JP2020151860A - 揮発性薬剤含有フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】より長期に亘って薬剤の効能を持たせることのできる、揮発性薬剤含有フィルムを提供する。【解決手段】揮発性薬剤含有フィルムは、揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を用いて形成されてなる揮発性薬剤層と、揮発性薬剤層を挟むように最外層に配置される一対の揮発性薬剤不透過性層と、揮発性薬剤層および揮発性薬剤不透過性層の間で配置される接着剤層と、を有し、接着剤層は、揮発性薬剤が外部に流出可能な流路を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性薬剤含有フィルムに関する。
抗菌剤、防虫剤、香料などの常温で揮発する薬剤をフィルムに含有させ、薬剤を徐放させることで薬剤の効能を発揮させる揮発性薬剤含有フィルムが知られている。
揮発性薬剤の徐放性を制御する技術として、下記の特許文献1には、基材上に粘着剤層を形成した後に、粘着剤層に揮発性薬剤を含侵させる手段が開示されている。
特開平6−212136号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、より長期に亘って薬剤の効能を持たせるほどには、徐放性が制御できていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より長期に亘って薬剤の効能を持たせることのできる、揮発性薬剤含有フィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る揮発性薬剤含有フィルムは、揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を用いて形成されてなる揮発性薬剤層と、前記揮発性薬剤層を挟むように最外層に配置される一対の揮発性薬剤不透過性層と、前記揮発性薬剤層および前記揮発性薬剤不透過性層の間に配置される接着剤層と、を有し、前記接着剤層は、前記揮発性薬剤が外部に流出可能な流路を有する。
上述した揮発性薬剤含有フィルムによれば、揮発性薬剤が外部に流出可能な流路を有するため、より長期に亘って薬剤の効能を持たせることができる。
本発明の実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルムを示す断面図である。 接着剤層の一形態を示す下面図である。 接着剤層の変形例を示す下面図である。 接着剤層の変形例を示す下面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
本明細書において、範囲を示す「X〜Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性の測定等は、室温(20〜25℃)/相対湿度45〜55%の条件で行う。また、揮発性薬剤を単に薬剤とも称する。
以下、図1、図2を参照して、本実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルム1を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルム1を示す断面図である。図2は、接着剤層40の一形態を示す下面図である。
本実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルム1は、図1に示すように、下側から順に、第1揮発性薬剤不透過性層10と、揮発性薬剤層20と、薬剤透過性層30と、接着剤層40と、第2揮発性薬剤不透過性層50と、を有する。
<第1揮発性薬剤不透過性層10>
第1揮発性薬剤不透過性層10としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデンなどの樹脂フィルム;樹脂フィルムに金属(例えば、アルミニウムなど)、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウムなど)などの蒸着層を設けたもの、金属箔などが挙げられる。加工性や軽量性の観点から、第1揮発性薬剤不透過性層は樹脂フィルムであることが好ましく、中でも、寸法安定性の観点から、第1揮発性薬剤不透過性層は、ポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。第1揮発性薬剤不透過性層は、延伸フィルムであってもよいし、無延伸フィルムであってもよく、工程材料を用いてキャスティング法等で形成したものであってもよい。
第1揮発性薬剤不透過性層10の厚さとしては、薬剤の不透過性などを考慮して、5〜200μmであることが好ましい。
ここで、第1揮発性薬剤不透過性層10の薬剤の1日あたりの透過量は30℃で、全体の透過量の0.1%以下であることが好ましい。本明細書において、「薬剤の1日あたりの透過量」とは、薬剤がほぼ放出した時点における透過量を、開始から薬剤がほぼ放出するまでの日数で割った値を、さらに第1揮発性薬剤不透過性層10の表面積で割った値を示す。
<揮発性薬剤層20>
揮発性薬剤層20は、揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を用いて作製される。揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を以下、接着剤組成物とも称する。
揮発性薬剤としては、例えば、ラベンダー油、ハッカ油、レモン油、ローズ油、ショウノウ油、ビャクダン油、ヒノキ油、シトロネラ油、シナモン油、ティートリー油、ヒバ油、シナモン油、ユーカリ油、ユーカリシトリオドラ、コリアンダー油、タイム油などの植物精油からなる植物性香料などの天然香料、テルペン化合物、エステル化合物、芳香族化合物などからなる合成香料、あるいはそれらをブレンドした調合香料などの香料、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸n−ブチル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸ベンジルなどのイソチオシアン酸エステル類などが挙げられる。
「揮発性」とは、25℃において薬剤として有効な程度の揮発性を示すことを意味する。
揮発性薬剤量はフィルム中、効能を発揮させる観点から、0.01g/m以上が好ましく、0.1〜20.0g/mであることがより好ましい。かような濃度とすることで、薬剤の効果が適切に発揮される。
接着剤となり得る樹脂としては、揮発性薬剤と混合物が形成できるように、好適には、所望する揮発性薬剤との関係で、該揮発性薬剤に相溶するように適宜選択して使用すればよい。すなわち、本発明の好適な形態は、接着剤が揮発性薬剤に相溶する形態である。ここで、相溶とは両者を混合した際に均一な状態になることを指す。溶液重合によって得られる樹脂など、水や有機溶媒を含む接着剤は、樹脂と薬剤とを混合した後に溶媒を乾燥させる工程が必要となり、揮発性薬剤が揮発してしまうので不適切である。したがって、本実施形態においては、無溶剤型の接着剤を用いることが好ましい。なお、樹脂は、揮発性薬剤と相溶するものが好ましいが、揮発性薬剤を油剤等に溶解した混合物と相溶する樹脂であってもよい。
接着剤としては、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン(SEBS)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体・スチレン(SEPS)、スチレン・ブタジエン(SB)、スチレン・イソプレン(SI)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体(SEB)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体(SEP)、スチレン・ブタジエンラバー(SBR)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクレート共重合体(EEA)、及びこれらの混合物(例えば、ポリプロピレンとEPDMの混合物など)などの熱可塑性エラストマー系接着剤;イソプレンゴム、ポリブテンゴム、ブチルゴム、アクリルゴムなどの合成ゴム、天然ゴムなどのゴム系接着剤;一成分湿気硬化形ウレタン樹脂系接着剤、二成分反応形ウレタン樹脂系接着剤などのウレタン系樹脂接着剤などが挙げられる。
また、接着剤となり得る樹脂は、揮発性薬剤と相溶する樹脂であれば、ここに例示した以外の樹脂を用いることもできる。
なお、接着剤には感圧性接着剤も含まれる。感圧性接着剤としては、特に限定されず、アクリル系感圧性接着剤、ゴム系感圧性接着剤、シリコーン系感圧性接着剤、ウレタン系感圧性接着剤、ポリエステル系感圧性接着剤、ビニルアルキルエーテル系感圧性接着剤、ポリアミド系感圧性接着剤、フッ素系感圧性接着剤などを用いることができる。上記感圧性接着剤は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
感圧性接着剤としては、接着の信頼性の観点から、特にアクリル系感圧性接着剤を好適に用いることができる。アクリル系感圧性接着剤を構成するアクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを単量体主成分とし、必要に応じて(メタ)アクリル酸アルキルエステルに共重合可能な単量体(共重合性単量体)を用いることにより形成される。ここで、主成分とは、単量体中50質量%以上(上限100質量%)であることを指し、好ましくは65質量%以上、より好ましくは85質量%以上である。
共重合性単量体を用いる場合、アクリル系ポリマーを構成する単量体成分のうち、0.1〜35質量%であることが好ましく、1〜15質量%であることがより好ましい。
アクリル系ポリマーの重量平均分子量は特に限定されるものではないが、10万〜100万であることが好ましい。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
感圧性接着剤は、アクリル系ポリマーの他、架橋剤を含んでいてもよい。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。架橋剤の添加量は、アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.001〜10質量部であることが好ましく、0.005〜0.5質量部であることがより好ましい。
接着剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
接着剤組成物は粘着付与剤をさらに含んでもよい。粘着付与剤としては、ロジン、重合ロジン、不均化ロジン、水添ロジン、マレイン化ロジン、フマル化ロジン、およびこれらのグリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル、メチルエステル、トリエチレングリコールエステル、フェノール変性物、及びフェノール変性物のエステル化物、等のロジン類;テルペン重合体、テルペンフェノール、β−ピネン重合体、芳香族変性テルペン重合体、α−ピネン重合体およびテルペン系水素添加樹脂等のテルペン系樹脂;炭素数5の石油留分又は炭素数9の石油留分を重合した石油系樹脂、およびこれの水素添加樹脂などが挙げられる。
粘着付与剤を含む場合、接着剤組成物における含有量は、接着性を考慮して適宜設定されるが、接着剤100質量部に対して1〜500質量部であることが好ましく、10〜300質量部であることがより好ましい。
また、揮発性薬剤層には、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの充填剤などを配合することもできる。
揮発性薬剤層の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.05〜50μmである。
揮発性薬剤の混合比率は、薬剤の放出性、および接着性を考慮して、揮発性薬剤層中、5〜90質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜85質量%である。なお、薬剤は揮発性であるため、時間の経過とともに薬剤の含有量は低下する。
また、揮発性薬剤層の形成方法としては、例えば特開2000−343640号公報に記載の方法または特開平6−212136号公報に記載の方法を用いることができる。
<薬剤透過性層30>
薬剤透過性層としては、揮発性薬剤を透過するものであれば各種材料を適宜選択して使用すればよく、単層であっても複数層であってもよい。薬剤透過性層としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂、塩化ビニルなどの樹脂フィルム、紙、不織布、布、合成紙、そしてそれらの複合体などが挙げられる。中でも、薬剤量を制御しやすく、また機械的強度も担保されることから、薬剤透過性層は、樹脂フィルム、樹脂フィルムと紙または不織布との複合体であることが好ましく、ポリオレフィン系樹脂フィルムであることがより好ましい。
樹脂フィルムに不織布または紙を積層させる場合、通常繊維質のフィルムを積層するために樹脂フィルムの表面(外面側)に接着剤を用いて両者を接着する。接着剤としては、通常のドライラミネート法やウェットラミネート法などで用いられている接着剤が使用でき、例えば、アクリル系、ポリウレタン系、酢酸ビニル系、塩化ビニル系、ゴム系などの溶剤型接着剤又は水溶性接着剤などが好適に使用できる。
薬剤透過性層は、揮発性薬剤層の基材としても機能しうる。
この際、複合体を形成するために用いられる接着剤から形成される揮発性薬剤層の厚さは、薬剤の透過性や接着性などを考慮して、0.1〜30μmであることが好ましい。
不織布または紙の厚さは特に限定されないが、フィルム全体の厚さを考慮すると、通常5〜50μm程度である。
ここで、薬剤透過性層の薬剤の1日あたりの透過量は25℃で、全体の透過量の5%以上(上限100%)であることが好ましい。かような透過性を有することで、薬剤の効果が発揮されやすく、また、持続時間も適当になる。
薬剤透過性層の厚さは、徐放性、機械的強度などを考慮して適宜設定されるが、5〜200μmであることが好ましく、10〜100μmであることがより好ましい。
<接着剤層40>
接着剤層40は、図1、2に示すように、下方が凹んだ形状を備えており、凹んだ部位は、揮発性薬剤が外部に流出可能な流路41に相当する。
本実施形態では、流路41は、図1に示すように、接着剤層40の下方の面に形成されている。なお、流路が形成される位置はこれに限定されず、接着剤層の内部や上方の面に形成されていてもよい。
本実施形態において、流路41は、図2に示すように、格子状に形成されている。なお、流路は、外部(大気)に連通しており、揮発性薬剤を外部に流出可能な構成であれば特に限定されない。なお、本実施形態に係る接着剤層40の流路41の変形例として、接着剤層140、240の流路141、241は、例えば、図3に示すストライプ状や、図4に示す山谷が連続的に形成される形状であってもよい。このように構成された流路41、141、241において、流路の流路断面積や隣り合う流路間のピッチを適宜変更することによって、薬剤放出性を制御することができる。
流路41の断面形状は、図1に示すように、三角形状である。なお、これに限定されず、流路の断面形状は、矩形状、U字状等であってもよい。
流路41の三角形状において、下方の幅は、例えば、0.01mm〜2mmとすることができる。また、流路41の三角形状において、高さは、例えば、1μm〜50μmとすることができる。流路41の形状を上記の値とすることによって、薬剤を所望の量放出することができる。
接着剤としては、上述の揮発性薬剤層20において説明した接着剤と同一のものを用いることができる。
ここで、接着剤層40の流路41における薬剤の1日あたりの透過量は、第1揮発性薬剤不透過性層10の薬剤の1日あたりの透過量よりも多く、薬剤透過性層30の1日あたりの透過量よりも少ない。
流路41は、後述する揮発性薬剤含有フィルム1の製造方法によって形成されうる。
<第2揮発性薬剤不透過性層50>
第2揮発性薬剤不透過性層50としては、上述した第1揮発性薬剤不透過性層10と同一の材料、厚みのものを用いることができる。
<揮発性薬剤含有フィルム1の製造方法>
次に、本実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルム1の製造方法について説明する。
まず、不図示の剥離ライナーに対して、感圧性接着剤を塗工する。ここで、剥離ライナーはエンボス加工によって、流路41に対応する凸部が形成されている。そして、感圧性接着剤を乾燥硬化することによって、剥離ライナー上に接着剤層40を形成する。
そして、接着剤層40に対して、第2揮発性薬剤不透過性層50を貼り合わせる。
一方、第1揮発性薬剤不透過性層10上に、揮発性薬剤層20を貼り合わせて形成する。次に、揮発性薬剤層20の第1揮発性薬剤不透過性層10の反対側の表面に、薬剤透過性層30を貼り合わせて形成する。
次に、接着剤層40から剥離ライナーを剥がして、接着剤層40を薬剤透過性層30に対して貼り付けることによって、図1に示す揮発性薬剤含有フィルム1が形成される。このとき、剥離ライナーの凸部に対応して、接着剤層40には流路41が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係る揮発性薬剤含有フィルム1は、揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を用いて形成されてなる揮発性薬剤層20と、揮発性薬剤層20を挟むように最外層に配置される一対の揮発性薬剤不透過性層10、50と、揮発性薬剤層20および揮発性薬剤不透過性層10、50の間に配置される接着剤層40と、を有し、接着剤層40は、揮発性薬剤が外部に流出可能な流路41を有する。以上のように構成された揮発性薬剤含有フィルム1によれば、揮発性薬剤が外部に流出可能な流路41を有する。このため、面全体から揮発性薬剤を放出する構成と比較して、放出経路が狭く、かつ長いため放出量を少なくすることができる。したがって、より長期に亘って薬剤の効能を持たせることができる。
また、揮発性薬剤層20および接着剤層40の間に、薬剤透過性層30をさらに有する。この構成によれば、薬剤の放出量が一層低下し、より長期にわたって薬剤の効果が発揮される。さらに、揮発性薬剤含有フィルム1の機械的強度が担保される。
以上、実施形態を通じて本発明に係る揮発性薬剤含有フィルム1を説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、揮発性薬剤含有フィルム1は、薬剤透過性層30を有していたが、薬剤透過性層30がない構成であってもよい。
1 揮発性薬剤含有フィルム、
10 第1揮発性薬剤不透過性層(揮発性薬剤不透過性層)、
20 揮発性薬剤層、
30 薬剤透過性層、
40、140、240 接着剤層、
41、141、241 流路、
50 第2揮発性薬剤不透過性層(揮発性薬剤不透過性層)。

Claims (3)

  1. 揮発性薬剤および接着剤を含む組成物を用いて形成されてなる揮発性薬剤層と、
    前記揮発性薬剤層を挟むように最外層に配置される一対の揮発性薬剤不透過性層と、
    前記揮発性薬剤層および前記揮発性薬剤不透過性層の間に配置される接着剤層と、を有し、
    前記接着剤層は、前記揮発性薬剤が外部に流出可能な流路を有する、揮発性薬剤含有フィルム。
  2. 前記揮発性薬剤層および前記接着剤層の間に、薬剤透過性層をさらに有する、請求項1に記載の揮発性薬剤含有フィルム。
  3. 請求項1または2に記載の揮発性薬剤含有フィルムの製造方法であって、
    剥離ライナーの凸形状を前記接着剤層に転写することによって、前記接着剤層に前記流路を形成する、揮発性薬剤含有フィルムの製造方法。
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