JP2020162596A - 移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リール - Google Patents

移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リール Download PDF

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Abstract

【課題】移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールを提供する。【解決手段】リール本体に軸設されて回転し、両側面が開口している胴体部12と、胴体部12の内部に連結され、シャフト11が貫通する軸部とを備えたスプール10;スプール10の一側面の外側に備えられたブレーキングマグネット22;軸部に嵌められてスプール10と一緒に回転し、円周方向に最低点と最高点とが傾斜連結されるように一側に突出した加圧部を有するスプールカム30;及びシャフト11の一側端に嵌められて胴体部12の一側の開口部から前シャフト11の長さ方向に前後進可能に結合され、ブレーキングマグネット22の引力作用でスプール10の回転速度を減速させるブレーキパッド40と、ブレーキパッド40の他側面に結合され、加圧部に接触するように他側に突出した被加圧部を有する移動カム50と、を備えたスプールプレートSP;を含む釣り用リール。【選択図】図3

Description

本発明は、ブレーキングマグネットとブレーキパッドを含む移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールに係る。
さらに詳細には、例えば摩耗防止、スプール低速回転時のキャスティング飛距離の減少防止、左手用または右手用ハンドルに合わせた互換使用など、従来の遠心力ブレーキ、マグネットブレーキ及び慣性力ブレーキの利点のみを極大化することができるように、
スプールの軸部に嵌められてスプールと一緒に回転し、円周方向に最低点と最高点とが傾斜連結されるように一側に突出した加圧部を有するスプールカムと、
シャフトの一側端に嵌められ、胴体部の一側開口部からシャフトの長さ方向に前後進可能に結合されるが、ブレーキングマグネットの引力作用でスプールの回転速度を減速させるブレーキパッド、及び
前記ブレーキパッドの他側面に結合され、前記加圧部に接触するように他側に突出した被加圧部を有する移動カム
を備えたスプールプレートとを含むことにより、
前記スプールが一定速度以上で加速回転すると、慣性力の作用で前記加圧部の最低点に位置した被加圧部が加圧部の最高点に向かって加圧部に乗って上昇するにつれて、前記スプールプレートが一側方向に前進しながらブレーキングマグネットとブレーキパッドとの距離が近くなり、前記スプールの回転に対する制動力が発生及び増加する釣り用リールに関する。
一般に、釣り用リールをキャスティングするとき、ルアーの飛行速度よりも釣り糸が繰り出されるスプールの回転速度がさらに速くなり、ルアーの飛距離が短くなったり釣り糸がもつれたりすることをバックラッシュ(backlash)現象という。このようなバックラッシュ現象を防止するために、釣り用リールは、物理的な摩擦を利用する摩擦ブレーキと、磁性の引力作用を利用するマグネットブレーキを使用する。
従来の摩擦ブレーキとしては、例えば遠心力ブレーキが挙げられるが、これは、キャスティングの初期に最大の回転力を持ち、遠心力などによってブレーキシューがブレーキパッドに直接接触しながら摩擦が発生して次第に回転力が減少し、スプールの回転速度を減速させて摩擦ブレーキの回転制動力が減少(すなわち、スプールの回転力と制動力が比例する)するようにするものである。遠心力ブレーキは、マグネットブレーキよりも遠距離キャスティングには有利であるものの、制動力の微調整が難しいだけでなく、ブレーキシューとブレーキパッドとの摩擦により摩耗が発生し易く、騒音が大きくなるという問題点がある。
かかる問題点を解決するためのマグネットブレーキは、摩擦ブレーキとは異なる非接触式ブレーキであって、リール本体に備えられた複数のブレーキングマグネットの磁性を用いて、回転するスプールに磁性の引力が作用してスプールの回転速度を減速させる。
従来のマグネットブレーキは、ブレーキングマグネットとブレーキパッドとが互いに接触しないので、摩擦ブレーキとは異なり、騒音及び部品の摩耗が発生せず、制動力の微調整が容易であるという利点がある一方で、制動力がスプールの回転速度に関係なく常に一定なので、スプールの低速回転時にも制動力が発生し続けることにより、キャスティング飛距離が減少するなどの問題点がある。
また、前記マグネットブレーキに移動式スプールプレートを組み合わせて、スプールの回転時にスプールプレートが慣性力によってブレーキングマグネットに接近してスプールの回転速度を減速させる慣性力ブレーキがある。
従来の慣性力ブレーキでは、シャフトの軸直角方向に組み立てられたピンにスプールプレートのテーパ面を接触させてスプールプレートの位置が可変するので、右手用ハンドルと左手用ハンドルの場合、キャスティング時のスプールの回転方向が互いに異なるため、慣性力ブレーキを右手用と左手用に互いに互換して製作及び使用することができないという問題点がある。
上記に関連した従来技術は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4などに開示されている。
韓国特許公開第10−2015−0006698号公報 韓国実用新案登録第20−0144801号明細書 韓国特許公開第10−2012−0112132号公報 韓国特許公開第10−2012−0133584号公報
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためのもので、その目的は、騒音低減、摩耗防止、スプール低速回転時のキャスティング飛距離の減少防止などにあり、従来の遠心力ブレーキ、マグネットブレーキ及び慣性力ブレーキの利点のみを極大化することにより、制動力の精密制御、飛距離の増大及び使用上の利便性の向上を図ることができる、移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る釣り用リールは、
移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールにおいて、
リール本体にシャフトで軸設されて回転し、外面に釣り糸が巻き取られ、両側面が開口している胴体部と、前記胴体部の内部に連結され、前記シャフトが貫通して結合される軸部とを備えたスプール;
前記スプールの一側面の外側に備えられたブレーキングマグネット;
前記軸部に嵌められてスプールと一緒に回転し、円周方向に最低点と最高点とが傾斜連結されるように一側に突出した加圧部を有するスプールカム;及び
前記シャフトの一側端に嵌められて前記胴体部の一側の開口部から前記シャフトの長さ方向に前後進可能に結合され、前記ブレーキングマグネットの引力が作用してスプールの回転速度を減速させるブレーキパッドと、前記ブレーキパッドの他側面に結合され、前記加圧部に接触するように他側に突出した被加圧部を有する移動カムとを備えたスプールプレート;を含むことにより、
前記スプールが一定速度以上で加速回転すると、慣性力の作用で前記加圧部の最低点に位置した被加圧部が加圧部の最高点に向かって加圧部に乗って上昇するにつれて、前記スプールプレートが一側方向に前進しながらブレーキングマグネットとブレーキパッドとの距離が近くなり、前記スプールの回転に対する制動力が発生及び増加することを特徴とする。
また、本発明に係る釣り用リールは、
前記スプールプレートを前記ブレーキングマグネットから遠ざかる他側方向に加圧する弾性体;をさらに含むことにより、
前記スプールが一定速度以下で減速回転すると、前記弾性体の弾性力が慣性力を上回って前記被加圧部が加圧部の最低点に向かって加圧部に乗って下降するにつれて、前記スプールプレートが他側方向に後進しながらブレーキングマグネットとブレーキパッドとの距離が遠くなり、前記スプールの回転に対する制動力が減少及び消滅することを特徴とする。
また、本発明に係る釣り用リールにおいて、
前記加圧部は、一側の最低点から、最低点に対向する他側に位置した最高点に向かって両方向に上方傾斜するように連結された第1カム部と、前記第1カム部とは異なる直径で同心配列され、前記第1カム部と対称になるように他側の最低点から、最低点に対向する一側に位置した最高点に向かって両方向に上方傾斜するように連結された第2カム部とからなるデュアルカムであり、
前記被加圧部は、前記第1カム部と対応する形状に、第1カム部の先端部に面接するように形成された第3カム部と、前記第2カム部と対応する形状に、第2カム部の先端部に面接するように形成された第4カム部とからなるデュアルカムであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る釣り用リールにおいて、
前記加圧部は、一側の最低点から他側の最高点に向かって一方向に上方傾斜するように連結され、円周方向に所定間隔離隔して配列された2つ以上の第5カム部と、前記第5カム部とは異なる直径で同心配列され、一側の最低点から他側の最高点に向かって他側方向に上方傾斜するように連結され、円周方向に所定間隔離隔して配列された二つ以上の第6カム部とからなるデュアルカムであり、
前記被加圧部は、前記第5カム部と対応する形状に、第5カム部それぞれの先端部に面接するように形成された二つ以上の第7カム部と、前記第6カム部と対応する形状に、第6カム部それぞれの先端部に面接するように形成された二つ以上の第8カム部とからなるデュアルカムであり、
前記移動カムは、隣接する第7カム部同士の間及び隣接する第8カム部同士の間に円弧方向に形成された第1ガイド溝と第2ガイド溝を含み、
前記スプールプレートは、前記ブレーキパッドと移動カムとの間に介在されて円周方向に両方向回転可能に結合され、他側面から突出して各ガイド溝を貫通して第5カム部同士の間及び第6カム部同士の間に挟まれる第1ストッパーと第2ストッパーを備えたロックレバーをさらに含むことにより、
前記ロックレバーをいずれかの一方向に回転させたとき、ストッパーのいずれかが第5カム部の一側端または第6カム部の他側端に係止され、前記スプールカムの回転方向を一方向に制限することができることを特徴とする。
本発明に係る釣り用リールは、従来の摩擦ブレーキ、マグネットブレーキ及び慣性力ブレーキの利点のみを組み合わせて、
使用中に騒音及び部品の摩耗が発生しないのはもとより、
スプールの回転速度に応じて制動力が自動的に加減され、バックラッシュ現象の発生を防止するとともにキャスティング飛距離を増大させることができ、ユーザーに応じて制動力を精密に制御して使用することができる、
スプールの回転速度、すなわち、慣性力が一定以下に低下する場合、ブレーキパッドがスプール方向に自動的に復帰して、スプールの低速回転時に制動力が発生しないようにする、
釣り用リールの左手用、右手用ハンドルに関係なく、いずれも互換して使用することができる、という利点があり、
場合によって、左手用ハンドルまたは右手用ハンドル専用でスプールカムの作動を制限して使用することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態を示す結合斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の縦断面図である。 第1実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。 第1実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。 本発明の第2実施形態を示す結合斜視図である。 図5の分解斜視図である。 図5の分解斜視図である。 図5の縦断面図である。 第2実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。 第2実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。 第2実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。 第2実施形態でスプールプレートの前後進作動を説明するための要部正面図である。
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を持つことができるもので、その具現例(様態、aspect)(または実施形態)をここに詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を含むものと理解されなければならない。
各図面において、同一の参照符号、特に十の桁及び一の桁、または十の桁、一の桁及びアルファベットが同じ参照符号は同一または類似の機能を持つ部材を示し、特に言及がない場合、図面の各参照符号が指す部材はこのような基準に準ずる部材と把握すればよい。
また、各図面において、構成要素は、理解の便宜などのために、大きさや厚さを誇張して大きく(または厚く)または小さく(または薄く)表現しているか単純化して表現しているが、これによって本発明の保護範囲が制限されるものと解釈されてはならない。
本明細書で使用する用語は、特定の具現例(態様、様態、aspectまたは実施形態)を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとするものではない。単数の表現は文脈上特に明記しない限り、複数の表現を含む。
本出願において、「含む」または「からなる」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせが存在することを示すものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらの組み合わせなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
特に他に定義しない限り、技術用語や科学用語を含めて、ここで使われるすべての用語は本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持っている。一般的に使われる辞典に定義されている用語は、関連技術の文脈上で持つ意味と一致する意味を持つものと解釈されなければならず、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的な意味または過度に形式的な意味に解釈されない。
本明細書において記載した「第1」、「第2」などは、互いに異なる構成要素を区分するためのものに過ぎず、製造された順序に拘らないものであり、発明の詳細な説明と請求の範囲においてその名称が一致しないこともある。
本発明に係る移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールを説明するにあたり、便宜のために、厳密でないおよその方向基準を図3及び図7を参照して特定すると、重力が作用する方向を下側にして見える方向のまま上下左右を定め、他の図面に関連した発明の詳細な説明及び請求の範囲においても、他に特別な記載がない限り、この基準に基づいて方向を特定して記述する。
以下、本発明に係る移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールを添付図面を参照して説明する。
本発明は、移動式慣性力ブレーキを備えたリールに関するもので、本発明の第1実施形態を示す図1ないし図4b、本発明の第2実施形態を示す図5ないし図8d(図5ないし図6bでは、理解の便宜のために、磁力発生部20を省略した。)に示すように、釣り糸が巻き取られるスプール10だけではなく、慣性力ブレーキを構成するものとして、ブレーキングマグネット22、スプールカム30、スプールプレートSP(ブレーキパッド40、移動カム50及びロックレバー60からなる)及び弾性体70を含む。
前記スプール10は、公知のリール本体にシャフト11で軸設されて回転するもので、シャフト11の両側端がリール本体(図示せず)の両側のフレーム(またはサイドカバー)に軸結合され、スプール10とシャフト11が一緒に回転する。
このようなスプール10は、糸巻き型のドラム構造であって、外面に釣り糸が巻き取られ、両側面が開口している胴体部12と、前記胴体部12の内部に連結され、前記シャフト11が貫通して結合される軸部13とを有する。
前記軸部13は、胴体部12の両側の内部空間を遮蔽する隔壁部14にシャフト11の長さ方向にパイプ状に突出して連結される。
次いで、前記ブレーキングマグネット22は、前記スプール10の一側(図面上における左側)面の外側に固定装着される。
具体的には、前記ブレーキングマグネット22は、リング状のマグネットプレート21に放射状に複数個が装着されて磁力発生部20を形成し、このような磁力発生部20は、リール本体の一側の内側面に固定装着される。
この時、磁力発生部20は、リール本体(またはパーム側サイドカバー)の外部に露出したブレーキングダイヤル(図示せず)によってシャフト11の長さ方向に前後進するように備えられ、ユーザーがブレーキングダイヤルを介してブレーキングマグネット22の位置(マキシマム制動力が発生する位置)を調整することができる。
すなわち、ブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との間の区間距離が短くなるほど、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22に最大限に近接するように移動する時間が短くなるので、スプール10が相対的に低速回転するときにもマキシマム制動力が発生し、
逆に、ブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との間の区間距離が長くなるほど、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22に最大限に近接するように移動する時間が長くなり、スプール10が相対的に高速回転する場合にのみ、マキシマム制動力が発生するように調節することができる。
次に、前記スプールカム30は、前記軸部13に嵌められてスプール10と一緒に回転し、円周方向に最低点31L、32L、33L、34Lと最高点31H、32H、33H、34Hとが傾斜連結されるように一側に突出した加圧部を有する。
このようなスプールカム30は、前記軸部13の一側端に外挿されるが、この時、スプールカム30が前記軸部13に固定、結合されて軸部13、すなわち、スプール10、シャフト11及びスプールカム30が一緒に回転する。
前記スプールカム30の加圧部は、高さ差を持つように連結されたカム形状をし、第1、第2実施形態によって具体的な構成および構造が異なるが、スプール10の加速回転時に高さ差を用いてスプールプレートSPを前後進させるという点で、第1、第2実施形態の基本的な概念は差がない。但し、ロックレバー60の有無による第1、第2実施形態の構造上の違いだけがあるが、これについては後述する。
前記スプールプレートSPは、前記シャフト11の一側端に嵌められて前記胴体部12の一側の開口部12aから前記シャフト11の長さ方向に前後進可能に結合されるが、前記ブレーキングマグネット22の引力が作用してスプール10の回転速度を減速させるブレーキパッド40と、前記ブレーキパッド40の他側(図面上の右側)面に結合され、前記加圧部に接触するように他側に突出した被加圧部を有する移動カム50とを備える。
このようなスプールプレートSPは、前記軸部13の外側からシャフト11の一側連結部11aに外挿される。この時、スプールプレートSPが前記連結部11aに空転可能な構造で結合される。
具体的には、前記ブレーキパッド40は、前記移動カム50の一側面に突設された段差部が嵌め込まれる嵌合孔41を備え、移動カム50とボルトで結合される。
前記移動カム50は、他側面に前記被加圧部が突設され、一側面の中央にはシャフト11の連結部11aが挿入される支持管55が突出しており、支持管55の周りに沿って支持溝56が凹設される。
このようなスプールプレートSPも、前記スプールカム30と同様に、第1、第2実施形態によってブレーキパッド40及び移動カム50の具体的な構成及び構造が異なるが、スプール10の加速回転時には慣性力の作用で前記スプールカム30から外側に前進圧力を受け、スプール10の減速回転時には前記弾性体70から内側に後進圧力を受けるという点で、第1、第2実施形態の基本的な概念は差がない。但し、ロックレバー60の有無による第1、第2実施形態の構造上の違いだけがあるが、これについては後述する。
次に、前記弾性体70は、前記スプールプレートSPを前記ブレーキングマグネット22から遠ざかる他側方向に加圧するもので、
前記シャフト11の一側端に外挿され、圧縮反対方向に弾性力が発揮される圧縮スプリング71から構成される。
前記圧縮スプリング71は、一端がシャフト11の一側端の所定の位置にリテーナー72で固定されたワッシャー73に支持され、他端が前記スプールプレートSP(より厳密に言うと移動カム50)の支持溝56に支持され、スプールプレートSP、すなわちブレーキパッド40がブレーキングマグネット22の反対側であるスプールカム30の方向に後進するように強制する。
このような本発明は、前記スプール10が一定速度以上で加速回転すると、慣性力の作用で前記加圧部の最低点31L、32L、33L、34Lに位置した被加圧部が加圧部の最高点31H、32H、33H、34Hに向かって加圧部に乗って上昇するにつれて、前記スプールプレートSPが一側方向に前進して、ブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との間の距離が近くなり、前記スプール10の回転に対する制動力が発生し増加する。
一方、前記スプール10が一定速度以下で減速回転すると、前記弾性体70の弾性力が慣性力を上回って前記被加圧部が加圧部の最低点31L、32L、33L、34Lに向かって加圧部に乗って下降するにつれて、前記スプールプレートSPが他側方向に後進し、ブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との間の距離が遠くなり、前記スプール10の回転に対する制動力が減少し消滅することを特徴とする。
すなわち、キャスティングを行うと、スプール10が瞬間的に回転し、加圧部が被加圧部をスプール10の正回転方向に押し、加圧部の傾斜構造により、移動カム50はシャフト11の一側の長さ方向に押される力を受けながら一緒に回転するが、
この時、スプール10が一定速度以上の速度で加速回転するとき、スプールカム30の慣性力が弾性体70の弾性力を上回ってシャフト11の長さ方向の一側に作用する。よって、スプールプレートSPが慣性によってブレーキングマグネット22の方向に押されながらブレーキングマグネット22に近接するにつれて、ブレーキパッド40に作用する引力が大きくなってスプール10に対する制動力を発生させ、スプール10の回転が速過ぎることによるバックラッシュ現象が発生することを防止する。
また、キャスティング中にブレーキングマグネット22によってスプール10が一定速度以下に減速すると、スプールプレートSPをブレーキングマグネット22の方向に加圧していた慣性力が弱くなることにより弾性体70の弾性力がスプールカム30の慣性力を上回ってシャフト11の他側の長さ方向に作用する。よって、スプールプレートSPが、弾性体70によってブレーキングマグネット22の反対方向に復帰しながらブレーキングマグネット22から遠くなるにつれて、ブレーキパッド40に作用する引力が小さくなってスプール10に対する制動力が減少し、スプール10が低速回転するときに飛距離が減少することが防止される。
次に、前述した構成を有する第1、第2実施形態の具体的な構成、作動及び効果をより詳細に説明する。
まず、本発明の第1実施形態として、図1ないし図4bに示すように、
前記加圧部は、一側の最低点31Lから、最低点31Lに対向する他側に位置した最高点31Hに向かって両方向に上方傾斜するように連結された第1カム部31と、前記第1カム部31とは異なる直径で同心配列されるが、前記第1カム部31と対称になるように他側の最低点32Lから、最低点32Lと対向する一側に位置した最高点32Hに向かって両方向に上方傾斜するように連結された第2カム部32とからなるデュアルカムであり、
前記被加圧部は、前記第1カム部31と対応する形状に、第1カム部31の先端部に面接するように形成された第3カム部51と、前記第2カム部32と対応する形状に、第2カム部32の先端部に面接するように形成された第4カム部52とからなるデュアルカムであることを特徴とする。
前記第1ないし第4カム部31、32、51、52は、一側の外周面が切開された形の円錐形状であって、最低点31Lの両側に傾斜案内面31aが半円形に形成されて最高点31Hに連結される。
第1カム部31と第3カム部51、第2カム部32と第4カム部52は、それぞれ互いに同じ直径を有する。この時、第1、第3カム部31、51と第2、第4カム部32、52は、それぞれの最低点と最高点が互いに反対方向に位置するように交差配列され、
スプール10の停止状態で前記弾性体70によってスプールプレートSPがスプールカム30の方向に後進したとき、第3カム部51の最低点51Lと最高点51Hがそれぞれ第1カム部31の最高点31Hと最低点31Lに、第4カム部52の最低点52Lと最高点52Hがそれぞれ第2カム部32の最高点32Hと最低点32Lに位置する。そして、スプールカム30と移動カム50とが互いに完全に噛合される形で、移動カム50の傾斜案内面51a、52aが、スプールカム30の傾斜案内面31a、32aにそれぞれ互いに面接する。
このようにキャスティングの前、スプール10の停止状態では、圧縮バネ71によって移動カム50がスプールカム30と面接するように後進し、ブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との間の距離は最大値であり遠いので制動力が発生しない。
この状態でキャスティングを行うと、上記で説明したように、釣り糸が繰り出されながらスプール10が回転し、この時、スプールカム30の第1、第2カム部31、32が移動カム50の第3、第4カム部51、52を押して移動カム50を一緒に回転させる。
スプール10が一定以上の速度で加速回転すると、前記スプールカム30の加圧によって移動カム50に慣性力が作用して、第3、第4カム部51、52の最低点51L、52Lが第1、第2カム部31、32の最高点31H、32Hに向かって傾斜案内面31a、32aに乗って上昇しながらスプールプレートSP、すなわちブレーキパッド40がブレーキングマグネット22の方向に前進して磁力による制動力が発生し、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22に近づくほど制動力が次第に強くなる。そして、圧縮バネ71が完全圧縮されたとき、すなわち、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22に最大値で近接したときにマキシマム制動力が発生する。
また、キャスティング中にスプール10の回転速度が減少するにつれて、スプールプレートSPに加わる慣性力が減少し、圧縮バネ71の弾性力が慣性力を上回るようになりスプールプレートSPをスプールカム30の方向に加圧する。このため、第3、第4カム部51、52が、第1、第2カム部31、32の傾斜案内面31a、32aに乗って下降しながら移動カム50が逆回転(ここで、逆回転とは、スプールカム30と移動カム50が同時にスプール10と同じ方向に正回転する状態でシャフト11との空転構造によって移動カム50のみがスプールカム30よりも低速で回転して後進復帰することを意味するもので、スプールカム30に対する相対的な回転方向と解釈されるべきである。)しながら後進してスプールカム30に合致される。このようにして、スプールプレートSPがスプールカム30の方向に後進し、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22から再び遠くなることにより、スプールプレートSPの前進により発生した制動力が次第に減少する。
この時、本発明の第1実施形態では、第1、第3カム部31、51の傾斜案内面31a、51aと、第2、第4カム部32、52の傾斜案内面32a、52aが互いに反対方向に上方傾斜するように形成されているので、キャスティング時にスプール10が一方向(正方向、例えば時計回り)または他方向(逆方向、例えば反時計回り)に回転しても、移動カム50がスプールカム30によってブレーキングマグネット22の方向に前進圧力を受けることができるため、釣り用リールのハンドルが左手用であるか右手用であるかに関係なく(すなわち、釣り糸が繰り出されるスプールの回転方向に関係なく)、本発明の移動式慣性力ブレーキを共用に使用することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本発明の第2実施形態として、図5ないし図8dに示すように、
前記加圧部は、一側の最低点33Lから他側の最高点33Hに向かって一方向に上方傾斜するように連結されるが、円周方向に所定間隔離隔して配列された二つ以上の第5カム部33と、前記第5カム部33と異なる直径で同心配列され、一側の最低点34Lから他側の最高点34Hに向かって他方向に上方傾斜するように連結されるが、円周方向に所定間隔離隔して配列された二つ以上の第6カム部34とからなるデュアルカムであり、
前記被加圧部は、前記第5カム部33と対応する形状に、第5カム部33のそれぞれの先端部に面接するように形成された2つ以上の第7カム部53と、前記第6カム部34と対応する形状に、第6カム部34のそれぞれの先端部に面接するように形成された2つ以上の第8カム部54とからなるデュアルカムであり、
前記移動カム50は、隣接する第7カム部53同士の間及び隣接する第8カム部54同士の間に円弧方向に形成された第1ガイド溝53cと第2ガイド溝54cを含み、
前記ブレーキパッド40と移動カム50との間に介在されて円周方向に両方向回転可能に結合され、他面から突出して各ガイド溝53c、54cを貫通して第5カム部33同士の間及び第6カム部34同士の間に挟まれる第1ストッパー61と第2ストッパー62を備えたロックレバー60をさらに含むことにより、
前記ロックレバー60をいずれか一方向に回転させたとき、ストッパー61、62のいずれかが第5カム部33の一側端または第6カム部34の他側端に係止され、前記スプールカム30の回転方向を一方向(すなわち、ロックレバー60と同じ回転方向)に制限することができることを特徴とする。
第2実施形態の加圧部及び被加圧部は、第1実施形態と同様のデュアルカム構造であるが、第1実施形態の第1ないし第4カム部31、32、51、52がそれぞれ円形に一体に連結された形態であるのに対し、第2実施形態の第5ないし第8カム部33、34、53、54は、同一円上に配列された各カム部が一定間隔で離隔して分離された形態でありながら、内外側に同心配列された第5、第7カム部33、53の案内傾斜面33a、53aと第6、第8カム部34、54の案内傾斜面34a、54aの上方傾斜する方向が互いに反対方向に形成されるという点で、第1実施形態との違いがある。
具体的には、前記第5カム部33は、最低点33Lと最高点33Hが放射状に所定間隔離隔して順次配列され、各最低点33Lから最高点33Hへと連結する傾斜案内面33aが一方向に上方傾斜するように形成される。
前記第5カム部33とは異なる直径で形成された第6カム部34は、最低点34L及び最高点34Hが第5カム部33と同じ位置に備えられるが、各最低点34Lから最高点35Hへと連結する傾斜案内面34aが第5カム部33と反対方向の他方向に上方傾斜するように形成される。
このような第5カム部33と第6カム部34は、それぞれが同一円上で所定間隔離隔配列され、カム部同士の間に傾斜度なく最低点33L、34Lの高さで水平に連結された水平案内面33b、34bが備えられる。
この時、第1実施形態とは異なり、第2実施形態のスプールカム30は、内側のカム部(図面上の第6カム部34)同士の間(すなわち、水平案内面34b)が空き空間に形成されており、軸部13に完全に面接して結合されないので、安全な結合のために、第2実施形態のスプールカム30は、内側の第6カム部34の内周面に、最高点34Hに向かって一側方向に突出して延長連結された管体部35が備えられる。
前記第5カム部33及び第6カム部34にそれぞれ対応して、第7カム部53及び第8カム部54は、最低点53L、54Lが第5、第6カム部33、34の最高点33H、34Hの位置に、最高点53H、54Hが第5、第6カム部33、34の最低点33L、34Lの位置に放射状に備えられており、
各最低点53L、54Lから最高点53H、53Hへと連結する傾斜案内面53a、54aが第5カム部33及び第6カム部34の傾斜案内面33a、34aと同じ方向に上方傾斜するように連結され、第7カム部53と第8カム部54がそれぞれ同一円上で所定間隔離隔配列され、カム部同士の間に水平案内面53b、54bが備えられる。
この時、第7カム部53同士の間及び第8カム部54同士の間には、水平案内面53b、54bの一部が円弧状に両面を貫通して形成された第1、第2ガイド溝53c、54cが備えられる。
また、第2実施形態の移動カム50は、前記支持管55の周囲に沿って側壁で区画化された収容溝57が凹設され、前記ロックレバー60が前記収容溝57に挿入される。前記収容溝57の内周面には、一つ以上の係止突起57aが突設される。
次に、前記ロックレバー60は、前記収容溝57に挿入されて移動カム50の側壁を軸として左右両方向に回転するリング状の部材であって、他側面には、前記移動カム50の第1、第2ガイド溝53c、54cにそれぞれ挿入されてスライド結合される第1、第2ストッパー61、62が突設されている。
また、前記ロックレバー60は、一側面に1つ以上の作動突起63が突設され、
前記ブレーキパッド40は、前記作動突起63に対応して両面を貫通して円弧状に案内溝42が設けられることにより、
前記作動突起63が前記案内溝42に嵌め込まれてスライド結合され、作動突起63を介してロックレバー60を両方向に回転させることができる。
また、前記ロックレバー60の外周面には、前記係止突起57aが係止される一対の係止溝64が設けられ、係止溝64は、ガイド溝53c、54cと同じ間隔で離隔している。
このような第2実施形態は、前記第1実施形態と同様に、スプール10が停止した状態で圧縮バネ71によって移動カム50がスプールカム30の方向に後進して、第7カム部53の最低点53Lと最高点53Hが第5カム部33の最高点33Hと最低点33Lに、第8カム部54の最低点54Lと最高点54Hが第6カム部34の最高点34Hと最低点34Lに位置することにより、移動カム50の傾斜案内面53a、54aがスプールカム30の傾斜案内面33a、34aにそれぞれ互いに面接する。
この状態では、第1実施形態のように、ブレーキングマグネット22の磁力がブレーキングパッドに作用しないため制動力が発生しない。
この時、図8aに示すように、前記ロックレバー60を一方向(時計回り)に回転させると、第1ストッパー61は、第1ガイド溝53cの一側端へ移動して第5カム部33の最高点33Hの側面に接触するように係止され、第2ストッパー62は、第2ガイド溝54cの他側端へ移動して第6カム部34の最高点34Hから一側方向に離隔する。この状態ではスプールカム30が第1ストッパー61によって一方向にのみ回転可能である。
したがって、本発明の第2実施形態において、スプール10が一方向に回転する左手用(または右手用)釣り用リールに装着されている場合、前記ロックレバー60でスプールカム30の回転方向をスプール10と同じ方向に合わせられるようにセットした後、キャスティングを行うと、釣り糸が繰り出されながらスプール10が一定速度以上で加速回転するとき、図8bに示すように、移動カム50の第7カム部53がスプールカム30の第5カム部33に乗って外側に前進して制動力が発生し、スプール10の回転速度が一定速度以下に低下すると、圧縮バネ71によって移動カム50がスプールカム30の方向に原状復帰して制動力が消滅する。
逆に、図8cに示すように、前記ロックレバー60を他方向(反時計回り)に回転させると、第1ストッパー61は、第1ガイド溝53cの他側端へ移動して第5カム部33の最高点33Hから他側方向に離隔し、第2ストッパー62は、第2ガイド溝54cの他側端へ移動して第6カム部34の最高点34Hの側面に接触するように係止される。この状態では、スプールカム30が第2ストッパー62によって他方向にのみ回転可能である。
したがって、本発明の第2実施形態において、スプール10が他方向に回転する右手用(または左手用)釣り用リールに装着されている場合、前記ロックレバー60でスプールカム30の回転方向をスプール10と同じ方向に合わせられるようにセットした後、キャスティングを行うと、釣り糸が繰り出されながらスプール10が一定速度以上で加速回転するとき、図8dのように移動カム50の第8カム部54がスプールカム30の第6カム部34に乗って外側に前進して制動力が発生し、スプール10の回転速度が一定速度以下に低下すると、圧縮バネ71によって移動カム50がスプールカム30の方向に原状復帰して制動力が消滅する。
この時、前記ロックレバー60を両方向に回転させたとき、係止突起57aが係止溝64のいずれかに係止されてロックレバー60の回転を防止するので、作動突起63を用いてロックレバー60の方向を任意に変更しない限り、ロックレバー60は、最初のセッティング状態のまま維持される。
このような第2実施形態のように、前記ロックレバー60を用いてスプールカム30の回転可能方向を変更することができれば、左手用釣り用リールと右手用釣り用リールに関係なく、本発明を左手用専用または右手用専用に区分して、統合生産及び使用が可能であるという利点がある。
このような第1、第2実施形態を有する本発明は、スプール10の回転速度の増減に合わせて変化する慣性力によってブレーキングマグネット22とブレーキパッド40との距離が自動的に調節され、バックラッシュ現象の発生を防止するのはもとより、スプール10の回転速度による制動力の加減が自動的に調節され、スプール10が低速回転するときにブレーキングマグネット22の引力が作用して飛距離の減少が発生することを防止することができる。
さらに、本発明は、ブレーキパッド40がブレーキングマグネット22に接触しないので、摩擦による騒音の発生及び部品の摩耗などを防止することができ、キャスティング中に別の調整がなくても、スプール10の実時間回転速度による最適の制動力を提供することができる。
また、前記圧縮バネ71を交換して弾性力を調節するか、またはブレーキパッド40の厚さや材質を交換変更することにより、ユーザーに応じて制動力のセッティングが可能となる。
つまり、圧縮バネ71の弾性力を弱くすると、その分だけ相対的に強い制動力をより長く得ることができ、逆に、圧縮バネ71の弾性力を強くすると、相対的に強い制動力は短い時間の間に、相対的に弱い制動力は長い時間の間に得ることができる。
ブレーキパッド40の厚さを厚くするか、または磁気引力の作用がより強い材質に交換すると、その分だけ相対的に強い制動力を得ることができ、逆にブレーキパッド40の厚さを薄くするか、または引力の作用がより弱い材質に交換すると、その分だけ相対的に弱い制動力を得ることができる。
さらに圧縮バネ71を支持するワッシャー73を取り替えて厚さを異なせることにより、前述したブレーキングマグネット22の位置調整によるマキシマム制動力の位置調整と同じ効果を期待することができ、
このような様々な方式の制動力調節によって、マキシマム制動力が発生するタイミングや、制動力の発生時間などをユーザーの利便性に応じて変更することができる。
以上で本発明を説明するにあたり、添付図面を参照して、移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールを中心に説明したが、本発明は当業者によって様々な修正、変更および置換が可能であり、それらの修正、変更および置換も本発明の保護範囲に属するものと解釈されるべきである。
10 スプール
20 磁力発生部
30 スプールカム
40 ブレーキパッド
50 移動カム
60 ロックレバー
70 弾性体

Claims (4)

  1. 移動式慣性力ブレーキを備えた釣り用リールにおいて、
    リール本体にシャフトで軸設されて回転し、外面に釣り糸が巻き取られ、両側面が開口している胴体部と、前記胴体部の内部に連結され、前記シャフトが貫通して結合される軸部とを備えたスプール;
    前記スプールの一側面の外側に備えられたブレーキングマグネット;
    前記軸部に嵌められてスプールと一緒に回転し、円周方向に最低点と最高点とが傾斜連結されるように一側に突出した加圧部を有するスプールカム;及び
    前記シャフトの一側端に嵌められて前記胴体部の一側の開口部から前記シャフトの長さ方向に前後進可能に結合され、前記ブレーキングマグネットの引力が作用してスプールの回転速度を減速させるブレーキパッドと、前記ブレーキパッドの他側面に結合され、前記加圧部に接触するように他側に突出した被加圧部を有する移動カムとを備えたスプールプレート;を含むことにより、
    前記スプールが一定速度以上で加速回転すると、慣性力の作用で前記加圧部の最低点に位置した被加圧部が加圧部の最高点に向かって加圧部に乗って上昇するにつれて、前記スプールプレートが一側方向に前進しながらブレーキングマグネットと前記ブレーキパッドとの距離が近くなり、前記スプールの回転に対する制動力が発生及び増加することを特徴とする、釣り用リール。
  2. 前記スプールプレートを前記ブレーキングマグネットから遠ざかる他側方向に加圧する弾性体をさらに含むことにより、
    前記スプールが一定速度以下で減速回転すると、前記弾性体の弾性力が慣性力を上回って前記被加圧部が加圧部の最低点に向かって加圧部に乗って下降するにつれて、前記スプールプレートが他側方向に後進しながら前記ブレーキングマグネットと前記ブレーキパッドとの距離が遠くなり、前記スプールの回転に対する制動力が減少及び消滅することを特徴とする、請求項1に記載の釣り用リール。
  3. 前記加圧部は、一側の最低点から、最低点に対向する他側に位置した最高点に向かって両方向に上方傾斜するように連結された第1カム部と、前記第1カム部とは異なる直径で同心配列され、前記第1カム部と対称になるように他側の最低点から、最低点に対向する一側に位置した最高点に向かって両方向に上方傾斜するように連結された第2カム部とからなるデュアルカムであり、
    前記被加圧部は、前記第1カム部と対応する形状に、第1カム部の先端部に面接するように形成された第3カム部と、前記第2カム部と対応する形状に、第2カム部の先端部に面接するように形成された第4カム部とからなるデュアルカムであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の釣り用リール。
  4. 前記加圧部は、一側の最低点から他側の最高点に向かって一方向に上方傾斜するように連結され、円周方向に所定間隔離隔して配列された二つ以上の第5カム部と、前記第5カム部とは異なる直径で同心配列され、一側の最低点から他側の最高点に向かって他方向に上方傾斜するように連結され、円周方向に所定間隔離隔して配列された二つ以上の第6カム部とからなるデュアルカムであり、
    前記被加圧部は、前記第5カム部と対応する形状に、第5カム部それぞれの先端部に面接するように形成された二つ以上の第7カム部と、前記第6カム部と対応する形状に、第6カム部それぞれの先端部に面接するように形成された二つ以上の第8カム部とからなるデュアルカムであり、
    前記移動カムは、隣接する第7カム部同士の間及び隣接する第8カム部同士の間に円周方向に形成された第1ガイド溝と第2ガイド溝を含み、
    前記スプールプレートは、前記ブレーキパッドと前記移動カムとの間に介在されて円周方向に両方向回転可能に結合され、他側面から突出して各ガイド溝を貫通して第5カム部同士の間及び第6カム部同士の間に挟まれる第1ストッパーと第2ストッパーを備えたロックレバーをさらに含むことにより、
    前記ロックレバーをいずれかの一方向に回転させたとき、ストッパーのいずれかが第5カム部の一側端または第6カム部の他側端に係止され、前記スプールカムの回転方向を一方向に制限することができることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の釣り用リール。
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