JP2020168280A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
「有利図柄態様」は、図柄表示装置で停止した一又は複数の図柄により表現される停止図柄態様であり、ビックボーナス(以下、BBという)役やレギュラーボーナス(以下、RBという)役に入賞したことを示す停止図柄態様、AT遊技状態やART遊技状態へ移行することを示す停止図柄態様、役の当選確率やAT抽選確率やART抽選確率を高くした状態へ移行することを示す停止図柄態様などが好適に用いられる。
「有利停止可能状態」は、図柄表示装置で変動する図柄を、ビックボーナス(以下、BBという)役やレギュラーボーナス(以下、RBという)役等のボーナス役に入賞する有利図柄態様で停止可能な状態(すなわち、BB役やRB役に入賞可能な状態)、AT遊技状態へ移行する有利図柄態様で停止可能な状態、ART遊技状態へ移行する有利図柄態様で停止可能な状態、役の当選確率やAT抽選確率などが高くなる状態へ移行する有利図柄態様で停止可能な状態などが好適に用いられる。
「有利遊技状態」としては、ボーナス遊技状態、AT遊技状態、ART遊技状態、役の当選確率やAT抽選確率やART抽選確率を高くした状態などが好適に用いられる。この有利遊技状態は、前記有利図柄態様に対応付けて設定されるものである。
「有利停止制御手段」は、有利停止抽選手段により有利図柄態様の停止可能を決定されると、直ちに(例えば,当該ゲーム中に)有利停止可能状態とする構成としても良いし、所定タイミング又は所定条件の成立に伴って、該有利停止可能状態とする構成としても良い。ここで、有利停止可能状態とするタイミングや条件としては、例えば、当該ゲームの終了や次回のゲームの開始などを適用できる。
「有利報知実行手段」としては、演出画像を表示する演出画像表示装置、音声を発生するスピーカ装置、光を発生するランプやLED等が好適に用いられ、これらのなかの一だけで構成されるものであっても良いし、複数で構成されるものであっても良い。そして、「有利報知」は、前記演出画像表示装置で特定の演出画像を表示すること、前記スピーカから特定の音声を発生すること、前記ランプやLEDで特定の光を発生することなどが好適に用いられる。
有利報知制御手段の「所定確率」は、賭数に応じた複数が予め設定されているものであり、100%や0%を含むものであっても良いし、これらを含まないものであっても良い。そして、各賭数に、夫々一の確率が設定された構成であっても良いし、夫々複数の確率が設定されて選択的に有効とする構成であっても良い。
したがって、本発明の構成によれば、上限未満の賭数を設定してゲームを行うことの意義を効果的に高めることができ、さらに、遊技の興趣を向上できる。
ここで、「次のゲーム」は、有利停止可能状態としたゲーム(有利停止抽選手段の抽選により有利図柄態様で停止可能とすることを決定したゲーム)の次のゲームを示し、当該有利停止可能状態が、本構成の「前記有利停止可能状態」である。
主制御基板40は、ワンチップマイコン、入力ポート、出力ポート等を備えてなり、該入力ポートに、ベットスイッチ7a,7b、精算スイッチ16、メダル投入口10に投入されたメダルを検出するメダル投入口スイッチ10a、始動レバー8の操作を検出する始動レバースイッチ8a、各停止ボタン9L,9C,9Rの操作を検出する停止ボタンスイッチ39L,39C,39R、各リール4L,4C,4Rの位置検出センサ41L,41C,41Rが接続されており、各スイッチやセンサから発せられた検出信号が入力される。一方、主制御基板40の出力ポートには、クレジット表示装置42、ベットランプ5、払出メダル数表示装置44、カウント数表示装置47、リール4L,4C,4Rを回動させる駆動モータ28L、28C、28R、リール4L,4C,4Rを発光させる投光ランプ31L、31C、31R、サブ制御基板48、および払出制御基板50が接続されており、各装置や基板へコマンドを出力することにより制御する。
スロットマシン1では、メダル投入口10へのメダル投入またはベットスイッチ7a,7bの操作により賭数(所謂ベット数)を設定して、始動レバー8の操作によりリール4L,4C,4Rを変動させた後に、停止ボタン9L,9C,9Rの操作によりリール4L,4C,4Rを停止させる。そして、表示窓2の有効ライン上に停止した図柄の停止図柄態様(組み合わせ)により役の入賞が確定すると、入賞した役に応じた利益が供与される。このように本実施例の構成では、前記始動レバー8の操作により開始されて、リール4L,4C,4Rの停止による図柄の停止図柄態様の確定により終了されるゲームを、繰り返し実行可能である。
こうした賭数に応じて前記した有効ラインが決まる。本実施例にあって、賭数が1枚の場合には、表示窓2の中段一列が有効ラインとして設定され、賭数が2枚の場合には、上段、中段、下段の三列が有効ラインとして設定され、賭数が3枚の場合には、前記三列の有効ラインに加えて、対角線上の二つの有効ラインが設定される。このように設定された有効ライン上に並んだ図柄の組み合わせ(停止図柄態様)によって、前記役に入賞したか否かが確定する。
尚、本実施例にあって、これらBB当選状態およびRB当選状態は、通常遊技状態でのみ生ずる状態であり、前記ボーナス遊技状態で生じない。
尚、設定値1〜6は、遊技者に有利な有利度が相互に異なる6段階で設定されたものであり、設定値6の場合に有効とする抽選テーブルが、遊技者に最も有利である一方、設定値1の場合に有効とする抽選テーブルが、遊技者に最も不利である。
尚、他の設定値2〜6で有効とする抽選テーブルにあっても、各役の当選確率が異なるものの、同様である。
通常遊技状態は、ゲームで前記通常遊技用の抽選テーブルにより役抽選を実行する遊技状態であり、ゲームで獲得可能なメダル枚数の期待値がボーナス遊技状態に比して低い。すなわち、通常遊技状態は、ボーナス遊技状態に比して、遊技者にとって不利な状態と言える(換言すると、ボーナス遊技状態は、通常遊技状態に比して、遊技者にとって有利な状態である)。
尚、BB当選状態は通常遊技状態で生ずることから、該BB当選状態で開始されるゲームでは、前記通常遊技用の抽選テーブルにより役抽選が実行される。そのため、前記小役に入賞可能な状態(例えば、ベル当選状態など)と、BB当選状態との両方となる場合もある。本実施例にあっては、BB役と他の小役やリプレイ役とのいずれにも入賞可能となると、小役又はリプレイ役の入賞を優先するように、リール4L,4C,4Rの停止位置を制御している。
尚、RB当選状態は通常遊技状態で生ずることから、該RB当選状態で開始されるゲームでは、前記通常遊技用の抽選テーブルにより役抽選が実行される。そのため、前記小役に入賞可能な状態(例えば、ベル当選状態など)と、RB当選状態との両方となる場合もある。本実施例にあっては、RB役と他の小役やリプレイ役とのいずれにも入賞可能となると、小役又はリプレイ役の入賞を優先するように、リール4L,4C,4Rの停止位置を制御している。
尚、特定の小役(例えば、ベル役やチェリー役など)に入賞することで払い出されるメダルの払出数は、3枚の賭数によるゲームに比して、1枚または2枚の賭数によるゲームで入賞した場合に多い。そして、ボーナス遊技状態は、賭数の上限が1枚または2枚となると共に、前述したように小役に高確率で当選できる。そのため、ボーナス遊技状態では、遊技者が1枚または2枚の賭数を設定したゲームを行うことによって、前記特定の小役に入賞し易く、該入賞により多量のメダルを獲得できる。
図5に、メイン処理を示す。このメイン処理は、主制御基板40で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される。
S15では、回動開始制御処理を実行し、遊技者による始動レバー8の操作を契機として、前記した役抽選やリール4L,4C,4Rの回動駆動等を行う。
S20では、回動停止制御処理を実行し、遊技者による停止ボタン9L,9C,9Rの操作を契機として、リール4L,4C,4Rの回動停止や役入賞の判定等を行う。
S25では、メダル払出制御処理を実行する。このメダル払出制御処理は、前記S20で小役に入賞した場合に、入賞した小役に応じたメダル枚数の払い出しを指示する払出要求コマンドを払出制御基板50に送信する。払出制御基板50は、前述したように、払出要求コマンドを受信すると、獲得メダル払出装置51を駆動制御してメダルの払い出しを行う。
S30では、遊技状態変換処理を実行し、前記した通常遊技状態とボーナス遊技状態とのいずれかとする。
この賭数設定処理では、S100で、リプレイフラグ=1か否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S110に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S125に進む。ここで、リプレイフラグは、リプレイ役に入賞した場合に、後述の遊技状態変換処理によりリプレイフラグ=1とするものであり、ゲーム終了時にリプレイフラグ=1である場合には、次のゲームを、メダルの投入やクレジットの消費を行うこと無く実行できる。
S115では、ベットスイッチ7a,7bが操作された否かを判定する。肯定判定の場合には(S115:Yes)、S120に進み、否定判定の場合には(S115:No)、賭数設定処理を終了する。
続くS135では、リプレイフラグ=0とする。
回動開始制御処理では、S200で、ゲーム有効フラグ=1か否かを判定する。肯定判定の場合には(S200:Yes)、S205に進み、否定判定の場合には(S200:No)、回動開始制御処理を終了する。
サブ制御基板48は、このコマンド信号を受信すると、該信号に従って音・ランプ制御基板49を介して各種ランプ類やスピーカを駆動制御すると共に、演出画像制御基板55を介して演出画像表示装置15で所定画像を表示制御する。
役抽選処理では、S300で、乱数抽出処理を実行して、役抽選にかかる乱数を取得する。S305では、判定処理を実行する。この判定処理では、S300で抽出した乱数を、前記S215又はS220で有効した抽選テーブルを用いて、BB役、RB役、各小役、およびリプレイ役のいずれかに当選したか、これら全ての役に落選した(ハズレ)かを判定する。
また、前記判定処理によりRB役と判定した場合には、RB役の当選を確定して、RB当選フラグ=1とする(前記RB当選状態とする)。ここで、RB当選状態(RB当選フラグ=1)は、前述したように次回以降のゲームで維持される場合がある。そのため、RB当選状態で、通常遊技用の抽選テーブルを用いた前記判定処理によりRB役と判定することもあり得る。このようにRB当選状態で前記判定処理によりRB役と判定されると、RB当選フラグ=1(RB当選状態)が維持されるのみである。尚、RB当選状態(RB当選フラグ=1の状態)で前記判定処理によりBB役と判定された場合には、BB役の判定を無効処理する。
また、リプレイ役と判定した場合には、該リプレイ役の当選を確定して、リプレイ当選フラグ=1とする(前記リプレイ当選状態とする)。また、前記したベル、スイカ、チェリー、達吉のいずれかの小役と判定した場合には、当該小役の当選を確定して、当選した小役を示すフラグを1とする。例えば、ベル役に当選した場合には、ベル当選フラグ=1(ベル当選状態)とし、チェリー役に当選した場合には、チェリー当選フラグ=1(チェリー当選状態)とする。
さらにまた、前記判定処理により全ての役に落選したと判定した場合には、ハズレを確定する。尚ここで、前記のようにBB当選フラグ=1またはRB当選フラグ=1が維持されたゲームで、前記判定処理により全ての役に落選した場合には、該BB当選フラグ=1またはRB当選フラグ=1が維持される。
回動停止制御処理では、S400で、リール4L,4C,4Rの少なくとも一のリールが回転中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に進み、否定判定の場合には(S400:No)、回動停止制御処理を終了する。
遊技状態変換処理では、S500で、前記入賞判定処理(S420)によりリプレイ役に入賞したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に進み、否定判定の場合には(S500:No)、S510に進む。
S505では、リプレイフラグ=1とする。
本実施例のスロットマシン1は、前述したように、メダル投入又はベットスイッチ7a,7bの操作により賭数を設定してゲームを行うものであり、遊技者自らの意思で1〜3枚の賭数を決めてゲームを行うことができる。ここで、賭数を多くするにつれて、前記有効ラインが増えることから、停止ボタン9L,9C,9Rの操作により、いずれかの有効ライン上に、役に入賞する図柄の組み合わせを揃え易くなる(役に入賞する停止図柄態様を停止表示し易くなる)。そのため、前記した役抽選における当選確率が全ての賭数で同じであっても、賭数の多い方が入賞し易く、メダルを獲得できる期待値も大きい。
ここで、前記初回ゲームは、BB役またはRB役に当選したものの非入賞となったゲームの次に開始されるゲームであり、前記二回目以降ゲームは、前記初回ゲームでBB役又はRB役に非入賞となった場合における、該初回ゲームの次回以降に開始されるゲームである。尚、BB役又はRB役に当選したゲームは、BB役とRB役とに当選していない状態で開始されるゲームであり、前記初回ゲームと二回目以降ゲームとのいずれにも該当しない。
このようにBB当選状態またはRB当選状態では、前記初回ゲームと二回目以降ゲームとのいずれであっても、1枚又は2枚の賭数によるゲームの方が、3枚(上限)の賭数のゲームに比して、当選有効図柄が表示される確率が高い(表示され易い)。さらに、各賭数のいずれの場合でも、前記初回ゲームの方が、二回目以降ゲームに比して、当選有効図柄が表示される確率が高い。特に、初回ゲームが1枚の賭数によるものである場合には、必ず当選有効図柄が表示される。また、3枚の賭数によるゲームは、1枚と2枚とのいずれの場合に比べても、当選有効図柄が表示される確率が極めて低い。
このように非当選状態で開始されたゲームで表示される当選有効図柄は、当該ゲームでBB役又はRB役に当選したことを報知するものであるという点で、前述した当選有効図柄と異なる。
この有利報知制御処理は、サブ制御基板48で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理であり、前記した回動開始制御処理(図7)、回動停止制御処理(図9)、および遊技状態変換処理(図10)により主制御基板40から送信されるコマンドや情報に従って実行される。
ここで、当選有効フラグ=1は、BB当選状態またはRB当選状態で新たなゲームを開始できる通常遊技状態を示し、当選有効フラグ=1かつ当選有効開始フラグ=1は、BB役またはRB役に当選したものの非入賞となったゲームが終了した状態を示す。そのため、当選有効フラグ=1かつ当選有効開始フラグ=1で開始されるゲームは、BB役またはRB役に当選したものの非入賞となったゲームの終了後に、最初に開始されるゲーム(前記した初回ゲーム)であり、当選有効フラグ=1かつ当選有効開始フラグ=0で開始されるゲームは、該初回ゲームで非入賞となった後に、BB当選状態またはRB当選状態で開始されるゲーム(前記した二回目以降ゲーム)である。
S610では、主制御基板40から送信された賭数の情報を参照して、該賭数=3か否かを判定する。肯定判定の場合には(S610:Yes)、有利報知制御処理を終了し、否定判定の場合には(S610:No)、S615に進む。
S615では、主制御基板40から送信されたBB当選フラグおよびRB当選フラグの情報を参照して、BB当選フラグ=1又はRB当選フラグ=1であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に進み、否定判定の場合には(S615:No)、有利報知制御処理を終了する。
S630では、当選表示処理を実行する。この当選表示処理は、ゲーム中にBB役またはRB役に当選したことを示す当選有効図柄を、演出画像表示装置15で表示する処理であり、該当選有効図柄の表示実行を指示するコマンドを、演出画像制御基板55へ送信する。このコマンドを受信した演出画像制御基板55では、演出画像表示装置15を駆動制御して、当選有効図柄を表示する(図13(c)参照)。尚、本実施例にあっては、リール4L,4C,4Rの回転開始から停止ボタン9L,9C,9Rの操作を有効とするまでの間の所定タイミングで、当選有効図柄を表示する。こうして当選有効図柄を表示することにより、停止ボタン9L,9C,9Rの操作前に、遊技者にBB役またはRB役に当選したことを報知する。
一方、S655では、主制御基板40から送信された賭数の情報を参照し、該賭数と前記二回目以降ゲームとに対応する当選状態報知確率が設定された判定テーブルを有効とする。例えば、賭数が1枚の場合には、図11(a)に示すように当選状態報知確率=60%が設定された判定テーブルを有効とする。
S670では、当選状態表示処理を実行する。この当選状態表示処理は、BB当選状態またはRB当選状態であることを示す当選有効図柄を、演出画像表示装置15で表示する処理であり、前記したS630と同様に、該当選有効図柄の表示実行を指示するコマンドを、演出画像制御基板55へ送信して、該演出画像制御基板55を介して演出画像表示装置15で当選有効図柄の表示を制御実行する(図14(c)参照)。尚、本実施例にあっては、前記当選有効図柄の場合と同様に、リール4L,4C,4Rの回転開始から停止ボタン9L,9C,9Rの操作を有効とするまでの間の所定タイミングで、当選有効図柄を表示する。
通常遊技状態の非当選状態(ボーナスフラグ=0、BB当選フラグ=0、およびRB当選フラグ=0)で、遊技者が3枚のメダルを投入またはマックスベットスイッチ7bを操作すると、賭数=3(3枚の賭数)が設定される。こうした賭数の設定後に、遊技者が始動レバー8を操作すると、リール4L,4C,4Rが回転する。この回転開始に伴って、演出画像表示装置15では、図13(a)に示すように、三個のキャラクタ図柄101a〜101cがカラオケを歌うゲーム用の演出画像が表示される。
一方、役抽選によりBB当選状態となっても、有利報知制御処理により当選有効図柄102の非表示が決定された場合には、図13(b)に示すように、前記キャラクタ図柄101a〜101cの演出画像が継続して表示され、当選有効図柄102が表示されない。
本実施例のスロットマシン1は、BB役又はRB役に当選し且つハズレ確定したゲームの次に開始される初回ゲームと、BB当選状態またはRB当選状態で該初回ゲームの次に開始される二回目以降ゲームとが、賭数=1又は賭数=2(上限未満の賭数)によるものである場合に、賭数=3(上限の賭数)による場合に比して、高確率で当選有効図柄102を表示するようにしたものである。そして、前記初回ゲームでは、前記二回目以降ゲームに比して、当選有効図柄102を表示する確率が高い。特に、前記初回ゲームが賭数=1の設定によるものであると、当選有効図柄102を必ず表示するようにしている。
かかる構成にあっては、上限未満の賭数を設定してゲームを行うことによって、当選有効図柄102が表示され易いことから、該当選有効図柄102の表示により遊技者がBB当選状態またはRB当選状態であることを明確に知得することができる。すなわち、遊技者は、BB当選状態またはRB当選状態であるか否かを、上限未満の賭数を設定してゲームを行うことにより確認できる。特に、1枚の賭数を設定してゲームを行えば、BB当選状態またはRB当選状態か否かを高確率で確認可能である。本構成によれば、例えば、機台を替えようとする場合や遊技を止めようとする場合などで、BB当選状態またはRB当選状態であるか確認したいときに、敢えて1枚または2枚の賭数を設定してゲームを行うことで、該BB当選状態またはRB当選状態か否かを確認可能である。さらに、前のゲームでBB役又はRB役に当選したか否か(BB当選状態またはRB当選状態になったか否か)を遊技者が知りたければ、1枚の賭数を設定してゲームを行うことで、確実に知得できる。これにより、BB役又はRB役に入賞しなかったが、BB役又はRB役に当選したか否かを知りたい場合に、次のゲームを1枚の賭数で実行することで、遊技者自らの欲求を満たすことができ得る。
このように上限未満の賭数を設定してゲームを行うことによって、従来に無い新たな面白さを提供できることから、上限未満の賭数に対する遊技者の興味を高めることができ、上限未満の賭数を設定したゲームの実行を増加させることができ得る。すなわち、従来構成では、遊技者に有利な上限の賭数によるゲームがほとんどであるために、上限未満の賭数を設定可能とする意義が極めて低くなっていたことに対して、本実施例の構成では、上限未満の賭数を設定することの意義を飛躍的に向上できる。
スロットマシン1が、本発明にかかる遊技機の一例に相当する。
表示窓2、リール4L,4C,4R、および駆動モータ28L、28C、28Rが、本発明にかかる図柄表示装置の一例に相当する。
賭数設定処理(図6)が、本発明にかかる賭数設定手段の一例に相当する。
始動レバー8が、本発明にかかる始動操作手段の一例に相当する。
停止ボタン9L,9C,9Rが、本発明にかかる停止操作手段の一例に相当する。
BB停止図柄態様(三個の「7」図柄が揃った停止図柄態様)と、RB停止図柄態様(三個の「BAR」図柄が揃った停止図柄態様)とが、本発明にかかる有利図柄態様の一例に相当する。
役抽選処理(図8)が、本発明にかかる有効停止抽選手段の一例に相当し、該役抽選処理のS310が、本発明にかかる有利停止制御手段の一例に相当する。そして、BB役の当選とRB役の当選とが、本発明にかかる有利図柄態様で停止可能とすることの一例に相当する。
BB当選状態とRB当選状態とが、本発明にかかる有利停止可能状態の一例に相当する。
ボーナス遊技状態が、本発明にかかる有利遊技状態の一例に相当する。
遊技状態変換処理(図10)のS510〜S520が、本発明にかかる遊技状態変換手段の一例に相当する。
当選有効図柄102の表示が、本発明にかかる有利報知の一例に相当する。
演出画像表示装置15が、本発明にかかる有利報知実行手段の一例に相当する。
有利報知制御処理(図12)が、本発明にかかる有利報知制御手段の一例に相当する。
3枚の賭数(賭数=3)が、本発明にかかる上限の賭数の一例に相当し、1枚の賭数(賭数=1)と2枚の賭数(賭数=2)とが、本発明にかかる上限未満の賭数の一例に相当する。
BB役又はRB役に当選し且つハズレを確定したゲームが、本発明にかかる有利停止可能状態としたゲームの一例に相当し、初回ゲームが、本発明にかかる次のゲームの一例に相当する。
二回目以降ゲームが、本発明にかかる次のゲーム後に開始されるゲームの一例に相当する。
当選有効図柄102の表示が、本発明にかかる有利図柄態様で停止可能とする決定を示す報知の一例に相当する。
当選状態報知確率および当選報知確率としては、前述した実施例に限定されず、適宜変更して設定することができる。例えば、前記初回ゲームにおける賭数=1と賭数=2との当選状態報知確率を同じとしても良い。同様に、前記二回目以降ゲームにおける賭数=1の当選状態報知確率と賭数=2の当選状態報知確率とを同じとしても良い。すなわち、上限未満の賭数における当選状態報知確率は、実施例と同様に異なっていても良いし、同じであっても良い。また、前記初回ゲームにおける賭数=3(上限の賭数)の当選状態報知確率を、0%に設定することもできる。同様に、前記二回目以降ゲームにおける賭数=3の当選状態報知確率を、0%に設定しても良い。また、前記二回目以降ゲームにおける当選状態報知確率を、ゲーム数に応じて変化させるようにすることも可能である。例えば、ゲーム数が増えるにつれて、当選状態報知確率が徐々に低下するように設定することも可能である。
一方、賭数=1と賭数=2との当選報知確率を同じとしても良い。さらに、賭数=3(上限の賭数)における当選報知確率を0%より大きい値に設定して、上限の賭数を設定したゲームであっても、当選有効図柄が表示される場合があるようにしても良い。
さらに、BB当選状態またはRB当選状態で開始される前記初回ゲームと二回目以降ゲームとが、最小の賭数(賭数=1)によるものである場合にのみ、当選有効図柄を表示する構成としても良い。さらにまた、設定可能な賭数が3枚以上である構成にあって、BB当選状態またはRB当選状態で開始される前記初回ゲームと二回目以降ゲームとが、上限未満の所定数以下の賭数によるものである場合に、当選有効図柄を表示する構成としても良い。例えば、1〜5枚の賭数を設定可能な構成にあって、2枚以下の賭数や3枚以下の賭数による前記初回ゲームと二回目以降ゲームとで、当選有効図柄を表示する構成とできる。尚、前述した実施例は、換言すると、賭数=2以下の賭数による前記初回ゲームと二回目以降ゲームとで、当選有効図柄を表示する構成である。
同様に、AT機能やART機能を有する構成にあって、通常遊技状態で開始されるゲームが上限未満の賭数によるものであり、かつ当該ゲームでAT抽選やART抽選に当選すると、当選有効図柄により該当選を報知する構成とすることも可能である。
2 表示窓
4L,4C,4R リール
8 始動レバー
7a,7b ベットスイッチ
9L,9C,9R 停止ボタン
15 演出画像表示装置
102 当選有効図柄
Claims (3)
- 複数の図柄を変動表示する図柄表示装置と、
所定数を上限として、1ゲームに対する賭数を設定する賭数設定手段と、
前記賭数設定手段により賭数が設定された状態で、遊技者の操作により、前記図柄表示装置で図柄の変動表示を開始させる始動操作手段と、
遊技者の操作により、前記図柄表示装置で変動中の図柄を停止表示させる停止操作手段と、
前記始動操作手段の操作を契機として、前記図柄表示装置で変動表示する図柄を所定の有利図柄態様で停止可能とするか否かを抽選により決定する有利停止抽選手段と、
前記有利停止抽選手段により有利図柄態様で停止可能とすることが決定されると、該有利図柄態様で停止可能な有利停止可能状態とする有利停止制御手段と、
前記停止操作手段の操作により前記図柄表示装置で図柄が有利図柄態様で停止すると、通常遊技状態に比して遊技者に有利な有利遊技状態へ移行する遊技状態変換手段と
を備え、前記始動操作手段の操作により開始して前記図柄の停止表示により終了するゲームを行う遊技機において、
前記有利停止可能状態であることを示す有利報知を実行する有利報知実行手段と、
前記有利停止可能状態でゲームが開始されると、所定確率により有利報知の実行か否かを決定し、該有利報知の実行を決定した場合に、前記有利報知実行手段で有利報知を実行させる有利報知制御手段と
を備え、
前記有利報知制御手段は、前記有利停止可能状態としたゲームの次のゲームが、当該有利停止可能状態で開始され且つ上限未満の賭数の設定によるものであると、上限の賭数の設定によるゲームに比して高い確率で、有利報知の実行を決定する処理内容を備えたものであることを特徴とする遊技機。 - 有利報知制御手段は、前記次のゲーム後に開始されるゲームが、前記有利停止可能状態で開始され且つ上限未満の賭数の設定によるものであると、上限未満の賭数による前記次のゲームと同じ又は低い確率であって且つ上限の賭数の設定によるゲームに比して高い確率で、該有利報知の実行を決定する処理内容を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 有利報知制御手段は、上限未満の賭数の設定により開始されたゲームで、有利停止抽選手段の抽選により有利図柄態様で停止可能とすることが決定されると、当該決定を示す報知を、当該ゲーム中に有利報知実行手段で実行させる処理内容を備えたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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