JP2538717Y2 - サイドキャビネット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、机、テーブル等の横に
これらの机等と並べて使用されるサイドキャビネットに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種のサイドキャビネットは、引出
し、棚等の収納部を備えており、これを机、テーブル等
の横に並べて置くことで、机等の周囲に収納スペースを
確保して机等を効率よく利用可能とするものである。

【０００３】前記の如く、このサイドキャビネットは、
机等の周囲に収納スペースを確保するためのものである
ので、その奥行きは机の奥行きと同じとし、かつ、その
高さもなるべく高くして、より大きな収納スペースを確
保することが好ましく、机天板より上方に突出した部分
に、机方向に向って収納棚等を設けたものもある。

【０００４】ところが、従来のサイドキャビネットで
は、前記のような机天板より上方に突出して設けた収納
棚等は、側方の机に向かってのみ開放されており、机に
座ったまま状態での棚への物品の出し入れには都合がよ
いが、キャビネットの前面側からは出し入れができず、
使い勝手の悪いものであった。また、前記のように机に
隣接して、その天板より上方に突出し、かつ、机の天板
の奥行き方向の全幅にわたる棚があると、机の前に座っ
た時にこの棚により圧迫感を受け、机自体の使い勝手が
悪くなる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の点に鑑
み、机やテーブル等の横に並べて使用されるサイドキャ
ビネットとして、机等の天板の上方にまで突出する高さ
として充分な収納スペースを確保しうるとともに、机等
の側からと前面側との両方向から使用可能で使い勝手が
よく、しかも、机等の前に座った時に、天板上に突出す
る部分が圧迫感を与えることもないサイドキャビネット
を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案に係るサイドキャ
ビネットは上記の目的を達成するために、机等と並べて
使用されるサイドキャビネットにおいて、前記机等の天
板と略同高さに設けた中天板上に、後側寄りに前向きに
設けた前板部と外側寄りに机側に向けて横向きに設けた
横板部との端部同士が突き合わされた平面視略Ｌ字形に
形成された棚板と上天板とを有する上棚を設けてなる。

【０００７】

【作用】上記のような本考案に係るサイドキャビネット
は、これを、上棚の開放した一側を机側に位置させて机
等の横に並べて置くことにより、その中天板と机天板と
が略同高さの連続した天板面を構成して机天板上をより
広く使うことができる。また、前記上棚は、その棚板や
上天板を前方に向けた前板部と机側に向けた横板部とで
平面視略Ｌ字形に形成してなるので、前からも、また、
横から、すなわち隣接する机等からも出し入れすること
ができ、しかも、前記のように上棚の棚板や上天板が前
板部と横板部とで平面視略Ｌ字形に形成されていて机側
の隅角部が切欠されているから、上棚と机との間にこの
切欠分の空間ができ、机の前にすわった時に上棚が圧迫
感を与えることもない。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面の実施例にもとづき本考案を
更に詳細に説明する。

【０００９】本考案に係るサイドキャビネット１は、例
えば図１に示すような平机２の横に並べて使用されるも
のである。このサイドキャビネット１は、机２の奥行き
と略同じ奥行き寸法で、前面側に引出しを備えた基台と
しての引出しキャビネット３と、該引出しキャビネット
３の上に着脱自在に載置した上置棚４とから構成され、
その高さは机２の天板２１より上方へ突出している。前
記サイドキャビネット１における引出しキャビネット３
の高さは、机２よりやや低く設定し、その上に載置した
上置棚４の底板がサイドキャビネット１の中天板４１と
して机２の天板２１と同じ高さとなるようにしている。

【００１０】前記上置棚４は、前面側を開放し、机２と
反対側の一側面を構成する側板４２と、背面を構成する
背板４３とを有し、机２側の側面はその後部のみに側板
４４を設けて前部は机２側に開放している。これらの側
板４２、背板４３、側板４４の上端縁を、前記背板４３
から前向きに設けた前板部４５ａと前記側板４２から机
２側に向けて横向きに設けた横板部４５ｂとの端部同士
が突き合わされた形の平面視略Ｌ字形に形成された上天
板４５にて連結している。更に、前記側板４２、背板４
３、側板４４、及び上天板４５に囲まれた棚空間には、
前記上天板４５と同様に前板部４６ａと横板部４６ｂと
から平面視略Ｌ字形に形成された棚板４６を設けてい
る。

【００１１】上記のようなサイドキャビネット１によれ
ば、机２の横に当該机２の奥行きと同じ奥行き寸法を有
し、机天板２１より上方までの高さを有する大きな収納
スペースを確保することができる。また、このサイドキ
ャビネット１の中天板４１は机天板２１と連続した広い
天板として使用することができる。しかも、サイドキャ
ビネット１の上置棚４は、上天板４５と棚板４６とが、
前向きの前板部４５ａ、４６ａと横向きの横板部４５
ｂ、４６ｂとの端部同士がそれぞれ突き合わされた形の
平面視略Ｌ字形に形成されて前面側と机２側との両方に
開放しているから、机２側からだけでなく、サイドキャ
ビネット１の前面側からも出し入れ可能で使い勝手もよ
い。また、前記の如く、机天板２１上方に突出した上置
棚４はその棚板４６、及び上天板４５が平面視略Ｌ字形
に形成されさていて、机２側の隅角部が切欠状になって
いることから、人が机２に向かって座ったときにも、人
と上置棚４の棚板４６や上天板４５との間にこのＬ字形
の切欠部の分だけ空間に余裕があり、上置棚４から圧迫
感を受けることがない。更に、実施例のサイドキャビネ
ット１は、基台としての引出しキャビネット３の上に上
置棚４を着脱自在に載置してなるから、上部の上置棚４
を引出しキャビネット３から分離して、机天板２１上等
に置いて使用することもでき、多様な態様で使用するこ
とができる。又、このサイドキャビネット１を、上記の
ような机２等とは離してこれを単独で使用することがで
きるのは勿論である。

【００１２】尚、図中、符号５はコルク材等にて作成し
たピンナップボード、６は引出しキャビネット３と上置
棚４とを連結してなるダボである。

【００１３】

【考案の効果】以上の如く、本考案に係るサイドキャビ
ネットは、机天板上に突出した上棚の上天板や棚板が前
向きの前板部と机方向に向かう横向きの横板部との端部
同士が突き合わされた平面視略Ｌ字形をしているので、
サイドキャビネットの前面側からと、机側からとの、
前、横、両方からの使用が可能で極めて使い勝手がよ
い。しかも、前記のように上棚の上天板や棚板を平面視
略Ｌ字形としたことにより、机等に隣接してその天板上
方に突出する上棚部分における机側の隅角部が切欠され
ていることから、このサイドキャビネットを机の前端に
合わせて置いた場合でも、机に向かって座ったときに天
板上の上棚部分から圧迫感を受けることがない。また、
中天板を机天板等と略同高さに設けたことから、両天板
を連続した広い天板として使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係るサイドキャビネットを机の横に
置いた状態の斜視図。

【図２】 サイドキャビネットの側面図。

【図３】 サイドキャビネットの正面図。

【図４】 サイドキャビネットの平面図。

【符号の説明】

１ サイドキャビネット ２ 机 ３ 引出しキャビネット ４ 上置棚 ５ ピンナップボード ６ ダボ ２１ 机天板 ４１ 中天板 ４２ 側板 ４３ 背板 ４４ 側板 ４５ 上天板 ４５ａ上天板前板部 ４５ｂ上天板横板部 ４６ 棚板 ４６ａ棚板前板部 ４６ｂ棚板横板部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 机等と並べて使用されるサイドキャビネ
   ットにおいて、前記机等の天板と略同高さに設けた中天
   板上に、後側寄りに前向きに設けた前板部と外側寄りに
   机側に向けて横向きに設けた横板部との端部同士が突き
   合わされた平面視略Ｌ字形に形成された棚板と上天板と
   を有する上棚を設けてなるサイドキャビネット。