JP2021113375A - 緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置 - Google Patents

緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021113375A
JP2021113375A JP2020007405A JP2020007405A JP2021113375A JP 2021113375 A JP2021113375 A JP 2021113375A JP 2020007405 A JP2020007405 A JP 2020007405A JP 2020007405 A JP2020007405 A JP 2020007405A JP 2021113375 A JP2021113375 A JP 2021113375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
fibers
curved portion
cushioning material
web
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020007405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7459521B2 (ja
Inventor
司 大田
Tsukasa Ota
司 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2020007405A priority Critical patent/JP7459521B2/ja
Priority to CN202110061107.7A priority patent/CN113215850A/zh
Priority to US17/151,712 priority patent/US11565498B2/en
Priority to EP21152526.6A priority patent/EP3854939B1/en
Publication of JP2021113375A publication Critical patent/JP2021113375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7459521B2 publication Critical patent/JP7459521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】優れた緩衝機能を有する緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置の提供。【解決手段】繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有するシート状ウェブを成形してなる成形体で構成され、成形体は、前記第1面30A側を凸とする第1湾曲部31と、第2面30B側を凸とする第2湾曲部32と、第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に位置する中間部33と、を有する波状に成形されたものであり、中間部33では、繊維が、成形体の面方向と交差する方向に配向していることを特徴とする緩衝材3。【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、乾式で解繊した古紙パルプに水を添加し海綿状とした古紙パルプ粒状体と、熱可塑性を有する繊維状叉は粉体状の合成樹脂との混合物を加熱、加圧して成形された古紙ボードが開示されている。この古紙ボードは、例えば、緩衝材として用いられる。
特開平9−019907号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている古紙ボードでは、古紙パルプ成分や熱可塑性樹脂成分が水平方向に並んでいる。このため、古紙ボードを緩衝材として用いた場合、古紙ボードの厚み方向からの衝撃に対しての緩衝能力が不十分である。
本発明の緩衝材は、繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有するシート状ウェブを成形してなる成形体で構成され、
前記成形体は、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状に成形されたものであり、
前記中間部では、前記繊維が、前記成形体の面方向と交差する方向に配向していることを特徴とする。
本発明の緩衝材の製造方法は、繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、前記繊維が、前記第1面および前記第2面の面方向に配向しているシート状ウェブを形成するウェブ形成工程と、
前記シート状ウェブを、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状の中間体に成形する第1成形工程と、
前記中間体を、前記中間体の波状のピッチを減少させて成形体に成形する第2成形工程と、を有することを特徴とする。
本発明の緩衝材製造装置は、繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、前記繊維が、前記第1面および前記第2面の面方向に配向しているシート状ウェブを形成するウェブ形成部と、
前記シート状ウェブを、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状の中間体に成形する第1成形部と、
前記中間体を、前記中間体の波状のピッチを減少させて成形体に成形する第2成形部と、を備えることを特徴とする。
本発明の緩衝材の第1実施形態の斜視図である。 図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。 緩衝機能を説明するための図であって、図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。 緩衝機能を説明するための図であって、図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。 図1に示す緩衝材を製造する緩衝材製造装置の一例を示す概略構成図である。 図5に示す第1成形部の断面図である。 図5に示す第1成形部の側面面図である。 図5に示す第2成形部を+Z軸側から見た図である。 本発明の緩衝材製造装置の第2実施形態を示す部分拡大図である。 本発明の緩衝材の第3実施形態の斜視図である。
以下、本発明の緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の緩衝材の第1実施形態の斜視図である。図2は、図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。図3は、緩衝機能を説明するための図であって、図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。図4は、緩衝機能を説明するための図であって、図1に示す緩衝材の部分拡大断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
また、図1〜図4では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、x軸、y軸およびz軸を図示している。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」とも言い、y軸に平行な方向を「y軸方向」とも言い、z軸に平行な方向を「z軸方向」とも言う。また、以下では、図示された各矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」と言う。
まず、緩衝材3について説明する。
緩衝材3は、後述する緩衝材製造装置100により製造することができる。緩衝材3は、繊維と、繊維同士を結着させる結合材とを含む材料で構成されている。換言すれば、緩衝材3は、緩衝材製造装置100により製造されたシート状ウェブSが成形されてなるものである。
緩衝材3の構成材料中に含まれる繊維としては、植物由来の繊維や、羊毛等の動物由来の繊維や、ポリアミド、テトロン、レーヨン、キュプラ、アセテート、ビニロン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、アラミド等の樹脂繊維、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合したものが挙げられる。
中でも、繊維としては、植物由来の繊維であるのが好ましい。
植物由来の繊維としては、例えば、セルロース繊維、綿、リンター、カボック、亜麻、大麻、ラミー、絹等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、このなかでも、セルロース繊維を主とするのが好ましい。セルロース繊維は入手が容易で、波状への成形性に優れる。
セルロース繊維としては、木質系パルプに由来するものが好ましい。木質系パルプとしては、バージンパルプ、クラフトパルプ、晒ケミサーモメカニカルパルプ、合成パルプ、古紙や再生紙に由来するパルプ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。ここで、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロース、すなわち狭義のセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、狭義のセルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものが該当する。
繊維の平均繊維長さは、特に限定されないが、0.5mm以上、100mm以下であるのが好ましく、0.5mm以上、50mm以下であるのがより好ましい。これにより、後述する結合材での結着が良好になされ、シート状ウェブSへの成形性および波状への成形性に優れる。また、成形後に適度な剛性が得られるとともに、緩衝機能を良好に発揮することができる。
繊維の平均繊維幅は、特に限定されないが、5μm以上、50μm以下であるのが好ましく、7μm以上、40μm以下であるのがより好ましい。これにより、後述する結合材での結着が良好になされ、シート状ウェブSへの成形性および波状への成形性に優れる。また、成形後に適度な剛性が得られるとともに、緩衝機能を良好に発揮することができる。
また、同様の理由から、植物由来の繊維の平均アスペクト比、すなわち平均幅に対する平均長さの比率は、3以上、600以下であるのが好ましく、10以上、400以下であるのがより好ましい。
なお、繊維長および繊維幅は、例えば、ファイバーテスター(Lorentzen & Wettre社製)にて測定し、長さ加重平均値を算出することにより、求めることができる。
緩衝材3の構成材料中の繊維の含有量は、特に限定されないが、50重量%以上、80重量%以下であるのが好ましく、60重量%以上、75重量%以下であるのがより好ましい。このような含有量であると、シート状ウェブSへの成形性および波状への成形性に優れる。また、成形後に適度な剛性が得られるとともに、緩衝機能を良好に発揮することができる。
また、緩衝材3の構成材料において、繊維全体中の植物由来の繊維、特にセルロース繊維の含有量は、特に限定されないが、60重量%以上、100重量%以下であるのが好ましく、75重量%以上、100重量%以下であるのがより好ましい。
緩衝材3の構成材料中には、繊維同士を結着させる結合材として、好ましくは結着樹脂が含まれる。結着樹脂としては、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂のいずれをも用いることができるが、主に、熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66等のポリアミド(ナイロン:登録商標)、ポリアミドイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。熱可塑性樹脂としては、特に好ましいものは、ポリエステルまたはこれを含む樹脂である。また、ポリ乳酸、ポリカプロラクタン、変性でんぷん、ポリヒドロキシブチレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート等のバイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを含んでいてもよい。これにより、環境適合性が向上する。また、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等の硬化性樹脂を含んでいてもよい。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を含んでいてもよい。
緩衝材3の構成材料に含有する結合材の形態は、特に限定されないが、粒状で添加されたものであるのが好ましい。特に、結合材は、平均粒径が1μm以上、500μm以下である粉体として添加されたものであるのが好ましく、平均粒径が3μm以上、400μm以下である粉体として添加されたものであるのがより好ましい。これにより、繊維に対し樹脂が均一に分散され易く、剛性、緩衝機能にムラのない緩衝材3を得ることができる。
なお、粒子の平均粒径としては、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定した体積平均の粒度MVD(Mean Volume Diameter)を用いることができる。レーザー回折・散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置、すなわち、レーザー回折式粒度分布測定装置では、粒度分布を体積基準で測定することができる。
緩衝材3の構成材料中の結合材の含有量は、20重量%以上、40重量%以下であるのが好ましく、25重量%以上、35重量%以下であるのがより好ましく、27重量%以上、32重量%以下であるのがより好ましい。これにより、波状への成形性に優れる。すなわち、繊維同士をムラなく良好に結着しつつ、成形時に生じる皺や破れを防止することができる。また、得られた緩衝材3は、十分な強度および優れた緩衝機能を有する。
緩衝材3の構成材料中には、前記繊維および結合材以外の成分が含まれていてもよい。例えば、以下のような添加剤が挙げられる。添加剤としては、例えば、中和剤、定着剤、粘剤、サイズ剤、紙力増強剤、消泡剤、保水剤、耐水化剤、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、カーボンブラック、白色顔料等の着色剤、難燃剤等が挙げられる。
このような緩衝材3における構成材料の密度は、0.5g/cm以上、2.0g/cm以下であるのが好ましく、0.7g/cm以上、1.8g/cm以下であるのがより好ましい。これにより、緩衝材3の成形時に皺や破れが生じるのを効果的に防止することができるとともに、得られた緩衝材3は、十分な強度を有し、かつ、適度な衝撃吸収性を有し、緩衝材としても優れる。
また、図1に示すように、シート状ウェブSの平均厚さTaは、特に限定されないが、0.15mm以上、2.0mm以下であるのが好ましく、0.2mm以上、1.7mm以下であるのがより好ましい。これにより、緩衝材3は、十分な剛性を有する。
ここで、図1に示すように、緩衝材3は、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有するシート状ウェブSを波状に成形してなる成形体30を有する。具体的には、成形体30は、第1湾曲部31と、第2湾曲部32と、中間部33と、を有する。なお、成形体30の全体形状は、図示の構成では、ブロック状をなしている。ただし、これに限定されず、例えば、板状、ブロック状、箱状等、いかなる形状であってもよい。
第1湾曲部31は、+z軸側に位置している。第1湾曲部31は、第1面30A側が凸となるよう、シート状ウェブSが折り返された部分である。また、第1湾曲部31は、図示の構成では5つ設けられており、これらは、x軸方向に並んでいる。なお、第1湾曲部31は、少なくとも1つ設けられていればよく、その数は、図示の構成に限定されない。
第2湾曲部32は、−z軸側に位置している。第2湾曲部32は、第2面30B側が凸となるよう、シート状ウェブSが折り返された部分である。また、第2湾曲部32は、図示の構成では5つ設けられており、これらは、x軸方向に並んでいる。また、第1湾曲部31および第2湾曲部32とは、x軸方向の位置がずれている。そのずれ量は、半ピッチ分である。なお、第2湾曲部32は、少なくとも1つ設けられていればよく、その数は、図示の構成に限定されない。
本実施形態では、このような第1湾曲部31または第2湾曲部32が、図2に示す緩衝対象物200と接する受圧部として機能する。
中間部33は、第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に位置している。中間部33では、シート状ウェブSが、x軸方向を厚さ方向とする向きで配置されている。このため、中間部33では、繊維が、y−z平面の面方向、すなわち、成形体30の面方向と交差する方向に配向している。「繊維が、成形体30の面方向と交差する方向に配向している」とは、繊維の主配向方向が、成形体30の厚さ方向、すなわち、成形前のシート状ウェブSの面方向に沿った方向であることを言う。さらに換言すれば、中間部では、中間部33における第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に沿って繊維が配向していると言える。
より詳しくは、x軸方向の配向度は、y軸方向の配向度およびZ軸方向の配向度よりも低い。そして、y−z平面においては、繊維は、ランダムに配向している。ただし、z軸方向の配向度がy軸方向の配向度に比べて大きくてもよい。
繊維の配向方向を求める方法として、デジタルマイクロスコープ(キーエンス社製:VHX5000)を用いて倍率200倍以上500倍以下の条件下で、シート状ウェブS、または後述するシート状ウェブS2の表面を観察した。また、デジタルマイクロスコープで観察した繊維から50本の繊維を無作為に選択し、観察した表面を基準とする配向方向を測定し、平均値を算出し、繊維の配向方向とした。
別の観点で説明すると、繊維の配向方向が所定方向である繊維の数をT1とし、配向方向が所定方向とは異なる方向である繊維の数をT2とし、T1/T2を求めることにより、所定方向における繊維数の割合を求めることができる。そして、この繊維数の割合が最も大きい所定方向を、シート状ウェブSの繊維の配向方向とすることができる。
また、中間部33では、シート状ウェブSが、その厚さ方向に複数積層されている。また、隣接する中間部33は、本実施形態では、固定されていない。ただし、これに限定されず固定されていてもよい。なお、この固定方法としては、特に限定されないが、例えば、接着、圧着、融着、固定部材を介した固定等の方法が挙げられる。
中間部33では、シート状ウェブSは、シート状ウェブSの厚さ方向に積層されている。これにより、積層されている層数分、後述するような緩衝機能を増大させるとともに、緩衝材3において緩衝機能を発揮する範囲をより大きくすることができる。
次に、緩衝材3の緩衝機能について説明する。以下では、緩衝材3に対して+z軸方向から緩衝対象物200が押し付けられた場合について説明する。なお、緩衝材3に対して−z軸方向から緩衝対象物が押し付けられた場合についても以下と同様の緩衝機能を発揮することができる。
図2に示すように、緩衝材3に対して+z軸方向から緩衝対象物200が押し付けられた場合、まず、第1湾曲部31がつぶれるように変形する。第1湾曲部31が湾曲した形状であるため、変形しやすく、緩衝機能に優れる。このことは、第2湾曲部32についても同様である。
次いで、緩衝対象物200からの衝撃が中間部33に伝達される。中間部33では、前述したように、繊維がy−z平面の面方向に配向している。このため、中間部33に対して+z軸側から外力が加わった際、特に、z軸方向に沿った向きの繊維が外力を避けるように±x軸側、または、±y軸側に移動する。この繊維の移動により、繊維が結合材によって結合した状態から互いに解離させるために外力の衝撃エネルギーが消費され、外力が緩和、吸収される。その結果、優れた緩衝機能を発揮することができる。
さらに、繊維が外力を受けた方向とは異なる方向に移動するため、繊維が高密度化しにくい。よって、緩衝材3を繰り返し使用しても、十分な緩衝機能を発揮することができる。
以上のような第1湾曲部31および第2湾曲部32の緩衝機能と、中間部33の緩衝機能との相乗効果により、緩衝材3は、優れた緩衝機能を発揮することができる。また、緩衝材3は、後述する緩衝材製造装置100により製造されたものであるため、環境への悪影響がなく、また、リサイクル性にも優れる。
このように、緩衝材3は、繊維と、繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有するシート状ウェブSを成形してなる成形体30で構成される。また、成形体30は、第1面30A側を凸とする第1湾曲部31と、第2面30B側を凸とする第2湾曲部32と、第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に位置する中間部33と、を有する波状に成形されたものである。そして、中間部33では、繊維が、成形体30の面方向と交差する方向に配向している。これにより、緩衝材3に衝撃が加わった際、第1湾曲部31および第2湾曲部32が変形して緩衝機能を発揮することができる。また、緩衝材3に衝撃が加わった際、中間部33の繊維が移動しやすく、この移動により緩衝機能を発揮することができる。これらの相乗効果により、緩衝材3は、優れた緩衝機能を発揮することができる。
また、緩衝材3は、第1湾曲部31または第2湾曲部32が緩衝対象物200と接する受圧部として用いられる。これにより、第1湾曲部31および第2湾曲部32を優先的に変形させることができ、緩衝機能に優れる。
なお、上記構成に限定されず、例えば、成形体30の+y軸側の側面または−y軸側の側面を受圧部として用いてもよい。
また、前述したように、隣接する中間部33同士は、本実施形態では、固定されていない。すなわち、受圧部としての第1湾曲部31および第2湾曲部32が受圧した際、隣接する中間部33同士は、相対的に移動可能である。これにより、緩衝材3に衝撃が加わった際、例えば、中間部33同士が離間して第1湾曲部31および第2湾曲部32がさらに変形しやすくなり、さらに緩衝機能に優れる。また、緩衝材3に衝撃が加わった際、例えば、中間部33同士の摩擦により、外力の衝撃エネルギーが消費され、さらに緩衝機能に優れる。
また、中間部33における前記シート状ウェブSの厚さ方向を第1方向、すなわち、x軸方向とし、第1湾曲部31と第2湾曲部32とが並ぶ方向を第2方向、すなわち、z軸方向とし、x軸方向およびz軸方向と直交する方向を第3方向、すなわち、y軸方向としたとき、成形体30をX軸方向から投影した形状の面積A、成形体30をz軸方向から投影した形状の面積B、および、成形体30をy軸方向から投影した形状の面積Cは、B>AおよびB>Cなる関係を満足する。これにより、第1湾曲部31および第2湾曲部32の面積を可及的に大きくすることができる。よって、より広範囲にわたって優れた緩衝機能を発揮することができる。
このような、緩衝材3は、1つを単独で使用してもよく、複数を重ねて、または並べて用いてもよい。
次に、緩衝材製造装置について説明する。
図5は、図1に示す緩衝材を製造する緩衝材製造装置の一例を示す概略構成図である。図6は、図5に示す第1成形部の断面図である。図7は、図5に示す第1成形部の側面面図である。図8は、図5に示す第2成形部を+Z軸側から見た図である。
なお、以下では、説明の都合上、図5の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
また、図5〜図8では、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、以下では、図示された各矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」と言う。
図1に示す緩衝材製造装置100は、原料供給部11と、粗砕部12と、解繊部13と、選別部14と、第1ウェブ形成部15と、細分部16と、混合部17と、分散部18と、堆積部19と、成形部20と、を備えている。また、緩衝材製造装置100は、加湿部251と、加湿部252と、加湿部253と、加湿部254と、加湿部255と、加湿部256と、ブロアー261と、ブロアー262と、ブロアー263とを備えている。
また、緩衝材製造装置100が備える各部、例えば、原料供給部11、粗砕部12、解繊部13、選別部14、第1ウェブ形成部15、細分部16、混合部17、分散部18、堆積部19、成形部20等は、それぞれ、制御部28と電気的に接続されている。そして、これら各部の作動は、制御部28によって制御される。制御部28は、CPU(Central Processing Unit)281と、記憶部282とを有している。CPU281は、例えば、各種の判断や各種の命令等を行なうことができる。記憶部282には、例えば、繊維成形物の成形までのプログラム等の、各種プログラムが記憶されている。
また、この制御部28は、緩衝材製造装置100に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。また、外部機器は、例えば、緩衝材製造装置100とケーブル等を介して通信される場合、無線通信される場合、緩衝材製造装置100と例えばインターネットのようなネットワークを介して接続されている場合等がある。またCPU281と、記憶部282とは、例えば、一体化されて、1つのユニットとして構成されていてもよいし、CPU281が緩衝材製造装置100に内蔵され、記憶部282が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよし、記憶部282が緩衝材製造装置100に内蔵され、CPU281が外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。
また、緩衝材製造装置100では、原料供給工程と、粗砕工程と、解繊工程と、選別工程と、第1ウェブ形成工程と、分断工程と、混合工程と、ウェブ形成工程と、第1成形工程と、第2成形工程と、切断工程と、がこの順に実行される。これらのうち、ウェブ形成工程、第1成形工程、および第2成形工程が、本発明の緩衝材の製造方法が有する工程である。なお、これら以外の工程が、本発明の緩衝材の製造方法に含まれていてもよい。
以下、各部の構成について説明する。
原料供給部11は、粗砕部12に原料M1を供給する原料供給工程を行なう部分である。この原料M1としては、前述した植物由来の繊維、すなわちセルロース繊維を含むシート状材料であるのが好ましい。また、原料M1は、織布、不織布等、形態は問わない。また、原料M1は、例えば、古紙を解繊して製造されたリサイクルペーパーや、ユポ紙に代表される合成紙であってもよい。ユポ紙は、登録商標である。
粗砕部12は、原料供給部11から供給された原料M1を大気中等の気中で粗砕する粗砕工程を行なう部分である。粗砕部12は、通常は、シュレッダーで構成されており、一対の粗砕刃121と、シュート122とを有している。
一対の粗砕刃121は、互いに反対方向に回転することにより、これらの間で原料M1を粗砕して、すなわち、裁断して、短冊状の小片、すなわち、シュレッダー片である粗砕片M2にすることができる。粗砕片M2の形状や大きさは、解繊部13における解繊処理に適しているのが好ましく、例えば、1辺の長さが100mm以下の小片であるのが好ましく、10mm以上、70mm以下の小片であるのがより好ましい。
シュート122は、一対の粗砕刃121の下方に配置され、例えば漏斗状をなすものとなっている。これにより、シュート122は、粗砕刃121によって粗砕されて落下してきた粗砕片M2を受けることができる。
また、シュート122の上方には、加湿部251が一対の粗砕刃121に隣り合って配置されている。加湿部251は、シュート122内の粗砕片M2を加湿するものである。この加湿部251は、水分を含む図示しないフィルターを有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を粗砕片M2に供給する気化式、あるいは温風気化式の加湿器で構成されている。加湿空気が粗砕片M2に供給されることにより、粗砕片M2が静電気によってシュート122等に付着するのを抑制することができる。
シュート122は、流路を構成する管241を介して、解繊部13に接続されている。シュート122に集められた粗砕片M2は、管241を通過して、解繊部13に搬送される。
解繊部13は、粗砕片M2を気中で、すなわち、乾式で解繊する解繊工程を行なう部分である。この解繊部13での解繊処理により、粗砕片M2から解繊物M3を生成することができる。ここで「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる粗砕片M2を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。そして、この解きほぐされたものが解繊物M3となる。解繊物M3の形状は、線状や帯状である。
解繊部13は、例えば本実施形態では、高速回転するローターと、ローターの外周に位置するライナーとを有するインペラーミルで構成されている。解繊部13に流入してきた粗砕片M2は、ローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部13は、ローターの回転により、粗砕部12から選別部14へ向かう気流を発生させることができる。これにより、粗砕片M2を管241から解繊部13に吸引することができる。また、解繊処理後、解繊物M3を、管242を介して選別部14に送り出すことができる。
管242の途中には、ブロアー261が設置されている。ブロアー261は、選別部14に向かう気流を発生させる気流発生装置である。これにより、選別部14への解繊物M3の移送が促進される。
選別部14は、解繊物M3を、繊維の長さの大小によって選別する選別工程を行なう部分である。選別部14では、解繊物M3は、第1選別物M4−1と、第1選別物M4−1よりも大きい第2選別物M4−2とに選別される。第1選別物M4−1における繊維は、その後のシート状ウェブSの製造、さらには緩衝材3の製造に適したサイズのものとなっている。この値は、前述した通りである。一方、第2選別物M4−2は、例えば、解繊が不十分なものや、解繊された繊維同士が過剰に凝集したもの等が含まれる。
選別部14は、ドラム部141と、ドラム部141を収納するハウジング部142とを有する。
ドラム部141は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部141には、管242より解繊物M3が流入してくる。そして、ドラム部141が回転することにより、網の目開きよりも小さい解繊物M3は、第1選別物M4−1として選別され、網の目開き以上の大きさの解繊物M3は、第2選別物M4−2として選別される。そして、第1選別物M4−1は、ドラム部141から落下する。
一方、第2選別物M4−2は、ドラム部141に接続されている管243に送り出される。管243は、ドラム部141と反対側、すなわち、搬送方向下流側が管241に接続されている。この管243を通過した第2選別物M4−2は、管241内で粗砕片M2と合流して、粗砕片M2とともに解繊部13に流入する。これにより、第2選別物M4−2は、解繊部13に戻されて、粗砕片M2とともに解繊処理される。
ドラム部141の網の目開きを選択することにより、ドラム部141を通過する第1選別物M4−1中の繊維のサイズを所定の範囲に設定することができる。また、後述するメッシュベルト151の目開きを選択することにより、メッシュベルト151を通過する第1選別物M4−1中の繊維のサイズを所定の範囲に設定することができる。これらの選択を行うことで、緩衝材3の構成材料中の繊維のサイズ、特に繊維の平均繊維長さを前述したような適正な値にすることができる。
また、ドラム部141を通過した第1選別物M4−1は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部141の下方に位置する分離部としての第1ウェブ形成部15に向かう。第1ウェブ形成部15は、第1選別物M4−1から第1ウェブM5を形成する第1ウェブ形成工程を行なう部分である。第1ウェブ形成部15は、メッシュベルト151と、3つの張架ローラー152と、吸引部153とを有している。
メッシュベルト151は、無端ベルトであり、その上部に第1選別物M4−1が堆積する。このメッシュベルト151は、3つの張架ローラー152に掛け回されている。そして、張架ローラー152は、モーター等の駆動源、変速機等を有する図示しない駆動部に連結されており、この駆動部の駆動により回転駆動し、メッシュベルト151上の第1選別物M4−1は、下流側に搬送される。
第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の目開き以上の大きさとなっている。これにより、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の通過が規制され、よって、メッシュベルト151上に堆積することができる。また、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151上に堆積しつつ、メッシュベルト151ごと下流側に搬送されるため、層状の第1ウェブM5を形成する。
また、第1選別物M4−1には、異物CM、すなわち、例えば塵や埃等が混在しているおそれがある。異物CMは、例えば、粗砕や解繊によって生じることがある。そして、このような異物CMは、後述する回収部27に回収されることとなる。
吸引部153は、メッシュベルト151の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト151を通過した異物CMを空気ごと吸引することができる。
また、吸引部153は、管244を介して、回収部27に接続されている。吸引部153で吸引された異物CMは、回収部27に回収される。
回収部27には、管245がさらに接続されている。また、管245の途中には、ブロアー262が設置されている。このブロアー262の作動により、吸引部153で吸引力を生じさせることができる。これにより、メッシュベルト151上における第1ウェブM5の形成が促進される。この第1ウェブM5は、異物CMが除去されたものとなる。また、塵や埃は、ブロアー262の作動により、管244を通過して、回収部27まで到達する。
ハウジング部142には、加湿部252が接続されている。加湿部252は、加湿部251と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部142内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、第1選別物M4−1を加湿することができ、よって、第1選別物M4−1がハウジング部142の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
選別部14の下流側には、加湿部255が配置されている。加湿部255は、水を噴霧する超音波式加湿器で構成されている。これにより、第1ウェブM5に水分を供給することができ、よって、第1ウェブM5の水分量が調節される。この調節により、静電力による第1ウェブM5のメッシュベルト151への吸着を抑制することができる。これにより、第1ウェブM5は、メッシュベルト151が張架ローラー152で折り返される位置で、メッシュベルト151から容易に剥離される。
加湿部255の下流側には、細分部16が配置されている。細分部16は、メッシュベルト151から剥離した第1ウェブM5を分断する分断工程を行なう部分である。細分部16は、回転可能に支持されたプロペラ161と、プロペラ161を収納するハウジング部162とを有している。そして、回転するプロペラ161により、第1ウェブM5を分断することができる。分断された第1ウェブM5は、細分体M6となる。また、細分体M6は、ハウジング部162内を下降する。
ハウジング部162には、加湿部253が接続されている。加湿部253は、加湿部251と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部162内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、細分体M6がプロペラ161やハウジング部162の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
細分部16の下流側には、混合部17が配置されている。混合部17は、細分体M6と樹脂Pとを混合する混合工程を行なう部分である。この混合部17は、樹脂供給部171と、管172と、ブロアー173とを有している。
管172は、細分部16とウェブ形成部20Aの分散部18とを接続しており、細分体M6と樹脂Pとの混合物M7が通過する流路である。
管172の途中には、樹脂供給部171が接続されている。樹脂供給部171は、スクリューフィーダー174を有している。このスクリューフィーダー174が回転駆動することにより、樹脂Pを粉体または粒子として管172に供給することができる。管172に供給された樹脂Pは、細分体M6と混合されて混合物M7となる。ここで、樹脂Pは、後工程で繊維同士を結着させるバインダー、すなわち、結合材であり、その含有量、組成および粒径は、前述した通りである。
なお、樹脂供給部171から供給されるものとしては、樹脂Pの他に、前述した添加剤が必要に応じ含まれていてもよい。この添加剤は、樹脂Pとは別に供給しても、予め樹脂Pに含ませたものとして樹脂供給部171から供給してもよい。
また、管172の途中には、樹脂供給部171よりも下流側にブロアー173が設置されている。ブロアー173が有する羽根等の回転部の作用により、細分体M6と樹脂Pとが混合される。また、ブロアー173は、次工程を行う分散部18へ向かう気流を発生させることができる。この気流により、管172内で、細分体M6と樹脂Pとを撹拌、混合することができる。これにより、混合物M7は、細分体M6と樹脂Pとが均一に分散した状態で、ウェブ形成部20Aの分散部18に流入することができる。また、混合物M7中の細分体M6は、管172内を通過する過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
なお、細分部16から管172に流入する細分体M6に対する、樹脂供給部171からの樹脂Pの供給量を調整することにより、混合物M7中の繊維と樹脂Pとの配合比を設定することができる。この設定は、例えば、制御部28の制御により、スクリューフィーダー174の回転速度を調整して、単位時間当たりの樹脂Pの供給量を調整することで可能となる。このような設定を行うことで、緩衝材3の構成材料中の繊維の含有量、または樹脂の含有量を前述したような適正な値にすることができる。
ウェブ形成部20Aは、シート状ウェブS1を形成する部分であり、ウェブ形成工程を実行する部分である。ウェブ形成部20Aは、分散部18と、堆積部19と、を有する。分散部18は、分散工程を実行し、堆積部19は、堆積工程を実行する。すなわち、ウェブ形成工程は、分散工程と、堆積工程と、を有する。
分散部18は、混合物M7における、互いに絡み合った繊維同士をほぐして分散する分散工程を行なう部分である。分散部18は、ドラム部181と、ドラム部181を収納するハウジング部182とを有する。
ドラム部181は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部181には、混合物M7が流入してくる。そして、ドラム部181が回転することにより、混合物M7のうち、網の目開きよりも小さい繊維等が、ドラム部181を通過することができる。その際、混合物M7がほぐされることとなる。
なお、ドラム部181は、回転するドラム形状に限定されず、面内方向に振動する、目開きを有する篩いでもよく、スプレーのように混合物M7を噴射するような構成のものであってもよい。
そして、ドラム部181でほぐされた混合物M7は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部181の下方に位置する堆積部19に向かう。従って、繊維が配向性の無い状態でランダムに堆積される。堆積部19は、混合物M7からシート状ウェブS1を形成するウェブ形成工程を行なう部分である。堆積部19は、メッシュベルト191と、張架ローラー192と、吸引部193とを有している。
メッシュベルト191は、無端ベルトであり、混合物M7が堆積する。このメッシュベルト191は、4つの張架ローラー192に掛け回されている。そして、張架ローラー192の回転駆動により、メッシュベルト191上の混合物M7は、下流側に搬送される。
また、メッシュベルト191上のほとんどの混合物M7は、メッシュベルト191の目開き以上の大きさである。これにより、混合物M7は、メッシュベルト191を通過してしまうのが規制され、よって、メッシュベルト191上に堆積することができる。また、混合物M7は、メッシュベルト191上に堆積しつつ、メッシュベルト191ごと下流側に搬送されるため、層状のシート状ウェブS1として形成される。
また、張架ローラー192は、モーター等の駆動源、変速機等を有する図示しない駆動部に連結されており、この駆動部の作動によって、所定の回転速度で回転することができる。駆動部の作動は、制御部28により制御され、例えば、張架ローラー192の回転速度を可変とする、特に、回転速度を多段階または無段階に設定することもできる。
吸引部193は、メッシュベルト191の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト191上の混合物M7、すなわちシート状ウェブS1を下方へ向けて吸引することができ、よって、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進されるとともに、後述するシート状ウェブS1の厚さの調節を促進することができる。
吸引部193には、管246が接続されている。また、この管246の途中には、ブロアー263が設置されている。このブロアー263の作動により、吸引部193で吸引力を生じさせることができる。ブロアー263の作動は、制御部28により制御されている。
吸引部193にて吸引した気流によりメッシュベルト191を通過した混合物M7の一部は、ブロアー263の気流によって図示しない上流の経路に戻され、例えば管241内やハウジング部162内に供給されることにより再利用することができる。
このように、緩衝材製造装置100は、メッシュベルト191を介してメッシュベルト191上のシート状ウェブS1を吸引する吸引部193を有する。これにより、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進されるとともに、シート状ウェブS1の厚さの調節を促進することができる。なお、メッシュベルト191上では、繊維がメッシュベルト191の面状で、ランダムにX−Y平面に沿って配向する。そして、得られたシート状ウェブS1は、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有する。また、シート状ウェブS1では、繊維が、第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に配向している。このように、ウェブ形成工程は、繊維と、繊維同士を結合させる結合材としての樹脂Pと、を含み、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有し、繊維が、第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に配向しているシート状ウェブS1を形成する工程である。
また、メッシュベルト191の目開きを選択すること、および吸引部193の吸引の強さを調整すること等により、メッシュベルト191を通過する混合物M7中の繊維のサイズ、特に繊維の平均繊維長さをさらに適正な範囲に微調整することができる。これにより、緩衝材3の構成材料中の繊維のサイズ、特に繊維の平均繊維長さを前述したような適正な値により近づけることができる。
また、ウェブ形成部20Aは、さらに、後述するローラーの上流側に位置し、加熱および加圧の少なくとも一方を行う図示しないローラーを有していてもよい。これにより、シート状ウェブS1の厚さ、構成材料の密度等を効果的に調整することができる。
また、ハウジング部182には、加湿部254が接続されている。加湿部254は、加湿部251と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部182内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、ハウジング部182内を加湿することができ、よって、混合物M7がハウジング部182の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
分散部18の下流側には、加湿部256が配置されている。加湿部256は、加湿部255と同様の超音波式加湿器で構成されている。これにより、シート状ウェブS1に水分を供給することができ、よって、シート状ウェブS1の水分量が調節される。この調節により、静電力によるシート状ウェブS1のメッシュベルト191への吸着を抑制することができる。これにより、シート状ウェブS1は、メッシュベルト191が張架ローラー192で折り返される位置で、メッシュベルト191から容易に剥離される。
なお、加湿部251〜加湿部256までに加えられる水分量は、例えば、加湿前の材料100質量部に対して0.5質量部以上、20質量部以下であるのが好ましい。
堆積部19の下流側には、第1成形部20Bが配置されている。第1成形部20Bは、シート状ウェブS1を波状に加工して、中間体であるシート状ウェブS2を成形する第1成形工程を行なう部分である。この第1成形部20Bは、一対の成形ローラー21を有する。一対の成形ローラー21は、シート状ウェブS1を加熱、加圧するものであり、シート状ウェブS1の搬送経路を挟んで上下にそれぞれ配置されている。シート状ウェブS1が、一対の成形ローラー21の間を通過することにより、シート状ウェブS1が加熱、加圧され、波状に成型される。
図6に示すように、成形ローラー21は、小径部211と、大径部212とが、軸O方向に交互に配置された形状をなしている。すなわち、成形ローラー21は、山と谷とが交互に配置された形状をなしている。また、上側の成形ローラー21では、小径部211が5つ設けられており、大径部212が6つ設けられている。また、下側の成形ローラー21では、小径部211が6つ設けられており、大径部212が7つ設けられている。そして、上側の成形ローラー21および下側の成形ローラー21は、小径部211と大径部212とが重なるように半ピッチずれて配置されている。
また、上側の成形ローラー21の大径部212が、下側の成形ローラー21の小径部211に入り込んでおり、下側の成形ローラー21の大径部212が、上側の成形ローラー21の小径部211に入り込んでいる。また、上側の成形ローラー21および下側の成形ローラー21は、離間しており、非接触である。
シート状ウェブS1が一対の成形ローラー21の間を通過すると、シート状ウェブS1は、一方の成形ローラー21の大径部212によって、他方の成形ローラー21の小径部211に押し付けられて折り返し部が形成されるとともに、他方の成形ローラー21の大径部212によって、一方の成形ローラー21の小径部211に押し付けられて折り返し部が形成されてシート状ウェブS2となる。また、シート状ウェブS2では、Y軸方向に沿って、折り返し部が形成されており、かつ、隣り合う折り返し部では、折り返し方向が異なる。これらの折り返し部のうち、+Z軸側に突出する折り返し部が、第1湾曲部31であり、−Z軸側に突出する折り返し部が、第2湾曲部32である。また、シート状ウェブS2の段階では、中間部33は、Z軸方向に対して傾斜した状態である。
また、シート状ウェブS2における繊維の配向方向は、シート状ウェブS2の面方向に沿っており、図6中、破線で示すように、成形ローラー21の凹凸に沿った状態である。すなわち、シート状ウェブS2における繊維の配向方向は、第1面30Aおよび第2面30Bに形成された波状に沿った方向であり、第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に沿っている。
なお、一対の成形ローラー21のうちの一方は、図示しないモーターの作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。ただし、これに限定されず、一対の成形ローラー21の双方がモーターに接続されていてもよく、双方がモーターに接続されていなくてもよい。
また、一対の成形ローラー21の押圧力、すなわち、成形荷重は、100kgf以上、20000kgf以下であるのが好ましく、300kgf以上、10000kgf以下であるのがより好ましい。これにより、シート状ウェブS2の波状をより顕著に発現させることができる。
また、成形時にシート状ウェブS1に加わる圧力、すなわち、成形圧力は、0.1kgf/cm以上、100kgf/cm以下であるのが好ましく、0.5kgf/cm以上、50kgf/cm以下であるのがより好ましい。これにより、シート状ウェブS2の波状をより顕著に発現させることができる。
また、本実施形態では、一対の成形ローラー21は、上述したような加圧に加え、シート状ウェブS1の加熱も行う。これにより、シート状ウェブS1内では、結着剤である樹脂Pが溶融し、この溶融した樹脂Pを介して繊維同士が結着する。よって、波状に成型されたシート状ウェブS2の形状が維持されやすくなる。成形ローラー21における加圧温度は、100℃以上250℃以下であるのが好ましく、150℃以上210℃以下であるのがより好ましい。これにより、樹脂Pを良好に溶融することができ、繊維同士の結着をより確実に行うことができる。また、シート状ウェブS1の搬送速度は、成形ローラー21による加熱時間が3秒以上400秒以下となる速度であるのが好ましく、10秒以上360秒以下となる速度であるのがより好ましい。これに樹脂Pをより確実に溶融することができる。
このように、成形ローラー21が、加熱、加圧の双方を行うことにより、成形性、形状保持性を高めることができる。
なお、成形ローラー21は、加熱および加圧のうちの一方を行う構成であってもよい。特に、前述したウェブ形成部20Aが過熱を行うローラーを有していた場合、成形ローラー21では、加熱を省略してもよい。また、一対の成形ローラー21のうち、一方を省略してもよい。
また、シート状ウェブS2は、シート状ウェブS1に比べ、より形状保持性の高いものであればよい。従って、シート状ウェブS2内の樹脂Pは、完全に溶融固化して繊維同士を結着する場合の他、樹脂Pの全部または一部が半溶融状態で、繊維を完全に結着していない状態であってもよい。
このように、第1成形部20Bでは、シート状ウェブS1が波状のシート状ウェブS2に成型される。そして、成形されたシート状ウェブS2は、第1成形部20Bの下流側に設けられた第2成形部20Cに搬送される。
第2成形部20Cは、中間体であるシート状ウェブS2の波状のピッチを減少させて、成形体30であるシート状ウェブSに成型する部分である。
第2成形部20Cは、シート状ウェブS2の搬送経路を挟んで、Y軸方向に離間する一対のガイド部材22を有する。また、一対のガイド部材22は、搬送中のシート状ウェブS2と接触して、シート状ウェブS2の幅を狭くするガイド面221を有する。
各ガイド面221は、これらの離間距離が搬送方向下流側、すなわち、+X軸側にいくに従って狭くなっている。各ガイド部材22の離間距離は、−X軸側の端部において、最大離間距離W1であり、シート状ウェブS2の幅、すなわち、Y軸方向の長さよりも長い。これにより、シート状ウェブS2をより確実に一対のガイド部材22の間を通すことができる。+X軸側の端部において最小離間距離W2であり、シート状ウェブS2の幅、すなわち、Y軸方向の長さよりも短い。これにより、シート状ウェブS2が一対のガイド部材22の間を通る過程で、幅が狭くなる方向に圧縮される。よって、シート状ウェブS2の波状のピッチが狭くなる。
また、各ガイド面221は、互いに接近する方向に湾曲した湾曲面で構成されている。これにより、シート状ウェブS2の幅をより滑らかに減少させることができる。
また、第2成形部20Cでは、シート状ウェブS2において、隣り合う折り返し部301が接触するまで圧縮される。これにより、中間部302が上下方向に沿った向きとなり、中間部33が形成される。すなわち、中間部33の繊維の配向方向がX−Z平面に沿った向きとなる。よって、図1に示すようなシート状ウェブSが成形される。
第2成形部20Cを経て得られたシート状ウェブS3は、下流側に配置された切断部205に向けて搬送される。
切断部205は、シート状ウェブS3を所定の長さに切断してシート状ウェブSを形成する切断工程を行なう部分である。この切断部205は、シート状ウェブS3の搬送経路を挟んで上下にそれぞれ配置された一対の切断刃206を有する。両切断刃206は、接近、離間するように作動して、シート状ウェブS3をその搬送方向と交差する方向、特に直交する方向に切断する。両切断刃206は、シート状ウェブS3の搬送速度に対応した所定のタイミングで作動し、シート状ウェブS3を所望に長さに切断する。なお、図示しないが、シート状ウェブSに対しては、搬送方向と平行な方向に切断を行って、シート状ウェブSの幅を所望の長さに調整してもよい。この場合、シート状ウェブSの幅方向の一端部と他端部とを切断除去して、シート状ウェブSを所望の幅に調整する。以上のようにして、シート状ウェブS、すなわち、緩衝材3が製造される。
以上説明したように、本発明の緩衝材の製造方法は、繊維と、繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有し、繊維が、第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に配向しているシート状ウェブS1を形成するウェブ形成工程と、シート状ウェブS1を、第1面30A側を凸とする第1湾曲部31と、第2面30B側を凸とする第2湾曲部32と、第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に位置する中間部33と、を有する波状の中間体であるシート状ウェブS2に成形する第1成形工程と、シート状ウェブS2を、シート状ウェブS2の波状のピッチを減少させて成形体30であるシート状ウェブS3に成形する第2成形工程と、を有する。これにより、本発明の緩衝材3を、容易かつ簡単に製造することができる。また、第2成形工程において、一旦、中間体としてのシート状ウェブS2を成形し、その後、波状のピッチを調整することにより、成形時の破れや皺が生じるのをより効果的に防止または抑制することができる。
また、前述したように、第1成形工程では、小径部211と大径部212とが軸方向に交互に並んだ成形ローラー21を、搬送中の前記シート状ウェブS1に押し付けることにより、中間体であるシート状ウェブS2を成形する。これにより、成形と搬送とを一括して行うことができ、成形時にシート状ウェブS1およびシート状ウェブS2の搬送を止めることなく製造することができる。
また、第2成形工程では、中間体であるシート状ウェブS2を、シート状ウェブS2の幅よりも狭い距離で離間する一対のガイド部材22の間に通す。これにより、成形と搬送とを一括して行うことができ、成形時にシート状ウェブS2およびシート状ウェブSの搬送を止めることなく製造することができる。
また、緩衝材製造装置100は、繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面30Aおよび第2面30Bを有し、繊維が、第1面30Aおよび第2面30Bの面方向に配向しているシート状ウェブS1を形成するウェブ形成部20Aと、シート状ウェブS1を、第1面30A側を凸とする第1湾曲部31と、第2面30B側を凸とする第2湾曲部32と、第1湾曲部31と第2湾曲部32との間に位置する中間部33と、を有する波状の中間体としてのシート状ウェブS2に成形する第1成形部20Bと、シート状ウェブS2を、シート状ウェブS2の波状のピッチを減少させて成形体に成形する第2成形部20Cと、を備える。これにより、本発明の緩衝材3を、容易かつ簡単に製造することができる。また、第2成形工程において、一旦、中間体としてのシート状ウェブS2を成形し、その後、波状のピッチを調整することにより、成形時の破れや皺が生じるのをより効果的に防止または抑制することができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の緩衝材製造装置の第2実施形態を示す部分拡大図である。
以下、第2実施形態について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、緩衝材製造装置100は、第2成形部20Cの下流側に、第3成形部として冷却部20Dを有する。冷却部20Dは、シート状ウェブSを冷却する機能を有する。これにより、特に、結着剤としての樹脂Pが冷却され、繊維同士の結着を強固にすることができる。よって、シート状ウェブSの波状を定着させることができる。
冷却部20Dは、例えば、エアーを吹き付けるノズルで構成される。また、ノズルは、シート状ウェブSに対し、+Z軸側から吹き付ける構成であってもよく、−Z軸側から吹き付ける構成であってもよく、+Z軸側および−Z軸側の双方から吹き付ける構成であってもよい。
冷却部20Dによる冷却温度は、樹脂Pの組成にもよるが、例えば、10℃以上、60℃以下であるのが好ましく、17℃以上、40℃以下であるのがより好ましい。
このように、本実施形態の緩衝材製造装置100は、シート状ウェブSを冷却する冷却部20Dを有する。これにより、シート状ウェブSの波状をより効果的に定着させることができる。
<第3実施形態>
図10は、本発明の緩衝材の第3実施形態の斜視図である。
以下、第3実施形態について説明するが、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態では、緩衝材3は、2つの成形体30を有する。2つの成形体30は、Z軸方向に積層されている。また、2つの成形体30は、それぞれ、第1湾曲部31が+Z軸側に位置し、第2湾曲部32が−Z軸側に位置する向きで配置されている。
上側の成形体30では、第1湾曲部31同士が並ぶ方向、および、第2湾曲部32同士が並ぶ方向は、Y軸方向に沿っている。一方、下側の成形体30では、第1湾曲部31同士が並ぶ方向、および、第2湾曲部32同士が並ぶ方向は、X軸方向に沿っている。すなわち、上下の成形体30では、第1湾曲部31同士が並ぶ方向、および、第2湾曲部32同士が並ぶ方向が異なっており、特に、直交している。
また、上側の成形体30では、中間部33における繊維の配向方向は、X−Z平面の面方向に沿っている。また、下側の成形体30では、中間部33における繊維の配向方向は、Y−Z平面の面方向に沿っている。このような向きで配置されることにより、2つの成形体30が積層されている分、本実施形態の緩衝材3は、Z軸方向からの衝撃に対してさらに優れた緩衝機能を発揮することができる。
さらに、上側に成形体30は、X軸方向からの衝撃に対しても優れた緩衝機構を発揮することができる。また、下側の成形体30は、Y軸方向からの衝撃に対しても優れた緩衝機能を発揮することができる。
このようなことから、本実施形態の緩衝材3は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向からの衝撃に対して、優れた緩衝機能を発揮することができる。
以上、本発明の緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明の緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置には、それぞれ他の任意の構成物または工程が付加されていてもよい。
3…緩衝材、100…繊維成形物製造装置、11…原料供給部、12…粗砕部、13…解繊部、14…選別部、15…第1ウェブ形成部、16…細分部、17…混合部、18…分散部、19…堆積部、20…成形部、20A…ウェブ形成部、20B…第1成形部、20C…第2成形部、20D…冷却部、21…成形ローラー、22…ガイド部材、27…回収部、28…制御部、30…成形体、30A…第1面、30B…第2面、31…第1湾曲部、32…第2湾曲部、33…中間部、100…緩衝材製造装置、121…粗砕刃、122…シュート、141…ドラム部、142…ハウジング部、151…メッシュベルト、152…張架ローラー、153…吸引部、161…プロペラ、162…ハウジング部、171…樹脂供給部、172…管、173…ブロアー、174…スクリューフィーダー、181…ドラム部、182…ハウジング部、191…メッシュベルト、192…張架ローラー、193…吸引部、200…緩衝対象物、205…切断部、206…切断刃、211…小径部、212…大径部、221…ガイド面、241…管、242…管、243…管、244…管、245…管、246…管、251…加湿部、252…加湿部、253…加湿部、254…加湿部、255…加湿部、256…加湿部、261…ブロアー、262…ブロアー、263…ブロアー、281…CPU、282…記憶部、301…折り返し部、302…中間部、A…面積、B…面積、C…面積、CM…異物、M1…原料、M2…粗砕片、M3…解繊物、M4−1…第1選別物、M4−2…第2選別物、M5…第1ウェブ、M6…細分体、M7…混合物、O…軸、P…樹脂、S…シート状ウェブ、S1…シート状ウェブ、S2…シート状ウェブ、S3…シート状ウェブ、W1…最大離間距離、W2…最小離間距離

Claims (9)

  1. 繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有するシート状ウェブを成形してなる成形体で構成され、
    前記成形体は、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状に成形されたものであり、
    前記中間部では、前記繊維が、前記成形体の面方向と交差する方向に配向していることを特徴とする緩衝材。
  2. 前記中間部では、前記シート状ウェブが、前記シート状ウェブの厚さ方向に積層されている請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記第1湾曲部または前記第2湾曲部が緩衝対象物と接する受圧部として用いられる請求項1または2に記載の緩衝材。
  4. 前記受圧部が受圧した際、隣接する前記中間部同士は、相対的に移動可能である請求項3に記載の緩衝材。
  5. 前記中間部における前記シート状ウェブの厚さ方向を第1方向とし、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部とが並ぶ方向を第2方向とし、前記第1方向および前記第2方向と直交する方向を第3方向としたとき、前記成形体を前記第1方向から投影した形状の面積A、前記成形体を前記第2方向から投影した形状の面積B、および、前記成形体を前記第3方向から投影した形状の面積Cは、B>AおよびB>Cなる関係を満足する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の緩衝材。
  6. 繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、前記繊維が、前記第1面および前記第2面の面方向に配向しているシート状ウェブを形成するウェブ形成工程と、
    前記シート状ウェブを、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状の中間体に成形する第1成形工程と、
    前記中間体を、前記中間体の波状のピッチを減少させて成形体に成形する第2成形工程と、を有することを特徴とする緩衝材の製造方法。
  7. 前記第1成形工程では、小径部と大径部とが軸方向に交互に並んだ成形ローラーを、搬送中の前記シート状ウェブに押し付けることにより、前記中間体を成形する請求項6に記載の緩衝材の製造方法。
  8. 前記第2成形工程では、前記中間体を、前記中間体の幅よりも狭い距離で離間する一対のガイド部材の間に通す請求項6または7に記載の緩衝材の製造方法。
  9. 繊維と、前記繊維同士を結合させる結合材と、を含み、互いに表裏関係にある第1面および第2面を有し、前記繊維が、前記第1面および前記第2面の面方向に配向しているシート状ウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記シート状ウェブを、前記第1面側を凸とする第1湾曲部と、前記第2面側を凸とする第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部との間に位置する中間部と、を有する波状の中間体に成形する第1成形部と、
    前記中間体を、前記中間体の波状のピッチを減少させて成形体に成形する第2成形部と、を備えることを特徴とする緩衝材製造装置。
JP2020007405A 2020-01-21 2020-01-21 緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置 Active JP7459521B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020007405A JP7459521B2 (ja) 2020-01-21 2020-01-21 緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置
CN202110061107.7A CN113215850A (zh) 2020-01-21 2021-01-18 收纳体、缓冲材料、缓冲材料的制造方法、以及缓冲材料制造装置
US17/151,712 US11565498B2 (en) 2020-01-21 2021-01-19 Accommodating body, buffering material, method for manufacturing buffering material, and buffering material manufacturing apparatus
EP21152526.6A EP3854939B1 (en) 2020-01-21 2021-01-20 Accommodating body, buffering material, method for manufacturing buffering material, and buffering material manufacturing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020007405A JP7459521B2 (ja) 2020-01-21 2020-01-21 緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021113375A true JP2021113375A (ja) 2021-08-05
JP7459521B2 JP7459521B2 (ja) 2024-04-02

Family

ID=77076749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020007405A Active JP7459521B2 (ja) 2020-01-21 2020-01-21 緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7459521B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116135534A (zh) * 2021-11-18 2023-05-19 精工爱普生株式会社 缓冲材料

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02189111A (ja) * 1989-01-17 1990-07-25 Asahi Chem Ind Co Ltd プリーツ状シートの製造方法
JPH0544524U (ja) * 1991-10-01 1993-06-15 株式会社ワコール 積層不織布、それを用いたクツシヨン材及び衣料用パツド材
JPH0835157A (ja) * 1994-07-15 1996-02-06 Toyoda Spinning & Weaving Co Ltd 繊維複合体
JPH08226060A (ja) * 1995-11-20 1996-09-03 Nippon Felt Kogyo Kk 繊維層材の製造方法
JP2014109085A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Kao Corp 凹凸シートの製造方法、及び不織布
WO2018029737A1 (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 日本エクスラン工業株式会社 不織布構造体ならびに該構造体を含有する中綿およびクッション材
JP2018145574A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 セイコーエプソン株式会社 シート、シート製造装置、及びシート製造方法
JP2020172713A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 花王株式会社 不織布製品の製造方法及び不織布

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02189111A (ja) * 1989-01-17 1990-07-25 Asahi Chem Ind Co Ltd プリーツ状シートの製造方法
JPH0544524U (ja) * 1991-10-01 1993-06-15 株式会社ワコール 積層不織布、それを用いたクツシヨン材及び衣料用パツド材
JPH0835157A (ja) * 1994-07-15 1996-02-06 Toyoda Spinning & Weaving Co Ltd 繊維複合体
JPH08226060A (ja) * 1995-11-20 1996-09-03 Nippon Felt Kogyo Kk 繊維層材の製造方法
JP2014109085A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Kao Corp 凹凸シートの製造方法、及び不織布
WO2018029737A1 (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 日本エクスラン工業株式会社 不織布構造体ならびに該構造体を含有する中綿およびクッション材
JP2018145574A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 セイコーエプソン株式会社 シート、シート製造装置、及びシート製造方法
JP2020172713A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 花王株式会社 不織布製品の製造方法及び不織布

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116135534A (zh) * 2021-11-18 2023-05-19 精工爱普生株式会社 缓冲材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP7459521B2 (ja) 2024-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113459236B (zh) 纤维成形体制造用原料以及纤维成形体的制造方法
US11697224B2 (en) Method for manufacturing compact
WO2016139885A1 (ja) シート製造装置およびシート製造方法
US20200114594A1 (en) Fiber molded article and method of manufacturing fiber molded article
CN113459237B (zh) 纤维体的制造方法以及纤维体制造装置
JP2021113375A (ja) 緩衝材、緩衝材の製造方法および緩衝材製造装置
JP2020104236A (ja) ホッパーおよび切断処理装置
US11565498B2 (en) Accommodating body, buffering material, method for manufacturing buffering material, and buffering material manufacturing apparatus
JP7218545B2 (ja) ウェブ製造装置およびシート製造装置
US11802377B2 (en) Fibrous body manufacturing method and fibrous body manufacturing apparatus
US20230150232A1 (en) Buffer material
US20230150231A1 (en) Buffer material
US20230174726A1 (en) Buffer material and method of producing buffer material
US20230226782A1 (en) Molded-material manufacturing apparatus and method of manufacturing molded material
JP7508796B2 (ja) 繊維体堆積装置および繊維構造体製造装置
JP2024048094A (ja) 繊維構造体製造装置および繊維構造体製造方法
JP2024010314A (ja) 緩衝材
JP2022156155A (ja) クリーニング装置および繊維構造体製造装置
JP2020084396A (ja) 解繊装置、再生処理装置および解繊方法
JP2020015026A (ja) シュレッダーおよびシート製造装置
JP2019143254A (ja) シート製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200821

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210916

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211101

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7459521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150