JP7368718B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートのハイトアジャスト機構などに使用されるブレーキ装置に関する。
乗物用シートのハイトアジャスト機構には、入力側に設けられた上下に揺動させるレバーの操作によって出力軸が回転するが、シートおよび乗員の重みによってシートが下がろうとする力が出力軸に掛かっても、出力軸が回転しないように構成されたブレーキ装置が用いられている。
例えば、特許文献1,2に開示されたブレーキ装置は、外輪と、外輪の内側に配置された出力側回転部材を備え、外部から出力側回転部材に回転トルクが入力された場合に、出力側回転部材が直接または可動片を介してブレーキシューを外輪に押し付けることでブレーキ力が発生するように構成されている。また、ブレーキ装置は、入力側回転部材を備え、入力側回転部材は、ブレーキシューを回転させるためにブレーキシューに向けて軸方向に突出する突起を有している。
従来のブレーキ装置では、入力側回転部材の突起は、隣り合うブレーキシューの間に入り込む形態や、ブレーキシューの、径方向外側へ突出する部分に隣接する形態で設けられていた。
特開2013-253661号公報 特開2016-124526号公報
ところで、ブレーキ装置は、車両等の乗物に搭載されるため、軽量化が求められる。
そこで、本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、軽量化をすることができるブレーキ装置を提供することを目的とする。
また、ブレーキ装置を小型化することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明のブレーキ装置は、円筒状の内周面を有する外輪と、外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、内周面に対向して当該内周面と接触可能な一対のブレーキ面と径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、各ブレーキシューの径方向内側に配置された出力側回転部材であって、内側面に対向する対向面を有する作用部を有する出力側回転部材と、ブレーキシューまたは出力側回転部材に接触して出力側回転部材を回転させることが可能な入力側回転部材と、内側面のそれぞれと対向面との間に配置された一対の可動片であって、内側面と対向面の間で挟持されることで、ブレーキシューのブレーキ力を発生させる可動片と、一対の可動片の間に配置され、一対の可動片を互いに離間させるように付勢する第1バネとを備える。
ブレーキシューのそれぞれは、周方向の一方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第1突出部と、周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第2突出部とを有する。
一対の可動片は、第1突出部と第2突出部の間に配置される。
入力側回転部材は、出力側回転部材の軸方向に突出する、一対の可動片と第1突出部の間に配置された第1係合部と、軸方向に突出する、一対の可動片と第2突出部の間に配置された第2係合部とを、各ブレーキシューに対応して有する。
入力側回転部材が第1回転方向に回転する場合には、第2係合部が第2突出部を押してブレーキシューを第1回転方向に回転させる。一方、入力側回転部材が第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する場合には、第1係合部が第1突出部を押してブレーキシューを第2回転方向に回転させる。
このような構成によれば、ブレーキシューの、径方向内側に突出する第1突出部と、一対の可動片との間に入力側回転部材の第1係合部を配置し、ブレーキシューの、径方向内側に突出する第2突出部と、一対の可動片の間に入力側回転部材の第2係合部を配置することで、入力側回転部材の直径を小さくすることができる。また、ブレーキシューは、第1突出部と第2突出部を有することで、内側面に設けられた凹みを有し、第1係合部および第2係合部は、この凹みの空間に配置されることになるので、外輪と出力側回転部材の間のスペースを有効利用することができる。これにより、ブレーキシューを小型化、軽量化することができる。
前記したブレーキ装置は、入力側回転部材が第1回転方向に回転する場合には、第1係合部が一対の可動片の一方を押してブレーキ力を解除し、入力側回転部材が第2回転方向に回転する場合には、第2係合部が一対の可動片の他方を押してブレーキ力を解除する構成であってもよい。
このような構成によれば、第1係合部および第2係合部は、ブレーキシューを回転方向に押してブレーキシューを回転させる機能だけではなく、可動片を回転方向に押して、ブレーキ力を解除する機能をも有する。すなわち、第1係合部および第2係合部が2つの機能を有することで、ブレーキ装置を小型化、軽量化することができる。
入力側回転部材は、対向面に対向し、径方向内側に向けて突出し、作用部に接触することが可能な接触凸部を有することができる。
この場合、第1係合部、第2係合部および接触凸部は、出力側回転部材の回転軸線を中心とする一の円周上に配置されていることが望ましい。
このように、第1係合部、第2係合部および接触凸部を、出力側回転部材の回転軸線を中心とする一の円周上に配置することで、外輪と出力側回転部材の間のスペースを有効利用して、ブレーキ装置を小型化、軽量化することができる。
第1係合部、第2係合部および接触凸部は、入力側回転部材の内周に沿って配置されていてもよい。
入力側回転部材は、第1係合部と接触凸部の間、および、第2係合部と接触凸部の間に溝を有していてもよい。
このように、溝を設けることで、入力側回転部材を軽量化し、ブレーキ装置を軽量化することができる。
第1係合部および第2係合部の周方向における大きさは、接触凸部の周方向における大きさより小さくてもよい。
作用部は、各ブレーキシューの第1突出部の先端と第2突出部の先端とを結ぶ直線と交差するように配置されていることが望ましい。
このように作用部が形成されていると、ブレーキシューの、第1突出部と第2突出部の間の凹みに作用部が入り込んだ配置となる。すなわち、第1突出部と第2突出部の間の空間を有効利用して、ブレーキ装置を、小型化、軽量化することができる。
出力側回転部材は、回転軸線上に、入力側回転部材を回動操作するためのレバーを取り付けるネジを収容する凹部を有することが望ましい。
このような構成によれば、出力側回転部材を軽量化して、ブレーキ装置を軽量化することができる。
前記したブレーキ装置は、入力側回転部材を回動操作するための操作部材と、操作部材と一体に回動するレバーと、をさらに備えることができる。
操作部材は、外周部の一部において、出力側回転部材の軸方向に突出する軸方向突出部を有し、レバーは、軸方向突出部と係合する切欠部を有していてもよい。
前記した課題を解決する本発明のブレーキ装置は、入力側回転部材と、出力ギヤを有する出力側回転部材であって、出力ギヤから当該出力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合には回転せず、入力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合には回転する、出力側回転部材と、を備え、出力側回転部材は、回転軸線上に、入力側回転部材を回動操作するためのレバーを取り付けるネジを収容する凹部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、出力側回転部材を軽量化して、ブレーキ装置を軽量化することができる。
本発明によれば、第1突出部と、一対の可動片の間に入力側回転部材の第1係合部を配置し、第2突出部と、一対の可動片の間に入力側回転部材の第2係合部を配置することで、入力側回転部材の直径を小さくすることができる。また、ブレーキシューは、第1突出部と第2突出部を有することで、内側面に設けられた凹みを有し、第1係合部および第2係合部は、この凹みの空間に配置されることになるので、外輪と出力側回転部材の間のスペースを有効利用することができる。これにより、ブレーキシューを小型化、軽量化することができる。
また、第1突出部および第2突出部は、ブレーキシューを回転方向に押してブレーキシューを回転させる機能だけではなく、可動片を回転方向に押して、ブレーキ力を解除する機能をも有する。すなわち、第1突出部および第2突出部が2つの機能を有することで、ブレーキ装置を小型化、軽量化することができる。
また、第1係合部、第2係合部および接触凸部を、出力側回転部材の回転軸線を中心とする一の円周上に配置することで、外輪と出力側回転部材の間のスペースを有効利用して、ブレーキ装置を小型化、軽量化することができる。
また、入力側回転部材に溝を設けることで、入力側回転部材を軽量化し、ブレーキ装置を軽量化することができる。
また、ブレーキシューの、第1突出部と第2突出部の間の凹みに作用部が入り込んだ配置であることで、第1突出部と第2突出部の間の空間を有効利用して、ブレーキ装置を、小型化、軽量化することができる。
また、出力側回転部材が、回転軸線上に、入力側回転部材を回動操作するためのレバーを取り付けるネジを収容する凹部を有することで、出力側回転部材を軽量化して、ブレーキ装置を軽量化することができる。
乗物用シートの側面図である。 ブレーキ装置の分解斜視図である。 ブレーキ部の横断面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 ブレーキ装置を入力側から見た斜視図である。 入力側回転部材を軸方向に沿って入力側から見た図である。 ラチェット部の横断面図である。 ブレーキ装置を軸方向に沿って入力側から見た図である。 ラチェット部の動作を説明する図であり、操作リングを中立位置から時計回りに回転させた場合を示す。 ラチェット部の動作を説明する図であり、図10の状態から操作リングを反時計回りに戻した場合を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、出力側回転部材に反時計回りの回転トルクを与えた場合を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、図12の状態から、入力側回転部材を時計回りに回転させた場合を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、図12の状態から、入力側回転部材を反時計回りに回転させた場合を示す。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置1は、乗物用シートの一例としての車両用シートSのシートクッションS1の高さを調整するためのハイトアジャスト機構に適用されるものである。ブレーキ装置1は、ブレーキ装置1が有する操作部材110にレバー75が取り付けられる。そして、レバー75の操作により、後述する出力側回転部材30を回転させてハイトアジャスト機構を駆動してシートクッションS1の高さを調整可能である。具体的には、レバー75を中立位置Nから上げると、シートクッションS1が所定量上がり、レバー75を中立位置Nから下げると、シートクッションS1が所定量下がるようになっている。なお、レバー75を、上または下の位置から中立位置Nに戻すときには、出力側回転部材30が回転しないようになっている。
図2に示すように、ブレーキ装置1は、筐体100に各部材が収納されて構成されている。なお、筐体100は、外輪部材10およびカバー部材60の組合せにより構成されている。また、以下の説明では、操作部材110が配置される図2の左側を「入力側」と称し、出力側回転部材30の出力ギヤ35が配置される図2の右側を「出力側」と称する。
ブレーキ装置1は、入力側に設けられ、操作部材110の回動動作による入力トルクを伝達・遮断するラチェット部2と、出力側に設けられ、ラチェット部2からの入力トルクを出力側回転部材30の出力ギヤ35に伝達するとともに、出力ギヤ35からの逆入力トルクを遮断するブレーキ部3とを備えてなる。
ラチェット部2とブレーキ部3の構成部品の概略を説明すると、ラチェット部2は、操作部材110と、操作リング50と、第2可動片としての第2ローラ82と、第2バネ87と、リターンスプリング85と、入力側回転部材40と、規制部材71とを備えてなる。また、ブレーキ部3は、外輪部材10と、ブレーキシュー20と、出力側回転部材30と、入力側回転部材40と、第1ローラ81と、第1バネ86と、摩擦部材90とを備えてなる。なお、入力側回転部材40は、ラチェット部2の出力部材であるとともに、ブレーキ部3の入力部材であり、ラチェット部2とブレーキ部3のいずれの部品ともいうことができる。
次に、ブレーキ部3およびラチェット部2の構成の詳細を説明する。
まず、ブレーキ部3の構成について説明する。
外輪部材10は、外輪11と、側壁部12と、第1軸受部13とを有してなる。
外輪11は、所定肉厚のリングからなり、円筒状の内周面14と、円筒状の外周面15と、内周面14と外周面15を入力側で繋ぐ側面16とを有している。
側壁部12は、外輪11の出力側端部から径方向内側に延びている。側壁部12は、ブレーキシュー20が出力側回転部材30の軸方向における一方側(出力側)に移動するのを規制する。なお、本明細書において、出力側回転部材30の軸方向を単に「軸方向」と記載する。
側壁部12には、内周面14と同軸の円形の軸支孔12Aが形成されている。第1軸受部13は、おり、軸支孔12Aの縁から出力側に延びる円形のフランジである。第1軸受部13は、出力側回転部材30を軸支する。すなわち、外輪部材10は、第1軸受部13は、側壁部12と一体に形成されている。
側壁部12には、複数の孔12Hが設けられている。複数の孔12Hは、ブレーキ装置1を組み立てるときに、外輪部材10を、出力側を下にして置き、ブレーキシュー20を外輪11の中に配置したときに、ブレーキシュー20を下から支持する治具としてのピンを通すための孔である。このようなピンによってブレーキシュー20を支持することにより、側壁部12の精度によらず、ブレーキシュー20を所定の高さ(軸方向における位置)に配置した状態で第1ローラ81などの他の部品を組み付けることができる。
外輪部材10は、鍛造またはプレス成形により成形することができる。鍛造またはプレス成形により、第1軸受部13をバーリングにより成形する際に、外輪11の内周面14を第1軸受部13の内周面を成形する型と同じ型で成形し、または、内周面14と嵌合する型を用いることにより、内周面14の中心と、第1軸受部13の中心を精度良く合わせることができる。
ブレーキシュー20は、外輪11との間でブレーキ力を発生する部材であり、外輪11の径方向内側に周方向に等間隔で並ぶように3つ配置されている。ブレーキシュー20は、周方向に延びる本体部20Aと、本体部20Aの外周において径方向外側に突出する外側突出部20Bおよび中央突起20Cと、本体部20Aの内周の周方向各端部において径方向内側に突出する第1突出部25Aおよび第2突出部25Bとを有して構成されている。なお、本明細書において、径方向および周方向は、外輪11の内周面14を基準とする。
外側突出部20Bは、各ブレーキシュー20に、本体部20Aの外周の周方向両端部に1つずつ、つまり一対設けられている。各外側突出部20Bは、径方向外側の先端に、外輪11の内周面14に対向して当該内周面14と接触可能なブレーキ面21を有している。このブレーキ面21は、外輪11の内周面14と略同じ曲率であり、図3に示すように、ブレーキ面21のうち、周方向の外側(各ブレーキシュー20を基準とする周方向外側)で外輪11の内周面14に接触するように配置されている。これにより、ブレーキシュー20が径方向外側に付勢されたときには、ブレーキ面21の周方向の端部領域が外輪11の内周面14に押し付けられるようになっている。
図2に示すように、中央突起20Cは、本体部20Aの外周の周方向中央部に設けられている。中央突起20Cの径方向外側の先端には、外輪11の内周面14に当接可能な支持面26が設けられている。別の言い方をすれば、支持面26は、一対のブレーキ面21の間における中央に設けられている。この支持面26は、外輪11の内周面14と略同じ曲率であり、外輪11の内周面14に沿った円筒面形状を有している。支持面26は、ブレーキシュー20および出力側回転部材30に負荷が掛かっていない状態において、外輪11の内周面14から離間している。
ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21の一方と支持面26との間、および、一対のブレーキ面21の他方と支持面26との間に、ブレーキ面21より小径の円筒面状の外周面22を有している。また、ブレーキシュー20は、第1突出部25Aと第2突出部25Bの間に、径方向内側を向く内側面23を有している。
図3に示すように、内側面23は、それぞれ、周方向の外側に行くにつれ、出力側回転部材30の対向面36(図の下側)に近づくように傾斜する第1接触面23Aを有している。第1接触面23Aは、第1ローラ81と接触可能である。
第1突出部25Aは、内側面23の周方向の一方の端部(本実施形態では、入力側から出力側に向かってみて反時計回り方向の端部)に配置され径方向内側に向けて突出している。
第2突出部25Bは、内側面23の周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出している。
出力側回転部材30は、ブレーキシュー20の径方向内側に配置されている。図2に示すように、出力側回転部材30は、軸状の作用部31と、第1軸部32と、中間軸部33Aと、第2軸部33Bと、出力ギヤ35と、凹部37とを備えて構成されている。
図3に示すように、作用部31は、各ブレーキシュー20の第1突出部25Aの先端と第2突出部25Bの先端(回転軸線X1に最も近い部分でブレーキシュー20の内周側の凹みの両端部となる部分)を結ぶ直線L1と交差するように配置されている。言い換えると、ブレーキシュー20の内側面23から第1突出部25Aおよび第2突出部25Bが突出することによりできた、第1突出部25Aと第2突出部25Bの間の凹みに、作用部31が入り込んでいる。
図2に示すように、第1軸部32は、作用部31の出力側に配置されている。
中間軸部33Aは、作用部31から入力側に突出し、第1軸部32と同軸である。
第2軸部33Bは、中間軸部33Aから入力側に突出し、第1軸部32と同軸である。第2軸部33Bは、中間軸部33Aより少し細い。
出力ギヤ35は、第1軸部32の出力側に配置され、側壁部12の軸支孔12Aを通って出力側に突出している(図4参照)。
凹部37は、出力ギヤ35の入力側の端に形成されている。凹部37は、出力側回転部材30の回転軸線X1上に配置されている。図4に示すように、凹部37は、入力側回転部材40を回動操作するためのレバー75を取り付けるネジ77の軸部77Aの一部を収容する。
図3に示すように、作用部31は、その外周に、ブレーキシュー20の内側面23に対向する対向面36と、接続面38とを有している。対向面36は、各ブレーキシュー20の内側面23に対応して作用部31の外周に3つ設けられている。各内側面23と各対向面36の間には、一対の第1ローラ81が配置されている。また、接続面38は、各対向面36を周方向に繋ぐ部分であり、作用部31の外周の周方向に隣り合う一対の対向面36の間に1つずつ、合計で3つ設けられている。接続面38は、出力側回転部材30の回転軸線X1を中心とする断面視円弧形状の曲面として形成されている。
対向面36は、当該対向面36における周方向の外側の両端部に、第1ローラ81と接触可能な第2接触面36Aを有している。第2接触面36Aは、周方向外側に行くにつれ、内側面23に近づくように傾斜している。
第1ローラ81は、各ブレーキシュー20の内側面23と出力側回転部材30の対応する対向面36の間に一対ずつ、計3対配置されている。一対の第1ローラ81は、一対の可動片の一例である。第1ローラ81は、周方向において、ブレーキシュー20の第1突出部25Aと第2突出部25Bの間に配置されている。ここでは、各内側面23と対応する対向面36の間に配置された一対の第1ローラ81のうち、図3の反時計回り側に配置された方を第1ローラ81Aとし、時計回り側に配置された方を第1ローラ81Bとする。ブレーキシュー20および出力側回転部材30に負荷が掛かっていない状態において、第1ローラ81は、内側面23および対向面36に挟持されている。
外部から出力側回転部材30を回転させるトルクが入力された場合には、対向面36が第1ローラ81を介して間接的にブレーキシュー20の内側面23を押し、ブレーキシュー20は、ブレーキ面21が外輪11の内周面14に押し付けられる。第1ローラ81は、内側面23と対向面36との間で挟持されることで、ブレーキシュー20のブレーキ力を発生させる。
第1バネ86は、圧縮コイルバネであり、一対の第1ローラ81A,81Bの間に1つずつ設けられている。第1バネ86は、一対の第1ローラ81A,81Bを互いに周方向に離間させるように付勢する。これにより、一対の第1ローラ81A,81Bは、内側面23と対向面36の間に形成される空間の狭い側に付勢されている。
内側面23および対向面36は、入力側回転部材40によりブレーキシュー20に回転トルクを与えると第1ローラ81を介して内側面23が対向面36を押して出力側回転部材30が回転する一方、出力側回転部材30に回転トルクを与えても、第1ローラ81を介して対向面36が内側面23を押してブレーキ面21が外輪11の内周面14に押し付けられることでブレーキシュー20が回転しないように構成されている。すなわち、そのように機能するように、第1接触面23Aに対する第2接触面36Aの傾斜角や位置などが調整されている。
図2に示すように、入力側回転部材40は、回転軸線X1周りに回転可能である。入力側回転部材40は、ラチェット部2の回転を出力し、ブレーキ部3のブレーキシュー20に周方向で接触してブレーキシュー20に回転トルクを与えることが可能な部材である。入力側回転部材40は、円筒状の受圧リング部41と、受圧リング部41の出力側端部から径方向内側に延びる側壁部43と、複数の係合部42と、ガイド凸部44と、複数の接触凸部46と、複数の溝48とを有する。
受圧リング部41は、外周面41Aと内周面41Bとを有する。
外周面41Aおよび内周面41Bは、ともに、凹凸の無い円筒面である。
側壁部43は、孔43Aを有する。そして、側壁部43の径方向内側の内周に沿って、係合部42と、ガイド凸部44と、接触凸部46と、溝48とが設けられている。
係合部42は、側壁部43の内周縁から、軸方向における出力側に向けて突出している。
図3、図7に示すように、係合部42は、各ブレーキシュー20に対応して2つずつ、計6つ設けられている。各ブレーキシュー20に対応する2つの係合部42は、第1ローラ81Aと第1突出部25Aの間に配置された第1係合部42Aと、第1ローラ81Bと第2突出部25Bの間に配置された第2係合部42Bとを含む。第1係合部42Aおよび第2係合部42Bの周方向における大きさは、接触凸部46の周方向における大きさより小さい。
図7に示すように、側壁部43の孔43Aの内側には、出力側回転部材30の作用部31が配置される。係合部42の、径方向内側の面は、接続面38に沿った円筒面を有し、作用部31の接続面38と嵌合することで、入力側回転部材40は、出力側回転部材30の作用部31との位置合わせがなされる。
第1係合部42Aおよび第2係合部42Bは、ブレーキシュー20によるブレーキ力を解除するとともにブレーキシュー20を回転させる機能を有する。
図13に示すように、入力側回転部材40が第1回転方向(図13の時計回り)に回転する場合には、第1係合部42Aが一対の可動片の一方である第1ローラ81Aを押してブレーキ力を解除するとともに、第2係合部42Bが第2突出部25Bを押してブレーキシュー20を第1回転方向に回転させる。
一方、図14に示すように、入力側回転部材40が第1回転方向とは逆の第2回転方向(図14の反時計回り)に回転する場合には、第2係合部42Bが一対の可動片の他方である第1ローラ81Bを押してブレーキ力を解除するとともに、第1係合部42Aが第1突出部25Aを押してブレーキシュー20を第2回転方向に回転させる。
図7に示すように、ガイド凸部44は、側壁部43の内周縁において、径方向内側に突出して設けられている。ガイド凸部44は、作用部31の接続面38に対向して配置されている。ガイド凸部44は、接続面38に沿った円筒面を有し、接続面38と嵌合することで、入力側回転部材40は、出力側回転部材30の作用部31との位置合わせがなされる。
接触凸部46は、対向面36に対向し、径方向内側に向けて突出し、作用部31に接触することが可能である。
接触凸部46は、径方向内側に突出した凸面部47を有する。
各凸面部47は、対向面36に対向している。各凸面部47は、最も径方向内側に突出した頂部47Aと、頂部47Aに対して図7の時計回り側に隣接した解除面47Bと、図7の反時計回り側に隣接した逃げ面47Cとを有する。
解除面47Bは、車両用シートSに座った乗員の重みによる図7の反時計回り方向の回転トルクが出力側回転部材30に入力されている状態から、入力側回転部材40を当該回転トルクと逆の回転方向(図7の時計回り方向)に回転させた場合に、第2係合部42Bがブレーキシュー20の第2突出部25Bに周方向で当接した時点(図13参照)と略同時に対向面36に接触(解除面47Bの、頂部47Aに近い部分が接触)して、出力側回転部材30に回転トルクを伝達可能な形状を有している。すなわち、入力側回転部材40は、出力側回転部材30に接触して出力側回転部材30を回転させることが可能である。
逃げ面47Cは、入力側回転部材40を図3の反計回り方向に回転させて、第1係合部42Aがブレーキシュー20の第1突出部25Aに周方向で当接した時点(図14参照)において対向面36に当接しない形状となっている。もっとも、逃げ面47Cは、解除面47Bと同様の機能を発揮するような形状を有していてもよい。言い換えると、各回転方向に対応して解除面が設けられていてもよい。
溝48は、第1係合部42Aと接触凸部46の間、第2係合部42Bと接触凸部46の間、第1係合部42Aとガイド凸部44の間、および、第2係合部42Bとガイド凸部44の間に、それぞれ設けられている。
第1係合部42A、第2係合部42B、ガイド凸部44、接触凸部46および溝48は、出力側回転部材30の回転軸線X1を中心とする一の円周C1上に配置されている。第1係合部42A、第2係合部42B、ガイド凸部44および接触凸部46が同じ円周C1上において異なる位相で配置されることで、入力側回転部材40の小型化を図ることができる。
図2に示すように、摩擦部材90は、ブレーキ部3のブレーキ力が切れた瞬間に急激に出力側回転部材30の動作が開始するのを抑制するための補助ブレーキ力を発生する部材である。摩擦部材90は、ブレーキシュー20と外輪部材10の側壁部12の間に配置されている。摩擦部材90は、板状の本体部91と、本体部91から入力側に突出した3つの間隔保持部92とを有する。
本体部91は、中心に、作用部31の外周形状に合致する嵌合孔93を有する。また、本体部91は、外周に、径方向外側に突出する複数の摩擦突起94を有する。さらに、本体部91は、軽量化のための複数の貫通孔95を有している。この貫通孔95は、軸方向から見て外輪部材10の孔12Hと重なっている(図示省略)ので、組付時に前記したピンが入ることで摩擦部材90の位相を決めることができる。
嵌合孔93が作用部31と嵌合することで、摩擦部材90は、出力側回転部材30と一体に回転する。
摩擦突起94は、外輪11の内周面14に圧接する寸法を有しており、摩擦突起94が内周面14に圧接することで、摩擦突起94と内周面14の間で適度な摩擦力が発生する。
間隔保持部92は、図3に示すように、周方向において、各ブレーキシュー20の間に配置されてブレーキシュー20の回転方向の間隔を保持する部分である。間隔保持部92は、ブレーキシュー20の数に合わせて複数、ここでは3つ設けられている。各間隔保持部92は周方向に隣接する2つのブレーキシュー20と、出力側回転部材30の接続面38とに囲まれた、略三角形の空間に配置されている。すなわち、2つのブレーキシュー20と出力側回転部材30との間の空間を有効利用して間隔保持部92を配置しているので、ブレーキ部3の大型化を抑制することができる。
摩擦部材90を構成する材料は特に限定されないが、摩擦部材90は、例えば、樹脂からなっている。摩擦部材90を樹脂で構成すると、複雑な形状を容易に作ることができ、また、内周面14との摺動時に音が発生しにくいのでブレーキ部3の動作時の音を静かにすることができる。
次に、筐体100の構成について説明する。
図2~図4に示すように、筐体100は、外輪部材10およびカバー部材60からなり、筐体100の中には、ブレーキシュー20、出力側回転部材30の作用部31、入力側回転部材40、操作リング50、規制部材71、第1ローラ81、第2ローラ82、第1バネ86、第2バネ87および摩擦部材90を収容している。図4に示すように、筐体100は、出力側回転部材30を軸支する第1軸受部13と、軸方向において第1軸受部13から離れて位置する第2軸受部67であって、出力側回転部材30を軸支する第2軸受部67と、を有する。第2軸受部67は、カバー部材60に設けられている。
カバー部材60は、金属板からなり、カバー部61と、ラチェット収容部62と、拡径部63と、外輪嵌合部64と、取付フランジ65と、バネ係合部66とを有する。
カバー部61は、円形の輪郭を有する板からなる。カバー部61は、軸方向において、入力側回転部材40、第2ローラ82および第2バネ87の入力側に配置されている。これにより、カバー部61は、入力側回転部材40、第2ローラ82および第2バネ87が軸方向における入力側へ移動するのを規制する。
カバー部61は、出力側回転部材30の第2軸部33Bが嵌合する円形の貫通孔61Bを有する。貫通孔61Bの周囲のリング状の部分が、第2軸受部67である。
また、カバー部61は、周方向に3つ等間隔で配置された円弧孔61Dと、円弧孔61Dよりも径方向外側に位置し、周方向に3つ等間隔で配置された嵌合穴61Cと、貫通孔61Bの周囲に形成された漏斗形状の凹部61Pとを有する。
円弧孔61Dは、操作リング50の操作係合部52に対応して設けられ、操作係合部52よりも周方向に長い円弧状に形成されている。これにより、円弧孔61Dは、操作係合部52を受け入れるとともに、操作係合部52が円弧孔61Dの中において所定角度範囲で移動することが可能となっている。
嵌合穴61Cは、規制部材71の3つの規制部71Bに対応して3つ設けられた貫通孔であり(図2も参照)、規制部材71がカバー部材60に対し相対回転しないように、カバー部材60と嵌合されている。規制部71Bは、嵌合穴61Cに圧入されている。規制部材71とカバー部材60とは、複数箇所で嵌合していることで、規制部材71の回転の規制をしっかりと行うことができる。
凹部61Pは、軸方向における出力側に凹む漏斗形状の部分である。凹部61Pが軸方向における出力側に凹んでいることで、その分、第2軸受部67が出力側に位置し、出力側回転部材30の軸方向の長さを短くすることができる。これにより、出力側回転部材30を軽量化することができる。
ラチェット収容部62は、カバー部61の径方向外側の端部から、軸方向における出力側に延びる円筒形状の板である。ラチェット収容部62は、ラチェット部2の部品を収容している。
拡径部63は、ラチェット収容部62の出力側の端部から径方向外側に延びるリング形状の板である。
外輪嵌合部64は、拡径部63の径方向外側の端部から、軸方向における出力側に延びる円筒形状を有する。図4に示すように、外輪嵌合部64は、外輪11の外周面15に嵌合する。そして、外輪嵌合部64の径方向外側からレーザ溶接のレーザ光が当てられることで、外輪嵌合部64の内周面64Gは、外輪11の外周面15と溶接されている(図4に、位相をずらして示した溶接部W1参照)。
図2に示すように、取付フランジ65は、外輪嵌合部64から径方向外側に延びている。取付フランジ65は、他の部材にブレーキ装置1を取り付けるための部分であり、図示しないボルトやリベットを通すための取付孔65Aを複数有している。
バネ係合部66は、外輪嵌合部64の下端から、軸方向における入力側に延びる板状の部分である。バネ係合部66は、リターンスプリング85と係合する。バネ係合部66は、入力側の端部に、周方向の両側に延びる外れ防止部66Bを有する。
図4に示すように、出力側回転部材30は、第1軸部32が外輪部材10の第1軸受部13に軸支されている。そして、第1軸受部13の入力側の端部が、軸方向において出力側回転部材30の作用部31の出力側の側面と当接することで、出力側回転部材30が軸方向の一方側(出力側)へ移動するのを規制する。
また、出力側回転部材30は、第2軸部33Bがカバー部材60の第2軸受部67に軸支されている。そして、第2軸受部67の出力側の面が、軸方向において出力側回転部材30の中間軸部33Aの入力側の側面と当接することで、出力側回転部材30が軸方向の他方側(入力側)へ移動するのを規制する。
次に、ラチェット部2の構成について説明する。
図2、図5に示すように、操作リング50は、操作部材110と係合して操作部材110とともに中立位置N(図1参照)から所定角度範囲で回動操作可能である。なお、前記したように、操作部材110には、レバー75(図1、図4参照)が固定されている。操作リング50は、第2ローラ82を介して入力側回転部材40と一体になって動くことで、入力側回転部材40にレバー75からの回転トルクを第2ローラ82を介して伝達する部材である。このため、操作リング50は、リング部51と、操作係合部52とを有する。
リング部51は、リング形状の側壁部51Aと、側壁部51Aの径方向外側の端部から入力側に延びる外周部51Bとを有する。
操作係合部52は、リング部51から、軸方向における入力側に突出して設けられている。操作係合部52は、周方向に3つ等間隔で配置されている。
側壁部51Aは、円形の貫通孔51Cを有する、貫通孔51Cは、出力側回転部材30の中間軸部33Aの外径より少し大きな内径を有している。貫通孔51Cが中間軸部33Aと嵌合することで、操作リング50は、出力側回転部材30の周りで回動可能である。
図8に示すように、リング部51は、外周面に3つの円弧状の小径部53と、小径部53から周方向に連続して延び、小径部53よりも徐々に直径が大きくなる作用面55とを有している。そして、リング部51は、作用面55から荷重入力面である受圧リング部41の内周面41Bに近づくように突出した3つの突出部54を有する。小径部53と突出部54とは、周方向に交互に配置され、作用面55は、周方向で隣接する突出部54と小径部53の間に、計6つ配置されている。
作用面55は、内周面41Bに対して径方向で対向している。また、作用面55は、内周面41Bと非平行であり、突出部54に近づくほど、内周面41Bとの間隔が狭くなるように形成されている。
各作用面55と受圧リング部41の内周面41Bとの間には、それぞれ、第2ローラ82が配置されている。第2ローラ82は、後述する動作説明で分かるように、操作リング50および入力側回転部材40に対し係合・離脱することで入力トルクの伝達・遮断を行うものである。第2ローラ82は、各作用面55に対応して計6つ配置されている。
ここで、図2に戻り、規制部材71について説明する。規制部材71は、第2ローラ82の位置を規制する部材であり、複数の第2ローラ82および操作リング50の出力側に配置された側壁部71Aと、側壁部71Aの外周縁から入力側に向けて延出した3つの規制部71Bとを備えて構成されている。規制部71Bは、第2ローラ82の軸方向の長さよりも長く、その先端がカバー部材60の嵌合穴61Cに圧入嵌合している(図5も参照)。また、規制部材71は、中心に、出力側回転部材30の中間軸部33Aが配置される孔71Cを有している。
図8に示すように、規制部71Bは、レバー75を操作していない非作動時において突出部54の径方向外側で同じ回転位置に配置されており、作用面55と受圧リング部41の間にある第2ローラ82の周方向についての移動を規制している。隣接する規制部71Bの間に配置された2つの第2ローラ82の間には、圧縮コイルバネからなる第2バネ87がそれぞれ初期荷重を与えられて配置されている。このため、図8の非作動時において、各第2ローラ82は規制部71Bに接している。ここで、規制部71Bは、径方向において、第2ローラ82の中心が位置するところを含むように配置され、第2ローラ82の、周方向に最も出っ張っているところに接している。これにより、規制部71Bは、第2ローラ82を安定して支持することができる。なお、図8においては、第2ローラ82を、規制部71Bに接した状態で表しているが、第2ローラ82は、作用面55と内周面41Bに挟持されることで、規制部71Bから僅かに離れていてもよい。
第2ローラ82は、作用面55と入力側回転部材40の内周面41Bとの間に挟持されることで、操作リング50の回動動作に入力側回転部材40を追従させる部材である。
第2ローラ82は、入力側回転部材40の内周面41Bと作用面55の間に複数配置されている。具体的には、第2ローラ82は、操作リング50の各作用面55に対応する位置に1つずつ、計6個設けられている。
第2バネ87は、隣接する規制部71Bの間に配置された、2つの第2ローラ82同士を互いに遠ざけるように付勢し、これにより、各第2ローラ82は、入力側回転部材40の内周面41Bと作用面55との間の隙間の狭い方へ付勢されている。
図6および図9に示すように、操作部材110は、レバー75が取り付けられる部材である。操作部材110は、レバー75とともに回転軸線X1を中心に回動し、これにより、入力側回転部材40を回動操作するための部材である。操作部材110は、カバー部材60に対し、軸方向の入力側に配置されている。
操作部材110は、取付面部111と、取付面部111から上方および下方に延びる第1延出部113と、取付面部111から横方向に延びる第2延出部114とを有する。
取付面部111は、回転軸線X1に直交する円板形状を有する。取付面部111は、係合孔112と、第1位置決め凸部115と、第2位置決め凸部116と、回転軸線X1と中心が合った取付孔118とを有する。
係合孔112は、周方向に円弧状に延びる貫通孔であり、周方向に等間隔で3つ設けられている。係合孔112は、操作係合部52が係合した状態で、溶接部W3においてその縁がレーザ溶接により操作係合部52と溶接されている(図5も参照)。
第1位置決め凸部115は、軸方向における出力側に向けて突出した部分であり、周方向に等間隔で3つ設けられている。各第1位置決め凸部115は、回転軸線X1を中心とする円弧状に延びており、テーパー形状の凹部61Pと係合することで、操作部材110の、カバー部材60に対する、回転軸線X1に直交する方向のおよその位置決めがなされるようになっている(図4参照)。
第2位置決め凸部116は、軸方向における出力側に向けて突出した部分であり、周方向に等間隔で3つ設けられている。第2位置決め凸部116は、軸方向から見て点状に形成されている。図4に示すように、第2位置決め凸部116は、カバー部材60のカバー部61と接触することで、操作部材110のカバー部材60に対する軸方向の位置決めがなされるようになっている。
取付孔118は、操作部材110にレバー75を固定するためのネジ77の軸部77Aがねじ込まれる孔である。
図6および図9に示すように、第1延出部113は、操作部材110の外周部の一部、ここでは、上部と下部に設けられている。各第1延出部113は、屈曲されることで、軸方向において入力側に突出する軸方向突出部113Aを有する。また、各第1延出部113は、軸方向突出部113Aから軸方向における出力側に延びるバネ係合部113Bと、バネ係合部113Bの入力側の端部から周方向の両側に延びる外れ防止部113Cとを有する。
第2延出部114は、操作部材110の外周部の一部、ここでは、車両用シートSの前方に設けられている。第2延出部114は、屈曲されることで、軸方向において入力側に突出する軸方向突出部114Aを有する。
図2に示すように、リターンスプリング85は、円弧形状の板バネであり、両端部に、径方向外側に延びるリターン係合部85Aを有する。リターンスプリング85は、操作部材110および操作リング50を常時、中立位置Nへ向けて付勢する。
具体的に、図8に示すように、リターンスプリング85は、リターン係合部85Aが、カバー部材60のバネ係合部66と、操作部材110の1つのバネ係合部113Bのうち、下に位置するバネ係合部113Bに係合している。
図9に示すように、レバー75は、操作部材110と一体に回動するレバーである。レバー75は、切欠部75Aと、係合孔75Bと、案内孔75Cと、取付孔75Dとを有する。
切欠部75Aは、レバー75の上下の縁に形成された切欠きである。各切欠部75Aは、軸方向突出部113Aと係合して操作部材110に対するレバー75の回転方向の位置決めをする。
係合孔75Bは、回転軸線X1に対して車両用シートSの前方に位置する孔である。係合孔75Bは、軸方向突出部113Aと係合して操作部材110に対するレバー75の回転方向の位置決めをする。
案内孔75Cは、3つの操作係合部52に対応した位置および形状で3つ設けられている。案内孔75Cは、レバー75を操作部材110に組み付ける際に、操作部材110に対するレバー75のおよその向きを案内する。
取付孔75Dは、レバー75を操作部材110に取り付ける際に、ネジ77の軸部77Aが通る貫通孔である。
操作部材110に対してレバー75を固定する場合には、図4、図9に示すように、軸方向突出部113Aに切欠部75Aを係合させ、また、図5、図9に示すように、軸方向突出部114Aに係合孔75Bを係合させ、ネジ77をワッシャー76および取付孔75Dに通し、操作部材110の取付孔118にねじ込む。これにより、操作部材110にレバー75が固定され、操作部材110は、レバー75と一体に回動するようになる。
次に、以上のように構成されたブレーキ装置1の動作について説明する。
まず、ラチェット部2の動作について説明する。
図10に示すように、レバー75(図10で図示省略)を中立位置Nから上に引き上げると、操作部材110が時計回りに回動する。このとき、リターンスプリング85のリターン係合部85Aのうち、図の左側のリターン係合部85Aを、図の下側のバネ係合部113Bが左に押す。一方、右側のリターン係合部85Aは、カバー部材60のバネ係合部66に係合したまま動かない。これにより、リターンスプリング85は、2つのリターン係合部85A同士が離れるように弾性変形する。この弾性変形の復元力により、リターンスプリング85は、レバー75を中立位置Nに戻そうとする(反時計回りに回動させる)ように付勢する。この動作は、レバー75を下に押し下げた場合にも、回転方向が逆なだけで同じであり、リターンスプリング85は、レバー75を中立位置Nに戻そうとする(時計回りに回動させる)ように付勢する。
レバー75を上に引き上げることで、操作リング50が図8に示す状態から図10に示す状態へと時計回りに回動すると、突出部54の時計回り側に隣接する作用面55と、入力側回転部材40の内周面41Bとの間に第2ローラ82が挟持される。一方、突出部54の反時計回り側に隣接する作用面55は、対向していた第2ローラ82から離れていく。このため、第2ローラ82と入力側回転部材40の摩擦力および第2ローラ82と操作リング50の摩擦力により、操作リング50、3つの第2ローラ82および入力側回転部材40が一体となって時計回りに回動する。
図10に示す状態からレバー75を中立位置Nに戻すと、突出部54の時計回り側に隣接する作用面55は、接触している第2ローラ82から反時計回りに逃げていく。このため、図11に示すように、第2ローラ82は、作用面55と外周面41Aの間には挟持されず、操作リング50と入力側回転部材40のうち操作リング50のみが反時計回りに回動し、入力側回転部材40は回動しない。突出部54の時計回り側に隣接する第2ローラ82は、逃げていく作用面55に追従して、反時計回りに移動する。
このようにして、レバー75を中立位置Nから上または下に移動させた場合には、操作リング50に追従して入力側回転部材40が回動するが、レバー75を中立位置Nに戻すときには、操作リング50のみが回動して、入力側回転部材40は回動しない。
次に、ブレーキ部3の動作について説明する。
図12に示すように、車両用シートSに座った乗員の重みにより、出力側回転部材30に、図における反時計回り方向の回転トルク、(通常使用範囲の回転トルク)を与えると、出力側回転部材30が反時計回りに少し回転し、図12の第1バネ86の時計回り側に隣接する第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持される。
このとき、対向面36は、第1ローラ81Bを力F1で押し、第1ローラ81Bは、内側面23を力F2で押す。これにより、ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21が外輪11の内周面14に力F3で押し付けられる。その結果、ブレーキ面21と内周面14の間で摩擦力が発生するので、出力側回転部材30が回転しない。すなわち、車両用シートSが下がるのを阻止するブレーキ力が発生する。そして、このような、出力側回転部材30に通常使用範囲の回転トルクを与えた状態においては、支持面26は、外輪11の内周面14から離間している。
また、このとき、第1ローラ81Aは、反時計回り方向に隣接する第1係合部42Aから離間している。そのため、第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持されているだけでなく、第1ローラ81Aも第1バネ86の付勢力により対向面36と内側面23に挟持された状態を維持することができる。
また、図12のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを上げるためにレバー75を操作して入力側回転部材40を時計回りに回転させると、図13に示すように、第1係合部42Aが第1ローラ81Aを押すことで第1ローラ81Aが対向面36と内側面23に挟持されなくなる。これにより、ブレーキシュー20を外輪11の内周面14に押し付ける力のバランスが崩れ、ブレーキ力が解除される。そして、さらに入力側回転部材40を時計回りに回転させると、第2係合部42Bが第2突出部25Bに当たり、ブレーキシュー20を周方向に押す。また、これと略同時に、凸面部47(図7参照)が対向面36に当たることで出力側回転部材30が時計回り方向に回転し、第1ローラ81Bが内側面23と対向面36に強く挟持された状態を解除する。これにより、第1ローラ81Bが内側面23と対向面36に強く挟持されていた場合に、入力側回転部材40を回転させて車両用シートSを持ち上げ始めるときの引っ掛かり感を抑制することができる。
なお、凸面部47は、乗員等の重量が大きい場合など、シートにかかる荷重が特に大きい場合に対向面36に当たる可能性が高くなる。
ブレーキシュー20を時計回りに回転させると、ブレーキシュー20の内面が第1ローラ81Bを力F12で押し、第1ローラ81Bが対向面36を力F13で押す。この力F13によって出力側回転部材30が時計回りに回転する。
また、図12のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを下げるためにレバー75を操作して入力側回転部材40を反時計回りに回転させると、図14に示すように、第2係合部42Bが第1ローラ81Bを押すことで第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持されなくなる。これにより、ブレーキシュー20を外輪11の内周面14に押し付ける力のバランスが崩れ、ブレーキ力が解除される。そして、さらに入力側回転部材40を反時計回りに回転させると、第1係合部42Aが第1突出部25Aに当たり、ブレーキシュー20を周方向に押す。
ブレーキシュー20を反時計回りに回転させると、ブレーキシュー20の内面が第1ローラ81Aを力F12で押し、第1ローラ81Aが対向面36を力F13で押す。この力F13によって出力側回転部材30が反時計回りに回転する。
以上のブレーキ部3の動作において、ブレーキ力が解除されたときには、摩擦部材90が、外輪11に対する出力側回転部材30の回転に抵抗を与えるため、出力側回転部材30が急激に回転することが抑制される。
なお、車両用シートSの上に大きな衝撃的な荷重が加わった場合など、過大な反時計回り方向の回転トルクが入力されて出力側回転部材30が反時計回りに大きく回転した場合には、ブレーキシュー20が撓み、支持面26が内周面14に当たる(図示省略)。これにより、さらなるブレーキシュー20の撓みが抑制され、ブレーキシュー20に大きな負荷が掛かることを抑制することができる。
以上説明した本実施形態のブレーキ装置1に適用されたブレーキ部3によれば、次のような効果を奏することができる。
ブレーキ装置1は、筐体100の第1軸受部13が出力側回転部材30の軸方向の一方側への移動を規制し、第2軸受部67が出力側回転部材30の軸方向の他方側への移動を規制する。このため、ブレーキ装置1の耐久性を高くすることができる。
また、第1突出部25Aと、一対の第1ローラ81の間に入力側回転部材40の第1係合部42Aを配置し、第2突出部25Bと、一対の第1ローラ81の間に入力側回転部材40の第2係合部42Bを配置することで、入力側回転部材40の直径を小さくすることができる。また、ブレーキシュー20は、第1突出部25Aと第2突出部25Bを有することで、内側面23に設けられた凹みを有し、第1係合部42Aおよび第2係合部42Bは、この凹みの空間に配置されることになるので、外輪11と出力側回転部材30の間のスペースを有効利用することができる。これにより、ブレーキシュー20を小型化、軽量化することができる。
また、第1係合部42Aおよび第2係合部42Bは、ブレーキシュー20を回転方向に押してブレーキシュー20を回転させる機能だけではなく、第1ローラ81を回転方向に押して、ブレーキ力を解除する機能をも有する。すなわち、第1係合部42Aおよび第2係合部42Bが2つの機能を有することで、ブレーキ装置1を小型化、軽量化することができる。
また、第1係合部42A、第2係合部42Bおよび接触凸部46を、出力側回転部材30の回転軸線X1を中心とする一の円周C1上に配置することで、外輪11と出力側回転部材30の間のスペースを有効利用して、ブレーキ装置1を小型化、軽量化することができる。
また、入力側回転部材40に溝48を設けることで、入力側回転部材40を軽量化し、ブレーキ装置1を軽量化することができる。
また、ブレーキシュー20の、第1突出部25Aと第2突出部25Bの間の凹みに作用部31が入り込んだ配置であることで、第1突出部25Aと第2突出部25Bの間の空間を有効利用して、ブレーキ装置1を、小型化、軽量化することができる。
また、出力側回転部材30が、回転軸線X1上に、入力側回転部材40を回動操作するためのレバー75を取り付けるネジ77を収容する凹部37を有することで、出力側回転部材30を軽量化して、ブレーキ装置1を軽量化することができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
前記実施形態においては、内側面23と対向面36が、ともに、周方向の両端部において互いに相手側に近づくように傾斜していたが、いずれか一方のみが傾斜していてもよい。
前記実施形態においては、レーザ溶接によりカバー部材60を外輪11に固定したが、カシメにより固定してもよい。
前記実施形態においては、可動片および第2可動片としてローラを例示したが、可動片は、球や多角柱、楕円断面の柱状であっても構わない。
前記実施形態においては、ブレーキシュー20は3つ設けられていたが、ブレーキシューは、2つでもよく、4つ以上であってもよい。
前記実施形態においては、ブレーキシュー20が一対のブレーキ面21の間に支持面26を有していたが、ブレーキシューは、支持面や、当該支持面が設けられる突起を備えない構成であっても構わない。
前記実施形態においては、操作リング50の径方向外側に入力側回転部材40が配置されていたが、これを逆にして、操作リング50の径方向内側に入力側回転部材40が配置されていてもよい。
また、ブレーキ部3、ラチェット部2およびブレーキ装置1は、車両用シートSのハイトアジャスト機構に用いられるだけでなく、他の装置に任意に適用することができる。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 ブレーキ装置
11 外輪
14 内周面
20 ブレーキシュー
21 ブレーキ面
23 内側面
25A 第1突出部
25B 第2突出部
30 出力側回転部材
31 作用部
36 対向面
37 凹部
40 入力側回転部材
41B 内周面
42 係合部
42A 第1係合部
42B 第2係合部
46 接触凸部
48 溝
50 操作リング
55 作用面
60 カバー部材
67 第2軸受部
75 レバー
77 ネジ
81(81A,81B) 第1ローラ
82 第2ローラ
86 第1バネ
87 第2バネ
100 筐体
110 操作部材
113A 軸方向突出部
C1 円周
L1 直線
X1 回転軸線

Claims (10)

  1. 円筒状の内周面を有する外輪と、
    前記外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、前記内周面に対向して当該内周面と接触可能な一対のブレーキ面と前記径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、
    各前記ブレーキシューの前記径方向内側に配置された出力側回転部材であって、前記内側面に対向する対向面を有する作用部を有する出力側回転部材と、
    前記ブレーキシューまたは前記出力側回転部材に接触して前記出力側回転部材を回転させることが可能な入力側回転部材と、
    前記内側面のそれぞれと前記対向面との間に配置された一対の可動片であって、前記内側面と前記対向面の間で挟持されることで、前記ブレーキシューのブレーキ力を発生させる可動片と、
    前記一対の可動片の間に配置され、前記一対の可動片を互いに離間させるように付勢する第1バネとを備え、
    前記ブレーキシューのそれぞれは、周方向の一方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第1突出部と、周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第2突出部とを有し、
    前記一対の可動片は、前記第1突出部と前記第2突出部の間に配置され、
    前記入力側回転部材は、前記出力側回転部材の軸方向に突出する、前記一対の可動片と前記第1突出部の間に配置された第1係合部と、前記軸方向に突出する、前記一対の可動片と前記第2突出部の間に配置された第2係合部とを、各ブレーキシューに対応して有し、
    前記入力側回転部材が第1回転方向に回転する場合には、前記第2係合部が前記第2突出部を押して前記ブレーキシューを前記第1回転方向に回転させ、
    前記入力側回転部材が第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する場合には、前記第1係合部が前記第1突出部を押して前記ブレーキシューを前記第2回転方向に回転させることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記入力側回転部材が前記第1回転方向に回転する場合には、前記第1係合部が前記一対の可動片の一方を押して前記ブレーキ力を解除し、
    前記入力側回転部材が前記第2回転方向に回転する場合には、前記第2係合部が前記一対の可動片の他方を押して前記ブレーキ力を解除することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記入力側回転部材は、前記対向面に対向し、径方向内側に向けて突出し、前記作用部に接触することが可能な接触凸部を有し、
    前記第1係合部、前記第2係合部および前記接触凸部は、前記出力側回転部材の回転軸線を中心とする一の円周上に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記第1係合部、前記第2係合部および前記接触凸部は、前記入力側回転部材の内周に沿って配置されていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記入力側回転部材は、前記第1係合部と前記接触凸部の間、および、前記第2係合部と前記接触凸部の間に溝を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記第1係合部および前記第2係合部の周方向における大きさは、前記接触凸部の周方向における大きさより小さいことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  7. 前記作用部は、各前記ブレーキシューの前記第1突出部の先端と前記第2突出部の先端とを結ぶ直線と交差するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  8. 前記出力側回転部材は、回転軸線上に、前記入力側回転部材を回動操作するためのレバーを取り付けるネジを収容する凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  9. 前記入力側回転部材を回動操作するための操作部材と、
    前記操作部材と一体に回動するレバーと、をさらに備え、
    前記操作部材は、外周部の一部において、前記出力側回転部材の軸方向に突出する軸方向突出部を有し、
    前記レバーは、前記軸方向突出部と係合する切欠部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  10. 入力側回転部材と、
    出力ギヤを有する出力側回転部材であって、前記出力ギヤから当該出力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合には回転せず、前記入力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合には回転する、出力側回転部材と、を備えるブレーキ装置であって、
    前記出力側回転部材は、回転軸線上に、前記入力側回転部材を回動操作するためのレバーを取り付けるネジを収容する凹部を有することを特徴とするブレーキ装置。
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