JP2010076620A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インストルメントパネル内に配置されている電子機器の排熱などによって空調不足感が生じるのを防止する。
【解決手段】エアコン10では、空調風を生成するエアコンユニット20が、ダッシュパネル60とインストルメントパネル62の間の空間に配置されている。また、インストルメントパネルには、車室内の乗員に対向する部位に、チャンバ78、80が形成されている。このチャンバは、ダッシュパネル側の面が断熱材88によって覆われ、ダクト40又はダクト42を介してエアコンユニットから空調風が供給される。また、チャンバを通過した空調風は、レジスタ吹出し口から車室内へ向けて吹き出される。これにより、例えば、冷房運転時には、チャンバを通過する空調風によって、乗員に対向する部位のインストルメントパネルの表面が冷却されて、乗員が発する輻射熱が吸収されるために、車室内の温度が高くても、乗員に冷房感を生じさせることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内の暖房及び冷房を行う車両用空調装置に関する。
車両に設けられて車室内を空調する車両用空調装置(以下、エアコンとする)では、車室前部のインストルメントパネル内にエアコンユニットが設けられ、このエアコンユニット内に、車室内の空気ないし外気を導入し、エアコンユニット内で導入した空気の冷却、除湿ないし加温を行うことにより所望の温度の空調風を生成する。エアコンは、この空調風が、インストルメントパネルに設けている吹出し口などから車室内へ吹き出されることにより、車室内を所望の空調状態とするようにしている。
このような車両では、インストルメントパネル内にダクトを設けて、デフロスタ吹出し口へ空調風を供給するようになっている。ここから、デフロスタ吹出し口や、サイドデフロスタ吹出し口へ空調風を案内するダクトを、アウタパネルとインナパネルとの間に形成する提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
一方、駐車中の車両では、車室内の温度が上昇してしまうことがあり、これにより、乗員が乗車したときに不快感を生じさせることがある。ここから、特許文献3では、デフロスタ吹出し口と外気導入口を連通可能とすると共に、ブロワによって吸引した空気を車外に排出する排気口を設け、車両駐車中にブロワを作動することにより、車室内の空気をデフロスタ吹出し口から吸引して、排気口から車外に排出するように提案している。
また、特許文献4では、駐車中に換気ファンによってインストルメントパネル内の空気を吸引して車外へ排出することにより熱負荷を小さいくしておき、冷房運転開始時の冷房能力の低下を抑えるように提案している。
ところで、近年の車両では、各種の制御の電子化が進行しており、このために、車両には、各種の電子機器が搭載されている。これらの電子機器は、エアコンユニットとともに、車室前部野インストルメントパネル内に配設されている。
このようなインストルメントパネル内に配置される電子機器においても、作動時に電力を消費し、この電力消費に応じて発熱が生じる。このために、インストルメントパネルの内部の温度が車室内の温度よりも高くなってしまうことがある。
車室内を冷房している場合、インストルメントパネルの表面温度が高くなっていると、前席に着座している乗員が輻射熱を受けてしまうことがある。これにより、エアコンによって車室内を冷房しているにもかかわらず、十分な冷房感が得られなかったり、乗員に不快感を生じさせてしまうことがある。
特開2004−203137号公報 特開2005−199896号公報 特開2007−8227号公報 特開2006−273299号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、インストルメントパネル内に配置されている電子機器の排熱などの車室内、車室外から受ける熱によって乗員に冷房不足感などの空調不足感を生じさせてしまうのを防止した車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の本発明は、車室内の冷房ないし暖房を行う空調風が生成されるエアコンユニットと、表面が車室内へ向けられた部材の、車室内に着座する乗員に対向される部位に形成されたチャンバと、前記エアコンユニットで生成された前記空調風を前記チャンバ内へ案内して、前記空調風によって前記部材の表面を温調可能とするダクトと、を含む。
また、請求項2の発明は、車室内の冷房ないし暖房を行う空調風が生成されるエアコンユニットと、インストルメントパネルの車室内に着座する乗員に対向される部位に形成されたチャンバと、前記エアコンユニットで生成された前記空調風を前記チャンバ内へ案内して、前記空調風によって前記インストルメントパネルの車室側の表面を温調可能とするダクトと、を含む。
この発明によれば、インストルメントパネルなどの、表面が車室内へ向けられた部材にチャンバを形成する。このチャンバは、車室内の乗員に対向される位置となっている。また、このチャンバには、エアコンユニットで生成された空調風が供給され、チャンバが形成された部材で、乗員に対向する部位を冷却又は加熱する。
これにより、温調された部材の表面の熱によって乗員に冷房感、又は暖房感を与えることができる。また、チャンバが設けられた部材を介して車外の熱などを乗員が受けてしまうのを防止されるので、効率的な温調感を得ることができる。
特に、インストルメントパネル内には、車両に設けられる電子機器などが配置され、これらの発する熱によってインストルメントパネルの表面温度が高くなると、冷房時においては、乗員に不快感、冷房不足感を生じさせてしまう。このときに、インストルメントパネル上で乗員に対向する部位を集中的に冷却できるので、乗員に不快感、冷房不足感が生じてしまうのを確実に防止することができる。
請求項3に係る発明は、前記チャンバを通過した空調風が車室内へ吹き出されるようにしており、これにより、空調運転の開始直後から、乗員に空調感を与えることができる。
また、請求項4に係る発明は、前記チャンバの前記インストルメントパネルの前記表面と反対側の面が断熱材で覆われており、これにより、インストルメントパネル内の熱によって、表面の温調効率が低下してしまうのを防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、乗員に対向する部位にチャンバを設け、該当部位の表面を集中的に冷却又は加熱するので、乗員が車室外から熱を受けるのを防止しながら、乗員に快適な空調感を与えることができる。
また、本発明では、車室内へ吹き出す空調風が、チャンバを通過するようにしているので、車室内を空調しながら、乗員に暖房不足感、冷房不足感などが生じるのを防止することができる。
さらに、本発明では、チャンバを通過する空気が、車室外からの熱を受けるのを防止できるので、車室内の空調効率が低下するのを抑えることができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図2には、本実施の形態に係る車両用空調装置(以下、エアコン10とする)の概略構成が示されている。なお、エアコン10が設けられる車両としては、内燃機関(エンジン)の駆動によって走行する一般的なコンベンショナル車、エンジンと電気モータの駆動によって走行するハイブリッド車、電気モータの駆動によって走行する電気自動車や燃料電池車両などの任意の構成を適用することができる。
このエアコン10には、コンプレッサ12、コンデンサ14、エキスパンションバルブ16及びエバポレータ18を含む冷凍サイクルが形成されている。エアコン10では、コンプレッサ12が回転駆動されることにより冷凍サイクル中を冷媒が循環される。この冷媒がエバポレータ18で冷媒が減圧されることにより気化され、これにより、エバポレータ18を通過する空気の冷却及び除湿が行われる。このような冷凍サイクルは、公知の一般的構成を適用することができる。
このエアコン10は、空調風となる空気の流路が形成されたエアコンユニット20を備えている。このエアコンユニット20内には、エバポレータ18が配設されている。また、エアコンユニット20には、ブロワカバー22が設けられ、このブロワカバー22に空気導入口24が設けられている。
空気導入口24は、空調風を生成する空気の導入用となっており、エアコン10では、この空気導入口24として、車外へ向けて開口された外気導入口24Aと、車室内へ向けて開口された内気導入口24B、24Cとが形成されている。
また、ブロワカバー22内には、ブロワファン26が配設されていると共に、外気導入口24A、内気導入口24B、24Cを選択的に開閉可能とする切換ドア28(28A、28B)が設けられている。なお、切換ドア28Aは、外気導入口24Aと内気導入口24Bとを開閉し、切換ドア28Bは、内気導入口24Cを開閉する。
エアコン10では、空気の導入モードとして、内気導入口24B、24Cが閉じられて外気導入口24Aから車外の空気(外気)を導入する外気導入モード、外気導入口24Aが閉じられて内気導入口24B、24Cから車室内の空気(内気)を導入する内気循環モード及び、内気導入口24Bを閉じて外気導入口24Aから外気を導入すると共に内気導入口24Cから内気を導入する内外気導入モードが設定されている。エアコン10では、導入モードが設定されることにより、導入モードに応じて切換ドア28が作動される。
エアコン10では、ブロワモータ30によってブロワファン26が回転駆動されることにより、導入モードに応じて導入口24から車外の空気(外気)ないし車室内の空気(内気)が導入されてエバポレータ18へ送られる。
一方、エアコン10では、フロントウインドガラスへ向けて開口されたデフロスタ吹出し口32、車室内に着座した乗員へ向けて開口されたセンタレジスタ吹出し口34A及びサイドレジスタ吹出し口34B(総称するときは、レジスタ吹出し口34とする)、乗員の足元へ向けて開口された前席足元吹出し口36Aと後席足元吹出し口36B(総称するときは、足元吹出し口36とする)が設けられている。
エアコンユニット20には、デフロスタ吹出し口32が形成されたダクト38、センタレジスタ吹出し口34Aが形成されたダクト40、サイドレジスタ吹出し口34Bが形成されたダクト42、前席足元吹出し口36Aが形成されたダクト44及び、後席足元吹出し口36Bが形成されたダクト(リヤヒータダクト)46が連結されて開口されている。
また、エアコンユニット20には、モード切換ドア48が設けられている。このモード切換ドア48は、ダクト38(デフロスタ吹出し口32)を開閉するモード切換ドア48A、ダクト40(センタレジスタ吹出し口34A)を開閉するモード切換ドア48B、ダクト44(前席足元吹出し口36A)を開閉するモード切換ドア48C及び、リヤヒータダクト46(後席足元吹出し口36B)を開閉するモード切換ドア48Dによって構成されている。
エアコン10では、モード切換ドア48A〜48Dが同期されて作動されることにより、デフロスタ吹出し口32、センタレジスタ吹出し口34A、足元吹出し口36から選択的に空調風画吹き出される。なお、本実施の形態に適用されているエアコン10では、サイドレジスタ吹出し口34Bが形成されているダクト42が開口された状態となっているが、これに限らず、ダクト42を開閉するモード切換ドアを設けてもよく、このときには、レジスタ吹出し口34Aと同様にサイドレジスタ吹出し口34Bから空調風が吹き出されるようにするなどの構成を適用することができる。
エアコンユニット20には、ヒータコア50及びエアミックスドア52が設けられている。ヒータコア50には、車両の図示しない内燃機関(エンジン)との間で、エンジン冷却水が循環される。これにより、エアコン10では、エバポレータ18を通過した空気がヒータコア50を通過することにより加熱される。エアミックスドア52は、ヒータコア50を通過する空気と、ヒータコア50をバイパスする空気とに分けている。
エアコンユニット20内では、ヒータコア50を通過して加熱された空気と、ヒータコア50をバイパスすることによりエバポレータ18を通過したままの空気が混合されることにより空調風が生成される。エアコン10では、このエアミックスドア52の開度を制御することにより、所望の温度の空調風が生成されるようにしている。
また、エアコン10では、空調風の吹出しモードとして、デフロスタ吹出し口32が選択されるDEFモード、レジスタ吹出し口34が選択されるFACEモード、足元吹出し口36が選択されるFOOTモード、デフロスタ吹出し口32と足元吹出し口36が選択されるFOOT/DEFモード及び、レジスタ吹出し口34と足元吹出し口36が選択されるBI−LEVELモードが設定されている。
エアコン10では、吹出しモードが選択されることにより、モード切換ドア48(48A〜48D)が作動され、選択された吹出しモードに応じた吹出し口から空調風が吹き出されるようにしている。
このときに、エアコン10では、足元吹出し口36からは主にヒータコア50を通過して加熱された空気が吹きだされ、デフロスタ吹出し口32及びレジスタ吹出し口34からは主にヒータコア50をバイパスされた空気が吹き出される。
また、エアコンユニット20内には、エバポレータ18とブロワファン26との間にセパレータ54が設けられている。エアコン10では、内外気導入モードが選択されたときに、内気導入口24Cから導入された内気が、主にヒータコア50によって加熱され、外気導入口24Aから導入された外気が、ヒータコア50をバイパスされる。
エアコン10では、図示しない操作パネルのスイッチ操作によって設定温度などの運転条件が設定されて空調運転の開始が指示されると、車室内を設定温度とするための空調風の吹出し温度(目標吹出し温度)を設定し、この目標吹出し温度の空調風が吹出し口から吹き出されるようにエアミックスドア52の開度を制御する。
この目標吹出し温度は、室温、外気温、日射量などを検出して、これらと設定温度に基づいて求められ、エアミックスドア52の開度は、目標吹出し温度、ブロワ風量、エンジン冷却水の水温等によって求めることができる。また、オートモードに設定されているときの空調風の風量であるブロワ風量(ブロワファン26の回転数)は、目標吹出し温度と設定温度ないし室温に基づいて設定することができる。
これにより、エアコン10では、車室内を設定温度とするように冷房運転ないし暖房運転が可能となると共に、例えば、暖房運転時に、暖房感を損ねることなる、車室内の除湿が可能となっている。このような、エアコン10の運転制御は、公知の構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。
一方、図1に示されるように、エアコン10が設けられる車両(以下、車両56とする)では、車室58の前部にダッシュパネル60が設けられ、このダッシュパネル60によって車室58の車両前方側(矢印F方向側)が車外と区画されている。
図1及び図3に示されるように、車室58には、車両前方側にインストルメントパネル62が設けられている。ダッシュパネル60とインストルメントパネル62との間の空間(以下、インストルメントパネル62内とする)には、エアコン10のエアコンユニット20が配設されている。
図3に示されるように、エアコン10では、このインストルメントパネル62に、車両前方側のフロントウインドガラス64へ向けて開口されたデフロスタ吹出し口32が形成されていると共に、運転席側及び助手席側に向けて開口されたセンタレジスタ吹出し口34A及びサイドレジスタ吹出し口34Bが形成されている。
本実施の形態に適用したエアコン10では、一例として、車両56のドア66に、ドアガラス68へ向けて開口されたサイドドア吹出し口70が設けられている。
図2に示されるように、エアコン10のダクト42には、サイドレジスタ吹出し口34B側の端部にキャップ72が設けられている。また、ドア66には、キャップ72に対向されてキャップ74が設けられている。エアコン10では、このキャップ72、74が重ね合わせられることにより、ダクト42とサイドドア吹出し口70のダクト76とが連通される。
図3に示されるように、キャップ72は、インストルメントパネル62の車幅方向の端部に設けられ、ドア66を閉じることにより、ドア66側に形成されているキャップ74(図3では図示省略)と当接される。これにより、空調風がドア66のサイドドア吹出し口70から吹き出される。
一方、車両56を含む一般的構成の車両には、エアコン10、パワーステアリング装置、ステアリングロック装置、リモコンキー装置、ヘッドランプの配光制御装置、エアバック装置、コンビネーションメータ、ナビゲーション装置、電子機器を備えたものがある。また、車両には、エンジンの作動制御、各種の走行制御、乗員保護制御などを行うための各種の電子機器が設けられたものがある。
これらの電子機器ないし電子機器の作動制御を担うECUは、インストルメントパネル内に設けられるのが一般的構成となっており、車両10においても、インストルメントパネル62内に電子機器ないし電子機器の制御を担うECUが収容されている(図示省略)。
ところで、図2に示されるように、本実施の形態に適用したエアコン10では、センタレジスタ吹出し口34Aが形成されたダクト40にチャンバ78が設けられ、サイドレジスタ吹出し口34Bが形成されたダクト42には、各デフロスタ吹出し口34Bの近傍にチャンバ80が設けられている。また、エアコン10では、サイドドア吹出し口が形成されたダクト76にチャンバ82が設けられている。
これにより、センタレジスタ吹出し口34Aから吹き出される空調風は、チャンバ78を通過し、サイドレジスタ吹出し口34Bから吹き出される空調風は、チャンバ80を通過する。また、サイドドア吹出し口70から吹き出される空調風は、チャンバ82を通過するようになっている。チャンバ78、80、82は、内部が薄肉状に形成され、車室58側の面が広く、かつ、空調風の通過抵抗が抑えられている。
図3に示されるように、チャンバ82は、ドア66内に設けられている。ドア66は、アウタパネルとインナパネルとが設けられ、インナパネルの車室58側にドアトリム84が配設されている(何れも図示省略)。チャンバ82は、このインナパネルに接合されて設けられるか、インナパネルとドアトリム84の間でドアトリム84に接合されて設けられるものであればよい。
これにより、ドア66では、サイドドア吹出し口70から空調風がチャンバ82を通過するときに、このチャンバ82に対向する部位のドアトリム84が冷却ないし加熱される。エアコン10では、この部位が、運転席および助手席に着座した乗員に対向する部位となっている。
一方、エアコン10では、チャンバ78、80が、インストルメントパネル62に設けられている。
図1に示されるように、インストルメントパネル62は、例えば、車室58内側のインストルメントパネルアッパ86Aと、ダッシュパネル60側のインストルメントパネルロア86Bによる二重構造となっており、インストルメントパネルアッパ86Aとインストルメントパネルロア86Bの間に空間が設けられている。なお、本発明が適用されるインストルメントパネルは、インストルメントパネルアッパとインストルメントパネルロアによって形成される二重構造に限るものではなく、少なくと車室に面するインストルメントパネルを備えたものであればよい。ここから、以下では、車室58側から視認されるインストルメントパネルアッパ86Aをインストルメントパネル62として説明する。
ここで、エアコン10では、インストルメントパネル62のインストルメントパネルロア86B側の面に一体となるようチャンバ78、80を形成している。また、チャンバ78、80には、インストルメントパネルロア86B側が、断熱材88によって覆われている。
これにより、チャンバ78、80を通過する空調風が、インストルメントパネル62内の空気の温度の影響を受けてしまうのが抑えられている。また、インストルメントパネル62は、車室58内側の面(以下、表面とする)が、チャンバ78、80内を通過する空気によって冷却ないし加熱される。
図3に示されるように、チャンバ78、80は、運転席側に着座した乗員に対向する位置及び、助手席に着座した乗員に対向する位置に設けられている。なお、エアコン10では、一例として、助手席側に一方のチャンバ80を設け、運転席側には、メータパネル90を挟んで、チャンバ78と他方のチャンバ80を設けている。
このように構成されているエアコン10では、設定温度が設定されて空調運転の開始が指示されることにより、外気温、室温(車室58内の温度)及び設定温度に基づいて、暖房運転又は冷房運転が行われる。
ここで、暖房運転が行われるときには、空調風の吹出しモードとして、FOOTモード又はBI−LEVELモードが選択され、主に足元吹出し口36から空調風が車室58内に吹き出されて、車室58内の暖房が行われる。
また、冷房運転が行われるときには、空調風の吹出しモードとしてFACEモード又はBI−LEVELモードが選択され、主にレジスタ吹出し口34から吹き出される空調風によって車室58内の冷房が行われる。
ところで、エアコン10では、インストルメントパネル62にチャンバ78、80を設けている。このチャンバ78、80は、前席(運転席及び助手席)に着座した乗員に対向する位置に設けられている。また、エアコン10では、ドア66内にチャンバ82が設けられている。
エアコン10の冷房運転が行われ、センタレジスタ吹出し口34A及びサイドレジスタ吹出し口34Bから冷却風が吹き出されるときに、この冷却風がチャンバ78、80内を通過する。これにより、インストルメントパネル62では、チャンバ78、80が設けられている部位の表面が冷却される。
また、ドア吹出し口70から冷却風が吹き出されるときには、この冷却風がチャンバ82を通過する。これにより、チャンバ82に対向する部位のドアトリム84の表面が冷却される。
一般に、車室58内の乗員及びこの乗員に対向されるインストルメントパネル62のそれぞれは、表面温度に応じて赤外線を放出する。このときに、例えば、インストルメントパネル62の表面温度は室温よりも高いと、乗員が、インストルメントパネル62から放出される輻射熱を受け、これにより、乗員に暖房不足感を生じさせてしまう。
これに対して、乗員の体温よりインストルメントパネル62の表面の温度が低いと、乗員の発する赤外線がインストルメントパネル62に吸収される。これにより、車室58内の室温がインストルメントパネル58の表面の温度より高くても、乗員には、涼しく感じられる。すなわち、乗員とインストルメントパネル62のそれぞれから輻射熱が放出されたときに、インストルメントパネル62の表面温度が低いことにより、乗員が放出する輻射熱が吸収され、乗員に冷房感が生じる。
ここで、エアコン10では、乗員に対向する部位のインストルメントパネル62にチャンバ78、80を設け、このチャンバ78、80内を冷却風が通過されるようにしている。
これにより、車両56では、乗員が対向される部位のインストルメントパネル62が冷却されるので、乗員に快適な冷房感を生じさせることができる。特に、インストルメントパネル62内には、各種の電子機器や電子機器の作動制御を担うECUが設けられていることにより、これらの排熱によって表面温度が高くなり易い。このときに、インストルメントパネル62にチャンバ78、80を設けることにより、排熱による温度上昇を確実に防止して、排熱による暖房不足感や不快感を生じさせてしまうのを確実に防止することができる。
また、エアコン10では、冷房開始直後や冷房中は、室温よりも空調風の温度が低い、このために、車室58内の室温よりも、インストルメントパネル62の表面温度が低くなっている。
したがって、エアコン10では、車室58内の温度が比較的高い冷房運転開始直後であっても、乗員に冷房感を与えることができる。また、冷房運転を行うときの設定温度を比較的高くしても、インストルメントパネル62の表面温度は低くなるので、乗員に冷房不足感を生じさせることがなく、効率的な空調運転を行って省エネを図ることができる。
さらに、エアコン10では、ドア66にチャンバ82を設けており、これにより、乗員がドア66を介して車外から熱を受けてしまうのを防止しながら、乗員に快適な冷房感を生じさせることができる。
一方、車室内を暖房するときに、インストルメントパネル62の表面温度が高いと、室温が低くても乗員に暖房不足による不快感を生じさせることがない。
エアコン10では、BI−LEVELモードが選択されたときには、暖房風がチャンバ78、80、82に供給される。また、エアコン10では、FOOTモードが選択されたときにも、チャンバ80、82に暖房風が供給される。少なくとも、インストルメントパネル62の表面温度は低くなってしまうことはなく、暖房開始直後や、車両56の走行開始のための始動直後であっても、インストルメントパネル62の表面温度を室温に比べて高くできる。
したがって、エアコン10では、暖房運転時においても、乗員に不快感を生じさせてしまうことがなく、また、効率的な空調運転を行って省エネを図ることができる。
このように、エアコン10では、車室58内の乗員に対向する部位の表面を集中的に冷却又は加熱するので、広範囲に冷却又は加熱するよりは低い熱量で、確実に、乗員に快適感を生じさせることができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、乗員へ向けて空調風を吹き出すレジスタ吹出し口34が設けられたダクト40、42にチャンバ78、80を形成するようにしたが、これに限らず、任意の構成を適用することができる。
例えば、乗員の足元に対向する部位のインストルメントパネルにチャンバを形成し、このチャンバを通過した空気が、足元吹出し口36から車室58内へ吹き出されるようにしても良く、これにより、暖房運転時の暖房感の向上と省エネを図ることができる。
また、空調風の吹出しモードにかかわらず、エアコンユニット20からチャンバ78、80へ空調風が供給されるようにして、このチャンバ78、80を通過した空調風が、吹出しモードに応じて切換えられて、レジスタ吹出し口34ないし足元吹出し口36へ供給されるようにしても良い。
さらに、吹出しモードとして、例えば、間接温調モードを新たに設け、この間接温調モードが選択されたときに、チャンバ78、80へ空調風が供給され、チャンバ78、80を通過した空調風がインストルメントパネル62内、すなわち、ダッシュパネル60とインストルメントパネルロア86Bの間の空間へ送り込まれるようにしてもよい。
これにより、冷房運転時に、乗員に冷房不足感を生じさせてしまうこと無く、インストルメントパネル62内に配設されている電子機器ないし電子機器の作動制御を担うECUの冷却を図ることができる。
また、車両では、車室内の空気を車室後部側に設けているダクトなどによって車外へ排出するようにしているが、一端がインストルメントパネル62内に開口され、他端が車両後方側へ延設された後に車外へ開口されたダクトを設け、インストルメントパネル62内を介して、車室58内の空気が排出されるようにしても良い。
これにより、冷房運転時には、外気などに比べて温度の低くなっている空気がインストルメントパネル62内を通過して車外へ排出されるので、車室58内の空気を用いて、インストルメントパネル62内の冷却を行うことができる。
また、車室58内の空気を、インストルメントパネル62内へ導入して、インストルメントパネル62内の空気を冷却する構成とすることにより、インストルメントパネル62内の空気によって、チャンバ78、80を通過する空気の温度上昇を抑えることができる。
さらに、本発明は、車室内の暖房および冷房を行う任意の構成の車両用空調装置に適用することができる。
インストルメントパネル内を示す要部の概略図である。 本実施の形態に係るエアコンの要部を示す構成図である。 インストルメントパネルの要部の概略斜視図である。
符号の説明
10 エアコン(車両用空調装置)
20 エアコンユニット
34(34A、34B) レジスタ吹出し口
36 足元吹出し口
40、42 ダクト
58 車室
60 ダッシュパネル
62 インストルメントパネル
70 サイドドア吹出し口
78、80、90 チャンバ
84 ドアトリム
88 断熱材

Claims (4)

  1. 車室内の冷房ないし暖房を行う空調風が生成されるエアコンユニットと、
    表面が車室内へ向けられた部材の、車室内に着座する乗員に対向される部位に形成されたチャンバと、
    前記エアコンユニットで生成された前記空調風を前記チャンバ内へ案内して、前記空調風によって前記部材の表面を温調可能とするダクトと、
    を含む車両用空調装置。
  2. 車室内の冷房ないし暖房を行う空調風が生成されるエアコンユニットと、
    インストルメントパネルの車室内に着座する乗員に対向される部位に形成されたチャンバと、
    前記エアコンユニットで生成された前記空調風を前記チャンバ内へ案内して、前記空調風によって前記インストルメントパネルの車室側の表面を温調可能とするダクトと、
    を含む車両用空調装置。
  3. 前記チャンバを通過した空調風が車室内へ吹き出される請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記チャンバの前記インストルメントパネルの前記表面と反対側の面が断熱材で覆われている請求項2又は請求項3に記載の車両用空調装置。
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JP2020183141A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 トヨタ紡織株式会社 車両用温調装置

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