JP2021144967A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021144967A
JP2021144967A JP2020040603A JP2020040603A JP2021144967A JP 2021144967 A JP2021144967 A JP 2021144967A JP 2020040603 A JP2020040603 A JP 2020040603A JP 2020040603 A JP2020040603 A JP 2020040603A JP 2021144967 A JP2021144967 A JP 2021144967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
cap layer
ferromagnetic layer
elements contained
ferromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020040603A
Other languages
English (en)
Inventor
大河 磯田
Taiga Isoda
大河 磯田
英二 北川
Eiji Kitagawa
英二 北川
永ミン 李
Youngmin Eeh
永ミン 李
忠昭 及川
Tadaaki Oikawa
忠昭 及川
和也 澤田
Kazuya Sawada
和也 澤田
ジンウォン チョン
Jinwon Chung
ジンウォン チョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
SK Hynix Inc
Original Assignee
Kioxia Corp
SK Hynix Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp, SK Hynix Inc filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2020040603A priority Critical patent/JP2021144967A/ja
Priority to US17/016,256 priority patent/US11404098B2/en
Publication of JP2021144967A publication Critical patent/JP2021144967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/161Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect details concerning the memory cell structure, e.g. the layers of the ferromagnetic memory cell
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • H10N50/85Magnetic active materials
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0058Arrangements or instruments for measuring magnetic variables using bistable elements, e.g. Reed switches
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0094Sensor arrays
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/098Magnetoresistive devices comprising tunnel junctions, e.g. tunnel magnetoresistance sensors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

【課題】 より高性能な記憶装置を提供する。【解決手段】 一実施形態による記憶装置は、第1強磁性層と、第1強磁性層の上方の絶縁層と、絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、第2強磁性層の上面上のキャップ層であって、キャップ層は第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、キャップ層と、キャップ層の上面上の電極であって、電極は、キャップ層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、電極と、を備える。【選択図】 図5

Description

実施形態は、概して記憶装置に関する。
磁気抵抗効果素子を用いた記憶装置が知られている。
特開2016-18964号公報
より高性能な記憶装置を提供しようとするものである。
一実施形態による記憶装置は、第1強磁性体と、上記第1強磁性層の上方の絶縁層と、上記絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、上記第2強磁性層の上面上のキャップ層であって、上記キャップ層は上記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、キャップ層と、上記キャップ層の上面上の電極であって、上記電極は、上記キャップ層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、電極と、を備える。
図1は、第1実施形態の記憶装置の機能ブロックを示す。 図2は、第1実施形態のメモリセルアレイの回路図である。 図3は、第1実施形態のメモリセルアレイの一部の断面の構造を示す。 図4は、第1実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。 図5は、第1実施形態のメモリセルの一部の要素の性質を示す。 図6は、第2実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。 図7は、第2実施形態のメモリセルを製造する例示的な工程の間の一状態を示す。 図8は、第2実施形態のメモリセルを製造する例示的な工程の間の一状態を示す。 図9は、第3実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。 図10は、第4実施形態のメモリセルの構造の例の断面を示す。
以下に実施形態が図面を参照して記述される。以下の記述において、略同一の機能及び構成を有する構成要素は同一の参照符号を付され、繰り返しの説明は省略される場合がある。略一の機能及び構成を有する複数の構成要素が相互に区別されるために、参照符号の末尾にさらなる数字又は文字が付される場合がある。
図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なり得る。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。或る実施形態についての記述は全て、明示的に又は自明的に排除されない限り、別の実施形態の記述としても当てはまる。各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定しない。
本明細書及び特許請求の範囲において、或る第1要素が別の第2要素に「接続されている」とは、第1要素が直接的又は常時或いは選択的に導電性となる要素を介して第2要素に接続されていることを含む。
以下、xyz直行座標系が用いられて、実施形態が記述される。以下の記述において、「下」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより小さい座標の位置を指し、「上」との記述及びその派生語並びに関連語は、z軸上のより大きい座標の位置を指す。
<第1実施形態>
<1.構造(構成)>
<1.1.全体の構造>
図1は、第1実施形態の記憶装置の機能ブロックを示す。図1に示されるように、記憶装置1は、メモリセルアレイ11、入出力回路12、制御回路13、ロウ選択回路14、カラム選択回路15、書込み回路16、及び読出し回路17を含む。
メモリセルアレイ11は、複数のメモリセルMC、複数のワード線WL、及び複数のビット線BLを含む。メモリセルMCは、データを不揮発に記憶することができる。各メモリセルMCは、1つのワード線WL及び1つのビット線BLと接続されている。ワード線WLは行(ロウ)と関連付けられている。ビット線BLは列(カラム)と関連付けられている。1つの行の選択及び1つ又は複数の列の選択により、1つ又は複数のメモリセルMCが特定される。
入出力回路12は、例えばメモリコントローラ2から、種々の制御信号CNT、種々のコマンドCMD、アドレス信号ADD、データ(書込みデータ)DATを受け取り、例えばメモリコントローラにデータ(読出しデータ)DATを送信する。
ロウ選択回路14は、入出力回路12からアドレス信号ADDを受け取り、受け取られたアドレス信号ADDにより特定される行と関連付けられた1つのワード線WLを選択された状態にする。
カラム選択回路15は、入出力回路12からアドレス信号ADDを受け取り、受け取られたアドレス信号ADDにより特定される列と関連付けられた複数のビット線BLを選択された状態にする。
制御回路13は、入出力回路12から制御信号CNT及びコマンドCMDを受け取る。制御回路13は、制御信号CNTによって指示される制御及びコマンドCMDに基づいて、書込み回路16及び読出し回路17を制御する。具体的には、制御回路13は、メモリセルアレイ11へのデータの書込みの間に、データ書込みに使用される電圧を書込み回路16に供給する。また、制御回路13は、メモリセルアレイ11からのデータの読出しの間に、データ読出しに使用される電圧を読出し回路17に供給する。
書込み回路16は、入出力回路12から書込みデータDATを受け取り、制御回路13の制御及び書込みデータDATに基づいて、データ書込みに使用される電圧をカラム選択回路15に供給する。
読出し回路17は、センスアンプを含み、制御回路13の制御に基づいて、データ読出しに使用される電圧を使用して、メモリセルMCに保持されているデータを割り出す。割り出されたデータは、読出しデータDATとして、入出力回路12に供給される。
<1.2.メモリセルアレイの回路構成>
図2は、第1実施形態のメモリセルアレイ11の回路図である。図2に示されるように、メモリセルアレイ11は、M+1(Mは自然数)本のワード線WLa(WLa<0>、WLa<1>、…、WLa<M>)及びM+1本のワード線WLb(WLb<0>、WLb<1>、…、WLb<M>)を含む。メモリセルアレイ11はまた、N+1(Nは自然数)本のビット線BL(BL<0>、BL<1>、…、BL<N>)を含む。
各メモリセルMC(MCa及びMCb)は、2つのノードを有し、第1ノードにおいて1本のワード線WLと接続され、第2ノードにおいて1本のビット線BLと接続されている。より具体的には、メモリセルMCaは、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCa<α、β>を含み、メモリセルMCa<α、β>は、ワード線WLa<α>とビット線BL<β>との間に接続される。同様に、メモリセルMCbは、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCb<α、β>を含み、メモリセルMCb<α、β>は、ワード線WLb<α>とビット線BL<β>との間に接続される。
各メモリセルMCは、1つの磁気抵抗効果素子VR(VRa又はVRb)及び1つのセレクタSE(SEa又はSEb)を含む。より具体的には、αが0以上M以下の整数の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCa<α、β>は、磁気抵抗効果素子VRa<α、β>及びセレクタSEa<α、β>を含む。さらに、αが0以上M以下の全てのケース及びβが0以上N以下の整数の全てのケースの全ての組合せについて、メモリセルMCb<α、β>は、磁気抵抗効果素子VRb<α、β>及びセレクタSEb<α、β>を含む。
各メモリセルMCにおいて、磁気抵抗効果素子VRとセレクタSEは直列に接続されている。磁気抵抗効果素子VRは1本のワード線WLと接続されており、セレクタSEは1本のビット線BLと接続されている。
磁気抵抗効果素子VRは、低抵抗の状態と高抵抗の状態との間を切り替わることができる。磁気抵抗効果素子VRは、この2つの抵抗状態の違いを利用して、1ビットのデータを保持することができる。
セレクタSEは、例えばスイッチング素子であってもよい。スイッチ素子ングは、2つの端子を有し、2端子間に第1閾値未満の電圧が第1方向に印加されている場合、そのスイッチング素子は高抵抗状態、例えば電気的に非導通状態である(オフ状態である)。一方、2端子間に第1閾値以上の電圧が第1方向に印加されている場合、そのスイッチング素子は低抵抗状態、例えば電気的に導通状態である(オン状態である)。スイッチング素子は、さらに、このような第1方向に印加される電圧の大きさに基づく高抵抗状態及び低抵抗状態の間の切り替わりの機能と同じ機能を、第1方向と反対の第2方向についても有する。スイッチング素子のオン又はオフにより、当該スイッチング素子と接続された磁気抵抗効果素子VRへの電流の供給の有無、すなわち当該磁気抵抗効果素子VRの選択又は非選択が制御されることが可能である。
<1.3.メモリセルアレイの構造>
図3は、第1実施形態のメモリセルアレイ11の一部の断面の構造を示す。
図3に示されるように、半導体基板(図示せず)の上方に複数の導電体21が設けられている。導電体21は、y軸に沿って延び、x軸に沿って並ぶ。各導電体21は、1つのワード線WLとして機能する。
各導電体21は、上面において、複数のメモリセルMCbのそれぞれの底面と接続されている。メモリセルMCbは各導電体21上でy軸に沿って並んでおり、このような配置によってメモリセルMCbは行列状に配置されている。各メモリセルMCは、セレクタSEとして機能する構造と、磁気抵抗効果素子VRとして機能する構造を含む。セレクタSEとして機能する構造及び磁気抵抗効果素子VRとして機能する構造は、各々、後述のように1又は複数の層を含む。
メモリセルMCbの上方に、複数の導電体22が設けられている。導電体22は、x軸に沿って延び、y軸に沿って並ぶ。各導電体22は、底面において、x軸に沿って並ぶ複数のメモリセルMCbのそれぞれの上面と接している。各導電体22は、1つのビット線BLとして機能する。
各導電体22は、上面において、複数のメモリセルMCaのそれぞれの底面と接続されている。メモリセルMCaは各導電体22上でx軸に沿って並んでおり、このような配置によってメモリセルMCaは行列状に配置されている。y軸に沿って並ぶ複数のメモリセルMCaのそれぞれの上面上に、さらなる導電体21が設けられている。図2に示される最下の導電体21の層からメモリセルMCaの層までの構造がz軸に沿って繰り返し設けられることによって、図2に示されるようなメモリセルアレイ11が実現されることが可能である。
メモリセルアレイ11は、さらに、導電体21及び導電体22、並びにメモリセルMCを設けられていない領域において層間絶縁体を含む。
<1.4.メモリセルの構造>
図4は、第1実施形態のメモリセルMCの構造の例の断面を示す。図4に示されるように、メモリセルMCは、セレクタSE、セレクタSE上の磁気抵抗効果素子VR、キャップ層44、及び電極45を含む。セレクタSEは、可変抵抗材料32を含む。セレクタSEは、図4に示されるように、下部電極31及び上部電極33をさらに含み得る。
可変抵抗材料32は、例えば2端子間スイッチング素子であり、2端子のうちの第1端子は可変抵抗材料32の上面及び底面の一方に相当し、2端子のうちの第2端子は可変抵抗材料32の上面及び底面の他方である。可変抵抗材料32は、テルル(Te)、セレン(Se)、及び硫黄(S)からなる群より選択された少なくとも1種以上のカルコゲン元素を含む。又は、可変抵抗材料32は、上記カルコゲン元素を含む化合物であるカルコゲナイドを含んでいてもよい。
磁気抵抗効果素子VRは、トンネル磁気抵抗効果を示し、MTJ(magnetic tunnel junction)を含む。具体的には、磁気抵抗効果素子VRは、強磁性体(強磁性層)41、絶縁体(絶縁層)42、及び強磁性体(強磁性層)43を含む。例として、図4に示されるように、絶縁体42は強磁性体41の上面上に位置し、強磁性体43は絶縁体42の上面上に位置する。
強磁性体41は、強磁性体41、絶縁体42、及び強磁性体43の界面を貫く方向に沿った磁化容易軸(強磁性体41中の矢印により示されている)を有し、例えば界面に対して45°以上90°以下の角度の磁化容易軸を有し、例えば界面と直交する方向に沿った磁化容易軸を有する。強磁性体41の磁化の向きは記憶装置1でのデータの読出し及び書込みによっても不変であることを意図されている。強磁性体41は、いわゆる参照層として機能することができる。強磁性体41は、複数の層を含んでいてもよい。強磁性体41は、SAF(synthetic antiferromagnetic)構造を有していてもよい。この場合、強磁性体41は、2つの強磁性体(強磁性層)、及び2つの強磁性体の間の導電体(導電層)を含む。当該導電体は、2つの強磁性体を反強磁性的に交換結合させる。
絶縁体42は、例えば、酸化マグネシウム(MgO)を含むか、MgOからなり、いわゆるトンネルバリアとして機能する。
強磁性体43は、例えば、コバルト鉄ボロン(CoFeB)又はホウ化鉄(FeB)を含むか、CoFeB又はFeBからなる。強磁性体43は、強磁性体41、絶縁体42、及び強磁性体43の界面を貫く方向に沿う磁化容易軸(強磁性体43中の矢印により示されている)を有し、例えば界面に対して45°以上90°以下の角度の磁化容易軸を有し、例えば界面と直交する方向に沿う磁化容易軸を有する。強磁性体43の磁化の向きはデータ書込みによって可変であり、強磁性体43は、いわゆる記憶層として機能することができる。
以下、強磁性体41又は強磁性体43の磁化容易軸が強磁性体41、絶縁体42、及び強磁性体43の界面を貫く方向に沿っている性質、特に界面に対して45°以上90°以下の角度を有する性質は、垂直磁気異方性と称される。
強磁性体43の磁化の向きが強磁性体41の磁化の向きと平行であると、磁気抵抗効果素子VRは、より低い抵抗を有する状態にある。強磁性体43の磁化の向きが強磁性体41の磁化の向きと反平行であると、磁気抵抗効果素子VRは、より高い抵抗を有する状態にある。
強磁性体43から強磁性体41に向かって或る大きさの書込み電流IWが流れると、強磁性体43の磁化の向きは強磁性体41の磁化の向きと平行になる。一方、強磁性体41から強磁性体43に向かって別の大きさの書込み電流IWAPが流れると、強磁性体43の磁化の向きは強磁性体41の磁化の向きと反平行になる。
キャップ層44は強磁性体43の上面上に位置する。キャップ層44は、強磁性体43に含まれているボロンを吸収することを意図されており、ボロンを吸収できる材料を含む。キャップ層44の材料は、ボロンを吸収できるために、化学量論的にノンストイキオメトリックである。電極45は、キャップ層44の上面上に位置する。図5を参照して、キャップ層44及び電極45の特徴が、さらに記述される。
図5は、第1実施形態のメモリセルMCの一部の要素の性質を示す。図5に示されるように、キャップ層44は、強磁性体43との間で高い濡れ性(低い界面エネルギー)を有する材料を含むか、そのような材料からなる。
例えば、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
又は、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
又は、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層44は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
電極45は、Feのビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有するとともに、キャップ層44との間で高い濡れ性を有する導電体を含む。又は、電極45は、Feのビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有するとともに、キャップ層44との間で高い濡れ性を有する導電体からなる。電極45及び後述の実施形態の電極又はキャップ層の材料に使用される材料が導電体であるとは、材料が250×10/Ω・m以上の電気伝導度を有することを指す。
キャップ層44との間で高い濡れ性を有する導電体は、以下のものを含む。電極45に使用される導電体は、キャップ層44に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。電極45は、キャップ層44が、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む場合、それぞれ、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。具体的には、キャップ層44が酸化物を含むか酸化物からなる場合の電極45に使用される材料の例は、RuOx、IrOx、RhOxを含む。xは自然数である。キャップ層44が窒化物を含むか窒化物からなる場合の電極45に使用される材料の例は、TiNx、及びZrNxを含む。
<1.4.利点(効果)>
第1実施形態によれば、以下に記述されるように、高い磁気特性を有する磁気抵抗効果素子VRを有する記憶装置1が提供されることが可能である。
磁気抵抗効果素子VRの性能の向上のために、(いわゆる記憶層として機能する)強磁性体43を薄くすることが有効である。しかしながら、強磁性体43がより薄いと、強磁性体43の表面に穴が生じたり、強磁性体43の材料が凝集したりしやすく、強磁性体43の表面のラフネスが増大する。強磁性体43のラフネスがより大きいと、メモリセルアレイ11中の複数のメモリセルMCのそれぞれの強磁性体43が、性能の点でより大きくばらつく。強磁性体43において穴及び(又は)凝集が生じる原因の1つは、磁気抵抗効果素子VRが熱処理される際に強磁性体43にかかるストレスが考えられる。
第1実施形態によれば、強磁性体43とキャップ層44は高い濡れ性を有し、キャップ層44と電極45は高い濡れ性を有し、電極45は高いビッカーズ硬度を有する。接触している2つの層の濡れ性が高いと、例えば、2つの層が共通の元素を含んでいると、当該2つの層は密着性が高い。このため、強磁性体43とキャップ層44は高い密着性で接触しており、キャップ層44と電極45は、高い密着性で接触している。高い密着性ゆえに、キャップ層44と電極45は、その界面において互いに強く影響しあう。そして、電極45は、高いビッカーズ硬度を有し、このため、電極45中の原子は変位しにくい。よって、キャップ層44中の原子は、電極45からの強い影響によって変位しにくい。さらに、強磁性体43とキャップ層44は、高い密着性で接触しているため、その界面において互いに強く影響しあう。よって、強磁性体43中の原子は、高硬度の電極45からの強い影響によって原子の変位を抑制されているキャップ層44からの強い影響によって、変位しにくい。このことは、強磁性体43において穴及び(又は)原子の凝集が生じることを抑制する。よって、穴及び(又は)原子の凝集による強磁性体43の磁気特性の低下が抑制され、高い磁気特性を有するメモリセルMCが実現されることが可能である。
<第2実施形態>
第2実施形態は、メモリセルMCの構造の点で第1実施形態と異なる。第2実施形態は、その他の点については、第1実施形態と同じである。以下、第2実施形態の構成のうち、第1実施形態の構成と異なる点が主に記述される。
<2.1.構造(構成)>
図6は、第2実施形態のメモリセルMCの構造の例の断面を示す。第2実施形態のメモリセルMCは、第1実施形態でのメモリセルMCとの区別のために、メモリセルMC2と称される場合がある。図6に示されるように、メモリセルMC2は、メモリセルMCに含まれる要素に加えて中間層51を含み、メモリセルMCのキャップ層44及び電極45にそれぞれ代えて、キャップ層52及び電極53を含む。
中間層51は、強磁性体43の上面上に位置する。中間層51は、強磁性体43との間で高い濡れ性を有する材料を含むか、そのような材料からなる。例えば、中間層51は、第1実施形態のキャップ層44と同様の特徴を有し、中間層51が有する特徴は、第1実施形態のキャップ層44が有する特徴のうちの1つ又は複数を含む。
より具体的には、中間層51は、例えば、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、中間層51は、例えば、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
キャップ層52は、中間層51の上面上に位置する。キャップ層52は、第1実施形態のキャップ層44に類似し、一方で、いくつかの点で相違する。キャップ層52も、キャップ層44と同様に、強磁性体43に含まれているボロンを吸収することを意図されており、ボロンを吸収できる材料を含む。
キャップ層52は、中間層51との間及び電極45との間の両方で高い濡れ性を有する材料を含むか、そのような材料からなる。キャップ層52は、中間層51との間で高い濡れ性を有するために、酸化物、窒化物、或いは酸窒化物を含むか、酸化物、窒化物、或いは酸窒化物からなる。具体的には、以下の通りである。キャップ層52は、中間層51が酸化物を含むか、酸化物からなる場合、酸化物を含むか、酸化物からなる。キャップ層52は、中間層51が窒化物を含むか、窒化物からなる場合、窒化物を含むか、窒化物からなる。キャップ層52は、中間層51が酸窒化物を含むか、酸窒化物からなる場合、酸窒化物を含むか、酸窒化物からなる。
具体的には、キャップ層52は、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、Si、ボロン(B)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、クロム(Cr)、Al、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ガドリウム(Gd)の1つ以上、又は2つ以上の化合物、又は2つ以上の混晶の酸化物、或いは窒化物、或いは酸窒化物を含む。または、キャップ層52は、Ti、Zr、Ta、W、Mo、Si、B、Fe、Co、Ni、Hf、V、Nb、Cr、Al、Sc、Y、Gdの1つ以上、又は2つ以上の化合物、又は2つ以上の混晶の酸化物、或いは窒化物、或いは酸窒化物からなる。
キャップ層52は、中間層51との間及び電極45との間の両方で高い濡れ性を有し、このため、中間層51及び電極45の両方と高い密着性を有する。
電極53は、第1実施形態の電極45と同じ又は同様の特徴を有する。具体的には、電極53は、その底面で接するキャップ層52との間で高い濡れ性を有する導電体を含むか、そのような導電体からなるとともに、高いビッカーズ硬度を有する。電極53が電極45と異なる点は、以下の1点を含む。すなわち、電極53及び電極45は、各々、底面で接する要素と高い濡れ性を有するために底面で接する要素と共通の元素を含むことができ、底面で接する層(キャップ層44又は52)の材料に基づいて、相違する元素を含み得る。電極53は、キャップ層52と高い濡れ性を有し、このため、キャップ層52と高い密着性を有する。
<2.2.製造方法>
図6に示される構造は、強磁性体43、中間層51、キャップ層52、及び電極53を、強磁性体43、中間層51、キャップ層52、及び電極53の順に任意の方法で形成することにより、形成されることが可能である。
或いは、図6に示される構造は、以下に記述される方法によって形成されることが可能である。図7及び図8は、各々、第2実施形態のメモリセルMC2を製造する例示的な工程の間の一状態を示す。図7及び図8は、第2実施形態のメモリセルMC2のうちの図6の構造と同じ部分を示す。図8は、図7に後続する状態を示す。
図7に示されるように、強磁性体41、絶縁体42、及び強磁性体43が、強磁性体41、絶縁体42、及び強磁性体43の順に形成される。次に、強磁性体43の上面上に、キャップ層52Aが形成される。キャップ層52Aは、キャップ層52の一部であり、すなわち、図7は、キャップ層52の形成の初期の段階を示している。キャップ層52(52A)の形成は、中間層51に含まれる元素を含んだ雰囲気のチャンバー内で行われる。すなわち、中間層51が窒化物を含む場合、キャップ層52は、窒素雰囲気のチャンバー内で形成される。
図8に示されるように、図7を参照して記述される工程が継続されて、キャップ層52が形成される。キャップ層52の形成の間のキャップ層52の形成のためのガス及び(又は)形成の適切な条件(チャンバー内の温度、ガスの濃度、及び(又は)処理の時間等)の調整により、窒素原子がキャップ層52Aと強磁性体43との界面において反応を起こす。すなわち、高い磁気特性を有するために強磁性体43がFCB構造を有するような場合も含め、窒素原子が強磁性体43と反応し得る。窒素の反応により、キャップ層52Aと強磁性体43の間に、中間層51が形成される。また、図8を参照して記述される工程の継続により、キャップ層52が形成される。
この後、図6に示されるように、電極53が形成される。
<2.3.利点>
第2実施形態によれば、強磁性体43と中間層51は高い濡れ性を有し、中間層51とキャップ層52は高い濡れ性を有し、キャップ層52と電極53は高い濡れ性を有する。このため、電極53の影響が、キャップ層52及び中間層51を介して強磁性体43に及びやすい。そして、電極53は、ボロンを吸収できる能力に加えて、高いビッカーズ硬度を有する。このため、電極53の原子の変位しにくさが、キャップ層52及び中間層51を介して、強磁性体43に伝達されることが可能である。このことは、強磁性体43において穴及び(又は)原子の凝集が生じることを抑制する。よって、第1実施形態と同じく、高い磁気特性を有するメモリセルMC2が実現されることが可能である。
<第3実施形態>
第3実施形態は、メモリセルMCの構造の点で第1実施形態と異なる。第3実施形態は、その他の点については、第1実施形態と同じである。以下、第3実施形態の構成のうち、第1実施形態の構成と異なる点が主に記述される。第3実施形態のメモリセルMCは、第1実施形態でのメモリセルMCとの区別のために、メモリセルMC3と称される場合がある。
図9は、第3実施形態のメモリセルMC3の構造の例の断面を示す。図9に示されるように、メモリセルMC3は、第1実施形態のメモリセルMC中のキャップ層44及び電極45に代えて、キャップ層61を含む。
キャップ層61は、強磁性体43の上面上に位置する。キャップ層61は、第1実施形態のキャップ層44の特徴及び電極45の特徴の両方を有する。すなわち、キャップ層61は、キャップ層44と同じ機能、及び電極45と同じ機能を有し、ボロンを吸収できるともに高いビッカーズ硬度を有する導電体を含むか、そのような導電体からなる。
さらに、キャップ層61は、強磁性体43との間で高い濡れ性を有する材料を含むか、そのような材料からなる。すなわち、キャップ層61は、第1実施形態のキャップ層44が強磁性体43と高い濡れ性を有するための特徴と同じ特徴を含む。
具体的には、例えば、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
又は、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
又は、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む。又は、キャップ層61は、強磁性体43に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物、窒化物、又は酸窒化物からなる。
キャップ層61は、以上記述される特徴を有するために、例えば、FeOx(より具体的な例は、マグネタイト、酸化鉄(Fe2O3))、TiBx,ZrOx、HfBx、VBx、NbBx、TaBx、CrBx、MoBx、WBxを含む。
第3実施形態によれば、キャップ層61は、強磁性体43との間で高い濡れ性を有する。このため、キャップ層61の影響が、強磁性体43に及びやすい。そして、キャップ層61は、電極としての機能とボロンを吸収できる能力に加えて、高いビッカーズ硬度を有する。このため、キャップ層61の原子の変位しにくさが、強磁性体43に伝達されることが可能である。このことは、強磁性体43において穴及び(又は)原子の凝集が生じることを抑制する。よって、第1実施形態と同じく、高い磁気特性を有するメモリセルMC3が実現されることが可能である。
<第4実施形態>
第4実施形態は、メモリセルMCの構造の点で第1実施形態と異なる。第4実施形態は、第3及び第2実施形態に類似し、第3及び第2実施形態の組合せに相当する。第4実施形態は、その他の点については、第1実施形態と同じである。以下、第4実施形態の構成のうち、第1実施形態の構成と異なる点が主に記述される。第4実施形態のメモリセルMCは、第1実施形態でのメモリセルMCとの区別のために、メモリセルMC4と称される場合がある。
図10は、第4実施形態のメモリセルMC4の構造の例の断面を示す。図10に示されるように、メモリセルMC4は、第1実施形態のメモリセルMC中のキャップ層44及び電極45に代えて、第2実施形態の中間層51、及びキャップ層71を含む。
中間層51は強磁性体43の上面上に位置する。中間層51は、第2実施形態において図6を参照して記述されるように、強磁性体43との間で高い濡れ性を有する。
キャップ層71は、中間層51の上面上に位置する。キャップ層71は、第2実施形態のキャップ層52の特徴と同様に、第1実施形態のキャップ層44の特徴及び電極45の特徴の両方を有する。すなわち、キャップ層71は、キャップ層44と同じ機能、及び電極45と同じ機能を有し、ボロンを吸収できるとともに高いビッカーズ硬度を有する導電体を含むか、そのような導電体からなる。
さらに、キャップ層71は、中間層51との間で高い濡れ性を有する材料を含むか、そのような材料からなる。すなわち、キャップ層71は、第2実施形態のキャップ層52が強磁性体43と高い濡れ性を有するための特徴と同じ特徴を含む。具体的には、以下の通りである。キャップ層71は、中間層51が酸化物を含むか、酸化物からなる場合、酸化物を含むか、酸化物からなる。キャップ層71は、中間層51が窒化物を含むか、窒化物からなる場合、窒化物を含むか、窒化物からなる。キャップ層71は、中間層51が酸窒化物を含むか、酸窒化物からなる場合、酸窒化物を含むか、酸窒化物からなる。より具体的には、キャップ層71は、キャップ層52に使用される材料を含むか、キャップ層52に使用される材料からなる。
キャップ層71は、以上記述される特徴を有するために、例えば、RuOx、IrOx、RhOx、TiNx、ZrNxを含む。
第4実施形態によれば、強磁性体43と中間層51は高い濡れ性を有し、中間層51とキャップ層71は高い濡れ性を有する。このため、キャップ層71の影響が、中間層51を介して強磁性体43に及びやすい。そして、キャップ層71は、高いビッカーズ硬度を有する。このため、キャップ層71の原子の変位しにくさが、中間層51を介して、強磁性体43に伝達されることが可能である。このことは、強磁性体43において穴及び(又は)原子の凝集が生じることを抑制する。よって、第1実施形態と同じく、高い磁気特性を有するメモリセルMC4が実現されることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…記憶装置、11…メモリセルアレイ、12…入出力回路、13…制御回路、14…ロウ選択回路、15…カラム選択回路、16…書込み回路、17…読出し回路、MC…メモリセル、WL…ワード線、BL…ビット線、VR…磁気抵抗効果素子、SE…セレクタ、21…導電体、22…導電体、31…下部電極、32…可変抵抗材料、33…上部電極、41…強磁性体、42…絶縁体、43…強磁性体、44…キャップ層、45…電極、51…中間層、52…キャップ層、53…電極、61…キャップ層、71…キャップ層。

Claims (12)

  1. 第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層の上方の絶縁層と、
    前記絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、
    前記第2強磁性層の上面上のキャップ層であって、前記キャップ層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、キャップ層と、
    前記キャップ層の上面上の電極であって、前記電極は、前記キャップ層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、電極と、
    を備える記憶装置。
  2. 前記第2強磁性層は、ボロン原子をさらに含み、
    前記キャップ層は、ボロンを吸収する能力を有する、
    請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記キャップ層は、前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物、或いは前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、窒化物、又は酸窒化物、或いは前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の記憶装置。
  4. 前記電極は、酸化物又は窒化物を含む、
    請求項3に記載の記憶装置。
  5. 前記キャップ層は、前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の酸化物、又は前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の化合物の酸化物、又は前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の混晶の酸化物を含み、
    前記電極は、酸化物を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の記憶装置。
  6. 前記キャップ層は、前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の窒化物、又は前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の化合物の窒化物、又は前記第2強磁性層に含まれる元素の2つ以上の混晶の窒化物を含み、
    前記電極は、窒化物を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の記憶装置。
  7. 第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層の上方の絶縁層と、
    前記絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、
    前記第2強磁性層の上面上の中間層であって、前記中間層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、中間層と、
    前記中間層の上面上のキャップ層であって、前記キャップ層は前記中間層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、キャップ層と、
    前記キャップ層の上面上の電極であって、前記電極は、前記キャップ層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、電極と、
    を備える記憶装置。
  8. 前記第2強磁性層は、ボロン原子をさらに含み、
    前記キャップ層は、ボロンを吸収する能力を有する、
    請求項7に記載の記憶装置。
  9. 前記中間層は、前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含み、
    前記キャップ層は、酸化物、窒化物、又は酸窒化物を含む、
    請求項7又は請求項8に記載の記憶装置。
  10. 前記中間層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の酸化物を含むとともに前記キャップ層は酸化物を含むか、
    前記中間層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の窒化物を含むとともに前記キャップ層は窒化物を含むか、
    前記中間層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上の酸窒化物を含むとともに前記キャップ層は酸窒化物を含む、
    請求項7又は請求項8に記載の記憶装置。
  11. 第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層の上方の絶縁層と、
    前記絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、
    前記第2強磁性層の上面上の導電性のキャップ層であって、前記キャップ層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、キャップ層と、
    を備える記憶装置。
  12. 第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層の上方の絶縁層と、
    前記絶縁層の上方の、鉄原子を含む第2強磁性層と、
    前記第2強磁性層の上面上の中間層であって、前記中間層は前記第2強磁性層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含む、中間層と、
    前記中間層の上面上の導電性のキャップ層であって、前記キャップ層は前記中間層に含まれる元素の1つ以上と同じ元素を含み、鉄原子のビッカーズ硬度よりも高いビッカーズ硬度を有する材料を含む、キャップ層と、
    を備える記憶装置。
JP2020040603A 2020-03-10 2020-03-10 記憶装置 Pending JP2021144967A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020040603A JP2021144967A (ja) 2020-03-10 2020-03-10 記憶装置
US17/016,256 US11404098B2 (en) 2020-03-10 2020-09-09 Memory device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020040603A JP2021144967A (ja) 2020-03-10 2020-03-10 記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021144967A true JP2021144967A (ja) 2021-09-24

Family

ID=77664931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020040603A Pending JP2021144967A (ja) 2020-03-10 2020-03-10 記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11404098B2 (ja)
JP (1) JP2021144967A (ja)

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6436526B1 (en) 1999-06-17 2002-08-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magneto-resistance effect element, magneto-resistance effect memory cell, MRAM and method for performing information write to or read from the magneto-resistance effect memory cell
US8063459B2 (en) * 2007-02-12 2011-11-22 Avalanche Technologies, Inc. Non-volatile magnetic memory element with graded layer
US7672093B2 (en) 2006-10-17 2010-03-02 Magic Technologies, Inc. Hafnium doped cap and free layer for MRAM device
TWI330366B (en) * 2007-02-07 2010-09-11 Ind Tech Res Inst Magnetic memory device
KR101684915B1 (ko) 2010-07-26 2016-12-12 삼성전자주식회사 자기 기억 소자
KR20130015928A (ko) * 2011-08-05 2013-02-14 에스케이하이닉스 주식회사 자기 메모리 소자 및 그 제조 방법
US9647203B2 (en) 2014-03-13 2017-05-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element having a magnetic layer including O
WO2015136725A1 (en) 2014-03-13 2015-09-17 Daisuke Watanabe Magnetoresistive element
JP2016018964A (ja) 2014-07-10 2016-02-01 株式会社東芝 磁気抵抗効果素子
US9899071B2 (en) * 2016-01-20 2018-02-20 The Johns Hopkins University Heavy metal multilayers for switching of magnetic unit via electrical current without magnetic field, method and applications
US10170519B2 (en) 2016-03-14 2019-01-01 Toshiba Memory Corporation Magnetoresistive element and memory device
US10263178B2 (en) 2016-09-15 2019-04-16 Toshiba Memory Corporation Magnetic memory device
JP2018163921A (ja) 2017-03-24 2018-10-18 東芝メモリ株式会社 磁気記憶装置
JP2019054095A (ja) 2017-09-14 2019-04-04 東芝メモリ株式会社 磁気抵抗素子
JP7086664B2 (ja) 2018-03-20 2022-06-20 キオクシア株式会社 磁気装置
JP2020043224A (ja) 2018-09-11 2020-03-19 キオクシア株式会社 磁気装置
JP2020043282A (ja) 2018-09-13 2020-03-19 キオクシア株式会社 記憶装置
JP2020150216A (ja) 2019-03-15 2020-09-17 キオクシア株式会社 磁気抵抗素子及び磁気記憶装置
JP7204549B2 (ja) 2019-03-18 2023-01-16 キオクシア株式会社 磁気装置
JP2020155442A (ja) 2019-03-18 2020-09-24 キオクシア株式会社 磁気デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
US11404098B2 (en) 2022-08-02
US20210287728A1 (en) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8213216B2 (en) Shared bit line and source line resistive sense memory structure
US10707269B2 (en) Semiconductor storage device
US11462680B2 (en) Magnetic storage device
US10854252B2 (en) Magnetic storage device with a stack of magnetic layers including iron (Fe) and cobalt (co)
US20230083008A1 (en) Memory device
CN112490355B (zh) 磁性存储装置
TW202011624A (zh) 磁性裝置
JP2021144967A (ja) 記憶装置
US20220302205A1 (en) Magnetic memory device
CN110880344B (zh) 磁存储装置
JP2019161179A (ja) 磁気記憶装置
CN110880343B (zh) 磁存储装置
US11495740B2 (en) Magnetoresistive memory device
TWI820447B (zh) 磁性記憶裝置
JP2020155630A (ja) 不揮発性記憶装置
TWI837754B (zh) 磁性記憶裝置
US10867650B2 (en) Magnetic storage device
US20230072970A1 (en) Magnetoresistance memory device
US20220293850A1 (en) Magnetoresistance memory device and method of manufacturing magnetoresistance memory device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200416