器24を保持し、第2ターンテーブル5は、複数の第2試薬容器25を保持する。第1試薬容器24には、第1試薬が収容され、第2試薬容器25には、第2試薬が収容されている。第1試薬容器24と第2試薬容器25を区別しない場合に、単に「試薬容器」ともいう。試薬容器の一部には、後述する特別洗浄で用いられる洗浄液(例えば、界面活性剤を含むアルカリ洗剤)が収容されている。
反応ターンテーブル6は、複数の反応容器26を保持する。複数の反応容器26は、反応ターンテーブル6の周方向に並べて収容され、反応ターンテーブル6は、反応容器26を周方向に間欠的に移動させる。反応容器26には、サンプル容器21からサンプリングされた検体と、第1試薬容器24からサンプリングされた第1試薬と、第2試薬容器25からサンプリングされた第2試薬とが注入される。反応容器26内において、検体と、第1試薬及び第2試薬が攪拌され、反応が行われる。
検体分注プローブ7は、予め設定された吸引位置に搬送されたサンプル容器21から所定量の検体を吸引し、吸引した検体を、予め設定された吐出位置に搬送された反応容器26内に吐出する。検体分注プローブ7は、検体分注プローブ洗浄機構31によって洗浄(通常洗浄)される。
サンプルバーコードリーダ10は、サンプルターンテーブル2に収容されたサンプル容器21の側面に付されたバーコードから検体IDを読み取る。バーコードは、検体の識別情報である検体IDが符号化されたものである。サンプルバーコードリーダ10で読み取られた識別情報は、制御装置40に送られる。これにより、制御装置40において、サンプル容器21に収容され検体分注プローブ7によって反応容器26に分注される検体を管理できる。
第1試薬分注プローブ12は、予め設定された吸引位置に搬送された第1試薬容器24から所定量の第1試薬を吸引し、吸引した第1試薬を、予め設定された吐出位置に搬送さ
れた反応容器26内に吐出する。第1試薬分注プローブ12は、第1試薬分注プローブ洗浄機構33によって洗浄(通常洗浄)される。
第2試薬分注プローブ13は、予め設定された吸引位置に搬送された第2試薬容器25から所定量の第2試薬を吸引し、吸引した第2試薬を、予め設定された吐出位置に搬送された反応容器26内に吐出する。第2試薬分注プローブ13は、第2試薬分注プローブ洗浄機構34によって洗浄(通常洗浄)される。
第1反応液攪拌機構14は、不図示の攪拌棒(第1攪拌棒)を反応容器26内に挿入し、反応容器26内の検体と第1試薬との混合液を攪拌する。第2反応液攪拌機構15は、不図示の攪拌棒(第2攪拌棒)を反応容器26内に挿入し、反応容器26内の検体と第1試薬と第2試薬との混合液を攪拌する。反応容器洗浄機構18は、分析が終了した反応容器26内を洗浄する。
多波長光度計16は、反応容器26に光線を照射する光源ランプを用いて、第1試薬及び第2試薬と反応した検体の混合液に対する光学的測定(比色測定)を行う。多波長光度計16は、検体内の様々な成分の量を吸光度で出力し、検体の反応状態を検出する。多波長光度計16における検体の測定データは、制御装置40に送られる。恒温槽17は、反応ターンテーブル6に収容された反応容器26の温度を常時一定に保持する。
図2は、制御装置40の構成の一例を示すブロック図である。制御装置40は、処理部100と、操作部110と、表示部120と、記憶部130とを含む。
操作部110は、ユーザが操作情報を入力するためのものであり、入力された操作情報を処理部100に出力する。操作部110の機能は、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル、タッチパッドなどの入力機器により実現することができる。
表示部120は、処理部100で生成された画像を出力するものであり、その機能は、操作部110としても機能するタッチパネルや、LCD、CRTなどにより実現できる。
記憶部130は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部130は、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する。
処理部100は、自動分析装置1を構成する各部の駆動機構を制御する処理や、ユーザーインターフェース画面等を表示部120に表示させる処理、検体の測定データを取得する処理等の処理を行う。処理部100の機能は、各種プロセッサー(CPU(Central Processing Unit)など)でプログラムを実行することにより実現できる。処理部100は、判定部102と、制御部104とを含む。
判定部102は、検体分注プローブ7によって分注される検体の情報(サンプルバーコードリーダ10で読み取られた識別情報)と、記憶部130に記憶された特別洗浄情報とに基づいて、特別洗浄の要否を判定する。
制御部104は、検体分注プローブ7、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、第1反応液攪拌機構14(第1攪拌棒)、第2反応液攪拌機構15(第2攪拌棒)等の動作を制御する。制御部104は、通常の測定動作を行う場合、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に測定対象項目に対応した第1試薬を分注させ、検体分注
プローブ7により、第1試薬が分注された反応容器26に検体を分注させ、第1攪拌棒により、反応容器26内の検体及び第1試薬を攪拌させ、第2試薬分注プローブ13により、第1試薬及び検体が分注された反応容器26に測定対象項目に対応した第2試薬を分注させ、第2攪拌棒により反応容器26内の検体、第1試薬及び第2試薬を攪拌させる制御を行う。また、制御部104は、特別洗浄を行う場合、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に特別洗浄情報に基づいた洗浄液を分注させ、検体分注プローブ7により反応容器26内の洗浄液の一部を吸引させ、吸引させた洗浄液を検体分注プローブ洗浄機構31の洗浄槽(洗浄ポート)に吐出させ、第1攪拌棒により反応容器26内の洗浄液を攪拌させ、第2試薬分注プローブ13により反応容器26に特別洗浄情報に基づいた洗浄液を更に分注させ、第2攪拌棒により反応容器26内の洗浄液を攪拌させる制御を行う。従って、制御部104は、特別洗浄を行う場合、特別洗浄情報に基づいた洗浄液を通常の測定動作における測定対象項目に対応した試薬として扱い、特別洗浄としての測定対象項目(例えば、洗浄項目と呼ぶ)が測定依頼された検体(洗浄液)を測定するような扱いで動作させる。制御部104は、特別洗浄を行う場合、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、第1反応液攪拌機構14、第2反応液攪拌機構15については通常の測定動作と同様に動作させるが、検体分注プローブ7については通常の測定動作とは異なる動作を行わせる。
ユーザは、表示部120に表示されるユーザーインターフェース画面において、特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を設定することができる。設定された内容は、特別洗浄情報として記憶部130に記憶される。ユーザは、すべての検体間でキャリーオーバーを回避する場合には、特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」を選択し、測定対象項目(生化学項目)を指定してキャリーオーバーを回避する場合には、特別洗浄の動作モードとして「項目別洗浄モード」を選択する。
図3は、常時洗浄モードが選択された場合に表示されるキャリーオーバー項目設定画面を示す図である。ユーザは、予め設定された洗浄項目の中から任意の洗浄項目を選択して「回避洗剤項目」として設定することで、常時洗浄モードにおける洗浄方法を設定することができる。この例では、「回避洗剤項目」として洗浄項目「18.洗剤A」が選択・設定されている。洗浄項目は、生化学項目と同様に、分析条件として取り扱われる。洗浄項目としては、洗浄液の種類や分注する量、洗剤ボトルの位置などが予め設定されている。常時洗浄モードでは、全ての検体の測定が行われる直前に、「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目に従って特別洗浄が行われる。
図4は、項目別洗浄モードが選択された場合に表示されるキャリーオーバー項目設定画面を示す図である。この画面では、ユーザは、「キャリーオーバー項目」として設定された生化学項目ごとに、洗浄項目を選択して「回避洗剤項目」として設定することができる。この例では、生化学項目「1.HCV」の「回避洗剤項目」として洗浄項目「18.洗剤A」が選択・設定され、生化学項目「2.梅毒TP」及び「3.梅毒RP」の「回避洗剤項目」として洗浄項目「19.洗剤B」が選択・設定されている。従って、この例では、生化学項目「1.HCV」について測定依頼のある検体の測定が行われる直前に、洗浄項目「18.洗剤A」に従って特別洗浄が行われ、生化学項目「2.梅毒TP」及び「3.梅毒RP」について測定依頼のある検体の測定が行われる直前に、洗浄項目「19.洗剤B」に従って特別洗浄が行われる。
仮に、検体「A」→検体「B」→検体「C」・・・の順番で測定を行う場合、常時洗浄モードでは全ての検体を分注する前に特別洗浄が行われ、項目別洗浄モードではキャリーオーバー項目として設定された生化学項目の測定依頼のある検体を分注する直前に、特別洗浄が行われる。例えば、検体「B」の直前に特別洗浄を行う場合、検体「A」→検体「X」(洗浄項目)→検体「B」・・・のように検体Bの測定の前に、特別洗浄を行う別の
検体「X」の測定が自動的に割り込まれる。すなわち、「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目は測定対象項目として扱われ、洗浄項目が測定対象項目として測定依頼された検体「X」の測定が、検体「B」の測定の前に行われる。特別洗浄の動作モードとして「項目別洗浄モード」が選択された場合、特別洗浄としての洗浄項目の測定は、予め設定された「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目の測定の直前ではなく、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼された検体の測定の直前に行われる。このことから、以下の(1)〜(3)に示すような、同一検体について測定依頼された測定対象項目の測定順番を変更する制御が行われた場合においても、確実に検体間のキャリーオーバーの影響を回避することができる。(1)試薬間のコンタミネーションを回避するために、前後して分注する試薬の種類が予め設定された試薬の種類の組み合わせに該当しないように、試薬を分注する順番(測定対象項目の測定の順番)が変更される。(2)長い反応時間を要する測定対象項目ほど、測定が優先される。(3)同一検体において生化学項目と電解質項目について測定依頼された場合、生化学項目よりも電解質項目の測定が優先される。
図5は、第1の実施の形態に係る自動分析装置の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、判定部102は、検体分注プローブ7によって分注される検体の情報と記憶部130に記憶された特別洗浄情報とに基づいて、特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されているか否かを判定し(ステップS10)、特別洗浄の動作モードとして「項目別洗浄モード」が選択されている場合(ステップS10のN)には、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体であるか否かを判定する(ステップS11)。分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体でない場合(ステップS11のN)には、ステップS20に移行する。
特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されている場合(ステップS10のY)、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体である場合(ステップS11のY)には、制御部104は、特別洗浄情報に基づいて、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して以下の特別洗浄を実行させる。特別洗浄では、まず、制御部104は、第1試薬分注プローブ12により、第1試薬容器24内の洗浄液(「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目の洗浄液)を吸引させ(ステップS12)、反応容器26に洗浄液を吐出させる(ステップS13)。次に、制御部104は、検体分注プローブ7により、ステップS13で分注された反応容器26内の洗浄液を吸引させ(ステップS14)、検体分注プローブ洗浄機構31の洗浄槽に洗浄液を吐出させる(ステップS15)。ステップS14において、制御部104は、ステップS13で反応容器26に分注された洗浄液の量(反応容器26内の洗浄液の液面の高さ)に基づいて、検体分注プローブ7が反応容器26内の洗浄液を吸引する際の、検体分注プローブ7の反応容器26に対する下降量を決定してもよい。この場合、制御部104は、分注された洗浄液の量が多い(洗浄液の液面の高さが高い)ほど、検体分注プローブ7の下降量が小さくなるようにする。洗浄液の液面の高さは、分注された洗浄液の量と反応容器26の断面積から算出することができる。次に、制御部104は、第1反応液攪拌機構14の攪拌棒(第1攪拌棒)により、ステップS13で分注された反応容器26内の洗浄液を攪拌させる(ステップS16)。次に、制御部104は、第2試薬分注プローブ13により、第2試薬容器25内の洗浄液(「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目の洗浄液)を吸引させ(ステップS17)、ステップS13で分注された反応容器26に更に洗浄液を吐出させる(ステップS18)。次に、制御部104は、第2反応液攪拌機構15の攪拌棒(第2攪拌棒)により、ステップS13、S18で分注された反応容器26内の洗浄液を攪拌させ(ステップS19)、特別洗浄を終了する。
次に、制御部104は、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して、通常の測定動作(検体の分注動作、試薬の分注動作、混合液の攪拌動作、比色測定)を実行させ(ステップS20)、ステップS10に移行する。
第1の実施形態に係る自動分析装置によれば、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13により第1試薬容器24、第2試薬容器25内の洗浄液を吸引させて反応容器26に吐出させることで第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13の内壁及び外壁を特別洗浄することができ、第1攪拌棒、第2攪拌棒により反応容器26内の洗浄液を攪拌させることで第1攪拌棒、第2攪拌棒を特別洗浄することができるため、試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することができる。また、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に洗浄液を分注させ、その洗浄液を用いて検体分注プローブ7の特別洗浄を行うため、検体分注プローブ7が大本の洗浄液(第1試薬容器24、第2試薬容器25に収容された洗浄液)に接触せず、大本の洗浄液が汚染されることを防止することができる。また、第2試薬分注プローブ13により更に分注された洗浄液を第2攪拌棒により攪拌させることで、第1攪拌棒の特別洗浄後の反応容器26内の洗浄液を第2攪拌棒により攪拌させるよりも、より清浄な洗浄液で第2攪拌棒を特別洗浄することができる。また、反応容器26に分注された洗浄液の量に基づいて検体分注プローブ7の反応容器26に対する下降量を決定することで、検体分注プローブ7の洗浄液に対する浸漬範囲を制限して、検体分注プローブ7の外壁に残留した洗浄液が次に分注する検体にキャリーオーバーすることを防ぐことができる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係る自動分析装置の構成の一例を模式的に示す図である。図6において、図1の構成と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図6に示す自動分析装置1Aは、図1に示す自動分析装置1に、希釈ターンテーブル3、希釈検体分注プローブ8、希釈攪拌機構9、希釈容器洗浄機構11、希釈検体分注プローブ洗浄機構32を加えた構成としている。また、サンプル容器21の一部には、特別洗浄で用いられる洗浄液が収容されている
希釈ターンテーブル3は、複数の希釈容器23を保持する。希釈容器23には、サンプル容器21から吸引され、希釈された元検体、すなわち希釈検体が収容される。
検体分注プローブ7(元検体分注プローブ)は、予め設定された吸引位置に搬送されたサンプル容器21から所定量の検体(元検体)を吸引し、吸引した検体と、検体分注プローブ7自体から供給される所定量の希釈液(例えば、生理食塩水)を、予め設定された吐出位置に搬送された希釈容器23内に吐出する。
希釈検体分注プローブ8は、予め設定された吸引位置に搬送された希釈容器23から所定量の希釈検体を吸引し、吸引した希釈検体を、予め設定された吐出位置に搬送された反応容器26内に吐出する。希釈検体分注プローブ8は、希釈検体分注プローブ洗浄機構32によって洗浄(通常洗浄)される。希釈攪拌機構9は、不図示の希釈攪拌棒を希釈容器23内に挿入し、希釈容器23内の検体と希釈液を攪拌する。希釈容器洗浄機構11は、希釈容器23内を洗浄する。その他の構成は、第1の実施の形態に係る自動分析装置と同様である。
制御装置40の制御部104は、通常の測定動作を行う場合、検体分注プローブ7により希釈容器23に検体と希釈液を分注させ、希釈攪拌棒により検体と希釈液を攪拌させ、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に測定対象項目に対応した第1試薬を分注
させ、希釈検体分注プローブ8により、第1試薬が分注された反応容器26に希釈検体を分注させ、第1攪拌棒により反応容器26内の希釈検体及び第1試薬を攪拌させ、第2試薬分注プローブ13により、第1試薬及び希釈検体が分注された反応容器26に測定対象項目に対応した第2試薬を分注させ、第2攪拌棒により反応容器26内の希釈検体、第1試薬及び第2試薬を攪拌させる制御を行う。また、制御部104は、検体分注プローブ7、希釈検体分注プローブ8及び希釈攪拌棒の特別洗浄を行う場合、検体分注プローブ7により希釈容器23に特別洗浄情報に基づいた洗浄液(一部のサンプル容器21に収容された洗浄液)を分注させ、希釈攪拌棒により希釈容器23内の洗浄液を攪拌させ、希釈検体分注プローブ8により希釈容器23内の洗浄液を吸引させ、吸引させた洗浄液を希釈検体分注プローブ洗浄機構32の洗浄槽に吐出させる。また、制御部104は、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、第1攪拌棒及び第2攪拌棒の特別洗浄を行う場合、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に特別洗浄情報に基づいた洗浄液を分注させ、第1攪拌棒により反応容器26内の洗浄液を攪拌させ、第2試薬分注プローブ13により反応容器26に特別洗浄情報に基づいた洗浄液を更に分注させ、第2攪拌棒により反応容器26内の洗浄液を攪拌させる制御を行う。従って、制御部104は、特別洗浄を行う場合、特別洗浄情報に基づいた洗浄液を通常の測定動作における検体及び測定対象項目に対応した試薬として扱い、特別洗浄としての測定対象項目(例えば、洗浄項目と呼ぶ)が測定依頼された検体(洗浄液)を測定するような扱いで動作させる。制御部104は、特別洗浄を行う場合、検体分注プローブ7、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、希釈攪拌機構9、第1反応液攪拌機構14、第2反応液攪拌機構15については通常の測定動作と同様に動作させるが、希釈検体分注プローブ8については通常の測定動作とは異なる動作を行わせる。
図7、図8は、第2の実施の形態に係る自動分析装置の処理の流れを示すフローチャートである。まず、図7を用いて、検体分注プローブ7、希釈検体分注プローブ8及び希釈攪拌棒の特別洗浄について説明する。
まず、判定部102は、検体分注プローブ7、希釈検体分注プローブ8によって分注される検体の情報と記憶部130に記憶された特別洗浄情報とに基づいて、特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されているか否かを判定し(ステップS30)、特別洗浄の動作モードとして「項目別洗浄モード」が選択されている場合(ステップS30のN)には、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体であるか否かを判定する(ステップS31)。分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体でない場合(ステップS31のN)には、ステップS37に移行する。
特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されている場合(ステップS30のY)、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体である場合(ステップS31のY)には、制御部104は、特別洗浄情報に基づいて、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して以下の特別洗浄を実行させる。検体分注プローブ7、希釈検体分注プローブ8及び希釈攪拌棒の特別洗浄では、まず、制御部104は、検体分注プローブ7により、サンプル容器21内の洗浄液(「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目の洗浄液)を吸引させ(ステップS32)、希釈容器23に洗浄液を吐出させる(ステップS33)。次に、制御部104は、希釈攪拌機構9の希釈攪拌棒により、ステップS33で分注された希釈容器23内の洗浄液を攪拌させる(ステップS34)。次に、制御部104は、希釈検体分注プローブ8により、希釈容器23内の洗浄液を吸引させ(ステップS35)、希釈検体分注プローブ洗浄機構32の洗浄槽に洗浄液を吐出させ(ステップS36)、特別洗浄を終了する。
次に、制御部104は、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して、通常の測定動作
(検体及び希釈液の分注動作、検体と希釈液の攪拌動作、希釈検体の分注動作、試薬の分注動作、混合液の攪拌動作、比色測定)を実行させ(ステップS37)、ステップS30に移行する。
次に、図8を用いて、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、第1攪拌棒及び第2攪拌棒の特別洗浄について説明する。
まず、判定部102は、検体分注プローブ7、希釈検体分注プローブ8によって分注される検体の情報と記憶部130に記憶された特別洗浄情報とに基づいて、特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されているか否かを判定し(ステップS40)、特別洗浄の動作モードとして「項目別洗浄モード」が選択されている場合(ステップS40のN)には、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体であるか否かを判定する(ステップS41)。分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体でない場合(ステップS41のN)には、ステップS48に移行する。
特別洗浄の動作モードとして「常時洗浄モード」が選択されている場合(ステップS40のY)、分注予定の検体が、「キャリーオーバー項目」に該当する測定対象項目が測定依頼されている検体である場合(ステップS41のY)には、制御部104は、特別洗浄情報に基づいて、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して以下の特別洗浄を実行させる。第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13、第1攪拌棒及び第2攪拌棒の特別洗浄では、まず、制御部104は、第1試薬分注プローブ12により、第1試薬容器24内の洗浄液(「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目の洗浄液)を吸引させ(ステップS42)、反応容器26に洗浄液を吐出させる(ステップS43)。次に、制御部104は、第1反応液攪拌機構14の攪拌棒(第1攪拌棒)により、ステップS43で分注された反応容器26内の洗浄液を攪拌させる(ステップS44)。次に、制御部104は、第2試薬分注プローブ13により、第2試薬容器25内の洗浄液(「回避洗剤項目」として設定された洗浄項目の洗浄液)を吸引させ(ステップS45)、ステップS43で分注された反応容器26に更に洗浄液を吐出させる(ステップS46)。次に、制御部104は、第2反応液攪拌機構15の攪拌棒(第2攪拌棒)により、ステップS43、S46で分注された反応容器26内の洗浄液を攪拌させ(ステップS47)、特別洗浄を終了する。
次に、制御部104は、自動分析装置1の各部の駆動機構を制御して、通常の測定動作(検体及び希釈液の分注動作、検体と希釈液の攪拌動作、希釈検体の分注動作、試薬の分注動作、混合液の攪拌動作、比色測定)を実行させ(ステップS48)、ステップS40に移行する。
第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果を奏し、試薬分注プローブや攪拌棒を介した検体間キャリーオーバーを回避することができる。
なお、上記実施形態では、第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13により第1試薬容器24、第2試薬容器25内の洗浄液を吸引させる場合について説明したが、所定位置に配置された専用の洗浄液容器や洗浄液供給ポート内の洗浄液を第1試薬分注プローブ12、第2試薬分注プローブ13に吸引させるようにしてもよい。また、第2の実施の形態では、検体分注プローブ7により希釈容器23に分注された洗浄液を希釈検体分注プローブ8に吸引させることで希釈検体分注プローブ8を特別洗浄する場合について説明したが、第1の実施の形態のように、第1試薬分注プローブ12により反応容器26に分注された洗浄液を希釈検体分注プローブ8に吸引させることで希釈検体分注プローブ8を特別洗浄するようにしてもよい。
従来法(試薬分注プローブと第1及び第2攪拌棒の特別洗浄を行わない手法)と本実施形態の手法とで、2の19乗倍希釈してもなお陽性である濃度の検体(汚染検体)の次以降に分析する検体(次検体)へのキャリーオーバーの影響を比較した。なお、本実施形態の手法では、洗浄液として、水酸化ナトリウムを0.45−0.55mol/l(約2%)と非イオン界面活性剤を1.0%未満含有する溶液を使用した。測定値(COI(カットオフインデックス)値)の比較結果を表1に示す。
Figure 2020197409
従来法では、汚染検体の直後に分析した次検体のCOI値が1.0を超えてしまったが、本実施形態の手法では、次検体のCOI値はいずれも1.0未満であり、キャリーオーバーの影響は全く見られなかった。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1A…自動分析装置、2…サンプルターンテーブル、3…希釈ターンテーブル、4…第1ターンテーブル、5…第2ターンテーブル、6…反応ターンテーブル、7…検体分注プローブ、8…希釈検体分注プローブ、9…希釈攪拌機構、10…サンプルバーコードリーダ、11…希釈容器洗浄機構、12…第1試薬分注プローブ、13…第2試薬分注プローブ、14…第1反応液攪拌機構、15…第2反応液攪拌機構、16…多波長光度計、17…恒温槽、18…反応容器洗浄機構、21…サンプル容器、24…第1試薬容器、25…第2試薬容器、26…反応容器、31…検体分注プローブ洗浄機構、32…希釈検体分注プローブ洗浄機構、33…第1試薬分注プローブ洗浄機構、34…第2試薬分注プローブ洗浄機構、40…制御装置、100…処理部、102…判定部、104…制御部、110…操作部、120…表示部、130…記憶部

Claims (5)

  1. 試薬を反応容器に分注する試薬分注プローブと、検体を前記反応容器に分注する検体分注プローブと、前記反応容器内の検体及び試薬を攪拌する攪拌棒と、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する記憶部とを備えた自動分析装置であって、
    前記検体分注プローブによって分注される検体の情報と前記特別洗浄情報とに基づいて前記特別洗浄の要否を判定する判定部と、
    前記試薬分注プローブ、前記検体分注プローブ及び前記攪拌棒の動作を制御する制御部とを含み、
    前記制御部は、
    前記特別洗浄を行う場合、前記特別洗浄情報に基づいて、前記試薬分注プローブにより前記反応容器に洗浄液を分注させ、前記攪拌棒により前記反応容器内の洗浄液を攪拌させることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、
    前記検体分注プローブにより前記反応容器内の洗浄液を吸引させ、吸引させた洗浄液を前記検体分注プローブの洗浄槽に吐出させることを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御部は、
    前記反応容器に分注された洗浄液の量に基づいて、前記検体分注プローブが前記反応容器内の洗浄液を吸引する際の、前記検体分注プローブの前記反応容器に対する下降量を決定することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記試薬分注プローブとして、第1試薬を前記反応容器に分注する第1試薬分注プローブと、第2試薬を前記反応容器に分注する第2試薬分注プローブとを備え、前記攪拌棒として、前記反応容器内の検体及び第1試薬を攪拌する第1攪拌棒と、前記反応容器内の検体、第1試薬及び第2試薬を攪拌する第2攪拌棒とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1試薬分注プローブにより前記反応容器に分注された洗浄液を前記第1攪拌棒により攪拌させ、前記第2試薬分注プローブにより前記反応容器に更に分注された洗浄液を前記第2攪拌棒により攪拌させることを特徴とする自動分析装置。
  5. 試薬を反応容器に分注する試薬分注プローブと、検体を前記反応容器に分注する検体分注プローブと、前記反応容器内の検体及び試薬を攪拌する攪拌棒と、検体間のキャリーオーバーを回避するための特別洗浄を行う条件及び洗浄方法を含む特別洗浄情報を記憶する記憶部とを備えた自動分析装置の制御方法であって、
    前記検体分注プローブによって分注される検体の情報と前記特別洗浄情報とに基づいて前記特別洗浄の要否を判定する判定ステップと、
    前記試薬分注プローブ、前記検体分注プローブ及び前記攪拌棒の動作を制御する制御ステップとを含み、
    前記制御ステップでは、
    前記特別洗浄を行う場合、前記特別洗浄情報に基づいて、前記試薬分注プローブにより前記反応容器に洗浄液を分注させ、前記攪拌棒により前記反応容器内の洗浄液を攪拌させることを特徴とする自動分析装置の制御方法。
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