JP2020196470A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体から容易に分別可能な注出キャップを提供する。【解決手段】容器本体2の口部2aに装着する注出キャップ1であって、口部2aを覆う外周壁11と、外周壁11の下端部から径方向外側に突出するフランジ部12と、外周壁11の上端部を閉塞する頂壁13と、内容物を外部に注出する注出口14aとを備え、フランジ部12は、他の周方向位置よりも切断し易く構成された弱化連結部12aを有し、弱化連結部12の周方向位置を含む所定の周方向位置において、フランジ部12と外周壁11との間に周方向切欠き部12bが形成されており、弱化連結部12aとは離間した周方向位置において、外周壁11には軸方向切欠き部11bが形成されており、周方向切欠き部12bと軸方向切欠き部11bは互いの一端部において連結されており、外周壁11は、周方向切欠き部12bの周方向位置を起点として周方向に延びる周方向弱化部13aを備える。【選択図】図5A

Description

本発明は、注出キャップに関する。
従来、内容物を収容する容器本体の口部に注出口を備えた注出キャップを装着した構成を有し、容器本体に収容されている内容物を注出口から所望の量だけ注出することができるようにした液注出容器が知られている(例えば、特許文献1)。
このような構成の液注出容器では、容器本体と注出キャップとの分別のために、注出キャップの外筒に弱化部を設け、弱化部を切断することにより注出キャップを容器本体から取り外すことが可能となっている。
特許第4120963号公報
ところで、上記のような液注出容器では、注出キャップを所定の締結力で容器本体に装着させる必要から、外筒における弱化部以外の部位は所定の剛性を有しており、利用者が内容物を使用後に自ら注出キャップを容器本体から取り外そうとした場合、弱化部を切断すること及び外筒を容器本体から離脱させることが容易でないことがあり、改善の余地があった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、容器本体から容易に分別可能な注出キャップを提供することにある。
本発明の注出キャップは、
容器本体の口部に装着する注出キャップであって、
該口部を径方向外側から覆う外周壁と、
該外周壁の下端部に連なり該外周壁の下端部から径方向外側に突出するフランジ部と、
該外周壁の上端部を閉塞する頂壁と、
前記容器本体内の内容物を外部に注出する注出口と
を備え、
前記フランジ部は、周方向の少なくとも1箇所において、他の周方向位置よりも切断し易く構成された弱化連結部を有し、
該弱化連結部の周方向位置を含む連続した所定の周方向位置において、前記フランジ部と前記外周壁との間に周方向に延びる周方向切欠き部が形成されており、
前記所定の周方向位置における前記弱化連結部とは離間した周方向位置において、前記外周壁には上下方向に延びる軸方向切欠き部が形成されており、前記周方向切欠き部と該軸方向切欠き部は互いの一端部において連結されており、
前記頂壁又は前記外周壁は、前記周方向切欠き部の周方向位置を起点として周方向に延びる周方向弱化部を備えていることを特徴とする。
また、本発明の注出キャップは、上記構成において、前記弱化連結部は、半径方向又は上下方向の少なくとも一方向に屈曲した形状を有することが好ましい。
また、本発明の注出キャップは、上記構成において、前記周方向切欠き部は、前記所定の周方向位置における前記外周壁の径方向外側及び前記フランジ部の径方向内側の少なくとも一方が切り欠かれることにより形成されることが好ましい。
また、本発明の注出キャップは、上記構成において、前記外周壁において、前記周方向弱化部が形成されている周方向位置にあり且つ前記軸方向切欠き部に隣接する部分には、径方向外側面に凹凸形状が形成されることが好ましい。
また、本発明の注出キャップは、上記構成において、前記周方向弱化部は、前記周方向切欠き部と合わせて1/2周以上の周方向長さを有することが好ましい。
また、本発明の注出キャップは、上記構成において、側壁及び該側壁の上端部を閉塞する天壁を有し前記注出口を覆う蓋体を更に備え、前記外周壁の径方向外側面及び前記側壁の径方向内側面には、前記蓋体を前記外周壁に装着する際に互いにアンダーカット係合する少なくとも一対の係合部が設けられることが好ましい。
本発明によれば、容器本体から容易に分別可能な注出キャップを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る注出キャップを容器本体に装着した状態を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る注出キャップを構成するキャップ本体の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る注出キャップを構成するキャップ本体の底面図である。 図2のA−A断面による断面図である。 図2のB−B断面による断面図である。 図2のC−C断面による断面図である。 図2のD−D断面による断面図である。 本発明の第1実施形態に係る注出キャップを構成するキャップ本体の正面図である。 図5AにおけるE部詳細図である。 本発明の第2実施形態に係る注出キャップを容器本体に装着した状態を示す正面断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である注出キャップ1が、これに適合する容器本体2に装着された状態を示す。注出キャップ1は、内容物を外部に注出する注出口14aを備え容器本体2の口部2aに装着されるキャップ本体10と、注出口14aを覆う蓋体50とを備えている。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、蓋体50が位置する側を上方(図1における上側)とし、容器本体2の底部(図示せず)が位置する側を下方(図1における下側)とする。また、径方向外側とは、図1において上下方向に延びる容器本体2の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を指すものとする。なお、図1における中心軸線Oは、径方向外側、及び径方向内側の定義に用いており、本実施形態の注出キャップ1の各部材が、常にこの中心軸線周りに軸対称に形成されていることを意味するものではない。
まず、容器本体2について説明する。容器本体2は、図1に示すように、容器本体2の上部開口3aを内側に形成する口部2aと、口部2aの下端部に連なり内容物の収容空間Sを形成する胴部2dと、胴部2dの下端部を閉塞する底部(図示せず)とを備えている。また、口部2aの下端部には、ネックリング2cが設けられている。容器本体2は、例えば、射出成形、圧縮成形、押出成形等の手段により形成されたプリフォームに対して二軸延伸ブロー成形を行うことによって形成することができる。また、容器本体2は、合成樹脂素材により形成されたパリソンに対し押出しブロー成形を行うことによって形作ることもできる。ここで、容器本体2の材料には、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料を用いることができる。
本実施形態において容器本体2は、口部2aの外周面に注出キャップ1を装着するための環状突部2bが設けられている。
次に、注出キャップ1を構成するキャップ本体10について説明する。キャップ本体10は、上述のように、容器本体2の口部2aを径方向外側から覆い、口部2aに装着される外周壁11と、外周壁11の下端部に連なり外周壁11の下端部から径方向外側に突出する環状のフランジ部12と、外周壁11の上端部を閉塞する頂壁13と、頂壁13の上面から上方に延び後述する蓋体50を装着するための装着筒15と、装着筒15の径方向内側に設けられ、収容空間S内の内容物を外部に注出する注出口14aを形成する注出筒14とを備えている。また、注出キャップ1の未使用時において注出口14aを閉塞するシール部19が注出筒14の内側に設けられている。
外周壁11は、その下端部内面に突起部12dを備えており、突起部12dを口部2aの環状突部2bに打栓によりアンダーカット係合させることで、キャップ本体10を容器本体2に装着することができる。
なお、本実施形態では、キャップ本体10を容器本体2にアンダーカット係合により装着するように構成したが、この態様には限定されず、他の手段により装着するように構成してもよい。
外周壁11の上端部近傍には、径方向外側に突出するキャップ側突起部11dが設けられている(図1及び図4D参照)。このキャップ側突起部11dは、後述する蓋体50をねじ係合によりキャップ本体10に装着する際に、蓋体50の下部側壁53の内周面に設けられた蓋体側突起部53aがキャップ側突起部11dを乗り越えることで、利用者にクリック感を与えることができる。利用者は、このクリック感を感じることにより、蓋体50が完全な閉塞位置に達したことを認識することができる。
外周壁11の下端部には、径方向外側に突出するフランジ部12が設けられている。本実施形態において、フランジ部12は、周方向の1箇所において、他の周方向位置よりも切断し易く構成され、平面視でクランク形状を有するように屈曲した弱化連結部12aを備えている(図2、図4A、図5B等参照)。キャップ本体10を容器本体2にアンダーカット係合により装着する際に、外周壁11が径方向外側に膨らむことによりフランジ部12が周方向に引っ張られるために弱化連結部12aが切断され易くなるが、このように、弱化連結部12aが半径方向に屈曲した形状を備えることで、弱化連結部12aが容易に切断され難くすることができる。すなわち、キャップ本体10の装着の際に、フランジ部12が周方向に引っ張られても、弱化連結部12aのクランク形状が周方向に引き伸ばされることで高い引張応力がかからないようにすることができるからである。なお、弱化連結部12aが有する屈曲形状は、図2等に示すように径方向に屈曲する態様に限定されず、上下方向に屈曲する態様であってもよいし、径方向及び上下方向の両方向に屈曲する構成であってもよい。また、屈曲形状は、図2等に示すクランク形状に限定されず、正弦波状、鋸波状など他の様々な形状を採用してもよい。もちろん、フランジ部12の周方向に沿って設けた長方形状の弱化連結部12aとしてもよい。
弱化連結部12aが形成された周方向位置(図2における12時の方向)を含む連続する所定の周方向位置には、フランジ部12と外周壁11との間に周方向に延びる周方向切欠き部12bが設けられている(図2及び図3において、網掛け箇所は、紙面に垂直方向に貫通穴が設けられていることを示している)。この周方向切欠き部12bは、図2等に示すように、当該所定の周方向位置において外周壁11の径方向外側を切り欠いて薄肉周壁11aとし、更にフランジ部12の径方向内側を切り欠くことによって生まれた余剰スペースに形成されている。
また、図2に示す平面視において、弱化連結部12aから反時計回りに離間した周方向位置において、外周壁11には、上下方向に延びる軸方向切欠き部11bが形成されている(図2、図4B、図5B参照)。本実施形態において軸方向切欠き部11bは、周方向1箇所において外周壁11を周方向に分断しており、軸方向切欠き部11bの下端部において周方向切欠き部12bの一端と連結されている(図2参照)。また、軸方向切欠き部11bの上端部は頂壁13まで延びており、頂壁13における軸方向切欠き部11bの周方向位置を起点として、平面視で反時計回りに約2/3周に亘って周方向弱化部13aが設けられている(図1〜図3参照)。これによって、後述する手順により周方向弱化部13aを切断すると、周方向切欠き部12bと合わせて約3/4周に亘ってキャップ本体10が外周壁11と頂壁13とに分断されることになる。その結果、外周壁11を径方向外側に拡げ易くなるため注出キャップ1を容器本体2から容易に取り外すことができる。なお、注出キャップ1の取り外しの容易性の観点から、周方向弱化部13aは、周方向切欠き部12bと合わせて少なくとも1/2周の周方向長さを有していることが好ましい。
本実施形態では、弱化連結部12a、周方向切欠き部12b及び軸方向切欠き部11bをそれぞれ周方向の1箇所にのみ設けるように構成したが、この態様には限定されない。弱化連結部12a、周方向切欠き部12b及び軸方向切欠き部11bは周方向の2か所以上に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、周方向弱化部13aを頂壁13に設けるように構成したが、この態様には限定されない。周方向弱化部13aは、外周壁11の一部の領域を径方向に薄肉化する等により形成してもよい。その場合、軸方向切欠き部11bは頂壁13まで延びている必要はなく、少なくとも外周壁11の周方向弱化部13aが設けられる高さまで延びていればよい。
図2において、周方向弱化部13aが形成されている周方向位置において、軸方向切欠き部11bと隣接する外周壁11の径方向外側面には、上下方向に延びる円弧状の凹部11eが複数設けられている(図2及び図4C参照)。このように、軸方向切欠き部11bに隣接する外周壁11に凹凸形状による滑り止めを設けることで、利用者が、容器本体2内の内容物を使用し終えた後注出キャップ1を容器本体2から分別する際に、外周壁11を摘み易くすることができる。従って、後述するように、外周壁11を摘んで注出キャップ1を容器本体2から取り外し易くすることができる。このように、凹部11eが外面に設けられた外周壁11の一部は摘み部11cを形成している。
図1に示すように、外周壁11の上端部には外周壁11を閉塞する頂壁13が形成されており、頂壁13の上面から上方に向かって装着筒15が延びている。装着筒15は、外側面に雄ねじ部15aが設けられており、後述する蓋体50の上部側壁56の内側面に設けられた雌ねじ部56aにねじ係合させることによって、蓋体50をキャップ本体10に装着することができる。なお、装着筒15の下端部は、口部2aの内周面に嵌合して上部開口3aを液密にシールするシール筒15bを構成している。
装着筒15の径方向内側には、容器本体2内の内容物を外部に注出する注出口14aを形成する注出筒14が設けられている。注出筒14は、装着筒15の上端部と連結されており、装着筒15の上端部から更に上方に突出して設けられている。
注出キャップ1の未使用状態において、注出口14aは、図1に示すように、弱化部19dを介して注出筒14に連結されたシール部19により閉塞されている。シール部19の上面には、上方に引っ張ることでシール部19を注出筒14から引きちぎって除去するためのリング状の摘み部19bが支柱を介して一体に設けられている。このように、注出キャップ1の未使用状態において注出口14aをシール部19により閉塞することで、容器の搬送中に内容物が外部に漏出してしまうことを抑制することができる。
蓋体50は、図1に示すように、キャップ本体10を径方向外側から覆う側壁(下部側壁53、及び段部55を介して上方に延びる上部側壁56)と、上部側壁56の上端部を閉塞する天壁52とを備えている。蓋体50の上部側壁56の内側には雌ねじ部56aが設けられており、当該雌ねじ部56aをキャップ本体10の雄ねじ部15aにねじ係合させることで、蓋体50をキャップ本体10に装着することができる。下部側壁53の内周面には、キャップ本体10に設けられたキャップ側突起部11dと係合し、利用者に蓋体50の装着に伴うクリック感を与える蓋体側突起部53aが設けられている。また、上部側壁56の外周面には、利用者が蓋体50を開放する際に把持して中心軸線O周りに回転させ易いように縦目ローレット56bが形成されている。なお、縦目ローレット56bに代えて綾目ローレット等を採用してもよい。天壁52の下面には、蓋体50を閉めた際に注出筒14の内側に入り込んで注出口14aをシールする筒状のシール筒54が設けられている。蓋体50をキャップ本体10に装着することにより、使用開始後においても内容物が外部に漏出しないように注出口14aを閉塞することができる。
なお、本実施形態では、蓋体50をねじ係合によりキャップ本体10に装着するように構成したが、この態様には限定されない。例えば蓋体50を、ヒンジを介してキャップ本体10と一体成形し、キャップ本体10に対してアンダーカット係合させることで蓋体50をキャップ本体10に装着するように構成してもよく、その形態は種々選択可能である。
上記のように構成される注出キャップ1から内容物を吐出するにあたっては、利用者は、図1の状態から例えば上部側壁56を把持しながら蓋体50を中心軸線O周りに回転させて雄ねじ部15aと雌ねじ部56aとのねじ係合を解除する。このとき、注出筒14の内周面に当接していたシール筒54も注出筒14から離間し、注出筒14の上端が開放された状態となる。この状態で、注出筒14に弱化部19dを介して連結されたシール部19、及びシール部19の上面に形成された摘み部19bが露出する。
次に利用者は、図1に示すリング状の摘み部19bを上方に引っ張ることで薄肉部として形成された弱化部19dを引きちぎり、シール部19をキャップ本体10から取り除く。これによって、注出口14aが開放され、内容物を注出可能な状態となる。
蓋体50を開けて注出口14aを開放させた後、利用者は、容器本体2を起立姿勢から傾倒姿勢に姿勢変更して、自重により内容物を注出口14aから注出させる。なお、容器本体2の胴部2dを押圧(スクイズ)して内容物を注出させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、未使用状態において注出筒14に弱化部19dを介して連結されたシール部19で注出口14aをシールすることで内容物の漏出を確実に抑制するように構成したが、この態様には限定されない。例えば蓋体50側に栓体を設けるように構成してもよいし、シール部19を設けない構成としてもよい。
利用者は、収容空間S内の内容物を全て使い切ると、注出キャップ1を分別の為に以下の手順で容器本体2から取り外す。
まず、利用者は、図1の状態から蓋体50を中心軸線O周りに回転させて、キャップ本体10から取り外す。これによって、キャップ本体10全体が露出した状態となる。次に、利用者は、図5A及び図5Bにおいて、弱化連結部12aの右側に隣接するフランジ部12に指を掛けて下方に押し下げることで弱化連結部12aを切断する。本実施形態では、弱化連結部12aの周方向位置を含む連続した所定の周方向位置において、フランジ部12と外周壁11(薄肉周壁11a)との間に周方向切欠き部12bが設けられている。また、弱化連結部12aに隣接するフランジ部12は、周方向切欠き部12bにより薄肉周壁11aとは径方向に隔てられており、また薄肉周壁11aよりも上下方向高さが低いため、上下方向の曲げ剛性が低く構成されている。従って、利用者が弱化連結部12aに隣接するフランジ部12を押し下げることによって弱化連結部12aを容易に切断することができる。
次に利用者は、弱化連結部12aの切断により変位し易くなった外周壁11の摘み部11cを径方向外側に引き出しながら指で摘む。そして、摘み部11cを径方向外側且つ図5A及び図5Bの右方向に引っ張ることにより周方向弱化部13aを平面視で反時計回りに切断していく。先述のように、周方向弱化部13aを切断すると、周方向弱化部13aと周方向切欠き部12bとを合わせて約3/4周に亘ってキャップ本体10が外周壁11と頂壁13とに径方向に分断される。従って、利用者は、分断された外周壁11を径方向外側に引き出すことで注出キャップ1を容器本体2から容易に取り外すことができる。
以上のように、本実施形態は、容器本体2の口部2aに装着する注出キャップ1であって、口部2aを径方向外側から覆う外周壁11と、外周壁11の下端部に連なり外周壁11の下端部から径方向外側に突出するフランジ部12と、外周壁11の上端部を閉塞する頂壁13と、容器本体2内の内容物を外部に注出する注出口14aとを備え、フランジ部12は、周方向の少なくとも1箇所において、他の周方向位置よりも切断し易く構成された弱化連結部12aを有し、弱化連結部12aの周方向位置を含む連続した所定の周方向位置において、フランジ部12と外周壁11との間に周方向に延びる周方向切欠き部12bが形成されており、所定の周方向位置における弱化連結部12aとは離間した周方向位置において、外周壁11には上下方向に延びる軸方向切欠き部11bが形成されており、周方向切欠き部12bと軸方向切欠き部11bは互いの一端部において連結されており、外周壁11は、周方向切欠き部12bの周方向位置を起点として周方向に延びる周方向弱化部13aを備えるように構成した。このような構成の採用によって、外周壁11(薄肉周壁11a)とフランジ部12との間に周方向切欠き部12bを設けて弱化連結部12aに隣接するフランジ部12の剛性を低くすることができる。従って、利用者が弱化連結部12aに隣接するフランジ部12を下方に押し下げることで弱化連結部12aを容易に切断し、その結果径方向外側に変位し易くなった外周壁11の摘み部11cを摘んで、周方向弱化部13aに沿って頂壁13から外周壁11をスムーズに分断することができる。特に周方向切欠き部12bと軸方向切欠き部11bが互いの一端部において連結されるようにしたことで弱化連結部12aを切断後に摘み部11cが摘み易くなるので、注出キャップ1を容器本体2から容易に取り外すことができる。また、弱化連結部12aを設けた周方向位置においては薄肉周壁11aにより外周壁11の径方向外側への拡がりを抑制できるので、容器本体2に対して注出キャップ1を所定の締結力で装着することができる。また、薄肉周壁11aの内周面にも突起部12dを設けることができるので(図4A参照)、容器本体2に対して注出キャップ1をより確実に装着することができる。
また、本実施形態では、弱化連結部12aは、半径方向に屈曲した形状を有するように構成した。このような構成の採用によって、キャップ本体10を容器本体2に装着する際に、弱化連結部12aの屈曲形状が周方向に引き伸ばされることで弱化連結部12aに高い引張応力がかからないため、弱化連結部12aが容易に切断され難くすることができる。
また、本実施形態では、周方向切欠き部12bは、所定の周方向位置における外周壁11の径方向外側及びフランジ部12の径方向内側が切り欠かれることにより形成されるように構成した。このような構成の採用によって、キャップ本体10の外形形状を維持したまま、所定の周方向位置に周方向切欠き部12bを設けて、利用者が弱化連結部12aを切断し易くすることができる。
また、本実施形態では、外周壁11において、周方向弱化部13aが形成されている周方向位置にあり且つ軸方向切欠き部11bに隣接する部分には、径方向外側面に凹凸形状が形成されるように構成した。このような構成の採用によって、弱化連結部12aを切断した後、径方向外側方向に変位し易くなった外周壁11の摘み部11cを凹凸形状により摘み易くすることができるので、摘み部11cを確実に摘んでキャップ本体10を周方向弱化部13aに沿って分断することができる。
また、本実施形態では、周方向弱化部13aは、前記周方向切欠き部12bと合わせて1/2周以上の周方向長さを有するように構成した。このような構成の採用によって、キャップ本体10の1/2周以上に亘って外周壁11と頂壁13とを分断することができるので、1/2周以上に亘って外周壁11を容易に径方向外側に変位させてキャップ本体10を容器本体2から取り外すことができる。
また、本実施形態では、側壁(上部側壁56及び下部側壁53)及び側壁の上端部を閉塞する天壁52を有し注出口14aを覆う蓋体50を更に備え、外周壁11の径方向外側面及び側壁の径方向内側面には、蓋体50を外周壁11に装着する際に互いにアンダーカット係合する少なくとも一対の係合部(キャップ側突起部11d及び蓋体側突起部53a)が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体50をキャップ本体10に装着する際に、利用者が係合部の係合により生じるクリック感を感じることで蓋体50がキャップ本体10に完全に装着されたことを認識することができる。
図6は、本発明の第2実施形態である注出キャップ101が、これに適合する容器本体2に装着された状態を示す。本実施形態の注出キャップ101は、図6に示すように、頂壁13の上面から上方に向かって装着筒115が延びている。装着筒115の径方向内側には、容器本体2内の内容物を外部に注出する注出口114aを形成する注出筒114が設けられている。注出筒114は、装着筒115の下端部と連結されており、装着筒115の上端部から更に上方に突出して設けられている。また、装着筒115と注出筒114はU字状で連結されているため、装着筒115が液密に口部2aとシール可能となっている。
注出キャップ101の未使用状態において、注出口114aは、図6に示すように、弱化部119dを介してキャップ本体110の注出筒114に連結されたシール部119により閉塞されている。シール部119の上面には、上方に引っ張ることでシール部119を注出筒114から引きちぎって除去するためのリング状の摘み部119bが一体に設けられている。このように、注出キャップ101の未使用状態において注出口114aをシール部119により閉塞することで、容器の搬送中に内容物が外部に漏出してしまうことを抑制することができる。本実施形態では、第1実施形態と比較して、図6に示すように、リング状の摘み部119bの開放端をシール部119から上方により離れた高さ位置に配置するように構成したので、利用者が更に容易にリング状の摘み部119bを摘んで上方に引っ張り易くしている。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1及び第2実施形態では、弱化連結部12aは半径方向に屈曲した形状を有するように構成したが、この態様には限定されず、上下方向に屈曲していてもよいし、半径方向及び上下方向の両方向に屈曲した形状を有していてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、周方向切欠き部12bは、所定の周方向位置における外周壁11の径方向外側及びフランジ部12の径方向内側が切り欠かれることにより形成されるように構成したが、この態様には限定されず、外周壁11又はフランジ部12の一方のみが切り欠かれるように構成してもよいし、周方向切欠き部12bの径方向幅の分だけフランジ部12を径方向外側に突出させるようにしてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、摘み部11cの径方向外側面に凹凸形状を形成するように構成したが、この態様には限定されず、凹凸形状を設けない構成としてもよい。また、凹凸形状は、上下方向に延びる円弧状の凹部11eに限定されず、利用者が摘み部11cを摘み易くする様々な表面形状を採用することができる。
また、第1及び第2実施形態では、周方向弱化部13aは、周方向切欠き部12bと合わせて1/2周以上の周方向長さを有するように構成したが、この態様には限定されず、1/2周未満としてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、外周壁11及び蓋体50の下部側壁53に一対の係合部を設けるように構成したが、この態様には限定されず、係合部を設けない構成としてもよい。
本発明によれば、容器本体2から容易に分別可能な注出キャップ1,101を提供することが可能となる。
1 注出キャップ
2 容器本体
2a 口部
2b 環状突部
2c ネックリング
2d 胴部
3a 上部開口
10 キャップ本体
11 外周壁
11a 薄肉周壁
11b 軸方向切欠き部
11c 摘み部
11d キャップ側突起部(係合部)
11e 凹部(凹凸形状)
12 フランジ部
12a 弱化連結部
12b 周方向切欠き部
12d 突起部
13 頂壁
13a 周方向弱化部
14 注出筒
14a 注出口
15 装着筒
15a 雄ねじ部
19 シール部
19b 摘み部
19d 弱化部
50 蓋体
52 天壁
53 下部側壁(側壁)
53a 蓋体側突起部(係合部)
54 シール筒
55 段部
56 上部側壁(側壁)
56a 雄ねじ部
56b 縦目ローレット
101 注出キャップ
110 キャップ本体
114 注出筒
114a 注出口
115 装着筒
119 シール部
119b 摘み部
119d 弱化部
O 中心軸線
S 収容空間

Claims (6)

  1. 容器本体の口部に装着する注出キャップであって、
    該口部を径方向外側から覆う外周壁と、
    該外周壁の下端部に連なり該外周壁の下端部から径方向外側に突出するフランジ部と、
    該外周壁の上端部を閉塞する頂壁と、
    前記容器本体内の内容物を外部に注出する注出口と
    を備え、
    前記フランジ部は、周方向の少なくとも1箇所において、他の周方向位置よりも切断し易く構成された弱化連結部を有し、
    該弱化連結部の周方向位置を含む連続した所定の周方向位置において、前記フランジ部と前記外周壁との間に周方向に延びる周方向切欠き部が形成されており、
    前記所定の周方向位置における前記弱化連結部とは離間した周方向位置において、前記外周壁には上下方向に延びる軸方向切欠き部が形成されており、前記周方向切欠き部と該軸方向切欠き部は互いの一端部において連結されており、
    前記頂壁又は前記外周壁は、前記周方向切欠き部の周方向位置を起点として周方向に延びる周方向弱化部を備えていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 前記弱化連結部は、半径方向又は上下方向の少なくとも一方向に屈曲した形状を有する、請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記周方向切欠き部は、前記所定の周方向位置における前記外周壁の径方向外側及び前記フランジ部の径方向内側の少なくとも一方が切り欠かれることにより形成されている、請求項1又は2に記載の注出キャップ。
  4. 前記外周壁において、前記周方向弱化部が形成されている周方向位置にあり且つ前記軸方向切欠き部に隣接する部分には、径方向外側面に凹凸形状が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の注出キャップ。
  5. 前記周方向弱化部は、前記周方向切欠き部と合わせて1/2周以上の周方向長さを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の注出キャップ。
  6. 側壁及び該側壁の上端部を閉塞する天壁を有し前記注出口を覆う蓋体を更に備え、前記外周壁の径方向外側面及び前記側壁の径方向内側面には、前記蓋体を前記外周壁に装着する際に互いにアンダーカット係合する少なくとも一対の係合部が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載の注出キャップ。
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