JP6370715B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6370715B2
JP6370715B2 JP2015002582A JP2015002582A JP6370715B2 JP 6370715 B2 JP6370715 B2 JP 6370715B2 JP 2015002582 A JP2015002582 A JP 2015002582A JP 2015002582 A JP2015002582 A JP 2015002582A JP 6370715 B2 JP6370715 B2 JP 6370715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
cam surface
output
movable piece
brake shoe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015002582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016124526A (ja
Inventor
裕之 郭
裕之 郭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2015002582A priority Critical patent/JP6370715B2/ja
Publication of JP2016124526A publication Critical patent/JP2016124526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370715B2 publication Critical patent/JP6370715B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、車両用シートのハイトアジャスト機構などに使用されるブレーキ装置に関する。
車両用シートのハイトアジャスト機構には、入力側に設けられた上下に揺動させるレバーの操作によって出力軸が回転するが、シートおよび乗員の重みによってシートが下がろうとする力が出力軸に掛かっても、出力軸が回転しないように構成されたブレーキ装置が用いられている。
例えば、特許文献1のブレーキ装置は、円筒状の内周面を有する外輪と、この内周面に対向する複数のブレーキシュー(クランピング部材)と、ブレーキシューの内側に配置された出力側回転部材(ウィングを有するピニオン)とが設けられている。ここで、クランピング部材は、ピニオンの軸方向に沿って2段設けられている。具体的には、クランピング部材は、ピニオンの軸方向の1つの位置においてピニオンの中心軸を挟んで一対設けられ、この一対のクランピング部材が、ピニオンの軸方向に並んで2段(二対)、すなわち、計4つ設けられている。
そして、4つのクランピング部材のうちの2つ(1段目の1つと2段目の1つ)が、ピニオンの正方向の回転を止め、残りの2つ(1段目の残り1つと2段目の残り1つ)のクランピング部材がピニオンの逆方向の回転を止めるようになっている。
また、他のブレーキ装置として、特許文献2の構成が知られている。特許文献2の構成では、外輪の内側にブレーキシュー(ブレーキシュー)が周方向に3つ並んで設けられ、このブレーキシューの径方向の内側に、出力側回転部材が配置されている。出力側回転部材は、円柱の外周面の一部を平面でカットした形の対向面(ブレーキシューに対向する面)を有しており、出力側回転部材に回転トルクが入力されたときには、この対向面の端の角部がブレーキシューに当接することで、ブレーキシューを径方向外側に押し、ブレーキシューと外輪の間で摩擦力を発生して出力側回転部材の回転を止めるようになっている。
特表2002−511035号公報 特開2014−185669号公報
ところで、特許文献1の構成においては、一の回転方向に関しては1段の2つのクランピング部材のうち、1つのクランピング部材しかブレーキ力を発生しないため、安定した充分なブレーキ力を発生するためには、クランピング部材を2段設ける必要がある。そのため、ブレーキ装置の軸方向の大きさが大きくなるという問題があった。
また、特許文献2の構成においては、ブレーキシューは軸方向に1段しか設けられていないが、車両用シートの重みでブレーキ力を発生しているとき、つまり、出力側回転部材に車両用シートから回転トルクが入力されているときに、操作レバーを操作して車両用シートを下げようとすると、ブレーキシューと出力側回転部材の接触が無くなる瞬間があるため、ブレーキ力が抜けて車両用シートが一気に下がるおそれがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、軸方向の大きさを小さくすることができるとともに、安定した動作をすることができるブレーキ装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明のブレーキ装置は、円筒状の内周面を有する外輪と、前記外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、前記内周面に対向して当該内周面と接触可能なブレーキ面と前記径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、前記各ブレーキシューの前記径方向内側に配置され、外周に、前記内側面に対向し、前記内側面に非平行な部分を含むカム面を有する出力側回転部材と、前記ブレーキシューに周方向で当接して前記ブレーキシューに回転トルクを与えることが可能な入力側回転部材と、前記内側面と前記カム面の間に配置される可動片と、前記可動片を、前記内側面と前記カム面の間に形成される空間の狭い側に付勢する付勢部材とを備える。そして、前記内側面および前記カム面は、前記ブレーキシューに回転トルクを与えると前記可動片が前記カム面を押して前記出力側回転部材が回転する一方、前記出力側回転部材に回転トルクを与えても、少なくとも一方の回転方向については、前記可動片が前記内側面を押して前記ブレーキ面が前記外輪の前記内周面に押し付けられることで前記ブレーキシューが回転しないように構成される。
このような構成によれば、入力側回転部材により出力側回転部材に回転トルクが与えられると、少なくとも一方の回転方向については、可動片が内側面を押してブレーキ面が外輪の内周面に押し付けられることでブレーキシューが回転しない。この状態において、ブレーキシューを一方の回転方向または他方の回転方向に回転させると、可動片が外輪の内側面とカム面の間に形成される空間の狭い側に付勢されているため、いずれかの可動片が常に内側面とカム面の間に挟まれた状態、つまり、これらに接触した状態を維持できるので、ブレーキ力が一気に抜けることを抑制することができる。
また、周方向に並んだ複数のブレーキシューのそれぞれでブレーキ力を発生できるので、軸方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。すなわち、本発明によれば、軸方向の大きさを小さくすることができるとともに、安定した動作をすることができる。
前記したブレーキ装置において、前記カム面は平面であり、前記内側面は、前記カム面と平行な平行面と、前記カム面に対して傾斜し、前記平行面から離れるにつれて前記カム面に近づく第1傾斜面とを有することができる。
このような構成によれば、ブレーキシューや出力側回転部材に大きな回転トルクが入力された場合に、平行面とカム面の間で可動片が挟まれるので、可動片が遊ぶことを抑制し、安定した動作を実現することができる。
前記したブレーキ装置においては、前記入力側回転部材は、前記可動片の周方向に隣接して配置された保持部を有することができる。
このような構成によれば、出力側回転部材に通常使用範囲を超える過大な回転トルクが入力されて、内側面とカム面との間で可動片が遊んだ場合であっても、保持部により可動片を支持して、内側面とカム面の間から可動片が脱落することを抑制することができる。
そして、前記第1傾斜面は、一の前記ブレーキシューに対応して前記平行面の両側に設けられ、前記可動片は、一の前記ブレーキシューに対応して前記カム面と前記両側の各第1傾斜面との間に配置され、前記保持部は、前記出力側回転部材に通常使用範囲の回転トルクが入力されている状態において、当該回転トルクの回転方向の上流側に隣接する前記可動片に対し非接触であるように配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、出力側回転部材に通常使用範囲の回転トルクが入力されて、ブレーキシューと外輪の間に摩擦力が発生し、ブレーキが掛かっている状態において、保持部に対し、出力側回転部材の回転トルクの回転方向の上流側および下流側に隣接する可動片の両方が内側面とカム面の間に挟まれた状態を維持することができる。これにより、その後、ブレーキシューをいずれの方向に回転しても、ブレーキシューと外輪の間の摩擦力を維持できるので、予期せぬブレーキ力の解除をより確実に抑制することができる。
また、前記保持部は、前記出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、前記入力側回転部材を前記回転トルクと同じ回転方向に回転させて前記ブレーキシューに周方向で当接させた時点において、当該回転方向の下流側に隣接する前記可動片に対し非接触であるように配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、入力側回転部材の回転により内側面とカム面の間に可動片が充分な力で挟まれる前に、ブレーキ力を発生させていた可動片が保持部により押されて予期せずブレーキ力が弱まる事態を抑制することができる。
また、前記保持部は、前記入力側回転部材が前記ブレーキシューに周方向で当接して前記ブレーキシューを回転させている状態において、当該保持部の回転方向下流側に隣接する前記可動片に対し接触するように配置されることができる。
このような構成によれば、可動片が内側面とカム面の間で何らかの事態により固着したような場合であっても、可動片を、内側面とカム面の間から離してブレーキ力を解除し、安定した動作を実現することができる。
前記したブレーキ装置において、前記入力側回転部材は、径方向内側に、前記カム面と対向する解除面を有し、当該解除面は、前記出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、前記入力側回転部材を前記回転トルクと逆の回転方向に回転させて前記ブレーキシューに周方向で当接させた時点において、略同時に前記カム面に当該逆の回転方向の回転トルクを伝達可能な形状を有していることが望ましい。
このような構成によれば、出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、入力側回転部材を前記回転トルクと逆の回転方向に回転させてブレーキシューに周方向で当接させた場合に、解除面でカム面を押してブレーキ力を解除し、入力側回転部材を回し始めるときの引っかかり感を抑制することができる。
前記したブレーキ装置において、前記可動片は、各前記ブレーキシューに対応して一対ずつ設けられ、前記付勢部材は、各一対の可動片の間に1つずつ設けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、一対の可動片に対して、1つの付勢部材を設ければよいので、部品点数の増加を抑制することができる。
前記したブレーキ装置において、前記内側面は、それぞれ、対向する前記カム面の周方向の中央に近づくほど前記カム面に近づく一対の第2傾斜面を有し、前記可動片は、前記一対の第2傾斜面と前記カム面の間に、各ブレーキシューに対応して一対ずつ設けられ、前記付勢部材は、前記一対の第2傾斜面と前記カム面の間の狭い側に前記可動片を付勢するように配置された構成とすることができる。
このような構成によれば、可動片が、内側面とカム面の間で遊ぶのを抑制して、安定した動作を実現することができる。
前記したブレーキ装置において、前記可動片はローラであってもよい。
可動片としてローラを用いることで、球を用いる場合よりも耐荷重を上げることができ、多角形の場合よりも滑らかな動作となるので、安定した動作を実現することができる。
本発明によれば、可動片が内側面とカム面の間に形成される空間の狭い側に付勢されているため、いずれかの可動片は、常に内側面とカム面の間に挟まれた状態を維持でき、ブレーキ力が一気に抜けることを抑制することができる。また、周方向に並んだ複数のブレーキシューのそれぞれでブレーキ力を発生できるので、軸方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。すなわち、本発明によれば、軸方向の大きさを小さくすることができるとともに、安定した動作をすることができる。
また、内側面が、カム面に平行な平面と第1傾斜面を有することで、ブレーキシューや出力側回転部材に大きな回転トルクが入力された場合に、平行面とカム面の間で可動片が挟まれて、可動片が遊ぶことを抑制し、安定した動作を実現することができる。
また、本発明によれば、入力側回転部材が保持部を有することで、出力側回転部材に通常使用範囲を超える過大な回転トルクが入力されて、内側面とカム面との間で可動片が遊んだ場合であっても、保持部により可動片を支持して、内側面とカム面の間から可動片が脱落することを抑制することができる。
また、保持部は、出力側回転部材に通常使用範囲の回転トルクが入力されている状態において、当該回転トルクの回転方向の上流側に隣接する可動片に対し非接触であることで、予期せぬブレーキ力の解除をより確実に抑制することができる。
また、保持部は、出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、入力側回転部材を回転トルクと同じ回転方向に回転させてブレーキシューに周方向で当接させた時点において、当該回転方向の下流側に隣接する可動片に対し非接触であるように配置されていることで、予期せずブレーキ力が弱まる事態を抑制することができる。
また、保持部は、入力側回転部材がブレーキシューに周方向で当接してブレーキシューを回転させている状態において、当該保持部の回転方向下流側に隣接する可動片に対し接触するように配置されることで、可動片を、内側面とカム面の間から離してブレーキ力を解除し、安定した動作を実現することができる。
また、入力側回転部材に解除面を設けることで、出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、入力側回転部材を当該回転トルクと逆の回転方向に回転させてブレーキシューに周方向で当接させた場合に、解除面でカム面を押してブレーキ力を解除し、入力側回転部材を回し始めるときの引っかかり感を抑制することができる。
また、本発明によれば、一対の可動片に対して、1つの付勢部材を設けることで、部品点数の増加を抑制することができる。
また、内側面が、それぞれ、対向する前記カム面の周方向の中央に近づくほど前記カム面に近づく一対の第2傾斜面を有する構成においては、可動片を一対の第2傾斜面とカム面の間に配置して、可動片が内側面とカム面の間で遊ぶのを抑制し、安定した動作を実現することができる。
また、可動片としてローラを用いた場合には、高い耐荷重で滑らかな動作を実現することができる。
乗物用シートの側面図である。 クラッチユニットの分解斜視図である。 ブレーキ装置の横断面図である。 クラッチユニットの、図3のZ−Z断面図である。 出力リングを出力側から見た図である。 ラチェット装置の横断面図である。 クラッチユニットをカバー部材側から見た斜視図である。 ラチェット装置の動作を説明する図であり、操作入力部材を時計回りに回転させた場合を示す。 ラチェット装置の動作を説明する図であり、操作入力部材を反時計回りに戻した場合を示す ブレーキ装置の動作を説明する図であり、出力側回転部材に時計回りの回転トルクを与えた場合を示す。 ブレーキ装置の動作を説明する図であり、図10の状態から、出力リングに反時計回りの回転トルクを与えた場合を示す。 ブレーキ装置の動作を説明する図であり、図10の状態から、出力リングに時計回りの回転トルクを与えた場合を示す。 ブレーキ装置の動作を説明する図であり、図12の状態から、出力リングを時計回りにさらに回転させた状態を示す。 ブレーキ装置の動作を説明する図であり、出力リングに時計回り方向の過大な回転トルクを与えた状態を示す。 第1の変形例に係るブレーキ装置の横断面図である。 第2の変形例に係るブレーキ装置の横断面図である。 第2の変形例に係るブレーキ装置において、図16の状態から、出力リングに時計回りの回転トルクを与えた場合を示す。 第3の変形例に係るブレーキ装置の横断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、本発明のブレーキ装置を備える一実施形態のクラッチユニット1は、乗物用シートの一例としての車両用シートSのシートクッションS1の高さを調整するための公知のハイトアジャスト機構に適用されるものである。クラッチユニット1は、操作入力部材50にレバーLVが取り付けられ、レバーLVの操作により、後述する出力側回転部材30を回転させてハイトアジャスト機構を駆動してシートクッションS1の高さを調整可能である。具体的には、レバーLVを中立位置Nから上げると、シートクッションS1が所定量上がり、レバーLVを中立位置Nから下げると、シートクッションS1が所定量下がるようになっている。なお、レバーLVを、上または下の位置から中立位置Nに戻すときには、出力側回転部材30が回転しないようになっている。
図2に示すように、クラッチユニット1は、ハウジング100に各部材が収納されて構成されている。なお、ハウジング100は、外輪10、取付板85およびカバー部材60の組合せにより構成されている。また、以下の説明では、カバー部材60および操作入力部材50が配置される図2の左側を「入力側」と称し、出力側回転部材30が配置される図2の右側を「出力側」と称する。
クラッチユニット1は、入力側に設けられ、操作入力部材50の揺動動作による入力トルクを伝達・遮断するラチェット装置2と、出力側に設けられ、ラチェット装置2からの入力トルクを出力側回転部材30の出力ギヤ35に伝達するとともに、出力ギヤ35からの逆入力トルクを遮断するブレーキ装置3とを備えてなる。
ラチェット装置2とブレーキ装置3の構成部品の概略を説明すると、ラチェット装置2は、操作入力部材50と、規制部材71と、ローラ72と、リターンスプリング73とを備えてなる。また、ブレーキ装置3は、外輪10と、ブレーキシュー20と、出力側回転部材30と、入力側回転部材の一例としての出力リング40と、可動片の一例としてのローラ81と、付勢部材の一例としてのスプリング82と、フリクションリング83と、ワッシャ75とを備えてなる。なお、出力リング40は、ラチェット装置2の出力部材であるとともに、ブレーキ装置3の入力部材であり、ラチェット装置2とブレーキ装置3のいずれの部品ともいうことができる。
次に、ブレーキ装置3およびラチェット装置2の構成の詳細を説明する。
まず、ブレーキ装置3の構成について説明する。
外輪10は、所定肉厚のリングからなり、円筒状の内周面11と、円筒状の外周面12と、内周面11と外周面12を繋ぐ一対の側面13,14とを有している。一対の側面13,14は、内周面11よりも外輪10の径方向外側に位置し、内周面11の軸線に対し直交する平面となっている。なお、本明細書において、径方向および周方向は、外輪10を基準とする。
外輪10とともにハウジング100の一部を構成する取付板85は、ブレーキ装置3を支持するための板金部材である。取付板85は、シートクッションS1のフレームなどにブレーキ装置3を取り付けるための取付部として取付孔85Bが2つ形成されている。また、取付板85は、中央に出力側回転部材30を通すための貫通孔85Aが形成されている。外輪10は、取付板85と固定されていることで、クラッチユニット1は、いろいろな装置に取り付けることが可能である。
外輪10は、厚板をプレス成形により打ち抜くことで成形されており出力側の側面14の外周縁14Bにおいて、レーザ溶接により、取付板85の入力側の面と溶接されている。この溶接は、図7に示すように、外周縁14B(図4参照)の全周に渡ってなされている。取付板85が外輪10の側面14の全周に渡って溶接されていることで、溶接の強度を高めるとともに、外輪10を取付板85により補強することができる。そして、側面14と取付板85は、環状の側面14における最外周部分に沿って溶接されていることで、回転方向の力に対する溶接の保持力が高くなっている。
図2に戻り、ブレーキシュー20は、外輪10との間でブレーキ力を発生する部材であり、外輪10の内側に周方向に等間隔で並ぶように3つ配置されている。ブレーキシュー20は、周方向に延びる本体部20Aと、本体部20Aの周方向両端部から径方向外側に突出する突出部20Bとを備えて構成されている。突出部20Bの径方向外側の先端には、外輪10の内周面11に対向するブレーキ面21を有している。このブレーキ面21は、外輪10の内周面11と略同じ曲率であり、図3に示すように、ブレーキ面21のうち、円周方向の外側付近で外輪10の内周面11に接触するように配置されている。これにより、ブレーキシュー20が径方向外側に付勢されたときには、ブレーキ面21の周方向外側付近の接触部が外輪10の内周面11に押し付けられるようになっている。
ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21の間に、ブレーキ面21より小径の円筒面状の外周面22を有している。また、ブレーキシュー20は、径方向内側を向く内側面23を有している。そして、ブレーキシュー20は、周方向の端部に内側面23の両端部と2つのブレーキ面21の端部とを繋ぐ端面24を有している。また、ブレーキシュー20は、ブレーキ面21と外周面22との間の段差に、周方向を向く回転力入力面25が形成されている。
図2に示すように、出力側回転部材30は、軸状の作用部31と、この作用部31の出力側に形成されたフランジ32と、作用部31から入力側に突出し、作用部31と同軸で小径の支持軸部33と、支持軸部33から入力側に突出し、支持軸部33と同軸で支持軸部33より小径の軸部37と、フランジ32の出力側に突出して形成された出力ギヤ35とを備えて構成されている。出力側回転部材30は、ブレーキシュー20の径方向内側に配置されている。出力ギヤ35は、取付板85の貫通孔85Aを通して出力側に突出している。
図3に示すように、作用部31は、その外周に、円形断面の円形部38と、ブレーキシュー20の内側面23に対向し、内側面23に非平行な部分を含むカム面36とを有している。カム面36は、作用部31の外周に3つ設けられ、これら3つのカム面36は、出力側回転部材30の回転軸に平行な、互いに60度をなす平面からなっている。
ブレーキシュー20の内側面23は、それぞれ、カム面36に対向する3つの面を有している。詳しくは、内側面23は、出力リング40および出力側回転部材30に荷重が入力されていない状態でカム面36と平行な平行面23Aと、平行面23Aに対して図における反時計回り側に配置された第1傾斜面23Bと、平行面23Aに対して図における時計回り側に配置された第1傾斜面23Cとを有する。第1傾斜面23B,23Cは、それらの間にある平行面23Aから離れるにつれてカム面36に近づくようにカム面36に対して傾斜している。別の言い方をすれば、カム面36は、内側面23の一部である第1傾斜面23B,23Cに対して非平行な部分を含んでいる。
ローラ81は、各ブレーキシュー20の内側面23と出力側回転部材30の各カム面36の間に一対ずつ配置されている。ここでは、各内側面23と各カム面36の間に配置された一対のローラのうち、図3の反時計回り側に配置された方をローラ81Aとし、時計回り側に配置された方をローラ81Bとする。
スプリング82は、圧縮コイルバネであり、一対のローラ81A,81Bの間に1つずつ設けられている。スプリング82は、一対のローラ81A,81Bを互いに周方向に離間させて、カム面36と第1傾斜面23B,23Cとの間に形成される空間の狭い側に付勢している。
内側面23およびカム面36は、出力リング40によりブレーキシュー20に回転トルクを与えるとローラ81がカム面36を押して出力側回転部材30が回転する一方、出力側回転部材30に回転トルクを与えても、ローラ81が内側面23を押してブレーキ面21が外輪10の内周面11に押し付けられることでブレーキシュー20が回転しないように構成されている。すなわち、そのように機能するようにカム面36および内側面23とローラ81とが接触するように、カム面36に対する内側面23の傾斜角や位置などが調整されている。
図2に示す出力リング40は、外輪10および出力側回転部材30などの軸周りに回転可能であり、ラチェット装置2の回転出力を受け、ブレーキ装置3のブレーキシュー20に周方向で当接してブレーキシュー20に回転トルクを与えることが可能な部材である。出力リング40は、円筒状の受圧リング部41と、受圧リング部41から出力側に向けて突出した複数の係合脚42と、受圧リング部41の軸方向の中央付近から径方向内側へ向かって延びる板状部43と、板状部43の出力側の面から出力側へ向かって伸びる保持部44(図5参照)と、板状部43の中央に形成された貫通孔45を備えて構成されている。受圧リング部41の内周面41Aは、円形断面を有している。
係合脚42は、等間隔で3つ設けられており、図3に示すように、一のブレーキシュー20における一対の突出部20Bの間に1つずつ入るように配置されている。一対の突出部20Bと係合脚42の間には周方向に僅かな遊びができるように、突出部20Bと係合脚42の大きさが設定されている。各係合脚42は、同じ形状で形成されている。
保持部44は、内側面23とカム面36の間からローラ81が脱落するのを抑制する部分であり、ローラ81の周方向に隣接して配置されている。具体的には、各ブレーキシュー20に対応する一対のローラ81A,81Bの周方向の両側に隣接して配置され、全部で3つ設けられている。
保持部44は、出力リング40および出力側回転部材30に荷重が入力されていない状態において、ローラ81から離間して配置されている。より詳細には、保持部44は、出力側回転部材30に通常使用範囲の回転トルクが入力されている状態において、当該回転トルクの回転方向の上流側に隣接するローラ81、本実施形態ではローラ81Bに対し非接触であるように配置されている。
また、保持部44は、出力側回転部材30に回転トルクが入力されている状態から、出力リング40を出力側回転部材30の回転トルクと同じ回転方向に回転させてブレーキシュー20に周方向で当接させた時点において、当該回転方向の下流側に隣接するローラ81、本実施形態ではローラ81Aに対し非接触であるように配置されている。
また、保持部44は、出力リング40がブレーキシュー20に周方向で当接してブレーキシュー20を回転させている状態において、保持部44の回転方向下流側に隣接するローラ81に対し接触するように配置されている。
図5に示すように、貫通孔45は、出力側回転部材30の作用部31が挿通可能であり、その内周に、作用部31の円形部38に沿った3つの円周面部46と、各円周面部46の間に配置され、円周面部46に対し、径方向内側に突出した3つの凸面部47とを有する。各凸面部47は、最も径方向内側に突出した頂部47Aと、頂部47Aに対して図5の時計回り側(図3では反時計回り側)に隣接した解除面47Bと、図5の反時計回り側(図3では時計回り側)に隣接した逃げ面47Cとを有する。
解除面47Bは、カム面36と対向して配置され、車両用シートSに座った乗員の重みによる図3の時計回り方向の回転トルクが出力側回転部材30に入力されている状態から、出力リング40を当該回転トルクと逆の回転方向(図3の反時計回り方向)に回転させてブレーキシュー20に周方向で当接させた時点において、略同時にカム面36に当該逆の回転方向の回転トルクを伝達可能な形状を有している。
逃げ面47Cは、出力リング40および出力側回転部材30に外部から荷重が入力されていない状態において、カム面36に対する角度の大きさが解除面47Bの各面に対する角度の大きさよりも大きく形成され、出力リング40を図3の時計回り方向に回転させてブレーキシュー20に周方向で当接された時点においてカム面36に当接しない形状となっている。もっとも、逃げ面47Cは、カム面36に対する角度の大きさが解除面47Bに対する角度の大きさと同じであって、図3における出力リング40の時計回り方向について、解除面47Bと同様の機能を有していてもよい。
図2に示すように、フリクションリング83は、ブレーキ装置3のブレーキ力が切れた瞬間に急激に出力側回転部材30の動作が開始するのを抑制するためのフリクションを発生する部材である。フリクションリング83は、出力側回転部材30の作用部31の外周に合致した孔を有するリング部83Aと、リング部83Aから径方向外側に延出し、先端部が外輪10の内周面11に圧接する3つの摩擦発生アーム83Bとを備える。フリクションリング83は、リング部83Aの孔が作用部31と係合することで、出力側回転部材30と一体に回転するようになっている。また、図4に示すように、フリクションリング83は、ブレーキシュー20の出力側に配置されている。
摩擦発生アーム83Bは、径方向外側へ行くほど、図3における時計回り方向に位置するように、径方向に対して傾斜している。このため、フリクションリング83は、図3の時計回り方向に回転するときには、内周面11に食い付きやすいので、反時計回りに回転するときよりも大きな摩擦力を発生することができる。そのため、車両用シートSのハイトアジャスト機構のブレーキにクラッチユニット1を適用する場合には、出力側回転部材30が図3の時計回り方向に回転するときに車両用シートSが下降するように組み付けると、車両用シートSの望ましくない下降を効果的に抑制することができる。
図2に戻り、ワッシャ75は、出力側回転部材30の軸部37の外径よりも僅かに小さい直径の孔75Aを有し、この孔75Aが軸部37に圧入されている(図4参照)。ワッシャ75の外径は、後述するカバー部材60の支持孔64より大きく、ワッシャ75により出力側回転部材30が出力側に抜けないようになっている。
次に、ラチェット装置2の構成について説明する。
図2に示すように、操作入力部材50は、レバーLVと係合してレバーLVと一体に揺動可能であるとともに、ローラ72を介して出力リング40と一体に動くようになることで、出力リング40にレバーLVからの回転トルクを伝達する部材である。このため、操作入力部材50は、カム板部51と、このカム板部51から入力側に延出した2つのレバー係合部52とを備えてなる。
図6に示すように、カム板部51は、外周面に3箇所の小径部53と3箇所の大径部54が交互に配置されており、小径部53と大径部54を平面からなるカム面55が接続している。小径部53と大径部54の切り替わりの箇所は6箇所あるので、これに対応してカム面55は6つ形成されている。カム面55は、中心軸からの距離が徐々に変化するように形成されている。
各カム面55と受圧リング部41の内周面41Aとの間には、それぞれ、ローラ72が配置されている。ローラ72は、後述する動作説明で分かるように、操作入力部材50および出力リング40に対し係合・離脱することで入力トルクの伝達・遮断を行うものである。ローラ72は、各カム面55に対応して計6つ配置されている。カム面55は、図4に示すように、ローラ72の軸方向長さの半分よりその方向に長く、ローラ72の軸方向における中心部(中心線C1参照)を含む範囲でローラ72と当接可能に配置されている。これにより、カム面55は、受圧リング部41との間で安定してローラ72を挟持することができる。
ここで、図2に戻り、規制部材71について説明すると、規制部材71は、ローラ72の位置を規制する部材であり、複数のローラ72の出力側の側面を覆う側壁部71Aと、側壁部71Aの外周縁から入力側に向けて延出した3つの規制部71Bとを備えて構成されている。規制部71Bは、ローラ72の軸方向の長さよりも長く、その先端がカバー部材60の嵌合穴66に圧入嵌合している。
図6に示すように、規制部71Bは、レバーLVを操作していない非作動時において大径部54の径方向外側で同じ回転位置に配置されており、カム面55と受圧リング部41の間にあるローラ72の周方向についての移動を規制している。隣接する規制部71Bの間に配置された2つのローラ72の間には、圧縮コイルバネからなるリターンスプリング73がそれぞれ初期荷重を与えられて配置されている。このため、図6の非作動時において、各ローラ72は規制部71Bに接している。ここで、規制部71Bは、外輪10の径方向において、ローラ72の中心が位置するところを含むように配置され、ローラ72の、周方向に最も出っ張っているところに接している。これにより、規制部71Bは、ローラ72を安定して支持することができる。なお、図6においては、ローラ72を、規制部71Bに接した状態で表しているが、ローラ72は、カム面55と内周面41Aに挟持されることで、規制部71Bから僅かに離れていてもよい。
図2に示すように、レバー係合部52は、円弧状の断面でカム板部51から延出している。レバー係合部52は、レバーLVと係合している(図示省略)。
カバー部材60は、円板状の側壁部61と、側壁部61の外周縁から出力側に延びる円筒状の外周部62と、外周部62の出力側の端部から径方向外側に広がるフランジ63とを備えてなる。フランジ63は、図4および図7に示すように、外輪10の側面13に合わされ、その外周縁に沿って側面13とレーザ溶接により溶接されている。外輪10は、このようにカバー部材60が溶接されることで補強されている。この溶接は、フランジ63の全周に渡ってなされている。
図2に示すように、側壁部61には、その中心に円形の支持孔64と、支持孔64の周囲で円弧形状に延びる2つの円弧孔65と、円弧孔65よりも径方向外側に位置し、周方向に3つ等間隔で配置された嵌合穴66とが形成されている。
支持孔64は、出力側回転部材30の支持軸部33と嵌合し、出力側回転部材30を軸支する部分である。
円弧孔65は、操作入力部材50のレバー係合部52に対応して設けられ、レバー係合部52よりも広い角度範囲で円弧状に形成されている。これにより、円弧孔65は、レバー係合部52を受け入れるとともに、レバー係合部52が円弧孔65の中において所定角度範囲で移動することが可能となっている。
嵌合穴66は、規制部材71の3つの規制部71Bに対応して3つ設けられた貫通孔であり、規制部材71がカバー部材60に対し相対回転しないように、カバー部材60と嵌合されている。規制部材71とカバー部材60とは、複数箇所で嵌合していることで、規制部材71の回転の規制をしっかりと行うことができる。
次に、以上のように構成されたクラッチユニット1の動作について説明する。
まず、ラチェット装置2の動作について説明する。
図6に示す中立位置において、ローラ72は、出力リング40の内周面41Aと操作入力部材50のカム面55の間に位置するが、これらの間には僅かな隙間があり、これらに挟持されてはいない。ローラ72は、リターンスプリング73により規制部71Bに押し付けられている。レバーLVの操作により操作入力部材50を時計回り方向に少し揺動させると、カム面55が時計回りに回動してローラ72に接し、内周面41Aとカム面55の間でローラ72が挟持される。これにより、操作入力部材50と出力リング40は一体に回転できるようになる。
そのため、図8に示すように、操作入力部材50を時計回りに回していけば、出力リング40と操作入力部材50とが一体になったまま、時計回りに回動する。すなわち、操作入力部材50を回動させた入力トルクが出力リング40に伝達される。
図8の状態からレバーLVを反時計回りに揺動させて中立位置に戻すときには、ローラ72からカム面55が反時計回りに逃げていき、ローラ72はカム面55と内周面41Aには挟持されないので、図9に示すように、出力リング40が静止したまま、操作入力部材50が中立位置に向けて回動する。すなわち、操作入力部材50を戻すときの入力トルクは出力リング40には伝達されず、遮断される。操作入力部材50は、リターンスプリング73の付勢力により中立位置に向けて操作するのが補助されるとともに、中立位置に維持される。
レバーLVを中立位置から上に上げ、また、上の位置から中立位置に戻すときの動作は、上述の下への揺動の場合と同様であるので説明を省略する。
次に、ブレーキ装置3の動作について説明する。
図10に示すように、車両用シートSに座った乗員の重みにより出力側回転部材30に、図における時計回り方向の回転トルク、つまり、通常使用範囲の回転トルクを与えると、出力側回転部材30が時計回りに少し回転し、カム面36と第1傾斜面23B(一のブレーキシュー20の一対の第1傾斜面23B,23Cのうち反時計回り側の1つ)の間隔が狭くなることで、ローラ81A(一のブレーキシュー20に対応する一対のローラ81のうち反時計回り側の1つ)とカム面36および第1傾斜面23Bの圧力が高まる。本実施形態のクラッチユニット1におけるブレーキ装置3では、ローラ81Aは、カム面36と内側面23の間を転がって、内側面23の平行面23Aに接する位置まで移動したところでカム面36および平行面23Aとの間の圧力が充分に高まってカム面36および内側面23に対して止まる。一方、出力側回転部材30が時計回りに回転するにつれ、カム面36と第1傾斜面23C(一のブレーキシュー20の一対の第1傾斜面23B,23Cのうち時計回り側の1つ)の間隔が広くなるため、ローラ81B(一のブレーキシュー20に対応する一対のローラ81のうち時計回り側の1つ)は、カム面36と第1傾斜面23Cの間で強く挟まれることなく転がることができる。
そして、図10に示すように、カム面36は、ローラ81Aを力F1で押し、ローラ81Aは、平行面23Aを力F2で押す。そして、ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21が外輪10の内周面11に力F3で押し付けられる。これにより、ブレーキ面21と内周面11の間で摩擦力が発生するので、出力側回転部材30が回転しない。すなわち、車両用シートSが下がるのを阻止するブレーキ力が発生する。
このとき、ローラ81Bは、出力側回転部材30の回転方向、つまり、時計回り方向に隣接する保持部44から僅かに離間している。そのため、ローラ81Aがカム面36と内側面23に挟まれているだけでなく、スプリング82の付勢力によりローラ81Bもカム面36と内側面23に挟まれた状態を維持することができる。これにより、その後、ブレーキシュー20をいずれの方向に回転しても、ブレーキシュー20と外輪の間の摩擦力を維持できるので、予期せぬブレーキ力の解除を抑制することができる。
そして、この図10のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを上げるためにレバーLVを操作して出力リング40を反時計回りに回転させると、図11に示すように、出力リング40の係合脚42が反時計回り側の端部でブレーキシュー20の回転力入力面25に周方向で当接する。この時点において、略同時に出力リング40の解除面47Bがカム面36に接して反時計回り方向の回転トルクを出力側回転部材30に伝達可能となる。これにより、ブレーキシュー20が外輪10の内周面11に強く押し付けられていた場合においても、ブレーキ力を解除して、出力リング40を回して車両用シートSを上げ始めるときの引っかかり感を抑制することができる。
そして、さらにブレーキシュー20を反時計回りに回転させると、係合脚42が回転力入力面25を力F11で押し、平行面23Aがローラ81Aを力F12で押し、ローラ81Aがカム面36を力F13で押す。この力F13により、出力側回転部材30が図の反時計回りに回転する。
また、図10のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを下げるためにレバーLVを操作して出力リング40を時計回りに回転させると、図12に示すように、出力リング40の係合脚42が時計回り側の端部でブレーキシュー20の回転力入力面25に周方向で当接する。このとき、保持部44は、回転方向下流側(時計回り方向側)に隣接するローラ81Aに対して非接触である。そして、さらに出力リング40を時計回りに回転させると、係合脚42が回転力入力面25を力F21で押し、ブレーキシュー20が時計回り方向に回転し始める。
ブレーキシュー20が図12の状態から時計回り方向に回転すると、ブレーキシュー20と出力側回転部材30は、図10において出力側回転部材30を時計回り方向に回転させた場合と相対的に逆の動作をする。すなわち、図13に示すように、ブレーキシュー20が時計回りに少し回転し、カム面36と第1傾斜面23C(一のブレーキシュー20の一対の第1傾斜面23B,23Cのうち時計回り側の1つ)の間隔が狭くなることで、ローラ81B(一のブレーキシュー20に対応する一対のローラ81のうち時計回り側の1つ)とカム面36および第1傾斜面23Cの圧力が高まる。本実施形態のクラッチユニット1におけるブレーキ装置3では、ローラ81Bは、カム面36と内側面23の間を転がって、内側面23の平行面23Aに接する位置まで移動したところでカム面36および平行面23Aとの間の圧力が充分に高まってカム面36および内側面23に対して止まる。一方、ブレーキシュー20が時計回りに回転するにつれ、カム面36と第1傾斜面23B(一のブレーキシュー20の一対の第1傾斜面23B,23Cのうち反時計回り側の1つ)の間隔が広くなるため、ローラ81A(一のブレーキシュー20に対応する一対のローラ81のうち反時計回り側の1つ)は、カム面36と第1傾斜面23Bの間でこれらとの圧力が徐々に下がっていきながら転がることができる。そして、図13の状態では、保持部44は、回転方向下流側に隣接するローラ81Aに接触して、ローラ81Aを時計回り方向に押している。
このように、図12の状態では、保持部44がローラ81Aに対して非接触であることで、内側面23とカム面36の間にローラ81Bが充分な力で挟まれる前には、ブレーキ力を発生していたローラ81Aが保持部44に押されないので予期せずブレーキ力が弱まることが抑制される。一方、図13に示すように、ローラ81Bが内側面23とカム面36に充分な力で挟まれた後は、保持部44がローラ81Aに接触するので、仮に、ローラ81Aが内側面23とカム面36の間で何らかの事態により固着したような場合であっても、ローラ81Aを内側面23とカム面36の間から離してブレーキ力を解除し、安定した動作を実現することができる。
そして、図13に示すように、係合脚42が回転力入力面25を力F21で押し、平行面23Aがローラ81Bを力F22で押し、ローラ81Bがカム面36を力F23で押す。この力F23により、出力側回転部材30が図の時計回りに回転する。
また、出力側回転部材30に、通常使用範囲より大きい過大な時計回り方向の回転トルクが入力された場合、図14に示すように、カム面36と第1傾斜面23Cとの間が広がってローラ81Bがこれらの間で遊ぶことがある。このような場合、ローラ81Bは、回転方向下流側、ここでは時計回り方向に隣接する保持部44に当接する。これにより、保持部44がローラ81Bを支持するので、内側面23とカム面36の間から脱落することが抑制される。
以上においては、出力側回転部材30に時計回り方向の回転トルクが入力されてブレーキ力が発生した後、出力リング40を時計回り方向または反時計回り方向に回転させた場合について説明した。クラッチユニット1を車両用シートSに適用した場合には、出力側回転部材30には、時計回り方向の回転トルクしか入力されないので、上述のようにしか動作しないが、仮に、出力側回転部材30に反時計回り方向の回転トルクが入力されてブレーキ力が発生した後、出力リング40を時計回り方向または反時計回り方向に回転させた場合は、ブレーキシュー20、出力側回転部材30および出力リング40は、鏡像対称(図3で線対称)に構成されているので、上述と回転方向が異なるだけで、同様の動作が実現される。
このようにして、本実施形態のクラッチユニット1に適用されたブレーキ装置3によれば、出力リング40により出力側回転部材30に回転トルクが与えられると、ローラ81が内側面23を押してブレーキ面21が外輪10の内周面11に押し付けられることでブレーキシュー20が回転しない。そして、この状態において、ブレーキシュー20を一方の方向または他方の方向に回転させると、ローラ81が外輪10の内周面11とカム面36の間に形成される空間の狭い側に付勢されているため、いずれかのローラ81が常に内側面23とカム面36の間に挟まれた状態、つまり、これらに接触した状態を維持できる。このため、ブレーキ力が一気に抜けることを抑制することができる。
また、周方向に並んだ複数のブレーキシュー20のそれぞれでブレーキ力を発生できるので、軸方向の大きさが大きくなるのを抑制することができる。すなわち、ブレーキ装置3によれば、軸方向の大きさを小さくすることができるとともに、安定した動作をすることができる。
そして、ブレーキ装置3は、平行面23Aを有しているので、ブレーキシュー20や出力側回転部材30に大きな回転トルクが入力された場合に、平行面23Aとカム面36の間でローラ81が挟まれるので、ローラ81が遊ぶことを抑制し、安定した動作を実現することができる。
また、出力側回転部材30に通常使用範囲を超える過大な回転トルクが入力されて、内側面23とカム面36との間でローラ81が遊んだ場合であっても、保持部44によりローラ81を支持して、内側面23とカム面36の間からローラ81が脱落することを抑制することができる。
そして、本実施形態のブレーキ装置3は、出力側回転部材30に通常使用範囲の回転トルクが入力されて、ブレーキシュー20と外輪10の間に摩擦力が発生し、ブレーキが掛かっている状態において、保持部44に対し、出力側回転部材30の回転トルクの回転方向の上流側および下流側に隣接するローラ81の両方が内側面23とカム面36の間に挟まれた状態を維持することができる。これにより、その後、ブレーキシュー20をいずれの方向に回転しても、ブレーキシュー20と外輪10の間の摩擦力を維持できるので、予期せぬブレーキ力の解除をより確実に抑制することができる。
また、保持部44は、出力側回転部材30に回転トルクが入力されている状態から、出力リング40を出力側回転部材30の回転トルクと同じ回転方向に回転させてブレーキシュー20に周方向で当接させた時点において、当該回転方向の下流側に隣接するローラ81に対し非接触であるため、内側面23とカム面36の間にローラ81が充分な力で挟まれる前に、ブレーキ力を発生させていた可動片が保持部44により押されて予期せずブレーキ力が弱まる事態を抑制することができる。
また、保持部44は、出力リング40がブレーキシュー20に周方向で当接してブレーキシュー20を回転させている状態において、保持部44の回転方向下流側に隣接するローラ81に対し接触するので、ローラ81が内側面23とカム面36の間で何らかの事態により固着したような場合であっても、ローラ81を内側面23とカム面36の間から離してブレーキ力を解除し、安定した動作を実現することができる。
また、本実施形態のブレーキ装置3は、出力リング40が解除面47Bを有することで、出力側回転部材30に回転トルクが入力されている状態から、出力リング40を出力側回転部材30の回転トルクと逆の回転方向に回転させてブレーキシュー20に周方向で当接させた場合に、解除面47Bでカム面36を押してブレーキ力を解除し、出力リング40を回して車両用シートSを上げ始めるときの引っかかり感を抑制することができる。
また、ローラ81は、各ブレーキシュー20に対応して一対ずつ設けられ、スプリング82は、各一対のローラ81の間に1つずつ設けられているので、部品点数の増加を抑制することができる。
また、ブレーキ装置3は、可動片としてローラ81を用いることで、球を用いる場合よりも耐荷重を上げることができ、多角形の場合よりも滑らかな動作となるので、安定した動作を実現することができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、内側面23が、平行面23Aと第1傾斜面23B,23Cを有して構成されていたが、平行面23Aは無くても構わない。例えば、図15に示す第1変形例のように、平行面23Aが配置されていた箇所に、第1傾斜面23Bに隣接して逆の傾斜である第2傾斜面23Dを設け、第1傾斜面23Cに隣接して逆の傾斜である第2傾斜面23Eを設けてもよい。すなわち、内側面23は、対向するカム面36の周方向の中央に近づくほどカム面36に近づく一対の第2傾斜面23D,23Eを有していてもよい。このように構成しても、前記した実施形態と同様に、出力側回転部材30に時計回り方向の回転トルクを入力すると、ローラ81Aが第2傾斜面23Dに接触して押し、ブレーキ力を発生することができる。また、平行面23Aを単に無くして、第1傾斜面23B,23Cを繋いでもよい。この場合、第1傾斜面23B,23Cの傾斜角度を適宜調整するとよい。
また、図16に示すように、図15の例に対し、第2傾斜面23D,23Eへ向けてローラ81A,81Bを付勢するように構成してもよい。すなわち、内側面23は、それぞれ、対向するカム面36の周方向の中央に近づくほどカム面36に近づく一対の第2傾斜面23D,23Eを有し、可動片として、ローラ81を一対の第2傾斜面23D,23Eとカム面36の間に、各ブレーキシュー20に対応して一対ずつ設ける。そして、一対の第2傾斜面23D,23Eとカム面36の間の狭い側にローラ81を付勢するように、付勢部材としてのスプリング82を配置する。スプリング82のローラ81から遠い側の端部は、適宜な箇所、例えばブレーキシュー20に設けた支持面28に支持させるとよい。
この構成では、スプリング82がローラ81を、第2傾斜面23D,23Eとカム面36の間の空間の狭い側に付勢するので、常時、第2傾斜面23Dとカム面36にローラ81Aが接触し、第2傾斜面23Eとカム面36に常時ローラ81Bが接触する。このため、図16に示すように、出力側回転部材30に時計回り方向の回転トルクを与えると、カム面36が力F31でローラ81Aを押し、ローラ81Aが第2傾斜面23Dを力F32で押し、ブレーキ面21が内周面11を力F33で押して即座にブレーキ力が発生する。
一方、このブレーキ力が発生した状態から、出力リング40を時計回り方向に回転させると、図17に示すように、係合脚42が回転力入力面25に当接してブレーキシュー20を力F41で時計回り方向に押し、第2傾斜面23Eがローラ81Bを力F42で押し、ローラ81Bがカム面36を力F43で押す。ローラ81Bは、常時、第2傾斜面23Eとカム面36に接触しているので、出力リング40が回転力入力面25に当接すると、即座に力F43が発生して、この力により出力側回転部材30が時計回りに回転する。このように、この第2変形例によれば、ローラ81が内側面23とカム面36の間で遊ぶのを抑制して、安定した動作を実現することができる。
前記実施形態では、ローラ81が接触する内側面23が、平面の組合せにより構成されていたが、曲面の組合せであってもよいし、ローラ81と接触する部分が、全体として滑らかな曲面であってもよい。
また、前記実施形態においては、出力側回転部材30に回転トルクを与えた場合に、その回転トルクの向きが時計回り方向と反時計回り方向のいずれであっても、ローラ81が内側面23を押してブレーキ面21が外輪10の内周面11に押し付けられることでブレーキ力を発生していたが、出力側回転部材30に、時計回り方向に回転トルクを与えた場合にのみブレーキ力を発生するように構成してもよい。この場合、例えば、図18に示す第3変形例のように、ローラ81Bを無くし、一方、出力側回転部材30に径方向外側に突出する係合部39を設けるなどして、出力側回転部材30を反時計回りに回転させた場合に係合部39がブレーキシュー20を反時計回り方向に押してブレーキシュー20を回転させるように構成することができる。
前記実施形態においては、通常使用範囲の回転トルクが出力側回転部材30に与えられている状態(図10参照)において、ローラ81Bが保持部44と非接触とされていたが、この状態において、ローラ81Bが保持部44に多少接していても構わない。この場合であっても、ブレーキシュー20を時計回り方向に回転させるのに伴い、他方のローラ81Aがカム面36と内側面23に挟まれている間に一方のローラ81Bと内側面23およびカム面36が接触状態を得ることできるのであれば、実用上問題はない。
また、前記実施形態において、付勢部材として圧縮コイルバネを例示したが、トーションバネや板バネ、ゴムなどであっても構わない。
前記実施形態においては、可動片としてローラ81を例示したが、可動片は、球や多角柱、楕円断面の柱状であっても構わない。
前記実施形態においては、ブレーキシュー20は3つ設けられていたが、ブレーキシューは、2つでも、4つ以上であってもよい。
また、ブレーキ装置3、ラチェット装置2およびクラッチユニット1は、車両用シートSのハイトアジャスト機構に用いられるだけでなく、他の装置に任意に適用することができる。
1 クラッチユニット
2 ラチェット装置
3 ブレーキ装置
10 外輪
11 内周面
20 ブレーキシュー
21 ブレーキ面
23 内側面
23A 平行面
23B 第1傾斜面
23C 第1傾斜面
23D 第2傾斜面
23E 第2傾斜面
25 回転力入力面
30 出力側回転部材
36 カム面
40 出力リング
50 操作入力部材
60 カバー部材
81(81A,81B) ローラ
82 スプリング
83 フリクションリング
S 車両用シート

Claims (10)

  1. 円筒状の内周面を有する外輪と、
    前記外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、前記内周面に対向して当該内周面と接触可能なブレーキ面と前記径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、
    前記各ブレーキシューの前記径方向内側に配置され、外周に、前記内側面に対向し、前記内側面に非平行な部分を含むカム面を有する出力側回転部材と、
    前記ブレーキシューに周方向で当接して前記ブレーキシューに回転トルクを与えることが可能な入力側回転部材と、
    前記内側面と前記カム面の間に配置される可動片と、
    前記可動片を、前記内側面と前記カム面の間に形成される空間の狭い側に付勢する付勢部材とを備え、
    前記内側面および前記カム面は、前記入力側回転部材により前記ブレーキシューに回転トルクを与えると前記可動片が前記カム面を押して前記出力側回転部材が回転する一方、前記出力側回転部材に回転トルクを与えても、少なくとも一方の回転方向については、前記可動片が前記内側面を押して前記ブレーキ面が前記外輪の前記内周面に押し付けられることで前記ブレーキシューが回転しないように構成されたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記カム面は平面であり、
    前記内側面は、前記カム面と平行な平行面と、前記カム面に対して傾斜し、前記平行面から離れるにつれて前記カム面に近づく第1傾斜面とを有することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記入力側回転部材は、前記可動片の周方向に隣接して配置された保持部を有することを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記第1傾斜面は、一の前記ブレーキシューに対応して前記平行面の両側に設けられ、
    前記可動片は、一の前記ブレーキシューに対応して前記カム面と前記両側の各第1傾斜面との間に配置され、
    前記保持部は、前記出力側回転部材に通常使用範囲の回転トルクが入力されている状態において、当該回転トルクの回転方向の上流側に隣接する前記可動片に対し非接触であるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記保持部は、前記出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、前記入力側回転部材を前記回転トルクと同じ回転方向に回転させて前記ブレーキシューに周方向で当接させた時点において、当該回転方向の下流側に隣接する前記可動片に対し非接触であるように配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記保持部は、前記入力側回転部材が前記ブレーキシューに周方向で当接して前記ブレーキシューを回転させている状態において、当該保持部の回転方向下流側に隣接する前記可動片に対し接触するように配置されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  7. 前記入力側回転部材は、径方向内側に、前記カム面と対向する解除面を有し、当該解除面は、前記出力側回転部材に回転トルクが入力されている状態から、前記入力側回転部材を前記回転トルクと逆の回転方向に回転させて前記ブレーキシューに周方向で当接させた時点において、略同時に前記カム面に当該逆の回転方向の回転トルクを伝達可能な形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  8. 前記可動片は、各前記ブレーキシューに対応して一対ずつ設けられ、前記付勢部材は、各一対の可動片の間に1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  9. 前記内側面は、それぞれ、対向する前記カム面の周方向の中央に近づくほど前記カム面に近づく一対の第2傾斜面を有し、
    前記可動片は、前記一対の第2傾斜面と前記カム面の間に、各ブレーキシューに対応して一対ずつ設けられ、
    前記付勢部材は、前記一対の第2傾斜面と前記カム面の間の狭い側に前記可動片を付勢するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  10. 前記可動片はローラであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
JP2015002582A 2015-01-08 2015-01-08 ブレーキ装置 Expired - Fee Related JP6370715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002582A JP6370715B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015002582A JP6370715B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016124526A JP2016124526A (ja) 2016-07-11
JP6370715B2 true JP6370715B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=56358753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015002582A Expired - Fee Related JP6370715B2 (ja) 2015-01-08 2015-01-08 ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6370715B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6792146B2 (ja) * 2016-08-04 2020-11-25 テイ・エス テック株式会社 ラチェット装置
JP6721831B2 (ja) * 2016-08-04 2020-07-15 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置
WO2018025905A1 (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置およびクラッチユニット
JP6483174B2 (ja) * 2017-03-02 2019-03-13 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置およびその製造方法
JP7368718B2 (ja) 2019-11-08 2023-10-25 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置
JP7368717B2 (ja) 2019-11-08 2023-10-25 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置
WO2021090857A1 (ja) * 2019-11-08 2021-05-14 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4162878B2 (ja) * 2001-10-09 2008-10-08 Ntn株式会社 座席シート
JP2004176863A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Fuji Kiko Co Ltd ブレーキ装置
JP5905363B2 (ja) * 2012-08-02 2016-04-20 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置
US9884572B2 (en) * 2013-03-22 2018-02-06 Ts Tech Co., Ltd. Braking device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016124526A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6370715B2 (ja) ブレーキ装置
JP6109613B2 (ja) ブレーキ装置
JP6262718B2 (ja) ブレーキ装置
JP6163074B2 (ja) ブレーキ装置
EP2261074B1 (en) Seat reclining apparatus for vehicle
JP5344769B2 (ja) 車両用シートの高さ調節装置
US10428882B2 (en) Brake device
JP2017116000A (ja) ブレーキ装置
WO2017010496A1 (ja) ブレーキ装置
JP2017026140A (ja) ブレーキ装置
JP6613673B2 (ja) ブレーキ装置
WO2018025905A1 (ja) ブレーキ装置およびクラッチユニット
KR101565574B1 (ko) 시트용 높이 조절장치
JP2020044856A (ja) 自動車用シートのブレーキ装置
JP6093215B2 (ja) ブレーキ装置
JP6721831B2 (ja) ブレーキ装置
JP6627806B2 (ja) ラチェット装置
JP2020032915A (ja) ブレーキ装置およびシート
JP6483174B2 (ja) ブレーキ装置およびその製造方法
JP6792146B2 (ja) ラチェット装置
JP7368718B2 (ja) ブレーキ装置
JP2009189391A (ja) 関節金具及び座椅子
JP7368717B2 (ja) ブレーキ装置
JP5297343B2 (ja) クラッチ装置及びシートリフタ装置
JP2014185668A (ja) ラチェット装置およびクラッチユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6370715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees