JP4321945B2 - 抽出の抜出制限機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽出トレーを格納するラックにおける抽出ガイド機構の改良、更に詳しくは、小物等が収容された収納ラックから所要物を取り出そうとして、抽出トレーを引き出した時に誤って外れて抜け落ちないようにし、要すれば、抽出トレーを傾けることなく水平な状態で収納ラックに格納することができ、また、所要の抽出トレーを収納ラック本体から取り外せるように構成した抽出の抜出制限機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭やオフィスにおいて、事務用品やその他の生活小物等は細かくて煩雑であるので収納ラックに整理して収容しておく。このような収納ラックはいくつかの抽出が階層的に格納されており、所要の物品をすぐに取り出せる。通常、抽出から収容物を取り出す場合、この抽出の前面を持って手前に引き出す。しかし、抽出の奥側を手前に引き出し過ぎて、外れて抽出が抜け落ちてしまって収納物が散乱してしまい、片付けに手惑って本来の作業の妨害になってしまうことがある。かと言って、抽出が完全に取り外せないような収納ラックでは、例えば、病院等で一つの抽出に治療用具が一式収められて、この抽出を取り外して作業したい場合等に非常に不都合であった。
【0003】
また、例えば、『特開平7−246120』にあるような、従来の抜出ストッパー手段としての突起のある抽出トレーを収納ラックに格納する際、ラック本体に配設された他方のストッパー手段としての突起を一旦交わすために抽出トレーの手前を持ち上げて突起をくぐらせて格納しなければならず、抽出トレーを傾けることによって不可避的に収容物の荷崩れや転がりが発生するという不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記欠点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、小物等が収容された収納ラックから所要物を取り出そうとして、抽出トレーを引き出した時に誤って外れて抜け落ちないようにし、要すれば、抽出トレーを傾けることなく水平な状態で収納ラックに格納することができ、また、所要の抽出トレーを収納ラック本体から取り外せるように構成した抽出の抜出制限機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0006】
即ち、本発明は、抽出口10の両側壁を成す側板部材11・11の所要位置にガイドレール12が配置されて成るラック本体1内に、容器側面上部から鍔状に持ち出され、かつ、角部に突起部22をもつフランジ21を有する抽出トレー2が格納され、前記フランジ21がガイドレール12上を摺動して抽出口10から出し入れされる抽出トレー2と、この抽出トレー2の前記突起部22に掛合可能なストッパー部材3とを具備して成り、
このストッパー部材3は、平板材料を側視ベルクランク状に屈曲成形したレバー部材であって、山折り形の角部における側縁持出部分が片持に枢支されて揺動支点31を形成し、長辺のレバー端は自重で下降傾向が付与され、かつ、水平方向に幅広な端面を衝止部32として、前記揺動支点31はラック本体1の抽出口10近傍におけるガイドレール12の上方に配置され、前記ガイドレール12上を摺動する抽出トレー2をラックから引き出す時に、前記衝止部32の幅広端面が前記突起部22の基端部側面に衝止することにより掛合して抽出トレー2の抜け出しを制限する一方、
前記ストッパー部材3には梃子入部33が形成され、前記抽出トレー2のフランジ21でこの梃子入部33を浮き上げることによって衝止部32と突起部22との掛合を解除して抽出トレー2を取り外し可能に構成するという技術的手段を採用した。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0009】
本発明の実施形態を図1から図5に基いて説明する。図1中、符号1で指示するものはラック本体であり、このラック本体1は、抽出口10が形成され、側板部材11・11がこの抽出口10の両側壁を成し、この側板部材11にはガイドレール12が所要間隔をもって階層的に配置されている。このガイドレール12は金属板を断面L字状に折曲成形して、略水平となる摺動面を持つようにして側板部材11・11に対向的に固定する。
【0010】
符号2で指示するものは抽出トレーであり、この抽出トレー2は、合成樹脂製の長方形状の有底容器であって、容器側面上部から鍔状に持ち出され、かつ、角部に突起部22をもつフランジ21を有する。
【0011】
また、符号3で指示するものはストッパー部材であり、このストッパー部材3は、合成樹脂を使用材料として作製され、ベルクランク状を呈するレバー部材であって、山折り形の角部に揺動支点31を形成すると共に、他端には衝止部32が形成されており、また、中間部にはこの衝止部32を作動させる梃子入部33が形成されている。
【0012】
本実施形態は、抽出トレー2をラック本体1内に階層的に格納して収納ラックを構成するものであり、この抽出トレー2は、当該フランジ21が前記ガイドレール12上を摺動して抽出口10から出し入れされ、また、ラック本体1の抽出口10近傍において、ストッパー部材3をガイドレール12の上方に配置する。
【0013】
また、図2に示すものはストッパー部材3の取付構造を表わす分解斜視図であり、ストッパー部材3はベルクランク状であり、山折り形の角部に成形された揺動支点31がラック本体1の側板部材11に片持に枢支されており、他端に成形された衝止部32は自重によって下降傾向が付与されてフランジ21の上面に載るように構成される。
【0014】
そして、図3に示すように、通常の引き出し時は抽出トレー2のフランジ21の下面がガイドレール12上を平行に摺動するので、一定位置以上手前に抽出トレー2を引き出そうとすると突起部22が衝止部32に掛合する。従って、この状態では抽出トレー2をそれ以上手前には引き出されないので抽出の抜け出しを制限することができる。
【0015】
次に、抽出トレー2をラック本体1から取り外す場合は、図4の斜視図および図5の断面図に示すように、抽出トレー2の突起部22が衝止部32によって掛合される位置まで一旦抽出トレー2が引き出された状態おいて、この抽出トレー2の前面側の頭部を上方に持ち上げることによってフランジ21が梃子入部33を浮き上げる。すると、衝止部32が上方に持ち上げられて突起部23との掛合が解除され、抽出トレー2を取り外すことができる。
【0016】
また、抽出トレー2を収納ラックに格納する際には、従来のようにラック本体1に配設された他方のストッパー手段を交わすために抽出トレーの手前を持ち上げて突起をくぐらせなくとも、ストッパー部材3が可動式であるので、水平な状態のまま抽出トレー2を格納することができ、収容物の荷崩れや転がりを防止することができる。
【0017】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、本実施形態のラック本体1の抽出口10は一つであるが、両面共に抽出口としてストッパー部材3も両側に配置しても良いし、また、抽出トレー2のフランジ21の角部には突起部22が必要であるが、この突起部22を抽出トレー2本体と合成樹脂にて一体に形成しても良いし、抽出トレー2に着脱自在に設けるようにしても良く、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【0018】
【発明の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本発明においては、形状を巧みに成形したストッパー部材を側板部材に配置するという非常に簡単な構造で、抽出トレーが誤って抜け出してしまうのを制限することができるので、抜け落ちて収容物が散乱してしまうことがない。また、ストッパー部材は可動式に構成されているので、抽出トレーを傾けることなく水平な状態で収納ラックに格納することができる。さらにまた、要すれば作業の内容に応じて抽出トレーも自在に取り外すことができ、用具一式が収容されている場合には、非常に使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構造を表わす全体斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態のストッパー部材の取付構造を表わす分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態における抽出トレーが掛合された状態を表わす拡大断面図である。
【図4】 本発明の実施形態における抽出トレーの掛合が解除された状態を表わす拡大斜視図である。
【図5】 本発明の実施形態における抽出トレーの掛合が解除された状態を表わす拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ラック本体
10 抽出口
11 側板部材
12 ガイドレール
2 抽出トレー
21 フランジ
22 突起部
3 ストッパー部材
31 揺動支点
32 衝止部
33 梃子入部
Claims (1)
- 抽出口10の両側壁を成す側板部材11・11の所要位置にガイドレール12が配置されて成るラック本体1内に、容器側面上部から鍔状に持ち出され、かつ、角部に突起部22をもつフランジ21を有する抽出トレー2が格納され、前記フランジ21がガイドレール12上を摺動して抽出口10から出し入れされる抽出トレー2と、この抽出トレー2の前記突起部22に掛合可能なストッパー部材3とを具備して成り、
このストッパー部材3は、平板材料を側視ベルクランク状に屈曲成形したレバー部材であって、山折り形の角部における側縁持出部分が片持に枢支されて揺動支点31を形成し、長辺のレバー端は自重で下降傾向が付与され、かつ、水平方向に幅広な端面を衝止部32として、前記揺動支点31はラック本体1の抽出口10近傍におけるガイドレール12の上方に配置され、前記ガイドレール12上を摺動する抽出トレー2をラックから引き出す時に、前記衝止部32の幅広端面が前記突起部22の基端部側面に衝止することにより掛合して抽出トレー2の抜け出しを制限する一方、
前記ストッパー部材3には梃子入部33が形成され、前記抽出トレー2のフランジ21でこの梃子入部33を浮き上げることによって衝止部32と突起部22との掛合を解除して抽出トレー2を取り外し可能に構成したことを特徴とする抽出の抜出制限機構。
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