JP5407251B2 - 車両搭載用収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、車両搭載用収納ケースに関し、詳細には、車両の挙動に応じてケース内に収納した収納物のがたつきを抑制する技術に関する。
例えば、自動車や飛行機等の移動手段に取り付けられ、加速時や制動時にシャンパングラスが転倒しないように保持する機構を備えたシャンパングラスホルダ構造が開示されている(例えば、特許文献1等に記載)。
このシャンパングラスホルダ構造は、垂直方向に可動な底部材と、旋回支承部を持つフック形状の抑えと、底部材から作用を受ける抑えに備えられた駆動部材と、抑えをばね負荷により保持位置及び解除位置に保持するばね機構と、により構成されている。
特開2003−80992号公報
ところで、特許文献1に記載の構造では、シャンパングラスを置いた時に底部材が垂直下方に動くことでばね機構を下方に動かし、それに連動させて前記駆動部材を動かすことにより抑えを旋回させてシャンパングラスを保持する機構であるため、シャンパングラスは一定の保持力で保持されるか、または、解除されるか、の2つの状態しか取り得ない。
この一方で、自動車や飛行機等では加速時や制動時に慣性力がシャンパングラスに作用するため、これら移動手段の挙動によってシャンパングラスを保持するために必要な保持力が変わる。何ら挙動が存在しない場合は、シャンパングラスがぐらつかない程度に保持できればよく、加速時や制動時は慣性力に耐え得るようにシャンパングラスを強固に保持する必要がある。
そのため、前記抑えによる保持力を強くした場合は、挙動時にはシャンパングラスを保持できるが、シャンパングラスの出し入れが面倒になる。逆に、前記抑えによる保持力を弱めた場合は、シャンパングラスの出し入れは容易になるが、挙動時にはシャンパングラスがぐらついてしまう。つまり、特許文献1の技術では、挙動時を考慮した設計とされていない。
そこで、本発明は、ケース内への収納物の出し入れを容易とし且つ車両の挙動時には収納物のがたつきを抑制できる車両搭載用収納ケースを提供することを目的とする。
本発明の車両搭載用収納ケースは、車両の挙動により生じる外力を利用して保持爪回動機構部を回動不可能にロックするロック手段を備えている。
本発明の車両搭載用収納ケースによれば、車両の加速時や制動時或いは旋回時等の挙動時にはケース内に収納された収納物には外力が作用するが、その外力を利用して保持爪回動機構部を回動不可能にロックするので、保持爪の回動がロックされて、ケース内での収納物のがたつきを前記ロックされた保持爪にて抑制させることができる。この一方、車両の挙動がない場合は、ロック手段が作動しないため、保持爪が回動不可能にロックされないので、ケース内への収納物の出し入れが容易になる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「第1実施形態」
図1は第1実施形態の車両搭載用収納ケースの概略構成を示す斜視図、図2(A)は第1実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図2(B)は第1実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図、図3(A)は図2(A)のギア周辺の拡大図、図3(B)は図2(B)のギア周辺の拡大図、図4(A)はケース内に大きな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図4(B)は図4(A)のギア周辺の拡大図、図5(A)はケース内に小さな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図5(B)は図5(A)のギア周辺の拡大図である。
第1実施形態の車両搭載用収納ケースは、図1及び図2に示すように、ケース内に収納物を収納させる収納ケース1と、ケース内に収納された収納物に当接してがたつきを抑える保持爪2と、保持爪2を回動自在としてケース内への突出量を可変させる保持爪回動機構部3と、車両の挙動による生じる外力を利用して保持爪回動機構部3を回動不可能にロックするロック手段4と、を備えている。
収納ケース1は、ケース底壁1Aと、このケース底壁1Aの周囲より立ち上がり形成されたケース側壁1Bとを有し、上方に収納物出し入れ口となる開口部6を形成している。かかる収納ケース1は、例えば自動車や電車或いは航空機等の各種移動手段における車内に搭載される。この収納ケース1のケース内には、鞄や小物等の収納物5が収納される。収納物5としては、前記鞄や小物等に限定されるものではないことは言うまでもない。
保持爪2は、ケース側壁1Bに形成された孔部7よりケース内に突出し前記収納物5に当接してがたつきを抑える断面略L字状の突片とされている。かかる保持爪2は、図1では便宜上1つのみ図示しているが、実際は様々な方向の車両挙動に対応するため、相対向する面で各一対以上存在している。
保持爪回動機構部3は、ケースに固定された第1軸8に回動可能に取り付けられた回転体9と、前記孔部7よりケース内に突出する方向へ前記保持爪2を付勢する付勢手段と、を有して構成される。
回転体9は、ケース外側に固定された第1軸8を中心として回動可能とされる円盤として形成されている。この回転体9には、前記保持爪2が固定されている。前記第1軸8を中心として回転体9が回転することにより、前記保持爪2もこれに伴って回転し、該保持爪2のケース内への突出量を可変させる。なお、前記第1軸8は、図2に示すように、ケース側壁1Bからケース外側へ突出して設けられた側板1Cに取り付けられている。
前記付勢手段は、図示を省略する捻りコイルバネからなり、前記保持爪2に一端を係止させて当該保持爪2を常に孔部7よりケース内へ突出させるように付勢する。保持爪2のケース内における最大突出位置は、該保持爪2が前記孔部7の開口周縁部に当接した位置で決まる。この孔部7の開口周縁部に保持爪2が当接することで、それ以上ケース内に保持爪2が入り込まないようになっている。なお、保持爪2は、ケース内に収納された収納物5で押されても、前記付勢手段によって該収納物5を常に付勢しているのでケース内でのがたつきが抑制される。
ロック手段4は、第1軸8の下方に近接して設けられた第2軸10を中心として回動可能に取り付けられると共に車両の挙動に応じて外力を受けて回動する錘11と、前記回転体9の外周囲に配置されるように該錘11に取り付けられた円弧状のアーム12と、互いに接することで前記回転体9の回転を阻止する、該回転体9及び該アーム12の対向面にそれぞれ設けられた回転阻止部材13、14と、を有して構成されている。なお、第2軸10は、第1軸8と同様に前記側板1Cに取り付けられている。
錘11は、第1軸8の下方に近接して固定された第2軸10に、その重心Gから外れた先端部位を取り付け、この第2軸10を中心として回動可能とされる。本実施形態では、前記錘11は、各頂点を丸くした三角形状とされている。
アーム12は、前記回転体9の外周囲に配置されるように円弧状に形成されている。そして、このアーム12は、前記錘11の第2軸近傍部に基端部を固定させている。
回転阻止部材13、14は、前記回転体9の外周面に設けられた複数の歯(13a、13b・・・)からなる第1ギアと、前記アーム12の内周面に設けられた複数の歯(14a,14b・・・)からなる第2ギアと、からなる。以下、第1実施形態では、回転体9に設けられた回転阻止部材13を第1ギア13とし、アーム12に設けられた回転阻止部材14を第2ギア14とする。
第1ギア13は、図2において時計回り方向へ次第に歯13a,13b・・・の大きさを小から大となるように並べて設けられている。同様に、第2ギア14は、図2においてその先端から基端へと向かう時計回り方向へ次第に歯14a,14b・・・の大きさを小から大となるように並べて設けられている。また、この第2ギア14は、図3に示すように、車両の旋回時等に作用する外力(例えば横G)で錘11が第2軸10を中心として動くことに連動して回動するアーム12の基端側の歯から前記第1ギア13の歯に噛み合うようになっている。
前記第1ギア13と第2ギア14は、図4及び図5に示すように、ケース内に収納された収納物5が大である場合と小である場合でそれらの歯の噛み合いを異にする。例えば、図5に示す如くケース内に小さな収納物5が収容された場合に比べて、図4に示す如くケース内にそれよりも大きな収納物5が収納された場合には、第1ギア13のより大きな歯が第2ギア14の基端側の歯と噛み合う。
図4では、図5に比べて回転体9に形成された時計回りに小から大とされた歯のうち大きな歯が、前記アーム12の基端側の大きな歯と噛み合っていることが判る。これら第1ギア13及び第2ギア14は、互いの歯同士を噛み合わせることで回転体9の回転を停止させて保持爪2(保持爪回動機構部3)を回動不可能にロックするロック力を増大するロック力増大手段を構成する。つまり、ロック力増大手段は、収納物5の大きさが大きくなる程、前記保持爪2を回動不可能にロックするロック力を増大させることができる。
次に、以上のように構成された車両搭載用収納ケースに収納物5を収納させた状態で、車両が旋回した場合に収納物5のがたつきを抑制するメカニズムを説明する。
先ず、図2(A)に示すように、ケース内に収納物5を収納すると、捻りコイルバネで付勢された保持爪2が収納物5を押圧する。この保持爪2の押圧により、収納物5は、ケース内でがたつくことなく保持される。この状態から車両が旋回状態に入った場合は、図2(B)に示すように、車両の挙動変化により錘11に外力(横G)が作用し、前記錘11が第2軸10を中心として矢印Aで示す方向に回動する。その際、アーム12に備えられた第2ギア14が回転体9に設けられた第1ギア13と噛み合うことによって、保持爪2が第1軸8を中心として回転することを防ぐ。つまり、横Gが掛かったときには、錘11が傾くことで第2ギア14が第1ギア13にかみ合い保持爪2を回動不可能にロックしてケース内に収容された収納物5のがたつきを防止する。
また、第2ギア14は、アーム12の基端側の歯から第1ギア13の歯に噛み合うため、横Gが掛かると直ぐに第1ギア13に最も近い第2ギア14の歯が歯合することで、車両の挙動に即座に反応することができる。つまり、車両の挙動に反応して直ぐに保持爪2をロックさせて収納物5のがたつきを抑えることができる。また、これら第1ギア13及び第2ギア14の歯数は、1つではなく複数あるため、車両の挙動に応じて噛み合う歯数が増えることになるから、車両の挙動変化が大きくなればなる程、大きなロック力を発生することができる。
また、収納物5の大きさが大きくなる程、ロック増大手段によってロック手段4による保持爪2を回動不可能にロックするロック力を増大させるので、大きな荷物でもがたつを抑えることができる。
なお、第1実施形態では、車両の挙動として旋回状態を例に取り説明したが、車両の加速時や制動時にも錘11に外力が作用して該錘11が傾くので、旋回時と同様の作用効果が得られる。
本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、車両の加速時や制動時或いは旋回時等の挙動時にはケース内に収納された収納物5には外力が作用するが、その外力を利用して保持爪回動機構部3を回動不可能にロックするので、保持爪2の回動がロックされて、ケース内での収納物5のがたつきを前記ロックされた保持爪2にて抑制させることができる。この一方、車両の挙動がない場合は、ロック手段4が作動しないため、保持爪2が回動不可能にロックされないので、ケース内への収納物の出し入れが容易になる。
また、本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、収納物5の大きさが大きくなる程、ロック力増大手段によって保持爪2(保持爪回動機構部3)を回動不可能にロックするロック力が増大するので、大きな荷物でもがたつくことなく収納保持できる。
また、本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、ロック手段4を、車両の挙動に応じて傾く錘11と、この錘11に取り付けられたアーム12と、保持爪2を固定させた回転体9及びアーム12の対向面にそれぞれ設けられて互いに接することで回転体9の回転を阻止する回転阻止部材13、14と、により構成しているので、簡単な構造で保持爪2をロックさせることができる。
また、本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、回転阻止部材13、14を複数の歯からなるギアで構成したので、車両の挙動変化が大きくなればなる程、噛み合う歯数が増え、大きなロック力を発生することになる。
また、本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、第1ギア13及び第2ギア14を、噛み合う順番に従って次第に歯の大きさを大から小となるように並べて設けているため、ケース内に収納された収納物5が小から大となったときにはより大きな歯同士が噛み合ってロック力を増大させることができる。このように、本実施形態によれば、ギアという簡単な構造でロック力増大手段を構成できる。
また、本実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、第2ギア14は錘11に取り付けられるアーム12の基端側の歯から第1ギア13に噛み合うので、車両の挙動に反応して直ぐに保持爪2をロックさせて収納物5のがたつきを抑えることができる。
「第2実施形態」
図6(A)は第2実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図6(B)は第2実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図である。
第2実施形態では、第1実施形態の第1ギア13と第2ギア14の間に、図6に示すように、これらギア13,14に噛み合う中間ギアである第3ギア15及び第4ギア16を設けた構造としている。なお、図6では、各軸8,10,17,19を取り付ける側板1Cは図示を省略してある。
第3ギア15及び第4ギア16は、何れもケースに固定された第3軸17と第4軸18を中心としてそれぞれ回動可能に取り付けられている。第3ギア15には、第1ギア13と噛み合う複数の歯19a,19b・・・を有し、且つ第4ギア16と噛み合う複数の歯20a,20b・・・を有している。第4ギア16には、第3ギア15と噛み合う複数の歯21a,21b・・・を有し、且つ第2ギア14と噛み合う複数の歯22a,22b・・・を有している。
この第2実施形態の車両搭載用収納ケースでは、第1ギア13と第2ギア14の間に2つの中間ギア15、16が介在されているが、動作は第1実施形態と同一であるため、ここではその説明は省略する。
「第3実施形態」
図7(A)は第3実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図7(B)は第3実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図、図8(A)は図7(A)のギア周辺の拡大図、図8(B)は図7(B)のギア周辺の拡大図、図9(A)はケース内に大きな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図9(B)は図9(A)のギア周辺の拡大図、図10(A)はケース内に小さな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図10(B)は図10(A)のギア周辺の拡大図である。
先の第1実施形態では回転阻止部材13,14をギアとしたが、第3実施形態では、回転阻止部材を摩擦力の大きな摩擦部材としている。具体的には、回転体9の外周面にゴムのような摩擦力の大きな第1摩擦部材23を設け、アーム12の内周面に同じく第1摩擦部材23と接して両者間の摩擦力で前記回転体9の回転を阻止する第2摩擦部材24を設けた構造としている。
第1摩擦部材23及び第2摩擦部材24は、互いに接触するに従って次第にその厚みが厚から薄となるように形成されている。第1摩擦部材23は、図7において時計回り方向へ次第にその厚みが厚くなるように回転体9の外周面に設けられている。同様に、第2摩擦部材24は、図7においてその先端から基端へと向かう時計回り方向へ次第にその厚みが厚くなるように設けられている。また、この第2摩擦部材24は、図8に示すように、車両の旋回時等に作用する外力(例えば横G)で錘11が第2軸10を中心として動くことに連動して回動するアーム12の基端側の部位から前記第1摩擦部材23に接するようになっている。
第1摩擦部材23と第2摩擦部材24は、図9及び図10に示すように、ケース内に収納された収納物5が大である場合と小である場合でそれらの接する部位を異にする。例えば、図10に示す如くケース内に小さな収納物5が収納された場合に比べて、図9に示す如くケース内にそれよりも大きな収納物5が収納された場合には、第1摩擦部材23の厚みが厚い部位に第2摩擦部材24の基端側の部位が接する。
図9では、図10に比べて回転体9に形成された時計回りに厚みを薄から厚とされた部位のうち厚い部位が、前記第2摩擦部材24の基端側の厚みの厚い部位と接していることが判る。これら第1摩擦部材23及び第2摩擦部材24は、互いに接することで摩擦力を高め回転体9の回転を停止させて保持爪2(保持爪回動機構部3)を回動不可能にロックするロック力を増大するロック力増大手段を構成する。つまり、ここでのロック力増大手段は、収納物5の大きさが大きくなる程、前記保持爪2を回動不可能にロックするロック力を増大させることができる。
次に、この第3実施形態での車両挙動時の収納物5のがたつきを制御するメカニズムを説明する。
先ず、図7(A)に示すように、ケース内に収納物5を収納すると、捻りコイルバネで付勢された保持爪2が収納物5を押圧する。この保持爪2の押圧により、収納物5は、ケース内でがたつくことなく保持される。この状態から車両が旋回状態に入った場合は、図7(B)に示すように、車両の挙動変化により錘11に外力(横G)が作用し、前記錘11が第2軸10を中心として矢印Aで示す方向に回動する。その際、アーム12に備えられた第2摩擦部材24が回転体9に設けられた第1摩擦部材23と接することによって、保持爪2が第1軸8を中心として回転することを防ぐ。つまり、横Gが掛かったときには、錘11が傾くことで第2摩擦部材24が第1摩擦部材23にかみ合い保持爪2を回動不可能にロックしてケース内に収容された収納物5のがたつきを防止する。
また、第2摩擦部材24は、アーム12の基端側の部位から第1摩擦部材23に接するため、横Gが掛かると直ぐに第1摩擦部材23に最も近い第2摩擦部材24の厚みの厚い部位が接することで、車両の挙動に反応することができる。つまり、車両の挙動に反応して直ぐに保持爪2をロックさせて収納物5のがたつきを抑えることができる。また、これら第1摩擦部材23及び第2摩擦部材24の厚みは、噛み合う順番に従って次第にその厚みが厚から薄とされているため、車両の挙動変化が大きくなればなる程、厚みの厚い部位に接触して大きなロック力を発生することができる。
また、収納物5の大きさが大きくなる程、ロック増大手段によってロック手段4による保持爪2を回動不可能にロックするロック力を増大させるので、大きな荷物でもがたつを抑えることができる。
第3実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、第1実施形態と同様、車両の加速時や制動時或いは旋回時等の挙動時にはケース内に収納された収納物5には外力が作用するが、その外力に対抗して収納物5に当接してがたつきを抑える保持爪2を回動不可能にロックするので、保持爪2には大きな力が作用し、ケース内での収納物5のがたつきを抑制させることができる。この一方、車両の挙動がない場合は、ロック手段4が作動しないため、保持爪2が回動不可能にロックされないので、ケース内への収納物の出し入れが容易になる。
また、第3実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、摩擦力で回転体9の回転を阻止する摩擦部材で回転阻止部材23、24を構成したので、ギアよりも簡単な構造とすることができる。
また、第3実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、第1摩擦部材23及び第2摩擦部材24を、互いに接触するに従って次第にその厚みを厚から薄となるように形成し、ケース内に収納された収納物5が小から大となったときはより厚い部位に接してロック力を増大させるようにしたので、車両の挙動変化が大きくなればなる程、接触面積が増えて大きなロック力を発生させることができる。
また、第3実施形態の車両搭載用収納ケースによれば、第2摩擦部材24は錘11に取り付けられるアーム12の基端側から第1摩擦部材23に接するので、車両の挙動に反応して直ぐに保持爪2をロックさせて収納物5のがたつきを抑えることができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、上述の実施形態は、本発明の一例であり、これらに限定されることはない。
図1は第1実施形態の車両搭載用収納ケースの概略構成を示す斜視図である。 図2(A)は第1実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図2(B)は第1実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図である。 図3(A)は図2(A)のギア周辺の拡大図、図3(B)は図2(B)のギア周辺の拡大図である。 図4(A)はケース内に大きな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図4(B)は図4(A)のギア周辺の拡大図である。 図5(A)はケース内に小さな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図5(B)は図5(A)のギア周辺の拡大図である。 図6(A)は第2実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図6(B)は第2実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図である。 図7(A)は第3実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化前の状態を示す要部拡大断面図、図7(B)は第3実施形態の車両搭載用収納ケースにおいて車両挙動変化後の状態を示す要部拡大断面図である。 図8(A)は図7(A)のギア周辺の拡大図、図8(B)は図7(B)のギア周辺の拡大図である。 図9(A)はケース内に大きな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図9(B)は図9(A)のギア周辺の拡大図である。 図10(A)はケース内に小さな収納物を収納した時に保持爪を回動不可能にロックした状態を示す要部拡大断面図、図10(B)は図10(A)のギア周辺の拡大図である。
符号の説明
1…収納ケース
1A…ケース底壁
1B…ケース側壁
2…保持爪
3…保持爪回動機構部
4…ロック手段
5…収納物
6…開口部
7…ケース側壁の孔部
8…第1軸
9…回転体
10…第2軸
11…錘
12…アーム
13…第1ギア(回転阻止部材)
14…第2ギア(回転阻止部材)
23…第1摩擦部材(回転阻止部材)
24…第2摩擦部材(回転阻止部材)

Claims (10)

  1. ケース底壁とケース側壁とを有し、上方に開口部を形成し、該開口部よりケース内に収納物を収納させる収納ケースと、
    前記ケース側壁に固定された第1軸を中心として回動可能とされ、前記ケース側壁に形成された孔部より前記ケース内に突出するように付勢され前記収納物に当接して、前記収納物を保持する保持爪と、を有する車両搭載用収納ケースにおいて、
    前記保持爪に設けられ、前記第1軸を中心として回動する保持爪回動機構部と、
    車両の挙動により生じる外力を利用して前記保持爪回動機構部を回動不可能にロックするロック手段と、を備えた
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  2. 請求項1に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記ロック手段は、前記収納物の大きさが大きくなる程、前記保持爪回動機構部を回動不可能にロックするロック力を増大させるロック力増大手段を備えた
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記保持爪回動機構部は、前記保持爪を固定させ、前記第1軸に回動可能に取り付けられた回転体と、前記孔部より前記ケース内に突出する方向へ前記保持爪を付勢する付勢手段と、を有して構成され、
    前記ロック手段は、前記第1軸の下方に近接して設けられた第2軸を中心として回動可能に取り付けられると共に車両の挙動に応じた外力を受けて回動する錘と、前記回転体の外周囲に配置されるように該錘に取り付けられた円弧状のアームと、該回転体と該アームが互いに接することで前記回転体の回転を阻止するように、該回転体及び該アームの対向面にそれぞれ設けられた回転阻止部材と、を有して構成された
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  4. 請求項3に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記回転阻止部材は、前記回転体の外周面に設けられた複数の歯からなる第1ギアと、前記アームの内周面に設けられた複数の歯からなり該第1ギアと噛み合う第2ギアと、からなる
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  5. 請求項4に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記第1ギア及び第2ギアは、噛み合う順番に従って、次第に歯の大きさを大から小となるように並べて設けられた
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記第2ギアは、前記錘に取り付けられる前記アームの基端側の歯から前記第1ギアの歯に噛み合う
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記第1ギアと前記第2ギアの間に、これらギアに噛み合う中間ギアを設けた
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  8. 請求項3に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記回転阻止部材は、前記回転体の外周面に設けられた第1摩擦部材と、前記アームの内周面に設けられ該第1摩擦部材と接して両者間の摩擦力で前記回転体の回転を阻止する第2摩擦部材と、からなる
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  9. 請求項8に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記第1摩擦部材及び第2摩擦部材は、互いに接触するに従って、次第にその厚みが厚から薄となるように形成された
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の車両搭載用収納ケースであって、
    前記第2摩擦部材は、前記錘に取り付けられる前記アームの基端側の部位から前記第1摩擦部材に接触する
    ことを特徴とする車両搭載用収納ケース。
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