JP4271836B2 - トレーの支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務用キャビネットや小抽斗、または机等において、紙葉類を収納及び整理するために用いられるトレーの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実公平7−25070号公報や実公平6−36766号公報等に開示されている従来のトレーは、前方に引き出したとき、それを支持するレールの上段のレールの下面に設けた係止突起に、後端部上縁が係合して、前方への抜け外れや前垂れを防止しうるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来のトレーの支持構造によると、多段のトレーの相互の上下間隔を密にして、隙間が形成されないようにしなければならないため、上下のトレーの間隔を自由に設定したり、特に、各トレーの側壁高さを大幅に越えた間隔として、収納状態においても、上下のトレーの隙間から収容物を視認できるようにしたりすることができず、またトレーの深さ以上の大きな収容物を収容できない等の問題がある。
【0004】
さらに、最上段のトレーの抜き出し等を防止する係止突起を筐体の上部に設けなければならず、この加工が面倒である。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、トレーと、そのトレーを支持するレールとの間で、そのトレーの抜き出し及び前垂れを防止しうるようにすることにより、多段としたときのトレーの上下間隔を自由に設定でき、特にその間隔を大として、前方から収容物を容易に視認できるようにすることができ、しかも筐体に特別な加工を施す必要がないようにしたトレーの支持構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 前面が開口する筐体の両側板内面に設けられ、かつ前部下面に係止突起が設けられた互いに対向する1対のレールによって、前方に引き出し可能として支持されたトレーの支持構造であって、前記トレーの両側板の外側面に、両側板の前部から後端近くまでに至るとともに、前記レールに乗ることによりトレーを支持する水平片と、この水平片の後端に連続し、この水平片の後端を中心として、トレーの前部を上向き回動させたとき、前記レールが進入して、前記トレーの上向き回動を許容するようにした空所と、この空所の下方に位置し、かつトレーを前記レールに沿って前方に引き出したとき、前記係止突起に当接して、トレーのそれ以上の前進を阻止し、かつトレーの前部を前記のように上向き回動させたとき、前記係止突起より下方に位置して、その状態でのトレーの前進を許容するようにしたストッパとを設ける。
【0007】
(2) 上記(1)項において、トレーの両側板の外側面後部に、水平片の後端より連続して後上方へ延出し、かつ空所の上部を覆う空所覆片を設ける。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、トレーの前部両側に、トレーを筐体内に押し入れたとき、レールの前端部下面に係合するようにした係合片を設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面は、本発明の一実施形態を備えるキャビネットを示すもので、前面が開口する筐体(1)の両側板(2)と中間仕切板(2')との互いの対向面には、水平かつ平行をなす上下方向に4段のレール(3)が、等高かつ上下方向に等間隔をもって止着され、等高をなす各段の互いに対向する両レール(3)(3)には、平面視ほぼ方形をなすトレー(4)が、前方に引き出し可能として載設されている。
【0010】
レール(3)(3)は、互いに対向するL字状をなし、その垂直板(5)の外側面に設けた前後1対の下向フック(6)(6)を筐体(1)の側板(2)の内側面前後部に設けた係合孔(7)(7)に係止することにより両側板(2)(2)に止着されている。
【0011】
レール(3)における垂直板(5)の下端より内方を向く水平板(8)の前部下面には、前面が後下方に傾斜し、かつ後面が垂直をなす短寸の係止突起(9)が突設されている。
【0012】
各トレー(4)の両側板(10)(10)は、縦断面形が互いに外向きのほぼ倒立L字状をなし、その垂直板(11)の外側面には、垂直板(11)の前部から後端近くまでに至るとともに、レール(3)の水平板(8)に乗ることにより、トレー(4)を支持する水平片(12)と、この水平片(12)の後端に連続し、この水平片(12)の後端を中心として、トレー(4)の前部を上向き回動させたとき、レール(3)の水平板(8)が進入して、トレー(4)の上向き回動を許容するようにした空所(13)と、この空所の下方に位置し、かつトレー(4)をレール(3)に沿って前方に引き出したとき、上記係止突起(9)に当接して、トレー(4)のそれ以上の前進を阻止し、かつトレー(4)の前部を上記のように上向き回動させたとき、係止突起(9)より下方に位置して、その状態でのトレー(4)の前進を許容するようにしたストッパ(14)と、水平片(12)の後端より連続して、後上方へなだらかな湾曲面をなして延出し、その後水平となって垂直板(11)の後端に至り、上記空所(13)の上部を覆う空所覆片(15)とが設けられている。
【0013】
また垂直板(11)の前部外側面には、平水片(12)の前端部下面より後下方に向かってL字状に延出し、トレー(4)を筐体(1)内に押し入れたとき、レール(3)の水平板(8)の前端部下面に係合して、水平片(12)の前部とともに水平板(8)の前端部を挟むようにした係合片(16)が設けられている。
【0014】
各トレー(4)は、筐体(1)内に押し入れたときは、図4に示す最上段のトレー(4)のように、水平片(12)がレール(3)の水平板(8)上に載置され、かつ係合片(16)がレール(3)の水平板(8)の前端部に係合して、後方及び上下方向への移動が阻止され、安定して筐体(1)内に支持されている。
【0015】
この状態から、トレー(4)を前方に引き出すと、図4に示す上から第2段目のトレー(4)のように、そのストッパ(14)の前端が係止突起(9)に当接して、それ以上の前方への引き出しが阻止される。
【0016】
このとき、トレー(4)は、ストッパ(14)の後端部上面がレール(3)の水平板(8)の下面に当接し、かつ平水片(12)の後端部下面が水平板(8)の上面に当接することにより、ほぼ水平に支持される。
【0017】
この状態から、図4における上から第3段目のトレー(4)のように、その前端部を若干持ち上げると、トレー(4)は、平水片(12)の後端を支点として前端が上方に、かつ下端が下方に回動し、それによって、ストッパ(14)の前端上縁が係止突起(9)の下端より下方に位置し、図4に示す最下段のトレー(4)のように、その前上がり傾斜状態を保ったまま前進させると、ストッパ(14)が係止突起(9)の下方を通って、トレー(4)をレール(3)から前方へ完全に抜き出すことができる。
【0018】
抜き出したトレー(4)を、元の状態に戻すには、上述と逆の作業を行なえばよい。
【0019】
なお、図4に示す上から第3段目のトレー(4)の状態から、トレー(4)の前端をさらに持ち上げると、それ以後は、空所覆片(15)の後端を支点として、トレー(4)は上向き回動し、ストッパ(14)の前端面は再度係止突起(9)に係合し、最後はレール(3)の水平板(8)の下面に当接して、それ以上の上向き回動は阻止される。
【0020】
したがって、トレー(4)の前端を持ち上げ気味に引き出した場合でも、ストッパ(14)は係止突起(9)に確実に当接し、不用意にトレー(4)がレール(3)から抜け外れることはない。
【0021】
図示の実施形態においては、そのように、平水片(12)の後端、ストッパ(14)、及び空所覆片(15)の後端等の相互の位置関係、並びにストッパ(14)と係止突起(9)との噛み合い深さ等を定めてある。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、トレーと、そのトレーを支持するレールとの間で、そのトレーの抜き出し及び前垂れを防止しうるようにしてあるので、上段のレール等との関係に拘束されることがなく、多段とする場合でも、その上下間隔を自由に設定することができるとともに、必要に応じて、筐体の側板への取付位置を変更することにより、上下間隔を変更することもできる。
【0023】
したがって、その上下間隔を大として、前方からトレー内に収容されている物品を容易に視認できるようにすることもできる。
また、従来のように、最上段のトレーのために筐体自体に特別の加工を施すこといった面倒な作業も必要なく、すべての段のトレーの支持構造を共通化して、製造コストの低減を図ることができる。
【0024】
請求項2記載の発明によると、空所覆片の後端がレールに当接することにより、トレーのある程度以上の上向き回動を阻止し、トレーが上段のトレー等に当接するのを防止することができる。
【0025】
請求項3記載の発明によると、トレーを筐体内に押し入れたときのトレーの上下方向の移動を阻止することができ、地震時等におけるトレーのはね上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を備えるキャビネットの斜視図である。
【図2】図1の要部分解拡大図である。
【図3】キャビネットの要部(図4のA−A線)の拡大縦断正面図である。
【図4】キャビネットの縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)筐体
(2)側板
(2')中間仕切板
(3)レール
(4)トレー
(5)垂直板
(6)下向フック
(7)係合孔
(8)水平板
(9)係止突起
(10)側板
(11)垂直板
(12)水平片
(13)空所
(14)ストッパ
(15)空所覆片
(16)係合片
Claims (3)
- 前面が開口する筐体の両側板内面に設けられ、かつ前部下面に係止突起が設けられた互いに対向する1対のレールによって、前方に引き出し可能として支持されたトレーの支持構造であって、前記トレーの両側板の外側面に、両側板の前部から後端近くまでに至るとともに、前記レールに乗ることによりトレーを支持する水平片と、この水平片の後端に連続し、この水平片の後端を中心として、トレーの前部を上向き回動させたとき、前記レールが進入して、前記トレーの上向き回動を許容するようにした空所と、この空所の下方に位置し、かつトレーを前記レールに沿って前方に引き出したとき、前記係止突起に当接して、トレーのそれ以上の前進を阻止し、かつトレーの前部を前記のように上向き回動させたとき、前記係止突起より下方に位置して、その状態でのトレーの前進を許容するようにしたストッパとを設けたことを特徴とするトレーの支持構造。
- トレーの両側板の外側面後部に、水平片の後端より連続して後上方へ延出し、かつ空所の上部を覆う空所覆片を設けた請求項1記載のトレーの支持構造。
- トレーの前部両側に、トレーを筐体内に押し入れたとき、レールの前端部下面に係合するようにした係合片を設けた請求項1または2記載のトレーの支持構造。
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