JP2020175979A - フォークリフト及びコンテナ姿勢検出方法 - Google Patents
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図1に示すように、フォークリフト10は、車体11と、車体11の前下部に配置された駆動輪12と、車体11の後下部に配置された操舵輪13と、を備える。フォークリフト10は、車体11の前方に、荷役装置14を備える。荷役装置14は、車体11の前部に立設されたマスト15と、マスト15に固定されたリフトブラケット16と、リフトブラケット16に固定された一対のフォーク17と、を備える。フォーク17には、荷Wが積載される。図示は省略するが、荷Wはパレットに搭載された状態でフォーク17に積載される。本実施形態において、荷役装置14の前方と車体11の前方とは一致している。荷役装置14の前方とは、フォーク17の延びる方向である。荷役装置14は、マスト15を昇降動作させるリフトシリンダ18を備える。荷役装置14は、マスト15を傾動させるティルトシリンダ19を備える。リフトシリンダ18及びティルトシリンダ19は油圧シリンダである。
図4及び図5に示すように、コンテナCは中空状であり、内部が荷Wを収容する収容空間になっている。コンテナCは、底部BWと、天部CWと、2つの前壁FW1,FW2と、2つの後壁RW1,RW2と、2つの側壁SW1,SW2と、を備える。底部BW、天部CW、前壁FW1,FW2、後壁RW1,RW2及び側壁SW1,SW2は、それぞれ、四角板状の壁部である。底部BWと天部CWとは互いに向かい合っている。前壁FW1,FW2、後壁RW1,RW2及び側壁SW1,SW2は、底部BWと天部CWとの間に位置する。2つの側壁SW1,SW2同士は、互いに向かい合って配置されている。2つの前壁FW1,FW2と、2つの後壁RW1,RW2とは互いに向かい合って配置されている。前壁FW1はヒンジ等により回動可能な状態で側壁SW1に取り付けられている。前壁FW2はヒンジ等により回動可能な状態で側壁SW2に取り付けられている。後壁RW1はヒンジ等により回動可能な状態で側壁SW1に取り付けられている。後壁RW2はヒンジ等により回動可能な状態で側壁SW2に取り付けられている。前壁FW1,FW2及び後壁RW1,RW2は、扉といえる。前壁FW1,FW2が回動することで、底部BW、天部CW及び側壁SW1,SW2に囲まれた開口部O1の開放と閉塞とが切り替えられる。開口部O1を囲む縁は、底部BWの縁E1、天部CWの縁E2、側壁SW1の縁E3及び側壁SW2の縁E4の4つである。後壁RW1,RW2が回動することで、底部BW、天部CW及び側壁SW1,SW2に囲まれた開口部O2の開放と閉塞とが切り替えられる。なお、コンテナCとは、荷Wが収容される収容体であり、荷Wが収容可能な形状であればどのような形状であってもよい。例えば、天部CWがない形状であってもよいし、後壁RW1,RW2が開かない形状であってもよい。
記憶部25には、コンテナCの情報として、距離情報、位置情報及び姿勢情報が記憶されている。距離情報とは、開口部O1を囲む縁のうち互いに水平方向に離間した縁E3と縁E4との間の距離d1を示す情報である。距離d1は、縁E3と縁E4とを最短距離で結ぶ線分の長さともいえる。位置情報とは、コンテナCの配置される位置を示す情報である。即ち、第2位置A2の座標である。姿勢情報とは、コンテナCの姿勢を示す情報である。コンテナCの姿勢とは、コンテナCがどのような姿勢で第2位置A2に配置されるかを示す情報である。例えば、コンテナCの角度や、コンテナCの開口部O1の向きが記憶される。
制御装置23は、フォークリフト10に対するコンテナCの相対角度及びフォークリフト10に対するコンテナCの相対位置を検出する。そして、制御装置23は、検出された相対角度及び相対位置からフォークリフト10に対するコンテナCの相対角度が0になるように駆動機構21を制御する。これにより、フォークリフト10は、図8に示すように、前進方向がコンテナCの開口部O1に対して垂直に交わる状態でコンテナCに近付くことができる。なお、ここでいう垂直とは、フォークリフト10に対するコンテナCの相対角度の検出精度等を原因とした誤差を許容するものである。
(1)制御装置23は、直線Lの傾きからフォークリフト10に対するコンテナCの相対角度を検出している。直線Lは、縁E3,E4に当たる縁照射点P1,P2同士を結ぶことで得られる。縁照射点P1,P2は、距離情報、位置情報及び姿勢情報と、縁照射点候補P1〜P4とを照合することで抽出できる。フォークリフト10に対するコンテナCの相対角度は、直線Lの傾きとなって現れるため、直線Lの傾きからフォークリフト10に対するコンテナCの相対角度を検出することができる。
○制御装置23は、4つの縁照射点候補P1〜P4と、距離情報との照合結果のみから縁照射点P1,P2を抽出してもよい。この場合、記憶部25には、コンテナCの情報として、距離情報のみが記憶される。実施形態で記載したように、制御装置23は、4つの縁照射点候補P1〜P4の全ての組み合わせについて、縁照射点候補P1〜P4同士の離間距離を算出し、距離d1との比較を行う。これにより、縁照射点候補P1,P2の組み合わせ、又は、縁照射点候補P3,P4の組み合わせが縁照射点であると判定することができる。制御装置23は、例えば、縁照射点候補P1,P2の組み合わせ及び縁照射点候補P3,P4の組み合わせのうち、フォークリフト10に近い方を縁照射点P1,P2として抽出する。
Claims (6)
- 車体と、
前記車体に設けられた荷役装置と、
水平方向に対する照射角度を変更しながら前記荷役装置の前方にレーザーを照射し、前記レーザーが当たった照射点までの距離を照射角度に対応付けて測定するレーザーレンジファインダと、を備えたフォークリフトであって、
前記荷役装置の前方に配置されたコンテナに荷を積載する荷役状態において、前記コンテナ内に荷を積載するための開口部を囲む前記コンテナの縁のうち、互いに水平方向に離間した2つの縁のそれぞれに当たる前記照射点の候補である縁照射点候補を抽出する縁照射点候補抽出部と、
前記2つの縁の間の距離情報、前記コンテナの位置情報及び前記コンテナの姿勢情報の少なくとも1つが記憶された記憶部と、
前記距離情報、前記位置情報及び前記姿勢情報の少なくとも1つと、前記縁照射点候補とを照合することで、前記2つの縁のそれぞれに当たる前記照射点である縁照射点を抽出する縁照射点抽出部と、
前記縁照射点同士を結ぶ直線の傾きからフォークリフトに対する前記コンテナの相対角度を検出するコンテナ姿勢検出部と、を備えるフォークリフト。 - 前記縁照射点抽出部は、前記距離情報、前記位置情報及び前記姿勢情報のうちの2つ又は全てと、前記縁照射点候補とを照合することで前記縁照射点を抽出する請求項1に記載のフォークリフト。
- 前記縁照射点候補抽出部は、隣り合う前記照射点同士を結んだときの線分の傾きから前記縁照射点候補を抽出する請求項1又は請求項2に記載のフォークリフト。
- 車体に設けられた荷役装置を備えるフォークリフトによって前記荷役装置の前方に配置されたコンテナに荷を積載する荷役状態において、前記フォークリフトに対する前記コンテナの相対角度を検出するコンテナ姿勢検出方法であって、
水平方向に対する照射角度を変更しながら前記荷役装置の前方にレーザーを照射し、前記レーザーが当たった照射点までの距離を照射角度に対応付けて測定するレーザーレンジファインダによって前記照射点までの距離を測定し、
前記コンテナ内に荷を積載するための開口部を囲む前記コンテナの縁のうち、互いに水平方向に離間した2つの縁のそれぞれに当たる前記照射点の候補である縁照射点候補を抽出し、
前記2つの縁の間の距離情報、前記コンテナの位置情報及び前記コンテナの姿勢情報の少なくとも1つと、前記縁照射点候補とを照合することで、前記2つの縁のそれぞれに当たる前記照射点である縁照射点を抽出し、
前記縁照射点同士を結ぶ直線の傾きから前記フォークリフトに対する前記コンテナの相対角度を検出するコンテナ姿勢検出方法。 - 前記距離情報、前記位置情報及び前記姿勢情報のうちの2つ又は全てと、前記縁照射点候補とを照合することで前記縁照射点を抽出する請求項4に記載のコンテナ姿勢検出方法。
- 隣り合う前記照射点同士を結んだときの線分の傾きから前記縁照射点候補を抽出する請求項4又は請求項5に記載のコンテナ姿勢検出方法。
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