JP2020189539A - 乗員拘束シート及びシートベルト装置 - Google Patents

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一朗 雨森
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一朗 雨森
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Abstract

【課題】乗員の揺動を抑制することが可能な乗員拘束シートを提供すること。【解決手段】シートクッションと、前記シートクッションの後部から立ち上がるシートバックと、前記シートバックの中央上部に形成された少なくとも一つの上穴と前記シートバックの右下部に形成された右下穴との間に架け渡される右ショルダーベルトと、前記上穴と前記シートバックの左下部に形成された左下穴との間に架け渡される左ショルダーベルトと、前記右下穴よりも下側の右下箇所と前記左下穴よりも下側の左下箇所との間に架け渡されるラップベルトとを備える、乗員拘束シート。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員拘束シート及びシートベルト装置に関する。
従来、自動車等の車両のシートに付設されているシートベルト装置においては、衝突時等の車両に通常より大きな減速度が作用した緊急時に、乗員がシートベルトにより拘束される。シートベルト装置として、3点式シートベルト装置以外にも、乗員の左右の上半身を押さえるショルダーベルトを有する4点式シートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−5910号公報
しかしながら、特許文献1の4点式シートベルト装置では、ショルダーベルトは、シートクッションの車幅方向の側部に設けられたベルトアンカーに連結される。そのため、ベルトアンカーに連結された状態では、ショルダーベルトの下側部分と乗員の上体との間に大きな隙間が生じやすく、乗員の揺動を抑制することが難しい。
そこで、本開示は、乗員の揺動を抑制可能な乗員拘束シート及びシートベルト装置を提供する。
本開示は、
シートクッションと、
前記シートクッションの後部から立ち上がるシートバックと、
前記シートバックの中央上部に形成された少なくとも一つの上穴と前記シートバックの右下部に形成された右下穴との間に架け渡される右ショルダーベルトと、
前記上穴と前記シートバックの左下部に形成された左下穴との間に架け渡される左ショルダーベルトと、
前記右下穴よりも下側の右下箇所と前記左下穴よりも下側の左下箇所との間に架け渡されるラップベルトとを備える、乗員拘束シートを提供する。
また、本開示は、
シートバックの中央上部に形成された少なくとも一つの上穴と前記シートバックの右下部に形成された右下穴との間に架け渡される右ショルダーベルトと、
前記上穴と前記シートバックの左下部に形成された左下穴との間に架け渡される左ショルダーベルトと、
前記右下穴よりも下側の右下箇所と前記左下穴よりも下側の左下箇所との間に架け渡されるラップベルトとを備える、シートベルト装置を提供する。
本開示の技術によれば、乗員の揺動を抑制可能な乗員拘束シート及びシートベルト装置を提供できる。
一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する斜視図である。 一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する側面図である。 一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する正面図である。 左右のショルダーベルトの第1の取り回し例を示す正面図である。 左右のショルダーベルトの第2の取り回し例を示す正面図である。 左右のショルダーベルトを引き出し可能に巻き取る構成を例示する図である。 一つの上穴を例示する図である。 2つの上穴を例示する図である。 上穴の高さを調整する機構を例示する図である。
以下、本開示に係る実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本開示に係る一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する斜視図である。図2は、本開示に係る一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する側面図である。図1,2に示すシート100は、乗員を拘束する乗員拘束シートの一例であり、自動車等の車両に搭載される。シート100は、運転席又は助手席等の前席用に限られず、後席用でもよい。シート100は、シートクッション1、シートバック2及びシートベルト装置200を備える。
シートクッション1は、シート100に座る乗員Pの臀部を下方から支える座面1aを有する。座面1aは、乗員Pの臀部と接触する。
シートバック2は、シートクッション1の後部から立ち上がり、乗員Pの背中を後方から支える背もたれ面29と、シートバック2の中央上部20に設置されたヘッドレスト3とを有する。背もたれ面29は、乗員Pの背中と接触する。ヘッドレスト3は、乗員Pの頭部を後方から支える。なお、本発明では、ヘッドレストは、シートバックから取り外し可能か否かにかかわらず、シートバックの一部と考える。
シートベルト装置200は、乗員を拘束するシートベルト装置の一例である。シートベルト装置200は、右ショルダーベルト11、左ショルダーベルト12及びラップベルト13を備える。
右ショルダーベルト11は、シートバック2の中央上部20に形成された上穴30とシートバック2の右下部21に形成された右下穴25との間に架け渡され、乗員Pの右上半身を拘束するウェビングである。中央上部20は、シートバック2の上部の左右方向の中央部を表す。
左ショルダーベルト12は、シートバック2の中央上部20に形成された上穴30とシートバック2の左下部22に形成された左下穴26との間に架け渡されるウェビングである。乗員Pの左上半身は、左ショルダーベルト12により拘束される。
ラップベルト13は、右下穴25よりも下側の右下箇所71と左下穴26よりも下側の左下箇所72との間に架け渡されるウェビングである。乗員Pの腰部は、ラップベルト13により拘束される。
このように、右ショルダーベルト11は、シートバック2における上穴30と右下穴25との間に架け渡されるので、右ショルダーベルト11の下側露出部分(右下穴25に進入する手前のベルト部分)と乗員Pの上体(特に、右脇腹)との間の隙間が小さくなる。同様に、左ショルダーベルト12は、シートバック2における上穴30と左下穴26との間に架け渡されるので、左ショルダーベルト12の下側露出部分(左下穴26に進入する手前のベルト部分)と乗員Pの上体(特に、左脇腹)との間の隙間が小さくなる。したがって、乗員Pの上体と左右のショルダーベルト11,12との密着度合いが増すので、乗員Pの揺動(特に、上体の上下動)を抑制できる。また、ラップベルト13は、右下穴25よりも下側の右下箇所71と左下穴26よりも下側の左下箇所72との間に架け渡されるので、乗員Pの腰部を抑制でき、左右のショルダーベルト11,12と組み合わせて使用することにより、乗員Pを効果的に拘束できる。
ラップベルト13は、右ショルダーベルト11及び左ショルダーベルト12とは別のウェビングであることが好ましい。つまり、ラップベルト13は、乗員Pの腰部を拘束している状態において、乗員Pの上半身を拘束している状態の左右のショルダーベルト11,12から分離している。ラップベルト13を、右ショルダーベルト11及び左ショルダーベルト12とは別のウェビングから構成することによって、腰部と上半身とのそれぞれの拘束度合いを独立に調整できる。
右下穴25は、右ショルダーベルト11の下側露出部分と乗員Pの右脇腹との間に生じる隙間を小さくする点で、シートバック2の右ランバーサポート23に形成されることが好ましい。右ランバーサポート23は、背もたれ面29の右側から前方に突き出るようにシートバック2の右下部21に形成されており、乗員Pの腰椎を右側から支える部位である。同様に、左下穴26は、左ショルダーベルト12の下側露出部分と乗員Pの左脇腹との間に生じる隙間を小さくする点で、シートバック2の左ランバーサポート24に形成されることが好ましい。左ランバーサポート24は、背もたれ面29の左側から前方に突き出るようにシートバック2の左下部22に形成されており、乗員Pの腰椎を左側から支える部位である。
右下穴25は、右ショルダーベルト11の下側露出部分と乗員Pの右脇腹との間に生じる隙間が小さくなるように、シートバック2の背もたれ面29と右ランバーサポート23との間の右境界部27に形成されてもよい。右下穴25を右境界部27に形成することで、右下穴25が目立ち難くなり、シート100の意匠性が向上する。同様に、左下穴26は、左ショルダーベルト12の下側露出部分と乗員Pの左脇腹との間に生じる隙間が小さくなるように、シートバック2の背もたれ面29と左ランバーサポート24との間の左境界部28に形成されてもよい。左下穴26を左境界部28に形成することで、左下穴26が目立ち難くなり、シート100の意匠性が向上する。
例えば、右境界部27及び左境界部28には、左右のランバーサポート23,24と背もたれ面29との間の縫い目が形成されており、右下穴25及び左下穴26は、当該縫い目に沿って形成されてもよい。
また、右下穴25は、右ショルダーベルト11の下側露出部分と乗員Pの右脇腹との間に生じる隙間が小さくなるように、シートバック2の背もたれ面29のうち右側表面に形成されてもよい。これにより、右ショルダーベルト11を乗員Pの右脇腹に外側から巻き込むように配置できるので、乗員Pの上体の揺動を効果的に抑制できる。同様に、左下穴26は、左ショルダーベルト12の下側露出部分と乗員Pの左脇腹との間に生じる隙間が小さくなるように、シートバック2の背もたれ面29のうち左側表面に形成されてもよい。これにより、左ショルダーベルト12を乗員Pの左脇腹に外側から巻き込むように配置できるので、乗員Pの上体の揺動を効果的に抑制できる。
図2に示すように、シート100の側面視において、上穴30と左下穴26とを結ぶ線分43の垂直二等分線44が、シートバック2に背中が接触する乗員Pの脇を通るように、上穴30と左下穴26とを形成することが好ましい。図2が示す側とは反対側の右下穴25も、上穴30と右下穴25とを結ぶ線分43の垂直二等分線44が、シートバック2に背中が接触する乗員Pの脇を通るように形成することが好ましい。左右のショルダーベルト11,12が通るこれらの穴をこのように形成することによって、乗員Pの上体のうち左右のショルダーベルト11,12により拘束される部分(被上体拘束部)の重心40に、垂直二等分線44が近づく。その結果、被上体拘束部の揺動(特に、上下動)を抑制する効果が高まる。
あるいは、シート100の側面視において、上穴30を通る第1水平線41と左下穴26を通る第2水平線42とに平行で等距離な中間線45が、シートバック2に背中が接触する乗員Pの脇を通るように、上穴30と左下穴26とを形成することが好ましい。図2が示す側とは反対側の右下穴25も、上穴30を通る第1水平線41と右下穴25を通る第2水平線42とに平行で等距離な中間線45が、シートバック2に背中が接触する乗員Pの脇を通るように形成することが好ましい。左右のショルダーベルト11,12が通るこれらの穴をこのように形成することによって、左右のショルダーベルト11,12により拘束される被上体拘束部の重心40に、中間線45が近づく。その結果、被上体拘束部の揺動(特に、上下動)を抑制する効果が高まる。
図2には、左右のショルダーベルト11,12を上穴30から引き出し可能に巻き取るリトラクタ15が例示されている。図2は、リトラクタ15がシートバック2の背面側(後面側)に内蔵される例を示すが、リトラクタ15の設置位置は、これに限られない。例えば、リトラクタ15は、シートクッション1の内部又は下側に設置されてもよい。リトラクタ15は、左右のショルダーベルト11,12を一緒に上穴30から繰り出す共通の機構であってもよいし、左右のショルダーベルト11,12をそれぞれ別々に上穴30から繰り出す別々の機構であってもよい。
図1,2において、右ショルダーベルト11は、右下穴25から引き出し可能に設けられることが好ましい。これにより、乗員Pが自身の右腕を右ショルダーベルト11とシートバック2との間の空間に出し入れする際に、右ショルダーベルト11を弛ませることができるので、右下穴25から繰り出される右ショルダーベルト11の操作性や装着性が向上する。同様に、左ショルダーベルト12は、左下穴26から引き出し可能に設けられることが好ましい。これにより、乗員Pが自身の左腕を左ショルダーベルト12とシートバック2との間の空間に出し入れする際に、左ショルダーベルト12を弛ませることができるので、左下穴26から繰り出される左ショルダーベルト12の操作性や装着性が向上する。
シート100は、右ショルダーベルト11の右下穴25からの引き出し荷重と左ショルダーベルト12の左下穴26からの引き出し荷重とを制限する下側荷重制限機構17を備えることが好ましい。これにより、車両の衝突により前方に移動する乗員P(図3参照)が左右のショルダーベルト11,12から受ける荷重を適度に緩和できる。下側荷重制限機構17は、左右のショルダーベルト11,12について、共通の機構であってもよいし、別々の機構であってもよい。
車両衝突時の乗員Pの移動により、左右のショルダーベルト11,12は、前方に引っ張られる。この際、下側荷重制限機構17は、下側荷重制限機構17に作用する荷重が下側荷重制限機構17の荷重制限値F1を超えるまで、左右のショルダーベルト11,12が左右の下穴25,26から引き出されないように左右のショルダーベルト11,12を保持する。例えば、下側荷重制限機構17は、左右のショルダーベルト11,12に作用する引き出し荷重が設定荷重Faを超えないように、左右のショルダーベルト11,12の左右の下穴25,26からの引き出しを妨げる。そして、下側荷重制限機構17は、下側荷重制限機構17に作用する荷重が荷重制限値F1を超えると、左右のショルダーベルト11,12に作用する引き出し荷重が低下するように、左右のショルダーベルト11,12の左右の下穴25,26からの引き出しを許容する。
シート100は、右ショルダーベルト11及び左ショルダーベルト12の上穴30からの引き出し荷重を制限する上側荷重制限機構18を備えることが好ましい。これにより、車両の衝突により前方に移動する乗員P(図3参照)が左右のショルダーベルト11,12から受ける荷重を適度に緩和できる。上側荷重制限機構18は、左右のショルダーベルト11,12について、共通の機構であってもよいし、別々の機構であってもよい。
車両衝突時の乗員Pの移動により、左右のショルダーベルト11,12は、前方に引っ張られる。この際、上側荷重制限機構18は、上側荷重制限機構18に作用する荷重が上側荷重制限機構18の荷重制限値F2を超えるまで、左右のショルダーベルト11,12が上穴30から引き出されないように左右のショルダーベルト11,12を保持する。例えば、上側荷重制限機構18は、左右のショルダーベルト11,12に作用する引き出し荷重が設定荷重Fbを超えないように、左右のショルダーベルト11,12の上穴30からの引き出しを妨げる。上側荷重制限機構18は、上側荷重制限機構18に作用する荷重が荷重制限値F2を超えると、左右のショルダーベルト11,12に作用する引き出し荷重が低下するように、左右のショルダーベルト11,12の上穴30からの引き出しを許容する。
下側荷重制限機構17が設けられることにより、左右のショルダーベルト11,12が左右の下穴25,26から引き出され始めるタイミングを、下側荷重制限機構17に設定される荷重制限値F1によって直接的に予め調整可能となる。したがって、例えば、リトラクタ15又は上側荷重制限機構18が左右のショルダーベルト11,12の引き出しを許容するタイミングにかかわらず、左右のショルダーベルト11,12が左右の下穴25,26から引き出され始めるタイミングを所望の値に容易に調整することができる。
上側荷重制限機構18が設けられることにより、左右のショルダーベルト11,12が上穴30から引き出され始めるタイミングを、下側荷重制限機構17に設定される荷重制限値F1によって直接的に予め調整可能となる。したがって、例えば、下側荷重制限機構17が左右のショルダーベルト11,12の引き出しを許容するタイミングにかかわらず、左右のショルダーベルト11,12が上穴30から引き出され始めるタイミングを所望の値に容易に調整することができる。
下側荷重制限機構17及び上側荷重制限機構18は、例えば、ベルトの縫製と金属の塑性変形とモーターの出力とダンパーの減衰力との少なくとも一つを利用することによって、左右のショルダーベルト11,12に作用する引き出し荷重を制限する。上側荷重制限機構18は、リトラクタ15に設けられてもよいし、リトラクタ15とは別に設けられてもよい。
上側荷重制限機構18により制限される引き出し荷重は、下側荷重制限機構17により制限される引き出し荷重よりも大きいことが好ましい。これにより、左右のショルダーベルト11,12の引き出しが、下側荷重制限機構17によって許容されてから、上側荷重制限機構18によって許容される。これにより、車両の衝突により前方に移動する乗員Pの上体が左右のショルダーベルト11,12から同時に上下両側から受ける荷重を適度に緩和できる。
図3は、本開示に係る一実施形態における乗員拘束シートの構成を例示する正面図である。
右下穴25が形成される右下部21及び左下穴26が形成される左下部22は、シート100の正面視又は側面視において、シートバック2の上下方向での中央付近を通る中央水平線47に対して下側の部分に相当する。中央水平線47は、シート100の正面視又は側面視において、上穴30を通る第1水平線41と座面1aを通る座面水平線46とに平行で等距離な仮想線である。
シート100の正面視において、右下穴25は、上穴30に対して右側に位置し、左下穴26は、上穴30に対して左側に位置する。各穴をこのような位置関係で配置することで、左右のショルダーベルト11,12を、上穴30から下方に向けて左右に拡がるように配置できるので、左右の下穴25,26に進入するまでのベルトのねじれが生じ難くなる。右下穴25と左下穴26とは、例えば、シート100に着座した乗員Pの脇腹辺りに配置され、左右のピッチ幅は、250mm以上であると、上体の揺動を抑制する点で好ましい。
ラップベルト13は、シートクッション1の両側で留められることで、乗員Pの腰部を拘束する。ラップベルト13の左端部は、左下穴26よりも下側の左下箇所72に常時固定され、例えば、シートクッション1の左側部又は車体にアンカ6により固定される。ラップベルト13の右端部は、ラップベルト13による拘束時に、右下穴25よりも下側の右下箇所71に固定され、ラップベルト13による非拘束時には、右下箇所71には固定されない。例えば、ラップベルト13の右端部に取り付けられたタング5が、シートクッション1の右側部又は車体に固定されたバックル4に連結されることで、ラップベルト13の右端部は、右下箇所71に固定される。
なお、アンカ6と、タング5及びバックル4との位置は、左右逆でもよい。また、ラップベルト13は、右下箇所71に一端が固定された右ラップベルトと、左下箇所72に一端が固定された左ラップベルトとに分けられた形態でもよい。
図4は、左右のショルダーベルトの第1の取り回し例を示す正面図である。右ショルダーベルト11は、上穴30からシートバック2の内部に進入した右上ベルト部51と、右下穴25からシートバック2の内部に進入した右下ベルト部53とを有する。左ショルダーベルト12は、上穴30からシートバック2の内部に進入した左上ベルト部52と、左下穴26からシートバック2の内部に進入した左下ベルト部54とを有する。
シートバック2は、シートバック2の基本骨格であるシートフレーム62を内蔵する。シートフレーム62は、右フレーム63と左フレーム64に区分される。右下ベルト部53は、右下部21に設けられる右支持部65(この例では、右フレーム63の右側の側面)に支持され、右支持部65を迂回した後、シートバック2の左右方向の中央部に向けて引き回される。左下ベルト部54は、左下部22に設けられる左支持部66(この例では、左フレーム64の左側の側面)に支持され、左支持部66を迂回した後、シートバック2の左右方向の中央部に向けて引き回される。右下ベルト部53の先端部55と左下ベルト部54の先端部56は、シートバック2の左右方向の中央部において、互いに接続され、シートフレーム62の左右方向の中央下部に固定される。上述の下側荷重制限機構17は、例えば、先端部55,56又はその近傍に設けられる。
図5は、左右のショルダーベルトの第2の取り回し例を示す正面図である。右下ベルト部53は、右フレーム63の右側の側面を迂回した後、シートバック2の左右方向の中央部に向けて突き出るように右フレーム63に形成された右支持部65に支持される。左下ベルト部54は、左フレーム64の左側の側面を迂回した後、シートバック2の左右方向の中央部に向けて突き出るように左フレーム64に形成された左支持部66に支持される。右下ベルト部53の先端部55は、右支持部65に固定され、左下ベルト部54の先端部56は、左支持部66に固定される。上述の下側荷重制限機構17は、例えば、先端部55,56又はその近傍に設けられる。
図6は、左右のショルダーベルトを引き出し可能に巻き取る構成を例示する図である。シートベルト装置200は、左右のショルダーベルト11,12をスルーアンカ16及びバックベルト14を介して引き出し可能に巻き取るリトラクタ15を備える。スルーアンカ16は、シートバック2の内部において、左右のショルダーベルト11,12が挿通する開口16bと、バックベルト14が挿通する開口16aとを有する。
図7は、一つの上穴30を例示する図である。図8は、2つの上穴31,32を例示する図である。右ショルダーベルト11が上穴31を挿通し、左ショルダーベルト12が上穴32を挿通する。このように、左右のショルダーベルト11,12が挿通する上穴の数は、一つに限られず、2つでもよい。
図9は、上穴の高さを調整する機構を例示する図である。シートバック2は、上穴30の高さを自動又は手動で調整する高さ調整機構を備えてもよい。高さ調整機構は、例えば、ヘッドレスト3の位置を上下に手動又は自動で調整することで、上穴30の高さを調整する。高さ調整機構により、上穴30の高さが変わるので、乗員Pの上体を拘束するショルダーベルト部分の長さを、乗員Pの座高に合った適切な長さに調整できる。また、シートバック2は、上穴30の高さに対応する高さ表示を切り替え表示する表示部を備えてもよい。表示部に表示される高さ表示は、上穴30の高さに対応する記号でもよいし、乗員Pのおおよその身長でもよい。
以上、乗員拘束シート及びシートベルト装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、右ショルダーベルトと左ショルダーベルトは、一本のウェビングから構成されてもよいし、別々のウェビングから構成されてもよい。また、リトラクタは、右ショルダーベルト11用と左ショルダーベルト12用とで、別々に設けてもよいし、共通に設けてもよい。また、右ショルダーベルト11を右下穴25から引き出し可能に巻き取るリトラクタが設けられてもよいし、左ショルダーベルト12を左下穴26から引き出し可能に巻き取るリトラクタが設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、左右のショルダーベルト11,12は、ヘッドレスト3に設けた上穴30を通してシートバック2の背面側から正面側へ引き回されている。しかしながら、左右のショルダーベルト11,12は、中央上部20のうちヘッドレスト3よりも下側に形成された上穴30を通ってもよい。
1 シートクッション
1a 座面
2 シートバック
3 ヘッドレスト
4 バックル
5 タング
6 アンカ
11 右ショルダーベルト
12 左ショルダーベルト
13 ラップベルト
14 バックベルト
15 リトラクタ
16 スルーアンカ
17 下側荷重制限機構
18 上側荷重制限機構
20 中央上部
21 右下部
22 左下部
23 右ランバーサポート
24 左ランバーサポート
25 右下穴
26 左下穴
27 右境界部
28 左境界部
29 背もたれ面
30,31,32 上穴
40 重心
41 第1水平線
42 第2水平線
43 線分
44 垂直二等分線
51 右上ベルト部
52 左上ベルト部
53 右下ベルト部
54 左下ベルト部
62 シートフレーム
63 右フレーム
64 左フレーム
65 右支持部
66 左支持部
71 右下箇所
72 左下箇所
100 シート
200 シートベルト装置

Claims (14)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションの後部から立ち上がるシートバックと、
    前記シートバックの中央上部に形成された少なくとも一つの上穴と前記シートバックの右下部に形成された右下穴との間に架け渡される右ショルダーベルトと、
    前記上穴と前記シートバックの左下部に形成された左下穴との間に架け渡される左ショルダーベルトと、
    前記右下穴よりも下側の右下箇所と前記左下穴よりも下側の左下箇所との間に架け渡されるラップベルトとを備える、乗員拘束シート。
  2. 前記右下穴は、前記シートバックの右ランバーサポートに形成され、
    前記左下穴は、前記シートバックの左ランバーサポートに形成された、請求項1に記載の乗員拘束シート。
  3. 前記右下穴は、前記シートバックの背もたれ面と前記シートバックの右ランバーサポートとの間に形成され、
    前記左下穴は、前記シートバックの背もたれ面と前記シートバックの左ランバーサポートとの間に形成された、請求項1に記載の乗員拘束シート。
  4. 前記右下穴及び前記左下穴は、前記シートバックの背もたれ面に形成された、請求項1に記載の乗員拘束シート。
  5. 側面視において、前記上穴と前記右下穴又は前記左下穴とを結ぶ線分の垂直二等分線が、前記シートバックに背中が接触する乗員の脇を通る、請求項1から4のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  6. 側面視において、前記上穴を通る第1水平線と前記右下穴又は前記左下穴を通る第2水平線とに平行で等距離な中間線が、前記シートバックに背中が接触する乗員の脇を通る、請求項1から4のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  7. 正面視において、前記右下穴は、前記上穴に対して右側に位置し、前記左下穴は、前記上穴に対して左側に位置する、請求項1から6のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  8. 前記右ショルダーベルトは、前記右下穴から前記シートバックの内部に進入した右下ベルト部を有し、
    前記左ショルダーベルトは、前記左下穴から前記シートバックの内部に進入した左下ベルト部を有し、
    前記右下ベルト部と前記左下ベルト部とは、前記シートバックの内部のシートフレームに固定された、請求項1から7のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  9. 前記右ショルダーベルトは、前記右下穴から引き出し可能に設けられ、
    前記左ショルダーベルトは、前記左下穴から引き出し可能に設けられた、請求項1から8のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  10. 前記右ショルダーベルトの前記右下穴からの引き出し荷重と前記左ショルダーベルトの前記左下穴からの引き出し荷重とを制限する下側荷重制限機構を備える、請求項9に記載の乗員拘束シート。
  11. 前記右ショルダーベルト及び前記左ショルダーベルトの前記上穴からの引き出し荷重を制限する上側荷重制限機構を備える、請求項10に記載の乗員拘束シート。
  12. 前記上側荷重制限機構により制限される引き出し荷重は、前記下側荷重制限機構により制限される引き出し荷重よりも大きい、請求項11に記載の乗員拘束シート。
  13. 前記ラップベルトは、前記右ショルダーベルト及び前記左ショルダーベルトとは別のウェビングである、請求項1から12のいずれか一項に記載の乗員拘束シート。
  14. シートバックの中央上部に形成された少なくとも一つの上穴と前記シートバックの右下部に形成された右下穴との間に架け渡される右ショルダーベルトと、
    前記上穴と前記シートバックの左下部に形成された左下穴との間に架け渡される左ショルダーベルトと、
    前記右下穴よりも下側の右下箇所と前記左下穴よりも下側の左下箇所との間に架け渡されるラップベルトとを備える、シートベルト装置。
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