JP2020175697A - 制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレスト - Google Patents

制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレスト Download PDF

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Ryota Shimura
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Abstract

【課題】所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させる。【解決手段】本発明は、弾性部材34、ストッパー35、第1の手段(第1の斜面36)、及び第2の手段(第2の斜面37)を備える制止装置を提供する。ストッパー35は、弾性部材34を回転させる力が設定値未満の場合に、弾性部材34の正回転を阻止する。第1の手段(36)は、弾性部材34を回転させる力が設定値以上の場合に弾性部材34がストッパー35を通過して正回転するために、弾性部材34を軸方向に変形させる。第2の手段(37)は、ストッパー35を通過した弾性部材34が逆回転して再びストッパー35を通過して弾性部材34の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で弾性部材34を軸方向に変形させる。【選択図】図6

Description

本発明は、所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することが可能な制止装置、前記制止装置を備えるロータリーダンパ、及び前記制止装置又は前記ロータリーダンパを備えるアームレストに関する。
従来、自動車の後部座席の背凭れ部に収納可能なアームレストが知られている。背凭れ部に収納されたアームレストは、アームレストと背凭れ部の接触面間に生じる摩擦によって収納位置で静止している。しかしながら、摩擦力が弱いため、自動車が急激に減速したときに、アームレストが収納位置から後部座席の座部に向かって回転し、飛び出す現象が発生していた。特に、多機能化されたアームレストは重いため、意図しない回転を生じやすい。また、多機能化されたアームレストは重いため、背凭れ部を座部の上に折り畳むことができる後部座席では、背凭れ部を起こすときにアームレストが背凭れ部と一緒に起き上がらず、座部の上に置き去りにされる現象が発生していた。
下記の特許文献1は、収納位置で静止しているアームレストが動き出さないようにアームレストの動きを制止するために、ロータリーダンパの制動力を利用する技術を開示している。しかしながら、この技術では、自動車の急激な減速に対応するために、ロータリーダンパが大きな制動力を出力することが要求される。一方、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転角度によって変化しないため、ロータリーダンパの大きな制動力は、制止を解除した後もアームレストに付加され続ける。その結果、アームレストが収納位置から使用位置まで回転するときのアームレストの速度が過度に遅くなる。また、この技術で採用されたロータリーダンパは、制動力の大きさが回転方向によって変化しないため、アームレストを使用位置から収納位置へ回転させるときにもアームレストに大きな制動力が付加される。従って、アームレストを収納するときに大きな力が必要とされる。
特開2002−067767号公報
本発明が解決しようとする課題は、所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させることである。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレストを提供する。
1.弾性部材、ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を備え、前記弾性部材は、周方向に回転可能に設けられ、前記ストッパーは、前記弾性部材の正回転の開始位置で前記第1の手段に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止し、前記第1の手段は、前記弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に前記弾性部材が前記ストッパーを通過して正回転するために、前記弾性部材を軸方向に変形させ、前記第2の手段は、前記ストッパーを通過した前記弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記開始位置に戻るために、前記設定値未満の力で前記弾性部材を軸方向に変形させる制止装置。
2.前記第1の手段が第1の斜面であり、前記第1の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る前記1に記載の制止装置。
3.前記第2の手段が第2の斜面であり、前記第2の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る前記1に記載の制止装置。
4.前記第1の手段が第1の斜面であり、前記第2の手段が第2の斜面であり、前記第1の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑り、前記第2の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記第1の斜面の勾配よりも小さい勾配を有し、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る前記1に記載の制止装置。
5.前記ストッパーが球形である前記1に記載の制止装置。
6.単一の前記弾性部材に対し、前記ストッパー及び前記第1の手段がそれぞれ2箇所に配置されている前記1に記載の制止装置。
7.前記1〜6のいずれかに記載の制止装置を備えるロータリーダンパ。
8.ロータを備え、前記ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化する前記7に記載のロータリーダンパ。
9.前記1〜6のいずれかに記載の制止装置を備えるアームレスト。
10.前記7又は8に記載のロータリーダンパを備えるアームレスト。
本発明によれば、弾性部材の正回転の開始位置で第1の手段に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止するストッパーを備えるため、所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することが可能である。また、本発明によれば、ストッパーを通過した弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記弾性部材の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で前記弾性部材を軸方向に変形させる第2の手段を備えるため、物品の操作性を向上させることが可能である。
自動車の後部座席の概略図である。 ロータリーダンパの縦断面図である。 ロータリーダンパの横断面図である。 ロータの縦断面図であり、逆止弁が閉じた状態を示す。 ロータの縦断面図であり、逆止弁が開いた状態を示す。 ロータリーダンパの平面図である。 制止装置の動作を説明するための図である。 弾性部材の底面図である。 弾性部材の形状を説明するための図である。 制止装置の動作を説明するための図である。 制止装置の動作を説明するための図である。 制止装置の動作を説明するための図である。 他の実施例を示す図である。
以下、本発明の実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明するが、本発明の技術的範囲は以下の説明の内容に限定されるものではない。
実施例は、アームレスト10に使用されるロータリーダンパ11である。但し、ロータリーダンパは、アームレストに限らず、様々な物品に適用することができる。図1に示したように、アームレスト10は、座部12及び背凭れ部13を有する自動車の後部座席に設置され、使用時には座部12の上に置かれ、収納時には、背凭れ部13に収納される。
ロータリーダンパは、物品の回転速度を減速させるための制動力を生み出す部品又は製品である。本発明では、様々な種類のロータリーダンパを採用することができる。例えば、アームレストに適用されるロータリーダンパは、ロータを備え、ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化するものが好ましい。
実施例で採用したロータリーダンパ11は、ハウジング15、ロータ14、オイル、及び2つの逆止弁を有して構成される。逆止弁は、ロータ14の回転方向によって制動力の大きさを変化させるために設けられている。
図2に示したように、ハウジング15は、円筒形の周壁16、周壁16の一端側開口部を塞ぐ底壁17、周壁16の他端側開口部を塞ぐ蓋18、及び周壁16から張り出すフランジ19を有して構成される。
図2乃至図4に示したように、ロータ14は、底壁17及び蓋18によって支持されるシャフト20、及びシャフト20から突き出る2つのベーン21a,21bを有して構成される。
図3に示したように、ハウジング15の内部には、周壁16から突き出る2つの隔壁22a,22bとベーン21a,21bで仕切られた4つの室(第1の室23、第2の室24、第3の室25、及び第4の室26)が形成されている。
オイルは、第1乃至第4の室23〜26に充填される。
図4に示したように、一方の逆止弁は、第1の室23と通じる大径の第1の穴27、第1の穴27と第2の室24を連通させる小径の第2の穴28、及び第1の穴27の中に設けられる球形の第1の弁体29を有して構成される。他方の逆止弁は、第3の室25と通じる大径の第3の穴30、第3の穴30と第4の室26を連通させる小径の第4の穴31、及び第3の穴30の中に設けられる球形の第2の弁体32を有して構成される。第1の穴27及び第2の穴28は第1の室23と第2の室24を仕切るベーン21aに形成され、第3の穴30及び第4の穴31は第3の室25と第4の室26を仕切るベーン21bに形成されている。
ロータリーダンパ11がアームレスト10に適用される場合に、ロータリーダンパ11は、ロータ14がアームレスト10の回転に伴って回転するように設置される。例えば、フランジ19に形成された孔33に挿通されるボルトでハウジング15が背凭れ部13のフレームに固定され、シャフト20がアームレスト10のフレームに連結される。
アームレスト10が収納位置から使用位置へ回転するときは、ロータ14がそれに伴って一方向に回転し、一方のベーン21aが第1の室23のオイルを圧することによって第1の室23のオイルが第1の穴27に流入して第1の弁体29を第1の穴27と第2の穴28の境に形成される弁座に押し当てる(図4参照)。また、他方のベーン21bが第3の室25のオイルを圧することよって第3の室25のオイルが第3の穴30に流入して第2の弁体32を第3の穴30と第4の穴31の境に形成される弁座に押し当てる(図4参照)。それにより、逆止弁が閉じるので、第1の室23のオイルは、第2の穴28を通過しないで、一方のベーン21aと周壁16の間隙等を通じて第2の室24に流れ、第3の室25のオイルは、第4の穴31を通過しないで、他方のベーン21bと周壁16の間隙等を通じて第4の室26に流れる。その結果、ロータ14の回転に対するオイルの抵抗が増大し、制動力が発生する。アームレスト10の回転速度は、ロータリーダンパ11が出力する制動力によって減速する。しかしながら、本発明は、ロータリーダンパの制動力を利用して物品の動きを制止することを目的としていない。従って、ロータリーダンパ11の制動力は、アームレスト10が適度な速度で回転できる大きさに設定される。これは、ロータリーダンパ11をコンパクトに設計することを可能にする。
アームレスト10が使用位置から収納位置へ回転するときは、ロータ14がそれに伴って逆方向に回転し、一方のベーン21aが第2の室24のオイルを圧することによって第2の室24のオイルが第2の穴28に流入して第1の弁体29を弁座から遠ざける(図5参照)。また、他方のベーン21bが第4の室26のオイルを圧することよって第4の室26のオイルが第4の穴31に流入して第2の弁体32を弁座から遠ざける(図5参照)。それにより、逆止弁が開くので、第2の室24のオイルは、第1の穴27を通過し、かつ一方のベーン21aと周壁16の間隙等を通じて第1の室23に流れ、第4の室26のオイルは、第3の穴30を通過し、かつ他方のベーン21bと周壁16の間隙等を通じて第3の室25に流れる。その結果、ロータ14の回転に対するオイルの抵抗が非常に小さいものとなるので、アームレスト10の回転速度は、ロータリーダンパ11が出力する制動力によって減速されない。
実施例で採用したロータリーダンパ11は、ロータ14の回転方向によって制動力の大きさが変化するため、アームレスト10を収納位置から使用位置まで回転させるときは、ロータリーダンパ11に大きな制動力(アームレスト10の回転に影響を及ぼす力)を出力させてアームレスト10の回転速度を減速させ、アームレスト10を使用位置から収納位置まで回転させるときは、ロータリーダンパ11に小さな制動力(アームレスト10の回転に影響を及ぼさない力)を出力させてアームレスト10を軽快に回転させることが可能である。
実施例で採用したロータリーダンパ11は、制止装置をさらに有して構成される。但し、制止装置は、ロータリーダンパから独立して製造され、使用されるものであってもよい。
制止装置は、弾性部材、ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を有して構成される。
弾性部材は、ばねやゴム等のように弾性を有する材料から形成される部材である。図6に示したように、実施例で採用した弾性部材34は、板ばねである。弾性部材34は、周方向(図6において、時計回り及び反時計回り)に回転するように設けられる。図2に示したように、実施例では、弾性部材34は、スペーサ38を介して蓋18の上に置かれ、ロータ14と一緒に回転するようにシャフト20に結合され、ナット39で締め付けられている。弾性部材34は、ロータ14が一方向に回転するときに正回転し、ロータ14が逆方向に回転するときに逆回転する。
ストッパーは、弾性部材の正回転の開始位置で第1の手段に接触するように設けられる。図6に示したように、弾性部材34の正回転の開始位置では、弾性部材34が変形していない状態で第1の手段がストッパー35に接触している。図2に示したように、実施例では、円柱形のストッパー35がフランジ19に形成されている。
第1の手段は、弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に弾性部材がストッパーを通過して正回転するために、弾性部材を軸方向に変形させる部分又は部品である。図7に示したように、実施例では、第1の手段として第1の斜面36が採用される。図8に示したように、第1の斜面36は、弾性部材34の底面40に連なるように弾性部材34に形成される。第1の斜面36は、弾性部材34を軸方向に変形させるために、ストッパー35の表面を滑る部分である。
図9に示したように、第1の斜面36の勾配S1(弾性部材34の底面40に対する傾き)は、弾性部材34を回転させる力が設定値未満のときに弾性部材34がストッパー35を通過可能に変形できない大きさに設定される。
第2の手段は、ストッパーを通過した弾性部材が逆回転して再びストッパーを通過して弾性部材の正回転の開始位置に戻るために、設定値未満の力で弾性部材を軸方向に変形させる部分又は部品である。図10に示したように、実施例では、第2の手段として第2の斜面37が採用される。図8に示したように、第2の斜面37は、弾性部材34の底面40に連なるように弾性部材34に形成される。第2の斜面37は、弾性部材34を軸方向に変形させるために、ストッパー35の表面を滑る部分である。
図9に示したように、第2の斜面37の勾配S2(弾性部材34の底面40に対する傾き)は、第1の斜面36の勾配S1よりも小さい。従って、第2の斜面37は、第1の斜面36よりも小さい力でストッパー35の表面を滑り弾性部材34を変形させることができる。
図6に示したように、実施例では、単一の弾性部材34に対して、ストッパー35及び第1の手段(第1の斜面36)がそれぞれ2箇所に配置されている。この構成は、より少ない部品数で物品の動きを制止する力を増大させることを可能にする。
制止装置がアームレスト10に適用される場合に、制止装置は、弾性部材34がアームレスト10の回転に伴って周方向に回転するように設置される。制止装置は、ロータリーダンパ11から独立してアームレスト10に適用されてもよい。
アームレスト10が収納位置で静止している状態では、弾性部材34が変形することなく、第1の斜面36が制止位置(この位置は、弾性部材34の正回転の開始位置である。)でストッパー35に接触している。図7はこの状態を示す。
弾性部材34を回転させる力は、自動車の減速等によって発生する。実施例では、この力がロータ14を回転させ、それにより、弾性部材34が正回転する。
弾性部材34を回転させる力が設定値未満の場合には、第1の斜面36がストッパー35の表面を滑らないため、弾性部材34の正回転がストッパー35によって阻止される。制止装置がアームレストに適用される場合に、設定値は、自動車が急激に減速したときに発生する力の大きさよりも高く設定される。実施例では、自動車が急激に減速したときに発生する力の大きさを10N・m以下と仮定し、設定値を11N・mに設定した。実施例は、自動車が急激に減速した場合でも、収納位置で静止しているアームレスト10が動き出さないようにアームレスト10の動きを制止することができた。
一方、弾性部材34を回転させる力が設定値以上の場合には、第1の斜面36がストッパー35の表面を滑り、その結果、弾性部材34が軸方向に変形して弾性部材34の底面40がストッパー35の上に載る。図11はこの状態を示す。実施例では、この際の弾性部材34を回転させる力が12N・mであった。制止装置による制止は、弾性部材34の底面40がストッパー35の上に載った時点で解除される。その後、弾性部材34は、その底面40が設定値未満の力(実施例では、1.5N・mであった。)でストッパー35の表面を滑り、ストッパー35を通過する。アームレスト10は、制止装置による制止が解除されることによって、収納位置から使用位置まで回転することが可能になる。
アームレスト10を使用位置から収納位置まで回転させるときは、ロータ14の回転に伴って弾性部材34が逆回転する。アームレスト10が収納位置に至る(すなわち、弾性部材34が正回転の開始位置に戻る)直前で第2の斜面37がストッパー35に接触する。図10はこの状態を示す。
ストッパー35に接触した第2の斜面37は、ロータ14がさらに回転することによって、ストッパー35の表面を滑る。その結果、弾性部材34が軸方向に変形して弾性部材34の底面40がストッパー35の上に載る。図12はこの状態を示す。第2の斜面37の勾配が第1の斜面36の勾配よりも小さいため、第2の斜面37は、第1の斜面36よりも小さい力でストッパー35の表面を滑り、弾性部材34を軸方向に変形させることができる。実施例では、第2の斜面37が3N・mの力でストッパー35の表面を滑り、弾性部材34を軸方向に変形させた。
その後、弾性部材34は、その底面40が設定値未満の力(実施例では、1.5N・mであった。)でストッパー35の表面を滑り、ストッパー35を通過し、制止位置(弾性部材34の正回転の開始位置)に戻る。図7はこの状態を示す。アームレスト10は収納位置で静止し、制止装置による制止が開始される。本発明は、制止を解除するときよりも小さい力(実施例では、制止を解除するときの力の4分の1の力)で制止を開始する(すなわち、アームレスト10を収納する)ことができるので、操作性が良好である。
一方、折りたたみ式の後部座席では、設定値は、使用位置にあるアームレストを持ち上げるときに発生する力の大きさよりも高く設定される。これにより、座部の上に折り畳まれた背凭れ部を起こすときに、アームレストを座部の上に置き去りにすることなく、アームレストを背凭れ部と一緒に起こすことが可能になる。
図13に示したように、ストッパー35は、球形であってもよい。球形のストッパー35は、弾性部材34の底面40がストッパー35の表面を滑るときに転がるので、そのときに発生する摩擦力を低減することができる。
10 アームレスト
11 ロータリーダンパ
12 座部
13 背凭れ部
14 ロータ
15 ハウジング
16 周壁
17 底壁
18 蓋
19 フランジ
20 シャフト
21 ベーン
22 隔壁
23 第1の室
24 第2の室
25 第3の室
26 第4の室
27 第1の穴
28 第2の穴
29 第1の弁体
30 第3の穴
31 第4の穴
32 第2の弁体
33 孔
34 弾性部材
35 ストッパー
36 第1の斜面
37 第2の斜面
38 スペーサ
39 ナット
40 弾性部材の底面

Claims (10)

  1. 弾性部材、ストッパー、第1の手段、及び第2の手段を備え、前記弾性部材は、周方向に回転可能に設けられ、前記ストッパーは、前記弾性部材の正回転の開始位置で前記第1の手段に接触し、前記弾性部材を回転させる力が設定値未満の場合には、前記弾性部材の正回転を阻止し、前記第1の手段は、前記弾性部材を回転させる力が設定値以上の場合に前記弾性部材が前記ストッパーを通過して正回転するために、前記弾性部材を軸方向に変形させ、前記第2の手段は、前記ストッパーを通過した前記弾性部材が逆回転して再び前記ストッパーを通過して前記開始位置に戻るために、前記設定値未満の力で前記弾性部材を軸方向に変形させる制止装置。
  2. 前記第1の手段が第1の斜面であり、前記第1の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る請求項1に記載の制止装置。
  3. 前記第2の手段が第2の斜面であり、前記第2の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る請求項1に記載の制止装置。
  4. 前記第1の手段が第1の斜面であり、前記第2の手段が第2の斜面であり、前記第1の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑り、前記第2の斜面は、前記弾性部材の底面に連なるように前記弾性部材に形成され、前記第1の斜面の勾配よりも小さい勾配を有し、前記弾性部材を軸方向に変形させるために、前記ストッパーの表面を滑る請求項1に記載の制止装置。
  5. 前記ストッパーが球形である請求項1に記載の制止装置。
  6. 単一の前記弾性部材に対し、前記ストッパー及び前記第1の手段がそれぞれ2箇所に配置されている請求項1に記載の制止装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の制止装置を備えるロータリーダンパ。
  8. ロータを備え、前記ロータの回転方向によって制動力の大きさが変化する請求項7に記載のロータリーダンパ。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載の制止装置を備えるアームレスト。
  10. 請求項7又は8に記載のロータリーダンパを備えるアームレスト。
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