JP6996466B2 - 車両用保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保持対象物を挿入凹部内に起立状態に保持する車両用保持装置に関する。
車両用保持装置としては、例えば、保持対象物である飲料容器を挿入凹部内に起立状態に保持するカップホルダが一般的に知られている。例えば特許文献1のカップホルダは、飲料容器を上方から挿入して収容保持可能な挿入凹部であるカップホルダ本体と、カップホルダ本体の側面に形成された側面開口部を介してカップホルダ本体内へ出没可能な可動フラップと、可動フラップを側面開口部からカップホルダ本体内へ突出する方向へ向けて付勢する付勢部材と、を有している。そして、飲料容器は、可動フラップが付勢部材の付勢力によって飲料容器の側面に押圧することにより起立状態でカップホルダ本体に保持される。これによれば、飲料容器が車両の慣性力を受けても、飲料容器の起立状態が保持され、飲料容易器がカップホルダ本体内で倒れてしまうことが抑制される。
特開2017-100725号公報
しかしながら、特許文献1のカップホルダでは、飲料容器がカップホルダ本体内に保持されている状態においては、可動フラップが付勢部材の付勢力によって飲料容器の側面を常に押圧しているため、飲料容器をカップホルダ本体から取り出そうとするときに負荷が掛かる。また、飲料容器がカップホルダ本体内に収容されていない状態においては、可動フラップが側面開口部からカップホルダ本体内へ常に突出しているため、飲料容器をカップホルダ本体内に挿入する際に、可動フラップが邪魔になる。したがって、飲料容器におけるカップホルダ本体への挿入や飲料容器におけるカップホルダからの取り出しが行い難いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、保持対象物が車両の慣性力を受けても、保持対象物の起立状態を保持することができ、且つ保持対象物における挿入凹部への挿入や保持対象物における挿入凹部からの取り出しを容易に行うことができる車両用保持装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用保持装置は、保持対象物が上方から挿入される挿入凹部を有するとともに前記保持対象物を前記挿入凹部内で起立状態に保持する車両用保持装置であって、前記挿入凹部の内周面の一部分に形成される開口部と、前記開口部に対して出没方向へ移動可能な出没部材と、前記出没部材を前記開口部に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み力発生部と、を有し、前記出没部材は、前記開口部から前記挿入凹部内へ突出する突出方向へ作用する車両の慣性力を受けると前記引き込み力に抗して前記開口部から突出するとともに、前記慣性力を受けなくなると前記引き込み力によって前記没入方向に移動する。
これによれば、出没部材は、開口部から挿入凹部内へ突出する突出方向へ作用する車両の慣性力を受けると、引き込み力発生部において発生する引き込み力に抗して開口部から突出して保持対象物を押圧し、挿入凹部の内周面と協働して保持対象物を挟み込む。これにより、保持対象物が車両の慣性力を受けても、保持対象物の起立状態が保持される。また、出没部材は、車両の慣性力を受けなくなると、引き込み力発生部において発生する引き込み力によって開口部に対する没入方向に移動するため、保持対象物が、出没部材と挿入凹部の内周面とによって挟み込まれた状態が解除される。よって、出没部材が車両の慣性力を受けていない状態であれば、出没部材は、開口部に没入しているため、保持対象物を挿入凹部からスムーズに取り出すことができ、さらには、保持対象物を挿入凹部へスムーズに挿入することもできる。以上のことから、保持対象物が車両の慣性力を受けても、保持対象物の起立状態を保持することができ、且つ保持対象物における挿入凹部への挿入や保持対象物における挿入凹部からの取り出しを容易に行うことができる。
上記車両用保持装置において、前記挿入凹部の内周面の一部分には、前記開口部を有する収容凹部が形成されており、前記引き込み力発生部は、前記収容凹部における重力方向の下側に位置する内面であって、前記挿入凹部の内周面から離間するにつれて前記重力方向の下側に向けて傾斜する傾斜面であり、前記出没部材は、前記傾斜面に沿って延びるとともに前記傾斜面に摺接可能な下側摺接面を有しているとよい。
これによれば、傾斜面は、出没部材の下側摺接面が傾斜面に接触している状態において出没部材の重力の斜面方向の分力を発生させ、この分力が、出没部材を開口部に対する没入方向へ引き込む引き込み力として作用する。よって、例えば、出没部材を開口部に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み部材を、引き込み力発生部として別途設ける場合に比べると、構成を簡素化することができる。
上記車両用保持装置において、前記出没部材は、ウエイト部を有しているとよい。
これによれば、出没部材がウエイト部を有していない場合に比べると、出没部材の重量が重くなるため、出没部材の重力の分力が大きくなり、出没部材における開口部に対する没入動作をスムーズにすることができる。また、ウエイト部の重量を調節することにより、出没部材の重力の分力の大きさを調節することができる。したがって、出没部材を開口部に対する没入方向へ引き込む引き込み力を調節することができる。
上記車両用保持装置において、前記収容凹部における重力方向の上側に位置する内面は、前記挿入凹部の内周面から離間するにつれて前記重力方向の下側に向けて傾斜するとともに前記傾斜面と平行に延びるガイド面であり、前記出没部材は、前記ガイド面に沿って延びるとともに前記ガイド面に摺接可能な上側摺接面を有しているとよい。
これによれば、出没部材が、収容凹部の傾斜面及びガイド面に摺接しながら収容凹部内を移動するため、出没部材が収容凹部内を移動する際に傾いてしまうことが抑制され、出没部材における収容凹部に対する移動をスムーズにすることができる。
この発明によれば、保持対象物が車両の慣性力を受けても、保持対象物の起立状態を保持することができ、且つ保持対象物における挿入凹部への挿入や保持対象物における挿入凹部からの取り出しを容易に行うことができる。
実施形態におけるカップホルダを示す断面図。 カップホルダの平断面図。 収容凹部及び出没部材を正面から見た断面図。 出没部材が収容凹部から突出した状態を示す断面図。 別の実施形態におけるカップホルダを示す断面図。 出没部材が収容凹部から突出した状態を示す断面図。
以下、車両用保持装置をカップホルダに具体化した一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。
図1に示すように、カップホルダ10は、例えば、車両の車室内の運転席と助手席との間に配設されるコンソールボックス11に設けられている。カップホルダ10は、保持対象物であるペットボトル12が上方から挿入される挿入凹部13を有している。そして、カップホルダ10は、ペットボトル12を挿入凹部13内で起立状態に保持する。
図2に示すように、挿入凹部13は、例えば、上面視円孔状である。図1に示すように、挿入凹部13は、平坦面状の底面13aと、底面13aの外周縁から円筒状に延びる内周面13bと、を有している。挿入凹部13の底面13aは、水平方向X1に延びている。挿入凹部13の内周面13bは、重力方向Z1(上下方向)に延びている。
挿入凹部13の内周面13bにおける車両の後方向に位置する部位には、開口部14hを有する収容凹部14が形成されている。よって、収容凹部14は、挿入凹部13の内周面13bの一部分に形成されている。したがって、開口部14hは、挿入凹部13の内周面13bの一部分に形成されている。
収容凹部14は、収容凹部14における重力方向Z1の下側に位置する内面が、挿入凹部13の内周面13bから離間するにつれて重力方向Z1の下側に向けて傾斜する傾斜面14aになっている。傾斜面14aは、挿入凹部13の内周面13bに連続している。傾斜面14aは、平坦面状である。
収容凹部14における重力方向Z1の上側に位置する内面は、挿入凹部13の内周面13bから離間するにつれて重力方向Z1の下側に向けて傾斜するガイド面14bになっている。ガイド面14bは、挿入凹部13の内周面13bに連続している。ガイド面14bは、平坦面状である。傾斜面14aとガイド面14bとは互いに平行に延びている。
収容凹部14の開口部14hとは反対側の内面である底面14cは、重力方向Z1に延びる平坦面状である。底面14cは、傾斜面14aにおける最下端に位置する縁部とガイド面14bにおける最下端に位置する縁部とを接続している。
図3に示すように、収容凹部14は、傾斜面14aにおける車両の左右方向Y1に位置する両縁部と、ガイド面14bにおける車両の左右方向Y1に位置する両縁部と、をそれぞれ接続する一対の接続面14dを有している。一対の接続面14dは、重力方向Z1に延びている。一対の接続面14dは互いに平行である。
開口部14hは、傾斜面14aにおける最上端に位置する縁部、ガイド面14bにおける最上端に位置する縁部、及び一対の接続面14dにおける底面14cとは反対側に位置する縁部によって形成されている。よって、開口部14hは、収容凹部14における挿入凹部13の内周面13b側の縁部である。
図1に示すように、カップホルダ10は、出没部材15を有している。出没部材15は、収容凹部14に収容されるとともに収容凹部14に対して出没方向へ移動可能である。よって、出没部材15は、収容凹部14の開口部14hに対して出没方向へ移動可能である。出没部材15は、ブロック状の本体部151と、本体部151に埋設されたウエイト部15gと、を有している。
出没部材15の本体部151は、傾斜面14aに沿って延びるとともに傾斜面14aに摺接可能な下側摺接面15aと、ガイド面14bに沿って延びるとともにガイド面14bに摺接可能な上側摺接面15bと、を有している。また、出没部材15の本体部151は、収容凹部14の底面14cに沿って延びるとともに下側摺接面15aと上側摺接面15bとを接続する底側面15cを有している。底側面15cには、クッション材16が取り付けられている。クッション材16は、例えば、薄平板状のスポンジ製である。
出没部材15の本体部151は、底側面15cとは反対側に位置するとともに下側摺接面15aにおける底側面15cとは反対側の縁部と上側摺接面15bにおける底側面15cとは反対側の縁部とを接続する当接面15dを有している。当接面15dは、平坦面状である。当接面15dと底側面15cとは互いに平行である。クッション材16が収容凹部14の底面14cに接触している状態において、当接面15dは、収容凹部14から僅かに突出している。
図3に示すように、出没部材15の本体部151は、下側摺接面15aの両縁部と上側摺接面15bの両縁部とをそれぞれ接続する一対の接続面15eを有している。一対の接続面15eは互いに平行である。一対の接続面15eは、収容凹部14の一対の接続面14dに沿って延びている。
図1に示すように、ウエイト部15gは、出没部材15の本体部151において、下側摺接面15aと当接面15dとの間の角部15kを通過し、且つ当接面15dに対して直交する方向に延びる仮想平面15fよりも下側摺接面15a側に位置する部分に埋設されている。ウエイト部15gの重量は、本体部151の重量よりも重い。
出没部材15が収容凹部14に収容されている状態において、出没部材15の下側摺接面15aは、収容凹部14の傾斜面14aに接触している。そして、出没部材15の下側摺接面15aが傾斜面14aに接触している状態において、収容凹部14の傾斜面14aは、出没部材15の重力G1の斜面方向の分力F1を発生させ、この分力F1が、出没部材15を収容凹部14(開口部14h)に対する没入方向へ引き込む引き込み力として作用している。よって、収容凹部14の傾斜面14aは、出没部材15を開口部14hに対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み力発生部として機能している。
したがって、本実施形態のカップホルダ10は、出没部材15を開口部14hに対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み力発生部を有している。そして、本実施形態において、引き込み力発生部は、収容凹部14における重力方向Z1の下側に位置する内面であって、挿入凹部13の内周面13bから離間するにつれて重力方向Z1の下側に向けて傾斜する傾斜面14aである。
図4に示すように、本実施形態において、車両の前方向は、出没部材15が収容凹部14から挿入凹部13内へ突出する突出方向である。そして、出没部材15は、例えば、車両が急停止する際に車両の前方向への慣性力を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出する。よって、本実施形態では、出没部材15が車両の前方向への慣性力を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出するように、傾斜面14aの傾斜角度や出没部材15の重量が予め設定されている。そして、出没部材15は、車両の前方向への慣性力を受けなくなると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1によって収容凹部14内に没入する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば、挿入凹部13に挿入されているペットボトル12の重心G10が、挿入凹部13よりも重力方向Z1の上側に位置している場合を考える。この場合、例えば、車両が急停止する際には、ペットボトル12は、車両の前方向への慣性力を受けて、車両の前方向へ倒れようとする。このとき、出没部材15が、車両の前方向への慣性力を受けて、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して、収容凹部14の傾斜面14a及びガイド面14bに摺接しながら収容凹部14から突出し、出没部材15の当接面15dがペットボトル12に当接する。そして、出没部材15は、ペットボトル12を押圧し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の前方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。
また、出没部材15は、車両の前方向への慣性力を受けなくなると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1によって、出没部材15が収容凹部14に対して没入する方向へ移動する。そして、出没部材15は、クッション材16が収容凹部14の底面14cに当接するまで移動する。クッション材16は、収容凹部14の底面14cに当接する際に弾性変形することによって、出没部材15から収容凹部14の底面14cに加わる衝撃力を吸収する。このようにして、出没部材15が収容凹部14内に没入されることにより、ペットボトル12が、出没部材15と挿入凹部13の内周面13bとによって挟み込まれた状態が解除される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)出没部材15は、車両の前方向への慣性力を受けると収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14(開口部14h)から突出するとともに、車両の前方向への慣性力を受けなくなると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1によって収容凹部14内に没入する。これによれば、出没部材15は、車両の前方向への慣性力を受けると収容凹部14から突出してペットボトル12を押圧し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の前方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。また、出没部材15は、車両の前方向への慣性力を受けなくなると収容凹部14に対する没入方向に移動するため、ペットボトル12が、出没部材15と挿入凹部13の内周面13bとによって挟み込まれた状態が解除される。よって、出没部材15が車両の前方向への慣性力を受けていない状態であれば、出没部材15は、収容凹部14内に没入しているため、ペットボトル12を挿入凹部13からスムーズに取り出すことができ、さらには、ペットボトル12を挿入凹部13へスムーズに挿入することもできる。以上のことから、ペットボトル12が車両の前方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態を保持することができ、且つペットボトル12における挿入凹部13への挿入やペットボトル12における挿入凹部13からの取り出しを容易に行うことができる。
(2)収容凹部14の傾斜面14aは、出没部材15の下側摺接面15aが傾斜面14aに接触している状態において出没部材15の重力G1の斜面方向の分力F1を発生させ、この分力F1が、出没部材15を収容凹部14に対する没入方向へ引き込む引き込み力として作用する。よって、例えば、出没部材15を収容凹部14に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み部材を、引き込み力発生部として収容凹部14内に別途設ける場合に比べると、カップホルダ10の構成を簡素化することができる。
(3)出没部材15は、ウエイト部15gを有している。これによれば、出没部材15がウエイト部15gを有していない場合に比べると、出没部材15の重量が重くなるため、出没部材15の重力G1の分力F1が大きくなり、出没部材15における収容凹部14に対する没入動作をスムーズにすることができる。また、ウエイト部15gの重量を調節することにより、出没部材15の重力G1の分力F1の大きさを調節することができる。したがって、出没部材15を収容凹部14に対する没入方向へ引き込む引き込み力を調節することができる。
(4)収容凹部14における重力方向Z1の上側に位置する内面は、挿入凹部13の内周面13bから離間するにつれて重力方向Z1の下側に向けて傾斜するとともに傾斜面14aと平行に延びるガイド面14bになっている。そして、出没部材15は、ガイド面14bに沿って延びるとともにガイド面14bに摺接可能な上側摺接面15bを有している。これによれば、出没部材15が、収容凹部14の傾斜面14a及びガイド面14bに摺接しながら収容凹部14内を移動するため、出没部材15が収容凹部14内を移動する際に傾いてしまうことが抑制され、出没部材15における収容凹部14に対する移動をスムーズにすることができる。
(5)出没部材15の底側面15cにはクッション材16が取り付けられている。これによれば、クッション材16が、収容凹部14の底面14cに当接する際に弾性変形することによって、出没部材15から収容凹部14の底面14cに加わる衝撃力を吸収することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図5及び図6に示すように、例えば、出没部材20を収容凹部21に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引張ばね22を、引き込み力発生部として収容凹部21内に別途設けてもよい。収容凹部21における重力方向Z1の下側に位置する下内面21a、及び収容凹部21における重力方向Z1の上側に位置する上内面21bは、水平方向X1に延びている。出没部材20は、収容凹部21の下内面21aに沿って延びる支持壁20aと、支持壁20aに対して直交する方向に延びる当接壁20bと、から構成されている。引張ばね22は、収容凹部21の開口部21hとは反対側の内面である底面21cと出没部材20の当接壁20bとの間に介在されている。引張ばね22の一端は収容凹部21の底面21cに支持されるとともに、引張ばね22の他端は出没部材20の当接壁20bに支持されている。出没部材20は、引張ばね22の引張力F2によって収容凹部21に対する没入方向へ引き込まれている。よって、引張ばね22は、出没部材20を収容凹部21に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させている。
出没部材20は、車両の前方向への慣性力を受けると、引張ばね22の引張力F2に抗して収容凹部21から突出し、出没部材20の当接壁20bがペットボトル12に当接する。そして、出没部材20は、ペットボトル12を押圧し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の前方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。また、出没部材20は、車両の前方向への慣性力を受けなくなると、引張ばね22の引張力F2によって、出没部材20が収容凹部21に対して没入する方向へ移動する。そして、出没部材20が収容凹部21内に没入されることにより、ペットボトル12が、出没部材20と挿入凹部13の内周面13bとによって挟み込まれた状態が解除される。
○ 実施形態において、例えば、挿入凹部13の内周面13bにおける車両の前方向に位置する部位に収容凹部14が形成されており、この収容凹部14に出没部材15が収容されていてもよい。これによれば、出没部材15は、例えば、車両が急発進する際に車両の後方向への慣性力を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の後方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。
○ 実施形態において、例えば、挿入凹部13の内周面13bにおける車両の右方向に位置する部位に収容凹部14が形成されており、この収容凹部14に出没部材15が収容されていてもよい。これによれば、出没部材15は、例えば、車両が右カーブを走行している際に車両の左方向への慣性力(遠心力)を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の左方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。
○ 実施形態において、例えば、挿入凹部13の内周面13bにおける車両の左方向に位置する部位に収容凹部14が形成されており、この収容凹部14に出没部材15が収容されていてもよい。これによれば、出没部材15は、例えば、車両が左カーブを走行している際に車両の右方向への慣性力(遠心力)を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出し、挿入凹部13の内周面13bと協働してペットボトル12を挟み込む。これにより、ペットボトル12が車両の右方向への慣性力を受けても、ペットボトル12の起立状態が保持される。
〇 実施形態において、出没部材15の本体部151にウエイト部15gが埋設されていなくてもよく、出没部材15がウエイト部15gを有していなくてもよい。
○ 実施形態において、出没部材15は、ウエイト部15gを有していなくてもよく、例えば、出没部材15が、当接面15dを有する板状の当接壁と、下側摺接面15aを有する板状の傾斜壁と、から構成されていてもよい。
○ 実施形態において、出没部材15の当接面15dが、挿入凹部13の内周面13bに沿って延びる円弧状であってもよい。
○ 実施形態において、出没部材15の当接面15dは、クッション材16が収容凹部14の底面14cに接触している状態において、収容凹部14から突出していなくてもよい。
○ 実施形態において、出没部材15の底側面15cにクッション材16が取り付けられていなくてもよい。
○ 実施形態において、出没部材15の底側面15cにクッション材16が取り付けられているのではなく、収容凹部14の底面14cにクッション材16が取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、収容凹部14における重力方向Z1の上側に位置する内面が、例えば、水平方向X1に延びていてもよい。
〇 実施形態において、出没部材15が一定以上の車両の慣性力を受けると、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1に抗して収容凹部14から突出するようにしてもよい。ここで、「一定以上の車両の慣性力」とは、挿入凹部13に挿入されているペットボトル12が車両の慣性力によって倒れてしまうと想定される慣性力のことである。この場合、車両の慣性力が一定以上になるまでは、出没部材15が収容凹部14から突出しないように、収容凹部14の傾斜面14aにおいて発生する分力F1が調整されている。この分力F1の調整は、例えば、ウエイト部15gの重量を調節したり、収容凹部14の傾斜面14aの傾斜角度を調節したりすることにより行われる。
〇 実施形態において、挿入凹部13の内周面13bの一部分に、例えば、コンソールボックス11の一部分を貫通する貫通孔を形成することにより、挿入凹部13の内周面13bの一部分に開口部を形成してもよい。
○ 実施形態において、カップホルダ10が設けられる場所は、車両の車室内の運転席と助手席との間に配設されるコンソールボックス11に限らない。
○ 実施形態において、カップホルダ10に保持される保持対象物としては、ペットボトル12に限らず、例えば、缶や紙コップ等の飲料容器であってもよい。また、保持対象物としては、飲料容器に限らず、例えば、携帯電話等を保持対象物としてもよい。
○ 実施形態において、車両用保持装置としては、ペットボトル12等の飲料容器を挿入凹部13内で起立状態に保持することを目的としたカップホルダ10に限らず、例えば、携帯電話を挿入凹部13内で起立状態に保持することを目的とした車両用保持装置であってもよい。
10…車両用保持装置であるカップホルダ、12…保持対象物であるペットボトル、13…挿入凹部、13b…内周面、14,21…収容凹部、14a…引き込み力発生部である傾斜面、14b…ガイド面、14h,21h…開口部、15,20…出没部材、15a…下側摺接面、15b…上側摺接面、15g…ウエイト部、22…引き込み力発生部としての引張ばね。

Claims (4)

  1. 保持対象物が上方から挿入される挿入凹部を有するとともに前記保持対象物を前記挿入凹部内で起立状態に保持する車両用保持装置であって、
    前記挿入凹部の内周面の一部分に形成される開口部と、
    前記開口部に対して出没方向へ移動可能な出没部材と、
    前記出没部材を前記開口部に対する没入方向へ引き込む引き込み力を発生させる引き込み力発生部と、を有し、
    前記出没部材は、前記開口部から前記挿入凹部内へ突出する突出方向へ作用する車両の慣性力を受けると前記引き込み力に抗して前記開口部から突出するとともに、前記慣性力を受けなくなると前記引き込み力によって前記没入方向に移動することを特徴とする車両用保持装置。
  2. 前記挿入凹部の内周面の一部分には、前記開口部を有する収容凹部が形成されており、
    前記引き込み力発生部は、前記収容凹部における重力方向の下側に位置する内面であって、前記挿入凹部の内周面から離間するにつれて前記重力方向の下側に向けて傾斜する傾斜面であり、
    前記出没部材は、前記傾斜面に沿って延びるとともに前記傾斜面に摺接可能な下側摺接面を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用保持装置。
  3. 前記出没部材は、ウエイト部を有していることを特徴とする請求項2に記載の車両用保持装置。
  4. 前記収容凹部における重力方向の上側に位置する内面は、前記挿入凹部の内周面から離間するにつれて前記重力方向の下側に向けて傾斜するとともに前記傾斜面と平行に延びるガイド面であり、
    前記出没部材は、前記ガイド面に沿って延びるとともに前記ガイド面に摺接可能な上側摺接面を有していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用保持装置。
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