JP2020171550A - 洗浄機 - Google Patents

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Atsushi Kubota
淳 久保田
為石 芳正
Yoshimasa Tameishi
芳正 為石
津森 衛
Mamoru Tsumori
衛 津森
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Abstract

【課題】初期給湯に要する時間の短縮が図れる洗浄機を提供する。【解決手段】食器洗浄機1では、洗浄室3と、すすぎタンク25内の水を供給する供給ポンプと、すすぎタンク25に水を供給する供給バルブ36と、すすぎタンク25内の水位を検知する第一フロートスイッチ25G及び第二フロートスイッチ25Hと、すすぎタンク25内の水の温度を検知するセンサ25Iと、コントローラ50と、を備え、コントローラ50は、初期給湯において、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水の温度が設定温度となるようにガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御しつつ、第一フロートスイッチ25G及び第二フロートスイッチ25Hの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内において水が所定範囲内の水位で維持されるように、すすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄機に関する。
従来の洗浄機として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の洗浄機は、収納した食器類に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルとすすぎ水を噴射するすすぎノズルとを配置した洗浄室と、洗浄水を貯留する洗浄タンクと、すすぎ水を貯留するすすぎタンクと、すすぎ水を加熱する加熱手段と、を備えている。
特開2014−155667号公報
一般的に、洗浄機では、洗浄タンクにおける水の貯留量に比べて、すすぎタンクにおける水の貯留量が少ない。そのため、洗浄機において電源が入れられたときに行われる初期給湯は、以下のように行われる。すなわち、従来の洗浄機における初期給湯では、すすぎタンクに給水され(給水工程)、すすぎタンクに水が満水位まで貯留されるとすすぎタンク内の水が昇温され(昇温工程)、昇温された水がすすぎノズルを介して洗浄タンクに供給される(供給工程)。従来の洗浄機では、洗浄タンク内に所定量の水が貯留されるまで、給水工程、昇温工程及び供給工程が繰り返される。
或いは、従来の洗浄機における初期給湯では、すすぎタンクに給水され(給水工程)、すすぎタンクに水が満水位まで貯留されると、すすぎタンクからすすぎノズルを介して洗浄タンクに水が供給され(供給工程)、洗浄タンク内に所定量の水が貯留されるまで、給水工程及び供給工程が繰り返される。従来の洗浄機では、洗浄タンク内に所定量の水が貯留されると、すすぎタンク及び洗浄タンク内の水が昇温される(昇温工程)。
上記のように、従来の洗浄機では、各工程(給水工程、昇温工程、供給工程)がそれぞれ独立して実施されるため、初期給湯に時間を要していた。
本発明は、初期給湯に要する時間の短縮が図れる洗浄機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗浄機は、洗浄タンクに貯留された水を被洗浄物に噴射する洗浄水ノズルと、すすぎタンクに貯留された水を被洗浄物に噴射するすすぎ水ノズルとが配置された洗浄室と、すすぎタンク内の水をすすぎ水ノズルに供給する供給ポンプと、すすぎタンクに前記水を供給する給水部と、すすぎタンク内の水位を検知する水位検知部と、すすぎタンク内の水の温度を検知する温度検知部と、すすぎタンクから流出した水を再びすすぎタンクに戻す循環流路と、循環流路にすすぎタンクに貯留された水を循環させる循環ポンプと、すすぎタンクとは別体として設けられており、循環流路に流れる水を加熱する加熱部と、供給ポンプ、給水部、循環ポンプ及び加熱部の作動を制御する制御部と、を備え、制御部は、すすぎタンクから洗浄タンクにすすぎ水ノズルを介して水が供給される初期給湯において、温度検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内の水の温度が設定温度となるように循環ポンプ及び加熱部の作動を制御しつつ、水位検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内において水が所定範囲内の水位で維持されるように供給ポンプ及び給水部の作動を制御する。
本発明に係る洗浄機では、制御部は、初期給湯において、温度検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内の水の温度が設定温度となるように循環ポンプ及び加熱部の作動を制御しつつ、水位検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内において水が所定範囲内の水位で維持されるように供給ポンプ及び給水部の作動を制御する。これにより、洗浄機では、すすぎタンク内の水を昇温させつつ、すすぎタンクに水を供給すると同時に、すすぎタンクから洗浄タンクに対して水を供給できる。すなわち、洗浄機では、すすぎタンク内の水を昇温する昇温工程と、すすぎタンクに水を給水する給水工程と、洗浄タンクに水を供給する供給工程と、を同時に行うことができる。したがって、洗浄機では、すすぎタンク内の水が満水位になるまで待機したりする必要がない。そのため、洗浄機では、洗浄タンクに対して水を効率的に供給できる。その結果、洗浄機では、初期給湯に要する時間の短縮が図れる。
本発明に係る洗浄機では、検知部は、すすぎタンク内の第一水位を検知する第一検知部、及び、第一水位よりも低い第二水位を検知する第二検知部を含み、制御部は、第一検知部及び第二検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内において第一水位と第二水位との間で水が維持されるように、供給ポンプ及び給水部の作動を制御してもよい。この構成では、第一水位と第二水位との間で水が維持されるため、すすぎタンクに水を供給しつつ、すすぎタンクから洗浄タンクに対して水を供給できる。
本発明に係る洗浄機では、制御部は、第一検知部によって第一水位が検知されず、且つ、第二検知部によって第二水位が検知された場合には、供給ポンプ及び給水部を作動させ、第一検知部によって第一水位が検知された場合には、給水部の作動を停止させ、第二検知部によって第二水位が検知されない場合には、供給ポンプの作動を停止させてもよい。この構成では、すすぎタンク内においてオーバフローが発生することを回避できると共に、すすぎタンク内において循環ポンプの空運転を防止するような保安水量を確保できる。
本発明に係る洗浄機では、すすぎタンク内の第一水位よりも低く、且つ、第二水位よりも高い第三水位を検知する第三検知部を備え、第一検知部は、すすぎタンク内における水の最高水位である第一水位を検知し、第二検知部は、すすぎタンク内における水の最低水位である第二水位を検知し、制御部は、すすぎタンク内において水が第三水位以上に維持されるように、供給ポンプ及び給水部の作動を制御してもよい。この構成では、すすぎタンク内の水を安定的に維持できる。ここで、洗浄機では、第二水位(最低水位)未満となると加熱部による水の加熱を停止させる必要がある。本発明に係る洗浄機では、すすぎタンク内において水が第三水位以上に維持されるように、供給ポンプ及び給水部の作動を制御するため、第二水位に近い水位での水の変位が少なくなる。そのため、洗浄機では、すすぎタンク内の水位が第二水位未満となる状況の発生を抑制できるため、すすぎタンクへの給水のために加熱が停止するといった待ち時間の発生を抑制できる。したがって、洗浄機では、初期給湯の時間の短縮が図れる。
本発明に係る洗浄機では、加熱部は、ガスブースタであり、制御部は、初期給湯において、温度検知部によって検知される水の温度が最低温度未満である場合には供給ポンプの作動を停止させ、温度検知部によって検知される水の温度が最低温度以上となった場合には供給ポンプを作動させてもよい。洗浄タンク内の水は、一般的に、電気等を熱源とする加熱手段によって昇温される。加熱部は、ガスを用いて水を加熱するガスブースタであり、上記加熱手段よりも加熱性が高い。そのため、洗浄機では、加熱部で最低温度以上に昇温させた水を洗浄タンクに供給することにより、初期給湯の時間の短縮が図れる。
本発明に係る洗浄機では、給水部から供給される水の温度を検知する給水温度検知部を備え、制御部は、給水温度検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内の水の設定温度を変更してもよい。給水部から供給される水の温度は、周囲の環境によって変化し得る。例えば、冬期は、給水部から供給される水の温度が低くなり、洗浄機自体も冷える。この場合、すすぎタンクから洗浄タンクに供給される水の温度も低下し得るため、洗浄タンク内の水の昇温に時間を要することがある。そこで、洗浄機の制御部は、給水温度検知部の検知結果に基づいて、すすぎタンク内の水の設定温度を変更する。これにより、洗浄機では、例えば、給水部から供給される水の温度が低い場合、設定温度を高くすることにより、洗浄タンク内の水の温度が低下し得る状況であっても、所定の温度を維持できる。したがって、洗浄機では、使用環境に変化が生じる場合であっても、初期給湯に要する時間の短縮を図れる。
本発明によれば、初期給湯に要する時間の短縮が図れる。
図1は、一実施形態に係る食器洗浄機を前方から見た斜視図である。 図2は、一実施形態に係る食器洗浄機を後方から見た斜視図である。 図3は、一実施形態に係る食器洗浄機の概略構成を示す断面図である。 図4は、すすぎタンクの構成を示した断面図である。 図5は、すすぎタンクに貯留された水を加熱するガスブースタの概略構成図である。 図6は、すすぎタンク、ガスブースタ、すすぎポンプ、及び循環ポンプの配置を示した斜視図である。 図7は、他の実施形態に係る食器洗浄機のすすぎタンクの構成を示した断面図である。 図8は、他の実施形態に係る食器洗浄機のすすぎタンクに貯留された水を加熱するガスブースタの概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明における方向は、食器洗浄機1を前方から見たときの方向、すなわち図1で規定する方向(上下方向、前後方向、左右方向)である。
図1及び図2に示されるように、食器洗浄機(洗浄機)1は、ステンレス製のパネルで覆われた洗浄機本体2を有している。洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2Aと、機械室4が形成された下側部分2Bとに仕切られている。洗浄機本体2の背面側におけるコーナ部には、上側部分2Aと下側部分2Bとに渡って上下方向に延びる支柱6が配置され、支柱6,6間には背面パネル5が配置されている。
洗浄機本体2の上側部分2Aには、洗浄室3の開閉を行うための箱型のドア7が設けられている。このドア7は、ステンレス製の一対の支柱6,6により上下動自在に案内されると共に、前方において水平方向に延在するハンドル8Aによって上下動する。
ハンドル8Aの両端には左右一対の回動アーム8B,8Bの先端が固定され、回動アーム8B,8Bはドア7の側面7Aに沿って斜めに配置されている。回動アーム8B,8Bには、ドア7の側面7Aに沿って配置されたリンク部8Cの一端が回動自在に連結され、リンク部8Cの他端は、軸ピン8Dを介してドア7に連結されており、ハンドル8Aの回動運動に対してドア7が上下運動可能となっている。洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられている。洗浄機本体2の側面には、食器洗浄機1を操作する操作パネル10が設けられている。
図3に示されるように、洗浄室3内には、ラックレール11が着脱自在に配置されており、このラックレール11上に、飲食後の皿や茶碗等の食器(被洗浄物)が並べられた格子状の食器ラックが載置される。洗浄室3の上部には、放射状に延びる3本のアームからなる上側洗浄ノズル12Aと、2本のアームからなる上側すすぎノズル13Aとがそれぞれ回転自在に配置されている。同様に、洗浄室3の下部には、放射状に延びる3本のアームからなる下側洗浄ノズル12Bと、2本のアームからなる下側すすぎノズル13Bとがそれぞれ回転自在に配置されている。食器ラックに並べられた食器は、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bによって上下から洗浄水が噴射され、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bによって上下からすすぎ水が噴射される。
洗浄室3の底部には、機械室4に突出するように洗浄タンク15が設けられている。洗浄タンク15は、洗浄室3の下方において洗浄室3に供給された水を貯留する。洗浄タンク15の内容量は、例えば、45リットル〜60リットルである。洗浄タンク15内には、洗浄水を所定温度に昇温(維持)するための洗浄水ヒータ15Aが設置されている。洗浄室3と洗浄タンク15との間には、フィルタ18が着脱自在に配置されている。洗浄タンク15の前面には、洗浄水吸込口を介して洗浄ポンプ23が接続されている。洗浄ポンプ23の吐出口には洗浄水吐出管21が接続されている。洗浄水吐出管21は、第一洗浄水吐出管21Aと第二洗浄水吐出管21Bとに分岐して、第一洗浄水吐出管21Aは上側洗浄ノズル(洗浄水ノズル)12Aに接続され、第二洗浄水吐出管21Bは下側洗浄ノズル(洗浄水ノズル)12Bに接続されている。
機械室4には、すすぎタンク25と、すすぎ水吸込管29と、すすぎポンプ(供給ポンプ)27と、すすぎ水吐出管31と、第二すすぎ水吸込管66と、循環ポンプ71と、循環流路73と、ガスブースタ(加熱部)60と、ガスブースタ60を囲うカバー90と、排気ダクト95の一部と、洗浄ポンプ23、すすぎポンプ27及び循環ポンプ71に電力を供給する電源79と、が配置されている。
すすぎタンク25は、洗浄室3へ初期給湯として利用される水、又はすすぎ工程におけるすすぎとして利用される水を貯留する。図1に示されるように、すすぎタンク25は、機械室4の左側のパネル4Aと洗浄タンク15の側面との間に配置されている。すすぎタンク25は、例えば、内容量が3リットル〜5リットルの比較的小容量のタンクが採用される。
図4に示されるように、すすぎタンク25は、水が流入する二つの流入部(第一流入部25a及び第二流入部25b)と、水が流出する二つの流出部(第一流出部25c及び第二流出部25d)と、すすぎタンク25における貯留量が規定量を超えた水を排出するオーバフロー管25Eと、すすぎタンク25に貯留された水を全て排出するときに用いられる排出管25Fと、が設けられている。第一流入部25aには、外部の水源から水が供給される給水管(給水部)35が接続されている。第一流出部25cには、図6に示されるように、すすぎ水吸込管29を介してすすぎポンプ27が接続されている。すすぎポンプ27は、循環ポンプ71の後方かつすすぎタンク25の右側方に配置されている。
すすぎポンプ27の吐出口には、図3に示されるように、すすぎ水吐出管31が接続されている。すすぎ水吐出管31は、第一すすぎ水吐出管31Aと第二すすぎ水吐出管31Bとに分岐して、第一すすぎ水吐出管31Aは上側すすぎノズル(すすぎ水ノズル)13Aに接続され、第二すすぎ水吐出管31Bは下側すすぎノズル(すすぎ水のずる)13Bに接続されている。第一すすぎ水吐出管31Aは、第一洗浄水吐出管21A内に配置されている。すなわち、第一洗浄水吐出管21A及び第一すすぎ水吐出管31Aは、二重管構造を成している。
図4、図5又は図6に示されるように、循環流路73は、すすぎタンク25から流出した水を再びすすぎタンク25に戻す流路である。より詳細には、循環流路73は、第二すすぎ水吸込管66と、第一接続管73Bと、流路管73Aと、第二接続管73Cと、を有している。第二すすぎ水吸込管66は、すすぎタンク25と循環ポンプ71とを接続する。第一接続管73Bは、循環ポンプ71と流路管73Aとを接続する。流路管73Aは、後段にて詳述するガスブースタ60の一部を構成する。第二接続管73Cは、流路管73Aとすすぎタンク25とを接続する。循環ポンプ71は、循環流路73にすすぎタンク25に貯留された水を循環させる。すなわち、循環ポンプ71は、すすぎタンク25とガスブースタ60との間で水を循環させる。循環ポンプ71は、ガスブースタ60の後方かつすすぎタンク25の右側方に配置されている。
ガスブースタ60は、機械室4の左前方に配置されている。ガスブースタ60は、すすぎタンク25とは別体として設けられている。ガスブースタ60は、ファン61と、バーナ62と、熱交換部63と、流路管73Aと、を有している。ファン61は、ガスブースタ60を収容するカバー90に形成される吸気口91から空気を吸気してバーナ62に燃焼用空気として送り込む。バーナ62は、外部から電磁バルブを介して供給されるガスに、ファン61から供給される燃焼用空気を混合させて燃焼させる。すなわち、バーナ62は、ガスブースタ60の熱源となる部分である。
熱交換部63は、バーナ61から供給される熱と流路管73Aを流通する水との間で熱交換が行われる部分である。熱交換部63は、バーナ62の上方に配置されている。熱交換部63に配置される流路管73Aは、蛇行状に配置されると共に吸熱フィン(図示せず)が形成されている。すなわち、バーナ62は、流路管73Aを流れる水を加熱する。このように、ガスブースタ60は、すすぎタンク25から水を取り込んで、熱交換部63において昇温させた水をすすぎタンク25に戻す。
カバー90は、ガスブースタ60を構成するファン61、バーナ62、熱交換部63、及び流路管73Aを収容する。カバー90は、開口部90aを有する有底筒状に形成されており、その開口部90aが前方を向き、かつ、前側のパネル4Aによって開口部90aが塞がれるように配置されている。カバー90の右側面90bには、ファン61に空気を取り込む吸気口91が形成されている。吸気口91は、機械室4に向かって開口している。吸気口91には、カバー90の内部のガスブースタ60に水、油及び埃等が浸入することを防止するフィルタ80が配置されている。カバー90の天面90cには、排気口92が形成されている。また、カバー90の上面には、排気口92と連通する箱状の接続部94が設けられている。接続部94は、排気口92から排出される排気ガスを排気ダクト95に誘導する。
排気ダクト95は、互いに連通する、第一ダクト95Aと、第二ダクト95Bと、第三ダクト95Cとを有し、この順番で接続されている。第一ダクト95Aは、機械室4の左側のパネル4Aと洗浄タンク15の側面との間に配置され、接続部94から背面パネル5の外側の第二ダクト95Bまで前後方向に延在する。第二ダクト95Bは、背面パネル5の外面に固定されており、第一ダクト95Aから第三ダクト95Cまで左右方向に延在する。第三ダクト95Cは、背面パネル5の外面に固定されており、第二ダクト95Bから背面パネル5の上端近傍まで上下方向に延在する。ガスブースタ60で発生した排気ガスは、接続部94、第一ダクト95A、第二ダクト95B、及び第三ダクト95Cの内部をこの順番で流通し、第三ダクト95Cの上端から外部に排出される。
すすぎタンク25には、二つのフロートスイッチ(第一フロートスイッチ(水位検知部、第一検知部)25G及び第二フロートスイッチ(水位検知部、第二検知部)25H)が設けられている。第一フロートスイッチ25Gは、すすぎタンク25における満水位(第一水位、最高水位)を検知する。第一フロートスイッチ25Gは、満水位以上を検知するとONとなる。第二フロートスイッチ25Hは、保安水位(第二水位、最低水位)を検知する。第二フロートスイッチ25Hは、保安水位以上を検知するとONとなる。第一フロートスイッチ25GがONである場合には、第二フロートスイッチ25Hも必然的にONとなる。第二フロートスイッチ25HがOFFである場合には、第一フロートスイッチ25Gも必然的にOFFとなる。
すすぎタンク25内には、センサ(温度検知部)25Iが設けられている。センサ25Iは、すすぎタンク25内のすすぎ水の温度を検知する。センサ25Iは、検知結果をコントローラ50に出力する。
図1に示されるように、機械室4の右方には、食器洗浄機1の動作全般を制御するコントローラ(制御部)50が内蔵された電装ボックス50Aが収容されている。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GのON/OFF、及び、第二フロートスイッチ25HのON/OFFに基づいて、給水管35から供給される水のON/OFFを制御する供給バルブ(給水部)36、すすぎポンプ27及び循環ポンプ71のON/OFFを制御する。供給バルブ36は、ONの場合には開かれて給水管35から水を供給させ、OFFの場合には閉じられて給水管35からの水の供給を停止させる。
コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内のすすぎ水の温度が設定温度となるようにガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御しつつ、第一フロートスイッチ25G及び第二フロートスイッチ25Hの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内において水が所定範囲内の水位で維持されるように、すすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御する。設定温度は、適宜設定される温度であり、例えば、85℃である。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GのON/OFF、第二フロートスイッチ25HのON/OFF、及び、センサ25Iの検知結果に基づいて、ガスブースタ60及び循環ポンプ71のON/OFFを制御する。
続いて、食器洗浄機1の動作について説明する。食器洗浄機1では、電源スイッチがONされると、すすぎタンク25に貯留された水がすすぎポンプ27によって洗浄室3へ噴射することにより、洗浄タンク15内へ水が供給される初期給湯が行われる。
最初に、初期給湯における各部(すすぎポンプ27、供給バルブ36、ガスブースタ60及び循環ポンプ71)の動作について説明する。コントローラ50は、電源スイッチがONされると、すすぎポンプ27の作動を制御する。コントローラ50は、第二フロートスイッチ25Hの検知結果に基づいて、すすぎポンプ27の作動を制御する。具体的には、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがONである場合には、すすぎポンプ27をONにする。コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがOFFである場合には、すすぎポンプ27をOFFにする。なお、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがONになった直後は、第一フロートスイッチ25GがONになるまですすぎポンプ27をONにしない。第二フロートスイッチ25HがONした直後にすすぎポンプ27をONにすると、すすぎタンク25内のすすぎ水が直ぐに保安水位未満(第二フロートスイッチ25HがOFF)となり得る。そこで、最初に第二フロートスイッチ25HがONした直後においては、第一フロートスイッチ25GがONするまですすぎポンプ27をONさせないことにより、すすぎポンプ27のONの直後にすすぎタンク25内のすすぎ水が保安水位未満となることを回避できる。
また、コントローラ50は、供給バルブ36の作動を制御する。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25Gの検知結果に基づいて、供給バルブ36の作動を制御する。具体的には、コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GがOFFである場合には、供給バルブ36をONにする。これにより、給水管35からすすぎタンク25に水が供給される。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GがONである場合には、供給バルブ36をOFFにする。これにより、給水管35からすすぎタンク25への水の供給が停止される。
また、コントローラ50は、ガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御する。コントローラ50は、第二フロートスイッチ25H及びセンサ25Iの検知結果に基づいて、ガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御する。コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがON、センサ25Iの検知結果が設定温度以下である場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにする。ガスブースタ60及び循環ポンプ71がONになると、すすぎタンク25内のすすぎ水が循環流路73を流通して熱交換部63で加熱される。ガスブースタ60の熱交換部63で昇温されたすすぎ水は、すすぎタンク25に戻される。
コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがOFFである場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにする。コントローラ50は、センサ25Iの検知結果が設定温度よりも高い場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにする。
コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になるまで、第一フロートスイッチ25G、第二フロートスイッチ25H及びセンサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎポンプ27、供給バルブ36、ガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御する。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位となった場合には、すすぎポンプ27をOFFにする。続いて、コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GがONになるまで、給水管35からすすぎタンク25への給水を継続する。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにする。なお、コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GがONとなった後、センサ25Iの検知結果が設定温度以上となるまで、ガスブースタ60及び循環ポンプ71を作動させてもよい。
続いて、食器洗浄機1における初期給湯のフローについて説明する。給水管35に水を供給する水源が水道である場合、地域によって水圧が異なるため、給水管35からの単位時間当たりの給水量が地域によって異なる。そのため、食器洗浄機1を設置する地域によって、すすぎポンプ27の送水量と給水管35の給水量との関係が異なる。そのため、初期給湯における食器洗浄機1の動作について、すすぎポンプ27の送水量と給水管35の給水量との関係が異なる2つのケースを一例に説明する。
[ケース1]
最初に、すすぎポンプ27の送水量が給水管35からの給水量よりも少ない(送水量<給水量)場合について説明する。コントローラ50は、電源スイッチがONされると、供給バルブ36をONにして、第二フロートスイッチ25HがONになると、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにする。コントローラ50は、すすぎタンク25に給水管35から水が供給され、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにすると共に、すすぎポンプ27をONにする。すなわち、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがONになり、その後、第一フロートスイッチ25GがONになった場合に、すすぎポンプ27をONにする。なお、コントローラ50は、電源スイッチがONされたとき、第一フロートスイッチ25GがONである場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにして、すすぎポンプ27をONにする制御から開始する。
コントローラ50は、すすぎタンク25から洗浄タンク15に水が供給され、第一フロートスイッチ25GがOFFになると、供給バルブ36をONにして、すすぎタンク25への給水を再開させる。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GのON/OFFに基づいて供給バルブ36をON/OFFし、すすぎタンク25への水の供給と停止とを繰り返させる。この間、コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水が設定温度以上となった場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにし、すすぎタンク25内の水が設定温度未満である場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をONする制御を行う。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になった場合には、すすぎポンプ27をOFFにし、第一フロートスイッチ25GがONになると供給バルブ36をOFFにする。以上により、初期給湯が終了する。
[ケース2]
続いて、すすぎポンプ27の送水量が給水管35からの給水量よりも多い(送水量>給水量)場合について説明する。コントローラ50は、電源スイッチがONされると、供給バルブ36をONにして、第二フロートスイッチ25HがONになると、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにする。コントローラ50は、すすぎタンク25に給水管35から水が供給され、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにすると共に、すすぎポンプ27をONにする。すなわち、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがONになり、その後、第一フロートスイッチ25GがONになった場合に、すすぎポンプ27をONにする。なお、コントローラ50は、電源スイッチがONされたとき、第一フロートスイッチ25GがONである場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにして、すすぎポンプ27をONにする制御から開始する。
コントローラ50は、すすぎタンク25から洗浄タンク15に水が供給され、第一フロートスイッチ25GがOFFになると供給バルブ36をONにする。さらに、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがOFFになると、すすぎポンプ27をOFFにすると共にガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにする。その後、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがONになると、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにし、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにすると共に、すすぎポンプ27をONにする。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になるまで、すすぎポンプ27及び供給バルブ36のON/OFFを制御する。この間、コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水が設定温度以上となった場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにし、すすぎタンク25内の水が設定温度未満である場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をONする制御を行う。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になった場合には、すすぎポンプ27をOFFにし、第一フロートスイッチ25GがONになると供給バルブ36をOFFにする。以上により、初期給湯が終了する。
初期給湯後、ユーザが食器をラッキングして、ドア7を閉めると、ドアスイッチにより、ドアが閉められたことが検知されると共に、運転開始信号がコントローラ50へ入力される。運転開始信号がコントローラ50へ入力されると、食器の洗浄、すなわち洗浄工程が開始される。食器の洗浄は、洗浄タンク15内の洗浄水を洗浄室3内の食器に向けて噴射することにより行われる。
洗浄ポンプ23が始動することにより、洗浄タンク15内に貯留された洗浄水は、洗浄水吐出管24等を介して上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bに圧送されて、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bから洗浄室3内の食器に向けて噴射される。このとき、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bは噴射力の反力によって回転し続けるため、洗浄水が食器に満遍なく当てられて、食器の汚れが効率良く洗い落とされる。
この洗浄室3内に噴射された洗浄水は、食器から洗い落とされた残菜等がフィルタ18によって取り除かれつつ洗浄タンク15内に回収される。洗浄タンク15内に回収された洗浄水は、洗浄ポンプ23により再び洗浄室3内に循環供給される。
食器洗浄機1は、洗浄工程が開始された場合、ガスブースタ60(ファン61及びバーナ62)及び循環ポンプ71が作動する。洗浄工程が開始された場合とは、洗浄工程の開始と同時のタイミング、及び、洗浄工程が開始された後(直後)のタイミングを含み得る。本実施形態では、食器の洗浄の開始と同時に、ガスブースタ60及び循環ポンプ71が作動する。すなわち、コントローラ50は、洗浄運転の実行が指示された場合(運転開始信号がコントローラ50へ入力された場合)、ガスブースタ60及び循環ポンプ71を作動させる。
コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、洗浄工程が開始されてから所定時間内に、すすぎタンク25内のすすぎ水の温度が設定温度以上となったか否かを判断する。所定時間は、洗浄水による食器の洗浄時間(洗浄工程を行う時間)である。コントローラ50は、所定時間内にすすぎ水の温度が設定温度以上となったと判断した場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を停止させる。そして、コントローラ50は、洗浄水による食器の洗浄が所定時間行われると、洗浄ポンプ23の作動を停止させる。これにより、食器洗浄機1の動作が一時的に休止する。
すすぎタンク25内のすすぎ水の温度が所定温度以上になると、食器のすすぎ、すなわちすすぎ工程が開始される。すすぎポンプ27が始動することにより、すすぎタンク25内に貯留されたすすぎ水は、すすぎ水吐出管31等を介して上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bに圧送されて、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bから食器に向けて噴射される。このとき、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bもまた、噴射力の反力によって回転し続けるため、すすぎ水が食器に満遍なく当てられて、食器のすすぎが効率良く行われる。すすぎ水による食器のすすぎが所定時間行われると、すすぎポンプ27の作動が停止する。以上により、洗浄運転が終了する。
食器に噴射されたすすぎ水は、フィルタ18を介して洗浄タンク15内に回収されて洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。洗浄室3内にすすぎ水が噴射されて洗浄タンク15内に回収されると、一定水位を超える余剰な洗浄水は、オーバフロー管(図示省略)から外部に排出される。
続いて、本実施形態に係る食器洗浄機1の作用効果について説明する。本実施形態に係る食器洗浄機1では、コントローラ50は、初期給湯において、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水の温度が設定温度となるようにガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御しつつ、第一フロートスイッチ25G及び第二フロートスイッチ25Hの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内において水が所定範囲内の水位で維持されるようにすすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御する。これにより、食器洗浄機1では、すすぎタンク25内の水を昇温させつつ、すすぎタンク25に水を供給すると同時に、すすぎタンク25から洗浄タンク15に対して水を供給できる。すなわち、食器洗浄機1では、すすぎタンク25内の水を昇温する昇温工程と、すすぎタンク25に水を給水する給水工程と、洗浄タンク15に水を供給する供給工程と、を同時に行うことができる。したがって、食器洗浄機1では、すすぎタンク25内の水が満水位になるまで待機したりする必要がない。そのため、食器洗浄機1では、洗浄タンク15に対して水を効率的に供給できる。その結果、食器洗浄機1では、初期給湯に要する時間の短縮が図れる。
本実施形態に係る食器洗浄機1では、コントローラ50は、第一フロートスイッチ25Gによって満水位が検知されず、且つ、第二フロートスイッチ25Hによって保安水位が検知された場合には、すすぎポンプ27をON及び供給バルブ36をONさせ、第一フロートスイッチ25Gによって満水位が検知された場合には、供給バルブ36をOFFさせ、第二フロートスイッチ25Hによって保安水位が検知されない場合には、すすぎポンプ27をOFFさせる。この構成では、すすぎタンク25内においてオーバフローが発生することを回避できると共に、すすぎタンク25内において循環ポンプ71の空運転を防止するような保安水量を確保できる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、ガスブースタ60が洗浄機本体2の機械室4内に配置されている形態を一例に説明した。しかし、ガスブースタ60は、洗浄機本体2の外側に配置されていてもよい。
上記実施形態では、初期給湯において、コントローラ50は、すすぎタンク25内のすすぎ水の温度に関わらず、第二フロートスイッチ25HがONである場合にはすすぎポンプ27を作動させる形態を一例に説明した。しかし、コントローラ50は、初期給湯において、センサ25Iによって検知される水の温度が最低温度未満である場合にはすすぎポンプ27の作動を停止させ、センサ25Iによって検知される水の温度が最低温度以上となった場合にはすすぎポンプ27を作動させてもよい。最低温度は、設定温度よりも低い温度であり、例えば、70℃である。コントローラ50は、第二フロートスイッチ25HがON、且つ、センサ25Iの検知結果が最低温度以上である場合には、すすぎポンプ27をONにする。洗浄タンク15内の水は、洗浄水ヒータ15Aによって昇温される。ガスブースタ60は、洗浄水ヒータ15Aよりも加熱性が高い。そのため、食器洗浄機1では、ガスブースタ60で昇温させた水を洗浄タンク15に供給することにより、初期給湯の時間の短縮が図れる。
上記実施形態では、すすぎタンク25の水の水位を検知する検知部として、第一フロートスイッチ25G及び第二フロートスイッチ25Hを備える形態を一例説明した。しかし、食器洗浄機1は、図7に示されるように、第三フロートスイッチ(第三検知部)25Jを更に備えていてもよい。第三フロートスイッチ25Jは、すすぎタンク25内の満水位よりも低く、且つ、保安水位よりも高い中間水位(第三水位)を検知する。当該水位は、適宜設定されればよく、例えば、満水位と保安水位との間に設定される。
コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内のすすぎ水の温度が設定温度となるようにガスブースタ60及び循環ポンプ71の作動を制御しつつ、第一フロートスイッチ25G、第二フロートスイッチ25H及び第三フロートスイッチ25Jの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内においてすすぎ水が中間水位以上に維持されるように、すすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御する。
コントローラ50は、電源スイッチがONされると、すすぎポンプ27の作動を制御する。コントローラ50は、第三フロートスイッチ25Jの検知結果に基づいて、すすぎポンプ27の作動を制御する。具体的には、コントローラ50は、第三フロートスイッチ25JがONである場合には、すすぎポンプ27をONにする。コントローラ50は、第三フロートスイッチ25JがOFFである場合には、すすぎポンプ27をOFFにする。なお、コントローラ50は、第三フロートスイッチ25JがONになった直後は、第一フロートスイッチ25GがONになるまですすぎポンプ27をONにしない。
続いて、初期給湯における食器洗浄機1の動作について、すすぎポンプ27の送水量と給水管35の給水量との関係が異なる2つのケースを一例に説明する。
[ケース1]
最初に、すすぎポンプ27の送水量が給水管35からの給水量よりも少ない(送水量<給水量)場合について説明する。コントローラ50は、電源スイッチがONされると、供給バルブ36をONにして、第二フロートスイッチ25HがONになると、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにする。コントローラ50は、すすぎタンク25に給水管35から水が供給され、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにすると共に、すすぎポンプ27をONにする。すなわち、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25H及び第三フロートスイッチ25JがONになり、その後、第一フロートスイッチ25GがONになった場合に、すすぎポンプ27をONにする。なお、コントローラ50は、電源スイッチがONされたとき、第一フロートスイッチ25GがONである場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにして、すすぎポンプ27をONにする制御から開始する。
コントローラ50は、すすぎタンク25から洗浄タンク15に水が供給され、第一フロートスイッチ25GがOFFになると、供給バルブ36をONにして、すすぎタンク25への給水を再開させ、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにする。コントローラ50は、第一フロートスイッチ25GのON/OFFに基づいて供給バルブ36をON/OFFし、すすぎタンク25への水の供給と停止とを繰り返させる。この間、コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水が設定温度以上となった場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにし、すすぎタンク25内の水が設定温度未満である場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をONする制御を行う。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になった場合には、すすぎポンプ27をOFFにし、第一フロートスイッチ25GがONになると供給バルブ36をOFFにする。以上により、初期給湯が終了する。
[ケース2]
続いて、すすぎポンプ27の送水量が給水管35からの給水量よりも多い(送水量>給水量)場合について説明する。コントローラ50は、電源スイッチがONされると、供給バルブ36をONにして、第二フロートスイッチ25HがONになると、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにする。コントローラ50は、すすぎタンク25に給水管35から水が供給され、第一フロートスイッチ25GがONになると、供給バルブ36をOFFにすると共に、すすぎポンプ27をONにする。すなわち、コントローラ50は、第二フロートスイッチ25H及び第三フロートスイッチ25JがONになり、その後、第一フロートスイッチ25GがONなった場合に、すすぎポンプ27をONにする。なお、コントローラ50は、電源スイッチがONされたとき、第一フロートスイッチ25GがONである場合には、ガスブースタ60及び循環ポンプ71をONにして、すすぎポンプ27をONにする制御から開始する。
コントローラ50は、すすぎタンク25から洗浄タンク15に水が供給され、第一フロートスイッチ25GがOFFになると供給バルブ36をONにする。コントローラ50は、第三フロートスイッチ25JがOFFになると、すすぎポンプ27をOFFにする。その後、コントローラ50は、第三フロートスイッチ25JがONした後に第一フロートスイッチ25GがONになると、すすぎポンプ27をONにする。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になるまで、すすぎポンプ27及び供給バルブ36のON/OFFを制御する。この間、コントローラ50は、センサ25Iの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内の水が設定温度以上となった場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をOFFにし、すすぎタンク25内の水が設定温度未満である場合にはガスブースタ60及び循環ポンプ71をONする制御を行う。コントローラ50は、洗浄タンク15が満水位になった場合には、すすぎポンプ27をOFFにし、第一フロートスイッチ25GがONになると供給バルブ36をOFFにする。以上により、初期給湯が終了する。
上記食器洗浄機1では、すすぎタンク25内の満水位よりも低く、且つ、保安水位よりも高い中間水位を検知する第三フロートスイッチ25Jを備える。コントローラ50は、すすぎタンク25内においてすすぎ水が中間水位以上に維持されるように、すすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御する。この構成では、すすぎタンク25内の水を安定的に維持できる。ここで、食器洗浄機1では、すすぎタンク25内のすすぎ水が最低水位未満となると、ガスブースタ60による水の加熱を停止させる必要がある。食器洗浄機1では、すすぎタンク25内においてすすぎ水が中間水位以上に維持されるように、すすぎポンプ27及び供給バルブ36の作動を制御するため、最低水位に近い水位での水の変位が少なくなる。そのため、食器洗浄機1では、すすぎタンク25内の水位が最低水位未満となる状況の発生を抑制できるため、すすぎタンク25への給水のために加熱が停止するといった待ち時間の発生を抑制できる。したがって、食器洗浄機1では、初期給湯の時間の短縮が図れる。
上記実施形態に加えて、図8に示されるように、給水管35には、センサ(給水温度検知部)35Aが設けられていてもよい。センサ35Aは、給水管35を流通する水の温度を検知する。センサ35Aは、検知結果をコントローラ50に出力する。コントローラ50は、センサ35Aの検知結果に基づいて、すすぎタンク25におけるすすぎ水の設定温度を変更する。
具体的には、コントローラ50は、電源スイッチがONされると、センサ35Aの検知結果に基づいて、設定温度を設定する。コントローラ50は、センサ35Aの検知結果において、給水管35から供給される水の温度が所定温度(例えば、15℃)以下である場合には、すすぎ水の温度が初期設定の設定温度(例えば、85℃)よりも高くなる設定温度(例えば、90℃)に変更する。コントローラ50は、センサ35Aによって検知される給水温度(温度範囲)と、すすぎ水の設定温度と、が対応付けられたテーブルを有している。コントローラ50は、センサ35Aの検知結果に基づいて当該テーブルを参照し、設定温度を設定する。
給水管35から供給される水の温度は、周囲の環境によって変化し得る。例えば、冬期は、給水管35から供給される水の温度が低くなり、食器洗浄機1自体も冷える。この場合、すすぎタンク25から洗浄タンク15に供給される水の温度も低下し得るため、洗浄タンク15内の水の昇温に時間を要することがある。そこで、コントローラ50は、センサ35Aの検知結果に基づいて、すすぎタンク25内のすすぎ水の設定温度を変更する。これにより、食器洗浄機1では、例えば、給水管35から供給される水の温度が低い場合、設定温度を高くすることにより、洗浄タンク15内の水の温度が低下し得る状況であっても、所定の温度を維持できる。したがって、食器洗浄機1では、使用環境に変化が生じる場合であっても、初期給湯に要する時間の短縮を図れる。
上記実施形態では、すすぎタンク25内のすすぎ水の水位を第一フロートスイッチ25G、第二フロートスイッチ25H及び第三フロートスイッチ25Jで検知する形態を一例に説明した。しかし、すすぎ水位は、他の形態のセンサ(例えば、測距センサ)等で検知されてもよい。
上記実施形態では、ドア7が上下に移動することで洗浄室3を開放するいわゆるドアタイプの食器洗浄機1を例に挙げて説明したが、例えば、洗浄機本体の前面側にドアが設けられ、回動することで洗浄室を開放するタイプの食器洗浄機や、食器を収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機などにも適用することができる。
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態、上記変形例及びその他の変形例として記載の内容を適宜組み合わせてもよい。
1…食器洗浄機、15…洗浄タンク、25…すすぎタンク、25G…第一フロートスイッチ(水位検知部、第一検知部)、25H…第二フロートスイッチ(水位検知部、第二検知部)、25I…センサ(温度検知部)、25J…第三フロートスイッチ(水位検知部、第三検知部)、35…給水管(給水部)、35A…センサ(給水温度検知部)、36…供給バルブ(給水部)、50…コントローラ(制御部)、60…ガスブースタ(加熱部)、71…循環ポンプ、73…循環流路。

Claims (6)

  1. 洗浄タンクに貯留された水を被洗浄物に噴射する洗浄水ノズルと、すすぎタンクに貯留された水を前記被洗浄物に噴射するすすぎ水ノズルとが配置された洗浄室と、
    前記すすぎタンク内の前記水を前記すすぎ水ノズルに供給する供給ポンプと、
    前記すすぎタンクに前記水を供給する給水部と、
    前記すすぎタンク内の水位を検知する水位検知部と、
    前記すすぎタンク内の前記水の温度を検知する温度検知部と、
    前記すすぎタンクから流出した前記水を再び前記すすぎタンクに戻す循環流路と、
    前記循環流路に前記すすぎタンクに貯留された前記水を循環させる循環ポンプと、
    前記すすぎタンクとは別体として設けられており、前記循環流路に流れる前記水を加熱する加熱部と、
    前記供給ポンプ、前記給水部、前記循環ポンプ及び前記加熱部の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記すすぎタンクから前記洗浄タンクに前記すすぎ水ノズルを介して前記水が供給される初期給湯において、前記温度検知部の検知結果に基づいて、前記すすぎタンク内の前記水の温度が設定温度となるように前記循環ポンプ及び前記加熱部の作動を制御しつつ、前記水位検知部の検知結果に基づいて、前記すすぎタンク内において前記水が所定範囲内の水位で維持されるように前記供給ポンプ及び前記給水部の作動を制御する、洗浄機。
  2. 前記検知部は、前記すすぎタンク内の第一水位を検知する第一検知部、及び、前記第一水位よりも低い第二水位を検知する第二検知部を含み、
    前記制御部は、前記第一検知部及び前記第二検知部の検知結果に基づいて、前記すすぎタンク内において前記第一水位と前記第二水位との間で前記水が維持されるように、前記供給ポンプ及び前記給水部の作動を制御する、請求項1に記載の洗浄機。
  3. 前記制御部は、
    前記第一検知部によって前記第一水位が検知されず、且つ、前記第二検知部によって前記第二水位が検知された場合には、前記供給ポンプ及び前記給水部を作動させ、
    前記第一検知部によって前記第一水位が検知された場合には、前記給水部の作動を停止させ、
    前記第二検知部によって前記第二水位が検知されない場合には、前記供給ポンプの作動を停止させる、請求項2に記載の洗浄機。
  4. 前記すすぎタンク内の前記第一水位よりも低く、且つ、前記第二水位よりも高い第三水位を検知する第三検知部を備え、
    前記第一検知部は、前記すすぎタンク内における前記水の最高水位である前記第一水位を検知し、
    前記第二検知部は、前記すすぎタンク内における前記水の最低水位である前記第二水位を検知し、
    前記制御部は、前記すすぎタンク内において前記水が前記第三水位以上に維持されるように、前記供給ポンプ及び前記給水部の作動を制御する、請求項2に記載の洗浄機。
  5. 前記加熱部は、ガスブースタであり、
    前記制御部は、前記初期給湯において、前記温度検知部によって検知される前記水の温度が最低温度未満である場合には前記供給ポンプの作動を停止させ、前記温度検知部によって検知される前記水の温度が前記最低温度以上となった場合には前記供給ポンプを作動させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄機。
  6. 前記給水部から供給される前記水の温度を検知する給水温度検知部を備え、
    前記制御部は、前記給水温度検知部の検知結果に基づいて、前記すすぎタンク内の前記水の前記設定温度を変更する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113616131A (zh) * 2021-07-30 2021-11-09 宁波方太厨具有限公司 一种清洗机及清洗方法

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