JP2020167536A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アナログ回路及び通信回路中の一方の回路から他方の回路に入る高周波ノイズが小さい通信装置を提供する。【解決手段】通信装置10において、アナログ回路21は、第1導体G1の電位を基準として差動信号にアナログ処理を施す。通信回路23は、アナログ処理を施した差動信号を、接続回路22を介して受信し、受信した差動信号に基づいて、第2導体G2の電位を基準とした信号を生成する。第1導体G1及び第2導体G2間にインダクタ25b(接続素子)が接続されている。接続回路22はキャパシタを除く回路素子であり、例えばコモンモードチョークコイル30である。【選択図】図2

Description

本開示は通信装置に関する。
車両には、複数の通信装置が相互に通信する通信システム(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。特許文献1に記載されている通信装置は、ECU(Electronic Controller Unit)であり、差動信号を受信する。通信装置では、差動信号がアナログ回路に入力される。アナログ回路は、接地電位を基準として、入力された差動信号にアナログ処理を施す。アナログ回路がアナログ処理を施した差動信号を通信回路が受信する。通信回路は、受信した差動信号に基づいて、接地電位としたシングルエンド信号に変換し、変換したシングルエンド信号を出力する。
特開2009−111911号公報
特許文献1に記載されているような従来の通信装置においては、アナログ回路に入力した高周波ノイズが通信回路に入り、通信回路に入力した高周波ノイズがアナログ回路に入る。アナログ回路及び通信回路中の一方の回路から他方の回路に入る高周波ノイズが大きい場合、高周波ノイズが入った回路において、誤った処理が行われる可能性がある。更に、アナログ回路及び通信回路それぞれの設計において、自身の回路に入力した高周波ノイズだけではなく、他の回路から入力した高周波ノイズも考慮しなければならない。このため、アナログ回路及び通信回路それぞれの回路設計が難しいという問題がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アナログ回路及び通信回路中の一方の回路から他方の回路に入る高周波ノイズが小さい通信装置を提供することにある。
本開示の一態様に係る通信装置は、第1導体及び第2導体と、前記第1導体の電位を基準として差動信号にアナログ処理を施すアナログ回路と、キャパシタを除く他の回路素子を含み、前記アナログ回路に接続される接続回路と、前記アナログ回路が前記アナログ処理を施した差動信号を、前記接続回路を介して受信し、受信した差動信号に基づいて、前記第2導体の電位を基準とした信号を生成する通信回路と、キャパシタとは異なる回路素子であり、前記第1導体及び第2導体間に接続される接続素子とを備える。
上記の態様によれば、アナログ回路及び通信回路中の一方の回路から他方の回路に入る高周波ノイズが小さい。
本実施形態における通信装置の概要の説明図である。 通信装置の要部構成を示すブロック図である。 通信装置の構成部の配置に関する説明図である。 アナログ回路の説明図である。 検知回路の説明図である。 抵抗の配置の説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る通信装置は、第1導体及び第2導体と、前記第1導体の電位を基準として差動信号にアナログ処理を施すアナログ回路と、キャパシタを除く他の回路素子を含み、前記アナログ回路に接続される接続回路と、前記アナログ回路が前記アナログ処理を施した差動信号を、前記接続回路を介して受信し、受信した差動信号に基づいて、前記第2導体の電位を基準とした信号を生成する通信回路と、キャパシタとは異なる回路素子であり、前記第1導体及び第2導体間に接続される接続素子とを備える。
上記の一態様にあっては、キャパシタを除く他の回路素子、例えば、インダクタ又は抵抗等を含む接続回路を介して、アナログ回路は、アナログ処理を施した差動信号を通信回路に送信する。第1導体及び第2導体間に、インダクタ又は抵抗等の接続素子が接続されている。接続回路及び接続素子それぞれは、自身を介した高周波ノイズの伝播を抑制する。このため、高周波ノイズがアナログ回路に入った場合において、アナログ回路から通信回路に入る高周波ノイズは小さい。同様に、高周波ノイズが通信回路に入った場合において、通信回路からアナログ回路に入る高周波ノイズは小さい。
(2)本開示の一態様に係る通信装置は、抵抗と、前記抵抗を介して、電圧が入力される入力回路と、前記抵抗の一端及び前記第1導体間に接続される第1キャパシタと、前記抵抗の他端及び前記第2導体間に接続される第2キャパシタとを備える。
上記の一態様にあっては、抵抗及び接続素子それぞれは、自身を介した高周波ノイズの伝播を抑制する。このため、高周波ノイズが第1導体に入った場合において、第1キャパシタ及び抵抗の順に伝播する高周波ノイズは小さく、第1導体から第2導体に入る高周波ノイズも小さい。高周波ノイズが第2導体に入った場合において、第2キャパシタ及び抵抗の順に伝播する高周波ノイズは小さく、第2導体から第1導体に入る高周波ノイズも小さい。
(3)本開示の一態様に係る通信装置は、外部装置に着脱可能に接続されるコネクタと、前記入力回路に入力された電圧に基づいて前記コネクタへの前記外部装置の接続を検知する検知部とを備え、前記外部装置は、前記コネクタ及び抵抗を介して電圧を前記入力回路に出力する。
上記の一態様にあっては、外部装置、例えば、ダイアグツールがコネクタに接続された場合、外部装置は電圧をコネクタ及び抵抗を介して電圧を入力回路に出力する。入力回路に入力された電圧に基づいて、コネクタへの外部装置の接続を検知する。
(4)本開示の一態様に係る通信装置では、前記抵抗及び第1導体間の距離は、前記抵抗及び第2導体間の距離と一致している。
上記の一態様にあっては、第1導体との距離と、第2導体との距離とが一致するように抵抗が配置される。このため、第1導体及び第2導体間の距離が長く、第1導体及び第2導体の静電結合が防止される。静電結合は発生した場合、第1導体及び第2導体間にキャパシタが形成され、このキャパシタを介して高周波ノイズが伝播し、接続素子が高周波ノイズの伝播を抑制する役割を果たさない。
(5)本開示の一態様に係る通信装置では、前記アナログ回路は、差動信号の反射を防止する終端回路を有し、前記終端回路は、差動信号が伝播する2つの導線の中途と、前記第1導体とに接続している。
上記の一態様にあっては、差動信号が伝播する2つの導線の中途と、第1導体とに終端回路が接続している。終端回路は、差動信号の反射を抑制する。
(6)本開示の一態様に係る通信装置では、前記接続回路は、コモンモードチョークコイルを有し、前記通信回路は、前記接続回路を介して差動信号を送信する。
上記の一態様にあっては、接続回路はコモンモードチョークコイルを有する。コモンモードチョークコイルは2つのインダクタを有する。2つのインダクタそれぞれは、アナログ回路及び通信回路を接続する2つの導線の中途に配置されている。差動信号は、2つの導線を介して伝播する。コモンモードチョークコイルは、アナログ回路から通信回路へ伝播する差動信号からコモンモードノイズを除去するとともに、通信回路からアナログ回路へ伝播する差動信号からコモンモードノイズを除去する。
(7)本開示の一態様に係る通信装置は、前記第1導体の電位を基準として電力線に印加されている直流の電圧からノイズを除去する除去器を備え、前記除去器は、ノイズを除去した電圧を、前記第2導体の電位を基準として電力線に印加し、前記除去器はインダクタを有し、前記インダクタは前記接続素子である。
上記の一態様にあっては、除去器は、第1導体の電位を基準とした電圧からノイズを除去し、ノイズを除去した電圧を、第2導体の電位を基準として電力線に印加する。除去器は、例えば、コモンモードチョークコイルであり、インダクタを有する。このインダクタが接続素子として第1導体及び第2導体間に接続されている。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る通信装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<通信装置の概要>
図1は、本実施形態における通信装置10の概要の説明図である。通信装置10は、ECU(Electronic Control Unit)又はゲートウェイ等であり、車両に搭載される。通信装置10はコネクタ20を備える。コネクタ20は、ケーブル11、又は、ダイアグツール12のコネクタ12aに着脱可能に接続される。
ケーブル11が通信装置10のコネクタ20に接続している場合、電力がケーブル11を介して通信装置10に供給され、通信装置10が作動する。通信装置10は、ケーブル11を介して、図示しない他の通信装置と差動信号の送受信を行う。通信装置10は、BroadR-Reachと呼ばれる通信規格、又は、CAN(Controller Area Network)の通信規格等に基づく送受信を行う。
通信装置10が、例えば、車両のドアの施錠及び解錠を行うモータの動作を制御するECUである場合においては、通信装置10は、ドアの解錠を指示する差動信号を受信したとき、モータにドアを解錠させる。例えば、車両のドアが施錠されているか否かを検知するセンサが通信装置10に接続されている場合においては、通信装置10は、センサの検知結果を示す差動信号を他の通信装置に送信し、検知結果を通知する。
ダイアグツール12のコネクタ12aが通信装置10のコネクタ20に接続している場合、ダイアグツール12は通信装置10に電力を供給する。これにより、通信装置10は作動する。通信装置10及びダイアグツール12は相互に通信する。例えば、通信装置10は、故障の検知に用いるデータ、所謂ログデータを含む差動信号をダイアグツール12に送信する。また、例えば、ダイアグツール12は、通信装置10で実行されるコンピュータプログラムを更新するための更新データを含む差動信号を通信装置10に送信する。
<通信装置10の構成>
図2は、通信装置10の要部構成を示すブロック図である。通信装置10は、コネクタ20に加えて、アナログ回路21、接続回路22、通信回路23、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)24、コモンモードチョークコイル25、レギュレータ26、検知回路27、第1導体G1及び第2導体G2を備える。これらは、導線によって接続される。電力供給に用いられる導線、即ち、電力線を太い実線で示している。第1導体G1及び第2導体G2それぞれは、電気を通す物体であり、例えば、金属である。
接続回路22はコモンモードチョークコイル30を有する。コモンモードチョークコイル30は、第1インダクタ30a及び第2インダクタ30bを有する。コモンモードチョークコイル30では、図示しない環状の磁性体に第1インダクタ30a及び第2インダクタ30bが巻き付いている。コモンモードチョークコイル25は、第1インダクタ25a及び第2インダクタ25bを有する。コモンモードチョークコイル25は、コモンモードチョークコイル30と同様に構成されている。
コネクタ20は、アナログ回路21に2つの導線によって接続されている。アナログ回路21には、更に、コモンモードチョークコイル30の第1インダクタ30a及び第2インダクタ30bの一端が2つの導線によって接続されている。アナログ回路21は、更に、導線によって第1導体G1に接続されている。第1導体G1への接続は、所謂接地である。コモンモードチョークコイル30の第1インダクタ30a及び第2インダクタ30bの他端は通信回路23に2つの導線によって接続されている。通信回路23は、更に、2つの導線によって、マイコン24及び第2導体G2に接続されている。第2導体G2への接続も所謂接地である。
コネクタ20は、更に、導線によって、コモンモードチョークコイル25の第1インダクタ25aの一端に接続されている。コネクタ20は、更に、導線によって、コモンモードチョークコイル25の第2インダクタ25bの一端と、第1導体G1とに接続されている。第1インダクタ25aの他端は、導線によってレギュレータ26に接続されている。第2インダクタ25bの他端は、導線によって第2導体G2に接続されている。レギュレータ26は、更に、2つの導線によって、マイコン24及び第2導体G2に接続されている。マイコン24は、更に、導線によって第2導体G2に接続されている。
コネクタ20は、更に、2つの導線によって検知回路27及び第1導体G1に接続されている。検知回路27は、更に、3つの導線によって、マイコン24、第1導体G1及び第2導体G2に接続されている。
ケーブル11がコネクタ20に接続された場合、ケーブル11は、アナログ回路21、コモンモードチョークコイル25及び第1導体G1に接続される。コネクタ20及び検知回路27を接続する導線において、コネクタ20側の一端は開放される。
ダイアグツール12のコネクタ12aがコネクタ20に接続された場合、ダイアグツール12のコネクタ12aは、アナログ回路21、コモンモードチョークコイル25、検知回路27及び第1導体G1に接続される。
差動信号は、ケーブル11又はダイアグツール12から、コネクタ20を介してアナログ回路21に入力される。差動信号は、2つの導線の電圧差によって、2値、例えば「0」及び「1」を示す信号であり、2つの導線を介して伝播する。
アナログ回路21は、第1導体G1の電位を基準として、コネクタ20から入力された差動信号にアナログ処理を施す。通信回路23は、アナログ回路21がアナログ処理を施した差動信号を、接続回路22のコモンモードチョークコイル30を介して受信する。
コモンモードチョークコイル30は、アナログ回路21がアナログ処理を施した差動信号からコモンモードノイズを除去し、コモンモードノイズを除去した差動信号を通信回路23に出力する。コモンモードノイズは、差動信号が伝播する2つの導線に同相で重畳するノイズである。接続回路22はキャパシタを除く他の回路素子を含む。
通信回路23は、受信した差動信号に基づいて、第2導体G2の電位を基準としたシングルエンド信号を生成し、生成したシングルエンド信号をマイコン24に出力する。マイコン24は、通信回路23から入力されたシングルエンド信号の電圧を、第2導体G2の電位を基準として読み取る。これにより、マイコン24は、シングルエンド信号に含まれるデータを取得する。マイコン24は、通信回路23から入力されたシングルエンド信号に含まれるデータに基づいて種々の処理を実行する。
マイコン24は、第2導体G2の電位を基準としたシングルエンド信号を通信回路23に出力する。通信回路23は、マイコン24から入力されたシングルエンド信号に基づいて差動信号に生成する。通信回路23は、生成した差動信号を、接続回路22、アナログ回路21及びコネクタ20を介して、図示しない通信装置又はダイアグツール12に送信する。接続回路22のコモンモードチョークコイル30は、通信回路23が送信した差動信号からコモンモードノイズを除去する。コモンモードチョークコイル30は、コモンモードノイズを除去した差動信号を、アナログ回路21及びコネクタ20を介して出力する。
ケーブル11又はダイアグツール12から、コネクタ20を介して、コモンモードチョークコイル25に、第1導体G1の電位を基準とした直流の電圧が入力される。コモンモードチョークコイル25は、第1インダクタ25a及び第2インダクタ25bに入力した電圧からコモンモードノイズを除去する。コモンモードチョークコイル25がコモンモードノイズを除去した電圧は、第2導体G2の電位を基準とした電圧である。コモンモードチョークコイル25は、コモンモードノイズを除去した電圧を、第2導体の電位を基準として、レギュレータ26に接続されている導線に印加する。これにより、コモンモードノイズを除去した電圧がレギュレータ26に出力される。コモンモードチョークコイル25は除去器として機能する。図2に示すように、コネクタ20及び第1インダクタ25a間に接続される導線と、第1インダクタ25a及びレギュレータ26間に接続される導線と、レギュレータ26及びマイコン24間に接続される導線とは電力線である。
レギュレータ26は、コモンモードチョークコイル25から入力された直流の電圧を、予め設定されている設定電圧に変換する。設定電圧は、第2導体G2の電位を基準とした直流の電圧である。レギュレータ26は、変換した設定電圧をマイコン24に出力する。これにより、マイコン24に電力が供給される。
なお、レギュレータ26は、更に、通信回路23に設定電圧を出力し、通信回路23に電力を供給してもよい。
ダイアグツール12のコネクタ12aがコネクタ20に接続された場合、ダイアグツール12は、第1導体G1の電位を基準とした直流の電圧を検知回路27に出力し続ける。ダイアグツール12が出力する電圧は、予め設定されている閾値電圧以上である。ダイアグツール12のコネクタ12aがコネクタ20に接続されていない場合、ゼロVが検知回路27に出力される。ここで、ゼロVは、第1導体G1の電位を基準とした電圧であり、閾値電圧未満である。
検知回路27は、第2導体G2の電位を基準とした電圧をマイコン24に出力する。検知回路27は、ゼロV又は所定電圧Vc(図5参照)を出力する。検知回路27は、コネクタ20から入力された電圧が閾値電圧以上である場合、即ち、ダイアグツール12が接続されている場合、ゼロVをマイコン24に出力する。検知回路27は、コネクタ20から入力された電圧が閾値電圧未満である場合、即ち、ダイアグツール12が接続されていない場合、所定電圧Vcをマイコン24に出力する。マイコン24は、検知回路27から入力された電圧、即ち、検知回路27に入力された電圧に基づいて、コネクタ20へのダイアグツール12のコネクタ12aの接続を検知する。
<通信装置10の構成部の配置>
図3は、通信装置10の構成部の配置に関する説明図である。通信装置10は、更に、矩形状の回路基板Bを備える。回路基板Bの内部に第1導体G1及び第2導体G2が配置されている。第1導体G1及び第2導体G2それぞれは矩形板状をなす。第1導体G1及び第2導体G2の板面は、回路基板Bの板面と対向している。第1導体G1及び第2導体G2は、回路基板Bの板面に沿って並べられている。第1導体G1及び第2導体G2は、互いに接触していない状態で、絶縁性の樹脂によって覆われている。
回路基板Bの板面には、図示しないスルーホール及び導電路が設けられている。導電路は、所謂回路パターンである。スルーホール及び導電路を用いて、第1導体G1又は第2導体G2への接続が実現される。具体的には、スルーホールの面に導箔が貼り付けられている。導箔は導電路と導通している。導箔及び導電路の両方、又は、導電路によって、導線が形成されている。
図3に示すように、第1導体G1に接続し、かつ、第2導体G2に接続しないアナログ回路21は、第1導体G1の上側に配置されている。第1導体G1及び第2導体G2の両方に接続するコモンモードチョークコイル25及び検知回路27は、第1導体G1及び第2導体G2の上側に配置されている。第1導体G1及び第2導体G2の両方に接続しない接続回路22のコモンモードチョークコイル30も、第1導体G1及び第2導体G2の上側に配置されている。第1導体G1に接続せず、かつ、第2導体G2に接続する通信回路23、マイコン24及びレギュレータ26は、第2導体G2の上側に配置されている。
<アナログ回路21の構成>
図4はアナログ回路21の説明図である。アナログ回路21は、終端回路40及びキャパシタ41,42を有する。終端回路40は、差動信号が伝播する2つの導線の中途と、第1導体G1とに接続されている。キャパシタ41の一端は、コネクタ20及び終端回路40に接続されている。キャパシタ41の他端は、コモンモードチョークコイル30の第1インダクタ30aの一端に接続されている。キャパシタ42の一端は、コネクタ20及び終端回路40に接続されている。キャパシタ41の他端は、コモンモードチョークコイル30の第2インダクタ30bの一端に接続されている。
終端回路40は、2つの導線を介して伝播する差動信号の反射を防止するアナログ処理を実行する。アナログ処理は、第1導体G1の電位を基準とした処理である。終端回路40は、抵抗50,51,52及びキャパシタ53を有する。抵抗50,51それぞれの一端は、キャパシタ41,42の一端に接続されている。抵抗50,51それぞれの他端は、キャパシタ53の一端に接続されている。キャパシタ53の他端は第1導体G1に接続されている。キャパシタ53の両端間には、抵抗52が接続されている。
抵抗50の抵抗値は、抵抗50の一端に接続されている導線を伝播する信号の伝播路の特性インピーダンスを考慮した抵抗値である。抵抗50の他端は、キャパシタ53を介して接地されている。このため、抵抗50の一端に接続されている導線を伝播する信号の反射が防止される。同様に、抵抗51の抵抗値は、抵抗51の一端に接続されている導線を伝播する信号の伝播路の特性インピーダンスを考慮した抵抗値である。抵抗51の他端は、キャパシタ53を介して接地されている。このため、抵抗51の一端に接続されている導線を伝播する信号の反射が防止される。結果、抵抗50,51は、2つの導線を伝播する差動信号の反射を防止する。
以上のように、アナログ回路21が行うアナログ処理は、差動信号の反射を防止する処理であり、第1導体G1の電位を基準とした処理である。
キャパシタ53は、2つの導線を伝播したノイズを除去するために配置される。ノイズは、2つの導線からキャパシタ53を介して第1導体G1に伝播する。キャパシタ53は、蓄えた電力を、抵抗52を介して放出する。
キャパシタ41,42それぞれは、AC(Alternating Current)結合のために用いられる。キャパシタ41,42それぞれは、導線を介して、一端から入力された信号から直流成分を除去し、直流成分を除去した信号を他端から出力する。従って、キャパシタ41,42は、コネクタ20を介して入力された差動信号から直流成分を除去するとともに、通信回路23が送信した差動信号から直流成分を除去する。
<コモンモードチョークコイル25,30の効果>
通信装置10には、高周波ノイズが入る可能性がある。一例として、高周波ノイズは、静電気の発生に伴って発生する。他例として、高周波ノイズは、通信装置10の近傍に配置された導線を信号が伝播した場合に発生する電磁界の干渉によって発生する。
第1導体G1に高周波ノイズが入った場合、所定電位、例えば、地面の電位を基準とした第1導体G1の電圧が高速に変動する。抵抗50,51を介して流れる電流は、第1導体G1の電圧の変動に追随することができない。このため、コモンモードチョークコイル30のアナログ回路21側の2つの導線では、第1導体G1の電圧の変動に伴って、第1導体G1の電位を基準とした電圧が高速に変動する。これにより、アナログ回路21に高周波ノイズが入る。
第1導体G1及び第2導体G2間に、コモンモードチョークコイル25の第2インダクタ25bが接続されている。このため、所定電位を基準とした第1導体G1の電圧が変動した場合であっても、所定電位を基準とした第2導体G2の電圧は殆ど変動しない。第2インダクタ25bは接続素子として機能する。
また、アナログ回路21及び通信回路23間を接続する一方の導線の中途に、コモンモードチョークコイル30の第1インダクタ30aが配置されている。アナログ回路21及び通信回路23間を接続する他方の導線の中途に、コモンモードチョークコイル30の第2インダクタ30bが配置されている。このため、コモンモードチョークコイル30のアナログ回路21側において、2つの導線の電圧が変動した場合であっても、コモンモードチョークコイル30の通信回路23側において、2つの導線の電圧は殆ど変動することはない。
以上のように、コモンモードチョークコイル25,30それぞれは、自身を介した高周波ノイズの伝播を抑制する。アナログ回路21から通信回路23に入る高周波ノイズは小さい。
第2導体G2に高周波ノイズが入った場合、所定電位、例えば、地面の電位を基準とした第2導体G2の電圧が高速に変動する。通信回路23を介して第2導体G2に流れる電流は、第2導体G2の電圧の変動に追随することができない。このため、コモンモードチョークコイル30の通信回路23側の2つの導線では、第2導体G2の電圧の変動に伴って、第2導体G2の電位を基準とした電圧が高速に変動する。これにより、高周波ノイズが通信回路23に入る。
前述したように、第1導体G1及び第2導体G2は、コモンモードチョークコイル25の第2インダクタ25bによって接続されている。このため、所定電位を基準とした第2導体G2の電圧が変動した場合であっても、所定電位を基準とした第1導体G1の電圧は殆ど変動しない。
また、アナログ回路21及び通信回路23間を接続する一方の導線の中途に、コモンモードチョークコイル30の第1インダクタ30aが配置されている。アナログ回路21及び通信回路23間を接続する他方の導線の中途に、コモンモードチョークコイル30の第2インダクタ30bが配置されている。このため、コモンモードチョークコイル30の通信回路23側において、2つの導線の電圧が変動した場合であっても、コモンモードチョークコイル30のアナログ回路21側において、2つの導線の電圧は殆ど変動することはない。
以上のように、コモンモードチョークコイル25,30それぞれは、自身を介した高周波ノイズの伝播を抑制する。通信回路23からアナログ回路21に入る高周波ノイズは小さい。
<検知回路27の構成>
図5は検知回路27の説明図である。検知回路27は、抵抗60,61,62、キャパシタ63,64及び入力回路65を有する。入力回路65は、NPN型のバイポーラトランジスタ70及び抵抗71を有する。抵抗60の一端は、コネクタ20と、抵抗61及びキャパシタ63の一端とに接続されている。抵抗61及びキャパシタ63の他端は第1導体G1に接続されている。抵抗60の他端は、入力回路65が有するバイポーラトランジスタ70のベースと、抵抗62及びキャパシタ64の一端とに接続されている。抵抗62及びキャパシタ64の他端は第2導体G2に接続されている。
以上のように、キャパシタ63は抵抗60の一端及び第1導体G1間に接続されている。キャパシタ64は、抵抗60の他端及び第2導体G2間に接続されている。キャパシタ63,64それぞれは、第1キャパシタ及び第2キャパシタとして機能する。
入力回路65では、バイポーラトランジスタ70のコレクタは、抵抗71の一端に接続されている。抵抗71の他端には、所定電圧Vcが印加されている。所定電圧Vcは、第2導体G2を基準とした一定の電圧である。所定電圧Vcは、例えば、レギュレータ26が出力する設定電圧であってもよい。この場合、レギュレータ26が所定電圧Vcを抵抗71の他端に印加する。バイポーラトランジスタ70のコレクタは、更に、マイコン24に接続されている。バイポーラトランジスタ70のエミッタは第2導体G2に接続されている。
バイポーラトランジスタ70はスイッチとして機能する。バイポーラトランジスタ70において電流がベース及びエミッタの順に流れた場合、バイポーラトランジスタ70はオンに切替わる。バイポーラトランジスタ70がオンである場合、コレクタ及びエミッタ間の抵抗値が十分に小さく、電流が抵抗71及びバイポーラトランジスタ70の順に流れる。バイポーラトランジスタ70において、ベース及びエミッタを介した電流の通流が停止した場合、バイポーラトランジスタ70はオフに切替わる。バイポーラトランジスタ70がオフである場合、コレクタ及びエミッタ間の抵抗値が十分に大きく、電流が抵抗71及びバイポーラトランジスタ70の順に流れることはない。
コネクタ20から入力される電圧が、第1導体G1の電位を基準として、前述した閾値電圧以上である場合、バイポーラトランジスタ70において電流がベース及びエミッタの順に流れ、バイポーラトランジスタ70はオンである。コネクタ20から入力される電圧が、第1導体G1の電位を基準として、前述した閾値電圧未満である場合、バイポーラトランジスタ70において電流がベース及びエミッタの順に流れず、バイポーラトランジスタ70はオフである。
前述したように、ダイアグツール12のコネクタ12aがコネクタ20に接続された場合、ダイアグツール12は、第1導体G1の電位を基準として、閾値電圧以上である電圧を検知回路27に出力する。このとき、電流は、ダイアグツール12のプラス端子から、抵抗60、バイポーラトランジスタ70のベース及びエミッタ、第2導体G2、第2インダクタ25b及び第1導体G1の順に流れ、ダイアグツール12のマイナス端子に戻る。これにより、バイポーラトランジスタはオンに切替わり、入力回路65において、電流が抵抗71、バイポーラトランジスタ70及び第2導体G2の順に流れる。結果、入力回路65は、マイコン24にゼロVを出力する。ゼロVは、第2導体G2の電位を基準とした電圧である。
以上のように、ダイアグツール12は、コネクタ20に接続された場合、直流の電圧をコネクタ20及び抵抗60を介して入力回路65のバイポーラトランジスタ70のベースに出力する。このとき、入力回路65はゼロVをマイコン24に出力する。
前述したように、ダイアグツール12のコネクタ12aがコネクタ20に接続されていない場合、ゼロVが検知回路27に出力される。ここで、ゼロVは、第1導体G1の電位を基準した電圧であり、閾値電圧未満である。ゼロVが検知回路27に出力された場合、バイポーラトランジスタ70において、ベース及びエミッタを介した電流の通流が停止し、バイポーラトランジスタ70はオフに切替わる。このとき、抵抗71を電流が流れないので、所定電圧Vcがマイコン24に入力される。
以上のように、入力回路65には、閾値電圧以上である電圧、又は、ゼロVが入力回路65のバイポーラトランジスタ70のベースに入力される。閾値電圧以上である電圧が入力回路65に入力された場合、入力回路65はゼロVをマイコン24に出力する。ゼロVが入力回路65に入力された場合、入力回路65は所定電圧Vcをマイコン24に出力する。
マイコン24は、入力回路65から入力される電圧、即ち、抵抗60を介して入力回路65に入力される電圧に基づいて、コネクタ20へのダイアグツール12の接続を検知する。ダイアグツール12及びマイコン24それぞれは、外部装置及び検知部として機能する。
抵抗60は、バイポーラトランジスタ70において、ベース及びエミッタの順に流れる電流の大きさを制限する。このため、抵抗60の抵抗値は比較的に大きい。抵抗61はコネクタ20から入力される電圧を安定させる。抵抗62は、バイポーラトランジスタ70において、エミッタ及びベース間の電圧を安定させる。キャパシタ63は、コネクタ20から抵抗60に向けて出力された電圧を平滑する。キャパシタ64は、コネクタ20から抵抗60を介して出力された電圧を平滑する。
<コモンモードチョークコイル25及び抵抗60の効果>
前述したように、通信装置10には、高周波ノイズが入る可能性がある。第1導体G1に高周波ノイズが入力した場合、所定電位を基準とした第1導体G1の電圧が高速に変動する。キャパシタ63を介して流れる電流は、第1導体G1の電圧の変動に追随することができない。このため、抵抗60のコネクタ20側の一端では、第1導体G1の電圧の変動に伴って、第1導体G1の電位を基準とした電圧が高速に変動する。
前述したように、第1導体G1及び第2導体G2は、コモンモードチョークコイル25の第2インダクタ25bによって接続されている。このため、所定電位を基準とした第1導体G1の電圧が変動した場合であっても、所定電位を基準とした第2導体G2の電圧は殆ど変動しない。
また、抵抗60のコネクタ20側の一端が抵抗61を介して第1導体G1に接続されている。抵抗60の入力回路65側の一端が抵抗62を介して第2導体G2に接続されている。このため、抵抗60のコネクタ20側の一端の電圧が変動した場合であっても、抵抗60の入力回路65側の一端の電圧は殆ど変動することはない。
第2導体G2に高周波ノイズが入力した場合、所定電位を基準とした第2導体G2の電圧が高速に変動する。キャパシタ64を介して流れる電流は、第2導体G2の電圧の変動に追随することができない。このため、抵抗60のコネクタ20側の一端では、第2導体G2の電圧の変動に伴って、第2導体G2の電位を基準とした電圧が高速に変動する。
前述したように、第1導体G1及び第2導体G2は、コモンモードチョークコイル25の第2インダクタ25bによって接続されている。このため、所定電位を基準とした第2導体G2の電圧が変動した場合であっても、所定電位を基準とした第1導体G1の電圧は殆ど変動しない。
前述したように、抵抗60のコネクタ20側の一端が抵抗61を介して第1導体G1に接続されている。抵抗60の入力回路65側の一端が抵抗62を介して第2導体G2に接続されている。このため、抵抗60の入力回路65側の一端の電圧が変動した場合であっても、抵抗60のコネクタ20側の一端の電圧は殆ど変動することはない。
以上のように、コモンモードチョークコイル25及び抵抗60それぞれは、自身を介した高周波ノイズの伝播を抑制する。このため、高周波ノイズが第1導体G1に入った場合において、キャパシタ63及び抵抗60の順に伝播する高周波ノイズは小さく、第1導体G1から第2導体G2に入る高周波ノイズも小さい。また、高周波ノイズが第2導体G2に入った場合において、キャパシタ64及び抵抗60の順に伝播する高周波ノイズは小さく、第2導体G2から第1導体G1に入る高周波ノイズも小さい。
<検知回路27の抵抗60の配置>
図6は抵抗60の配置の説明図である。図6の上側は、回路基板Bの板面の一部分に示す。図6の下側は、回路基板Bの断面の一部分を示す。抵抗60は、直方体状をなし、平面視において、抵抗60は第1導体G1及び第2導体G2の中央に配置されている。抵抗60の長手方向に沿って、第1導体G1及び第2導体G2の端面は互いに対向している。平面視において、抵抗60及び第1導体G1間の距離は、抵抗60及び第2導体G2間の距離は一致している。ここで、「一致」は、完全な一致を意味せず、実質的な一致を意味する。
また、図6の下側に示すように、断面において、抵抗60及び第1導体G1間の距離は、抵抗60及び第2導体G2間の距離に一致している。ここでも、「一致」は、完全な一致を意味せず、実質的な一致を意味する。
以上のように、第1導体G1との距離と、第2導体G2との距離が一致するように抵抗60が配置される。このため、第1導体G1及び第2導体G2間の距離が長く、第1導体G1及び第2導体G2間において静電結合が発生することが防止される。
第1導体G1及び第2導体G2間の距離が短い場合、第1導体G1及び第2導体G2間において静電結合が発生する可能性がある。静電結合が発生した場合、第1導体G1及び第2導体G2間に図示しないキャパシタが形成される。この場合、静電結合によって形成されたキャパシタを介して、高周波ノイズが伝播し、第2インダクタ25bが、高周波ノイズの伝播を抑制する役割を果たさない。
<変形例>
本実施形態では、ケーブル11がコネクタ20に接続された場合だけではなく、ダイアグツール12がコネクタ20に接続された場合においても、通信回路23が差動信号の送受信を行う。しかしながら、ダイアグツール12がコネクタ20に接続された場合に送受信を行う通信回路は、通信回路23とは異なる通信回路であってもよい。この場合、通信回路23は、アナログ回路21、接続回路22及び通信回路23と同様の構成を更に有する。この場合、ダイアグツール12が行う通信の通信規格は、ケーブル11を介して行われる通信の通信規格と異なっていてもよい。
接続回路22が有する回路素子は、コモンモードチョークコイル30に限定されず、キャパシタとは異なる回路素子であればよい。例えば、接続回路22では、アナログ回路21及び通信回路23を接続する2つの導線それぞれの中途に2つの抵抗が配置されてもよい。また、第1導体G1及び第2導体G2間に接続される接続素子は、第2インダクタ25bに限定されず、キャパシタと異なる回路素子であればよい。例えば、抵抗が第1導体G1及び第2導体G2間に接続されてもよい。この場合、レギュレータ26は、インダクタを介してコネクタ20に接続される。このインダクタは、電圧からノイズを除去する。
ダイアグツール12が抵抗60を介して入力回路65に出力する電圧は、接続を示す直流の電圧に限定されず、通信信号に係る電圧であってもよい。即ち、ダイアグツール12が、入力回路65を介してマイコン24に通信信号を送信してもよい。
アナログ回路21が行うアナログ処理は、第1導体G1の電位を基準としたアナログ処理であればよいので、差動信号の反射を防止する処理に限定されない。アナログ回路21が行うアナログ処理は、例えばノイズを除去する処理であってもよい。この場合、例えば、アナログ回路21内において、差動信号が伝播する2つの導線それぞれの中途に2つのキャパシタの一端が接続され、2つのキャパシタの他端が第1導体G1に接続される。
開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 通信装置
11 ケーブル
12 ダイアグツール(外部装置)
12a,20 コネクタ
21 アナログ回路
22 接続回路
23 通信回路
24 マイコン(検知部)
25 コモンモードチョークコイル(除去器)
25a 第1インダクタ
25b 第2インダクタ(接続素子)
26 レギュレータ
27 検知回路
30 コモンモードチョークコイル
30a 第1インダクタ
30b 第2インダクタ
40 終端回路
41,42,53 キャパシタ
50,51,52,60,61,62 抵抗
63 キャパシタ(第1キャパシタ)
64 キャパシタ(第2キャパシタ)
65 入力回路
70 バイポーラトランジスタ
71 抵抗
B 回路基板
G1 第1導体
G2 第2導体

Claims (7)

  1. 第1導体及び第2導体と、
    前記第1導体の電位を基準として差動信号にアナログ処理を施すアナログ回路と、
    キャパシタを除く他の回路素子を含み、前記アナログ回路に接続される接続回路と、
    前記アナログ回路が前記アナログ処理を施した差動信号を、前記接続回路を介して受信し、受信した差動信号に基づいて、前記第2導体の電位を基準とした信号を生成する通信回路と、
    キャパシタとは異なる回路素子であり、前記第1導体及び第2導体間に接続される接続素子と
    を備える通信装置。
  2. 抵抗と、
    前記抵抗を介して、電圧が入力される入力回路と、
    前記抵抗の一端及び前記第1導体間に接続される第1キャパシタと、
    前記抵抗の他端及び前記第2導体間に接続される第2キャパシタと
    を備える請求項1に記載の通信装置。
  3. 外部装置に着脱可能に接続されるコネクタと、
    前記入力回路に入力された電圧に基づいて前記コネクタへの前記外部装置の接続を検知する検知部と
    を備え、
    前記外部装置は、前記コネクタ及び抵抗を介して電圧を前記入力回路に出力する
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記抵抗及び第1導体間の距離は、前記抵抗及び第2導体間の距離と一致している
    請求項2又は請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記アナログ回路は、差動信号の反射を防止する終端回路を有し、
    前記終端回路は、差動信号が伝播する2つの導線の中途と、前記第1導体とに接続している
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の通信装置。
  6. 前記接続回路は、コモンモードチョークコイルを有し、
    前記通信回路は、前記接続回路を介して差動信号を送信する
    請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の通信装置。
  7. 前記第1導体の電位を基準として電力線に印加されている直流の電圧からノイズを除去する除去器を備え、
    前記除去器は、ノイズを除去した電圧を、前記第2導体の電位を基準として電力線に印加し、
    前記除去器はインダクタを有し、
    前記インダクタは前記接続素子である
    請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の通信装置。
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