JP2020150216A - 磁気抵抗素子及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気抵抗素子及び磁気記憶装置 Download PDF

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Tadaaki Oikawa
忠昭 及川
永ミン 李
Youngmin Eeh
永ミン 李
澤田 和也
Kazuya Sawada
和也 澤田
吉野 健一
Kenichi Yoshino
健一 吉野
英二 北川
Eiji Kitagawa
英二 北川
大河 磯田
Taiga Isoda
大河 磯田
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Abstract

【課題】 性能を向上させることが可能な磁気抵抗素子を提供する。【解決手段】 実施形態の磁気抵抗素子は、不変の磁化方向を有する第1磁性層14と、第1磁性層14上に設けられた非磁性層15と、非磁性層15上に設けられ、可変の磁化方向を有し、希土類元素を含む第2磁性層16と、第2磁性層16上に設けられ、コバルトで構成された第3磁性層17と、第3磁性層17上に設けられた酸化物層18とを含む。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、磁気抵抗素子及び磁気記憶装置に関する。
半導体記憶装置の一種としてMRAM(magnetoresistive random access memory)が知られている。MRAMは、情報を記憶するメモリセルに磁気抵抗効果(magnetoresistive effect)を持つ磁気抵抗素子を用いたメモリデバイスである。MRAMの書込み方式には、スピン注入書き込み方式がある。このスピン注入書き込み方式は、磁性体のサイズが小さくなる程、磁化反転に必要なスピン注入電流が小さくなるという性質を有するため、高集積化、低消費電力化、及び高性能化に有利である。
米国特許第9,166,065号明細書
実施形態は、性能を向上させることが可能な磁気抵抗素子及び磁気記憶装置を提供する。
実施形態に係る磁気抵抗素子は、不変の磁化方向を有する第1磁性層と、前記第1磁性層上に設けられた非磁性層と、前記非磁性層上に設けられ、可変の磁化方向を有し、希土類元素を含む第2磁性層と、前記第2磁性層上に設けられ、コバルトで構成された第3磁性層と、前記第3磁性層上に設けられた酸化物層とを具備する。
図1は、第1実施形態に係るMTJ素子10の断面図である。 図2は、非磁性元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。 図3は、他の非磁性元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。 図4は、希土類元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。 図5は、比較例1〜6、及び実施例1〜3の特性を説明する図である。 図6は、比較例1、2の積層構造を説明する断面図である。 図7は、比較例3の積層構造を説明する断面図である。 図8は、比較例4〜6の積層構造を説明する断面図である。 図9は、実施例1〜3の積層構造を説明する断面図である。 図10は、第2実施形態に係るMRAM100のブロック図である。 図11は、第2実施形態に係るMRAM100の断面図である。
以下に実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。
[第1実施形態]
以下に、磁気記憶装置に含まれる磁気抵抗素子(magnetoresistive element)について説明する。磁気抵抗素子は、磁気抵抗効果素子、又はMTJ(magnetic tunnel junction)素子とも呼ばれる。磁気記憶装置(磁気メモリ)は、MRAM(magnetoresistive random access memory)である。
[1] MTJ素子の構造
図1は、第1実施形態に係るMTJ素子10の断面図である。図1に示したMTJ素子10は、基板を含む下地構造(図示せず)上に設けられる。
図1に示すように、MTJ素子10は、バッファ層(BL)11、シフトキャンセル層(SCL:shift cancelling layer)12、スペーサ層13、参照層(RL:reference layer)14、トンネルバリア層(TB)15、記憶層(SL:storage layer)16、コバルト層(磁性層ともいう)17、酸化物層(REO)18、及びキャップ層(Cap)19が順に積層されて構成される。記憶層16は、自由層(free layer)とも呼ばれる。参照層14は、固定層(fixed layer)とも呼ばれる。シフトキャンセル層12は、シフト調整層(shift adjustment layer)とも呼ばれる。MTJ素子10の平面形状については特に制限はなく、例えば円や楕円である。
バッファ層11は、アルミニウム(Al)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、シリコン(Si)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、或いはバナジウム(V)等を含む。また、これらのホウ化物を含んでもよい。ホウ化物は、2種類の元素からなる二元化合物に限らず、2種類の元素からなる三元化合物でもよい。つまり、二元化合物の混合物でもよい。例えば、バッファ層11は、ホウ化ハフニウム(HfB)、ホウ化マグネシウムアルミニウム(MgAlB)、ホウ化ハフニウムアルミニウム(HfAlB)、ホウ化スカンジウムアルミニウム(ScAlB)、ホウ化スカンジウムハフニウム(ScHfB)、或いはホウ化ハフニウムマグネシウム(HfMgB)であってもよい。また、これらの材料が積層されていてもよい。高融点金属、及びそれらのホウ化物を用いることで、バッファ層の材料が磁性層に拡散するのを抑制でき、MR比(magnetoresistance ratio)の劣化を防ぐことができる。ここで、高融点金属とは、鉄(Fe)、及びコバルト(Co)より融点が高い材料であり、例えばジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、或いはこれらの合金である。
シフトキャンセル層12は、参照層14からの漏れ磁場を低減し、この漏れ磁場が記憶層16に印加されて記憶層16の保磁力(或いは磁化曲線)がシフトするのを抑制する機能を有する。シフトキャンセル層12は、強磁性材料で構成される。シフトキャンセル層12は、例えば垂直磁気異方性を有し、その容易磁化方向は、膜面に対してほぼ垂直である。“ほぼ垂直”とは、残留磁化の方向が膜面に対して、45°<θ≦90°の範囲内にあることを含む。シフトキャンセル層12の磁化方向は、不変であり、一方向に固定される。シフトキャンセル層12と参照層14との磁化方向は、反平行に設定される。シフトキャンセル層12は、例えば参照層14と同じ強磁性材料で構成される。参照層14の材料については後述する。シフトキャンセル層12は、参照層14の材料として列挙した強磁性材料のうち、参照層14と異なる材料から選択してもよい。
スペーサ層13は、非磁性材料で構成され、参照層14とシフトキャンセル層12とを反強磁性結合させる機能を有する。すなわち、参照層14、スペーサ層13、及びシフトキャンセル層12は、SAF(synthetic antiferromagnetic)構造を有する。参照層14とシフトキャンセル層12とは、スペーサ層13を介して反強磁性結合する。スペーサ層13は、例えば、ルテニウム(Ru)、又はルテニウム(Ru)を含む合金で構成される。
参照層14は、強磁性材料で構成される。参照層14は、例えば垂直磁気異方性を有し、その容易磁化方向は、膜面に対してほぼ垂直である。参照層14の磁化方向は、不変であり、一方向に固定される。“磁化方向が不変”とは、MTJ素子10に所定の書き込み電流を流した場合に、参照層14の磁化方向が変化しないことを意味する。
参照層14は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、及びニッケル(Ni)のいずれか1つの元素を含む化合物で構成される。また、参照層14は、ホウ素(B)、リン(P)、炭素(C)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、及びチタン(Ti)の少なくとも1つを不純物として更に含んでいてもよい。より具体的には、例えば、参照層14は、コバルト鉄ボロン(CoFeB)、又はホウ化鉄(FeB)を含んでもよい。又は、参照層14は、コバルト白金(CoPt)、コバルトニッケル(CoNi)、及びコバルトパラジウム(CoPd)の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
トンネルバリア層15は、非磁性材料で構成される。トンネルバリア層15は、参照層14と記憶層16との障壁として機能する。トンネルバリア層15は、例えば、絶縁材料で構成され、具体的には、酸化マグネシウム(MgO)を含む。
記憶層16は、強磁性材料で構成される。記憶層16は、例えば垂直磁気異方性を有し、その容易磁化方向は、膜面に対して垂直又はほぼ垂直である。記憶層16の磁化方向は、可変であり、反転可能である。“磁化方向が可変”とは、MTJ素子10に所定の書き込み電流を流した場合に、記憶層16の磁化方向が変化できることを意味する。記憶層16、トンネルバリア層15、及び参照層14は、磁気トンネル接合を構成する。図1には、記憶層16、参照層14、及びシフトキャンセル層12の磁化方向の一例を矢印で示している。なお、記憶層16、参照層14、及びシフトキャンセル層12の磁化方向は、垂直方向に限定されず、面内方向であってもよい。
記憶層16は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、及びニッケル(Ni)の少なくとも1つと、希土類元素とを含む化合物で構成される。なお、これら化合物にボロン(B)を含有してもよい。換言すると、記憶層16は、Co+希土類元素、Fe+希土類元素、Ni+希土類元素、Co+Fe+希土類元素、又はこれら構成にBを含有する構成としてもよい。希土類元素は、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、又はルテチウム(Lu)を含む。希土類元素としては、特に、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、及びジスプロシウム(Dy)が効果的である。
コバルト層17は、コバルト(Co)を主成分とする磁性層である。具体的には、コバルト層17は、コバルト(Co)単体で構成される。コバルト層17は、記憶層16の磁気特性を向上させる機能を有する。
酸化物層18は、金属酸化物で構成され、希土類元素(RE:Rare-earth element)を含む。希土類元素の酸化物を、単に希土類酸化物(REO:rare-earth oxide)とも言う。酸化物層18に含まれる希土類元素は、例えば、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、又はルテチウム(Lu)を含む。酸化物層18内に含まれる希土類元素は、結合(例えば、共有結合(covalent bonding))の格子間隔が他の元素と比較して大きい結晶構造を有する。このため、酸化物層18は、これに隣り合う強磁性層が不純物を含む非晶質(アモルファス状態である)である場合、高温環境(例えば、アニール処理)下において、当該不純物を酸化物層18内に拡散させる機能を有する。すなわち、酸化物層18は、アニール処理によって、アモルファス状態の強磁性層から不純物を取り除き、強磁性層を高配向な結晶状態にする機能を有する。
キャップ層19は、非磁性の導電層であり、例えば、白金(Pt)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、又はルテニウム(Ru)等を含む。
MTJ素子10は、例えば、スピン注入書き込み方式によりデータの書き換えが可能である。スピン注入書き込み方式では、MTJ素子10に直接に書き込み電流を流し、この書き込み電流によってMTJ素子10の磁化状態を制御する。MTJ素子10は、記憶層16と参照層14との磁化の相対関係が平行か反平行かによって、低抵抗状態と高抵抗状態とのいずれかを取り得る。すなわち、MTJ素子10は、可変抵抗素子である。
MTJ素子10に対して、記憶層16から参照層14へ向かう書き込み電流を流すと、記憶層16と参照層14との磁化の相対関係が平行になる。この平行状態の場合、MTJ素子10の抵抗値は最も低くなり、MTJ素子10は低抵抗状態に設定される。MTJ素子10の低抵抗状態を、例えばデータ“0”と規定する。
一方、MTJ素子10に対して、参照層14から記憶層16へ向かう書き込み電流を流すと、記憶層16と参照層14との磁化の相対関係が反平行になる。この反平行状態の場合、MTJ素子10の抵抗値は最も高くなり、MTJ素子10は高抵抗状態に設定される。MTJ素子10の高抵抗状態を、例えばデータ“1”と規定する。
これにより、MTJ素子10を1ビットデータ(2値データ)を記憶可能な記憶素子として使用することができる。MTJ素子10の抵抗状態とデータとの割り当ては任意に設定可能である。
MTJ素子10からデータを読み出す場合は、MTJ素子10に読み出し電圧を印加し、この時にMTJ素子10に流れる読み出し電流に基づいてMTJ素子10の抵抗値を、センスアンプなどを用いて検知する。この読み出し電流は、スピン注入によって磁化反転する閾値よりも十分小さい値に設定される。
[2] 記憶層の構成について
次に、記憶層の構成について説明する。記憶層は、強磁性層で構成される。
書き込みエラー率WER(write error rate)を改善するためには、強磁性層の飽和磁化Msを低くすることが望ましい。飽和磁化Msを低くするには、強磁性層に非磁性元素を添加することが考えられる。
図2は、非磁性元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。図2は、質量が比較的重い非磁性元素を強磁性層に添加した例である。質量が比較的重い非磁性元素としては、例えば、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、及びタンタル(Ta)などが挙げられる。図2の矢印を含む丸は、強磁性層を構成する複数の強磁性粒子FMを表している。強磁性粒子内の矢印は、スピンを表している。図2のハッチングを付した丸は、非磁性元素NM1を表している。
図2に示すように、質量が比較的重い非磁性元素NM1が添加された強磁性層では、飽和磁化Msを低くすることができる。しかし、非磁性元素NM1の周囲において、スピンが乱れる。これに起因して、強磁性層の熱安定性Δが劣化してしまう。製造工程において、高温熱処理が施されるMTJ素子では、強磁性層の熱安定性Δが劣化するのは好ましくない。
また、強磁性層のスピンが乱れることで、ダンピング定数αが増加する。書き込み電流は、ダンピング定数αに比例するため、低電流化のためにはダンピング定数αが小さいことが望ましい。さらに、強磁性層のスピンが乱れることで、交換スティフネス定数Aexが低下してしまう。交換スティフネス定数Aexは、粒子間の交換相互作用の強さを表す指標である。強磁性層の交換スティフネス定数Aexが低下すると、熱安定性Δが劣化してしまう。
図3は、他の非磁性元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。図3は、質量が比較的軽い非磁性元素を強磁性層に添加した例である。質量が比較的軽い非磁性元素としては、例えば、ホウ素(B)が挙げられる。図3のハッチングを付した丸は、非磁性元素NM2を表している。
図3に示すように、質量が比較的軽い非磁性元素NM2が添加された強磁性層では、飽和磁化Msを低くすることができる。しかし、非磁性元素NM2の周囲において、スピンが乱れるのは、図2と同様である。これに起因して、ダンピング定数αが増加し、また、交換スティフネス定数Aexが低下してしまう。
図4は、希土類元素が添加された強磁性層の磁気特性を説明する模式図である。図4において、破線の丸が希土類元素REを表している。
図4に示すように、強磁性層に希土類元素REを添加すると、希土類元素REの磁化方向は、強磁性層の磁化方向と反平行になる。すなわち、希土類元素REは、強磁性層の飽和磁化Msを部分的にキャンセルすることができるため、強磁性層の飽和磁化Msを低減できる。
また、希土類元素REと強磁性粒子FMとは磁性的に結合しているので、強磁性層のスピンが乱れるのを抑制できる。これにより、強磁性層の交換スティフネス定数Aexが低下するのを抑制できるため、強磁性層の熱安定性Δが劣化するのを抑制できる。希土類元素REの添加量を大きくするほど、飽和磁化Msを低下させることができる。
本実施形態の記憶層16は、図4の構成を有する。また、本実施形態の記憶層16は、コバルト鉄ボロン(CoFeB)を主成分とし、CoFeBに希土類元素REが添加されて構成される場合として説明を行う。
[3] 記憶層SL、コバルト層Co、及び酸化物層REOの積層構造について
次に、記憶層SL、コバルト層Co、及び酸化物層REOの積層構造について説明する。
図5は、比較例1〜6、及び実施例1〜3の特性を説明する図である。図6は、比較例1、2の積層構造を説明する断面図である。図7は、比較例3の積層構造を説明する断面図である。図8は、比較例4〜6の積層構造を説明する断面図である。図9は、実施例1〜3の積層構造を説明する断面図である。なお、図6〜図9は、記憶層SLとその上下の層とを抽出して示した断面図である。
図5には、記憶層SLの組成、コバルト層Coの有無、記憶層SLの厚さ(nm)、記憶層SLの異方性磁界Hk(kOe)、記憶層SLの飽和磁化Ms(emu/cm)、熱安定性Δの計算値、書き込みエラー率WER、及びアニール温度を示している。図5において、記憶層SLの組成を“SL composition”、コバルト層の有無を“Co insert”、記憶層SLの厚さを“SL THK”、記憶層SLの異方性磁界を“SL Hk”、 記憶層SLの飽和磁化を“SL Ms”、熱安定性Δの計算値を“Δcal.”、アニール温度を“Anneal temp.”と表記している。書き込みエラー率WERは、「良い(Good)」、「悪い(Bad)」の2種類で相対的に表している。アニール温度は、「高温(high)」、「中間温度(middle)」、「低温(low)」の3種類で相対的に表している。
図6(比較例1、2)に示すように、MTJ素子は、トンネルバリア層TB、記憶層SL、及び酸化物層REOがこの順に積層された積層構造を含む。トンネルバリア層TBは、酸化マグネシウム(MgO)で構成される。記憶層SLは、コバルト鉄ボロン(CoFeB)で構成される。酸化物層REOは、希土類酸化物で構成され、例えばガドリニウム酸化物で構成される。図6に示すように、複数の層が積層された後に、アニール(熱処理)が行われる。なお、実際には、アニールは、MTJ素子10を構成する全ての層が積層された後に行われる。図7〜9についても、同様にアニールが行われる。
図5における比較例1、2では、異方性磁界Hkが低く、飽和磁化Msが高くなっている。また、比較例1、2では、WERが悪くなっている。
図7(比較例3)に示すように、MTJ素子は、トンネルバリア層TB、記憶層SL、及び酸化物層REOがこの順に積層された積層構造を含む。トンネルバリア層TBは、酸化マグネシウム(MgO)で構成される。記憶層SLは、コバルト鉄ボロン(CoFeB)に、非磁性元素としてのモリブデン(Mo)が添加されて構成される。モリブデン(Mo)が添加されたCoFeBを“CoFeB−Mo”と表記する。酸化物層REOは、希土類酸化物で構成され、例えばガドリニウム酸化物で構成される。
図5における比較例3では、強磁性層(CoFeB)に非磁性元素(モリブデン(Mo))を添加したことで、飽和磁化Msを低くできる。また、WERが良くなっている。しかし、比較例3では、熱安定性Δが劣化している。
図8(比較例4〜6)に示すように、MTJ素子は、トンネルバリア層TB、記憶層SL、及び酸化物層REOがこの順に積層された積層構造を含む。トンネルバリア層TBは、酸化マグネシウム(MgO)で構成される。記憶層SLは、コバルト鉄ボロン(CoFeB)に、希土類元素REが添加されて構成される。希土類元素REが添加されたCoFeBを“CoFeB−RE”と表記する。希土類元素REとしては、例えばガドリニウム(Gd)が用いられる。ガドリニウム(Gd)が添加されたCoFeBを“CoFeB−Gd”と表記する。
図5に示すように、比較例4、比較例5、比較例6はそれぞれ、アニール温度が高温、中間温度、低温に対応している。比較例4〜6では、飽和磁化Msをさらに低くできる。しかし、アニール温度が高くなるにつれて、すなわち、比較例6、比較例5、比較例4の順に、熱安定性Δが劣化している。比較例4〜6では、CoFeB−Gdの温度耐性が悪い(ネール点が低い)ことによる熱安定性Δの劣化(Hkの低下)が生じる。MTJ素子を製造する工程において、高温でアニールが行われる場合がある。高温でアニールが行われた場合でも、MTJ素子は、磁気特性が劣化しないことが望ましい。
図9(実施例1〜3)に示すように、MTJ素子は、トンネルバリア層TB、記憶層SL、コバルト層Co、及び酸化物層REOがこの順に積層された積層構造を含む。トンネルバリア層TBは、酸化マグネシウム(MgO)で構成される。記憶層SLは、CoFeB−RE、例えばCoFeB−Gdで構成される。実施例1〜3における記憶層SL、コバルト層Co、及び酸化物層REOはそれぞれ、図1の記憶層16、コバルト層17、及び酸化物層18に対応する。
図5に示すように、実施例1〜3は、コバルト層Coの厚さを変えており、具体的には、実施例1、実施例2、実施例3はそれぞれ、コバルト層Coの厚さが0.1nm、0.2nm、0.3nmに対応している。コバルト層Coの厚さは、0.1nm以上かつ0.3nm以下であることが望ましい。記憶層SLと酸化物層REOとの間にコバルト層Coを挿入することで、熱安定性Δを向上させることができる。また、コバルト層Coの厚さを厚くするにつれて、すなわち、実施例1〜3につれて、熱安定性Δが向上している。実施例1〜3では、コバルト層Coの厚さを厚くするにつれてHkが向上し、その結果、熱安定性Δが向上している。
[4] 第1実施形態の効果
以上詳述したように第1実施形態では、磁気抵抗素子(MTJ素子)10は、(1)不変の磁化方向を有する参照層14と、(2)参照層14上に設けられたトンネルバリア層15と、(3)トンネルバリア層15上に設けられ、可変の磁化方向を有し、希土類元素を含む記憶層16と、(4)記憶層16上に設けられ、コバルトで構成された磁性層17と、(5)磁性層17上に設けられ、希土類元素を含む酸化物層18とを含む。
従って第1実施形態によれば、強磁性層に希土類元素が添加されて記憶層16が構成される。これにより、記憶層16の飽和磁化Msを低減できる。この結果、書き込みエラー率WERを低減できる。
また、MTJ素子10は、希土類元素を含む酸化物層18を備える。酸化物層18は、アニール処理によって、アモルファス状態の強磁性層から不純物を取り除くことができる。これにより、記憶層16の結晶配向を向上させることができる。
また、記憶層16と酸化物層18との間にコバルト層17を挿入している。コバルト層17を挿入することで、記憶層16の熱安定性Δを向上させることができる。
すなわち、本実施形態の記憶層16は、飽和磁化Msを低下させつつ、熱安定性Δが劣化するのを抑制できる。また、コバルト層17を挿入することにより異方性磁界Hkが向上し、交換スティフネス定数Aexを維持しながら飽和磁化Msの低減と、熱安定性Δの向上とが両立できる。結果として、性能を向上させることが可能な磁気抵抗素子を実現できる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態で示したMTJ素子10を用いた磁気記憶装置、すなわちMRAMの構成例である。
図10は、第2実施形態に係るMRAM100のブロック図である。MRAM100は、メモリセルアレイ31、ロウデコーダ32、カラムデコーダ33、カラム選択回路34A、34B、書き込み回路35A、35B、及び読み出し回路36などを備える。
メモリセルアレイ31は、行列状に配置された複数のメモリセルMCを備える。メモリセルアレイ31内には、複数のビット線BL、複数のソース線SL、及び複数のワード線WLが配設される。複数のビット線BL、及び複数のソース線SLは、カラム方向に延び、複数のワード線WLは、カラム方向に交差するロウ方向に延びる。1個のメモリセルMCは、1本のビット線BL、1本のソース線SL、及び1本のワード線に接続される。
メモリセルMCは、1個のMTJ素子10と、1個の選択トランジスタ30とを備える。選択トランジスタ30は、例えばNチャネルMOSトランジスタで構成される。
MTJ素子10の一端は、ビット線BLに接続され、MTJ素子10の他端は、選択トランジスタ30のドレインに接続される。選択トランジスタ30のソースは、ソース線SLに接続され、そのゲートは、ワード線WLに接続される。
ロウデコーダ32は、複数のワード線WLに接続される。ロウデコーダ32は、外部からのアドレス信号をデコードし、デコード結果に基づいて、1本のワード線WLを選択する。
カラムデコーダ33は、外部からのアドレス信号をデコードし、カラム選択信号を生成する。カラム選択信号は、カラム選択回路34A、34Bに送られる。
カラム選択回路34Aは、ビット線BLの一端、及びソース線SLの一端に接続される。カラム選択回路34Bは、ビット線BLの他端、及びソース線SLの他端に接続される。カラム選択回路34A、34Bは、カラムデコーダ33から送られるカラム選択信号に基づいて、1本のビット線BL、及び1本のソース線SLを選択する。
書き込み回路35Aは、カラム選択回路34Aを介して、ビット線BLの一端、及びソース線SLの一端に接続される。書き込み回路35Aは、カラム選択回路34Aを介して、ビット線BLの他端、及びソース線SLの他端に接続される。書き込み回路35A、35Bは、ビット線BL及びソース線SLを介して、メモリセルMCに書き込み電流を流し、メモリセルにデータを書き込む。書き込み回路35A、35Bは、書き込み電流を発生する電流源又は電圧源などのソース回路、及び書き込み電流を吸収するシンク回路などを備える。
読み出し回路36は、カラム選択回路34Bを介して、ビット線BL及びソース線SLに接続される。読み出し回路36は、選択メモリセルに流れる電流を検知することによって、選択メモリセルに格納されたデータを読み出す。読み出し回路36は、読み出し電流を発生する電圧源又は電流源、読み出し電流を検知及び増幅するセンスアンプ、及びデータを一時的に保持するラッチ回路などを備える。
データの書き込み時、書き込み回路35A、35Bは、メモリセルMCに書き込まれるデータに応じて、書き込み電流をメモリセルMC内のMTJ素子10に双方向に流す。すなわち、書き込み回路35A、35Bは、MTJ素子10に書き込むデータに応じて、ビット線BLからソース線SLに向かう書き込み電流、或いはソース線SLからビット線BLに向かう書き込み電流を、メモリセルMCに供給する。書き込み電流の電流値は、磁化反転閾値より大きく設定される。
データの読み出し時、読み出し回路36は、読み出し電流を、メモリセルMCに供給する。読み出し電流の電流値は、読み出し電流によってMTJ素子10の記憶層の磁化が反転しないよう、磁化反転閾値より小さく設定される。
読み出し電流が供給されたMTJ素子10の抵抗値の大きさに応じて、電流値または電位が異なる。この抵抗値の大きさに応じた変動量(読み出し信号、読み出し出力)に基づいて、MTJ素子10が記憶するデータが判別される。
次に、MRAMの構造の一例について説明する。図11は、第2実施形態に係るMRAM100の断面図である。
半導体基板40は、P型半導体基板からなる。P型半導体基板40は、半導体基板に設けられたP型半導体領域(P型ウェル)であってもよい。
半導体基板40内には、選択トランジスタ30が設けられる。選択トランジスタ30は、例えば、NチャネルMOSトランジスタで構成される。また、選択トランジスタ30は、例えば、埋め込みゲート(buried gate)構造を有するMOSトランジスタで構成される。なお、選択トランジスタ30は、埋め込みゲート型MOSトランジスタに限定されず、プレーナー型MOSトランジスタで構成してもよい。
選択トランジスタ30は、ゲート電極41、キャップ層42、ゲート絶縁膜43、ソース領域44、及びドレイン領域45を備える。ゲート電極41は、ワード線WLとして機能する。
ゲート電極41は、ロウ方向に延び、半導体基板40に埋め込まれる。ゲート電極41の上面は、半導体基板40の上面より低い。ゲート電極41上には、絶縁材料で構成されるキャップ層42が設けられる。ゲート電極41の底面及び両側面には、ゲート絶縁膜43が設けられる。半導体基板40内かつゲート電極41の両側には、ソース領域44及びドレイン領域45が設けられる。ソース領域44及びドレイン領域45は、半導体基板40に高濃度のN型不純物を導入して形成されたN型拡散領域からなる。
ドレイン領域45上には、ピラー状の下部電極46が設けられ、下部電極46上には、MTJ素子10が設けられる。MTJ素子10上には、ピラー状の上部電極47が設けられる。上部電極47上には、ロウ方向に交差するカラム方向に延びるビット線BLが設けられる。
ソース領域44上には、コンタクトプラグ48が設けられる。コンタクトプラグ48上には、カラム方向に延びるソース線SLが設けられる。例えば、ソース線SLは、ビット線BLより下層の配線層で構成される。半導体基板40とビット線BLとの間には、層間絶縁層49が設けられる。
第2実施形態によれば、第1実施形態で示したMTJ素子10を用いてMRAMを構成することができる。また、性能を向上させることが可能なMRAMを実現できる。
上述の実施形態ではスイッチング素子として、3端子型の選択トランジスタを適用した場合にて説明したが、スイッチング素子として、2端子型のスイッチング機能を有するスイッチング素子を適用してもよい。また、メモリセルアレイは、例えば、1本のビット線BLと1本のワード線WLとの組によって1つのメモリセルMCを選択可能な構造を有し、これら構造がZ方向に複数積層された構造を有するようなアレイ構造など、任意のアレイ構造が適用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…MTJ素子、11…バッファ層、12…シフトキャンセル層、13…スペーサ層、14…参照層、15…トンネルバリア層、16…記憶層、17…コバルト層、18…酸化物層、19…キャップ層、30…選択トランジスタ、31…メモリセルアレイ、32…ロウデコーダ、33…カラムデコーダ、34A,34B…カラム選択回路、35A,35B…書き込み回路、36…読み出し回路、40…半導体基板、41…ゲート電極、42…キャップ層、43…ゲート絶縁膜、44…ソース領域、45…ドレイン領域、46…下部電極、47…上部電極、48…コンタクトプラグ、49…層間絶縁層。

Claims (7)

  1. 不変の磁化方向を有する第1磁性層と、
    前記第1磁性層上に設けられた非磁性層と、
    前記非磁性層上に設けられ、可変の磁化方向を有し、希土類元素を含む第2磁性層と、
    前記第2磁性層上に設けられ、コバルトで構成された第3磁性層と、
    前記第3磁性層上に設けられた酸化物層と
    を具備する磁気抵抗素子。
  2. 前記第2磁性層の前記希土類元素は、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、又はルテチウム(Lu)を含む
    請求項1に記載の磁気抵抗素子。
  3. 前記第2磁性層は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、及びニッケル(Ni)の少なくとも1つをさらに含む
    請求項1又は2に記載の磁気抵抗素子。
  4. 前記酸化物層は、希土類元素を含む
    請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気抵抗素子。
  5. 前記酸化物層の前記希土類元素は、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、又はルテチウム(Lu)を含む
    請求項4に記載の磁気抵抗素子。
  6. 前記第3磁性層の厚さは、0.1nm以上かつ0.3nm以下である
    請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気抵抗素子。
  7. 請求項1に記載の磁気抵抗素子を含むメモリセルを具備する磁気記憶装置。
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