JP2020180408A - 供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾式による再生処理のための加工がし易い不織布を供給可能な供給装置を提供する。【解決手段】供給装置は、繊維を含む第1シート材料MA1を供給する第1ロール121と、不織布を含み、前記第1シート材料MA1と異なる第2シート材料MA2を供給する第2ロール122と、繊維を含み、前記第2シート材料MA2と異なる第3シート材料MA3を供給する第3ロール123と、前記第2シート材料MA2を前記第1シート材料MA1および前記第3シート材料MA3により挟んでなる積層構造シートMA13を排出する排出部112と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、供給装置に関する。
特許文献1には、油性インクなどが浸透した印刷済みの使用済みマスター紙や薄い軟質性フィルムに対して、紙を重ねることで、使用済みマスター紙や軟質性フィルムの細断が可能なシュレッダーが開示される。
ところで、不織布を乾式により再生処理する場合に、柔らかい不織布をシュレッダーに投入してそのまま粗砕化しようとすると、刃の隙間に入り込み剪断し難く、切断できずに軸への巻きつきが生じたり、カット不具合が発生し易い。このように、不織布は、乾式による再生処理のための加工がし難いという課題がある。
上記課題を解決する一態様は、繊維を含む第1シート材料を供給する第1ロールと、不織布を含み、前記第1シート材料と異なる第2シート材料を供給する第2ロールと、繊維を含み、前記第2シート材料と異なる第3シート材料を供給する第3ロールと、前記第2シート材料を前記第1シート材料および前記第3シート材料により挟んでなる積層構造シートを排出する排出部と、を備える供給装置である。
上記供給装置において、前記第1シート材料および前記第3シート材料はパルプを含む、構成であってもよい。
上記供給装置において、上記第1シート材料は前記第2シート材料より硬い材料である、構成であってもよい。
上記供給装置において、前記排出部は、前記第1シート材料および前記第3シート材料のいずれか一方と、前記第2シート材料とを積層させて、積層シートとして搬送する第1ローラーと、前記第1シート材料および前記第3シート材料の他方を、前記第1ローラーによって搬送された前記積層シートの前記第2シート材料の側に積層させて第2積層シートとして搬送する第2ローラーと、一対の排出ローラーを備え、前記第2ローラーにより搬送される前記第2積層シートを前記排出ローラーによりニップして前記積層構造シートを排出する第3ローラー部と、を備える、構成であってもよい。
上記課題を解決する別の一態様は、パルプ繊維を含む第1シート材料を供給可能な第1のロールと、不織布を含み、前記第1シート材料と異なる第2シート材料を供給可能な第2のロールと、前記第2シート材料を前記第1シート材料に積層させて排出する排出部と、を備える供給装置である。
上記課題を解決するさらに別の一態様は、不織布を含むシート材料を供給可能なロールと、前記ロールにより供給される前記シート材料の表面および裏面のうち少なくとも一方における露出表面を硬化させ、或いは粘着性を低減させる改質処理を施す改質処理部と、前記改質処理部によって改質処理が施された前記シート材料を排出する排出部と、を備える供給装置である。
上記供給装置において、前記改質処理部は、前記改質処理として前記シート材料を加熱または冷却する熱処理を施す、構成であってもよい。
上記供給装置において、前記改質処理部は、前記改質処理として、前記シート材料の表面および裏面のうち少なくとも一方における露出表面に粉体を付着させる、構成であってもよい。
上記供給装置において、繊維を含む原料を粗砕する粗砕部、および、前記粗砕部により粗砕された前記原料を加工する加工部を備える繊維処理装置に接続され、前記排出部により前記繊維処理装置に前記シート材料を供給する、構成であってもよい。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
[1.第1実施形態]
[1−1.シート製造装置の全体構成]
図1は、第1実施形態のシート製造装置100の構成を示す図である。
シート製造装置100は、木質系パルプ材料やクラフトパルプ、古紙、合成パルプ等の繊維を含む原料MAを繊維化して、シートSを製造する。
[1−1.シート製造装置の全体構成]
図1は、第1実施形態のシート製造装置100の構成を示す図である。
シート製造装置100は、木質系パルプ材料やクラフトパルプ、古紙、合成パルプ等の繊維を含む原料MAを繊維化して、シートSを製造する。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、分散部60、第2ウェブ形成部70、ウェブ搬送部79、加工部80、及び、切断部90を備える。
供給部10は、粗砕部12に原料MAを供給する。粗砕部12は、粗砕刃14により原料MAを裁断するシュレッダーである。粗砕部12により裁断された原料MAは、管を通じて解繊部20に搬送される。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された細片を乾式で解繊して解繊物MBにする。解繊とは、複数の繊維が結着された状態の原料MAを、1本または少数の繊維に解きほぐす加工である。乾式とは、液体中ではなく、空気中等の気中において、解繊等の処理を行うことを指す。解繊物MBは、例えば、原料MAに含まれていた繊維や、樹脂粒、インクやトナーなどの色剤、にじみ防止材、紙力増強剤等の原料MAに由来する成分を含む。
解繊部20は、例えば、筒状の固定子22と、固定子22の内部で回転するローター24とを備えるミルであり、粗砕片を固定子22とローター24との間に挟んで解繊する。解繊物MBは、配管を通じて選別部40に送られる。
選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43とを有する。ドラム部41は、網、フィルター、スクリーン等の開口を有する篩であり、図示しないモーターの動力により回転する。解繊物MBは、回転するドラム部41の内部でほぐされて、ドラム部41の開口を通過して下降する。解繊物MBの成分のうちドラム部41の開口を通過しない物は、管を通じて解繊部20に搬送される。
第1ウェブ形成部45は、多数の開口を有する無端形状のメッシュベルト46を備える。第1ウェブ形成部45は、ドラム部41から下降する繊維等をメッシュベルト46に堆積させることにより、第1ウェブW1を製造する。ドラム部41から下降した成分のうちメッシュベルト46の開口より小さい物は、メッシュベルト46を通過して吸引部48により吸引除去される。これにより、解繊物MBの成分のうち、シートSの製造に適しない短い繊維や、樹脂粒、インク、トナー、にじみ防止剤等が除去される。
メッシュベルト46の移動経路には加湿器77が配置され、ミスト状の水または高湿度の空気により、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1が加湿される。
第1ウェブW1は、メッシュベルト46により搬送され、回転体49に接触する。回転体49は、複数の羽根によって第1ウェブW1を分断し、材料MCとする。材料MCは管54を通じて混合部50に搬送される。
第1ウェブW1は、メッシュベルト46により搬送され、回転体49に接触する。回転体49は、複数の羽根によって第1ウェブW1を分断し、材料MCとする。材料MCは管54を通じて混合部50に搬送される。
混合部50は、材料MCに添加材料ADを添加する添加物供給部52、及び、材料MCと添加材料ADとを混合する混合ブロアー56を備える。添加材料ADは、複数の繊維を結着させるための樹脂などの結合材料を含み、着色剤、凝集抑制剤、難燃剤等を含んでもよい。混合ブロアー56は、材料MCおよび添加材料ADが搬送される管54に気流を発生させて材料MCと添加材料ADとを混合し、混合物MXを分散部60に輸送する。
分散部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング63とを有する。ドラム部61は、ドラム部41と同様に構成される円筒形状の篩であり、図示しないモーターにより駆動されて回転する。ドラム部61の回転により、混合物MXは解きほぐされてハウジング63の内部を下降する。
第2ウェブ形成部70は、多数の開口を有する無端形状のメッシュベルト72を備える。第2ウェブ形成部70は、ドラム部61から下降する混合物MXをメッシュベルト72に堆積させて第2ウェブW2を製造する。混合物MXの成分のうちメッシュベルト72の開口より小さい物は、メッシュベルト72を通過して吸引部76により吸引される。
メッシュベルト72の移動経路には加湿器78が配置され、ミスト状の水または高湿度の空気により、メッシュベルト72に堆積した第2ウェブW2が加湿される。
第2ウェブW2は、ウェブ搬送部79によってメッシュベルト72から剥がされ、加工部80に搬送される。加工部80は、加圧部82、及び、加熱部84を備える。加圧部82は、一対の加圧ローラーにより第2ウェブW2を挟み、所定のニップ圧で加圧して、加圧後シートSS1を形成する。加熱部84は、一対の加熱ローラーによって加圧後シートSS1を挟んで熱を加える。これにより、加圧後シートSS1に含まれる繊維が、添加材料ADに含まれる樹脂により結着し、加熱後シートSS2が形成される。加熱後シートSS2は、切断部90に搬送される。
切断部90は、加熱後シートSS2を、搬送方向Fと交差する方向及び/または搬送方向Fに沿う方向に切断し、所定サイズのシートSを製造する。シートSは、排出部96に貯留される。
シート製造装置100は、制御装置110を備える。制御装置110は、解繊部20、添加物供給部52、混合ブロアー56、分散部60、第2ウェブ形成部70、加工部80、及び切断部90を含むシート製造装置100の各部を制御して、シートSの製造方法を実行させる。また、制御装置110は、供給部10、選別部40、第1ウェブ形成部45、及び、回転体49の動作を制御するものであってもよい。
[1−2.供給部の構成]
図2は、第1実施形態の供給部10の構成を示す図である。
供給部10は、供給装置の一例に対応する。供給部10は、不織布を含むシート材料に対して、乾式による再生処理のための加工がし易くするための所定の処理を施して、不織布を含むシート材料を排出する装置である。シート材料は、原料MAの一例に対応する。
図2は、第1実施形態の供給部10の構成を示す図である。
供給部10は、供給装置の一例に対応する。供給部10は、不織布を含むシート材料に対して、乾式による再生処理のための加工がし易くするための所定の処理を施して、不織布を含むシート材料を排出する装置である。シート材料は、原料MAの一例に対応する。
供給部10は、長尺のシート状のシート材料MA1〜MA3を送出する送出部111と、送出部111から送出されたシート材料MA1〜MA3を処理して排出する排出部112とを備える。
送出部111は、繊維を含む第1シート材料MA1を供給する第1ロール121を備える。また、送出部111は、不織布を含み第1シート材料MA1と異なる第2シート材料MA2を供給する第2ロール122を備える。さらに、送出部111は、繊維を含み第2シート材料MA2と異なる第3シート材料MA3を供給する第3ロール123を備える。
本実施形態では、3つのロール121〜123は上下方向に配設される。各ロール121〜123は回転自在に支持される。
上下中央に配置された第2ロール122には、第2シート材料MA2がロール状に巻かれて装着される。第2シート材料MA2は、第2ロール122から引き出されて排出部112に架け渡される。
上方の第1ロール121には、第1シート材料MA1がロール状に巻かれて装着される。第1シート材料MA1は、第1ロール121から引き出されて、第2シート材料MA2の一方の面としての上面の側で排出部112に架け渡される。本実施形態では、第1シート材料MA1は、第2シート材料MA2よりも幅広である。
下方の第3ロール123には、第3シート材料MA3がロール状に巻かれて装着される。第3シート材料MA3は、第3ロール123から引き出されて、第2シート材料MA2の他方の面としての下面の側で排出部112に架け渡される。本実施形態では、第3シート材料MA3は、第2シート材料MA2よりも幅広である。
排出部112は、第2シート材料MA2を、第1シート材料MA1および第3シート材料MA3により挟んでなる積層構造シートMA13を排出する。排出部112は、第1ローラー部131と、第1ローラー部131の下流側に配置された第2ローラー部132と、第2ローラー部132の下流側に配置された排出ローラー部133と、を備える。排出ローラー部133は、第3ローラー部の一例に対応する。
第1ローラー部131は、一対のローラー131A、131Bを備える。各ローラー131A、131Bは、回転自在に支持される。第1ローラー部131には、第2シート材料MA2と第1シート材料MA1とが、ローラー131A、131Bに挟まれて、テンションが掛かった状態で架け渡される。第1ローラー部131は、第1シート材料MA1を第2シート材料MA2の上面に積層させて、積層シートの一例に対応する二層シートMA11として搬送する。
第2ローラー部132は、一対のローラー132A、132Bを備える。各ローラー132A、132Bは、回転自在に支持される。第2ローラー部132には、二層シートMA11と第3シート材料MA3とが、ローラー132A、132Bに挟まれて、テンションが掛かった状態で架け渡される。第2ローラー部132は、第3シート材料MA3を、二層シートMA11の第2シート材料MA2側、すなわち、二層シートMA11の下面に積層させて、第2積層シートの一例に対応する三層シートMA12として搬送する。
排出ローラー部133は、一対のローラー134、135を備える。本実施形態では、排出ローラー部133は、駆動ローラー134と、駆動ローラー134に対向して配置された加圧ローラー135とで構成される。駆動ローラー134と加圧ローラー135とは、排出ローラーの一例に対応する。
駆動ローラー134には、モーター136から動力が伝達される。
加圧ローラー135は、不図示の加圧部材により駆動ローラー134に向けて加圧される。加圧部材としては、例えば、エアシリンダーを適用可能である。
駆動ローラー134と加圧ローラー135とは、外周面全体がエンボス加工される。駆動ローラー134と加圧ローラー135は、第2ローラー部132により搬送される三層シートMA12をニップして、第2シート材料MA2に対して、第1シート材料MA1と第3シート材料MA3を圧着させる。本実施形態では、駆動ローラー134と加圧ローラー135との外周面全体がエンボス加工された状態であるため、第2シート材料MA2の外表面に対して、第1シート材料MA1と第3シート材料MA3とが押し込まれて圧着され易い。
よって、本実施形態では、シート材料MA1〜MA3を不揮発性の接着剤を用いて接着するのではなく、ニップにより、第2シート材料MA2に対して、第1シート材料MA1と第3シート材料MA3とをずれ難くする。なお、でんぷん糊のような解繊に悪影響を与えない接着剤は使用してもよい。
エンボス加工は、駆動ローラー134と加圧ローラー135の軸方向全体に代えて、軸方向の一部にのみ加工される構成でもよい。例えば、駆動ローラー134と加圧ローラー135の軸方向の両端部のみが、第2シート材料MA2の幅方向両端部に対応してエンボス加工される構成でもよい。
排出ローラー部133は、第2シート材料MA2が、第1シート材料MA1と第3シート材料MA3との間に挟まれて圧着された積層構造シートMA13を排出する。第2シート材料MA2は、表裏において、第1シート材料MA1及び第3シート材料MA3のそれぞれと、接着されずに圧着により一体化されている。
排出ローラー部133の下流側には、ガイドローラー137が配置される。ガイドローラー137は回転自在に支持される。ガイドローラー137は供給部10に備えられてもよい。ガイドローラー137を介して、排出ローラー部133から引き出された積層構造シートMA13が粗砕部12に架け渡される。供給部10は、粗砕部12に積層構造シートMA13を供給する。粗砕部12は、繊維を含む原料MAを粗砕する装置であり、例えば、スパイラル方式のシュレッダーで構成される。
[1−3.駆動機構]
駆動ローラー134のモーター136は、本実施形態では、サーボモーターで構成される。モーター136は、図1に示す制御装置110で制御される。制御装置110は、排出ローラー部133が所定の搬送速度でシート材料MA1〜MA3を搬送するように駆動ローラー134を制御する。なお、搬送速度は、粗砕部12などの処理速度にもよるが、1mm/sec以上、500mm/sec以下が望ましい。
駆動ローラー134のモーター136は、本実施形態では、サーボモーターで構成される。モーター136は、図1に示す制御装置110で制御される。制御装置110は、排出ローラー部133が所定の搬送速度でシート材料MA1〜MA3を搬送するように駆動ローラー134を制御する。なお、搬送速度は、粗砕部12などの処理速度にもよるが、1mm/sec以上、500mm/sec以下が望ましい。
送出部111の各ロール121〜123には、それぞれ、パウダーブレーキが接続される。パウダーブレーキは、ブレーキ機構の一例に対応する。各パウダーブレーキは、図1に示す制御装置110で制御される。各パウダーブレーキは、各ロール121〜123毎に各ロール121〜123のトルクを制御する。これにより、駆動ローラー134を有する排出ローラー部133と、各ロール121〜123との間に架け渡されるシート材料MA1〜MA3は、シート材料MA1〜MA3毎に異なるテンションで架け渡すことができる。第2シート材料MA2が柔らか過ぎる場合には、延び過ぎて幅狭になることが抑制される。また、テンションを制御することで、各ロール121〜123から一定量のシート材料MA1〜MA3を送出することができて、第2シート材料MA2に対して一定量のシート材料MA1、MA3を重ねることができる。
各ロール121〜123の軸には、パウダーブレーキに代えて、サーボモーターを設けても良い。サーボモーターを設ける場合には、さらに、ロール径を検出するセンサーを設けて、ロール121〜123に装着されたシート材料MA1〜MA3のロール径に基づいてサーボモーターを制御することが考えられる。なお、シート材料MA1〜MA3をテンションをかけながら搬送するための駆動機構は、上述のサーボモーターやパウダーブレーキ以外の構成でもよい。
[1−4.シート材料]
第1シート材料MA1としては、繊維を含むシート材料が使用される。第3シート材料MA3としても、繊維を含むシート材料が使用される。繊維を含むシート材料としては、パルプ繊維を含み坪量が一定のシート材料、いわゆる、普通紙や厚紙などが好適である。第1シート材料MA1や第3シート材料MA3としては、紙に限定されず、不織布を含んでもよい。また、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3としては、不織布のみでもよい。
第1シート材料MA1としては、繊維を含むシート材料が使用される。第3シート材料MA3としても、繊維を含むシート材料が使用される。繊維を含むシート材料としては、パルプ繊維を含み坪量が一定のシート材料、いわゆる、普通紙や厚紙などが好適である。第1シート材料MA1や第3シート材料MA3としては、紙に限定されず、不織布を含んでもよい。また、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3としては、不織布のみでもよい。
不織布を含む第2シート材料MA2としては、不織布が好適であるが、不織布に紙が混在してもよい。ただし、第2シート材料MA2は、第1シート材料MA1とは異なり、第3シート材料MA3は、第2シート材料MA2とは異なる。
ここで、不織布としては、粘着性を有する樹脂で接着されたケミカルボンド不織布や、スパンボンド法で製造された長繊維のスパンボンド不織布を用いることが可能である。不織布の材料としては、例えば、PBT、Nylon、PET、PP、PE、ビニロン、アクリル、羊毛、絹、PVA、イミド、レーヨン、アラミド、ポリ塩化ビニル、ポリ乳酸、ポリクラールなどがあげられる。なお、PBTは、Poly butylene terephthalateの略語である。PETは、Polyethyleneterephthalateの略語である。PPは、polypropyleneの略語である。PEは、polyethyleneの略語である。PVAは、polyvinyl alcoholの略語である。
各シート材料MA1〜MA3は、積層構造シートMA13の厚さが、300μm以上、700μm以上になるような厚さが好適である。
[1−5.供給部の動作]
第2シート材料MA2の一例に対応して柔らかい不織布が使用され、第1シート材料MA1、第3シート材料MA3の一例に対応して不織布よりも硬い普通紙が使用される場合について、シート製造装置100の動作を説明する。シート製造装置100は、繊維処理装置の一例に対応する。なお、不織布や、普通紙には、対応する各シート材料MA1〜MA3の符号を用いて、不織布MA2、普通紙MA1、MA3として表す。
第2シート材料MA2の一例に対応して柔らかい不織布が使用され、第1シート材料MA1、第3シート材料MA3の一例に対応して不織布よりも硬い普通紙が使用される場合について、シート製造装置100の動作を説明する。シート製造装置100は、繊維処理装置の一例に対応する。なお、不織布や、普通紙には、対応する各シート材料MA1〜MA3の符号を用いて、不織布MA2、普通紙MA1、MA3として表す。
シート製造装置100の供給部10では、モーター136と、不図示のパウダークラッチが制御される。これにより、第2ロール122からは不織布MA2が排出部112に搬送され、第1ロール121および第3ロール123からは普通紙MA1、MA3が排出部112に搬送される。
排出部112の第1ローラー部131では、不織布MA2の上面に普通紙MA1が積層されて、二層シートMA11が形成される。二層シートMA11が、第2ローラー部132に搬送されると、二層シートMA11の下面に普通紙MA3が積層されて、三層シートMA12が形成される。三層シートMA12は、排出ローラー部133に搬送されるとニップされて、柔らかい不織布MA2が、普通紙MA1、MA3で覆われたサンドイッチ構造の積層構造シートMA13が形成される。
この積層構造シートMA13では、不織布MA2のみの場合よりも上面および下面が硬い。また、不織布MA2に対して所定の割合で普通紙MA1、MA3が積層される。
供給部10から供給された積層構造シートMA13は、ガイドローラー137に案内されて粗砕部12に投入される。積層構造シートMA13は、不織布MA2が普通紙MA1、MA3で挟まれたサンドイッチ構造であるので、柔らかい不織布MA2が粗砕刃14に巻き付くことが防止され易い。特に、本実施形態では、積層構造シートMA13は、シート材料MA1〜MA3が圧着により積層構造とされる。このため、接着剤が使用されて積層構造とされる場合とは異なり、接着剤が裁断に影響し難く、積層構造シートMA13を粗砕化して小片化し易い。
よって、本実施形態では、粗砕部12の粗砕刃14により不織布MA2が普通紙MA1、MA3と共に裁断されて、不織布MA2を普通紙MA1、MA3と共に粗砕化できる。また、スパンボンド不織布のような長繊維の不織布の場合、そもそも粗砕処理が困難であるが、本実施形態の不織布MA2は、普通紙MA1、MA3でサンドイッチ構造とされるので、スパンボンド不織布でも、粗砕化して小片化することができる。
また、積層構造シートMA13では、不織布MA2が普通紙MA1、MA3で挟まれるため、不織布MA2に対して所定の割合で普通紙MA1、MA3が混在して粗砕化される。粗砕化された不織布MA2と普通紙MA1、MA3は、管を通じて加工部の一例に対応する解繊部20に搬送される。
解繊部20は、粗砕化された不織布MA2および普通紙MA1、MA3を解繊する。解繊は加工の一例に対応する。解繊部20では、粗砕化された不織布MA2と普通紙MA1、MA3とが固定子22とローター24との間に挟んで解繊される。不織布MA2と、普通紙MA1、MA3とは、繊維がほぐされて解繊物MBにされる。解繊物MBは、配管を通じて選別部40や、さらに下流側に送られる。解繊物MBが、シート製造装置100の各部において一連の加工処理がなされ、シートSが形成される。
ここで、解繊部20では、ローター23を駆動する不図示のモーターで生じる熱や、固定子22やローター23の回転に伴う摩擦熱により、解繊部20内の温度が上昇し易い。このため、不織布MA2がケミカルボンド不織布の場合には、解繊処理の温度上昇により、不織布に含まれる粘着性を有する樹脂、いわゆる、接着剤の粘度が低下する。接着剤の粘度が低下すると、接着剤により繊維同士が接着され易く、繊維同士が塊状になってダマが形成され易い。すなわち、従来は、ケミカルボンド不織布を繊維状に解繊することが困難であり、乾式の加工処理により、シートSに再生するのが困難であった。
これに対して、本実施形態の供給部10から供給された積層構造シートMA13は、不織布MA2と普通紙MA1、MA3とで構成される。このため、解繊部20では、不織布MA2の繊維と共に、普通紙MA1、MA3の繊維、すなわち、パルプ繊維が所定の割合で混合して解繊される。この際に、解繊されて短くなったパルプ繊維が、粘度が低下した接着剤の表面に、いわば、まぶされるように付着して、接着剤の露出が抑制される。このため、接着剤が周囲の繊維に絡むことが防止され、ダマの形成が抑制できる。よって、本実施形態では、不織布MA2の繊維が適切にほぐされ易く、不織布MA2を解繊し易くなる。
第2シート材料MA2にケミカルボンド不織布が含まれる場合には、ケミカルボンド不織布の接着剤の種類に応じて、不織布に対するパルプ繊維の混合比を変えるのが望ましい。この場合、供給部10にセットする第1シート材料MA1や第3シート材料MA3の坪量、いわゆる、紙厚を変えることで混合比を変更することができる。また、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3の幅を変更することにより混合比を変更することもできる。
また、本実施形態では、供給部10は、ロール状に巻かれた長尺のシート材料MA1〜MA3を送り出す構成であるため、粗砕部12や解繊部20などに連続してシート材料MA1〜MA3を供給でき、粗砕部12や解繊部20などで連続処理が可能となる。
なお、工業的には、一般に、ロール形態の不織布をカットするなどして不織布製品が製造される。また、不要な不織布としての端材や、巻き始め部分、巻き終わり部分などもロール形態とされ易い。よって、ロール121〜123でシート材料MA1〜MA3を供給する本実施形態の供給部10では、不要物である不織布MA2をロール形態のままセット可能であり、不要な不織布MA2を供給部10で使用し易い。
以上説明したように、本実施形態では、供給部10は、繊維を含む第1シート材料の一例に対応する普通紙MA1を供給する第1ロール121を備える。また、供給部10は、不織布を含み第1シート材料と異なる第2シート材料の一例に対応する不織布MA2を供給する第2ロール122を備える。さらに、供給部10は、繊維を含み第2シート材料と異なる第3シート材料の一例に対応する普通紙MA3を供給する第3ロール123を備える。また、供給部10は、不織布MA2を普通紙MA1、MA3により挟んでなる積層構造シートMA13を排出する排出部112を備える。
したがって、供給部10は、不織布MA2を普通紙MA1、MA3で覆った積層構造シートMA13を供給することができる。積層構造シートMA13は、両面が普通紙MA1、MA3で覆われており、粗砕部12では普通紙MA1、MA3ごと不織布MA2を粗砕化できる。また、粗砕化された粗砕片は、不織布MA2と、繊維を含んだ普通紙MA1、MA3とで構成されるため、原料MAとしての不織布MA2に、繊維が混ざった状態にすることができ、不織布MA2の乾式による再生処理を容易にすることができる。供給部10は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、積層構造シートMA13を供給することができる。
本実施形態の供給部10では、普通紙MA1、MA3はパルプを含む。したがって、積層構造シートMA13の両面をパルプ繊維で構成することができる。よって、粗砕部12では、原料MAとしての不織布MA2に、所定量のパルプ繊維が混ざった状態にすることができる。
本実施形態の供給部10では、普通紙MA1、MA3は不織布MA2より硬い材料である。したがって、供給部10は、柔らかい不織布MA2の両面を、不織布MA2のみの場合よりも硬い面とすることができ、粗砕処理のし易い状態で不織布MA2を供給することができる。
本実施形態の供給部10では、排出部112は、普通紙MA1と不織布MA2とを積層させて、二層シートMA11として搬送する第1ローラー部131を備える。また、排出部112は、普通紙MA3を、第1ローラー部131によって搬送された二層シートMA11の不織布MA2の側に積層させて三層シートMA12として搬送する第2ローラー部132を備える。さらに、排出部112は、一対のローラー134、135を備え、第2ローラー部132により搬送される三層シートMA12をローラー134、135によりニップして積層構造シートMA13を排出する排出ローラー部133を備える。したがって、三層シートMA12を形成する際に、不織布MA2に対して一方の面に普通紙MA1を積層させた後に、他方の面に普通紙MA2を積層させることができる。
本実施形態の供給部10は、粗砕部12および解繊部20などを備えるシート製造装置100の一部を構成し、シート製造装置100の粗砕部12に接続される。そして、供給部10は、排出部112により粗砕部12に積層構造シートMA13を供給する。したがって、供給部10から粗砕部12や解繊部20に、粗砕処理や解繊処理のし易い状態の積層構造シートMA13を連続的に供給できる。このため、粗砕部12や解繊部20では、不織布の乾式による再生処理のための加工が容易になると共に、連続的に不織布の再生処理をしてシートSを製造することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.供給部の構成]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[2−1.供給部の構成]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図3は、第2実施形態の供給部210の構成を示す図である。
第2実施形態の供給部210には、第4シート材料MA4を供給する第4ロール224と、第4ロール224からの第4シート材料MA4が架け渡される第4ローラー部231とが追加される。
第2実施形態の供給部210には、第4シート材料MA4を供給する第4ロール224と、第4ロール224からの第4シート材料MA4が架け渡される第4ローラー部231とが追加される。
第4ロール224は、第2ロール122と第3ロール123との間に配置される。第4ロール224には、第2シート材料MA2と第3シート材料MA3とに挟まれる第4シート材料MA4がロール状に巻かれて装着される。第4シート材料MA4は、第4ロール224から排出部112に向けて引き出されて、第4ローラー部231に架け渡される。本実施形態の第4シート材料MA4は、第1シート材料MA1と、第3シート材料MA3よりも幅狭に構成される。
第4ローラー部231は、一対のローラー231A、231Bを備え、第1ローラー部131と同様に構成される。第4ローラー部231は、第2ローラー部132の上流側に配置されており、第1ローラー部131に対して並列に配置される。
第4ローラー部231には、第4シート材料MA4と第3シート材料MA3とが、テンションが掛かった状態で架け渡される。第4ローラー部231は、第3シート材料MA3を第4シート材料MA4の下面に積層させて、積層シートの一例に対応する二層シートMA43として搬送する。
ローラー部131、231の下流側の第2ローラー部132には、第1ローラー部131からの二層シートMA21と、第4ローラー部231からの二層シートMA43とが、テンションが掛かった状態で架け渡される。第2ローラー部132は、二層シートMA43を、二層シートMA21の下面に積層させて、積層シートの一例に対応する四層シートMA22として搬送する。
[2−2.シート材料]
第4シート材料MA4は、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3と同様に、繊維を含んだシート材料で構成してもよい。また、第4シート材料MA4は、第2シート材料MA2と同様に、不織布を含んだシート材料で構成してもよい。ただし、第4シート材料MA4は、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3よりも硬くないことが望ましい。
第4シート材料MA4は、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3と同様に、繊維を含んだシート材料で構成してもよい。また、第4シート材料MA4は、第2シート材料MA2と同様に、不織布を含んだシート材料で構成してもよい。ただし、第4シート材料MA4は、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3よりも硬くないことが望ましい。
[2−3.供給部の動作]
第4シート材料MA4の一例に対応して、かさ高紙が使用される場合の動作を説明する。なお、かさ高紙には、対応する第4シート材料MA4の符号を用いて、かさ高紙MA4として表す。
第4シート材料MA4の一例に対応して、かさ高紙が使用される場合の動作を説明する。なお、かさ高紙には、対応する第4シート材料MA4の符号を用いて、かさ高紙MA4として表す。
シート製造装置100の供給部210では、不織布MA2の上面に普通紙MA1が積層されて二層シートMA21になると共に、普通紙MA3の上面にかさ高紙MA4が積層されて二層シートMA43になる。更に、二層シートMA21、MA43は、第2ローラー部132に搬送されると、積層されて、上下面が普通紙MA1、MA3で、内部に不織布MA2、かさ高紙MA4が積層された四層シートMA22が形成される。四層シートMA22は、排出ローラー部133に搬送されると加圧ニップされて、柔らかい不織布MA2とかさ高紙MA4が、硬い普通紙MA1、MA3で覆われたサンドイッチ構造の積層構造シートMA23が形成される。
よって、第2実施形態の供給部210でも、第1実施形態と同様に、不織布MA2のみの場合よりも表面が硬い積層構造シートMA23を供給できる。また、不織布MA2に対して所定の割合で紙MA1、MA3、MA4が積層された積層構造シートMA23を供給できる。積層構造シートMA23の不織布MA2、紙MA1、MA3、MA4は、各々の表裏において、他と接着されずに圧着により一体化されている。
供給部210から供給された積層構造シートMA23は、ガイドローラー137に案内されて粗砕部12に投入される。不織布MA2、かさ高紙MA4は、普通紙MA1、MA3で挟まれて、サンドイッチ構造とされるので、粗砕刃14に対する巻き付きが防止される。粗砕部12の粗砕刃14により不織布MA2およびかさ高紙MA4が、普通紙MA1、MA3と共に裁断されて、不織布MA2およびかさ高紙MA4を普通紙MA1、MA3と共に粗砕化できる。
特に、本実施形態では、かさ高紙MA4が普通紙MA1、MA3で挟まれた状態である。かさ高紙MA4も不織布MA2と同様に柔らかいため、かさ高紙MA4だけでは粗砕処理が困難である。これに対して、本実施形態では、かさ高紙MA4は不織布MA2と共に、硬い普通紙MA1、MA3でサンドイッチされるため、粗砕化し易くなる。したがって、例えば、不織布MA2に対するパルプ繊維の混合比を変える場合に、かさ高紙MA4を用いることで混合比を少しずつ調整することができる。
なお、本実施形態では、第4シート材料MA4としてかさ高紙MA4を用いる場合を説明したが、例えば、第2シート材料MA2と第4シート材料MA4とに、異種のスパンボンド不織布を用いることができる。この場合、異種のスパンボンド不織布を粗砕化、解繊化して混合することにより、異種のスパンボンド不織布に由来する材料を混合したシートSに再生することができる。
以上説明したように、本実施形態の供給部210は、ロール121〜123に加えて、第4シート材料の一例に対応するかさ高紙MA4を供給する第4ロール224を備える。また、供給部210は、不織布MA2とかさ高紙MA4を普通紙MA1、MA3により挟んでなる積層構造シートMA23を排出する排出部112を備える。したがって、供給部210は、不織布MA2とかさ高紙MA4を普通紙MA1、MA3で覆った積層構造シートMA23を供給することができる。供給部210は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、積層構造シートMA23を供給できる。
[3.第3実施形態]
[3−1.供給部の構成]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[3−1.供給部の構成]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、第3実施形態の供給部310の構成を示す図である。
第3実施形態の供給部310では、第1実施形態の第1ローラー部131が省略される。すなわち、本実施形態では、各ロール121〜123からのシート材料MA1〜MA3が、第2ローラー部132に架け渡される。なお、本実施形態の説明では、第2ローラー部132を、ローラー部132と呼ぶ。
第3実施形態の供給部310では、第1実施形態の第1ローラー部131が省略される。すなわち、本実施形態では、各ロール121〜123からのシート材料MA1〜MA3が、第2ローラー部132に架け渡される。なお、本実施形態の説明では、第2ローラー部132を、ローラー部132と呼ぶ。
ローラー部132は、第1シート材料MA1を第2シート材料MA2の上面に積層させると共に、第3シート材料MA3を、第2シート材料MA2の下面に積層させて、三層シートMA12として搬送する。三層シートMA12は、排出ローラー部133で排出される。三層シートMA12を構成する第1シート材料MA1、第2シート材料MA2、第3シート材料MA3は、各々の表裏において、他と接着されずに圧着により一体化されている。
[3−2.供給部の動作]
第3実施形態の供給部310では、ローラー部132において、不織布MA2の上面に普通紙MA1が積層されると共に、下面に普通紙MA3が積層されて、三層シートMA12が形成される。三層シートMA12は、排出ローラー部133に搬送されるとニップされて、第1実施形態と同様に、柔らかい不織布MA2が、硬い普通紙MA1、MA3で覆われたサンドイッチ構造の積層構造シートMA13とされる。よって、第3実施形態の供給部310でも、不織布MA2のみの場合よりも表面が硬い積層構造シートMA13を供給できる。
第3実施形態の供給部310では、ローラー部132において、不織布MA2の上面に普通紙MA1が積層されると共に、下面に普通紙MA3が積層されて、三層シートMA12が形成される。三層シートMA12は、排出ローラー部133に搬送されるとニップされて、第1実施形態と同様に、柔らかい不織布MA2が、硬い普通紙MA1、MA3で覆われたサンドイッチ構造の積層構造シートMA13とされる。よって、第3実施形態の供給部310でも、不織布MA2のみの場合よりも表面が硬い積層構造シートMA13を供給できる。
以上説明したように、本実施形態の供給部310は、第1実施形態と同様に、不織布MA2を普通紙MA1、MA3で覆った積層構造シートMA13を供給することができる。供給部310は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、積層構造シートMA13を供給できる。
[4.第4実施形態]
[4−1.供給部の構成]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、前述の第3実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[4−1.供給部の構成]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、前述の第3実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5は、第4実施形態の供給部410の構成を示す図である。
第4実施形態の供給部410では、第3実施形態の第3ロール123が省略される。なお、第3ロール123に代えて、第1ロール121を省略する構成でもよい。
第4実施形態の供給部410では、第3実施形態の第3ロール123が省略される。なお、第3ロール123に代えて、第1ロール121を省略する構成でもよい。
第4実施形態の供給部410では、排出部112は、第1ロール121からの第1シート材料MA1と、第2ロール122からの第2シート材料MA2とを積層させて、二層シートMA11を形成する。二層シートMA11は、排出ローラー部133で排出される。二層シートMA11を構成する第1シート材料MA1と第2シート材料MA2は、相互に接着されずに圧着により一体化されている。
[4−2.供給部の動作]
第4実施形態の供給部410では、第1ロール121からの普通紙MA1と、第2ロール122からの不織布MA2とを積層させて、二層シートMA11が形成される。二層シートMA11は、排出ローラー部133でニップされて、不織布MA2と普通紙MA1のずれが抑制された状態のシートMA41として排出される。
第4実施形態の供給部410では、第1ロール121からの普通紙MA1と、第2ロール122からの不織布MA2とを積層させて、二層シートMA11が形成される。二層シートMA11は、排出ローラー部133でニップされて、不織布MA2と普通紙MA1のずれが抑制された状態のシートMA41として排出される。
このシートMA41では、不織布MA2のみの場合よりも一方の面が硬くなる。また、不織布MA2に対して所定の割合で普通紙MA1が積層される。よって、粗砕部12では、不織布MA2のみの場合よりもシートMA41は粗砕され易い。また、粗砕部12では、原料MAとしての不織布MA2に繊維材料を混ぜ合わせた状態にすることができる。
以上説明したように、本実施形態の供給部410は、パルプ繊維を含む第1シート材料の一例に対応する普通紙MA1を供給可能な第1ロール121を備える。また、不織布を含み第1シート材料と異なる第2シート材料の一例に対応する不織布MA2を供給可能な第2ロール122を備える。さらに、供給部410は、不織布MA2を普通紙MA1に積層させて排出する排出部112を備える。したがって、供給部410は、不織布MA2の片面を普通紙MA1で覆ったシートMA41を供給することができる。シートMA41は、片面が普通紙MA1で覆われており、粗砕部12では普通紙MA1ごと不織布MA2も粗砕化できる。また、粗砕化された粗砕片は、不織布MA2と、繊維を含んだ普通紙MA1とで構成されるため、原料MAとしての不織布MA2に、繊維材料が混ざった状態にすることができ、シートSの再生処理を容易にすることができる。供給部410は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、シートMA41を供給することができる。
[5.第5実施形態]
[5−1.供給部の構成]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。なお、前述の第4実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[5−1.供給部の構成]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。なお、前述の第4実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、第5実施形態の供給部510の構成を示す図である。
第5実施形態の供給部510では、第4実施形態の第1ロール121が省略される。また、第5実施形態の供給部510では、第2ロール122には、不織布を含むシート材料の一例に対応する不織布MA5がロール状に巻かれて装着される。本実施形態の不織布MA5は、熱硬化性材料の繊維により構成される。なお、本実施形態の説明では、第2ロール122を、ロール122と呼ぶ。
第5実施形態の供給部510では、第4実施形態の第1ロール121が省略される。また、第5実施形態の供給部510では、第2ロール122には、不織布を含むシート材料の一例に対応する不織布MA5がロール状に巻かれて装着される。本実施形態の不織布MA5は、熱硬化性材料の繊維により構成される。なお、本実施形態の説明では、第2ロール122を、ロール122と呼ぶ。
ローラー部132と排出ローラー部133との間には、加熱部541が設けられる。加熱部541は、改質処理部の一例に対応する。加熱部541は、箱状の加熱容器542を備える。加熱容器542の内部には、処理室の一例に対応する加熱室543が形成される。加熱容器542の上流部には、不織布MA5が搬入される開口状の搬入部542Aが形成される。加熱容器542の下流部には、不織布MA5が搬出される開口状の搬出部542Bが形成される。
加熱室543には、不織布MA5の上面の側に上ヒーター544が配置される。加熱室543には、不織布MA5の下面の側に下ヒーター545が配置される。各ヒーター544、545は、不織布MA5の露出表面を硬化させるように不織布MA5を加熱する。加熱温度は、不織布の繊維材料に応じて設定され、不織布MA5の上面と下面に挟まれた中央部が改質されずに柔らかいままとなるような温度に設定される。
加熱部541は、不織布MA5に対して、改質処理の一例として、上面と下面を加熱して硬化させる熱処理を施す。加熱部541は、不織布MA5を、中央部は柔らかい状態の三層構造不織布MA51にする。三層構造不織布MA51は、改質処理が施されたシート材料の一例に対応する。
排出ローラー部133は、加熱室543から搬出された三層構造不織布MA51を排出する。
[5−3.供給部の動作]
第5実施形態の供給部510では、ロール122から不織布MA5が排出部112に搬送されると、不織布MA5は加熱部541の加熱室543に搬入される。加熱室543では、不織布MA5の上面は上ヒーター544で熱せられ、不織布MA5の上面が熱で硬化する。また、不織布MA5の下面は下ヒーター545で熱せられ、不織布MA5の下面が熱で硬化する。よって、不織布MA5の両面が硬化して、三層構造不織布MA51として加熱室543から搬出される。三層構造不織布MA51は排出ローラー部133で排出される。
第5実施形態の供給部510では、ロール122から不織布MA5が排出部112に搬送されると、不織布MA5は加熱部541の加熱室543に搬入される。加熱室543では、不織布MA5の上面は上ヒーター544で熱せられ、不織布MA5の上面が熱で硬化する。また、不織布MA5の下面は下ヒーター545で熱せられ、不織布MA5の下面が熱で硬化する。よって、不織布MA5の両面が硬化して、三層構造不織布MA51として加熱室543から搬出される。三層構造不織布MA51は排出ローラー部133で排出される。
三層構造不織布MA51では、不織布MA5が加熱処理される前の状態よりも表面が硬く、サンドイッチ構造とされるので、粗砕部12に投入されると、中央部の柔らかい不織布MA5の部分の粗砕刃14に対する巻き付きが防止され易い。よって、粗砕部12の粗砕刃14により不織布MA5が裁断され易くなる。
以上説明したように、本実施形態の供給部510は、熱硬化性材料の不織布MA5を供給可能なロール122を備える。また、供給部510は、ロール122により供給される不織布MA5の表面および裏面における露出表面を硬化させる改質処理を施す加熱部541を備える。さらに、供給部510は、加熱部541によって改質処理が施された三層構造不織布MA51を排出する排出部112を備える。
したがって、供給部510は、柔らかい不織布MA5の両面を硬化させた三層構造不織布MA51を供給することができる。三層構造不織布MA51は、表面が硬く、やわらかい不織布MA5部分も粗砕化できる。供給部510は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態に改質された不織布を含むシート材料として、三層構造不織布MA51を供給することができる。
本実施形態の加熱部541は、改質処理として不織布MA5を加熱する熱処理を施す。したがって、熱硬化性材料の不織布MA5など、加熱して硬化する不織布を、粗砕処理や解繊処理のし易い状態にできる。
[6.第6実施形態]
[6−1.供給部の構成]
次に、本発明の第6実施形態について説明する。なお、前述の第5実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[6−1.供給部の構成]
次に、本発明の第6実施形態について説明する。なお、前述の第5実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、第6実施形態の供給部610の構成を示す図である。
第6実施形態の供給部610では、ロール122には、不織布MA5に代えて、シート材料の一例に対応するケミカルボンド不織布MA6がロール状に巻かれて装着される。
第6実施形態の供給部610では、ロール122には、不織布MA5に代えて、シート材料の一例に対応するケミカルボンド不織布MA6がロール状に巻かれて装着される。
第6実施形態の供給部610では、第5実施形態の加熱部541に代えて、冷却部641を備える。冷却部641は、改質処理部の一例に対応する。冷却部641は、箱状の冷却容器642を備える。冷却容器642の内部には、処理室の一例に対応する冷却室643が形成される。冷却容器642の上流部には、ケミカルボンド不織布MA6が搬入される開口状の搬入部642Aが形成される。冷却容器642の下流側には、ケミカルボンド不織布MA6が搬出される開口状の搬出部642Bが形成される。
冷却容器642には、冷気Cが流入する管状の冷気流入ダクト644が接続される。また、冷却容器642には、冷気Cが流出する管状の冷気流出ダクト645が接続される。冷気流入ダクト644と冷気流出ダクト645とは不図示の冷却機に接続される。冷気Cは不図示の冷却機で冷却されながら、冷気流入ダクト644、冷却容器642、冷気流出ダクト645を循環可能に構成される。冷却容器642を冷気Cが循環することにより、冷却室643が所定の冷却温度に冷却される。冷却温度としては、ケミカルボンド不織布MA6の接着剤のガラス転移温度よりも低い温度に冷却するような温度が設定される。冷却室643をケミカルボンド不織布MA6が通過することにより、ケミカルボンド不織布MA6の両面が冷却される。冷気Cとしては、空気が用いられる。空気に代えて、その他の組成のガスや、空気との混合ガスであってもよい。
冷却部641は、ケミカルボンド不織布MA6に対して、改質処理の一例として、冷却して接着剤の粘着性を低減させる熱処理を施す。冷却部641は、ケミカルボンド不織布MA6を、冷却された低温不織布MA61にする。低温不織布MA61は、改質処理が施されたシート材料の一例に対応する。
排出ローラー部133は、冷却室643から搬出された低温不織布MA61を排出する。
なお、供給部610から粗砕部12の間には、低温不織布MA61を断熱材で覆うようにして断熱性の搬送経路を設けることが望ましい。断熱性の搬送経路を搬送されることにより、低温不織布MA61は、温度を保たれながら搬送され易くなる。
[6−2.供給部の動作]
第6実施形態の供給部610では、ロール122から引き出されたケミカルボンド不織布MA6が冷却部641の冷却室643に搬入されると、ケミカルボンド不織布MA6は冷気Cで冷却される。ケミカルボンド不織布MA6の上面、下面は冷却されると接着剤の粘度が低下し難くなって、粘着性が低減された状態となった低温不織布MA61として冷却室643から搬出される。
第6実施形態の供給部610では、ロール122から引き出されたケミカルボンド不織布MA6が冷却部641の冷却室643に搬入されると、ケミカルボンド不織布MA6は冷気Cで冷却される。ケミカルボンド不織布MA6の上面、下面は冷却されると接着剤の粘度が低下し難くなって、粘着性が低減された状態となった低温不織布MA61として冷却室643から搬出される。
冷却室643から搬出された低温不織布MA61は、排出ローラー部133から、粗砕部12に供給される。粗砕部12では、低温不織布MA61は、接着剤の粘度が低下し難い状態で粗砕化される。また、解繊部20には、粗砕化された低温不織布MA61は冷えた低温の状態で搬送され易く、解繊部20の温度上昇が抑制され易い。よって、解繊部20では、低温不織布MA6が接着剤の粘着性が抑制された状態で解繊される。ケミカルボンド不織布MA6はロール122で供給されるため、冷却されたケミカルボンド不織布MA6としての低温不織布MA61が、粗砕部12や解繊部20に連続的に供給され、粗砕部12や解繊部20の温度上昇が抑制され易くなる。
以上説明したように、本実施形態の供給部610は、ケミカルボンド不織布MA6を供給可能なロール122と、ロール122により供給されるケミカルボンド不織布MA6の表面および裏面における粘着性を低減させる改質処理を施す冷却部641と、を備える。また、供給部610は、冷却部641によって改質処理が施された低温不織布MA61を排出する排出部112を備える。したがって、供給部610は、接着剤の粘度が低下し難くなり粘着性が低減した状態のケミカルボンド不織布MA6を供給することができる。供給部610は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、低温不織布MA61を供給することができる。
本実施形態の冷却部641は、改質処理としてケミカルボンド不織布MA6を冷却する熱処理を施す。したがって、接着剤を含むケミカルボンド不織布MA6など、冷却して粘着性が低減する不織布を、粗砕処理や解繊処理のし易い状態にできる。
[7.第7実施形態]
[7−1.供給部の構成]
次に、本発明の第7実施形態について説明する。なお、前述の第5実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[7−1.供給部の構成]
次に、本発明の第7実施形態について説明する。なお、前述の第5実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、第7実施形態の供給部710の構成を示す図である。
第7実施形態の供給部710では、ロール122には、不織布MA5に代えて、シート材料の一例に対応するケミカルボンド不織布MA7がロール状に巻かれて装着される。
第7実施形態の供給部710では、ロール122には、不織布MA5に代えて、シート材料の一例に対応するケミカルボンド不織布MA7がロール状に巻かれて装着される。
第7実施形態の供給部710では、加熱部541に代えて、粉体散布部741を備える。粉体散布部741は、改質処理部の一例に対応する。粉体散布部741は、箱状の処理容器742を備える。処理容器742の内部には、処理室の一例に対応する粉体散布室743が形成される。処理容器742の上流部には、ケミカルボンド不織布MA7が搬入される開口状の搬入部742Aが形成される。処理容器742の下流部には、ケミカルボンド不織布MA7が搬出される開口状の搬出部742Bが形成される。
粉体散布室743には、ケミカルボンド不織布MA7の上面側に配置された上ディフューザー744と、ケミカルボンド不織布MA7の下面側に配置された下ディフューザー745とが配置される。各ディフューザー744、745には、不図示の圧縮空気源が接続される。また、各ディフューザー744、745には、図示しない粉体収容部から紙粉Pが搬送可能に構成される。紙粉Pは、粉体の一例に対応する。各ディフューザー744、745は、粉体収容部から搬送された紙粉Pを、圧縮空気と共にケミカルボンド不織布MA7の上面、下面に散布可能に構成される。粉体としては、紙粉Pに代えて、例えば、セルロース繊維を含む紙由来のものや、ガラス転移温度が25℃以上の樹脂を用いてもよい。
粉体散布部741は、ケミカルボンド不織布MA7に対して、改質処理の一例として、露出表面に紙粉Pを付着させる処理を施す。粉体散布部741は、ケミカルボンド不織布MA7を粉体付着不織布MA71にする。粉体付着不織布MA71は、改質処理が施されたシート材料の一例に対応する。
[7−2.供給部の動作]
第7実施形態の供給部710では、ロール122から引き出されたケミカルボンド不織布MA7が粉体散布部741の粉体散布室743に搬入されると、ケミカルボンド不織布MA7の上面、下面に対して紙粉Pが散布される。ケミカルボンド不織布MA7は、上面、下面に紙粉Pが付着した粉体付着不織布MA71にされる。粉体付着不織布MA71は、粉体散布室743から搬出されると、排出ローラー部133で排出される。
第7実施形態の供給部710では、ロール122から引き出されたケミカルボンド不織布MA7が粉体散布部741の粉体散布室743に搬入されると、ケミカルボンド不織布MA7の上面、下面に対して紙粉Pが散布される。ケミカルボンド不織布MA7は、上面、下面に紙粉Pが付着した粉体付着不織布MA71にされる。粉体付着不織布MA71は、粉体散布室743から搬出されると、排出ローラー部133で排出される。
粉体付着不織布MA71では、ケミカルボンド不織布MA7の表面に粉体Pが付着した状態であり、粗砕処理や解繊処理の際に温度が上昇して接着剤の粘度が低下しても、接着剤に紙粉Pが付着して接着剤の露出を抑制する。すなわち、紙粉Pにより接着剤の粘着性を抑制可能であり、繊維同士がダマになることが抑制される。よって、ケミカルボンド不織布MA7の粗砕処理や解繊処理がし易くなる。
以上説明したように、本実施形態の供給部710は、ケミカルボンド不織布MA7を供給可能なロール122を備える。また、供給部710は、ロール122により供給されるケミカルボンド不織布MA7の表面および裏面における粘着性を低減させる改質処理を施す粉体散布部741を備える。さらに、供給部710は、粉体散布部741によって改質処理が施された粉体付着不織布MA71を排出する排出部112を備える。
したがって、供給部710は、接着剤の粘度が低下した場合に、粘着性を低減させることができる状態にして、ケミカルボンド不織布MA7を供給することができる。供給部710は、乾式による再生処理のための加工がし易い状態の不織布を含むシート材料として、粉体付着不織布MA71を供給することができる。
本実施形態の供給部10の粉体散布部741は、改質処理として、ケミカルボンド不織布MA7の表面および裏面における露出表面に紙粉Pを付着させる。したがって、ケミカルボンド不織布MA7など、温度上昇により粘着し易くなる接着剤が含まれる不織布を、粗砕処理や解繊処理のし易い状態にできる。
[8.他の実施形態]
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上記実施形態において、ローラー部131、132、231の配置数は実施形態の配置数に限定されず、例えば、増やしてもよい。また、ローラー部131、132、231などに駆動ローラーを設けてもよい。
上記実施形態において、排出ローラー部133で第1シート材料MA1や第3シート材料MA3をニップして、第2シート材料MA2に対してずれないようにする構成を説明した。しかし、例えば、第1シート材料MA1や第3シート材料MA3をピンで第2シート材料MA2に押し込んで、第2シート材料MA2に対してずれないようにしてもよい。
上記実施形態において、供給部10、210、310では、3本のロール121〜123、または、4本のロール121〜123、224が配置された構成を説明した。しかし、ロールの数や積層されるシート材料MA1〜MA4の数は、3つや4つに限定されず、5つ以上でもよい。
上記実施形態において、供給部510、610、710では、シート材料MA5〜MA7の両面が改質処理される構成を説明したが、片面のみが改質処理される構成でもよい。
上記実施形態において、供給部10、210、310、410、510、610、710の下流側には粗砕部12や解繊部20が設けられた構成を説明した。しかし、供給部10〜710に、粗砕部12や解繊部20を組み込んで、供給部10〜710が不織布を含むシート材料を粗砕化、解繊化して供給する構成にしてもよい。
上記実施形態において、供給部10、210、310、410、510、610、710の下流側には粗砕部12が設けられた構成を説明した。しかし、粗砕部12に代えて巻取ロールを設けて、供給部10〜710が供給するシート材料を巻き取る構成でもよい。
10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…固定子、23…ローター、24…ローター、100…シート製造装置、111…送出部、112…排出部、121…第1ロール、122…第2ロール、123…第3ロール、131…第1ローラー部(第1ローラー)、ローラー…131A、ローラー…131B、132…第2ローラー部(第2ローラー)、ローラー…132A、ローラー…132B、133…排出ローラー部(第3ローラー部)、134…駆動ローラー、135…加圧ローラー、136…モーター、137…ガイドローラー、210…供給部、310…供給部、410…供給部、510…供給部、541…加熱部(改質処理部)、610…供給部、641…冷却部(改質処理部)、710…供給部、741…粉体散布部(改質処理部)、MA…原料、MA1…普通紙(第1シート材料)、MA11…二層シート、MA12…三層シート、MA13…積層構造シート、MA2…不織布(第2シート材料)、MA21…三層シート、MA22…四層シート、MA23…積層構造シート、MA3…普通紙(第3シート材料)、MA4…かさ高紙、MA5…不織布(シート材料)、MA51…三層構造不織布(シート材料)、MA6…ケミカルボンド不織布(シート材料)、MA61…低温不織布(シート材料)、MA7…ケミカルボンド不織布(シート材料)、MA71…粉体付着不織布(シート材料)、MB…解繊物、P…紙粉(粉体)、S…シート。
Claims (9)
- 繊維を含む第1シート材料を供給する第1ロールと、
不織布を含み、前記第1シート材料と異なる第2シート材料を供給する第2ロールと、
繊維を含み、前記第2シート材料と異なる第3シート材料を供給する第3ロールと、
前記第2シート材料を前記第1シート材料および前記第3シート材料により挟んでなる積層構造シートを排出する排出部と、
を備える供給装置。 - 前記第1シート材料および前記第3シート材料はパルプを含む、請求項1記載の供給装置。
- 上記第1シート材料は前記第2シート材料より硬い材料である、請求項1または2記載の供給装置。
- 前記排出部は、
前記第1シート材料および前記第3シート材料のいずれか一方と、前記第2シート材料とを積層させて、積層シートとして搬送する第1ローラーと、
前記第1シート材料および前記第3シート材料の他方を、前記第1ローラーによって搬送された前記積層シートの前記第2シート材料の側に積層させて第2積層シートとして搬送する第2ローラーと、
一対の排出ローラーを備え、前記第2ローラーにより搬送される前記第2積層シートを前記排出ローラーによりニップして前記積層構造シートを排出する第3ローラー部と、を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の供給装置。 - パルプ繊維を含む第1シート材料を供給可能な第1のロールと、
不織布を含み、前記第1シート材料と異なる第2シート材料を供給可能な第2のロールと、
前記第2シート材料を前記第1シート材料に積層させて排出する排出部と、
を備える供給装置。 - 不織布を含むシート材料を供給可能なロールと、
前記ロールにより供給される前記シート材料の表面および裏面のうち少なくとも一方における露出表面を硬化させ、或いは粘着性を低減させる改質処理を施す改質処理部と、
前記改質処理部によって改質処理が施された前記シート材料を排出する排出部と、
を備える供給装置。 - 前記改質処理部は、前記改質処理として前記シート材料を加熱または冷却する熱処理を施す、請求項6記載の供給装置。
- 前記改質処理部は、前記改質処理として、前記シート材料の表面および裏面のうち少なくとも一方における露出表面に粉体を付着させる、請求項6記載の供給装置。
- 繊維を含む原料を粗砕する粗砕部、および、前記粗砕部により粗砕された前記原料を加工する加工部を備える繊維処理装置に接続され、
前記排出部により前記繊維処理装置に前記シート材料を供給する、請求項1から8のいずれか1項に記載の供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019085884A JP2020180408A (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 供給装置 |
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2019
- 2019-04-26 JP JP2019085884A patent/JP2020180408A/ja active Pending
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