JP7368717B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートのハイトアジャスト機構などに使用されるブレーキ装置に関する。
乗物用シートのハイトアジャスト機構には、入力側に設けられた上下に揺動させるレバーの操作によって出力軸が回転するが、シートおよび乗員の重みによってシートが下がろうとする力が出力軸に掛かっても、出力軸が回転しないように構成されたブレーキ装置が用いられている。
例えば、特許文献1,2に開示されたブレーキ装置は、外輪と、外輪の内側に配置された出力側回転部材(出力軸)を備え、外部から出力側回転部材に回転トルクが入力された場合に、出力側回転部材が直接または可動片を介してブレーキシューを外輪に押し付けることでブレーキ力が発生するように構成されている。そして、これらのブレーキ装置では、出力側回転部材は、筐体の2箇所の軸受のうち、一方の軸受付近のみで軸方向の移動の規制がなされていた。
特表2002-511035号公報 特開2016-124526号公報
しかしながら、出力側回転部材の軸方向の位置規制が、1箇所のみでなされていると、長期にわたって乗物の振動が加わる場合があり、耐久性が求められている。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、高い耐久性を確保することができるブレーキ装置を提供することを目的とする。
また、出力側回転部材を筐体に対して正確な位置で軸支することを目的とする。
また、ブレーキ装置の小型化を図ることを目的とする。
また、ブレーキ装置を安定して動作させることを目的とする。
また、ブレーキ装置の剛性を高くすることを目的とする。
また、ブレーキ装置を簡易に製造できるようにすることを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明のブレーキ装置は、円筒状の第1内周面を有する外輪と、外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、第1内周面に対向して当該第1内周面と接触可能な一対のブレーキ面と径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、各ブレーキシューの径方向内側に配置された出力側回転部材であって、内側面に対向する対向面を有する作用部を有し、外部から当該出力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合に、対向面が内側面を直接または間接的に押すことでブレーキシューが第1内周面に押し付けられる、出力側回転部材と、ブレーキシューまたは出力側回転部材に接触して出力側回転部材を回転させることが可能な入力側回転部材と、ブレーキシュー、作用部および入力側回転部材を収容する筐体とを備える。
筐体は、出力側回転部材を軸支する第1軸受部と、出力側回転部材の軸方向において第1軸受部から離れて位置する第2軸受部であって、出力側回転部材を軸支する第2軸受部と、を有する。
第1軸受部は、軸方向において出力側回転部材と当接することで、出力側回転部材が軸方向の一方側へ移動するのを規制する。
第2軸受部は、軸方向において出力側回転部材と当接することで、出力側回転部材が軸方向の他方側へ移動するのを規制する。
このような構成によれば、筐体の第1軸受部が出力側回転部材の軸方向の一方側への移動を規制し、第2軸受部が出力側回転部材の軸方向の他方側への移動を規制する。このため、ブレーキ装置の耐久性を高くすることができる。
筐体は、外輪と、外輪から径方向内側に延び、ブレーキシューが軸方向における一方側に移動するのを規制する側壁部と、側壁部に形成された第1軸受部とを一体に有する外輪部材と、外輪の外周面に嵌合する外輪嵌合部を有し、ブレーキシューが軸方向における他方側に移動するのを規制する第1カバー部を有する第1カバー部材と、第1カバー部に固定され、第2軸受部を有する第2カバー部材と、を含んで構成されていてもよい。
このような構成によれば、ブレーキシューが軸方向の他方側に移動するのを規制する第1カバー部は、出力側回転部材が軸方向の他方側に移動するのを規制する第2カバー部材(第2軸受部)とは別に設けられているので、ブレーキ装置の耐久性をより高くすることができる。
外輪嵌合部の内周面は、外輪の外周面と溶接されていてもよい。
このような構成によれば、接触面が広い、外輪と外輪嵌合部が嵌合している面でこれらが固定されるので、第1カバー部材を外輪部材に強固に固定して、ブレーキ装置の剛性を高くすることができる。
第2カバー部材は、外輪嵌合部の外周面に嵌合するカバー嵌合部を有し、カバー嵌合部の内周面は、外輪嵌合部の外周面と溶接されていてもよい。
このような構成によれば、接触面が広い、外輪嵌合部とカバー嵌合部が嵌合している面で固定されるので、第2カバー部材を第1カバー部材に強固に固定して、ブレーキ装置の剛性を高くすることができる。また、外輪嵌合部が外輪の外周面に嵌合し、さらにカバー嵌合部が外輪嵌合部に嵌合することで、外輪部材が有する第1軸受部と第2カバー部材が有する第2軸受部の軸を正確に合わせることができる。すなわち、出力側回転部材を筐体に対して正確な位置で軸支することができる。
第1カバー部材は、外輪嵌合部から径方向外側に延びる、他の部材にブレーキ装置を取り付けるための取付フランジをさらに有することができる。
前記したブレーキ装置は、内側面のそれぞれと対向面との間に配置された一対の第1可動片であって、内側面と対向面の間で挟持されることで、ブレーキシューのブレーキ力を発生させる第1可動片と、一対の第1可動片の間に配置され、一対の第1可動片を互いに離間させるように付勢する第1バネとをさらに備えていてもよい。
この場合、ブレーキシューのそれぞれは、周方向の一方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第1突出部と、周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第2突出部とを有し、一対の第1可動片は、第1突出部と第2突出部の間に配置され、入力側回転部材は、軸方向に突出する、一対の第1可動片と第1突出部の間に配置された第1係合部と、軸方向に突出する、一対の第1可動片と第2突出部の間に配置された第2係合部とを、各ブレーキシューに対応して有しているとよい。そして、入力側回転部材が第1回転方向に回転する場合には、第1係合部が一対の第1可動片の一方を押してブレーキ力を解除するとともに、第2係合部が第2突出部を押してブレーキシューを第1回転方向に回転させ、入力側回転部材が第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する場合には、第2係合部が一対の第1可動片の他方を押してブレーキ力を解除するとともに、第1係合部が第1突出部を押してブレーキシューを第2回転方向に回転させる構成であることが望ましい。
このような構成によれば、第1係合部および第2係合部が、ブレーキシューを回転させるための機能と、第1可動片を押すことによるブレーキ力の解除の機能とを兼ねることができる。これにより、ブレーキ装置の小型化を図ることができる。
前記したブレーキ装置は、入力側回転部材の径方向外側に配置された操作リングと、操作リングの内周面である第2内周面と入力側回転部材の外周面との間に配置された第2可動片であって、第2内周面と外周面との間に挟持されることで、操作リングの回動動作に入力側回転部材を追従させる複数の第2可動片と、隣接する第2可動片同士を互いに遠ざけるように付勢する第2バネと、をさらに備えることができる。
この場合、第1カバー部は、第2可動片の前記軸方向の一方側への移動を規制し、第2カバー部材は、第2可動片の前記軸方向の他方側への移動を規制する第2カバー部を有することができる。
このような構成によれば、第2可動片の前記軸方向の一方側への移動を規制する第1カバー部は、出力側回転部材が前記軸方向の一方側へ移動するのを規制する側壁部と別に設けられているので、ブレーキ装置の耐久性をさらに高くすることができる。
第2可動片は、ローラまたは球体であり、第1カバー部材は、軸方向に突出し、複数の第2可動片の間に配置される規制突起を有し、規制突起は、第2可動片の中心よりも、出力側回転部材の回転軸線からの距離が小さい位置で第2可動片に接触することが望ましい。
このような構成によれば、第2可動片は第2バネに付勢されたときに、規制突起に当たることで、径方向の外側に付勢されることになり、第2可動片の位置が安定する。これにより、ブレーキ装置を安定して動作させることができる。
第1カバー部は、第2バネの軸方向の一方側への移動を規制する構成であってもよい。
ブレーキ装置は、第2カバー部材に対し、軸方向の他方側に配置された操作部材をさらに備えることができる。
この場合、操作リングは、径方向外側に突出する操作突部を有し、操作部材は、操作突部と係合する切欠部を有し、切欠部が操作突部と係合することで、操作部材と操作リングは一体に回動する構成であってもよい。
このような構成によれば、操作部材部材と操作リングを一体に回転させるための構造を簡易に製造することができる。
本発明によれば、筐体の第1軸受部が出力側回転部材の軸方向の一方側への移動を規制し、第2軸受部が出力側回転部材の軸方向の他方側への移動を規制することで、ブレーキ装置の耐久性を高くすることができる。
また、ブレーキシューが軸方向の他方側に移動するのを規制する第1カバー部が、出力側回転部材が軸方向の他方側に移動するのを規制する第2カバー部材(第2軸受部)とは別に設けられていることで、ブレーキ装置の耐久性をより高くすることができる。
また、接触面が広い、外輪と外輪嵌合部が嵌合している面で固定されることで、第1カバー部材を外輪部材に強固に固定して、ブレーキ装置の剛性を高くすることができる。
また、接触面が広い、外輪嵌合部とカバー嵌合部が嵌合している面で固定されることで、第2カバー部材を第1カバー部材に強固に固定して、ブレーキ装置の剛性を高くすることができる。また、外輪嵌合部が外輪の外周面に嵌合し、さらにカバー嵌合部が外輪嵌合部に嵌合することで、外輪部材が有する第1軸受部と第2カバー部材が有する第2軸受部の軸を正確に合わせることができる。すなわち、出力側回転部材を筐体に対して正確な位置で軸支することができる。
また、第1係合部および第2係合部が、ブレーキシューを回転させるための機能と、第1可動片または第2可動片を押すことによるブレーキ力の解除の機能とを兼ねることができる。これにより、ブレーキ装置の小型化を図ることができる。
また、第2可動片の前記軸方向の一方側への移動を規制する第1カバー部は、出力側回転部材が前記軸方向の一方側へ移動するのを規制する側壁部と別に設けられているので、ブレーキ装置の耐久性をさらに高くすることができる。
また、第2可動片が第2バネに付勢されたときに、規制突起に当たることで、径方向の外側に付勢されることになり、第2可動片の位置が安定する。
また、操作リングは、径方向外側に突出する操作突部を有し、操作部材は、操作突部と係合する切欠部を有し、切欠部が操作突部と係合することで、操作部材と操作リングを一体に回転させるための構造を簡易に製造することができる。
乗物用シートの側面図である。 ブレーキ装置の分解斜視図である。 ブレーキ部の横断面図である。 図3のX-X線断面図である。 ブレーキ装置を入力側から見た斜視図である。 入力側回転部材を軸方向に沿って出力側から見た図である。 ラチェット部の横断面図である。 操作部材を時計回りに回動させた場合のリターンスプリングの状態を説明する図である。 ラチェット部の動作を説明する図であり、操作リングを中立位置から時計回りに回転させた状態を示す。 ラチェット部の動作を説明する図であり、図9の状態から操作リングを反時計回りに戻した状態を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、出力側回転部材に反時計回りの回転トルクを与えた状態を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、図11の状態から、入力側回転部材を時計回りに回転させた状態を示す。 ブレーキ部の動作を説明する図であり、図11の状態から、入力側回転部材を反時計回りに回転させた状態を示す。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置1は、乗物用シートの一例としての車両用シートSのシートクッションS1の高さを調整するためのハイトアジャスト機構に適用されるものである。ブレーキ装置1は、ブレーキ装置1が有する操作部材55にレバー59が取り付けられる。そして、レバー59の操作により、後述する出力側回転部材30を回転させてハイトアジャスト機構を駆動してシートクッションS1の高さを調整可能である。具体的には、レバー59を中立位置Nから上げると、シートクッションS1が所定量上がり、レバー59を中立位置Nから下げると、シートクッションS1が所定量下がるようになっている。なお、レバー59を、上または下の位置から中立位置Nに戻すときには、出力側回転部材30が回転しないようになっている。
図2に示すように、ブレーキ装置1は、筐体100に各部材が収納されて構成されている。なお、筐体100は、外輪部材10、第1カバー部材60および第2カバー部材70の組合せにより構成されている。また、以下の説明では、操作部材55が配置される図2の左側を「入力側」と称し、出力側回転部材30の出力ギヤ35が配置される図2の右側を「出力側」と称する。
ブレーキ装置1は、入力側に設けられ、操作部材55の回動動作による入力トルクを伝達・遮断するラチェット部2と、出力側に設けられ、ラチェット部2からの入力トルクを出力側回転部材30の出力ギヤ35に伝達するとともに、出力ギヤ35からの逆入力トルクを遮断するブレーキ部3とを備えてなる。
ラチェット部2とブレーキ部3の構成部品の概略を説明すると、ラチェット部2は、操作部材55と、操作リング51と、第2可動片の一例としての第2ローラ82と、第2バネ87と、リターンスプリング85と、入力側回転部材40とを備えてなる。また、ブレーキ部3は、外輪部材10と、ブレーキシュー20と、出力側回転部材30と、入力側回転部材40と、第1ローラ81と、第1バネ86と、摩擦部材90とを備えてなる。なお、入力側回転部材40は、ラチェット部2の出力部材であるとともに、ブレーキ部3の入力部材であり、ラチェット部2とブレーキ部3のいずれの部品ともいうことができる。
次に、ブレーキ部3およびラチェット部2の構成の詳細を説明する。
まず、ブレーキ部3の構成について説明する。
外輪部材10は、外輪11と、側壁部12と、第1軸受部13とを有してなる。
外輪11は、所定肉厚のリングからなり、円筒状の第1内周面14と、円筒状の外周面15と、第1内周面14と外周面15を入力側で繋ぐ側面16とを有している。
側壁部12は、外輪11の出力側端部から径方向内側に延びている。側壁部12は、ブレーキシュー20が出力側回転部材30の軸方向における一方側(出力側)に移動するのを規制する。なお、本明細書において、出力側回転部材30の軸方向を単に「軸方向」と記載する。
側壁部12には、内周面14と同軸の円形の軸支孔12Aが形成されている。第1軸受部13は、おり、軸支孔12Aの縁から出力側に延びる円形のフランジである。第1軸受部13は、出力側回転部材30を軸支する。すなわち、外輪部材10は、第1軸受部13は、側壁部12と一体に形成されている。
側壁部12には、複数の孔12Hが設けられている。複数の孔12Hは、ブレーキ装置1を組み立てるときに、外輪部材10を、出力側を下にして置き、ブレーキシュー20を外輪11の中に配置したときに、ブレーキシュー20を下から支持する治具としてのピンを通すための孔である。このようなピンによってブレーキシュー20を支持することにより、側壁部12の精度によらず、ブレーキシュー20を所定の高さ(軸方向における位置)に配置した状態で第1ローラ81などの他の部品を組み付けることができる。
外輪部材10は、鍛造またはプレス成形により成形することができる。鍛造またはプレス成形により、第1軸受部13をバーリングにより成形する際に、外輪11の第1内周面14を第1軸受部13の内周面を成形する型と同じ型で成形し、または、第1内周面14と嵌合する型を用いることにより、第1内周面14の中心と、第1軸受部13の中心を精度良く合わせることができる。
ブレーキシュー20は、外輪11との間でブレーキ力を発生する部材であり、外輪11の径方向内側に周方向に等間隔で並ぶように3つ配置されている。ブレーキシュー20は、周方向に延びる本体部20Aと、本体部20Aの外周において径方向外側に突出する外側突出部20Bおよび中央突起20Cと、本体部20Aの内周の周方向各端部において径方向内側に突出する第1突出部25Aおよび第2突出部25Bとを有して構成されている。なお、本明細書において、径方向および周方向は、外輪11の第1内周面14を基準とする。
外側突出部20Bは、各ブレーキシュー20に、本体部20Aの外周の周方向両端部に1つずつ、つまり一対設けられている。各外側突出部20Bは、径方向外側の先端に、外輪11の第1内周面14に対向して当該第1内周面14と接触可能なブレーキ面21を有している。このブレーキ面21は、外輪11の第1内周面14と略同じ曲率であり、図3に示すように、ブレーキ面21のうち、周方向の外側(各ブレーキシュー20を基準とする周方向外側)で外輪11の第1内周面14に接触するように配置されている。これにより、ブレーキシュー20が径方向外側に付勢されたときには、ブレーキ面21の周方向の端部領域が外輪11の第1内周面14に押し付けられるようになっている。
図2に示すように、中央突起20Cは、本体部20Aの外周の周方向中央部に設けられている。中央突起20Cの径方向外側の先端には、外輪11の第1内周面14に当接可能な支持面26が設けられている。別の言い方をすれば、支持面26は、一対のブレーキ面21の間における中央に設けられている。この支持面26は、外輪11の第1内周面14と略同じ曲率であり、外輪11の第1内周面14に沿った円筒面形状を有している。支持面26は、ブレーキシュー20および出力側回転部材30に負荷が掛かっていない状態において、外輪11の第1内周面14から離間している。
ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21の一方と支持面26との間、および、一対のブレーキ面21の他方と支持面26との間に、ブレーキ面21より小径の円筒面状の外周面22を有している。また、ブレーキシュー20は、第1突出部25Aと第2突出部25Bの間に、径方向内側を向く内側面23を有している。
図3に示すように、内側面23は、それぞれ、周方向の外側に行くにつれ、出力側回転部材30の対向面36(図の下側)に近づくように傾斜する第1接触面23Aを有している。第1接触面23Aは、第1ローラ81と接触可能である。
第1突出部25Aは、内側面23の周方向の一方の端部(本実施形態では、入力側から出力側に向かってみて反時計回り方向の端部)に配置され径方向内側に向けて突出している。
第2突出部25Bは、内側面23の周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出している。
出力側回転部材30は、ブレーキシュー20の径方向内側に配置されている。図2に示すように、出力側回転部材30は、軸状の作用部31と、この作用部31の出力側に形成された第1軸部32と、作用部31から入力側に突出し、第1軸部32と同軸の第2軸部33と、第1軸部32の出力側に突出して形成された出力ギヤ35とを備えて構成されている。出力ギヤ35は、側壁部12の軸支孔12Aを通って出力側に突出している(図4参照)。
図3に示すように、作用部31は、その外周に、ブレーキシュー20の内側面23に対向する対向面36と、接続面38とを有している。対向面36は、各ブレーキシュー20の内側面23に対応して作用部31の外周に3つ設けられている。各内側面23と各対向面36の間には、一対の第1ローラ81が配置されている。また、接続面38は、各対向面36を周方向に繋ぐ部分であり、作用部31の外周の周方向に隣り合う一対の対向面36の間に1つずつ、合計で3つ設けられている。接続面38は、出力側回転部材30の回転軸線X1を中心とする断面視円弧形状の曲面として形成されている。
対向面36は、当該対向面36における周方向の外側の両端部に、第1ローラ81と接触可能な第2接触面36Aを有している。第2接触面36Aは、周方向外側に行くにつれ、内側面23に近づくように傾斜している。
第1ローラ81は、各ブレーキシュー20の内側面23と出力側回転部材30の対応する対向面36の間に一対ずつ、計3対配置されている。一対の第1ローラ81は、一対の第1可動片の一例である。第1ローラ81は、周方向において、ブレーキシュー20の第1突出部25Aと第2突出部25Bの間に配置されている。ここでは、各内側面23と対応する対向面36の間に配置された一対の第1ローラ81のうち、図3の反時計回り側に配置された方を第1ローラ81Aとし、時計回り側に配置された方を第1ローラ81Bとする。ブレーキシュー20および出力側回転部材30に負荷が掛かっていない状態において、第1ローラ81は、内側面23および対向面36に挟持されている。
外部から出力側回転部材30を回転させるトルクが入力された場合には、対向面36が第1ローラ81を介して間接的にブレーキシュー20の内側面23を押し、ブレーキシュー20は、ブレーキ面21が外輪11の第1内周面14に押し付けられる。第1ローラ81は、内側面23と対向面36との間で挟持されることで、ブレーキシュー20のブレーキ力を発生させる。
第1バネ86は、圧縮コイルバネであり、一対の第1ローラ81A,81Bの間に1つずつ設けられている。第1バネ86は、一対の第1ローラ81A,81Bを互いに周方向に離間させるように付勢する。これにより、一対の第1ローラ81A,81Bは、内側面23と対向面36の間に形成される空間の狭い側に付勢されている。
内側面23および対向面36は、入力側回転部材40によりブレーキシュー20に回転トルクを与えると第1ローラ81を介して内側面23が対向面36を押して出力側回転部材30が回転する一方、出力側回転部材30に回転トルクを与えても、第1ローラ81を介して対向面36が内側面23を押してブレーキ面21が外輪11の第1内周面14に押し付けられることでブレーキシュー20が回転しないように構成されている。すなわち、そのように機能するように、第1接触面23Aに対する第2接触面36Aの傾斜角や位置などが調整されている。
図2に示すように、入力側回転部材40は、出力側回転部材30の回転軸線X1周りに回転可能である。入力側回転部材40は、ラチェット部2の回転を出力し、ブレーキ部3のブレーキシュー20に周方向で接触してブレーキシュー20に回転トルクを与えることが可能な部材である。入力側回転部材40は、円筒状の受圧リング部41と、受圧リング部41の出力側端部から軸方向における出力側に向けて突出した複数の係合部42とを有する。
受圧リング部41は、外周面41Aと内周面41Bとを有する。
外周面41Aは、凹凸の無い円筒面である。
内周面41Bは、円筒面の一部に、径方向内側に突出した凸面部47を有する。
図3、図6に示すように、係合部42は、各ブレーキシュー20に対応して2つずつ、計6つ設けられている。各ブレーキシュー20に対応する2つの係合部42は、第1ローラ81Aと第1突出部25Aの間に配置された第1係合部42Aと、第1ローラ81Bと第2突出部25Bの間に配置された第2係合部42Bとを含む。
第1係合部42Aおよび第2係合部42Bは、ブレーキシュー20によるブレーキ力を解除するとともにブレーキシュー20を回転させる機能を有する。
図12に示すように、入力側回転部材40が第1回転方向(図12の時計回り)に回転する場合には、第1係合部42Aが一対の第1可動片の一方である第1ローラ81Aを押してブレーキ力を解除するとともに、第2係合部42Bが第2突出部25Bを押してブレーキシュー20を第1回転方向に回転させる。
一方、図13に示すように、入力側回転部材40が第1回転方向とは逆の第2回転方向(図13の反時計回り)に回転する場合には、第2係合部42Bが一対の第1可動片の他方である第1ローラ81Bを押してブレーキ力を解除するとともに、第1係合部42Aが第1突出部25Aを押してブレーキシュー20を第2回転方向に回転させる。
図7に示すように、各凸面部47は、最も径方向内側に突出した頂部47Aと、頂部47Aに対して図7の時計回り側(図6では反時計回り側)に隣接した解除面47Bと、図7の反時計回り側(図6では時計回り側)に隣接した逃げ面47Cとを有する。
受圧リング部41の内側には、出力側回転部材30の作用部31が配置される。入力側回転部材40の内周面41Bのうち、円筒形状の部分は、作用部31の接続面38と嵌合し、凸面部47は、対向面36に対向している。
解除面47Bは、車両用シートSに座った乗員の重みによる図7の反時計回り方向の回転トルクが出力側回転部材30に入力されている状態から、入力側回転部材40を当該回転トルクと逆の回転方向(図7の時計回り方向)に回転させた場合に、第2係合部42Bがブレーキシュー20の第2突出部25Bに周方向で当接した時点(図12参照)と略同時に対向面36に接触(解除面47Bの、頂部47Aに近い部分が接触)して、出力側回転部材30に回転トルクを伝達可能な形状を有している。すなわち、入力側回転部材40は、出力側回転部材30に接触して出力側回転部材30を回転させることが可能である。
逃げ面47Cは、入力側回転部材40を図3の反計回り方向に回転させて、第1係合部42Aがブレーキシュー20の第1突出部25Aに周方向で当接した時点(図13参照)において対向面36に当接しない形状となっている。もっとも、逃げ面47Cは、解除面47Bと同様の機能を発揮するような形状を有していてもよい。言い換えると、各回転方向に対応して解除面が設けられていてもよい。
図2に示すように、摩擦部材90は、ブレーキ部3のブレーキ力が切れた瞬間に急激に出力側回転部材30の動作が開始するのを抑制するための補助ブレーキ力を発生する部材である。摩擦部材90は、ブレーキシュー20と外輪部材10の側壁部12の間に配置されている。摩擦部材90は、板状の本体部91と、本体部91から入力側に突出した3つの間隔保持部92とを有する。
本体部91は、中心に、作用部31の外周形状に合致する嵌合孔93を有する。また、本体部91は、外周に、径方向外側に突出する複数の摩擦突起94を有する。さらに、本体部91は、軽量化のため、また、組付時に前記したピンが入ることで摩擦部材90の位相を決めるための複数の貫通孔95を有している。この貫通孔95は、軸方向から見て外輪部材10の孔12Hと重なっている(図示省略)。
嵌合孔93が作用部31と嵌合することで、摩擦部材90は、出力側回転部材30と一体に回転する。
摩擦突起94は、外輪11の第1内周面14に圧接する寸法を有しており、摩擦突起94が第1内周面14に圧接することで、摩擦突起94と第1内周面14の間で適度な摩擦力が発生する。
間隔保持部92は、図3に示すように、周方向において、各ブレーキシュー20の間に配置されてブレーキシュー20の回転方向の間隔を保持する部分である。間隔保持部92は、ブレーキシュー20の数に合わせて複数、ここでは3つ設けられている。各間隔保持部92は周方向に隣接する2つのブレーキシュー20と、出力側回転部材30の接続面38とに囲まれた、略三角形の空間に配置されている。すなわち、2つのブレーキシュー20と出力側回転部材30との間の空間を有効利用して間隔保持部92を配置しているので、ブレーキ部3の大型化を抑制することができる。
摩擦部材90を構成する材料は特に限定されないが、摩擦部材90は、例えば、樹脂からなっている。摩擦部材90を樹脂で構成すると、複雑な形状を容易に作ることができ、また、第1内周面14との摺動時に音が発生しにくいのでブレーキ部3の動作時の音を静かにすることができる。
次に、筐体100の構成について説明する。
図2~図4に示すように、筐体100は、外輪部材10、第1カバー部材60および第2カバー部材70とからなり、筐体100の中には、ブレーキシュー20、出力側回転部材30の作用部31、入力側回転部材40、操作リング51、第1ローラ81、第2ローラ82、第1バネ86、第2バネ87および摩擦部材90を収容している。図4に示すように、筐体100は、出力側回転部材30を軸支する第1軸受部13と、軸方向において第1軸受部13から離れて位置する第2軸受部75であって、出力側回転部材30を軸支する第2軸受部75と、を有する。第2軸受部75は、第2カバー部材70に設けられている。
第1カバー部材60は、金属板からなり、第1カバー部61と、外輪嵌合部62と、取付フランジ63と、規制突起64とを有する。
第1カバー部61は、円形の輪郭を有する板からなる。第1カバー部61は、軸方向において、ブレーキシュー20、第1ローラ81および第1バネ86の入力側に配置されている。前記した第2ローラ82は、第1カバー部61の入力側に配置されている。これにより、第1カバー部61は、ブレーキシュー20、第1ローラ81および第1バネ86が軸方向における他方側(入力側)へ移動するのを規制する。また、第1カバー部61は、第2ローラ82の、軸方向の一方側(出力側)への移動を規制する
第1カバー部61は、入力側回転部材40が入ることができる孔61Aを有する。入力側回転部材40は、孔61Aの内側で回転することが可能である。
外輪嵌合部62は、第1カバー部材60の径方向の端部から、軸方向における出力側に延びる円筒形状を有する。図4に示すように、外輪嵌合部62は、外輪11の外周面15に嵌合する。そして、外輪嵌合部62の径方向外側からレーザ溶接のレーザ光が当てられることで、外輪嵌合部62の内周面62Gは、外輪11の外周面15と溶接されている(図4に、位相をずらして示した溶接部W1参照)。
図2に示すように、取付フランジ63は、外輪嵌合部62から径方向外側に延びている。取付フランジ63は、他の部材にブレーキ装置1を取り付けるため部分であり、図示しないボルトやリベットを通すための取付孔63Aを複数有している。
規制突起64は、第1カバー部61から軸方向の入力側に突出している。図7に示すように、規制突起64は、複数の第2ローラ82の間に配置される。規制突起64は、第2ローラ82の中心よりも、出力側回転部材30の回転軸線X1からの距離が小さい位置で第2ローラ82に接触する。このため、第2ローラ82は、規制突起64から受ける反力により、径方向外側に付勢される。つまり、第2ローラ82は、規制突起64に当たっている状態では操作リング51の第2内周面52に押し付けられる。
図2に示すように、第2カバー部材70は、金属板からなり、第2カバー部71と、ガイド部72と、位置決め部73と、カバー嵌合部74と、第2軸受部75(図4参照)とを有する。
第2カバー部71は、円形の輪郭を有する板からなる。第2カバー部71は、軸方向における操作リング51、入力側回転部材40、第2ローラ82および第2バネ87の入力側に配置されている。これにより、第2カバー部71は、操作リング51、入力側回転部材40、第2ローラ82および第2バネ87の軸方向の他方側(入力側)への移動を規制する。第2カバー部71は、中央に、出力側回転部材30の第2軸部33が配置される貫通孔71Bを有する。第2カバー部71の貫通孔71Bの周囲の部分は第2軸受部75である。
また、第2カバー部71は、周方向に沿った円弧状に延びる孔71Cを3つ有する。孔71Cは、規制突起64が係合することで、第2カバー部材70の第1カバー部材60に対する向きを規定する。なお、孔71Cに係合した規制突起64は、第2カバー部71から入力側に突出する(図5参照)
ガイド部72は、第2カバー部71の径方向の端部から、軸方向における出力側に延びる板である。ガイド部72は、操作リング51の外周面53Aの外側に沿って円弧状に延びている。ガイド部72は、互いに周方向に離れて2つ設けられている。ガイド部72は、操作リング51の回動動作を外側からガイドする。
位置決め部73は、ガイド部72の出力側の端部から径方向外側に延びる部分である。位置決め部73は、第1カバー部61に入力側から接触することで、第2カバー部材70の軸方向の位置を決める(図4参照)。
カバー嵌合部74は、位置決め部73の径方向外側の端部から、軸方向における出力側に延びる板である。カバー嵌合部74は、第1カバー部材60の外輪嵌合部62の外側に沿って円弧状に延びている。図4に示すように、カバー嵌合部74は、外輪嵌合部62の外周面62Fに嵌合している。そして、カバー嵌合部74の径方向外側からレーザ溶接のレーザ光が当てられることで、カバー嵌合部74の内周面74Fは、外輪嵌合部62の外周面62Fと溶接されている(溶接部W2参照)。
出力側回転部材30は、第1軸部32が外輪部材10の第1軸受部13に軸支されている。そして、第1軸受部13の入力側の端部が、軸方向において出力側回転部材30の作用部31の出力側の側面と当接することで、出力側回転部材30が軸方向の一方側(出力側)へ移動するのを規制する。
また、出力側回転部材30は、第2軸部33が第2カバー部材70の第2軸受部75に軸支されている。そして、第2軸受部75の出力側の面が、軸方向において出力側回転部材30の作用部31の入力側の側面と当接することで、出力側回転部材30が軸方向の他方側(入力側)へ移動するのを規制する。
次に、ラチェット部2の構成について説明する。
図2に示すように、操作リング51は、操作部材55と係合して操作部材55とともに中立位置Nから所定角度範囲で回動操作可能である。なお、前記したように、操作部材55には、レバー59(図1参照)が固定されている。操作リング51は、第2ローラ82を介して入力側回転部材40と一体になって動くことで、入力側回転部材40にレバー59からの回転トルクを第2ローラ82を介して伝達する部材である。このため、操作リング51は、リング部53と、リング部53から、径方向外側に突出する操作突部51Bとを有する。
図7に示すように、操作リング51は、第2内周面52を有する。第2内周面52は、略円形であるが、一部に、徐々に半径が小さくなる傾斜面52Aを有している。傾斜面52Aは、周方向に等間隔で設けられた最も半径が小さくなる小径部52Bに向けて、小径部52Bの周囲から小径部52Bに向けて徐々に半径が小さくなるように傾斜している。小径部52Bは、3箇所あるので、傾斜面52Aは、計6箇所設けられている。操作リング51が中立位置Nにある場合において、周方向における小径部52Bの位置は、規制突起64の位置と一致している。
操作突部51Bは、図7における右側と左側に、上下に離れて一対ずつ、計4つ配置されている。
操作リング51の外周面53Aは円筒形状を有する。外周面53Aのうち、一対の操作突部51Bの間の部分は、他の部分よりも若干直径が大きくなっている。
第2ローラ82は、第2内周面52と入力側回転部材40の外周面41Aとの間に挟持されることで、操作リング51の回動動作に入力側回転部材40を追従させる部材である。
第2ローラ82は、入力側回転部材40の外周面41Aと第2内周面52の間に複数配置されている。具体的には、第2ローラ82は、操作リング51の各傾斜面52Aに1つずつ、計6個設けられている。
第2バネ87は、隣接する第2ローラ82同士を互いに遠ざけるように付勢し、これにより、各第2ローラ82は、入力側回転部材40の外周面41Aと傾斜面52Aとの間の隙間の狭い方へ付勢されている。
図2に示すように、リターンスプリング85は、円弧形状の板バネであり、両端部に、径方向内側に延びるフック85Aを有する。リターンスプリング85は、操作部材55および操作リング51を常時、中立位置Nへ向けて付勢する。
操作部材55は、レバー59が取り付けられ、回転軸線X1を中心に回動する部材である。操作部材55は、第2カバー部材70に対し、軸方向の他方側(入力側)に配置されている。
操作部材55は、取付面部56と、外周部57と、バネ係合部58とを有する。
取付面部56は、回転軸線X1に直交する円板形状を有する。取付面部56には、レバー59を取り付けるための図示しないボルト等が挿通される取付孔56Bと、回転軸線X1と中心が合った孔56Cとを有する。
外周部57は、取付面部56の径方向外側の端部から、軸方向に出力側へ延びている。外周部57には、各操作突部51Bと係合する複数の切欠部57Aを有する。切欠部57Aは、操作突部51Bと対応して計4つ(図では2つのみ図示)設けられている。切欠部57Aが操作突部51Bと係合することで、操作部材55と操作リング51は一体に回動することが可能である。
また、外周部57は図2の上下に延出するフランジ57Bを有する。外周部57は、操作リング51の外周面53Aに嵌合し、径方向外側からレーザ溶接のレーザ光が当てられることで、外周部57の内周面57F(図8参照)は、操作リング51の外周面53Aと溶接されている(図5の溶接部W3参照)。具体的には、外周部57は、一対の操作突部51Bの間の部分で溶接されている。
バネ係合部58は、取付面部56の一部を軸方向における出力側に切り起こすことで形成されている。バネ係合部58は、リターンスプリング85の2つの85Aに対応して2つ設けられている。
リターンスプリング85は、軸方向において、第2カバー部71と取付面部56との間に配置されている。これにより、リターンスプリング85は、第2カバー部71により軸方向における出力側への移動が規制され、取付面部56により軸方向における入力側への移動が規制されている。
リターンスプリング85は、操作部材55が中立位置Nにある場合において、両端のフック85Aが、バネ係合部58に係合するとともに、第2カバー部71から入力側に突出した3つの規制突起64のうち、2つと係合する。
次に、以上のように構成されたブレーキ装置1の動作について説明する。
まず、ラチェット部2の動作について説明する。
図8に示すように、レバー59(図8で図示省略)を中立位置Nから下に押し下げると、操作部材55が反時計回りに回動する。このとき、操作部材55の下側のバネ係合部58がリターンスプリング85のフック85Aに引っ掛かっているので、下側のバネ係合部58が下側のフック85Aを引き上げる。一方、上側のバネ係合部58は、上側のフック85Aから離れるが、上側のフック85Aは、上側の規制突起64に係合して位置が規制されているので、動かない。これにより、レバー59を下に押し下げると、リターンスプリング85は、半径が小さくなるように曲げられることで、リターンスプリング85がレバー59を中立位置Nに戻そうとする(時計回りに回動させる)ように付勢する。この動作は、レバー59を上に引き上げた場合にも、上下が反転しただけで、同様であり、リターンスプリング85は、レバー59を中立位置Nに戻そうとする(反時計回りに回動させる)ように付勢する。
レバー59を上に引き上げることで、図7に示す状態から、図9に示すように、操作リング51が時計回りに回動すると、小径部52Bの時計回り側に隣接する傾斜面52Aと入力側回転部材40の外周面41Aとの間に第2ローラ82が挟持される。一方、小径部52Bの反時計回り側に隣接する傾斜面52Aは、接触していた第2ローラ82から離れていく。このため、第2ローラ82と入力側回転部材40の摩擦力および第2ローラ82と操作リング51の摩擦力により、操作リング51、第2ローラ82および入力側回転部材40が一体となって時計回りに回動する。
図9に示す状態からレバー59を中立位置Nに戻すと、小径部52Bの時計回り側に隣接する傾斜面52Aは、接触している第2ローラ82から反時計回りに逃げていく。このため、図10に示すように、第2ローラ82は、傾斜面52Aと外周面41Aの間には挟持されず、操作リング51と入力側回転部材40のうち操作リング51のみが反時計回りに回動し、入力側回転部材40は回動しない。小径部52Bの時計回り側に隣接する第2ローラ82は、逃げていく傾斜面52Aに追従して、反時計回りに移動する。
このようにして、レバー59を中立位置Nから上または下に移動させた場合には、操作リング51に追従して入力側回転部材40が回動するが、レバー59を中立位置Nに戻すときには、操作リング51のみが回動して、入力側回転部材40は回動しない。
次に、ブレーキ部3の動作について説明する。
図11に示すように、車両用シートSに座った乗員の重みにより、出力側回転部材30に、図における反時計回り方向の回転トルク、(通常使用範囲の回転トルク)を与えると、出力側回転部材30が反時計回りに少し回転し、図11の第1バネ86の時計回り側に隣接する第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持される。
このとき、対向面36は、第1ローラ81Bを力F1で押し、第1ローラ81Bは、内側面23を力F2で押す。これにより、ブレーキシュー20は、一対のブレーキ面21が外輪11の第1内周面14に力F3で押し付けられる。その結果、ブレーキ面21と第1内周面14の間で摩擦力が発生するので、出力側回転部材30が回転しない。すなわち、車両用シートSが下がるのを阻止するブレーキ力が発生する。そして、このような、出力側回転部材30に通常使用範囲の回転トルクを与えた状態においては、支持面26は、外輪11の第1内周面14から離間している。
また、このとき、第1ローラ81Aは、反時計回り方向に隣接する第1係合部42Aから離間している。そのため、第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持されているだけでなく、第1ローラ81Aも第1バネ86の付勢力により対向面36と内側面23に挟持された状態を維持することができる。
また、図11のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを上げるためにレバー59を操作して入力側回転部材40を時計回りに回転させると、図12に示すように、第1係合部42Aが第1ローラ81Aを押すことで第1ローラ81Aが対向面36と内側面23に挟持されなくなる。これにより、ブレーキシュー20を外輪11の第1内周面14に押し付ける力のバランスが崩れ、ブレーキ力が解除される。そして、さらに入力側回転部材40を時計回りに回転させると、第2係合部42Bが第2突出部25Bに当たり、ブレーキシュー20を周方向に押す。また、これと略同時に、凸面部47(図9参照)が対向面36に当たることで出力側回転部材30が時計回り方向に回転し、第1ローラ81Bが内側面23と対向面36に強く挟持された状態を解除する。これにより、第1ローラ81Bが内側面23と対向面36に強く挟持されていた場合に、入力側回転部材40を回転させて車両用シートSを持ち上げ始めるときの引っ掛かり感を抑制することができる。
なお、凸面部47は、乗員等の重量が大きい場合など、シートにかかる荷重が特に大きい場合に対向面36に当たる可能性が高くなる。
ブレーキシュー20を時計回りに回転させると、ブレーキシュー20の内面が第1ローラ81Bを力F12で押し、第1ローラ81Bが対向面36を力F13で押す。この力F13によって出力側回転部材30が時計回りに回転する。
また、図11のブレーキ状態から、車両用シートSの高さを下げるためにレバー59を操作して入力側回転部材40を反時計回りに回転させると、図13に示すように、第2係合部42Bが第1ローラ81Bを押すことで第1ローラ81Bが対向面36と内側面23に挟持されなくなる。これにより、ブレーキシュー20を外輪11の第1内周面14に押し付ける力のバランスが崩れ、ブレーキ力が解除される。そして、さらに入力側回転部材40を反時計回りに回転させると、第1係合部42Aが第1突出部25Aに当たり、ブレーキシュー20を周方向に押す。
ブレーキシュー20を反時計回りに回転させると、ブレーキシュー20の内面が第1ローラ81Aを力F12で押し、第1ローラ81Aが対向面36を力F13で押す。この力F13によって出力側回転部材30が反時計回りに回転する。
以上のブレーキ部3の動作において、ブレーキ力が解除されたときには、摩擦部材90が、外輪11に対する出力側回転部材30の回転に抵抗を与えるため、出力側回転部材30が急激に回転することが抑制される。
なお、車両用シートSの上に大きな衝撃的な荷重が加わった場合など、過大な反時計回り方向の回転トルクが入力されて出力側回転部材30が反時計回りに大きく回転した場合には、ブレーキシュー20が撓み、支持面26が第1内周面14に当たる(図示省略)。これにより、さらなるブレーキシュー20の撓みが抑制され、ブレーキシュー20に大きな負荷が掛かることを抑制することができる。
以上説明した本実施形態のブレーキ装置1に適用されたブレーキ部3によれば、次のような効果を奏することができる。
ブレーキ装置1は、筐体100の第1軸受部13が出力側回転部材30の軸方向の一方側への移動を規制し、第2軸受部75が出力側回転部材30の軸方向の他方側への移動を規制する。このため、ブレーキ装置1の耐久性を高くすることができる。
また、ブレーキシュー20が軸方向の他方側に移動するのを規制する第1カバー部61は、出力側回転部材30が軸方向の他方側に移動するのを規制する第2カバー部材70(第2軸受部75)とは別に設けられているので、ブレーキ装置1の耐久性をより高くすることができる。
また、外輪部材10と第1カバー部材60は、接触面が広い、外輪11と外輪嵌合部62が嵌合している面で固定されるので、第1カバー部材60を外輪部材10に強固に固定して、ブレーキ装置1の剛性を高くすることができる。
また、第1カバー部材60と第2カバー部材70は、接触面が広い、外輪嵌合部62とカバー嵌合部74が嵌合している面で固定されるので、第2カバー部材70を第1カバー部材60に強固に固定して、ブレーキ装置1の剛性を高くすることができる。また、外輪嵌合部62が外輪11の外周面15に嵌合し、さらにカバー嵌合部74が外輪嵌合部62に嵌合することで、外輪部材10が有する第1軸受部13と第2カバー部材70が有する第2軸受部75の軸を正確に合わせることができる。すなわち、出力側回転部材30を筐体100に対して正確な位置で軸支することができる。
また、入力側回転部材40の第1係合部42Aおよび第2係合部42Bが、ブレーキシュー20を回転させるための機能と、第1ローラ81Aまたは第1ローラ81Bを押すことによるブレーキ力の解除の機能とを兼ねることができる。これにより、ブレーキ装置1の小型化を図ることができる。
また、第2ローラ82の、軸方向の一方側への移動を規制する第1カバー部61は、出力側回転部材30が軸方向の一方側へ移動するのを規制する側壁部12と別に設けられているので、ブレーキ装置1の耐久性をさらに高くすることができる。
また、第2ローラ82は、第2バネ87に付勢されたときに、規制突起64に当たることで、径方向の外側に付勢されることになり、第2ローラ82の位置が安定する。これにより、ブレーキ装置1を安定して動作させることができる。
また、操作リング51は、径方向外側に突出する操作突部51Bを有し、操作部材55は、操作突部51Bと係合する切欠部57Aを有し、切欠部57Aが操作突部51Bと係合することで、操作部材55と操作リング51を一体に回転させるための構造を簡易に製造することができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
前記実施形態においては、内側面23と対向面36が、ともに、周方向の両端部において互いに相手側に近づくように傾斜していたが、いずれか一方のみが傾斜していてもよい。
前記実施形態においては、レーザ溶接により第1カバー部材60を外輪11に固定したが、カシメにより固定してもよい。
前記実施形態においては、第1可動片および第2可動片としてローラを例示したが、可動片は、球や多角柱、楕円断面の柱状であっても構わない。また、第1可動片は無くてもよい。例えば、対向面の角部が内側面に当たる構成であったり、対向面に、内側面に当たる突起が設けられた構成であってもよい。
前記実施形態においては、ブレーキシュー20は3つ設けられていたが、ブレーキシューは、2つでもよく、4つ以上であってもよい。
前記実施形態においては、ブレーキシュー20が一対のブレーキ面21の間に支持面26を有していたが、ブレーキシューは、支持面や、当該支持面が設けられる突起を備えない構成であっても構わない。
前記実施形態においては、操作リング51の径方向内側に入力側回転部材40が配置されていたが、これを逆にして、操作リング51の径方向外側に入力側回転部材40が配置されていてもよい。
また、ブレーキ部3、ラチェット部2およびブレーキ装置1は、車両用シートSのハイトアジャスト機構に用いられるだけでなく、他の装置に任意に適用することができる。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 ブレーキ装置
2 ラチェット部
3 ブレーキ部
10 外輪部材
11 外輪
12 側壁部
13 第1軸受部
14 第1内周面
15 外周面
20 ブレーキシュー
21 ブレーキ面
23 内側面
25A 第1突出部
25B 第2突出部
26 支持面
30 出力側回転部材
31 作用部
40 入力側回転部材
42 係合部
51 操作リング
51B 操作突部
53A 外周面
55 操作部材
57A 切欠部
60 第1カバー部材
61 第1カバー部
62 外輪嵌合部
62F 外周面
62G 内周面
63 取付フランジ
70 第2カバー部材
71 第2カバー部
74 カバー嵌合部
74F 内周面
75 第2軸受部
81(81A,81B) 第1ローラ
86 第1バネ
87 第2バネ
100 筐体
S 車両用シート

Claims (10)

  1. 円筒状の第1内周面を有する外輪と、
    前記外輪の径方向内側に周方向に複数並んで配置され、前記第1内周面に対向して当該第1内周面と接触可能な一対のブレーキ面と前記径方向内側を向く内側面とを有するブレーキシューと、
    各前記ブレーキシューの前記径方向内側に配置された出力側回転部材であって、前記内側面に対向する対向面を有する作用部を有し、外部から当該出力側回転部材を回転させるトルクが入力された場合に、前記対向面が前記内側面を直接または間接的に押すことで前記ブレーキシューが前記第1内周面に押し付けられる、出力側回転部材と、
    前記ブレーキシューまたは前記出力側回転部材に接触して前記出力側回転部材を回転させることが可能な入力側回転部材と、
    前記ブレーキシュー、前記作用部および前記入力側回転部材を収容する筐体とを備え、
    前記筐体は、前記出力側回転部材を軸支する第1軸受部と、前記出力側回転部材の軸方向において前記第1軸受部から離れて位置する第2軸受部であって、前記出力側回転部材を軸支する第2軸受部と、を有し、
    前記第1軸受部は、前記軸方向において前記出力側回転部材と当接することで、前記出力側回転部材が前記軸方向の一方側へ移動するのを規制し、
    前記第2軸受部は、前記軸方向において前記出力側回転部材と当接することで、前記出力側回転部材が前記軸方向の他方側へ移動するのを規制することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記筐体は、
    前記外輪と、前記外輪から径方向内側に延び、前記ブレーキシューが前記軸方向における一方側に移動するのを規制する側壁部と、前記側壁部に形成された前記第1軸受部とを一体に有する外輪部材と、
    前記外輪の外周面に嵌合する外輪嵌合部を有し、前記ブレーキシューが前記軸方向における他方側に移動するのを規制する第1カバー部を有する第1カバー部材と、
    前記第1カバー部に固定され、前記第2軸受部を有する第2カバー部材と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記外輪嵌合部の内周面は、前記外輪の外周面と溶接されていることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記第2カバー部材は、前記外輪嵌合部の外周面に嵌合するカバー嵌合部を有し、
    前記カバー嵌合部の内周面は、前記外輪嵌合部の外周面と溶接されていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
  5. 前記第1カバー部材は、前記外輪嵌合部から径方向外側に延びる、他の部材に前記ブレーキ装置を取り付けるための取付フランジをさらに有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  6. 前記内側面のそれぞれと前記対向面との間に配置された一対の第1可動片であって、前記内側面と前記対向面の間で挟持されることで、前記ブレーキシューのブレーキ力を発生させる第1可動片と、
    前記一対の第1可動片の間に配置され、前記一対の第1可動片を互いに離間させるように付勢する第1バネとをさらに備え、
    前記ブレーキシューのそれぞれは、周方向の一方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第1突出部と、周方向の他方の端部に配置され径方向内側に向けて突出する第2突出部とを有し、
    前記一対の第1可動片は、前記第1突出部と前記第2突出部の間に配置され、
    前記入力側回転部材は、前記軸方向に突出する、前記一対の第1可動片と前記第1突出部の間に配置された第1係合部と、前記軸方向に突出する、前記一対の第1可動片と前記第2突出部の間に配置された第2係合部とを、各ブレーキシューに対応して有し、
    前記入力側回転部材が第1回転方向に回転する場合には、前記第1係合部が前記一対の第1可動片の一方を押して前記ブレーキ力を解除するとともに、前記第2係合部が前記第2突出部を押して前記ブレーキシューを前記第1回転方向に回転させ、
    前記入力側回転部材が第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する場合には、前記第2係合部が前記一対の第1可動片の他方を押して前記ブレーキ力を解除するとともに、前記第1係合部が前記第1突出部を押して前記ブレーキシューを前記第2回転方向に回転させることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  7. 前記入力側回転部材の径方向外側に配置された操作リングと、
    前記操作リングの内周面である第2内周面と前記入力側回転部材の外周面との間に配置された第2可動片であって、前記第2内周面と前記外周面との間に挟持されることで、前記操作リングの回動動作に前記入力側回転部材を追従させる複数の第2可動片と、
    隣接する前記第2可動片同士を互いに遠ざけるように付勢する第2バネと、をさらに備え、
    前記第1カバー部は、前記第2可動片の前記軸方向の前記一方側への移動を規制し、
    前記第2カバー部材は、前記第2可動片の前記軸方向の前記他方側への移動を規制する第2カバー部を有することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
  8. 前記第2可動片は、ローラまたは球体であり、
    前記第1カバー部材は、前記軸方向に突出し、前記複数の第2可動片の間に配置される規制突起を有し、
    前記規制突起は、前記第2可動片の中心よりも、前記出力側回転部材の回転軸線からの距離が小さい位置で前記第2可動片に接触することを特徴とする請求項7に記載のブレーキ装置。
  9. 前記第1カバー部は、前記第2バネの前記軸方向の前記一方側への移動を規制することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のブレーキ装置。
  10. 前記第2カバー部材に対し、前記軸方向の前記他方側に配置された操作部材をさらに備え、
    前記操作リングは、径方向外側に突出する操作突部を有し、
    前記操作部材は、前記操作突部と係合する切欠部を有し、
    前記切欠部が前記操作突部と係合することで、前記操作部材と前記操作リングは一体に回動することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のブレーキ装置。
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