JP2020175580A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御すること。【解決手段】クロック信号を生成するクロック生成部421を備え、クロック生成部421は発光タイミングを制御する基準クロック信号CLKと基準クロック信号を周波数変調してスペクトラム拡散させた変調クロック信号SS−CLKとを生成し、各々の面発光素子アレイチップ1〜29は感光ドラム102を露光する複数の発光素子を有し、露光ヘッド106は各々の面発光素子アレイチップ1〜29の所定の個数の発光素子を変調クロック信号SS−CLKを画像データにより変調した信号に基づいて順次、発光制御することで感光ドラム102を露光し、変調クロック信号SS−CLKの周波数を変調させる変調周期は、基準クロック信号CLKに基づいて各々の面発光素子アレイチップ1〜29の発光素子の発光制御を行った場合の時間である露光周期のn倍(nは、n>1の整数)である。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタでは、露光ヘッドを使用して感光ドラムを露光し、潜像形成を行う方式が一般的に知られている。なお、露光ヘッドには、LED(Light Emitting Diode)や有機EL(Organic Electro Luminescence)などが用いられる。露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列された発光素子列と、発光素子列からの光を感光ドラム上に結像させるロッドレンズアレイと、から構成される。LEDや有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。ここで、発光素子列の長さは、感光ドラム上における画像領域幅に応じて決まり、プリンタの解像度に応じて発光素子間の間隔が決まる。例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔は21.16μmであり、そのため、発光素子間の間隔も21.16μmに対応する間隔となる。この素子間隔でA3サイズ(幅297mm)を印字可能な画像形成装置の場合には、少なくとも14031個の発光素子が配列されることになる。プリント基板上にこの個数の発光素子を実装する場合、発光素子の数が多いことから実装コストが高くなる。そのため、従来、複数の発光素子列を一つの半導体チップ(以下、面発光素子アレイチップという)上に形成し、プリント基板上への実装個数を少なくする方式が用いられている。例えば、500個の発光素子を一つの面発光素子アレイチップ上に形成した場合、プリント基板上には、この面発光素子アレイチップを29個実装することで、A3サイズ(297mm)の画像領域幅に対して画像形成が可能となる。また、発光素子チップアレイの発光素子は、端から順に所定の個数ずつ点灯して走査制御することで、面発光素子アレイチップを駆動するドライバと面発光素子アレイチップとを接続する信号線の増加を抑制することができる。更に、ドライバが面発光素子アレイチップの各発光素子に電流を供給するタイミングを分散させることができるため、一度にドライバから面発光素子に供給する電流供給量を所定の範囲に抑えることができる。以下、感光ドラムの長手方向を主走査方向、感光ドラムの回転方向を副走査方向という。このように複数の発光素子を一つの面発光素子アレイチップ上に形成する構成をとることで、実装コストを下げることができる。このような露光ヘッドを使用したプリンタでは、レーザビームを回転多面鏡によって偏向されたレーザビームによって感光ドラムを走査するレーザ走査方式のプリンタと比べて、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。
一方、露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向である主走査方向の露光範囲をカバーする細長い形状の回路基板を備え、回路基板には面発光素子アレイチップの駆動信号の配線が形成されている。そのため、面発光素子アレイチップの駆動信号の配線がアンテナの役割をして、放射ノイズの発生源となりやすい構成となっている。放射ノイズ対策としては、システムクロックに変調をかけて放射ノイズ成分のピーク周波数ゲインを抑える、スペクトラム拡散クロック発振器(Spread Spectrum Clock Generator、以下、SSCGという)を用いる方法がある。しかしながら、面発光素子を発光させるための駆動信号の生成にSSCGを使用すると、システムクロックの周期を変動させているため、クロック周期変動に起因する画質の低下が懸念される。図12は、システムクロック、SSCGクロック及びその周期、SSCGクロックを逓倍したクロックに同期して生成されるPWM信号の関係を説明する図である。図12に示すように、SSCGのクロック周期を変調させることで、同じ画像濃度でも画素の露光時間が変動するため、画像濃度の周期ムラが発生することがわかる。
次に、図13は、面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図13は、面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCGの変調周期のn倍(nは正の整数)のケースを示した図である。図13(b)は、上のグラフから順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目のSSCGの周波数偏差を示した図である。なお、SSCGの1周期は、最初の半周期は周波数が下がる変調周期と、次の半周期は周波数が上がる変調周期から構成されている。一方、図13(a)は、1つの面発光素子アレイチップ内でのSSCGによる周波数変動に伴う濃度変動の様子を示した図である。図13(a)は、上から順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図13(b)のグラフと対応している。なお、図13(a)の横軸は時間を示し、「SSCG波長」は、SSCGの1周期の長さを示している。図13(a)の各グラフにおいて、SSCGの周波数が下がる、変調周波数の偏差が負の場合には、クロック周期が長くなり、その結果、形成される画像の濃度は濃くなる(図中、「濃」と表示)。一方、SSCGの周波数が上がる、変調周波数の偏差が正の場合には、クロック周期が短くなり、その結果、形成される画像の濃度は薄くなる(図中、「淡」と表示)。また、面発光素子アレイチップの露光走査の周期が、SSCGの変調周波数での周期のn倍(nは整数)の場合には、図13(a)に示すように、副走査方向に同じ濃度が並ぶため、濃淡の濃度変動により、主走査方向の周期ムラが目立つことになる。
そのため、例えば特許文献1、2では、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定することにより、濃度変動分をキャンセルする方法が提案されている。すなわち、副走査方向の隣り合う露光走査で、SSCGの変調周波数の位相を反転させることにより、周波数変調による露光時間の増加分と減少分を釣り合わせることで、濃淡の濃度変動をキャンセルしている。図14は、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期をSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定することにより、主走査方向の濃度変動がキャンセルされる様子を説明する図である。このように、SSCGの変調周期の位相が副走査方向の隣り合うラインで反転していれば、図14に示すように、隣り合うラインの露光量の増加分と減少分が副走査方向の隣り合う画素同士で平均化される。その結果、規則的な濃淡は視覚で認識されにくくなり、濃度変動がキャンセルされることになる。
図15は、上述した面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図15(b)は、上のグラフから順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目を示している。図15(a)は、上から順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図15(b)の横のグラフと対応している。図15(a)に示すように、面発光素子アレイチップ内の発光素子の端から端までの露光走査の周期が、SSCGの変調周波数での周期の(n倍+1/2)(nは整数)の場合には、副走査方向に露光量の増加、減少した領域が交互に並ぶ。そのため、主走査方向の濃淡の周期ムラが視覚的に目立たなくすることができる。なお、図12〜15の詳しい説明は後述する。
特開2012−245772号公報 特開2015−229246号公報
しかしながら、面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)の条件を実際の画像に適用すると、露光量の増減分が完全にはキャンセルされず、残差成分が残る場合がある。例えば、上述した図14のように、副走査方向の隣り合うラインの画像データが同じ濃度の場合には、露光量の増加分と減少分は同じため、濃度変動がキャンセルされる。図16は、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期をSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定し、副走査方向の隣り合うラインで画像濃度が異なる場合の濃度変動の様子を説明する図である。図16において、Nライン、(N+1)ラインは、画像濃度が75%、(N+2)ライン、(N+3)ラインは画像濃度が50%とする。図16に示すように、PWM波形により示される露光量の増減分の絶対値は画像濃度に比例するが、ミクロ的に(1画素単位で)視ると、発光素子配列方向にずれが生じているが、マクロ的に(複数画素単位で)視るとずれが生じていない。その結果、SSCG周期を変動させてもずれは視認されないが、空間周波数によっては、残差成分が生じることにより、主走査方向の濃淡の周期ムラが視覚的に目立つことになり、ずれが視認されることがある。そのため、主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御することが課題となっている。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)第1の方向に回転する感光体と、前記第1の方向と略直交する第2の方向に配列された複数の面発光素子アレイを有し、前記面発光素子アレイにより前記感光体を露光する露光部と、を備える画像形成装置であって、クロック信号を生成するクロック生成部を備え、前記クロック生成部は、発光タイミングを制御する基準クロック信号と、前記基準クロック信号を周波数変調してスペクトラム拡散させた変調クロック信号と、を生成し、各々の前記面発光素子アレイは、前記感光体を露光する複数の発光素子を有し、前記露光部は、各々の前記面発光素子アレイの所定の個数の前記発光素子を、前記変調クロック信号を画像データにより変調した信号に基づいて順次、発光制御することにより、前記感光体を露光し、前記変調クロック信号の周波数を変調させる変調周期は、前記基準クロック信号に基づいて各々の前記面発光素子アレイの前記発光素子の発光制御を行った場合の時間である露光周期のn倍(nは、n>1の整数)であることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御することができる。
実施例1、2の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例1、2の露光ヘッドと感光ドラムの位置関係を説明する図、及び露光ヘッドの構成を説明する図 実施例1、2の駆動基板の模式図、及び面発光素子アレイチップの構成を説明する図 実施例1、2の制御基板及び駆動基板の制御ブロック図 実施例1、2のチップデータ変換部の制御ブロック図、及びタイミングチャート 実施例1のチップデータ変換部のタイミングチャート 実施例1、2の面発光素子アレイチップの回路を説明する図 実施例1、2のシフトサイリスタのゲート電位の分布状態を説明する図 実施例1、2の面発光素子アレイチップの駆動信号波形を示す図 実施例1、2の面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図 実施例2のチップデータ変換部のタイミングチャート SSCGによるクロック周波数の変調とPWM波形の関係を説明する図 面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図 濃度変動がキャンセルされる様子を説明する図 面発光素子アレイの長さがSSCG周期の整数+1/2倍の場合の周期ムラ 濃度変動がキャンセルされない場合の様子を説明する図 SSCG周期と周期ムラの空間周波数との関係を説明する図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。後述する実施例の説明に先立ち、放射ノイズを低減するために、発光制御に用いるクロックの周波数をスペクトラム拡散により変調する技術について説明する。
前述した露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向である主走査方向の露光範囲をカバーする細長い形状の中に、面発光素子アレイチップの駆動信号の配線が行われている。そのため、面発光素子アレイチップの駆動信号の配線がアンテナの役割をして、放射ノイズの発生源となりやすい構成となっている。放射ノイズ対策としては、システムクロックに変調をかけて放射ノイズ成分のピーク周波数ゲインを抑える、スペクトラム拡散クロック発振器(Spread Spectrum Clock Generator、以下、SSCGという)を用いる方法がある。しかしながら、画像形成部に使用すると、クロック数を増減させて、システムクロックの周期を変動させているため、クロック周期変動に起因する画質の低下が懸念される。
図12(a)は、システムクロック、SSCGクロック、画像データ、及びPWM信号のPWM波形の関係について説明した図である。図12(a)は、縦軸方向に、上から順に、基本クロック信号であるシステムクロック、システムクロックに変調をかけて生成されたSSCGクロック、SSCGクロックの1周期を示すSSCG周期を示している。更に、図12(a)は、縦軸方向に、濃度を示す画像データであるデータA、データB、データC、データD、SSCGクロックを逓倍した逓倍クロック(図12(a)では8倍)を示している。そして、図12(a)は、縦軸方向に、画像データであるデータA、データB、データC、データDを、それぞれPWM信号に変換したPWM波形であるΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4を示している。また、図12(a)の横軸は時間を示している。
システムクロックとSSCGクロックとの周期を対比するために、2つのクロックとの間に矢印を付している。矢印の位置を対比させるとわかるように、システムクロックに比べて、SSCGクロックの方の1周期が短いことがわかる。更に、SSCGクロックの各周期は一定の周期ではなく、図12(a)では、周期T1、T2、T3、T2の順で周期が変動していることがわかる。SSCGの変調周期は、周波数を拡散するために、少なくとも数十クロック以上で1周する。その間、SSCGクロックの周期は、システムクロックの周期と比べて、システムクロックの周期よりも長い→システムクロックの周期よりも短い→システムクロックの周期よりも長い→システムクロックの周期よりも短いという周期変動を繰り返す。
図12(a)の画像データであるデータA、データB、データC、データDは、それぞれPWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4を生成するためのデータである。図12(b)〜(d)は、画像データをPWMデータ(PWM信号)に変換するテーブルである。図12(b)〜(d)に示す各テーブルにおいて、左側の列に示す「000」〜「100」は画像データ(濃度データ)を示しており、右側に示す「PWMデータ」は、画像データに対応させたPWM信号を示している。具体的には、「000」、「001」、「010」、「011」、「100」は、それぞれ画素の濃度値0%、25%、50%、75%、100%に対応するものとする。図12(b)〜(d)では、画像データを8ビットのPWM信号で表現しており、図中の「1」はPWM信号のハイレベルを意味し、「0」はPWM信号のローレベルを意味する。また、図12(b)〜(d)では、同じ画像データを異なるPWM信号で表現している。例えば、画像データ「011」を、図12(b)では「00111111」、図12(c)では「11111100」、図12(d)では「01111110」で表している。
図12(a)のデータA、データB、データC、データDは、いずれも「011」であり、ここでは、図12(c)に示すテーブルを用いて、PWMデータ「11111100」に変換されるものとする。PWMデータ「11111100」は、逓倍クロックに同期して、1ビットずつ出力されることにより、PWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4が生成される。なお、図12(a)に示すように、PWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4のパルス幅は、SSCG周期の6/8倍となっている。
次に、面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を、図を用いて説明する。面発光素子アレイチップでは、面発光素子アレイチップ内の発光素子を順に露光して感光ドラムの走査を行い、面発光素子アレイチップ内の一方の端の発光素子からもう一方の端の発光素子まで走査すると、元に戻って露光走査を繰り返す。図13は、面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図13は、面発光素子アレイチップの露光走査の周期(これを面発光素子アレイチップの長さともいう)がSSCGの変調周期のn倍(nは正の整数)のケースを示した図である。なお、感光ドラムの回転する方向を第1の方向である副走査方向という。また、前記面発光素子アレイチップによる露光走査が行われる方向を、第1の方向と略直交する第2の方向である主走査方向という。
図13(b)は、横軸は面発光素子アレイチップ内の発光素子の主走査方向の位置を示し、両側の点線で囲まれた領域が1つの面発光素子アレイチップを示し、1つの面発光素子アレイチップ内部の発光素子が配置された範囲を示している。また、縦軸は、基準となる周波数である偏差0(図中、0)に対するSSCGによる周波数偏差を示している。0を境に、下側(図中、グレー部分)の周波数偏差が負の領域は周波数が下がる方向の偏差を示し、上側(図中、白抜き部分)の周波数偏差が正の領域は周波数が上がる方向の偏差を示している。また、図13(b)は、上のグラフから順に、n=1の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目、n=2の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目、n=3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目を示している。なお、n=1の場合は、面発光素子アレイチップの露光走査の1周期と、SSCGの変調周期の1周期が同じ場合を示している。同様に、n=2の場合は、SSCGの変調周期の2周期と、面発光素子アレイチップの露光走査の1周期と、が同じ場合を示している。n=3の場合は、SSCGの変調周期の3周期と、面発光素子アレイチップの露光走査の1周期と、が同じ場合を示している。なお、SSCGの1周期は、最初の半周期は周波数が下がる変調周期と、次の半周期は周波数が上がる変調周期から構成されている。
一方、図13(a)は、1つの面発光素子アレイチップ内でのSSCGによる周波数変動に伴う濃度変動の様子を示した図である。図13(a)は、上から順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図13(b)のグラフと対応している。なお、図13(a)の横軸は時間を示し、「SSCG波長」は、SSCGの1周期の長さを示している。したがって、n=1、2、3の場合には、SSCGの変調周波数により、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の中で、濃淡の画像がそれぞれ1回、2回、3回、繰り返されることになる。図13(a)の各グラフにおいて、SSCGの変調周波数の偏差が負の場合、すなわちSSCGの変調周波数が基準周波数よりも低い場合には、クロック周期が長くなり、その結果、形成される画像の濃度は濃くなる(図中、「濃」と表示)。一方、SSCGの変調周波数の偏差が正の場合、すなわちSSCGの変調周波数が基準周波数よりも高い場合には、クロック周期が短くなり、その結果、形成される画像の濃度は薄くなる(図中、「淡」と表示)。また、面発光素子アレイチップ内の一方の端の発光素子からもう一方の端の発光素子までの露光走査の周期が、SSCGの変調周波数での周期のn倍(nは整数)の場合には、図13(a)に示すように、副走査方向に同じ濃度の領域が並ぶ。そのため、濃淡の濃度変動により、主走査方向の濃淡の周期ムラが目立つことになる。なお、面発光素子アレイチップ内の一方の端の発光素子からもう一方の端の発光素子までの露光走査の周期のことを、面発光素子アレイチップの長さともいう。また、SSCGの変調周波数の周期を、以下では、SSCG周期ともいう。
そのため、例えば特許文献1、2では、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期をSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定することにより、濃度変動分をキャンセルする方法が提案されている。すなわち、副走査方向の隣り合う露光走査で、SSCGの変調周波数の位相を反転させることにより、周波数変調による露光時間の増加分と減少分を釣り合わせることで、濃淡の濃度変動がキャンセルされる。図14は、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定することにより、濃度変動がキャンセルされる様子を説明する図である。図14は、図12(a)で説明した画像データをPWMデータ「11111100」に変換することによって生成されたPWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4によって駆動された場合の画素(ドット)の形成状況を示す図である。なお、PWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4の詳細については後述する(図7参照)。図14では、連続する4ラインであるNライン、(N+1)ライン、(N+2)ライン、(N+3)ラインの画素形成の状況を示している。図14は、縦軸方向は後述する感光ドラムのドラム回転方向(副走査方向ともいう)、横軸方向は後述する面発光素子アレイチップの発光素子配列方向(主走査方向ともいう)を示している。図中、「SSCG周期T1」、「SSCG周期T2」、「SSCG周期T3」は、それぞれ図12(a)のSSCG周期であるT1、T2、T3に対応している。また、各SSCG周期内には、4つのPWM信号が表示されているが、図中左側から右側方向に向かって、PWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4を示している。なお、各SSCG周期内に示すPWM信号において、斜線が施されたマスは、該当する発光素子が点灯されて、トナーが載る部分であり、白いマスは、該当する発光素子が非点灯で、露光されず、トナーが載らない部分である。
図14の連続する4ラインであるNライン、(N+1)ライン、(N+2)ライン、(N+3)ラインでは、各ラインでSSCG周期が1/2ずらされている。すなわち、SSCGクロックの周期は、周期T1、周期T2、周期T3、周期T2の順で繰り返される一まとまりの周期となっている。これにより、Nラインでは、露光走査の周期が周期T1で始まっているが、(N+1)ラインではNラインと比べてSSCG周期が1/2ずらされて、露光走査の周期が周期T3で始まっている。同様に、(N+2)ラインでは(N+1)ラインと比べてSSCG周期が1/2ずらされて、露光走査の周期が周期T1で始まり、(N+3)ラインでは(N+2)ラインと比べてSSCG周期が1/2ずらされて、露光走査の周期が周期T3で始まっている。そのため、ミクロ的に(1画素単位で)視ると、発光素子配列方向にずれが生じているが、マクロ的に(複数画素単位で)視るとずれが生じていない。その結果、SSCG周期を変動させても、空間周波数によっては、ずれは視認されない。
図15は、上述した面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図15は、面発光素子アレイチップの露光走査の周期(これを面発光素子アレイチップの長さともいう)がSSCGの変調周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)のケースを示した図である。図15(b)は、横軸は面発光素子アレイチップ内の発光素子の主走査方向の位置を示し、両側の点線で囲まれた領域が1つの面発光素子アレイチップを示し、1つの面発光素子アレイチップ内部の発光素子が配置された範囲を示している。また、縦軸は、基準となる周波数である偏差0(図中、0)に対するSSCGによる周波数偏差を示している。0を境に、下側(図中、グレー部分)の周波数偏差が負の領域は、周波数が下がる方向の偏差を示し、上側(図中、白抜き部分)の周波数偏差が正の領域は、周波数が上がる方向の偏差を示している。また、図15(b)は、上のグラフから順に、n=1の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目、n=2の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目、n=3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目を示している。一方、図15(a)は、1つの面発光素子アレイチップ内でのSSCGによる周波数変動に伴う濃度変動の様子を示した図である。図15(a)は、上から順に、n=1、2、3の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図15(b)のグラフと対応している。図15(a)に示すように、面発光素子アレイチップ内の発光素子の端から端までの露光走査の周期が、SSCGの変調周波数での周期の(n倍+1/2)(nは整数)の場合には、副走査方向に露光量の増加、減少した領域が交互に並ぶ。そのため、主走査方向の濃淡の周期ムラを視覚的に目立たなくすることができる。
しかしながら、面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)の条件を実際の画像に適用すると、露光量の増減分が完全にはキャンセルされず、残差成分が残る場合がある。例えば、上述した図14のように、副走査方向の隣り合うラインの画像データが同じ濃度の場合には、露光量の増加分と減少分は同じため、濃度変動がキャンセルされる。図16は、1つの面発光素子アレイチップの露光走査の周期をSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)に設定し、副走査方向の隣り合うラインで画像濃度が異なる場合の濃度変動の様子を説明する図である。図16では、図12(a)で説明した画像データをPWMデータ「11111100」に変換することによって生成されたPWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4によって、Nライン、(N+1)ラインが形成されている。更に、画像データをPWMデータ「11110000」に変換することによって生成されたPWM信号ΦW1、ΦW2、ΦW3、ΦW4によって、(N+2)ライン、(N+3)ラインが形成されている。なお、図16は、図14と同様の図であり、図の見方についての説明は省略する。
図16でも、図14と同様に、連続する4ラインであるNライン、(N+1)ライン、(N+2)ライン、(N+3)ラインでは、各ラインでSSCG周期が1/2ずらされている。そのため、ミクロ的に(1画素単位で)視ると、発光素子配列方向にずれが生じているが、マクロ的に(複数画素単位で)視るとずれが生じていない。その結果、SSCG周期を変動させても、空間周波数によっては、ずれは視認されない場合がある。このように、Nライン・(N+1)ラインと(N+2)ライン・(N+3)ラインで、画素の濃度(すなわち画素の濃度を示すPWM信号)が変わっても、ずれが視認されていないが、空間周波数によっては、ずれが視認される場合もある。
ここで、SSCG周期と周期ムラの空間周波数との関係を、図を用いて説明する。図17は、SSCG周期と周期ムラの空間周波数との関係を説明する図である。図17(a)は、横軸が主走査方向の空間周波数(図中、主走査周波数と表示)、縦軸が副走査方向の空間周波数(図中、副走査周波数と表示)を示している。また、図17(b)は、Dooleyの視覚特性を示す図であり、横軸が空間周波数を、縦軸は視覚感度を表す。横軸の空間周波数は、図中、右方向に行くほど高い空間周波数を意味し、縦軸の視覚感度は上方向に行くほど視覚感度が高いことを意味する。SSCGの変調周波数の基準周波数との偏差分として50クロック程度は必要である。SSCGの1クロックで1画素(1ドット)が形成されるので、主走査方向の解像度を1200dpiとすると、SSCGの変調周波数による周期ムラは、50(ドット)/1200(ドット)*25.4mm=1.05mm/Cycleになる。したがって、SSCGによる変調周波数でクロック周期を可変したときの、主走査方向の空間周波数の上限fpは、図17(b)の縦の点線で示した空間周波数fpであり、図17(b)に示す主走査方向の視覚感度のピーク付近にあたることがわかる。
また、図17(a)には、主走査方向以外の方向の同じ視覚感度を有する空間周波数を扇形の点線で示している。図17(a)の原点(図中、0の位置)から等距離の空間周波数は、同じ視覚感度となる。副走査方向の空間周波数について考えると、面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期のn倍(nは正の整数)の場合の、上述した図13の例では、副走査方向の濃度は同じ濃度(「濃」又は「淡」)が繰り返される。そのため、副走査方向の空間周波数は0である。一方、面発光素子アレイチップの露光走査の周期がSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)の場合の図15の例では、副走査方向の濃度は、「濃」、「淡」が繰り返される。そのため、副走査方向の2画素で1周期となるので、副走査方向の解像度を2400dpiとすれば、副走査方向の空間周波数は、1/2の1200dpiとなる。上述した副走査方向の空間周波数の上下限を考慮すると、SSCG周期を可変して画像濃度の周期ムラが出現する範囲は、図17(a)の一点鎖線で囲まれた範囲(図中、SSCG範囲と表示)と考えられる。
前述した特許文献1、2によれば、面発光素子アレイチップの露光走査の周期をSSCG周期の(n+1/2)倍(nは正の整数)の条件に設定することで、図17(a)の矢印ABの方向に画像濃度の周期ムラの主要成分を移動させて視覚的に目立たなくする。一方、主走査方向の画像濃度の残差成分については、周期ムラの強度は弱いが、視覚的に検知されやすい空間周波数(図17(a)における黒丸の部分)に取り残される。SSCGの変調周波数の偏差は50クロック程度であるため、周波数を変調させて周期を短くしても限度がある。そのため、副走査方向の空間周波数のように、残差成分を主走査方向の高い周波数の方向へ移動させることはできない。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1における電子写真方式の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1に示す画像形成装置は、スキャナ機能とプリンタ機能を備える複合機(MFP)であり、スキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105、及びこれらを制御するプリンタ制御部(不図示)から構成される。スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換して画像データを作成する。
作像部103は、無端の搬送ベルト111の回転方向(反時計回り方向)に沿って、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた、4連の画像形成ステーションを備える。4つの画像形成ステーションは同じ構成を有し、各画像形成ステーションは、矢印方向(時計回り方向)に回転する感光体である感光ドラム102、露光ヘッド106、帯電器107、現像器108を備えている。なお、感光ドラム102、露光ヘッド106、帯電器107、現像器108の添え字a、b、c、dは、それぞれ画像形成ステーションのブラック(K)イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に対応する構成であることを示す。なお、以下では、特定の感光ドラム等を指す場合を除き、符号の添え字を省略することとする。
作像部103では、感光ドラム102を回転駆動し、帯電器107によって感光ドラム102を帯電させる。露光部である露光ヘッド106は、配列されたLEDアレイを画像データに応じて発光し、LEDアレイのチップ面で発光した光を、ロッドレンズアレイによって感光ドラム102上(感光体上)に集光し、静電潜像を形成する。現像器108は、感光ドラム102に形成された静電潜像をトナーで現像する。そして、現像されたトナー像は、記録紙を搬送する搬送ベルト111上の記録紙に転写される。このような一連の電子写真プロセスが各画像形成ステーションで実行される。なお、画像形成時には、シアン(C)の画像形成ステーションでの画像形成が開始されて所定時間が経過した後に、順次、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各画像形成ステーションで、画像形成動作が実行される。
図1に示す画像形成装置は、記録紙を給紙するユニットとして、給紙/搬送部105が有する本体内給紙ユニット109a、109b、大容量の給紙ユニットである外部給紙ユニット109c、及び手差し給紙ユニット109dを備えている。画像形成時には、このうち、予め指示された給紙ユニットから記録紙が給紙され、給紙された記録紙はレジストレーションローラ110まで搬送される。レジストレーションローラ110は、上述した作像部103において形成されたトナー像が記録紙に転写されるタイミングで、搬送ベルト111に記録紙を搬送する。搬送ベルト111により搬送される記録紙には、各画像形成ステーションの感光ドラム102上に形成されたトナー像が順次転写される。未定着のトナー像が転写された記録紙は、定着部104へと搬送される。定着部104は、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、記録紙上のトナー像を、2つのローラにより加熱・加圧することによって記録紙に定着させる。定着部104によりトナー像が定着された記録紙は、排出ローラ112により画像形成装置の外部に排出される。
ブラック(K)の画像形成ステーションの記録紙搬送方向の下流側には、搬送ベルト111に対向する位置に、検知手段である光学センサ113が配置されている。光学センサ113は、各画像形成ステーション間のトナー像の色ずれ量を導出するため、搬送ベルト111上に形成されたテスト画像の位置検出を行う。光学センサ113により導出された色ずれ量は、後述する制御基板415のCPU400(図4参照)に通知され、記録紙上に色ずれのないフルカラートナー像が転写されるように、各色の画像位置が補正される。また、プリンタ制御部(不図示)は、複合機(MFP)全体を制御するMFP制御部(不図示)からの指示に応じて、上述したスキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105等を制御しながら、画像形成動作を実行する。
ここでは、電子写真方式の画像形成装置の例として、搬送ベルト111上の記録紙に各画像形成ステーションの感光ドラム102に形成されたトナー像を直接転写する方式の画像形成装置について説明した。本発明は、このような感光ドラム102上のトナー像を直接、記録紙に転写する方式のプリンタに限定されるものではない。例えば、感光ドラム102上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に転写する二次転写部を備える画像形成装置についても、本発明は適用することができる。
[露光ヘッドの構成]
次に、感光ドラム102に露光を行う露光ヘッド106について、図2を参照して説明する。図2(a)は、露光ヘッド106と感光ドラム102との位置関係を示す斜視図であり、図2(b)は、露光ヘッド106の内部構成と、露光ヘッド106からの光束がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光される様子を説明する図である。図2(a)に示すように、露光ヘッド106は、矢印方向に回転する感光ドラム102の上部の、感光ドラム102に対向する位置に、取付け部材(不図示)によって画像形成装置に取り付けられている(図1)。
図2(b)に示すように、露光ヘッド106は、駆動基板202と、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204から構成されている。ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203と駆動基板202が取り付けられる。ロッドレンズアレイ203は、面発光素子アレイ素子群201からの光束を感光ドラム102上に集光させる。工場では、露光ヘッド106単体で組立て調整作業が行われ、各スポットのピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、及びロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との間の距離が、所定の間隔となるように組立て調整が行われる。これにより、面発光素子アレイ素子群201からの光が感光ドラム102上に結像される。そのため、工場でのピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との距離が所定の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取付け位置の調整が行われる。また、工場での光量調整時においては、面発光素子アレイ素子群201の各発光素子を順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して感光ドラム102上に集光させた光が所定光量になるように、各発光素子の駆動電流の調整が行われる。
[面発光素子アレイ素子群の構成]
図3は、面発光素子アレイ素子群201を説明する図である。図3(a)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面の構成を示す模式図であり、図3(b)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面(第1面)とは反対側の面(第2面)の構成を示す模式図である。
図3(a)に示すように、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップ1〜29が、駆動基板202の長手方向に沿って、千鳥状に2列に配置された構成を有している。なお、図3(a)において、上下方向は第1の方向である副走査方向(感光ドラム102の回転方向)を示し、水平方向は、副走査方向と直交する第2の方向である主走査方向(副走査方向と交差する交差方向でもある)を示す。各々の面発光素子アレイチップの内部には、計516個の発光点を有する面発光素子アレイチップの各素子が、面発光素子アレイチップの長手方向に所定の解像度ピッチで配列されている。本実施例では、面発光素子アレイチップの各素子のピッチは、第1の解像度である1200dpiの解像度のピッチである略21.16μm(≒2.54cm/1200ドット)となっている。その結果、1つの面発光素子アレイチップ内における516個の発光点の端から端までの間隔は、約10.9mm(≒21.16μm×516)である。面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップから構成されている。面発光素子アレイ素子群201における露光可能な発光素子数は14,964素子(=516素子×29チップ)となり、約316mm(≒約10.9mm×29チップ)の主走査方向の画像幅に対応した画像形成が可能となる。
図3(c)は、長手方向に2列に配置された面発光素子アレイチップのチップ間の境界部の様子を示す図であり、水平方向は、図3(a)の面発光素子アレイ素子群201の長手方向である。図3(c)に示すように、面発光素子アレイチップの端部には、制御信号が入力されるワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力された信号により、転送部及び発光素子が駆動される。また、面発光素子アレイチップは、複数の発光素子を有している。面発光素子アレイチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチ(2つの発光素子の中心点と中心点の間隔)は、1200dpiの解像度のピッチである略21.16μmとなっている。また、上下2列に並んだ面発光素子アレイチップは、上下の面発光素子アレイチップの発光点の間隔(図中、矢印Sで示す)が約84μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分の各解像度の整数倍の距離)となるように配置されている。
また、図3(b)に示すように、面発光素子アレイ素子群201が実装された面とは反対側の駆動基板202の面には、駆動部303a、303b、及びコネクタ305が実装されている。コネクタ305の両側に配置された駆動部303a、303bは、それぞれ面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29を駆動するドライバICである。駆動部303a、303bは、それぞれパターン304a、304bを介して、コネクタ305と接続されている。コネクタ305には、後述する制御基板415(図4参照)からの駆動部303a、303bを制御する信号線、電源電圧、グランドが接続されており、駆動部303a、303bと接続される。また、駆動部303a、303bからは、それぞれ面発光素子アレイ素子群201を駆動するための配線が駆動基板202の内層を通り、面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29に接続されている。
[制御基板、駆動基板の制御構成]
図4は、画像データを処理し、露光ヘッド106の駆動基板202に出力する制御基板415と、制御基板415から入力された画像データに基づいて、感光ドラム102を露光する露光ヘッド106の駆動基板202の制御ブロック図である。駆動基板202については、図4に示す駆動部303aにより制御される面発光素子アレイチップ1〜15について説明する。なお、駆動部303b(図4には不図示)により制御される面発光素子アレイチップ16〜29も、駆動部303aにより制御される面発光素子アレイチップ1〜15と同様の動作を行う。また、説明を簡便にするために、ここでは1つの色の画像処理について説明するが、本実施例の画像形成装置では、同様の処理を4色同時に並列処理される。図4に示す制御基板415は、露光ヘッド106を制御する信号を駆動基板202に送信するためのコネクタ416を有している。コネクタ416からは、駆動基板202のコネクタ305に接続されたケーブル417、418、419を介して、それぞれ画像データ、後述するLine同期信号、制御基板415のCPU400からの制御信号が送信される。
[制御基板の構成]
制御基板415では、CPU400により、画像データの処理と印刷タイミングの処理が行われる。制御基板415は、画像データ生成部401、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406、クロック生成部421、SSCG422の機能ブロックから構成されている。以下、制御基板415での画像データが処理される順に、各機能ブロックでの処理について説明する。
(画像データ生成部)
データ生成手段である画像データ生成部401は、スキャナ部100又は画像形成装置に接続された外部コンピュータから受信した入力画像データに対し、CPU400から指示された解像度でディザリング処理を行い、画像データを生成する。本実施例では、画像データ生成部401は、第2の解像度相当である2400dpiの解像度でディザリング処理を行うものとする。すなわち、画像データ生成部401が生成する画像データは、2400dpi相当の画素データである。本実施例の2400dpi相当の画素データは1ビットであるものとするが、複数ビットで1画素を表現しても良い。画像データ生成部401が生成する画素データは、副走査方向(感光ドラム102の回転方向でもあり、記録紙の搬送方向でもある)の2400dpi相当のラインに対応するラインデータである。そして、画像データ生成部401は、解像度が2400dpi相当の各画素に対応する画素データを当該画素の主走査方向(露光ヘッド106の長手方向)における位置と関連付けて生成される。
(同期信号生成部)
同期信号生成部406は、感光ドラム102の回転速度に同期した信号で、感光ドラム102の回転方向の1ライン分の周期信号(以下、Line同期信号という)を生成する。CPU400は、同期信号生成部406にLine同期信号の周期、すなわち予め定められた感光ドラム102の回転速度に対して、感光ドラム102表面が回転方向(副走査方向)に2400dpiの画素サイズ(約10.5μm)移動する時間を指示する。例えば、副走査方向に200mm/秒の速度で印刷する場合には、CPU400は、Line同期信号の周期(副走査方向1ライン分の周期)を約52.9μs(≒(25.4mm/2400ドット)/200mm)として、同期信号生成部406に指示する。画像形成装置が感光ドラム102の回転速度を検知する検知部を有している場合、CPU400は、検知部の検知結果(エンコーダが出力する信号の発生周期)に基づいて、副走査方向の感光ドラム102の回転速度を算出する。そして、CPU400は、当該算出結果に基づいてLine同期信号の周期を決定する。ここでの検知部は、例えば感光ドラムの回転軸に設置したエンコーダである。一方、画像形成装置が感光ドラム102の回転速度を検知する検知部を有していない場合、次のような情報に基づいて、感光ドラム102の回転速度を算出する。すなわち、CPU400は、ユーザが操作部から入力するシートの坪量(g/cm)やシートサイズなどの紙の種類の情報に基づいて、Line同期信号の周期を決定する。
(チップデータ変換部)
チップデータ変換部403は、Line同期信号に同期して、画像データ生成部401より、感光ドラム102の副走査方向の1ライン分ずつ、ラインデータの読み出しを行う。そして、チップデータ変換部403は、読み出したラインデータをチップ毎のラインデータに分割するデータ処理を実行する。
図5(a)は、チップデータ変換部403の構成を示すブロック図である。図5(a)において、同期信号生成部406から出力されるLine同期信号は、カウンタ530に入力される。カウンタ530はLine同期信号が入力されると、カウント値を0にリセットした後、CLK(クロック)信号(図5(b)参照)のパルス数に同期して、カウンタ値をインクリメントする。カウンタ530が生成するCLK信号の周波数は、チップデータ変換部403がLine同期信号の1周期内に読み出すべき画素データの容量(ビット数)と、後述するチップデータ変換部403のデータ処理速度と、に基づいて設計段階で決定される。例えば、上述したように、面発光素子アレイ素子群201は、副走査方向の1ラインを露光する発光素子を14,964素子(1200dpi換算)有している。一方、画像データ生成部401は、2400dpiの解像度でディザリング処理を行っている。そのため、画像データ生成部401から出力される副走査方向の1ライン分の画像データの画素数は、29,928画素(=14,964×(2400dpi/1200dpi))となる。チップデータ変換部403は、Line同期信号の間に、副走査方向1ライン分のラインデータを読み出して後述するラインメモリ500への書き込みと、後述するメモリ501〜529への画像データの書き込みを行う。そのため、カウンタ530は、1ラインのラインデータに含まれる画素数(29,928)の2倍の数(59,856)のカウント動作を行う。カウンタ530のカウント値が1〜29,928までの期間をTm1、カウント値が29,929〜59,856までの期間をTm2とする(図5(b)参照)。
READ制御部531は、カウンタ530のカウント値に応じてラインデータを画像データ生成部401から読み出す。すなわち、READ制御部531は、カウンタ530のカウント値が1〜29,928までの期間Tm1に、主走査方向1ライン分のラインデータ(29,928画素)をラインメモリ500に格納する。また、WR制御部532は、カウンタ530のカウント値が29,929〜59,856の期間Tm2に、ラインメモリ500に格納された副走査方向1ライン分のラインデータをメモリ501〜529に分割して書き込む。メモリ501〜529はラインメモリ500よりも記憶容量の少ないメモリであり、チップ毎に分割されたラインデータ(分割ラインデータ)を記憶する。メモリ501〜529は、面発光素子アレイチップ1〜29に対応して設けられているFIFO(First In First Out:先入れ先出し)メモリである。即ち、メモリ501は面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータを記憶し、メモリ502は面発光素子アレイチップ2に対応するラインデータを記憶し、・・・メモリ529は面発光素子アレイチップ29に対応するラインデータを記憶する。
続いて、チップデータ変換部403が実行する画像データ生成部401から読み出したラインデータのメモリ501〜529への書き込み、及びメモリ501〜529に書き込まれた画像データの出力について説明する。図5(b)は、チップデータ変換部403におけるラインデータの入出力タイミングを説明するタイムチャートである。図5(b)において、Line同期信号は、同期信号生成部406から出力されるパルス信号を示している。また、図中、TL1、TL2、・・・TL10は、副走査方向1ライン分の周期の番号を示している。また、Line同期信号の1周期は、カウンタ530のカウンタ値に応じて、期間Tm1と期間Tm2に分割されている。ラインメモリ500への入力データは、画像データ生成部401からの画像データを示しており、周期TL1、TL2、・・・TL10の期間Tm1に画像データ生成部401から入力される。図5(b)中の1ライン目データとは、副走査方向の1ライン目のラインデータ(主走査方向1ライン分)を指している。同様に、2ライン目データ、・・・10ライン目データとは、それぞれ、副走査方向の2ライン目のラインデータ、・・・副走査方向の10ライン目のラインデータ(主走査方向1ライン分)を指している。
また、図5(b)に示す‘メモリ501への入力データ’は、ラインメモリ500に格納された主走査方向1ライン分のラインデータのうち、面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータがメモリ501に書き込まれるタイミングを示している。同様にメモリ502への入力データ、メモリ503への入力データ、・・・メモリ529への入力データは、各々面発光素子アレイチップ2、3、・・・29に対応するラインデータがメモリ502、503、・・・529に書き込まれるタイミングを示している。なお、メモリ501への入力データの1ライン目データとは、主走査方向1ライン分の全ラインデータではなく、面発光素子アレイチップ1が対応する主走査方向のラインデータ(分割ラインデータ)を指している。メモリ502〜メモリ529の入力データについても同様である。
図5(b)に示す‘メモリ501からの出力データ’は、メモリ501に書き込まれたラインデータを面発光素子アレイチップ1に出力するために読み出すタイミングを示している。同様に、図5(b)に示す‘メモリ502からの出力データ’、・・・‘メモリ529からの出力データ’は、それぞれ面発光素子アレイチップ2、・・・面発光素子アレイチップ29に出力するために読み出すタイミングを示している。なお、メモリ501からの出力データの1ライン目データとは、主走査方向1ライン分の全ラインデータではなく、面発光素子アレイチップ1が対応する主走査方向のラインデータ(分割ラインデータ)を指している。メモリ502〜メモリ529からの出力データについても同様である。
本実施例では、ラインメモリ500より、主走査方向1ライン分のラインデータを順次読み出し、まず、面発光素子アレイチップ1のラインデータを格納するメモリ501への書き込みが行われる。次に、面発光素子アレイチップ2の画像データを格納するメモリ502への書き込みが行われ、以降、面発光素子アレイチップ29の画像データを格納するメモリ529まで順次、書き込みが連続的に行われる。なお、チップデータ変換部403の後段のチップデータシフト部404では、面発光素子アレイチップ単位での副走査方向のデータシフト処理が行われる。そのため、メモリ501〜529には、副走査方向10ライン分のラインデータが格納されるものとする。
(チップデータシフト部)
補正手段であるチップデータシフト部404は、次のような制御を行う。すなわち、CPU400から予め指示された面発光素子アレイチップ毎の副走査方向の画像シフト量に関するデータ(2400dpi単位)に基づいて、メモリ501〜529からのラインデータの相対的な読み出しタイミングを制御する。以下、チップデータシフト部404が実行する副走査方向の画像シフト処理について具体的に説明する。
露光ヘッド106の長手方向において、偶数番目の各面発光素子アレイチップの実装位置にずれがないことが望ましい。同様に、露光ヘッド106の長手方向において、奇数番目の各面発光素子アレイチップの実装位置にもずれがないことが望ましい。また、偶数番目の各面発光素子アレイチップと奇数番目の各面発光素子アレイチップとの副走査方向の実装位置関係は2400dpi相当で所定の画素数(例えば、8画素)であることが設計上好ましい。更に、各面発光素子アレイチップ内における発光素子列の副走査方向の配置位置が固体差を持たず一定であることが好ましい。しかしながら、面発光素子アレイチップの実装位置や発光素子列の配置位置は誤差を含み、これらの誤差が出力画像の画質の低下を招くおそれがある。
図4に示すメモリ420(ROM)には、駆動基板202に千鳥状に実装された面発光素子アレイチップ1〜29の各発光素子列の副走査方向の相対的な位置関係から演算された補正データが記憶されている。例えば、メモリ420には、次のような測定データに基づく補正データが記憶されている。副走査方向の位置の基準となる面発光素子アレイチップ1の発光素子列に対し、他の面発光素子アレイチップ2〜29の各発光素子列が副走査方向に2400dpi相当で何画素ずれて駆動基板202に実装されているかを示す補正データが記憶されている。測定データは、駆動基板202に面発光素子アレイチップ2〜29を実装した後、測定装置によって各面発光素子アレイチップの発光素子を点灯させ、その受光結果に基づいて計測される。CPU400は、画像形成装置の電源がONされたことに応じてメモリ420から読み出した補正データをチップデータシフト部404の内部レジスタに設定する。チップデータシフト部404は、内部レジスタに設定された補正データに基づいてメモリ501〜529に記憶された同一ラインを形成するためのラインデータのシフト処理を行う。例えば、面発光素子アレイチップ1の発光素子列に対して面発光素子アレイチップ2の発光素子列が2400dpi相当で副走査方向に8画素ずれて駆動基板に実装されている場合には、チップデータシフト部404は、次のような処理を行う。すなわち、チップデータシフト部404は、駆動基板202への面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータの出力タイミングに対して、同一ラインをなす面発光素子アレイチップ2に対応するラインデータの出力タイミングが8画素分遅延させる。そのため、チップデータシフト部404は、面発光素子アレイチップ1に対応するラインデータに対して、面発光素子アレイチップ2に対応する全ラインデータをシフトさせる。
(データ送信部)
データ送信部405は、露光ヘッド106の駆動基板202に対して、上述した一連のラインデータに対するデータ処理を実行した後のラインデータを送信する。前述した図5(b)を参照して、画像データの送信タイミングについて説明する。図3(a)に示すように、面発光素子アレイチップのうち、奇数番目の面発光素子アレイチップ1、3、5、・・・29は、副走査方向の上流側に配置され、偶数番目の面発光素子アレイチップ2、4、6、・・・28は、副走査方向の下流側に配置されている。図5(b)に示すタイムチャートでは、奇数番目の面発光素子アレイチップ1、・・・29に対応するメモリ501、・・・メモリ529への画像データの書き込みは、最初のLine同期信号の期間(図中、TL1)で行われる。そして、次のLine同期信号の期間(図中、TL2)で、奇数番目の面発光素子アレイチップ1、・・・29に対応するメモリ501、・・・メモリ529から、副走査方向1ライン目のデータの読み出しが行われる。同様に、更に次のLine同期信号の期間では、奇数番目の面発光素子アレイチップ1、・・・29に対応するメモリ501、・・・メモリ529から、副走査方向2ライン目のデータの読み出しが行われる。そして、10番目のLine同期信号の期間(図中、TL10)で、奇数番目の面発光素子アレイチップ1、・・・29に対応するメモリ501、・・・メモリ529から、副走査方向9ライン目のデータの読み出しが行われる。また、偶数番目の面発光素子アレイチップ2に対応するメモリ502は、メモリ502への画像データの書き込みが行われた期間TL1から、Line同期信号9パルス後の期間(図中、TL10)で、メモリ502から画像データの読み出しが行われる。
データ送信部405は、チップデータシフト部404によって処理されたラインデータを駆動基板202に送信する。本実施例では、Line同期信号の1周期内でカウント値が59,856(1ラインの画素データ数の2倍の数)以上になるように、クロック信号(図5(b)のCLK)の周波数を定めている。これにより、Line同期信号の1周期内で、ラインメモリ500への画像データの入力(書き込み)、及びラインメモリ500からメモリ501〜529への画像データの出力(書き込み)が可能となる。
一方、メモリ501〜529からのデータの読み出しは、Line同期信号の1周期の期間内に、29個のメモリ501〜529から各面発光素子アレイチップに対応する、主走査方向1ライン分の画像データをパラレルに出力する。そのため、メモリ501〜529からの画像データの読み出し速度は、メモリへの書き込み速度に対して、低速で読み出してもよい。例えば、本実施例では、メモリ501〜529への画像データの書き込み時のクロック信号の周期の58倍の長い周期で、メモリ501〜529から画像データを読み出すものとする。
(クロック生成部、SSCG)
制御基板415において、クロック生成部421は、発光タイミングを制御する基準クロック信号であるクロック信号CLKを生成する。スペクトラム拡散クロック発振器であるSSCG422は、クロック生成部421から入力されたクロック信号CLKに基づいて、スペクトラム拡散させた変調クロック信号SS−CLKを生成する。また、CPU400は、SSCG422に変調クロック信号SS−CLKの周期と強度を設定する。本実施例では、変調クロック信号SS−CLKの周期を1つの面発光素子アレイチップの露光周期の2倍の周期に設定している。変調クロック信号SS−CLKの強度は、0.1%〜5%の範囲で設定可能で、画像形成装置本体の放射ノイズを十分に低減する範囲の中で、小さい値を設定している。画像データ生成部401、及びCPU400には、クロック生成部421からクロック信号CLKが供給される。一方、チップデータシフト部404には、SSCG422から変調クロック信号SS−CLKが供給される。また、チップデータ変換部403、及び同期信号生成部406には、クロック生成部421とSSCG422から、それぞれクロック信号CLK、変調クロック信号SS−CLKが供給される。同期信号生成部406は、Line同期信号をクロック信号CLKに基づいて生成し、後述するLine同期信号2を変調クロック信号SS−CLKに基づいて生成する。
チップデータ変換部403では、ラインメモリ500の書き込み、読出し、及びメモリ501〜529の書き込みはクロック信号CLKを用いて行われる。一方、メモリ501〜529の読出しは、変調クロック信号SS−CLKを用いて行われる。図6は、その様子を説明する図である。図中の縦軸は、上から順に、変調クロック信号SS−CLK、SSCG周波数、Line同期信号、メモリ制御、Line同期信号2、メモリ501からの出力データを示している。変調クロック信号SS−CLKは、SSCG422から供給されるクロック信号の状態を示しており、周波数の高い部分を濃く、周波数の低い部分を薄く示している。本実施例では、変調クロック信号SS−CLKの変調周波数の周期は、Line同期信号の2回分、すなわち2つのラインデータの露光周期分となっている。なお、楕円の点線で囲った部分を拡大した図は、変調クロック信号SS−CLKの信号波形を示している。また、SSCG周波数は基準周波数f0を中心として変調される周波数の高低をプロットしたものであり、図中上方向は周波数が増加する方向、図中下方向は周波数が減少する方向である。
Line同期信号は、同期信号生成部406から出力されるパルス信号であり、各ラインのデータのメモリ制御を開始するタイミングを示している。また、図中、TL1、TL2、TL3、TL4は、副走査方向1ライン分の周期の番号を示している。メモリ制御は、Line同期信号に同期して、周期TL1、TL2、TL3、TL4に読み書きされる1ライン目データ、2ライン目データ、3ライン目データ、4ライン目データを示している。なお、期間Tm1は、画像データ生成部401からの画像データをラインメモリ500へ書き込む期間、期間Tm2は、ラインメモリ500からメモリ501〜529へ書き込む期間を示している。Line同期信号2は、同期信号生成部406から出力される、変調クロック信号SS−CLKに同期したパルス信号であり、チップデータシフト部404がメモリ501〜529から画像データの読み出しを行うタイミングを示している。本実施例では、基準となるクロック信号CLKと、変調クロック信号SS−CLKは、クロック信号の周期が異なる。そのため、同期信号生成部406は、1ライン分の画像データを制御するタイミングを示す、クロック信号CLKに対応するLine同期信号、及び変調クロック信号SS−CLKに対応するLine同期信号2を生成し、出力する。
メモリ501〜529への書き込みは、Line同期信号に基づいたクロック信号CLKにより行われる。一方、メモリ501〜529からの読み出しは、Line同期信号2に基づいた変調クロック信号SS−CLKにより行われる。そのため、Line同期信号の周期(TL1〜TL4)と比較して、SSCG周波数が高い期間では、Line同期信号2の周期(TL1’、TL3’)が短く、SSCG周波数が低い期間では、Line同期信号2の周期(TL2’、TL4’)が長い。Line同期信号と同期しているメモリ制御の状態Tm1、Tm2と、Line同期信号2と同期しているメモリ501〜529からチップデータシフト部404への出力データでは、書き込み/読み出しのタイミングが変動する。本実施例では、メモリ501〜529からチップデータシフト部404へのデータの出力タイミングを、Line同期信号2を基準に期間CntOfsだけオフセット期間を設けている。オフセット期間CntOfsを設けることにより、メモリ501〜529への書き込み期間と、メモリ501〜529からの読出し期間が重ならないように制御することができる。
[露光ヘッドの駆動基板の構成]
(データ受信部)
次に、露光ヘッド106の駆動基板202に実装された駆動部303a内部の処理について説明する。駆動部303aは、データ受信部407、フィルタ処理部408、LUT410、PWM信号生成部411、タイミング制御部412、制御信号生成部413、駆動電圧生成部414の機能ブロックから構成されている。以下、駆動部303aでの画像データが処理される順に各機能ブロックの処理について説明する。なお、前述したように、チップデータ変換部403では、29個の面発光素子アレイチップ毎に画像データの配列を行い、以降の処理ブロックは、29チップに格納された各画像データを並列に処理する構成となっている。駆動部303aでは、面発光素子アレイチップ1〜15に対応した画像データを受信し、面発光素子アレイチップ毎に並列に処理可能な回路を有するものとする。
(データ受信部)
データ受信部407は、制御基板415のデータ送信部405から送信された信号を受信する。ここで、データ受信部407、データ送信部405は、Line同期信号2に同期して副走査方向のライン単位で、画像データ(ラインデータ)を受信、送信するものとする。
(フィルタ処理部)
変換手段であるフィルタ処理部408では、面発光素子アレイチップ毎の画像データに対して、主走査方向のフィルタ処理による補間処理を行い、主走査方向の解像度を2400dpiから1200dpiに変換する。具体的には、制御基板415の画像データ生成部401から露光ヘッド106のデータ受信部407までの処理は、主走査方向の画像位置移動を2400dpiで行い、後段のフィルタ処理部408では画像データの解像度を1200dpiに変換する。これにより、2400dpi単位での画像移動精度を維持した状態で、1200dpiの画像を生成することが可能となる。
(LUT)
続くLUT410は、面発光素子アレイチップ内の発光素子に対応する画素毎の画像データ値(濃度データ値)をルックアップテーブル(Look Up Table)を参照して、データ変換を行う。LUT410では、面発光素子アレイチップの発光時間の応答特性に基づいて、パルス発光させたときの積算光量が所定の値となるように、画素毎のデータ値の変換を行う。例えば、面発光素子アレイチップの発光時間の応答が遅く、積算光量が目標値より小さい場合は、データ値が増えるようにデータ変換を行う。本実施例では、CPU400は、画像形成を開始する前に、ルックアップテーブルに設定される変換テーブルの値を、実験的に得られた発光素子アレイの応答特性に基づいた所定の値に設定するものとする。
(PWM信号生成部、タイミング制御部、制御信号生成部、駆動電圧生成部)
続くPWM信号生成部411では、画素毎のデータ値に応じて面発光素子アレイチップが1画素区間内で発光する発光時間に対応したパルス幅信号(以下、PWM信号という)を生成する。PWM信号を出力するタイミングは、タイミング制御部412により制御される。タイミング制御部412は、制御基板415の同期信号生成部406で生成されたLine同期信号2より、各画素の画素区間に対応した同期信号を生成し、PWM信号生成部411に出力する。駆動電圧生成部414は、PWM信号に同期して、面発光素子アレイチップを駆動する駆動電圧を生成する。なお、駆動電圧生成部414は、CPU400によって所定の光量となるように出力信号の電圧レベルを5V中心に調整可能な構成とする。本実施例では、各面発光素子アレイチップは、同時に4つの発光素子を独立して駆動できる構成となっている。したがって、露光ヘッド106では、感光ドラム102を露光走査する場合には、各面発光素子アレイチップ1〜29において、同時に4つの発光素子の発光制御が行われる。そのため、1つの面発光素子アレイチップの全ての発光素子の発光制御が終了すると、露光ヘッド106の感光ドラム102に対する主走査方向の1ライン分の露光走査が終了することになる。駆動電圧生成部414は、面発光素子アレイチップ毎に駆動信号4ライン、露光ヘッド106全体では、千鳥状構成の1ライン(15チップ)×4=60ラインに駆動信号を供給する。各面発光素子アレイチップに供給される駆動信号は、ΦW1〜ΦW4とする(図7参照)。一方、後述するシフトサイリスタ(図7参照)の動作により、順次、面発光素子チップアレイが駆動される。制御信号生成部413は、タイミング制御部412で生成された画素区間に対応する同期信号より、画素毎にシフトサイリスタを転送するための制御信号Φs、Φ1、Φ2を生成する(図7参照)。
[SLED回路の説明]
図7は、本実施例の自己走査型発光素子(Self−Scanning LED:SLED)チップアレイの一部分を抜き出した等価回路である。図7において、Ra、Rgはそれぞれアノード抵抗、ゲート抵抗であり、Tnはシフトサイリスタ、Dnは転送ダイオード、Lnは発光サイリスタを示す。また、Gnは、対応するシフトサイリスタTn、及びシフトサイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートを表している。ここで、nは2以上の整数とする。Φ1は奇数番目のシフトサイリスタTの転送ライン、Φ2は偶数番目のシフトサイリスタTの転送ラインである。ΦW1〜ΦW4は発光サイリスタLの点灯信号ラインであり、それぞれ抵抗RW1〜RW4と接続されている。VGKはゲートラインであり、Φsはスタートパルスラインである。図7に示すように、1個のシフトサイリスタTnに対し、発光サイリスタはL4n−3〜L4nまでの4個が接続されており、同時に4個の発光サイリスタL4n−3〜L4nが点灯可能な構成となっている。
[SLED回路の動作]
次に、図7に示すSLED回路の動作について説明する。なお、図7の回路図において、ゲートラインVGKには5Vが印加されているものとし、転送ラインΦ1、Φ2、及び点灯信号ラインΦW1〜ΦW4に入力される電圧も、同じく5Vとする。図7において、シフトサイリスタTnがオン状態にあるとき、シフトサイリスタTn、及びシフトサイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位は約0.2Vまで引き下げられる。発光サイリスタLnの共通ゲートGnと発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1との間は、結合ダイオードDnで接続されているため、結合ダイオードDnの拡散電位に略等しい電位差が発生する。本実施例では、結合ダイオードDnの拡散電位は約1.5Vであるので、発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1の電位は、発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位の0.2Vに、拡散電位の1.5Vを加えた1.7V(=0.2V+1.5V)となる。以下、同様に、発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は3.2V(=1.7V+1.5V)、発光サイリスタLn+3(不図示)の共通ゲートGn+3(不図示)の電位は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。ただし、発光サイリスタLn+4の共通ゲートGn+4以降の電位は、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、これ以上の高い電圧にはならないので、5Vとなる。また、発光サイリスタLnの共通ゲートGnより前(図7の共通ゲートGnよりも左側)の共通ゲートGn−1の電位については、結合ダイオードDn−1が逆バイアス状態になっているため、ゲートラインVGKの電圧がそのまま印加され、5Vとなっている。
図8(a)は、上述したシフトサイリスタTnがオン状態のときの各発光サイリスタLnの共通ゲートGnのゲート電位の分布を示す図であり、共通ゲートGn−1、Gn、Gn+1・・・は、図7中の発光サイリスタLの共通ゲートを指している。また、図8(a)の縦軸は、ゲート電位を示す。各シフトサイリスタTnがオンするために必要な電圧(以下、しきい値電圧と表記)は、各々の発光サイリスタLnの共通ゲートGnのゲート電位に拡散電位(1.5V)を加えたものと、略同じ電位である。シフトサイリスタTnがオンしているとき、同じシフトサイリスタTnの転送ラインΦ2のラインに接続されているシフトサイリスタの中で、共通ゲートのゲート電位が最も低いのはシフトサイリスタTn+2である。シフトサイリスタTn+2に接続されている発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は、先に説明したように3.2V(=1.7V+1.5V)(図8(a))である。したがって、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。しかしながら、シフトサイリスタTnがオンしているため、転送ラインΦ2の電位は約1.5V(拡散電位)に引き込まれており、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧より低いために、シフトサイリスタTn+2はオンすることができない。同じ転送ラインΦ2に接続されている他のシフトサイリスタは、シフトサイリスタTn+2よりもしきい値電圧が高いため、同様にオンすることができず、シフトサイリスタTnのみがオン状態を保つことができる。
また、転送ラインΦ1に接続されているシフトサイリスタについては、しきい値電圧が最も低い状態であるシフトサイリスタTn+1のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)である。そして、次にしきい値電圧の低いシフトサイリスタTn+3(図7では不図示)は6.2V(=4.7V+1.5V)である。この状態で、転送ラインΦ1に5Vが入力されると、シフトサイリスタTn+1のみがオン状態に遷移できる。この状態では、シフトサイリスタTnとシフトサイリスタTn+1が同時にオンした状態である。そのため、シフトサイリスタTn+1から図7の回路図中、右側に設けられたシフトサイリスタTn+2、Tn+3等のゲート電位は、各々、拡散電位(1.5V)分、引き下げられる。ただし、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、発光サイリスタLの共通ゲートの電圧はゲートラインVGKの電圧で制限されるため、シフトサイリスタTn+5より右側のゲート電位は5Vとなる。図8(b)は、このときの各共通ゲートGn−1〜Gn+4のゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。この状態で、転送ラインΦ2の電位を0Vに下げると、シフトサイリスタTnがオフし、シフトサイリスタTnの共通ゲートGnの電位がVGK電位まで上昇する。図8(c)は、このときのゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。こうして、シフトサイリスタTnからシフトサイリスタTn+1へのオン状態の転送が完了する。
[発光サイリスタの発光動作]
次に、発光サイリスタの発光動作に関して説明する。シフトサイリスタTnのみがオンしているとき、発光サイリスタL4n−3〜L4nまでの4個の発光サイリスタのゲートはシフトサイリスタTnの共通ゲートGnに共通に接続されている。そのため、発光サイリスタL4n−3〜L4nのゲート電位は、共通ゲートGnと同じ0.2Vである。したがって、各々の発光サイリスタのしきい値は1.7V(=0.2V+1.5V)であり、発光サイリスタの点灯信号ラインΦW1〜ΦW4から、1.7V以上の電圧が入力されれば、発光サイリスタL4n−3〜L4nは点灯可能である。したがって、シフトサイリスタTnがオンしているときに、点灯信号ラインΦW1〜ΦW4に点灯信号を入力することにより、発光サイリスタL4n−3〜L4nまでの4個の発光サイリスタを選択的に発光させることが可能である。このとき、シフトサイリスタTnの隣のシフトサイリスタTn+1の共通ゲートGn+1の電位は1.7Vであり、共通ゲートGn+1にゲート接続している発光サイリスタL4n+1〜4n+4のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)となる。点灯信号ラインΦW1〜ΦW4から入力される点灯信号は5Vであるので、発光サイリスタL4n−3〜4nの点灯パターンと同じ点灯パターンで、発光サイリスタL4n+1〜L4n+4も点灯しそうである。ところが、発光サイリスタL4n−3〜L4nまでの方がしきい値電圧が低いため、点灯信号ラインΦW1〜ΦW4から点灯信号が入力された場合には、発光サイリスタL4n+1〜L4n+4よりも早くオンする。一旦、発光サイリスタL4n−3〜L4nがオンすると、接続されている点灯信号ラインΦW1〜ΦW4が約1.5V(拡散電位)に引き下げられる。そのため、点灯信号ラインΦW1〜ΦW4の電位が、発光サイリスタL4n+1〜L4n+4のしきい値電圧よりも低くなるため、発光サイリスタL4n+1〜L4n+4はオンすることができない。このように、1個のシフトサイリスタTに複数の発光サイリスタLを接続することで、複数個の発光サイリスタLを同時点灯させることができる。
図9は、図7に示すSLED回路の駆動信号のタイミングチャートである。図9では、上から順に、ゲートラインVGK、スタートパルスラインΦs、奇数番目、偶数番目のシフトサイリスタの転送ラインΦ1、Φ2、発光サイリスタの点灯信号ラインΦW1〜ΦW4の駆動信号の電圧波形を表している。なお、各駆動信号は、オン時の電圧は5V、オフ時の電圧は0Vである。また、図9の横軸は時間を示す。また、Tcは、クロック信号Φ1の周期を示し、Tc/2は、周期Tcの半分(=1/2)の周期を示す。
ゲートラインVGKには常に5Vが供給される。また、奇数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ1、偶数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ2が同じ周期Tcにて入力され、スタートパルスラインの信号Φsは5Vが供給されている。奇数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ1が最初に5Vになる少し前に、ゲートラインVGKに電位差をつけるために、スタートパルスラインの信号Φsは0Vに落とされる。これにより、最初のシフトサイリスタTn−1のゲート電位が5Vから1.7Vに引き込まれ、しきい値電圧が3.2Vになって、転送ラインΦ1による信号でオンできる状態になる。転送ラインΦ1に5Vが印加され、最初のシフトサイリスタTn−1がオン状態に遷移してから少し遅れて、スタートパルスラインΦsに5Vが供給され、以降、スタートパルスラインΦsには5Vが供給され続ける。
転送ラインΦ1と転送ラインΦ2は互いのオン状態(ここでは5V)が重なる時間Tovを持ち、略相補的な関係になるように構成される。発光サイリスタ点灯用信号ラインΦW1〜ΦW4は、転送ラインΦ1、Φ2の周期の半分の周期で送信され、対応するシフトサイリスタがオン状態のときに、5Vが印加されると点灯する。例えば期間aでは同一のシフトサイリスタに接続されている4つの発光サイリスタが全て点灯している状態であり、期間bでは3つの発光サイリスタが同時点灯している。また、期間cでは全ての発光サイリスタは消灯状態であり、期間dでは2つの発光サイリスタが同時点灯している。期間eでは点灯する発光サイリスタは1つのみである。
本実施例では1個のシフトサイリスタに接続する発光サイリスタの数は4個としているがこれに限ったものではなく、用途に応じて4個より少なくても多くてもよい。なお、上述した回路では各サイリスタのカソードを共通とする回路について説明したが、アノード共通回路でも適宜極性を反転することで適用可能である。
以上説明したように、本実施例では、SSCGの変調周波数の周期を面発光素子アレイチップの露光周期の2倍の周期に設定し、これにより、SSCGの変調クロック信号SS−CLKの周期ムラの低減効果を最大限に発揮させることができる。本実施例の場合には、図17(a)において、画像の濃淡の周期ムラの成分を副走査方向のA→C(1200dpi=2400dpi/2)に移動して、かつ残差成分をA→Bに移動させている。これにより、画像の濃淡の周期ムラを視覚的に目立たなくなるようにしている。上述したように、図17(b)は、Dooleyの視覚特性を示す図であり、図17(a)の原点からの距離と視覚感度の関係を表している。図17(a)は、原点を中心にA〜Eの各点を通る各円弧(点線)を示し、円弧の線上は同じ視覚感度である。図17(a)では、主走査周波数の軸上に、A〜Eの各点と同じ視覚感度のポイントを|A|〜|E|として記載し、図17(b)の、図17(a)と平行している横軸の空間周波数の|A|〜|E|と対応付けている。本実施例では、画像の濃淡の周期ムラを、副走査方向については、|A|→|C|に移動して視覚感度のピークから高周波方向に逃がし、残差成分については、|A|→|B|に移動して視覚感度のピークから低周波方向に逃していることがわかる。
図10は、面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図10(b)は、横軸は面発光素子アレイチップの発光素子の主走査方向の位置を示し、両側の点線で囲まれた領域が1つの面発光素子アレイチップを示し、1つの面発光素子アレイチップ内部の発光素子が配置された範囲を示している。また、縦軸は、基準周波数である偏差0(図中、0)に対するSSCGによる周波数偏差を示している。0を境に、下側(図中、グレー部分)の周波数偏差が負の領域は、周波数が下がる方向の偏差を示し、上側(図中、白抜き部分)の周波数偏差が正の領域は、周波数が上がる方向の偏差を示している。図10(b)は、上から、n=2の場合の1〜2ライン目、n=4の場合の1〜4ライン目を示している。本実施例のn=2の場合の1ライン目の変調周波数は、次のように変化する。すなわち、変調周波数は、図中、主走査方向の左側より、基準周波数から下がってゆき、中央部で変調周波数は最低周波数となり、更に主走査方向を右側に向かうにつれ、変調周波数は上昇し、図中右端の発光素子では、基準周波数に戻っている。一方、2ライン目の周波数偏差は、1ライン目とは逆位相となり、次のように変化する。すなわち、変調周波数は、図中、主走査方向の左側より、基準周波数から上がってゆき、中央部で変調周波数は最大周波数となり、更に、主走査方向を右側に向かうにつれ、変調周波数は下降し、図中右端の発光素子では、変調周波数は基準周波数に戻っている。
一方、図10(a)は、1つの面発光素子アレイチップ内でのSSCGによる周波数変動に伴う濃度変動の様子を示した図である。図10(a)は、上から順に、n=2、4の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図10(b)のグラフと対応している。なお、図10(a)の横軸は時間を示し、「SSCG波長」は、SSCGの1周期の長さを示している。図6で説明したように、本実施例では、SSCGの1周期は、副走査方向の2ライン、すなわち面発光素子アレイチップ2個分の走査周期で1周期となるように構成されている。そのため、n=2の場合、副走査方向の1ライン目と2ライン目の間で、SSCGの周波数の位相が打ち消し合うように構成されている。
以上説明したように、本実施例によれば、主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御することができる。
実施例1では、SSCGの変調周波数の周期を面発光素子アレイチップの露光周期の2倍の周期に設定した実施例について説明した。実施例2では、SSCGの変調周波数の周期を面発光素子アレイチップの露光周期の4倍の周期に設定した実施例について説明する。本実施例は、実施例1とチップデータ変換部403の制御が異なるので、その違いについて詳しく説明することとする。なお、画像形成装置や露光ヘッド106、チップデータ変換部403を除く制御基板415の構成は、実施例1と同様であり、ここでの説明を省略する。
制御基板415において、クロック生成部421はクロック信号CLKを生成する。SSCG422は、クロック生成部421から入力されたクロック信号CLKに基づいて、変調クロック信号SS−CLKを生成する。また、CPU400は、SSCG422にスペクトラム拡散クロック信号である変調クロック信号SS−CLK信号の周期と強度を設定する。本実施例では、変調クロック信号SS−CLK信号の周期を面発光素子アレイチップの露光周期の4倍の周期に設定している。変調クロック信号SS−CLKの強度は0.1%〜5%の範囲で設定可能で、本体の放射ノイズを十分に低減する範囲の中で小さい値を設定する。
チップデータ変換部403では、ラインメモリ500の書き込み、読出し、及びメモリ501〜529の書き込みはクロック信号CLKを用いて行われる。一方、メモリ501〜529の読出しは、変調クロック信号SS−CLKを用いて行われる。図11は、その様子を説明する図である。図中の縦軸は、上から順に、変調クロック信号SS−CLK、SSCG周波数、Line同期信号、メモリ制御、Line同期信号2、メモリ501からの出力データを示している。変調クロック信号SS−CLKは、SSCG422から供給されるクロック信号の状態を示しており、実施例1の図6と同様に、周波数の高い部分を濃く、周波数の低い部分を薄く示している。本実施例では、変調クロック信号SS−CLKの変調周波数の周期は、Line同期信号の4回分、すなわち4つのラインデータの露光周期分となっている。なお、楕円の点線で囲った部分を拡大した図は、変調クロック信号SS−CLKの信号波形を示している。また、SSCG周波数は基準周波数f0を中心として変調される周波数の高低をプロットしたものであり、図中上方向は周波数が増加する方向、図中下方向は周波数が減少する方向である。
メモリ501〜529への書き込みは、Line同期信号に基づいたクロック信号CLKにより行われる。一方、メモリ501〜529からの読み出しは、Line同期信号2に基づいた変調クロック信号SS−CLKにより行われる。そのため、Line同期信号の周期(TL1〜TL6)と比較して、SSCG周波数が高い期間では、Line同期信号2の周期(TL1’、TL2’、TL5’、TL6’)が短くなる。一方、SSCG周波数が低い期間では、Line同期信号2の周期(TL3’、TL4’)が長くなる。Line同期信号と同期しているメモリ制御の状態Tm1、Tm2と、Line同期信号2と同期しているメモリ501〜529からチップデータシフト部404への出力データでは、書き込み/読み出しのタイミングが変動する。本実施例では、メモリ501〜529からチップデータシフト部404へのデータの出力タイミングを、Line同期信号2を基準に期間CntOfsだけオフセット期間を設けている。オフセット期間CntOfsを設けることにより、メモリ501〜529への書き込み期間と、メモリ501〜529からの読出し期間が重ならないように制御することができる。
以上説明したように、本実施例では、SSCGの変調周波数の周期を面発光素子アレイチップの露光周期の4倍の周期に設定し、これにより、SSCGの変調クロック信号SS−CLKの周期ムラの低減効果を最大限に発揮させることができる。本実施例の場合には、図17(a)において、画像の濃淡の周期ムラの成分を、副走査方向のA→D(600dpi=2400dpi/4)に移動して、かつ残差成分をA→Bに移動させている。これにより、画像の濃淡の周期ムラを視覚的に目立たなくなるようにしている。本実施例では、図17において、画像の濃淡の周期ムラを、副走査方向では、|A|→|D|に移動して視覚感度のピークから高周波方向に逃がし、残差成分は、|A|→|B|に移動して視覚感度のピークから低周波方向に逃していることがわかる。
図10は、面発光素子アレイチップとSSCGの変調周期との関係を説明する図である。図10(b)は、上から、n=2の場合の1〜2ライン目、n=4の場合の1〜4ライン目を示している。本実施例のn=4の場合の1ライン目の変調クロック信号SS−CLKの周波数は、図中、主走査方向の左側から右側に向かって、基準周波数から下がってゆき、主走査方向の右端では最低周波数となる。次に2ライン目の変調クロック信号SS−CLKの周波数は、図中、主走査方向の左側から右側に向かって、最低周波数から上がってゆき、主走査方向の右端では基準周波数に戻る。続いて、3ライン目の変調クロック信号SS−CLKの周波数は、図中、主走査方向の左側から右側に向かって、基準周波数から上がってゆき、主走査方向の右端では最大周波数となる。そして、4ライン目の変調クロック信号SS−CLKの周波数は、図中、主走査方向の左側から右側に向かって、最大周波数から下がってゆき、主走査方向の右端では基準周波数に戻っている。
一方、図10(a)は、1つの面発光素子アレイチップ内でのSSCGによる周波数変動に伴う濃度変動の様子を示した図である。図10(a)は、上から順に、n=2、4の場合の副走査方向の1ライン目、2ライン目、3ライン目、4ライン目の面発光素子アレイチップの濃度変動を示しており、図10(b)のグラフと対応している。なお、図10(a)の横軸は時間を示し、「SSCG波長」は、SSCGの1周期の長さを示している。図6で説明したように、本実施例では、SSCGの1周期は、副走査方向の4ライン、すなわち面発光素子アレイチップ4個分の走査周期で1周期(副走査方向の1ラインは1/4周期)となるように構成されている。そのため、n=4の場合、副走査方向の1ライン目と3ライン目、2ライン目と4ライン目との間で、SSCGの周波数の位相が打ち消し合うように構成されている。
また、SSCGの変調周波数の周期を、面発光素子アレイチップの露光走査の周期のn倍(n=整数、n≧2)としても、ある程度の位相の打ち消し効果を見込むことができる。特に、nの中でも2のべき乗(n=2、m≧1、mは整数)にすることで、SSCGの位相がちょうど打ち消し合う関係にすることができる。m=3にすると、図17(a)において、画像の濃淡の周期ムラの成分を副走査方向A→E(300dpi=2400dpi/8)(図17(a)では|A|→|E|)に移動させたことになる。mを大きくするほど、主走査方向の周期ムラの変動は小さくなるが、副走査方向の空間周波数は低くなる。例えば、図17(b)に示す視覚感度のピーク値から1/2の感度になる約0.4mm/cycle以下の空間周波数になるmの値の中から、副走査方向、主走査方向に画像の濃淡の周期ムラが目立たないバランスの取れた値を選択してもよい。
また、上述した実施例では、画像形成装置の電源投入後に、面発光素子アレイチップの露光走査の周期に合わせて、SSCG周期(変調クロック信号SS−CLKの周期)を設定した。例えば、画像形成装置のプリント速度の切換えなどのために、面発光素子アレイチップの露光走査の周期を変更する場合に、新たな面発光素子アレイチップの露光走査の周期に合わせて、SSCG周期を再設定してもよい。また、露光走査の周期に合わせて、本実施例の周期関係を満たすようSSCG周期で起動するようにSSCG422を制御基板415に組み込んでおいてもよい。なお、上述した実施例では、面発光素子アレイチップにLEDを用いていたが、例えば有機ELなど他の発光素子でもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、主走査方向の濃淡の残差成分を視覚的に目立たないように制御することができる。
1〜29 面発光素子アレイチップ
102 感光ドラム
106 露光ヘッド
421 クロック生成部

Claims (7)

  1. 第1の方向に回転する感光体と、
    前記第1の方向と略直交する第2の方向に配列された複数の面発光素子アレイを有し、前記面発光素子アレイにより前記感光体を露光する露光部と、
    を備える画像形成装置であって、
    クロック信号を生成するクロック生成部を備え、
    前記クロック生成部は、発光タイミングを制御する基準クロック信号と、前記基準クロック信号を周波数変調してスペクトラム拡散させた変調クロック信号と、を生成し、
    各々の前記面発光素子アレイは、前記感光体を露光する複数の発光素子を有し、
    前記露光部は、各々の前記面発光素子アレイの所定の個数の前記発光素子を、前記変調クロック信号を画像データにより変調した信号に基づいて順次、発光制御することにより、前記感光体を露光し、
    前記変調クロック信号の周波数を変調させる変調周期は、前記基準クロック信号に基づいて各々の前記面発光素子アレイの前記発光素子の発光制御を行った場合の時間である露光周期のn倍(nは、n>1の整数)であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記nは、n=2(mは正の整数)であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記nは、前記変調周期が前記第2の方向の空間周波数の周期に換算して、0.4mm/cycle以下となる前記mの値に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記変調クロック信号の周期を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記クロック生成部に、前記変調クロック信号の変調周期を前記露光周期のn倍にすることを指示することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記クロック生成部は、前記制御手段による前記n倍の指示に応じて、前記基準クロック信号の周波数である基準周波数を中心に、クロック数を増減させることにより周波数を変調させ、前記変調周期が前記露光周期のn倍の前記変調クロック信号を生成することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記nは2であり、
    前記クロック生成部は、1つの前記露光周期に相当する前記変調周期の半周期では、
    前記基準周波数よりもクロック数を増加させることにより前記基準クロック信号よりも高い周波数に変調させた変調クロック信号を生成し、前記半周期に続く半周期では、前記基準周波数よりもクロック数を減少させることにより前記基準クロック信号よりも低い周波数に変調させた変調クロック信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記nは4であり、
    前記クロック生成部は、1つの前記露光周期に相当する前記変調周期の1/4周期では、前記基準周波数からクロック数を増加させて前記基準クロック信号よりも高い周波数に変調させた変調クロック信号を生成し、前記1/4周期に続く1/4周期では、前記基準クロック信号よりも高い前記周波数からクロック数を減少させて前記基準周波数に変調させた変調クロック信号を生成し、前記1/4周期に続く1/4周期では、前記基準周波数からクロック数を減少させて前記基準クロック信号よりも低い周波数に変調させた変調クロック信号を生成し、前記1/4周期に続く1/4周期では、前記基準クロック信号よりも低い前記周波数からクロック数を増加させて前記基準周波数に変調させた変調クロック信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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