JPH11291865A - シートベルト用リトラクター - Google Patents
シートベルト用リトラクターInfo
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- JPH11291865A JPH11291865A JP10099275A JP9927598A JPH11291865A JP H11291865 A JPH11291865 A JP H11291865A JP 10099275 A JP10099275 A JP 10099275A JP 9927598 A JP9927598 A JP 9927598A JP H11291865 A JPH11291865 A JP H11291865A
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- JP
- Japan
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- seat back
- sensor
- retractor
- seat
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/36—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
- B60R22/40—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive only to vehicle movement
- B60R2022/401—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive only to vehicle movement with adjustable sensor
- B60R2022/402—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive only to vehicle movement with adjustable sensor automatically adjustable to keep a vertical position, e.g. irrespective of seat or vehicle tilting
- B60R2022/403—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive only to vehicle movement with adjustable sensor automatically adjustable to keep a vertical position, e.g. irrespective of seat or vehicle tilting using externally controlled means, e.g. linked with seat back hinge
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートバックが乗員着座可能範囲を越えて前
傾された際にはベルトを引き出し不能にするシートベル
ト用リトラクターを提供すること。 【解決手段】 ウェビングの巻取軸と、前記巻取軸の回
転をロックするロック手段と、前記ロック手段を作動さ
せる車体加速度センサー32と、前記ロック手段を作動
させる第1の位置と前記ロック手段を作動させない第2
の位置とにそれぞれ位置するように回動自在に取り付け
られたセンサーアーム31と、前記車体加速度センサー
32の向きを前記シートバック62に連動させて調整す
る角度調整手段とを備えたシートベルト用リトラクター
100において、前記シートバック62が乗員着座可能
範囲を越えて前傾された際、前記第1の位置に前記セン
サーアームを位置規制する位置規制手段510が設けら
れている
傾された際にはベルトを引き出し不能にするシートベル
ト用リトラクターを提供すること。 【解決手段】 ウェビングの巻取軸と、前記巻取軸の回
転をロックするロック手段と、前記ロック手段を作動さ
せる車体加速度センサー32と、前記ロック手段を作動
させる第1の位置と前記ロック手段を作動させない第2
の位置とにそれぞれ位置するように回動自在に取り付け
られたセンサーアーム31と、前記車体加速度センサー
32の向きを前記シートバック62に連動させて調整す
る角度調整手段とを備えたシートベルト用リトラクター
100において、前記シートバック62が乗員着座可能
範囲を越えて前傾された際、前記第1の位置に前記セン
サーアームを位置規制する位置規制手段510が設けら
れている
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト用リ
トラクターに関する。更に詳しくは車両等のリクライニ
ング式シートのシートバックに取り付けられるシートベ
ルト用リトラクターの改良に関する。
トラクターに関する。更に詳しくは車両等のリクライニ
ング式シートのシートバックに取り付けられるシートベ
ルト用リトラクターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト装置のリトラクターには、自動
ロック式リトラクターや緊急ロック式リトラクター等が
あるが、一般には、乗員を過度に拘束して装着者に圧迫
感を与えるといった問題を解決するために、急な加速、
衝突又は減速に反応する慣性感知手段によってリトラク
ターを物理的にロックする緊急ロック機構を備えて乗員
を効果的及び安全に拘束する緊急ロック式リトラクター
が用いられている。
するためのシートベルト装置のリトラクターには、自動
ロック式リトラクターや緊急ロック式リトラクター等が
あるが、一般には、乗員を過度に拘束して装着者に圧迫
感を与えるといった問題を解決するために、急な加速、
衝突又は減速に反応する慣性感知手段によってリトラク
ターを物理的にロックする緊急ロック機構を備えて乗員
を効果的及び安全に拘束する緊急ロック式リトラクター
が用いられている。
【0003】更に、こうした緊急ロック式リトラクター
に用いられる慣性感知手段としては、車体の加速度又は
傾斜を感知する車体加速度センサーがある。この車体加
速度センサーは、例えば慣性体が車体の衝突で移動する
と、この慣性体の上部に設けられたセンサーアームを揺
動し、ウェビングが巻装された巻取軸のウェビング引出
方向の回転をロックするロック手段を作動させる構成で
ある。
に用いられる慣性感知手段としては、車体の加速度又は
傾斜を感知する車体加速度センサーがある。この車体加
速度センサーは、例えば慣性体が車体の衝突で移動する
と、この慣性体の上部に設けられたセンサーアームを揺
動し、ウェビングが巻装された巻取軸のウェビング引出
方向の回転をロックするロック手段を作動させる構成で
ある。
【0004】ところで、上述の如きリトラクターは、車
両等のリクライニング式シートのシートバック(シート
背もたれ)に取り付けられて使用されることが提案され
ている。しかしながら、リトラクターがシートバックに
取り付けられる場合、乗員が自己の体格などに応じてシ
ートバックを異なる傾動位置に変更すると、この傾動に
よりセンサーケース上の慣性体が移動してセンサーアー
ムが作動してしまい、巻取軸のウェビング引出方向の回
転をロックしてウェビングが引き出せなくなってしま
う。
両等のリクライニング式シートのシートバック(シート
背もたれ)に取り付けられて使用されることが提案され
ている。しかしながら、リトラクターがシートバックに
取り付けられる場合、乗員が自己の体格などに応じてシ
ートバックを異なる傾動位置に変更すると、この傾動に
よりセンサーケース上の慣性体が移動してセンサーアー
ムが作動してしまい、巻取軸のウェビング引出方向の回
転をロックしてウェビングが引き出せなくなってしま
う。
【0005】そこで、特開平1―202553号公報で
は慣性体が載置されるセンサーケースの向きをシートの
リクライニングと連動させる車体加速度センサーが開示
されている。この車体加速度センサーによれば、シート
のリクライニングに応じてシャフトが回転され、シャフ
トのリトラクター側端部に設けられたねじ部を介して、
センサーケースが回動され、適正な向きを維持してい
る。
は慣性体が載置されるセンサーケースの向きをシートの
リクライニングと連動させる車体加速度センサーが開示
されている。この車体加速度センサーによれば、シート
のリクライニングに応じてシャフトが回転され、シャフ
トのリトラクター側端部に設けられたねじ部を介して、
センサーケースが回動され、適正な向きを維持してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近、シート
バックをフルフラット状態から前側に折畳んだ格納状態
まで180度近くリクライニングできるシートが多用さ
れている。このようなシートに、前記特開平1―202
553号公報記載の車体加速度センサーを適用しようと
すると、シートバックの角度に連動してセンサーケース
が回動することになるので、シートバックが180度リ
クライニングすると、センサーケースを180度動かす
必要がある。しかしながら、センサーケースを180度
回動させようとすると、センサーケースとラチェットホ
イールがぶつかってしまう。
バックをフルフラット状態から前側に折畳んだ格納状態
まで180度近くリクライニングできるシートが多用さ
れている。このようなシートに、前記特開平1―202
553号公報記載の車体加速度センサーを適用しようと
すると、シートバックの角度に連動してセンサーケース
が回動することになるので、シートバックが180度リ
クライニングすると、センサーケースを180度動かす
必要がある。しかしながら、センサーケースを180度
回動させようとすると、センサーケースとラチェットホ
イールがぶつかってしまう。
【0007】ここで、シートバックを乗員着座可能範囲
から前方にリクライニングするときには、乗員が着座不
可能となるため、ベルトが使用される範囲は限定される
ことになる。すなわち、ベルトを使用する範囲だけ、セ
ンサーケースを回動すればよい。このようにすれば、セ
ンサーケースとラチェットホイールとの干渉も避けられ
る。
から前方にリクライニングするときには、乗員が着座不
可能となるため、ベルトが使用される範囲は限定される
ことになる。すなわち、ベルトを使用する範囲だけ、セ
ンサーケースを回動すればよい。このようにすれば、セ
ンサーケースとラチェットホイールとの干渉も避けられ
る。
【0008】そこで、シートバックを乗員着座可能範囲
から前方へ倒した状態ではセンサーケースの連動をキャ
ンセルさせることが考えられる。センサーケースの連動
をキャンセルした状態では、センサーケースの向きは当
然傾くことになり、慣性体が移動してセンサーアームを
持ち上げ、ベルト引出しがロックの状態になる。その結
果、ベルトを不用意に引き出して、ベルトが他の物、例
えばハンドルや前列シートに引っ掛かる等の支障が生じ
ない。
から前方へ倒した状態ではセンサーケースの連動をキャ
ンセルさせることが考えられる。センサーケースの連動
をキャンセルした状態では、センサーケースの向きは当
然傾くことになり、慣性体が移動してセンサーアームを
持ち上げ、ベルト引出しがロックの状態になる。その結
果、ベルトを不用意に引き出して、ベルトが他の物、例
えばハンドルや前列シートに引っ掛かる等の支障が生じ
ない。
【0009】ここで、センサーケース上に載置された慣
性体を緩やかな坂道で作動させない等の理由により、車
体加速度センサーが作動してはならないセンサーケース
の所定角度が規格により定められている。したがって、
乗員着座可能範囲からリクライニングされ、慣性体が載
置されたセンサーケースがこの所定角度にあるとき、セ
ンサーアームがロック位置に移動しない。その結果、ベ
ルトが引き出し可能となってしまうので、ベルトを不用
意に引き出してしまうことがある。
性体を緩やかな坂道で作動させない等の理由により、車
体加速度センサーが作動してはならないセンサーケース
の所定角度が規格により定められている。したがって、
乗員着座可能範囲からリクライニングされ、慣性体が載
置されたセンサーケースがこの所定角度にあるとき、セ
ンサーアームがロック位置に移動しない。その結果、ベ
ルトが引き出し可能となってしまうので、ベルトを不用
意に引き出してしまうことがある。
【0010】そこで、本発明の目的は上記問題を解消す
ることにあり、シートバックが乗員着座可能範囲を越え
て前傾された際にはベルトを引き出し不能にするシート
ベルト用リトラクターを提供することにある。
ることにあり、シートバックが乗員着座可能範囲を越え
て前傾された際にはベルトを引き出し不能にするシート
ベルト用リトラクターを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングを巻装するリトラクターの巻取軸と、前記巻取
軸のウェビング引出方向への回転をロックするロック手
段と、所定の車体加速度又は傾斜を感知して前記ロック
手段を作動させる車体加速度センサーと、前記ロック手
段を作動させる第1の位置と前記ロック手段を作動させ
ない第2の位置とにそれぞれ位置するようにリトラクタ
ーベース又はセンサーケースに回動自在に取り付けられ
たセンサーアームと、前記車体加速度センサーの向きを
前記シートバックの傾動に連動させて調整する角度調整
手段とを備え、前記シートバックに備えたシートベルト
用リトラクターにおいて、前記シートバックが乗員着座
可能範囲を越えて前傾された際、前記第1の位置に前記
センサーアームを位置規制する位置規制手段が設けられ
ていることを特徴とするシートベルト用リトラクターに
より達成される。
ェビングを巻装するリトラクターの巻取軸と、前記巻取
軸のウェビング引出方向への回転をロックするロック手
段と、所定の車体加速度又は傾斜を感知して前記ロック
手段を作動させる車体加速度センサーと、前記ロック手
段を作動させる第1の位置と前記ロック手段を作動させ
ない第2の位置とにそれぞれ位置するようにリトラクタ
ーベース又はセンサーケースに回動自在に取り付けられ
たセンサーアームと、前記車体加速度センサーの向きを
前記シートバックの傾動に連動させて調整する角度調整
手段とを備え、前記シートバックに備えたシートベルト
用リトラクターにおいて、前記シートバックが乗員着座
可能範囲を越えて前傾された際、前記第1の位置に前記
センサーアームを位置規制する位置規制手段が設けられ
ていることを特徴とするシートベルト用リトラクターに
より達成される。
【0012】本発明の上記構成によれば、シートバック
が乗員着座可能範囲を越えて前傾された際、シートベル
ト用リトラクターに設けられた位置規制手段が、ロック
手段を作動させる第1の位置にセンサーアームを位置規
制する。したがって、シートバックを乗員着座可能範囲
を越えて前方へ倒した状態ではベルトが引き出し不能の
ロック状態となるので、ベルトを不用意に引き出すこと
がなく、ベルトが他の物、例えばハンドルや前列シート
に引っ掛かる等の支障が生じない。
が乗員着座可能範囲を越えて前傾された際、シートベル
ト用リトラクターに設けられた位置規制手段が、ロック
手段を作動させる第1の位置にセンサーアームを位置規
制する。したがって、シートバックを乗員着座可能範囲
を越えて前方へ倒した状態ではベルトが引き出し不能の
ロック状態となるので、ベルトを不用意に引き出すこと
がなく、ベルトが他の物、例えばハンドルや前列シート
に引っ掛かる等の支障が生じない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1に本発明の一実施
形態に係るシートベルト用リトラクターが取り付けられ
たリクライニング式シートの概略斜視図を示す。
の一実施形態を詳細に説明する。図1に本発明の一実施
形態に係るシートベルト用リトラクターが取り付けられ
たリクライニング式シートの概略斜視図を示す。
【0014】図1に示すように、本発明における車体加
速度センサーを備えたシートベルト用リトラクター10
0は、車体に取り付けられたリクライニング式シート6
1のシートバック62に取り付けられている。このシー
トバック62は、車体幅方向に延在する調節軸(以下
「回動軸」という。)を中心として枢動し得るように、
シート座部63に接続されており、乗員の体格等に応じ
て傾斜角度が調整される。そして、前記シートバック6
2には第1プレート97が固定されており、前記シート
座部63には第2プレート98が固定されている。この
第1プレート97には、角度調整手段を構成する巻回部
材80が取り付けられている。
速度センサーを備えたシートベルト用リトラクター10
0は、車体に取り付けられたリクライニング式シート6
1のシートバック62に取り付けられている。このシー
トバック62は、車体幅方向に延在する調節軸(以下
「回動軸」という。)を中心として枢動し得るように、
シート座部63に接続されており、乗員の体格等に応じ
て傾斜角度が調整される。そして、前記シートバック6
2には第1プレート97が固定されており、前記シート
座部63には第2プレート98が固定されている。この
第1プレート97には、角度調整手段を構成する巻回部
材80が取り付けられている。
【0015】図2に、巻回部材80の分解斜視図を示
す。図2に示すように、この巻回部材80は、角度調整
手段を構成する伝達手段90を収納するとともに第1プ
レート97に固定されるケース81と、この伝達手段9
0のインナーケーブル92が巻回される略扇形状のスラ
イダー82と、突起部83bによりスライダー82の回
動を阻止し、このスライダー82の回動軸をなす円筒部
83aを備えたレバー83と、ワッシャ84と、このワ
ッシャ84を介してレバー83を前記第2プレート98
に固定可能なナット85と、前記ケース81に取り付け
られるカバー(図示せず)とから構成されている。
す。図2に示すように、この巻回部材80は、角度調整
手段を構成する伝達手段90を収納するとともに第1プ
レート97に固定されるケース81と、この伝達手段9
0のインナーケーブル92が巻回される略扇形状のスラ
イダー82と、突起部83bによりスライダー82の回
動を阻止し、このスライダー82の回動軸をなす円筒部
83aを備えたレバー83と、ワッシャ84と、このワ
ッシャ84を介してレバー83を前記第2プレート98
に固定可能なナット85と、前記ケース81に取り付け
られるカバー(図示せず)とから構成されている。
【0016】前記ケース81は、前記伝達手段90の調
整ねじ91が収納されるねじ収納穴81aと、前記伝達
手段90のジョイント95のネジ部95aが収納される
溝部81bと、前記レバー83の円筒部83aが挿通さ
れる孔81cと、前記スライダー82の回動を阻止する
突起部81eとが設けられている。また、前記スライダ
ー82は、レバー83の円筒部83aに回動可能に支持
される中空円筒部82aと、前記インナーケーブル92
が巻回される円弧状のガイド溝82bと、前記インナー
ケーブル92の端末部材92aが固定される孔部82c
とが設けられている。
整ねじ91が収納されるねじ収納穴81aと、前記伝達
手段90のジョイント95のネジ部95aが収納される
溝部81bと、前記レバー83の円筒部83aが挿通さ
れる孔81cと、前記スライダー82の回動を阻止する
突起部81eとが設けられている。また、前記スライダ
ー82は、レバー83の円筒部83aに回動可能に支持
される中空円筒部82aと、前記インナーケーブル92
が巻回される円弧状のガイド溝82bと、前記インナー
ケーブル92の端末部材92aが固定される孔部82c
とが設けられている。
【0017】また、前記伝達手段90は、ジョイント9
5のネジ部95aに調整ねじ91及びナット93が取り
付けられている。そして、前記ケース81の前記ナット
収納穴81aに収納された調整ねじ91及び前記ケース
81の端部81fに当接配置されたナット93を適宜調
整することにより、前記ケース81の溝部81bにねじ
部95aが収納されたジョイント95がZ方向に移動
し、ジョイント95に一部が固定されたインナーケーブ
ル92の出しろを調整することができる。本実施形態に
おいては、後述するように角度調整手段によってセンサ
ーケースの向きが適正に調整されるようになっている
が、製造の際に寸法のバラツキがあってセンサーケース
の向きが適正に調整されていなくても、前記調整ナット
91及び前記ナット93を調整することにより、インナ
ーケーブル92の出しろを調整することができるので、
センサーケースの向きを適正に調整できる。
5のネジ部95aに調整ねじ91及びナット93が取り
付けられている。そして、前記ケース81の前記ナット
収納穴81aに収納された調整ねじ91及び前記ケース
81の端部81fに当接配置されたナット93を適宜調
整することにより、前記ケース81の溝部81bにねじ
部95aが収納されたジョイント95がZ方向に移動
し、ジョイント95に一部が固定されたインナーケーブ
ル92の出しろを調整することができる。本実施形態に
おいては、後述するように角度調整手段によってセンサ
ーケースの向きが適正に調整されるようになっている
が、製造の際に寸法のバラツキがあってセンサーケース
の向きが適正に調整されていなくても、前記調整ナット
91及び前記ナット93を調整することにより、インナ
ーケーブル92の出しろを調整することができるので、
センサーケースの向きを適正に調整できる。
【0018】図3にシートベルト用リトラクター100
の側面図を、図4にシートベルト用リトラクター100
の一部断面図を示す。図3及び図4に示すように、前記
シートベルト用リトラクター100は、ウェビングが巻
装される略円筒状のボビン2と、該ボビン2を挿通して
リトラクターベース1が回転自在に支持されるととも
に、爪車であるラッチプレート4aを一端側(図4中、
右側)に備えた巻取軸4と、車両緊急時に前記ラッチプ
レート4aのウェビング引出方向の回転を阻止する緊急
ロック機構300とを備えている。そして、緊急ロック
機構300の全体を覆う位置にはカバー500が取り付
けられている(図4においては省略)。このカバー50
0には、その内面であって、車体加速度センサー32を
構成するセンサーアーム31の近傍に、内方に突出した
位置規制手段としてのストッパ510が設けられている
の側面図を、図4にシートベルト用リトラクター100
の一部断面図を示す。図3及び図4に示すように、前記
シートベルト用リトラクター100は、ウェビングが巻
装される略円筒状のボビン2と、該ボビン2を挿通して
リトラクターベース1が回転自在に支持されるととも
に、爪車であるラッチプレート4aを一端側(図4中、
右側)に備えた巻取軸4と、車両緊急時に前記ラッチプ
レート4aのウェビング引出方向の回転を阻止する緊急
ロック機構300とを備えている。そして、緊急ロック
機構300の全体を覆う位置にはカバー500が取り付
けられている(図4においては省略)。このカバー50
0には、その内面であって、車体加速度センサー32を
構成するセンサーアーム31の近傍に、内方に突出した
位置規制手段としてのストッパ510が設けられている
【0019】前記シートバック62のフレーム部材(図
示せず)に固定される前記リトラクターベース1は、そ
の大部分がコの字断面を有するように金属板をプレス成
形したものであり、左右の側板1a,1bの対向位置に
は前記ボビン2と組み合わされた巻取軸4が回動自在に
橋架されている。前記リトラクターベース1の側板1a
を挿通した巻取軸4の他端部には、この巻取軸4を介し
て前記ボビン2をウェビング巻取方向に常時付勢する公
知の巻取りばね装置(図示せず)が装備されている。
示せず)に固定される前記リトラクターベース1は、そ
の大部分がコの字断面を有するように金属板をプレス成
形したものであり、左右の側板1a,1bの対向位置に
は前記ボビン2と組み合わされた巻取軸4が回動自在に
橋架されている。前記リトラクターベース1の側板1a
を挿通した巻取軸4の他端部には、この巻取軸4を介し
て前記ボビン2をウェビング巻取方向に常時付勢する公
知の巻取りばね装置(図示せず)が装備されている。
【0020】本発明において、車両緊急時に前記巻取軸
4のウェビング引出方向への回転をロックする緊急ロッ
ク機構300の具体的な構成は、公知の種々のものを採
用することができる。例えば、本実施形態の場合、ロッ
ク手段であるラチェットホイール19が巻取軸4に対し
て回転遅れを生じることにより、ラッチカップ13がロ
ック手段であるポール11をラッチプレート4aに係合
させ、巻取軸4のウェビング引出方向への回転を阻止す
る。
4のウェビング引出方向への回転をロックする緊急ロッ
ク機構300の具体的な構成は、公知の種々のものを採
用することができる。例えば、本実施形態の場合、ロッ
ク手段であるラチェットホイール19が巻取軸4に対し
て回転遅れを生じることにより、ラッチカップ13がロ
ック手段であるポール11をラッチプレート4aに係合
させ、巻取軸4のウェビング引出方向への回転を阻止す
る。
【0021】前記ラチェットホイール19の下方には、
車体の加速度のみならず傾斜をも感知できる車体加速度
センサー32が装備されている。本実施形態の車体加速
度センサー32は、図3及び図4に示すように、センサ
ーアーム31と、センサーケース36と、慣性体33か
ら構成されている。
車体の加速度のみならず傾斜をも感知できる車体加速度
センサー32が装備されている。本実施形態の車体加速
度センサー32は、図3及び図4に示すように、センサ
ーアーム31と、センサーケース36と、慣性体33か
ら構成されている。
【0022】前記センサーケース36は、慣性体33が
載置される慣性体支持面36aと、センサーアーム31
を回動自在に支持するアーム支持部36bとを有した構
造である。そして、前記センサーケース36の慣性体支
持面36aは、中心部に向かって窪んだ鉢状である。ま
た、角度調整手段を構成するケース支持部材37は、図
4に示すように、前記センサーケース36が嵌め込みに
より着脱可能に取り付けられるケース支持部40と、こ
のケース支持部40の一側面から上方に延出してリトラ
クターベース1に回転自在に支持される軸支部41と、
前記インナーケーブル92の端末部材92bと連結され
る連結部42とを有した構造である。
載置される慣性体支持面36aと、センサーアーム31
を回動自在に支持するアーム支持部36bとを有した構
造である。そして、前記センサーケース36の慣性体支
持面36aは、中心部に向かって窪んだ鉢状である。ま
た、角度調整手段を構成するケース支持部材37は、図
4に示すように、前記センサーケース36が嵌め込みに
より着脱可能に取り付けられるケース支持部40と、こ
のケース支持部40の一側面から上方に延出してリトラ
クターベース1に回転自在に支持される軸支部41と、
前記インナーケーブル92の端末部材92bと連結され
る連結部42とを有した構造である。
【0023】前記ケース支持部材37の軸支部41は、
巻取軸4の回動軸線Sを中心として回動自在に支持され
る。そして、前記連結部42に連結された調節手段90
によりシートバック62の傾動時には、前記ケース支持
部材37がシートバック62の傾動に連動して回動操作
され、センサーケース36は適正な向きに調整されるよ
うになっている。
巻取軸4の回動軸線Sを中心として回動自在に支持され
る。そして、前記連結部42に連結された調節手段90
によりシートバック62の傾動時には、前記ケース支持
部材37がシートバック62の傾動に連動して回動操作
され、センサーケース36は適正な向きに調整されるよ
うになっている。
【0024】前記センサーアーム31は、図3に示すよ
うに、基端側の軸部31aが前記センサーケース36に
回転自在に支持されており、センサーケース36をリト
ラクター100に取り付けた状態では、先端部31bが
前記ラチェットホイール19の歯19aに係合すること
によって前記巻取軸4のウェビング引出方向への回転を
ロックするロック手段を作動させる第1の位置から、先
端部31bが前記歯19aから離脱して前記ロック手段
を作動させない第2の位置まで前記軸部31aを回転軸
として揺動変位可能である。なお、本発明における「ロ
ック手段」は、上記緊急ロック機構300から車体加速
度センサー32を除いたものを意味する。
うに、基端側の軸部31aが前記センサーケース36に
回転自在に支持されており、センサーケース36をリト
ラクター100に取り付けた状態では、先端部31bが
前記ラチェットホイール19の歯19aに係合すること
によって前記巻取軸4のウェビング引出方向への回転を
ロックするロック手段を作動させる第1の位置から、先
端部31bが前記歯19aから離脱して前記ロック手段
を作動させない第2の位置まで前記軸部31aを回転軸
として揺動変位可能である。なお、本発明における「ロ
ック手段」は、上記緊急ロック機構300から車体加速
度センサー32を除いたものを意味する。
【0025】そこで、前記センサーアーム31の先端部
31bがラチェットホイール19の歯19aに係合する
と、前記ラチェットホイール19が巻取軸4に対して回
転遅れを生じ、ラッチカップ13を介してポール11が
ラッチプレート4aに係合して、巻取軸4のウェビング
引出方向の回転が阻止される。また、前記慣性体33
は、球形をなしており、慣性体支持面36a上に載置さ
れて所定の車体加速度又は傾斜を感知するとこの慣性体
支持面36a上を相対移動し、この慣性体33に外接し
ているセンサーアーム31を前記第1の位置に移動させ
る。
31bがラチェットホイール19の歯19aに係合する
と、前記ラチェットホイール19が巻取軸4に対して回
転遅れを生じ、ラッチカップ13を介してポール11が
ラッチプレート4aに係合して、巻取軸4のウェビング
引出方向の回転が阻止される。また、前記慣性体33
は、球形をなしており、慣性体支持面36a上に載置さ
れて所定の車体加速度又は傾斜を感知するとこの慣性体
支持面36a上を相対移動し、この慣性体33に外接し
ているセンサーアーム31を前記第1の位置に移動させ
る。
【0026】図5(a)にシートバック62を乗員着座
可能範囲で最も前にセットした状態を示し、図5(b)
にその状態におけるカバーを取り外した巻取部材80の
側面図を示し、図5(c)にその状態におけるリトラク
ター100の側面図を示す。
可能範囲で最も前にセットした状態を示し、図5(b)
にその状態におけるカバーを取り外した巻取部材80の
側面図を示し、図5(c)にその状態におけるリトラク
ター100の側面図を示す。
【0027】図5(a)に示したシートバック62を乗
員着座可能範囲で最も前にセットした状態から、シート
バック62を後方へ傾動させると、前記スライダー82
は、前記インナーケーブル92に引っ張られて反時計回
りに回動しようとするが、前記レバー83の突起部83
bに押さえられるため回動しない。一方、前記ケース8
1はシートバック62が倒れるにつれて、シートバック
62とともに反時計回りに回動する。そして、前記スラ
イダー82及び前記インナーケーブル92の端部が動か
ず、前記ケース81が反時計回りに回動することによ
り、インナーケーブル92がY1方向に延び出して前記
スライダー82のガイド溝82bに巻き付けられてい
く。
員着座可能範囲で最も前にセットした状態から、シート
バック62を後方へ傾動させると、前記スライダー82
は、前記インナーケーブル92に引っ張られて反時計回
りに回動しようとするが、前記レバー83の突起部83
bに押さえられるため回動しない。一方、前記ケース8
1はシートバック62が倒れるにつれて、シートバック
62とともに反時計回りに回動する。そして、前記スラ
イダー82及び前記インナーケーブル92の端部が動か
ず、前記ケース81が反時計回りに回動することによ
り、インナーケーブル92がY1方向に延び出して前記
スライダー82のガイド溝82bに巻き付けられてい
く。
【0028】すると、図5(c)に示すように、インナ
ーケーブル92がY方向に引っ張られる。そして、この
インナーケーブル92の一端部が車体加速度センサー3
2に連結されており、インナーケーブル92も巻取軸4
と同心の巻回面44に沿って移動されるので、車体加速
度センサー32は巻取軸4を中心に時計回り方向に回動
する。スライダー82のガイド溝82bに巻回されるイ
ンナーケーブル92の半径と巻回面44にスプリング8
9を介して巻回されるインナーケーブル92の半径とを
等しく設定することにより、シートバック62が傾動さ
れてスライダー82に巻回されたインナーケーブル92
の長さ分、インナーケーブル92の他端も移動するの
で、センサーケース36はシートバック62が傾動した
角度分回動する。したがって、前記シートバック62の
傾斜状態に拘わらず、センサーケース36の向きが、慣
性体33が慣性体支持面36aの中心に載置される適正
な状態に保たれるので、車体の加速度を確実に感知可能
となる。
ーケーブル92がY方向に引っ張られる。そして、この
インナーケーブル92の一端部が車体加速度センサー3
2に連結されており、インナーケーブル92も巻取軸4
と同心の巻回面44に沿って移動されるので、車体加速
度センサー32は巻取軸4を中心に時計回り方向に回動
する。スライダー82のガイド溝82bに巻回されるイ
ンナーケーブル92の半径と巻回面44にスプリング8
9を介して巻回されるインナーケーブル92の半径とを
等しく設定することにより、シートバック62が傾動さ
れてスライダー82に巻回されたインナーケーブル92
の長さ分、インナーケーブル92の他端も移動するの
で、センサーケース36はシートバック62が傾動した
角度分回動する。したがって、前記シートバック62の
傾斜状態に拘わらず、センサーケース36の向きが、慣
性体33が慣性体支持面36aの中心に載置される適正
な状態に保たれるので、車体の加速度を確実に感知可能
となる。
【0029】図6(a)にシートバック62を最も倒し
た状態(フルフラット状態)を示し、図6(b)にフル
フラット状態におけるカバーを取り外した巻取部材80
の側面図を示し、図6(c)にフルフラット状態におけ
るリトラクター100の側面図を示す。
た状態(フルフラット状態)を示し、図6(b)にフル
フラット状態におけるカバーを取り外した巻取部材80
の側面図を示し、図6(c)にフルフラット状態におけ
るリトラクター100の側面図を示す。
【0030】図6(b)に示すように、フルフラット状
態になるまでは、前記インナーケーブル92が前記スラ
イダー82のガイド溝82bに巻回されることにより、
その巻回量に一致して前記ケース支持部材37を介して
前記センサーケース36が図6(c)に示すように回動
軸線S周りに回動する。また、前記インナーケーブル9
2のセンサー側の端部にはスプリング89が巻き付けら
れており、この状態において圧縮されている。
態になるまでは、前記インナーケーブル92が前記スラ
イダー82のガイド溝82bに巻回されることにより、
その巻回量に一致して前記ケース支持部材37を介して
前記センサーケース36が図6(c)に示すように回動
軸線S周りに回動する。また、前記インナーケーブル9
2のセンサー側の端部にはスプリング89が巻き付けら
れており、この状態において圧縮されている。
【0031】したがって、車体加速度センサー32には
反時計回りの付勢力が働いており、これによりインナー
ケーブル92にも図6(c)中に示すようにX方向の付
勢力が働くこととなる。このインナーケーブル92は、
前記スライダー82に連結しているため図6(b)に示
すように、X1方向の引張力を受けるが、前記レバー8
3の突起部83bに押さえられているため、センサーケ
ース36はこれ以上反時計方向には回らず、回動範囲が
制限される。
反時計回りの付勢力が働いており、これによりインナー
ケーブル92にも図6(c)中に示すようにX方向の付
勢力が働くこととなる。このインナーケーブル92は、
前記スライダー82に連結しているため図6(b)に示
すように、X1方向の引張力を受けるが、前記レバー8
3の突起部83bに押さえられているため、センサーケ
ース36はこれ以上反時計方向には回らず、回動範囲が
制限される。
【0032】図7(a)にシートバック62を図5に示
す乗員着座可能範囲で最も前にセットした状態Bからα
度前傾した状態Cを示し、図7(b)にこの状態におけ
るカバーを取り外した巻取部材80の側面図を示し、図
7(c)にこの状態におけるリトラクター100の側面
図を示す。
す乗員着座可能範囲で最も前にセットした状態Bからα
度前傾した状態Cを示し、図7(b)にこの状態におけ
るカバーを取り外した巻取部材80の側面図を示し、図
7(c)にこの状態におけるリトラクター100の側面
図を示す。
【0033】図7(b)に示すように、前記シートバッ
ク62がα度前傾される過程で、前記スライダー82
は、前記ケース81の突起部81eに当接するまで、ケ
ース81とわずかに相対回動する。
ク62がα度前傾される過程で、前記スライダー82
は、前記ケース81の突起部81eに当接するまで、ケ
ース81とわずかに相対回動する。
【0034】このとき、前記インナーケーブル92がわ
ずかに延び出し、図7(c)に示すようにセンサーアー
ム31の後端部31cがカバー500に設けられたスト
ッパ510によって押動されるので、センサーアーム3
1の先端部31bが強制的にラチェットホイール19の
歯19aに噛み合う。また、シートバック62がα度を
越えて前傾すると、前記スライダー82が前記ケース8
1の突起部81eに当接するため、ケース81とともに
ともに時計回り方向に回動する。このとき、インナーケ
ーブル92と連結している前記スライダー82と前記ケ
ース81の相対位置は変化しないので、前記インナーケ
ーブル92の延び出しや巻き込みがなくなり、連動がキ
ャンセルされる。この状態においても、ストッパ510
によりセンサーアーム31の先端部31bがラチェット
ホイール19の歯19aに噛み合った状態が維持され
る。
ずかに延び出し、図7(c)に示すようにセンサーアー
ム31の後端部31cがカバー500に設けられたスト
ッパ510によって押動されるので、センサーアーム3
1の先端部31bが強制的にラチェットホイール19の
歯19aに噛み合う。また、シートバック62がα度を
越えて前傾すると、前記スライダー82が前記ケース8
1の突起部81eに当接するため、ケース81とともに
ともに時計回り方向に回動する。このとき、インナーケ
ーブル92と連結している前記スライダー82と前記ケ
ース81の相対位置は変化しないので、前記インナーケ
ーブル92の延び出しや巻き込みがなくなり、連動がキ
ャンセルされる。この状態においても、ストッパ510
によりセンサーアーム31の先端部31bがラチェット
ホイール19の歯19aに噛み合った状態が維持され
る。
【0035】以上のように、本第1実施形態によればシ
ートバックを乗員着座可能範囲を越えて前方へ倒した状
態においては、ストッパ510によりセンサーアーム3
1はラチェットホイール19の歯19aに噛み合ってい
るので、ベルトが引き出し不能のロック状態となる。そ
の結果、ベルトを不用意に引き出すことがなくなり、ベ
ルトをハンドルや前列シート等に引っかけることを未然
に防止できる。また、何らかの理由で、センサーケース
36が乗員着座可能範囲に対応した適正位置を越えた場
合にも、センサーアーム31はストッパ510に当接し
て押動される。したがって、この場合においてもベルト
が引き出し不能のロック状態となる。
ートバックを乗員着座可能範囲を越えて前方へ倒した状
態においては、ストッパ510によりセンサーアーム3
1はラチェットホイール19の歯19aに噛み合ってい
るので、ベルトが引き出し不能のロック状態となる。そ
の結果、ベルトを不用意に引き出すことがなくなり、ベ
ルトをハンドルや前列シート等に引っかけることを未然
に防止できる。また、何らかの理由で、センサーケース
36が乗員着座可能範囲に対応した適正位置を越えた場
合にも、センサーアーム31はストッパ510に当接し
て押動される。したがって、この場合においてもベルト
が引き出し不能のロック状態となる。
【0036】次に、本発明の第2実施形態に係るシート
ベルト用リトラクター200について説明する。なお、
第1実施形態と同一の構成については同一符号を付して
説明する。図8は、シートバックを乗員着座可能範囲で
最も前にセットした状態におけるシートベルト用リトラ
クター200の側面図であり、図9は図8に示す状態か
らシートバックをα度前傾した状態を示すシートベルト
用リトラクター200の側面図である。
ベルト用リトラクター200について説明する。なお、
第1実施形態と同一の構成については同一符号を付して
説明する。図8は、シートバックを乗員着座可能範囲で
最も前にセットした状態におけるシートベルト用リトラ
クター200の側面図であり、図9は図8に示す状態か
らシートバックをα度前傾した状態を示すシートベルト
用リトラクター200の側面図である。
【0037】本第2実施形態は、第1実施形態のカバー
500に設けられた位置規制手段としてのストッパ51
0の代わりに、センサーアーム31の後端部31cに位
置規制手段としてのストッパ31dが設けられている。
本第2実施形態も第1実施形態と同様に、シートバック
傾動時には、角度調整手段により、センサーケース36
がシートバックの傾動に連動して回動操作され、このセ
ンサーケース36は適正な向きに調整されるようになっ
ている。但し、シートバックを乗員着座可能範囲から前
方へα度を越えて倒した状態においては、第1実施形態
と同様にセンサーケース36の連動をキャンセルするよ
うになっている。
500に設けられた位置規制手段としてのストッパ51
0の代わりに、センサーアーム31の後端部31cに位
置規制手段としてのストッパ31dが設けられている。
本第2実施形態も第1実施形態と同様に、シートバック
傾動時には、角度調整手段により、センサーケース36
がシートバックの傾動に連動して回動操作され、このセ
ンサーケース36は適正な向きに調整されるようになっ
ている。但し、シートバックを乗員着座可能範囲から前
方へα度を越えて倒した状態においては、第1実施形態
と同様にセンサーケース36の連動をキャンセルするよ
うになっている。
【0038】本第2実施形態の場合も、乗員着座可能範
囲からシートバック62がα度前傾される過程で、図9
に示すようにセンサーアーム31の後端部31cに設け
られたストッパ31dがカバー500の内面に押されら
れるので、センサーアーム31の先端部31bが強制的
にラチェットホイール19の歯19aに噛み合う。した
がって、ベルトは引き出し不能にロックされる。また、
α度を越えて前傾して、連動がキャンセルされた状態に
おいても、ベルト引出し不能のロック状態が維持され
る。
囲からシートバック62がα度前傾される過程で、図9
に示すようにセンサーアーム31の後端部31cに設け
られたストッパ31dがカバー500の内面に押されら
れるので、センサーアーム31の先端部31bが強制的
にラチェットホイール19の歯19aに噛み合う。した
がって、ベルトは引き出し不能にロックされる。また、
α度を越えて前傾して、連動がキャンセルされた状態に
おいても、ベルト引出し不能のロック状態が維持され
る。
【0039】以上のように、本第2実施形態においても
シートバックを乗員着座可能範囲を越えて前方へ倒した
状態においては、ストッパ31dによりセンサーアーム
31はラチェットホイール19の歯19aに噛み合うの
で、ベルトが引き出し不能のロック状態となる。その結
果、ベルトを不用意に引き出すことがなくなり、ベルト
がハンドルや前列シート等に引っ掛かることを未然に防
止できる。また、何らかの理由で、センサーケース36
が乗員着座可能範囲に対応した適正位置を越えた場合に
も、センサーアーム31のストッパ31dがカバー50
0の内面に押さえられる。したがって、この場合におい
てもベルトが引き出し不能のロック状態となる。
シートバックを乗員着座可能範囲を越えて前方へ倒した
状態においては、ストッパ31dによりセンサーアーム
31はラチェットホイール19の歯19aに噛み合うの
で、ベルトが引き出し不能のロック状態となる。その結
果、ベルトを不用意に引き出すことがなくなり、ベルト
がハンドルや前列シート等に引っ掛かることを未然に防
止できる。また、何らかの理由で、センサーケース36
が乗員着座可能範囲に対応した適正位置を越えた場合に
も、センサーアーム31のストッパ31dがカバー50
0の内面に押さえられる。したがって、この場合におい
てもベルトが引き出し不能のロック状態となる。
【0040】なお、本発明におけるロック手段、車体加
速度センサー等の構成は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて適宜変更、改良等
可能である。例えば、ロック手段をなすラッチプレート
に代えてポールがリトラクターベースの内歯に噛み合っ
てロックする構成としてもよい。また、シートバックを
乗員着座可能範囲を越えて前方に倒したとき、センサー
ケースとの連動がキャンセルされる構成でなくても、上
述した位置規制手段を利用して強制的にベルトの引き出
しを不能とするように構成してもよい。
速度センサー等の構成は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて適宜変更、改良等
可能である。例えば、ロック手段をなすラッチプレート
に代えてポールがリトラクターベースの内歯に噛み合っ
てロックする構成としてもよい。また、シートバックを
乗員着座可能範囲を越えて前方に倒したとき、センサー
ケースとの連動がキャンセルされる構成でなくても、上
述した位置規制手段を利用して強制的にベルトの引き出
しを不能とするように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシートベル
ト用リトラクターは、シートバックが乗員着座可能範囲
を越えて前傾された際、ロック手段を作動させる位置に
センサーアームを位置規制するので、シートバックが乗
員着座可能範囲を越えて前傾されるとベルトが自由に引
き出せなくなる。その結果、ベルトを不用意に引き出す
ことがなくなり、ベルトが他の物、例えばハンドルや前
列シート等に引っ掛かることを未然に防止できる。
ト用リトラクターは、シートバックが乗員着座可能範囲
を越えて前傾された際、ロック手段を作動させる位置に
センサーアームを位置規制するので、シートバックが乗
員着座可能範囲を越えて前傾されるとベルトが自由に引
き出せなくなる。その結果、ベルトを不用意に引き出す
ことがなくなり、ベルトが他の物、例えばハンドルや前
列シート等に引っ掛かることを未然に防止できる。
【図1】本発明の一実施形態に係るリクライニング式シ
ートの概略斜視図である。
ートの概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る巻取部材の分解斜視
図である。
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るシートベルト用リト
ラクターの側面図である。
ラクターの側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るシートベルト用リト
ラクターの断面図である。
ラクターの断面図である。
【図5】(a)はシートバックの乗員着座可能範囲で最
も前にセットした状態であり、(b)はその状態におけ
るカバーを取り外した巻取部材の側面図であり、(c)
はその状態におけるリトラクターの側面図である。
も前にセットした状態であり、(b)はその状態におけ
るカバーを取り外した巻取部材の側面図であり、(c)
はその状態におけるリトラクターの側面図である。
【図6】(a)はシートバックを最も倒した状態(フル
フラット状態)であり、(b)はフルフラット状態にお
けるカバーを取り外した巻取部材の側面図であり、
(c)はフルフラット状態におけるリトラクターの側面
図である。
フラット状態)であり、(b)はフルフラット状態にお
けるカバーを取り外した巻取部材の側面図であり、
(c)はフルフラット状態におけるリトラクターの側面
図である。
【図7】(a)は、シートバックを図5に示す状態から
α度前傾した状態であり、(b)はその状態におけるカ
バーを取り外した巻取部材の側面図であり、(c)はそ
の状態におけるリトラクターの側面図である。
α度前傾した状態であり、(b)はその状態におけるカ
バーを取り外した巻取部材の側面図であり、(c)はそ
の状態におけるリトラクターの側面図である。
【図8】シートバックを乗員着座可能範囲で最も前にセ
ットした状態における本発明の第2実施形態に係るシー
トベルト用リトラクターの側面図である。
ットした状態における本発明の第2実施形態に係るシー
トベルト用リトラクターの側面図である。
【図9】図8に示す状態からシートバックをα度前傾し
た状態のシートベルト用リトラクターの側面図である。
た状態のシートベルト用リトラクターの側面図である。
1 リトラクターベース 1a,1b 側板 2 ボビン 4 巻取軸 4a ラッチプレート 11 ポール 13 ラッチカップ 19ラチェットホイール 31 センサーアーム 31c 後端部 31d ストッパ 32 車体加速度センサー 33 慣性体 36 センサーケース 37 ケース支持部材 61 リクライニング式シート 62 シートバック 63 シート座部 70 ウェビング 80 巻回部材 81 ケース 82 スライダー 83 レバー 90 角度調整手段 92 インナーケーブル 100 シートベルト用リトラクター 300 緊急ロック機構 500 カバー 510 ストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】 ウェビングを巻装するリトラクターの巻
取軸と、前記巻取軸のウェビング引出方向への回転をロ
ックするロック手段と、所定の車体加速度又は傾斜を感
知して前記ロック手段を作動させる車体加速度センサー
と、前記ロック手段を作動させる第1の位置と前記ロッ
ク手段を作動させない第2の位置とにそれぞれ位置する
ようにリトラクターベース又はセンサーケースに回動自
在に取り付けられたセンサーアームと、前記車体加速度
センサーの向きを前記シートバックの傾動に連動させて
調整する角度調整手段とを備え、前記シートバックに備
えたシートベルト用リトラクターにおいて、 前記シートバックが乗員着座可能範囲を越えて前傾され
た際、前記第1の位置に前記センサーアームを位置規制
する位置規制手段が設けられていることを特徴とするシ
ートベルト用リトラクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099275A JPH11291865A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | シートベルト用リトラクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099275A JPH11291865A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | シートベルト用リトラクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11291865A true JPH11291865A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14243135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10099275A Pending JPH11291865A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | シートベルト用リトラクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11291865A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007237912A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Aisin Seiki Co Ltd | シートベルト装置 |
JP2009018812A (ja) * | 2003-10-24 | 2009-01-29 | Autoliv Development Ab | シートベルト装置 |
WO2011149201A2 (en) * | 2010-05-25 | 2011-12-01 | Celltrion Dbi Inc. | Retractor for seat belt |
JP2013091391A (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-16 | Autoliv Development Ab | シートベルト装置 |
WO2013073568A1 (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-23 | オートリブ ディベロップメント エービー | シートベルト装置 |
CN110252850A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-09-20 | 江苏舒尔驰精密金属成形有限公司 | 一种卷板下料机 |
CN116142044A (zh) * | 2023-02-28 | 2023-05-23 | 一汽奔腾轿车有限公司 | 用于安全带卷收器的座椅靠背角度机械传感装置 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10099275A patent/JPH11291865A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007237912A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Aisin Seiki Co Ltd | シートベルト装置 |
WO2011149201A2 (en) * | 2010-05-25 | 2011-12-01 | Celltrion Dbi Inc. | Retractor for seat belt |
WO2011149201A3 (en) * | 2010-05-25 | 2012-04-19 | Celltrion Dbi Inc. | Retractor for seat belt |
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