JP2020144344A

JP2020144344A - 電子機器

Info

Publication number: JP2020144344A
Application number: JP2019043105A
Authority: JP
Inventors: 峻下山; Takeshi Shimoyama
Original assignee: JVCKenwood Corp
Current assignee: JVCKenwood Corp
Priority date: 2019-03-08
Filing date: 2019-03-08
Publication date: 2020-09-10
Anticipated expiration: 2039-03-08
Also published as: US20210392762A1; US11778761B2; WO2020183784A1; JP7095629B2; EP3923262A4; CN113287160A; CN113287160B; EP3923262A1; EP3923262B1

Abstract

【課題】排水性能を向上すること。【解決手段】正面に表示面２Ａを有する表示パネル２と、表示パネル２の周りを囲む正面パネル３と、表示パネル２の下部の正面側に配置され正面パネル３に収容された回路基板５と、表示パネル２の正面と回路基板５の背面との間に設けられたホルダ部６と、を備え、ホルダ部６は、表示パネル２の正面と対向する背面に上下に連続した溝６Ｃが複数形成されており、複数の溝６Ｃが互いに繋がって形成され、正面パネル３は、溝６Ｃの下端６Ｃｂに対向する貫通穴３Ｅが形成されている。【選択図】図４

Description

本発明は、電子機器に関する。

例えば、特許文献１に開示されている表示装置は、表示パネルと、表示パネルの表示面の外周部を支持するフレーム部材と、を有しており、立てられた表示パネルの表示面の下辺に、回路基板の一端が接続され、表示面の下辺において表示パネルとフレーム部材との間で、フレーム部材の表示パネルと対向する面に沿って延び、かつ、回路基板とフレーム部材との間に延びる防水シートが貼り付けられている。また、フレーム部材は、防水シートが延びる部分に貫通穴を有している。

特許第４８４２６５３号公報

特許文献１では、例えば、水で濡らした雑巾などで表示パネルの表示面を拭いたときに、水分が表示パネルとフレーム部材の隙間を通ってフレーム部材の内部に浸入しても、防水シートとフレーム部材との間に溜め、浸入した水分による回路基板の腐食を防ぐ。また、特許文献１では、防水シートとフレーム部材との間に溜まった水分を、貫通穴を通じてフレーム部材の外部に排水することができる。

特許文献１では、フレーム部材の内部に浸入した水分を防水シートとフレーム部材との間に溜めることを前提とし、水分が溜まってから貫通穴を通じてフレーム部材の外部に排水する思想である。

しかし、電子機器において、水分を溜めておくことは、回路基板などの電気系統を保護する観点から例え防水シートがあっても好ましくはなく、溜めることなく水分を排水することが臨まれている。

本発明は、排水性能を向上することのできる電子機器を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するため、本発明の一態様の電子機器は、正面に表示面を有する表示パネルと、前記表示パネルの周りを囲む正面パネルと、前記表示パネルの下部の正面側に配置され前記正面パネルに収容された回路基板と、前記表示パネルの正面と前記回路基板の背面との間に設けられたホルダ部と、を備え、前記ホルダ部は、前記表示パネルの正面と対向する背面に上下に連続した溝が複数形成されており、複数の前記溝が互いに繋がって形成され、前記正面パネルは、前記溝の下端に対向する貫通穴が形成されている。

表示パネルの正面を伝った水が、正面パネルの内部に浸入した場合、ホルダ部において表示パネルの正面と対向する背面に形成された溝と、正面パネルにおいて溝の下端に対向して形成された貫通穴と、により、溝から貫通穴を経て正面パネルの外部に排水できる。しかも、複数の溝は、互いに繋がっているため、貫通穴を複数の各溝に対向して設けなくても排水効率が高い。この結果、本発明によれば、排水性能を向上できる。

図１は、本発明の実施形態に係る電子機器を示す正面図である。図２は、図１におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。図３は、ホルダ部を示す背面図である。図４は、ホルダ部の部分拡大斜視図である。

以下、発明を実施するための形態（以下、実施形態という）につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。

図１は、本実施形態に係る電子機器を示す正面図である。図２は、図１におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。

図１および図２に示すように、本実施形態に係る電子機器１は、車両の内部に搭載される、例えば、ＡＶ（Audio Visual）一体型のカーナビゲーション装置である。電子機器１は、表示パネル２と、正面パネル３と、操作部４と、回路基板５と、ホルダ部６と、を有する。

表示パネル２は、矩形状に形成され、正面に表示面２Ａを有している。正面とは、オペレータが視る面であって、カーナビゲーション装置の場合は車内前方に配置されるため、車内の後方に向く面となる。表示面２Ａは、表示パネル２の矩形状よりも小さい矩形状をなし、表示パネル２の外縁２Ｂより内側に配置されている。表示パネル２は、本実施形態では、表示面２Ａが感圧式のタッチパネルとして構成されている。

正面パネル３は、表示パネル２の周りを囲むように、矩形状に形成されている。正面パネル３は、表示パネル２の周りを囲む矩形状の枠部３Ａと、枠部３Ａの内側において表示パネル２の表示面２Ａを開放する矩形状の窓部３Ｂと、を有している。

操作部４は、図１に示すように、正面パネル３の下側であって、正面パネル３の正面側において左右方向に複数並んで配置されている。なお、左右は、図１に示すように正面側から視た場合であり、背面側から視る以下の図３および図４における「右側」「左側」も正面側から視た場合に基づいて示している。操作部４は、図２に示すように、キー４Ａと、つまみ部４Ｂと、ヒンジ４Ｃと、を有している。キー４Ａは、正面パネル３の正面側であって外側に現れる部分であり、オペレータが押す操作をする部分である。つまみ部４Ｂは、キー４Ａの背面側に配置され、その背面側にヒンジ４Ｃが一体に接続されている。つまみ部４Ｂおよびヒンジ４Ｃは、樹脂材などで形成され、ヒンジ４Ｃは、弾性変形するように、棒状や板状に形成され、かつ、湾曲や屈曲して形成されている。従って、オペレータによりキー４Ａが背面側に押された場合、ヒンジ４Ｃの変形によって、キー４Ａと共につまみ部４Ｂが背面側に移動可能に設けられている。また、オペレータによるキー４Ａの操作がされていない場合、ヒンジ４Ｃの弾性によって、キー４Ａと共につまみ部４Ｂが正面側に移動した位置に付勢される。なお、正面パネル３は、図２に示すように、つまみ部４Ｂの上下左右を囲むように案内部３Ｃが設けられ、案内部３Ｃによって、つまみ部４Ｂの移動を案内するように構成されている。キー４Ａは、つまみ部４Ｂの移動を阻害しないように案内部３Ｃの正面側を覆って配置されている。

回路基板５は、表示パネル２の下部において、表示パネル２の正面に沿って配置されている。本実施形態において、回路基板５は、左右方向に連続して設けられている。回路基板５は、図２に示すように、正面にスイッチ素子５Ａであるタクトスイッチが実装されている。スイッチ素子５Ａは、複数の操作部４におけるつまみ部４Ｂの背面側に対向して配置されている。従って、スイッチ素子５Ａは、オペレータによりキー４Ａが背面側に押された場合、ヒンジ４Ｃの変形によって、キー４Ａと共につまみ部４Ｂが背面側に移動することで、動作する。なお、スイッチ素子５Ａは、図３を参照するように、１つの操作部４における背面側に、１つに限らず、複数（本実施形態では２つ）配置されていてもよい。この回路基板５は、正面パネル３に収容されている。具体的に、正面パネル３は、上述した案内部３Ｃより背面に延びて上下左右を囲むケース部３Ｄが形成されている。回路基板５は、このケース部３Ｄに収容されている。

ホルダ部６は、図２に示すように、表示パネル２の下部において、表示パネル２の正面と回路基板５の背面との間に挟まれるように設けられている。ホルダ部６は、板状に形成され、回路基板５が収容されている正面パネル３のケース部３Ｄにおける背面側を塞ぐように設けられ、正面パネル３に取り付けられている。具体的に、ホルダ部６は、正面パネル３の底部に形成された貫通穴３Ｅに挿入される突起６Ａを有し、この貫通穴３Ｅへの突起６Ａの嵌合により正面パネル３に取り付けられる。

また、ホルダ部６は、正面パネル３に取り付けられることで、回路基板５の背面に当接して設けられる。上述したように、オペレータによりキー４Ａが背面側に押された場合、ヒンジ４Ｃの変形によって、キー４Ａと共につまみ部４Ｂが背面側に移動することで、回路基板５のスイッチ素子５Ａが動作するが、この際、ホルダ部６は、回路基板５の背面に当接することで、回路基板５が背面側へ押されることへの反力を生じる。

また、ホルダ部６は、正面パネル３に取り付けられることで、表示パネル２の正面に当接して設けられる。ただし、表示パネル２は、本実施形態では、表示面２Ａが感圧式のタッチパネルとして構成されていることから、表示面２Ａにホルダ部６が当接することを防ぐ必要がある。このため、ホルダ部６は、表示面２Ａの領域（図２の破線Ｌ）よりも下側で背面側に突出する段部６Ｂが形成されており、表示面２Ａの正面との間に隙間Ｓ１を設けている。正面パネル３も同様に、表示面２Ａに当接することを避けるため、表示面２Ａの正面との間に隙間Ｓ２を設けている。

上述したように、ホルダ部６および正面パネル３は、表示面２Ａの正面との間に隙間Ｓ１，Ｓ２を設けていることから、例えば、水分を含む布で表示面２Ａを拭いたり、誤って表示面２Ａに飲料物がかかったりした場合、当該隙間Ｓ１，Ｓ２から水（水分や飲料物を総称して水という）が正面パネル３の内側に浸入し、回路基板５や、表示パネル２の電気系統に影響を与えるおそれがある。本実施形態の電子機器１では、このような水の浸入に対して排水構造を設けている。

以下、排水構造を説明する。図３は、ホルダ部を示す背面図である。図４は、ホルダ部の部分拡大斜視図である。

上述したホルダ部６は、図２〜図４に示すように、表示パネル２と対向する背面に、上下に連続する溝６Ｃが複数形成されている。溝６Ｃは、段部６Ｂにおいて上端６Ｃａが開口し、段部６Ｂの下側で表示パネル２の正面に当接する部分で下方に連続して形成されている。複数（少なくとも２つ）の溝６Ｃは、下端６Ｃｂが互いに繋がって形成されている。複数の溝６Ｃの繋がりは、下端６Ｃｂ同士でなくてもよく、例えば、２つの溝６Ｃの場合に、一方の溝６Ｃの下端６Ｃｂが他方の溝６Ｃの途中に繋がっていてもよい。各溝６Ｃは、図３および図４に示すように、上端６Ｃａと下端６Ｃｂとの左右位置が鉛直方向に対して異なっており、背面（正面）から視て、上端６Ｃａと下端６Ｃｂとの間で、上端６Ｃａから下端６Ｃｂに向かって左右方向に傾斜して形成されている。傾斜は、直線状に形成されていることが好ましいが、湾曲や屈曲していてもよい。また、各溝６Ｃは、図３に示すように、回路基板５の正面に実装されたスイッチ素子５Ａの背面側の位置を避けるように形成されている。

また、ホルダ部６は、その下端において背面側に突出するフランジ部６Ｄが形成され、このフランジ部６Ｄの下側に突起６Ａが形成されている。各溝６Ｃは、下端６Ｃｂがフランジ部６Ｄの位置まで延びている。フランジ部６Ｄおよび突起６Ａは、フランジ部６Ｄの位置まで延びた溝６Ｃの下端６Ｃｂが通じる切欠６Ｅが形成されている。切欠６Ｅは、溝６Ｃの下端６Ｃｂから突起６Ａの下端まで連続して下側に延び、フランジ部６Ｄの上側と突起６Ａの背面側と突起６Ａの下側に開放して形成されている。切欠６Ｅは、図２に示すように、突起６Ａを正面パネル３の貫通穴３Ｅに挿入した場合、貫通穴３Ｅに沿って上下方向に延びて設けられ、正面パネル３の底部から正面パネル３の外部に通じる。従って、溝６Ｃは、下端６Ｃｂが切欠６Ｅおよび貫通穴３Ｅを介して正面パネル３の底部から正面パネル３の外部に通じる。

このように、本実施形態の電子機器１は、正面に表示面２Ａを有する表示パネル２と、表示パネル２の周りを囲む正面パネル３と、表示パネル２の下部の正面側に配置され正面パネル３に収容された回路基板５と、表示パネル２の正面と回路基板５の背面との間に設けられたホルダ部６と、を備え、ホルダ部６は、表示パネル２の正面と対向する背面に上下に連続した溝６Ｃが複数形成されており、複数の溝６Ｃが互いに繋がって形成され、正面パネル３は、溝６Ｃの下端６Ｃｂに対向する貫通穴３Ｅが形成されている。

従って、表示パネル２の正面を伝った水が、上述した隙間Ｓ１，Ｓ２から正面パネル３の内部に浸入した場合、ホルダ部６において表示パネル２の正面と対向する背面に形成された溝６Ｃと、正面パネル３において溝６Ｃの下端６Ｃｂに対向して形成された貫通穴３Ｅと、により、溝６Ｃから貫通穴３Ｅを経て正面パネル３の外部に排水できる。しかも、複数の溝６Ｃは、互いに繋がっているため、貫通穴３Ｅを複数の各溝６Ｃに対して設けなくても排水効率がよい。この結果、本実施形態の電子機器１によれば、排水性能を向上できる。

また、溝６Ｃは、傾斜して形成されている。

従って、溝６Ｃが傾斜して形成されていることで、複数の溝６Ｃの数カ所から貫通穴３Ｅに水を誘導することができる。この結果、本実施形態の電子機器１によれば、内部に浸入した水の排水性能を向上できる。

また、ホルダ部６は、貫通穴３Ｅに嵌合する突起６Ａが溝６Ｃの下端６Ｃｂの位置に形成されている。

ホルダ部６は、突起６Ａを貫通穴３Ｅに嵌合することで、正面パネル３に取り付けられる。従って、ホルダ部６の取り付けを行う貫通穴３Ｅを排水に兼用することができ、ホルダ部６と正面パネル３とが接触する箇所を利用して排水できる。

また、突起６Ａは、溝６Ｃの下端６Ｃｂが通じ、かつ、貫通穴３Ｅに沿って設けられた切欠６Ｅを有する。

従って、溝６Ｃを伝った水を、突起６Ａの切欠６Ｅから貫通穴３Ｅを経て排水でき、排水性能をより向上できる。

また、回路基板５は、正面にスイッチ素子５Ａが実装され、溝６Ｃは、図３に示すように、スイッチ素子５Ａの背面側の位置を避けて形成されている。

正面からスイッチ素子５Ａが押圧操作されると、回路基板５は背面側に押され、ホルダ部６は反力を生じて回路基板５を支持するが、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の位置にあると、反力を生じ難くなり回路基板５の支持機能が低下するおそれがある。このため、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の位置を避けて形成されていることで、排水性能を向上しつつ、ホルダ部６による反力を生じさせて回路基板５の支持機能を確保できる。なお、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の位置を避けて形成されていることとは、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の一部に掛かっていても、他の一部を避けていればよい。また、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の位置を避ける形態は、溝６Ｃがスイッチ素子５Ａの背面側の面積よりも狭いライン状に形成されていることが好ましい。

また、表示パネル２は、表示面２Ａが感圧式のタッチパネルとして構成され、ホルダ部６は、表示面２Ａとの間に隙間Ｓ１を有して配置されている。

表示面２Ａが感圧式のタッチパネルとして構成された表示パネル２は、ホルダ部６が接触すると誤操作が生じるおそれがあり、隙間Ｓ１が必要となっている。このため、当該隙間Ｓ１から水の浸入が生じやすくなるが、本実施形態の電子機器１では、排水性能を向上していることから、隙間Ｓ１により感圧式のタッチパネルの機能を確保しつつ、排水できる。

また、本実施形態の電子機器１では、図２に示すように、正面パネル３の外部であって貫通穴３Ｅの開口部の位置に空気を送る通路Ｒを設ける。

通路Ｒは、貫通穴３Ｅの開口部の位置を通過する空気の流れを生じさせるように設けられ、車両の内部に搭載される電子機器１では、空調装置の風を流すことで実現できる。そして、当該空気流により貫通穴３Ｅの開口部に負圧が生じて貫通穴３Ｅから正面パネル３の外部へ排水される。この結果、本実施形態の電子機器１によれば、排水性能を向上できる。

１電子機器
２表示パネル
２Ａ表示面
３正面パネル
３Ｅ貫通穴
５回路基板
５Ａスイッチ素子
６ホルダ部
６Ａ突起
６Ｃ溝
６Ｃａ上端
６Ｃｂ下端
６Ｅ切欠
Ｓ１隙間

Claims

正面に表示面を有する表示パネルと、
前記表示パネルの周りを囲む正面パネルと、
前記表示パネルの下部の正面側に配置され前記正面パネルに収容された回路基板と、
前記表示パネルの正面と前記回路基板の背面との間に設けられたホルダ部と、
を備え、
前記ホルダ部は、前記表示パネルの正面と対向する背面に上下に連続した溝が複数形成されており、複数の前記溝が互いに繋がって形成され、前記正面パネルは、前記溝の下端に対向する貫通穴が形成されている、電子機器。
前記溝は、傾斜して形成されている、請求項１に記載の電子機器。
前記ホルダ部は、前記貫通穴に嵌合する突起が前記溝の下端の位置に形成されている、請求項１または２に記載の電子機器。
前記突起は、前記溝の下端が通じ、かつ、前記貫通穴に沿って設けられた切欠を有する、請求項３に記載の電子機器。
前記回路基板は、正面にスイッチ素子が実装され、前記溝は、前記スイッチ素子の背面側の位置を避けて形成されている、請求項１から４のいずれか１項に記載の電子機器。
前記表示パネルは、前記表示面が感圧式のタッチパネルとして構成され、前記ホルダ部は、前記表示面との間に隙間を有して配置されている、請求項１から５のいずれか１項に記載の電子機器。
前記正面パネルの外部であって前記貫通穴の開口部の位置に空気を送る通路を設ける、請求項１から６のいずれか１項に記載の電子機器。