JP2020183141A - 車両用温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の重量の増加を抑えるとともに、比較的単純な構成の車両用温調装置を提供する。【解決手段】本体部70,31と、本体部70,31との間に空間を形成する状態で本体部に取り付けられたカバー部71,20Aと、を含んで構成されて、車室内側面を形成する内装パネル10,30を備えた車両において、空気の温度を調整する空調ユニット101と、空調ユニット101から内装パネル10,30における本体部70,31とカバー部71,20Aとの間の空間である内装パネル空間までを接続するダクト102と、を備えさせ、空調ユニット101から内装パネル空間に送られた空気によりカバー部を介して車室内の温度を調整するように構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、車室の温度を調整する車両用温調装置に関する。
下記特許文献1には、車両用内装材であるドアトリムの裏面にヒータが装着された車両用暖房装置が記載されている。この車両用暖房装置は、ヒータによって加熱されたドアトリムの表面から放出される輻射熱によって乗員の身体等を横方向から温めることができる。
特開2010−12833号公報
しかしながら、車両用内装材の背面側(車室外側)には、種々の機能部品が配される場合もあり、暖房装置を追加することで、車両用内装材の背面側が複雑な構造となってしまう。さらに言えば、暖房装置を追加するために、車種ごとに配線や構造等の詳細な設計が必要となる。また、車両用内装材に暖房装置を追加するため、車両用内装材の重量が増加し、ひいては、車両の重量が増加してしまうことになる。また、車両用内装材に、暖房機能に加えて、冷房機能をも持たせるためには、さらに冷房装置をも追加しなければならず、さらに、車両の重量の増加や構造の複雑化が問題となる。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、車両の重量の増加を抑えるとともに、比較的単純な構成の車両用温調装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の車両用温調装置は、
車両に搭載されて車室内の温度を調整する車両用温調装置であって、
前記車両は、車室内側面を形成する内装パネルを備え、前記内装パネルは、本体部と、前記本体部との間に空間を形成する状態で前記本体部に取り付けられたカバー部と、を含んで構成されており、
当該車両用温調装置は、
空気の温度を調整する空調ユニットと、前記空調ユニットから前記内装パネルにおける前記本体部と前記カバー部との間の空間である内装パネル空間までを接続するダクトと、を備え、前記空調ユニットから前記内装パネル空間に送られた空気により前記カバー部を介して車室内の温度を調整するように構成されたことを特徴とする。
この構成の車両用温調装置は、車室の内装を温める、あるいは、冷やすことにより内装パネルのカバー部から放出される輻射熱によって、車室内の温度を調整することができる。この構成の車両用温調装置は、風を出さずに温度調整ができるため、埃を舞い上げることがなく、車室内の空気を清潔に保つことができる。また、暖房時には、温風によって車室内を温める場合に比較して、車室内の乾燥を抑えることができる。なお、一般的に、車両には、空調(エアコン)による温度調整のために、空気の温度を調整する空調ユニットは搭載されているため、内装パネルまでのダクトを追加するだけで、さらに言えば、従来から配されているダクトを分岐するのみで、当該車両用温調装置を実現することができる。したがって、ニクロム線や電気配線を内装パネルの内側に設けた暖房装置に比較して、車両の重量の増加や、コストの増加を抑えることができる。また、この構成の車両用温調装置は、暖房だけでなく、冷房を行うことも可能である。
上記構成において、前記内装パネルは、前記車両のサイドドアの車室内側面を形成するサイドドアパネルであり、前記カバー部が前記本体部の車室内上側に配されて前記本体部に対して着脱可能な構成のものとすることができる。
この構成の車両用温調装置は、サイドドアパネルのカバー部が着脱可能な構成とされていることで、サイドドアの内側に内装パネル空間を容易に形成することができる。したがって、この構成の車両用温調装置は、例えば、カバー部の背面(車室外側面)の形状等を工夫することで、内装パネル空間内の空気の流れを調整し、効率的に車室内の温度調整を行うことができる。
また、上記構成において、前記サイドドアに係る電子的な機能部品が前記カバー部より下方に配された構成とすることができる。
この構成の車両用温調装置は、サイドドアパネルにおけるカバー部の背面(車室外側)に、つまり、内装パネル空間内に機能部品の配線等を設ける必要がないため、内装パネル空間内における空気の流れを容易に調整することができ、より効率的に車室内の温度調整を行うことができる。
また、上記構成において、前記内装パネルは、車室の前側に配されるインストゥルメントパネルであり、前記カバー部が前記本体部に対して着脱可能な構成のものとすることができる。
この構成の車両用温調装置は、インストゥルメントパネルのカバー部が着脱可能な構成とされていることで、インパネの内側に内装パネル空間を容易に形成することができ、効率的に車室内の温度調整を行うことができる。
また、上記構成において、前記ダクトは、前記空調ユニットから車室への吹出口までを接続するためのエアコン用ダクト部と、前記エアコン用ダクト部から分岐して前記内装パネル空間に接続するためのパネル用ダクト部と、を含んだ構成とすることができる。
この構成の車両用温調装置は、車両に搭載されるエアコン用のダクトを利用して、僅かにダクト(パネル用ダクト部)を追加するだけで、内装パネル空間までを接続することができる。つまり、従来の構造の車両に対して、ほぼパネル用ダクト部の追加するのみであるため、車両の重量をほぼ増加させずに、当該車両用温調装置を追加することができる。
また、上記構成において、前記カバー部は、前記本体部に比較して熱伝導性の高いものとされた構成とすることができる。
この構成の車両用温調装置は、カバー部が熱伝導性の高いものとされているため、そのカバー部が内装パネル空間内の温度に早く近づき、車室内の温度を効率的に調整することができる。なお、カバー部には、例えば、基材に金属を用いたものや、ファインセラミクスや高熱伝導性樹脂等を用いたものを採用することができる。
本発明によれば、車両の重量の増加を抑えるとともに、比較的単純な構成の車両用温調装置を提供することができる。
本発明の実施例である車両用温調装置が搭載された車両を、車室内からの視点において示す斜視図である。 図1に示したサイドドアパネルを車室内側からの視点において示す正面図である。 図2に示したサイドドアパネルのドアパネルカバー部を取り外した状態を示す図である。 図2に示したサイドドアパネルの側面断面図である。 図1に示したインストゥルメントパネルの分解図である。 図1に示したインストゥルメントパネルの左側の側面図である。 本発明の実施例である車両用温調装置を示す平面図である。 本発明の実施例である車両用温調装置を示すインストゥルメントパネルの側面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の車両用温調装置が搭載された車両を、車室内からの視点において、図1に示している。本車両は、車室の前側に配されたインストゥルメントパネル10(以下、単に「インパネ10」と呼ぶ場合がある。)と、そのインパネ10の車幅方向における両方の外側に配された一対のサイドドア11と、を備えている。詳しく言えば、一対のサイドドア11の各々は、前端がインストゥルメントパネル10と車幅方向において重畳して配され、車両後方に向かって延びる概して長方形状のものである。なお、各サイドドア11は、前端において上下方向に延びるヒンジ部を介して車体に対して取り付けられており、このヒンジ部を中心として揺動自在に開閉するものとなっている。
一対のサイドドア11の各々は、車室外側のアウタパネル12と、そのアウタパネル12の車室内側に配されたインナパネル13と、そのインナパネル13のさらに車室内側に配されて当該サイドドア11の車室内面つまり室内意匠面を形成するドアトリム14と、を含んで構成される。以下、サイドドア11の構成について詳しく説明するが、ほぼ同様の構成であるため、助手席側(図1における左側)のサイドドア11を代表して説明することとする。
ドアトリム14は、図2に示すように、上下方向において2分割されており、相対的に上側の室内意匠面を形成する上側トリム部20と、相対的に下側の室内意匠面を形成する下側トリム部21と、を有している。また、ドアトリム14は、当該サイドドア11に係る種々の機能部品を含んで構成される。具体的には、ドアトリム14は、機能部品として、乗員の肘おき部としてのアームレスト22と、当該サイドドア11の開閉を行うためのインサイドハンドル23と、当該サイドドア11の開閉時に把持することが可能なドアグリップ24と、サイドドア11の上方に配された窓の開閉に関する操作スイッチを備えたスイッチベース(電子的な機能部品)25と、を含んで構成される。
それら機能部品のうち、ドアグリップ24は、上側トリム部20に設けられているものの、そのドアグリップ24以外のものは全て、下側トリム部21に設けられている。つまり、上側トリム部20は、概して長方形状のボード部材20Aとドアグリップ24とによって構成されており、それらボード部材20Aおよびドアグリップ24は、容易に着脱できるようになっているのである。図3に示すように、本車両においては、インナパネル13とドアトリム14とによって、内装パネルとしてのサイドドアパネル30が構成される。そして、そのサイドドアパネル30は、インナパネル13と下側トリム部21とによって本体部31(以下、「ドアパネル本体部31」と呼ぶこととする。)が構成され、そのドアパネル本体部31に対して、カバー部としてのボード部材20A(以下、「ドアパネルカバー部20A」と呼ぶこととする。)を着脱可能な構成とされているのである。
ドアパネルカバー部20Aのドアパネル本体部31への取付構造について、具体的に説明する。ドアパネル本体部31、詳しく言えば、下側トリム部21の上端には、図4に示すように、車両前後方向に延びる溝32が形成されるととともに、インナパネル13の車室内面における前側と後側との各々に、上下方向に延びるドアパネルカバー部20Aの外枠として機能するフレーム部33,34が形成されている。一方、ドアパネルカバー部20Aは、その下端に下方に向かって張り出した張出部35が形成されている。そして、ドアパネルカバー部20Aは、下端の張出部35をドアパネル本体部31の溝32に挿入した状態で、上端側をフレーム部33,34との間に嵌め込まれることで、取り付けられる。
また、図3に示すように、ドアパネルカバー部20Aにおけるインパネ10の側面と対向する部分に形成された2つの開口36の内部と、ドアパネル本体部31(インナパネル13)における開口36と対応する位置とには、被締結部37,38が設けられており、それら被締結部37,38が締結具39によって締結される。そのような構造によって、ドアパネルカバー部20Aは、ドアパネル本体部31に対して固定されており、車両が側面から衝突を受けた場合であっても、容易に外れないようになっている。
ドアグリップ24は、ドアパネルカバー部20Aをドアパネル本体部31に取り付けた状態において、ドアパネル本体部31に対して着脱可能とされている。ドアグリップ24は、図4に示すように、本体部材40とカバー部材41との2つの部材からなる。それら本体部材40およびカバー部材41は、ともに概してコの字形状の部材であり、本体部材40の表面に設けられた磁石42と、カバー部材41の裏面に設けられた磁石43とによって、組み付けることができるようになっている。本体部材40は、下端側の先端に、下側に向かって突出する下側フランジ部44と、上端側の先端に、上側に向かって突出する上側フランジ部45と、を有している。また、上側フランジ部45には、締結具46が車室外側に向かって延び出すとともに軸線まわりに回動可能に保持されている。一方、ドアパネル本体部31には、詳しく言えば、インナパネル13には、図3および図4に示すように、下側トリム部21のすぐ上側に、本体部材40の下側フランジ部44を挿通させる開口47が形成され、その開口47の上方には、上側フランジ部45を締結させるための被締結具48が固定されている。また、ドアパネルカバー部20Aには、開口47および被締結具48に形成された孔48Aに対応する箇所に、本体部材40の下端および上端を挿通させるための挿通孔49,50が形成されている。
ドアグリップ24を取り付ける際には、まず、本体部材40の下側フランジ部44を、ドアパネルカバー部20Aの挿通孔49に挿通させてインナパネル13の開口47に挿入し、その開口47の開口縁に掛止させる。続いて、上側フランジ部45を、ドアパネルカバー部20Aの挿通孔50に挿通させて上側フランジ部45の上端に保持された締結具46の先端を、インナパネル13に固定された被締結具48の孔48Aに挿通させる。そして、締結具46を回動させることで、上側フランジ部45と被締結具48とを締結させることができ、本体部材40をドアパネル本体部31に対して固定することができる。最後に、カバー部材41を磁石42,43によって組み付けることができる。それにより、締結具46やドアパネルカバー部20Aの挿通孔49,50をも隠すことができるようになっている。
以上のように、本車両においては、ドアパネルカバー部20Aを、ドアパネル本体部31に対して比較的容易に着脱させることが可能とされている。そして、そのドアパネルカバー部20Aを、サイドドアパネル30における室内意匠面の大半を占めており、そのドアパネルカバー部20Aの素材やデザインを異なるものに変更することで、車室内のイメージを大幅に変更することができる。
また、本車両においては、ドアグリップ24以外の機能部品はドアパネルカバー部20Aの下方の下側トリム部21に配されているため、ドアパネルカバー部20Aがほぼ長方形状の部材となっており、ドアパネルカバー部20Aの着脱が比較的容易化されている。ただし、ドアグリップ24は、ドアパネルカバー部20A上に配されているため、ドアグリップが下側トリム部21に配されている場合に比較して、サイドドア11の開閉は行い易くなっている。さらに言えば、スイッチベース25のような電子的な機能部品はドアパネルカバー部20Aの下方の下側トリム部21に配されているため、スイッチ類の配線がドアパネルカバー部20Aの背面側(車室外側)に存在することもなく、ドアパネルカバー部20Aの着脱がより容易なものとなっている。
また、本車両内においては、ドアパネルカバー部20Aが下端を下側トリム部21の溝32に挿入した状態で取り付けられる。つまり、ドアパネルカバー部20Aの下端が下側トリム部21の車室外側にラップさせられている。それにより、着脱可能なドアパネルカバー部20Aをドアパネル本体部31に対して取り付けても、ドアパネルカバー部20Aの後付感を抑えることができる。
次に、インパネ10について説明する。インパネ10には、図1に示すように、車幅方向における中央より右側にステアリング操作装置が配されるステアリング配設部60が設けられるとともに、そのステアリング配設部60の上方に計器類等の車両の情報を表示する情報表示装置61が配設されている。そして、インパネ10には、それらステアリング配設部60および情報表示装置61の右側に、主に車両に搭載されるオーディオ(電装部品)を操作するための右側操作盤62Rが、ステアリング配設部60および情報表示装置61の左側に、主に車両に搭載されるエアコン(電装部品)65を操作するための左側操作盤62Lが、それぞれ配されている。そのエアコン65については、後に詳しく説明するが、インパネ10の内部に配されており、インパネ10の車室内側面には、右側操作盤62Rの上方(車幅方向における右端)、左側操作盤62Lの上方(車幅方向における中央)、車幅方向における左端に、エアコンの吹出口66R,66M,66Lが設けられている。
また、内装パネルであるインパネ10は、図5にも示すように、インパネ本体部70と、ステアリング配設部60および情報表示装置61の車幅方向における両側の各々に、インパネ本体部70に対して着脱可能な2つのインパネカバー部71R,71Lと、を含んで構成されている。これら2つのインパネカバー部71R,71Lは、図1に示すように、それぞれインパネ10の車幅方向における端部まで延びており、インパネ10には、車幅方向(水平方向)に延びる長手状の意匠が形成される。また、これらインパネカバー部71R,71Lの各々と、一対のサイドドア11のドアパネルカバー部20Aとは、ほぼ同じ高さ範囲を覆うものとされるとともに、同じ素材で形成されたものとなっている。それにより、図1に示すように、インパネカバー部71R,71Lと一対のサイドドア11のドアパネルカバー部20Aとは、水平方向において連続する意匠が形成されている。したがって、本車両においては、車室内のデザインの統一化が図られており、乗員を包み込むような車室空間を創出することができる。
また、上述したように、2つのインパネカバー部71R,71Lは、着脱可能なっている。以下に、インパネカバー部71R,71Lのインパネ本体部70への取付構造について説明する。それら2つのインパネカバー部71R,71Lは、図6に示すように、上下方向における中央部が車室内側に向かって膨出した形状とされ、上端と下端との各々に、車室外側(車両前方側)に向かって延び出した上端側延出部72,下端側延出部73が形成されている。そして、左側のインパネカバー部71Lには、右側の端部付近に、開口74が形成されている。一方、右側のインパネカバー部71Rには、左側の側端に開口する切欠75が形成されている。
なお、左側操作盤62Lは、図5に示すように、インパネ本体部70に対して着脱可能とされており、それら左側操作盤62Lとインパネ本体部70との各々には、互いに電気的に接続するためのコネクタ80,81が設けられている。詳しく言えば、左側操作盤62Lには、背面から延び出すようにしてコネクタ80(操作盤側接続部,以下、「操作盤側コネクタ80」と呼ぶ場合がある。)が設けられ、インパネ本体部70には、車室内側(車両後方側)に向かって開口するコネクタ81(車体側接続部,以下、「車体側コネクタ81」と呼ぶ場合がある。)が設けられている。そして、操作盤側コネクタ80を、車体側コネクタ81に挿入して接続することが可能となっている。なお、上述した左側インパネカバー部71Lの開口74は、車体側コネクタ81に対応した位置に形成されており、左側操作盤62Lを取り付ける場合には、左側インパネカバー部71Lをインパネ本体部70に取り付けた後、操作盤側コネクタ80を左側インパネカバー部71Lの開口74を挿通させて、車体側コネクタ81に接続させる。また、左側インパネカバー部71Lの開口74は、操作盤側コネクタ80の外径より大きく、左側操作盤62Lの本体部82よりは小さくされており、左側操作盤62Lを接続すると、開口74は、左側操作盤62Lの本体部82の背面側に隠れて、乗員から視認し難いようになっている。
ちなみに、それら操作盤側コネクタ80を車体側コネクタ81に接続した状態においては、左側操作盤62Lの本体部82は、左側インパネカバー部71Lから浮いた状態、換言すれば、左側インパネカバー部71Lから車室内側(車両後方側)に離れた状態となっている。そのような構成から、運転者は、左側操作盤62Lの背面側に4本の指を挿入して親指で操作することができ、視線を左側操作盤62Lに送ることなく、操作を行うことも可能となる。
左側インパネカバー部71Lは、インパネ本体部70に対する正規の位置から僅かに左にオフセットした位置において、上端側延出部72と下端側延出部73とを、車両後方側から差し込むように挿入して、右側にスライドさせることで、取り付けることができるようになっている。また、インパネ本体部70の左側の側面には、側面カバー83を着脱可能とされている。その側面カバー83は、図6に示すように、その外縁形状がインパネカバー部71Lの裏面(車室外側面)に沿う形状とされており、左側インパネカバー部71Lをインパネ本体部70に取り付けた後に、その側面カバー83を取り付けることで、左側インパネカバー部71Lにおける上端側延出部72と下端側延出部73との表面側(車室内側面)をインパネ本体部70に当接させることができる。つまり、左側インパネカバー部71Lとインパネ本体部70とを隙間なく取り付けた状態とすることができるようになっている。
さらに、インパネ本体部70には、エアコンの吹出口66L,66Mの背面側(車両前方側)に入り込む溝84が形成されており、左側インパネカバー部71Lは、上端側延出部72をその溝84に挿入した状態で取り付けられるようになっている。つまり、図1に示すように、左側インパネカバー部71Lの上端部がエアコンの吹出口66L,66M(機能部品)にラップさせられている。それにより、着脱可能な左側インパネカバー部71Lをインパネ本体部70に対して取り付けても、左側インパネカバー部71Lの後付感を抑えることができる。
一方、右側操作盤62Rも、左側操作盤62Lと同様に、それの本体部90が、右側インパネカバー部71Rから浮いた状態となっている。ただし、右側操作盤62Rは、着脱可能とはされておらず、インパネ本体部70から車室内側(車両後方側)に向かって延び出した軸部91の先端に本体部90が設けられたものとなっている。そして、右側インパネカバー部71Rは、上述したように、左側に開口する切欠75が設けられており、その切欠75によって軸部91を避けて、インパネ本体部70に取り付けることができるようになっている。なお、右側インパネカバー部71Rの取り付け方法は、左側インパネカバー部71Lと同様に、インパネ本体部70に対する正規の位置から僅かに右にオフセットした位置において、上端側延出部と下端側延出部とを、車両後方側から差し込むように挿入して、左側にスライドさせることで、取り付けることができる。その切欠75の大きさは、右側操作盤62Rの本体部90の大きさより小さくされており、切欠75は、その本体部90の背面側に隠れて、乗員から視認し難いようになっている。
また、インパネ本体部70の右側の側面には、左側の側面と同様に、側面カバー85が取り付けられており、右側インパネカバー部71Rとインパネ本体部70とを隙間なく取り付けた状態とすることができるようになっている。さらに、右側インパネカバー部71Rは、左側インパネカバー部71Lと同様に、上端部がエアコンの吹出口66Rの背面側に入り込んで車両前後方向にラップさせられており、着脱可能な右側インパネカバー部71Rをインパネ本体部70に対して取り付けても、右側インパネカバー部71Rの後付感を抑えることができる。
上述したように、本車両においては、2つのインパネカバー部71R,71Lを変更することで、常に乗員の視界に入るインパネ10の意匠を容易に変更することができ、車室空間のイメージを大幅に変更することができる。
また、前述したように、インパネカバー部71R,71Lと一対のサイドドア11のドアパネルカバー部20Aとは、水平方向において連続する意匠が形成されている。そのため、それらインパネカバー部71R,71Lの各々と一対のサイドドア11のドアパネルカバー部20Aの素材あるいは表皮材の素材を種々のものにまとめて統一された意匠に変更することで、車室空間のイメージをより大幅に変更することができるのである。
次に、本実施例の車両用温調装置100について説明する。本車両用温調装置100は、空調装置であるエアコン65を主体として構成されるものであるため、まず、そのエアコン65について説明する。エアコン65は、図7に示すように、空気の温度を調整するための空調ユニット101と、その空調ユニット101において温度が調整された空気を送るためのダクト102と、そのダクト102の先端に接続されて車室内に温度が調整された空気を吹き出す前述の吹出口66L,66M,66Rと、を含んで構成される。なお、空調ユニット(HVACユニット)101は、一般的な構成のものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
ダクト102は、図7に示すように、空調ユニット101からの空気が流入させられてその空気を車幅方向に案内すべく車幅方向に延設された延設部103と、その延設部103から車両後方に向かって延び出して各吹出口66L,66M,66Rに接続された3つの接続部104L,104M,104Rと、を主体として構成される。つまり、それら延設部103と3つの接続部104L,104M,104Rとを含んで、エアコン用ダクト部105が形成されている。
さて、本車両は、前述したように、本体部とその本体部から着脱可能なカバー部とを含んで構成される内装パネルとして、サイドドアパネル30と、インストゥルメントパネル10と、を備えたものとなっている。そして、サイドドアパネル30においては、図4に示すように、ドアパネル本体部31のインナパネル13と、ドアパネルカバー部20Aと、の間に空間S(内装パネル空間であり、以下の説明において「ドアパネル空間S」と呼ぶこととする。)が形成されている。また、インパネ10においては、図8に示すように、インパネ本体部70インナパネル70Aと、インパネカバー部71Lと、の間に空間S(内装パネル空間であり、以下の説明において「インパネ空間S」と呼ぶこととする。)が形成されている。
ダクト102は、上記のエアコン用ダクト部105から分岐して、空調ユニット101からの空気を左右のサイドドア11に対応するドアパネル空間Sに送るための一対のドアパネル用ダクト部(パネル用ダクト部)106L,106Rを有するとともに、空調ユニット101からの空気をインパネ空間Sに送るためのインパネ用ダクト部(パネル用ダクト部)107を有している。
一対のドアパネル用ダクト部106L,106Rの各々は、図6および図7に示すように、エアコン用ダクト部105の車幅方向における両側の端部の各々から車幅方向において車室外側に向かうとともに、下側に向かって延びており、インパネ10の側面カバー85に形成された開口110に接続されたものとなっている。一方、サイドドアパネル30には、詳しく言えば、ドアパネルカバー部20Aには、サイドドア11を閉じた状態において側面カバー85の開口110と対向する位置に、その開口110と同じ形状で同じ大きさの開口111が形成されている。つまり、ドアパネル用ダクト部106L,106Rの各々は、それら側面カバー85の開口110およびドアパネルカバー部20Aの開口111を介して、ドアパネル空間Sに接続されており、空調ユニット101によって温度が調整された空気が、各サイドドアパネル30のドアパネル空間Sへと流入させられるようになっている。なお、それら開口110および開口111の各々には、開口縁にゴム製のパッキン110A,111Aが取り付けられており、サイドドア11を閉じた状態において、ドアパネル用ダクト部106L,106Rとドアパネル空間Sとの間で空気が漏れないようになっている。ちなみに、ドアパネル空間S内の空気は、車両後方側に設けられた流出口より流出させられるようになっている。
また、インパネ用ダクト部107は、図7に示すように、延設部103における左側の接続部106Lと中央の接続部106Mとの間から車両後方でかつ僅かに下方に向かって延び出している。そのインパネ用ダクト部107の先端は、図8に示すように、インパネカバー部71Lの上端とインパネ本体部70のインナパネル70Aとの間に形成されるインパネ空間Sの吸入口120に接続さている。したがって、空調ユニット101によって温度が調整された空気は、インパネ空間Sへも流入させられるようになっている。
そして、本実施例においては、ドアパネルカバー部20Aとインパネカバー部71Lとは、サイドドアパネル30のインナパネル13およびインパネ本体部70のインナパネル70Aに比較して、熱伝導性の高いものとされている。具体的には、ドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lは、高熱伝導性樹脂によって成形されている。なお、それらドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lは、それに限定されず、例えば、ファインセラミクスを用いたものや、アルミ等の金属からなる基材に表皮材で被覆したものとすることもでき、空気の温度を吸収しやすく、その吸収した温度が逃げにくい素材であることが望ましい。
このような構成から、ドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lは、各ドアパネル空間S,インパネ空間Sへと流入させられた空気によって、温められたり、冷やされたりすることになる。そして、ドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lは、車室の内側面から輻射熱を放出するようになっている。つまり、本実施例の車両用温調装置100は、ドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lから放出される輻射熱によって、車室内の温度を調整することができるのである。
本実施例の車両用温調装置100は、風を出さずに温度調整(暖房および冷房)ができるため、エアコン65からの風を抑えるあるいは無くすことで、埃が舞い上がることを抑え、車室内の空気を清潔に保つことができる。また、本実施例の車両用温調装置100は、暖房時には、温風によって車室内を温める場合に比較して、車室内の乾燥を抑えることができる。一方で、エアコン65と本車両用温調装置100を併用することで、効率的に車室の温度を適切な温度とすることもできる。
また、例えば、ヒータや電気配線を内装パネルの裏面に配する構成の暖房装置も存在するが、そのような構成の場合、内装パネルの重量を増加させることになる。それに対して、本実施例の車両用温調装置100は、従来から車両に搭載されているエアコン65を利用しており、エアコン用ダクト部105にパネル用ダクト部106L,106R,107を追加するのみである。つまり、本車両用温調装置100は、暖房と冷房との両方を行うことが可能なものであるにも関わらず、内装パネルの重量をほぼ増加させることなく、ひいては、車両の重量をほぼ増加させることがないのである。
なお、本発明の車両用温調装置は、ドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lが着脱可能でなくてもよいが、それらドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lが着脱可能な構成とされていることで、内装パネル空間を容易に形成することができ、本発明の車両用温調装置には好適である。さらに言えば、本車両のサイドドアパネル30は、サイドドア11に係る電子的な機能部品がドアパネルカバー部20Aより下方に配された構成となっているため、内装パネル空間内に機能部品の配線等を設ける必要がないため、内装パネル空間内における空気の流れを容易に調整することができ、より効率的に車室内の温度調整を行うことができる。また、本車両用温調装置100は、前述のようにドアパネルカバー部20Aおよびインパネカバー部71Lの付け替えが可能な構成とされているため、暖房を使用する時期には、暖房効率のよい素材のものとし、冷房を使用する時期には冷房効率のよい素材とすることも可能である。
10…インストゥルメントパネル、11…サイドドア、13…インナパネル、14…ドアトリム、20…上側トリム部、20A…ボード部材〔カバー部〕、21…下側トリム部、25…スイッチベース〔電子的機能部品〕、30…サイドドアパネル、31…ドアパネル本体部、65…エアコン、66R,66M,66L…吹出口、70…インパネ本体部、71R,71L…インパネカバー部、100…車両用温調装置、101…空調ユニット、102…ダクト、105…エアコン用ダクト部、106L,106R…ドアパネル用ダクト部〔パネル用ダクト部〕、107…インパネ用ダクト部〔パネル用ダクト部〕

Claims (6)

  1. 車両に搭載されて車室内の温度を調整する車両用温調装置であって、
    前記車両は、車室内側面を形成する内装パネルを備え、前記内装パネルは、本体部と、前記本体部との間に空間を形成する状態で前記本体部に取り付けられたカバー部と、を含んで構成されており、
    当該車両用温調装置は、
    空気の温度を調整する空調ユニットと、前記空調ユニットから前記内装パネルにおける前記本体部と前記カバー部との間の空間である内装パネル空間までを接続するダクトと、を備え、前記空調ユニットから前記内装パネル空間に送られた空気により前記カバー部を介して車室内の温度を調整するように構成された車両用温調装置。
  2. 前記内装パネルは、前記車両のサイドドアの車室内側面を形成するサイドドアパネルであり、前記カバー部が前記本体部の車室内上側に配されて前記本体部に対して着脱可能な構成のものとされた請求項1に記載の車両用温調装置。
  3. 前記サイドドアパネルは、前記サイドドアに係る電子的な機能部品が前記カバー部より下方に配された請求項2に記載の車両用温調装置。
  4. 前記内装パネルは、車室の前側に配されるインストゥルメントパネルであり、前記カバー部が前記本体部に対して着脱可能な構成のものとされた請求項1に記載の車両用温調装置。
  5. 前記ダクトは、前記空調ユニットから車室への吹出口までを接続するためのエアコン用ダクト部と、前記エアコン用ダクト部から分岐して前記内装パネル空間に接続するためのパネル用ダクト部と、を含んで構成された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用温調装置。
  6. 前記カバー部は、前記本体部に比較して熱伝導性の高いものとされた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用温調装置。
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