JPH1148910A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

シートベルト用リトラクター

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JPH1148910A
JPH1148910A JP9206497A JP20649797A JPH1148910A JP H1148910 A JPH1148910 A JP H1148910A JP 9206497 A JP9206497 A JP 9206497A JP 20649797 A JP20649797 A JP 20649797A JP H1148910 A JPH1148910 A JP H1148910A
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JP
Japan
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sensor
acceleration
case
vehicle body
sensor case
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JP9206497A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kano
正行 狩野
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートバックが異なる傾動位置にあるときに
も作動可能で車体の加速度を確実に感知できる車体加速
度センサーを備えたシートベルト用リトラクターを提供
する。 【解決手段】車体加速度センサー40が、ロック手段を
作動させる第一の位置とロック手段を作動させない第二
の位置とにそれぞれ位置するべくリトラクターベース上
に回動自在に取り付けられたセンサーアーム31と、弾
性手段39により上方に付勢されながら揺動可能に設け
られセンサーアームの支持面31aに下端が接触するセ
ンサーケース30と、所定の加速度を受けるとセンサー
ケース上を相対移動する慣性体33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト用リ
トラクターに関し、特に車両等のリクライニング式シー
トのシートバック内に取り付けられるシートベルト用リ
トラクターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置のリトラクターには、自動
ロック式リトラクターや緊急ロック式リトラクター等が
あるが、一般には、乗員を過度に拘束して装着者に圧迫
感を与えるといった問題を解決するために、急な加速、
衝突又は減速に反応する慣性感知手段によってリトラク
ターを物理的にロックする緊急ロック機構を備えて乗員
を効果的及び安全に拘束するとともにウェビングによる
圧迫感を低減する緊急ロック式リトラクターが用いられ
ている。
【0003】更に、こうした緊急ロック式リトラクター
に用いられる慣性感知手段としては、車体の加速度を感
知する車体加速度センサーがある。車体加速度センサー
は、例えば慣性体が車体の衝突で移動すると、該慣性体
の上部に設けられたセンサーアームを揺動し、ウェビン
グが巻装された巻取軸のウェビング引出方向の回転をロ
ックするロック手段を作動させる構成である。
【0004】
【課題を解決するための手段】ところで、上述の如きリ
トラクターは車両等のリクライニング式シートのシート
バック(シート背もたれ)内に取り付けられて使用され
ることが検討されている。このとき、乗員が自己の体格
などに応じてシートバックを異なる傾動位置に変更する
と、この傾動により車体加速度センサーの慣性体が移動
してセンサーアームが作動してしまい、巻取軸のウェビ
ング引出方向の回転をロックしてウェビングが引き出せ
なくなるため、この車体加速度センサー付リトラクター
は使用できなかった。本発明の目的は上記問題を解消す
ることにあり、リトラクターがシートバック内に取り付
けられ、シートバックが異なる傾動位置にあるときにも
作動可能であり、車体の加速度を確実に感知することが
できる車体加速度センサーを備えたシートベルト用リト
ラクターを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングを巻装するリトラクターの巻取軸と、前記巻取
軸のウェビング引出方向への回転をロックするロック手
段と、所定の車体加速度を感知して前記ロック手段を作
動させる車体加速度センサーとを備えたシートベルト用
リトラクターにおいて、前記車体加速度センサーが、前
記ロック手段を作動させる第一の位置と前記ロック手段
を作動させない第二の位置とにそれぞれ位置するべくリ
トラクターベース上に回動自在に取り付けられたセンサ
ーアームと、弾性手段により上方に付勢されながら揺動
可能に設けられ前記センサーアームの支持部に下端が接
触するセンサーケースと、所定の加速度を受けると前記
センサーケース上を相対移動する慣性体とを備え、前記
慣性体と前記センサーケースとの相対移動により前記セ
ンサーケースが前記弾性手段の付勢力に抗して鉛直下方
に変位し、この変位により前記センサーアームを前記第
一の位置に移動させることを特徴とするシートベルト用
リトラクターにより解決される。
【0006】本発明の車体加速度センサーを構成するセ
ンサーケースは、弾性手段により上方に付勢されながら
揺動可能に設けられセンサーアームの支持部に下端が接
触することにより、シートバックを傾動させてもセンサ
ーケースはセンサーアームの支持部に沿って揺動し、重
心が鉛直線上に位置するので、シートバック傾動位置に
おいても、慣性体は待機位置に保持される。したがっ
て、シートバックを傾動させても慣性体がセンサーケー
スと相対移動することがなくウェビングが引き出せなく
なることはない。
【0007】更に、前記センサーケースは、所定の加速
度を受けると加速度検出ボールと前記センサーケースと
の相対移動により弾性手段の付勢力に抗して鉛直下方に
変位する。そして、この変位によりセンサーアームを第
一の位置に移動させる。このようにして、車体の加速度
を確実に感知することができる。また、センサーケース
は弾性手段により上方に付勢されているので、センサー
アームの係合が解除されると、付勢力により待機位置に
戻り、加速度センサーは再び作動可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発
明の第一実施形態に係るシートベルト用リトラクター1
00の要部側面図及び要部正面縦断面図である。
【0009】第一実施形態のシートベルト用リトラクタ
ー100は、図3に示すように、車体60に取り付けら
れたシート61のリクライニング式シートバック62内
に配設されている。シートバック62は、調整軸線71
を中心として枢動し得るようにシートの底部クッション
に接続されており、乗員の体格などによって異なる傾動
位置に調整される。
【0010】前記シートベルト用リトラクター100
は、図2に示すように、ウェビング70が巻装される略
円筒状のボビン2と、ボビン2を挿通してリトラクター
ベース1に回動自在に支持されると共に、爪車であるラ
ッチプレート4aを一端側(図2中、右側)に備えた巻
取軸4と、車両緊急時にラッチプレート4aのウェビン
グ引出方向の回転を阻止する緊急ロック機構300とを
備えている。そして、シートバック62に形成されたス
ロット63を貫通してリトラクター100から延出した
ウェビング70は、乗員をシート61に拘束する。
【0011】前記シートバック62のフレーム部材(図
示せず)に固定される前記リトラクターベース1は、そ
の大部分がコの字状断面を有するように金属板をプレス
成形したものであり、左右の側板1aの間にはボビン2
と組み合わされた巻取軸4が回動自在に橋架されてい
る。リトラクターベース1の側板1aを挿通した巻取軸
4の他端部には、該巻取軸4を介してボビン2をウェビ
ング巻取方向に常時付勢する公知の巻取ばね装置(図示
せず)が装備されている。
【0012】本発明において、車両緊急時に巻取軸4の
ウェビング引出方向への回転を拘束する緊急ロック機構
300の具体的な構成は、公知の種々のものを採用する
ことができる。例えば、本実施形態の場合、ロック作動
手段であるラチェットホイール19が巻取軸4に対して
回転遅れを生じることにより、ラッチカップ13がロッ
ク手段であるポール11をラッチプレート4aに係合さ
せ、巻取軸4のウェビング引出方向の回転を阻止する。
【0013】ラチェットホイール19の下方には、車体
加速度センサー32が配置されている。なお、本発明に
おける「ロック手段」は、上記緊急ロック機構から車体
加速度センサー32を除いたものを意味する。
【0014】前記車体加速度センサー32は、ラチェッ
トホイール19の歯19aに係合する第一の位置と歯1
9aに係合しない第二の位置とにそれぞれ位置すべくリ
トラクターベース1の側板1aに取り付けられたセンサ
ーアーム31と、前記センサーアーム31の支持面31
aに支持されるセンサーケース30と、所定の加速度を
受けると前記センサーケース30上を相対移動し、前記
センサーアーム31を前記第一の位置に移動させる慣性
体33とを備えている。
【0015】前記センサーアーム31は、リトラクター
ベース1に支持部材35を介して回動自在に取り付けら
れており、ラチェットホイール19の歯19aに係合し
ない位置(図1に示す位置)から、該歯19aに係合す
る位置(図6に示す位置)まで回動可能である。すなわ
ち、このセンサーアーム31は、ラチェットホイール1
9の歯19aに係合して該ラチェットホイール19を巻
取軸4に対して回転遅れを生じさせることにより、ラッ
チカップ13を介してポール11をラッチプレート4a
に係合させ、巻取軸4のウェビング引出方向の回転を阻
止する。また、センサーアーム31は、後述するばね3
9を揺動可能に支持したピンAを中心としたセンサーケ
ース30の揺動半径rの球面からなる支持面31aを備
えている。
【0016】前記センサーケース30は、慣性体33が
載置される支持面としての円錐状凹部30aを備えると
ともに、下方には錘37が設けられている。センサーケ
ース30の下端面は、球面により形成され、センサーア
ーム31の支持面31aと点接触する。そして、該セン
サーケース30は、ばね39を介してピンAを中心に揺
動可能に懸吊されている。ばね39のばね定数は、セン
サーケース30の重さがセンサーアーム31にかからな
いように設定されている。
【0017】前記慣性体33は、所定の車体加速度を受
けた際、センサーケース30上を相対移動することによ
り、センサーアーム31を前記第一の位置に移動させ
る。本実施形態における慣性体33とセンサーケース3
0のそれぞれの重心は、同一鉛直線上に位置する。
【0018】次にシートバック62がリクライニングし
た状態を説明する。図4に示すようにセンサーアーム3
1とラチェットホイール19との位置関係は、シートバ
ックがリクライニングして前記リトラクター100が傾
斜されても不変である。すなわち、シートバック62の
リクライニングに伴ってリトラクターベース1が後方に
傾動してシートバック62が図3の点線で示すような状
態となる際、錘37を備えたセンサーケース30はセン
サーアーム31の支持面31aに点接触しながら、自重
により揺動支点としてのピンAを中心に重心が鉛直線上
に位置するように図4において半時計回転方向へ揺動
し、最終的に図4に示すようになる。したがって、シー
トバック傾動位置においてもセンサーケース30は鉛直
方向に保持されるので、慣性体33は移動せずウェビン
グ70が引き出せなくなることはない。
【0019】次に、衝突等の車両緊急時においてシート
ベルト用リトラクター100に車体加速度が加わったと
きについて説明する。車体加速度センサー32が図5
(a)に示す状態から所定の加速度を受けると、図5
(b)に示すように慣性体33がセンサーケース30上
の斜面をかけ上がり相対移動する。そして、慣性体33
が鉛直方向の力Fを発生させ、センサーケース30がば
ね39の付勢力に抗して鉛直下方に変位する。すると、
センサーケース30の下端がセンサーアーム31の支持
面31aを押圧する。そして、図6に示すようにセンサ
ーアーム31が支持部材35を中心に回動し、ラチェッ
トホイール19の歯19aに係合する。したがって、車
体の加速度を確実に感知することができる。
【0020】前述の第一実施形態は、センサーケースを
ばねにより揺動可能に支持した構成であるが、次に説明
する第二実施形態は、センサーケースを保持部材により
揺動可能に支持した構成である。図7(a),(b)を
参照して本発明の第二実施形態の車体加速度センサーに
ついて説明する。第一実施形態の車体加速度センサー3
2と同様に、ラチェットホイール19の下方に本実施形
態の車体加速度センサー40が配置されている。なお、
以下車体加速度センサー32と同様な構成については説
明を省略する。
【0021】図7(a),(b)に示すように、前記車
体加速度センサー40は、図示しないセンサーアーム3
1と、リトラクターベース1aに支持部材43を介して
揺動可能に取り付けられた保持部材41と、前記センサ
ーアーム31の支持面31aに支持されたセンサーケー
ス42と、所定の加速度を受けると前記センサーケース
42上を相対移動し、前記センサーアーム31を前記第
一の位置に移動させる慣性体44とを備えている。な
お、本実施形態においてセンサーアーム31の支持面3
1aは、保持部材41の揺動支点である支持部材43を
中心とした球面を有している。
【0022】前記保持部材41は、4つの突起部41
a,41bと2つの略環状の保持部45a,45bを備
えている。突起部41a,41bは、ばね48を挟持す
ることにより保持し、保持部45a,45bは、センサ
ーケース42を上下方向に摺動自在に保持する。
【0023】前記センサーケース42は、その上端の突
起部42aがばね48と係合することによって上方に付
勢された状態で支持され、球面より形成された下端面は
センサーアーム31の支持面31aに点接触する。そし
て、センサーケース42は、慣性体44が載置される支
持面としての円錐状凹部42bが設けられ、その下方に
は錘46が形成されている。なお、ばね48のばね定数
は、センサーケース42の重さがセンサーアーム31に
かからないように設定されている。
【0024】前記慣性体44は、所定の車体加速度を受
けた際、センサーケース42上を相対移動することによ
り、センサーアーム31を前記第一の位置に移動させ
る。本実施形態における慣性体44とセンサーケース4
2のそれぞれの重心は、同一鉛直線上に位置する。
【0025】本実施形態においても、シートバック62
のリクライニングに伴ってリトラクターベース1が後方
に傾動してシートバック62が図3の点線で示すような
状態となる際、錘46を備えたセンサーケース42はセ
ンサーアーム31の支持面31aに点接触しながら、保
持部材41とともに自重により支持部材43を中心に重
心が鉛直線上に位置するように揺動する。したがって、
シートバック傾動位置においてもセンサーケース30は
鉛直方向に保持されるので、慣性体44は移動せずウェ
ビング70が引き出せなくなることない。
【0026】また、第一実施形態と同様に車体加速度セ
ンサー40が所定の加速度を受けると、慣性体44がセ
ンサーケース42上の斜面をかけ上がり相対移動する。
そして、慣性体44が鉛直方向の力を発生させ、センサ
ーケース42がばね48の付勢力に抗して鉛直下方に変
位する。すると、センサーケース42の下端がセンサー
アーム31の支持面31aを押圧する。そしてセンサー
アーム30が、ラチェットホイール19の歯19aに係
合する。したがって、車体の加速度を確実に感知するこ
とができる。
【0027】なお、本実施形態においてセンサーアーム
31の支持面31aは、保持部材41の揺動支点Bとし
ての支持部材43を中心とした球面を有しているが、環
状の面でもよい。それに対応してセンサーケース42の
下端面を環状の面としてもよい。この場合、支持面31
aは、センサーケース42の下端を線接触状態で支持す
るが、シートバック傾動位置においてもセンサーケース
42は鉛直方向に保持される。
【0028】次に図8を参照して本発明の第三実施形態
の車体加速度センサーについて説明する。本実施形態の
センサーは50、ラチェットホイール19の上方に配置
されている。なお、以下第一実施形態の車体加速度セン
サー32と同様な構成については説明を省略する。
【0029】図8に示すように本実施形態のセンサーア
ーム31の一端は、ラチェットホイール19の歯19a
に係合しない第二の位置に位置するようにばね53より
支持されている。なお、センサーケース52を揺動可能
に懸吊しているばね58のばね定数は、センサーケース
52の重さがセンサーアーム31にかからないように設
定されている。
【0030】本実施形態においても、シートバック62
のリクライニングに伴ってリトラクターベース1が後方
に傾動してシートバック62が図3の点線で示すような
状態となる際、錘56を備えたセンサーケース52はセ
ンサーアーム31の支持面31aに点接触しながら、自
重により重心が鉛直線上に位置するように図8において
反時計回転方向へ揺動する。したがって、シートバック
傾動位置においてもセンサーケース52は鉛直方向に保
持されるので、慣性体は移動せずウェビング70が引き
出せなくなることない。
【0031】また、第一実施形態と同様に車体加速度セ
ンサー50が所定の加速度を受けると、慣性体54がセ
ンサーケース52上の斜面をかけ上がり相対移動する。
そして、慣性体54が鉛直方向の力を発生させ、センサ
ーケース52がばね58の付勢力に抗して鉛直下方に変
位する。すると、センサーケース52の下端がセンサー
アーム31の支持面31aを押圧する。そしてセンサー
アーム31が、ばね53の付勢力に抗して移動しラチェ
ットホイール19の歯19aに係合する。したがって、
車体の加速度を確実に感知することができる。
【0032】次に図9を参照して本発明の第四実施形態
の車体加速度センサーについて説明する。なお、以下第
一実施形態の車体加速度センサー32と同様な構成につ
いては説明を省略する。前述の各実施形態はセンサーア
ーム31に、センサーケース30の揺動半径rの曲面3
1aが形成されたものであるが、本実施形態はセンサー
ケース30の下端に、センサーケース30の揺動半径r
の曲面からなる曲面部材131が一体に設けられてい
る。一方、センサーアーム31にはこの曲面部材131
と接する突起31bが設けられている。
【0033】本実施形態においても、シートバック62
のリクライニングに伴ってリトラクターベース1が後方
に傾動してシートバック62が図3の点線で示すような
状態となる際、錘37を備えたセンサーケース30は、
曲面部材131がセンサーアーム31の突起31bに接
触しながら、自重により重心が鉛直線上に位置するよう
に図9において反時計回転方向へ揺動する。したがっ
て、シートバック傾動位置においてもセンサーケース3
0は鉛直方向に保持されるので、慣性体は移動せずウェ
ビング70が引き出せなくなることない。
【0034】また、車体加速度センサー32が所定の加
速度を受けると、慣性体33がセンサーケース30上の
斜面30aをかけ上がり相対移動し、慣性体33が鉛直
方向の力を発生させ、センサーケース30がばね39の
付勢力に抗して鉛直下方に変位する。すると、センサー
ケース30の下端に設けた曲面部材131がセンサーア
ーム31の突起31bを押圧することにより、センサー
アーム31がばね53の付勢力に抗して移動しラチェッ
トホイール19の歯19aに係合する。したがって、車
体の加速度を確実に感知することができる。
【0035】なお、以上説明したセンサーケースの下端
面、センサーアームの支持面は摺動性を確保するため低
摩擦面により形成されることが好ましい。例えば、材料
としてフッ素系樹脂を利用すると良好な摺動性を確保す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ンサーケースが弾性手段により上方に付勢されながら揺
動可能に設けられ、センサーアームの支持部と接触して
いることから、シートバックを傾動させると、センサー
ケースの重心が鉛直線上に位置するように揺動して、セ
ンサーケースはシートバック傾動位置においても鉛直方
向に保持され、慣性体は移動せずウェビングが引き出せ
なくなることはなく、また弾性手段の変位を利用して車
体の加速度を確実に感知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシートベルト用リト
ラクターの要部断面図である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの要
部正面縦断面図である。
【図3】図1に示したシートベルト用リトラクターをリ
クライニング式シートに取り付けた車体の一部概略側面
図である。
【図4】シートバックを後仰させた状態における車体加
速度センサーの要部側面図である。
【図5】(a)は車体加速度センサーの通常状態を示
し,(b)は、車体加速度センサーの作動状態を示す。
【図6】図1に示した車体加速度センサーが所定の加速
度を受けた状態を示す要部側面図である。
【図7】(a)は、本発明の第二実施形態に基づく正面
断面図であり、(b)はその側面断面図である。
【図8】本発明の第三実施形態に基づく車体加速度セン
サーの要部断面図である。
【図9】本発明の第四実施形態に基づく車体加速度セン
サーの要部断面図である。
【符号の説明】
1 リトラクターベース 4 巻取軸 4a ラッチプレート 11 ポール 30 センサーケース 31 センサーアーム 31a 支持面 32 車体加速度センサー 33 慣性体 39 弾性手段 40 車体加速度センサー 41 保持部材 42 センサーケース 44 慣性体 48 弾性手段 50 車体加速度センサー 52 センサーケース 54 慣性体 70 ウェビング 100 シートベルト用リトラクター 300 緊急ロック機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングを巻装するリトラクターの巻
    取軸と、前記巻取軸のウェビング引出方向への回転をロ
    ックするロック手段と、所定の車体加速度を感知して前
    記ロック手段を作動させる車体加速度センサーとを備え
    たシートベルト用リトラクターにおいて、 前記車体加速度センサーが、前記ロック手段を作動させ
    る第一の位置と前記ロック手段を作動させない第二の位
    置とにそれぞれ位置するべくリトラクターベース上に回
    動自在に取り付けられたセンサーアームと、弾性手段に
    より上方に付勢されながら揺動可能に設けられ前記セン
    サーアームの支持部に下端が接触するセンサーケース
    と、所定の加速度を受けると前記センサーケース上を相
    対移動する慣性体とを備え、前記慣性体と前記センサー
    ケースとの相対移動により前記センサーケースが前記弾
    性手段の付勢力に抗して鉛直下方に変位し、この変位に
    より前記センサーアームを前記第一の位置に移動させる
    ことを特徴とするシートベルト用リトラクター。
JP9206497A 1997-07-31 1997-07-31 シートベルト用リトラクター Pending JPH1148910A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011056995A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Autoliv Development Ab シートベルトリトラクタ
CN104276131A (zh) * 2013-07-03 2015-01-14 比亚迪股份有限公司 用于卷带装置的车体感应机构和具有其的汽车
WO2020114897A1 (de) * 2018-12-05 2020-06-11 Trw Automotive Gmbh Trägheitssensor und verfahren zur verringerung der reibung zwischen zwei komponenten eines trägheitssensors

Cited By (4)

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