JP2020156938A - 紙製飲用ストロー - Google Patents

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Shinobu Kajiyama
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【課題】 飲料等の染み込みを効果的に防止して、長時間飲料等を収容した容器に長時間挿し入れても強度の維持が図れるようにした紙製飲用ストローを得る。【解決手段】 長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シート2の一方の長辺側の縁部3に、外面側2aを斜めに削り取った削除面4を形成するとともに、他方の長辺側の縁部5に、内面側2bを斜めに削り取った削除面6を形成し、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士を、外面側2aの削除面4が内面側2bの非削除面に、内面側2bの削除面6が外面側2aの非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着して筒体8とした。【選択図】 図7

Description

本発明は、容器から液体食品等を飲用する際に用いられる紙製飲用ストローに関する。
飲用ストローは、コップなどの容器に入った液体食品等(以下飲料等という。)を吸引する用具として多用されている。従来、飲用ストローは、その殆どがプラスチックで製造されている。しかし、近年、プラスチック製品のゴミによる環境汚染といった問題が大きく取り上げられるに至り、かかる問題の解決手段の1つとして、プラスチックに代わる廃棄やリサイクルが容易に行える材料で製造された製品が様々な分野で求められている。
飲用ストローもまた、プラスチックに代わる廃棄やリサイクルが容易に行える材料で製造されたものが求められており、このような飲用ストローとして紙製の飲用ストローが提案されている。
従来、紙製の飲用ストローとして、紙基材の両面にプラスチックフィルムを積層した耐水性を有する耐水紙を所定形状に裁断加工し、所定の形状となった裁断紙をそのまま丸めてストローの形状に成形し、接合端部を熱圧着して繋ぎ、筒状体としたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−233348号公報
特許文献1に記載の紙製の飲用ストローは、ストローの形状に丸めた耐水紙の接合端部をヒートシーラーで熱圧着して繋いで筒状体としているが、耐水紙の接合端部の端面が露出した状態にあるため、飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が耐水紙の接合端部の端面から染み込み、紙層を伝わって浸透する。そのため、ストローがふやけしまい強度が低下してストローとしての役目を果たせなくなる場合があるといった問題がある。
本発明の目的は、廃棄やリサイクルを容易に行え、また、飲料等の染み込みを効果的に防止して、飲料等を収容した容器に長時間挿し入れても強度の維持が図れるようにした紙製飲用ストローを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取った削除面を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取った削除面を形成し、前記紙シートの両長辺側の縁部同士を、外面側の前記削除面が内面側の非削除面に、内面側の前記削除面が外面側の非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、前記紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着して筒体としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取った削除面を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取った削除面を形成し、前記紙シートの両長辺側の縁部同士を、外面側の前記削除面が内面側の非削除面に、内面側の前記削除面が外面側の非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、前記紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着して筒体としたので、前記筒体にあって、前記紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着した接着部位に前記紙シートの両長辺側の縁部の端面となる前記削除面が外部に露出することが無く、これにより、前記筒体を飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が前記筒体を構成する前記紙シートに染み込むことを効果的に防止することができる。
請求項2に記載の発明は、長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように外面側に折り返し接着して第1折り返し部を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように内面側に折り返し接着して第2折り返し部を形成し、前記紙シートの両長辺側の縁部に形成した前記第1折り返し部と第2折り返し部を折り返し側が対向するように重ね合わせ、前記第1折り返し部と第2折り返し部の重合部を接着して筒体としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように外面側に折り返し接着して第1折り返し部を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように内面側に折り返し接着して第2折り返し部を形成したので、前記紙シートの両長辺側の縁部の削除面が外部に露出することが無い。
そして、この状態で、前記紙シートの両長辺側の縁部に形成した前記第1折り返し部と第2折り返し部を折り返し側が対向するように重ね合わせ、前記第1折り返し部と第2折り返し部の重合部を接着して筒体としたので、前記筒体にあって、前記紙シートの両長辺側の縁部に形成した前記第1折り返し部と第2折り返し部の重合部を接着した接着部位に前記紙シートの両長辺側の縁部の端面となる前記削除面が外部に露出することが無く、これにより、前記筒体を飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が前記筒体を構成する前記紙シートに染み込むことを効果的に防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の、前記筒体の少なくとも一端側の開口部の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように折り返し接着して折り返し部を形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記筒体の少なくとも一端側の開口部の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように折り返し接着して折り返し部を形成したので、前記筒体の前記一端側の開口部の縁部の端面となる前記削除面が外部に露出することが無く、これにより、前記筒体を、前記一端側の開口部側から飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が前記筒体を構成する前記紙シートに染み込むことを効果的に防止することができる。
以上のように、本発明に係る紙製飲用ストローによれば、廃棄やリサイクルを容易に行うことができ、また、紙シートの両長辺側の縁部の端面となる前記削除面が外部に露出することが無く、これにより、飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が紙シートに染み込むことを効果的に防止することができ、飲料等を収容した容器に長時間挿し入れても強度が損なわれずストローとしての機能を維持することができる。
本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第1例を示す概略図である。 図1に示す紙製飲用ストローを形成する紙シートを示す平面図である。 図2のX−X線拡大断面図である。 図2に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した削除面の面形状の一例を示す一部拡大断面図である。 図2に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した削除面の面形状の他例を示す一部拡大断面図である。 図1に示す紙シートの両長辺側の縁部同士を重ねた状態を示す拡大説明図である。 図6に示す紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着した状態を示す拡大説明図である。 本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第2例を示す概略図である。 図8に示す紙製飲用ストローを形成する紙シートの両長辺側の縁部を折り返した状態を示す拡大断面図である。 図9に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した折り返し部同士を重ね、重合部を接着した状態を示す拡大説明図である。 本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第3例を示す一部断面概略図である。 (A)、(B)、(C)は、筒体の一端側の開口部の縁部の内面側を斜めに削り取る工程を示す説明図である。 (A)、(B)、(C)は、筒体の一端側の開口部の縁部を削除面が内側となるように折り返し接着する工程を示す説明図である。
以下、本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図7は本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の紙製飲用ストローを示す概略図、図2は図1に示す紙製飲用ストローを形成する紙シートを示す平面図、図3は図2のX−X線拡大断面図、図4は図2に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した削除面の面形状の一例を示す一部拡大断面図、図5は図2に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した削除面の面形状の他例を示す一部拡大断面図、図6は図1に示す紙シートの両長辺側の縁部同士を重ねた状態を示す拡大説明図、図7は図6に示す紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着した状態を示す拡大説明図である。
第1例の紙製飲用ストロー1は、長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シート2の一方の長辺側の縁部3に、外面側2aを斜めに削り取った(スカイブ加工)削除面4を形成するとともに、他方の長辺側の縁部5に、内面側2bを斜めに削り取った削除面6を形成し(図2,図3参照。)、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士を重ね(図6参照。)、外面側2aの削除面4が内面側2bの非削除面に、内面側2bの削除面6が外面側2aの非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着して(図7参照。)筒体8としている。
耐水性を有する紙シート2にあっては、第1例では、紙基材9の両面に熱可塑性樹脂をラミネート又はコーティングして熱可塑性樹脂層10を積層したものを使用しているが、耐水性を有していれば熱可塑性樹脂層を有さないものであってもよい。
熱可塑性樹脂層10を有さない紙シート2としては、パラフィン、蜜蝋、柿渋、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、湿潤紙力剤等の耐水化剤を基紙に塗工、含浸、印刷、含有させたものが挙げられる。
紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成された削除面4,6は、図4に示すように平削りであってもよく、また、図5に示すように凹状に湾曲した弧状削りであってもよい。
後述する紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着したときの重合部7の厚さを薄くするためには、削除面4,6を弧状削りとすることが好ましい。
紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重ね合わせ、縁部3,5同士の重合部7を接着して筒体8としているが、重合部7の接着にあっては接着剤により接着してもよく、また、重合部7を加熱し、紙シート2の内外面に有する熱可塑性樹脂層10を溶融させて接着(ヒートシール)してもよい。
このように構成された第1例の紙製飲用ストロー1によれば、紙シート2の一方の長辺側の縁部3に、外面側2aを斜めに削り取った削除面4を形成するとともに、他方の長辺側の縁部5に、内面側2bを斜めに削り取った削除面6を形成し、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士を、外面側2aの削除面4が内面側2bの非削除面に、内面側2bの削除面6が外面側2aの非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着して筒体8としたので、筒体8にあって、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着した接着部位に縁部3,5の端面となる削除面4,6が外部に露出することが無い。
これにより、筒体8を飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が筒体8を構成する紙シート2に染み込むことを防止できる。
また、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成された削除面4,6の形状を弧状削りとすれば、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部7を接着したときの重合部7の厚さを薄くすることができ、口当たりが良く、また見栄えの良い紙製飲用ストロー1が得られる。
また、第1例では、紙シート2は、紙基材9の両面に熱可塑性樹脂をラミネート又はコーティングして熱可塑性樹脂層10を積層したものを使用しているので、紙シート2の両長辺側の縁部3,5の重合部7の接着にあっては、ヒートシールにより接着することができるので、筒体8の製造が容易に行える。
図8乃至図10は本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第2例を示すものであり、図8は第2例の紙製飲用ストローを示す概略図、図9は図8に示す紙製飲用ストローを形成する紙シートの両長辺側の縁部を折り返した状態を示す拡大断面図、図10は図9に示す紙シートの両長辺側の縁部に形成した折り返し部同士を重ね、重合部を接着した状態を示す拡大説明図である。
第2例の紙製飲用ストロー1について、第1例と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、第1例と異なる構成についてのみ説明する。
第2例の紙製飲用ストロー1は、第1例と同様に、長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シート2の一方の長辺側の縁部3に、外面側2aを斜めに削り取り(スカイブ加工)、残った部分2cを削除面4が内側となるように外面側2aに折り返し(ヘミング加工)接着して第1折り返し部11を形成するとともに、他方の長辺側の縁部5に、内面側2bを斜めに削り取り、残った部分2dを削除面6が内側となるように内面側2bに折り返し接着して第2折り返し部12を形成し(図9参照。)、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成した第1折り返し部11と第2折り返し部12を折り返し側が対向するように重ね合わせ、第1折り返し部11と第2折り返し部12の重合部13を接着して筒体8としている。
第2例の耐水性を有する紙シート2にあっては、第1例と同様であり、紙基材9の両面に熱可塑性樹脂をラミネート又はコーティングして熱可塑性樹脂層10を積層したものを使用しているが、耐水性を有していれば熱可塑性樹脂層10を有さないものであってもよい。
熱可塑性樹脂層を有さない紙シート2としては、パラフィン、蜜蝋、柿渋、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、湿潤紙力剤等の耐水化剤を基紙に塗工、含浸、印刷、含有させたものが挙げられる。
紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成された削除面4,6は、第1例と同様であり、図4に示すように平削りであってもよく、また、図5に示すように凹状に湾曲した弧状削りであってもよい。
後述する紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成した第1折り返し部11と第2折り返し部12の重合部13の厚さを薄くするためには、削除面4,6を弧状削りとすることが好ましい。
第2例では、紙シート2の一方の長辺側の縁部3を斜めに削り取り残った部分2cを削除面4が内側となるように外面側2aに折り返し接着して第1折り返し部11を形成し、他方の長辺側の縁部5を斜めに削り取り残った部分2dを削除面6が内側となるように内面側2bに折り返し接着して第2折り返し部12を形成しているが、第1折り返し部11部分の接着と第2折り返し部12の接着にあっては接着剤により接着してもよく、また、第1折り返し部11と第2折り返し部12を加熱し、紙シート2の内外面に有する熱可塑性樹脂層10を溶融させて接着(ヒートシール)してもよい。
また、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成した第1折り返し部11と第2折り返し部12を折り返し側が対向するように重ね合わせ、第1折り返し部11と第2折り返し部12の重合部13を接着して筒体8としているが、重合部13の接着にあっては接着剤により接着してもよく、また、重合部13を加熱し、紙シート2の内外面に有する熱可塑性樹脂層10を溶融させて接着(ヒートシール)してもよい。
このように構成された第2例の紙製飲用ストロー1によれば、紙シート2の一方の長辺側の縁部3に、外面側2aを斜めに削り取り、残った部分2cを削除面4が内側となるように外面側2aに折り返し接着して第1折り返し部11を形成するとともに、他方の長辺側の縁部5に、内面側2bを斜めに削り取り、残った部分2dを削除面6が内側となるように内面側2bに折り返し接着して第2折り返し部12を形成したので、紙シート2の長手方向両端縁3,5の削除面4,6が外部に露出することが無い(図9)。
そして、この状態で、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成した第1折り返し部11と第2折り返し部12を折り返し側が対向するように重ね合わせ、第1折り返し部11と第2折り返し部12の重合部13を接着して筒体8としたので、筒体8にあって、紙シート2の長手方向両端縁3,5の重合部11を接着した接着部位に縁部3,5の端面となる削除面4,6が外部に露出することが無い。
これにより、筒体8を飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が筒体8を構成する紙シート2に染み込むことを防止できる。
また、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成された削除面4,6の形状を弧状削りとすれば、紙シート2の両長辺側の縁部3,5同士の重合部13を接着したときの重合部11の厚さを薄くすることができ、口当たりが良く、また見栄えの良い紙製飲用ストロー1が得られる。
また、第2例では、紙シート2は、第1例と同様に、紙基材9の両面に熱可塑性樹脂をラミネート又はコーティングして熱可塑性樹脂層10を積層したものを使用しているので、紙シート2の両長辺側の縁部3,5に形成した第1折り返し部11と第2折り返し部12の重合部13の接着にあっては、ヒートシールにより接着することができるので、筒体8の製造が容易に行える。
図11乃至図13は本発明に係る紙製飲用ストローの実施の形態の第3例を示すものであり、図11は第3例の紙製飲用ストローを示す一部断面概略図、図12(A)、(B)、(C)は筒体の一端側の開口部の縁部の内面側を斜めに削り取る工程を示す説明図、図13(A)、(B)、(C)は、筒体の一端側の開口部の縁部を削除面が内側となるように折り返し接着する工程を示す説明図である。
第3例の紙製飲用ストロー1について、第1例と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、第1例と異なる構成についてのみ説明する。
第3例の紙製飲用ストロー1は、第1例、第2例に示す筒体8にあって、少なくとも一端側の開口部14の縁部15に、内面側2bを斜めに削り取り、残った部分2eを削除面16が内側となるように折り返し接着して折り返し部17を形成している。
第3例では、筒体8の一端側の開口部14の縁部15に折り返し部17を形成しているが、筒体8の両端側の開口部14の縁部15に形成してもよい。
筒体8の開口部14の縁部15の内面側2bを斜めに削り取る手段にあっては、錐面に刃19を備えた円錐状の刃部20を有するカッター21を用い、筒体8の開口部14から回転する刃部20を挿入し、刃19を開口部14の縁部15の内面側2bに当てることにより、縁部15の内面側2bを斜めに削り取ることができる(図12参照。)。
また、開口部14の縁部15を削り取り、残った部分2eを削除面16が内側となるように折り返し接着して折り返し部17を形成する手段にあっては、内側から外側に熱風を吹き出す筒状の加熱部22と、残った部分2eを削除面16が内側となるように折り返して折り返し部17を成形する溝部23を備えた成形具24を使用する。
先ず、筒体8内に加熱部22を挿入し、熱風を吹き出して開口部14の縁部15の内面側を加熱し、内面に有する熱可塑性樹脂層10を溶融させる。
内面に有する熱可塑性樹脂層10を溶融させたら、加熱部22による加熱を停止し、開口部14の縁部15を溝部23に挿入し、縁部15における残った部分2eの先端を溝部23の底に当接させ反転させるようにして折り返すことにより折り返し部17を形成するとともに、溶融した熱可塑性樹脂層10で折り返し部15を接着する。
上記手段により、縁部15に、内面側2bを斜めに削り取り、残った部分2eを削除面16が内側となるように折り返し接着して折り返し部17を形成することができるが、かかる手段に限定されない。
このように構成された第3例の紙製飲用ストロー1によれば、第1例、第2例に示す筒体8の少なくとも一端側の開口部14の縁部15に、内面側2bを斜めに削り取り、残った部分2eを削除面16が内側となるように折り返し接着して折り返し部17を形成したので、筒体8の開口部14の縁部15の端面となる削除面16が外部に露出することが無い。
これにより、筒体8を、一端側の開口部14側から飲料等を収容した容器に挿し入れた場合、飲料等が筒体8を構成する紙シート2に染み込むことを効果的に防止することができる。
その他の効果は第1例、第2例と同様なので、第1例の説明を援用する。
1 紙製飲用ストロー
2 紙シート
2a 外面側
2b 内面側
2c、2d、2e 残った部分
3 縁部
4 削除面
5 縁部
6 削除面
7 重合部
8 筒体
9 紙基材
10 熱可塑性樹脂層
11 第1折り返し部
12 第2折り返し部
13 重合部
14 開口部
15 縁部
16 削除面
17 折り返し部
18 基体
19 刃
20 刃部
21 カッター
22 加熱部
23 溝部
24 成形具

Claims (3)

  1. 長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取った削除面を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取った削除面を形成し、前記紙シートの両長辺側の縁部同士を、外面側の前記削除面が内面側の非削除面に、内面側の前記削除面が外面側の非削除面にそれぞれ当接するように重ね合わせ、前記紙シートの両長辺側の縁部同士の重合部を接着して筒体としたことを特徴とする紙製飲用ストロー。
  2. 長尺な矩形状に形成された耐水性を有する紙シートの一方の長辺側の縁部に、外面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように外面側に折り返し接着して第1折り返し部を形成するとともに、他方の長辺側の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように内面側に折り返し接着して第2折り返し部を形成し、前記紙シートの両長辺側の縁部に形成した前記第1折り返し部と第2折り返し部を折り返し側が対向するように重ね合わせ、前記第1折り返し部と第2折り返し部の重合部を接着して筒体としたことを特徴とする紙製飲用ストロー。
  3. 前記筒体の少なくとも一端側の開口部の縁部に、内面側を斜めに削り取り、残った部分を削除面が内側となるように折り返し接着して折り返し部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の紙製飲用ストロー。
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