JP2023020189A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化を抑制する。【解決手段】複数の発光素子を第1の方向に所定の間隔で配置した第1チップと、複数の発光素子を第1の方向に所定の間隔で配置した第2チップとを第1の方向に順に配置し、かつ、第1チップと第2チップとを第1の方向と直交する第2の方向に重なるように配置した基板を備え、画像データに応じて各チップの発光素子を発光して感光体を露光する露光ヘッドと、画像データをチップ毎に分割したデータ信号を含む、露光ヘッドを制御するための信号を送信するコントローラと、を有し、コントローラは、第1チップと第2チップとが第2の方向に重なる領域において第1チップの発光素子と第2チップの発光素子との間隔が所定の間隔でない場合に、重なる領域にて画像データをなす一方の発光素子用の濃度を、重なる領域にて画像データをなす他方の発光素子用の濃度を用いて補正する。【選択図】 図14

Description

本発明は、感光体を露光する露光装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置においては、LEDや有機ELなどを用いた露光装置を用いて、感光ドラムを露光し、潜像形成を行う方式が一般的に知られている。前記露光装置は、感光ドラムの回転軸線方向(長手方向)に配列した発光素子列と、前記発光素子列の光を感光ドラム上に結像するロッドレンズアレイで構成される。前記LEDや有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。
このような露光装置を用いた画像形成装置では、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式の画像形成装置と比較して、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。
ここで、発光素子列の長手方向の長さは感光ドラムにおける画像領域幅に応じて決まり、発光素子の間隔はプリンタの解像度に応じて決まる。例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔が21.16μm(小数点3桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.16μmとなる。この発光素子の間隔において、約300mmの画像領域幅に対して画像形成が可能な画像形成装置の場合、14173個の発光素子が長手方向に配列される。
前記個数の発光素子を基板上に実装する場合、発光素子の数が多いことから実装コストが高くなる。そのため、複数の発光素子を1つの発光素子アレイチップ上に形成し、この発光素子アレイチップを基板に実装することで、基板上への実装個数を少なくする方式が用いられている。例えば、500個の発光素子を1つの発光素子アレイチップ上に形成した場合、基板上には前記発光素子アレイチップを28個実装することで、296mmの画像領域幅に対して画像形成が可能となる。このように複数の発光素子を1つの発光素子アレイチップ上に形成する構成をとることで、実装コストを下げることができる。
一方、複数の発光素子アレイチップを基板上に実装する場合、各発光素子アレイチップの実装位置の誤差が発生する。すると、基板の長手方向において隣り合う発光素子アレイチップ同士の発光素子と発光素子との間隔が、必ずしも所定の間隔にならず、隣り合う発光素子アレイチップ同士の境界で画素間隔の粗密が発生する。そのため、隣り合う発光素子アレイチップ同士の境界で、画素と画素との隙間が感光ドラムの回転方向に並んで白スジとして見え、あるいは画素と画素との重なりが感光ドラムの回転方向に並んで黒スジとして見えるスジ現象が発生する。
そのため、特許文献1、2では隣り合う発光素子アレイチップの端部同士を感光ドラムの回転方向にオーバーラップさせ、そのオーバーラップ領域の発光素子同士を両方とも発光させる制御をしている。特許文献1では、感光ドラムの回転方向に重なる発光素子同士を1/2の割合で発光させる制御をしている。特許文献2では、感光ドラムの回転方向に重なる発光素子同士の発光比率を、発光素子アレイチップの中央側ほど重く、端部側ほど軽い重み付けの発光比率で発光させる制御をしている。このように隣り合う発光素子アレイチップ同士の境界で、複数の発光素子を感光ドラムの回転方向にオーバーラップさせ、回転方向に重なる複数の発光素子で露光を分担する方式が提案されている。
特開2005-254739号公報 特開2006-192675号公報
しかしながら、隣り合う発光素子アレイチップ同士の境界で、オーバーラップ領域の複数の発光素子で露光を分担しても、その露光を分担した部分(境界に相当する部分)で画像の形状が歪んで見えてしまうおそれがある。
そこで本発明の目的は、発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化を抑制することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、感光体と、複数の発光素子を第1の方向に所定の間隔で配置した第1チップと、複数の発光素子を前記第1の方向に前記所定の間隔で配置した第2チップとを前記第1の方向に順に配置し、かつ、前記第1チップと前記第2チップとを前記第1の方向と直交する第2の方向に重なるように配置した基板を備え、画像データに応じて各チップの発光素子を発光して前記感光体を露光する露光ヘッドと、前記露光ヘッドに対して、画像データをチップ毎に分割したデータ信号を含む、前記露光ヘッドを制御するための信号を送信するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記第1チップと前記第2チップとが前記第2の方向に重なる領域において前記第1チップの発光素子と前記第2チップの発光素子との前記第1の方向の間隔が前記所定の間隔未満である場合に、前記所定の間隔未満の間隔をなす前記第1チップの発光素子を第1発光素子、前記所定の間隔未満の間隔をなす前記第2チップの発光素子を第2発光素子としたとき、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を用いて補正し、補正した濃度を前記第1発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定するとともに、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度を用いて補正し、補正した濃度を前記第2発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、第1チップと第2チップとが第2の方向に重なる領域において画像の形状変化を抑制することができる。
画像形成装置の全体構成を示す模式断面図 (a)(b)は露光ヘッドと感光ドラムの位置関係を示す図 (a)(b)(c)プリント基板の説明図 画像コントローラ部とプリント基板の制御ブロック図 チップデータ変換部の制御ブロック図 チップデータ変換部のタイミングチャート 発光素子アレイチップの内部回路を示す図 (a)(b)(c)シフトサイリスタのゲート電位分布を示す図 駆動信号波形を示す図 ラインメモリから各メモリへの書き込みのタイミングチャート (a)(b)(c)比較例のスクリーン画像を示す図 (a)(b)(c)(d)比較例のスクリーン画像を示す図 (a)(b)(c)(d)実施例1のスクリーン画像の補正を示す図 (a)(b)(c)(d)実施例1のスクリーン画像の補正を示す図 実施例2の発光素子アレイチップにおける発光素子の配置を示す図 (a)(b)実施例2のチップ境界部のつなぎ目を示す図 (a)(b)(c)(d)実施例2のスクリーン画像の補正を示す図 (a)(b)他の実施例のスクリーン画像の補正を示す図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
(画像形成装置全体の構成)
図1を用いて、本実施例における電子写真方式の画像形成装置について簡単に説明する。図1に画像形成装置全体の構成を示す。本画像形成装置は、スキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105及び、これらを制御するプリンタ制御部(不図示)から構成される。
スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。作像部103では、像担持体(感光体)としての感光ドラム102を回転駆動し、帯電器107によって感光ドラム102を帯電させる。露光装置としての露光ヘッド106は、前記画像データに応じて発光し、配列された発光素子群のチップ面で発光した光を、ロッドレンズアレイによって感光ドラム102に集光し、感光ドラム102に静電潜像を形成する。現像器108は、感光ドラム102に形成された静電潜像に対してトナーを現像する。現像されたトナー像は、転写ベルト111上に搬送された紙上に転写される。作像部103は、前述の一連の電子写真プロセス(帯電、露光、現像、転写)を行う作像ユニットを4つ有し、各々シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べることで、フルカラーの画像を形成する。前記4つの作像ユニットは、シアンの作像ユニットの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー、ブラックの作像ユニットの作像動作を順次実行していく。
給紙/搬送部105では、本体内給紙ユニット109a,109b、外部給紙ユニット109c、手差し給紙ユニット109dのうち、予め指示された給紙ユニットから記録媒体としての紙を給紙し、給紙された紙はレジローラ110まで搬送される。レジローラ110は、前述した作像部103において形成されたトナー像が紙上に転写されるタイミングで、転写ベルト111上に紙を搬送する。転写ベルト111の対向位置には、光学センサ113が配置されており、各作像ユニット間の色ズレ量を導出するため、転写ベルト111上に印字されたテストチャートの位置検出を行う。ここで導出された色ズレ量は、画像コントローラ部415(図4参照)に通知され、各色の画像位置が補正される。この制御によって、紙上に色ずれのないフルカラートナー像が転写される。定着部104は、ローラの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、前記転写ベルト111上からトナー像が転写された紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着する。画像が定着された紙は、排紙ローラ112にて画像形成装置外部に排紙される。
プリンタ制御部(不図示)は、MFP全体を制御するMFP制御部と通信して、その指示に応じて制御を実行すると共に、前述のスキャナ、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。なお、MFPとはマルチファンクションプリンタの略であり、MFP全体とは画像形成装置全体を指す。ここでは、画像形成装置として、プリンタ、コピー、画像読取、FAXの機能を1台に持たせた多機能複合機(マルチファンクションプリンタ)を例示している。
(露光ヘッドの構成)
図2を用いて、感光ドラム102に露光を行う露光装置としての露光ヘッド106について説明する。図2(a)及び図2(b)に感光ドラム102に対する露光ヘッド106の配置の様子と、発光素子群201から出射した光がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光する様子を示す。
露光ヘッド106及び感光ドラム102は、不図示の取り付け部材によって、各々、画像形成装置に取り付けられている。露光ヘッド106は、発光素子群201と、発光素子群201を実装したプリント基板202と、ロッドレンズアレイ203と、ロッドレンズアレイ203とプリント基板202を取り付けるハウジング204で構成されている。本例では、発光素子群201は、複数の発光素子を有する複数の発光素子アレイチップからなる発光素子アレイチップ群である。露光ヘッド106は、工場では露光ヘッド106単体で組み立て調整作業を行い、集光位置でのスポットを所定サイズに調整するピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203の間の距離、ロッドレンズアレイ203と発光素子群201の間の距離は、所定の間隔となるように配置されることで、発光素子群201からの出射光(光束)が感光ドラム102上に結像される。このため、ピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と発光素子群201との距離が所望の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取り付け位置の調整が行われる。また、光量調整時においては、各発光素子を個別に順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して集光させた光が、所定の光量になるように各発光素子の駆動電流が調整される。
(プリント基板の構成)
図3に発光素子群201を配列したプリント基板202を示す。図3(a)はプリント基板202の発光素子群201が実装されている面とは反対側の面(以降、非実装面と呼称)を示す。図3(b)はプリント基板202の発光素子群201が実装されている面(以降、実装面と呼称)を示す。
図3に示す矢印Xは、第1の方向である感光ドラムの回転軸線方向であり、プリント基板の長手方向である。矢印Yは、第1の方向と直交する第2の方向であり、感光ドラムの回転方向であり、プリント基板の短手方向である。また、以下の説明で、第1の方向である感光ドラムの回転軸線方向を主走査方向、第2の方向である感光ドラムの回転方向を副走査方向ともいう。
プリント基板202は、図3(a)に示す非実装面、及び図3(b)に示す実装面の両面に部品を実装可能な基板である。図3(a)に示すように、プリント基板202の非実装面には、発光素子アレイチップ1~15を駆動する駆動部303aと、発光素子アレイチップ16~29を駆動する駆動部303bが、コネクタ305の両側に配置されている。コネクタ305には、不図示の画像コントローラ部415から駆動部303a,303bを制御する信号線と、電源、グランド線が接続され、駆動部303a、303bに接続される。さらにコネクタ305は、プリント基板202の非実装面において、制御信号線304aによって長手方向の一方側の駆動部303aに接続され、制御信号線304bによって長手方向の他方側の駆動部303bに接続される。各駆動部303a,303bからは、発光素子アレイチップを駆動するための配線がプリント基板202の内層を通り、各々発光素子アレイチップ1~15、発光素子アレイチップ16~29に対して接続する。
図3(b)に示すように、プリント基板202の実装面には、複数の発光素子からなる発光素子群201が実装されている。ここでは、発光素子群201は、プリント基板202の長手方向において、29個の発光素子アレイチップ1~29を千鳥状に配列した構成から成る。各発光素子アレイチップ1~29内には、複数の発光素子としての516個の発光素子(発光点)が、チップの長手方向(矢印X方向)に所定の間隔である解像度ピッチで配列されている。本例では、チップの長手方向に隣接する発光素子のピッチは、1200dpiの解像度のピッチ(約21.16μm)となっており、チップ内における長手方向516個の発光素子の端から端までの間隔は約10.9mmである。発光素子群201は、29個の発光素子アレイチップ1~29が感光ドラム102の長手方向(回転軸線方向)に配列されることで、露光可能な発光素子数は14,964素子となり、長手方向に約316mmの画像幅に対応した画像形成が可能となる。
ここでは、各発光素子アレイチップ1~29は、千鳥状に2列に配置され、各列はプリント基板202の長手方向(矢印X方向)に沿って配置されている。各発光素子アレイチップ1~29は、プリント基板202の長手方向(矢印X方向)に順に配置されている。また長手方向に順に配置された発光素子アレイチップのうち、奇数番目の発光素子アレイチップ1、3、…29が一方の列をなし、偶数番目の発光素子アレイチップ2、4、…28が他方の列をなす。また、長手方向に順に配置された発光素子アレイチップ1と発光素子アレイチップ2とが短手方向(矢印Y方向)に重なるように配置され、同様に順に配置された発光素子アレイチップ2と発光素子アレイチップ3とが短手方向に重なるように配置されている。すなわち、長手方向に順に配置された第1チップとしての発光素子アレイチップと第2チップとしての発光素子アレイチップ2とが短手方向(矢印Y方向)に重なるように配置されている。
図3(c)に、隣り合う発光素子アレイチップのチップ間の境界部の様子を示す。ここでは、発光素子アレイチップ28,29のチップ間の境界部を例示する。チップの端部には制御信号を入力するためのワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力した信号により、転送部、および、発光素子が駆動する。長手方向に順に配置された第1チップとしての偶数番目の発光素子アレイチップ28と、第2チップとしての奇数番目の発光素子アレイチップ29とは、ドラム回転方向(第2の方向)に重なるように配置されている。このチップ同士がドラム回転方向に重なる領域であるチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向の間隔(図中L)は、1200dpiの解像度のピッチ(約21.16μm)となっている。また、前記2列のチップの発光素子のドラム回転方向の間隔(図中S)は、約84.64μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分)となっている。ここで図中の間隔Lは、所定の間隔であり、ドラム回転軸線方向において隣り合う発光素子の中心(発光点)と発光素子の中心(発光点)との間隔である。また図中の間隔Sは、第1チップとしての発光素子アレイチップ28の発光素子の中心(発光点)と、第2チップとしての発光素子アレイチップ29の発光素子の中心(発光点)とのドラム回転方向の間隔である。なお、発光素子間の間隔S、Lは、前述した値に限定されるものではなく、適宜設定されるべきものである。
(制御ブロック)
図4に、画像コントローラ部415、露光ヘッド106のブロック図を示す。本例においては、発光素子アレイチップ1~15と駆動部303aについて説明するが、不図示の発光素子アレイチップ16~29と駆動部303bについても同様の動作を行うものとする。また説明を簡易化するために単色の処理について説明するが、同様の処理を4色同時に並列処理するものとする。
画像コントローラ部415は、露光ヘッド106に対して露光ヘッド106を制御するための信号を送信する。前記信号は、画像データ、ライン同期信号、CPU400の通信信号であり、各々の信号は、画像コントローラ部415側のコネクタ416から、信号を伝送するケーブル417,418,419を介して、露光ヘッド106側のコネクタ305に入力される。
画像コントローラ部415は、CPU400、画像データ生成部401、同期信号生成部406、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、コネクタ416を有する。画像コントローラ部415では、画像データに対する処理と、印字タイミングに対する処理が行われる。
画像データ生成部401では、スキャナ部100あるいは画像形成装置外部から受信した画像データに対して、CPU400により指示された解像度でディザリング処理を行い、プリント出力のための画像データを生成する。
同期信号生成部406は、感光ドラムの回転方向に1ライン分の周期信号(以降ライン同期信号と呼称)を生成する。CPU400は、事前に定められた感光ドラム102の回転速度に対して、感光ドラム102表面が回転方向に前記CPU400から指示された解像度に基づく画素サイズの分だけ移動する周期を1ライン周期として、同期信号生成部406に信号周期の時間間隔を指示する。感光ドラムの回転方向の速度については、印字速度を検知する手段(例えば、感光ドラムの回転軸に設置したエンコーダを用いた速度検知)を有する場合は、リアルタイムに検知した結果を用いてCPU400が算出する。一方、印字速度を検知する手段を有しない場合は、感光ドラムの速度制御手段(不図示)に設定する印字速度の設定値(固定値)を用いてCPU400が算出する。
(データ変換)
図4におけるチップデータ変換部403は、前記ライン同期信号と同期して、画像データ生成部401より1ラインずつデータの読み出しを行い、チップデータ変換部403に入力する。
ここで、図5および図6を用いてチップデータ変換部403について説明する。図5にチップデータ変換部403の内部およびチップデータ変換部403の前後のブロック図を示す。図6にチップデータ変換部403のデータ入出力タイミングを表すタイムチャートを示す。
画像データ生成部401から読み出したデータを、ラインメモリ500に格納する。ラインメモリ500の出力を、遅延素子540で1クロック分遅延したデータと共に、補間制御部541に入力する。補間制御部541は、各メモリ501~529の非点灯データ、点灯データのうち、前述したチップ間の境界部の補間処理データ、境界部以外の補間処理なしのデータを、WR制御部532の指示に従い切り替えて出力する。また、WR制御部532は、メモリ501~529の書き込み有効期間を指示して、補間制御部541の出力を各発光素子アレイチップ1~29に対応したメモリ501~529に格納する。
同期信号生成部406はライン同期信号をカウンタ530に入力し、カウンタ530はライン同期信号が入力されると、カウント値を0にリセットした後、不図示のクロック信号に同期してカウンタ値をインクリメントする。
カウンタ530は、画像データの1ライン画素数(14,964)の2倍の数(29,928)のカウント動作を行う。カウント値1~14,964までの期間をTm1、カウント値14,965~29,928までの期間をTm2とする。
READ制御部531は、カウント値に応じたデータを全面データシフト部から読み出し、カウント値が1~14,964までカウントする間(Tm1)に、1ライン分の画像データ(14,964画素)をラインメモリ500へデータを格納する。
また、WR制御部532では、カウント値が14,965~29,928のカウント値になる間(Tm2)で、ラインメモリ500から各メモリ501~529へ、1ライン分のデータを各メモリに分割して書き込む。図6中の1ライン目データとは、副走査方向の1ライン目のデータ、主走査方向の1ライン分のデータを指す。また、2ライン目データとは、副走査方向の2ライン目のデータ、主走査方向の1ライン分のデータを指す。
メモリ501~529は、プリント基板202に実装された各発光素子アレイチップ1~29(図3(b))に対応したメモリ領域であり、1ライン分の画像データをチップ毎に分割したデータを格納する。メモリ501~529は、29のメモリ領域からなるFIFOメモリ(First In First Out Memory)であり、各領域は発光素子アレイチップ1~29(29個の各チップ)に対するデータが所定の送信順番となるように配列される。本実施例では、ラインメモリ500より1ライン分の画像データを順次読み出し、まず発光素子アレイチップ1の画像データを格納するメモリ501への書き込みを行う。次に発光素子アレイチップ2の画像データを格納するメモリ502への書き込みを行う。以降メモリ529まで順次書き込みを連続的に行う。なお、チップデータシフト部404によるチップ単位での副走査方向へのデータシフトに対応する。そのため、チップ内の画素間の副走査方向の位置補正の2ライン分と、チップ間の千鳥配置による副走査方向の間隔8ライン分の計10ライン分の画像データを格納するものとする。
上述したチップデータ変換部403の動作により、1ライン分の画像データを発光素子アレイチップ毎のメモリに分割して格納し、チップデータシフト部404により適切なタイミングでデータを引き出される。
図4に戻って説明する。チップデータシフト部404は、CPU400から予め指示された発光素子アレイチップ毎の副走査方向の画像シフト情報(2400dpi単位)を基に、メモリ501~529からのデータ読み出しタイミングを制御する。チップデータシフト部404は、メモリ501~529からのデータ読み出しタイミングを制御することで、副走査方向の画像シフト(2400dpi単位)を行う。前述したように、メモリ501~529には、10ライン分の画像データが格納されている。チップデータシフト部404は、メモリ501~529からのデータの読み出しタイミングを早めることで、シートの先端方向に画像データをシフトさせることができる。例えば、ライン同期信号1周期分、読み出しタイミングを早めることで、シートの先端方向に1ライン分画像データがシフトする。本実施例では、CPU400により指示された発光素子アレイチップ毎の位置補正情報を基に、発光素子アレイチップ単位で画像データシフトを行う。ここで、CPU400から指示される位置補正情報は、千鳥配置(2列)による副走査方向の間隔(2400dpiで8画素分)および、事前に計測された各発光素子アレイチップの実装位置ずれを加算して算出される。
続くデータ送信部405では、露光ヘッド106に対して、前述した一連の画像データ処理後の画像データを送信する。図6に示すタイムチャートの例では、奇数番目の発光素子アレイチップ1、29に対応するメモリ501、メモリ529は、各メモリへの書き込みが行われた期間TL1の後のライン同期信号間の期間TL2で、副走査方向の1ライン目のデータの読み出しが行われる。また、偶数番目の発光素子アレイチップ2に対応するメモリ502は、各メモリへの書き込みが行われた期間TL1からライン同期信号9パルス後の期間TL10で、メモリ502からの1ライン目のデータの読み出しが行われる。前述したように、奇数番目のメモリと偶数番目のメモリの読み出しタイミングを制御することで、千鳥配置(2列)したチップの副走査方向の間隔(2400dpiで8画素分)に対応して、印字タイミングを調整する。本実施例では、ライン同期信号の時間間隔内でカウント値が29,928以上(1ラインの画像データ数の2倍の数)になるように、クロック周波数を定める。これにより、ライン同期信号間の時間でラインメモリ500へのデータ入力および各メモリ501~529へデータ入力が可能となる。一方、メモリ501~529からのデータの読み出しは、ライン同期信号の1周期期間内で29個のメモリからパラレルで画像データの1ライン分を出力するため、読み出し速度はメモリへの書き込み速度に対して低速で読み出してもよい。本実施例では、ラインメモリ500へのデータ入力および各メモリ501~529へデータ入力に要する時間と、画像データの1ライン分を読み出す時間が同じになるように、メモリへの書き込みクロックの58倍の周期でメモリからデータを読み出すものとする。
(SLED回路の説明)
図7は自己走査型の発光素子アレイチップの一部分を抜き出した等価回路である。Ra、Rgはそれぞれアノード抵抗、ゲート抵抗であり、Tはシフトサイリスタ、Dは転送ダイオード、Lは発光サイリスタを示す。また、Gは対応するシフトサイリスタT及びシフトサイリスタTに接続されている発光サイリスタの共通ゲートを表す。ここで、nは2以上の整数とする。Φ1は奇数番目のシフトサイリスタの転送ライン、Φ2は偶数番目のシフトサイリスタの転送ライン、ΦW1~ΦW4は発光サイリスタの点灯信号ラインであり、それぞれ抵抗RW1~RW4を備えている。VGKはゲートラインであり、Φsはスタートパルスラインである。図7に示される様に1個のシフトサイリスタTに対し、4個の発光サイリスタL4n-3からL4nが接続されており、同時に4個の発光サイリスタが点灯可能な構成となっている。
(SLED動作の説明)
ここで図7に示す回路の動作について説明する。尚、VGKのラインには5Vが印加されているものとし、Φ1、Φ2、ΦW1~ΦW4に供給される電圧も同じく5Vとする。シフトサイリスタTがオン状態にあるとき、シフトサイリスタT及びシフトサイリスタTに接続されている発光サイリスタの共通ゲートGの電位は約0.2Vまで引き下げられる。ゲートGとゲートGn+1の間は結合ダイオードDで接続されているため、結合ダイオードDの拡散電位にほぼ等しい電位差が発生する。本実施例では結合ダイオードの拡散電位は約1.5Vであるので、ゲートGn+1の電位はゲートGの電位の0.2Vに拡散電位の1.5Vを加えた1.7Vとなる。以下同様にゲートGn+2の電位は3.2V、ゲートGn+3の電位は4.7Vとなる。ただし、ゲートGn+4以降はVGKが5Vであり、これ以上にはなれないので5Vとなる。また、ゲートGより前(図7の左側)に関しては、結合ダイオードが逆バイアスになっているためVGKの電圧がそのままかかっており、5Vとなっている。
上記説明したシフトサイリスタTがオン状態の時のゲート電位の分布を図8(a)に示す。各シフトサイリスタがオンするために必要な電圧(以下しきい値電圧と表記する)は各々のゲート電位に拡散電位を加えたものとほぼ同じである。シフトサイリスタTがオンしている時、同じラインΦ1に接続されているサイリスタの中で最もゲート電位が低いのはシフトサイリスタTn+2である。しかし、シフトサイリスタTn+2のゲートGn+2の電位は先に説明したように3.2Vである。従ってシフトサイリスタTn+2のしきい値電圧は4.7Vとなる。しかしながらシフトサイリスタTがオンしているためラインΦ1の電位は約1.5V(拡散電位)に引き込まれており、シフトサイリスタTn+2のしきい値電圧より低いために、シフトサイリスタTn+2はオンすることができない。同じラインΦ1に接続されている他のシフトサイリスタは全てシフトサイリスタTn+2よりしきい値が高いため、同様にオンすることができず、シフトサイリスタTのみがオン状態を保つことができる。またラインΦ2に接続されているシフトサイリスタに関すると、最もしきい値が低い状態であるシフトサイリスタTn+1のしきい値は3.2V、次にしきい値の低いシフトサイリスタTn+3は6.2Vである。この状態でラインΦ2に5Vを供給するとシフトサイリスタTn+1のみがオン状態に遷移できる。この状態ではシフトサイリスタTとシフトサイリスタTn+1が同時にオンした状態であり、シフトサイリスタTn+1より後(図7の右側)のシフトサイリスタのゲート電位が各々拡散電位分引き下げられる。ただし、VGKが5Vであり、ゲート電圧はVGKで制限されるため、シフトサイリスタTn+5より右側は5Vである。この時のゲート電圧分布を図8(b)に示す。この状態でラインΦ1の電位を0Vに下げるとシフトサイリスタTがオフし、ゲートGの電位がVGK電位まで上昇する。この時のゲート電圧分布を図8(c)に示す。こうしてシフトサイリスタTからシフトサイリスタTn+1へのオン状態の転送が完了する。
次に発光サイリスタの発光動作に関して説明する。シフトサイリスタTのみがオンしている時、4個の発光サイリスタL4n-3からL4nまでのゲート電位はシフトサイリスタTのゲートGに共通に接続されているため、ゲートGと同じ0.2Vである。従って各々の発光サイリスタのしきい値は1.7Vであり、ラインΦW1~ΦW4から1.7V以上の電圧が供給されれば点灯可能である。従ってシフトサイリスタTがオンしている時にラインΦW1~ΦW4に点灯信号を供給することにより、発光サイリスタL4n-3からL4nの全ての組み合わせを選択的に発光させることが可能である。この時、シフトサイリスタTの隣のシフトサイリスタTn+1のゲートGn+1の電位は1.7Vであり、ゲートGn+1と共通にゲート接続している4個の発光サイリスタL4n+1からL4n+4のしきい値は3.2Vとなる。ラインΦW1~ΦW4から供給される点灯信号は5Vであるので、発光サイリスタL4n-3からL4nの点灯パターンと同じ点灯パターンで発光サイリスタL4n+1からL4n+4も点灯しそうである。しかし、発光サイリスタL4n-3からL4nの方がしきい値が低いため、点灯信号が供給された場合に発光サイリスタL4n+1からL4n+4よりも早くオンする。一旦、発光サイリスタL4n-3からL4nがオンすると、接続されているラインΦW1~ΦW4が約1.5V(拡散電位)に引き込まれ、発光サイリスタL4n+1からL4n+4のしきい値よりも低くなる。そのため発光サイリスタL4n+1からL4n+4はオンすることができない。このように1個のシフトサイリスタに複数の発光サイリスタを接続することで、複数個の発光サイリスタを同時点灯させることができる。
(SLEDの駆動信号波形の説明)
図9に駆動信号波形の例を示す。VGKには常に5Vが供給される。奇数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ1、偶数番目のシフトサイリスタ用のクロック信号Φ2が同じ周期Tcにて印加され、スタート用の信号Φsは5Vが供給されている。しかし、Φ1が最初に5Vになる少し前にゲートラインに電位差をつけるために0Vに落とされる。これにより、最初のシフトサイリスタのゲートが5Vから1.7Vに引き込まれ、しきい値が3.2VになってΦ1による信号でオンできる状態になる。Φ1に5Vが印加され、最初のシフトサイリスタがオン状態に遷移してから少し遅れてΦsに5Vが供給され、以降、Φsには5Vが供給され続ける。Φ1とΦ2は互いのオン状態(ここでは5V)が重なり時間Tovを持ち、略相補的な関係になるように構成される。発光サイリスタ点灯用信号のΦW1~ΦW4はΦ1、Φ2の周期の半分の周期で送信され、対応するシフトサイリスタがオン状態の時に5Vが印加されると点灯する。例えば時刻aでは同一のシフトサイリスタに接続されている4つの発光サイリスタが全て点灯している状態であり、時刻bでは3つの発光サイリスタが同時点灯している。また、時刻cでは全ての発光サイリスタは消灯状態であり、時刻dでは2つの発光サイリスタが同時点灯している。時刻eでは点灯する発光サイリスタは1つのみである。
本実施例では1個のシフトサイリスタに接続する発光サイリスタの数は4個としているがこれに限ったものではなく、用途に応じて4個より少なくても多くても良い。尚、図7に示す回路では各サイリスタのカソードを共通とする回路に付いて説明したが、アノード共通回路でも適宜極性を反転することで適用可能である。
(補間制御)
図5の補間制御部541の動作を以下で詳細に説明する。図10は補間制御部541の処理のタイミングを示す。ラインメモリ500から1ラインの先頭から順に画像データを読み出して入力する。遅延素子540はラインメモリ500からの読み出しデータを1クロック遅延させたデータを出力する。図10において、メモリN~N+2とはメモリ501~529の隣接するどれか3個のメモリを指す。また、メモリのデータ個数は図の見易さのために16個に簡略化している。メモリN~N+2のセレクタ信号は、WR制御部532がCPU400の指示に従い出力した信号で、0は白データ、1は遅延素子540の出力を選択、2はラインメモリ500からの読み出しデータと遅延素子540の出力との補間演算の結果の出力を選択する信号である。発光素子アレイチップの適切な境界部の白データの個数、補間画素の位置は、予め工場出荷時に測定して、CPU400はメモリN~N+2のセレクタ信号を介して、発光素子アレイチップに送る画像データに反映する。
図10においては、メモリN~N+2の両端に2個の白データを配置して、メモリN~N+2の画像データの先頭(C0)に補間データを配置しているが、画像データの後端側(例えばP11)に補間データを配置(出力)できる。
メモリN~N+2のライト信号は、WR制御部532がCPU400の指示に従い出力した信号で、補間制御部541が各メモリに出力する信号をメモリN~N+2に書き込むタイミングの信号である。本実施例ではメモリN~N+2の隣り合うメモリのライト信号の先端、後端がオーバーラップしたタイミングを生成する。
ここで、本実施例の画像コントローラ部415による画像データの補正について、比較例を用いながら説明する。
画像コントローラ部415は、露光ヘッド106に対して露光ヘッド106を制御するための信号を送信するコントローラである。画像コントローラ部415は、画像データをチップ毎に分割したデータ信号を前記露光ヘッド106に送信し、前記露光ヘッド106を制御する。
なお、前記画像データとは、前述した画像データ生成部401において生成された後に、チップデータ変換部403のラインメモリ501~529に格納された画像データである。また、前記画像データをチップ毎に分割したデータ信号とは、プリント基板202に実装された各発光素子アレイチップ1~29に対応したメモリ領域であるメモリ501~529に格納されたデータである。
露光ヘッド106は、複数の発光素子アレイチップ1~29をプリント基板202上に実装する場合、各発光素子アレイチップの実装位置にずれが発生する場合がある。すると、プリント基板202の長手方向において隣り合う発光素子アレイチップ同士の発光素子と発光素子との間隔が、必ずしも所定の間隔(図3(c)中のL)にならない。この場合、隣り合う発光素子アレイチップ同士の境界で、画素と画素との間の隙間が感光ドラムの回転方向に並んで白スジとして見え、あるいは画素と画素との重なりが感光ドラムの回転方向に並んで黒スジとして見えるスジ現象が発生する。
そこで、画像コントローラ部415は、隣り合う発光素子アレイチップ(第1チップ)と発光素子アレイチップ(第2チップ)とがドラム回転方向に重なる領域において前記チップの発光素子同士の間隔が前記所定の間隔でない場合に、画像データの補正を行う。ここで、第1チップの発光素子と第2チップの発光素子との間隔は、事前に計測された各発光素子アレイチップのドラム回転軸線方向の実装位置のずれから算出される。
ここで、スジ現象が目立ちやすいパターンである線スクリーン画像(図11(c)参照)を用いて、まず図11および図12を用いて比較例について説明し、次に図13および図14を用いて本実施例について説明する。
図11(a)は、発光素子アレイチップ同士の境界で画素と画素との間に隙間がある線スクリーン画像を示す図である。図11(b)は、発光素子アレイチップ同士の境界で画素と画素との重なりがある線スクリーン画像を示す図である。図11(c)は、線スクリーン画像を示す図である。図12(a)は、図11(a)に示す線スクリーン画像を補正した比較例を示す図である。図12(b)は、図11(b)に示す線スクリーン画像を補正した比較例を示す図である。図12(c)は、図12(a)に示す比較例の線スクリーン画像の形状を示す図である。図12(d)は、図12(b)に示す比較例の線スクリーン画像の形状を示す図である。
例えば、発光素子アレイチップ同士の境界での画素flと画素frとの間隔が、図11(a)に示す1.5画素の場合と、図11(b)に示す0.5画素の場合について説明する。図11(a)および図11(b)において、1マスが1画素であり、画素と画素との間の隙間分dおよび画素と画素との重なり分dは0.5画素である。また、黒の画素と、白の画素と、黒の画素の重なり分とをそれぞれ異なる色で示す。また、境界で一方側の画素(右の画素)をfr、他方側の画素(左の画素)flで表す。図11(a)では、発光素子アレイチップ同士の境界で画素flと画素frとの間の隙間dが感光ドラムの回転方向に並び、白スジが発生している。図11(b)では、発光素子アレイチップ同士の境界で画素flと画素frとの重なり分dが感光ドラムの回転方向に並び、黒スジが発生している。
このような発光素子アレイチップ同士の境界での濃度変化を抑えるため、増減した面積に比例して発光素子アレイチップ同士の境界での画素値を補正する。その比較例の画像を図12(a)および図12(b)に示す。
図11(a)に示す画像では、前記境界で画素flと画素frとの間の隙間分d(0.5画素分)の面積が増えている。そのため、比較例では、図12(a)に示すように、前記隙間分dに相当する位置で、前記隙間に位置する発光素子により前記増えた面積に比例して50%の濃度分だけ露光している。しかし、図12(a)に示す比較例の線スクリーン画像の形状は、図12(c)に示すように、画素の中心を結ぶ線ffがなす形状のように前記画素の隙間に相当する部分で画像の形状が歪んでスジとして見えてしまう。
一方、図11(b)に示す画像では、前記境界で画素flと画素frとの重なり分d(0.5画素分)の面積が減っている。そのため、比較例では、図12(b)に示すように、前記重なり分dに相当する位置で、感光ドラムの回転方向に重なる一方の発光素子により前記減った面積に比例して濃度を50%に減らして露光している。しかし、図12(b)に示す比較例の線スクリーン画像の形状も、図12(d)に示すように、画像の中心を結ぶ線ffがなす形状のように前記画素の重なりに相当する部分で画像の形状が歪んでスジとして見えてしまう。
すなわち、比較例のように、チップ同士の境界での画素の隙間に相当する面積、または画素の重なりに相当する面積に応じて濃度を調整しても、前記画素の隙間または前記画素の重なりに相当する部分で画像の形状が歪んでスジとして見えてしまうおそれがある。
そこで本実施例では、発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化を抑制するために、以下のようにして画像データを補正している。なお、以下の説明では、第1チップとして偶数番目の発光素子アレイチップ28、第2チップとして奇数番目の発光素子アレイチップ29を例示して説明する(図3(b)、(c)参照)。以下、偶数番目の発光素子アレイチップ28を第1チップ、奇数番目の発光素子アレイチップ29を第2チップともいう。
画像コントローラ部415は、第1チップ28と第2チップ29とが矢印Y方向に重なる領域において、前記第1チップ28の発光素子と前記第2チップ29の発光素子との矢印X方向の間隔が所定の間隔Lを超える場合に、以下のように補正する。
ここで、図3(c)に示すように、前記所定の間隔Lを超える間隔をなす前記第1チップ28の発光素子を第1発光素子28aとする。また、前記所定の間隔Lを超える間隔をなす前記第2チップ29の発光素子を第2発光素子29aとする。また、前記所定の間隔Lを超える間隔をなす前記第1発光素子28aと前記第2発光素子29aとの間に位置する発光素子を中間発光素子28b(または29b)とする。なお、所定の画素間隔を1とすると、前記所定の間隔Lを超える間隔の場合、境界部の画素間隔は1を超える。
画像コントローラ部415は、画像データをなす中間発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度と、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度とを用いて補正する。
さらに画像コントローラ部415は、前記所定の間隔Lを超える間隔をなす画素の面積が増えた分を用いて、前記画像データをなす中間発光素子用の濃度をさらに補正する。
そして、補正した濃度を前記中間発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する。すなわち、中間発光素子を配置したチップ用のメモリに前記補正したデータ信号を格納する。
具体的には、境界部の画素間隔が1を超える場合について、図11(a)に示す画像を例に演算方法を示す。境界部の画素間隔(1+d)=1.5画素とする。従って、画素flと画素frとの間の隙間の間隔はd=0.5画素である。また、黒を1、白を0として、注目する隙間の画素の濃度Pcは、右の画素frの濃度Pr、左の画素flの濃度Plとして、以下の式1で表される。
Pc=(Pr+Pl)/2 ・・・(式1)
上記式1により計算した結果を図13(a)に示す。図13(a)において、注目する隙間の画素をfc、隙間の画素fcを介して、一方側の画素(右の画素)をfr、他方側の画素(左の画素)flで表す。また、画素fcを中間発光素子28b(または29b)、右の画素frを第2発光素子29a、左の画素flを第1発光素子28aで露光する。
さらに面積比を考慮した前記隙間の画素の濃度Pcは、以下の式2で表される。
Pc=d×(Pr+Pl)/2 ・・・(式2)
上記式2により計算した結果を図13(b)に示す。
図13(b)に示す結果を各チップ用のメモリに設定し、画素fcを中間発光素子28b、右の画素frを第2発光素子29a、左の画素flを第1発光素子28aで露光する場合、図13(c)に示す太枠の中間発光素子28bで隙間の画素fcの濃度の分を露光する。露光した結果を図13(d)に示す。
単に面積に比例して増えた濃度分で露光した比較例の図12(a)と比べて、補間した画素の濃度とその両側の画素の濃度を考慮している分だけ、線スクリーン画像の形状が改善していることが分かる。
または、画像コントローラ部415は、第1チップ28と第2チップ29とが矢印Y方向に重なる領域において、前記第1チップ28の発光素子と前記第2チップ29の発光素子との矢印X方向の間隔が所定の間隔未満である場合に、以下のように補正する。
ここで、図3(c)に示すように、前記所定の間隔L未満の間隔をなす前記第1チップ28の発光素子を第1発光素子28aとする。また、前記所定の間隔L未満の間隔をなす前記第2チップ29の発光素子を第2発光素子29bとする。
画像コントローラ部415は、画像データをなす第1発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を用いて補正する。
さらに画像コントローラ部415は、前記所定の間隔L未満の間隔をなす画素の面積が減った分を用いて、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度をさらに補正する。
そして、補正した濃度を前記第1発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する。すなわち、第1発光素子を配置したチップ用のメモリに前記補正したデータ信号を格納する。
また画像コントローラ部415は、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度を用いて補正する。
さらに画像コントローラ部415は、前記所定の間隔L未満の間隔をなす画素の面積が減った分を用いて、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度をさらに補正する。
そして、補正した濃度を前記第2発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する。すなわち、第2発光素子を配置したチップ用のメモリに前記補正したデータ信号を格納する。
具体的には、境界部の画素間隔が1未満の場合について、演算方法を示す。境界部の画素flと画素frとの重なり分はd=0.5画素とする。従って、境界部の画素間隔(1-d)=0.5画素である。境界部の画素間隔が1未満の場合、境界の両側の画素の濃度を新たに計算する。
図14(a)は、境界に画素flと画素frの重なりがなく、所定の画素間隔で形成された画像を示す。図14(a)において、各マスを画素とし、所定の画素間隔を1として、各画素列の中央を点線で示している。図14(b)は、境界に画素flと画素frの重なりがあり、画素間隔が(1-d)になった場合の画像を示す。図14(b)は、マス目で表された中央(境界)の画素列と画素列が重なっており、重なった画素列とその外側の画素列との画素間隔は所定の画素間隔1である。図14(b)において、境界の画素列とその外側の画素列を含めて、画素間隔が均等に並ぶとすれば、全体の画素間隔(1+1+(1-d))=(3-d)を3で割り、理想的な画素間隔は(1-d/3)となる。この理想的な画素間隔を、図14(c)に一点鎖線で示している。境界で重なる画素のうち、一方側の画素fr(右の画素)の濃度Pr、他方側の画素fl(左の画素)の濃度Plとする。そして、一点鎖線の位置に境界で重なる画素fr、flの値が割り振られているとして、新たな境界の画素の濃度(画素値)Pr'、Pl'は、それぞれ以下の式3,式4で表される。
Pl'={(1-2d/3)Pl+(d/3)Pr}/(1-d/3) ・・・(式3)
Pr'={(d/3)Pl+(1-2d/3)Pr}/(1-d/3) ・・・(式4)
また、境界で重なる画素の面積は2から2-dに減っているので、この減った分を補正した各画素fl、frの濃度(画素値)Pr"、Pl"は、それぞれ以下の式5,式6で表される。
Pl"=((2-d)/2)Pl' ・・・(式5)
Pr"=((2-d)/2)Pr' ・・・(式6)
以上の式により計算した結果を各チップ用のメモリに設定し、境界の両側の画素である、右の画素frを第1発光素子29b、左の画素flを第2発光素子28aで露光した結果を図14(c)に示す。
単に面積に比例して減った濃度分で露光した比較例の図12(b)と比べて、境界の両側の各画素の濃度を、互いの濃度を考慮して補正している分だけ、線スクリーン画像の形状が改善していることが分かる。
本実施例によれば、第1チップと第2チップとの境界で対象となる画素の濃度を、その画素に隣接する画素の濃度を用いて補正することで、簡易な演算でスクリーンなどのパターン形状が崩れず、複数のチップ間のスジが見えにくい画像形成装置を提供できる。すなわち、発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化を抑制することができ、スジ現象の発生を抑制することができる。
〔実施例2〕
実施例2は、露光ヘッドが図15に示す発光素子アレイチップを有し、複数の発光素子で1画素を形成する点が実施例1とは異なる。図15では、露光ヘッドが有する複数の発光素子アレイチップのうちの一部である、4個の発光素子アレイチップ26~29を示している。
図15において、プリント基板の長手方向(矢印X方向)に順に配置された発光素子アレイチップ26~29同士は、プリント基板の短手方向(矢印Y方向)に端部で重なりを持つように配置されている。また、各発光素子アレイチップ26~29は、主走査方向に一定の素子間隔Rで配置した複数の発光素子からなる列を副走査方向に複数配置している。ここでは、1つの発光素子アレイチップは、主走査方向に所定の間隔Rで配置した複数の発光素子からなる列を、副走査方向に4列配置している。また、各発光素子アレイチップ26~29は、各列同士を主走査方向に一定の距離R/4だけオフセットを持たせて配置している。画像コントローラ部は、各発光素子列同士が同じ1ラインを多重露光するように副走査方向に遅延調整したデータを、各発光素子列へ転送する。本実施例の露光ヘッドは、各発光素子アレイチップの発光素子列同士がR/4の距離だけオフセットを持つため、各発光素子列の素子間隔Rの4倍の解像度で露光できる。本実施例において、入力するデータ解像度より発光素子の解像度が高く、2個の発光素子で1つの画素を形成する。
図16(a)および図16(b)は、図15に示す4列の発光素子列を多重露光した様子を示し、1つのマス目が1つの発光素子の露光に対応し、2個の発光素子で1つの画素を形成し太枠で示している。また、主走査方向(矢印X方向)で、2つの発光素子アレイチップ間の矢印Y方向に重なる領域(つなぎ目部分)を示す。また点灯の素子と、非点灯の素子とを異なる色で示す。図16(a)および図16(b)において、発光素子アレイチップを副走査方向にずらしているが、副走査方向のデータ遅延調整で同じ1ラインを露光するものとする。図16(a)において、主走査方向一方の発光素子列と他方の発光素子列との端部で、それぞれ1素子と2素子を非点灯にして、チップ間の隙間を最小(1画素未満)に調整している。また、図16(b)において、主走査方向一方の発光素子列と他方の発光素子列との端部で、それぞれ1素子と3素子を非点灯にして、チップ間の隙間を最小(1画素未満)に調整している。
あるいは、図16(b)において、主走査方向一方の発光素子列と他方の発光素子列との端部で、それぞれ1素子と1素子を非点灯にして、チップ間の画素同士を最小(1画素未満)に重ねる調整をしてもよい。同様に図16(b)において、主走査方向一方の発光素子列と他方の発光素子列との端部で、それぞれ1素子と2素子を非点灯にして、チップ間の画素同士を最小(1画素未満)に重ねる調整をしてもよい。
このように複数の発光素子で1つの画素を形成する多重露光方式の露光ヘッドを備えた画像形成装置に、実施例1で説明した画像データの補正を適用することで、解像度が増し、より画像の形状変化を抑制できる。
本実施例では、つなぎ目の補正において、発光素子の解像度で補正しきれない部分をさらに補正するものである。その様子を図17(a)~図17(d)を用いて説明する。図17(a)において、1つのマス目が1つの発光素子による1回の露光と対応し、主走査方向および副走査方向に2マス×2マスの露光で1つの画素を形成している。図17(a)に示す画像は線スクリーン画像を示している。図17(b)において、主走査方向の中央が発光素子アレイチップ間の境界を示し、発光素子の単位で補正しきれない隙間が残っている状態を示す。図17(b)に示す境界部の隙間の間隔はR/8、マス目の間隔はR/4である。また、図17(b)において、黒部の濃度を1、白部の濃度を0とした時、前記式1による計算結果を記入している。
また、面積比を補正する前記式2のdに相当する値は、(R/8)/(R/4)=0.5と計算され、これを適用した結果を図17(c)に示す。また、本実施例では図17(d)に示すように、境界部の画素を、その画素を露光する発光素子が配置されたチップ内にて、所定の間隔で隣接した発光素子で露光した。
本実施例によれば、入力した解像度より高い露光解像度で露光した場合でも、さらに高精度につなぎ目の濃度(露光量)を補正できる。すなわち、発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化をより抑制することができ、スジ現象の発生をより抑制することができる。
〔他の実施例〕
前述した実施例1において、図13(c)に示すように、境界の画素flと画素frとの間の隙間の画素fcを露光するために、画像コントローラ部415は、一方側の中間発光素子28bのみで露光する構成を例示したが、これに限定されるものではない。画像コントローラ部415は、画像データをなす第1発光素子用の濃度と第2発光素子用の濃度のうち濃度の高い方の発光素子に近い発光素子を前記中間発光素子としてもよい。すなわち、第1発光素子28a用の画素flの濃度Plと、第2発光素子29a用の画素frの濃度Prのうち濃度の高い方の発光画素に近い発光素子を前記中間発光素子としてもよい。具体的には、図18(a)の2ライン目の画素fcの濃度0.25は、濃度の高い方の第1発光素子28aに近い発光素子である中間発光素子29bで露光する。図18(a)の3ライン目の画素fcの濃度0.5は、濃度の高い方の第2発光素子29aに近い発光素子である中間発光素子28bで露光する。以下、同様に濃度の高い方の発光素子と中間発光素子とする。このように選択した中間発光素子で露光した結果を図18(b)に示す。このように中間発光素子を選択することで、図18(b)に示すように、発光素子アレイチップ同士の境界での画像の形状変化をより抑制することができる。
また前述した実施例1では、境界部の画素間隔が所定の間隔を超える場合に、画像コントローラ部415は、画像データをなす中間発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度と、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度とを用いて補正する構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、中間発光素子用の濃度を、ただ単に隣接する画素の濃度をコピーし、この画素とこれに重なる画素とを形成する。すなわち、境界で画素と画素の重なりを形成して、境界部の画素間隔が所定の間隔未満である場合の補正を行うようにしてもよい。このようにしても前述した実施例1と同様の効果が得られる。
また前述した実施例では、発光素子としてLEDを用いたが、有機ELなど他の発光素子を用いても良い。
Pc,Pl,Pr …濃度
fc,fl,fr …画素
1~29 …発光素子アレイチップ
28a,28b,29a,29b …発光素子
102 …感光ドラム
106 …露光ヘッド
202 …プリント基板
305 …コネクタ
400 …CPU
401 …画像データ生成部
403 …チップデータ変換部
404 …チップデータシフト部
405 …データ送信部
406 …同期信号生成部
415 …画像コントローラ部
416 …コネクタ
417,418,419 …ケーブル
500 …ラインメモリ
501~529 …メモリ
530 …カウンタ
531 …READ制御部
532 …WR制御部
540 …遅延素子
541 …補間制御部

Claims (6)

  1. 感光体と、
    複数の発光素子を第1の方向に所定の間隔で配置した第1チップと、複数の発光素子を前記第1の方向に前記所定の間隔で配置した第2チップとを前記第1の方向に順に配置し、かつ、前記第1チップと前記第2チップとを前記第1の方向と直交する第2の方向に重なるように配置した基板を備え、画像データに応じて各チップの発光素子を発光して前記感光体を露光する露光ヘッドと、
    前記露光ヘッドに対して、画像データをチップ毎に分割したデータ信号を含む、前記露光ヘッドを制御するための信号を送信するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、前記第1チップと前記第2チップとが前記第2の方向に重なる領域において前記第1チップの発光素子と前記第2チップの発光素子との前記第1の方向の間隔が前記所定の間隔未満である場合に、
    前記所定の間隔未満の間隔をなす前記第1チップの発光素子を第1発光素子、前記所定の間隔未満の間隔をなす前記第2チップの発光素子を第2発光素子としたとき、
    前記画像データをなす第1発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を用いて補正し、補正した濃度を前記第1発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定するとともに、
    前記画像データをなす第2発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度を用いて補正し、補正した濃度を前記第2発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記コントローラは、前記第1チップと前記第2チップとが前記第2の方向に重なる領域において前記第1チップの発光素子と前記第2チップの発光素子との前記第1の方向の間隔が前記所定の間隔未満である場合に、
    前記所定の間隔未満の間隔をなす画素の面積が減った分を用いて、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度をさらに補正し、補正した濃度を前記第1発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定するとともに、
    前記所定の間隔未満の間隔をなす画素の面積が減った分を用いて、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度をさらに補正し、補正した濃度を前記第2発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 感光体と、
    複数の発光素子を第1の方向に所定の間隔で配置した第1チップと、複数の発光素子を前記第1の方向に前記所定の間隔で配置した第2チップとを前記第1の方向に順に配置し、かつ、前記第1チップと前記第2チップとを前記第1の方向と直交する第2の方向に重なるように配置した基板を備え、画像データに応じて各チップの発光素子を発光して前記感光体を露光する露光ヘッドと、
    前記露光ヘッドに対して、画像データをチップ毎に分割したデータ信号を含む、前記露光ヘッドを制御するための信号を送信するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、前記第1チップと前記第2チップとが前記第2の方向に重なる領域において前記第1チップの発光素子と前記第2チップの発光素子との前記第1の方向の間隔が前記所定の間隔を超える場合に、
    前記所定の間隔を超える間隔をなす前記第1チップの発光素子を第1発光素子、前記所定の間隔を超える間隔をなす前記第2チップの発光素子を第2発光素子、前記所定の間隔を超える間隔をなす前記第1発光素子と前記第2発光素子との間に位置する発光素子を中間発光素子としたとき、
    前記画像データをなす中間発光素子用の濃度を、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度と、前記画像データをなす第2発光素子用の濃度とを用いて補正し、補正した濃度を前記中間発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記コントローラは、前記第1チップと前記第2チップとが前記第2の方向に重なる領域において前記第1チップの発光素子と前記第2チップの発光素子との前記第1の方向の間隔が前記所定の間隔を超える場合に、
    前記所定の間隔を超える間隔をなす画素の面積が増えた分を用いて、前記画像データをなす中間発光素子用の濃度をさらに補正し、補正した濃度を前記中間発光素子を配置したチップ用に分割したデータ信号に設定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラは、前記画像データをなす第1発光素子用の濃度と第2発光素子用の濃度のうち濃度の高い方の発光素子に近い発光素子を前記中間発光素子とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1チップおよび前記第2チップは、それぞれ、前記第1の方向に前記所定の間隔で配置した前記複数の発光素子からなる列を、前記第2の方向に複数配置し、各列同士を前記第1の方向に一定の距離だけオフセットして配置したものであり、
    前記コントローラは、複数の発光素子で1つの画素を形成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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