JP2020194077A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤検知センサーが小型化された場合でもトナー濃度の検知精度の低下を防ぐことが可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】トナーセンサー80は、現像剤貯留部63Aに収容される現像剤の近傍に位置する現像剤貯留部63Aの底面に接触して配置され、当該現像剤の透磁率を検知する。またトナーセンサー80は、基板81と、第1接触部86A及び第2接触部86Bとを備える。第1接触部86A及び第2接触部86Bは、基板81の表面における対向領域に形成され、現像剤貯留部63Aに接触可能である。第1接触部86Aは、前記現像剤の磁気を検知するコイル82を含む。コイル82は、中心部から外側に広がるように渦巻き状に形成されている。基板81の表面において前記中心部に磁性体シールが設けられている。【選択図】図12B

Description

本発明は、装着された現像装置を使用して現像処理を行う画像形成装置に関する。
複写機、プリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、像担持体である感光体ドラムの表面に形成した静電潜像を現像装置で現像することにより用紙にトナー像を形成する。前記画像形成装置の現像方式としては、トナーとその搬送体である磁性キャリアとを含む現像剤を用いる二成分現像方式が知られている。この方式の現像装置は、例えばトナー不足になることを防止するために、トナー濃度を検知する現像剤検知センサー(トナーセンサー)が設けられる(例えば特許文献1参照)。
特開2010−26031号公報
前記現像剤検知センサーは、現像装置の筐体に取り付けられて、現像剤の磁力及び透磁率を検出することによりトナー量及びトナー濃度を検知する。前記現像剤検知センサーは、画像形成装置を構成する内部の部品と干渉しないように小型化が要求される。しかし、前記現像剤検知センサーが小型化されると、現像剤検知センサーを構成するコイルが小さくなり十分な磁束密度を得られなくなる。このため、前記現像剤の正確な透磁率を検出することが困難になり、トナー濃度の検知精度が低下する問題が生じる。
本発明の目的は、現像剤検知センサーが小型化された場合でもトナー濃度の検知精度の低下を防ぐことが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、現像容器と現像剤検知センサーとを備える。前記現像容器は、現像剤を収容する。前記現像剤検知センサーは、前記現像容器に収容される前記現像剤の近傍に位置する被接触部に接触して配置され、当該現像剤の透磁率を検知する。また前記現像剤検知センサーは、基板と、1又は複数の接触部とを備える。前記1又は複数の接触部は、前記基板の第1面における前記被接触部に対向する対向領域に形成され、前記被接触部に接触可能である。前記1又は複数の接触部のうちの一つである第1接触部は、前記現像剤の磁気を検知する検知部を含む。前記検知部は、中心部から外側に広がるように渦巻き状に形成されている。前記基板の前記第1面において、又は、前記第1面と前記第1面の反対側の第2面との両面において、前記中心部に応じた位置に第1磁性部材が設けられている。
本発明によれば、現像剤検知センサーが小型化された場合でもトナー濃度の検知精度の低下を防ぐことが可能な画像形成装置が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す平面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る現像装置の構成を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 図5は、図4のA−A断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図7Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図7Bは、図7AのC−C断面図である。 図8Aは、参考形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図8Bは、図8AのC−C断面図である。 図9Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図9Bは、図9AのC−C断面図である。 図10Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第1工程を示す断面図である。 図10Bは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第2工程を示す断面図である。 図10Cは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第3工程を示す断面図である。 図10Dは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第4工程を示す断面図である。 図10Eは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第5工程を示す断面図である。 図10Fは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの製造方法の第6工程を示す断面図である。 図11Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図11Bは、図11AのC−C断面図である。 図12Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図12Bは、図12AのC−C断面図である。 図13Aは、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す平面図である。 図13Bは、図13AのC−C断面図である。 図14は、本発明の実施形態に係るトナーセンサーの構成を示す断面図である。 図15は、本発明の実施形態に係る現像剤貯留室及びトナーセンサーの構成を示す断面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置100の構成]
まず、本発明の実施形態の画像形成装置100の概略構成について説明する。図1に示されるように、画像形成装置100は、画像読取部1、ADF(Automatic Document Feeder)2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6などを備えている。操作表示部6は、制御部5からの制御指示に従って各種の情報を表示し、ユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。図1は、画像形成装置100の正面図であり、図2は、画像形成装置100の平面図である。なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能に設置された状態の鉛直方向を上下方向7と定義し、操作表示部6が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、操作表示部6が設けられた側面を正面として左右方向9を定義する。また、画像形成装置100は、本発明の画像形成装置の一例に過ぎず、本発明の画像形成装置は、プリンター、FAX装置、複写機などであってもよい。
画像読取部1は、用紙Pから画像データを取得する。画像読取部1は、用紙カバー2A、コンタクトガラス11、読取ユニット12、ミラー13、ミラー14、光学レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Device)16等を備えた画像読取手段である。コンタクトガラス11は、画像読取部1の上面に設けられており、画像形成装置100の画像読取対象となる用紙Pが載置される透明な用紙台である。
用紙カバー2Aは、必要に応じてコンタクトガラス11を覆うものである。そして、画像読取部1は、制御部5によって制御されることによって、コンタクトガラス11上に載置された用紙Pから画像を読み取る。
読取ユニット12は、LED光源121及びミラー122を備えており、ステッピングモーター等の移動機構(不図示)によって副走査方向(図1における左右方向9)へ移動可能に構成されている。そして、前記移動機構によって読取ユニット12が副走査方向に移動されると、LED光源121からコンタクトガラス11に向けて照射される光が副走査方向に走査される。
LED光源121は、画像形成装置100の主走査方向(図1における前後方向8)に沿って配列された多数の白色LEDを備えている。LED光源121は、コンタクトガラス11上の読取位置12Aにある用紙Pに向けて1ライン分の白色光を照射する。なお、読取位置12Aは、読取ユニット12の副走査方向への移動に伴って副走査方向へ移動する。
ミラー122は、LED光源121から読取位置12Aにある用紙Pに光を照射したときの反射光をミラー13に向けて反射させる。そして、ミラー122で反射した光は、ミラー13及びミラー14によって光学レンズ15に導かれる。光学レンズ15は、入射した光を集光してCCD16に入射させる。
CCD16は、受光した光をその光量に応じた電気信号(電圧)に変換して制御部5に出力する光電変換素子である。具体的には、CCD16は、LED光源121から光が照射されたときに用紙Pから反射した光に基づいて用紙Pの画像に対応する電気信号に基づいて画像データを生成する。
ADF2は、用紙カバー2Aに設けられている。ADF2は、用紙トレイ21、給送機構22、複数の搬送ローラー23、用紙押さえ24、及び排紙部25などを備えた自動原稿送り装置である。ADF2は、給送機構22及び搬送ローラー23各々を不図示のステッピングモーターで駆動させることによって、用紙トレイ21にセットされた用紙Pをコンタクトガラス11上の読取位置12Aを通過させて排紙部25まで搬送させる。この際に、画像読取部1によって読取位置12Aを通過する用紙Pの画像が読み取られる。
用紙押さえ24は、コンタクトガラス11上の読取位置12Aの上方に用紙Pが通過できる間隔を隔てた位置に設けられている。用紙押さえ24は、主走査方向に長尺状に形成されており、その下面(コンタクトガラス11側の面)には白色のシートが貼り付けられている。画像形成装置100では、前記白色のシートの画像データが白色基準データとして読み取られる。前記白色基準データは、周知のシェーディング補正等で用いられる。
画像形成部3は、画像読取部1で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューターなどの情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、LSU(Laser Scanner Unit)33、現像装置34(本発明の現像装置の一例)、転写ローラー35、除電装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38、及びトナーコンテナ39等を備えている。また、画像形成部3は、現像装置34に回転駆動力を供給するためのステッピングモーター77(図6参照)を備えている。
画像形成部3では、給紙部4から給送された用紙Sに以下の手順で画像が形成され、画像形成後の用紙Sは排紙トレイ40に排紙される。具体的には、まず、帯電装置32によって感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、LSU33によって感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム31上の静電潜像は、ステッピングモーター77により駆動される現像装置34によってトナー像として現像(可視像化)される。続いて、感光体ドラム31に形成されたトナー像は転写ローラー35によって用紙Sに転写される。その後、用紙Sに転写されたトナー像は、その用紙Sが定着ローラー37及び加圧ローラー38の間を通過して排出される際に定着ローラー37で加熱されて用紙Sに溶融定着する。感光体ドラム31の電位は除電装置36で除電される。なお、現像装置34の詳細については後述する。
給紙部4は、画像形成部3において画像が形成される用紙Sを給送する。給紙部4は、不図示のカセット装着部に装着された不図示の給紙カセットに載置された複数の用紙Sを一枚ずつ画像形成部3に給送する。
次に、図6を参照して、制御部5の機能について説明する。制御部5は、CPU51、ROM52、RAM53、EEPROM54、モータードライバー55などを有している。制御部5は、ROM52に記憶された所定の制御プログラムをCPU51で実行することによって、画像形成装置100を統括的に制御する。具体的に、ROM52には、画像を形成する画像形成処理プログラム、現像装置34に連結されたステッピングモーター77を駆動させる駆動制御プログラムなどが予め記憶されている。
RAM53は揮発性の記憶手段、EEPROM54は不揮発性の記憶手段であって、CPU51が実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。モータードライバー55は、CPU51の制御によってステッピングモーター77を駆動させる。また、制御部5には現像装置34が備える後述のトナーセンサー80が接続されており、トナーセンサー80で検出されて出力される出力信号(電圧信号)が制御部5に入力される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路により構成されてもよく、画像形成装置100を統括的に制御するメイン制御部と別に設けられた制御部であってもよい。
[現像装置34の構成]
次に、現像装置34の具体的な構成について説明する。図4は現像装置34の構成を示す断面図であり、図5は図4のA−A断面図である。
現像装置34は、トナーと磁性を有するキャリアとの二成分からなる所謂二成分性の現像剤を用いて現像するものである。図3に示されるように、現像装置34は、前後方向8に長い形状に形成されている。現像装置34の外側には、補給口70が形成されており、補給口70を開閉するシャッター69が備えられている。シャッター69は、トナーコンテナ39(図1参照)から現像装置34に非磁性体のトナーが補給される際に、ソレノイド(不図示)によってスライドされて補給口70を開ける。トナーが補給されない場合には、シャッター69は、ソレノイドによってスライドされて補給口70を閉じる。
図4に示されるように、現像装置34は、現像剤貯留部63(本発明の現像容器の一例)、スクリューフィーダー64A、スクリューフィーダー64B、トナーセンサー80(本発明の現像剤検知センサーの一例)、現像ローラー61、磁気ローラー62、現像剤規制ブレード71などを備えている。これら各構成部材は現像装置34の筐体60の内部に設けられている。現像剤貯留部63は、筐体60の底部分に形成されており、筐体60と一体に構成されている。現像剤貯留部63は、トナーコンテナ39から補給された非磁性体のトナー及び磁性体のキャリアを含む二成分性の現像剤を貯留(収容)する容器である。現像剤担持体である磁気ローラー62は、現像剤貯留部63の上方に配置される。トナー担持体である現像ローラー61は、磁気ローラー62の斜め上方位置で磁気ローラー62に対向配置される。現像剤規制ブレード71は、磁気ローラー62に対向して配置される。
図6に示されるように、現像装置34は、ギヤ78を備えている。現像ローラー61、磁気ローラー62、スクリューフィーダー64A、及びスクリューフィーダー64Bは、ギヤ78を介してステッピングモーター77の出力軸(不図示)に連結されている。ステッピングモーター77から供給される回転駆動力は、ギヤ78を介して、現像ローラー61、磁気ローラー62、スクリューフィーダー64A、及びスクリューフィーダー64Bに伝達される。これにより、スクリューフィーダー64A、スクリューフィーダー64B、現像ローラー61、及び磁気ローラー62が連動して回転する。
本実施形態では、現像装置34は、画像形成部3に着脱可能なように構成されている。画像形成部3は、装着された現像装置34を使用して現像処理、画像形成処理を実行する。例えば、ギヤ78が損傷したり、現像ローラー61、磁気ローラー62、スクリューフィーダー64A、スクリューフィーダー64Bなどに回転不良が生じたりして現像装置34が故障した場合に、故障した現像装置34を取り外して新たな現像装置34に交換することが可能である。
ステッピングモーター77は、制御部5の制御によって、現像が行われる現像時に正回転方向(図4の矢印91,92の方向)へ、現像ローラー61及び磁気ローラー62を回転させる。これに連動してスクリューフィーダー64A、及びスクリューフィーダー64Bもギヤ78によって定められた正回転方向(図4及び図5の矢印93,94の方向)へ回転する。これにより、感光体ドラム31にトナーが供給される。また、ステッピングモーター77は、制御部5の制御によって、現像が行われていない非現像時に前記正回転方向とは逆向きの逆回転方向(図4の前記矢印91,92とは逆向きの方向)へ、現像ローラー61及び磁気ローラー62を回転させる。これに連動して、スクリューフィーダー64A、及びスクリューフィーダー64Bもギヤ78によって定められた逆回転方向(図4及び図5の矢印93,94とは逆向きの方向)へ回転する。これにより、前記正回転方向の回転では撹拌できないような場所で滞留しているトナー及び沈殿しているトナーを撹拌させることができる。
図5に示されるように、現像剤貯留部63は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に延びる2つの隣り合う現像剤貯留部63A,63Bを含む。現像剤貯留部63A,63Bそれぞれは、前後方向8に長い円筒状の形状に形成されている。現像剤貯留部63A,63Bは、筐体60に一体に形成されており、前後方向8に延びる仕切り板111によって互いに仕切られている。ただし、完全に仕切り分けられているのではなく、図5に示されるように、前後方向8における両端部には仕切り板111が設けられていない。具体的には、現像剤貯留部63A,63Bそれぞれの両端部は連通路112,113によって互いに連通されている。
現像剤貯留部63A,63Bのそれぞれには、スクリューフィーダー64A,64Bが収容されている。スクリューフィーダー64A,64Bは、合成樹脂によって構成されている。スクリューフィーダー64Aは、現像剤貯留部63Aの長手方向の両端壁で回転可能に支持されている。また、スクリューフィーダー64Bは、現像剤貯留部63Bの長手方向の両端壁で回転可能に支持されている。これにより、スクリューフィーダー64A,64Bは、現像剤貯留部63A,63Bの内部で回転することができる。スクリューフィーダー64A,64Bは、現像剤貯留部63A,63Bの内部で軸回りに回転されることにより現像剤を撹拌させながら搬送する。スクリューフィーダー64A,64Bには、軸周りに螺旋形状の羽が設けられている。スクリューフィーダー64A,64Bは、ステッピングモーター77からギヤ78を経て供給された回転駆動力を受けて回転される。スクリューフィーダー64A,64Bのそれぞれの回転方向は互いに逆方向に設定されている。これにより現像剤は、現像剤貯留部63A及び現像剤貯留部63B間を撹拌されつつ、図5の矢印96で示される方向へ循環搬送される。この撹拌により、現像剤のトナーに電荷を持たせることができる。
図5に示されるように、現像剤貯留部63A(本発明の現像容器の一例)の一方側の端部(前側の端部)の近傍には、トナーセンサー80(本発明の現像剤検知センサーの一例)が配置されている。トナーセンサー80は、現像剤貯留部63Aに収容される現像剤の近傍に位置する被接触部に接触して配置され、当該現像剤の透磁率を検出する。後述するように、例えばトナーセンサー80は、基板81の表面(本発明の第1面の一例)に形成される第1接触部86A及び第2接触部86Bが現像剤貯留部63A(本発明の被接触部の一例)の底面(外面)に接触するように配置されて固定されている(図7参照)。現像剤貯留部63Aの底面は、トナーセンサー80と面接触が可能なように平面状(平坦)に形成されている。なお、トナーセンサー80は、スポンジ、ゴムなどの弾性部材を介して現像剤貯留部63Aの底面に押し付けられるようにして固定されてもよい。
磁気ローラー62(図5参照)は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に沿って配設されている。磁気ローラー62は、現像時に図4における時計回転方向(図4の矢印92の方向)へ回転される。磁気ローラー62の内部には、固定式の所謂磁石ロール(不図示)が配置されている。磁石ロールは複数の磁極を有しており、本実施形態では汲上極73、規制極74、及び主極75を有する。汲上極73は現像剤貯留部63に対向し、規制極74は現像剤規制ブレード71に対向し、主極75は現像ローラー61に対向するように配置されている。
磁気ローラー62は、汲上極73の磁力によって現像剤貯留部63から現像剤をその磁気ローラー周面62A上に磁気的に汲み上げる。汲み上げられた現像剤は、磁気ローラー周面62A上に磁気的に現像剤層(磁気ブラシ層)として保持され、磁気ローラー62の回転に伴って現像剤規制ブレード71へ向けて搬送される。
現像剤規制ブレード71は、磁気ローラー62の回転方向から見て現像ローラー61よりも上流側に配置されている。現像剤規制ブレード71は、磁気ローラー周面62Aに磁気的に付着した現像剤層の層厚を規制する。現像剤規制ブレード71は、磁気ローラー62の前後方向8に沿って延びる磁性材料からなる板部材であり、筐体60に取り付けられている。また、現像剤規制ブレード71は、磁気ローラー周面62Aとの間で所定の寸法の規制ギャップ72を形成する規制面71A(つまり現像剤規制ブレード71の先端面)を有する。
現像剤規制ブレード71は磁性材料で構成されており、磁気ローラー62の規制極74によって磁化される。これにより、現像剤規制ブレード71の規制面71Aと規制極74との間、つまり規制ギャップ72に磁路が形成される。汲上極73によって磁気ローラー周面62A上に付着した現像剤層が、磁気ローラー62の回転に伴って規制ギャップ72内に搬送されると、現像剤層の層厚は規制ギャップ72において規制される。これにより、磁気ローラー周面62A上には所定厚さの均一な現像剤層が形成される。
現像ローラー61は、現像装置34の長手方向(前後方向8)に沿って、且つ、磁気ローラー62に対して平行に延びるように配設されている。現像ローラー61は、現像時に図4における時計回転方向(図4の矢印91の方向)へ回転される。現像ローラー61は、磁気ローラー周面62A上に保持された現像剤層に接触した状態で回転しつつ、前記現像剤層からトナーを受け取ってトナー層を現像ローラー周面61Aで担持する。現像が行なわれる現像時には、トナー層のトナーが感光体ドラム31の周面に供給される。
現像ローラー61及び磁気ローラー62は、ステッピングモーター77によって回転される。現像ローラー周面61Aと磁気ローラー周面62Aとの間には、所定の寸法の隙間76(図4参照)が形成されている。隙間76は例えば約130μmに設定されている。現像ローラー61は、筐体60に形成された開口を通して感光体ドラム31に臨むように配置されている。現像ローラー周面61Aと前記感光体ドラム31の周面との間にも所定の寸法の隙間(例えば約110μm)が形成されている。
トナーセンサー80は、現像剤貯留部63Aに貯留された現像剤に含まれるトナーの濃度を検知する。具体的には、トナーセンサー80は、コイル82(後述)がトナーから受ける磁気に基づいて現像剤の透磁率を測定し、その透磁率に応じた電圧に基づいてトナー濃度を検知する。現像によってトナーが消費されると、現像剤におけるトナーの比率(割合)が変化し、これにより現像剤の透磁率も変化する。例えば、現像剤におけるトナーの比率が低下すると、現像剤の透磁率が上がり、前記電圧レベルも上がる。トナーセンサー80は、検出された透磁率に応じた電圧レベルに基づいて、現像剤のトナー濃度を判定する。トナーセンサー80は、検知したトナー濃度を制御部5に出力する。なお、トナーセンサー80は、検出した透磁率に応じた電圧を出力信号(電圧信号)として制御部5に出力してもよい。この場合、制御部5は、入力された出力信号に基づいて、現像剤のトナー濃度を判定する。
トナーの濃度は、トナーの残量に応じて異なる。そのため、制御部5は、トナーセンサー80により検知されたトナー濃度に基づいて、現像剤貯留部63A内の現像剤に含まれるトナーの残量を検知することができる。つまり、制御部5は、トナーセンサー80によって検知された現像剤のトナーの濃度(透磁率)を取得し、そのトナー濃度に基づいて現像剤のトナーの残量を検知する。また、制御部5は、検知されたトナーの残量が所定量よりも少なくなると、シャッター69をスライドさせて補給口70を開け、トナーコンテナ39から現像装置34へトナーを供給する。このように、制御部5は、現像装置34内の現像剤に含まれるトナーの濃度が一定範囲内に保つように制御する。
図7Aは、本実施形態に係るトナーセンサー80の構成を示す平面図であり、図7Bは、図7AのC−C断面図であり図5のB−B断面図である。トナーセンサー80は、基板81と、基板81における現像剤貯留部63A(本発明の被接触部の一例)に対向する表面(第1面)に形成され、現像剤貯留部63Aに接触する複数の接触部とを備えている。具体的には、図7A及び図7Bに示すように、トナーセンサー80は、基板81と、コイル82と、保護膜83と、回路部84と、コネクタ部85と、第2接触部86Bとを備えている。コイル82及び保護膜83は一つの前記接触部(第1接触部86A)を構成し、第2接触部86Bは、一つの前記接触部を構成する。第1接触部86Aは本発明の第1接触部の一例であり、第2接触部86Bは本発明の第2接触部の一例である。前記接触部の数は限定されず2個以上であればよい。
基板81は、例えばガラスエポキシで構成され、平面視で矩形状に形成されているす。基板81は、例えば長辺が30mm〜50mm程度、短辺が20mm〜30mm程度、厚さが1mm〜1.6mm程度の大きさで形成される。
コイル82は、基板81の表面(第1面)に配線パターンで形成された平面状かつ渦巻き状の平面コイルから成る検知部であり、現像剤(トナー)の磁気を検知する。コイル82は、本発明の検知部の一例である。コイル82は、例えば厚さが18um〜35umであり、渦巻き部の直径が10mm〜15mmであり、渦巻き部の中心軸線が基板81の表面の法線方向と平行に延びるように基板81上に形成される。なお、コイル82は基板81の一方の表面に設けられるが、表面(第1面)及び裏面(第2面)の両面に設けられても良いし、基板81の内層に設けられてもよい。
保護膜83は、絶縁性樹脂で構成され、基板81の表面においてコイル82を覆うように形成されている。保護膜83の厚さ(高さ)は、例えば40um程度である。
回路部84は、コイル82で検出された信号を受信する制御回路であり、基板81の裏面に配置され、配線82Aを介してコイル82に電気的に接続される。回路部84は、例えば、パルス信号をコイル82に印加する印加回路と、コイル82からの出力信号を処理して透磁率に対応した電圧に基づいてトナー濃度を判定する信号処理回路とを備える。なお、トナーセンサー80では、回路部84を基板81の外部に設けて、コイル82のみを基板81に設けた構成としてもよい。さらに、基板81には、回路部84に外部から電力を供給するためのコネクタ部85が設けられている。またトナーセンサー80は、コネクタ部85を介して制御部5に電気的に接続され、検知したトナー濃度を制御部5に出力する。
ここで、参考形態に係るトナーセンサー80の構成を図8に示す。図8Aは、参考形態に係るトナーセンサー80の構成を示す平面図であり、図8Bは、図8AのC−C断面図である。図8Bに示すように、トナーセンサー80を筐体60(例えば現像剤貯留部63Aの底面)に接触させて固定した場合に、コイル82及び保護膜83の段差によってトナーセンサー80の上下方向7の位置が安定せず、当該段差を支点にしてトナーセンサー80が筐体60に対して傾くことが考えられる。トナーセンサー80が筐体60に対して傾くと、トナーセンサー80のコイル82と現像装置34との距離が変化し、トナーセンサー80の検出値がばらつき、正確なトナー濃度を検知することが困難になる。
そこで、本実施形態に係るトナーセンサー80は、図7A及び図7Bに示されるように、基板81の表面の対向領域に、被接触部(例えば現像剤貯留部63A)に接触可能な複数の接触部を備えている。また前記複数の接触部のそれぞれは、基板81の表面からの高さが互いに等しくなっている。具体的には、図7Bに示すように、トナーセンサー80は、基板81の表面における筐体60(例えば現像剤貯留部63A)に対向する対向領域に、コイル82及び保護膜83から成る第1接触部86A(本発明の第1接触部の一例)と、第1接触部86Aと同一の高さを有し、トナーセンサー80と筐体60(現像剤貯留部63A)との間の距離を保持する第2接触部86B(本発明の第2接触部の一例)とを備えている。第2接触部86Bは、例えば保護膜83と同一材料により構成され、保護膜83と同一の製造工程(後述)において形成される。
また図7Aに示されるように、第2接触部86Bは、平面視で、第1接触部86Aから所定の間隔をあけて第1接触部86Aの周囲を囲むように形成されている。すなわち、第1接触部86Aと第2接触部86Bとの間には、環状の間隙88が形成されている。
前記対向領域は、例えばトナーセンサー80を筐体60(現像剤貯留部63A)に接触させて固定したときにトナーセンサー80に押圧力が作用する領域(押圧領域)であり、平面視で現像剤貯留部63Aの底面とトナーセンサー80とが重なる領域である。第2接触部86Bは、少なくとも前記対向領域に形成されていればよいが、さらに基板81上の前記対向領域外に延長して形成されてもよい。
図7に示す構成によれば、トナーセンサー80が複数個所(第1接触部86A、第2接触部86B)で筐体60に接触して固定されるため、上下方向7の位置ズレ(傾き)を防止することができる。また、コイル82を含む第1接触部86Aから間隙88を介して独立して配置された第2接触部86Bが筐体60に接触するため、例えば基板81に反りなどの変形が生じた場合でも、当該変形を間隙88により吸収することができるため、トナーセンサー80を複数の接触部により確実に筐体60(現像剤貯留部63A)に固定することができる。これにより、トナーセンサー80の検出値のばらつきを抑制し、正確なトナー濃度を検知することが可能となる。なお、トナーセンサー80は、トナーセンサー80のカバーなど他の部品にビスなどにより固定されてもよい。
本発明のトナーセンサーの構成は図7に示す構成に限定されない。トナーセンサー80の他の実施形態について以下に説明する。
図9Aは変形例に係るトナーセンサー80の構成を示す平面図であり、図9Bは、図9AのC−C断面図である。図9A及び図9Bに示すように、変形例に係るトナーセンサー80は、トナーセンサー80の対向領域において、基板81の表面(第1面)上に、複数の独立した第2接触部を備えている。ここでは、一例として、トナーセンサー80は、4個の第2接触部86C,86D,86E,86Fを備えている。各第2接触部86C,86D,86E,86Fは、第1接触部86Aと同一の高さを有している。図9Aに示されるように、平面視で、第2接触部86Cは第1接触部86Aの左側に配置され、第2接触部86Dは第1接触部86Aの上側に配置され、第2接触部86Eは第1接触部86Aの右側に配置され、第2接触部86Fは第1接触部86Aの下側に配置されている。第2接触部86C及び第2接触部86Eは、第2接触部86C及び第2接触部86Eを結ぶ直線の中心と第1接触部86Aの中心とが一致するように配置され、第2接触部86D及び第2接触部86Fは、第2接触部86D及び第2接触部86Fを結ぶ直線の中心と第1接触部86Aの中心とが一致するように配置されている。また各第2接触部86C,86D,86E,86Fは、第1接触部86Aから所定の間隔(間隙88)をあけて形成されている。
図9に示す構成によれば、トナーセンサー80をより多くの独立した個所(第1接触部86A、第2接触部86C,86D,86E,86F)で筐体60(現像剤貯留部63A)に接触させて固定することができるため、上下方向7の位置ズレを確実に防止することができる。なお、第2接触部の数、配置位置、及び形状は、前記構成に限定されない。
[トナーセンサー80の製造方法]
次にトナーセンサー80の製造方法について説明する。図10は、トナーセンサー80の製造工程の一例を示す図である。ここでは、図7に示すトナーセンサー80の製造工程を示す。
まず図10Aに示す第1工程において、基板81の表面(第1面)にコイル82の材料となる銅膜82aを形成し、銅膜82a上に感光性のレジスト(感光性樹脂)を塗布してレジスト膜89を形成する。
次に図10Bに示す第2工程において、フォトリソグラフィ技術により、フォトマスクを用いてパターンをレジスト膜89に転写する。前記パターンはコイル82のパターン(例えば渦巻き状パターン)に対応する。
次に図10Cに示す第3工程において、レジスト膜89をマスクして、レジスト膜89で保護されていない部分の銅膜82aを異方性の強いイオン性ガスにより除去(エッチング)する。これにより、渦巻き状のコイル82が形成される。
次に図10Dに示す第4工程において、レジスト膜89を除去した後、コイル82を保護する絶縁性樹脂83aを全面に形成する。
次に図10Eに示す第5工程において、例えばCMP(Chemical Mechanical Polish)技術により絶縁性樹脂83aの平坦化を行う。
最後に図10Fに示す第6工程において、絶縁性樹脂83aに開口部(間隙88)を形成し、また対向領域外の絶縁性樹脂83aを除去する。これにより、基板81の表面に、コイル82及び保護膜83から成る第1接触部86Aと、第1接触部86Aから所定距離(間隙88)だけ離れた第2接触部86Bとが形成される。また基板81の裏面(第2面)に回路部84及びコネクタ部85が設けられる。上述の工程により、トナーセンサー80の対向領域において、基板81の表面に複数の同一高さの接触部(第1接触部86A、第2接触部86B)を備えたトナーセンサー80が製造される。
なお、トナーセンサー80の製造方法は前記製造方法に限定されない。例えば、第2接触部86Bは、保護膜83の製造工程とは異なる製造工程、例えば保護膜83が形成された後に独立して形成されてもよい。
ここで、間隙88(図7及び図9参照)は、現像装置34に対するトナーセンサー80の水平方向(図7の前後方向8及び左右方向9)の位置ズレを防止する機能を有する。具体的には、図11に示すように、本実施形態に係る現像装置34は、現像剤貯留部63Aの底面に1又は複数の突起部65(本発明の突起部の一例)を備えてもよい。図11では、一例として、筐体60(現像剤貯留部63Aの底面)に4個の突起部65A〜65Dが設けられている。突起部65A〜65Dは、幅が間隙88の幅より小さく形成されており、トナーセンサー80が、筐体60(現像剤貯留部63A)に取り付けられたときに間隙88に受容される。
図11の構成によれば、例えばトナーセンサー80に現像剤貯留部63Aに対して前後方向8又は左右方向9に力が加わった場合でも、突起部65A〜65Dの移動が間隙88内で規制されるため、トナーセンサー80の前後方向8又は左右方向9の移動が規制される。これにより、現像剤貯留部63Aに対するトナーセンサー80の水平方向の位置ズレを防止することができるため、トナーセンサー80を現像剤貯留部63Aに確実に固定することができる。よって、トナーセンサー80の検出値のばらつきをより抑制することが可能となる。
[磁性体シール87]
ところで、トナーセンサー80は、画像形成装置100を構成する内部の部品と干渉しないように小型化が要求される。しかし、トナーセンサー80が小型化されると、コイル82が小さくなり十分な磁束密度を得られなくなる。このため、現像剤の正確な透磁率を検出することが困難になり、トナー濃度の検知精度が低下する問題が生じる。これに対して、本実施形態に係る画像形成装置100は、トナーセンサー80が小型化された場合でもトナー濃度の検知精度の低下を防ぐことが可能である。
具体的には、本実施形態に係る画像形成装置100では、トナーセンサー80は、さらに磁性体シール87を備えている。磁性体シール87は、本発明の第1磁性部材の一例である。コイル82は、中心部から外側に広がるように渦巻き状に形成されており、中心部に空間82Bが形成されている。図12A及び図12Bに示されるように、空間82Bには保護膜83が形成されておらず、基板81の表面(第1面)が露出している。磁性体シール87は、空間82Bにおける基板81の表面に設けられている。磁性体シール87は、例えばトナーセンサー80が製造された後に、空間82Bにおいて両面テープにより基板81の表面に貼り付けられて固定される。磁性体シール87の基板81からの高さは、複数の接触部(第1接触部86A、第2接触部86B)の基板81からの高さよりも低くなっている。なお、図12A及び図12Bは、図9に示すトナーセンサー80及び現像剤貯留部63Aの構成に対応する。
前記構成によれば、コイル82の中央に磁性体シール87が設けられることによりコイル82の渦電流によるロスが低減し、かつ磁束密度が高くなる。これにより、センサー感度を高めることができる。また前記構成では、特に磁束密度が最も高いコイル82の中央部のみに磁性体シール87を設けることにより効率的に磁束を集約し、センサー感度を高めることができる。また、磁性体シール87を設けることにより、他の金属部品の影響を抑えることができるため、トナーセンサー80の近傍に他の金属部品を配置することも可能となる。よって、トナーセンサー80が小型化された場合でもトナー濃度の検知精度の低下を防ぐことが可能となる。
画像形成装置100は図12に示す構成に限定されない。例えば、図13A及び図13Bに示すように、基板81の表面(第1面)に磁性体シール87Aが設けられ、基板81の裏面(第2面)に磁性体シール87Bが設けられてもよい。磁性体シール87Aは本発明の第1磁性部材の一例であり、磁性体シール87Bは本発明の第2磁性部材の一例である。磁性体シール87Aは、コイル82の中心部(空間82B)に設けられ、磁性体シール87Bは、コイル82の中心部に対応する位置、磁性体シール87Aの反対側に設けられる。これにより、さらに磁束密度を高めることができるため、センサー感度及びトナー濃度の検知精度を高めることができる。
このように、本実施形態に係る画像形成装置100では、基板81の表面に磁性体シールが設けられてもよいし、基板81の表面及び裏面の両面に磁性体シールが設けられてもよい。また、前記磁性体シールは、コイル82の中心部(空間82B)に応じた位置に設けられている。
ここで、磁性体シール87Aの厚みが厚い場合、コイル82と現像剤貯留部63Aとの間の距離が大きくなり、トナー濃度の検知精度が低下するおそれがある。そこで、図14に示すように、磁性体シール87Aの厚さを薄くし、磁性体シール87Bの厚さを厚くする構成としてもよい。すなわち、磁性体シール87Aの厚さは、磁性体シール87Bの厚さよりも薄い。これにより、高い磁束密度を維持しつつ、トナー濃度の検知精度を高めることができる。なお、磁性体シール87Bの幅を磁性体シール87Aの幅より大きくしてもよい。本発明の第1磁性部材及び第2磁性部材は、例えば磁性体シールで構成されるが、これに限定されず他の磁性材料で構成されてもよい。
以上に示した各実施形態において、トナーセンサー80は、図15に示されるように、上面が平坦に形成されたケーシング67Aに収容されてもよい。図15は、現像剤貯留部63Aの断面図である。図15に示す構成では、現像剤貯留部63Aの底面に底壁を貫通する開口が形成されており、この開口にケーシング67Aが嵌め入れられている。これにより、ケーシング67Aの上面の平坦面が現像剤貯留部63Aの底面から内部に配置される。
またスクリューフィーダー64Aにスクレーパー66が取り付けられてもよい。スクレーパー66は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム等からなる可撓性を有する板状の部材である。スクレーパー66は、両面テープなどでスクリューフィーダー64Aの支持部79に取り付けられている。そのため、現像時にスクリューフィーダー64Aが正回転方向(矢印93)に回転されると、スクレーパー66は正回転方向に移動して接触面66A側がケーシング67Aの上面(検知面68)にあたり、挫屈変形しながら検知面68に当接する。スクレーパー66は、ケーシング67Aの上面(検知面68)に付着する現像剤を除去する。これにより、ケーシング67Aの上面(検知面68)に滞留した現像剤は、スクレーパー66が1回転する度に正回転方向へ掻き出される。
図15に示す構成によれば、検知面68におけるトナー濃度を正確に検知することができる。図15に示す構成では、トナーセンサー80は、ケーシング67Aの上部の内面に接触するようにして固定される。すなわち、ケーシング67Aの上部は、本発明の被接触部の一例である。
また、上述の実施形態では、トナーセンサー80が被接触部(現像剤貯留部63A)に接触可能な複数の接触部(例えば第1接触部86A、第2接触部86B)を備えた現像装置34を例示して説明したが、本発明は、トナーセンサー80が被接触部(現像剤貯留部63A)に接触可能な1つの接触部(第1接触部86A)を備えた現像装置34にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、二成分性の現像剤を用いた現像装置34を例示して説明したが、一成分性の現像剤を用いた現像装置を備えた画像形成装置100にも本発明は適用可能である。
本発明の範囲は、請求項の記載に先行する詳細な説明ではなく、添付の請求項の記載により定義されるので、本明細書に記載の実施形態は、例示に過ぎず、かつ非限定的であると理解されたい。従って、特許請求の範囲から逸脱しない変更の全て、または均等物が、特許請求の範囲に含まれる。
1 :画像読取部
3 :画像形成部
4 :給紙部
5 :制御部
34 :現像装置
60 :筐体
63 :現像剤貯留部
63A :現像剤貯留部
63B :現像剤貯留部
64A :スクリューフィーダー
64B :スクリューフィーダー
65 :突起部
65A :突起部
65B :突起部
65C :突起部
65D :突起部
80 :トナーセンサー
81 :基板
82 :コイル
82B :空間
83 :保護膜
86A :第1接触部
86B :第2接触部
86C :第2接触部
86D :第2接触部
86E :第2接触部
86F :第2接触部
87 :磁性体シール
87A :磁性体シール
87B :磁性体シール
88 :間隙
100 :画像形成装置

Claims (9)

  1. 現像剤を収容する現像容器と、
    前記現像容器に収容される前記現像剤の近傍に位置する被接触部に接触して配置され、当該現像剤の透磁率を検知する現像剤検知センサーと、
    を備え、
    前記現像剤検知センサーは、基板と、前記基板の第1面における前記被接触部に対向する対向領域に形成され、前記被接触部に接触可能な1又は複数の接触部とを備え、
    前記1又は複数の接触部のうちの一つである第1接触部は、前記現像剤の磁気を検知する検知部を含み、
    前記検知部は、中心部から外側に広がるように渦巻き状に形成されており、
    前記基板の前記第1面において、又は、前記第1面と前記第1面の反対側の第2面との両面において、前記中心部に応じた位置に第1磁性部材が設けられている、画像形成装置。
  2. 前記検知部は、平面状にパターン形成されたコイルである、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1接触部は、前記コイルと、前記コイルを覆う保護膜とにより構成されており、
    前記コイルの前記中心部には前記基板が露出された空間が形成されており、
    前記第1磁性部材は、前記空間における前記基板の前記第1面に設けられている、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1磁性部材の前記基板からの高さは、前記第1接触部の前記基板からの高さよりも低い、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. さらに、前記基板の前記第2面における前記空間に対応する位置に、第2磁性部材が設けられている、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1磁性部材の厚さは、前記第2磁性部材の厚さよりも薄い、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1磁性部材は、磁性体シールで構成されている、
    請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤検知センサーは、前記被接触部に接触可能な前記複数の接触部を備え、
    前記複数の接触部のそれぞれは、前記基板から高さが互いに等しい、
    請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記第1接触部は、コイルと、前記コイルを覆う保護膜とにより構成されており、
    前記複数の接触部のうち前記第1接触部を除いた1又は複数の第2接触部は、前記保護膜と同一材料により構成されている、
    請求項8に記載の画像形成装置。
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