JP2020172766A - 目地装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】渡り廊下等の通路が地震によって上下方向に揺れ動いた場合であっても、破損することなく、かつ、目地装置の設置部分の美観も維持することができる目地装置を提供すること。【解決手段】一方の躯体3と、目地部2を介して設けられた他方の躯体4と、他方の躯体4の方向に突出する通路5と、目地部2の一部を塞ぐ床用目地装置6と、目地部2の一部あるいは全部を塞ぐ壁面用目地装置7と、床用目地装置6及び壁面用目地装置7の下部を覆うように設けられたカバー装置9とで構成され、他方の躯体4に一端部が固定され、かつ、突出端部が通路5の突出端部付近の下方に位置するカバープレート21と、カバープレート21の前後方向に設けられ、一端部が回動可能に支持され、かつ壁面用目地装置7の外側に当接するように設けられた側部カバー部材22と、通路5の底部とカバープレート21の間の隙間を塞ぐ閉塞部材23とで構成される。【選択図】図1

Description

本発明は目地部を介して設けられた躯体の間、主に一方の躯体に設けられた渡り廊下等の通路と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地装置に関する。
従来、一方の躯体に設けられ、他方の躯体側に突出した渡り廊下等の通路と他方の躯体との間の目地部を塞ぐ目地装置としては、「一方の建物の一方の通路の開口端部と目地部を介して配置される他方の建物の他方の通路の目地部側の床面に、該目地部の幅寸法の約2倍の幅寸法で形成されたスライド支持凹部と、一端部が前記一方の通路の開口端部の床躯体に所定間隔で枢支され、他端部が前記スライド支持凹部のほぼ中央部にスライド移動可能に位置する支持バーに所定間隔で枢支された複数本のプレート支持バーと、前記支持バーを前記スライド支持凹部のほぼ中央部を支持した状態で左右方向にスライド移動させるガイド手段と、前記複数本のプレート支持バー上を覆うように枢支され、かつ両側部にスライド移動して伸縮することができる、通常時には収縮用の隙間を有するように係合する係合片と係合凹部が形成された複数個の目地プレートと、前記スライド支持凹部上に位置する前記複数個の目地プレートおよび、該スライド支持凹部を覆うように前記他方の通路の床躯体に取付けられたカバープレートと、前記支持バーの位置している所まで形成された前記他方の通路の側壁に一端部が枢支され、他端部が一方の通路の側壁に枢支された一対の壁用目地装置とからなることを特徴とする通路用目地装置。」が知られている(例えば特許文献1)。
ところで、このような通路や渡り廊下と他方の躯体を接続するような目地装置を用いる場合、一般的に雨仕舞のためや目地装置の構造等を隠し見栄えを良くするために、目地装置の下部を覆うように底部がプレート状のフラッシング材を設置することがある。
しかしこのようなフラッシング材を設置した場合において、渡り廊下等が上下方向に揺れ動いた場合には、フラッシング材に渡り廊下が衝突し、カバープレート等が破損するおそれがあった。
特開2012−31713公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、渡り廊下等の通路が地震によって上下方向に揺れ動いた場合であっても、破損することなく、かつ、目地装置の設置部分の美観も維持することができる目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地装置は、一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体と、前記一方の躯体に設けられ前記他方の躯体の方向に突出する通路と、前記通路と前記他方の躯体の間の前記目地部の一部を塞ぐ床用目地装置と、前記目地部の一部あるいは全部を塞ぐ壁面用目地装置と、前記一方の躯体に設けられ、前記床用目地装置及び前記壁面用目地装置の下部を覆うように設けられたカバー装置とで構成され、前記カバー装置は、前記他方の躯体に一端部が固定されて前記通路と隔てて下方に設けられ、かつ、突出端部が前記通路の突出端部付近の下方に位置するカバープレートと、前記カバープレートの前後方向にそれぞれ設けられ、一端部が回動可能に支持され、かつ前記壁面用目地装置の外側に当接するように設けられた側部カバー部材と、前記通路の底部と前記カバープレートの間の隙間を塞ぐ閉塞部材とで構成されることを特徴とする。
請求項2に記載の目地装置の前記閉塞部材は、弾性の樹脂板であることを特徴とする。
請求項3に記載の目地装置の前記閉塞部材は、上下方向に変位可能な閉塞板と、前記閉塞板の上端部が前記通路の底部に当接するように付勢する付勢具と、前記閉塞板の上端部が所定の位置より上方へ変位しないように制御するストッパーとで構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の目地装置の前記床用目地装置は、前記他方の躯体にその一端部が取り付けられ、前記凹所に他端部が支持される複数個のバー部材と、この複数個のバー部材に架け渡すように取り付けられた複数個の目地プレートとで構成されることを特徴とする。
請求項5に記載の目地装置の前記壁面用目地装置は、一端部が通路の突出端部に取り付けられ、他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の枢支部を有するリンク部材と、前記枢支部に枢支された複数個の目地カバーとで構成されることを特徴とする。
請求項6に記載の目地装置は、前記一方の躯体と前記他方の躯体の間の天井部分の目地部を塞ぐ天井用目地装置をさらに備えることを特徴とする
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載された発明においては、通路と所定間隔を隔てて下方にカバープレートが設けられているので、地震によって通路が下方向に動いた場合であっても通路やカバープレート(カバー装置)が損傷等することなく、地震による揺れ動きを吸収することができる。
(2)また、側部カバー部材と閉塞部材を備えているので、通路や壁面用目地装置とカバープレートの間の隙間を塞ぐことができる。
したがって、雨水等がカバープレートと通路の間の隙間に侵入することを確実に防止することができる。
(3)請求項2乃至請求項6に記載の発明においても、前記(1)〜(2)と同様な効果が得られる。
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図8乃至図10は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の目地装置の平面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 カバー装置の説明図。 地震で目地部が狭くなった場合の正面視側からの動作説明図。 地震で目地部が広くなった場合の正面視側からの動作説明図。 地震で左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合の平面視側からの動作説明図。 地震で左右の躯体が異なる上下方向に揺れ動いた場合の正面視側からの動作説明図。 第2の実施形態の目地装置の平面図。 図8の9−9線に沿う断面図。 カバー装置の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた一方の躯体3及び他方の躯体4間に設置された目地装置である。
なお、左右方向とは図2における左右方向であり、前後方向とは図1における上下方向(符号基準)をいい、上下方向とは図2における上下方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
この目地装置1は、図1及び図2に示すように、一方の躯体3と、前記一方の躯体3と目地部2を介して設けられた他方の躯体4と、前記一方の躯体3の壁面3aに略直行するように設けられ前記他方の躯体4の方向に突出する渡り通路等の通路5と、前記通路5と他方の躯体4の間の床面部分の目地部2aを塞ぐ床用目地装置6と、前記通路5と他方の躯体4の間の側面部分の目地部2bを塞ぐ壁面用目地装置7と、前記通路5と他方の躯体4の間の天井部分の目地部2cを塞ぐ天井用目地装置8と、前記一方の躯体3に設けられ、前記床用目地装置6及び壁面用目地装置7の下部を覆うように設けられたカバー装置9とで構成されている。
ここで「目地部2」とは広義では、一方の躯体3の壁面3aと他方の躯体4の壁面4aとの間のクリアランスをいい、狭義には、通路5の突出端面と他方の躯体4の壁面との間のクリアランスをいう。
前記通路5は、いわゆる渡り通路等のように一方の躯体3の壁面3aに固定状態で一端部が設けられ、突出端部5aが前記他方の躯体4側へ突出している。この通路5は断面視略上向きコ字状(天井がない形状)に形成されていてもよいし、断面視略ロ字状に形成されているものでもよい。本実施形態においては、断面視略ロ字状の通路5が用いられる。
ところで、本実施形態では、この通路5の突出端部付近の床面には、床用目地装置6を設置するための凹所10が形成されている。
また、この通路5には、特に図示しないが、一端部が前記一方の躯体3の壁面3aに固定され、他端部が通路の突出端部5a付近を支持するような補強部材が設けられている。
前記他方の躯体4は、前記通路5の突出端部5aに対向するように開口部11が設けられており、前記通路5の突出端部5aとこの開口部11の間の目地部2に床用目地装置6、壁面用目地装置7及び天井用目地装置8を設けてそれぞれ目地部2bの一部(床面間の目地部2a、壁面間の目地部2b、天井間の目地部2c)を塞いでいる。
床用目地装置6は、本実施形態においては、一端部が前記他方の躯体4の開口部付近にその一端部が前後方向に回転可能に取り付けられ、他端部が前記凹所10に支持される複数個のバー部材12と、この複数個のバー部材12に架け渡すように枢支ピン等で取り付けられた複数個の目地プレート13とで形成された床用目地プレート14と、凹所10を覆うカバー板15とで構成されている。
このバー部材12は、本実施形態では、他方の躯体4の開口部11の床面付近に上下方向に移動可能に設けられた取付具12aを介して一端部が上下及び前後方向に回転可能に取り付けられている。また、カバー板15も一端部が上下方向に回転可能に取り付けられる又は、目地プレート13の上下変位に追従できる程度の弾性を有する材料で形成されることが望ましい。このようにバー部材12やカバー板15を構成することにより、地震による揺れ動きに追従することができる。
なお、通路5に凹所10を形成せず、バー部材12と目地プレート13のみ(床用目地プレート14のみ)で床用目地装置6を構成してもよい。
壁面用目地装置7は、一端部がヒンジ部17aを介して通路5の突出端面に取り付けられ、他端部がヒンジ部17aを介して他方の躯体4の壁面4aに取り付けられ、複数個の枢支部16を有するリンク部材17と、このリンク部材17の枢支部16に枢支された複数個の目地カバー18とで構成されている。
この壁面用目地装置7は、少なくとも外壁部分(外側部分)にのみ設置されれば機能としては問題ないが、渡り通路等を通行する際に内壁部分の美観をよくするため内壁部分にも目地カバー18を配置することが望ましい。
このような場合、内壁用の壁面用目地装置7と外壁用の壁面用目地装置7をそれぞれ設けてもよく、リンク部材17の内側と外側に目地カバー18を固定して1つの壁面用目地装置7で内壁部分及び外壁部分の目地部2bを塞いでもよい。
本実施形態では、この目地カバー18は平面視略クランク状のプレートが用いられており、その一端部がリンク部材17の枢支部16に直接又はバー状の取り付け部材(図示せず)等を介して取り付けられる。
この壁面用目地装置7の目地カバー18を断面視略下向きコ字状に形成して壁面部分の目地部2b及び天井部分の目地部2cを塞ぐものとしてもよく、断面視略ロ字状の目地カバー18を用いて床面部分の目地部2a、壁面部分の目地部2b及び天井部分の目地部2c、すなわち目地部2の全部を塞いでもよい。このような場合、人等が通行する部位として床用目地装置6を別途設けてもよいし、この壁面用目地装置7が床用目地装置6を兼ねてもよい。
なお、断面視略上向きコ字状の通路5の場合には、伸縮手摺等も壁面用目地装置7として用いることができる。
本実施形態では、これに加え、天井部分の目地部を塞ぐ天井用目地装置8を設けている。なお、天井部分の目地部2についても、断面視略コ字状の目地カバーを用いて壁面用目地装置7で塞いでもよい。
前記天井用目地装置8は、他方の躯体の壁面に一端部が固定され、その上面が一方の躯体3に向かってやや下方に下がるような傾斜状に形成された複数個の目地板支持具19と、この目地板支持具19に固定され、上面が一方の躯体3に向かってやや下方に下がるような傾斜状に形成された板状の目地板20とで構成されている。この目地板20は、正面視略クランク形状に形成されており、その一端部は他方の躯体4の壁面に固定されている。
この目地板20の他端部は、通常時(図1等の状態)において、前記通路の上方に位置するように形成されている。また、この目地板20の他端部と、前記通路5の上面との間の隙間を塞ぐように、ゴム等の弾性材で形成された雨水カバー等(図示せず)を設けてもよい。
カバー装置9は、図3に示すように、一端部21aが他方の躯体4に固定されて通路5と所定間隔を隔てて下方に設けられ、かつ、その突出端部21bが前記通路5の突出端部5a付近の下方に位置するカバープレート21と、前記カバープレート21の前後方向にそれぞれ設けられ、一端部が回動可能で、かつ前記壁面用目地装置の外側に当接するように設けられた側部カバー部材22と、前記通路5の底部5bと前記カバープレート21の間の隙間を塞ぐ閉塞部材23とで構成されている。
カバープレート21は、フラッシング材としても用いられるものであり、本実施形態では、略板状の部材で、通路5の底部5bから約200mm以上下方に間隔を隔てて設けられている。この間隔については、本実施形態では、地震時に通路5が200mm程度下方へ変異することを想定しているため、この寸法となっており、通路5の揺れ動き想定幅以上下方へ設ける必要がある。
このカバープレート21の一端部は、他方の躯体4の壁面に固定具28により固定されており、その突出端部は、通路5の突出端部5aよりもやや目地部2の中央側に位置するように形成されている。
この固定具28は、図2や図3等に示すように、一端部が他方の躯体4の壁面4aに固定されたバー状の部材で、このバー状の固定具28にカバープレート21を固定している。
また、このカバープレート21は、その前後方向の端部が壁面用目地装置7よりも外側に位置するように形成されており、具体的には、地震によって一方と他方の左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合に想定される揺れ動き幅よりも前後方向の寸法が大きくなるように形成されている。
側部カバー部材22は、前後方向に一対設けられており、その一端部が他方の躯体4の壁面に略当接し、かつ、前後方向に回転可能に他方の躯体4の壁面又はカバープレート21の上面に取り付けられている。ところで、略当接するとは、ピッタリと当接している状態及び僅かな隙間を介して離間している状態をも含むものである。
この一対の側部カバー部材22は、その下端部が前記カバープレート21と当接するとともに、その内側の面が壁面用目地装置7の目地カバー18と当接している。また、側部カバー部材22の一端部の回転軸24(ヒンジ部)には、側部カバー部材22を常時目地カバー18側へ回動するように付勢する付勢手段(図示せず)が設けられている。この付勢手段は、本実施形態では、ねじりバネのような部材を想定しているが、例えば一端部が他方の躯体4に固定され他端部が側部カバー部材22の外側面に固定された押しバネ等を用いてもよい。
閉塞部材23は、本実施形態では、ゴム等の弾性を有する樹脂板で形成され、その下端部がカバープレート21の突出端部付近に固定され、その上端部が通路5の底部5bに当接している。
このようにカバープレート21と通路5の間の隙間を閉塞部材23で閉塞することにより、雨水や鳥の侵入を防止することができる。
地震によって一方と他方の左右の躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図4に示すように、床用目地プレート14が凹所10上を左右方向にスライド移動するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17が縮み、このリンク部材17の枢支部16に取り付けられた複数個の目地カバー18同士の間隔も狭まり、その重なり幅が大きくなって、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図5に示すように、床用目地プレート14が凹所10上を左右方向にスライド移動するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17が伸長し、このリンク部材17の枢支部16に取り付けられた複数個の目地カバー18同士の間隔も広まり、その重なり幅が小さくなって、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動くと、図6に示すように、バー部材12がその一端部を支点に回動するとともに、複数個の目地プレート13同士の間隔が狭まって床用目地プレート14全体として平面視略平行四辺形状に変形するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17がヒンジ部17aを支点に回動し地震による揺れ動きを吸収する。
また、カバー装置9の側部カバー部材22の一端部側の回動軸24を軸に回転し、揺れ動きを吸収する。
地震で左右の躯体3、4が異なる上下方向に揺れ動き、図7に示すように、通路5の突出端部5aが下方に変異すると、床用目地装置6のバー部材12は一端部を支点に下方に回動するとともに、カバー板15がその動きに追従する。
また、カバー装置9の閉塞部材23は、通路5により押圧されて閉塞部材23が有する弾性により縮み、左右の躯体3、4が通常状態に戻った際には、自動的に通常時の状態に復帰する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図8乃至図10に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8乃至図10に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上下方向に回動可能に一端部が取り付けられた閉塞板25と、前記閉塞板25の他端部が上方に変位するように付勢する付勢具26と、前記閉塞板25の他端部が所定の位置より上方へ変位しないように制御するストッパー27とで閉塞部材23Aを構成したカバー装置9Aを用いた点で、このような目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この閉塞板25は、図10に示すように、一端部がカバープレート21の上面にヒンジ部材28を介して回動可能に取り付けられており、閉塞板25の他端部を上方へ回動させて変位させるように、一端部がカバープレート21の上面に固定され、他端部が閉塞板25の下面に当接するコイルスプリングを用いた付勢具26が設けられている。また、閉塞板25の他端部が通路5の底部5bよりも上方へ変位することを防止するために、ワイヤー状のストッパー27が設けられている。
地震によって通路5の突出端部5aが下方へ変位した場合には、通路5の突出端部5aが閉塞板25を下方へ押圧し、閉塞板25は付勢具26の付勢力に抗してヒンジ部材28を支点に他端部が下方へ変異するように回動する。
なお、床用目地装置や壁面用目地装置は、詳細な説明で記載したもののほか、公知の床用目地装置や壁面用目地装置を適宜用いることができる。
また、閉塞部材についても、本発明の実施形態で説明したものに限られず、通路の下方向の移動に追従できるとともに、少なくとも通常時及び通路が下方向に揺れ動いた場合において、通路とカバープレートとの間の隙間を塞ぐことができるものであれば、どのようなものでもよい。
本発明は目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:通路、 6:床用目地装置、
7:壁面用目地装置、 8:天井用目地装置、
9、9A:カバー装置、 10:凹所、
11:開口部、 12:バー部材、
13:目地プレート、 14:床用目地プレート、
15:カバー板、 16:枢支部材、
17:リンク部材、 18:目地カバー、
19:目地板支持具、 20:目地板、
21:カバープレート、 22:側部カバー部材、
23、23A:閉塞部材 24:回転軸、
25:閉塞板、 26:付勢具、
27:ストッパー、 28:固定具。
本発明は目地部を介して設けられた躯体の間、主に一方の躯体に設けられた渡り廊下等の通路と他方の躯体間の目地部を塞ぐ目地装置に関する。
従来、一方の躯体に設けられ、他方の躯体側に突出した渡り廊下等の通路と他方の躯体との間の目地部を塞ぐ目地装置としては、「一方の建物の一方の通路の開口端部と目地部を介して配置される他方の建物の他方の通路の目地部側の床面に、該目地部の幅寸法の約2倍の幅寸法で形成されたスライド支持凹部と、一端部が前記一方の通路の開口端部の床躯体に所定間隔で枢支され、他端部が前記スライド支持凹部のほぼ中央部にスライド移動可能に位置する支持バーに所定間隔で枢支された複数本のプレート支持バーと、前記支持バーを前記スライド支持凹部のほぼ中央部を支持した状態で左右方向にスライド移動させるガイド手段と、前記複数本のプレート支持バー上を覆うように枢支され、かつ両側部にスライド移動して伸縮することができる、通常時には収縮用の隙間を有するように係合する係合片と係合凹部が形成された複数個の目地プレートと、前記スライド支持凹部上に位置する前記複数個の目地プレートおよび、該スライド支持凹部を覆うように前記他方の通路の床躯体に取付けられたカバープレートと、前記支持バーの位置している所まで形成された前記他方の通路の側壁に一端部が枢支され、他端部が一方の通路の側壁に枢支された一対の壁用目地装置とからなることを特徴とする通路用目地装置。」が知られている(例えば特許文献1)。
ところで、このような通路や渡り廊下と他方の躯体を接続するような目地装置を用いる場合、一般的に雨仕舞のためや目地装置の構造等を隠し見栄えを良くするために、目地装置の下部を覆うように底部がプレート状のフラッシング材を設置することがある。
しかしこのようなフラッシング材を設置した場合において、渡り廊下等が上下方向に揺れ動いた場合には、フラッシング材に渡り廊下が衝突し、カバープレート等が破損するおそれがあった。
特開2012−31713公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、渡り廊下等の通路が地震によって上下方向に揺れ動いた場合であっても、破損することなく、かつ、目地装置の設置部分の美観も維持することができる目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の目地装置は、一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体と、前記一方の躯体に設けられ前記他方の躯体の方向に突出する通路と、前記通路と前記他方の躯体の間の前記目地部の一部を塞ぐ床用目地装置と、前記目地部の一部あるいは全部を塞ぐ壁面用目地装置と、前記一方の躯体に設けられ、前記床用目地装置及び前記壁面用目地装置の下部を覆うように設けられたカバー装置とで構成され、前記カバー装置は、前記他方の躯体に一端部が固定されて前記通路と隔てて下方に設けられ、かつ、突出端部が前記通路の突出端部付近の下方に位置するカバープレートと、前記カバープレートの前後方向にそれぞれ設けられ、一端部が回動可能に支持され、かつ前記壁面用目地装置の外側に当接するように設けられた側部カバー部材と、前記通路の底部と前記カバープレートの間の隙間を塞ぐ閉塞部材とで構成され、前記閉塞部材は、上下方向に変位可能な閉塞板と、前記閉塞板の上端部が前記通路の底部に当接するように付勢する付勢具と、前記閉塞板の上端部が所定の位置より上方へ変位しないように制御するストッパーとで構成されることを特徴とする。
請求項2に記載の目地装置の前記床用目地装置は、前記他方の躯体にその一端部が取り付けられ、前記凹所に他端部が支持される複数個のバー部材と、この複数個のバー部材に架け渡すように取り付けられた複数個の目地プレートとで構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の目地装置の前記壁面用目地装置は、一端部が通路の突出端部に取り付けられ、他端部が他方の躯体に取り付けられ、複数個の枢支部を有するリンク部材と、前記枢支部に枢支された複数個の目地カバーとで構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の目地装置は、前記一方の躯体と前記他方の躯体の間の天井部分の目地部を塞ぐ天井用目地装置をさらに備えることを特徴とする
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載された発明においては、通路と所定間隔を隔てて下方にカバープレートが設けられているので、地震によって通路が下方向に動いた場合であっても通路やカバープレート(カバー装置)が損傷等することなく、地震による揺れ動きを吸収することができる。
(2)また、側部カバー部材と閉塞部材を備えているので、通路や壁面用目地装置とカバープレートの間の隙間を塞ぐことができる。
したがって、雨水等がカバープレートと通路の間の隙間に侵入することを確実に防止することができる。
(3)請求項2乃至請求項4に記載の発明においても、前記(1)〜(2)と同様な効果が得られる。
図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図8乃至図10は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1の実施形態の目地装置の平面図。 図1の2−2線に沿う断面図。 カバー装置の説明図。 地震で目地部が狭くなった場合の正面視側からの動作説明図。 地震で目地部が広くなった場合の正面視側からの動作説明図。 地震で左右の躯体が異なる前後方向に揺れ動いた場合の平面視側からの動作説明図。 地震で左右の躯体が異なる上下方向に揺れ動いた場合の正面視側からの動作説明図。 第2の実施形態の目地装置の平面図。 図8の9−9線に沿う断面図。 カバー装置の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1乃至図7に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は目地部2を介して設けられた一方の躯体3及び他方の躯体4間に設置された目地装置である。
なお、左右方向とは図2における左右方向であり、前後方向とは図1における上下方向(符号基準)をいい、上下方向とは図2における上下方向をいう。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
この目地装置1は、図1及び図2に示すように、一方の躯体3と、前記一方の躯体3と目地部2を介して設けられた他方の躯体4と、前記一方の躯体3の壁面3aに略直行するように設けられ前記他方の躯体4の方向に突出する渡り通路等の通路5と、前記通路5と他方の躯体4の間の床面部分の目地部2aを塞ぐ床用目地装置6と、前記通路5と他方の躯体4の間の側面部分の目地部2bを塞ぐ壁面用目地装置7と、前記通路5と他方の躯体4の間の天井部分の目地部2cを塞ぐ天井用目地装置8と、前記一方の躯体3に設けられ、前記床用目地装置6及び壁面用目地装置7の下部を覆うように設けられたカバー装置9とで構成されている。
ここで「目地部2」とは広義では、一方の躯体3の壁面3aと他方の躯体4の壁面4aとの間のクリアランスをいい、狭義には、通路5の突出端面と他方の躯体4の壁面との間のクリアランスをいう。
前記通路5は、いわゆる渡り通路等のように一方の躯体3の壁面3aに固定状態で一端部が設けられ、突出端部5aが前記他方の躯体4側へ突出している。この通路5は断面視略上向きコ字状(天井がない形状)に形成されていてもよいし、断面視略ロ字状に形成されているものでもよい。本実施形態においては、断面視略ロ字状の通路5が用いられる。
ところで、本実施形態では、この通路5の突出端部付近の床面には、床用目地装置6を設置するための凹所10が形成されている。
また、この通路5には、特に図示しないが、一端部が前記一方の躯体3の壁面3aに固定され、他端部が通路の突出端部5a付近を支持するような補強部材が設けられている。
前記他方の躯体4は、前記通路5の突出端部5aに対向するように開口部11が設けられており、前記通路5の突出端部5aとこの開口部11の間の目地部2に床用目地装置6、壁面用目地装置7及び天井用目地装置8を設けてそれぞれ目地部2bの一部(床面間の目地部2a、壁面間の目地部2b、天井間の目地部2c)を塞いでいる。
床用目地装置6は、本実施形態においては、一端部が前記他方の躯体4の開口部付近にその一端部が前後方向に回転可能に取り付けられ、他端部が前記凹所10に支持される複数個のバー部材12と、この複数個のバー部材12に架け渡すように枢支ピン等で取り付けられた複数個の目地プレート13とで形成された床用目地プレート14と、凹所10を覆うカバー板15とで構成されている。
このバー部材12は、本実施形態では、他方の躯体4の開口部11の床面付近に上下方向に移動可能に設けられた取付具12aを介して一端部が上下及び前後方向に回転可能に取り付けられている。また、カバー板15も一端部が上下方向に回転可能に取り付けられる又は、目地プレート13の上下変位に追従できる程度の弾性を有する材料で形成されることが望ましい。このようにバー部材12やカバー板15を構成することにより、地震による揺れ動きに追従することができる。
なお、通路5に凹所10を形成せず、バー部材12と目地プレート13のみ(床用目地プレート14のみ)で床用目地装置6を構成してもよい。
壁面用目地装置7は、一端部がヒンジ部17aを介して通路5の突出端面に取り付けられ、他端部がヒンジ部17aを介して他方の躯体4の壁面4aに取り付けられ、複数個の枢支部16を有するリンク部材17と、このリンク部材17の枢支部16に枢支された複数個の目地カバー18とで構成されている。
この壁面用目地装置7は、少なくとも外壁部分(外側部分)にのみ設置されれば機能としては問題ないが、渡り通路等を通行する際に内壁部分の美観をよくするため内壁部分にも目地カバー18を配置することが望ましい。
このような場合、内壁用の壁面用目地装置7と外壁用の壁面用目地装置7をそれぞれ設けてもよく、リンク部材17の内側と外側に目地カバー18を固定して1つの壁面用目地装置7で内壁部分及び外壁部分の目地部2bを塞いでもよい。
本実施形態では、この目地カバー18は平面視略クランク状のプレートが用いられており、その一端部がリンク部材17の枢支部16に直接又はバー状の取り付け部材(図示せず)等を介して取り付けられる。
この壁面用目地装置7の目地カバー18を断面視略下向きコ字状に形成して壁面部分の目地部2b及び天井部分の目地部2cを塞ぐものとしてもよく、断面視略ロ字状の目地カバー18を用いて床面部分の目地部2a、壁面部分の目地部2b及び天井部分の目地部2c、すなわち目地部2の全部を塞いでもよい。このような場合、人等が通行する部位として床用目地装置6を別途設けてもよいし、この壁面用目地装置7が床用目地装置6を兼ねてもよい。
なお、断面視略上向きコ字状の通路5の場合には、伸縮手摺等も壁面用目地装置7として用いることができる。
本実施形態では、これに加え、天井部分の目地部を塞ぐ天井用目地装置8を設けている。なお、天井部分の目地部2についても、断面視略コ字状の目地カバーを用いて壁面用目地装置7で塞いでもよい。
前記天井用目地装置8は、他方の躯体の壁面に一端部が固定され、その上面が一方の躯体3に向かってやや下方に下がるような傾斜状に形成された複数個の目地板支持具19と、この目地板支持具19に固定され、上面が一方の躯体3に向かってやや下方に下がるような傾斜状に形成された板状の目地板20とで構成されている。この目地板20は、正面視略クランク形状に形成されており、その一端部は他方の躯体4の壁面に固定されている。
この目地板20の他端部は、通常時(図1等の状態)において、前記通路の上方に位置するように形成されている。また、この目地板20の他端部と、前記通路5の上面との間の隙間を塞ぐように、ゴム等の弾性材で形成された雨水カバー等(図示せず)を設けてもよい。
カバー装置9は、図3に示すように、一端部21aが他方の躯体4に固定されて通路5と所定間隔を隔てて下方に設けられ、かつ、その突出端部21bが前記通路5の突出端部5a付近の下方に位置するカバープレート21と、前記カバープレート21の前後方向にそれぞれ設けられ、一端部が回動可能で、かつ前記壁面用目地装置の外側に当接するように設けられた側部カバー部材22と、前記通路5の底部5bと前記カバープレート21の間の隙間を塞ぐ閉塞部材23とで構成されている。
カバープレート21は、フラッシング材としても用いられるものであり、本実施形態では、略板状の部材で、通路5の底部5bから約200mm以上下方に間隔を隔てて設けられている。この間隔については、本実施形態では、地震時に通路5が200mm程度下方へ変異することを想定しているため、この寸法となっており、通路5の揺れ動き想定幅以上下方へ設ける必要がある。
このカバープレート21の一端部は、他方の躯体4の壁面に固定具28により固定されており、その突出端部は、通路5の突出端部5aよりもやや目地部2の中央側に位置するように形成されている。
この固定具28は、図2や図3等に示すように、一端部が他方の躯体4の壁面4aに固定されたバー状の部材で、このバー状の固定具28にカバープレート21を固定している。
また、このカバープレート21は、その前後方向の端部が壁面用目地装置7よりも外側に位置するように形成されており、具体的には、地震によって一方と他方の左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合に想定される揺れ動き幅よりも前後方向の寸法が大きくなるように形成されている。
側部カバー部材22は、前後方向に一対設けられており、その一端部が他方の躯体4の壁面に略当接し、かつ、前後方向に回転可能に他方の躯体4の壁面又はカバープレート21の上面に取り付けられている。ところで、略当接するとは、ピッタリと当接している状態及び僅かな隙間を介して離間している状態をも含むものである。
この一対の側部カバー部材22は、その下端部が前記カバープレート21と当接するとともに、その内側の面が壁面用目地装置7の目地カバー18と当接している。また、側部カバー部材22の一端部の回転軸24(ヒンジ部)には、側部カバー部材22を常時目地カバー18側へ回動するように付勢する付勢手段(図示せず)が設けられている。この付勢手段は、本実施形態では、ねじりバネのような部材を想定しているが、例えば一端部が他方の躯体4に固定され他端部が側部カバー部材22の外側面に固定された押しバネ等を用いてもよい。
閉塞部材23は、本実施形態では、ゴム等の弾性を有する樹脂板で形成され、その下端部がカバープレート21の突出端部付近に固定され、その上端部が通路5の底部5bに当接している。
このようにカバープレート21と通路5の間の隙間を閉塞部材23で閉塞することにより、雨水や鳥の侵入を防止することができる。
地震によって一方と他方の左右の躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が狭くなると、図4に示すように、床用目地プレート14が凹所10上を左右方向にスライド移動するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17が縮み、このリンク部材17の枢支部16に取り付けられた複数個の目地カバー18同士の間隔も狭まり、その重なり幅が大きくなって、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で躯体3、4が左右方向に揺れ動き目地部2が広くなると、図5に示すように、床用目地プレート14が凹所10上を左右方向にスライド移動するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17が伸長し、このリンク部材17の枢支部16に取り付けられた複数個の目地カバー18同士の間隔も広まり、その重なり幅が小さくなって、地震による揺れ動きを吸収する。
地震で左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動くと、図6に示すように、バー部材12がその一端部を支点に回動するとともに、複数個の目地プレート13同士の間隔が狭まって床用目地プレート14全体として平面視略平行四辺形状に変形するとともに、壁面用目地装置7のリンク部材17がヒンジ部17aを支点に回動し地震による揺れ動きを吸収する。
また、カバー装置9の側部カバー部材22の一端部側の回動軸24を軸に回転し、揺れ動きを吸収する。
地震で左右の躯体3、4が異なる上下方向に揺れ動き、図7に示すように、通路5の突出端部5aが下方に変異すると、床用目地装置6のバー部材12は一端部を支点に下方に回動するとともに、カバー板15がその動きに追従する。
また、カバー装置9の閉塞部材23は、通路5により押圧されて閉塞部材23が有する弾性により縮み、左右の躯体3、4が通常状態に戻った際には、自動的に通常時の状態に復帰する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図8乃至図10に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8乃至図10に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、上下方向に回動可能に一端部が取り付けられた閉塞板25と、前記閉塞板25の他端部が上方に変位するように付勢する付勢具26と、前記閉塞板25の他端部が所定の位置より上方へ変位しないように制御するストッパー27とで閉塞部材23Aを構成したカバー装置9Aを用いた点で、このような目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
この閉塞板25は、図10に示すように、一端部がカバープレート21の上面にヒンジ部材28を介して回動可能に取り付けられており、閉塞板25の他端部を上方へ回動させて変位させるように、一端部がカバープレート21の上面に固定され、他端部が閉塞板25の下面に当接するコイルスプリングを用いた付勢具26が設けられている。また、閉塞板25の他端部が通路5の底部5bよりも上方へ変位することを防止するために、ワイヤー状のストッパー27が設けられている。
地震によって通路5の突出端部5aが下方へ変位した場合には、通路5の突出端部5aが閉塞板25を下方へ押圧し、閉塞板25は付勢具26の付勢力に抗してヒンジ部材28を支点に他端部が下方へ変異するように回動する。
なお、床用目地装置や壁面用目地装置は、詳細な説明で記載したもののほか、公知の床用目地装置や壁面用目地装置を適宜用いることができる。
また、閉塞部材についても、本発明の実施形態で説明したものに限られず、通路の下方向の移動に追従できるとともに、少なくとも通常時及び通路が下方向に揺れ動いた場合において、通路とカバープレートとの間の隙間を塞ぐことができるものであれば、どのようなものでもよい。
本発明は目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:通路、 6:床用目地装置、
7:壁面用目地装置、 8:天井用目地装置、
9、9A:カバー装置、 10:凹所、
11:開口部、 12:バー部材、
13:目地プレート、 14:床用目地プレート、
15:カバー板、 16:枢支部材、
17:リンク部材、 18:目地カバー、
19:目地板支持具、 20:目地板、
21:カバープレート、 22:側部カバー部材、
23、23A:閉塞部材 24:回転軸、
25:閉塞板、 26:付勢具、
27:ストッパー、 28:固定具。

Claims (6)

  1. 一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体と、前記一方の躯体に設けられ前記他方の躯体の方向に突出する通路と、前記通路と前記他方の躯体の間の前記目地部の一部を塞ぐ床用目地装置と、前記目地部の一部あるいは全部を塞ぐ壁面用目地装置と、前記一方の躯体に設けられ、前記床用目地装置及び前記壁面用目地装置の下部を覆うように設けられたカバー装置とで構成され、前記カバー装置は、前記他方の躯体に一端部が固定されて前記通路と隔てて下方に設けられ、かつ、突出端部が前記通路の突出端部付近の下方に位置するカバープレートと、前記カバープレートの前後方向にそれぞれ設けられ、一端部が回動可能に支持され、かつ前記壁面用目地装置の外側に当接するように設けられた側部カバー部材と、前記通路の底部と前記カバープレートの間の隙間を塞ぐ閉塞部材とで構成される目地装置。
  2. 前記閉塞部材は、弾性の樹脂板であることを特徴とする請求項1に記載の目地装置。
  3. 前記閉塞部材は、上下方向に変位可能な閉塞板と、前記閉塞板の端部が前記通路の底部に当接するように付勢する付勢具と、前記閉塞板の端部が所定の位置より上方へ変位しないように制御するストッパーとで構成されることを特徴とする請求項1に記載の目地装置。
  4. 前記床用目地装置は、前記他方の躯体にその一端部が取り付けられ、前記通路に他端部が支持される複数個のバー部材と、前記複数個のバー部材に架け渡すように取り付けられた複数個の目地プレートとで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の目地装置。
  5. 前記壁面用目地装置は、一端部が前記通路の突出端部に取り付けられ、他端部が前記他方の躯体に取り付けられ、複数個の枢支部を有するリンク部材と、前記枢支部に枢支された複数個の目地カバーとで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の目地装置。
  6. 前記一方の躯体と前記他方の躯体の間の天井部分の目地部を塞ぐ天井用目地装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の目地装置。
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