JP2020151882A - 画像形成装置、画像形成システム及び清掃方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム及び清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れを除去する。【解決手段】 本発明による、画像形成装置は、連続状の記録媒体に液体を塗布して、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体を第1速度で搬送する搬送部と、前記記録媒体に接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する加熱部と、画像形成を行っていない場合には、前記加熱部における搬送速度を前記第1速度と異なる第2速度にする制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム及び清掃方法に関する。
従来、インクジェット方式の画像形成装置等において、記録媒体に対して加熱を行う加熱ユニットの加熱面を清掃する方法が知られている。
具体的には、まず、装置が、弾性部材等で構成するワイパを有する構成である。そして、ワイパが発熱面をワイピングすることで、ワイパは、液体の噴出によって浮遊するミストが付着して形成される加熱手段の発熱面にある液体塵を除去する清掃方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の方法では、発熱面は、記録媒体と非接触であり、記録媒体の両面に画像形成する場合等において、画像形成された部分が加熱部と接触する場合等を想定していない。そのため、記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れが除去できない場合がある。このような汚れがあると、汚れが記録媒体に付着して画像を汚したり、又は、汚れが画像を形成するインク等を剥ぎ取り、画像に異常を発生させたりする場合がある。
本発明の一態様は、記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れを除去することを目的とする。
本発明の一実施形態による、画像形成装置は、
連続状の記録媒体に液体を塗布して、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体を第1速度で搬送する搬送部と、
前記記録媒体に接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する加熱部と、
画像形成を行っていない場合には、前記加熱部における搬送速度を前記第1速度と異なる第2速度にする制御部と
を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によって、記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れを除去できる。
画像形成装置の全体構成例を示す図である。 乾燥機の構成例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 第1実施形態における画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。 全体処理例を示すフローチャートである。 第2実施形態における画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。 加熱部の第1変形例を示す図である。 加熱部の第2変形例を示す図である。
以下、発明を実施するための最適な形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
<全体構成例>
図1は、画像形成装置の全体構成例を示す図である。例えば、画像形成装置100は、まず、第1作像ユニット1、第1乾燥機2、第2作像ユニット5、第2乾燥機6、ターンバー4、アンワインダー8、リワインダー9及びコントローラ11等を有する構成である。
図示するように、まず、第1作像ユニット1等は、連続状の記録媒体の例である用紙Pの第1面(いわゆる「表」となる面である。)に対して画像形成を行う。その後、用紙Pは、ターンバー4によって、表裏が反転する。したがって、第2作像ユニット5等は、第1面とは異なる第2面(いわゆる「裏」となる面である。)に対して画像形成を行う。
また、この例では、アンワインダー8は、ロールに巻かれた用紙Pを第1作像ユニット1に送り出す。そして、画像形成装置100では、図示するように、上流側に、第1作像ユニット1等が設置され、ターンバー4より下流側に、第2作像ユニット5等が設置される。さらに、最も下流となる位置で、リワインダー9が用紙Pを巻き取る。そのため、図示するように、用紙Pは、矢印の方向に搬送される。
第1作像ユニット1は、図示するように、画像形成を行う第1ヘッド3を有する構成である。また、第1作像ユニット1は、用紙Pを搬送する第1搬送ローラ12等を有する。
第1作像ユニット1では、まず、第1ヘッド3がインク等の液体を塗布して、第1面に画像形成を行う。画像形成の後、用紙Pは、第1搬送ローラ12等によって第1乾燥機2に送られる。そして、用紙Pが第1乾燥機2に送られると、第1乾燥機2は、用紙Pを加熱して乾燥させる。
第1作像ユニット1等による画像形成及び乾燥等が終了すると、ターンバー4によって処理の対象となる面を切り替えて、第2作像ユニット5等によって同様の処理が行われる。すなわち、第2作像ユニット5は、第2搬送ローラ13で用紙Pを搬送し、第2ヘッド7で第2面に画像形成を行う。その後、用紙Pは、第2搬送ローラ13等によって第2乾燥機6に送られる。そして、用紙Pが第2乾燥機6に送られると、第2乾燥機6は、用紙Pを加熱して乾燥させる。
画像形成を開始すると、コントローラ11は、画像データを第1作像ユニット1及び第2作像ユニット5等に送る。また、コントローラ11は、搬送ローラ及び乾燥機等が有するモータ等を制御して搬送速度等を制御する。例えば、コントローラ11は、解像度又は使用する記録媒体の種類等によって、搬送速度を30乃至200 m/min(メートル毎分)程度の範囲で制御する。
第1乾燥機2及び第2乾燥機6は、例えば、以下のような構成である。以下、第2乾燥機6を例に説明する。
図2は、乾燥機の構成例を示す図である。図示するように、第2乾燥機6は、例えば、ヒートドラム10等を有する構成である。
ヒートドラム10を回転させると、図示するように、用紙Pが搬送される。また、ヒートドラム10は、ハロゲンヒータ等の加熱部となる熱源を有する。例えば、熱源は、80 ℃程度に記録媒体等を加熱する。
具体的には、第1乾燥機2では、画像形成を行う第1面とは異なる第2面がヒートドラムに接触して、第1面に塗布したインク等が加熱により乾燥する。一方で、第2乾燥機6では、第1面がヒートドラム10に接触して、第2面に塗布したインク等が加熱により乾燥する。
画像形成を行っている場合には、ヒートドラム10まで搬送する搬送速度及びヒートドラム10を通過した後の搬送速度(以下「第1速度V1」という。)と、ヒートドラム10における搬送速度(以下「第2速度V2」という。)とは、ほぼ同じ速度であるのが望ましい。
一方で、画像形成を行っていない場合には、第1速度V1と、第2速度V2とは、異なる搬送速度である。例えば、ユーザが「清掃モード」を実行するように操作すると、画像形成装置100は、第1速度V1及び第2速度V2に差をつけ、用紙Pとヒートドラム10の表面に線速差を生じさせる。
<ハードウェア構成例>
図3は、画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。以下、第2作像ユニットにおける搬送速度を制御する等に用いるハードウェアの構成を説明する。なお、第1作像ユニットにおいても、例えば、同様のハードウェア構成があるとし、説明を省略する。なお、第1作像ユニット及び第2作像ユニットは、異なるハードウェア構成でもよい。また、第1作像ユニット及び第2作像ユニットにおいて、コントローラ11等は、兼用でもよい。
コントローラ11は、制御装置及び演算装置の例である。したがって、コントローラ11は、搬送ローラモータ23及びドラムモータ24等のモータを制御して搬送速度等を制御する。
また、コントローラ11は、入力する印刷ジョブ及び設定等に基づいて、ヒータ25及び第2ヘッド7等の装置を制御する。
記憶装置21は、主記憶装置及び補助記憶装置等である。したがって、記憶装置21は、コントローラ11が用いるデータ及びプログラム等を記憶する。
UI(User Interface、以下「UI22」という。)は、入力装置及び出力装置の例である。例えば、UI22は、ユーザの操作を受け付ける。具体的には、UI22は、「清掃モード」等のモードを切り替える操作及び記憶媒体の情報等を入力する操作等を受け付ける操作画面等を表示する。なお、UI22は、他のインタフェースであってもよい。
搬送ローラモータ23は、第2搬送ローラ13等を回転させ、記録媒体を搬送するアクチュエータの例である。なお、搬送ローラモータ23は、モータドライバ等の制御装置が更にあってもよい。なお、アクチュエータの種類は、モータ以外でもよい。すなわち、画像形成装置100は、モータ以外のアクチュエータで記録媒体を搬送してもよい。
ドラムモータ24は、第2乾燥機において、記録媒体を搬送するアクチュエータの例である。なお、ドラムモータ24は、モータドライバ等の制御装置が更にあってもよい。なお、ドラムモータ24は、モータ以外のアクチュエータでもよい。
ヒータ25は、記録媒体を加熱する加熱装置の例である。図示するように、ヒータ25は、例えば、コントローラ11等の制御装置によって、温度が管理される。
図示するように、搬送ローラモータ23と、ドラムモータ24とは、異なるアクチュエータであり、コントローラ11は、それぞれの回転速度等が別々の速度となるように制御できるハードウェア構成である。
<機能構成図>
図4は、第1実施形態における画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。例えば、画像形成装置100は、図示するように、画像形成部FN1、搬送部FN2、加熱部FN3及び制御部FN4等を有する機能構成である。
画像形成部FN1は、連続上の記録媒体の例である、用紙Pに液体を塗布して、用紙Pに画像を形成する画像形成手順を行う。例えば、画像形成部FN1は、第1ヘッド3及び第2ヘッド7等で実現する。
搬送部FN2は、用紙Pを第1速度で搬送する搬送手順を行う。例えば、搬送部FN2は、第2搬送ローラ13及び搬送ローラモータ23等で実現する。
加熱部FN3は、用紙Pに接触して、用紙Pを加熱及び搬送する。また、加熱部FN3は、例えば、図示するように、加熱部FN3は、第1加熱部FN31及び第2加熱部FN32等を有する構成であるのが望ましい。以下、図示する構成を例に説明する。
第1加熱部FN31は、第1面PL1に画像形成が行われた後、第2面PL2に接触して用紙Pを加熱及び搬送する。例えば、第1加熱部FN31は、第1乾燥機2等で実現する。
第2加熱部FN32は、第1面PL1に画像形成及び加熱がされ、さらに第2面PL2に画像形成が行われた後、第1面PL1に接触して用紙Pを加熱し、かつ、第2速度V2で搬送する。例えば、第2加熱部FN32は、第2乾燥機6等で実現する。
制御部FN4は、画像形成を行っていない場合には、第2加熱部FN32における搬送速度を第1速度V1と異なる第2速度V2にする制御手順を行う。例えば、制御部FN4は、コントローラ11等で実現する。
以上のような構成にすると、記録媒体と接触する加熱部の清掃を行いたい場合において、加熱部における搬送速度を第2速度V2に制御すると、画像形成装置は、せん断力によって、記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れを除去できる。
また、第2加熱部FN32は、第1面PL1に画像形成を行う位置より下流にあるため、第2加熱部FN32における加熱部には、画像が形成された後の第1面PL1が接触する。したがって、加熱部に汚れがあると、第1面PL1に形成された画像を汚したり、又は、増粘インク等の汚れが、記録媒体から画像を形成するインクを剥ぎ取り、白抜け等を起こしたりして、異常画像を引き起こす場合がある。また、第2加熱部FN32における加熱部は、画像が形成された後の第1面PL1が接触するため、汚れが付着しやすい。
そこで、上記のような構成として、記録媒体と接触する加熱部の清掃を行い、汚れを除去できると、画像形成装置は、画質を向上させることができる。
また、上記のような構成では、ワイパのような部品がなくとも実現できる。したがって、上記のような構成によって、画像形成装置は、部品点数を少なくしたり、又は、コストを少なくしたりすることができる。
<全体処理例>
図5は、全体処理例を示すフローチャートである。
ステップS1では、制御部は、画像形成を行っているか否かを判断する。すなわち、画像形成中であれば、「清掃モード」を実行することはできないため、画像形成装置は、画像形成中であるか否かを判断する。
次に、画像形成を行っていない場合には(ステップS1でYES)、画像形成装置は、ステップS2に進む。一方で、画像形成を行っている場合には(ステップS1でNO)、画像形成装置は、ステップS3に進む。
ステップS2では、制御部は、第1速度と第2速度が異なる搬送速度となるように制御する。
ステップS3では、制御部は、第1速度と第2速度が同じ搬送速度となるように制御する。
なお、ステップS2は、画像形成を行っていない場合のすべての場合でなくともよい。例えば、画像形成を行っていない場合であって、かつ、ユーザが「清掃モード」を設定した場合に行う処理でもよい。
また、ステップS3は、あらかじめ第1速度と第2速度がほぼ同じ搬送速度であるならば、特に新たに処理を実行せず、第1速度及び第2速度を維持するようにしてもよい。
<搬送速度の例>
例えば、「清掃モード」において、第1速度V1が「50.0 m/min」である設定では、第2速度V2は、「49.5 m/min」等である。そして、第2速度V2によって、画像形成装置は、100 m程度の距離を搬送する。このように搬送速度に速度差をつけると、せん断力が生じる。そして、せん断力によって、ヒートドラム10の表面、すなわち、加熱部に付着するインク等の物体を用紙Pに付着するようにできる。したがって、このような構成によって、画像形成装置は、記録媒体と接触する加熱部に付着する汚れを除去することができる。
なお、第2速度V2は、第1速度V1と異なればよく、第2速度V2の方を加速させて、第2速度V2が第1速度V1より速くてもよい。
<清掃を行うタイミングの例>
清掃は、画像形成部によって画像形成が行われる前又は画像形成が行われた後に、第1速度が加速又は減速している間に行われるのが望ましい。
第1速度が加速又は減速している間、すなわち、画像形成を行う搬送速度に設定された目標速度になるまでの間又は目標速度とは異なる速度に移行している間は、画像形成が行われない場合が多い。したがって、このような間は、清掃を行っても、画像形成の妨げにならない場合が多い。
そこで、画像形成装置は、例えば、第1速度を加速させている間に、第2速度を第1速度より約1パーセント程度遅くするように制御する。このようなタイミングで清掃を行うと、画像形成を行わない、いわゆる非印字領域等を利用して清掃を行うことができる。また、非印字領域を用いると、記録媒体の無駄を少なくできる。
<清掃における温度の設定例>
なお、加熱部は、第2速度の場合、すなわち、「清掃モード」等によって清掃を行う場合には、画像形成を行う場合より、用紙を加熱する温度を高くするのが望ましい。例えば、画像形成を行う場合、すなわち、通常に印刷を行うモード等の場合には、加熱部は、約80 ℃程度の温度で用紙を加熱する。
一方で、第2速度の場合には、加熱部は、約100 ℃程度の温度で用紙を加熱する。このように、加熱部は、第2速度の場合、約20 ℃程度高い温度に設定して用紙を加熱するのが望ましい。
温度が高いと、インクの粘度が下がる場合が多い。したがって、温度が高いと、加熱部に付着しているインクの粘度も下がるため、清掃の際に、加熱部に付着しているインクが除去しやすくできる。また、インクが除去しやすいと、「清掃モード」の時間を短くできる。さらに、インクが除去しやすいと、清掃に用いる記録媒体の量を少なくできる。
なお、温度は、上記の温度に限られない。例えば、温度は、上記の温度に対して±10 ℃程度の幅があってもよい。
<表面粗さに基づく時間又は距離の決定例>
記録媒体は、例えば、種類によって、表面粗さが異なる場合が多い。そこで、画像形成装置は、表面粗さ、すなわち、用紙の種類等に基づいて、清掃に用いる記録媒体の長さ(以下単に「距離」という。また、「距離」は、清掃を行う距離ともいえる。)を決めるのが望ましい。具体的には、画像形成装置は、下記(表1)のように、用紙Pの種類ごとに、距離を決めるのが望ましい。
Figure 2020151882
例えば、上記(表1)の例では、「普通紙」は、表面粗さが大きい例である。このような表面粗さが大きい記録媒体は、加熱部に付着しているインク等を除去しやすい。そこで、「普通紙」を用いて清掃を行う場合には、「100 m」のように、距離は、短くできる。
一方で、「IJコート紙」又は「オフセットコート紙」のようなコート紙は、「普通紙」と比較すると、表面粗さが小さい場合が多い。したがって、コート紙を用いて清掃を行う場合には、「普通紙」の場合と比較して、距離は、長い方が望ましい。
なお、画像形成装置は、表面粗さに基づいて、時間を決めてもよい。すなわち、表面粗さが大きい記録媒体を用いる場合には、画像形成装置は、清掃を行う時間を短くする。一方で、表面粗さが小さい記録媒体を用いる場合には、画像形成装置は、清掃を行う時間を長くする。
このように、画像形成装置は、表面粗さに基づいて、距離又は時間を決めるのが望ましい。上記のとおり、加熱部に付着するインク等を除去できる距離又は時間は、表面粗さによって異なる。したがって、画像形成装置は、表面粗さによって、距離又は時間を決めるのが望ましい。
<記録媒体の厚みに基づく第1速度と第2速度の速度差の決定例>
画像形成装置は、記録媒体の厚みに基づいて、第1速度と第2速度の速度差(以下、単に「速度差」という。)を決めるのが望ましい。具体的には、画像形成装置は、下記(表2)のように、用紙の厚み(以下単に「厚みt」という。)ごとに、第2速度(下記(表2)の例では、第1速度に対する第2速度の速度差を示す。)を決めるのが望ましい。
Figure 2020151882
例えば、上記(表2)の例では、「t<0.3」のように、記録媒体が厚い場合には、第2速度は、第1速度に対して速度差があまりないのが望ましい。記録媒体が厚い場合には、記録媒体の自重によって記録媒体が沈まないように、記録媒体に対してかけるテンションを高くする場合が多い。そのため、記録媒体が厚い場合には、速度差が大きいと、搬送ローラ及びモータ等の機構部品が、摩耗又は故障しやすい。
そこで、画像形成装置は、「t=0.2」のような場合には、速度差が「0.5%」とするのに対して、「t=0.02」のように、比較的記録媒体が薄い場合における速度差を「1.0」とする。このように、記録媒体の厚みに基づいて、速度差を決めるのが望ましい。このようにすると、機構部品の摩耗又は破損等を防ぐことができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態における画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。第1実施形態と比較すると、第2実施形態は、記憶部FN5を更に備える機能構成となる点が異なる。
記憶部FN5は、例えば、用いたインク等の量(以下「液体量」という。)、画像形成を行った面積、画像形成を行った面積率又は画像形成を行った長さ(以下「処理長」という。)等を記憶する。例えば、記憶部FN5は、記憶装置21等で実現する。
そして、画像形成装置は、液体量、面積、面積率又は処理長等に基づいて清掃を行うタイミングを決めるのが望ましい。つまり、画像形成装置は、液体量、面積、面積率又は処理長等が閾値(なお、閾値は、あらかじめ設定される値等である。)に達すると、画像形成装置は、清掃を行うようにする。
画像形成が多く行われると、加熱部にインク等が付着している可能性が高くなる。すなわち、画像形成が多く行われると、清掃して加熱部に付着したインク等を除去するのが望ましい。
そこで、画像形成装置は、液体量、面積、面積率又は処理長等を記憶し、清掃を行うか否かの判断に用いるのが望ましい。このようにして、画像形成装置は、液体量、面積、面積率又は処理長等が閾値に達すると、第2速度にするように制御して加熱部を清掃するのが望ましい。このような構成とすると、適切なタイミングで清掃を行うことができ、記録媒体の無駄又は清掃を行う時間を少なくできる。
また、記憶部FN5は、清掃を実行した後に、記憶する液体量、面積、面積率又は処理長等の値をリセットしてもよい。
<加熱部の第1変形例>
図7は、加熱部の第1変形例を示す図である。すなわち、加熱部は、例えば、図示するような装置(以下単に「乾燥装置30」という。)で実現してもよい。
乾燥装置30は、例えば、図示するように、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316を有する構成等であってもよい。このように、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316を多段にする構成であると、乾燥装置30は、乾燥強度を調整できる。
例えば、乾燥強度を弱くする場合には、乾燥装置30は、ヒートローラの温度を低くする。具体的には、ヒートローラの温度は、約40 ℃乃至80 ℃程度である。さらに、乾燥装置30は、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316のうち、ヒートローラ311及び312を加熱し、かつ、ヒートローラ313、314、315及び316を加熱しないとする。このように、加熱するヒートローラの本数を減らす等によって、乾燥装置30は、乾燥強度を弱くできる。
一方で、乾燥強度を強くする場合には、乾燥装置30は、ヒートローラの温度を高くする。具体的には、ヒートローラの温度は、約60 ℃乃至100 ℃程度である。さらに、乾燥装置30は、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316のすべてを加熱する。このように、加熱するヒートローラの本数を増やす等によって、乾燥装置30は、乾燥強度を強くできる。
なお、乾燥装置30は、温度又は本数のいずれか一方のみを制御して乾燥強度を調整してもよい。
このような構成では、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316の表面が加熱部となる。また、ヒートローラ311、312、313、314、315及び316の表面も、記録媒体と接触して汚れが付着する場合がある。したがって、本実施形態により、画像形成装置は、このような汚れを除去できるのが望ましい。
<加熱部の第2変形例>
図8は、加熱部の第2変形例を示す図である。例えば、加熱部は、図示するような装置(以下「加熱装置40」という。)で実現してもよい。
加熱装置40は、例えば、ベルト41及びヒータ42等を有する構成である。
ベルト41は、アクチュエータによって、図示するような向きに動き、用紙Pを搬送する。
ヒータ42は、ベルト41を加熱する。したがって、ベルト41は、ヒータ42に熱せられるため、接触する用紙Pを加熱できる。
このような構成では、ベルト41の表面が加熱部となる。また、ベルト41の表面も、記録媒体と接触して汚れが付着する場合がある。したがって、本実施形態により、画像形成装置は、このような汚れを除去できるのが望ましい。
<その他の実施形態>
また、本発明に係る画像形成装置及び画像形成システムでは、液体は、インクに限られず、他の種類の記録液又は定着処理液等でもよい。すなわち、本発明に係る液体を吐出する装置及び液体を吐出するシステムは、インク以外の種類の液体を吐出する装置に適用されてもよい。
したがって、本発明に係る画像形成装置及び画像形成システムは、画像を形成するに限られない。例えば、形成される物体は、三次元造形物等でもよい。
さらに、記録媒体等の被搬送物は、用紙等に限られない。記録媒体は、液体が付着可能な材質であればよい。例えば、液体が付着可能な材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス又はこれらの組み合わせ等の液体が一時的でも付着可能であればよい。したがって、記録媒体は、用紙以外に、フィルム又は壁紙等でもよい。
また、記録媒体は、ウェブ等の用紙に限られない。記録媒体は、連続状のシート等でもよい。すなわち、記録媒体は、折り畳まれて格納される紙、いわゆる「Z紙」等でもよい。
なお、本発明に係る各処理の全部又は一部は、低水準言語又は高水準言語で記述され、コンピュータに清掃方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、画像形成装置及び画像形成システム等のコンピュータに各処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
したがって、プログラムに基づいて清掃方法が実行されると、コンピュータが有する演算装置及び制御装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて演算及び制御を行う。また、コンピュータが有する記憶装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて、処理に用いられるデータを記憶する。
また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布することができる。なお、記録媒体は、磁気テープ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等のメディアである。さらに、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
なお、本発明に係る実施形態は、複数の装置を有する画像形成システムによって実現されてもよい。また、画像形成システムは、各処理及びデータの記憶を冗長、分散、並列、仮想化又はこれらを組み合わせて実行してもよい。
以上、実施形態における一例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 第1作像ユニット
2 第1乾燥機
3 第1ヘッド
4 ターンバー
5 第2作像ユニット
6 第2乾燥機
7 第2ヘッド
8 アンワインダー
9 リワインダー
10 ヒートドラム
11 コントローラ
12 第1搬送ローラ
13 第2搬送ローラ
21 記憶装置
23 搬送ローラモータ
24 ドラムモータ
25 ヒータ
30 乾燥装置
40 加熱装置
41 ベルト
42 ヒータ
100 画像形成装置
311 ヒートローラ
312 ヒートローラ
313 ヒートローラ
314 ヒートローラ
315 ヒートローラ
316 ヒートローラ
FN1 画像形成部
FN2 搬送部
FN3 加熱部
FN4 制御部
FN5 記憶部
FN31 第1加熱部
FN32 第2加熱部
P 用紙
PL1 第1面
PL2 第2面
V1 第1速度
V2 第2速度
特開2009−214423号公報

Claims (9)

  1. 連続状の記録媒体に液体を塗布して、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体を第1速度で搬送する搬送部と、
    前記記録媒体に接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する加熱部と、
    画像形成を行っていない場合には、前記加熱部における搬送速度を前記第1速度と異なる第2速度にする制御部と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記加熱部は、
    前記第2速度の場合には、画像形成を行う場合より前記記録媒体を加熱する温度を高くする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1速度を加速又は減速させている間に、前記加熱部における搬送速度を前記第2速度にする
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記記録媒体の表面粗さに基づいて、前記第2速度とする時間又は距離を決める
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記記録媒体の厚みに基づいて、前記第1速度と前記第2速度の速度差を決める
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記液体を用いた液体量、前記画像形成部によって画像形成を行った面積、前記画像形成部によって画像形成を行った面積率又は前記画像形成部によって画像形成を行った処理長を記憶する記憶部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記液体量、前記面積、前記面積率又は前記処理長に基づいて、前記第2速度にするタイミングを決める
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加熱部は、
    前記画像形成部が前記記録媒体の面である第1面に画像形成を行った後、第2面と接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する第1加熱部と、
    前記第1面に画像形成及び加熱がされ、さらに前記第2面に画像形成が行われた後、前記第1面に接触して、前記記録媒体を加熱し、かつ、前記第2速度で搬送する第2加熱部とを有する
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 連続状の記録媒体に液体を塗布して、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体を第1速度で搬送する搬送部と、
    前記記録媒体に接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する加熱部と、
    画像形成を行っていない場合には、前記加熱部における搬送速度を前記第1速度と異なる第2速度にする制御部と
    を備える画像形成システム。
  9. 連続状の記録媒体に接触して、前記記録媒体を加熱及び搬送する加熱部を有する画像形成装置が行う清掃方法であって、
    画像形成装置が、前記記録媒体に液体を塗布して、前記記録媒体に画像を形成する画像形成手順と、
    画像形成装置が、前記記録媒体を第1速度で搬送する搬送手順と、
    画像形成装置が、画像形成を行っていない場合には、前記加熱部における搬送速度を前記第1速度と異なる第2速度にする制御手順と
    含む清掃方法。
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