JP5140033B2 - 収納構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば収納ケースやタンスなどの収納構造体に関するものである。
従来から、枠体内に引出体を出し入れ収納自在に設けた収納構造体として、例えば特許第4038461号に開示される収納ケース(以下、従来例)が提案されている。
この従来例は、枠体と、該枠体に対して出し入れが可能である引出体とを備え、引出体の引出下面部の前端部に凸状部を有すると共に、枠体の引出支承部の前端部に凸状部が落ち込み係合する凹状部を有し、枠体に対して引出体を押し込んでいく際、凸状部が、枠体における引出し用開口部と凹状部との間の凹部前方部を乗り越えた後、凹状部に落ち込み係合することで枠体に対する引出体の収納状態を保持する引出体保持機構を具備している。
従って、従来例は、この引出体保持機構を具備することにより、枠体に対する引出体の収納状態を保持することができ、例えば地震等による振動が加わった場合にも、不意に引出体が前方に飛び出して枠体から落下するなどの問題を防止することができ、また、枠体に対して引出体が完全に収納状態となる直前では自然に(自動的に)引出体が吸い込まれるように収納されることになり、ユーザーに引出体がしっかりと収納されたという安心感を与えることができる。
特許第4038461号公報
しかしながら、従来例は、その構造上、枠体に対して収納状態とした引出体の十分な保持力を得ようとする場合、凸状部が落ち込み摺動する凹状部の落ち込み下り面の勾配を急にすることになるが、その結果、枠体に対して収納状態の引出体を引き出そうとする際には、単に引出体を手前に引く操作だけでなく、引出体の前端部を持ち上げた後に引き出す操作となり、この操作には強い力が必要になってしまい(これは、引出体内の収納物が重いほど顕著である。)、しかも、この引き出し操作性は勿論、枠体に対して引出体を引き入れする度に引出体の前端部が上下に大きく揺れる動作に違和感を感じてしまうユーザーもいる(水平方向へ滑らかに引き入れできることが好まれる。)。
本出願人は、この引出体の保持機構を具備したタイプの収納構造体について更なる研究開発を進めた結果、極めて商品価値の高い画期的な収納構造体を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
枠体1内に引出体2を出し入れ収納自在に設けた収納構造体であって、前記引出体2の引出下面部2aの前端部に第一凹状部4aを設けるとともに、前記枠体1に対する前記引出体2の押し込み収納の際、前記引出下面部2aを摺動し前記第一凹状部4aに落ち込み係合する第一凸状部4bを、前記引出下面部2aを支承する前記枠体1の引出支承部1aの前端部に設けて、前記枠体1に対する前記引出体2の収納状態を保持する第一保持機構4を具備し、前記引出支承部1aの後端部に第二凹状部5aを設けるとともに、前記枠体1に対する前記引出体2の押し込み収納の際、前記引出支承部1aを摺動し前記第二凹状部5aに落ち込み係合する第二凸状部5bを前記引出下面部2aの後端部に設けて、前記枠体1に対する前記引出体2の収納状態を保持する第二保持機構5を具備し、前記引出下面部2aにして前記第一凸状部4bが摺動する第一被摺動部2a’の側方位置に前記第二凸状部5bを設けるとともに、前記引出支承部1aにして前記第二凸状部5bが摺動する第二被摺動部1a’の側方位置に前記第一凸状部4bを設け、前記枠体1に対する前記引出体2の押し込み収納の際、前記第二保持機構5が前記第一保持機構4よりも先に落ち込み作用が生じるように前記第二凹状部5aの形状が設定されていることを特徴とする収納構造体に係るものである。
また、前記引出下面部2aに突設したリブ縁を前記第一凸状部4bが摺動する前記第一被摺動部2a’とし、この第一被摺動部2a’の前端部に前記第一凹状部4aを凹設し、前記引出下面部2aの後端部にして前記第一被摺動部2a’上でない側方へずれた位置に前記第二凸状部5bを凸設したことを特徴とする請求項1記載の収納構造体に係るものである。
また、前記引出支承部1aの支承上面を前記第二凸状部5bが摺動する前記第二被摺動部1a’とし、この第二被摺動部1a’の後端部に前記第二凹状部5aを凹設し、前記引出支承部1aの前端部にして前記第二被摺動部1a’上でない側方にずれた位置に前記第一凸状部4bを凸設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の収納構造体に係るものである。
また、前記引出下面部2a及び前記引出支承部1aに対して点接触若しくは線接触で摺動するように前記第一凸状部4b及び前記第二凸状部5bの形状を設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納構造体に係るものである。
また、前記引出体2を水平状態に支承するように前記第一凸状部4bと前記第二凸状部5bとの突出高さを設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納構造体に係るものである。
また、前記引出支承部1aの左右側端位置に立ち上がり部1bが設けられ、この立ち上がり部1bは前記引出体2の直線摺動をガイドするガイド機構として構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の収納構造体に係るものである。
また、前記引出下面部2aの前端部左右位置に一対の前記第一凹状部4aを設けるとともに、前記引出支承部1aの前端部左右位置に一対の前記第一凸状部4bを設けて前記第一保持機構4は構成され、前記引出支承部1aの後端部左右位置に一対の前記第二凹状部5aを設けるとともに、前記引出下面部2aの後端部左右位置に一対の前記第二凸状部5bを設けて前記第二保持機構5は構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の収納構造体に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、枠体に対する引出体の収納状態が保持されて、引出体の良好な収納状態が得られるのは勿論、前述した従来例に比し、枠体に対する引出体の出し入れを極めて円滑に行うことができ、しかも、この枠体に対して収納状態の引出体の引き出し始めだけでなく、引き出した後の引き出し操作及び押し込み操作が極めて滑らかに行えることになり良好な操作感が得られ、そして更に、前述した良好な作用効果を発揮する構造が簡易且つ確実に実現できることになるなど極めて商品価値の高い画期的な収納構造体となる。
また、請求項2,3,4,5記載の発明においては、より一層前述した秀れた作用効果を発揮する構造が簡易に達成されることになるなど極めて商品価値の高い画期的な収納構造体となる。
また、請求項6記載の発明においては、第一保持機構及び第二保持機構が確実に機能することになるなど極めて商品価値の高い画期的な収納構造体となる。
また、請求項7記載の発明においては、より一層前述した秀れた作用効果を発揮する構造が簡易に達成されることになるなど極めて商品価値の高い画期的な収納構造体となる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例に係る引出体を引き出し操作した状態を示す斜視図である。 本実施例に係る枠体の説明斜視図である。 本実施例に係る枠体の説明平断面図である。 本実施例に係る引出体の説明斜視図である。 本実施例に係る引出体の底面図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例と異なる凹凸関係の保持機構を設けた場合の動作説明図である。 本実施例と異なる凹凸関係の保持機構を設けた場合の動作説明図である。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
枠体1に対して引き出された状態の引出体2を押し込み収納すると、第一保持機構4を構成する第一凸状部4bが第一凹状部4aに落ち込み係合するとともに、第二保持機構5を構成する第一凸状部5bが第二凹状部5aに落ち込み係合して、枠体1に対する引出体2の収納状態が保持される。
この枠体1に対する引出体2の押し込み収納の際、枠体1に対して引出体2が完全に収納状態となる直前では、例えば自然に若しくは軽い押し込み力だけで引出体2が吸い込まれるように収納される。
本発明は、この枠体1に対する引出体2の収納状態を保持する第一保持機構4及び第二保持機構5を、枠体1と引出体2同士間の前後位置に設けており、即ち、凸状部と凹状部とからなる保持機構を枠体1と引出体2同士間の前端部及び後端部のいずれか一方だけでなく、前端部及び後端部の双方に設ける構造とすることで、いずれか一方に設けた場合のように十分な保持力を得る為に凸状部が落ち込み摺動する凹状部の落ち込み下り面の勾配を急にせずとも、その勾配がなだらかであっても前後合わせてトータルとして十分な保持力を得ることができる。
つまり、枠体1に対して引出体2を保持する保持機構を前後に分配する構造とすることで、前後いずれか一方とする構造と同等の保持力を確保しつつ、このいずれか一方の構造に比して凸状部が落ち込み摺動する凹状部の下り面の勾配はなだらかであるから、引出体2の滑らかな出し入れを実現することができる。
また、本発明は、引出体2の引き出し操作及び押し込み操作に際し、枠体1に設けられた第一凸状部4bが引出体2に設けられた第一被摺動部2a’を摺動するとともに、引出体2に設けられた第二凸状部5bが枠体1に設けられた第二被摺動部1a’を摺動する。
即ち、引出体2は、例えば引き出し操作及び押し込み操作により前後位置で凸状部で支承された状態で摺動するという、枠体1に対する引出体2の接触面積が可及的に少ない構造であるから、引き出し始めから引き出された状態までの間の引き出し操作、並びに引き出された状態から収納状態までの押し込み操作が極めて滑らかに行われることになる。
ところで、本発明は、単に枠体1と引出体2同士間の前後位置に第一保持機構4及び第二保持機構5を設けたのではなく、この第一保持機構4及び第二保持機構5夫々に係る各凸状部と各凹状部とを最適な位置に設けており、前述した作用効果を発揮する構造を現実化している。
即ち、例えば図12(a)に図示したように引出体52の引出下面部52aの前端部及び後端部に凸状部54b,55bを設け、この各凸状部54b,55bが落ち込み係合する各凹状部54a,55aを枠体51の引出支承部51aの前端部及び後端部に設ける構造とした場合、枠体51に対して収納状態の引出体52を引き出した際、図12(b)に図示したように引出下面部52aの前端部に設けた凸状部54bが枠体52(被摺動部)から脱落して引出体2が水平状態でない傾いた状態となってしまい、良好な摺動が行われなくなる。
そこで、例えば図13(a)に図示したように引出下面部52aの後端部に凹状部55aを設け、この凹状部55aに落ち込み係合する凸状部55bを引出支承部51aの後端部に設けた場合、図13(b)に図示したように引出体52を水平状態で引き出し操作及び押し込み操作をすることは可能になるが、枠体51(引出支承部51a)に対する引出体52(引出下面部52a)の接触面積が極めて多い状態となってしまい、やはり良好な摺動が行われなくなる。
この点、本発明は、各凸状部と各凹状部とを最適な位置に設けることで前述したこれらの問題が生じることなく、常に良好な摺動が行われる状態が得られ、しかも、第一保持機構4と第二保持機構5を前後に離れた位置(端部)に設けることで枠体1に対する引出体2の長いストロークでの引き出し操作及び押し込み操作において良好な摺動を確保することができる。
また、本発明は、例えば枠体1に対して収納状態の引出体2を引き出して完全に取り外そうとする際、各凸状部及び各凹状部同士は互いに干渉せずに引き出される。
これは、引出下面部2aにして第一凸状部4bが摺動する第一被摺動部2a’の側方位置に第二凸状部5bを設けるとともに、引出支承部1aにして第二凸状部5bが摺動する第二被摺動部1a’の側方位置に第一凸状部4bを設けたからであり、つまり、第一凸状部4bと第二凸状部5bとは引出体2の引き出し操作及び押し込み操作に際して互いに干渉しない位置(互いに摺動方向において同一直線上にない位置)に設けられているから、枠体1に対して引出体2を良好に取り外すことができ、ひいては、枠体1に対して引出体2を差し込みする際も何ら凸状部同士が障害とならず良好な差し込み収納が行えることになる。
仮に、この構造を具備しない場合、取り外し及び差し込み収納が円滑に行えないのは勿論、一の凸状部に対して他の凸状部が乗り上がるだけのクリアランスが必要となり、これが、枠体の大型化の要因となったり、この枠体に対して引出体を収納した際に生じる枠体と収納体との隙間を隠すなどの構造(具体的には引出体2の前板で覆うなどの構造)が別途必要となってしまうが、本発明は、この問題点を簡易且つ確実に回避している点においても秀れる。
本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、枠体1内に引出体2を出し入れ収納自在に設けた収納構造体であって、枠体1と引出体2同士間の前後位置に、枠体1に対する引出体2の収納状態を保持する第一保持機構4及び第二保持機構5を具備せしめたものである。尚、本実施例では、収納構造体として収納ケースを採用したが、例えばタンスや机の引出構造でも良いなど本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
枠体1は、図1,2,3,4に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で一体成形したものであり、夫々方形状の天板部1A,底板部1B,左側板部1C,右側板部1D及び背板部1Eとから成り、方形状の正面開口部を有するケース状体である。
また、枠体1は、正面開口部から後述する引出体2を差し込み収納し得るように構成されており、枠体1を構成する底板部1Bの上面は、引出体2を支承する支承上面としての引出支承部1aに設定されている。
この引出支承部1aは、図3,4に図示したように前端部の左右位置に一対の第一凸状部4bが設けられ、この第一凸状部4bは後述する引出体2の引出下面部2aの前端部左右位置に設けられる第一凹状部4aとともに、枠体1に対する引出体2の収納状態を保持する第一保持機構4を構成する。
また、第一凸状部4bは、図3に図示したように引出支承部1aの表面に突出状に一体成形されており、枠体1の長さ方向に長さを有し、上面の頂点を境に前後になだらかに湾曲する山状体である。尚、第一凸状部4bは引出支承部1aを構成するパーツ(部位)と別パーツとしても良い。
また、第一凸状部4bは、後述する引出体2の引出下面部2aに設けられる第一被摺動部2a’に対して点接触する形状に設定されている。尚、本発明で言う点接触とは接触する被接触面に比して面積の少ない点で接触する状態を言う。
また、第一凸状部4bは、図4に図示したように引出支承部1aにして後述する引出体2の引出下面部2aに設けられる第二凸状部5bが摺動する第二被摺動部1a’上でない外側方へずれた位置(避けた位置)に設けられている。
従って、第一凸状部4bは、第二凸状部5bと互いに摺動方向において同一直線上には設けられておらず、よって、枠体1に対して引出体2を取り外し及び差し込みする際、互いに干渉することがない。
第二被摺動部1a’は、図3,4に図示したように左右の第一凸状部4b夫々の内側方に位置する引出支承部1aの支承上面(図3中の斜線表示領域)で構成され、引出体2の引き出し操作及び押し込み操作に際して後述する引出体2の第二凸状部5bが直線摺動するように構成されている。尚、第二被摺動部1a’に滑面処理を行っても良い。
また、左右の第二被摺動部1a’夫々の先端は正面開口部まで連続し、基端には第二被摺動部1a’を摺動した第二凸状部5bが落ち込み係合する第二凹状部5aが設けられており、この第二凹状部5aは、第二凸状部5bとともに、枠体1に対する引出体2の収納状態を保持する第二保持機構5を構成する。
また、第二凹状部5aは、図3,4,7に図示したように引出支承部1aの後端部左右位置の表面を所定形状に凹設して構成されており、基端側の最底部5a’から前端側へ向けて所定勾配に形成されるスロープ状の落ち込み摺動面5a”を斜設して構成されている。
この第二凹状部5aの深さは、引出体2の円滑な出し入れの要素となる第二凸状部5bとの落ち込み係合力の関係から設定され、落ち込み摺動面5a”の勾配は、第二凸状部5bとの落ち込み係合力の関係は勿論、引出体2の落ち込み作用(吸い込み力)との関係から設定され、落ち込み摺動面5a”の長さは、枠体1に対する引出体2の押し込み収納の際、第二保持機構5が第一保持機構4よりも先に落ち込み作用が先に生じるように設定されている。
また、引出支承部1aは、図3,4,7に図示したように左右側端位置にして第一凸状部4bの外側位置に板状の立ち上がり部1bが長さ方向に形成されている。
この左右の立ち上がり部1bは、引出体2が引き出し操作及び押し込み操作により摺動する際、確実に直線摺動するよう引出体2の左右下端部をガイドするガイド機構として構成されている。
従って、この立ち上がり部1bにより引出体2が常に直線摺動することにより、第一保持機構4及び第二保持機構5が確実に機能することになる。
引出体2は、図1,2,5,6に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で一体成形したものであり、夫々方形状の前板部2A,底板部2B,左側板部2C,右側板部2D及び背板部2Eとから成り、方形状の上方開口部を有する箱状体である。
また、引出体2は、図1,2に図示したように枠体1の正面開口部から差し込み収納し得るように構成されており、引出体2を構成する底板部2Bの下面は、枠体1の引出支承部1aに支承される引出下面部2aに設定されている。
この引出下面部2aは、図5,6に図示したように下端周縁部にリブ(補強リブ)が突設されており、左右の第二凸状部5b夫々の外側方に位置にして左右側方のリブ夫々の先端縁としてのリブ縁(図6中の斜線表示領域)を枠体1の第一凸状部4bが直線摺動する第一被摺動部2a’としている。尚、第一被摺動部2a’に滑面処理を行っても良い。
また、左右の第一被摺動部2a’夫々の前端部には、第一凸状部4bが落ち込み係合する第一凹状部4aが凹設されている。
第一凹状部4aは、図5,6に図示したように引出下面部2aの後端部左右位置にして前述したリブ縁を凹設して構成されており、側面視凹湾曲状であり中央の最底部4a’から後端側へ向けて所定勾配に円弧状に漸次登り上がる落ち込み摺動面4a”が形成して構成されている。
この第一凹状部4aの深さは、引出体2の円滑な出し入れの要素となる第一凸状部4bとの落ち込み係合力の関係から設定され、落ち込み摺動面4a”の勾配は、第一凸状部4bとの落ち込み係合力の関係は勿論、引出体2の落ち込み作用(吸い込み力)との関係から設定され、落ち込み摺動面4a”の長さは、枠体1に対する引出体2の押し込み収納の際、第二保持機構5が第一保持機構4よりも先に落ち込み作用が先に生じるように設定されている。
第二凸状部5bは、図5,7に図示したように引出下面部2aの表面に突出状に一体成形されており、引出体2の長さ方向に長さを有し、上面の頂点から前方になだらかに湾曲となる山状体である。尚、第二凸状部5bは引出下面部2aを構成するパーツと別パーツとしても良い。
また、第二凸状部5bは、枠体1の引出支承部1aに設けられる第二被摺動部1a’に対して点接触する形状に設定されている。
また、第二凸状部5bは、引出下面部2aにして枠体1の引出支承部1aに設けられる第一凸状部4bが摺動する第一被摺動部2a’上でない内側方へずれた位置(避けた位置)に設けられている。
従って、第二凸状部5bは、第一凸状部4bと互いに摺動方向において同一直線上には設けられておらず、よって、枠体1に対して引出体2を取り外し及び差し込みする際、互いに干渉することがない。
また、引出体2は、図5,6に図示したように左側板部2C及び右側板部2Dの基端側上縁部に突部2bが設けられており、この突部2bは、枠体1に係る左側板部1C及び右側板部1Dの前端側上縁部に設けた抜け止め係止部(図示省略)に抜け止め係止するストッパーとして機能する。枠体1に対して引出体2を取り外す際も差し込む際も、引出体2の左側板部2C及び右側板部2Dを内側に撓ませて突部2bを抜け止め係止部を避けた状態で通過させることで行う。
尚、本実施例では、第一保持機構4及び第二保持機構5を構成する各凸状部及び各凹状部の数は左右一対並設した構成としているが、左右方向に長さを有する一つもの(凸条)でも、左右方向に三つ以上並設した構成としても良く、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
以上の構成から成る本実施例に係る収納構造体の動作について説明する。
図8に図示したように第一保持機構4及び第二保持機構5による保持作用(凹状部に対する凸状部の落ち込み作用)が解除された状態(枠体1に対して引出体2が引き出された状態)での、引き出し操作及び押し込み操作に際しては、引出体2は4点支持状態で水平状態に摺動する。
具体的には、枠体1(引出支承部1a)における左右の第一凸状部4bは、引出体2(引出下面部2a)における左右の第一被摺動部2a’を点接触で摺動し、引出体2(引出下面部2a)における左右の第二凸状部5bは、枠体1(引出支承部1a)における左右の第二被摺動部1a’を点接触で摺動する。
従って、極めて円滑な引き出し操作及び押し込み操作が行えることになる。
次に、前述した枠体1に対して引出体2を引き出された状態から押し込み操作して収納する際、図9に図示したように第二保持機構5が第一保持機構4よりも先に落ち込み作用が生じる。
具体的には、第一保持機構4に係る第一凸状部4bが第一凹状部4aの落ち込み摺動面4a”に到達するよりも前に、第二保持機構5に係る第二凸状部5bは第二凹状部5aの落ち込み摺動面5a”に到達して落ち込み摺動を開始する。このことから、その後は軽い押し込み力で引出体2の押し込み操作がより一層楽に行えることになる。
そして更に、押し込み操作を続けると、図10に図示したように第一凸状部4bが第一凹状部4aの落ち込み摺動面4a”に到達して落ち込み作用が強くなる。
この第一凸状部4bが落ち込み摺動を開始した時点から、押し込み操作が無しでも自然に引出体2が枠体1に吸い込まれるように摺動し、図11に図示したように第一凸状部4bが第一凹状部4aの最底部4a’に完全に落ち込むとともに、第二凸状部5bは第二凹状部5aの最底部5a’に完全に落ち込み、枠体1に対する収納体2の収納が完了し、第一保持機構4及び第二保持機構5によって枠体1に対する引出体2の収納状態が保持される。この第一保持機構4及び第二保持機構5により、例えば地震等による振動が加わった場合にも、不意に引出体2が前方に飛び出して枠体1から落下することが可及的に防止される。
本実施例は上述のように構成したから、枠体1に対する引出体2の収納状態が保持されて、引出体2の良好な収納状態が得られるのは勿論、前述した従来例に比し、枠体1に対する引出体2の出し入れを極めて円滑に行うことができ、しかも、この枠体1に対して収納状態の引出体2の引き出し始めだけでなく、引き出した後の引き出し操作及び押し込み操作が極めて滑らかに行えることになり良好な操作感が得られ、そして更に、前述した良好な作用効果を発揮する構造が簡易且つ確実に実現できることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本発明は、例えば収納ケースやタンスなどの収納構造体に有用である。
1 枠体
1a 引出支承部
1a’ 第二被摺動部
1b 立ち上がり部
2 引出体
2a 引出下面部
2a’ 第一被摺動部
4 第一保持機構
4a 第一凹状部
4b 第一凸状部
5 第二保持機構
5a 第二凹状部
5b 第二凸状部

Claims (7)

  1. 枠体内に引出体を出し入れ収納自在に設けた収納構造体であって、前記引出体の引出下面部の前端部に第一凹状部を設けるとともに、前記枠体に対する前記引出体の押し込み収納の際、前記引出下面部を摺動し前記第一凹状部に落ち込み係合する第一凸状部を、前記引出下面部を支承する前記枠体の引出支承部の前端部に設けて、前記枠体に対する前記引出体の収納状態を保持する第一保持機構を具備し、前記引出支承部の後端部に第二凹状部を設けるとともに、前記枠体に対する前記引出体の押し込み収納の際、前記引出支承部を摺動し前記第二凹状部に落ち込み係合する第二凸状部を前記引出下面部の後端部に設けて、前記枠体に対する前記引出体の収納状態を保持する第二保持機構を具備し、前記引出下面部にして前記第一凸状部が摺動する第一被摺動部の側方位置に前記第二凸状部を設けるとともに、前記引出支承部にして前記第二凸状部が摺動する第二被摺動部の側方位置に前記第一凸状部を設け、前記枠体に対する前記引出体の押し込み収納の際、前記第二保持機構が前記第一保持機構よりも先に落ち込み作用が生じるように前記第二凹状部の形状が設定されていることを特徴とする収納構造体。
  2. 前記引出下面部に突設したリブ縁を前記第一凸状部が摺動する前記第一被摺動部とし、この第一被摺動部の前端部に前記第一凹状部を凹設し、前記引出下面部の後端部にして前記第一被摺動部上でない側方へずれた位置に前記第二凸状部を凸設したことを特徴とする請求項1記載の収納構造体。
  3. 前記引出支承部の支承上面を前記第二凸状部が摺動する前記第二被摺動部とし、この第二被摺動部の後端部に前記第二凹状部を凹設し、前記引出支承部の前端部にして前記第二被摺動部上でない側方にずれた位置に前記第一凸状部を凸設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の収納構造体。
  4. 前記引出下面部及び前記引出支承部に対して点接触若しくは線接触で摺動するように前記第一凸状部及び前記第二凸状部の形状を設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の収納構造体。
  5. 前記引出体を水平状態に支承するように前記第一凸状部と前記第二凸状部との突出高さを設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の収納構造体。
  6. 前記引出支承部の左右側端位置に立ち上がり部が設けられ、この立ち上がり部は前記引出体の直線摺動をガイドするガイド機構として構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の収納構造体。
  7. 前記引出下面部の前端部左右位置に一対の前記第一凹状部を設けるとともに、前記引出支承部の前端部左右位置に一対の前記第一凸状部を設けて前記第一保持機構は構成され、前記引出支承部の後端部左右位置に一対の前記第二凹状部を設けるとともに、前記引出下面部の後端部左右位置に一対の前記第二凸状部を設けて前記第二保持機構は構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の収納構造体。
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