JP5499409B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、リクライニング式の車両用シートのシートバックに内蔵されるシートベルトリトラクタに関するものである。
車両に搭載されるシートベルト装置は、シートバック内のシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトによって車両シートの乗員を拘束して車両衝突時等に乗員を保護するためのものである。シートベルトリトラクタは、車両衝突時等に水平方向に所定値より大きな加速度が作用すると、この加速度を加速度センサが検出して、シートベルトのロック機構を作動させ、これによりシートベルトを引き出し不能にする。加速度センサに使用される慣性体としては、ボールを使用したものや自立慣性体を使用したものが知られている。
リクライニング式の車両用シートのシートバックに、この種の加速度センサを備えたシートベルトリトラクタを装備した場合、シートバックのリクライニング角度によって、シートベルトリトラクタの取付姿勢が変わってしまうため、そのままでは適正に加速度を検出できなくなる。そこで、シートバッグのリクライニング角度によらず、適正に加速度を検出できるようにした加速度センサを装備したシートベルトリトラクタが、例えば特許文献1や特許文献2などにおいて提供されている。
図7は従来のこの種のシートベルトリトラクタの一例を示す図で、200は加速度センサ、201はシートバッグのフレームに固定されるリトラクタフレーム、203はシートベルトを巻き取るスピンドル(図示略)に連結されてスピンドルと一体的に回転するロック機構のステアリングホイールである。
加速度センサ200は、リトラクタフレーム201に固定されてシートバッグと一体的に傾動するセンサホルダ210と、センサホルダ210に揺動軸215を介して揺動自在に支持されており、シートバックの傾動時にセンサホルダ210に対して揺動することで、すり鉢状の慣性体支持面223を常時水平に保持するセンサケース220と、慣性体支持面223上に載った状態でセンサケース220内に格納され、所定以上の水平方向の加速度が加わった際に中立位置から変位するボール(慣性体)230と、ボール230が変位した際の動きでロック機構の第1レバー250をロック側へ作動させる第2レバー240と、を備えている。ここで、センサケース220とボール230が揺動するときの慣性力には差異が設けられており、リクライニングの傾斜に併せてセンサケース220が作動しなくてはならないために、センサケース220の方がボール230よりも速く作動するようになっている。
このシートベルトリトラクタによれば、車両に水平方向の一定以上の加速度が作用すると、ボール230が変位して、第2レバー240が持ち上がる。第2レバー240が持ち上げられると、それにより第1レバー250が持ち上がる。第1レバー250が持ち上げられると、第1レバー250の先端部が、ステアリングホイール203のロック歯204に噛むことで、ステアリングホイール203がロックされ、スピンドルが回らないように固定され、それにより、シートベルトが引出不能となる。
日本国特開平8−80807号公報 日本国特開平10−157569号公報
ところで、図7に示した従来のシートベルトリトラクタでは、車両進行方向Xの減速度を受けると、慣性によりセンサケース220が揺動軸215の周りに矢印C方向に回動して、図示のように傾いてしまう。従って、車両に通常の減加速度が作用した場合にはロック性能に問題はないが、極めて緩やかな減速から急減速に移行するような場合には、ボール230の作動タイミングに遅れが生じ、ロック遅れが出てしまうことがある。
ロック遅れが生じる原因は、1つは、車両が減速した時に、ボール230がセンサケース220内で動こうとする方向と同方向にセンサケース220が揺動するために、センサケース220に対するボール230の慣性力が減少してしまうからである。また1つは、センサケース220が減速により傾いた姿勢となるため、更に減速してボール230がロック機構の作動のために移動しようとしても、傾いた慣性体支持面223上をボール230が矢印D方向に動き難くなってしまうからである。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、緩減速から急減速に移行するような場合にも、適正にシートベルト引出動作のロック作動を起こすことができ、あらゆる走行条件下での車両の急減速や衝突に対し、敏感に作動する感度のよいシートベルトリトラクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) リクライニング式の車両用シートのシートバックに取り付けられるリトラクタフレームと、該リトラクタフレームに固定されたカバー部材と、水平方向の加速度を検出する加速度センサと、該加速度センサによって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、
前記加速度センサが、
前記シートバックと一体的に傾動するセンサホルダと、
該センサホルダに揺動自在に支持されており、前記シートバックの傾動時に前記センサホルダに対して揺動することで、慣性体支持面を常時水平に保持するセンサケースと、
前記慣性体支持面上に載った状態で、所定以上の水平方向の加速度が加わった際に中立位置から変位する第1の慣性体と、
該第1の慣性体が変位した際の動きで前記ロック機構をロック側へ作動させる作動部材と、
中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するように支持され、前記センサケースの揺動する加速度とは異なった水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体を備え、該第2の慣性体が前記センサケースに対して相対的に移動した際に、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするケースロック手段と、
を具備することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
(2) 前記ケースロック手段が、
前記中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するようにして、前記センサケースに対して移動自在に支持される前記第2の慣性体と、
前記カバー部材に設けられる被係合部と、
前記センサケースに回転自在に設けられ、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて回転して前記被係合部との係合位置を変化するロックギヤ機構と、
前記センサケースに設けられ、前記第2の慣性体が移動したときに前記ロックギヤ機構に係合することで前記ロックギヤ機構の回転を規制して、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするロック部と、
を含むことを特徴とする(1)に記載のシートベルトリトラクタ。
(3) 前記センサケースには、前記ロック部として、前記第2の慣性体の移動に伴って回動自在なロックレバーが配置され、
前記カバー部材の前記センサホルダを収容する筒部の上部に、前記被係合部として、前記センサケースの揺動方向に沿って複数のロック歯が設けられ、
前記ロックギヤ機構は、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて回転して前記複数のロック歯との係合位置を変化する第1ギヤ歯を有する第1のロックギヤホイールと、該1のロックギヤホイールと同軸に配置され、第2ギヤ歯を有する第2のロックギヤホイールと、前記第1のロックギヤホイールと前記第2のロックギヤホイールの一方に支持され、他方と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリングと、を備え、
前記ケースロック手段は、前記ロックレバーが回動して前記第2のロックギヤホイールの前記第2ギヤ歯と係合することで、前記フリクションスプリングの摩擦力を介して前記第1のロックギヤホイールの回転を規制して、前記カバー部材に対し前記センサケースをロックし、
前記第1のロックギヤホイール、前記第2のロックギヤホイール、及びフリクションスプリングは、ケースロック手段解除機構を構成し、
前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ロックレバーが前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯と係合して前記ケースロック手段がロック状態であるとき、前記第1のロックギヤホイールが前記フリクションスプリングの所定の摩擦力を越えて前記第2のロックギヤホイールと相対回転することで、該ロック状態を解除することを特徴とする(2)に記載のシートベルトリトラクタ。
(4) 前記ロックレバーは、前記第2の慣性体の移動方向の両側に配置される一対のロックレバーを有することを特徴とする(3)に記載のシートベルトリトラクタ。
(5) 前記センサケースには、前記センサケースの揺動する加速度よりも、前記第2の慣性体が移動する加速度の方が小さくなるように設定された、前記第2の慣性体が移動する傾斜面が設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のシートベルトリトラクタ。
(6) リクライニング式の車両用シートのシートバックに取り付けられるリトラクタフレームと、該リトラクタフレームに固定されたカバー部材と、水平方向の加速度を検出する加速度センサと、該加速度センサによって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、
前記加速度センサが、
前記シートバックと一体的に傾動するセンサホルダと、
該センサホルダに揺動自在に支持されており、前記シートバックの傾動時に前記センサホルダに対して揺動することで、慣性体支持面を常時水平に保持するセンサケースと、
前記慣性体支持面上に載った状態で、所定以上の水平方向の加速度が加わった際に中立位置から変位する第1の慣性体と、
該第1の慣性体が変位した際の動きで前記ロック機構をロック側へ作動させる作動部材と、
前記センサケースの揺動する加速度とは異なった水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体を備え、該第2の慣性体が前記センサケースに対して相対的に移動した際に、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするケースロック手段と、
前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ケースロック手段がロック状態であるとき、該ロック状態を解除するケースロック手段解除機構と、
を具備することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
(7) 前記ケースロック手段が、
前記中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するようにして、前記センサケースに対して移動自在に支持される前記第2の慣性体と、
前記カバー部材の前記センサホルダを収容する筒部の上部に、前記センサケースの揺動方向に沿って設けられた複数のロック歯と、
前記センサケースに回転自在に設けられ、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて前記複数のロック歯との係合位置を変化する第1ギヤ歯を有する第1のロックギヤホイールと、該1のロックギヤホイールと同軸に配置され、第2ギヤ歯を有する第2のロックギヤホイールと、前記第1のロックギヤホイールと前記第2のロックギヤホイールの一方に支持され、他方と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリングと、を備えるロックギヤ機構と、
前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯に対向するロック爪を先端部に有して、前記センサケースに回動自在に設けられ、前記第2の慣性体が移動したときに前記第2ギヤ歯に係合することで、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするロックレバーと、
を含み、
前記ケースロック手段解除機構は、
前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ロックレバーが前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯と係合して前記ケースロック手段がロック状態であるとき、前記第1のロックギヤホイールが前記フリクションスプリングの所定の摩擦力を越えて前記第2のロックギヤホイールと相対回転することで、該ロック状態を解除する前記ロックギヤ機構によって構成されることを特徴とする(6)に記載のシートベルトリトラクタ。
(8) 前記ロックレバーは、前記第2の慣性体の移動方向の両側に配置される一対のロックレバーを有することを特徴とする(7)に記載のシートベルトリトラクタ。
(9) 前記センサケースには、前記センサケースの揺動する加速度よりも、前記第2の慣性体が移動する加速度の方が小さくなるように設定された、前記第2の慣性体が移動する傾斜面が設けられていることを特徴とする(6)〜(8)のいずれかに記載のシートベルトリトラクタ。
なお、本願において上下方向とは、各慣性体や錘が自重で鉛直方向に垂下したとき、地面に対して地面に近づく方向を「下」、地面から離れる方向を「上」とする。また、この鉛直方向に対して直交し、地面と平行な方向を水平方向とする。
本発明のシートベルトリトラクタによれば、第1の慣性体を慣性体支持面に載せたセンサケースが、シートバックと一体に傾動するセンサホルダに揺動自在に支持されているので、シートバックのリクライニング角度によらず、慣性体支持面を常時水平に保つことができる。従って、リクライニング角度によらず、加速度に適正に反応して、シートベルトの引き出しをロックすることができる。
また、センサケースの揺動する加速度とは異なった水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体が、ケースロック手段によって移動することによって、センサケースがカバー部材にロックされるようになっているので、車両が緩やかに減速してから急減速に移行した場合にも、センサケースを一定の姿勢に固定しておくことができ、第1の慣性体が変位するための条件が変わることがない。従って、例えば、緩減速から急減速に移行した場合にも、シートベルトのロック遅れが生じることがない。
さらに、第2の慣性体の中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するように支持されているので、リクライニング動作の際、シートバックと一体に傾動するセンサホルダに対してセンサケースが揺動しても第2の慣性体が移動するのを抑えることができ、ケースロック手段の誤作動を防止することができる。
また、本発明のシートベルトリトラクタによれば、センサケースがセンサホルダに対して揺動する際に、ケースロック手段がロック状態であるとき、該ロック状態を解除するケースロック手段解除機構を備えるので、ケースロック手段がロック状態のままでリクライニング姿勢から基準姿勢に戻された場合でも、該ロック状態を解除できるので、センサケースをセンサホルダに対して確実に揺動させることができ、センサケースの慣性体支持面を常時水平に保つことができる。
本発明の一実施形態のシートベルトリトラクタの分解斜視図である。 図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を一部破断して示す基準姿勢の側面図である。 図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を図2と異なる軸方向位置で一部破断して示す基準姿勢の側面図である。 図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を一部破断して示すリクライニング状態の側面図である。 図1のシートベルトリトラクタの作動時の状態を一部破断して示す側面図である。 ケースロック手段が無かった場合の作動時の状態を一部破断して示す側面図である。 従来のシートベルトリトラクタの加速度センサが緩やかな減速度を受けたときの状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るシートベルトリトラクタについて図面を参照して詳細に説明する。
図1は一実施形態のシートベルトの分解斜視図、図2は図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を一部破断して示す基準姿勢の側面図、図3は図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を図2と異なる軸方向位置で一部破断して示す基準姿勢の側面図、図4は図1のシートベルトリトラクタの主要部の構成を一部破断して示すリクライニング状態の側面図、図5はケースロック手段が無かった場合の作動時の状態を一部破断して示す側面図、図6は図1のシートベルトリトラクタの作動時の状態を一部破断して示す側面図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態のシートベルトリトラクタは、リクライニング可能なリクライニング式の車両用シートのシートバックS(図2参照。)に取り付けられる。図1に示すように、シートベルトリトラクタは、シートバックSに固定されるリトラクタフレーム1を備えており、リトラクタフレーム1には、シートベルト(図示せず)を巻き取るスピンドル2が回転可能に支持されている。スピンドル2の軸方向の一端側には、スピンドル2をシートベルトの巻取り方向に付勢するリトラクタスプリング(図示略)が連結され、該リトラクタスプリングは、カバー(図示略)に収容された状態でリトラクタフレーム1に取り付けられている。
スピンドル2の軸方向の他端側には、シートベルトの引出動作をロックするロック機構の主要素であるステアリングホイール3と、車両に作用する水平方向の加速度を検出し、加速度に応じて前記ロック機構を作動させる加速度センサ100と、が設けられている。
また、リトラクタフレーム1の他端側にはカバー部材(ベアリングプレートとも言う)5が固定され、このカバー部材5の中にスピンドル2の軸受部やステアリングホイール3が収容される。カバー部材5の下部の筒部5aには、加速度センサ100が収容されている。また、カバー部材5の筒部5aの開口部周縁の上部には、被係合部として複数のロック歯5bが設けられている。
加速度センサ100は、シートバックSと一体的に傾動するセンサホルダ10と、センサホルダ10に揺動自在に支持されたセンサケース20と、センサケース20中に格納された第1の慣性体としての自立慣性体30と、自立慣性体30の動きによりロック機構をロック作動させる作動部材としての第1センサレバー50及び第2センサレバー40と、センサケース20に対して移動自在に支持される第2の慣性体60と、センサケース20の上方に取り付けられ、第2の慣性体60の移動に伴って回動自在な一対のロックレバー70,71と、センサケース20の下方に取り付けられる第3の慣性体29と、を有する。なお、第1センサレバー50は、ロック機構の要素も兼ねている。
センサホルダ10は、互いに平行に離間した一対の略扇状の側壁11,12と、中央下方に開口部19(図2参照。)を有して、側壁11,12の円弧状の外周縁間を繋ぐ部分円筒状の壁部13とを有した上下に貫通した容器形状を有する。センサホルダ10は、一方の側壁11に設けられた係止孔11aに取り付けられた図示しない係止部材をリトラクタフレーム1に嵌め込むことによってリトラクタフレーム1に一体的に固定される。センサホルダ10の一対の側壁11,12には、センサケース20を支持する軸孔14が設けられており、これら軸孔14にセンサケース20に突設した軸部24を嵌めることで、センサケース20が鉛直面内で図2の矢印G方向に揺動自在に支持されている。
センサケース20は、周壁21と底壁22を有する容器状の第1センサケース部25と、この第1センサケース部25の周壁21の側方から上方に起立する一対の支持壁83,84を有する第2センサケース部80と、を有する。第1センサケース部25の底壁22の上面中央には、自立慣性体30が載置される慣性体支持面23が形成される(図2参照。)。第1センサケース部25には、下方に設けられた把持爪26によってウェイトとしての第3の慣性体29が取り付けられる。これにより、図4に示すようなシートバックSの傾動時においても、センサホルダ10に対してセンサケース20が揺動することで、慣性体支持面23を常時水平に保持することができるようになっている。この慣性体支持面23を常時水平に保持するとは、慣性体支持面23の基準面(例えば、慣性体支持面23の上面)を水平に保持することを指す。
自立慣性体30は、底面31を有する小径部32と、上部にすり鉢状の案内面33を有する大径部34を備えた略円柱形状を有する。自立慣性体30は、中心合わせした状態で、第1センサケース部20の慣性体支持面23上に底面31を載せることで、自立した状態で第1センサケース部25内に格納されている。
自立慣性体30の底面31と第1センサケース部25の慣性体支持面23とが接触する平面は、加速度センサ100の感度を決めるものである。自立慣性体30は、慣性体支持面23上に載った状態で、所定以上の水平方向の加速度を受けたときに中立位置から変位する。
センサケース20の周壁21の上端部には、第2センサレバー40を支持するための軸受孔27が設けられており、それら軸受孔27に軸ピン27aを介して第2センサレバー40の基部41が上下方向回動自在に取り付けられている。また、センサホルダ10の一方の側壁11で、軸孔14の上方には、第1センサレバー50を支持するための支持孔15が設けられており、それら支持孔15に軸51aを介して、第1センサレバー50の基部51が上下方向回動自在に取り付けられている。
第1センサレバー50は、先端部にロック爪52を有し、回動自在に支持された基部51と先端部との中間部に、回動軸方向に突出する突起部53を有する。この突起部53は、第2センサレバー40の当接部43の上面に摺動自在に載っている。この第1センサレバー50は、ステアリングホイール3の下側に配置されており、上方に持ち上がって、ロック爪52がステアリングホイール3のロック歯4に係合することで、ステアリングホイール3の回転を規制する。
第2センサレバー40は、基部41から上面が上に凸となるように湾曲した腕部42を有し、この腕部42の下方には、自立慣性体30の案内面33と接触する先端球面状の突部44を有する。腕部42の上面は、前述した第1センサレバー50の突起部53に摺動自在に当接する当接部43を形成する。この第2センサレバー40は、自立慣性体30の上側で且つ第1センサレバー50の下側に配置されており、自立慣性体30が中立位置から変位した際に、上方に持ち上がって、第1センサレバー50を上方に押し上げる働きをなす。この第1センサレバー50と第2センサレバー40は、自立慣性体30が変位した際に、反対方向に回動するように回動軸線の位置が設定されている。
また、図3にも示すように、第2センサケース部80は、底壁82を有する一方の支持壁83を第1センサケース部25の周壁21に取り付け、一方の支持壁83に、軸部24を有する他方の支持壁84を所定の厚さを有する矩形部材81によって連結することで、第1センサケース部25に一体固定される。なお、一対の支持壁83,84及び矩形部材81は、一体に形成されてもよい。第2センサケース部80は、回動する第1及び第2センサレバー40,50と干渉しない、回動軸方向において、カバー部材5のロック歯5bと同じ位置に配置されている。第2センサケース部80の底壁82は、円筒ころである第2の慣性体60が移動するように上面が上に凹となるようにV字状に緩やかに傾斜した傾斜面を有する。一対の支持壁83,84には、回動軸方向と直交する方向の両端部に、一対のロックレバー70,71を支持するための支持孔85,86が設けられている。それら支持孔85,86には、軸85a,86aを介して、ロックレバー70,71の基部72,73が上下方向回動自在に取り付けられている。
従って、第2センサケース部80に支持された第2の慣性体60の中心Oは、センサケース20の揺動軸線a、即ち、軸部24上に略位置するように支持されている。
一対のロックレバー70,71は、上端部にロック爪(ロック部)74,75を有し、回動自在に支持された基部72,73と反対側の下端部に、第2の慣性体60と当接可能な突出部76,77(図3参照。)を有する。一対のロックレバー70,71は、第2の慣性体60が第2センサケース部80の底壁82に沿って車両進行方向と略平行な方向に移動するとき、いずれかのロックレバー70,71が基部72,73を中心に回動するようになっている。
また、一対の支持壁83,84には、矩形部材81より上方に、ロック手段解除機構を構成する、ロックギヤ機構90を支持するための支持孔89が設けられている。ロックギヤ機構90は、外周面に複数の第1ギヤ歯92を有する第1のロックギヤホイール91と、第1のロックギヤホイール91と同軸に配置され、外周面に複数の第2ギヤ歯97を有する第2のロックギヤホイール96と、第2のロックギヤホイール96の内周面に形成された突起98に両端部95が隙間を持って支持され、第1のロックギヤホイール91の側面に対して回転軸方向に突出する複数の突起部93の外周面と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリング94と、を有する。
第1のロックギヤホイール91の第1ギヤ歯92は、カバー部材5のロック歯5bと常時係合しており、センサホルダ10に対するセンサケース20の揺動に応じて回転して複数のロック歯5bとの係合位置を変化する。このため、カバー部材5のロック歯5bは、センサケース20の揺動軸(軸部24、軸孔14)を中心とする円周に沿って周方向に一定ピッチで多数設けられている。これらロック歯5bは、センサケース20の揺動方向に沿って配列されている。また、第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97には、一対のロックレバー70,71のロック爪74,75が対向している。
また、第1センサケース部25には、自立慣性体30、第2センサレバー40、第3の慣性体29が設けられ、第2センサケース部80には、第2の慣性体60、及び一対のロックレバー70,71、ロックギヤ機構90が設けられる。このため、センサケース20が揺動するときには、これら全体が一つの慣性体を構成している。従って、これら全体の自重により、慣性体支持面23の水平が保たれるように重量バランスが設定されている。
従って、本実施形態では、ケースロック手段は、第2センサケース部80の円筒面をなす底壁82に移動自在に支持される第2の慣性体60と、第2センサケース部80に回転自在に取り付けられるロックギヤ機構90と、カバー部材5に設けられるロック歯5bと、第2センサケース部80に設けられ、第2の慣性体60が移動したときにロックギヤ機構90の第2のロックギヤホイール96に係合することでロックギヤ機構90の回転を規制するロックレバー70,71のロック爪74,75とにより構成されている。
なお、センサケース20の揺動軸線、第1センサレバー50の回動軸線、第2センサレバー40の回動軸線、一対のロックレバー70,71の揺動軸線、ロックギヤ機構90の回動軸線は、全て、スピンドル2の回動軸線と平行に水平方向を向くように設定されている。
また、第2の慣性体60と第2の慣性体60を案内支持する第2センサケース部80の底壁82は、センサケース20の揺動する加速度よりも小さい水平方向の加速度に応答して移動するように慣性特性が設定されている。即ち、第2センサケース部80の底壁82には、センサケース20の揺動する加速度よりも、第2の慣性体60が移動する加速度の方が小さくなるように設定された、第2の慣性体が移動するV字状の緩やかな傾斜面が設けられている。
次に、本実施形態のシートベルトリトラクタについて、作用を説明する。
シートベルトリトラクタが基準姿勢にあるときは、図3に示すように、第2の慣性体60は移動しておらず、センサケース20は自重により一定の姿勢を保持している。この状態から、シートバックSをリクライニング姿勢にすると、図4に示すように、リトラクタフレーム1に固定されたセンサホルダ10が、シートバックSと一体的に傾動する。その際、センサケース20は、自重によりセンサホルダ10に対して揺動し、慣性体支持面23を水平に保持するように一定の姿勢を保つ。このように、シートバックSのリクライニング角度によらず(シートクッションと平坦状に連続するようにシートバックを傾倒するフルフラットシートバックの場合を含む)、慣性体支持面23を常時水平に保つことができるので、リクライニング角度によらず、加速度に適正に反応して、シートベルトの引き出しをロックすることができる。
次に、車両進行方向Xに対して緩やかな減速度が作用した場合は、図5に示すように、センサケース20の揺動する加速度よりも小さい水平方向の加速度に応答して、第2の慣性体60が矢印E方向に変位することによって、ロックレバー70が矢印K方向に変位する。そうするとロックレバー70の先端部のロック爪74が第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97に係合し、フリクションスプリング94の摩擦力によって、カバー部材5のロック歯5bに係合した第1のロックギヤホイール91も係止される。これにより、センサケース20がロックギヤ機構90を介してカバー部材5にロックされる。従って、図6に示すように、ケースロック手段が無い場合は、センサケース20が緩やかな減速度で矢印G1方向に揺動して傾いてしまうのを防止することができ、図5に示すように、センサケース20を一定の姿勢に固定しておくことができる。そのため、車両が緩やかに減速してから急減速に移行した際にも、矢印H方向に自立慣性体30が移動するための条件を常に変えることなく維持することができ、それゆえに緩減速から急減速に移行した場合のシートベルトのロック遅れの発生を防ぐことができる。
例えば、0.1〜0.2Gの緩やかな減速(ブレーキ)が作用した段階で、第2の慣性体60の移動によりロックレバー70のロック爪74が第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97と係合するので、その段階でセンサケース20の水平を維持することができる。従って、その後に急ブレーキあるいは衝突による大きな減速度(例えば、0.3〜0.4G)が作用した場合に、水平が維持されたセンサケース20内で自立慣性体30が変位することになるので、正常な動作が可能となる。
なお、車両後進方向に緩やかな減速度が作用した場合には、第2の慣性体60が矢印E方向と反対方向に変位する。このため、ロックレバー71のロック爪75が第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97に係合し、センサケース20がロックギヤ機構90を介してカバー部材5にロックされ、同様に、ロック遅れの発生を防ぐことができる。
また、リクライニング姿勢から基準姿勢に戻される際に、ロックレバー71のロック爪74が第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97に係合して、ケースロック手段がロック状態のままであった場合には、センサケース20が、慣性体支持面23を水平に保持するように、自重によりセンサホルダ10に対して揺動することで、フリクションスプリング94の所定の摩擦力に抗して第1のロックギヤホイール91が第2のロックギヤホイール96と相対回転することで、同時に、ロックレバー71のロック爪74と第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97との係合が外れ、該ロック状態を解除する。
以上の説明のように、本実施形態のシートベルトリトラクタによれば、第1の慣性体である自立慣性体30を格納したセンサケース20が、シートバックSと一体に傾動するセンサホルダ10に揺動自在に支持されているので、シートバックSのリクライニング角度によらず、慣性体支持面23を常時水平に保つことができる。従って、リクライニング角度によらず、加速度に適正に反応して、シートベルトの引き出しをロックすることができる。
また、センサケース20の揺動する加速度より小さい水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体60が設けられている。その第2の慣性体60が移動することによって、ケースロック手段によってセンサケース20がカバー部材5にロックされるようになっているので、車両が緩やかに減速してから急減速に移行した場合にも、センサケース20を一定の姿勢に固定しておくことができ、自立慣性体30が変位するための条件が変わることがない。従って、緩減速から急減速に移行した場合にも、シートベルトのロック遅れが生じることがない。
さらに、第2の慣性体60の中心Oがセンサケース20の揺動軸線a上に略位置するように支持されているので、リクライニング動作の際、シートバックSと一体に傾動するセンサホルダ10に対してセンサケース20が揺動しても第2の慣性体60が移動するのを抑えることができ、ケースロック手段の誤作動を防止することができる。
さらに、第2の慣性体60は、円筒ころ形状としたので、ボール形状に比べて回転軸方向の寸法を大きくすることなく、イナーシャマスを得ることができる。
また、本実施形態のシートベルトリトラクタによれば、ケースロック手段が、中心Oがセンサケース20の揺動軸線a上に略位置するようにして、センサケース20に対して移動自在に支持される第2の慣性体60と、カバー部材5に設けられるロック歯5bと、センサケース20に回転自在に設けられ、センサホルダ10に対するセンサケース20の揺動に応じて回転してロック歯5bとの係合位置を変化するロックギヤ機構90と、センサケース20に設けられ、第2の慣性体60が移動したときにロックギヤ機構90に係合することでロックギヤ機構90の回転を規制して、センサケース20をカバー部材5に対してロックするロック爪74,75と、で構成されるので、簡単な構成で、確実にセンサケース20をロックさせることができる。
また、本実施形態のシートベルトリトラクタは、第2の慣性体60の移動方向の両側に配置される一対のロックレバー70,71を有するので、ロックレバー70,71が、車両の前進方向と後進方向の2つに分けられて軽量化されることで、各方向の加速度に対して作動の安定化が図れ、センサ感度を向上することができる。これにより、第2の慣性体60も回転軸方向に薄くでき、装置全体を小型化することができる。
また、本実施形態のシートベルトリトラクタによれば、第2センサケース部80の底壁82に第2の慣性体60が移動する緩やかな傾斜面を設けることで、簡単な構成で、センサケース20の揺動する加速度よりも、第2の慣性体60が移動する加速度を小さく設定することができる。
また、本実施形態のシートベルトリトラクタによれば、センサケース20がセンサホルダ10に対して揺動する際に、ケースロック手段がロック状態であるとき、該ロック状態を解除するケースロック手段解除機構を備えるので、ケースロック手段がロック状態のままでリクライニング姿勢から基準姿勢に戻された場合でも、該ロック状態を解除できるので、センサケース20をセンサホルダ10に対して確実に揺動させることができ、センサケース20の慣性体支持面23を常時水平に保つことができる。
また、本実施形態によれば、ロックギヤ機構90は、センサホルダ10に対するセンサケース20の揺動に応じて回転して複数のロック歯5bとの係合位置を変化する第1ギヤ歯92を有する第1のロックギヤホイール91と、第1のロックギヤホイール91と同軸に配置され、第2ギヤ歯97を有する第2のロックギヤホイール96と、第2のロックギヤホイール96に隙間を持って支持され、第1のロックギヤホイール91と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリング94と、を備える。そして、ケースロック手段は、ロックレバー71が回動して第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97と係合することで、フリクションスプリング94の摩擦力を介して第1のロックギヤホイール91の回転を規制して、カバー部材5に対しセンサケース20をロックする。また、センサケース20がセンサホルダ10に対して揺動する際に、ロックレバー71が第2のロックギヤホイール96の第2ギヤ歯97と係合してケースロック手段がロック状態であるとき、第1のロックギヤホイール91がフリクションスプリング94の所定の摩擦力を越えて第2のロックギヤホイール96と相対回転することで、該ロック状態を解除する。従って、ケースロック手段解除機構は、第1のロックギヤホイール91、第2のロックギヤホイール96、及びフリクションスプリング94の3つの部材の簡単な構成によって与えられる。
なお、フリクションスプリング94は、第1のロックギヤホイール91と第2のロックギヤホイール96の一方に支持され、他方と所定の摩擦力を持って摺接可能であればよく、第2のロックギヤホイール96に支持され、第1のロックギヤホイール91と所定の摩擦力を持って摺接可能な構成であってもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、第1の慣性体が自立慣性体30である場合を示したが、自立慣性体以外に、ボールを使用した場合にも本発明は適用することができる。
また、上記実施形態では、センサケース20を第1及び第2センサケース部25,80で構成した場合を示したが、単一部材によって形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、第2センサケース部80の底壁82には、第2の慣性体60が移動する緩やかな傾斜面が設けられているが、緩やかな円弧面であってもよい。従って、本発明の第2の慣性体60の移動とは、揺動する場合も含む。
また、第2の慣性体60の中心Oがセンサケース20の揺動軸線a上に略位置するように支持されるシートベルトリトラクタにおいては、ロックギヤ機構90を有しない、即ち、ロックレバー71が直接カバー部材5のロック歯5bと係合する構成であってもよい。或いは、該シートベルトリトラクタは、ケースロック手段解除機構を有しない、即ち、単一のロックギヤホイールによって構成するようにしてもよい。
なお、本出願は、2009年7月24日出願の日本特許出願(特願2009−172932)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 リトラクタフレーム
3 ステアリングホイール(ロック機構)
5 カバー部材
5a 筒部
5b ロック歯(被係合部、ケースロック手段)
10 センサホルダ
20 センサケース
23 慣性体支持面
25 第1センサケース部
29 第3の慣性体
30 自立慣性体(第1の慣性体)
40 第2センサレバー(作動部材)
50 第1センサレバー(ロック機構、作動部材)
60 第2の慣性体(ケースロック手段)
70,71 ロックレバー(ケースロック手段)
74,75 ロック爪(ロック部、ケースロック手段)
80 第2センサケース部
90 ロックギヤ機構
91 第1のロックギヤホイール(ケースロック手段解除機構)
92 第1ギヤ歯
94 フリクションスプリング(ケースロック手段解除機構)
96 第2のロックギヤホイール(ケースロック手段解除機構)
97 第2ギヤ歯
100 加速度センサ
a 揺動軸線
O 中心
S シートバック

Claims (9)

  1. リクライニング式の車両用シートのシートバックに取り付けられるリトラクタフレームと、該リトラクタフレームに固定されたカバー部材と、水平方向の加速度を検出する加速度センサと、該加速度センサによって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、
    前記加速度センサが、
    前記シートバックと一体的に傾動するセンサホルダと、
    該センサホルダに揺動自在に支持されており、前記シートバックの傾動時に前記センサホルダに対して揺動することで、慣性体支持面を常時水平に保持するセンサケースと、
    前記慣性体支持面上に載った状態で、所定以上の水平方向の加速度が加わった際に中立位置から変位する第1の慣性体と、
    該第1の慣性体が変位した際の動きで前記ロック機構をロック側へ作動させる作動部材と、
    中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するように支持され、前記センサケースの揺動する加速度とは異なった水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体を備え、該第2の慣性体が前記センサケースに対して相対的に移動した際に、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするケースロック手段と、
    を具備することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記ケースロック手段が、
    前記中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するようにして、前記センサケースに対して移動自在に支持される前記第2の慣性体と、
    前記カバー部材に設けられる被係合部と、
    前記センサケースに回転自在に設けられ、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて回転して前記被係合部との係合位置を変化するロックギヤ機構と、
    前記センサケースに設けられ、前記第2の慣性体が移動したときに前記ロックギヤ機構に係合することで前記ロックギヤ機構の回転を規制して、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするロック部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記センサケースには、前記ロック部として、前記第2の慣性体の移動に伴って回動自在なロックレバーが配置され、
    前記カバー部材の前記センサホルダを収容する筒部の上部に、前記被係合部として、前記センサケースの揺動方向に沿って複数のロック歯が設けられ、
    前記ロックギヤ機構は、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて回転して前記複数のロック歯との係合位置を変化する第1ギヤ歯を有する第1のロックギヤホイールと、該第1のロックギヤホイールと同軸に配置され、第2ギヤ歯を有する第2のロックギヤホイールと、前記第1のロックギヤホイールと前記第2のロックギヤホイールの一方に支持され、他方と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリングと、を備え、
    前記ケースロック手段は、前記ロックレバーが回動して前記第2のロックギヤホイールの前記第2ギヤ歯と係合することで、前記フリクションスプリングの摩擦力を介して前記第1のロックギヤホイールの回転を規制して、前記カバー部材に対し前記センサケースをロックし、
    前記第1のロックギヤホイール、前記第2のロックギヤホイール、及びフリクションスプリングは、ケースロック手段解除機構を構成し、
    前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ロックレバーが前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯と係合して前記ケースロック手段がロック状態であるとき、前記第1のロックギヤホイールが前記フリクションスプリングの所定の摩擦力を越えて前記第2のロックギヤホイールと相対回転することで、該ロック状態を解除することを特徴とする請求項2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記ロックレバーは、前記第2の慣性体の移動方向の両側に配置される一対のロックレバーを有することを特徴とする請求項3に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記センサケースには、前記センサケースの揺動する加速度よりも、前記第2の慣性体が移動する加速度の方が小さくなるように設定された、前記第2の慣性体が移動する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
  6. リクライニング式の車両用シートのシートバックに取り付けられるリトラクタフレームと、該リトラクタフレームに固定されたカバー部材と、水平方向の加速度を検出する加速度センサと、該加速度センサによって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、
    前記加速度センサが、
    前記シートバックと一体的に傾動するセンサホルダと、
    該センサホルダに揺動自在に支持されており、前記シートバックの傾動時に前記センサホルダに対して揺動することで、慣性体支持面を常時水平に保持するセンサケースと、
    前記慣性体支持面上に載った状態で、所定以上の水平方向の加速度が加わった際に中立位置から変位する第1の慣性体と、
    該第1の慣性体が変位した際の動きで前記ロック機構をロック側へ作動させる作動部材と、
    前記センサケースの揺動する加速度とは異なった水平方向の加速度に応答して移動する第2の慣性体を備え、該第2の慣性体が前記センサケースに対して相対的に移動した際に、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするケースロック手段と、
    前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ケースロック手段がロック状態であるとき、該ロック状態を解除するケースロック手段解除機構と、
    を具備することを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  7. 前記ケースロック手段が、
    中心が前記センサケースの揺動軸線上に略位置するようにして、前記センサケースに対して移動自在に支持される前記第2の慣性体と、
    前記カバー部材の前記センサホルダを収容する筒部の上部に、前記センサケースの揺動方向に沿って設けられた複数のロック歯と、
    前記センサケースに回転自在に設けられ、前記センサホルダに対する前記センサケースの揺動に応じて前記複数のロック歯との係合位置を変化する第1ギヤ歯を有する第1のロックギヤホイールと、該1のロックギヤホイールと同軸に配置され、第2ギヤ歯を有する第2のロックギヤホイールと、前記第1のロックギヤホイールと前記第2のロックギヤホイールの一方に支持され、他方と所定の摩擦力を持って摺接可能なフリクションスプリングと、を備えるロックギヤ機構と、
    前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯に対向するロック爪を先端部に有して、前記センサケースに回動自在に設けられ、前記第2の慣性体が移動したときに前記第2ギヤ歯に係合することで、前記センサケースを前記カバー部材に対してロックするロックレバーと、
    を含み、
    前記ケースロック手段解除機構は、
    前記センサケースが前記センサホルダに対して揺動する際に、前記ロックレバーが前記第2のロックギヤホイールの第2ギヤ歯と係合して前記ケースロック手段がロック状態であるとき、前記第1のロックギヤホイールが前記フリクションスプリングの所定の摩擦力を越えて前記第2のロックギヤホイールと相対回転することで、該ロック状態を解除する前記ロックギヤ機構によって構成されることを特徴とする請求項6に記載のシートベルトリトラクタ。
  8. 前記ロックレバーは、前記第2の慣性体の移動方向の両側に配置される一対のロックレバーを有することを特徴とする請求項7に記載のシートベルトリトラクタ。
  9. 前記センサケースには、前記センサケースの揺動する加速度よりも、前記第2の慣性体が移動する加速度の方が小さくなるように設定された、前記第2の慣性体が移動する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
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